JPH11258739A - 写真フイルム用カートリッジの包装体 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】写真フイルム用カートリッジが収納されている
ことを外部から見ることができると共に省資源を図るこ
とができる写真フイルム用カートリッジの包装体を提供
する。 【解決手段】本発明の包装体１０は、包装体１０に収納
された写真フイルム用カートリッジの一部を外部に露出
するように開口窓２４が形成されている。開口窓２４
は、写真フイルム用カートリッジが包装体１０から脱落
することのない大きさに形成されている。また、写真フ
イルム用カートリッジの外面の装飾面を包装体１０の装
飾面の一部として利用することができるので、その分省
資源を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は写真フイルム用カー
トリッジの包装体に係り、特に写真フイルム用カートリ
ッジを収納して店頭販売するための写真フイルム用カー
トリッジの包装体に関する。

【０００２】

【従来の技術】写真フイルム用カートリッジは、通常プ
ラスチックケースに密封され、さらに包装箱に収納され
た包装状態で店頭販売されている。従来の包装箱は、１
本若しくは複数本の写真フイルム用カートリッジを収納
する大きさに形成され、また、包装箱にヘッダー部が設
けられているものは、ヘッダー部に形成された吊り下げ
用孔をフックに掛けて吊り下げ販売される。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の写真フイルム用カートリッジの包装箱は、写真フイ
ルム用カートリッジの全ての部分を被覆するものであ
り、写真フイルム用カートリッジを外部から直接見るこ
とができない。また、通常、写真フイルム用カートリッ
ジの外面と包装箱の外面とは同一の装飾面が施されてお
り、包装箱の装飾面の一部が省略できれば省資源の観点
からも好ましい。

【０００４】本発明は、このような事情に鑑みて成され
たもので、写真フイルム用カートリッジが収納されてい
ることを外部から直接見ることができると共に省資源を
図ることができる写真フイルム用カートリッジの包装体
を提供することを目的とする。

【０００５】

【課題を解決する為の手段】本発明は、前記目的を達成
する為に、写真フイルム用フイルムカートリッジを収納
する写真フイルム用カートリッジの包装体において、前
記包装体に開口窓を形成し、該包装体に収納された写真
フイルム用カートリッジの一部を前記開口窓を介して露
出させたことを特徴とする。

【０００６】本発明によれば、包装体に形成された開口
窓を介して写真フイルム用カートリッジの一部を包装体
の外部から見ることができる。また、本発明によれば、
写真フイルム用カートリッジの外面の装飾面を包装体の
装飾面の一部として利用することができるので、その分
省資源を図ることができる。

【０００７】

【発明の実施の形態】以下添付図面に従って本発明に係
る写真フイルム用カートリッジの包装体の好ましい実施
の形態について詳説する。図１は、本発明の第１の実施
の形態に係る写真フイルム用カートリッジの包装体１０
の斜視図である。同図に示す包装体１０は、プラスチッ
クケース１２に収納された写真フイルム用カートリッジ
を収納する箱体１４、及び箱体１４に設けられたヘッダ
ー部１６から構成されている。

【０００８】前記ヘッダー部１６の上部には、吊り下げ
用孔１８が形成されており、この吊り下げ用孔１８を図
示しないフックに掛けることにより、包装体１０を吊り
下げ販売することができる。前記ヘッダー部１６及び箱
体１４には、写真フイルムの情報（メーカ名、商品名、
ＩＳＯレンジ、枚数、パック数等）が印刷され、また、
プラスチックケース１２の外面にも前記情報が印刷され
た装飾面が施されている。

【０００９】前記箱体１４は、写真フイルム用カートリ
ッジが収納された３本のプラスチックケース１２、１
２、１２を収納できる大きさに形成される。また、箱体
１４の上面１４Ａには２本のミシン目２０、２２が形成
されている。前記ミシン目２０、２２は、中央に収納さ
れたプラスチックケース１２の両側に位置する位置に形
成されており、このミシン目２０、２２に沿って上面１
４Ａの破断面１４ａが破断されると、箱体１４が開封さ
れて写真フイルム用カートリッジが１個毎取り出され
る。なお、箱体１４の大きさは、これに限定されるもの
ではなく、１本、２本、又は４本以上の写真フイルム用
カートリッジを収納可能な大きさに形成しても良い。ま
た、前記包装体１０では、写真フイルム用カートリッジ
をプラスチックケース１２に収納した状態で収納した
が、写真フイルム用カートリッジのみを直接収納しても
良い。

