JPH11259065A - 表示変更装置、表示変更方法および記憶媒体 - Google Patents

表示変更装置、表示変更方法および記憶媒体

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JPH11259065A
JPH11259065A JP10075082A JP7508298A JPH11259065A JP H11259065 A JPH11259065 A JP H11259065A JP 10075082 A JP10075082 A JP 10075082A JP 7508298 A JP7508298 A JP 7508298A JP H11259065 A JPH11259065 A JP H11259065A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 指示直後の表示情報を確認するとともに表示
情報の全体像を掴むことができ、ユーザに対して不快な
感情を抱かせない表示変更装置、表示変更方法および記
憶媒体を提供する。 【解決手段】 次に表示すべき楽譜があるときには、表
示変更処理回数wipecountを“1”だけインク
リメントし(ステップS42)、ワイパWの移動速度が
ポインタPの移動速度の2倍に設定されているときに
は、ワイパWをポインタPの2倍の速度で移動させると
ともに対応する新しい楽譜を表示させる(ステップS4
4〜S46)一方、ワイパWの移動速度がポインタPの
移動速度の4倍に設定されているときには、ワイパWを
ポインタPの4倍の速度で移動させるとともに対応する
新しい楽譜を表示させる(ステップS49,S50,S
46)。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示手段に表示さ
れた表示情報中現在の進行位置を所定の表示態様によっ
て指示するとともに、既に指示された領域を次に表示す
べき表示情報によって変更する表示変更装置、表示変更
方法および記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】表示手段に表示された表示情報中現在の
進行位置を所定の表示態様によって指示するとともに、
既に指示された領域を次に表示すべき表示情報によって
変更する表示変更装置は、従来より知られている。
【0003】かかる従来の表示変更装置の典型例として
は、表示手段(ディスプレイ)上に楽譜を表示し、演奏
の進行に応じた進行位置を、表示楽譜上に所定の表示態
様(たとえば、ポインタを表示させたり、色を変更した
りするといった態様)で指示する楽譜表示装置がある。
そして、従来の楽譜表示装置では、次に表示すべき楽譜
を、下記の各種方法により表示させていた。
【0004】1)ディスプレイに1画面分(たとえば4
小節分)の楽譜を表示し、この楽譜上における現在の演
奏位置を示すポインタを、演奏の進行に従って移動させ
る。このポインタが楽譜の最終位置に到達すると、次の
1画面分の楽譜を表示する。
【0005】2)1)と同様に、ディスプレイに表示さ
れた1画面分の楽譜上、演奏の進行に従ってポインタを
移動させる。ポインタが所定距離(たとえば2小節)移
動する度に、ポインタの移動が終了した表示領域、すな
わち演奏が終了した表示領域の楽譜を、現在表示されて
いる楽譜に続く楽譜に変更して表示する。
【0006】3)1)と同様に、ディスプレイに表示さ
れた1画面分の楽譜上、演奏の進行に従ってポインタを
移動させる。ポインタから所定間隔だけ離れた位置にあ
る楽譜であって、ポインタの移動が終了した楽譜を、ポ
インタの移動にあわせて逐次新しい楽譜に変更して表示
する。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の表示変更装置、特に楽譜表示装置では、次のような
問題があった。
【0008】すなわち、上記1)の装置では、表示され
ている楽譜に対する演奏が終了するまで、次の楽譜を見
ることができず、楽曲の流れを表示された楽譜から掴む
ことは困難であった。
【0009】また、上記2)の装置では、所定部分(上
記例では2小節分)の楽譜が一度に変更されてしまうの
で、ポインタが楽譜変更位置に達した直後、すなわち楽
譜が変更された直後に、その直前の楽譜を確認すること
ができず、不便であった。
【0010】さらに、上記3)の装置では、ポインタの
進行位置から所定間隔離れた位置にある楽譜が逐次変更
されるので、ユーザにとっては、その楽譜の進行に追い
立てられるように感じられ、落ち着いて演奏できなくな
っていた。
【0011】本発明は、この点に着目してなされたもの
であり、指示直後の表示情報を確認するとともに表示情
報の全体像を掴むことができ、ユーザに対して不快な感
情を抱かせない表示変更装置、表示変更方法および記憶
媒体を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の表示変更装置は、複数画面分の表示
情報を1画面ずつ順次表示する表示手段と、該表示され
た1画面分の表示情報中現在の進行位置を所定の表示態
様によって指示する現在位置指示手段と、前記表示され
た1画面分の表示情報中、前記現在位置指示手段により
既に指示された領域を次に表示すべき表示情報によって
変更する表示変更手段と、該表示変更手段が前記表示情
報を変更する速度を、前記現在位置指示手段が指示する
進行位置に応じて変更する速度変更手段とを有すること
を特徴とする。
【0013】ここで、表示情報は、画像情報であっても
文字情報であってもよく、画像情報の例としては、楽譜
情報が挙げられ、文字情報の例としては、歌詞情報が挙
げられる(以下、請求項が変わっても同様)。
【0014】また、所定の表示態様とは、たとえば、所
定形態のポインタ(位置指示表示)を表示したり、表示
情報の色を初期の色から変更したりすることをいう。も
ちろん、これは例示であり、位置を表示によって指示で
きるものであればどのようなものであってもよい(以
下、請求項が変わっても同様)。
【0015】速度変更手段により変更される速度は、現
在の進行位置に応じて可変制御されるが、その制御方法
としては、進行位置に応じて段階的(デジタル的)に変
更する方法や、徐々に(アナログ的)に変更する方法等
各種方法がある。
【0016】また、請求項2記載の表示変更装置は、楽
