JPH10507029A - 重イオンビームの高速の磁気走査 - Google Patents

重イオンビームの高速の磁気走査

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Abstract

(57)【要約】 選ばれた表面上にイオンビームを走査させる磁気偏向システムであって、イオンビームを走査するため時間の関数として極性を交代させる間隙において、走査コイルに対して、略単極の振動磁界を生じさせるための励起電流を供給するように構成された走査コイルに結合された一次電源、この場合、前記略単極の磁界はイオンビームが選ばれた表面上を走査している間に、イオンビームの横断面の大きさが実質的に変動しないようにゼロよりも充分大きなマグニチュードを有している、とを具備するイオンビーム走査のための磁気偏向システム。

Description

【発明の詳細な説明】 発明の名称:重イオンビームの高速の磁気走査 発明の分野 本発明は各元素の原子および分子の重イオンビームを走査させるイオン注入装 置のような磁気システムに関する。 発明の背景 表面にイオンビームを均一に照射する必要がある工業的および科学的使用例は 多い。例えば、シリコンウェーハのような半導体の改質は、しばしば特定の種お よびエネルギーのイオンもしくは分子のビームを照射することによって行われる 。ウェーハあるいは基板の物理的サイズ(例えば、直径約5インチ、あるいはそ れより大)は照射するビームの断面積(例えば、直径約2インチ、あるいはそれ より小)より大きいので、要求される均一な照射は、通常ウェーハ面上にビーム を走査させるか、ビーム中に対してウェーハを走査させるか、あるいはこれらの 技術を組み合わせることによって達成される。 下記のいくつかの理由で基板上において高いビーム走査速度で走査することが 有利であるのは明白である。即ち、照射均一性が高いのでイオンビーム束の変化 に影響される度合いがより低く;低い線量レベルで高いウェーハスループットが 達成でき;高い線量の使用例では、局部的表面チャージ、熱パルスによる劣化お よびスパッタリングと照射による損傷などの局所的な粒子が原因である現象を大 幅に減少できることが挙げられる。 機械的往復運動のみに頼る走査技術は、速度がかなり制限される。ビームに対 してウェーハが円弧運動を行う場合には、走査速度を大幅に向上させることが可 能であるが、ビームの有効利用のためには回転するカルーセル上に同時に多数の ウェーハまたは基板を装填する必要がある。 一般的な変形例においては、時間的に変化する電界は、ウェーハをある方向に 往復運動させながらビームを別の方向に往復走査させるときに使用される。この 様な複合形注入装置においては、ビーム電流、したがってウェーハが処理される 速度は、時間的に変化する偏向電場内の空間電荷力によって大きく制限される。 これらの力は、ビームの中のイオンを外側に広げる働きがあり、その結果、制御 不可能な程大きなビーム束になる。この様な空間電荷による制限は、時間的に変 化する電場を用いてビームを2方向に走査する注入装置においても生ずるもので ある。 空間電荷増大はビームの軸方向の距離が大きくなるにつれてビームの横方向走 査速度が早くなる上昇率で表される。これは質量正規化ビームパービアンス(空 間電荷制限電流)に比例する。 ξ=I・M1/2・E-3/2 (1) ただし、Iはビーム電流、Mはイオン質量、Eはイオンエネルギーである。( The Physics and Technology of IonSources,Ian G.Brown,Jhon Wiley Sons刊 ,New York 1989) イオンビーム注入装置で見られる典型的なイオンビーム形状では、空間電荷効 果はパービアンスξ 0.02[mA][amu]1/2[keV]-3/2で限度に 達する。したがって、80keVの 素ビームにおいては1.7mA近辺にて空 間電荷制限に達し、5keVビームにおいては僅か約0.03mA近辺で空間電 荷制限に達する。したがって、エネルギーが10keVと低くても、ビーム電流 が数ミリアンペアよりも大きいことが望ましい能率的な生産用イオン注入装置で は、振動電場でイオンビームを走査することは実行不可能である。 注入装置でイオンビームを走査するため高い周波数で時間的に変化する磁界を 発生させる走査磁石について、米国特許5、311、028の発明者の一人が述 べている。その中で、比較的薄い電気的絶縁体で仕切られた高透磁率の積層物に より構成されたヨークを有する走査磁石を使って最大1000Hzの周波数の高 パービアンス重イオンビームを走査できることが開示されている。 発明の要約 本発明は、磁気イオンビーム走査において発生し得る現象であって、実際に観 察したところの予期できないプラズマ状態を扱うものであり、イオンビーム走査 の照射均一性、精度ならびに再現性を高める技術を提供する。この影響はイオン ビームを走査する際の磁界がゼロ点を通過するか、あるいはそれに近づいてビー ムエミッタンス(すなわち、イオン角対位置を対比した図に示した時、全イオン によって占められる領域)の急激な変化として現れる。 本発明の第1の態様によれば、前記の影響を略消滅させるか、これを補償する 均一に走査するイオンビームを形成するため少なくとも20Hzの基本周波数で 変調した強力な磁界を作るために磁気システムが発明された。