JPH11261404A - リテラル回路及びその製造方法 - Google Patents

リテラル回路及びその製造方法

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JPH11261404A
JPH11261404A JP10057822A JP5782298A JPH11261404A JP H11261404 A JPH11261404 A JP H11261404A JP 10057822 A JP10057822 A JP 10057822A JP 5782298 A JP5782298 A JP 5782298A JP H11261404 A JPH11261404 A JP H11261404A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 より少ない素子数及びより少ないプロセス工
程でより集積度の高い多値論理回路用のリテラル回路を
提供する。 【解決手段】負性抵抗特性を有する第1の負性抵抗素子
N1と制御電極を有する第2の負性抵抗素子N2との直
列接続からなる直列部10と、制御電極を有する第3の
負性抵抗素子N3と第4の負性抵抗素子N4との並列接
続からなる並列部11とを直列接続した構造を有する。
この直列部10と並列部11との接続点から出力を取
り、第2及び第3の負性抵抗素子N2とN3の制御電極
に共通に多値の入力を供給する。振動電圧VDD を印
加することにより、選択された入力の時だけに所望の出
力を取り出せる多値のリテラル回路動作が行われる。全
ての素子が類似の構造を持つため、作製プロセスが容易
であり、高集積化に適する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は多値論理回路に関するも
のであり、負性抵抗特性を有する負性抵抗ダイオードや
負性抵抗トランジスタを用いて少ない素子数で容易に作
製することができるリテラル回路に関する。
【0002】
【従来の技術】多値論理回路は2値論理回路に比べて少
ない素子数で回路を構成できるため、2値論理回路で問
題となっている複雑な配線や発熱の問題が解決できるも
のとして期待されている。これまで多値論理回路を従来
の素子である電界効果トランジスタ(MOSFET)や
バイポーラトランジスタで構成することが試みられてき
たが、最近、素子数をさらに低減させることができる負
性抵抗素子を用いた多値論理回路が提案されている。
【0003】多値論理回路の基本となるリテラル回路に
ついては、例えば、和保らによりエレクトロン・デバイ
ス・レターズ(T. Waho, K.J. Chen and M. Yamamoto,
“Anovel multiple-valued logic gate using resonant
tunneling devices,” IEEE Electron Device Letter
s, Vol. 17, No. 5, pp. 223-225, 1996. )に記載され
ている。この回路は、負性抵抗特性を有する共鳴トンネ
ルダイオード(RTD)と高電子移動度トランジスタ
(HEMT)との組み合わせからなるものであり、たっ
た5 つの素子で3値のリテラル回路を実現している。
【0004】図7は共鳴トンネルダイオード(RTD)
と高電子移動度トランジスタ(HEMT)とを用いた従
来のリテラル回路の回路図である。第1の共鳴トンネル
ダイオードND1と第2の共鳴トンネルダイオードND
2と第3の共鳴トンネルダイオードND3とが直列に接
続されており、さらに、第1の共鳴トンネルダイオード
ND1は電源電圧VDDと接続され、第3の共鳴トンネ
ルダイオードND3は接地されている。第2の共鳴トン
ネルダイオードND2と第3の共鳴トンネルダイオード
ND3にはそれぞれ第1の高電子移動度トランジスタT
1と第2の高電子移動度トランジスタT2が並列に接続
されており、第1の高電子移動度トランジスタT1と第
2の高電子移動度トランジスタT2の各ゲートに共通の
多値の入力INが与えられる。出力OUTは第2の共鳴
トンネルダイオードND2と第3の共鳴トンネルダイオ
ードND3との接続点から取られている。
【0005】並列に接続されている第2の共鳴トンネル
ダイオードND2及び第1の高電子移動度トランジスタ
T1は負性抵抗特性を有する第1のトランジスタNT1
と等価である。同様に、並列に接続されている第3の共
鳴トンネルダイオードND3及び第2の高電子移動度ト
ランジスタT2は負性抵抗特性を有する第2のトランジ
スタNT2と等価である。
【0006】図8はこの等価的な負性抵抗特性を有する
トランジスタの模式的な電流−電圧特性を示す。この特
性図に示すように、トランジスタ(HEMT)のゲート
電圧を変化させることにより、負性抵抗特性のピーク電
流やバレー電流の大きさを変えることができる。図7に
