JPH11258019A - 発熱抵抗式空気流量測定装置 - Google Patents

発熱抵抗式空気流量測定装置

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JPH11258019A
JPH11258019A JP6644798A JP6644798A JPH11258019A JP H11258019 A JPH11258019 A JP H11258019A JP 6644798 A JP6644798 A JP 6644798A JP 6644798 A JP6644798 A JP 6644798A JP H11258019 A JPH11258019 A JP H11258019A
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Shinya Igarashi
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Abstract

(57)【要約】 【課題】モジュールを形成するベースやカバーが空気通
路内に脱落することのない安全性の高い構造を備えた発
熱抵抗式空気流量測定装置を提供すること。 【解決手段】ベース,カバーに脱落防止突起を設ける、
モジュール取り付け部に脱落防止溝を設ける、またモジ
ュール挿入穴壁とモジュールの隙間よりベース,カバー
のハウジングとの嵌合部を長くする構造にする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気流量を測定す
る空気流量測定装置に係り、特に自動車のエンジンに吸
入される吸入空気流量を測定するのに適する発熱抵抗式
空気流量測定装置に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明に類似な従来の技術として、特開
平3−233168 号公報記載の内燃機関用空気流量測定装置
がある。特開平3−233168 号公報記載の空気流量測定装
置は、ハウジング,副空気通路,コネクタがほぼ一平面
上に形成されており、副空気通路が吸気通路の内部に位
置するように挿入取付されており、本発明と同等の構成
であるが、本発明の主旨である、カバーやベース部材の
脱落防止手段や、位置決め手段について記載されていな
い。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術では、ベ
ースとカバーはハウジングと接着剤などにより結合され
ており、各々の結合は接着剤の接着力だけに頼ってい
る。この場合、その接着力が低下するとベースやカバー
はハウジングから剥がれ、空気通路内に脱落する可能性
がある。発熱抵抗式空気流量測定装置はエンジンに供給
される空気を測定する装置であるため、エンジンより上
流にある。よって、ベースやカバーが脱落するとスロッ
トルバルブや、エンジン付近にまで到達することが考え
られ、性能,安全性に及ぼす影響が多大である。
【0004】本発明の目的は、ベース,カバーに脱落防
止突起を備えたより安全性の高い発熱抵抗式空気流量測
定装置を提供することにある。
【0005】また、本発明は、ベースに設けた突起と空
気通路壁に設けた脱落防止溝との隙間を小さく管理する
ことにより、そこでハウジングの空気通路への固定の位
置決め及び取付角度決めができるため、空気通路に対す
るハウジング及び副空気通路の位置精度を向上させるこ
とができ、高精度な発熱抵抗式空気流量測定装置を提供
できる。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記問題を解決するため
に、ベース,カバーに空気通路内への脱落を防ぐ突起と
設けること、またベース,カバーに脱落防止突起を設け
且つ発熱抵抗式空気流量測定装置が設置される空気通路
壁に脱落防止溝を設けること、及びモジュール挿入穴と
モジュールの隙間よりベースとハウジングの嵌合部,カ
バーとハウジングの嵌合部を長く狭くすることでベー
ス,カバーの脱落を防止でき、安全性の高い発熱抵抗式
空気流量測定装置を提供できる。
【0007】また、空気通路に設けられたハウジングの
挿入穴とハウジングの隙間は、小さくすると固定時の位
置精度が上がるが装着性が悪化する。そこで、挿入穴と
ハウジングの隙間は装着性が良好となる程度設け、ベー
スの突起と脱落防止溝との隙間を小さくして装着性を悪
化せず位置精度の高い取付けを可能としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図1から
図3を用いて説明する。
【0009】図1は本発明の第一の実施例である発熱抵
抗式空気流量測定装置の構成図であり、図2は発熱抵抗
式空気流量測定装置の外観斜視図、図3は脱落防止突起
部を示す図2のI−I断面である。
【0010】内燃機関の吸入空気通路を構成するボディ
10が形成する主通路1の内部に副通路2、及び電子回
路3を内蔵するモジュール11が位置するように、ボデ
ィ10の外壁面にモジュール11の一部が固定されてい
る。発熱抵抗体7及び感温抵抗体8は副通路2の内部に
