JPH11259897A - 光ピックアップ - Google Patents

光ピックアップ

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JPH11259897A
JPH11259897A JP10063215A JP6321598A JPH11259897A JP H11259897 A JPH11259897 A JP H11259897A JP 10063215 A JP10063215 A JP 10063215A JP 6321598 A JP6321598 A JP 6321598A JP H11259897 A JPH11259897 A JP H11259897A
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light
objective lens
lens
density
optical
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JP10063215A
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Hiroyasu Mifune
博庸 三船
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 光ピックアップにおいて、高密度及び低密度
の2つの光学系のどちらの方式の記録媒体に対しても記
録再生できるようにする。 【解決手段】 光源と対物レンズと信号検出用の受光素
子を有する記録媒体に記録再生する光ピックアップを、
コリメートされた光を集光させる働きをもつ低密度記録
再生用の第1の対物レンズと、該第1の対物レンズを通
る光の一部を遮光する遮光手段と、基板上に形成した、
該基板より屈折率の高い高密度光メモリ用の第2の対物
レンズ及びソリッドイマージョンレンズで構成される光
学素子から成る第1の対物レンズよりも小さいヘッドで
構成する。前記ヘッドをスライダにより遮光手段に近接
する位置に待避させて低密度記録再生用光学系とし、か
つ、記録媒体に近接する位置に置いて高密度記録再生用
光学系として使用する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2つの異なる密度
(記録位置の違いによる)の光メモリに情報を記録し、
若しくは記録されたメモリから情報を再生するための、
例えば、光ディスク装置、光カード装置、光テープ装置
等に用いられる光ピックアップ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の光メモリ用光ピックアップの構成
例を図12に示す。直線偏光の半導体レーザ(LD)1
とコリメータレンズ2と、偏光ビームスプリッタ3と、
1/4波長板4と対物レンズ5と、集光レンズ7とフォ
トダイオード(PD)8で構成されている。LD1から
出た紙面に対し平行な偏光の光は、コリメータレンズ2
で平行光にされる。次にこの光は、偏光ビームスプリッ
タ3と1/4波長板4で構成された光アイソレータを通
って直線偏光から円偏光に変わる。記録面で反射する際
に円偏光の旋回方向が変化し、1/4波長板4を通過す
ると、紙面に対して垂直な光となる。さらに、偏光ビー
ムスプリッタ3で反射してPD8の方向へ進行し、集光
レンズで集光されてPD8に入射する。実際にはフォー
カス検出やトラック検出のための光学部品があるが、こ
こでは省略した。この構成では、光の回折限界によりス
ポットサイズは光の波長程度までしか得られない。スポ
ットサイズwは以下のように表すことができる。
【0003】
【数1】
【0004】ここでθ′は対物レンズの出射角で、レン
ズのNA(開口数)とはNA=sinθ′という関係が
ある。λは光源の波長である。
【0005】そこで、顕微鏡の液浸法のように対物レン
ズと記録媒体の間にもう一つの半球形レンズ(以下ソリ
ッドイマージョンレンズという)を入れた構成にして、
実効的なNAを上げるという方法が特開平5−1897
96号公報に記されている。これは、図13(A)のよ
うにソリッドイマージョンレンズ9を記録媒体に対して
波長以下に近接させることにより、このレンズの端面に
集光したスポットサイズがレンズの屈折率の逆数に比例
することを利用したものである。レンズの屈折率をnと
すると、スポットサイズw′は次のようになる。
【0006】
【数2】
【0007】さらに、このソリッドイマージョンレンズ
9の形状が図13(B)のような超半球状のレンズの場
合は、ソリッドイマージョンレンズの表面でスネルの法
則が適用されるのでスポットサイズw′をさらに次のよ
うに小さくすることができる。
【0008】
【数3】
【0009】この構成では記録面とソリッドイマージョ
ンレンズ9の間隔を100nm前後と光の波長以下に近
接させなくてはならない。そこで、図14のような浮上
ヘッドが提案されている(米国特許第5,497,359
号明細書またはB.D.Terris,H.J.Mamin,andD.Rugar,”Ne
ar field optical data strage”,Appl.Phys.Lett.,68,
No.2,141,1996)。このヘッドは、スライダの上部に接
着によりソリッドイマージョンレンズ9(屈折率=1.