示した回路の3値リテラル回路としての動作を以下に説
明する。なお、電源電圧VDDとしては振動電圧を用
い、この振動電圧は、3つの共鳴トンネルダイオードN
D1、ND2、ND3の各ピーク電圧の和よりも少し大
きな電圧を振幅として有するするものとし、さらに、回
路の入力電圧と、第1の共鳴トンネルダイオードND
1、第1の負性抵抗トランジスタNT1及び第2の負性
抵抗トランジスタNT2のピーク電流との関係は図9の
ような関係になっているものとする。
【0007】図9において、Ip1、Ip2、Ip3は
入力電圧0Vにおける第1の共鳴トンネルダイオードN
D1、第1の負性抵抗トランジスタNT1及び第2の負
性抵抗トランジスタNT2のピーク電流値、V1は第1
及び第2の負性抵抗トランジスタNT1とNT2のピー
ク電流値が一致するときの入力電圧、V2は第1の共鳴
トンネルダイオードND1と第2の負性抵抗トランジス
タNT2のピーク電流値が一致するときの入力電圧であ
る。
【0008】ここで、Ip1>Ip3>Ip2の関係は
各共鳴トンネルダイオードND1、ND2、ND3の素
子面積を変えることにより実現でき、また、第1の共鳴
トンネルダイオードND1並びに第1及び第2の負性抵
抗トランジスタNT1、NT2の電流−電圧特性を示す
各直線の傾きは、第1の高電子移動度トランジスタT1
と第2の高電子移動度トランジスタT2のゲート幅を変
えることにより容易に変えることができる。
【0009】初めに、入力電圧が0VからV1までの範
囲にある場合を考える。この範囲では、等価的な第1の
負性抵抗トランジスタNT1のピーク電流値が第1の共
鳴トンネルダイオードND1や第2の負性抵抗トランジ
スタNT2のピーク電流値よりも小さくなっている。こ
こで、振動的な電源電圧VDDが0Vから最大値Vma
xまで増加していく過程を考える。初めのうちは電圧が
各負性抵抗素子ND1、NT1、NT2に分配される
が、第1の負性抵抗トランジスタNT1にピーク電圧を
越える電圧が印加されると、第1の負性抵抗トランジス
タNT1はバレー状態へと移っていく。このとき、電流
が減るので、第1の共鳴トンネルダイオードND1及び
第2の負性抵抗トランジスタNT2の両端の電圧は減少
していく。
【0010】この結果、電源電圧VDDのほとんどの電
圧はバレー状態になった第1の負性抵抗トランジスタN
T1に印加されるようになり、第1の共鳴トンネルダイ
オードND1や第2の負性抵抗トランジスタNT2には
電圧がほとんどかからないようになる。このため、出力
OUTは低電圧状態となる。この状態は電源電圧VDD
が最大値Vmaxを維持している間は保持される。
【0011】次に、入力電圧がV1からV2までの間の
範囲の値をとる場合を考える。この場合には第2の負性
抵抗トランジスタNT2のピーク電流値が第1の共鳴ト
ンネルダイオードND1や第1の負性抵抗トランジスタ
NT1のピーク電流値に比べて小さくなっているため、
先の場合と同様に、電源電圧VDDが0VからVmax
まで増加する過程において、ほとんどの電源電圧VDD
が第2の負性抵抗トランジスタNT2にかかるようにな
る。このため、出力OUTは高電圧状態となる。
【0012】最後に、入力電圧がV2以上になる場合を
考える。この場合には、第1の共鳴トンネルダイオード
ND1のピーク電流値が第1及び第2の負性抵抗トラン
ジスタNT1及びNT2のピーク電流値に比べて小さく
なっているため、先の場合と同様に、電源電圧VDDが
0VからVmaxまで増加する過程において、ほとんど
の電源電圧VDDが第1の共鳴トンネルダイオードND
1に印加されるようになる。このため、出力OUTは低
電圧状態となる。
【0013】以上述べたように、図7に示した回路は入
力電圧がV1からV2までの間の値をとる場合のみ、高
電圧状態の出力を発する。すなわち、この回路はある範
囲の入力の時にだけ、出力が高電圧状態となるようなリ
テラル回路の動作を示していることがわかる。ここで、
入力電圧が0VからV1の範囲を「0」、V1からV2
の範囲を「1」、V2以上を「2」とすると、図7に示
した回路は、入力が「1」を選択する3値のリテラル回
路となっていることがわかる。
【0014】また、各共鳴トンネルダイオードND1、
ND2、ND3の面積や各高電子移動度トランジスタT
1、T2のゲート幅を調節することにより、入力が
「0」又は「2」を選択するようにもできるため、この
回路が3値のリテラル回路となっていることがわかる。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】以上のように、共鳴ト
ンネルダイオードと高電子移動度トランジスタとを用い
た従来のリテラル回路は、共鳴トンネルダイオードの負
性抵抗特性を利用した機能動作により、それまでのトラ
ンジスタだけの回路よりも少ない素子数で構成すること
ができる。
【0016】しかしながら、図7に示した従来のリテラ
