JPH11258067A - サーフェイス・マウント・デバイスで構成された抵抗温度デテクタおよびその製造方法 - Google Patents

サーフェイス・マウント・デバイスで構成された抵抗温度デテクタおよびその製造方法

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JPH11258067A
JPH11258067A JP3940798A JP3940798A JPH11258067A JP H11258067 A JPH11258067 A JP H11258067A JP 3940798 A JP3940798 A JP 3940798A JP 3940798 A JP3940798 A JP 3940798A JP H11258067 A JPH11258067 A JP H11258067A
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temperature detector
solder
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Meika Sha
明 家 謝
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 サーフェイス・マウント技術の応用により、
1つの素子の構造を提供し、かつそれを一貫化、自動化
して大幅にRTDの生産コストを節減する。 【解決手段】 所定の温度測定範囲内にてリニアな温度
抵抗係数を有する基板の頂部表面に配置された1つの抵
抗ストリップと、基板頂部表面の2つの相対する端部上
に配置され、各々抵抗ストリップの一端に接続される2
個の頂部端子と、基板底部表面上に配置され、各々頂部
端子中の1つの下方に配置される2個の底部端子と、各
々基板の縁部表面に配置され、かつ頂部端子の1つに接
続されて、下方にある底部端子と相対する2枚の縁辺導
電板および各々1つの導電層を構成して頂部端子、縁辺
導電板、および底部端子を被覆し、その表面上において
半田接続作業を便ならしむる2個のサーフェイス・マウ
ント型半田電極とを含むよう構成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一種の抵抗温度デ
テクタ(resistannce temperature detector,RTD以下、
RTDと記す)に関するもので、特に一種の改良された
構造と製造プロセスで、高度な安定性、確定性を有し、
かつコストの低いRTDを提供することに関する。ま
た、その究極目標は、サーフェイス・マウント・デバイ
ス(Surfacemount device,SMD以下、SMDと記す)構
造でRTDを形成し、以て小形化されたRTDを大量生
産し、現代の電子技術界でRTDをフルに応用させるこ
とにある。
【0002】
【従来の技術】RTDを使用して温度を測定すること
は、本領域の技術界では周知の事実である。
【0003】ただしRTDの広範囲での応用は、未だ若
干の技術上の問題上の制限を受けているのが実情であ
る。RTD素子とSMD包装技術の共同で応用する製造
プロセスと材料に相容れざるところがあり、これが高精
度でコストの低いSMD型の個別包装RTDの製造を困
難にした。その外、微細なリード線の使用や従来のLT
D構造慣用の平坦な基板上に配置する、薄膜抵抗の入力
端子と出力端子の接続等、数々の不便がある。
【0004】極く小さい空間内で、多数の微細なリード
線を接続する作業が普通となると、密集した労力と大量
の時間をリード線の半田付け等の接続作業に消耗しなけ
ればならなくなる。現在、多数の電子デバイスは既にコ
ンパクト化されており、上述のように有限の空間で、細
かい接続作業をやっている現状では、従来のRTD技術
の前途は暗く、発展性も低い。
【0005】従来のRTDの最も一般的な製造方法とし
ては、(a)アルミニウム・オキサイド等の絶縁材料で
コイルを形成、あるいは(b)例えばアルミニウム・オ
キサイド、またはシリコン・オキサイド等の基板上は、
RTD抵抗薄膜層を薄膜プロセスで形成した後、この抵
抗薄膜をRTD上でパターン化する等である。第二の方