83)を設け、さらにこのレンズと間隔をおいて対物レ
ンズ5′(NA=0.5)が置かれる。この構成で83
0nmの光源を用いて360nmのスポットサイズが得
られている。
【0010】この他にソリッドイマージョンレンズを使
った例として、特開平8−212579号公報(記録媒
体厚みやレンズ厚みのばらつきで生じる球面収差を補
正)、特開平8−221772号公報(球面収差の低
減)、特開平8−221790号公報(コマ収差の低
減)、特開平9−251662号公報(球面収差の軽
減)がある。これらの発明は上記のものと異なり浮上さ
せず、ソリッドイマージョンレンズと対物レンズは一体
化されず分離した構成となっている。また、従来使われ
ているCD互換の光ディスクの再生ができるように、ソ
リッドイマージョンレンズと光ディスク記録面までの距
離は100μmと十分な距離がとられている。さらに、
特開平9−251661号公報では記録密度の異なる光
ディスクの記録再生する方法及び装置が提案されてい
る。この装置は、2つのレンズの光軸を一致あるいは退
避させることにより記録密度の異なる光ディスクに対応
するものである。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】ソリッドイマージョン
レンズを利用した光記録において、図14に示す構成
は、対物レンズ5とソリッドイマージョンレンズ9の組
み合わせによりNAが大きくなるため、2つのレンズの
位置関係が崩れるとスポットサイズは狙ったサイズが得
られない。そのため、対物レンズとソリッドイマージョ
ンレンズの位置合わせが難しい。また、従来のCD互換
の光ディスクと、ソリッドイマージョンレンズによる光
ディスクは記録面の位置が異なるため、同一の光ディス
クとすることができない。たとえば、DVDでは基板厚
が0.6mmあるが、ソリッドイマージョンレンズではソ
リッドイマージョンレンズから記録面まで保護層を含め
て光の近接領域である100nm程度以下であることが
望ましい。さらに、光軸を一致あるいは退避させる装置
では、一致させたときの誤差が問題となる。この誤差が
大きければ、収差として光のスポットサイズが大きくな
ってしまう。
【0012】本発明では、従来使われている光ピックア
ップ用の光学系にソリッドイマージョンレンズをもった
小型の光ピックアップを追加した構成をとり、さらに2
つの光学系の光軸が大きくズレないようにして、どちら
の方式の光ディスクでも記録再生できるようにすること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、光源
と対物レンズと信号検出用の受光素子を有する記録媒体
に記録再生する光ピックアップにおいて、コリメートさ
れた光を集光させる働きをもつ第1の対物レンズと、該
第1の対物レンズを通る光の一部を遮光する遮光手段
と、光学素子から成り前記第1の対物レンズよりも小さ
いヘッドと、該ヘッドを前記遮光手段に近接した位置と
前記記録媒体に近接した位置の間で移動自在に支持する
手段を具備する光ピックアップである。
【0014】請求項2の発明は、請求項1に記載された
光ピックアップにおいて、前記第1の対物レンズは低密
度メモリ用であり、かつ、前記光学素子は基板上に形成
した、該基板より屈折率の高い高密度光メモリ用の第2
の対物レンズ及びソリッドイマージョンレンズとから成
り、かつ、前記第1の対物レンズを透過した光を前記第
2の対物レンズに導くリレー用レンズを具備する光ピッ
クアップである。
【0015】請求項3の発明は、請求項1に記載された
光ピックアップにおいて、前記第1の対物レンズは低密
度メモリ用であり、前記遮光手段は該第1の対物レンズ
の中央部とそれ以外の部分の二つの遮光領域を有し、か
つ、前記光学素子は基板上に形成した、該基板より屈折
率の高い高密度光メモリ用の第2の対物レンズ及びソリ
ッドイマージョンレンズとから成る光ピックアップであ
る。
【0016】請求項4の発明は、2つの異なる波長の光