ル回路においては、全く異なった構造を有する共鳴トン
ネルダイオードと高電子移動度トランジスタとを集積化
する必要があるため、その製造プロセスが長くなった
り、あるいは、複雑になるという問題があった。図7に
示したリテラル回路以外にも多くのリテラル回路が提案
されている。
【0017】例えば、特開昭61−176210号公報
は、信号源と出力端子との間に接続されたウインドウ・
オン・スイッチと、入力電流と第1及び第2のしきい値
を表す電流とを比較して、入力電流の値がこれら二つの
しきい値の間にあるときに、ウインドウ・オン・スイッ
チをオンにする比較回路とを備えたリテラル回路を開示
している。
【0018】また、特開平7−146780号公報は、
基数M値又はN語で表される第1及び第2の数の和を計
算する装置であって、負性差動抵抗装置を有する多値論
理加算器を開示している。この多値論理加算器において
は、正デジット基数M値又はN語で表される2つの数が
対応するデジットを加算する2入力加算回路により加算
され、次いで、和デジットは値域7多値/ 2値コンバー
タ回路により2進表現に分解され、さらに、3入力加算
回路がこの2進表現の適切なビットを加算して、2つの
数の和に等しい値を有する正デジット基数2値あるいは
4語のデジットが計算される。
【0019】また、特開平9−46220号公報は、二
端子間で微分負性抵抗特性を有する電圧・電流特性を示
すQ個 (Q=M+N、Mは1以上の整数、Nは2以上の
整数) の半導体素子が直列に接続されている直列接続回
路を有し、その直列接続回路から順次とったM個の半導
体素子が二端子半導体素子からなり、残りのN個の半導
体素子が制御端子を有する三端子半導体素子からなるも
のである多値論理回路を開示している。
【0020】しかしながら、これらの公報に開示されて
いるリテラル回路は何れも多数の素子や複雑な回路構成
を必要とするものであり、図7に示した従来のリテラル
回路と同様の問題を包含するものである。本発明はこの
ような従来のリテラル回路の問題点に鑑みてなされたも
のであり、より少ない数の素子からなり、より簡略化さ
れたプロセス工程で製造することができるリテラル回路
を提供することを目的とする。
【0021】
【課題を解決するための手段及び作用】本発明のうち、
請求項1は、制御電極を有しない第1の負性抵抗素子と
制御電極を有する第2の負性抵抗素子との直列接続から
なる直列部と、制御電極を有する第3の負性抵抗素子と
制御電極を有しない第4の負性抵抗素子との並列接続か
らなる並列部と、からなり、直列部と並列部とは直列に
接続されており、直列部と並列部との接続点から出力を
取り、第2の負性抵抗素子及び第3の負性抵抗素子の各
制御電極に共通に入力を供給することを特徴とするリテ
ラル回路を提供する。
【0022】請求項1に係るリテラル回路は計4個の負
性抵抗素子から構成される。例えば、図7に示した従来
のリテラル回路は5個の素子(第1、第2及び第3の共
鳴トンネルダイオードと第1及び第2の高電子移動度ト
ランジスタ)から構成されており、請求項1に係るリテ
ラル回路は従来のリテラル回路よりも少ない数の素子で
構成することが可能である。
【0023】さらに、このリテラル回路においては、全
ての素子が負性抵抗特性を有するトランジスタ構造を基
本としている。すなわち、全ての素子が同一、または、
少なくとも類似の構造を有している。このため、本リテ
ラル回路は、多くの異なる種類の素子から構成されてい
た従来のリテラル回路と比較して、より少ないプロセス
数で作製することができる。
【0024】第1及び第4の負性抵抗素子は、例えば、
請求項2に記載されているように、負性抵抗ダイオード
で構成することかできる。第1及び第4の負性抵抗素子
は、請求項3に記載されているように、ゲートがソース
又はドレインに接続された負性抵抗トランジスタとして
構成することができる。
【0025】この請求項3に係るリテラル回路において
は、ゲートを有する負性抵抗トランジスタが用いられる
が、この負性抵抗トランジスタのゲートはソース又はド
レインに接続されているため、実効的に負性抵抗ダイオ
ードとして機能する。このため、本リテラル回路におい
ては、回路を構成する全ての素子が同一構造を有するこ
とになるため、より少ないプロセス数で本リテラル回路
を製造することが可能になる。
【0026】請求項4は、第1及び第4の負性抵抗素子
が負性抵抗トランジスタからなり、該負性抵抗トランジ
スタのそれぞれのゲートに制御電圧を印加する電源をさ
らに備えるリテラル回路を提供する。負性抵抗トランジ
スタからなる第1及び第4の負性抵抗素子の各ゲートに
制御電圧を印加することにより、各トランジスタのピー
ク電流を制御することができるため、図7に示したピー
ク電流値Ip1及びIp3の値を自在に変更することが
できる。このため、請求項4に係るリテラル回路は、多
値の入力を供給することにより、出力として取り出す値
