JPH11258560A - 半導体光変調器および波長変換装置 - Google Patents

半導体光変調器および波長変換装置

Info

Publication number
JPH11258560A
JPH11258560A JP10060234A JP6023498A JPH11258560A JP H11258560 A JPH11258560 A JP H11258560A JP 10060234 A JP10060234 A JP 10060234A JP 6023498 A JP6023498 A JP 6023498A JP H11258560 A JPH11258560 A JP H11258560A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
wavelength
light
incident
optical
signal light
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10060234A
Other languages
English (en)
Inventor
Chiyousei Jiyo
長青 徐
Hideaki Okayama
秀彰 岡山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Oki Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Oki Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Oki Electric Industry Co Ltd filed Critical Oki Electric Industry Co Ltd
Priority to JP10060234A priority Critical patent/JPH11258560A/ja
Publication of JPH11258560A publication Critical patent/JPH11258560A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G02OPTICS
    • G02FOPTICAL DEVICES OR ARRANGEMENTS FOR THE CONTROL OF LIGHT BY MODIFICATION OF THE OPTICAL PROPERTIES OF THE MEDIA OF THE ELEMENTS INVOLVED THEREIN; NON-LINEAR OPTICS; FREQUENCY-CHANGING OF LIGHT; OPTICAL LOGIC ELEMENTS; OPTICAL ANALOGUE/DIGITAL CONVERTERS
    • G02F2/00Demodulating light; Transferring the modulation of modulated light; Frequency-changing of light
    • G02F2/004Transferring the modulation of modulated light, i.e. transferring the information from one optical carrier of a first wavelength to a second optical carrier of a second wavelength, e.g. all-optical wavelength converter
    • G02F2/006All-optical wavelength conversion