源と対物レンズと信号検出用の受光素子を有する記録媒
体に記録再生する光ピックアップにおいて、表面にレン
ズ中央部と周辺部で波長により回折する方向が異なる回
折格子を設けると共に、コリメートされた光を集光させ
る働きをもつ前記対物レンズと、基板上に形成した、該
基板より屈折率の高い高密度光メモリ用の第2の対物レ
ンズ及びソリッドイマージョンレンズとから成る前記対
物レンズよりも小さいヘッド、該ヘッドを遮光手段に近
接した位置と前記記録媒体に近接した位置の間で移動自
在に支持する手段を具備した光ピックアップである。
【0017】請求項5の発明は、請求項1乃至4のいず
れかに記載された光ピックアップにおいて、前記ヘッド
を移動自在に支持する手段がヘッド位置決め手段及びト
ラック位置決め補正手段を有する光ピックアップであ
る。
【0018】請求項6の発明は、請求項1乃至3に記載
された光ピックアップにおいて、前記遮光手段に液晶を
用いた光ピックアップである。 〔発明の詳細な説明〕
【0019】
【発明の実施の形態】請求項1の発明の光ピックアップ
の実施例を図1に示す。構成は次の通りである。従来の
CDあるいはDVD光ディスク用の対物レンズ5(低密
度用対物レンズ)と遮光板10と、低密度用対物レンズ
5と焦点距離が等しいリレーレンズ11とヘッド12か
ら構成され、遮光板10を除く光学素子はそれぞれの光
軸が一致している。この低密度用対物レンズ5は、例え
ばCDあるいはDVD用の1枚の非球面レンズである。
遮光板10は、たとえば光を吸収するようなタイプの材
料が使われた吸収フィルターである。遮光板10は低密
度用対物レンズ5に接するか近い場所に配置される。ヘ
ッド12とリレーレンズ11はスライダ(図示せず)に
固定されている。
【0020】ヘッド12は、図2に示す構成である。こ
れは高密度のディスクの時に使用する。使用する光の波
長に対し透明な基板12Aの一方の面に高密度用対物レ
ンズ5′が、もう一方の面にソリッドイマージョンレン
ズ9が互いの光軸を一致するように配置されている。ま
た、2つの基板を張り合わせるような構成でも構わな
い。ソリッドイマージョンレンズ9が半球なら、対物レ
ンズ5′の集光する位置にソリッドイマージョンレンズ
9の底面が配置され、超半球の場合は、ソリッドイマー
ジョンレンズ9の半径rに対して厚みがr(1+n/
n′)で、対物レンズ5′の焦点位置がソリッドイマー
ジョンレンズ9の中心からn′/nrの位置になるよう
に配置すると収差の影響が少ない(nは基板12Aのレ
ンズの屈折率、n′はレンズの屈折率)。このヘッド1
2の2つのレンズ(5′,9)の屈折率は基板12Aよ
りも高屈折率となっている。高屈折率の材料としては、
たとえばLaF2(波長768.2nmでの屈折率1.7
335)またはSFS1(同1.8927)などがあ
る。このヘッド12は低密度用対物レンズ5に比べて十
分小さいものである。
【0021】さらに図示していないが、図1の低密度用
対物レンズ5の上には図12に示した受発光素子を含む
ピックアップの構成が存在する。図3は、図1に示す光
ピックアップをヘッド12の下側から見た図である。遮
光板10は図示ように、低密度用対物レンズ5の中心を
通る一部だけを遮光する。リレーレンズ11とヘッド1
2とスライダSはレンズを固定するホルダーなども含め
て遮光板10よりも十分小さい。この遮光板10は、後
述するように超解像を生ずる機能をもつ。したがって、
形状は図3に示す矩形状に限らず任意の形で構わない。
【0022】続いて前記実施例の動作について説明す
る。高密度のディスクDK2にアクセスする時はヘッド
12がディスクに近接した配置でアクセスする。コリメ
ート光が低密度用対物レンズ5に入射し収束光となり、
リレーレンズ11へ入射する。リレーレンズ11では倍
率が変化し、ビーム径が小さくなったコリメート光とし
てヘッドに入射する。ヘッド12では高密度用対物レン
ズ5′で収れんする光となりソリッドイマージョンレン