この磁気システム は、間にイオンビームが通る間隙を定める磁極面をそれぞれ有する複数の磁極を 備えた磁気走査構造体、この場合、前記磁気走査構造体は、少なくとも部分的に はそれぞれ約0.2〜1.0mmの範囲の厚さの高い透磁性材料でできた積層体 、該積層体の各層は、比較的薄い電気的絶縁層によって仕切られており、該積層 体は基本周波数に対して低い磁気抵抗の磁気透過路と前記強力な磁界の高次の高 調波成分を有し、該積層体は各層に局所的に誘起される渦電流を限定した値に抑 える働きをしている、と、前記磁気走査構造体と関連し走査電流源で励起された 走査コイル、この場合、前記走査電流源は、少なくとも20Hzの速度でイオン ビームを走査させる時間の関数として予め定めた最小値以上のマグニチュードで 変化する実質的に単極の走査磁界を前記間隙に発生させる励起電流を走査コイル に供給するために選ばれており、前記最小値はイオンビームが選ばれた表面上で 走査されている間、イオンビームの横断面の大きさが実質的に変動しないように ゼロよりも充分に大きな値である、走査コイルとを備えている。 時間的に変化する走査磁界と関連した誘起電場は、走査磁界のマグニチュード の相対的変化に応じてイオンビーム中の中性化電子を電磁誘導的に加速あるいは 減速する。走査磁界のマグニチュードが小さくなるにつれて、ビーム中の中性化 電子はビーム断面積と同等あるいはより大きい領域まで広がる。一方、走査磁界 が例えば50ガウスよりも大きなマグニチュードに増大するにつれ、中性化電子 は典型的にはビーム断面積より小さな領域に圧縮される。発明者等は前記の誘導 電場がもたらす電子密度の再分布によって、イオンビームのエミッタンスを前述 した様に変動させるプラズマ効果を生じさせると信じている。 本発明の新しい走査システムは、イオンビームがある選ばれた表面上を走査し ている間イオンビームの断面積の大きさが変動するのを防ぐのに充分なレベルに 間隙内の磁界のマグニチュードを保つ磁気回路を提供する。 したがって、発明者等はビームの大きさの変化あるいは変動を略最小にし、高 い速度、高い精度ならびに向上した再現性による繰り返し走査を可能にする磁気 走査システムを見いだした。 本発明の望ましい実施例は下記のひとつあるいはそれ以上の特徴を含んでいる 。 間隙内の磁界のマグニチュードは、望ましくは少なくとも約50ガウスであり 、さらに望ましくは約200ガウスである。望ましくは間隙中にイオンビームを 導入するイオンビーム発生源を有する装置が提供される。この装置は望ましくは 走査されるイオンビームを照射するための選ばれた表面を有する半導体基板を装 填するようにしたエンドステーションを備えている。 いくつかの望ましい実施例では、イオンビームを磁極面によって定められた間 隙の一方の側面に導入できる位置にイオン源を配設する。この他のいくつかの実 施例では、イオンビームは、第1ビーム経路を通って間隙に入り、時間的に変化 する磁界はイオンビームを走査面において偏向させる。 いくつかの望ましい実施例では、イオンビームは第1ビーム経路を通って間隙 に入り、ビームが間隙を通過し、単極走査磁界に影響されて第1ビーム経路の一 方の側面へ偏向された後、イオンビームが照射されるように直流扇形コリメータ を配設する。選ばれた表面をビームが照射する前にイオンビーム内にあるかなり の割合の中性粒子がビームから除かれるよう常にビームが第1ビーム経路の方向 に対してかなりの角度で進ませるため、走査面において走査されるイオンビーム を第1ビーム経路からさらに遠ざかる方向に走査イオンビームを偏向させる実質 的に静的な磁界を走査されたイオンビームに加えるように扇形磁石を形成し、配 置する。望ましくは、直流扇形磁石は、二次よりも大きな次数の多項式に基づい て形成された輪郭を有し、さらに望ましくは、四次の多項式である。ひとの重要 な実施例は、イオンビームの近傍に設けられイオンビームの横断位置を感知する ためのビーム収集カップと、イオンビームが選ばれた表面に当たる角度を実質的 に制御するため収集カップによって感知されたイオンビームの位置に基づいて選 択した値に、収集カップに結合され直流扇形磁石の静的磁界のマグニチュードを 調節する手段とを具備している。 本発明の別の重要な態様における特徴は、イオン源から、磁気システムを通っ てエンドステーションに至る真空容器を具備していることであり、これによって ビームがイオン源からエンドステーションまで真空中を進む間に、ビームが偏向 システムの表面に直接曝される。 また別の態様における特徴は、選ばれた表面上にイオンビームを走査する磁気 走査偏向システムが提供されることであり、この磁気システムは、間にイオンビ ームが通る間隙を定める磁極面をそれぞれ有する複数の磁極を有する磁気走査構 造体と、磁気走査構造体に関連した走査コイルであって、またイオンビームの走 査を行うため予め選んだ最小値よりも大きいマグニチュードで変化する実質的に 単極の走査磁界を間隙の中に発生させる励起電流を走査コイルに加えるように構 成された走査コイルに結合された電流源によって励起される走査コイル、この場 合、前記最小値はイオンビームが選ばれた表面を走査している間、イオンビーム の横断面の大きさが実質的に変動しないようにゼロよりも充分に大きい、走査コ イルとを有している。 本態様による望ましい実施例は、イオンビームの経路に配置された、中性粒子 が選ばれた表面に当たる前に、イオンビームから出る中性粒子を分離できるよう にイオンビームを選ばれた表面に向かう方向に偏向させるように構成された少な くともひとつの扇形磁石を有している。 また別の態様における特徴は、選ばれた表面にイオンビームを走査する方法が 提供されることである。この方法は、それぞれ走査コイルおよびその間に間隙を 定める磁極面を持つ磁極を備える磁気構造体を用意し;第1のビーム経路を経て 間隙中にイオンビームを通す;単磁極走査磁界の影響によって第1のビーム経路 の方向の一方の側にイオンビームを走査するため時間の関数として予め選択した 最小値以上のマグニチュードで変化する実質的に単磁極の走査磁界を間隙の中に 発生させる走査コイルに励起電流波形を生じさせ、この場合、前記最小値は選ば れた表面上にイオンビームを走査している間に選ばれた表面におけるイオンビー ムの横断面の大きさが実質的に変動するのを実質的に防ぐためゼロよりも充分に 大きくし;選ばれた表面をビームが照射する前にイオンビーム内にあるかなりの 割合の中性化粒子がビームから除かれるように常に第1ビーム経路の方向に対し てかなりの角度で進ませるため、ビームが間隙を通った後で走査面において走査 イオンビームを第1ビーム経路からさらに遠ざかる方向にさらに偏向させるステ ップからなる。 