を自在に選択することができるプログラマブルなリテラ
ル回路として構成することができる。
【0027】請求項5は、直流電圧源と、該直流電圧源
と直列部との間に直列に接続された、電流を遮断するこ
とができるトランジスタと、をさらに備えるリテラル回
路を提供する。このリテラル回路においては、電源とし
て直流電圧源を用いるが、この直流電圧源に接続されて
いるトランジスタが電流を遮断する機能を有しているの
で、結局は、リテラル回路全体に振動電圧を印加するの
と同様の効果を与えることになる。
【0028】あるいは、請求項6に記載されているよう
に、リテラル回路は、一定電圧を供給する電圧源と、該
電圧源と直列部との間に直列に接続された電流制御トラ
ンジスタと、該電流制御トランジスタにクロックを入力
するクロック発生源とから構成することもできる。この
リテラル回路も、請求項5に係るリテラル回路と同様
に、振動電圧源を用いるものではないが、クロック入力
により、電流制御トランジスタが該電流制御トランジス
タを流れる電流を増減するため、リテラル回路全体に振
動電圧を与えるのと同様の効果を得ることができる。特
に、本リテラル回路においては、電力の小さなクロック
を電流制御トランジスタに供給するだけで振動電圧を回
路全体に印加するのと同様の効果を得ることができるた
め、大電力の振動電圧を回路全体に供給する必要があっ
た従来のリテラル回路と比較して、消費電力を減らすこ
とができるとともに、電源回路の設計が容易になる。
【0029】請求項7に記載されているように、リテラ
ル回路は、振動電圧源をさらに備え、該振動電圧源から
供給される振動電圧の振幅は、第1、第2及び第3の負
性抵抗素子の各ピーク電圧の和よりも大きいものである
ことが好ましい。また、請求項1乃至4に係るリテラル
回路は、請求項8に記載されているように、半絶縁基板
上にバッファ層、サブバッファ層、ソース・ドレイン層
及びブロック層を形成する第一の過程と、ソース及びド
レインとなる領域以外のソース・ドレイン層及びブロッ
ク層を除去する第二の過程と、チャネル層、ゲート絶縁
層及びゲート層を形成する第三の過程と、ゲートとなる
領域以外のチャネル層、ゲート絶縁層及びゲート層を除
去する第四の過程と、絶縁膜を形成する第五の過程と、
ソース、ゲート及びドレインの各領域に達するコンタク
トホールを絶縁膜に形成する第六の過程と、コンタクト
ホール上に配線層を形成する第七の過程と、からなる方
法により製造することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係るリテラル回路
の実施の形態を図面を参照して説明する。 (第1の実施の形態)図1は本発明の第1の実施形態に
係るリテラル回路の回路図である。第1の実施形態に係
るリテラル回路は、ゲートを有しない負性抵抗トランジ
スタからなる第1の負性抵抗素子N1と、入力ゲートを
有する負性抵抗トランジスタからなる第2の負性抵抗素
子N2とを直列に接続した直列部10と、入力ゲートを
有する負性抵抗トランジスタからなる第3の負性抵抗素
子N3と、ゲートを有しない負性抵抗トランジスタから
なる第4の負性抵抗素子N4とを並列に接続した並列部
11とを備えている。直列部10と並列部11とは直列
に接続されている。
【0031】第1の負性抵抗素子N1は振動電圧を供給
する電源電圧VDDと接続され、第3の負性抵抗素子N
3及び第4の負性抵抗素子N4はともに接地されてい
る。第2の負性抵抗素子N2及び第3の負性抵抗素子N
3の各ゲートには共通に多値の入力INが供給される。
出力OUTは直列部10と並列部11との接続点から取
られる。
【0032】本実施形態に係るリテラル回路の動作につ
いて、第1の負性抵抗素子N1にゲート電極のないソー
ス・ドレイン対称構造表面トンネルトランジスタ(Symme
tricSurface Tunnel Transistor, S-STT)、第2の負性
抵抗素子N2にゲート電極を有するソース・ドレイン対
称構造表面トンネルトランジスタ、第3の負性抵抗素子
N3にゲート電極を有するソース・ドレイン対称構造表
面トンネルトランジスタ、第4の負性抵抗素子N4にゲ
ート電極のないソース・ドレイン対称構造表面トンネル
トランジスタを用いた場合を例にとって説明する。
【0033】表面トンネルトランジスタ(Surface Tunne
l Transistor, STT)は、ゲート電極により、p+ /n+
バンド間のトンネル接合に流れるトンネル電流を制御す
る素子であり、そのトランジスタ特性として、図8に示
したような負性抵抗特性を示す。この素子の構造や特性
については、馬場らにより第22回化合物半導体国際シン
ポジウム(T. Baba and T. Uemura: 22nd Int. Symp. Co
mpound Semiconductors, Cheju Island, Korea, 1995.)