音を発生させるための楽音情報を記憶する楽音情報記憶
手段と、前記楽音情報に対応して、当該楽音情報に関連
する表示情報を記憶する表示情報記憶手段と、前記記憶
された楽音情報および対応する表示情報を読み出す読み
出し手段と、該読み出された楽音情報に基づいて楽音を
発生する楽音発生手段と、前記読み出された表示情報を
表示する表示手段と、前記読み出し手段による楽音情報
の読み出し進行に従って、前記表示手段に表示された表
示情報中現在の進行位置を、所定の表示態様によって指
示する進行位置指示手段と、前記表示された表示情報
中、前記進行位置指示手段により既に指示された領域を
次に表示すべき表示情報によって変更する表示変更手段
と、該表示変更手段が前記表示情報を変更する速度を変
更する速度変更手段と、前記進行位置指示手段が指示す
る進行位置を検出する進行位置検出手段と、前記指示位
置検出手段により第1の指示位置が検出されたときに、
前記速度を第1の速度に設定して、前記表示手段に表示
された表示情報の先頭から前記次に表示すべき情報によ
り表示を変更するように前記表示変更手段を制御する制
御手段とを有し、前記速度変更手段は、前記指示位置検
出手段により第2の指示位置が検出されたときに、当該
速度を第2の速度に変更することを特徴とする。
【0017】ここで、第1の指示位置は、基本的には、
表示された表示情報中いずれかの位置に限定されるもの
ではないが、表示情報の先頭位置から所定距離(たとえ
ば、表示情報全体の2/3、3/4等)以上離れている
ことが望ましい。また、第2の指示位置は、第1の指示
位置より楽音情報の読み出しが進行した位置であり、こ
の位置も、基本的には、第1の指示位置から表示位置の
終端位置までのいずれの位置であってもよいが、終端位
置により近い位置(たとえば終端位置そのもの)である
ことが望ましい。さらに、第2の指示位置および第2の
速度をそれぞれ複数種類設け、各指示位置に対応して速
度を変更するようにしてもよい。(以下、請求項が変わ
っても同様)上記目的を達成するため、請求項4記載の
表示変更方法は、複数画面分の表示情報を1画面ずつ順
次表示手段に表示させる表示工程と、該表示された1画
面分の表示情報中現在の進行位置を所定の表示態様によ
って指示する現在位置指示工程と、前記表示された1画
面分の表示情報中、前記現在位置指示工程により既に指
示された領域を次に表示すべき表示情報によって変更す
る表示変更工程と、該表示変更工程によって前記表示情
報が変更される速度を、前記現在位置指示工程によって
指示される進行位置に応じて変更する速度変更工程とを
有することを特徴とする。
【0018】上記目的を達成するため、請求項5記載の
記憶媒体は、複数画面分の表示情報を1画面ずつ順次表
示手段に表示させる表示モジュールと、該表示された1
画面分の表示情報中現在の進行位置を所定の表示態様に
よって指示する現在位置指示モジュールと、前記表示さ
れた1画面分の表示情報中、前記現在位置指示モジュー
ルにより既に指示された領域を次に表示すべき表示情報
によって変更する表示変更モジュールと、該表示変更モ
ジュールによって前記表示情報が変更される速度を、前
記現在位置指示モジュールによって指示される進行位置
に応じて変更する速度変更モジュールとを含むことを特
徴とする。
【0019】好ましくは、前記表示情報は、画像情報
と、該画像情報および前記楽音情報を対応付ける対応情
報とを含むことを特徴とする。
【0020】ここで、対応情報は、たとえば、画像情報
中音符(楽音情報中のキーオンイベント)が存在する座
標位置を示す座標情報と、隣接する座標情報間の時間間
隔を示す間隔情報とにより構成される。もちろん、これ
は例示に過ぎず、間隔情報に代えて、座標情報が位置す
る時間を絶対時間で表わした絶対時間情報を採用しても
よいし、対応情報を、座標情報+間隔情報(または絶対
時間情報)以外の情報で構成してもよい。
【0021】さらに、好ましくは、前記第2の速度は、
前記第1の速度より高速度であることを特徴とする。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて詳細に説明する。
【0023】本発明の一実施の形態に係る表示変更装置
は、楽譜を表示するとともにこの楽譜上の音符を自動演
奏する機能を備えたものであって、次のように動作す
る。
【0024】すなわち、表示部に表示された楽譜上に、
自動演奏の進行位置を示すポインタを表示させ、このポ
インタを自動演奏の進行に従って移動させ、ポインタが
第1の位置(たとえば表示楽譜の75%の位置)に到達
したときに、既に表示されている楽譜を次に表示すべき
楽譜によって更新(表示変更)するためのワイパを、表
示楽譜の先頭から第1の速度(たとえば、ポインタの速
度の2倍)で移動させ、ポインタが第2の位置(たとえ
ば表示楽譜の最後の位置)に到達したときに、ワイパの
移動速度を第2の速度(たとえば、ポインタの速度の4
倍)に変更する。
【0025】図1は、本実施の形態の表示変更装置の概
略構成を示すブロック図である。
【0026】同図において、本実施の形態の表示変更装
置は、主に文字情報を入力するためのキーボード1と、
ポインティングデバイスであるマウス2と、キーボード
1の各キーの操作状態を検出するキー操作検出回路3
と、マウス2の操作状態を検出するマウス操作検出回路
4と、装置全体の制御を司るCPU5と、該CPU5が
実行する制御プログラムやテーブルデータ等を記憶する
ROM6と、図2を用いて後述する楽音データや対応デ
ータ、各種入力情報および演算結果等を一時的に記憶す
るRAM7と、タイマ割込み処理における割込み時間や
各種時間を計時するタイマ8と、各種情報等を表示す
る、たとえば大型液晶ディスプレイ(LCD)若しくは
CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイおよび発光ダ
イオード(LED)等を備えた表示部9と、記憶媒体で
あるフロッピディスク(FD)20をドライブするフロ
ッピディスクドライブ(FDD)10と、前記制御プロ
グラムを含む各種アプリケーションプログラムや各種デ
ータ等を記憶するハードディスク(図示せず)をドライ
ブするハードディスクドライブ(HDD)11と、前記
制御プログラムを含む各種アプリケーションプログラム
や各種データ等を記憶するコンパクトディスク−リード