本発明のこの他の特徴および利点は以下の記述ならびに特許請求の範囲によっ て明らかになるであろう。 図面の簡単な説明 図1はウェーハ表面に照射するイオンビームに働く走査磁石を含む望ましいイ オンビームシステムの概略図である。 図2は図1に示されたイオンビームシステムの透視図である。 図3は図1に示されたイオンビームシステムの走査磁石の透視図である。 図4はビームセンタリング電極を持つビーム収集カップの透視図である。 図5は磁石の磁極表面上に置かれたシリコンライナーの透視図である。 図6は時間変化に対し走査コイルに流れる励起(励振)電流の変化する関係を 示す概略的グラフである。 図7は走査磁界のマグニチュード変化に対するウェーハ表面上での酸素イオン ビーム電流の変化を示すグラフである。 図8は磁界強度およびエレクトロン(電子)エネルギーの関数として、エレク トロンのジャイロ半径を示すグラフである。 図9は振動磁界と時間の関係を示すグラフであり、誘導電界がエレクトロン( 電子)を加速または減速する領域を示す。 図10は磁場(磁界)のマグニチュードが時間と共に減少する際、どの様に誘 導減速がイオンビーム中のエレクトロン軌道を外向渦巻状にさせるかを示す概略 図である。 図10Aは磁界のマグニチュード(振幅)が時間と共に増大する際、誘導加速 がイオンビーム中のエレクトロン軌道をどの様に内向渦巻状にさせるかを示す概 略図である。 図11はウェーハ表面に照射するイオンビームに働く走査磁界を含む別のイオ ンビームシステムの概略図である。 好ましい実施例の詳細説明 図1および図2について言及すると、イオン注入装置2は本発明による方法で 高空間制限電流(高パービアンス)、重イオンビームを搬送しまた走査する走査 磁石34およびコリメーター磁石80を有している。ビームは磁気走査器34の 作動間隙54内に発生した時間的に変化する磁場により走査される。走査磁石は 磁場が垂直方向Xに働き、ビームが時間の関数でYZ平面上で前後に走査される 様その向きを定めて設置される。ビームは図2に示す様に、走査器により常に扇 形包絡面40を描く様に偏向させられる。扇形コリメーター磁石80は、実質的 な時間非依存の磁場をコリメーターの磁極片87の間にある作動間隙88を通過 するビームに与える。 コリメーターで発生した磁場は走査器を通る元のビーム軸から更に離れた方向 へYZ平面でビームを更に偏向させる(即ち、走査磁石で曲げられた方向と同じ 方向X)。コリメーターの入口磁極端84と出口磁極端86は特別な輪郭を持ち イオンビーム32を偏向する様になっているので、コリメーターを抜け出たビー ムの主軸は、走査磁石により与えられた偏向角とは関係なく常に実質的に一定で ある。したがって位置限界100および101の間で、ウェーハ35の表面上に おいて、ビームは時間の関数としての並行走査を実行する。ウェーハをプラテン 42上に装填し、直線または円弧状の経路を通りながら多くて一秒間に1〜2回 の速度で走査イオンビーム32を横切る様にX方向に機械的に往復運動89させ る。機械的往復運動周波数に比較して高い磁気走査周波数を用いて、好ましくは 最小20Hz、より好ましくは100〜500Hzでウェーハを一度ビームを通 すだけでウェーハ表面の広い領域が照射される。この様にして、ビームに対しほ んの数度往復動することによりウェーハ全表面に対する均一な照射を成就するこ とができる。 もし走査磁界のマグニチュードがゼロ点を通過するか、あるいは約50〜20 0ガウスより小さくなるとウェーハ表面を横切るビームの大きさが実質的に変動 することを我々は発見した。この変動(ゆらぎ)が修正されないままにすると照 射均一性が低下する。本発明によって、ビームが選択された面に走査されている 間、通過するイオンビームの横断面の大きさが実質的に変動するのを防ぐに充分 な大きさの最小マグニチュードの、時間的に変化する単極磁場をつくる電流波形 で走査器のコイル58に通電することにより、表面照射の均一性を実質的に改善 することができる。 ホウ素,窒素,酸素,リン,ヒ素,アンチモン等の元素から得られる重イオン はイオン源4により発生しビーム6となる。(参照、例えばTHE PHYSICS AND TE CHNOLOGY OF ION SOURCES,IAN G.BROWN編、JOHN WILEY & SONS,NEW YORK 198 9)該イオン源は式1で定義される様に非常に高いパービアンスのイオンビーム を作り出す。調整可能な電圧源5がイオンビームを一電荷蓄積状態当り最大約8 0keVの調整可能なエネルギーまで加速するために用いられる。イオンビーム6 の付勢により発生した電子はイオンビーム内に捕捉され、あるいは閉じ込められ る。この様にして、外部電界および絶縁表面が無い状態でイオンビームは電気的 にほぼ中性となる。この様な条件下でイオンビームは空間電荷反発力に基づくビ ーム拡散(発散)を呈することなくイオン注入装置2の高真空領域での移送が可 能となる。 該イオンビーム中の複数種の原子または分子は、磁極片9を有する扇形偏向磁 石8および分解スリット10の働きにより精製される。該磁極片はその間に作動 間隙7を形成し、そこにイオンビーム6を受け入れる。X軸方向の静的磁場磁界 は該ビームをYZ平面上に偏向させ、スリット10を通過して送られるイオン種 を電荷とイオン運動量の比に従って精製する。(即ち、My/q,ここにおいて yはイオンの速度、qはイオンの電荷量、Mは既に式1にて定義されたイオンの 質量である)。