JPH11260077A - 不揮発性半導体多値記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体多値記憶装置

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JPH11260077A
JPH11260077A JP10367013A JP36701398A JPH11260077A JP H11260077 A JPH11260077 A JP H11260077A JP 10367013 A JP10367013 A JP 10367013A JP 36701398 A JP36701398 A JP 36701398A JP H11260077 A JPH11260077 A JP H11260077A
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memory cell
voltage
threshold voltage
storage device
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JP10367013A
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Takayuki Kawahara
尊之 河原
Katsutaka Kimura
勝高 木村
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 書込み及び消去をファウラー・ノルトハイム
トンネル電流を用いて行なうフラッシュメモリにおい
て、多値記憶の読出し及び書込みを実現する。 【構成】 メモリセルM11〜Mmnは、m個毎にソー
ス及びドレインが各々共通接続される。B1〜Bnはm
個ごとのメモリセルのビット線、W1〜Wmはワード
線、WD1〜WDmはワードドライバである。このワー
ドドライバの読出し用及び検証用の電源として複数の電
圧を発生できるワード線電圧発生回路VWG1を設け
た。ワード線電圧発生回路VWG2は書込み用電源で、
接地電圧及び負電圧を発生する。 【効果】 検証動作時及び読出し動作時の複数のワード
線電圧によって、多値データのメモリセルへの書込み及
び多値データの読出しができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はファウラー・ノルトハイ
ムトンネル電流を用いて書込み/消去を行なうフラッシ
ュメモリに好適な不揮発性半導体記憶装置に係り、特に
1メモリセル当たり2ビット以上の情報を記憶する不揮
発性半導体多値記憶装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、不揮発性半導体記憶装置として、
図18に示す構成のフラッシュメモリが知られている。
なお、以下の説明において、端子名を表す参照符号は同
時に配線名、信号名も兼ね電源の場合はその電圧値も兼
ねるものとする。
【0003】図18に示したフラッシュメモリの構成
は、1994 シンポジウム オンブイエルエスアイ
サーキッツ ダイジェスト オブ テクニカル ペーパ
ーズ第61頁〜第62頁(1994 Symposium on VLSI Circ
uits Digest of Technical Papers, pp.61-62)に記載さ
れている。メモリセルへの書込み及び消去は、ファウラ
ー・ノルトハイムトンネル電流を用いて行なう。図18
において、参照符号M11〜Mmnはフラッシュメモリ
セルを示し、メモリセルはm個毎にソース及びドレイン
が各々共通接続されている。例えば、メモリセルM1
1,M21〜Mm1では、各メモリセルのソースが各々
のソース拡散層で接続されてソースs1となり、ドレイ
ンが各々のドレイン拡散層で接続されてドレインd1と
なる。この様な構成によって、コンタクトの数を減らし
てメモリセルの面積を低減している。MOSトランジス
タMD1〜MDn及びMS1〜MSnは、それぞれm個
毎の複数のメモリセルのソースs1〜sn及びドレイン
d1〜dnとビット線B1〜Bn又は共通ソース線VN
と接続するスイッチ用MOSトランジスタである。NS
1及びNS2は、これらスイッチ用MOSトランジスタ
の制御信号である。W1〜Wmはワード線であり、WD
1〜WDmはワードドライバである。VHとVLはワー
ドドライバWD1〜WDmの電源端子であり、チップに
はこのワードドライバWD1〜WDmを1組とする組が
複数あって、各々に対応する電圧VHまたはVLが選択
的に印加される。D1〜Dmはワードドライバのゲート
信号端子である。ビット線B1〜Bnには、センス回
路、書込み時の情報保持回路及び書込み自動検証回路を
含んだ回路K1〜Knが接続される。
【0004】上記従来例に記載されるように、この回路
K1〜Knを用いて、1本のワード線に接続される全メ
モリセルに対して1メモリセル毎にこのメモリセルのし
きい値電圧を制御している。IOは、ビット線に現われ
た読出し信号の内、Y選択信号YS1〜YSnで選択さ
れたビット線の読出し信号を後段のアンプに接続した
り、書込み情報を回路K1〜KnにやはりY選択信号Y
S1〜YSnで選択して転送する入出力信号線である。
図中では1本の入出力線IOにY選択信号YS1〜YS
nによる選択で接続する場合を示したが、複数の入出力
線IOを備えて、同時に複数のビット線と接続する場合
もある。MZ1〜MZnは、書込み検証後に全てのメモ
リセルの状態が書き込まれた状態になっているか否かを
判定するMOSトランジスタである。書込み検証後に全
てのビット線B1〜Bnが電圧VSとなると、信号線A
Lには電流が流れない。
【0005】以上の構成のフラッシュメモリにおいて
は、各メモリセルのフローティングゲートの電荷をトン
ネル電流によって注入したり、放出したりして、その時
のトランジスタのしきい値電圧によって情報を記憶す
る。しきい値電圧として2つの値を選び1メモリセル当
たり1ビットの情報を記憶する。尚、この従来例のフラ
ッシュメモリセルは、いわゆるAND型と呼ばれる構成
である。
【0006】また、多値記憶のフラッシュメモリに関し
ては、例えば1995 アイ・イー・イー・イー インター
ナショナル ソリッド ステート サーキッツ コンフ
ァレンス 第132頁〜第133頁(1995 IEEE Interna
tional Solid-State Circuits Conference, pp.132-13
3)に記載されている。フラッシュメモリセルは、いわゆ
るNOR型と呼ばれる構成であり、書込みにホットエレ
クトロン注入を用い、消去にファウラー・ノルトハイム
トンネル電流を用いている。この従来例では、メモリセ
ルアレー外部の入出力線(IO線)の各々に2段のセン
スアンプと複数のダミーセルを設け、これらを切り換え
て、ワード線を立ち上げた時の情報に応じた電流を検知
している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
た従来例の図18に示したフラッシュメモリでは、微細
加工技術の工夫によって集積度の向上を図ることができ
るが、微細化に伴いプロセスコストが高くなってしまう
欠点があった。これを解決するために、1メモリセル当
たり2ビット以上の情報を記憶するいわゆる多値記憶が
考えられる。一方、前述した後者の従来例では、バイト
単位で読み出す構成であるため入出力線に複数のセンス
アンプを用いてNOR型構成の多値フラッシュメモリを
実現していたが、AND型構成のフラッシュメモリでは
一括して、例えば512バイトを一度に並列に読み出す
ので、ビット線ごとに設けると回路規模が大きくなる難
点があった。
【0008】そこで、本発明の目的は、上記AND型の
従来例のように書込み及び消去を共にファウラー・ノル
トハイムトンネル電流を用いて行ない、1本のワード線
に接続される全メモリセルに対して1メモリセル毎にこ
のメモリセルのしきい値電圧を制御する構成のフラッシ
ュメモリに好適な2ビット以上の多値情報を記憶できる
不揮発性半導体多値記憶装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明に係る不揮発性半導体多値記憶装置では、メ