法において、RTD抵抗薄膜を増加させるため、例えば
白金薄膜を基板上に付着させ、基板とRTD薄膜間の相
容性を保つため、例えばクロム−ニッケル合金(inc
onel)、あるいはニッケルで構成された中間層を基
板とRTD薄膜間のインターフェイスとする。
【0006】RTD薄膜が形成された後、全部の基板上
に支持される素子は、RTD抵抗がパターン化された後
にトリムされて設計低抗値が得られ、高温でアニールさ
れる。その後ダイシング・プロセスを経て、基板上に形
成されたRTDをチップに切る。これ等のチップは更
に、平行ギャップ溶接と高温パッシベーション(pas
sivatuon)層を形成するプロセスを経て、チッ
プ毎に包装されてRTD素子となる。溶接と包装プロセ
スに要するステップは時間を消耗し、簡単に自動化でき
ない。この様な制限があるため、RTDのコストは高く
付くのみならず、これ等RTDデバイスを温度測定に応
用するには、電圧をRTDに供給するため、端子を溶接
しなければならない。この様に溶接の不可欠性は更に、
RTD応用上のコストを上げ、複雑性も増加する。
【0007】これ等の理由は、RTDの典型的な応用領
域をただ、工業方面や高温測定方面に限定してしまう。
高い生産性コストのため、RTDを低温測定に使用する
機会は小さい。特に温度を測定するのに必要な電力を薄
膜抵抗に供給するため、リード線を電源端子に溶接しな
ければならなくなり、RTDを空間の狭い場所での使用
に不向きなものとしている。
【0008】従来の技術で提供する各形式のRTDの構
造は大体同様で、皆鉛コネクタが必要で、この鉛コネク
タを他の回路と溶接して、電源電圧をRTDに供給す
る。その中の一例として、白金抵抗温度計がある。Jind
a 氏達は、米国特許公報4,805,296 の“白金抵抗温度計
の製造方法”(1989年2 月21日公告)の公開した抵抗温
度計製造方法は、その中で一つの支持基板と一枚の白金
薄膜を形成して、温度測定素子とした。
【0009】この白金薄膜は1つのアルミニウム・オキ
サイド薄膜をイジェクション・プロセスで基板上に形成
したもので、このアルミ・オキサイド薄膜を鎮定層とし
て、白金属のセンサ特性の安定度と再生度とを向上し
た。第1図と第2図とに各々このRTDデバイスの断面
図と斜視図を示す。そのリード線5は電源に接続するた
めにある。
【0010】Toenshoff 氏は米国特許公報4,146,957 の
“厚膜抵抗温度計”(1970年8 月3日公告)において、
セラミックの円柱形基板上に1つの折畳み式高純度の白
金厚膜通路を形成して、1つの高温度係数の抵抗温度計
とする方法を公開した。これはロータリー式の厚膜プリ
ント技術でセラミックの円柱上に白金抵抗通路を形成す
るものである。第3図に示すように、やはりリード線1
4を外部との接続に使用している。現代の電子応用技術
から見れば、このようにリード線をプリント回路板上に
配置される回路に溶接するということは、労多くして時
間を消耗する作業である。電子素子としては、小形化を
先ず考慮すべきであり、リード線で接続されるRTD
は、有限の空間内においてリード線を溶接する必要があ
り、また、接続点も小さいので不便である。
【0011】よって、リニアなRTD温度計の設計、構
造、製造プロセスおよび包装方法に関して、一つの改善
された形態を提供して、その構造を簡素化し、その製造
過程の一貫性と自動化を計ることは無駄でない。その
外、より良好なインターフェイスを提供して、RTDリ
ニア温度計の生産コストの低減を計り、広くかつ便利に
温度測定の領域で応用することも今後の課題となるであ
ろう。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題の1つ
は、新鋭な構造形態とリニアなRTDデバイス・パッケ
ージの製造方法を提供して、従来の技術で解決できない
困難を克服することにある。
【0013】本発明のまた1つの課題は、新鋭な構造形
態とリニアなRTDデバイス・パッケージの製造方法を
提供して、サーフェイス・マウント(SMT)技術の応
用により、1つの素子の構造を提供し、かつそれを一貫
化、自動化して大幅にRTDの生産コストを節減するこ
