JPH11260591A - X線管用高圧電源装置 - Google Patents

X線管用高圧電源装置

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JPH11260591A
JPH11260591A JP7337598A JP7337598A JPH11260591A JP H11260591 A JPH11260591 A JP H11260591A JP 7337598 A JP7337598 A JP 7337598A JP 7337598 A JP7337598 A JP 7337598A JP H11260591 A JPH11260591 A JP H11260591A
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JP
Japan
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filament
power supply
ray tube
transformer
circuit
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JP7337598A
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Koichi Nagai
孝一 永井
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Horiba Ltd
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Horiba Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 最大耐電圧を要求するフィラメント変圧
器を無くし、安価な変圧器を使用可能とするX線管用高
圧電源装置を提供する。 【解決手段】 コッククロフト回路2の一端側にインバ
ータ3より高い周波数の電力Sfを供給するインバータ
6をインバータ3と直列に設け、かつ、コッククロフト
回路2の他端側に前記インバータ6の動作周波数に対し
て低いインピーダンスを有する結合コンデンサCcを設
け、コッククロフト回路2の他端側のコンデンサアーム
1,2 間に結合コンデンサCcを介してX線管5のフ
ィラメント5aを接続した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、X線を放射する
ためのX線管用高圧電源装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図5は従来のX線管用の高圧電源装置1
0を示す図である。図5において、2は直流の高電圧を
作りだすためのコッククロフト回路、3はこのコックク
ロフト回路2を動作させるインバータ(ドライブ電
源)、4はインバータ3をコッククロフト回路2の一端
側に接続する変圧器である。これらの部材2〜4はイン
バータ式のコッククロフト型高圧電源発生回路を構成し
ており、5は発生した高圧電力を供給することによりX
線を放射するX線管である。
【0003】前記コッククロフト回路2は、コンデンサ
11〜C1nからなる第1コンデンサアームC1 と、コン
デンサC21〜C2nからなる第2コンデンサアームC
2 と、各コンデンサC11〜C1n,C21〜C2nが一方向に
充電されるように両コンデンサアームC1,2 間に接続
された複数個のダイオードD1 〜Dm とからなってい
る。
【0004】X線管5はフィラメント5aを有してお
り、このフィラメント5aに電流を流している状態で、
フィラメント5aに高電圧をかけることにより、X線管
5からX線が放出される。11はフィラメント5aに適
宜の電力を供給してこれに電流を流すためのインバー
タ、12はこのインバータ11からの電力を絶縁された
状態でフィラメント5aに供給する絶縁変圧器である。
【0005】すなわち、ドライブ電源であるインバータ
3によって放射するX線の波長を調節し、フィラメント
電源であるインバータ11によってX線の強度を調節す
ることができる。
【0006】上述のように、コッククロフト回路2によ
って直流高電圧を作ることにより、比較的低い耐圧のコ
ンデンサC11〜C1n,C21〜C2nやダイオードD1 〜D
m などを使用して直流高電圧を得ることができる。例え
ば各コンデンサアームC1,2 にそれぞれ10個(図示
は3個でn=3であるが、同様の回路を10段設けるこ
とによりn=10となる)のコンデンサを設けた場合に
は、例えば3kV耐圧のコンデンサを使用して段数倍で
ある30kVの直流高電圧を得ることができる。また、
変圧器4の二次電圧も比較的低い(例えば30kVの直
流高電圧を得るのに3kV)でよい。従って変圧器4の