イオン種は正に帯電させたり、負に帯電させたりする。典型的な イオン源においては、正に帯電されたイオンはより容易に多量に作られることを 指摘する。扇形磁石8は磁石を抜け出したイオンビーム12を集中させるのに適 した形状の(磁極端)を持っており、狭い部分が分解スリット10の幅に相当す る多少帯状のビームにする。(例えば、H.A.ENGE,"DEFLECTING MAGNETS," F OCOUSING OF CHARGED PARTICLE,巻III、A.SEPTIER編、ACADEMIC PRESS.NEW YO RK 1967 刊を参照されたい。) 多くの適用では、最終的必要エネルギーを得るため後段加速器14を必要とし ている。一般的に後段加速は、静電的にイオンビーム路に沿って最初の電極と最 終の電極18,16の間に電位差を設けることにより達成され、これには適正な 極性で最初の電極と最終の電極の間に電場を形成し、重イオンを最終電極の方向 へ加速する高電圧電源20が用いられる。絶縁リング24が各電極を電気的に絶 縁するために用いられる。減速は電源20の極性を反転させることにより可能と なる。電源23の電位を用いて変えることにより、イオンビームを集束させるた め中間電極の電位を調整することが出来る。サップレッサ器電極26が後段加速 器の逆方向(マイナス)端に取りつけられ、空間電荷効果の結果ビームを発散さ せる原因となる可能性のある中性粒子(中和電子)のビームからの流出を抑制す る。 磁極片31でその範囲を決められた作動間隙37を持つ最終エネルギー偏向磁 石36が走査磁石34の上流側に置かれる。偏向磁石36はX軸方向に実質的に 静的な磁場を形成し、これによってYZ平面上にビームを屈折させる。第2の分 解スリット11がビーム内のイオン種を更に精製する。 ビームは真空ポンプ46により高真空に保たれた真空容器44の中を、イオン 源4からウェーハ35へと運ばれる。 走査磁石34の基本構造を図3に示す。ヨーク50は薄い強磁性の積層体51 により構成され、この積層体は好ましくは0.2〜1mmの範囲内の厚さで、こ れよりはるかに薄い層間絶縁体(例えば0.03mm厚のエポキシ含浸セルロー ズ)を有している。磁極面52はその間に作動間隙54を形成し、その間隙内に 高い空間電荷制限電流(高パービアンス)の重イオンビーム13を受入れ、走査 コイルに、ある電流を流し励起することにより発生した時間的に変化する磁界5 6により、磁極面52に平行な平面上で前後に走査する。前述の電流は図6に示 す様に時間依存の振動成分に対し充分な直流成分が重畳しているので、ビームが ウェーハを照射している間は時間的に変化する磁場(磁界)が極性を転じたり、 小さすぎる値になったりすることは決して無い。前述した様に、弱い、時間的に 変化する磁界を避けることはウェーハを通過するイオンビームの大きさに変動が 生ずることを無くし、結果としてウェーハ表面に亘り照射均一性を改善すること となる。図6に示す様にバイアスされた三角波形の電流で走査コイルを励起する ことの結果、ビームは図1および図2に示す様に屈折(偏向)が入射ビームの方 向に対し常に一定の側であるバイアス走査が行われることとなる。 本イオン注入装置はバイアス走査を行うために必要な励起電力量を最小とする 様に設計されている。図6に示す様に、入射ビーム方向に対して両側に等分に振 り分ける実質的に振動する磁界と同じ振り角を発生させるためには、バイアス走 査を行う場合には、比例的に、2倍以上のピーク磁界強さを持たなければならな い。Y軸方向の走査器作動間隙幅が一定の場合、ピーク磁界強さを2倍にするた めには励起電力もまた比例的に2倍にしなければならない。大きな間隙幅を用い ることにより、より大きな電力を要求することが無い様、入射ビームの軸は実際 上作動間隙の一つの面に近く、他の面からは遠くなる様な位置に走査磁石は配置 され、図1に示す様ビームは入射ビーム軸に近い面から遠ざかり、もう一つの面 に近づく方向へ曲げられる。 図1に示す様に、走査磁石は完全に真空容器44の内部に置かれている。無視 できる程小さな層間絶縁体の端面を除いて、ビームに面する磁極面は電気的に導 電性があり、ビーム近辺で電界が発生することを防ぐため接地電位に保たれてい る。これは走査磁石間隙を通過する高パービアンスの重イオンビームの移送に際 し空間電荷力の影響を避けるため必要なことである。同じ理由によりコイル表面 およびコイルの接続導体の絶縁面は接地電位のシールド59で隠されている。も し真空容器が作動間隙を通り、走査磁石の間に設けられた場合には、ビームを自 由に受け入れるための作動間隙に要する磁界の容量、したがって要求電力は非常 に大きなものとなるであろう。更にビーム近傍を一定の電位とするために真空容 器壁は絶縁体でなく導電材質である必要がある。真空容器壁に誘起される大きな 渦電流を避けるため、真空壁自身は半導体材質か、積層体が非磁性であれば別で あるが、走査磁石と同様の積層構造で作られねばならない。 前述の積層構造は最小要求電力および最小渦電流抵抗損失で作動間隙に強力な 磁界を発生させるための有効な方法である。走査磁石の基本構造に関するその他 の詳細および別の形態については、H.F. GLAVISH の米国特許番号5,311, 028 MAY 10 1994,及びH.F.GLAVISH 及び M.A.GUERRA 共著 NUCL.INST R.& METHODS,B 74(1993)397 に詳述されている。 また前述の参照文献では特に大きな渦電流を避ける特別の目的で積層体よりも フェライト材の使用について詳述している。フェライト材は実際的には積層材よ りもかなり高価である。また現在の素材はその様に強力な磁界を維持し得ない。 フェライト材は電気的絶縁体である。