JPH11260309A - イオン注入装置 - Google Patents

イオン注入装置

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JPH11260309A
JPH11260309A JP10062775A JP6277598A JPH11260309A JP H11260309 A JPH11260309 A JP H11260309A JP 10062775 A JP10062775 A JP 10062775A JP 6277598 A JP6277598 A JP 6277598A JP H11260309 A JPH11260309 A JP H11260309A
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JP
Japan
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electron beam
ion
wafer
electron
implantation apparatus
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JP10062775A
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Hiroyuki Tomita
博之 冨田
Kazuo Mera
和夫 米良
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/02Details
    • H01J37/026Means for avoiding or neutralising unwanted electrical charges on tube components
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J37/00Discharge tubes with provision for introducing objects or material to be exposed to the discharge, e.g. for the purpose of examination or processing thereof
    • H01J37/30Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects
    • H01J37/317Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation
    • H01J37/3171Electron-beam or ion-beam tubes for localised treatment of objects for changing properties of the objects or for applying thin layers thereon, e.g. for ion implantation for ion implantation
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01JELECTRIC DISCHARGE TUBES OR DISCHARGE LAMPS
    • H01J2237/00Discharge tubes exposing object to beam, e.g. for analysis treatment, etching, imaging
    • H01J2237/004Charge control of objects or beams
    • H01J2237/0041Neutralising arrangements
    • H01J2237/0044Neutralising arrangements of objects being observed or treated

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子源から発生する電子と不純物イオンとを
分離して電子のみをウエハに照射すること。 【解決手段】 シリコンウエハ26にイオン源34から
のイオンビーム100を注入するときに、電子源フィラ
メント50を加熱して電子58を生成し、電子58を電
子ビーム102に変換する。このとき電子ビーム102
と、電子58とともに発生するタングステンイオン60
によるタングステンイオンビーム104に磁場回路36
からの磁場を与え、各ビームの軌道をそれぞれの質量に
応じて偏向し、各ビームを電子ビーム102とタングス
テンイオンビーム104とに分離し、タングステン60
をシリコン板80にトラップし、電子ビーム102のみ
をシリコンウエハ26に照射してシリコンウエハ26の
帯電を中和させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、イオン注入装置に