・オンリ・メモリ(CD−ROM)21をドライブする
CD−ROMドライブ(CD−ROMD)12と、外部
からのMIDI(Musical Instrument Digital Interfa
ce)信号を入力したり、MIDI信号(コード)として
外部に出力したりするMIDIインターフェース(I/
F)13と、通信ネットワーク101を介して、たとえ
ばサーバコンピュータ102とデータの送受信を行う通
信インターフェース(I/F)14と、MIDII/F
13や通信I/F14を介して入力された楽音データや
予め設定された楽音データ等を楽音信号に変換する音源
回路15と、該音源回路15からの楽音信号に各種効果
を付与するための効果回路16と、該効果回路16から
の楽音信号を音響に変換する、たとえば、DAC(Digi
tal-to-Analog Converter)やアンプ、スピーカ等のサ
ウンドシステム17とにより構成されている。
【0027】上記構成要素3〜16は、バス18を介し
て相互に接続され、CPU5にはタイマ8が接続され、
MIDII/F13には他のMIDI機器100が接続
され、通信I/F14には通信ネットワーク101が接
続され、音源回路15には効果回路16が接続され、効
果回路16にはサウンドシステム17が接続されてい
る。
【0028】HDD11のハードディスクには、前述の
ように、CPU5が実行する制御プログラムも記憶で
き、ROM6に制御プログラムが記憶されていない場合
には、このハードディスクに制御プログラムを記憶させ
ておき、それをRAM7に読み込むことにより、ROM
6に制御プログラムを記憶している場合と同様の動作を
CPU5にさせることができる。このようにすると、制
御プログラムの追加やバージョンアップ等が容易に行え
る。
【0029】CD−ROMドライブ12のCD−ROM
21から読み出された制御プログラムや各種データは、
HDD11内のハードディスクにストアされる。これに
より、制御プログラムの新規インストールやバージョン
アップ等が容易に行える。なお、このCD−ROMドラ
イブ12以外にも、外部記憶装置として、光磁気ディス
ク(MO)装置等、様々な形態のメディアを利用するた
めの装置を設けるようにしてもよい。
【0030】通信I/F14は、上述のように、たとえ
ばLAN(Local Area Network)やインターネット、電
話回線等の通信ネットワーク101に接続されており、
該通信ネットワーク101を介して、サーバコンピュー
タ102に接続される。HDD11内のハードディスク
に上記各プログラムや各種パラメータが記憶されていな
い場合には、通信I/F14は、サーバコンピュータ1
02からプログラムやパラメータをダウンロードするた
めに用いられる。クライアントとなるコンピュータ(本
実施の形態では、表示変更装置)は、通信I/F14お
よび通信ネットワーク101を介してサーバコンピュー
タ102へとプログラムやパラメータのダウンロードを
要求するコマンドを送信する。サーバコンピュータ10
2は、このコマンドを受け、要求されたプログラムやパ
ラメータを、通信ネットワーク101を介してコンピュ
ータへと配信し、コンピュータが通信I/F14を介し
て、これらプログラムやパラメータを受信してHDD1
1内のハードディスクに蓄積することにより、ダウンロ
ードが完了する。
【0031】この他、外部コンピュータ等との間で直接
データのやりとりを行うためのインターフェースを備え
てもよい。
【0032】図2は、前記RAM7の所定領域に記憶さ
れた楽音データおよび対応データの一例を示す図であ
り、(a)が楽音データの一例を示し、(b)が対応デ
ータの一例を示している。
【0033】楽音データは、自動演奏を行うためのデー
タであり、たとえばMIDIコードによって構成され
る。もちろん、MIDIコードで構成しなければならな
いというものではない。対応データは、表示部9に楽譜
を表示するときに使用するためのデータである。楽譜、
ポインタおよびワイパの表示のためには、この他に、画
像データ(画像データは、典型的にはビットマップデー
タであるので、以下、ビットマップデータに限定して説
明するが、これに限られるものでないことはいうまでも
ない)も必要であるが、説明の都合上、その図示を省略
している。
【0034】(a)に示すように、楽音データは、当該
曲全体のテンポを示すテンポデータ(初期設定データの
一つ)と、楽音の発音を指示するためのキーオンイベン
トデータと、発音された楽音の消音を指示するためのキ
ーオフイベントデータと、キーオンイベントデータまた
はキーオフイベントデータの発生タイミングを示すタイ
ミングデータと、当該曲の終わりを示すエンドデータと
により、主として構成されている。
【0035】キーオンイベントデータは、前記音源回路
15に対して発音を指示するキーオンデータと、このイ
ベントの音高を示すノートナンバと、このイベントのベ
ロシティを示すベロシティデータとにより構成されてい
る。
【0036】また、キーオフイベントデータは、そのデ
ータ構成は図示されていないが、音源回路15に対して
消音を指示するキーオフデータと、このイベントの音高
を示すノートナンバにより構成されている。なお、キー
オンイベントデータと同様に、ベロシティデータもキー
オフイベントデータに含めるようにしてもよいが、ベロ
シティデータは、消音時には通常使用しないことが多い
ため、本実施の形態では、キーオフイベントデータに含
めていない。
【0037】なお、本実施の形態では、楽音データを上
述のように「イベントデータ+タイミングデータ(相対
データ)」という構成にしたが、これに限らず、たとえ
ば「イベントデータ+絶対時間データ」、「音高データ
+符長データ」等どのような構成にしてもよい。
【0038】対応データは、上記楽音データとビットマ
ップデータとを対応づける情報を備えたデータをいい、
(b)に示すように、複数の区間長データと、キーオン
イベントデータに対応する座標データと、座標データ間
の時間間隔をクロック数(後述するタイマ割込み処理
(図7および図8)の基準となるタイマ割込み時間間隔
を単位とする整数値)で表わした間隔時間データと、当
該対応データの終端を示すエンドデータとにより、主と
して構成されている。
【0039】各区間長データは、表示部9の1画面に表
示される楽譜長(座標長)を示すデータであり、たとえ