とにある。
【0014】本発明のもう1つの課題は、新鋭な構造形
態とリニアなRTDデバイス・パッケージの製造方法を
提供して、SMTの応用により、1つの素子の構造を提
供し、それを安易に現代電子プリント回路板(PCB)
の既設回路に装着して、リニアのRTDを更に広く応用
することにある。
【0015】本発明の更に一つの課題は、新鋭な構造形
態とリニアなRTDデバイス・パッケージの製造方法を
提供して、SMTの応用により、1つの素子の構造を提
供し、それを安易に既設回路に装着して、良好で確実な
接続を保護し、溶接による電線の接続などの作業を必要
としないことにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】これ等の課題を解決せん
がため、下記の実施の形態で本発明は一種の基板上に支
持されたサーフェイス・マウント型のRTDを公開す
る。このサーフェイス・マウント型のRTDは基板の表
面頂部に配置された、1つの抵抗ストリップを含み、こ
の抵抗ストリップは所定の温度測定範囲内では、リニア
な温度抵抗係数(TCR)を呈する。このRTDは更
に、基板の頂面の2個の相対する終端に配置された、2
個の頂部端子を含む。その中の各々の頂部端子は抵抗ス
トリップの一端に接続される。このRTDは、更に2個
の基板底面に配置される底部端子を含み、底部端子はそ
れぞれ1つの頂部端子の下に配置される。
【0017】RTDは更に2枚の縁辺導電板を含み、各
々基板の縁辺の表面上に配置されて、頂部端子の1つ
と、それに相対する下方の底部端子に接続される。RT
Dは実に2つのサーフェイス・マウント型半田電極を含
み、各々の半田電極は1つの導電層を構成し、頂部端
子、縁辺導電板、および底部端子の上に被覆して、その
上でサーフェイス・マウント半田接続作業をせしむる。
1つの実施形態では、サーフェイス・マウント型のRT
Dは更に1つのパッシベーション保護層を含み、抵抗ス
トリップの上に被覆して保護する。
【0018】実施形態ではサーフェイス・マウント型の
RTDは更に2つの端子半田バッファー・ペースト(b
uffer paste)を含み、各々サーフェイス・
マウント半田電極下の頂面端子の頂上に配置され、以て
頂部端子と半田電極をバッファーする。実施形態におい
て、抵抗ストリップは1つの白金抵抗ストリップであ
り、そのTRCの範囲は3000〜3900ppm/℃
とした。
【0019】この方面の技術の当業者であれば、下記の
発明の実施の形態を図面と参照して熟読すれば、おのず
から本発明の目的と優点を理解できることであろう。
【0020】
【発明の実施の形態】図4から図19までは、本発明に
よるサーフェイス・マウント型のデバイスでなる抵抗温
度計100の製造プロセスを説明する、1連の断面図と
それに対応する斜視図である。図4と図5とで、一つの
基板105を準備し、普通のプロセスで清掃する。基板
105は、なるたけアルミニウム・オキサイドの薄片
か、或いはガラス基板が良い。その後、例えば約1μm
厚さの白金膜をイジェクションプロセスで1つのRTD
薄膜110に形成する。使用される電力は、300Wで
3×10Torrの圧力下で約2時間イジェクトする。
【0021】RTD薄膜110はなるたけ、抵抗温度計
100の測定温度範囲内で、温度に対する低抗値の変化
の割合が一定となるリニア抵抗温度係数(TCR)を持
つように形成される。図6と図7とで示すように、RT
D薄膜110は、エッチングあるいはレーザ・トリミン
グでパターン化され、抵抗ストリップ110´とそれに
相対する、基板105頂面上にある抵抗ストリップ両端
上の頂部端子112を形成して、かつ電流をこれ等RT
D抵抗ストリップ110´を通過するように誘導する。
【0022】そしてパターン化された抵抗ストリップ1
10´と基板105上に配置された頂部端子112を、
1000℃前後の温度で約2時間アニールする。図8と
図9で示すように、ここでは1つの金ペーストでなる頂
部電極115と1つのPd/Agのペーストの底部電極
120を、電極プリント・プロセスで形成する。頂部電
極115と底部電極120の層の厚さは約5〜20μm