係り、特に、シリコンウエハに酸素イオンを注入するの
に好適なSiMOX(Separation by I
mplantedOxygen)用イオン注入装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、イオン注入装置として、シリコン
ウエハに酸素イオンを注入してシリコンウエハ中に二酸
化シリコンによる絶縁膜を形成するようにしたものが知
られている。この種のイオン注入装置において、シリコ
ンウエハに酸素イオンを注入すると、シリコンウエハが
プラスに帯電し、シリコンウエハとウエハホルダとの間
で放電が生じ、シリコンウエハ裏面に放電痕が形成され
ることがある。そこで、特開平3−194841号公
報、特開平8−96744号公報に記載されているよう
に、シリコンウエハにイオンビームを注入する際に、シ
リコンウエハに電子ビームを照射し、イオンビームによ
って帯電されるシリコンウエハを電子ビームによって中
和する構成が採用されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来技術においては、
シリコンウエハが帯電するのを中和するために、イオン
ビームとともに電子ビームをシリコンウエハに照射して
いるので、帯電に伴ってパーティクルが発生するのを防
止することができる。しかし、従来技術では、電子発生
源フィラメントから発生する不純物をトラップすること
については配慮されておらず、フィラメントから熱電子
とともに発生する不純物イオン、例えば、タングステン
イオンが電子ビームとともにシリコンウエハに注入さ
れ、シリコンウエハが金属汚染されることがある。シリ
コンウエハが金属汚染されるとシリコンウエハの絶縁特
性が低下し、絶縁不良によってシリコンウエハの品質が
低下する。
【0004】本発明の目的は、電子源から発生する電子
と不純物イオンとを分離して電子のみをウエハに照射す
ることができるイオン注入装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明は、イオン源から発生するイオンビームをウ
エハに注入するイオンビーム注入手段と、電子源から発
生する電子を電子ビームに変換して出力する電子ビーム
発生手段と、電子ビーム発生手段から発生する電子ビー
ムとこの電子ビームに関連して発生した不純物イオンビ
ームとを分離して電子ビームのみをウエハに照射する電
子ビーム照射手段とを備えてなるイオン注入装置を構成
したものである。
【0006】前記イオン注入装置を構成するに際して、
電子ビーム照射手段としては、電子ビーム発生手段から
発生する電子ビームとこの電子ビームに関連して発生す
る不純物イオンビームとを分離して不純物イオンをトラ
ップし、電子ビームをウエハに照射する機能を有するも
ので構成したり、あるいは、電子ビーム発生手段から発
生する電子ビームの軌道と電子ビームに関連して発生す
る不純物イオンビームの軌道とを分離して不純物イオン
をトラップし、電子ビームをウエハに照射する機能を有
するもので構成することができる。
【0007】前記イオン注入装置を構成するに際して
は、以下の要素を付加することができる。
【0008】(1)前記電子ビーム照射手段は、電子ビ
ームと不純物イオンビームに磁場を与えて電子ビームと
不純物イオンビームをそれぞれ質量に応じて偏向してな
る。
【0009】(2)前記電子ビーム照射手段は、前記電
子ビーム発生手段と前記ウエハとを結ぶビーム伝送路の
途中に配置されて前記ビーム伝送路中の電子ビームの大
きさを可変にするための磁場回路を備えてなる。
【0010】(3)前記磁場回路は、磁場を発生する磁
石と、この磁石の両側に相対向して配置されて磁石から
の磁場を前記ビーム伝送路と交差する方向に形成する一
対のコアとを備え、前記一対のコアは磁石から離れるに
従って面積が小さくなる三角形形状に形成されてなる。
【0011】(4)前記電子ビーム照射手段は、電子ビ
ームと不純物イオンビームに電場を与えて電子ビームと
不純物イオンビームをそれぞれ質量に応じて偏向してな
る。
【0012】(5)前記電子ビーム照射手段は、前記電
子ビーム発生手段と前記ウエハとを結ぶビーム伝送路の
途中に配置されて前記ビーム伝送路の湾曲部を構成する
正負電極板を備えてなる。
【0013】(6)前記ビーム伝送路のうち前記正負電
極板より前記ウエハ側に電子ビーム径を調整するための
レンズ系を備えてなる。
【0014】(7)前記電子ビーム照射手段は、不純物
イオンビームの伝送路と交差する部位に不純物イオンを
トラップするトラップ板を備えてなる。
【0015】(8)前記トラップ板の表面には前記ウエ
ハと同じ材質の防着板が固着されている。
【0016】(9)前記トラップ板は、このトラップ板
を冷却する冷却機構を備えてなる。(10)前記イオン
ビーム注入手段と前記電子ビーム照射手段はそれぞれイ
オンビームと電子ビームとを同期させて照射または照射
停止を実行してなる。
【0017】(11)電子ビーム発生手段は、一次電子
を発生する電子ガンを備えてなる。
【0018】(12)電子ビーム発生手段は、プラズマ