で詳しく述べられている。
【0034】本実施形態に係るリテラル回路において
も、従来のリテラル回路と同様に、電源VDDには振動
電圧を用い、この振動電圧の振幅は負性抵抗素子N1、
N2、N3の3つの共鳴トンネルダイオードRTDのピ
ーク電圧の和よりも少し大きな電圧とする。図9と同様
にしてリテラル回路動作を行わせるために、各負性抵抗
素子N1、N2、N3、N4のゲート幅W1、W2、W
3、W4を以下のような条件にしておく。
【0035】W1>W3+W4>W2 W2>W3 このような条件の下で適当な数値を選ぶことにより、第
1の負性抵抗素子N1を図7に示した第1の共鳴トンネ
ルダイオードND1、第2の負性抵抗素子N2を図7に
示した第1の負性抵抗トランジスタNT1、第3の負性
抵抗素子N3及び第4の負性抵抗素子N4を第2の負性
抵抗トランジスタNT2に対応させて、図9に示したよ
うな関係を作ることができる。従って、本実施形態に係
るリテラル回路の動作は図7に示した従来のリテラル回
路と同様に説明することができる。
【0036】最初に、入力電圧が0VからV1までの場合に
は、第2の負性抵抗素子N2のピーク電流値が第1の負
性抵抗素子N1のピーク電流値や、第3及び第4の負性
抵抗素子N3及びN4のピーク電流値の和に比べて小さ
くなっているため、電源電圧VDDが0VからVmax
まで増加する過程において、ほとんどの電源電圧VDD
が第2の負性抵抗素子N2に印加されるようになり、出
力OUTは低電圧状態となる。
【0037】次に、入力電圧がV1からV2までの間の
値をとる場合には、第3及び第4の負性抵抗素子N3及
びN4のピーク電流値の和が第1の負性抵抗素子N1や
第2の負性抵抗素子N2の各ピーク電流値に比べて小さ
くなっているため、電源電圧VDDが0VからVmax
まで増加する過程においては、ほとんどの電源電圧VD
Dが第3及び第4の負性抵抗素子N3及びN4に印加さ
れるようになり、出力OUTは高電圧状態となる。
【0038】最後に、入力電圧がV2以上になる場合に
は、第1の負性抵抗素子N1のピーク電流値が第2の負
性抵抗素子N2のピーク電流値や、第3及び第4の負性
抵抗素子N3とN4のピーク電流値の和に比べて小さく
なっているため、出力OUTは再び低電圧状態となる。
以上述べたように、本実施形態に係るリテラル回路は、
図7に示した従来のリテラル回路と同様に、多値の入力
のうち、ある範囲の入力の時にだけ、出力が高電圧状態
となるようなリテラル回路の動作を示していることがわ
かる。
【0039】ここで、本実施形態に係るリテラル回路と
図7に示した従来のリテラル回路との相違点を考察する
と、回路を構成する素子が異なることは当然として、本
実施形態において用いる素子の個数が従来のリテラル回
路よりも1つ少なくなっていることがわかる。すなわ
ち、本実施形態に係るリテラル回路が4個の負性抵抗素
子から構成されるものであるのに対して、図7に示した
従来のリテラル回路は5個の素子(第1、第2及び第3
の共鳴トンネルダイオードND1、ND2、ND3と第
1及び第2の高電子移動度トランジスタT1、T2)か
ら構成されている。このため、本実施形態に係るリテラ
ル回路によれば、作製プロセスを簡略化することができ
るとともに、配線を減らすこともできる。従って、従来
のリテラル回路よりも高集積化することができる。
【0040】次に、本発明の第1の実施形態に係るリテ
ラル回路の製造方法について、半導体材料としてInP
基板に格子整合するInGaAs/InAlAsを用い
た場合を例として、図2及び図3を参照して、説明す
る。まず、図2(A)に示すように、半絶縁性InP基
板21上に厚さ500nmのi−InAlAsバッファ
層22、厚さ50nmのi−InGaAsサブバッファ
層23、厚さ20nmのBeドープのp+ −InGaA
s(Be=1×10 20cm-3)ソース・ドレイン層24
及び厚さ30nmのi−InGaAsブロック層25を
MBE(Molecular Beam Epitax
y)法により成長した。
【0041】次に、第1のフォトマスク51を用いて、
図2(B)に示すように、ソース及びドレインとなる領
域以外のi−InGaAsブロック層25/p+ −In
GaAsソース・ドレイン層24をエッチングにより除
去した。その後、図2(C)に示すように、MBE再成
長により、厚さ14nmのSiドープのn+ −InGa
As(Si=1×1019cm-3)チャネル層26、厚さ
50nmのi−InAlAsゲート絶縁層27及び厚さ
20nmのBeドープのp+ −InGaAs(Be=1
×1020cm-3)ゲート層28を形成した。
【0042】次に、第2のフォトマスク52を用いて、
ゲート領域以外のチャネル層26、ゲート絶縁層27及
びゲート層28をi−InGaAsブロック層25まで
エッチングして除去した。さらに、図2(D)に示すよ
うに、第3のフォトマスク53を用いて、素子領域以外
のi−InGaAsサブバッファ層23及びi−InG
aAsバッファ層22をエッチングした。
【0043】次いで、図3(E)に示すように、SiO
2 絶縁膜29を堆積した後、図3(F)に示すように、
