JPH11262101A - 永久磁石式ホイールインモータ - Google Patents

永久磁石式ホイールインモータ

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JPH11262101A
JPH11262101A JP10061095A JP6109598A JPH11262101A JP H11262101 A JPH11262101 A JP H11262101A JP 10061095 A JP10061095 A JP 10061095A JP 6109598 A JP6109598 A JP 6109598A JP H11262101 A JPH11262101 A JP H11262101A
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JP
Japan
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rotating machine
motor
rotor
permanent magnet
machine shaft
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JP10061095A
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English (en)
Inventor
Keizo Hagiwara
敬三 萩原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Publication date
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
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    • Y02T10/64Electric machine technologies in electromobility

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  • Iron Core Of Rotating Electric Machines (AREA)
  • Connection Of Motors, Electrical Generators, Mechanical Devices, And The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 電気自動車やハイブリッド自動車等のモータ
巻線やインバータに異常が発生した場合でも、走行不能
状態に至ることを防止して安全走行を保持し、また車両
電装品の故障を防ぐことができる。 【解決手段】 回転機軸5と、回転機軸上に浮動手段3
6を介して設けられる回転子6と、回転機軸上を摺動可
能に設けられ、かつ当該回転機軸と一体に回転するとと
もに、正常時には回転子と回転機軸とを固定する回転子
固定部7と、異常発生時には、回転子固定部を回転機軸
上で摺動させることにより、回転機軸と回転子との結合
を解除し両者の関係を浮動状態とする固定部操作手段8
とを備えた永久磁石式ホイールインモータ。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は永久磁石式ホイー
ルインモータ、特に電気自動車やハイブリット自動車等
に用いるのに適した永久磁石式ホイールインモータに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】現在の自動車は殆どガソリンエンジン、
ディーゼルエンジン等の内燃機関によって駆動される
が、内燃機関の排出ガスによる大気汚染が問題となって
いる。これら自動車による大気汚染の改善策として、内
燃機関の替わりに二次電池をエネルギ源として、電動機
により自動車を駆動するいわゆる電気自動車の普及が世
界的に呼びかけられている。また、電気自動車は従来の
内燃機関駆動の自動車と比べ1回の燃料充填での走行距
離が短く、また燃料供給設備の普及が必要等の問題を抱
えており、実用化への課題が大きい。そこで、内燃機関
駆動の自動車よりも排ガスが著しく改善し、走行性能も
損なわず、かつ現有の燃料供給設備で使用できる現実的
な低公害車として、内燃機関と電気駆動の双方を搭載し
たいわゆるハイブリッド自動車も最近注目されている。