ば画素数で表される。このような区間長データを必要と
するのは、表示に係る楽譜の楽譜長は最初の表示画面か
ら最後の表示画面まで一定ではなく、たとえば1画面に
4小節分表示可能な場合に、最後の表示画面では、表示
すべき楽譜が4小節より少ない小節分残るのみという場
合があるからである。この区間長データに基づいて、対
応する1画面分のビットマップデータが読み出されて表
示される。本実施の形態では、ビットマップデータのう
ち、楽譜表示に使用されるデータは、曲全体に亘って予
め作成され、区間長データに応じて読み出される。もち
ろん、これに限らず、楽譜を表示するときに、対応する
ビットマップデータを、たとえば、各種音符を表示させ
るために各音符毎に用意されたビットマップデータ、お
よび楽音データ等に基づいて作成し、この作成されたビ
ットマップデータを使用するようにしてもよい。
【0040】座標データは、ビットマップデータ中、音
符が位置する座標、すなわち前記キーオンイベントデー
タが位置する座標を示すデータである。
【0041】間隔時間データは、ビットマップデータ
中、隣接する音符間をポインタが移動するのに必要とす
る時間間隔を示し、前記クロック数で与えられる。した
がって、間隔時間データにより示される時間と、隣接す
るキーオンイベントデータ間の時間間隔とは一致する。
しかし、タイミングデータとは別に、間隔時間データを
設けるようにしたのは、ポインタおよびワイパの移動速
度を間隔時間データに基づいて決定するとともに、ワイ
パの移動速度をポインタの位置に従って変更するように
したので、この制御をタイミングデータのみで行わせる
のは制御が複雑になってしまうからである。もちろん、
制御が複雑化しても、対応データを記憶するメモリ容量
を低減化させたい場合には、楽音データのみで表示制御
を行わせることができる。
【0042】なお、本実施の形態では、対応データを上
述のように「座標データ+間隔時間データ(相対デー
タ)」という構成にしたが、これに限らず、たとえば
「座標データ+絶対時間データ」のような構成にしても
よい。
【0043】また、楽音データ、対応データおよびビッ
トマップデータ(画像データ)は、それぞれ複数個用意
され、各楽音データに対応して対応データおよびビット
マップデータが、たとえば前記ハードディスク等の外部
記憶媒体に記憶され、そのうちユーザが指示したものの
みが読み出されてRAM7の所定の記憶領域に格納され
る。
【0044】以上のように構成された表示変更装置が実
行する制御処理を、以下、まず図3を参照してその概要
を説明し、次の図4〜図8に基づいて詳細に説明する。
【0045】図3は、表示部9に表示された楽譜の一例
を示す図であり、(a)は、ポインタPのみが移動して
いる状態を示し、(b)は、ポインタPが第1の表示位
置から第2の表示位置の間を移動しているときのワイパ
Wの移動状態を示し、(c)は、ポインタPが第2の表
示位置にあるときのワイパWの移動状態を示し、(d)
は、ポインタPが楽譜の先頭に位置したときのワイパW
の移動状態を示している。
【0046】演奏が開始されると、(a)に示すよう
に、ポインタPのみが、演奏の進行に従って楽譜上を移
動していく。そして、ポインタPが、第1の表示位置
(本実施の形態では、表示された楽譜全体の75%の位
置)に到達したときに、ワイパWが出現して、ポインタ
Pと同方向に移動しながら、(b)に示すように、既に
演奏を終了した領域を次に表示されるべき楽譜に変更し
ていく。このとき、ポインタPの移動速度に対して、ワ
イパWの移動速度は、本実施の形態では2倍に設定され
ている。
【0047】さらに、ポインタPが移動し、(c)に示
すように、第2の表示位置(本実施の形態では、楽譜の
最後)に到達すると、ワイパWの移動速度を2倍から4
倍に変更する。そして、ポインタPは、(d)に示すよ
うに、次の楽譜の先頭に移動し、(a)で説明したよう
に、この楽譜上を移動していく。このとき、ワイパW
は、その速度がより高速度に設定されているため、既に
演奏が終了した楽譜は、すばやく次の楽譜に変更されて
いく。
【0048】図4は、本実施の形態の表示変更装置、特
にCPU5が実行するメインルーチンの手順を示すフロ
ーチャートである。
【0049】同図において、まず、RAM7のクリア等
の初期設定を行う(ステップS1)。
【0050】次に、自動演奏の開始が指示されたか否か
を判別する(ステップS2)。ここで、自動演奏の開始
の指示は、たとえば、前記表示部9に表示されたスター
トボタン(図示せず)を、ユーザが前記マウス2でクリ
ックすることによって行う。
【0051】ステップS2で、自動演奏の開始が指示さ
れたときには、図5を用いて後述する演奏初期設定処理
サブルーチンを実行する(ステップS3)一方、自動演
奏の開始が指示されないときには、ステップS3をスキ
ップしてステップS4に進む。
【0052】ステップS4では、自動演奏の終了が指示
されたか否かを判別する。この自動演奏の終了の指示
も、たとえば、表示部9に表示されたストップボタン
(図示せず)を、ユーザがマウス2でクリックすること
によって行う。
【0053】ステップS4で、自動演奏の終了が指示さ
れたときには、発音中の楽音の発音を停止させるととも
に楽譜の表示を終了させ(ステップS5)、本実施の形
態の表示変更装置が自動演奏中であることを“1”で示
す自動演奏中フラグrunをリセット(“0”)した後
に、ステップS7に進む一方、自動演奏の終了が指示さ
れないときには、ステップS5およびS6をスキップし
てステップS7に進む。
【0054】ステップS7では、たとえば、ユーザが音
色の変更を指示したときの音色変更処理、複数の楽音デ
ータから自動演奏させる楽音データを選択する処理、楽
音データが複数パート(メロディ、伴奏、リズム等の各
パート)で構成されているような場合にどのパートに対
して楽譜表示を行うかを選択する処理(複数パートの同
時選択ももちろん可能)等のその他処理を実行し、続く
ステップS8では、本メインルーチンを終了させる指示
がなされたか否かを判別する。この指示も、表示部9に
表示された終了ボタン(図示せず)をマウス2でクリッ
クすることによって行う。
【0055】ステップS8で、終了が指示されたときに
は、本メインルーチンを終了する一方、終了が指示され
ないときには、前記ステップS2に戻って、上述の処理
を繰り返す。
【0056】図5は、ステップS3の演奏初期設定処理
サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャートであ
る。
【0057】同図において、まず、前記図2(b)の対
応データ中、第1区間長データを読み出し、この区間長
データが示す区間長に対応する楽譜のビットマップデー
タ(画像データ)をRAM7のビットマップデータ記憶
領域から読み出す。そして、このビットマップデータに
基づいて、楽譜を、表示部9に1画面分表示する(ステ
ップS11)。
【0058】次に、前記ポインタPが、表示された楽譜
の先頭に表示されるように設定する(ステップS1
2)。具体的には、ポインタPのビットマップデータを
上記ビットマップデータ記憶領域から読み出し、このビ
ットマップデータに基づき、ポインタPが楽譜の先頭に
表示されるように、ステップS11の表示画面を変更す
る。
【0059】続くステップS13では、前記楽音データ
内の初期設定データ(前記図2(a)のテンポデータ
等)を前記音源回路15に送信し、ステップS14で
は、楽音データ内の先頭のタイミングデータを読み出し
て、楽音データの各イベントデータの発生タイミングを
カウントするために、RAM7上に設けられたソフトカ
ウンタtimingに設定する。
【0060】そして、前記対応データ内の先頭の座標デ
ータと次の座標データとの座標間隔をこの2つの座標デ
ータ値から算出し、この算出された座標間隔および先頭
の間隔時間データの値からポインタPの移動速度を算出
して、RAM7に確保された領域speed(以下、こ
の内容を「移動速度speed」という)に設定する
(ステップS15)。すなわち、移動速度speedと
は、ポインタPが1座標(1画素)移動するのに必要な
クロック数を示すものであり、その算出方法から分かる
ように、ポインタPの移動速度は、楽譜上の隣接する音
符間毎に算出されて変更される。
【0061】さらに、自動演奏が開始されてからの総ク
ロック数(タイマ割込みの時間間隔を単位とする整数
値)をカウントするために、RAM7上に確保されたソ
フトカウンタsongtime(以下、この内容を「総
クロック数songtime」という)をクリア
(“0”)し(ステップS16)、自動演奏が開始され
てから読み出された間隔時間データの総和を記憶するた
めに、RAM7に確保された領域pointertim
e(以下、この内容を「ポインタ移動時間pointe
rtime」という)に、前記先頭の間隔時間データ値
を設定し(ステップS17)、前記自動演奏中フラグr
unをセット(“1”)した(ステップS18)後に、
本演奏初期設定処理を終了する。
【0062】図6は、タイマ割込み処理のうち、楽譜表
示を行う表示割込み処理サブルーチンの手順を示すフロ
ーチャートである。本割込み処理は、4分音符の時間間
隔内に480回発生するタイマ割込みに応じて起動さ
れ、実行される。したがって、テンポに応じてタイマ割
込みの時間間隔は変動する。
【0063】同図において、まず、自動演奏中フラグr
unが“1”であるか否かを判別し(ステップS2
1)、run=0、すなわち自動演奏中でないときには
本表示割込み処理を直ちに終了する一方、run=1、
すなわち自動演奏中のときにはステップS22に進む。
【0064】ステップS22では、割込み回数をカウン
トするカウンタcountを“1”だけインクリメント
し、ステップS23では、ワイパWの移動速度を示すた
めに、RAM7に確保されたインデックス領域wipe
(以下、この内容を「ワイパ移動速度wipe」とい
う)が“0”であるか否かを判別する。ここで、ワイパ
移動速度wipeは0〜2のいずれかの整数値を採り、
“0”のときには、ワイパWが表示されていない状態を
示し、“1”のときには、ワイパWがポインタPの移動
速度の2倍の速度で移動している状態を示し、“2”の
ときには、ワイパWがポインタPの移動速度の4倍の速
度で移動している状態を示している。
【0065】ステップS23で、wipe≠0のとき、
すなわちワイパWが移動しているときには、図7を用い
て後述する表示変更処理サブルーチンを実行する(ステ
ップS24)一方、wipe=0のとき、すなわちワイ
パWが表示されていないときには、ステップS24をス
キップしてステップS25に進む。
【0066】ステップS25では、総クロック数son
gtimeがポインタ移動時間pointertime
に一致しているか否かを判別し、songtime=p
ointertimeのとき、すなわちポインタPが表
示された音符上に重なるべき位置にあるときには、対応
データ内で、当該キーオンイベントに対応する座標デー
タを1つ読み出し(ステップS26)、該座標データと
次の座標データとの座標間隔をこの2つの座標データか
ら算出し、この算出された座標間隔および上記読み出さ
れた座標データに対応する間隔時間データの値から、ポ
インタPの移動速度を算出して、移動速度speedに
設定し(ステップS27)、ポインタPの表示位置を上
記読み出された座標データに進め(ステップS28)、
ポインタ移動時間pointertimeに、上記読み
出された座標データに対応する間隔時間データを加算し
た(ステップS29)後に、後述するステップS32に
進む。
【0067】このように、ステップS25で、総クロッ
ク数songtimeがポインタ移動時間pointe
rtimeに一致しているか否かを判別し、songt
ime=pointertimeのときに、ステップS
26〜S29の処理を実行するようにしたのは、次の理
由による。
【0068】すなわち、上述したように、ポインタPは
隣接する各音符間において異なる(同じ場合もある)速
度で移動するように設定されている。これは、楽音の発
生とポインタPの指示位置との正確な同期をとるためで
ある。ポインタPの移動速度を、このように設定するよ
うにした結果、次の音符の楽音が発音されているにも拘
わらず、ポインタPが当該音符を指示していないという
状態が発生する場合があり、この場合を考慮して、音符
の発音タイミングでは、ステップS26〜S29の処理
を実行するようにして、必ずポインタPを当該音符の座
標位置に移動するようにしている。
【0069】一方、ステップS25で、songtim
e≠pointertimeのときには、移動速度sp
eedがカウンタcountの値より大きいか否かを判
別する(ステップS30)。ここで、移動速度spee