Abstract

(57)【要約】 【課題】 波長変換効率の向上と波長変換動作の安定化
を図る。 【解決手段】 n型半導体基板10とp型半導体層13
の間に、波長λpの入射光の吸収強度が波長λsの入射
光強度に応じて変化する導波層11を有し、導波層11
に波長λpの連続光CW(λp)および波長λsの信号
光SG(λs)が入射すると、波長λpに変換した信号
光SG(λp)を導波層11から出射する光吸収変調器
1と、外部から入射した連続光CW(λp)を光吸収変
調器1に入射させる連続光入射ポートと、外部から入射
した信号光SG(λs)を光吸収変調器1に入射させ、
光吸収変調器1から出射した信号光SG(λp)を外部
に出射させる光サーキュレータとを備える。光吸収変換
器1の導波層11は、バンドギャップが異なるウエル層
11aとバリア層11bとを交互に積層することにより
形成された多量子井戸構造である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光通信等に用いら
れ、信号光を構成する波長を変換する波長変換装置、お
よび前記波長変換装置に用いられ、入射信号光の強度に
応じて入射連続光の吸収強度と位相が変化する導波層を
有する半導体光変調器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体光変調器には、上記のように入射
信号光の強度に応じて入射連続光の吸収強度が変化する
導波層を有する光変調器(以下、光吸収変調器と称す
る)と、入射信号光の強度に応じて入射連続光の増幅利
得が変化する半導体光増幅器を用いた光変調器(以下、
光増幅変調器と称する)とがある。光吸収変調器は、信
号光が入射すると吸収スペクトル端が短波長側にシフト
が変化することを利用するものである。これに対し、光
増幅変調器は、信号光が入射すると増幅利得のピークが
変化することを利用するものである。従って、光吸収変
調器における入射連続光の波長は、吸収スペクトル端付
近(入射信号光により吸収領域から透明領域に変化する
付近)に設定され、光増幅変調器における入射連続光の
波長は、増幅利得のピーク付近に設定される。光吸収変
調器を用いた波長変換装置としては、例えば「OFC '97
Technical Digest,77-78」に開示されたものがあり、光
増幅変調器を用いた波長変換装置としては、例えば「Al
l-Optical Wavelength Conversion by Semiconductor O
ptical Amplifiers,JOURNAL OF LIGHTWAVE TECHNOLOGY,
VOL14,NO.6,JUNE 1996」に開示されたものがある。
【0003】図8は従来の波長変換装置の構成図であ
る。図8の波長変換装置は、光吸収変調器101と、光
サーキュレータ2と、連続光入射ポート3とを備えてい
る。光吸収変調器101は、電極101cと電極101
dの間に直流電圧が印加され、波長λpの連続光が連続
光入射ポート3を介して端面101aから入射し、波長
λsの光により構成された信号光が光サーキュレータ2
を介して端面101bから入射すると、入射連続光を入
射信号光の強度に応じて変調し、波長λpの光により構
成された信号光を端面101bから出射する。これによ
り、入射信号光の構成波長はλsからλpに変換され、
変換された波長λpの信号光(変換信号光)は光サーキ
ュレータ2のポート2cから外部に出射する。
【0004】波長λsの入射信号光および波長λpの変
換信号光は、いずれも2値信号光である。入射信号光の
Low期間(波長λsの光が入射していない期間であ
り、波長λsの光強度が0である期間)においては、変
換信号光はLow期間(波長λpの光強度が小さい期
間)となり、入射信号光のHigh期間(波長λsの光
がある強度で入射している期間)においては、変換信号
光はHigh期間(波長λpの光強度が大きい期間)と
なる。
【0005】図9は光吸収変調器101の構造を示す断
面図である。光吸収変調器101は、n型半導体基板
(n−InP基板)10と、バルク構造の導波層(ノン
ドープIxGa1-xAsy1-y層)111と、拡散防止層
(ノンドープInP層)12と、p型半導体層(p−I
nP層)13と、p+ 型半導体層(p+ −InP層)1
4と、p側電極15と、n側電極16と、ポリイミド1
7とにより構成されている。
【0006】図10は光吸収変調器101のバルク導波
層111のエネルギーバンド構造を示す図であり、図9
のy軸のエネルギーバンド構造である。また、図11は
バルク導波層111の光吸収スペクトルを示す図であ
る。図10および図11のCは波長λsの光が入射して
いないとき(入射信号光のLow期間)のエネルギーバ
ンドおよび光吸収スペクトルであり、Dは波長λsの光
が入射しているとき(入射信号光のHigh期間)のエ
ネルギーバンドおよび光吸収スペクトルである。また、
図10のΔEcは波長λsの光が入射していないときの
バルク導波層111とn型半導体基板10およびp型半
導体層13とのエネルギー障壁である。
【0007】バルク導波層111に波長λsの光が入射
すると、光吸収により励起キャリア密度が高くなるので
バンドフィリング(band filling)が起こり、バルク導
波層111のエネルギーバンドがΔE2 だけ高エネルギ
ー側にシフトする。これにより、バルク導波層111の
光吸収スペクトル端は短波長側にシフトし、波長λpの
光の吸収強度が小さくなり、バルク導波層111からの
出射強度が大きくなる。なお、バルク導波層111の屈
折率も変化するので、波長λpの光の出射位相も変化す
る。波長λsの光が入射していないときと波長λsの光
が入射しているときの波長λpの光の吸収強度の比ΔX
2 [dB](>0[dB])は、波長λpの変換信号光
のLow期間における強度L(λp)とHigh期間に
おける強度H(λp)の比H(λp)/L(λp)(≡
HL(λp))、つまり変換信号光の消光比(extincti
on ratio)に対応する。
【0008】光増幅変調器を用いた従来の波長変換装置
には、図9のような構成の波長変換装置の他に、光干渉
器の原理を用いた干渉型の波長変換装置がある。光干渉
器は、入射光を第1の光路および第2の光路に分岐し、
第1の光路および第2の光路からの出射光を結合するも
のである。また、光増幅変調器においても、光吸収変調