【0003】ここで、電気自動車には、一般に、車輪に
内蔵された永久磁石式同期機,いわゆる永久磁石式ホイ
ールインモータが設けられ、この永久磁石式ホイールイ
ンモータをインバータにより制御して力行とエネルギー
回生と電気制動が行われる。ホイールインモータは車輪
に内蔵されて車両側の動力用スペース(プロペラシャフ
ト等の動力スペース)をほとんど必要としないため、ス
ペースユーティリティに優れるものである。なお、電気
自動車ではエネルギー源として二次電池が設けられる。
【0004】一方、ハイブリッド自動車は内燃機関と二
次電池をエネルギ源とする。しかし、車輪には永久磁石
式ホイールインモータが設けられ、電気自動車の場合と
同様に、永久磁石式ホイールインモータの制御による力
行とエネルギー回生が行われる。
【0005】すなわちハイブリッド自動車は、内燃機関
と、内燃機関に直結した発電機と、永久磁石式ホイルイ
ンモータと、発電機を電源として永久磁石式ホイールイ
ンモータを制御してトルクアシスト、エネルギー回生、
電気制動機能を行なうインバータと、発電機からのエネ
ルギの負荷調整を行う二次電池とを備えて、発進加速時
は発電機と二次電池蓄電エネルギで車輪を駆動し、制動
時は永久磁石式ホイールインモータをインバータの制御
により回生運転させるものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところで、自動車の駆
動軸に直結するモータに永久磁石を使用した場合、すな
わち永久磁石式ホイールインモータを駆動用モータとす
る場合には次のような問題が生じる。
【0007】例えばロータ(回転子)側に永久磁石を使
用し、ステータ(固定子)側に界磁巻線を設けた場合、
界磁巻線やインバータに異常が生じたときでも、永久磁
石からは所定の磁界が発生され続け、また、自動車の駆
動軸は回転し続けることから問題が生じるものである。
【0008】まず、界磁巻線に異常が発生した場合を考
える。永久磁石式ホイールインモータの巻線に異常が発
生した場合でも、自動車が即時に停止するわけではな
い。したがって、永久磁石が取り付けられているロータ
(駆動軸)が回転している限りは、永久磁石からの磁束
によって界磁巻線(モータ1次巻線)に電圧が発生す
る。
【0009】巻線異常のままで界磁巻線に電圧を発生し
続けると、巻線の加熱によりモータ内部の拡大故障で軸
受の焼損等が発生してモータがスムーズに回転しなくな
る。これにより車両は走行不能となる可能性がある。
【0010】また、界磁巻線側で短絡回路が形成される
ような故障モードでは、モータは発電機となるため、走
行時であればロータを止めようとする力が働くことにな
る。これは一種の発電ブレーキと同様な状態であり、運
転者の意図しないブレーキングが急に行われることであ
る。したがって、車両の操作上厳しい状況となる可能性
がある。
【0011】次に、インバータに異常が発生した場合を
考える。永久磁石式ホイールインモータを駆動している
インバータが何らかの原因でトリップした場合でも、永
久磁石式同期機は永久磁石により磁束を得ている。した
がって、永久磁石が取り付けられているロータが回転し
ている限り、すなわち車両が動いている限りは界磁巻線
に電圧が発生する。
【0012】一般に電気自動車あるいはハイブリッド自
動車用の永久磁石式ホイールインモータの場合、その自
動車特有の運転特性から高回転域においてインバータの
弱め界磁制御で永久磁石式ホイールインモータの誘起電
圧をある電圧以下に抑える制御方法をとる。したがっ
て、インバータがトリップしたままで永久磁石式ホイー
ルインモータを駆動、すなわち車両を運転すると永久磁
石式ホイールインモータは発電機となり高い電圧が発生
する。このときにはインバータによる電圧抑制が行われ
ないから、車両駆動回路に接続された車載電気品が予期
せぬ高電圧で破壊される恐れがある。
【0013】上記のような界磁巻線異常やインバータ異
常が発生した場合でも、一般の産業用ドライブであれ
ば、直ちに回転を止める処置が取られる。ところが永久
磁石式ホイールモータは車輪に永久磁石式同期機が内蔵
された構造であるため、車両が走行している限り、また
は車両が完全に止まらない限りロータの回転は止まらず
に、回転機1次巻線に電圧を発生することとなる。車両
を安全に止めるにはある程度の時間が必要となるし、自
動車であるので停止後も車両を状況により安全な場所ま
で退避させる必要もある。従って、なんらかの方法で永