したがって、もしそれが磁極片あるいはビ ームに面する表面に使われるならばその様な図5に示す様なシリコンのシールド あるいは渦電流効果を除去する様に作られた導電性のワイヤメッシュまたは格子 を用いてビームから遮蔽されなければならない。 図5には磁極表面130からビーム132を遮蔽する薄いシリコンライナー1 31が示されている。純シリコンは2つの理由からライナーとして用いられる。 第1にライナーがシリコンで出来ているためライナーから生ずるいかなる飛散粒 子も、少なくとも、例えばシリコンウェーハ基板と一緒に使用できるものであり 、照射されたウェーハ上に形成されるデバイスを汚損したり、品質を劣化させた りしないからである。第2の理由は、シリコンは導電体であるためビーム近傍に 一定の電位を形成するからであり、かつシリコンの導電性は充分に低く渦電流効 果は許容出来る程小さいので走査磁石内にも用いることが出来る。またシリコン はウェーハへのスパッターによる汚損を避ける目的でコリメーター80の様な直 流磁石のライナーとしても用いることが出来る。 数エレクトロンボルトのエネルギーの電子は、典型的には真空システム中の残 留ガス分子とイオンビーム中のイオンとの原子相互作用により発生する。(参照 、例えば、A.J.T.HOLMES,BEAM TRANSPORT OF THE PHYSICS AND TECHNOLOGY OF ION SOURCE,IAN G.BROWN 編JOHN WILEY & SONS,NEW YORK 1989)。イオン ビームの近傍では、この様な電子はビームのイオンに関連した少量の正電荷を除 く全ての部分を中性化するのに重要な役割を果たす。またある場合には、中性化 電子は、熱せられたフィラメントやプラズマ銃によって直接発生するが、このこ とは一般的には、典型的イオン注入装置に見られる磁石や磁界のない領域を通し て高パービアンスの重イオンの移送するために必要ではない。イオン注入装置に 使われる約10-6トルの真空下では、ビームの電荷中性を維持するのに充分な数 の電子が即座(ミリセコンド)に発生する。 今迄、イオン注入装置に用いられるイオンビームの磁気走査においては、ビー ムの横断位置の変化の速度に比し電子発生の速度が非常に高いので、時間に依存 しての有害な空間電荷効果は発生しないだろうと考えられていた。 実際、この分野に通じた人々の間では、走査器の磁界は一般的に空間電荷効果 に対しては準静的であると考えられている。 しかしながら、我々は間隙内の磁界のマグニチュードがゼロ点を通るか、それ に近付いた時、ビームエミッタンスの急激な変化として現われるプラズマ効果を 発見した。 我々の実験データの一例を図7に示す。ここにおいて、ゼロ磁場近傍では高パ ービアンス178keV,150Hzの走査酸素ビームが、どのように約0.7% の突然の変動を起こすかが如実に図示されている。 これは位相範囲φが−70°から+60°、ただし、φ=360ftにおける 走査周波数150Hzを用いて得られたデータである。振動磁界(ガウス表示) は次式のように位相と共に変化する。 図7に示されたゼロ磁界近傍の変動は一走査掃引についてであるが、これ以後 の走査掃引でも正確に再現する。電流測定具の前に置かれた制限開口のため、走 査方向を横切る方向のビームの位相−空間エミッタンスに生ずる変化に対しては 、図7に示されるビーム電流測定値は敏感に反応する。もし前述の効果が、励起 波形の適切な補正により、除去されるか補正されなければ1%かそれ以上の照射 不均一性が生じ得る。 磁場Bの存在する場合はビームの中性化電子は、ローレンツ力を受け磁界線の 回りを角周波数ωで旋回する。 ω=(e/m)・B (3) この場合、B=|B|は磁界のマグニチュード、mは電子の質量、そしてeは電 子の電荷である。Bに対して垂直な面に投影すると、電子は半径rの円を描く。 r=(mVt)/eB (4) ここにおいてVtは磁界Bを横切る方向の電子の速度成分である。軌道運動に関 連したエネルギーUは、 エレクトロンジャイロ周波数(w〜17.6MHz/ガウス)は磁界の走査振 動数(〜1kHz以下)よりはるかに大きいので、軌道半径rに生ずる微々たる 変化するには、電子はBの廻りを何回転もするという意味で電子軌道運動は断熱 的なものである。図8に電子エネルギーと磁界の関係で電子ジャイロ半径がグラ フ化されている。数十ガウス以下の磁界ではジャイロ半径はビーム寸法と同程度 迄増大する。しかしこの現象のみが、観察されたイオンビーム電流の時間に依存 した変動を説明するものとは思えない、何となれば強力な磁界が無い状況下では 電子の運動は主として粒子荷電に関連した力のみにより決定されるからである。 更に既に論じた様に、ビーム中性化は変動が発生する時間間隔(〜1ミリ秒)に 比べ非常に短い時間で発生するからである。 この観察された現象を更に分かり易く説明するため、我々の理解したところを 以下に述べる。古典的電磁現象を説明するマックスウェルの式によれば、走査磁 界Bの時間変化に関連して次式により与えられる電界Bがある。 ▽×E=−δB/δt (6) そして図9に示す様に磁界Bの振幅(アンプリチュード)が増加しているか減少 しているかによりこの様な電界は電子を誘電的に加速、あるいは減速することが 分かった。実際に、一回転当り軒道エネルギーの変化をδUは、 で示される。 もし一回転の間は回転半径は本質的に一定であるという断熱状態を考えるなら ば、式3,4及び5から下式が得られる。 δ[U/B]=0 (8) δ(r2B)=δ(r2U)=0 これらの式のうちの第1の式は電子回転エネルギーは磁界強さに比例して変化す ることを示す。第2の式は角運動量の保存を示し、電子軌道の面積πr2は磁界 強さの振幅及び電子エネルギーに逆比例することを示している。誘導電界から生 ずる効果は重要である。例えば、磁界が5ガウスから50ガウスに増大したとす ると、電子密度は10倍に圧縮される。