配置され、導電性支持体9に溶接等により固定されてい
る。モジュール11は脱落防止突起13を備えたベース
5,カバー6,ハウジング4で構成されており、それぞ
れ例えば接着剤を介して接合されている。
【0011】本発明は、上記ベース5の主通路1内への
脱落を防止するためにベース5に脱落防止突起13を設
け、より安全性の高い発熱抵抗式空気流量測定装置を提
供することを目的としたものである。
【0012】ベース5は電子回路3の放熱や耐電波障害
対策などから金属で製作され、ハウジング4は絶縁性部
材、カバー6はハウジング4と同種の絶縁性部材で製作
される。ハウジング4はフランジ部4aがボディ外壁に
固定されており、且つボディ10のモジュール挿入穴1
2よりもフランジ部4aが大きいため、ハウジング4そ
のものが主通路1内に脱落することはない。
【0013】しかしベース5は接着剤などにてハウジン
グ4に接合されているため、接着強度が低下した場合な
ど、ベース5単体が主通路1内に脱落する可能性があ
る。
【0014】そこで、ベース5にボディ10に設けたモ
ジュール挿入穴12より大きな脱落防止突起13を設け
ることで、ベース5がハウジング4から剥がれた場合で
もボディ10のハウジング固定部に引っ掛かり、主通路
1内に脱落することはない。それにより、安全性の高い
発熱抵抗式空気流量測定装置を提供することができる。
【0015】また、上記実施例ではベース5に脱落防止
突起13を設けたが、同様にカバー6にも設けること
で、カバー6を主通路1内に脱落することを防止でき
る。
【0016】次に、本発明の第二実施例を図4から図7
を用いて説明する。
【0017】図4は本発明の第二の実施例である発熱抵
抗式空気流量測定装置の構成図であり、図5は発熱抵抗
式空気流量測定装置の外観斜視図、図6は脱落防止突起
及び脱落防止溝を示す図5のJ−J断面、図7はモジュ
ール取付精度を示す図5のK−K断面である。
【0018】本実施例は上記第一の実施例の構造におい
て、ボディ10のモジュール取付部に脱落防止溝14を
追加した構造である。このようにモジュール取付部に設
けた脱落防止溝14にベース5の脱落防止突起13を合
せることでベース5の脱落を防ぐと共に、図7に示すよ
うに脱落防止溝14の幅と脱落防止突起13の幅を調整
することによりモジュール11の取付精度を向上させ、
且つモジュール11の挿入方向間違いを防ぐことができ
る。これにより、安全性の高い取付精度の優れた発熱抵
抗式空気流量測定装置を提供することができる。
【0019】上記実施例では、モジュール取付部のベー
ス5側に脱落防止溝を設けたが、カバー6に設けた脱落
防止突起に対応した脱落防止溝を設けることでカバー6
に対しても同様の効果が得られる。
【0020】さらに、上記の実施例において、ボディ1
0を導電性材料で製作することにより、ベース5とボデ
ィ10とが電気的な接続をさせることによって、耐電波
障害性が向上する効果を得ることができる。
【0021】次に、本発明の第三の実施例を図8で説明
する。
【0022】図8はカバー6とハウジング4の嵌合部と
モジュール挿入穴12を示す図5のL−L断面である。
構成は図1及び図4に示すものと同一である。
【0023】ベース5,カバー6の主通路1内への脱落
防止構造として、ボディ10に設けたモジュール挿入穴
壁12aとモジュール11との隙間L1よりも、ハウジ
ング4とカバー6の嵌合部長さL2,ハウジング4とベ
ース5の嵌合部長さL3を長くすることで、カバー6が
ハウジング4から剥離した場合でも主通路1内に脱落す
ることはない。これにより、更に安全性の高い発熱抵抗
式空気流量測定装置を提供することができる。
【0024】また、上記に記した実施例のいずれか2つ
以上を備えた構造にすることによって、ベース5,カバ
ー6が主通路1内に脱落することがなく、安全性の高い
取付精度の優れた発熱抵抗式空気流量測定装置を提供で
きる。
【0025】
【発明の効果】本発明によれば、ベース,カバーに脱落
防止構造を設けることによって、ハウジングからベー
ス,カバーが剥がれても主通路の脱落することがなく、
安全性に優れた発熱抵抗式空気流量測定装置を提供でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一の実施例を示す発熱抵抗式空気流
量測定装置の構成を示す斜視図。
【図2】本発明の第一の実施例を示す発熱抵抗式空気流
量測定装置の外観斜視図。
【図3】図2のI−I断面図。
【図4】本発明の第二の実施例を示す発熱抵抗式空気流
量測定装置の構成を示す斜視図。
【図5】本発明の第二の実施例を示す発熱抵抗式空気流
量測定装置の外観斜視図。
【図6】図5のJ−J断面図。
【図7】図5のK−K断面図。
【図8】図5のL−L断面図。
【符号の説明】
1…主通路、2…副通路、3…電子回路、4…ハウジン
グ、4a…フランジ、5…ベース、6…カバー、7…発
熱抵抗体、8…感温抵抗体、9…導電性支持体、10…
ボディ、11…モジュール、12…モジュール挿入穴、
12a…モジュール挿入穴壁、13…脱落防止突起、1
4…脱落防止溝、L1…モジュール挿入穴壁とモジュー