一次/二次間の絶縁耐圧も比較的低くてもよい。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところが、フィラメン
ト用のインバータ11をフィラメント5aに接続するた
めの絶縁変圧器12は全電圧(上の例では、30kV)
の耐圧を必要としていた。そして、絶縁変圧器12に高
い絶縁耐圧を確保するためには高度の設計製作技術を必
要としているので、絶縁変圧器12が高価にならざるを
得ず、それだけX線管用の高圧電源装置10全体のコス
トを引き上げるものとなっていた。
【0008】この発明は、上述の事柄を考慮に入れてな
されたものであって、その目的とするところは、最大耐
電圧を要求するフィラメント変圧器を無くし、安価な変
圧器を使用可能とするX線管用高圧電源装置を提供する
ことにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明は、コッククロフト回路の一端側にそのド
ライブ電源より高い周波数の電力を供給するフィラメン
ト電源をドライブ電源と直列に設け、かつ、コッククロ
フト回路の他端側に前記フィラメント電源の動作周波数
に対して低いインピーダンスを有する結合コンデンサを
設け、コッククロフト回路の他端側のコンデンサアーム
間に結合コンデンサを介してX線管のフィラメントを接
続したことを特徴としている。
【0010】したがって、フィラメント電源から供給さ
れるドライブ電源より高い周波数の電力は、コッククロ
フト回路のコンデンサアームを流れてフィラメントに達
し、フィラメントに電流を流すことができる。つまり、
フィラメント電源をコッククロフト回路の一端側に接続
することにより、従来の高耐電圧の絶縁変圧器を通常耐
電圧の変圧器に置き換えることができ、高価な絶縁変圧
器を不要とするので、それだけX線管用高圧電源装置の
生産コストを抑えることができる。
【0011】前記ドライブ電源とフィラメント電源をお
のおのの変圧器を介してコッククロフト回路の一端側に
直列に接続した場合には、ドライブ電源とフィラメント
電源を互いに干渉させることなく、容易に直列接続した
状態でコッククロフト回路の一端側に接続できる。さら
に、ドライブ電源に接続される変圧器にフィラメント電
源の動作周波数において共振する直列共振回路を並列接
続することにより、フィラメント電源から供給される電
力が、ドライブ電源に接続される変圧器の影響を受けて
減衰したり、この変圧器を介してドライブ電源側に流れ
ることを防止できる。
【0012】また、前記ドライブ電源およびフィラメン
ト電源が直列に接続されたのちに一つの変圧器を介して
コッククロフト回路の一端側に接続されることにより、
変圧器の数を可及的に少なくすることが可能となり、そ
れだけ生産コストを引き下げることができる。
【0013】前記X線管のフィラメントとコッククロフ
ト回路の他端側との間にフィラメント電源の動作周波数
において共振する直列共振回路を設けた場合には、フィ
ラメント電源から供給される電力をより効果的にフィラ
メントに流すことができる。
【0014】また、前記X線管のフィラメントとコック
クロフト回路の他端側との間に変圧器を設けて、この変
圧器と前記結合コンデンサによってフィラメント電源の
動作周波数において共振する直列共振回路を形成した場
合には、フィラメント電源から供給される電力をさらに
効果的にフィラメントに流すことができる。さらに、前
記変圧器の鉄心にインダクタンス調整用のギャップを形
成して共振周波数を調節することにより、共振周波数を
より良く調節することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は本発明のX線管用高圧電源
装置1の第1実施例を示す図である。図1において、X
線管用高圧電源装置1は、コッククロフト回路2と、こ
れを動作させるためのインバータ(ドライブ電源)3
と、インバータ3をコッククロフト回路2の一端側に接
続する変圧器4とを有し、これらがインバータ式のコッ
ククロフト型高電圧発生回路を形成している。
【0016】これらは、図5に示した従来例と同じ既知
の回路であり、第1コンデンサアームC1 の一端側が基
準電圧Gに接続されている。本例ではダイオードD1
mが各コンデンサC11〜C1n,C21〜C2nに負の電圧
を印加する方向に接続されているので、コッククロフト
回路2の他端側の出力部Oに接続されたX線管5に負の
高電圧を印加することができる。なお、本例において図
5と同一または同等の部材については図5と同じ符号を
付してその詳細な説明を省略する。
【0017】6はフィラメント用インバータ(フィラメ
ント電源)であり、フィラメント変圧器7および変圧器
4を介して前記インバータ3に直列に接続するように設
けられている。つまり、インバータ6で発生したフィラ
メント用信号(フィラメント5aに供給する電力)Sf
はインバータ3から供給される電力Pと重畳してコック
クロフト回路2に印加される。