ズ9に入射し、ソリッドイマージョンレンズの底面上で
焦点を結ぶ。このソリッドイマージョンレンズ9と光記
録する媒体表面までの間隔は光の波長よりも短い近接し
た間隔(たとえば100nm以下)であると、ソリッド
イマージョンレンズ9底面で形成されたスポット径とほ
ぼ同じ大きさで記録表面にマークが形成される。
【0023】低密度のディスクDK1の場合は、ヘッド
12とリレーレンズ11が遮光板10側に近づいた配置
をとる。スライダSの端を中心として円を描くようにし
て遮光板10に近づくか、又はスライダSが平行を保っ
たまま遮光板側へ上昇する。コリメートされた光が低密
度用対物レンズ5に入射し収束光となる。ここで光は遮
光板10でビームの一部が吸収される。すると超解像を
引き起こしスポットの0次光を小さくする。この遮光板
10の幅が大きくなれば0次光も小さくなるが、高次の
光(サイドローブ)が大きくなるため、適切な大きさの
遮光板10とする必要がある。このようにして記録面に
マークが形成される。
【0024】次に請求項2の発明の光ピックアップの実
施例を図4乃至図6について説明する。基本的な構成は
請求項1の実施例と同じであるが、リレーレンズがな
く、また、遮光板10の遮光領域は、図4に示すように
低密度用対物レンズ5のヘッド12に対応する部分を覆
う領域10Bと、図6に示すように前記レンズ5の前記
ヘッドに相当する部分を除くレンズ面全体を覆う領域1
0Aの2つの遮光領域に分かれている。この2つの遮光
領域はそれぞれ吸収と透過のどちらかの状態を独立して
選択できるものである。ヘッド12の構成は請求項1の
発明におけるそれと全く同じで、スライダSに固定され
ている。ヘッド12の大きさは低密度用対物レンズ5に
対して小さく、遮光板10のヘッド12部分に相当する
領域も遮光板全体に比べて非常に小さい。遮光板10の
位置は低密度用対物レンズ5の前でも後ろでも構わない
が、コリメート光の位置に配置するのが望ましい。
【0025】さらに図示していないが、図4と図5に示
す対物レンズ5の上には図12に示した受発光素子を含
むピックアップの構成が存在する。この実施例の動作に
ついて説明する。低密度のディスクDK1にアクセスす
る際は図4のような状態になる。つまり、ヘッド12が
遮光板10側に近づいた配置をとる。スライダSの端を
中心として円を描くようにして遮光板10に近づくか、
又は、スライダSが平行を保ったまま遮光板10側へ上
昇する。コリメートされた光が低密度用対物レンズ5に
入射し収束光となる。ここで光は遮光板10でビームの
一部が吸収される。すると超解像を引き起こしスポット
の0次光を小さくする。この遮光板10の幅が大きくな
れば0次光も小さくなるが、高次の光(サイドローブ)
が大きくなるため、適切な大きさの遮光板10とする必
要がある。このようにして記録面にマークが形成され
る。
【0026】高密度のディスクDK2にアクセスする時
は図5に示す状態でアクセスする。コリメート光が低密
度用対物レンズ5に入射し収束光となるが、この光のほ
とんどが遮光板10で吸収される。ビーム径が小さくな
った収束光としてヘッド12に入射する。図では低密度
用対物レンズ5のパワーがない領域を光が通過してくる
ため、ほとんどコリメート光の状態となっている。ヘッ
ド12では高密度用対物レンズ5′で収れんする光とな
りソリッドイマージョンレンズ9に入射し、ソリッドイ
マージョンレンズ9の底面上で焦点を結ぶ。低密度用対
物レンズ5の中心にパワーがあるときには収れんする光
となるので、2つの対物レンズ5,5′でソリッドイマ
ージョンレンズ9の底面で集光できるように各レンズを
設計する。このソリッドイマージョンレンズ9と光記録
する媒体表面までの間隔は光の波長よりも短い近接した
間隔(たとえば100nm以下)であると、ソリッドイ
マージョンレンズ9底面で形成されたスポット径とほぼ
同じ大きさで記録表面にマークが形成される。
【0027】請求項3の発明の光ピックアップの実施例
