JPH11260833A - 高出力半導体デバイスおよびその設計方法ならびに半導体集積回路 - Google Patents

高出力半導体デバイスおよびその設計方法ならびに半導体集積回路

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JPH11260833A
JPH11260833A JP10064867A JP6486798A JPH11260833A JP H11260833 A JPH11260833 A JP H11260833A JP 10064867 A JP10064867 A JP 10064867A JP 6486798 A JP6486798 A JP 6486798A JP H11260833 A JPH11260833 A JP H11260833A
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JP
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electrode
semiconductor device
finger
gate
fingers
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JP10064867A
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English (en)
Inventor
Takanori Kishimoto
恭徳 岸本
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Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication date
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  • Junction Field-Effect Transistors (AREA)
  • Electrodes Of Semiconductors (AREA)
  • Bipolar Transistors (AREA)
  • Semiconductor Integrated Circuits (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 櫛形構造を有するソース電極、ゲート電極お
よびドレイン電極をもって構成されるFETのような高
出力半導体デバイスにおいて、周囲への、あるいは周囲
からの熱的干渉を抑制し、設計を容易なものとする。 【解決手段】 高出力半導体デバイスの一例としてのF
ET21において、半導体基板22の一方主面側に設け
られた櫛形構造のソース電極24、ゲート電極25およ
びドレイン電極26によって構成された複数の並列接続
された単位FET30と半導体基板22の他方主面側の
導電膜32とを電気的に接続するためのバイアホール3
1を、端部に位置するゲートフィンガ28の外側に沿っ
て位置させるとともに、ゲートフィンガ29の長手方向
に対して平行な方向に測定した、半導体基板22の一方
主面側でのバイアホール31の寸法Lvを、ゲートフィ
ンガ長Lg以上の長さとする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電界効果トラン
ジスタ(以下、「FET」と言う。)、高電子移動度ト
ランジスタ(以下、「HEMT」と言う。)およびヘテ
ロ・バイポーラトランジスタ(以下、「HBT」と言
う。)のように、高周波高出力回路に使用され得る高出
力半導体デバイスおよびその設計方法、ならびに高出力
半導体デバイスを備える半導体集積回路に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】図5には、この発明にとって興味ある従
来の高出力FET1が図解的に平面図で示されている。
FET1は、半導体基板2と、この半導体基板2の一方
主面側に設けられるソース電極3、ゲート電極4および
ドレイン電極5とを備えている。これらソース電極3、
ゲート電極4およびドレイン電極5は、それぞれ、複数
のソースフィンガ6、複数のゲートフィンガ7および複
数のドレインフィンガ8を形成する櫛形構造を有してい
る。
【0003】ソースフィンガ6、ゲートフィンガ7およ
びドレインフィンガ8の各組は、それぞれ、単位FET
9を構成する。また、複数の単位FET9は、上述した
ように櫛形構造を有するソース電極3、ゲート電極4お
よびドレイン電極5によって互いに並列接続されてい
る。また、半導体基板2には、単位FET9とこの半導