モリセルがフローティングゲートとコントロールゲート
を有し、フローティングゲートにトンネル現象を用いて
電荷の出し入れを行なって1メモリセル当たり複数のビ
ット情報を記憶する不揮発性半導体多値記憶装置におい
て、読出し及び検証用の複数の電圧を発生する電圧発生
手段と、メモリセルのコントロールゲートに前記電圧発
生手段の複数の電圧を順次印加してこの時のメモリセル
に流れる電流値に基づいてメモリセルが所望のしきい値
電圧に成ったか否かを判定する手段とを少なくとも備え
ることを特徴とするものである。
【0010】また、本発明に係る不揮発性半導体多値記
憶装置は、メモリセルがフローティングゲートとコント
ロールゲートを有し、フローティングゲートにトンネル
現象を用いて電荷の出し入れを行なって1メモリセル当
たり複数のビット情報を記憶する不揮発性半導体多値記
憶装置において、それぞれ異なるしきい値電圧を有する
複数のダミーセルと、メモリセルのコントロールゲート
に所定の電圧を印加してこの時のメモリセルに流れる電
流値に基づいてメモリセルが所望のしきい値電圧になっ
たか否かを前記複数のダミーセルを用いて判定する手段
とを少なくとも備えるように構成することができる。
【0011】或いは、本発明に係る不揮発性半導体多値
記憶装置は、メモリセルがフローティングゲートとコン
トロールゲートを有し、フローティングゲートにトンネ
ル現象を用いて電荷の出し入れを行なって1メモリセル
当たり複数のビット情報を記憶する不揮発性半導体多値
記憶装置において、ビット線毎にスイッチを介して設け
た複数のセンスラッチ回路と、各センスラッチ回路にス
イッチを介して接続された所望の異なるしきい値電圧を
それぞれ有する複数のダミーセルとを少なくとも備え、
メモリセルのコントロールゲートに所定の電圧を印加し
てこの時のメモリセルに流れる電流値に基づいてメモリ
セルが所望のしきい値電圧になったか否かを前記センス
ラッチ回路に順次切り換え接続すると共に該センスラッ
チ回路に前記複数のダミーセルを順次切り換え接続して
判定するように構成してもよい。
【0012】また、本発明に係る不揮発性半導体多値記
憶装置は、メモリセルがフローティングゲートとコント
ロールゲートを有し、フローティングゲートにトンネル
現象を用いて電荷の出し入れを行なって1メモリセル当
たり複数のビット情報を記憶する不揮発性半導体多値記
憶装置において、ビット線毎に設けた2値読出しモード
に用いるセンスラッチ回路と、それぞれ異なるしきい値
電圧を有する複数のダミーセルと、各ダミーセルと選択
されたメモリセルの各しきい値電圧を比較判定する複数
のセンスアンプとからなる多値読出しモードに用いる多
値センス回路と、データ出力線に前記各センスラッチ回
路と多値センス回路とを切り換え接続する複数のスイッ
チとを少なくとも備えて、バースト読出しの2値モード
とランダム読出しの多値モードを切り換え可能に構成す
ることもできる。
【0013】上記いずれかの不揮発性半導体多値記憶装
置において、前記電荷の出し入れに必要な電圧を与える
書込みパルスを各メモリセルに印加する動作と、この後
にメモリセルが所望のしきい値電圧に成ったか否かをメ
モリセルのコントロールゲートに電圧を与えてこの時の
メモリセルに流れる電流値に基づいて検証する動作を1
サイクルとして、この書込み・検証サイクルを繰り返す
際に、書込み・検証サイクルが所定回数進むと共に、前
記書込みパルスのパルス幅を大きくするように設定する
か、或いは前記書込みパルスのパルス電圧の絶対値を大
きくするように設定すれば好適である。
【0014】また、前記複数のビット情報に対応する1
メモリセルに設定可能な複数のしきい値電圧の内、隣合
うしきい値電圧に対応する情報間のハミング距離を最小
に設定すれば好適である。
【0015】この場合、前記複数のビット情報を2ビッ
トの情報とし、2ビットの情報に対応する1メモリセル
に設定可能な4つのしきい値電圧の最も低い方から又は
最も高い方から順番に対応する情報が“00”、“0
1”、“11”、“10”と設定してもよい。
【0016】更に、紫外線照射後のメモリセルのしきい
値電圧が、前記設定可能な4つのしきい値電圧の内、最
も低いしきい値電圧の最低電圧すなわち4つの内の最も
低いしきい値電圧を中心にばらつき範囲内の最低電圧
と、これと隣接するしきい値電圧の最大電圧すなわち4
つの内の最も高いしきい値電圧を中心にばらつき範囲内
の最大電圧との間、又は最も高いしきい値電圧の最大電
圧と、これと隣接するしきい値電圧の最低電圧との間に
在るように設定すれば好適である。
【0017】また、複数の情報に対応する1メモリセル
に設定可能な前記複数のしきい値電圧の内、隣合うしき
い値電圧に対応する情報間のハミング距離が最も大きい
場合のしきい値電圧の間に、紫外線照射後のメモリセル
のしきい値電圧を設定してもよい。
【0018】この場合、前記複数ビットの情報を2ビッ
トの情報とし、2ビットの情報に対応する1メモリセル
に設定可能な4つのしきい値電圧の最も低い方から又は
最も高い方から順番に対応する情報が“00”、“0
1”、“10”、“11”である場合に、紫外線照射後
のメモリセルのしきい値電圧を“01”に対応したしき
い値電圧と“10”に対応したしきい値電圧との間に設
定すればよい。
【0019】
【作用】本発明に係る不揮発性半導体多値記憶装置によ
れば、読出し又は検証時においては、複数の電圧を発生
する電圧手段、すなわち図1で言えばワード線電圧発生
回路VWG1を用いて、低い方から第1のワード線電圧
によって、多値情報に対応したメモリセルの複数のしき
い値電圧の内、最も低いしきい値電圧を持つメモリセル
を判定する。次に、第2のワード線電圧によって次に低
いしきい値電圧を持つメモリセルを判定する。以下同様
に、1メモリセル当たりのビット数に応じて複数のワー
ド線電圧を用いる。または、図4及び図5に示したよう
に、書込まれたメモリセルのしきい値電圧の中間の電圧
に相当するしきい値電圧のダミーセルを複数個設け、こ
れとメモリセルの電流とを順次比較することによって多
値の情報の読み出し又は検証を行なう。
【0020】書込み時においては、図9に示すように、
一番しきい値電圧の高い状態(消去状態)のメモリセル
に対して、書込みを行ない、書き込まれたか否かの検証
すなわちメモリセルのしきい値電圧が所望の値になった
かどうかを、高い方から第1のワード線電圧によってメ
モリセル電流が流れるか否かで判定する。この時、より
低いしきい値電圧としたいメモリセルも第1のワード線
電圧で判定する。これによって、第1のワード線電圧で
判定するべきしきい値電圧とするメモリセル及びこれよ
りも低いしきい値電圧とするメモリセルが、全て第1の
ワード線電圧で判定したしきい値電圧となる。次に、第
1のワード線電圧で判定したしきい値電圧よりも低いし
きい値電圧とするメモリセルに対して書込みを行ない、
書き込まれたか否かの検証を高い方から第2のワード線
電圧によってメモリセル電流が流れるか否かで判定す
る。この時も、第2のワード線電圧で判定したしきい値
電圧よりも低いしきい値電圧とするメモリセルも同時に
行なう。以下同様に、1メモリセル当たりのビット数に
応じた複数のワード線電圧を用いて検証を行なう。
【0021】
【実施例】次に、本発明に係る不揮発性半導体多値記憶
装置の実施例につき、添付図面を参照しながら以下詳細
に説明する。
【0022】<実施例1>図1は、本発明に係る不揮発
性半導体多値記憶装置の第1の実施例を示す要部の回路
構成図である。尚、図1において、図18に示した従来
例の構成部分と同一の構成部分については、同一の参照
符号を付して説明する。
【0023】本実施例では、読出し及び書込み/検証動
作時に複数のワード線電圧を発生させる手段であるワー
ド線電圧発生回路VWG1及びVWG2を設けた。これ
によって、以下に説明するように、1メモリセル当たり
複数のビットを読み出したり書き込んだりすることがで
きる。なお、このワード線電圧発生回路VWG1及びV
WG2にはデコード機能も含むことができ、その場合
は、特定のワードドライバの組にのみ電圧を印加するこ
とができる。特に、複数の電圧を発生するワード線電圧
発生回路VWG1を用いて読出し及び検証を行なうこと