である。基板105に設けられた多層の構造は、約85
0℃の熱処理で堆積されて電極となる。頂部電極115
と底部電極120は、各種のイジェクション・プロセ
ス、或いはその他薄膜付着法で生成され、薄膜の厚さの
範囲は、特定の応用上の必要に応じて数μmから20μ
mの間に定められる。
【0023】その後、レーザ・トリミングで、更にRT
Dの抵抗ストリップ110´の低抗値を調整する。図1
0と図11とで示すように、保護層130が全頂面にプ
リントされ、次いで600℃以下の熱処理で保護層13
0を安定させる。その後、マーキング・プロセスで境界
線を形成し、RTDを個別のチップに分割し易いように
して、その次ぎに行なわれる包装プロセスに備え、更に
サーフェイス・マウント型のチップに生成される。スク
ライビング(scribing)プロセスで、マーキング・プロ
セスで設けられた境界線に沿ってチップを分割する。
【0024】図12と図13に示すように、先ずステッ
ク・プレークプロセス(stick break process )で、基
板上に支持される複数のRTD構造を分離して、複数の
ステック140とする。図14と図15では、縁辺に沿
って、インジェクション・プロセスでNiCrの薄膜で
ある縁辺導電板150をステック140の縁辺上に、約
300〜1000Åの厚さで付着させる。
【0025】縁辺導電板150は電気上、頂部電極11
5と底部電極120を接続する。図16と図17に示す
ように、ステック140をRTDチップ160に分裂さ
せる。図18と図19で示すように、電極プレート法で
電極層170を形成し、その中では約3〜7μm厚さの
ニッケル層と約3〜8μm厚さのSnPbsを含んでい
るが、電極層170は、Pb−Agの半田材料でなる半
田層として形成してもよい。この電極層170は1個の
半田材料層として、頂面と底面の縁辺表面の一部分を被
覆し、これでRTDチップの準備は完了し、ソルダーリ
ング・プロセスでプリント回路板、あるいはその他形態
の回路上にサーフェイス・マウントして、温度測定に用
いられる。
【0026】金ペーストでなる頂部電極115は、頂面
上の頂部端子112の頂部に形成され、白金で構成され
た頂部端子112と電極層170間のインターフェイス
となる。白金でなる頂部端子112と電極層170間の
接触不良から起こる電位問題は、一部分端子の熱膨張の
相違によるもので、このような問題は金ペーストでなる
頂部電極115を頂部端子112と電極層170との熱
膨張率の相違を緩衝するバッファー・インターフェイス
とすることにより解消される。
【0027】図4〜図19と上記の説明による本発明の
公開する、基板上に形成されるサーフェイス・マウント
型のRTDの製造方法は、下記のプロセスを含む。
【0028】(a)所定の測定温度範囲内において、リ
ニアなる温度抵抗係数(TCR)を有するRTD薄膜1
10を基板105の頂部表面に沈積させる。
【0029】(b)抵抗薄膜をパターン化して、基板頂
面の隣接せる2つの相対する縁辺に、複数の抵抗ストリ
ップ110´と、複数の頂部端子112を形成し、各抵
抗ストリップ110´は、皆、2個の頂部端子112に
接続する。
【0030】(c)基板底部表面上、各頂部端子112
下に1つの底部電極120を形成する。
【0031】(d)基板縁辺の表面上に2枚の縁辺導電
板150を沈積し、以て頂部端子112の1つを、その
下にある底部電極120の一つに接続させる (e)1つの導電層で頂部端子112、縁辺導電板15
0、及び底部電極120を被覆して、2個のサーフェイ
ス・マウント型の半田でなる電極層170を形成し、以
てその上にて、サーフェイス・マウント半田接続作業を
行なう便利を提供する。
【0032】実施の形態中には、サーフェイス・マウン
ト型RTDの制作方法において、更に1つのパッシベー
ションする保護層130を形成して、抵抗ストリップ1
10´を被覆保護するプロセスを含む。
【0033】他の実施形態中には、サーフェイス・マウ
ント型RTDの製造方法において、更に各々サーフェイ
ス・マウント型の電極層170下にある、頂部端子11
2の頂上に、2つの端子半田バッファー・ペーストでな
る頂部電極115を形成し、以て頂部端子122と電極