久磁石式ホイールインモータを安全に回転できるように
する方法が必要である。
【0014】本発明は、このような実情を考慮してなさ
れたもので、電気自動車やハイブリッド自動車等のモー
タ巻線やインバータに異常が発生した場合でも、走行不
能状態に至ることを防止して安全走行を保持し、また車
両電装品の故障を防ぐことができる永久磁石式ホイール
インモータを提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1に対応する発明は、所定条件下で回転機軸
と回転子との結合を解除し、両者の関係を浮動状態とす
る永久磁石式ホイールインモータである。
【0016】本発明はこのような手段を設けたので、電
気自動車やハイブリッド自動車等のモータ巻線やインバ
ータに異常が発生した場合でも、回転機軸と回転子との
関係を浮動状態にすることで、電圧発生による加熱やイ
ンバータの弱め界磁制御がなくなることによる高電圧発
生を防止することができる。これにより、走行不能状態
に至ることを防止して安全走行を保持し、また車両電装
品の故障を防ぐことができる。
【0017】次に、請求項2に対応する発明は、回転機
軸上に浮動手段を介して回転子が設けられており、ま
た、正常時には回転子と回転機軸とを固定する回転子固
定部が設けられている。この回転子固定部は、回転機軸
上を摺動可能に構成され、かつ当該回転機軸と一体に回
転する。
【0018】一方、回転子固定部を回転機軸上で摺動さ
せる固定部操作手段が設けられている。この固定部操作
手段は、異常発生時には、回転機軸と回転子との結合を
解除し両者の関係が浮動状態となるように、回転子固定
部を回転機軸上で摺動させる。
【0019】本発明はこのような手段を設けたので、請
求項1に対応する発明と同様な効果を得ることができ
る。次に、請求項3に対応する発明は、請求項2に対応
する発明において、界磁巻線を測温する回転機温度セン
サが設けられている。
【0020】この回転機温度センサで測定された温度が
所定値以上の場合には、判定手段により異常発生と判定
され、当該判定手段から固定部操作手段に対して回転機
軸と回転子との結合を解除するよう指令がなされる。
【0021】本発明はこのような手段を設けたので、界
磁巻線に異常が発生した場合に、これを検出し請求項1
に対応する発明と同様な効果を得ることができる。次
に、請求項4に対応する発明は、請求項2に対応する発
明において、モータ制御用インバータから異常通知を受
けたときには、判定手段により異常発生と判定され、当
該判定手段から固定部操作手段に対して回転機軸と回転
子との結合を解除するよう指令がなされる。
【0022】本発明はこのような手段を設けたので、当
該モータを制御するインバータに異常が発生した場合に
これを検出し、請求項1に対応する発明と同様な効果を
得ることができる。
【0023】次に、請求項5に対応する発明は、請求項
2に対応する発明において、回転機軸の回転数を測定す
る回転速度測定手段が設けられている。この回転速度測
定手段で測定された回転数が所定値以上であり、かつモ
ータ制御用インバータから異常通知を受けたときには、
判定手段により異常発生と判定され、当該判定手段から
固定部操作手段に対して回転機軸と回転子との結合を解
除するよう指令がなされる。
【0024】本発明はこのような手段を設けたので、当
該モータを制御するインバータに異常が発生し、かつ、
電装部品に異常が生じ得る程度の回転数である場合にこ
れを検出し、請求項1に対応する発明と同様な効果を得
ることができる。
【0025】次に、請求項6に対応する発明は、請求項
1〜5に対応する発明を電気自動車又はハイブリッド自
動車に用いた永久磁石式ホイールインモータである。本
発明はこのような手段を設けたので、電気自動車又はハ
イブリッド自動車について、請求項1に対応する発明と
同様な効果を得ることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て説明する。 (発明の第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施
の形態に係る永久磁石式ホールインモータを内蔵した電
気自動車の一例を示す構成図である。
【0027】この電気自動車100の駆動部は、車輪1
と車輪1に内蔵された永久磁石式ホイールモータ2によ
り構成される。永久磁石式ホイールインモータ2はイン