が特徴であり、回路構成等に関しては後述する。ワード
線電圧発生回路VWG2は、書込み時に負電圧や接地電
圧を発生する回路であり、本願出願人が先に出願した特
開平8−115599号公報に開示した内部電源発生回
路を好適に使用できる。
【0024】図1において、参照符号SL1〜SLnは
センスラッチ回路、Vrは参照電圧端子、PRはこの参
照電圧端子Vrとセンスラッチ回路SL1〜SLnを接
続するMOSトランジスタを制御する信号である。この
図では図18に示した従来例の回路K1〜Knに含まれ
た自動検証回路等は省略している。
【0025】図2は、図1に示した第1の実施例の回路
構成を用いて多値情報を読み出す時の動作例を示す図で
あり、(a)はワード線の波形図、(b)はメモリセル
のしきい値電圧分布としきい値電圧に対応する情報を示
す図である。ここでは、多値情報として、図2(b)に
示したように1メモリセル当たり2ビットの場合を例に
説明する。この場合、メモリセルのしきい値電圧は各々
可能な4つの場合V1〜V4があり、これらはそれぞれ
ばらつきを持っている。ここでは、情報が“10”の場
合はしきい値電圧がV1であり、“11”の場合はV2
であり、“01”の場合はV3であり、“00”の場合
はV4としている。このように設定すると、隣あうしき
い値電圧に対応する情報のハミング距離が1であるの
で、しきい値電圧のばらつきやリテンション(放置した
場合のしきい値の変動)による誤りの訂正回路構成を簡
単にできるという特長がある。
【0026】この4つのしきい値電圧V1〜V4を本実
施例では、図2(a)に示したように複数のワード線電
圧VR1〜VR3を用いて読み出す。まず、ワード線電
圧をVR1とする。このワード線電圧VR1は、図2
(b)に示したように、しきい値電圧がV2〜V4であ
るメモリセルはオンしない電圧である。このワード線電
圧VR1でオンするメモリセルの情報は“10”とな
り、オンしないメモリセルの情報は他の値である。この
内容を、メモリチップ上のバッファに格納しておくか又
はメモリチップ外に取り出だして格納しておく。
【0027】次に、ワード線電圧をVR2とする。この
ワード線電圧VR2でオンするメモリセルの情報は“1
0”又は“11”となる。この内容も、メモリチップ上
のバッファに格納しておくか又はメモリチップ外に取り
出だして格納しておく。最後に、ワード線電圧をVR3
とする。このワード線電圧VR3でオンするメモリセル
の情報は、“10”又は“11”又は“01”となり、
オンしないメモリセルが“00”である。
【0028】このようにワード線電圧を複数個設けるこ
とによって多値記憶の読出し動作を行なうことができ
る。なお、ワード線電圧はVR3から始めてVR2,V
R1の順に行なっても良いし、VR2から始めるなど、
フラッシュメモリは不揮発であるので順番は変えること
ができる。1メモリセル当たり2ビット以上の情報を記
憶する場合は、ワード線の電圧の種類を増やしていく。
【0029】図1に示した本実施例の回路構成での動作
例を図3の(a)にタイミング1、同図(b)にタイミ
ング1の続きのタイミング2、同図(c)にタイミング
2の続きのタイミング3としてタイミングチャートで示
す。なお、図3では説明に必要なだけのワード線W1と
ビット線B1〜B4、およびY選択信号YS1,YS2
のみを示している。また、ビット線B1,B2の実線は
センスラッチ回路のメモリセル側のビット線の電圧波形
を示し、点線はセンスラッチ回路の参照電圧Vr側の電
圧波形を示す。
【0030】(a)のタイミング1では、まず、ビット
線B1,B2をプリチャージする。この後、ワード線W
1の電圧をVR1とする。これによって、例えば、ビッ
ト線B1に接続されたメモリセルM11では電流が流
れ、ビット線B1の電位は低下する。一方、ビット線B
2に接続されたメモリセルM12では電流が流れず、ビ
ット線B2の電位は変化しない。この後、この信号をセ
ンスする。これによって、各ビット線B1〜Bnには電
源電圧程度の振幅の信号が得られる。この後、Y選択信
号YS1及びYS2を順次オンして、ビット線B1,B
2の信号を読み出す。全ての信号を読みだしたら次のタ
イミング2に移る。
【0031】(b)のタイミング2では、ワード線W1
の電圧をVR2として、同様な読出し動作を行なう。こ
の時、ワード線電圧VR1での読出しで電流が流れるメ
モリセルが接続していたビット線B1では、やはり電流
が流れることになる。この例ではビット線B2に接続し
たメモリセルM12では電流が流れるとする。また、ビ
ット線B3では電流が流れなかったとする。上述と同様
にY選択信号YS1及びYS2とでビット線の情報を読
みだす。
【0032】(c)のタイミング3では、ワード線W1
の電圧をVR3とする。電圧VR2で電流が流れたビッ
ト線B1,B2では電位が低下する。さらにここでは、
ビット線B3に電流が流れるようになったとする。ビッ
ト線B4には流れなかったとする。
【0033】以上の動作で、ビット線B1に接続したメ
モリセルM11から“10”の情報が読み出され、ビッ
ト線B2に接続したメモリセルM12から“11”の情
報が読み出され、ビット線B3に接続したメモリセルM
13からは“01”の情報が読み出され、ビット線B4
に接続したメモリセルM14からは“00”の情報が読
み出されたことになる。
【0034】次に、図9を用いて本実施例の書込み・検
証動作を説明する。図9は書込み・検証動作を示す説明
図であり、1メモリセル(以下、セルと略称する)当た
り2ビットを記憶する場合を示す。図2に示したよう
に、各セルは取り得る4つのしきい値電圧の状態があ
り、しきい値電圧の低い方から、“10”、“11”、
“01”、“00”を対応させる。図9では4つのメモ
リセルがあり、これに8ビットの情報を書き込む場合を
考える。データ列として“00011110”を想定す
る。1セル当たり2ビットを記憶するので、例えばセル
1に“00”、セル2に“01”、セル3に“11”、
セル4に“10”を書き込むことにする。すなわち、セ
ル1が最もしきい値電圧が高く、セル2、セル3と低く
なって、セル4が最も低い。
【0035】まず、図9の(a)消去に示したように、
4セル共に消去状態とする。消去状態はしきい値電圧の
最も高い状態であり、情報“00”が対応する。この状
態において、“00”を書き込むべきセル1は所望のし
きい値電圧となる。セル2、セル3、セル4に書き込む
べき情報はこれよりも低いしきい値電圧に対応する。
【0036】そこで、まず、(b)書込み1に示したよ
うに、3セル(セル2,セル3,セル4)に“01”に
対応するしきい値電圧を目指して書込み・検証動作を繰
り返す。すなわち、ワード線Wを書込み用のワード線電
圧発生回路VWG2を用いて書込み電圧、例えば−9V
とし、図示しない電源によりセル1のドレインに例えば
0Vを加え、セル2、セル3、セル4のドレインには例
えば4Vを加える。これによって、セル1のしきい値電
圧はあまり変化しないが、セル2、セル3、セル4はコ
ントロールゲートからトンネル現象により電子が放出さ
れ、しきい値電圧は下がっていく。この時、本実施例の
ワード線電圧発生回路VWG1から供給する検証時のワ
ード線電圧は、“00”に対応するしきい値電圧のセル
1では電流が流れず、“01”に対応するしきい値電圧
のセル2〜セル4では電流が流れ始める電圧である。書
込み1が終了した時には、セル2は所望のしきい値電圧
となる。
【0037】次に、(c)書込み2に示したように、セ
ル3及びセル4に“11”に対応するしきい値電圧を目
指して書込み・検証動作を繰り返す。すなわち、ワード
線電圧発生回路VWG2を用いてワード線Wを書込み用
の電圧、例えば−9Vとし、セル1及びセル2のドレイ
ンに例えば0Vを加え、セル3、セル4のドレインには
例えば4Vを加える。これによって、セル1及びセル2
のしきい値電圧はあまり変化しないが、セル3、セル4
のしきい値電圧は下がっていく。この時、本実施例のワ
ード線電圧発生回路VWG1から供給する検証時のワー
ド線電圧は、“00”、“01”に対応するしきい値電
圧のセル1とセル2では電流が流れず、“11”に対応
するしきい値電圧のセル3とセル4では電流が流れ始め