器と同様に、波長λsの入射光の強度が変化すると、波
長λpの光の出射強度および出射位相が変化するので、
波長λpの入射連続光を波長λsの信号光で振幅変調す
るときに位相も変調される。光増幅変調器を用いた干渉
型波長変換装置は、第1の光路および第2の光路にそれ
ぞれ光増幅変調器を設け、分岐した波長λpの連続光を
第1および第2の光路の光増幅変調器に入射させるとと
もに、波長λsの信号光を第1の光路の光増幅変調器の
みに入射させ、両光路からの出射光が、光結合ポイント
において、波長λsの光が入射していない期間では打ち
消し合い(逆位相となり)、波長λsの光が入射してい
る期間では強め合う(同位相となる)ように構成された
ものである。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら光吸収変
調器または光増幅変調器を用いて図9のように構成した
従来の波長変換装置では、波長λsの入射信号光に高い
パワーが必要であり、変換された波長λpの変換信号光
の消光比が低いという問題があった。つまり、入射信号
光のHigh期間の強度H(λs)に対する変換信号光
の消光比HL(λp)の比HL(λp)/H(λs)
(以下、単に波長変換効率と称する)が小さいという問
題があった。例えば、光吸収増幅器を用いた波長変換装
置では、約100[mW]という高パワーの信号光を入
射させても、変換信号光の消光比は約12[dB]しか
ない。
【0010】また、光増幅変調器を用いた図9の構成ま
たは干渉型の波長変換装置では、光の増幅を伴うため、
入射信号光強度の変動により、光増幅変調器から出射し
た光の振幅および位相に時間的な揺らぎが発生しやす
く、波長変換動作が安定しないという問題があった。
【0011】本発明はこのような従来の問題を解決する
ためになされたものであり、波長変換効率が高い半導体
光変調器、および波長変換効率が高く、安定な波長変換
装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の半導体光変調器は、半導体基板と、前記半
導体基板上に形成され、第1波長の入射光の吸収強度が
第2波長の入射光強度に応じて変化する導波層と、前記
導波層上に形成された半導体層と、前記半導体基板にコ
ンタクトする第1の電極と、前記第2導電型半導体層に
コンタクトする第2の電極とを備え、前記導波層に第1
波長の連続光および第2波長の信号光が入射すると、前
記連続光を前記信号光で変調した第1波長の信号光を出
射する半導体光変調器において、前記導波層が、バンド
ギャップが異なるウエル層とバリア層とを交互に積層す
ることにより形成された多量子井戸構造であることを特
徴とするものである。
【0013】また、本発明の波長変換装置は、第1波長
の入射光の吸収強度が第2波長の入射光強度に応じて変
化する導波層を有し、この導波層に第1波長の連続光お
よび第2波長の信号光が入射すると、前記連続光を前記
信号光で変調した第1波長の信号光を前記導波層から出
射する半導体光変調器と、外部から入射した前記連続光
を前記半導体光変調器に入射させる手段と、外部から入
射した前記第2波長の信号光を前記半導体光変調器に入
射させる手段と、前記半導体光変調器から出射した前記
第1波長の信号光を外部に出射させる手段とを備え、前
記半導体光変換器の導波層が、バンドギャップが異なる
ウエル層とバリア層とを交互に積層することにより形成
された多量子井戸構造であることを特徴とするものであ
る。
【0014】また、本発明の他の波長変換装置は、第1
の光路と、前記第1の光路に設けられ、第1波長の入射
光の吸収強度が第2波長の入射光強度に応じて変化する
とともに前記第1波長の入射光に対する屈折率が前記第
2波長の入射光強度および外部から印加される直流電圧
に応じて変化する導波層を有し、この導波層に第1波長
の連続光および第2波長の信号光が入射すると、前記連
続光を前記第2波長の信号光で変調した第1波長の信号
光を出射する半導体光変調器と、第2の光路と、外部か
ら入射した第1波長の連続光を分岐し、それぞれ前記半
導体変調器および前記第2の光路に入射させる手段と、
外部から入射した第2波長の信号光を前記半導体光変調
器に入射させる手段と、前記第1の光路から出射した前
記第1波長の信号光と、前記第2の光路から出射した連
続光とを結合し、外部に出射させる手段とを備え、第2
波長の光が入射していない期間に前記半導体光変調器を
介して前記第1の光路から出射する第1波長の光と、前
記第2の光路から出射する第1波長の連続光とが、同振
幅かつ逆位相となり、第2波長の光が入射している期間
に前記半導体光変調器を介して前記第1の光路から出射
した第1波長の光と、前記第2の光路から出射した第1
波長の光とが、同相となることを特徴とするものであ
る。
【0015】
【発明の実施の形態】実施の形態1 実施の形態1の波長変換装置は、光吸収変調器の導波層
を多量子井戸(MQW:Multiple Quantum Well)構造と
したことを特徴とするものである。図2は本発明の実施
の形態1の波長変換装置の構成図である。図2の波長変
換装置は、光吸収変調器1と、光サーキュレータ2と、
連続光入射ポート3とを備えている。
【0016】連続光入射ポート3は、外部から入射した
波長λpの連続光CW(λp)を光変調器1の端面1a
に入射させる。また、光サーキュレータ2は、光入射ポ
ート2aと、光入出射ポート2bと、光出射ポート2c
とを有し、外部からポート2aに入射した波長λsの信
号光SG(λs)をポート2bから光吸収変調器1の端
面1bに入射させ、光吸収変調器1の端面1bからポー
ト2bに入射した波長λpの変換信号光SG(λp)を
ポート2cから外部に出射させる。また、光吸収変調器
1は、MQW構造の導波層を有し、端面1aからの入射
連続光CW(λp)を端面1bからの入射信号光SG
(λs)で変調し、変換信号光SG(λp)を端面1b
から出射させる。なお、光吸収変調器1のp側電極1c
とn側電極1dには、逆バイアスとなる直流電圧が印加
される。
【0017】図1は光吸収変調器1の構造を示す図であ
り、(a)は上面図、(b)は(a)におけるA−A’
間の断面図、(c)は(b)におけるMQW導波層11
の拡大図である。光吸収変調器1は、n型半導体基板1
0と、MQW導波層11と、拡散防止層12と、p型半
導体層13と、p+型半導体層14と、p側電極15