を図7と図8に示す。対物レンズは2焦点の機能を有す
る回折格子5Aがレンズ5表面に形成されている。ま
た、ヘッド12の構成は請求項1又は2の発明における
それと全く同じで、スライダSに固定されている。ヘッ
ド12は2焦点対物レンズ5に対して小さい。ヘッド1
2の2つのレンズ5′,9の中心は2焦点対物レンズ5
の光学的な中心軸と一致している。スライダはディスク
に合わせて上下する。この2焦点対物レンズ5では、回
折されない0次光は低密度のディスク用として1次光は
高密度のディスク用として働く。高密度ディスク用の際
の1次光は凹レンズとして作用するような回折格子5A
となっている。
【0028】動作について説明する。低密度のディスク
DK1にアクセスする時は、波長λ1の光を使うものと
する。この時に、2焦点対物レンズ5からの回折しない
光は、レンズの作用によって収束する光となって、所定
のNAで焦点位置に集光する。この焦点位置に低密度用
のディスクDK1を配置して記録再生を行う。回折する
光はヘッドに対して収束する光となって入射し、ヘッド
の対物レンズ5′でさらに絞られて集光後発散する光と
なりソリッドイマージョンレンズ9へ入射し、同レンズ
9の外側に焦点を結んだ後発散する光となって低密度用
ディスクDK1を照射する。つまり、大きくフォーカス
がズレたような状態となるので信号光には影響しない。
【0029】続いて高密度のディスクDK2の場合につ
いて説明する。この場合波長λ2の光を使うものとす
る。この実施例ではλ2の波長はλ1よりも短波長とす
る。高密度用のディスクDK2の場合、ヘッド12はデ
ィスクDK2に対して近接する位置まで下りてくる。2
焦点対物レンズ5の回折格子5Aはこの波長に対して凹
レンズとして作用し、回折する1次光はコリメートした
光となる。この光がヘッド12の対物レンズ5′に入射
してソリッドイマージョンレンズ9の底面で集光する。
このソリッドイマージョンレンズ9と光記録する媒体表
面までの間隔は光の波長よりも短い近接した間隔(たと
えば100nm以下)であると、ソリッドイマージョン
レンズ底面で形成されたスポット径とほぼ同じ大きさで
記録表面にマークが形成される。なお、回折されない0
次光はデフォーカスされるため信号光には影響しない。
【0030】請求項4の発明の実施例を説明する。図9
に実施例(実施例1)を示す。スライダSの先端に取り
付けられたヘッド12は、各ディスクに対する所定の位
置でディスクに対して平行になるように配置される。こ
のヘッド12を上下に移動させるための機構は、スライ
ダSを回転させるモーターM1とヘッド12を所定のト
ラック位置へ移動させるためのモーターM2から構成さ
れている。低密度ディスクDK1の場合には、上下用モ
ーターM1が動いてスライダSを低密度用対物レンズ側
5の位置になるようにする。高密度ディスクDK2の場
合には上下用モーターM1が動いてスライダSを高密度
ディスクDK2の位置になるようにする。また、この時
ディスクが回転することで生じるエアロダイナミックス
を考慮し、設定した位置でヘッドが浮上し続けられるよ
うに、下向きの力が発生するような押さえの機構あるい
はヘッド構造にしておく。なお、低密度用対物レンズ5
のトラッキングの動きが直線であれば、この動きに合わ
せて、トラック位置決めモーターM2の回転運動を直線
運動に変換する機構を設けておく。
【0031】さらに、もう一つの実施例(実施例2)を
図10に示す。スライダSの先端に取り付けられたヘッ
ド12は、各ディスクに対する所定の位置でディスクに
対して平行になるように配置される。ヘッドの駆動機構
は、このスライダSを上下に移動させるための上下機構
SMとヘッド12を所定のトラック位置へ移動させるた
めのモーターM2から構成されている。ヘッド12とス
ライダSは常にディスク面に対して平行になるように移
動する。低密度ディスクDK1の場合は、スライダ上下
機構SMが動いてスライダSを低密度用対物レンズ側5
の位置になるようにする。また、このときディスクが回