電子エネルギーもまた10倍に増加し、 磁界の存在下では電子はビーム近傍領域に拘束される。磁界のマグニチュードが 増大するのに際して発生した新しい電子もまた誘導加速がもたらす圧縮を受ける 。この状態においては、電子空間分布はビームのイオン電荷の系の働きよりも磁 界の働きによって支配される。 磁界が50ガウスを超えると、圧縮は引続き生ずるが、電子のジャイロ半径は 既に実質的にはビームの典型的な横断寸法より小さいので、その効果はあまり大 きなものではない。 磁界の振幅(磁界の増幅度)がゼロに向って減少する時、電子軌道は式8に従 って拡大する。磁界強さが約50ガウスより小さくなると、それ以前には圧縮さ れていた電子軌道の電子は急速に減速されビーム断面積と同等かそれより大きな 領域に発散する。新しく発生した電子は、既に低いエネルギーを持っているが、 誘導電界の影響はあまり大きくは受けない。 時間経過に従い走査器内に順次生起する状景を図10および図10Aに示す。 図10について言及すると、磁界123がゼロに近付くと誘導減速により、電 子軌道は外広がりの螺旋状包絡線121を描く様になり、イオンビーム124近 傍の電子密度を減少させる。磁界がゼロ点を通り過ぎるとそれは逆方向となり電 子軌道120の回転方向は図10Aに示す様に逆転する。磁界122の振幅が増 大すると、誘導加速は電子軌道を断熱的内向き螺旋とし、それによりイオンビー ム124近傍のイオン密度を増大させる。磁界のゼロ点通過に起因する急激な電 子密度変化はイオンビームの位相・空間エミッタンスに観察された変動について の妥当な説明を提供する。 実験上の観察は磁気走査された高パービアンスの正の重イオンビームについて のみ行われた。しかしながら、電子は負イオンビームによっても高い速度で発生 するものである。正負両電位プラズマ領域での、全てのビーム中性化現象の一部 でもあるので、同様の変動は負イオンビームについても発生すると予想され、ま た本発明は高パービアンス負イオンビームの走査においても重要な応用がなされ るものと期待される。 図1および2について言及すると、本発明の重要な特徴は扇形コリメーター磁 石80と走査磁石34との間で協同作業を行わせて、走査サイクルの間、ビーム がウェーハに達するまでの経路が時間が経過する中で次々と異なることに対応で きることである。入口側、出口側の磁極端84,86の輪郭は四次の多項式形状 であり、イオンがウェーハ上に照射される間、走査位置に無関係に下記のイオン の光学的搬送及び集束条件を同時に達成出来る様に定数が選定されている。即ち 、 1.前述の平行走査の精度は±0.5°以内、好ましくは±0.2°以内を維 持する。 2.前述のビームの最大発散角度(典型的には約0.50°〜1.50°)の 変動範囲を実質的に±0.5°の限度内に維持する。 3.前述の横断ビームのサイズ(典型的には30ミリメートルから50ミリメ ートル)を実質的に±5ミリメートルの限度内に維持する。 4.ビームの充分な偏向(例えば、少なくとも約30°、好ましくは約45° 以上)を行い、ビームが扇形コリメーター磁石に入る前に真空系中に存在する残 留ガス分子とビーム中のイオンが相互作用を行うことにより形成される中性粒子 39のウェーハに当る数を最小化する。 一般的に磁極端輪郭が入口側と出口側ともに二次曲線に限定された従来の扇形 磁石では、上記の要求を同時に満たすことは出来ない。(例えば、H.A.ENGE " DEFLECTING MAGNETS," FOCUSING OF CHARGED PARTICLE,VOL.II、公表。A.SEPT IER,ACADEMIC PRESS.NEW YORK 1967 刊を参照されたし。)コリメーター偏向 が約30°以上、より望ましくは約45°以上であれば、二次曲線での限界が顕 在化する。扇形コリメーター磁石の入口側と出口側磁極端の四次式で表わされる 輪郭形状は、その様に大きな角度の偏向を可能とし、その結果中性粒子をウェー ハから充分に隔離し、また前述のイオン光学的搬送および集束における拘束も実 現が可能となる。 図1および図2について言及すると、本発明のもう一つの特徴は、最終エネル ギー磁石36及び扇形コリメーター磁石80それぞれの磁界強さを、正確なイオ ンエネルギーを知るが、あるいは測定するかに拘らずイオンがウェーハ35に突 き当る角度が所要の角度であることを保証する設定値にするためのビーム収集カ ップ104,105を使用することにある。図4について言及すると、小電極1 07と大電極106に集められた電流を測定することによりビーム収集カップは ビームの横断位置を感知することが出来る。二次電子は電極108を相対的に負 の電位に保つことにより任意に抑制することが出来る。 実際上、最終エネルギー磁石の磁界を設定するためには、走査器及び扇形コリ メーター磁石の磁界をゼロに設定する。そしてビームがビーム収集カップ104 の中心に来る様に最終エネルギー磁石の磁界が調整される。次にビームがビーム 収集カップ105の中心に来る様にコリメーター磁石の磁界が調整される。これ によって、走査器は、扇形コリメーター磁石の位置に関連して配置された二つの ビーム収集カップの位置で定められる設定(所要の)角度でウェーハ表面に対し 平行走査すべく付勢することが出来る。 もう一つの好ましい実施例においては、図2に示された様に走査ビームに対し 往復動をする一枚のウェーハを用意する代わりに、図11に示す様に回転するカ ルーセル133上に多数のウェーハを装填することが出来る。この実施例はイオ ン注入時の高いビームパワーが多数のウェーハに配分されるので、非常に高いイ オンビーム電流の場合には好ましい。 特定の特徴はいくつかの図面に示したが、その他の図面では示していない場合 もある。これは単に便宜上であり、各々の特徴は他のいかなる特徴ともあるいは 全ての特徴とも、本発明に従って組み合わせることができる。他の実施例はこの 分野に通じた人々は考えつくであろう。またそれらの実施例も下記の特許に含ま れるであろう。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 河合 禎 京都市南区久世殿城町(番地なし) 日新 電機株式会社内 (72)発明者 内藤 勝男 京都市南区久世殿城町(番地なし) 日新 電機株式会社内 (72)発明者 長井 宣夫 京都市南区久世殿城町(番地なし) 日新 電機株式会社内