dには、前述したように、ポインタPが1座標移動する
のに必要なクロック数が設定されているため、ステップ
S30は、ポインタPを1座標移動させる時間が経過し
たか否かを判別している。すなわち、この判別結果が
“YES”のとき「まだ経過せず」を示す一方、“N
O”のとき「経過した」を示している。
【0070】ステップS30で、speed>coun
t(判別結果が“YES”;まだ経過せず)のときに
は、直ちに本表示割込み処理を終了する一方、spee
d≦count(判別結果が“NO”;経過した)のと
きには、ポインタPの表示位置を1座標分進め(ステッ
プS31)、カウンタcountをリセットした(ステ
ップS32)後に、ポインタPの座標位置が表示楽譜の
75%の位置にあるか否かを判別する(ステップS3
3)。ここで、表示楽譜の75%の位置とは、1画面に
4小節分の楽譜が表示されることを想定した場合に、3
小節目近傍の位置に相当する。また、ポインタPが75
%位置にあるか否かは、たとえば1画面分の座標間隔を
算出(または予め設定)し、この値に基づいて行うよう
にすればよい。
【0071】ステップS33で、ポインタPの座標位置
が表示楽譜の75%の位置にあるときには、ワイパ移動
速度wipeを“1”、すなわちポインタPの移動速度
の2倍の速度に設定し(ステップS34)、ワイパWを
表示楽譜の先頭の位置に設定した(ステップS35)後
に、本表示割込み処理を終了する。
【0072】一方、ステップS33で、ポインタPの座
標位置が表示楽譜の75%の位置でないときには、その
位置が表示楽譜の最終位置にあるか否かを判別する(ス
テップS36)。
【0073】ステップS36で、ポインタPの座標位置
が表示楽譜の最終位置にあるときには、ワイパ移動速度
wipeを“2”、すなわちポインタPの移動速度の4
倍の速度に設定した(ステップS37)後に、本表示割
込み処理を終了する一方、ポインタPの座標位置が表示
楽譜の最終位置でないときには、直ちに本表示割込み処
理を終了する。
【0074】図7は、前記ステップS24の表示変更処
理サブルーチンの詳細な手順を示すフローチャートであ
る。
【0075】同図において、まず、次に表示すべき楽譜
があるか否かを判別し(ステップS41)、次に表示す
べき楽譜がないときには、本表示変更処理を直ちに終了
する一方、次に表示すべき楽譜があるときには、本表示
変更処理を行った回数をカウントするために、RAM7
上に確保されたカウンタwipecount(以下、こ
の内容を「表示変更処理回数wipecount」とい
う)を“1”だけインクリメントし(ステップS4
2)、ワイパ移動速度wipeが“1”であるか否かを
判別する(ステップS43)。
【0076】ステップS43で、wipe=1のとき、
すなわちワイパWの移動速度がポインタPの移動速度の
2倍のときには、移動速度speedの1/2が表示変
更処理回数wipecountより大きいか否かを判別
する(ステップS44)。このステップS44の判別処
理の趣旨は、前記ステップS30と同様である。ただ
し、ステップS30が、移動速度speedそのものと
カウンタcountの値とを比較しているのに対して、
ステップS44では、移動速度speedの1/2と表
示変更処理回数wipecount(これは、実質的に
はカウンタcountと相違しない)の値とを比較して
いる点が異なっている。これは、ワイパWをポインタP
の移動速度の2倍の速度で移動させるようにするためで
ある。
【0077】ステップS44で、speed/2≦wi
pecountのとき、すなわちワイパWを1座標移動
させる時間が経過したときには、ワイパWの表示位置を
1座標分移動させつつ、対応する新しい楽譜を表示し
(ステップS45)、表示変更処理回数wipecou
ntをリセットした(ステップS46)後に、ステップ
S47に進む一方、speed/2>wipecoun
tのとき、すなわちワイパWを1座標移動させる時間が
経過しないときには、ステップS45およびS46をス
キップしてステップS47に進む。
【0078】ステップS47では、1区間分の楽譜の表
示を完了したか否かを判別し、1区間分の楽譜の表示を
完了したとき、すなわち表示楽譜が全て新しい楽譜に変
更されたときには、ワイパ移動速度wipeをリセット
した(ステップS48)後に、本表示変更処理を終了す
る一方、1区間分の楽譜の表示を完了しないときには、
直ちに本表示変更処理を終了する。
【0079】一方、ステップS43で、wipe≠1の
とき、すなわちwipe=2であって、ワイパWの移動
速度がポインタPの移動速度の4倍のときには、移動速
度speedの1/4が表示変更処理回数wipeco
untより大きいか否かを判別する(ステップS4
9)。
【0080】ステップS49で、speed/4≦wi
pecountのとき、すなわちワイパWを1座標移動
させる時間が経過したときには、上記ステップS45と
同様にして、ワイパWの表示位置を1座標分移動させつ
つ、対応する新しい楽譜を表示した(ステップS50)
後に、前記ステップS46に進む一方、speed/4
>wipecountのとき、すなわちワイパWを1座
標移動させる時間が経過しないときには、ステップS5
0およびS46をスキップして前記ステップS47に進
む。
【0081】図8は、タイマ割込み処理のうち、自動演
奏を行う演奏割込み処理サブルーチンの手順を示すフロ
ーチャートである。本割込み処理も、上記表示割込み処
理と同様に、4分音符の時間間隔内に480回発生する
タイマ割込みに応じて起動され、実行される。
【0082】同図において、まず、自動演奏中フラグr
unが“1”であるか否かを判別し(ステップS6
1)、run≠1、すなわちrun=0であって自動演
奏中でないときには、直ちに本演奏割込み処理を終了す
る一方、run=1であって自動演奏中のときにはステ
ップS62に進む。
【0083】ステップS62では、タイミングtimi
ngが“0”であるか否かを判別し、timing≠0
であって、イベントデータの発生タイミングでないとき
には、タイミングtimingを“1”だけデクリメン
トし(ステップS63)、総クロック数songtim
eを“1”だけインクリメントした(ステップS64)
後に、本演奏割込み処理を終了する。
【0084】一方、ステップS62で、timing=