バータ3により制御される。インバータ3の制御によ
り、車輪駆動、エネルギー回生、電気制動が行われ、こ
のインバータ3に接続される電源及びエネルギー源とし
て二次電池4が設けられている。なお、同図に示す構成
は電気自動車の一駆動方式を示すものである。
【0028】この電気自動車100においては、走行時
は二次電池4の蓄電エネルギを用いインバータ3で永久
磁石式ホイールインモータ2を制御して車輪1を駆動す
る。また、制動時は永久磁石式ホイールインモータ2を
インバータ3の制御により回生運転させ、車両の慣性エ
ネルギを二次電池4に蓄電することにより、省エネルギ
とともにエネルギ収支を保つようにしている。
【0029】図2は本実施形態の永久磁石式ホールイン
モータの構成例を示す断面図である。本実施形態の永久
磁石式ホイールインモータ2は、タイヤ21、ホイール
22及びブレーキディスク23等を主要構成とする車輪
1と、回転機軸5を介して直結している。この回転機軸
5は軸受け31を介してモータ容器32に支持され、さ
らにモータ容器32はその固定用穴33に固定具(図示
せず)が取り付けられて車体に固定されている。
【0030】モータ容器32にはステータ12が設けら
れ、このステータ12には界磁巻線34が巻かれてい
る。また、界磁巻線34には回転機温度センサ11が設
けられる。なお、モータ容器32には冷却水用の通路3
5が設けられている。
【0031】次に、ロータ6は回転機軸5に直接固定さ
れているのではなく、回転機軸5に対する浮動手段とし
てのベアリング36を介して回転機軸5に取り付けられ
ている。ロータ6には永久磁石37が設けられている。
また、回転機軸上に固定リング7が設けられ、ロータ6
の回転機軸5への固定は固定リング7によりなされてい
る。
【0032】図2(b)に示すように、回転機軸5にお
ける固定リング7の取り付け部分はスプライン5aとな
っている。したがって、固定リング7は回転機軸5と一
体に回転するとともに、回転機軸5上を摺動(水平移
動)可能に構成される。この水平移動手段として操作ロ
ッド8及び操作ロッド駆動回路9が設けられている。
【0033】操作ロッド8は、固定リング7の操作窪み
7aにその先端部8aが挿入され、先端部8aから垂直
に折れ曲がった操作部8bが回転機軸5と水平に伸びて
操作ロッド駆動回路9に至っている。操作ロッド駆動回
路9は、判別回路10の指令に従い、操作ロッド8を駆
動する。すなわち操作ロッド8を回転機軸5と平行に車
体方向に引っ張ることで固定リング7をロータ6から取
り外すようになっている。固定リング7がロータ6から
取り外されると、ロータ6はベアリング36によって回
転機軸5に対して浮動状態となる。
【0034】判別回路10は、回転機温度センサ11か
ら測温情報を受信しており、界磁巻線34が所定以上の
温度となった場合には異常発生と判断し、操作ロッド駆
動回路9に操作ロッド8を車体方向に引っ張るように結
合解除信号を出力する。
【0035】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態に係る永久磁石式ホールインモータの動作につ
いて説明する。永久磁石式ホイールインモータ2は、図
2に示すように、通常時は回転機軸と同一回転で回転す
る固定リング7により回転機軸5とロータ6が結合され
た状態となっている。このため、車輪1とロータ6は同
一回転数で回転し、電気自動車として走行することがで
きる。
【0036】モータ巻線に異常が発生した場合には、回
転機温度センサ11により回転機温度の異常高温が検出
される。この検出された信号は判別回路10に送られ
る。検出された信号が所定の基準値を越えており回転機
異常と判断された場合には、判別回路10によって、操
作ロッド駆動回路9に結合解除信号が送出される。
【0037】判別回路10からの結合解除信号を受けた
操作ロッド駆動回路9によって、操作ロッド8が駆動さ
れ固定リング7が水平に車体方向に移動される。これに
より回転機軸5とロータ6の結合が解除される。
【0038】図3は本実施形態の永久磁石式ホールイン
モータにおいてロータを回転軸から切り離した状態を示
す図である。同図に示すように、回転機軸5との結合を
解除されたロータ6はベアリング36により回転機軸5
から浮動し、車輪1からの駆動力を直接受けなくなる。
このため、ロータの回転は自然に止まりモータ誘起電圧
が抑えられる。
【0039】上述したように、本発明の実施の形態に係