第4のフォトマスク54をSiO2 絶縁膜29上に形成
する。この第4のフォトマスク54を用いて、SiO2
絶縁膜29に穴をあけ、ソース、ゲート、ドレイン領域
に通じるコンタクト・ホール30を形成した。このと
き、ゲートを必要としない第1の負性抵抗素子N1及び
第4の負性抵抗素子N4には、ゲート領域に通じるコン
タクト・ホールは開けなかった。
【0044】最後に、図3(G)に示すように、回路の
配線を書き込んである第5のフォトマスク(図示せず)
を用いて、リフトオフ法により、Cr/Auによる配線
層31を各コンタクト・ホール30上に形成し、ソー
ス、ゲート、ドレイン領域と接続させる。以上のように
して、図3(G)に示すような本実施形態に係るリテラ
ル回路を完成させた。このように、本実施形態に係るリ
テラル回路は5枚のフォトマスクだけで作製することが
できる。なお、第1、第2、第3及び第4負性抵抗トラ
ンジスタN1, N2, N3, N4のゲート幅はそれぞれ
50μm、30μm、15μm、25μmであった。
【0045】作製したリテラル回路に対し、電源電圧V
DDとして0Vから1Vの範囲の振動電圧、入力INに
0V,0.3V,0.6Vの3値の電圧を加えたとこ
ろ、0.2V,0.8V,0.2Vの出力OUTが得ら
れ、正常な3値リテラル回路動作が確認された。 (第2の実施形態)図4は本発明の第2の実施形態に係
るリテラル回路の回路図である。
【0046】本実施形態に係るリテラル回路は第1及び
第4の負性抵抗素子N1及びN4の構造に関して第1の
実施形態に係るリテラル回路と相違している。その他の
構造は第1の実施形態と同様である。本実施形態に係る
リテラル回路における第1及び第4の負性抵抗素子N1
及びN4は、第1の実施形態における第1及び第4の負
性抵抗素子N1及びN4とは異なり、ゲートを有する負
性抵抗トランジスタから構成されている。さらに、第1
及び第4の負性抵抗素子N1及びN4の各ゲートはソー
ス又はドレインに接続されている。このため、これらの
第1及び第4の負性抵抗素子N1及びN4は実効的に負
性抵抗ダイオードとして働く。
【0047】このように、本実施形態に係るリテラル回
路においては、回路を構成する全ての素子が同一構造を
有するため、第1の実施形態に係るリテラル回路に比べ
て素子設計がさらに容易になる。また、表面トンネルト
ランジスタ構造のように表面の状態に敏感な素子を用い
る場合には、ダイオード構造よりも、ゲート電極がトン
ネル接合を覆うようなトランジスタ構造を用いた方が素
子の安定性を高めることができる。
【0048】この第2の実施形態における素子設計の条
件及び回路動作は第1の実施形態と同様である。第1の
実施形態と同様に、第1乃至第4の各負性抵抗素子を表
面トンネルトランジスタから構成し、第1の実施形態と
同じ材料及び同じプロセスを用いて、第2の実施形態に
係るリテラル回路を作製した結果、第1の実施形態に係
るリテラル回路と同様に正常な3値リテラル回路動作を
得ることができた。 (第3の実施形態)図5は本発明の第3の実施形態に係
るリテラル回路の回路図である。
【0049】本実施形態に係るリテラル回路が第1の実
施形態に係るリテラル回路と相違している点は、第1及
び第4の負性抵抗素子N1及びN4の構造に関する点
と、第1の実施形態には設けられていない電源を有して
いる点である。その他の構造は第1の実施形態と同様で
ある。本実施形態に係るリテラル回路における第1及び
第4の負性抵抗素子N1及びN4は、第2の実施形態に
おける第1及び第4の負性抵抗素子N1及びN4と同様
に、ゲートを有する負性抵抗トランジスタから構成され
ている。さらに、第1及び第4の負性抵抗素子N1及び
N4にはそれぞれ電源B1及びB4が接続されており、
電源B1及びB4は第1及び第4の負性抵抗素子N1及
びN4にそれぞれ制御電圧を供給する。
【0050】この第3の実施形態に係るリテラル回路に
おいては、電源B1及びB4から供給される制御電圧に
より、第1及び第4の負性抵抗素子N1及びN4のピー
ク電流を制御できるため、図9におけるピーク電流値I
p1及びIp3の値を自在に変えることができる。この
ため、本実施形態に係るリテラル回路は、出力として取
り出す値を自由に選択することができるプログラマブル
なリテラル回路として動作をさせることができる。
【0051】本実施形態に係るリテラル回路の動作につ
いて、第1の実施形態と同様に、負性抵抗素子N1乃至
N4として表面トンネルトランジスタを用いた場合を例
にとって説明する。まず、第1の実施形態の場合と同様
に、 W1>W3+W4>W2 W2>W3 となるように素子構造を設計しておく。このような条件
の下では、電源B1及びB4から供給される電圧を0V
程度とすることにより、図9に示すような特性を実現す
ることができ、本実施形態に係るリテラル回路は「1」
を選択するようなリテラル回路として動作する。
【0052】一方、電源B1及びB4から供給される電
圧を適当な負の電圧とすることにより、本実施形態に係
るリテラル回路は「0」を選択するリテラル回路として
も動作する。この場合には、図9のIp3<Ip2、I
p1>Ip3 の条件と共に、第1の共鳴トンネルダイ