【0018】Ccはコッククロフト回路2の他端側のコ
ンデンサアームC2 に接続されてフィラメント用信号S
fの周波数に対して低いインピーダンスを有する結合
(カップリング)コンデンサ、8は結合コンデンサCc
を介してコッククロフト回路2の他端側をフィラメント
5aに接続するフィラメント変圧器である。
【0019】インバータ6は前記インバータ3より高い
周波数の電力を出力するものであり、例えば本例ではイ
ンバータ3が20kHzの電力Pを供給し、インバータ
6は100kHzの電力(フィラメント用信号)Sfを
供給する。
【0020】一般に、コッククロフト回路2を構成する
コンデンサC11〜C1n,C21〜C2nは、高電圧のリップ
ルをできるだけ小さくするために比較的大きな容量を使
用する。これは、言い換えるならコンデンサC11
1n,C21〜C2nが電力Pの動作周波数(20kHz)
に対して低いインピーダンスを示すことであり、より高
い周波数(100kHz)の電力信号Sfに対しては、
さらに低いインピーダンスを呈する。
【0021】したがって、インバータ6で発生したフィ
ラメント用信号Sfはフィラメント変圧器7を介してコ
ッククロフト回路2の各コンデンサC11〜C1n,C21
2nを小さいインピーダンスで通過し、結合コンデンサ
Ccを通ってフィラメント変圧器8を介してX線管5の
フィラメント5aに至る。つまり、インバータ6の出力
を調節することにより、X線管5から放射するX線の強
度を調節することができる。なお、フィラメント変圧器
8の一次側コイル8aと二次側コイル8bはその一端側
において接続されている。すなわち、フィラメント5a
全体に出力Oと同じ負の電位が印加される。
【0022】本例のように構成することにより、フィラ
メント変圧器7とフィラメント変圧器8とは、直流的に
は高電圧(例えば30kV)の電位差があるにもかかわ
らず、交流的には低いインピーダンスで接続される。こ
のとき、フィラメント変圧器7に要求される絶縁耐電圧
は通常の変圧器の耐電圧と同程度でよく1〜2kV程度
であり、フィラメント変圧器8に要求される絶縁耐電圧
はない。
【0023】すなわち、フィラメント変圧器7,8が低
耐電圧の変圧器でよいので、変圧器7,8の製造コスト
を引き下げることができ、それだけX線管用高圧電源装
置1の製造コストを下げることが可能となる。
【0024】なお、上述の例では一例としてコッククロ
フト回路2の段数nを4段にした図を示しているが、本
発明はこれに限られるものでないことは言うまでもな
い。すなわちコッククロフト回路2の段数nを増やすこ
とによって、フィラメント変圧器7、変圧器4など、よ
り低耐圧の部材を用いて段数n倍の高電圧を生成でき
る。
【0025】また、結合コンデンサCcとフィラメント
変圧器8が持つインダクタンスによりインバータ6から
供給されるフィラメント用信号Sfの周波数を共振周波
数とする直列共振回路を形成して、フィラメント変圧器
8が直列共振回路の一部を構成してもよい。この場合、
フィラメント用信号Sfがより効率よくフィラメント5
aに流れる。
【0026】なお、このとき、フィラメント変圧器8の
鉄心にギャップを設けて、このギャップを調整すること
により、フィラメント変圧器8が持つインダクタンス分
を調節して、前記共振周波数を調節してもよい。また、
フィラメント変圧器8の一次と二次の巻線の位置によっ
てインダクタンスを調節してもよい。このように、コッ
ククロフト回路2の他端側に共振回路を形成することに
より電力Pではなくフィラメント用信号Sfを選択的に
フィラメント5aに印加することが可能となる。
【0027】図2は本発明のX線管用高圧電源装置1の
第2実施例を示す図である。図2において、図1と同一
または同等の部材については同一の符号を付すことによ
り、その詳細な説明を省略する。本例のX線管用高圧電
源装置1が第1実施例と異なる点は、変圧器4の一次側
と二次側にコンデンサCrとコイルLrによる共振回路
Rを設けている点と、結合コンデンサCcと直列にコイ
ルLcを設けて共振回路Rcを設けている点である。
【0028】各共振回路R,Rcは何れも前記フィラメ
ント用信号Sfの周波数を共振周波数とする直列共振回
路である。共振回路Rはインバータ6からのフィラメン
ト用信号Sfが変圧器4によって減衰したり、変圧器4
を介してインバータ3に流れることを防止する。なお、
この共振回路Rは変圧器4の一次側および二次側の両方
に設けることに限られるものではなく、変圧器4の一次
側または二次側の何れか一方に設けられてもよいことは
言うまでもない。
【0029】一方、共振回路Rcはインバータ6からフ
ィラメント変圧器8に流れ込む電流を大きくして、フィ
ラメント5aに供給される電力(フィラメント用信号S
f)を強くするためのものである。同時に、共振回路R
cを設けることによりインバータ3からの電力Pに対し