体基板2の他方主面側とを電気的に接続するためのバイ
アホール10が形成されている。バイアホール10は、
このFET1においては、ソースパッド11の下に形成
される。
【0004】図6は、この発明にとって興味ある従来の
他のFET1aを図解的に示す平面図である。図6にお
いて、図5に示した要素に相当する要素には同様の参照
符号を付し、重複する説明は省略する。図6に示したF
ET1aは、複数のソースフィンガ6の配列における端
部に位置するソースフィンガ6の下にバイアホール10
が形成されている点において、図5に示したFET1と
大きく異なっている。
【0005】これらのFET1または1aにおいて、バ
イアホール10をソースパッド11またはソースフィン
ガ6の下に位置させているのは、利得を低減させる成分
であるソースインダクタンスを低減することを目的とし
ており、これによって、利得の低下を防ぐ効果がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述したようなFET
1または1aにおいて高出力を得るには、複数の単位F
ET9を並列接続すればよい。また、FET1または1
aは、電子が走行するチャネル部で自己発熱し、温度上
昇する。多数のゲートフィンガ7が並んだ櫛形構造のゲ
ート電極4を有する高出力FET1または1aでは、各
ゲートフィンガ7の部分で発熱するため、より高温にな
る。このように、FET1または1aのような高出力半
導体デバイスが高温になると、その特性が悪化するた
め、温度上昇を防ぐ技術または放熱を促進させる技術が
必要である。
【0007】また、FETのさらなる高出力化を図るに
は、一般には、図5または図6に示したようないくつか
の単位FET9を並列接続したFET1または1aをユ
ニットセルとし、これを複数並列接続することが行なわ
れている。しかしながら、この場合には、1つのユニッ
トセルにおける温度上昇は、自己発熱による温度上昇だ
けでなく、近くのユニットセルからの温度上昇に影響さ
れる。このため、設計段階においてデバイスの特性を予
想することが困難であり、デバイスの設計に長時間を要
したり、あるいは、過剰に余裕を持たせた設計としなけ
ればならない。この問題を回避するためには、たとえ
ば、ユニットセル同士の間隔を広げて、上述した近くの
ユニットセルからの温度上昇による影響を押さえること
も可能であるが、この場合には、デバイスサイズが大き
くなってしまうという別の問題に遭遇する。
【0008】同様のことが、FETまたはユニットセル
同士の接続の場合だけでなく、FETと他の回路素子と
の接続の場合にも言える。すなわち、FETと他の回路
素子(インダクタ、キャパシタ、抵抗等)とを備える半
導体集積回路において、高出力FETの近くに配置され
た回路素子は、FETの発熱により温度上昇し、この温
度変化により、回路素子の特性が変化する。そのため、
設計に用いた回路シュミレーション結果との間で食い違
いを生じ、回路設計を困難にさせる。
【0009】以上、FETに関連して説明したが、同様
のことが,HEMTまたはHBTの場合にも当てはま
る。そこで、この発明の目的は、上述した要望を満た
し、あるいは問題を解決し得る、高出力半導体デバイス
およびその設計方法、ならびにこのような高出力半導体
デバイスを備える半導体集積回路を提供しようとするこ
とである。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明に係る高出力半
導体デバイスは、半導体基板と、電界効果トランジスタ
または高電子移動度トランジスタを構成するように半導
体基板の一方主面側に設けられるソース電極、ゲート電
極およびドレイン電極とを備え、これらソース電極、ゲ
ート電極およびドレイン電極は、それぞれ、複数のソー
スフィンガ、複数のゲートフィンガおよび複数のドレイ
ンフィンガを形成する櫛形構造を有していて、また、ソ
ースフィンガ、ゲートフィンガおよびドレインフィンガ
の各組が、それぞれ、単位電界効果トランジスタまたは
単位高電子移動度トランジスタを構成するとともに、複
数の単位電界効果トランジスタまたは単位高電子移動度
トランジスタが、ソース電極、ゲート電極およびドレイ
ン電極によって互いに並列接続され、さらに、半導体基
板には、単位電界効果トランジスタまたは単位高電子移
動度トランジスタと当該半導体基板の他方主面側とを電
気的に接続するためのバイアホールが形成されている、
そのような高出力半導体デバイスであって、上述した技
術的課題を解決するため、バイアホールは、複数のゲー
トフィンガの配列における各端部に位置するものの少な
くとも一方のゲートフィンガの外側に沿って形成され、