0であって、イベントデータの発生タイミングのときに
は、当該イベントデータを演奏データから1つ読み出し
(ステップS65)、読み出されたデータが前記エンド
データであるか否かを判別する(ステップS66)。
【0085】ステップS66で、読み出されたデータが
エンドデータのときには、そのデータを前記音源回路1
5に送信し(ステップS67)、自動演奏中フラグru
nをリセットした(ステップS68)後に、本演奏割込
み処理を終了する。
【0086】一方、ステップS66で、読み出されたデ
ータがエンドデータでないときには、そのデータはタイ
ミングデータであるか否かを判別する(ステップS6
9)。
【0087】ステップS69で、読み出されたデータが
タイミングデータでないときには、そのデータはイベン
トデータ、すなわちオンイベントデータまたはオフイベ
ントデータであるので、そのデータを前記音源回路15
に送信した(ステップS70)後に、前記ステップS6
2に戻る一方、読み出されたデータがタイミングデータ
のときには、そのデータ値をタイミングtimingに
設定した後に、前記ステップS62に戻る。
【0088】このように、本実施の形態では、ワイパW
による新たな楽譜への変更表示がポインタPの指示位置
から離れた位置(楽譜全体の75%前後離れた位置)で
実行されるので、ユーザは現在演奏が進行している位置
前後の楽譜を確認することができる。また、ワイパWの
移動速度を2種類の速度に可変とし、最初はポインタP
の移動速度に対して2倍の速度に設定し、ポインタPが
楽譜の最後に到達するとその速度をさらに2倍(ポイン
タPの移動速度の4倍)に変更するようにしたので、自
動演奏の進行に対して、ワイパWによる新たな楽譜への
変更表示が遅れず、したがって、ユーザが焦り等の不快
感を感じることなく、スムーズに新たな楽譜への変更表
示がなされる。
【0089】本実施の形態では、表示部9上に表示され
た楽譜を新たな楽譜に表示変更する例を説明したが、楽
譜は画像情報の一例であって、複数画面分の画像情報を
順次切り替えて表示していくものであれば、楽譜に限る
必要はないことはいうまでもない。もちろん、画像情報
に代えて、たとえば歌詞のような文字情報を表示部9上
に表示させ、この表示を新たな表示に表示変更するよう
にしてもよい。
【0090】また、本実施の形態では、ワイパWが移動
を開始する位置およびワイパWの移動速度を変更する位
置は、予め固定的に設定されているが、ユーザが自由に
変更できるようにしてもよい。同様に、ワイパWの移動
速度は、2段階に予め固定的に設定されているが、この
段階数は“2”に限らないことはいうまでもなく、さら
に、段階数をユーザが自由に設定できるようにしてもよ
い。また、ワイパWの移動速度を徐々に加速して行くよ
うにしてもよい。
【0091】また、本実施の形態では、ポインタPの移
動速度speedおよびワイパWの移動速度wipe
を、隣接する音符間毎に変更するようにしたが、これに
限らず、常に一定の速度に設定するようにしてもよい。
【0092】さらに、本実施の形態では、自動演奏の進
行位置をポインタPによって指示しているが、これに限
らず、たとえば、楽譜(または歌詞)の表示色を順次変
更する等によって指示するようにしてもよい。この表示
色を順次変更する場合には、現在演奏中の位置のみの表
示色を変更する方法、現在演奏中の位置までの演奏が終
了した領域の表示色を変更する方法等が考えられる。
【0093】なお、上述した各実施の形態の機能を実現
するソフトウェアのプログラムを記録した記憶媒体を、
システムまたは装置に供給し、そのシステムまたは装置
のコンピュータ(またはCPU5やMPU)が記憶媒体
に格納されたプログラムを読出し実行することによって
も、本発明の目的が達成されることは云うまでもない。
【0094】この場合、記憶媒体から読出されたプログ
ラム自体が本発明の新規な機能を実現することになり、
そのプログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成する
ことになる。
【0095】プログラムを供給するための記憶媒体とし
ては、たとえば、前記HDD11のハードディスク、C
D−ROM21,MO,MD,フロッピーディスク2
0、CD−R(CD- Recordable)、磁気テープ、不揮発
性のメモリカード、ROMなどを用いることができる。
また、他のMIDI機器100や通信ネットワーク10
1を介してサーバコンピュータ102からプログラムが
供給されるようにしてもよい。
【0096】また、コンピュータが読出したプログラム
を実行することにより、上述した各実施の形態の機能が
実現されるだけでなく、そのプログラムの指示に基づ
き、コンピュータ上で稼働しているOSなどが実際の処
理の一部または全部を行い、その処理によって上述した
実施の形態の機能が実現される場合も含まれることは云
うまでもない。
【0097】さらに、記憶媒体から読出されたプログラ
ムが、コンピュータに挿入された機能拡張ボードやコン
ピュータに接続された機能拡張ユニットに備わるメモリ
に書込まれた後、そのプログラムの指示に基づき、その
機能拡張ボードや機能拡張ユニットに備わるCPU5な
どが実際の処理の一部または全部を行い、その処理によ
って上述した各実施の形態の機能が実現される場合も含
まれることは云うまでもない。
【0098】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1,4,5
記載の発明に依れば、表示手段に表示された1画面分の
表示情報中、既に指示された領域を次に表示すべき表示
情報によって変更するときに、その変更速度が現在の進
行位置に応じて可変されるので、進行位置の進行に対し
て、新たな表示情報への変更表示が遅れず、したがっ
て、ユーザが焦り等の不快感を感じることなく、スムー
ズに新たな表示情報への変更表示を行うことが可能とな
る効果を奏する。
【0099】請求項2記載の発明に依れば、第1の指示
位置が検出されたときに、変更速度が第1の速度に設定
されて、表示手段に表示された表示情報の先頭から、次
に表示すべき情報によって表示が変更され、第2の指示
位置が検出されたときに、前記変更速度が第2の速度に
変更されるので、上記効果と同様の効果を得ることがで
きる。そして、第1の指示位置が、表示情報の先頭位置
から離れた位置に設定された場合には、ユーザは現在演