る電圧である。このワード線電圧は、書込み1のワード
線電圧よりも低い。書込み2が終了した時には、セル3
は所望のしきい値電圧となる。
【0038】最後に、(d)書込み3に示したように、
セル4に“10”に対応するしきい値電圧を目指して書
込み・検証動作を繰り返す。図示しない電源によりセル
1、セル2、及びセル3のドレインに例えば0Vを加
え、セル4のドレインには例えば4Vを加え、ワード線
電圧発生回路VWG2を用いてワード線Wを書込み用の
電圧例えば−9Vとする。この時、本実施例のワード線
電圧発生回路VWG1から供給する検証時のワード線電
圧は、“00”、“01”、“11”に対応するしきい
値電圧のセル1〜セル3では電流が流れず、“10”に
対応するしきい値電圧のセル4に電流が流れ始める電圧
である。このワード線電圧は、書込み2の際のワード線
電圧よりもさらに低い。このようにすれば各セルのしき
い値電圧を所望の値とすることができる。なお、検証時
のワード線電圧は同じ値を用いてもよい。
【0039】このように図2に示したしきい値電圧の低
い方から、“10”、“11”、“01”、“00”と
対応させることにより、隣合うしきい値電圧に対応する
データ間のハミング距離が1となるので誤り訂正の回路
構成が容易になるという特長がある。特に、フラッシュ
メモリの紫外線照射時のしきい値電圧Vthiが図2に
おけるしきい値電圧V4、即ち情報に対応するしきい値
電圧が最も高くしかもこれが電気的に消去した時の電圧
の近傍にある場合に、このようなハミング距離に設定す
ると好適である。なぜなら、Vthiの時のフローティ
ングゲート内の電荷がこのメモリセルの熱平衡状態であ
り、メモリセルを長時間放置するとメモリセルのしきい
値電圧はVthiに向けて変化するからである。よっ
て、放置時にしきい値電圧が高くなる現象が最も起こり
やすいのは、図2におけるV1のしきい値電圧を持つメ
モリセルであり、次にしきい値電圧が高くなる現象が起
こりやすいのはV2のしきい値電圧を持つメモリセルで
ある。ハミング距離が1であれば、この時の誤り訂正の
回路構成が容易になる。このように本発明の不揮発性半
導体多値記憶装置では、Vthiがしきい値電圧V4近
傍の時にデータをハミング距離が1となるように設定す
ることを1つの特徴としている。もちろん、反対に最も
しきい値電圧の低い状態の近傍にVthiを持ってくる
ことも同じ考え方である。
【0040】なお、このしきい値電圧の低い方から、す
なわちしきい値電圧V1に“11”、V2に“10”、
V3に“01”、V4に“00”を対応させる場合は、
しきい値電圧V2とV3に対応する情報のハミング距離
が2となる。しかし、このデータの構成方法は、しきい
値電圧を低い組V1,V2と高い組V3,V4に分け、
これに上位ビットの“1”と“0”を夫々対応させ、そ
れぞれの組で下位ビットとして電圧の低い方に“1”を
高い方に“0”を対応させている。これは1セル当り2
ビット以上に拡張しやすい構成法であり、データのコー
ド及びデコードが容易である。この場合には、ハミング
距離が2であるしきい値電圧V2とV3の間に前記熱平
衡状態のしきい値電圧Vthiを設定する。こうすれ
ば、VthiとV2の電圧差及びVthiとV3の電圧
差が小さいので、放置したときのしきい値電圧の変化が
しにくい。従って、データを誤る可能性を低くできる。
“1”と“0”とを入れ替えた場合も同じであり、ハミ
ング距離が遠いところの間にVthiを設定することも
本発明の不揮発性半導体多値記憶装置の特徴である。
【0041】さて、図9で説明したように、しきい値電
圧の低い方から“10”、“11”、“01”、“0
0”を対応させる場合の書込みでは、“00”は消去状
態に対応するので、これを記憶させるセル1は書込みを
受けず、3回に分けた書込みでは、“01”を記憶させ
るセル2は1回の書込み動作を受け、“11”を記憶さ
せるセル3は2回、“10”を記憶させるセル4は3回
の書込み動作を受ける。このような書込みデータに応じ
た書込み回数の判定制御を行う制御装置は、本実施例回
路の不揮発性半導体多値記憶装置のチップとは別チップ
のマイクロプロセッサ等で行なっても良いし、本実施例
回路のチップ上に設けても良い。
【0042】本実施例回路のチップ上又は別チップに設
けた上記制御装置において、2ビット両方が“0”の場
合は書込みを行なわず、1回目の書込みでは2ビットの
情報のうち何れかが“1”の場合に書込み動作を行な
い、2回目の書込みは上位ビットが“1”の場合の書込
みを行ない、3回目は下位ビットを反転させて、反転さ
せた結果と上位ビットが共に“1”の場合に書込み動作
させるようにすると簡単な論理回路で制御装置を実現で
きる。
【0043】この書込み動作を、図10を用いて説明す
る。まず、データ列“00011110”を2ビット毎
に区切り“00”、“01”、“11”、“10”と
し、これを上位ビット“0011”と下位ビット“01
10”に便宜的に分ける。この時の元となるデータに
は、誤り訂正用の符号を含ませることもできる。次に、
上位ビット用のレジスタAと下位ビット用のレジスタB
にこれらのデータをメモリセル、例えばワード線W1に
接続されるメモリセルM11,M12,M13,M14
と対応付けて格納する。このレジスタ内のデータを上記
のように簡単な演算を行ないながらセンスラッチSL1
〜SL4に格納すれば良い。すなわち、1回目の書込み
では2ビットの情報のうち何れかが“1”の場合である
からレジスタA or Bのデータ“0111”であり、
2回目は上位ビットが“1”である場合であるからレジ
スタAのデータ“0011”であり、3回目は下位ビッ
トを反転させた結果と上位ビットが共に“1”の場合で
あるからレジスタA and B ̄(ここで、記号 ̄はイ
ンバースを表す)のデータ“0001”である。このよ
うにすることにより、本発明であるハミング距離をすべ
て1とするデータの書込みができる。
【0044】図11に、図9及び図10に示した書込み
・検証動作の時のワード線のタイミング例を示す。
(1)の第1の例では、書込み時のワード線電圧はVw
であり、パルス幅は一定である。検証時は、図9で説明
したように3種類の電圧が必要であり、電圧の高い方か
らVv1,Vv2,Vv3である。すなわち、消去後
に、一定パルス幅で電圧がVwのワード線で書込みを行
ない、Vv1のワード線電圧でセルしきい値電圧の高い
方から2番目の状態に書き込まれたか否かの検証を行な
う。この書込みと検証を、書き込むべきセルが全て書き
込まれるまで繰り返す。次に、やはり一定パルス幅でV
wのワード線電圧での書込みと検証電圧Vv1よりも低
い電圧であるVv2の電圧での検証とを繰返す。これに
よって、所望のセルがしきい値電圧の高い方から3番目
の状態に書き込まれる。さらに、一定パルス幅でVwの
ワード線電圧による書込みと、Vv2よりも低い電圧で
あるVv3での検証とを繰返し、4番目の状態まで所望
のセルを書き込む。なお、1セルあたりのビット数が3
ビットの場合は消去状態も含めて8個のしきい値電圧に
対して、1セルあたり4ビットの場合は消去状態も含め
て16個のしきい値電圧に対して同様の動作を行なう。
【0045】(2)の第2の例では、書込み時のワード
線電圧はVwと一定であるが、そのパルス幅を、書込み
・検証サイクルが進むと共に大きくしていく。すなわ
ち、最初の検証電圧Vv1による検証を行なう書込みで
は、最初のパルス幅t11で何度か書込み・検証サイク
ルを繰り返した後、t11よりも大きなt12のパルス
幅で何度か書込み・検証サイクルを繰り返す。以下、同
様にして、パルス幅を大きくしていく。このようにする
と、しきい値電圧の変化しにくい、すなわち書き込みに
くいメモリセルに対して一定のパルス幅で書込みを繰り
返す場合よりも検証動作の回数を減らすことができるの
で高速となる。例えば、4回同じパルス幅で書込み・検
証サイクルを繰り返した後、パルス幅を2倍に増やす。
次の電圧Vv2による検証を行なう書込みでは、最初の
パルス幅はt21となる(図面上では、スペースの関係
上、パルス幅t21は先のパルス幅t12より小さく図
示しているが、先の検証電圧での最後の書込みパルス幅
と等しいか、大きいものとする。パルス幅t31につい
ても同様である)。先の検証電圧Vv1での検証による