かつ、ゲートフィンガの長手方向に対して平行な方向に
測定した、半導体基板の一方主面側でのバイアホールの
寸法は、ゲートフィンガ長以上の長さを有していること
を特徴としている。
【0011】この発明は、また、次のような構成の高出
力半導体デバイス、すなわち、半導体基板と、ヘテロ・
バイポーラトランジスタを構成するように半導体基板の
一方主面側に設けられるエミッタ電極、ベース電極およ
びコレクタ電極とを備え、これらエミッタ電極、ベース
電極およびコレクタ電極は、それぞれ、複数のエミッタ
フィンガ、複数のベースフィンガおよび複数のコレクタ
フィンガを形成する櫛形構造を有していて、また、エミ
ッタフィンガ、ベースフィンガおよびコレクタフィンガ
の各組が、それぞれ、単位ヘテロ・バイポーラトランジ
スタを構成するとともに、複数の単位ヘテロ・バイポー
ラトランジスタが、エミッタ電極、ベース電極およびコ
レクタ電極によって互いに並列接続され、さらに、半導
体基板には、単位ヘテロ・バイポーラトランジスタと当
該半導体基板の他方主面側とを電気的に接続するための
バイアホールが形成されている、そのような高出力半導
体デバイスにも向けられる。この場合、上述した技術的
課題を解決するため、バイアホールは、複数のエミッタ
フィンガの配列における各端部に位置するものの少なく
とも一方のエミッタフィンガの外側に沿って形成され、
かつ、エミッタフィンガの長手方向に対して平行な方向
に測定した、半導体基板の一方主面側でのバイアホール
の寸法は、エミッタフィンガ長以上の長さを有している
ことを特徴としている。
【0012】上述した2つの典型的な高出力半導体デバ
イスをユニットセルとしながら、バイアホールを共通に
してこれら複数のユニットセルが並列接続されていても
よい。この発明は、また、上述したような高出力半導体
デバイスを設計する方法にも向けられる。この設計方法
は、上述した高出力半導体デバイスであって、平面構造
の互いに異なる高出力半導体デバイスを複数種類作製す
る工程と、これら複数種類の高出力半導体デバイスの各
特性を測定する工程と、目的とする高出力半導体デバイ
スの平面構造として、複数種類の高出力半導体デバイス
から選ばれた、所望の特性を得るために必要な高出力半
導体デバイスの平面構造を採用する工程とを備えること
を特徴としている。
【0013】この発明は、また、上述したような高出力
半導体デバイスに備える半導体基板に関連して、他の回
路素子がさらに構成された、半導体集積回路にも向けら
れる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、この発明の一実施形態に
よるFET21を図解的に示す平面図である。図2は、
図1の線II―IIに沿う断面図である。FET21
は、たとえばGaAs基板のような半導体基板22を備
えている。この半導体基板22の一方主面側には、たと
えばエピタキシャル成長またはイオン注入により活性層
23が形成される。また、半導体基板22の一方主面側
であって、活性層23が形成された領域上には、たとえ
ばフォトリソグラフィ技術を用いて、オーミック特性を
持つソース電極24、ショットキー特性を持つゲート電
極25、およびオーミック特性を持つドレイン電極26
がそれぞれ形成され、さらに、その他、必要な接続用配
線、保護膜等が形成される。
【0015】ソース電極24、ゲート電極25およびド
レイン電極26は、それぞれ、複数のソースフィンガ2
7、複数のゲートフィンガ28および複数のドレインフ
ィンガ29を形成する櫛形構造を有している。これらの
ソースフィンガ27、ゲートフィンガ28およびドレイ
ンフィンガ29の各組は、それぞれ、単位FET30を
構成する。また、複数の単位FET30は、上述したよ
うに櫛形構造を有するソース電極24、ゲート電極25
およびドレイン電極26によって互いに並列接続され
る。
【0016】他方、半導体基板22の他方主面側には、
たとえばウェットエッチングもしくはドライエッチング
またはこれら両方の組み合わせによるエッチングが施さ
れ、この部分に金属膜を形成することによって、バイア
ホール31が設けられる。バイアホール31は、上述し
た単位FET30と半導体基板22の他方主面側に形成
された導電膜32とを電気的に接続するためのものであ
る。バイアホール31を形成するため、上述した金属膜
に代えて、金属を充填してもよい。
【0017】バイアホール31は、複数のゲートフィン
ガ28の配列における両端部に位置するゲートフィンガ
28の各外側に沿ってそれぞれ形成される。この実施形
態では、複数のソースフィンガ27の配列における両端
部に位置する各ソースフィンガ27の下に、バイアホー