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1. 選ばれた表面上でイオンビームを走査するため少なくとも20Hzの基 本周波数で変調した強力な磁界を作るための磁気偏向システムであって、該シス テムは、 間にイオンビームが通る間隙を定める磁極面をそれぞれ有する複数の磁 極を備えた磁気走査構造体、この場合、前記磁気走査構造体は、少なくとも部分 的にはそれぞれ約0.2〜1.0mmの範囲の厚さの高い透磁性材料でできた積 層体、該積層体の各層は、比較的薄い電気的絶縁層によって仕切られており、該 積層体は基本周波数に対して低い磁気抵抗の磁気透過路と前記強力な磁界の高次 の高調波成分を有し、該積層体は各層に局所的に誘起される渦電流を限定した値 に抑える働きをしている、と、 前記磁気走査構造体と関連し走査電流源で励起された走査コイル、この 場合、前記走査電流源は、少なくとも20Hzの速度でイオンビームを走査させ る時間の関数として予め選んだ最小値以上のマグニチュードで変化する実質的に 単極の走査磁界を前記間隙に発生させる励起電流を走査コイルに供給するために 選ばれており、前記最小値はイオンビームが選ばれた表面上で走査されている間 、イオンビームの横断面の大きさが実質的に変動しないようにゼロよりも充分に 大きな値である、走査コイルと、 を具備する磁気偏向システム。 2. クレーム1に記載の磁気偏向システムであって、前記間隙内の前記磁界 のマグニチュードは選ばれた表面上をイオンビームが走査している間、少なくと も約50ガウスである、磁気偏向システム。 3. クレーム2に記載の磁気偏向システムであって、前記間隙内の前記磁界 のマグニチュードは選ばれた表面上をイオンビームが走査している間、少なくと も約200ガウスである、磁気偏向システム。 4. クレーム1に記載の磁気偏向システムを含む装置であって、さらにイオ ンビームを前記間隙内に導入するイオンビーム源を具備している、装置。 5. クレーム4に記載の装置であって、前記イオンビーム源は前記磁極面に よって定められる間隙の一方の側近くにイオンビームを導入するように配置され ている、装置。 6. クレーム4に記載の装置は、さらに走査されるイオンビームを受けるた めの選ばれた表面を有する半導体基板を走査イオンビームの経路に置く様に構成 されたエンドステーションを具備する、装置。 7. クレーム6に記載の装置は、さらにイオン源から、磁気システムを通っ てエンドステーションに至る真空容器しており、これによってビームがイオン源 からエンドステーションまで真空中を進む間に、ビームは偏向システムの磁極表 面に直接曝される、装置。 8. クレーム1に記載の磁気偏向システムであって、前記イオンビームは第 1のビーム経路を通って前記間隙に入り、前記システムは、さらに前記ビームが 前記間隙を通過し、前記単磁極偏向磁界の影響を受けて第1のビーム経路の一方 の側に偏向されてから、イオンビームを受けるような位置に置かれた直流扇形磁 石を有している、この場合、該扇形磁石は、ビームが選ばれた表面を照射する前 にイオンビームの中に有る可能性のあるかなりの割合の中性粒子を除くため前記 ビームが常に前記第1のビーム経路の方向に対してかなりの角度で進むように前 記走査平面で第1のビーム経路からさらに離れる方向に走査イオンビームを偏向 させる実質上静的な磁界をイオンビームに加えるように形成され、かつ配置され ている、磁気偏向システム。 9. クレーム8に記載の磁気偏向システムであって、前記直流扇形磁石は二 次よりも大きな次数の他項式に従う輪郭を有する、磁気偏向システム。 10. クレーム9に記載の磁気偏向システムであって、前記直流扇形磁石は四 次他項式に従う輪郭を有する、磁気偏向システム。 11. クレーム8に記載の磁気偏向システムがさらにイオンビームの位置を感 知するためのビーム収集カップと、前記直流扇形磁石がつくる静的磁界のマグニ チュードをイオンビームが選ばれた表面に当たる角度を実質的に制御するために 前記収集カップが感知したイオンビームの位置に基づいて選ばれた値に調節する ための収集カップに結合された手段と、を具備する磁気偏向システム。 12. イオン注入システムであって、該システムは イオンビーム内のイオンの選ばれた種を提供するイオン源と組み合わせ て選ばれた表面上でイオンビームを走査するために少なくとも20ヘルツの基本 周波数で変調した強い磁界をつくる磁気偏向システムと、 前記イオンビームを受けるための選ばれた表面を有する半導体基板をイ オンビームの経路に位置させるように配置したエンドステーションと、 前記イオン源から磁気システムを通ってエンドステーションに達する真 空容器、この場合、イオンビームは真空中をイオン源からエンドステーションま で進みながら前記偏向システムの表面に直接曝される、と、 を具備し、 前記磁気偏向システムは、前記基板にイオン注入を行うエンドステーシ ョンで基板上でイオンビームを均一に走査するように形成され、かつ配置されて おり、 前記磁気偏向システムは、 間にイオンビームが通る間隙を定める磁極面をそれぞれ有する複数の磁 極を備えた磁気走査構造体、この場合、前記磁気走査構造体は、少なくとも部分 的にはそれぞれ約0.2〜1.0mmの範囲の厚さの高い透磁性材料でできた積 