書込み動作において、最後は書き込みにくいメモリセル
に対応してパルス幅が大きくなっているので、この検証
電圧Vv2における書込み用ワード線電圧Vwのパルス
幅t21は、電圧Vv1での検証による書込み動作にお
ける最後のパルス幅と等しいか大きくとれば良い。なぜ
なら、ここでの書込みを行なうセルは既に短いパルス幅
ではしきい値電圧が変化しにくくなっているからであ
る。もちろん、より短くしてしきい値電圧設定の精度を
上げることもできる。以下、書込み・検証サイクルの一
定の繰返しの後パルス幅をt22に伸ばし、さらに書込
み・検証が進むと共にパルス幅を伸ばしていく。
【0046】このように、異なるしきい値電圧を得る毎
にパルス幅を小さな値から次第に伸ばしていくことによ
って各々の書込みにおいてセルのしきい値電圧の正確な
制御ができる。また、検証の回数が一定パルス幅の場合
と比較して大幅に減少するため、書込みが高速となる。
【0047】同様にして、電圧Vv3で検証する書き込
み・検証動作を行なう。このとき、書込み用ワード線電
圧Vwの最初のパルス幅はt31である。このパルス幅
t31と電圧Vv2で検証する書込み・検証サイクルで
の最終パルス幅との間には、上記したパルス幅t21の
設定方法と同様な関係がある。図12は、以上の処理を
示すフローチャート図である。なお、1セルあたりのビ
ット数が3ビットの場合は消去状態も含めて8個のしき
い値電圧に対して、4ビットの場合は消去状態も含めて
16個のしきい値電圧に対して同様の動作を行なう。
【0048】図11の(3)の第3の例では、一定のパ
ルス幅又は第2の例の様に目指すしきい値電圧毎にパル
ス幅を小さな値から増加させながら、書込み時のワード
線電圧も書込み・検証サイクルが進むと共に絶対値で増
加させていく。電圧Vv1での検証による書込みでは、
ワード線電圧をVw11から始め、図面では次のサイク
ルでワード線電圧をVw12と絶対値で増加させる。も
ちろん、Vw11の電圧のままで一定回数繰り返した
後、電圧Vw12と変えても良い。このようにすること
によって、セル特性のばらつきによって生じる書込みの
速いセルや書込みの遅いセルに対しても、しきい値電圧
を精度良く書き込むことができる。さらには、書込みの
速いセルのトンネル電流密度を減少させることもでき
る。
【0049】次に、電圧Vv2での検証による書込みで
はワード線電圧をVw21から始め、次のサイクル又は
一定サイクル後にワード線電圧をVw22に変更する。
ここで、ワード線電圧Vw21は、検証電圧Vv1で検
証する書込み・検証サイクルでの最終ワード電圧よりも
絶対値で低い値である。検証電圧Vv3で検証する書込
み・検証サイクルではワード線電圧はVw31から始
め、次のサイクル又は一定サイクル後にワード線電圧を
Vw32に変更する。
【0050】この第3の例において、図11の(2)の
第2の例のように書込みパルス幅を書込み・検証サイク
ルが進むと共に増加させることを併用することもでき
る。これは、例えばワード線電圧を絶対値で大きくする
時に、ディスターブの関係等で大きくするのに制限があ
る場合は、絶対値を大きくする代りにこの絶対値で許容
される最大ワード線電圧において書込みパルス幅を増加
させればよい。図13は、以上の処理を示すフローチャ
ート図である。なお、1セルあたりのビット数が3ビッ
トの場合は消去状態も含めて8個のしきい値電圧に対し
て、4ビットの場合は消去状態も含めて16個のしきい
値電圧に対して同様の動作を行なう。以上、本実施例で
は、図9〜図13に示したように書込み・検証を行なう
ことにより、多値情報を1セルに精度良く書き込むこと
ができる。
【0051】以下、図14〜図17を用いて、本実施例
の図2の読出し動作、図9及び図10に示した書込み・
検証動作で用いる複数のワード線電圧発生回路について
述べる。尚、書込み用ワード線電圧発生回路VWG2
は、特開平8−115599号公報の内部電源発生回路
と同様であるので説明は省略する。図14は、読出し又
は検証動作時のワード線電圧発生回路VWG1の一構成
例を示す回路図である。この回路構成では、図2で説明
した3つのワード線電圧VR1,VR2,VR3を予め
発生しておき、この3つの電圧をスイッチSWv1,S
Wv2,SWv3で切り替えて用いる。検証用の電圧の
発生にはこれと同じものをもう一組設けて、出力に並列
に接続して構成すれば良い。もちろん、読出し時の電圧
と検証時の電圧を同じとしても良い。この図では、内部
電源電圧回路VP1,VP2,VP3があり、出力トラ
ンジスタM1,M2,M3のゲートを、基準電圧発生回
路VG1,VG2,VG3の出力を基にオペアンプAM
1,AM2,AM3で制御する。内部電源電圧回路VP
1,VP2,VP3はチャージポンプ回路の場合もあれ
ば、電圧を下げる回路の場合もある。また、2つ以上を
ひとつで兼ねても良い。このように構成することによっ
て、本発明の多値の読出し及び検証に必要な内部電源電
圧を発生することができる。
【0052】図15は、読出し又は検証動作時のワード
線電圧発生回路VWG1の別の構成例を示す回路図であ
る。VPは内部電源電圧発生回路であり、この回路では
一定電圧を発生する。VGは複数の基準電圧発生回路で
ある。このワード線電圧発生回路VWG1の原理は、基
準電圧発生回路VGからの複数の電圧を基に、オペアン
プAMで出力トランジスタM1を制御し、内部電源電圧
発生回路VPの一定電圧出力から所望の電圧を発生する
というものである。M2はリーク電流用のMOSトラン
ジスタであり、制御信号φ1で制御される。この構成に
よって、本実施例に必要な複数のワード線電圧を発生す
ることができる。
【0053】次に、複数の基準電圧発生回路VGの構成
例を図16と図17に示す。図16において、BGGは
単一基準電圧発生回路であり、バイポーラトランジスタ
を用いたバンドギャップジェネレータや、しきい値電圧
の異なる2種類の同導電型のMOSトランジスタを作成
しその電圧差を用いる構成、或いはしきい値電圧の異な
るフラッシュメモリセルを用いその電圧差を用いる構成
等がある。バンドギャップジェネレータを構成するバイ
ポーラトランジスタは3重ウェル構造のCMOSを形成
する場合にできる寄生的なバイポーラトランジスタを用
いることができる。ワード線に負電圧を用いる方式では
3重ウェル構造は必須であるので、容易にこのようなバ
イポーラトランジスタを形成できる。図16では、この
ような単一基準電圧発生回路BGGの出力電圧と、VG
の出力端子電圧VRを可変抵抗R11とR12とで分割
して作成した電圧とをオペアンプAM1に入力し、出力
端子電圧VRを制御する。可変抵抗R11とR12の値
を変えることにより、所望の出力端子電圧VRを発生す
ることができる。可変抵抗R11とR12は、例えば、
抵抗値が異なる直列に接続したスイッチ用MOSトラン
ジスタと抵抗の組で異なる抵抗値のものを複数個並列に
接続し、どのスイッチ用MOSトランジスタをオンさせ
るかで実現できる。このスイッチ用MOSトランジスタ
の選択を、読出し時か検証時かの違い、及びどのしきい
値電圧のセルに関するものかの違いによって、行なえば
よい。これによって、本実施例に必要な複数のワード線
電圧を発生することができる。
【0054】図17は、基準電圧発生回路VGの別の例
を示したものである。図16の場合と異なり、1つの単
一基準電圧発生回路BGGの出力を3つのオペアンプA
M1,AM2,AM3に入力する。各オペアンプでは異
なる電圧をそれぞれ異なるモード(読出し時,検証時)
で発生する。オペアンプAM1を例にとると、単一基準
電圧発生回路BGGで発生した基準電圧を基に、読出し
時にはスイッチSRをオンさせて抵抗RR1とR11と
の抵抗分割制御する電圧を発生し、検証時にはスイッチ
SVをオンさせて抵抗RV1とR11との抵抗分割制御
する電圧を発生する。オペアンプAM2,AM3でも同
様であり、単一基準電圧発生回路BGGで発生した基準
電圧を基に、読出し時にはそれぞれ抵抗RR2,RR3
を用い、検証時にはそれぞれ抵抗RV2,RV3を用い
て所望の電圧を発生する。各オペアンプの出力は、基準
電圧発生回路VGの出力端子VRにスイッチSW1〜S
W3を適宜切り替えて接続する。
【0055】<実施例2>図4は、本発明に係る不揮発