ル31がそれぞれ位置される。バイアホール31の寸法
において、ゲートフィンガ28の長手方向に対して平行
な方向に測定した、半導体基板22の一方主面側での寸
法Lvが重要である。すなわち、このバイアホール31
の寸法Lvは、ゲートフィンガ長(単位ゲート幅)Lg
以上の長さを有するように設定される。より詳細には、
バイアホール31のこの特定の寸法Lvは、ゲートフィ
ンガ長Lgと等しいかそれよりも長くされる。
【0018】このように構成された高出力FET21
は、ゲート電極25直下の半導体基板22の表面付近で
発熱する。ここで生じた熱は、半導体基板22内をほぼ
等方的に熱伝導する。この実施形態によれば、最も外側
のゲートフィンガ28に沿って、ゲートフィンガ長Lg
以上の寸法Lvを有するバイアホール31を位置させて
いるため、多くの熱流をバイアホール31を介して放熱
させることができる。もちろん、これらバイアホール3
1は、従来のように、ソースインダクタンスを低減させ
る機能をも果たしている。
【0019】図3は、この発明の他の実施形態に係るF
ET21aを示す、図1に相当する図である。図3に示
したFET21aは、バイアホール31が、複数のゲー
トフィンガ28の配列における各端部に位置するものの
一方のゲートフィンガ28の外側にのみ沿って形成され
ていることを特徴としている。その他の構成は、図1に
示したFET21と実質的に同様である。
【0020】図3に示した実施形態は、当該FET21
aと他のFETまたは回路素子との位置関係によって
は、必ずしも、複数のゲートフィンガ28の配列におけ
る両端部に位置するゲートフィンガ28のそれぞれの外
側に沿って、バイアホール31が形成される必要がない
ことを示すものである。図4は、この発明のさらに他の
実施形態によるFET21bを示す、図1に相当する図
である。
【0021】図4に示したFET21bは、図1に示し
たFET21をユニットセル33および34として、こ
れら複数のユニットセル33および34が、バイアホー
ル31を共通にして並列接続された構造を有している。
図4において、図1に示す要素に相当する要素には同様
の参照符号を付し、重複する説明は省略する。図4に示
すように、第1のユニットセル33と第2のユニットセ
ル34との間に、前述したような寸法関係を有するバイ
アホール31が設けられているため、第1のユニットセ
ル33と第2のユニットセル34との間での熱の伝導量
を小さくすることができ、互いの間での熱的干渉をを抑
制することができる。
【0022】図4に示したFET21bの設計は、次の
ように行なうことができる。たとえば、ゲートフィンガ
数が異なり、ゲート長、ゲートフィンガ長、その他の平
面構造パラメータが等しいユニットセルを複数種類作成
する。そして、これらのユニットセルのデバイス特性
(DC:I−V特性、RF:入出力電力特性等)を、各
ユニットセルごとに測定する。次いで、これらの特性測
定済みの複数種類のユニットセルから、所望の特性を得
るために必要なユニットセルを選択し、これら選択され
たユニットセルの平面構造を、目的とするユニットセル
の平面構造として採用する。
【0023】具体例を挙げると、ゲートフィンガ数が互
いに異なる第1、第2および第2のユニットセルを作製
し、これらユニットセルのRF出力電力を測定する。そ
の測定結果が、第1、第2および第2のユニットセルに
ついて、それぞれ、Po1、Po2およびPo3であっ
たとする。他方、目的とするFETの電力仕様がPo0
であり、 Po0=Po1+Po3*2 と表せるならば、1個の第1のセルと2個の第3のセル
とをバイアホールを共通にするように並列接続すること
によって、目的とするFETを実現することができる。
【0024】FETの電力特性には、温度依存性があ
り、周囲温度が変われば、出力電力も変化する。しかし
ながら、たとえば図4に示したFET21bのように、
この発明に係るFETでは、ユニットセルの相互間に放
熱効果の優れたバイアホールが存在するため、各ユニッ
トセルは、これと隣り合うユニットセルからの温度上昇
の影響をほとんど受けない。したがって、いくつかのユ
ニットセルを並列接続して構成される高出力FETにお
いて、ユニットセルごとに測定した出力電力を各々足し
合わせた電力値、あるいは、足し合わせた電力値に極め
て近い値を得ることができる。また、ユニットセルの組
み合わせを変更することによって、様々な出力電力をも
つ高出力FETを容易に設計でき、かつ実現することが
できる。
【0025】この発明に係る高出力FETに備える半導
体基板に関連して、たとえば、スパイラルインダクタ、
MIMキャパシタ、薄膜抵抗等の回路素子をさらに構成