転することで生じるエアロダイナミックスを考慮し、設
定した位置でヘッドが浮上し続けられるように下向きの
力が発生するような押さえの機構あるいはヘッド構造に
しておく。なお、この実施例2も前記実施例1と同じよ
うに、低密度用対物レンズ5のトラッキングの動きが直
線であれば、この動きに合わせてトラック位置決めモー
ターM2の回転運動を直線運動に変換する機構を設けて
おく。
【0032】請求項5の発明の実施例を示す。遮光手段
として液晶20を用いている。液晶20にはTN(Twis
ted Nematic)型の液晶を用いた。この液晶は、液晶に
電界を印加しない時通過する光の偏光面を90°回転さ
せ、電圧を印加すると通過する光の偏光面は回転しなく
なる。したがって、偏光子21を液晶の光通過方向後側
に配置することによって電圧のON/OFFでシャッタ
ーとして利用することができる。
【0033】本発明の請求項2の発明の実施例におい
て、遮光板10について具体例を示す。同実施例におい
ては、遮光板はAの領域(周辺部)とBの領域(中心
部)に分かれている。領域Aは高密度の時に遮光し、領
域Bは低密度の時に遮光する。したがって、遮光板は図
11に示すように、液晶と偏光子で構成される。液晶に
設けられる透明電極は領域Aと領域Bで独立した電圧が
印加できるような透明電極である。偏光子は液晶の後ろ
に配置される。
【0034】この実施例の動作を説明する。使用する光
は直線偏光した光とし、図11のように紙面に対し平行
な偏光の光とする。また、偏光子21は紙面に平行な偏
光の光を透過するような偏光子である。高密度用のディ
スクDK2の場合(図11(A))には、領域Bの液晶
に印加する電圧がONとなり光が紙面に対し垂直な偏光
の光となり、領域Aを通過する光だけが偏光子を透過す
る。また、低密度用のディスクDK1の場合(図11
(B))には、領域Aに印加する電圧がONとなり光は
紙面に垂直な偏光の光となり、領域Bの光だけが偏光子
を透過する。
【0035】
【発明の効果】全体の効果:高密度用ヘッドの位置を上
下に変えることによって、2種類の密度の異なる光ディ
スクにアクセスすることが可能となる。また、密度ごと
に光学系を切り替える必要がないので、ピックアップ全
体を小型にすることができる。 請求項1,2,3に対応する効果:低密度のディスクの
際には、遮光板が超解像を生じさせるので、スポットサ
イズを小さくすることができ、安定した信号の読み書き
ができる。 請求項4に対応する効果:焦点の異なる対物レンズを1
つのレンズに形成したレンズを使うことにより、さらに
光学系を簡素化することができる。 請求項5に対応する効果:請求項1,2に対応する効果
に加え、ヘッド位置決め手段とトラック位置決め補正手
段を設けたことにより、低密度用の光学系と高密度用の
光学系のそれぞれの光軸を正確に一致させることがで
き、光軸ずれによって生じる収差を少なくすることがで
きる。 請求項6に対応する効果:請求項1,2に対応する効果
に加え、遮光手段として液晶を用いることにより遮光領
域を可変にすることができ、バックグランド光をカット
できるので信号とノイズの比を高くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明による光ピックアップの実施例の要部
を示す図。
【図2】 図1に示す光ピックアップのヘッドの拡大
図。
【図3】 図1に示す光ピックアップを底面からみた
図。
【図4】 光ピックアップの他の実施例(低密度ディス
ク用)の要部を示す図。
【図5】 光ピックアップの他の実施例(高密度ディス
ク用)の要部を示す図。
【図6】 図5に示す光ピックアップを底面からみた
図。
【図7】 光ピックアップの他の実施例(低密度ディス
ク用)の要部を示す図。
【図8】 光ピックアップの他の実施例(高密度ディス
ク用)の要部を示す図。
【図9】 光ピックアップの他の実施例の要部を示す
図。
【図10】 光ピックアップの他の実施例の要部を示す
図。