層体、該積層体の各層は、比較的薄い電気的絶縁層によって仕切られており、該 積層体は基本周波数に対して低い磁気抵抗の磁気透過路と前記強力な磁界の高次 の高調波成分を有し、該積層体は各層に局所的に誘起される渦電流を限定した値 に抑える働きをしている、と、 前記磁気走査構造体と関連し走査電流源で励起された走査コイル、この 場合、前記走査電流源は、少なくとも20Hzの速度でイオンビームを走査させ る時間の関数として予め選んだ最小値以上のマグニチュードで変化する実質的に 単極の走査磁界を前記間隙に発生させるための、実質的に高次の高調波および約 20Hzの基本周波数を含む励起電流を走査コイルに供給するために選ばれてお り、前記最小値はイオンビームが選ばれた表面上で走査されている間、イオンビ ームの横断面の大きさが実質的に変動しないようにゼロよりも充分に大きな値で ある、走査コイルと、 を具備する磁気偏向システム。 13. 選ばれた表面上にイオンビームを走査する磁気偏向システムであって、 間にイオンビームが通る間隙を定める磁極面をそれぞれ有する複数の磁 極を備えた磁気走査構造体と、 前記磁気走査構造体と関連し走査電流源で励起された走査コイル、この 場合、前記走査電流源は、イオンビームを走査させる時間の関数として予め選ん だ最小値以上のマグニチュードで変化する実質的に単極の走査磁界を前記間隙に 発生させる励起電流を走査コイルに供給するために選ばれており、前記最小値は イオンビームが選ばれた表面上で走査されている間、イオンビームの横断面の大 きさが実質的に変動しないようにゼロよりも充分に大きな値である、走査コイル と、 を具備する磁気偏向システム。 14. クレーム13に記載の磁気偏向システムであって、 イオンビームの経路に配置された、中性粒子が選ばれた表面に当たる前 に、イオンビームから出る中性粒子を分離できるようにイオンビームを選ばれた 表面に向かう方向に偏向させるように構成された少なくともひとつの扇形磁石を さらに具備する、磁気偏向システム。 15. 選ばれた表面上にイオンビームを走査する磁気偏向システムであって、 間にイオンビームが通る間隙を定める磁極面をそれぞれ有する複数の磁 極を備えた磁気構造体と、 前記磁気走査構造体と関連し、イオンビームを走査させる時間の関数と して予め選んだ最小値以上のマグニチュードで変化する実質的に単極の走査磁界 を前記間隙に発生させるため前記走査コイルを励起させる波形発生手段よって励 起される走査コイル、この場合前記最小値はイオンビームが選ばれた表面上で走 査してる間、選ばれた表面におけるイオンビームの横断面の大きさが実質的に変 動するのを実質的に防ぐためにゼロよりも充分に大きな値である、と、 を具備する磁気偏向システム。 16. クレーム15に記載の磁気偏向システムであって、前記間隙内の前記磁 界のマグニチュードは、イオンビームが選ばれた表面を走査している間、少なく とも50ガウスである、磁気偏向システム。 17. クレーム1に記載の磁気偏向装置に含まれる装置であって、イオンビー ムによって照射すべき多数の基板を保持するカルーセル、該カルーセルはイオン ビームの経路に置かれ、軸を中心に回転可能である、を具備する、装置。 18. 選ばれた表面上でイオンビームを走査する方法であって、該方法は、 それぞれ走査コイルおよびその間に間隙を定める磁極面を持つ磁極を備 える磁気構造体を用意し、 第1のビーム経路を経て間隙中にイオンビームを通す、 第1のビーム経路の方向の一方の側にイオンビームを走査するため時間 の関数として予め選択した最小値以上のマグニチュードで変化する実質的に単磁 極の走査磁界を間隙の中に発生させる走査コイルに励起電流波形を生じさせ、こ の場合、前記最小値は選ばれた表面上にイオンビームを走査している間に選ばれ た表面におけるイオンビームの横断面の大きさが実質的に変動するのを実質的に 防ぐためゼロよりも充分に大きくし、 選ばれた表面をビームが照射する前にイオンビーム内にあるかなりの割 合の中性化粒子がビームから除かれるように常に第1ビーム経路の方向に対して かなりの角度で進ませるため、ビームが間隙を通り、前記第1のビーム経路の一 方の側へ偏向された後、走査面において走査イオンビームを第1ビーム経路から さらに遠ざけるように偏向させる、 ステップからなるイオンビーム走査方法。 19. クレーム13に記載の磁気偏向システムであって、 前記イオンビームは第1ビーム経路を通って間隙に入り、ビームが間隙 を通過し、単極走査磁界に影響されて第1ビーム経路の一方の側面へ偏向された 後、イオンビームが照射されるようにビーム偏向器を配設する。選ばれた表面を ビームが照射する前にイオンビーム内にあるかなりの割合の中性粒子がビームか ら除かれるよう常にビームが第1ビーム経路の方向に対してかなりの角度で進ま せるため、走査されるイオンビームを第1ビーム経路からさらに遠ざかる方向に 走査イオンビームを偏向させる実質的に静的な磁界を走査されたイオンビームに 加えるように扇形磁石を構成する。 20. クレーム19に記載の磁気偏向システムであって、前記ビーム偏向器は イオンビームに対して実質上静的な磁界を加えるように構成された直流扇形コリ メータである、磁気偏向システム。 21. クレーム19に記載の磁気偏向システムであって、イオンビームはひと つのビーム経路を通って前記ビーム偏向器に入って行き、ビーム偏向器はイオン ビームが前記ひとつのビーム経路に対して少なくとも約30°の角度に位置する 別のビーム経路を通ってビーム偏向器を出ていくようにイオンビームを偏向させ るように構成されている。 22. クレーム21に記載の磁気偏向システムであって、前記角度は少なくと も約45°である、磁気偏向システム。
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