層170をバッファーするプロセスを含む。
【0034】また、ある実施の形態では、サーフェイス
・マウント型RTDの製造方法において、更に、サーフ
ェイス・マウント型の電極層170下にある頂部端子1
12の頂上に各々厚さ約300〜1000ÅのNiCr
層からなる2箇所の薄膜端子半田バッファー層でなる頂
部電極115を構成し、以て頂部端子112と電極層1
70をバッファーするプロセスを含む。
【0035】第20図に比較的良好な白金抵抗ストリッ
プで製造された、リニアな抵抗温度デテクタ(RTD)
の斜視図を示す。その抵抗温度計100は、SiO2
あるいはAlOより成る基板105上に支持される。サ
ーフェイス・マウント型の電極層170は、抵抗温度計
100の両側に縁辺に形成されている。RTDを装着す
る準備が完了したらソルダーリング・プロセスで既設回
路に接続する。
【0036】抵抗温度計100の頂部表面は、パッシベ
ーション保護層130で保護される。電極層170上
は、バッファー・インターフェイス用の金ペースト層で
なる頂部電極115を経て、頂部端子112の1つに接
続される。頂部端子112は、パッシベーション保護層
130の下に被覆された、抵抗ストリップ110´に接
続される。抵抗ストリップ110´はレーザでパターン
化とトリミングされ、ある低抗値を有するが、その低抗
値はある温度範囲内でリニアTCRの変動にしたがって
変動する。
【0037】図20に示された半田電極の構造は、RT
Dデバイスがたやすく、サーフェイス・マウント技術を
応用して小形化した回路に装着できる利点を提供する。
頂部端子112上にある金ペーストでなる頂部電極11
5は更に、バッファー・インターフェイスとしての作用
を発揮し、電極層170に対しての良好な付着性と温度
相容性を提供する。これで安定、かつ確実なRTD素子
が本発明によって提供される。また、優良なペースト材
料の外、NiCrの薄膜でバッファー・インターフェイ
スを構成しても良い。
【0038】また、極端に小型でコンパクトな、長さが
0.5mmから数mm、例えば1.2mm×2.0mm
のRTDデテクタも、本発明の製造プロセスとサーフェ
イス・マウント構造を利用して生産することが可能であ
る。小型でコンパクトなRTDデテクタは、簡単にプリ
ント回路板上に配置された回路に装着され、従来の製品
のように余分のスペースと微細なリード線とを接続する
ための接続端子も不要になる。TCRと各RTDの抵抗
は製造プロセスにおいて低抗値の異なる導電ストリップ
を使用し、かつストリップをいろいろの長さに修正する
等の手段を用いて、自由自在に配置と調整ができる。
【0039】例えば、これ等のTCRの値を3700、
3780と3850ppm/℃、および低抗値を10
0、500、あるいは1000Ωとする等である。
【0040】図4から図19および図20は、本発明に
公開された基板105上に支持された、サーフェイス・
マウント型の抵抗温度計100の製造方法を示す。この
抵抗温度計100は、所定の測定温度範囲内でリニアな
抵抗温度係数(TCR)を有する、基板105の頂部表
面に支持された抵抗ストリップ110´を含む外、更に
2個の、基板105の頂部表面の2つの相対する終端に
配置された、2個の頂部端子112を含み、頂部端子1
12はそれぞれ抵抗ストリップ110´の一端に接続さ
れる。
【0041】サーフェイス・マウント型の抵抗温度計1
00は更に、2個の基板105の底面に配置される底部
電極120を含み、各底部電極120はそれぞれ、1個
の頂部端子112の下に位置する。
【0042】サーフェイス・マウント型の抵抗温度計1
00は更に、各々基板105の縁辺表面上に配置された
2枚の縁辺導電板150を含み、頂部端子112の1つ
と、それに相対する下方の底部電極120に接続され
る。サーフェイス・マウント型の抵抗温度計は更に、2
つのサーフェイス・マウント型の半田でなる電極層17
0を含み、それぞれ1つの電極層170を構成して、頂
部端子112、縁辺導電板150、および底部電極12
0の上に被覆し、以てその上でサーフェイス・マウント
の半田接続作業ができるようにしている。
【0043】もう1つの実施の形態では、サーフェイス