源からの電子を発生するプラズマフラットガンを備えて
なる。
【0019】(13)電子ビーム発生手段は、二次電子
を発生する二次電子ガンを備えてなる。
【0020】(14)前記電子ビーム照射手段は、前記
ウエハに照射される電子ビームの温度を検出する温度検
出手段と、この温度検出手段の検出出力に応じて磁場の
大きさを調整する磁場調整手段とを備えてなる。
【0021】(15)前記電子ビーム照射手段は、前記
ウエハに照射される電子ビームの温度を検出する温度検
出手段と、この温度検出手段の検出出力に応じて磁場の
大きさを調整する磁場調整手段とを備えてなる。
【0022】(16)前記電子ビーム照射手段は、前記
ウエハに照射される電子ビームの温度を検出する温度検
出手段と、この温度検出手段の検出出力に応じて電場の
大きさを調整する電場調整手段とを備えてなる。
【0023】(17)前記電子ビーム照射手段は、前記
ウエハに照射される電子ビームの温度を検出する温度検
出手段と、この温度検出手段の検出出力に応じて磁場の
大きさを調整する磁場調整手段とを備えてなる。
【0024】前記した手段によれば、イオン源から発生
するイオンビームをウエハに注入するときに、電子源か
ら発生する電子をビームに変換して電子ビームとしてウ
エハに注入する過程で、電子源から発生する電子とこの
電子の発生に伴って発生する不純物イオンとを分離し、
電子ビームのみをウエハに照射するようにしたため、ウ
エハが金属汚染されてウエハの絶縁特性が低下するのを
防止することができ、ウエハの品質の向上に寄与するこ
とができる。さらに、電子ビームと不純物イオンビーム
とを分離するに際して、分離した不純物イオンをトラッ
プし、電子ビームのみをウエハに照射したり、電子ビー
ムの軌道と不純物イオンビームの軌道とを分離し、分離
された不純物イオンをトラップし、電子ビームのみをウ
エハに照射したりしているので、ウエハが金属汚染され
ることなくウエハの帯電を中和することができ、ウエハ
の品質の向上に寄与することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
に基づいて説明する。
【0026】図1は本発明の一実施形態を示すSiMO
X用イオン注入装置の全体構成図、図2は図1に示す装
置の要部拡大図である。
【0027】図1および図2において、箱型の容器を構
成するエンドステーション10内にはスキャンボックス
12、回転ディスク14が収納されている。スキャンボ
ックス12は本体16がベース18に固定されており、
本体16内には回転用モータ20が収納されている。こ
のモータ20の回転軸22は回転ディスク14の中央部
に連結されている。すなわち、回転ディスク14は、モ
ータ20の回転駆動に伴って、回転軸22を中心として
回転するように構成されている。さらに、円形に形成さ
れた回転ディスク14の外周側には複数個のウエハホル
ダ24が円周方向に沿って均等なピッチで配置されてい
る。そして各ウエハホルダ24には、ウエハとして、例
えば、シリコンウエハ26が保持されている。すなわ
ち、各シリコンウエハ26は各ウエハホルダ24に保持
された状態で回転ディスク14の回転に伴って回転軸2
2を回転中心として順次回転するようになっている。
【0028】一方、エンドステーション10の側壁には
ビーム伝送路を構成する管28、30が設けられてお
り、管28には質量分離器32を介してイオン源34が
接続されており、管30には磁場回路36、ベローズ3
8を介して電子供給器40が接続されている。イオン源
34からは、例えば、酸素イオンによるイオンビーム1
00が発生するようになっており、このイオンビーム1
00は質量分離器32で所定の質量を有するイオンのみ
に分離され、分離されたイオンのうち、主に単一のイオ
ン種のイオンビーム100となってシリコンウエハ26
に入射されるようになっている。すなわち、イオン源3
4、質量分離器32、管28はイオンビーム100をシ
リコンウエハ26に注入するイオンビーム注入手段とし
て構成されている。
【0029】管30はほぼエルボ状に形成されており、
管30の側壁外周面には管30内の温度を検出する温度
検出手段としての温度センサ42、44が設けられ、管
30の管の途中には磁場回路36が設けられている。さ
らに、管30の端部にはフランジ46が固着されてい
る。このフランジ46にはベローズ38を介してフラン
ジ48が固着されており、フランジ48には電子供給器
40が固着されている。ベローズ38は、管30の軸方
向に沿って伸縮自在に構成されている。管30、ベロー
ズ38、フランジ46、48はそれぞれ非磁性材を用い
て構成されている。電子供給器40には、電源に接続さ
れた電子源フィラメント50が設けられているととも
に、引出電極52、減速電極54、加速電極56が設け
られている。そして、電子源フィラメント50に電流を
流すと、電子源フィラメント50が加熱されて、電子源
フィラメント50から加熱された電子58が発生し、こ
の電子58が引出電極52によって引き出されるように
なっている。この電子58は、その後減速電極54で減