【００１０】ところで、前記箱体１４の前面１４Ｂには
横長の矩形状開口窓２４が形成されている。前記開口窓
２４は、前記プラスチックケース１２の高さよりも低く
形成されており、この開口窓２４からプラスチックケー
ス１２が脱落しない大きさに形成されている。また、開
口窓２４は、その両端部が箱体１４の両側面１４Ｃ、１
４Ｄの一部に位置するように延長して形成されている。
これにより、プラスチックケース１２、１２、１２に収
納された３本の写真フイルム用カートリッジの一部が、
前記開口窓２４を介して包装体１０の外部から見える。
また、前記開口窓２４を介してプラスチックケース１２
の装飾面も見える。なお、写真フイルム用カートリッジ
をプラスチックケース１２に収納せず、箱体１４に直接
収納した場合でも、写真フイルム用カートリッジの外面
にはプラスチックケース１２の装飾面と同一の装飾面が
施されているので、写真フイルム用カートリッジの装飾
面を前記開口窓２４を介して見ることができる。

【００１１】前記開口窓２４は、透明のプラスチックシ
ート２６によって遮蔽され、このプラスチックシート２
６によって包装体１０の防湿性、防塵性が高められてい
る。なお、写真フイルム用カートリッジをプラスチック
ケース１２に収納すると、写真フイルム用カートリッジ
はプラスチックケース１２によって保護されるので、前
記プラスチックシート２６を設けなくても良い。

【００１２】箱体１４の前面１４Ｂには、前記開口窓２
４側に突出した突面１４ｂが形成されている。この突面
１４ｂに『３本入』、『２４枚撮』の文字が印刷される
と共に、前記ミシン目２２が箱体１４の上面１４Ａから
延長して形成されている。したがって、突面１４ｂを指
で摘んで図１上矢印方向に引っ張ると、突面１４ｂがミ
シン目２２に沿って破断された後、前記上面１４Ａの破
断面１４ａがミシン目２０、２２に沿って破断される。

【００１３】このように構成された包装体１０は、箱体
１４に形成された開口窓２４を介して、プラスチックケ
ース１２に収納された写真フイルム用カートリッジの一
部を包装体１０の外部から見ることができる。また、前
記包装体１０によれば、開口窓２４を介して見えるプラ
スチックケース１２の外面の装飾面を包装体１０の装飾
面の一部として利用することができるので、その分省資
源を図ることができる。この効果は、写真フイルム用カ
ートリッジを包装体１０内に直接収納した場合でも得る
ことができる。

【００１４】なお、前記プラスチックケース１２には、
写真フイルム用カートリッジの情報が印刷された装飾面
が施されているので、プラスチックケース１２を包装体
１０から取り出した場合でも、プラスチックケース１２
の装飾面を見るだけで、プラスチックケース１２に収納
されている写真フイルム用カートリッジの情報を把握す
ることができる。

【００１５】図２は、開口窓２４を形成する際に前面１
４Ｂから切除する矩形状シート２８を、プラスチックケ
ース１２の固定用バンドとして用いたものである。前記
シート２８の基端部２８Ａは、箱体１４の図２上右側面
１４Ｄから切除されずに連結されており、シート２８の
先端部２８Ｂは箱体１４の図２上左側面１４Ｃの内側に
接着される。これにより、プラスチックケース１２が箱
体１４の前面１４Ａとシート２８との間に挟まれて固定
される。

【００１６】このように前記シート２８を固定用バンド
として用いると、箱体１４内においてプラスチックケー
ス１２をガタつくことなく保持することができ、また、
専用の固定用バンドも不要になる。図３は、本発明の第
２の実施の形態に係る写真フイルム用カートリッジの包
装体３０の斜視図、図４は前記包装体３０の要部破断
図、図５は図３に示した包装体３０の右側面図である。

【００１７】これらの図に示す包装体３０は、収納部３
２、及びヘッダー部３４から構成されている。前記収納
部３２及びヘッダー部３４は、１枚の紙製シート３５に
よって形成される。即ち、前記シート３５を折り曲げて
収納空間３６を形成することにより前記収納部３２が形
成され、そして、シート３５の端部同士を接合すること
により前記ヘッダー部３４が形成される。