・マウント型の抵抗温度計100は更に、抵抗ストリッ
プ110´を被覆保護する、1つのパッシベーション保
護層130を含む。
【0044】また、別の実施の形態では、サーフェイス
・マウント型の抵抗温度計100は更に、各々サーフェ
イス・マウントの半田でなる電極層170下方にある、
頂部端子112の頂上に配置された、2つの端子半田バ
ッファー・ペーストでなる頂部電極115を含み、以て
頂部端子112と半田の電極層170をバッファーす
る。
【0045】また、別の実施の形態では、白金ストリッ
プで抵抗ストリップ110´を構成し、その温度抵抗係
数(TCR)の範囲は3000〜3900ppm/℃で
ある。もう1つの変わった実施の形態では、その応用範
囲内でリニアな温度抵抗係数(TCR)を有する、ニッ
ケル、銅、タングステン、あるいはその他の導電性スト
リップで、抵抗ストリップ110´を構成できるように
した。
【0046】
【発明の効果】本発明は、一種の新鋭なRTDデバイス
の構造形態としてその製造方法を提供し、この方面の技
術に普通の知識を有するものなら、これで従来の技術が
遭遇した問題を克服し得るであろう。特にSMTを利用
して製造されたRTDデバイスの構造は、その製造プロ
セスにおいて便利な一貫化と自動化が可能で、大幅にR
TDの生産コストが低減できる。
【0047】SMTを利用したRTDデバイスの構造形
態はまた、このデバイスをたやすく既設の回路に装着せ
しめ得る。典型的な例としては、現代技術の精華である
PCB上に装着するのがそれである。これにより、リニ
アなRTDは広く応用される。また、サーフェイス・マ
ウントの形態は良好、かつ確実な接触が維持でき、繁雑
な溶接やその他の接続作業等不要である。
【0048】本発明の内容は上記の実施例を詳述したも
ののみに止まらず、この方面の技術に通じた者なら、本
明細書を読んだ後、その内容に幾らかの変更を加えるこ
とも可能であろう。しかるにもしその構想が、本発明の
特許請求項の精神範囲外へ出ずるものに非ざれば、すべ
て本発明に含まれるものとすべきである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 外部回路に接続するためのリード線を有する
薄膜RTDデバイスの断面図である。
【図2】 外部回路に接続するためのリード線を有する
薄膜RTDデバイスの斜視図である。
【図3】 従来のセラミック製の円柱上に形成された、
異なる構造のRTD温度計の部分斜視図である。
【図4】 本発明によるサーフェイス・マウント型の抵
抗温度計の製造プロセスを説明する断面図である。
【図5】 本発明によるサーフェイス・マウント型の抵
抗温度計の製造プロセスを説明する斜視図である。
【図6】 本発明によるサーフェイス・マウント型の抵
抗温度計の製造プロセスを説明する断面図である。
【図7】 本発明によるサーフェイス・マウント型の抵
抗温度計の製造プロセスを説明する斜視図である。
【図8】 本発明によるサーフェイス・マウント型の抵
抗温度計の製造プロセスを説明する断面図である。
【図9】 本発明によるサーフェイス・マウント型の抵
抗温度計の製造プロセスを説明する斜視図である。
【図10】 本発明によるサーフェイス・マウント型の
抵抗温度計の製造プロセスを説明する断面図である。
【図11】 本発明によるサーフェイス・マウント型の
抵抗温度計の製造プロセスを説明する斜視図である。
【図12】 本発明によるサーフェイス・マウント型の
抵抗温度計の製造プロセスを説明する断面図である。
【図13】 本発明によるサーフェイス・マウント型の
抵抗温度計の製造プロセスを説明する斜視図である。
【図14】 本発明によるサーフェイス・マウント型の
抵抗温度計の製造プロセスを説明する断面図である。
【図15】 本発明によるサーフェイス・マウント型の
抵抗温度計の製造プロセスを説明する斜視図である。
【図16】 本発明によるサーフェイス・マウント型の
抵抗温度計の製造プロセスを説明する断面図である。
【図17】 本発明によるサーフェイス・マウント型の
抵抗温度計の製造プロセスを説明する斜視図である。
【図18】 本発明によるサーフェイス・マウント型の
抵抗温度計の製造プロセスを説明する断面図である。