【図11】 液晶を用いた遮光板を示す図。
【図12】 従来の光ピックアップを示す図。
【図13】 従来の光ピックアップヘッドを示す図。
【図14】 従来の他の光ピックアップのヘッドを示す
図。
【符号の説明】
1…半導体レーザ(LD)、2…コリメータレンズ、3
…ビームスプリッタ、4…1/4波長板、5,5′…対
物レンズ、5A…回折格子、6…記録面、7…集光レン
ズ、8…フォトダイオード(PD)、9…ソリッドイマ
ージョンレンズ、10…遮光板、11…リレーレンズ、
12…ヘッド、12A…基板、20…液晶、21…偏光
子、M1…ヘッド上下動モータ、M2…トラック位置決め
モータ、S…スライダ、SM…スライダ上下機構。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光源と対物レンズと信号検出用の受光素
    子を有する記録媒体に記録再生する光ピックアップにお
    いて、コリメートされた光を集光させる働きをもつ第1
    の対物レンズと、該第1の対物レンズを通る光の一部を
    遮光する遮光手段と、光学素子から成り前記第1の対物
    レンズよりも小さいヘッドと、該ヘッドを前記遮光手段
    に近接した位置と前記記録媒体に近接した位置の間で移
    動自在に支持する手段を具備することを特徴とする光ピ
    ックアップ。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載された光ピックアップに
    おいて、前記第1の対物レンズは低密度メモリ用であ
    り、かつ、前記光学素子は基板上に形成した、該基板よ
    り屈折率の高い高密度光メモリ用の第2の対物レンズ及
    びソリッドイマージョンレンズとから成り、かつ、前記
    第1の対物レンズを透過した光を前記第2の対物レンズ
    に導くリレー用レンズを具備することを特徴とする光ピ
    ックアップ。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載された光ピックアップに
    おいて、前記第1の対物レンズは低密度メモリ用であ
    り、前記遮光手段は該第1の対物レンズの中央部とそれ
    以外の部分の二つの遮光領域を有し、かつ、前記光学素
    子は基板上に形成した、該基板より屈折率の高い高密度
    光メモリ用の第2の対物レンズ及びソリッドイマージョ
    ンレンズとから成ることを特徴とする光ピックアップ。
  4. 【請求項4】 2つの異なる波長の光源と対物レンズと
    信号検出用の受光素子を有する記録媒体に記録再生する
    光ピックアップにおいて、表面にレンズ中央部と周辺部
    で波長により回折する方向が異なる回折格子を設けると
    共に、コリメートされた光を集光させる働きをもつ前記
    対物レンズと、基板上に形成した、該基板より屈折率の
    高い高密度光メモリ用の第2の対物レンズ及びソリッド
    イマージョンレンズとから成る前記対物レンズよりも小
    さいヘッド、該ヘッドを遮光手段に近接した位置と前記
    記録媒体に近接した位置の間で移動自在に支持する手段
    を具備したことを特徴とする光ピックアップ。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至4のいずれかに記載された
    光ピックアップにおいて、前記ヘッドを移動自在に支持
    する手段がヘッド位置決め手段及びトラック位置決め補
    正手段を有することを特徴とする光ピックアップ。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至3に記載された光ピックア
    ップにおいて、前記遮光手段に液晶を用いたことを特徴
    とする光ピックアップ。
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