速され、さらに、加速電極56によって加速されて電子
58の形状が成形された後、電子ビーム102として管
30内に導入される。電子58が発生したとき、電子5
8と同時にフィラメント50の不純物イオン、例えば、
タングステンイオン60が発生し、このタングステンイ
オン60もタングステンイオンビーム104として管3
0内に導入される。すなわち、電子源フィラメント5
0、引出電極52、減速電極54、加速電極56は電子
源から発生する電子58を電子ビーム102に変換して
出力する電子ビーム発生手段として構成されている。そ
して管30内に導入されたイオンビーム102とタング
ステンイオンビーム104は磁場回路36により、各ビ
ームの軌道がそれぞれ質量に応じて偏向され、電子ビー
ム102とタングステンイオンビーム104とに分離さ
れ、電子ビーム102のみがシリコンウエハ26に照射
されるようになっている。すなわち、磁場回路36、管
30は電子ビーム102をシリコンウエハ26に照射す
る電子ビーム照射手段として構成されている。
【0030】磁場回路36は、具体的には、図3および
図4に示すように、磁性材で構成された一対の磁場調整
板62、64、各磁場調整板62、64間に配置された
電磁石66、L型の鉄板(コア)68、70を備えて構
成されており、電磁石66が磁場調整手段としての制御
コントロールボックス72に接続されている。鉄板6
8、70は磁場調整板62、64の両側に固定されてい
るとともに、管30を間にして相対向して配置され、電
磁石66から発生する磁場を管30内に形成するように
なっている。この磁場の強さ(大きさ)は、電磁石66
に流れる電流によって調整されるようになっており、本
実施形態では、温度センサ42、44の検出温度に伴っ
て電磁石66に流れる電流が調整され、この電流の大き
さによって磁場の大きさが調整されるようになってい
る。
【0031】また、本実施形態では、磁場調整板62、
64のうち、磁場調整板62の厚さを厚くすることで、
磁場調整板62側に形成される磁場を強くし、管30内
に形成される磁場を弱くしたり、逆に、磁場調整板62
の厚さを薄くすることで、磁場調整板62側に形成され
る磁場を弱くし、管30内に形成される磁場を強くした
りすることもできる。
【0032】さらに、本実施形態では、鉄板68、70
の上面または下面がそれぞれ三角形形状に形成されてお
り、三角形の頂点74側と底辺76側で鉄板(コア)6
8、70内部を通過する電子ビーム102の軌道の長さ
が異なり、電磁石66から受ける磁場の強さが電子ビー
ム102の位置によって異なるようになっている。すな
わち、頂点74側を通る電子ビーム102は、軌道aで
示すように、底辺76側を通過する電子ビーム102
(軌道c)よりも磁場が弱いので、円弧運動の曲率半径
が大きくなる。反対に、底辺76側を通過する電子ビー
ム102は、軌道cで示すように、磁場が強いので、円
弧運動の曲率半径が小さくなる。これにより、磁場回路
36を通過した電子ビーム102の軌道は収束方向とな
るが、その大きさは、コア、すなわち鉄板68、70の
形状を変えることで容易に調整することができる。さら
に電子ビーム102のビームの径を変えるには、磁場調
整板62の厚さを変えたり、あるいは図2の破線で示す
ように、ベローズ38の角度を調整することで、電子ビ
ーム102の軌道を可変にすることができる。
【0033】また管30内には、鉄板60、70で挟ま
れた領域のうちタングステンイオンビーム104と交差
する位置に不純物イオントラップ板78が配置されてい
る。このイオントラップ板78には冷却水を循環するた
めの循環路が形成されているとともに、冷却水を導入す
るパイプ82、冷却水を排出するパイプ(図示省略)が
接続されている。さらに不純物イオントラップ板78の
表面には防着板として、シリコンウエハ26と同じ材料
を用いて構成されたシリコン板80が固着されている。
このシリコン板80は、管30に導入された電子ビーム
102とタングステンイオンビーム104のうち、磁場
回路36によって分離されたタングステンイオン60の
みをトラップし、タングステンイオン60がシリコンウ
エハ26に注入されるのを防止するようになっている。
また、加熱されたタングステンイオン60がシリコン板
80にトラップされると、シリコン板80が加熱される
が、シリコン板80が冷却水によって冷却されているた
め、シリコン板80が加熱によって劣化するのを防止す
ることができる。さらに、タングステンイオン60のス
パッタによってタングステンイオン60がシリコン板8
0にトラップされるが、シリコン板80とシリコンウエ
ハ26の材質が同じであるため、スパッタにより不純物
が発生するのを防止することができる。
【0034】上記構成において、モータ20の回転駆動
に伴って回転ディスク14が回転すると、ウエハホルダ
24に保持されたシリコンウエハ26が回転軸22を回
転中心として順次回転する。このときイオン源34から
発生するイオンビーム(酸素イオンによるビーム)10
0がシリコンウエハ26に注入される。イオンビーム1