【図19】 本発明によるサーフェイス・マウント型の
抵抗温度計の製造プロセスを説明する斜視図である。
【図20】 第4図から第19図に示したプロセスによ
り、サーフェイス・マウント型の形態で製造されたリニ
アなRTDの斜視図である。
【符号の説明】
5,14…リード線 100…抵抗温度計 105…基板 112…頂部端子 110´…抵抗ストリップ 115…頂部電極(金ペースト) 120…底部電極(端子) 130…保護層 140…ステック(棒状体) 150…縁辺導電板 160…RTDチップ 170…電極層(半田層)

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一種の基板上に、サーフェイス・マウン
    ト・デバイスで構成された抵抗温度デテクタにおいて、 所定の温度測定範囲内にて、リニアな温度抵抗係数を有
    する前記基板の頂部表面に配置された1つの抵抗ストリ
    ップと、 前記基板頂部表面の2つの相対する端部上に配置され、
    各々前記抵抗ストリップの一端に接続される2個の頂部
    端子と、 前記基板底部表面上に配置され、各々前記頂部端子中の
    1つの下方に配置される2個の底部端子と、 各々前記基板の縁部表面に配置され、かつ前記頂部端子
    の1つに接続されて、下方にある底部端子と相対する2
    枚の縁辺導電板および、 各々1つの導電層を構成して前記頂部端子、前記縁辺導
    電板、および前記底部端子を被覆し、その表面上におい
    て半田接続作業を便ならしむる2個のサーフェイス・マ
    ウント型半田電極とを含むことを特徴とするサーフェイ
    ス・マウント・デバイスで構成された抵抗温度デテク
    タ。
  2. 【請求項2】 更に一つのパッシベーション保護層で被
    覆して、前記抵抗ストリップを保護することを特徴とす
    る請求項1記載のサーフェイス・マウント・デバイスで
    構成された抵抗温度デテクタ。
  3. 【請求項3】 更に各々前記頂部表面端子の上、前記サ
    ーフェイス・マウント型半田電極の下に配置され、以て
    前記頂部端子と前記半田電極バッファーする2個の端子
    半田バッファー・ペーストを含むことを特徴とする請求
    項1記載のサーフェイス・マウント・デバイスで構成さ
    れた抵抗温度デテクタ。
  4. 【請求項4】 更に各々厚さ約300〜1000ÅのN
    iCr層で構成され、前記頂部端子の上、前記サーフェ
    イス・マウント型半田電極の下に配置されて、前記頂部
    端子と前記半田電極のバッファ作用に供する2つの薄膜
    端子半田バッファ層を含むことを特徴とする請求項1記
    載のサーフェイス・マウント・デバイスで構成された抵
    抗温度デテクタ。
  5. 【請求項5】 前記抵抗ストリップは3000〜390
    0ppm/℃間の温度抵抗係数を有する白金抵抗ストリ
    ップであることを特徴とする請求項1記載のサーフェイ
    ス・マウント・デバイスで構成された抵抗温度デテク
    タ。
  6. 【請求項6】 前記抵抗ストリップは、4000〜65
    00ppm/℃間の温度抵抗係数を有するニッケル抵抗
    ストリップであることを特徴とする請求項1記載のサー
    フェイス・マウント・デバイスで構成された抵抗温度デ
    テクタ。
  7. 【請求項7】 前記抵抗ストリップは、3000〜40
    00ppm/℃間の温度抵抗係数を有する銅抵抗ストリ
    ップであることを特徴とする請求項1記載のサーフェイ
    ス・マウント・デバイスで構成された抵抗温度デテク
    タ。
  8. 【請求項8】 前記抵抗ストリップは、3000〜38
    00ppm/℃間の温度抵抗係数を有するタングステン
    抵抗ストリップであることを特徴とする請求項1記載の
    サーフェイス・マウント・デバイスで構成された抵抗温
    度デテクタ。
  9. 【請求項9】 一種の基板上にサーフェイス・マウント
    ・デバイスで構成された抵抗温度デテクタにおいて、 所定の温度測定範囲内にて、リニアな温度抵抗係数を有