ては高インピーダンスを呈することができ、電力Pをフ
ィラメント5aに供給することを可及的に無くすことが
できる。なお、共振回路Rcは変圧器8が持つインダク
タンスによる影響を考慮に入れたものであってもよい。
【0030】図3は本発明のX線管用高圧電源装置1の
第3実施例を示す図である。図3において、図1,2と
同一または同等の部材については同一の符号を付すこと
により、その詳細な説明を省略する。本例のX線管用高
圧電源装置1において、インバータ6はインバータ3に
直列に接続された状態で変圧器4を介してコッククロフ
ト回路2の一端側に接続されている。つまり、インバー
タ3に接続されるフィラメント変圧器7(図1,2参
照)を省略することによりX線管用高圧電源装置1の製
造コストをさらに引き下げている。
【0031】また、本例ではコッククロフト回路2の他
端側に接続されるフィラメント変圧器8(図1,2参
照)を省略し、結合コンデンサCcを介して直接フィラ
メント5cを接続することにより、可及的に簡略化を図
って製造コストを引き下げている。
【0032】図4は図3のX線管用高圧電源装置1を更
に変形した第4実施例を示す図である。図4において、
図3の例と異なる点は、インバータ3の出力に、インバ
ータ6から供給されるフィラメント用信号Sfの周波数
において共振するコンデンサCrとコイルLrからなる
直列共振回路Rを並列に設けた点と、インバータ6の出
力に、インバータ3から供給される電力Pを低インピー
ダンスで通過させるコイルLpを設けた点である。
【0033】本例のように構成することにより、インバ
ータ3から出力される電力Pがインバータ6に流れた
り、インバータ6から出力されるフィラメント用信号S
fがインバータ3に流れることを防止できる。したがっ
て、インバータ3およびインバータ6を互いに干渉しあ
うことなく直列に接続でき、両インバータ3,6から出
力される電力P,Sfを重畳してコッククロフト回路2
の一端側に供給することが可能となる。
【0034】一方、コッククロフト回路2の他端側に
は、フィラメント用信号Sfの周波数を共振周波数とす
るコンデンサCcとコイルLcからなる直列共振回路R
cを形成し、コイルLcの両端をフィラメント5aに接
続している。したがって、フィラメント用信号Sfに対
して直列共振回路Rcのインピーダンスが最小となり、
直列共振回路Rcにフィラメント用信号Sfがより良く
流れるので、コイルLcとコンデンサCcとの間で電気
振動が生じ、コイルLcとコンデンサCcの間の電圧が
振動する。すなわち、フィラメント用信号Sfをより効
果的にフィラメント5aに供給することができる。
【0035】また、上述のように直列共振回路を形成す
ることにより、インバータ3から供給される電力Pに対
しては高いインピーダンスとすることができ、電力Pを
フィラメント5aに流すことを可及的に防止できる。
【0036】なお、上述の各例ではコッククロフト回路
2のドライブ電源およびフィラメント電源としてそれぞ
れインバータ3,6を用いた例を示しているが、本発明
はこれらの電源の種類に限定するものではない。また、
本例では各電源3,6の動作周波数が可聴周波数より高
くしているので、人間の耳に聞こえる雑音が生じること
はないが、本発明はこの周波数に限定されるものでな
く、インバータ3の代わりに50Hzまたは60Hzの
商用電源を用いることも可能である。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、フィラメント電源から供給される電力は、コックク
ロフト回路のコンデンサアームを流れてフィラメントに
達し、フィラメントに電流を流すことができる。つま
り、従来のように高価な高耐電圧の絶縁変圧器を用いる
必要がなく、通常耐電圧の変圧器によってフィラメント
に流す電流を調節できるので、X線管用高圧電源装置の
生産コストを抑えることができる。
【0038】コッククロフト回路のドライブ電源とフィ
ラメント用の電源をおのおのの変圧器を介してコックク
ロフト回路の一端側に直列に接続した場合には、両電源
を互いに干渉させることなく、容易に直列接続した状態
でコッククロフト回路の一端側に接続できる。さらに、
コッククロフト回路のドライブ用の電源に接続される変
圧器にフィラメント用信号の動作周波数において共振す
る直列共振回路を並列接続することにより、フィラメン
ト用信号の減衰を最小限に抑えることができる。
【0039】一方、ドライブ用の電源およびフィラメン
ト用の電源を直列に接続したのちに一つの変圧器を介し
てコッククロフト回路の一端側に接続する場合には、変
圧器の数を可及的に少なくすることが可能となり、それ
だけ生産コストを引き下げることができる。
【0040】前記X線管のフィラメントとコッククロフ
ト回路の他端側との間にフィラメント用信号の周波数を
共振周波数とする直列共振回路を設けた場合には、フィ