奏が進行している位置前後の楽譜を確認することができ
る。
【0100】また、好ましくは、前記第2の速度は、前
記第1の速度より高速度であるので、演奏の進行に対し
て、新たな表示情報への変更表示が遅れず、さらにスム
ーズに新たな表示情報への変更表示を行うことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態に係る表示変更装置の概
略構成を示すブロック図である。
【図2】楽音データおよび対応データの一例を示す図で
ある。
【図3】図1の表示部に表示された楽譜の一例を示す図
である。
【図4】図1の表示変更装置、特にCPUが実行するメ
インルーチンの手順を示すフローチャートである。
【図5】図4の演奏初期設定処理サブルーチンの詳細な
手順を示すフローチャートである。
【図6】タイマ割込み処理のうち、楽譜表示を行う表示
割込み処理サブルーチンの手順を示すフローチャートで
ある。
【図7】図6の表示変更処理サブルーチンの詳細な手順
を示すフローチャートである。
【図8】タイマ割込み処理のうち、自動演奏を行う演奏
割込み処理サブルーチンの手順を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
5 CPU(現在位置指示手段、表示変更手段、速度変
更手段、読み出し手段、楽音発生手段、進行位置指示手
段、進行位置検出手段、制御手段) 7 RAM(楽音情報記憶手段、表示情報記憶手段) 9 表示部(表示手段) 15 音源回路(楽音発生手段) 17 サウンドシステム(楽音発生手段)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数画面分の表示情報を1画面ずつ順次
    表示する表示手段と、 該表示された1画面分の表示情報中現在の進行位置を所
    定の表示態様によって指示する現在位置指示手段と、 前記表示された1画面分の表示情報中、前記現在位置指
    示手段により既に指示された領域を次に表示すべき表示
    情報によって変更する表示変更手段と、 該表示変更手段が前記表示情報を変更する速度を、前記
    現在位置指示手段が指示する進行位置に応じて変更する
    速度変更手段とを有することを特徴とする表示変更装
    置。
  2. 【請求項2】 楽音を発生させるための楽音情報を記憶
    する楽音情報記憶手段と、 前記楽音情報に対応して、当該楽音情報に関連する表示
    情報を記憶する表示情報記憶手段と、 前記記憶された楽音情報および対応する表示情報を読み
    出す読み出し手段と、 該読み出された楽音情報に基づいて楽音を発生する楽音
    発生手段と、 前記読み出された表示情報を表示する表示手段と、 前記読み出し手段による楽音情報の読み出し進行に従っ
    て、前記表示手段に表示された表示情報中現在の進行位
    置を、所定の表示態様によって指示する進行位置指示手
    段と、 前記表示された表示情報中、前記進行位置指示手段によ
    り既に指示された領域を次に表示すべき表示情報によっ
    て変更する表示変更手段と、 該表示変更手段が前記表示情報を変更する速度を変更す
    る速度変更手段と、 前記進行位置指示手段が指示する進行位置を検出する進
    行位置検出手段と、 前記指示位置検出手段により第1の指示位置が検出され
    たときに、前記速度を第1の速度に設定して、前記表示
    手段に表示された表示情報の先頭から前記次に表示すべ
    き情報により表示を変更するように前記表示変更手段を
    制御する制御手段とを有し、 前記速度変更手段は、前記指示位置検出手段により第2
    の指示位置が検出されたときに、当該速度を第2の速度
    に変更することを特徴とする表示変更装置。
  3. 【請求項3】 前記第2の速度は、前記第1の速度より
    高速度であることを特徴とする請求項2に記載の表示変
    更装置。
  4. 【請求項4】 複数画面分の表示情報を1画面ずつ順次
    表示手段に表示させる表示工程と、 該表示された1画面分の表示情報中現在の進行位置を所
    定の表示態様によって指示する現在位置指示工程と、 前記表示された1画面分の表示情報中、前記現在位置指
    示工程により既に指示された領域を次に表示すべき表示
    情報によって変更する表示変更工程と、 該表示変更工程によって前記表示情報が変更される速度
    を、前記現在位置指示工程によって指示される進行位置
    に応じて変更する速度変更工程とを有することを特徴と
    する表示変更方法。
  5. 【請求項5】 複数画面分の表示情報を1画面ずつ順次
    表示手段に表示させる表示モジュールと、 該表示された1画面分の表示情報中現在の進行位置を所
    定の表示態様によって指示する現在位置指示モジュール
    と、 前記表示された1画面分の表示情報中、前記現在位置指
    示モジュールにより既に指示された領域を次に表示すべ
    き表示情報によって変更する表示変更モジュールと、 該表示変更モジュールによって前記表示情報が変更され
    る速度を、前記現在位置指示モジュールによって指示さ
    れる進行位置に応じて変更する速度変更モジュールとを
    含む、コンピュータが実現できるプログラムを格納した
    記憶媒体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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WO2005081222A1 (ja) * 2004-02-20 2005-09-01 Kabushiki Kaisha Kawai Gakki Seisakusho 演奏指示に従って演奏された自然楽器の楽音判定装置、楽音判定プログラムおよび該プログラムを記録した媒体
JP2005249844A (ja) * 2004-03-01 2005-09-15 Kawai Musical Instr Mfg Co Ltd 演奏指示装置および演奏指示プログラム
JP2010139946A (ja) * 2008-12-15 2010-06-24 Roland Corp 電子楽器

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