性半導体多値記憶装置の第2の実施例を示す要部の回路
構成図である。本実施例では、ビット線B1〜Bn毎に
センスラッチ回路を2組設けている。スイッチSW11
〜SWn1で接続するセンスラッチ回路SL11〜SL
n1と、スイッチSW12〜SWn2で接続するセンス
ラッチ回路SL12〜SLn2の2組である。ここで、
第1の組のセンスラッチ回路SL11〜SLn1のセン
ス結果により、第2の組のセンスラッチ回路SL12〜
SLn2の動作を異ならさせる。すなわち、第1の組の
センスラッチ回路SL11〜SLn1が、しきい値電圧
がVr1であるダミーセルDM11〜DMn1とメモリ
セルM11〜Mnmとの電流差で動作し、センスした結
果が確定すると、第2の組のセンスラッチ回路SL12
〜SLn2と接続させる2種類のダミーセルDM12〜
DMn2(しきい値電圧はVr2)、ダミーセルDM1
3〜DMn3(しきい値電圧はVr3)の内から一方
を、各センスラッチ毎に各々選択する。
【0056】具体的には、例えばセンスラッチ回路SL
11において、ノードN11が高レベル、ノードN12
が低レベルとし、スイッチは高レベルでオンするとする
と、センスラッチ回路SL12においては、スイッチS
W13はオフであり、スイッチSW14はオンである。
このため、2種類のダミーセルDM12とDM13の
内、ダミーセルDM12がセンスラッチ回路SL12と
電気的に接続する。なお、ダミーセルは、図4で示した
ように通常のMOSトランジスタで構成しチャネルのイ
オン打ち込み濃度を調整して所望のしきい値を得ても良
いし、メモリセルと同様にフローティングゲートを有す
る構成として、所望のしきい値電圧となるように書き込
んでおいても良い。或いは、信号Sr1〜Sr3はダミ
ーセルを制御する信号であるが、この電圧値によって所
望のしきい値電圧としても良い。例えば、フローティン
グゲート構造のダミーセルをしきい値電圧の種類だけ用
意し、この電流値をカレントミラーで通常のMOSトラ
ンジスタで構成したダミーセルDM11〜DM13に伝
えることによって実現できる。
【0057】図4において、YS1〜YSnは上位の入
出力線IOU及び下位の入出力線IODとセンスラッチ
とをYアドレス情報に応じて接続するスイッチ(このス
イッチは、前述した実施例1の図1に示したYS1〜Y
Snのように、MOSトランジスタで構成すれば良い)
であり、CVは上位と下位の入出力線IOUとIODの
情報から2値の情報を入出力線IOに出力する変換回路
である。また、W1〜Wmはワード線であり、MS1〜
MSn及びMD1〜MDnはm個のメモリセルの組を選
択するスイッチングトランジスタであり、これらのスイ
ッチングトランジスタはそれぞれコントロール信号SD
及びSSにより制御される。
【0058】このように構成される本実施例回路で多値
のメモリセル情報を読み出すことができる原理を、図5
を用いて説明する。いま、ダミーセルDM11〜DMn
1のしきい値電圧をVr1とし、ダミーセルDM12〜
DMn2のしきい値電圧をVr2、ダミーセルDM13
〜DMn3のしきい値電圧をVr3とする。そして、2
ビット/セル(4値のしきい値電圧となり、それぞれの
中心値が低い方からV1〜V4)の場合において、しき
い値電圧Vr1は電圧V2とV3の間であり、しきい値
電圧Vr2は電圧V3とV4の間、しきい値電圧Vr3
はV1とV2の間となるように設定する。このしきい値
電圧の設定は、チャネルのイオン打ち込み濃度を調整し
たりするなどして上述のように行なう。
【0059】さて、図4において、ワード線例えばW1
が選択され、コントロール信号SD,SSもこれに接続
するMOSトランジスタがオンするように選択されたと
する。ここで、スイッチSW11〜SWn1をオンし、
制御信号Sr1を立ち上げてダミーセルDM11〜DM
n1をオンさせる。このDM11〜DMn1のしきい値
電圧はVr1であるので、センスラッチ回路SL11〜
SLn1を用いて、メモリセルのしきい値電圧がV1,
V2の組とV3,V4の組のいずれであるかを判定す
る。具体的には、ノードN11〜Nn1のうち高レベル
のものはV3,V4の組であり、ノードN12〜Nn2
のうち高レベルのものは、V1,V2の組である。な
お、どちらであるかはもちろんセンスラッチ回路SL1
1〜SLn1の各々で異なる。
【0060】センスラッチ回路SL11を例にとり、ノ
ードN11が高レベルであり、ノードN12が低レベル
であるとする。よって、メモリセルのしきい値電圧はV
3又はV4である。ノードN11が高レベルであるの
で、スイッチSW14がオンし、スイッチSW13はノ
ードN12が低レベルであるのでオンしない。次に、ス
イッチSW11をオフして、スイッチSW12をオン
し、制御信号Sr2及びSr3を高レベルとしてダミー
セルをオンする。スイッチSW14がオンしているた
め、ダミーセルDM12とメモリセルの比較をセンスラ
ッチ回路SL12で行なうことになる。ダミーセルDM
12のしきい値電圧はV3とV4の間にあるので、メモ
リセルのしきい値電圧がV3であるかV4であるかを判
定できる。もし、最初センスラッチ回路SL11におい
て、ノードN11が低レベルであり、ノードN12が高
レベルであれば、メモリセルのしきい値電圧はV1又は
V2である。この場合は、スイッチSW13がオンであ
り、スイッチSW14がオフである。よって、しきい値
電圧がVr3であるダミーセルDM13が用いられるこ
とになる。しきい値電圧Vr3はV1とV2の間である
ので、メモリセルのしきい値電圧がいずれであるかを判
定できる。他のビット線に接続する2組のセンスラッチ
回路でも同様である。
【0061】このようにして、2値のデータに対応した
2組のデータがセンスラッチ回路に蓄えられたことにな
る。このデータを変換回路CVでバイナリのデータに変
換する。すなわち、Y選択スイッチYS1〜YSnのひ
とつを開いたときに、入出力線IOUとIODが例えば
両方高レベルであれば、メモリセルのしきい値電圧はV
4であり入出力線IOには“00”の情報が出力され
る。多値情報として1セル当り2ビット以上の場合に
は、センスラッチ回路とダミーセルの数を増やしていく
か、上位の情報が確定した時点でアレー外にデータを転
送してさらに下位の情報を読み出していく。
【0062】以上の動作を、図6にタイミングチャート
で示す。なお、図6ではビット線のプリチャージ動作等
は省略している。センスラッチ回路では、ノードN1
1,N12,Nn1,N13,N23,Nn3が高レベ
ルに、ノードN12,N22,Nn2,N14,N2
4,Nn4が低レベルにプリセットされている。
【0063】まず、ワード線W1とコントロール信号S
D,SSが高レベルとなり、メモリセルの情報が読み出
され、スイッチSW11及び制御信号Sr1が高レベル
となり、メモリセルの電流信号とダミーセルの電流信号
がセンスラッチ回路に入力する。ここで、センスラッチ
回路が動作し、図6の例ではセンスラッチ回路SL11
のノードN11が低レベルとなり、ノードN12が高レ
ベルとなる。他のセンスラッチ回路でもメモリセルの情
報に応じて、図6に示した例では、ノードN21は高レ
ベルのままであり、ノードN22は低レベルのままであ
り、ノードNn1は低レベルとなり、Nn2は高レベル
となる。スイッチSW11〜SWn1がオフし、センス
ラッチ回路SL11〜SLn1はビット線と切り離され
る。これにより、4値あるメモリセルの可能なしきい値
電圧の内、2組ある2値の組のいずれであるかの情報が
センスラッチ回路に格納されたことになる。
【0064】これに対応して、スイッチSW13,SW
24,SWn3がオンし、スイッチSW14,SW2
3,SWn4がオフする。これによって、それぞれの組
での2値のしきい値電圧の判定が可能なダミーセルと接
続することとなる。図6の例では、一旦ワード線W1を
立ち下げる。図には示していないビット線のプリチャー
ジ動作等の後、再びワード線W1を立ち上げ、また、ス
イッチSW12をオンし、制御信号Sr2,Sr3を立
ち上げる。これによって、センスラッチ回路SL12へ
メモリセルの電流信号とダミーセルの電流信号が入力さ
れる。なお、ワード線W1は一旦立ち下げずに立ち上げ