オードND1と第2の負性抵抗トランジスタNT2に相
当する二つの直線が入力電圧V1において交差している
必要がある。
【0053】さらに、電源B1及びB4から供給される
電圧を適当な正の電圧とすることにより、本実施形態に
係るリテラル回路は「2」を選択するリテラル回路とし
て動作する。この場合には、Ip1>Ip3であるこ
と、入力電圧の範囲内において第1の共鳴トンネルダイ
オードND1と第2の負性抵抗トランジスタNT2に相
当する二つの直線が交差しないこと、第1の負性抵抗ト
ランジスタNT1と第2の負性抵抗トランジスタNT2
に相当する二つの直線が入力電圧V2において交差して
いることが必要である。
【0054】このように、第3の実施形態に係るリテラ
ル回路はプログラマブルなリテラル回路として動作する
ことがわかる。第1の実施形態と同じ材料及び同じプロ
セスを用いてこの第3の実施形態に係るリテラル回路を
作製した結果、プログラマブルな3値リテラル回路動作
を得ることができた。 (第4の実施例)図6は本発明の第4の実施形態に係る
リテラル回路の回路図である。
【0055】本実施形態に係るリテラル回路は、図5に
示した第3の実施形態に係るリテラル回路の構造に加え
て、電源電圧VDDと第1の負性抵抗素子N1との間に
接続された電流制御トランジスタCTと、該電流制御ト
ランジスタCTにクロック入力CLを与えるクロック入
力源と、を有している。本実施形態における電源電圧V
DDは、これまでの実施形態に係るリテラル回路とは異
なり、振動電圧ではなく、一定の電圧である。電流制御
トランジスタCTはクロック入力CLにより、該電流制
御トランジスタCTを流れる電流を大きく増減させるた
め、リテラル回路全体に振動電圧を加えるのと同様な効
果を与える。本実施形態に係るリテラル回路において
は、パワーの小さなクロック入力CLを電流制御トラン
ジスタCTに分配するだけですむので、大電力の振動電
圧を回路全体に供給する必要がある従来のリテラル回路
に比べて、電源回路の設計が容易になる。
【0056】この第4の実施形態に係るリテラル回路の
動作は、基本的には、図5に示した第3の実施形態に係
るリテラル回路と同様である。ただし、電流制御トラン
ジスタCTは十分大きな電流が流せるように、ゲート幅
を他の素子よりも十分大きくしておく必要がある。第1
の実施形態と同じ材料及び同じプロセスを用いて、この
第4の実施形態に係るリテラル回路を作製した結果、第
3の実施形態に係るリテラル回路と同様に、プログラマ
ブルな3値リテラル回路動作を得ることができた。
【0057】以上の本発明の第1から第4の実施形態に
おいては、負性抵抗素子として表面トンネルトランジス
タを用いた例を示したが、ゲート電極による負性抵抗特
性の制御が可能であり、かつ、図9に示した特性と類似
の特性を有する他の負性抵抗素子を用いても良いことは
明らかである。また、本発明に係るリテラル回路と等価
の回路が書ける限り、馬場らにより多値論理回路国際会
議(T. Baba and T. Uemura: Proceedings of 27th In
t. Symp. Multiple-Valued Logic, Nova Scotia, Canad
a, pp. 41, 1997)で提案されている多重接合表面トン
ネルトランジスタ(Multiple Junction STT: MJ-STT)の
ように、複数のソース・ドレインを共通にしたり、ある
いは、ゲート電極を共通にすることによって、独立の負
性抵抗素子の組み合わせを用いることは必ずしも必要で
はないことは明らかである。
【0058】さらに、上述の第1乃至第4の実施形態に
おいては、3値のリテラル回路動作しか示さなかった
が、本発明に係るリテラル回路は、素子パラメーターを
調整することにより、4値以上の多値のリテラル回路と
して動作できることも明らかである。なお、第1の実施
形態に係るリテラル回路における負性抵抗素子を構成す
る半導体材料としてInGaAs/InAlAs/In
Pのみを示したが、Si,Ge,SiGe,SiC,G
aAs,AlGaAs,InAs,GaSb,GaN,
AlGan,InGaNなどの他の半導体材料あるいは
金属/絶縁体の組み合わせをも負性抵抗素子の材料とし
て用いることができることも明らかである。
【0059】
【発明の効果】本発明に係るリテラル回路によれば、従
来のリテラル回路と比較して、回路を構成する素子の数
と作製プロセス工程を少なくすることができ、より高集
積の多値論理回路を構成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るリテラル回路の
回路図である。
【図2】図1に示したリテラル回路の製造方法における
各過程を示す断面図である。
【図3】図1に示したリテラル回路の製造方法における
各過程を示す断面図である。
【図4】本発明の第2の実施形態に係るリテラル回路の
回路図である。
【図5】本発明の第3の実施形態に係るリテラル回路の
回路図である。
【図6】本発明の第4の実施形態に係るリテラル回路の
回路図である。
【図7】従来のリテラル回路の回路図である。
【図8】負性抵抗トランジスタの特性図である。