【００１８】前記ヘッダー部３４の上部中央には、吊り
下げ用孔３８が形成され、また、ヘッダー部３４及び収
納部３２には、写真フイルムの情報が印刷されている。
前記収納部３２には、写真フイルム用カートリッジが収
納された３本のプラスチックケース１２、１２、１２を
分離して保持する開口窓４０、４０、４０が形成され
る。これらの開口窓４０は、収納部３２の前面３２Ａ及
び背面３２Ｂの両方に形成され、この両開口窓４０の周
縁によってプラスチックケース１２が保持されると共
に、プラスチックケース１２の一部が開口窓４０から外
部に突出した状態で収納される。

【００１９】前記ヘッダー部３４の上縁部にはノッチ４
２、４４が形成される。前記ノッチ４２にはミシン目４
６が連結されており、このミシン目４６は、図３上左側
のプラスチックケース１２と中央のプラスチックケース
１２との間で、ヘッダー部３４から収納部３２に亘って
形成されている。したがって、ノッチ４２からミシン目
４６に沿って包装体１０を２つに分離すれば、図３上左
側のプラスチックケース１２を取り出すことができる。

【００２０】また、前記ノッチ４４にはミシン目４８が
連結され、ミシン目４８は図３上右側のプラスチックケ
ース１２と中央のプラスチックケース１２との間で、ヘ
ッダー部３４から収納部３２に亘って形成される。した
がって、ノッチ４４からミシン目４８に沿って包装体１
０を２つに分離すると、図３上右側のプラスチックケー
ス１２を取り出すことができる。なお、収納部３２の大
きさは、これに限定されるものではなく、１本、２本、
又は４本以上の写真フイルム用カートリッジを収納可能
な大きさに形成しても良い。

【００２１】このように構成された包装体３０も同様
に、収納部３２に形成された開口窓４０を介して、プラ
スチックケース１２に収納された写真フイルム用カート
リッジの一部を包装体３０の外部から見ることができ
る。また、前記包装体３０によれば、開口窓４０を介し
て見えるプラスチックケース１２の外面の装飾面を包装
体３０の装飾面の一部として利用することができるの
で、その分省資源を図ることができる。

【００２２】更に、前記包装体３０は、写真フイルム用
カートリッジの一部を包装体３０から突出させた状態で
収納するものなので、写真フイルム用カートリッジ全体
を収納する紙箱と比較して、紙の使用量を削減すること
ができる。これにより、前記包装体３０によれば、資源
を節約することができる。本発明に適用される写真フイ
ルム用カートリッジは、１３５フイルムが収納されたカ
ートリッジでも良く、又はＡＰＳフイルムが収納された
カートリッジでも良い。

【００２３】また、本発明の包装体は、写真フイルム用
カートリッジを包装する他、レンズ付きフイルムユニッ
トを包装する包装体としても適用することができる。

【００２４】

【発明の効果】以上説明したように本発明に係る写真フ
イルム用カートリッジの包装体によれば、包装体に開口
窓を形成したので、該開口窓を介して写真フイルム用カ
ートリッジの一部を包装体の外部から見ることができ
る。また、本発明によれば、写真フイルム用カートリッ
ジの外面の装飾面を包装体の装飾面の一部として利用す
ることができるので、その分省資源を図ることができ
る。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１の実施の形態に係る写真フイルム用カート
リッジの包装体を示す斜視図

【図２】図１に示した写真フイルム用カートリッジの包
装体の変形例を示す説明図

【図３】第２の実施の形態に係る写真フイルム用カート
リッジの包装体を示す斜視図

【図４】図３に示した写真フイルム用カートリッジの包
装体の破断図

【図５】図３に示した写真フイルム用カートリッジの包
装体の側面図

【符号の説明】

１０、３０…写真フイルム用カートリッジの包装体 １２…プラスチックケース １４…箱体 １６、３４…ヘッダー部 １８、３８…吊り下げ用孔 ２０、２２、４６、４８…ミシン目 ２４、４０…開口窓 ３２…収納部 ４２、４４…ノッチ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】写真フイルム用フイルムカートリッジを収
   納する写真フイルム用カートリッジの包装体において、 前記包装体に開口窓を形成し、該包装体に収納された写
   真フイルム用カートリッジの一部を前記開口窓を介して
   露出させたことを特徴とする写真フイルム用カートリッ
   ジの包装体。