と、n側電極16と、ポリイミド17とにより構成され
ている。
【0018】n型半導体基板10はInP基板である。
n型半導体基板10の領域10a上には、MQW導波層
11、拡散防止層12、p型半導体層13、およびp+
型半導体層14が積層されており、領域10a、MQW
導波層11、拡散防止層12、p型半導体層13、およ
びp+型半導体層14は、メサリッジ(mesa ridge )1
8を形成している。メサリッジ18の幅は、MQW導波
層11のモードと、連続光入射ポート3から端面1aま
での導波路および光サーキュレータ2のポート2bから
端面1bまでの導波路のモードとが一致するように、例
えば約3[μm]とする。また、p側電極15はp+
半導体層14にコンタクトし、n側電極16はn型半導
体基板10にコンタクトしている。また、ポリイミド1
7は、電極間容量を減らすため、メサリッジ18の両側
に埋め込まれている。
【0019】MQW導波層11は、バンドギャップの異
なるウエル層11aとバリア層11bとを交互に積層し
た構造であり、量子井戸を形成する5層のウエル層11
a−1〜11a−5と、4層のバリア層11b−1〜1
1b−4とにより構成される。ウエル層11aは、厚さ
約10[nm]のIxGa1-xAsy1-yであり、バリア
層11bは厚さ約50[nm]のIvGa1-vAsw1-w
(v≠xまたはw≠y)である。拡散防止層12は厚さ
約0.1[μm]のノンドープのInP層、p型半導体
層13は厚さ約0.1[μm]のInP層、p+型半導
体層14は厚さ約3[μm]のInP層である。従っ
て、MQW導波層11の厚さは約0.25[μm]であ
る。なお、上記のMQW構造は歪多量子井戸構造であっ
ても良い。
【0020】図1の光吸収変調器1は、例えば、n型半
導体10上にMQW導波層11、拡散防止層12、p型
半導体層13、およびp+ 型半導体層14をエピタキシ
ャル形成し、p+ 型半導体層14表面からn型半導体1
0に達するエッチングによりメサリッジ18を形成し、
メサリッジ18の両側にポリイミド17を充填し、p側
電極15およびn側電極16を形成することにより製造
できる。
【0021】図3は光吸収変調器1のMQW導波層11
のエネルギーバンド構造を示す図であり、図1(b)の
y軸のエネルギーバンド構造である。また、図4は光変
調器1のMQW導波層11の光吸収スペクトルを示す図
である。図3および図4のAは入射信号光SG(λs)
のLow期間におけるエネルギーバンドおよび光吸収ス
ペクトルであり、Bは入射信号光SG(λs)のHig
h期間におけるエネルギーバンドおよび光吸収スペクト
ルである。図3のΔEcは波長λsの光が入射していな
いときのウエル層11aとn型半導体基板10およびp
型半導体層13(拡散防止層12)とのエネルギー障壁
(以下、導波層障壁と称する)である。また、図4に示
すように連続光の波長λpは光吸収スペクトルBにおけ
る吸収領域と透明領域の境界付近の透明領域側に設定さ
れている。
【0022】MQW導波層11のウエル層11aとバリ
ア層11bのエネルギー障壁(以下、バリア障壁と称す
る)をΔEwbとし、キャリアの熱励起エネルギーをΔE
t とすると、ウエル層11aとバリア層11bには、 ΔEt (常温では30[meV])<ΔEwb<ΔEc となる半導体材料を用いる。
【0023】MQW導波層11に波長λsの光が入射す
ると、ウエル層11aおよびバリア層11bにおいて光
吸収が起こり、主にウエル層11aにおいて、励起キャ
リア密度が高くなり、バンドフィリングが起こり、ウエ
ル層11aのエネルギーバンドがΔE1 だけ高エネルギ
ー側にシフトする。これにより、MQW導波層11の光
吸収スペクトル端は短波長側にシフトし、波長λpの光
の吸収強度が小さくなり、バルク導波層111からの出
射強度が大きくなる。なお、MQW導波層11の屈折率
も変化するので、波長λpの光の出射位相も変化する。
波長λsの光が入射していないときと波長λsの光が入
射しているときの波長λpの光の吸収強度の比ΔX1
[dB](>0[dB])は、波長変換装置1における
変換信号光SG(λp)の消光比HL(λp)に対応す
る。
【0024】従来のバルク導波層においては、図11の
CおよびDに示すように光吸収スペクトル端が緩やかに
変化していたが、MQW導波層11においては、図4の
AおよびBに示すように、バリア層11bにより光吸収
スペクトル端が階段状に急峻に変化する。また、MQW
導波層11においては、バリア障壁ΔEwbをキャリアの
熱励起エネルギーΔEt よりも大きくしてあるので、光
吸収により励起されたキャリアは、熱励起のみではバリ
ア障壁ΔEwbを越えることができず、ウエル層11aに
偏在することとなる。これにより、主にウエル層11a
のキャリア濃度が高くなり、ウエル層11aでバンドフ
ィリングが起こる。導波層全体の断面積に対するウエル
層11aの断面積は小さいので、MQW導波層11にお
いては、バルク導波層よりも弱い励起光(弱い波長λs
の光)でバンドフィリングが起こる。例えば、MQW導
波層11とバルク導波層とで同じ量のキャリアが励起さ
れた場合には、バンドフィリングによるMQW導波層1
1のエネルギーバンドシフト量ΔE1 はバルク導波層の
エネルギーバンドシフト量ΔE2 (図11参照)よりも
大きくなる。また、エネルギーバンドシフト量ΔE1 と
ΔE2 が同じ場合には、MQW導波層11に入射させる
励起光は、バルク導波層のそれよりも弱いもので良い。
【0025】このように、MQW導波層11では、光吸
収スペクトル端をバルク導波層よりも急峻にすることが
でき、また励起光(波長λsの光)が入射したときに、
バルク導波層よりも弱い励起光でバンドフィリングを起
こさせ、光吸収スペクトル端を短波長側にシフトさせる
ことができる。従って、同じ強度の励起光を入射させた
場合には、MQW導波層11における波長λpの吸収強
度の比ΔX1 (図4参照)は、バルク導波層における波
長λpの吸収強度の比ΔX2 (図11参照)よりも大き
くすることができる。また、ΔX1 とΔX2 が同じ場合
には、MQW導波層11に入射させる励起光は、バルク
導波層のそれよりも弱いもので良い。上記のΔX1 とΔ
X2 は、変換信号光SG(λp)の消光比HL(λp)
に対応するので、光吸収変調器の導波層をMQW構造と
することにより、波長変換効率を高くすることができ
る。