る永久磁石式ホールインモータは、ロータ6をベアリン
グ3を介して固定リング7を介して回転機軸5に固定
し、界磁巻線34に異常が生じたときには固定リング7
を回転機軸上で摺動させてロータ6〜回転機軸5の結合
を解除し、車輪1からの駆動力を受けなくなるようにし
たので、モータ巻線に異常を発生した場合に回転機ロー
タ6を回転機軸5より容易に切り離すことができる。
【0040】したがって、ロータ6が回転し続けること
によるモータ誘起電圧を抑え、巻線加熱により軸受の焼
損等のモータ内部の拡大故障(回転機拡大故障)が生じ
るのを防止することができる。こうして運転操作に異常
が発生することを防止し、車両が走行不能になるのを防
ぐことができる。
【0041】また、異常が生じてロータ6がフリーとな
った永久磁石式ホイールインモータにおいては、その回
転機軸5が回転し続けても問題が生じないため、他の車
輪1の永久磁石式ホイールインモータさえ正常であれ
ば、走行自体は継続することができる。したがって、た
とえ永久磁石式ホイールインモータ1台に異常があった
場合でも走行を継続することができる。 (発明の第2の実施の形態)図4は本発明の第2の実施
の形態に係る永久磁石式ホールインモータの構成例を示
す断面図である。図2と同一部分には同一符号を付して
説明を省略し、ここでは異なる部分についてのみ述べ
る。
【0042】本実施形態の永久磁石式ホールインモータ
2は、第1の実施形態と同様な電気自動車1に適用され
るものであり、回転速度センサ14が設けられ、判別回
路10′に外部信号インターフェイス13が設けられる
とともにその異常判定ロジックが修正される他、第1の
実施形態と同様に構成されている。
【0043】回転速度センサ14は、回転機軸5の回転
速度を測定し、その測定結果を判定回路10′に送出す
るものである。外部信号インターフェース13は、イン
バータ3の自己診断部41が出力するインバータ異常通
知(インバータトリップ信号)を受信し、判定回路1
0′に入力する。
【0044】判定回路10′は、インバータ異常通知を
受けたときに、回転速度センサ14から入力された回転
数が所定の基準値以上であれば、操作ロッド駆動回路9
に結合解除信号を送出する。
【0045】次に、以上のように構成された本発明の実
施の形態に係る永久磁石式ホールインモータの動作につ
いて説明する。この永久磁石式ホールインモータは、ロ
ータ6を回転機軸5からフリーにする動作条件を除け
ば、第1の実施形態と同様に動作する。
【0046】つまり、本実施形態では、回転速度センサ
14で検出されるモータ回転数が車両電装品にダメージ
を与える可能性がある回転以上であるという条件と、イ
ンバータ3からインバータトリップ信号が出力されたと
いう条件とが成立したときに、判別回路10′から操作
ロッド駆動回路9に結合解除信号が送出される。
【0047】以下の結合解除動作は第1の実施形態と同
様である。上述したように、本発明の実施の形態に係る
永久磁石式ホールインモータは、第1の実施形態と同様
な構成を設けた他、回転速度センサ14を設け、モータ
回転数が所定回転以上でかつインバータ異常通知があっ
たときに、操作ロッド8を駆動して回転機軸5からロー
タ6を切り離すようにしたので、回転機軸5との結合を
解除されたロータ6は車輪1からの駆動力を直接受けな
くなって回転は自然に止まり、モータ誘起電圧を抑える
ことができる。
【0048】すなわち、何らかの原因でインバータ3が
トリップした場合、インバータ3の界磁弱め制御が停止
しても永久磁石式ホイールインモータ2の発電機作用で
高い誘起電圧を発生するのを防止することができる。ま
た、これにより過電圧発生による車両電装品へのダメー
ジや故障を防止することができる。
【0049】なお、回転機軸5からロータ6をフリーに
することで、インバータ1台に異常があった場合でも電
気自動車の走行を継続できる点は第1の実施形態と同様
である。
【0050】また、本発明は、上記各実施の形態に限定
されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々に
変形することが可能である。例えば各実施形態は電気自
動車の場合で説明したが、本発明の適用は電気自動車に
限られるものでなく、ハイブリット自動車やその他,永
久磁石式ホイールインモータを用いる車両等の輸送装置
一般に適用できるものである。また、電気自動車の駆動
方式としても図1に示す場合に限られるものでなく、本
発明は他の駆動方式にも適用できる。