たままでも良い。ここで、センスラッチ回路が動作し、
メモリセルの情報に応じてセンスラッチ回路SL12で
はノードN13が低レベルとなり、ノードN14が高レ
ベルとなる。また、図6に示した例では、ノードN23
が低レベルとなり、ノードN24が高レベルとなり、ノ
ードNn3は高レベルのままであり、ノードNn4は低
レベルのままである。この後、スイッチSW12〜SW
n2がオフし、センスラッチ回路SL12〜SLn2は
ビット線と切り離される。これによって、ビット線当た
り2組のセンスラッチにメモリセルの2ビットのデータ
に応じた情報が格納されたことになる。次いで、図6に
示したようにY選択スイッチYS1〜YSnを順次立ち
上げていく。この時の入出力線IOUとIODの電圧に
よって、入出力線IOに2値の信号が出力する。
【0065】以上、図4〜図6を用いて説明したよう
に、2組のセンスラッチ回路を設けることによって、多
値記憶情報を読み出すことができる。なお、センスラッ
チ回路は複数のビット線で共有し、スイッチで切り替え
て用いることもできる。
【0066】書込み・検証動作については、実施例1と
同様に、図9〜図13に示した方法により行なえば良
い。
【0067】<実施例3>図7は、本発明に係る不揮発
性半導体多値記憶装置の第3の実施例を示す要部の回路
構成図である。図7において、Vrはセンスラッチ回路
SL1〜SLnでメモリセルの情報を増幅するときの参
照電圧であり、後述するようにこの参照電圧Vrはメモ
リセルの情報が2値のときに用いる。また、MAはメイ
ンアンプ回路であり、DBは出力バッファである。DD
1は多値情報を読み出すときの多値センス回路であり、
SR1,SR2,SR3は多値センス回路DD1を使用
するときにオンさせるスイッチであり、SS1は多値セ
ンス回路DD1を使用しない時にオンさせるスイッチで
ある。
【0068】本実施例では、多値センス回路DD1を用
いて多値情報を読み出すが、この読出し方法は第2の実
施例と本質的には同じである。すなわち、差動増幅器O
P1を用いて図5に示すところのVr1のしきい値電圧
を持つダミーセルDM1とメモリセルの読出し電流を比
較して、4値のしきい値電圧の可能性をまず2つにしぼ
り、その結果に従ってドライバSKを用いてダミーセル
DM2に接続するスイッチSM2又はダミーセルDM3
に接続するスイッチSM3をオンさせて差動増幅器OP
2でどちらかを判定する。ダミーセルDM2のしきい値
電圧は図5に示すところのVr2であり、ダミーセルD
M3のしきい値電圧は図5に示すところのVr3であ
る。こうして差動増幅器OP1の結果と差動増幅器OP
2の結果によって、変換回路CVで対応する2値データ
を発生する。
【0069】第2の実施例と異なるのは、例えばワード
線W1を選択し、Y選択スイッチYS1をオンさせてこ
れと接続するメモリセルM11のみの多値情報を読み出
すというように、ビット毎又は多値センス回路DD1及
びこれと接続する入出力線IO等を8組設けてバイト毎
の読出しとする点である。第1及び第2の実施例では、
1本のワード線で選択されたメモリセル全てもしくは一
部のメモリセル情報を、まずセンスラッチ回路などのバ
ッファに格納し、その後、2値データに変換して出力す
る。そのため、先頭のデータが出力されるまでに1マイ
クロ秒以上の時間がかかってしまう。これに対して第3
の実施例では、やはり多値センス回路DD1で変換する
ので2値データの読出しよりは遅くなるが、例えば、2
値データの読出し速度が100ナノ秒であるときに、4
値(2ビット)データの読出し速度は200ナノ秒程度
である。このため、例えばデータブロック全体の読出し
時間としては第1又は第2の実施例と変わらなくても、
アプリケーションによって先頭の高速読出しが必要な場
合には、本実施例の読出し回路構成が有効である。
【0070】図7の回路構成では、さらに、メモリセル
のデータが2値の場合には、センスラッチ回路SL1〜
SLnに一旦読出し、その後バースト転送で読出してい
く回路と兼ねることができる。すなわち、図8に示した
ように、2値モードでは、バースト読出しとし、スイッ
チSS1をオンし、スイッチSR1〜SR3をオフす
る。これによって、例えばワード線W1を選択し、これ
によって選択されたメモリセルM11〜Mn1の情報を
センスラッチ回路SL1〜SLnに格納し、順にメイン
アンプMAで増幅して、出力バッファDBによって出力
端子Doに読出し情報を出力する。
【0071】一方、多値モードでは、図8に示したよう
に、ランダムなビット又はバイト読出しとし、スイッチ
SS1をオフする。また、スイッチSR2とSR3をオ
ンさせ、ダミーセルDM1を用いて前述の多値センス回
路DD1により読出しを行ない、次にスイッチSR2を
オフし、スイッチSR1をオンさせてダミーセルDM2
又はDM3を用いて前述の多値の読出しを行なう。この
結果を、変換回路CVで2値データに変換し、メインア
ンプMAで増幅して、出力バッファDBによって出力端
子Doに読出し情報を出力する。なお、図7では2値の
バースト読出しとの切り替えを行なったが、第2の実施
例の回路の入出力線IOU,IODに図7と同様なスイ
ッチSR1〜SR3,およびSS1を設けて多値センス
回路DD1を接続して、本実施例での多値情報の読出し
方法と切り替えることもできる。尚、図7において、制
御信号線GMは各ダミーセルDM1,DM2,DM3を
オンするための信号であり、ダミーセルDM1,DM
2,DM3のソースを接地電圧VSに接続する。本実施
例でも、書込み・検証動作については、実施例1と同様
に、図9〜図13に示した方法により行なえば良い。
【0072】以上、本発明の好適な実施例について説明
したが、本発明は前記実施例に限定されることなく、本
発明の精神を逸脱しない範囲内において種々の設計変更
をなし得ることは勿論である。
【0073】
【発明の効果】前述した実施例から明らかなように、本
発明では、読出し及び検証に用いる複数の電圧を発生で
きるワード線電圧発生回路、又は複数のダミーセルとビ
ット線毎にセンスラッチ回路を複数設けることによっ
て、書込み及び消去をファウラー・ノルトハイムトンネ
ル電流を用いて行なうフラッシュメモリにおける多値記
憶の読出し及び書込みを実現することができる。また、
隣合うしきい値電圧に対する情報のハミング距離を1に
設定することにより、多値データの書込みエラーの訂正
回路構成が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る不揮発性半導体多値記憶装置の第
1の実施例を示す要部回路図である。
【図2】図1に示した不揮発性半導体多値記憶装置の読
出し動作例を示す説明図であり、(a)はワード線電圧
波形図、(b)はこのワード線電圧で読み出されるメモ
リセルのしきい値電圧分布図である。
【図3】第1の実施例の動作例を示すタイミングチャー
トである。
【図4】本発明に係る不揮発性半導体多値記憶装置の第
2の実施例を示す要部回路図である。
【図5】図4に示した不揮発性半導体多値記憶装置の読
出し動作の原理説明図であり、ダミーセルのしきい値電
圧とメモリセルのしきい値電圧分布図である。
【図6】第2の実施例の動作例を示すタイミングチャー
トである。
【図7】本発明に係る不揮発性半導体多値記憶装置の第
3の実施例を示す要部回路図である。
【図8】図7に示した不揮発性半導体多値記憶装置の2
つの読出し動作例を示す図である。
【図9】図1に示した不揮発性半導体多値記憶装置の書
込み・検証動作例を示す図である。
【図10】図1に示した不揮発性半導体多値記憶装置の
ハミング距離を1とするデータの書込み方法を示す説明
図である。
【図11】図1に示した不揮発性半導体多値記憶装置の
3種類の書込み・検証時のワード線タイミング例を示す
図であり、(1)はワード線電圧及び書込みパルス幅が
一定の場合、(2)はワード線電圧が一定で、書込みパ
ルス幅が増加する場合、(3)はワード線電圧が増加
し、書込みパルス幅が一定の場合である。
【図12】図11に示した(2)の書込み動作のフロー
例を示す図である。
【図13】図11に示した(3)の書込み動作のフロー
例を示す図である。
【図14】図1に示した不揮発性半導体多値記憶装置で
用いる読出し及び検証動作時のワード線電圧発生回路の