00の注入に同期して、フィラメント50から発生する
電子58が電子ビーム102に変換されるとともに、タ
ングステンイオン60がタングステンイオンビーム10
4に変換され、各ビームが管30内に導入される。管3
0内に導入された電子ビーム102、タングステンイオ
ンビーム104の軌道は、磁場回路36の磁場によって
各ビームの質量に応じて偏向され、各ビームが電子ビー
ム102とタングステンイオンビーム104とに分離さ
れ、タングステンイオン60のみがシリコン板80にト
ラップされる。
【0035】一方、電子ビーム102はシリコン板80
にトラップされることなくそのままシリコンウエハ26
に照射される。これによりシリコンウエハ26の帯電が
中和され、帯電に伴ってパーティクルが発生したり、シ
リコンウエハ26が金属汚染されるのを防止することが
でき、シリコンウエハ26に精度の高い絶縁膜を形成す
ることができ、シリコンウエハ26の品質の向上に寄与
することができる。
【0036】また、イオンビーム100と電子ビーム1
02をシリコンウエハ26に照射する際に、イオンビー
ム100と電子ビーム102を同期させて照射または照
射停止を実行することで、シリコンウエハ26に対する
帯電の中和を確実に行うことができる。
【0037】前記実施形態においては、電子を発生させ
るに際して、電子源フィラメント50を用いたものにつ
いて述べたが、一次電子を発生する電子ガンを用いるこ
とができるとともに、プラズマ源からの電子を発生する
プラズマフラッドガンを用いることもできる。さらに、
二次電子を発生する二次電子ガンを用いることもでき
る。
【0038】また前記実施形態においては、電子ビーム
と不純物イオンビームに磁場を与えて電子ビームと不純
物イオンビームとをそれぞれ質量に応じて、すなわち、
各ビームの質量差を利用して、分離するものについて述
べたが、電子ビームと不純物イオンビームに電場を与え
て電子ビームと不純物イオンをそれぞえ質量に応じて分
離する構成を採用することもできる。
【0039】具体的には、ビーム伝送路を構成する管3
0の途中に、磁場回路36の代わりに、ビーム伝送路の
湾曲部を構成する正負電極板を配置し、各電極板から電
子ビームと不純物イオンビームに電場を与えることで、
電子ビームと不純物イオンビームとをそれぞれ質量に応
じて分離することができる。この場合、ビーム伝送路の
うち正負電極板よりウエハ側に電子ビーム径を調整する
ためのレンズ系として、正負電極板を設けることもでき
る。さらに、この場合、温度センサ42、44の検出温
度により電場の大きさ、すなわち正負電極板の電圧の大
きさを調整したり、レンズ系の電場の大きさを調整した
りすることもできる。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
ウエハにイオンビームとともに電子ビームを照射する際
に、電子とこの電子に関連して発生する不純物イオンと
を分離し、電子による電子ビームのみをウエハに照射す
るようにしたため、ウエハが金属汚染されることなくウ
エハの帯電を中和することができ、ウエハの品質の向上
に寄与することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態を示すイオン注入装置の全
体構成図である。
【図2】図1に示す装置の要部拡大図である。
【図3】磁場回路の構成を示す斜視図である。
【図4】電子ビームと磁場回路との関係を説明するため
の図である。
【符号の説明】
10 エンドステーション 12 スキャンボックス 14 回転ディスク 20 モータ 22 回転軸 24 ウエハホルダ 26 シリコンウエハ 28、30 管 32 質量分離器 34 イオン源 36 磁場回路 38 ベローズ 40 電子供給器 42、44 温度センサ 62、64 磁場調整板 66 電磁石 68、70 鉄板 72 制御コントロールボックス 100 イオンビーム 102 電子ビーム

Claims (19)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 イオン源から発生するイオンビームをウ
    エハに注入するイオンビーム注入手段と、電子源から発
    生する電子を電子ビームに変換して出力する電子ビーム
    発生手段と、電子ビーム発生手段から発生する電子ビー
    ムとこの電子ビームに関連して発生した不純物イオンビ
    ームとを分離して電子ビームのみをウエハに照射する電
    子ビーム照射手段とを備えてなるイオン注入装置。
  2. 【請求項2】 イオン源から発生するイオンビームをウ
    エハに注入するイオンビーム注入手段と、電子源から発
    生する電子を電子ビームに変換して出力する電子ビーム
    発生手段と、電子ビーム発生手段から発生する電子ビー
    ムとこの電子ビームに関連して発生した不純物イオンビ
    ームとを分離して不純物イオンをトラップし電子ビーム
    をウエハに照射する電子ビーム照射手段とを備えてなる
    イオン注入装置。
  3. 【請求項3】 イオン源から発生するイオンビームをウ