して、たとえば高出力増幅器のような半導体集積回路を
構成することもできる。この場合、スパイラルインダク
タ、MIMキャパシタ、薄膜抵抗等の回路素子も、FE
Tと同様に、温度によって特性が変化する。一般に、回
路設計は回路シミュレーションによって行なわれるが、
これらの回路素子を、発熱により比較的高温となる高出
力FETの近くに配置すると、これら回路素子は、回路
シミュレーション時とは特性が変化し、設計値と実際の
回路特性との間に差を生じさせることがある。従来、こ
れを防ぐには、これらの回路素子を、発熱源となる高出
力FETから離して配置しなければならず、その結果、
集積回路チップの面積が大きくなってしまう。
【0026】これに対して、この発明に係る半導体集積
回路によれば、バイアホールを介しての熱伝導がほとん
ど生じないため、上述のような回路素子を高出力FET
の近くに問題なく配置することができる。また、このよ
うに高出力FETの近くに配置した回路素子の回路特性
についても、シミュレーション値に極めて近い値を得る
ことができる。
【0027】以上、この発明を、FETに関連して説明
したが、同様のことが、HEMTについても言え、ま
た、ソース電極、ゲート電極およびドレイン電極を、そ
れぞれ、コレクタ電極、エミッタ電極およびベース電極
に置き換えることにより、HBTにも適用することがで
きる。
【0028】
【発明の効果】以上のように、この発明に係る高出力半
導体デバイスによれば、バイアホールが、複数のゲート
フィンガまたはエミッタフィンガの配列における各端部
に位置するものの少なくとも一方のゲートフィンガまた
はエミッタフィンガの外側に沿って形成され、かつ、ゲ
ートフィンガまたはエミッタフィンガの長手方向に対し
て平行な方向に測定した、半導体基板の一方主面側での
バイアホールの寸法が、ゲートフィンガ長またはエミッ
タフィンガ長以上の長さを有しているので、当該高出力
半導体デバイスの温度上昇が周囲に影響を及ぼすことを
抑制することができる。また、バイアホールによる利得
の低下を防ぐ効果は、損なわれることはない。
【0029】この発明に係る高出力半導体デバイスにお
いて、当該高出力半導体デバイスをユニットセルとし
て、バイアホールを共通にして複数のユニットセルが並
列接続されるように構成されると、隣り合うユニットセ
ル間において、互いの温度上昇の影響を抑えることがで
きる。したがって、同一面積で温度上昇が小さい、また
は、同一温度でデバイス面積が小さい、高出力半導体デ
バイスを実現することができる。
【0030】この発明に係る高出力半導体デバイスの設
計方法によれば、平面構造の互いに異なる高出力半導体
デバイスを複数種類作成し、その各特性を測定し、その
結果から、所望の特性を得るために必要な高出力半導体
デバイスを選び、この選ばれた高出力半導体デバイスの
平面構造を、目的とする高出力半導体デバイスの平面構
造として採用するので、目的とする高出力半導体デバイ
スの設計を、少ない設計回数で実現することができ、結
果として、高出力半導体デバイスの低価格化に寄与する
ことができる。
【0031】この発明に係る半導体集積回路によれば、
高出力半導体デバイスの近くに他の回路素子を配置する
ことができるので、集積回路チップの面積を小さくする
ことができる。また、回路設計において、シミュレーシ
ョン精度を上げることができるので、半導体集積回路の
設計回数を低減でき、結果として、半導体集積回路の低
価格化に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施形態によるFET21を図解
的に示す平面図である。
【図2】図1の線II―IIに沿う断面図である。
【図3】この発明の他の実施形態に係るFET21aを
示す、図1に相当する図である。
【図4】この発明のさらに他の実施形態に係るFET2
1bを示す、図1に相当する図である。
【図5】この発明にとって興味ある従来のFET1を示
す、図1に相当する図である。
【図6】この発明にとって興味ある従来の他のFET1
aを示す、図1に相当する図である。
【符号の説明】
21,21a,21b FET(高出力半導体デバイ
ス) 22 半導体基板 24 ソース電極 25 ゲート電極 26 ドレイン電極 27 ソースフィンガ 28 ゲートフィンガ 29 ドレインフィンガ 30 単位FET 31 バイアホール 32 導電膜 33,34 ユニットセル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H01L 21/331 H01L 29/80 E 29/73 27/095