【0026】また、高速波長変換動作(高速スイッチン
グ動作)のためには、励起光が停止したときに(入射信
号光SG(λs)がHigh期間からLow期間に変化
したときに)、導波層内に溜まったキャリアをできるだ
け速く導波層外(n型半導体基板10またはp型半導体
層13)に移動させる必要がある。MQW導波層11で
は、バリア障壁ΔEwbを導波層障壁ΔEc よりも小さく
してあるので、スイッチング時にバリア層11bがキャ
リアの移動の障壁となることはなく、MQW構造の光吸
収変調器1においても、従来のバルク構造の光吸収変調
器と同様に、高速波長変換動作が可能である。また、光
吸収変調器1は光を増幅しないので、変換信号光SG
(λp)は、入射信号光のパワー変動による揺らぎを生
じることが少なく、安定している。
【0027】このように実施の形態1によれば、光吸収
変調器の導波層をMQW構造としたことにより、バンド
フィリングが起こりやすくなるので、入射信号光のパワ
ーを低減することができ、また光吸収スペクトル端が階
段状になるので、変換信号光の消光比を高くすることが
できる。つまり、波長変換効率を高くすることができ
る。また、光を増幅しない光吸収変調器を用いているの
で、変換信号光に揺らぎが少なく、安定した波長変換動
作ができる。
【0028】実施の形態2 実施の形態2の波長変換装置は、吸収型光変調器を用い
て干渉型の波長変換装置を構成したことを特徴とするも
のである。図5は本発明の実施の形態2の波長変換装置
の構成図であり、吸収型光変調器を用いてマックツェン
ダ(Mach-Zehnder)干渉器の原理により構成した干渉型
波長変換装置である。図5の波長変換装置は、光吸収変
調器21,22と、光分岐器23と、光サーキュレータ
24と、光結合器25とを備えている。
【0029】光分岐器23は、光入射ポート23aと、
光出射ポート23b,23cとを有する。光サーキュレ
ータ24は、光入射ポート24aと、光入出射ポート2
4bと、光出射ポート24cとを有する。光結合器25
は、光入射ポート25a,25bと、光出射ポート25
cとを有する。図5の波長変換装置には、光分岐器23
の光分岐ポイント23d−ポート23b−光吸収変調器
21−ポート24b−ポート24c−ポート25a−光
結合器25の光結合ポイント25dという第1の光路
と、光分岐ポイント23d−ポート23c−光吸収変調
器22−ポート25b−光結合ポイント25dという第
2の光路とが形成されている。つまり、図5の波長変換
装置は、マックツェンダ干渉器の分岐された第1および
第2の光路にそれぞれ光吸収変調器21,22を設けた
ものである。
【0030】光分岐器23は、外部からポート23aに
入射した波長λpの連続光CW(λp)を光分岐ポイン
ト23dにおいて分岐し、分岐した波長λpの連続光C
W1(λp)をポート23bから光吸収変調器21の端
面21aに入射させ、また分岐した波長λpの連続光C
W2(λp)をポート23cから光吸収変調器22の端
面22aに入射させる。光分岐器23は、例えば光ファ
イバ分岐路あるいはミラーによる空間分岐路である。ま
た、光サーキュレータ24は、外部からポート24aに
入射した波長λsの信号光SG(λs)をポート24b
から光吸収変調器21の端面21bに入射させ、光吸収
変調器21の端面21bからポート24bに入射した、
波長λpに波長変換された信号光SG(λp)をポート
24cから光結合器25のポート25aに入射させる。
また、光結合器25は、ポート25aに入射した変換信
号光SG(λp)と、光吸収変調器22の端面22bか
らポート25bに入射した連続光CW2(λp)とを、
光結合ポイント25dにおいて結合し、この連続光CW
2(λp)と結合した変換信号光SG(λp)を光出射
ポート25cから外部に出射させる。光分岐器23は、
例えば光ファイバ結合路あるいはミラーによる空間結合
路である。
【0031】光吸収変調器21,22は、上記実施の形
態1の光吸収変調器1と同じMQW構造の導波層を有す
るものである。光吸収変調器21は、端面21aから入
射した連続光CW1(λp)を、端面21bから入射し
た信号光SG(λs)の振幅(強度)および印加直流電
圧に従って振幅変調および位相変調し、波長λpに変換
した信号光SG(λp)を端面21bから出射させる。
光吸収変調器22は、端面22aから入射した連続光を
CW2(λp)を印加直流電圧により決まる振幅および
位相に調整し、端面22bから出射させる。なお、上記
実施の形態1でも説明したように、光吸収変調器では、
印加直流電圧あるいは波長λsの光強度が変化すると、
導波層の屈折率が変化し、これにより波長λpの光の位
相が変化する。
【0032】光吸収変調器21のp側電極21cとn側
電極21dの間に印加する直流電圧、および光吸収変調
器22のp側電極22cとn側電極22dの間に印加す
る直流電圧は、連続光CW(λp)のみが光分岐器23
に入射し、信号光SG(λs)がサーキュレータ24に
入射していないときに、光吸収変調器21を介して第1
の光路から出射した連続光CW1(λp)と光吸収変調
器22を介して第2の光路から出射した連続光CW2
(λp)とが光結合ポイント25dにおいて打ち消し合
うように(逆位相の光となるように)設定される。また
第1の光路および第2の光路は、上記の連続光CW1
(λp)とCW2(λp)の振幅が光結合ポイント25
dにおいて同じになるように調整される。これにより、
波長λsの光が入射していないときにポート25cから
出射する波長λpの光強度を0にすることができる。つ
まり、信号光SG(λs)のLow期間(波長λsの入
射光強度が0の期間)に対応するLow期間の変換信号
光(λp)の強度を0にすることができる。
【0033】また、信号光SG(λs)のHigh期間
における光強度は、光吸収変調器21から出射されるH
igh期間の変換信号光SG(λp)の位相が、Low
期間の変換信号光SG(λp)に対してπ[rad]だ
けシフトし、第1の光路から出射したHigh期間の変
換信号光SG(λp)と、第2の光路から出射した連続
光CW2(λp)とが光結合ポイント25dにおいて強
め合うように(同位相の光となるように)設定される。
このとき、上記実施の形態1と同程度の弱い信号光SG
(λs)で変換信号光CW(λp)をπ[rad]シフ
トさせることができる。これにより、弱い信号光SG
(λs)でHigh期間の変換信号光CW(λp)の強