    エハに注入するイオンビーム注入手段と、電子源から発
    生する電子を電子ビームに変換して出力する電子ビーム
    発生手段と、電子ビーム発生手段から発生する電子ビー
    ムの軌道と電子ビームに関連して発生した不純物イオン
    ビームの軌道とを分離して不純物イオンをトラップし電
    子ビームをウエハに照射する電子ビーム照射手段とを備
    えてなるイオン注入装置。
  4. 【請求項4】 前記電子ビーム照射手段は、電子ビーム
    と不純物イオンビームに磁場を与えて電子ビームと不純
    物イオンビームをそれぞれ質量に応じて偏向してなるこ
    とを特徴とする請求項1、2または3記載のイオン注入
    装置。
  5. 【請求項5】 前記電子ビーム照射手段は、前記電子ビ
    ーム発生手段と前記ウエハとを結ぶビーム伝送路の途中
    に配置されて前記ビーム伝送路中の電子ビームの大きさ
    を可変にするための磁場回路を備えてなることを特徴と
    する請求項4記載のイオン注入装置。
  6. 【請求項6】 前記磁場回路は、磁場を発生する磁石
    と、この磁石の両側に相対向して配置されて磁石からの
    磁場を前記ビーム伝送路と交差する方向に形成する一対
    のコアとを備え、前記一対のコアは磁石から離れるに従
    って面積が小さくなる三角形形状に形成されてなること
    を特徴とする請求項5記載のイオン注入装置。
  7. 【請求項7】 前記電子ビーム照射手段は、電子ビーム
    と不純物イオンビームに電場を与えて電子ビームと不純
    物イオンビームをそれぞれ質量に応じて偏向してなるこ
    とを特徴とする請求項1、2、または3記載のイオン注
    入装置。
  8. 【請求項8】 前記電子ビーム照射手段は、前記電子ビ
    ーム発生手段と前記ウエハとを結ぶビーム伝送路の途中
    に配置されて前記ビーム伝送路の湾曲部を構成する正負
    電極板を備えてなることを特徴とする請求項7記載のイ
    オン注入装置。
  9. 【請求項9】 前記ビーム伝送路のうち前記正負電極板
    より前記ウエハ側に電子ビーム径を調整するためのレン
    ズ系を備えてなることを特徴とする請求項8記載のイオ
    ン注入装置。
  10. 【請求項10】 前記電子ビーム照射手段は、不純物イ
    オンビームの伝送路と交差する部位に不純物イオンをト
    ラップするトラップ板を備えてなることを特徴とする請
    求項2または3記載のイオン注入装置。
  11. 【請求項11】 前記トラップ板の表面には前記ウエハ
    と同じ材質の防着板が固着されていることを特徴とする
    請求項10記載のイオン注入装置。
  12. 【請求項12】 前記トラップ板は、このトラップ板を
    冷却する冷却機構を備えてなることを特徴とする請求項
    10または11記載のイオン注入装置。
  13. 【請求項13】 前記イオンビーム注入手段と前記電子
    ビーム照射手段はそれぞれイオンビームと電子ビームと
    を同期させて照射または照射停止を実行してなることを
    特徴とする請求項1、2、または3記載のイオン注入装
    置。
  14. 【請求項14】 電子ビーム発生手段は、一次電子を発
    生する電子ガンを備えてなることを特徴とする請求項
    1、2または3記載のイオン注入装置。
  15. 【請求項15】 電子ビーム発生手段は、プラズマ源か
    らの電子を発生するプラズマフラッドガンを備えてなる
    ことを特徴とする請求項1、2または3記載のイオン注
    入装置。
  16. 【請求項16】 電子ビーム発生手段は、二次電子を発
    生する二次電子ガンを備えてなることを特徴とする請求
    項1、2または3記載のイオン注入装置。
  17. 【請求項17】 前記電子ビーム照射手段は、前記ウエ
    ハに注入される電子ビームの温度を検出する温度検出手
    段と、この温度検出手段の検出出力に応じて磁場の大き
    さを調整する磁場調整手段とを備えてなることを特徴と
    する請求項4記載のイオン注入装置。
  18. 【請求項18】 前記電子ビーム照射手段は、前記ウエ
    ハに照射される電子ビームの温度を検出する温度検出手
    段と、この温度検出手段の検出出力に応じて電場の大き
    さを調整する電場調整手段とを備えてなることを特徴と
    する請求項7記載のイオン注入装置。
  19. 【請求項19】 前記電子ビーム照射手段は、前記ウエ
    ハに照射される電子ビームの温度を検出する温度検出手
    段と、この温度検出手段の検出出力に応じて電場の大き
    さを調整する電場調整手段と、前記温度検出手段の検出
    出力に応じて前記レンズ系の電場の大きさを調整するレ
    ンズ系調整手段とを備えてなることを特徴とする請求項
    9記載のイオン注入装置。
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