    する前記基板の頂部表面に配置された1つの抵抗ストリ
    ップと、 前記基板頂部表面の2つの相対する端部上に配置され、
    各々前記抵抗ストリップの一端に接続される2個の頂部
    端子と、 前記基板底部表面上に配置され、各々前記頂部端子中の
    1つの下方に配置される2個の底部端子と、 各々前記基板の縁部表面に配置され、かつ前記頂部端子
    の1つに接続されて、下方にある底部端子と相対する2
    個の縁辺導電板と、 各々1つの導電層を構成して前記頂部端子、前記縁辺導
    電板、および前記底部端子を被覆し、その表面上におい
    て半田作業を便ならしむる2個のサーフェイス・マウン
    ト型半田電極と、 前記抵抗ストリップを被覆保護する1つのパッシベーシ
    ョン保護層および各々前記頂部の上、前記サーフェイス
    ・マウント型半田電極の下に配置され、以て前記頂部端
    子と前記半田電極とをバッファーする2個の端子半田バ
    ッファー・ペーストとを含むことを特徴とするサーフェ
    イス・マウント・デバイスで構成された抵抗温度デテク
    タ。
  10. 【請求項10】 前記2個の端子半田バッファー・ペー
    ストは2層の薄膜端子半田バッファー層であり、各々一
    層の厚さ約300〜1000ÅのNiCr層にて構成さ
    れ、前記頂部端子の頂上、前記サーフェイス・マウント
    半田電極の下に配置され、以て前記頂部端子と前記半田
    電極バッファーすることを特徴とする請求項9記載のサ
    ーフェイス・マウント・デバイスで構成された抵抗温度
    デテクタ。
  11. 【請求項11】 一種の基板上サーフェイス・マウント
    型抵抗温度デテクタの製造において、 所定の測定温度範囲内において、リニアなる温度抵抗係
    数を有する一枚の抵抗薄膜を、前記基板の頂部表面に堆
    積させるプロセスと、 前記抵抗薄膜をパターン化して前記基板表面の隣接する
    2つの相対する縁辺に複数の抵抗ストリップと複数の頂
    部端子とを形成し、各抵抗ストリップを、皆2個の頂部
    端子間に接続するプロセスと、 前記基板底部表面上、各頂部端子下に1つの底部電極を
    形成するプロセスと、前記基板縁辺の表面上に2枚の縁
    辺導電板を形成し、以て前記頂部端子の一つをその下に
    ある底部端子の一つに接続させるプロセスと、および一
    つの導電層で前記頂部端子、前記縁辺導電板、および前
    記底部端子を被覆して、2個のサーフェイス・マウント
    型半田電極を形成し、以てその上にてサーフェイス・マ
    ウント半田接続作業を行なう便利を提供するプロセスと
    を含むことを特徴とするサーフェイス・マウント・デバ
    イスで構成された抵抗温度デテクタの製造方法。
  12. 【請求項12】 更に、一つのパッシベーション保護層
    を形成して、前記抵抗ストリップを被層保護するプロセ
    スとを含むことを特徴とする請求項11記載のサーフェ
    イス・マウント・デバイスで構成された抵抗温度デテク
    タの製造方法。
  13. 【請求項13】 更に、各々前記サーフェイス・マウン
    ト型半田電極下、前記頂部表面端子の頂上に2つの端子
    半田バッファー・ペーストを形成し、以て前記頂部端子
    と前記半田電極をバッファーするプロセスを含むことを
    特徴とする請求項11記載のサーフェイス・マウント・
    デバイスで構成された抵抗温度デテクタの製造方法。
  14. 【請求項14】 更に、前記サーフェイス・マウント型
    半田電極下にある前記頂部端子の頂上に、各々厚さ約3
    00〜1000ÅのNiCr層からなる2箇所の薄膜端
    子半田バッファー層を構成し、以て前記頂部端子と前記
    半田電極をバッファーするプロセスを含むことを特徴と
    する請求項11記載のサーフェイス・マウント・デバイ
    スで構成された抵抗温度デテクタの製造方法。
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