度を高くすることができる。
【0034】このように実施の形態2によれば、光吸収
変調器を用いて干渉型の波長変換装置を構成したことに
より、変換信号光に揺らぎが少なく、安定した波長変換
動作ができる。また、第1の光路から出射する変換信号
光と第2の光路から出射する連続光とを干渉させること
により、低パワーの信号光で変換信号光の消光比を高く
することができるので、波長変換効率を高くすることが
できる。
【0035】なお、上記実施の形態2では、MQW構造
の光吸収変調器を用いたが、図9に示すようなバルク構
造の光吸収変調器を用いても良い。
【0036】また、上記実施の形態2では、第1の光路
および第2の光路にそれぞれ光吸収変調器を設けたが、
第1の光路の光吸収変調器21における直流電圧調整の
みにより、Low期間の変換信号光SG(λp)の強度
を0にすることができれば、第2の光路の光吸収変調器
22を省略し、分岐を非対称にしても良い。図6は本発
明の実施の形態2の他の波長変換装置の構成図であり、
図5において、光吸収変調器22を省略したものであ
る。図6の波長変換装置においては、図5と同じ第1の
光路と、光分岐ポイント23d−ポート23c−導波路
31−ポート25b−光結合ポイント25dという第2
の光路とが形成され、光分岐器23のポート23cから
出射した第2の連続光CW2(λp)を導波路31によ
り光結合器25のポート25bに入射させる。
【0037】このように連続光CW2(λp)の位相を
調整するため第2の光路に設けられる光吸収変調器22
を省略し、第1の光路から光結合ポイント25dに入射
させるLow期間の変換信号光SG(λp)と連続光C
W2(λp)との位相差を、光吸収変調器21、光分岐
器23、および光結合器25で調整する構成としたこと
により、装置コストを低減することができる。
【0038】実施の形態3 上記実施の形態2では、マックツェンダ干渉器の原理に
より波長変換装置を構成したが、マイケルソン(Michel
son )干渉器の原理による構成としても良い。図7は本
発明の実施の形態3の波長変換装置の構成図であり、マ
イケルソン干渉器の原理により構成したものである。な
お、図7において、図5と同じものには同じ符号を付し
てある。図7の波長変換装置は、光吸収変調器41,4
2と、光サーキュレータ43と、光分岐結合器44と、
信号光入射ポート45とを備えている。
【0039】光吸収変調器41,42は、図5の光吸収
変調器21,22において、端面21b,21bをこれ
らよりも反射率の高い端面41b,42bとしたもので
ある。端面41b,42bの反射率は、反対側の端面2
1a,21aよりも高く、例えば30〜40[%]であ
る。また、外部から信号光入射ポート45に入射した信
号光SG(λs)は、端面41bから光吸収変調器41
に入射するが、端面41bにおける信号光SG(λs)
の反射損失を抑えるために、例えば信号光SG(λs)
を端面41bに対し垂直に入射させるのではなくある角
度で入射させるようにする。光吸収変調器41は、端面
21aから入射した連続光CW1(λp)を入射信号光
SG(λs)で変調し、変換信号光SG(λp)を端面
21aから出射する。また、光吸収変調器42も、端面
22aから入射した連続光CW2(λp)の位相を調整
し、この連続光CW2(λp)を端面22aから出射す
る。
【0040】光サーキュレータ43は、光入射ポート4
3aと、光入出射ポート43bと、光出射ポート43c
とを有する。光分岐結合器44は、光入出射ポート44
a,44b,44cとを有する。図7の波長変換装置に
は、光分岐結合器44の光分岐結合ポイント44d−ポ
ート44b−光吸収変調器41−ポート44b−光分岐
結合ポイント44dという第1の光路と、光分岐結合ポ
イント44d−ポート44c−光吸収変調器42−ポー
ト44c−光分岐結合ポイント44dという第2の光路
とが形成されている。
【0041】光サーキュレータ43は、外部からポート
43aに入射した連続光CW(λp)をポート43bか
ら光分岐結合器44のポート44aに入射させ、ポート
44aからポート43bに入射した変換信号光SG(λ
p)をポート43cから外部に出射させる。光分岐結合
器44は、ポート44aに入射した連続光CW(λp)
を光分岐結合ポイント44dにおいて分岐し、分岐した
連続光CW1(λp)をポート44bから光吸収変調器
41の端面21aに入射させ、分岐した連続光CW2
(λp)をポート44cから光吸収変調器42の端面2
2aに入射させる。また、光分岐結合器44は、光吸収
変調器41の端面21aからポート44bに入射した変
換信号光SG(λp)と、光吸収変調器42の端面22
aからポート44cに入射した連続光CW2(λp)
(Low期間の変換信号光SG(λp)に対し逆位相と
なり、High期間の変換信号光SG(λp)に対し同
位相となる連続光)とを、光分岐結合ポイント44dに
おいて結合し、この連続光CW2(λp)と結合した変
換信号光SG(λp)をポート44aから光サーキュレ
ータ43のポート43bに入射させる。
【0042】この実施の形態3のように、光吸収変調器
を反射端とした干渉型の波長変換装置を構成しても、上
記実施の形態2と同様に、安定した波長変換動作ができ
るとともに、波長変換効率を高くすることができる。
【0043】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
吸収変調器の導波層をMQW構造としたことにより、バ
ンドフィリングが起こりやすくなるので、第2波長の信
号光のパワーを低減することができ、また光吸収スペク
トル端を階段状にすることができるので、波長変換効率
を高くすることができるという効果がある。また、光を
増幅しない光吸収変調器を用いているので、変換信号光
に揺らぎが少なく、安定した波長変換動作ができるとい
う効果がある。
【0044】また、光吸収変調器を用いて第1の光路か
ら出射する第1の信号光と第2の光路から出射する連続
光とを干渉させる干渉型の波長変換装置を構成したこと
により、上記と同様に波長変換効率を高くすることがで
き、安定した波長変換動作ができるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の波長変換装置における
MQW構造の光吸収変調器の構造図である。
【図2】本発明の実施の形態1の波長変換装置の構成図