ラメント用信号をより効果的にフィラメントに流すこと
ができる。また、前記X線管のフィラメントとコックク
ロフト回路の他端側との間に変圧器を設けて、この変圧
器と前記結合コンデンサによってフィラメント用信号の
周波数において共振する直列共振回路を形成した場合に
は、フィラメント用信号をさらに効果的にフィラメント
に流すことができる。さらに、前記変圧器の鉄心にイン
ダクタンス調整用のギャップを形成して共振周波数を調
節することにより、共振周波数を容易にフィラメント用
信号に合わせることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のX線管用高圧電源装置の第1実施例を
示す図である。
【図2】本発明のX線管用高圧電源装置の第2実施例を
示す図である。
【図3】本発明のX線管用高圧電源装置の第3実施例を
示す図である。
【図4】本発明のX線管用高圧電源装置の第4実施例を
示す図である。
【図5】従来のX線管用高圧電源装置の構成を示す図で
ある。
【符号の説明】
1…X線管用高圧電源装置、2…コッククロフト回路、
3…ドライブ電源、4…変圧器、5…X線管、5a…フ
ィラメント、6…フィラメント電源、7,8…フィラメ
ント変圧器、C11〜C1n,C21〜C2n…コンデンサ、C
1,2 …コンデンサアーム、Cc…結合コンデンサ、D
1 〜Dm …ダイオード、R,Rc…直列共振回路。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数個のコンデンサを直列に接続して形
    成された一対のコンデンサアームおよび各コンデンサが
    一方向に充電されるように両コンデンサアーム間に接続
    された複数個のダイオードからなるコッククロフト回路
    と、このコッククロフト回路の一端側のコンデンサアー
    ム間に接続されてこれを動作させるドライブ電源とを有
    する高圧電源装置において、コッククロフト回路の一端
    側に前記ドライブ電源より高い周波数の電力を供給する
    フィラメント電源をドライブ電源と直列に設け、かつ、
    コッククロフト回路の他端側に前記フィラメント電源の
    動作周波数に対して低いインピーダンスを有する結合コ
    ンデンサを設け、コッククロフト回路の他端側のコンデ
    ンサアーム間に結合コンデンサを介してX線管のフィラ
    メントを接続したことを特徴とするX線管用高圧電源装
    置。
  2. 【請求項2】 前記ドライブ電源とフィラメント電源を
    おのおのの変圧器を介してコッククロフト回路の一端側
    に直列に接続した請求項1に記載のX線管用高圧電源装
    置。
  3. 【請求項3】 前記ドライブ電源に接続される変圧器に
    フィラメント電源の動作周波数において共振する直列共
    振回路を並列接続した請求項2に記載のX線管用高圧電
    源装置。
  4. 【請求項4】 前記ドライブ電源およびフィラメント電
    源が直列に接続されたのちに一つの変圧器を介してコッ
    ククロフト回路の一端側に接続された請求項1に記載の
    X線管用高圧電源装置。
  5. 【請求項5】 前記X線管のフィラメントとコッククロ
    フト回路の他端側との間にフィラメント電源の動作周波
    数において共振する直列共振回路を設けた請求項1〜4
    の何れかに記載のX線管用高圧電源装置。
  6. 【請求項6】 前記X線管のフィラメントとコッククロ
    フト回路の他端側との間に変圧器を設けて、この変圧器
    と前記結合コンデンサによってフィラメント電源の動作
    周波数において共振する直列共振回路を形成した請求項
    1〜5の何れかに記載のX線管用高圧電源装置。
  7. 【請求項7】 前記変圧器の鉄心にインダクタンス調整
    用のギャップを形成して共振周波数を調節した請求項6
    に記載のX線管用高圧電源装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2365304A (en) * 2000-07-22 2002-02-13 X Tek Systems Ltd A compact X-ray source
KR100800167B1 (ko) 2006-07-07 2008-01-31 주식회사 카이론테크놀로지 엑스레이 발생기용 정류부의 콘덴서 배치방법
EP2207405A3 (en) * 2006-08-31 2011-02-16 Koninklijke Philips Electronics N.V. Power supply for an x-ray generator system comprising cascade of two voltage sources

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