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、電界効果トランジスタま
    たは高電子移動度トランジスタを構成するように前記半
    導体基板の一方主面側に設けられるソース電極、ゲート
    電極およびドレイン電極とを備え、 前記ソース電極、前記ゲート電極および前記ドレイン電
    極は、それぞれ、複数のソースフィンガ、複数のゲート
    フィンガおよび複数のドレインフィンガを形成する櫛形
    構造を有していて、 前記ソースフィンガ、前記ゲートフィンガおよび前記ド
    レインフィンガの各組が、それぞれ、単位電界効果トラ
    ンジスタまたは単位高電子移動度トランジスタを構成す
    るとともに、複数の前記単位電界効果トランジスタまた
    は単位高電子移動度トランジスタが、前記ソース電極、
    前記ゲート電極および前記ドレイン電極によって互いに
    並列接続され、 前記半導体基板には、前記単位電界効果トランジスタま
    たは単位高電子移動度トランジスタと当該半導体基板の
    他方主面側とを電気的に接続するためのバイアホールが
    形成されている、高出力半導体デバイスであって、 前記バイアホールは、前記複数のゲートフィンガの配列
    における各端部に位置するものの少なくとも一方のゲー
    トフィンガの外側に沿って形成され、かつ、前記ゲート
    フィンガの長手方向に対して平行な方向に測定した、前
    記半導体基板の前記一方主面側での前記バイアホールの
    寸法は、ゲートフィンガ長以上の長さを有していること
    を特徴とする、高出力半導体デバイス。
  2. 【請求項2】 半導体基板と、ヘテロ・バイポーラトラ
    ンジスタを構成するように前記半導体基板の一方主面側
    に設けられるエミッタ電極、ベース電極およびコレクタ
    電極とを備え、 前記エミッタ電極、前記ベース電極および前記コレクタ
    電極は、それぞれ、複数のエミッタフィンガ、複数のベ
    ースフィンガおよび複数のコレクタフィンガを形成する
    櫛形構造を有していて、 前記エミッタフィンガ、前記ベースフィンガおよび前記
    コレクタフィンガの各組が、それぞれ、単位ヘテロ・バ
    イポーラトランジスタを構成するとともに、複数の前記
    単位ヘテロ・バイポーラトランジスタが、前記エミッタ
    電極、前記ベース電極および前記コレクタ電極によって
    互いに並列接続され、 前記半導体基板には、前記単位ヘテロ・バイポーラトラ
    ンジスタと当該半導体基板の他方主面側とを電気的に接
    続するためのバイアホールが形成されている、高出力半
    導体デバイスであって、 前記バイアホールは、前記複数のエミッタフィンガの配
    列における各端部に位置するものの少なくとも一方のエ
    ミッタフィンガの外側に沿って形成され、かつ、前記エ
    ミッタフィンガの長手方向に対して平行な方向に測定し
    た、前記半導体基板の前記一方主面側での前記バイアホ
    ールの寸法は、エミッタフィンガ長以上の長さを有して
    いることを特徴とする、高出力半導体デバイス。
  3. 【請求項3】 請求項1または2に記載の高出力半導体
    デバイスをユニットセルとして、前記バイアホールを共
    通にして複数の前記ユニットセルが並列接続されてい
    る、高出力半導体デバイス。
  4. 【請求項4】 請求項1ないし3のいずれかに記載の高
    出力半導体デバイスを設計する方法であって、 請求項1または2に記載の高出力半導体デバイスであっ
    て、平面構造の互いに異なる高出力半導体デバイスを複
    数種類作製する工程と、 複数種類の前記高出力半導体デバイスの各特性を測定す
    る工程と、 目的とする高出力半導体デバイスの平面構造として、複
    数種類の前記高出力半導体デバイスから選ばれた、所望
    の特性を得るために必要な高出力半導体デバイスの平面
    構造を採用する工程とを備える、高出力半導体デバイス
    の設計方法。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし3のいずれかに記載の高
    出力半導体デバイスに備える前記半導体基板に関連し
    て、他の回路素子がさらに構成された、半導体集積回
    路。
JP10064867A 1998-03-16 1998-03-16 高出力半導体デバイスおよびその設計方法ならびに半導体集積回路 Pending JPH11260833A (ja)

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