【図9】リテラル回路の入力電圧とピーク電流との関係
を示した動作説明図である。
【符号の説明】
N1 第1の負性抵抗素子 N2 第2の負性抵抗素子 N3 第3の負性抵抗素子 N4 第4の負性抵抗素子 IN 入力 OUT 出力 VDD 電源電圧 10 直列部 11 並列部 21 半絶縁性InP基板 22 i−InAlAsバッファ層 23 i−InGaAsサブバッファ層23 24 p+ −InGaAsソース・ドレイン層 25 i−InGaAsブロック層 26 n+ −InGaAsチャネル層 27 i−InAlAsゲート絶縁層 28 p+ −InGaAsゲート層 29 SiO2 絶縁膜 30 コンタクト・ホール 31 配線層 51 第1のフォトマスク 52 第2のフォトマスク 53 第3のフォトマスク 54 第4のフォトマスク B1 第1の負性抵抗素子N1の制御電圧 B4 第4の負性抵抗素子N4の制御電圧 CT 電流制御トランジスタ CL クロック入力 ND1 第1の共鳴トンネルダイオード ND2 第2の共鳴トンネルダイオード ND3 第3の共鳴トンネルダイオード T1 第1の高電子移動度トランジスタ T2 第2の高電子移動度トランジスタ Ip1 第1の共鳴トンネルダイオードのピーク電流
値 Ip2 第2の共鳴トンネルダイオードのピーク電流
値 Ip3 第3の共鳴トンネルダイオードのピーク電流

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 制御電極を有しない第1の負性抵抗素子
    と制御電極を有する第2の負性抵抗素子との直列接続か
    らなる直列部と、 制御電極を有する第3の負性抵抗素子と制御電極を有し
    ない第4の負性抵抗素子との並列接続からなる並列部
    と、からなり、 前記直列部と前記並列部とは直列に接続されており、前
    記直列部と前記並列部との接続点から出力を取り、前記
    第2の負性抵抗素子及び前記第3の負性抵抗素子の各制
    御電極に共通に入力を供給することを特徴とするリテラ
    ル回路。
  2. 【請求項2】 前記第1及び第4の負性抵抗素子は負性
    抵抗ダイオードであることを特徴とする請求項1に記載
    のリテラル回路。
  3. 【請求項3】 前記第1及び第4の負性抵抗素子は、ゲ
    ートがソース又はドレインに接続された負性抵抗トラン
    ジスタであることを特徴とする請求項1に記載のリテラ
    ル回路。
  4. 【請求項4】 前記第1及び第4の負性抵抗素子は負性
    抵抗トランジスタからなり、該リテラル回路は、該負性
    抵抗トランジスタのそれぞれのゲートに制御電圧を印加
    する電源をさらに備えることを特徴とする請求項1に記
    載のリテラル回路。
  5. 【請求項5】 直流電圧源と、 該直流電圧源と前記直列部との間に直列に接続された、
    電流を遮断することができるトランジスタと、 をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れ
    かに記載のリテラル回路。
  6. 【請求項6】 一定電圧を供給する電圧源と、 該電圧源と前記直列部との間に直列に接続された電流制
    御トランジスタと、 該電流制御トランジスタにクロックを入力するクロック
    発生源と、 をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至4の何れ
    かに記載のリテラル回路。
  7. 【請求項7】 振動電圧源をさらに備え、該振動電圧源
    から供給される振動電圧の振幅は、前記第1、第2及び
    第3の負性抵抗素子の各ピーク電圧の和よりも大きいも
    のであることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記
    載のリテラル回路。
  8. 【請求項8】 半絶縁基板上にバッファ層、サブバッフ
    ァ層、ソース・ドレイン層及びブロック層を形成する第
    一の過程と、 ソース及びドレインとなる領域以外の前記ソース・ドレ
    イン層及び前記ブロック層を除去する第二の過程と、 チャネル層、ゲート絶縁層及びゲート層を形成する第三
    の過程と、 ゲートとなる領域以外の前記チャネル層、ゲート絶縁層
    及びゲート層を除去する第四の過程と、 絶縁膜を形成する第五の過程と、 ソース、ゲート及びドレインの各領域に達するコンタク
    トホールを前記絶縁膜に形成する第六の過程と、 前記コンタクトホール上に配線層を形成する第七の過程
    と、 からなるリテラル回路の製造方法。
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WO2004093199A1 (ja) * 2003-04-15 2004-10-28 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. バリスティック半導体素子
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