である。
【図3】本発明の光吸収変調器におけるMQW導波層の
エネルギーバンド構造を示す図である。
【図4】本発明の光吸収変調器におけるMQW導波層の
光吸収スペクトルを示す図である。
【図5】本発明の実施の形態2の波長変換装置の構成図
である。
【図6】本発明の実施の形態2の他の波長変換装置の構
成図である。
【図7】本発明の実施の形態3の波長変換装置の構成図
である。
【図8】従来の波長変換装置の構成図である。
【図9】従来の波長変換装置におけるバルク構造の光吸
収変調器の断面構造図である。
【図10】従来の光吸収変調器におけるバルク導波層の
エネルギーバンド構造を示す図である。
【図11】従来の光吸収変調器におけるバルク導波層の
光吸収スペクトルを示す図である。
【符号の説明】
1,21,22,41,42 光吸収変調器、 2,2
4,43 光サーキュレータ、 3 連続光入射ポー
ト、 10 半導体基板、 11 MQW導波層、 1
1a ウエル層、 11b バリア層、 13 p型半
導体層、 15p側電極、 16 n側電極、 23
光分岐器、 25 光結合器、 44光分岐結合器、
45 信号光入射ポート。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板と、 前記半導体基板上に形成され、第1波長の入射光の吸収
    強度と位相が第2波長の入射光強度に応じて変化する導
    波層と、 前記導波層上に形成された半導体層と、 前記半導体基板にコンタクトする第1の電極と、 前記第2導電型半導体層にコンタクトする第2の電極と
    を備え、 前記導波層に第1波長の連続光および第2波長の信号光
    が入射すると、前記連続光を前記信号光で変調した第1
    波長の信号光を出射する半導体光変調器において、 前記導波層が、バンドギャップが異なるウエル層とバリ
    ア層とを交互に積層することにより形成された多量子井
    戸構造であることを特徴とする半導体光変調器。
  2. 【請求項2】 前記ウエル層と前記バリア層とのエネル
    ギー障壁をΔEwb、前記ウエル層と前記半導体基板また
    は前記半導体層とのエネルギー障壁をΔEcとすると、 30[meV]<ΔEwb<ΔEc であることを特徴とする請求項1記載の波長変換装置。
  3. 【請求項3】 第1波長の入射光の吸収強度と位相が第
    2波長の入射光強度に応じて変化する導波層を有し、こ
    の導波層に第1波長の連続光および第2波長の信号光が
    入射すると、前記連続光を前記信号光で変調した第1波
    長の信号光を前記導波層から出射する半導体光変調器
    と、 外部から入射した前記連続光を前記半導体光変調器に入
    射させる手段と、 外部から入射した前記第2波長の信号光を前記半導体光
    変調器に入射させる手段と、 前記半導体光変調器から出射した前記第1波長の信号光
    を外部に出射させる手段とを備え、 前記半導体光変換器の導波層が、バンドギャップが異な
    るウエル層とバリア層とを交互に積層することにより形
    成された多量子井戸構造であることを特徴とする波長変
    換装置。
  4. 【請求項4】 第1の光路と、 前記第1の光路に設けられ、第1波長の入射光の吸収強
    度が第2波長の入射光強度に応じて変化するとともに前
    記第1波長の入射光に対する屈折率が前記第2波長の入
    射光強度および外部から印加される直流電圧に応じて変
    化する導波層を有し、この導波層に第1波長の連続光お
    よび第2波長の信号光が入射すると、前記連続光を前記
    第2波長の信号光で変調した第1波長の信号光を出射す
    る半導体光変調器と、 第2の光路と、 外部から入射した第1波長の連続光を分岐し、それぞれ
    前記半導体変調器および前記第2の光路に入射させる手
    段と、 外部から入射した第2波長の信号光を前記半導体光変調
    器に入射させる手段と、 前記第1の光路から出射した前記第1波長の信号光と、
    前記第2の光路から出射した連続光とを結合し、外部に
    出射させる手段とを備え、 第2波長の光が入射していない期間に前記半導体光変調
    器を介して前記第1の光路から出射する第1波長の光
    と、前記第2の光路から出射する第1波長の連続光と
    が、同振幅かつ逆位相となり、 第2波長の光が入射している期間に前記半導体光変調器
    を介して前記第1の光路から出射した第1波長の光と、
    前記第2の光路から出射した第1波長の光とが、同相と
    なることを特徴とする波長変換装置。
  5. 【請求項5】 前記第2の光路に、第1波長の入射光に
    対する屈折率が外部から印加される直流電圧に応じて変
    化する導波層を有する半導体光変調器をさらに設けたこ
    とを特徴とする請求項4記載の波長変換装置。
  6. 【請求項6】 前記半導体光変換器の導波層が、バンド
    ギャップが異なるウエル層とバリア層とを交互に積層す
    ることにより形成された多量子井戸構造であることを特
    徴とする請求項4記載の波長変換装置。
  7. 【請求項7】 前記ウエル層と前記バリア層のエネルギ
    ー障壁をΔEwb、前記ウエル層と前記導波層の上層また
    は下層となる半導体層とのエネルギー障壁をΔEc とす
    ると、 30[meV]<ΔEwb<ΔEc であることを特徴とする請求項6記載の波長変換装置。
JP10060234A 1998-03-12 1998-03-12 半導体光変調器および波長変換装置 Pending JPH11258560A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10060234A JPH11258560A (ja) 1998-03-12 1998-03-12 半導体光変調器および波長変換装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10060234A JPH11258560A (ja) 1998-03-12 1998-03-12 半導体光変調器および波長変換装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11258560A true JPH11258560A (ja) 1999-09-24