一例を示す要部回路図である。
【図15】図1に示した不揮発性半導体多値記憶装置で
用いる読出し及び検証動作時のワード線電圧発生回路の
別の例を示す要部回路図である。
【図16】図15に示したワード線電圧発生回路で用い
る可変基準電圧発生回路の一例を示す要部回路図であ
る。
【図17】図15に示したワード線電圧発生回路で用い
る可変基準電圧発生回路の別の例を示す要部回路図であ
る。
【図18】不揮発性半導体記憶装置の従来例を示す要部
回路図である。
【符号の説明】
CV…変換回路、 M11〜Mmn…メモリセル、 MS1〜MSn,MD1〜MDn…選択トランジスタ、 W1〜Wm…ワード線、 B1〜Bn…ビット線、 SL1〜SLn,SL11〜SLn2…センスラッチ回
路、 K1〜Kn…情報保持及び検証回路、 VWG1,VWG2…ワード線電圧発生回路、 VG…基準電圧発生回路、 DD1…多値センス回路、 VR1〜VR3…多値読出し/検証ワード線電圧、 Vr1〜Vr3…多値読出し/検証レファレンス電圧。

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】メモリセルがフローティングゲートとコン
    トロールゲートを有し、フローティングゲートにトンネ
    ル現象を用いて電荷の出し入れを行なって1メモリセル
    当たり複数のビット情報を記憶する不揮発性半導体多値
    記憶装置において、 読出し及び検証用の複数の電圧を発生する電圧発生手段
    と、 メモリセルのコントロールゲートに前記電圧発生手段の
    複数の電圧を順次印加してこの時のメモリセルに流れる
    電流値に基づいてメモリセルが所望のしきい値電圧に成
    ったか否かを判定する手段とを少なくとも備えることを
    特徴とする不揮発性半導体多値記憶装置。
  2. 【請求項2】メモリセルがフローティングゲートとコン
    トロールゲートを有し、フローティングゲートにトンネ
    ル現象を用いて電荷の出し入れを行なって1メモリセル
    当たり複数のビット情報を記憶する不揮発性半導体多値
    記憶装置において、 それぞれ異なるしきい値電圧を有する複数のダミーセル
    と、 メモリセルのコントロールゲートに所定の電圧を印加し
    てこの時のメモリセルに流れる電流値に基づいてメモリ
    セルが所望のしきい値電圧になったか否かを前記複数の
    ダミーセルを用いて判定する手段とを少なくとも備える
    ことを特徴とする不揮発性半導体多値記憶装置。
  3. 【請求項3】メモリセルがフローティングゲートとコン
    トロールゲートを有し、フローティングゲートにトンネ
    ル現象を用いて電荷の出し入れを行なって1メモリセル
    当たり複数のビット情報を記憶する不揮発性半導体多値
    記憶装置において、 ビット線毎にスイッチを介して設けた複数のセンスラッ
    チ回路と、 各センスラッチ回路にスイッチを介して接続された所望
    の異なるしきい値電圧をそれぞれ有する複数のダミーセ
    ルとを少なくとも備え、 メモリセルのコントロールゲートに所定の電圧を印加し
    てこの時のメモリセルに流れる電流値に基づいてメモリ
    セルが所望のしきい値電圧になったか否かを前記センス
    ラッチ回路に順次切り換え接続すると共に該センスラッ
    チ回路に前記複数のダミーセルを順次切り換え接続して
    判定するように構成したことを特徴とする不揮発性半導
    体多値記憶装置。
  4. 【請求項4】メモリセルがフローティングゲートとコン
    トロールゲートを有し、フローティングゲートにトンネ
    ル現象を用いて電荷の出し入れを行なって1メモリセル
    当たり複数のビット情報を記憶する不揮発性半導体多値
    記憶装置において、 ビット線毎に設けた2値読出しモードに用いるセンスラ
    ッチ回路と、 それぞれ異なるしきい値電圧を有する複数のダミーセル
    と、各ダミーセルと選択されたメモリセルの各しきい値
    電圧を比較判定する複数のセンスアンプとからなる多値
    読出しモードに用いる多値センス回路と、 データ出力線に前記各センスラッチ回路と多値センス回
    路とを切り換え接続する複数のスイッチとを少なくとも
    備えて、 バースト読出しの2値モードとランダム読出しの多値モ
    ードを切り換え可能に構成したことを特徴とする不揮発
    性半導体多値記憶装置。
  5. 【請求項5】前記電荷の出し入れに必要な電圧を与える
    書込みパルスを各メモリセルに印加する動作と、この後
    にメモリセルが所望のしきい値電圧に成ったか否かをメ
    モリセルのコントロールゲートに電圧を与えてこの時の
    メモリセルに流れる電流値に基づいて検証する動作を1
    サイクルとして、この書込み・検証サイクルを繰り返す
    際に、書込み・検証サイクルが所定回数進むと共に前記
    書込みパルスのパルス幅を大きくするように設定して成
    る請求項1〜4のいずれか1項に記載の不揮発性半導体
    多値記憶装置。
  6. 【請求項6】前記電荷の出し入れに必要な電圧を与える
    書込みパルスを各メモリセルに印加する動作と、この後
    にメモリセルが所望のしきい値電圧に成ったか否かをメ
    モリセルのコントロールゲートに電圧を与えてこの時の
    メモリセルに流れる電流値に基づいて検証する動作を1
    サイクルとして、この書込み・検証サイクルを繰り返す
    際に、書込み・検証サイクルが所定回数進むと共に前記
    書込みパルスのパルス電圧の絶対値を大きくするように
    設定して成る請求項1〜4のいずれか1項に記載の不揮
    発性半導体多値記憶装置。
  7. 【請求項7】前記複数のビット情報に対応する1メモリ
    セルに設定可能な複数のしきい値電圧の内、隣合うしき
    い値電圧に対応する情報間のハミング距離を最小に設定
    して成る請求項1〜6のいずれか1項に記載の不揮発性
    半導体多値記憶装置。
  8. 【請求項8】前記複数のビット情報を2ビットの情報と
    し、2ビットの情報に対応する1メモリセルに設定可能
    な4つのしきい値電圧の最も低い方から又は最も高い方
    から順番に対応する情報が“00”、“01”、“1
    1”、“10”と設定して成る請求項1〜6のいずれか
    1項に記載の不揮発性半導体多値記憶装置。
  9. 【請求項9】紫外線照射後のメモリセルのしきい値電圧
    が、前記設定可能な4つのしきい値電圧の内、最も低い
    しきい値電圧の最低電圧と、これと隣接するしきい値電
    圧の最大電圧との間、又は最も高いしきい値電圧の最大
    電圧と、これと隣接するしきい値電圧の最低電圧との間
    に在るように設定して成る請求項8記載の不揮発性半導
    体記多値憶装置。
  10. 【請求項10】複数のビット情報に対応する1メモリセ
    ルに設定可能な前記複数のしきい値電圧の内、隣合うし
    きい値電圧に対応する情報間のハミング距離が最も大き
    い場合のしきい値電圧の間に、紫外線照射後のメモリセ
    ルのしきい値電圧を設定して成る請求項1〜6のいずれ
    か1項に記載の不揮発性半導体多値記憶装置。
  11. 【請求項11】前記複数のビット情報を2ビットの情報
    とし、2ビットの情報に対応する1メモリセルに設定可
    能な4つのしきい値電圧の最も低い方から又は最も高い
    方から順番に対応する情報が“00”、“01”、“1
    0”、“11”である場合に、紫外線照射後のメモリセ
    ルのしきい値電圧を“01”に対応したしきい値電圧と
    “10”に対応したしきい値電圧との間に設定して成る
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の不揮発性半導体多
    値記憶装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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