【0051】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、所
定条件下で回転機軸と回転子との結合を解除し、両者の
関係を浮動状態とするようにしたので、電気自動車やハ
イブリッド自動車等のモータ巻線やインバータに異常が
発生した場合でも、走行不能状態に至ることを防止して
安全走行を保持し、また車両電装品の故障を防ぐことが
できる永久磁石式ホイールインモータを提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る永久磁石式ホ
ールインモータを内蔵した電気自動車の一例を示す構成
図。
【図2】同実施形態の永久磁石式ホールインモータの構
成例を示す断面図。
【図3】同実施形態の永久磁石式ホールインモータにお
いてロータを回転軸から切り離した状態を示す図。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る永久磁石式ホ
ールインモータの構成例を示す断面図。
【符号の説明】
1…車輪 2…永久磁石式ホイールモータ 3…インバータ 4…二次電池 5…回転機軸 5a…スプライン 6…ロータ 7…固定リング 8…操作ロッド 9…操作ロッド駆動回路 10,10′…判別回路 11…回転機温度センサ 12…ステータ 13…外部信号インターフェイス 14…回転速度センサ 21…タイヤ 22…ホイール 23…ブレーキディスク 31…軸受け 32…モータ容器 33…固定用穴 34…界磁巻線 35…冷却水用の通路 36…ベアリング 37…永久磁石 100…電気自動車

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定条件下で回転機軸と回転子との結合
    を解除し、両者の関係を浮動状態とすることを特徴とす
    る永久磁石式ホイールインモータ。
  2. 【請求項2】 回転機軸と、 前記回転機軸上に浮動手段を介して設けられる回転子
    と、 前記回転機軸上を摺動可能に設けられ、かつ当該回転機
    軸と一体に回転するとともに、正常時には前記回転子と
    前記回転機軸とを固定する回転子固定部と、 異常発生時には、前記回転子固定部を回転機軸上で摺動
    させることにより、前記回転機軸と前記回転子との結合
    を解除し両者の関係を浮動状態とする固定部操作手段と
    を備えたことを特徴とする永久磁石式ホイールインモー
    タ。
  3. 【請求項3】 界磁巻線を測温する回転機温度センサ
    と、 前記回転機温度センサで測定された温度が所定値以上の
    場合には異常発生と判定して、前記固定部操作手段に前
    記回転機軸と前記回転子との結合を解除するよう指令す
    る判定手段とを備えたことを特徴とする請求項2記載の
    永久磁石式ホイールインモータ。
  4. 【請求項4】 モータ制御用インバータから異常通知を
    受けたときには、異常発生と判定して前記固定部操作手
    段に前記回転機軸と前記回転子との結合を解除するよう
    指令する判定手段を備えたことを特徴とする請求項2記
    載の永久磁石式ホイールインモータ。
  5. 【請求項5】 前記回転機軸の回転数を測定する回転速
    度測定手段と、 前記回転速度測定手段で測定された回転数が所定値以上
    であり、かつモータ制御用インバータから異常通知を受
    けたときには、異常発生と判定して前記固定部操作手段
    に前記回転機軸と前記回転子との結合を解除するよう指
    令する判定手段とを備えたことを特徴とする請求項2記
    載の永久磁石式ホイールインモータ。
  6. 【請求項6】 電気自動車又はハイブリッド自動車に用
    いることを特徴とする請求項1乃至5のうち何れか1項
    記載の永久磁石式ホイールインモータ。
JP10061095A 1998-03-12 1998-03-12 永久磁石式ホイールインモータ Pending JPH11262101A (ja)

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JP10061095A JPH11262101A (ja) 1998-03-12 1998-03-12 永久磁石式ホイールインモータ

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