Family

ID=13136291

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10060234A Pending JPH11258560A (ja) 1998-03-12 1998-03-12 半導体光変調器および波長変換装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11258560A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006518862A (ja) * 2003-02-24 2006-08-17 インテル・コーポレーション 光ビームを光学装置内で変調する方法及び装置
JP5604042B2 (ja) * 2007-01-15 2014-10-08 アンリツ株式会社 光信号品質モニタ装置及びその方法
KR20150021816A (ko) * 2013-08-21 2015-03-03 삼성전자주식회사 광변조기 및 이를 포함한 3차원 영상 획득 장치

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006518862A (ja) * 2003-02-24 2006-08-17 インテル・コーポレーション 光ビームを光学装置内で変調する方法及び装置
JP5604042B2 (ja) * 2007-01-15 2014-10-08 アンリツ株式会社 光信号品質モニタ装置及びその方法
KR20150021816A (ko) * 2013-08-21 2015-03-03 삼성전자주식회사 광변조기 및 이를 포함한 3차원 영상 획득 장치
US10698237B2 (en) 2013-08-21 2020-06-30 Samsung Electronics Co., Ltd. Optical modulator including multiple quantum well and carrier blocks and 3D image acquisition apparatus including the same

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5144306B2 (ja) 光半導体装置及びその製造方法
KR100244821B1 (ko) 발광소자와 외부변조기의 집적소자
JP4906185B2 (ja) 光半導体素子及び光半導体素子の変調方法
US9762034B2 (en) Tunable laser source, optical transmitter, and optical transmitter and receiver module
US10855376B1 (en) Reflection engineering / wavelength division multiplexing (WDM) geometric optical isolator
KR102021278B1 (ko) 반사형 파장무의존 광원
JP2008076752A (ja) 光集積素子及び波長変換方式
JPH1117279A (ja) 波長多重光通信用素子、送信器、受信器および波長多重光通信システム
JP4321970B2 (ja) 半導体光増幅器およびase放射用光源装置および光ゲートアレイおよび波長可変レーザ装置および多波長レーザ装置および光伝送システム
JPH11258560A (ja) 半導体光変調器および波長変換装置
US7064891B2 (en) Optical wavelength converter with a semiconductor optical amplifier
US6356382B1 (en) Optical wavelength converter with active waveguide
Summers et al. Monolithically Integrated Multi-Stage All-Optical 10Gbps Push-Pull Wavelength Converter
JPWO2006011262A1 (ja) 光信号増幅3端子装置
Schilling et al. 10 Gbit/s monolithic MQW-based wavelength converter in Michelson interferometer configuration
US8401044B2 (en) Semiconductor light emitting element, driving method of semiconductor light emitting element, light emitting device, and optical pulse tester using light emitting device
EP3903146A1 (en) Interferometric enhancement of an electroabsorptive modulated laser
JP2004037485A (ja) 半導体光変調器と半導体光装置
JP2013251424A (ja) 光集積素子
JP2019057541A (ja) 半導体光集積素子
US6374029B1 (en) Optical device
JP2630052B2 (ja) マトリクス光スイッチ
JP2018206901A (ja) 光送信機
JP7205015B1 (ja) 半導体光集積素子および製造方法
JP2002204039A (ja) 半導体発光素子と半導体発光装置及び半導体発光素子の変調方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050302

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070510

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070619

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070817

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20071204

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080124

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080318