ルとの隙間、L2…ハウジングとカバーの嵌合長さ、L
3…ハウジングとベースの嵌合長さ。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】内燃機関の吸入空気にさらされる発熱抵抗
    体及び感温抵抗体と、前記発熱抵抗体及び感温抵抗体と
    電気的に接続され前記発熱抵抗体あるいは感温抵抗体か
    ら前記吸入空気への熱伝達を基に前記吸入空気の流量に
    対応した信号を出力する電子回路と、前記電子回路を内
    装保護するハウジングと、前記ハウジングの開口面を覆
    う板状部材を有し、前記ハウジングが内燃機関の吸気通
    路を構成する部材にその吸気通路内に前記発熱抵抗体及
    び感温抵抗体が位置するように挿入取付される発熱抵抗
    式空気流量測定装置において、前記ハウジングに前記ハ
    ウジングの開口面を覆う板状部材は接着あるいは溶着に
    より固定されており、その接着あるいは溶着部が剥離し
    ても、前記板状部材が前記吸気通路内に脱落することを
    防止する構造的手段を備えていることを特徴とする発熱
    抵抗式空気流量測定装置。
  2. 【請求項2】内燃機関の吸入空気にさらされる発熱抵抗
    体及び感温抵抗体と、前記発熱抵抗体及び感温抵抗体と
    電気的に接続され前記発熱抵抗体あるいは、感温抵抗体
    から前記吸入空気への熱伝達を基に前記吸入空気の流量
    に対応した信号を出力する電子回路と、前記電子回路を
    内装保護すると共に前記発熱抵抗体及び感温抵抗体を内
    部に配置した副空気通路を形成するための溝状通路を持
    つハウジングと、前記ハウジングの前記電子回路配置部
    の開口面あるいは、前記副空気通路を形成するための溝
    状通路を覆う板状部材を有し、前記ハウジングが内燃機
    関の吸気通路を構成する部材にその吸気通路内に前記副
    空気通路が位置するように挿入取付される発熱抵抗式空
    気流量測定装置において、前記ハウジングに前記ハウジ
    ングの電子回路設置部あるいは前記副空気通路を覆う板
    状部材は、接着あるいは溶着により固定されており、そ
    の接着あるいは溶着部が剥離しても、前記板状部材が前
    記吸気通路内に脱落することを防止する構造的手段を備
    えていることを特徴とする発熱抵抗式空気流量測定装
    置。
  3. 【請求項3】請求項1又は請求項2において、前記板状
    部材には、前記吸気通路を構成する部材に装置された時
    にその吸気通路構成部材の挿入穴内に位置する部分に突
    起部を設け、前記吸気通路構成部材にはその挿入穴部に
    外壁方向から掘り込んだ溝部を設け、前記板状部材が前
    記ハウジングから剥離しても、前記板状部材の突起部が
    前記吸気通路構成部材の溝部の底面に引っかかり吸気通
    路内に脱落することを防止した構造としていることを特
    徴とする発熱抵抗式空気流量測定装置。
  4. 【請求項4】請求項1又は請求項2において、前記板状
    部材には、前記ハウジング方向への突起をその全周ある
    いは部分的に設け、前記ハウジングには、前記板状部材
    に設けた突起と嵌合する溝あるいは穴を設け、その嵌合
    部長さを、前記吸気通路構成部材に設けられた挿入穴へ
    発熱抵抗式空気流量測定装置を挿入固定した時に生じる
    挿入穴内壁と前記板状部材の隙間より長く設定すること
    により、前記板状部材が前記ハウジングから剥離しても
    前記嵌合部がハウジングに引っかかり吸気通路内に脱落
    することを防止した構造としていることを特徴とする発
    熱抵抗式空気流量測定装置。
  5. 【請求項5】請求項4において、前記ハウジングに設け
    た溝あるいは穴は、前記板状部材を接着するための接着
    剤注入部であり、前記板状部材に設けた突起と接着固定
    されることを特徴とする発熱抵抗式空気流量測定装置。
  6. 【請求項6】請求項3において、前記板状部材に設けら
    れた突起と、前記吸気通路構成部材の挿入穴部に設けら
    れた溝の側壁により生じる隙間を、前記吸気通路構成部
    材の挿入穴の内壁と前記ハウジングにより生じる隙間よ
    り小さく設定し、前記吸気通路構成部材へ前記ハウジン
    グを挿入固定した時に前記構成部材の突起と吸気通路構
    成部材の溝により固定位置決め及び取付角度決めを行う
    ことを特徴とする発熱抵抗式空気流量測定装置。
  7. 【請求項7】内燃機関の吸気通路を構成する部材の内部
    に、吸入空気の一部が流通する副空気通路が配置され、
    前記副空気通路の内部に発熱抵抗体及び感温抵抗体を配
    置し、前記発熱抵抗体及び感温抵抗体と電気的に接続さ
    れ、前記発熱抵抗体あるいは感温抵抗体から吸入空気へ
    の熱伝達を基に吸入空気の流量に対応した信号を出力す
    る電子回路と、前記電子回路を内装保護すると共に前記
    発熱抵抗体及び感温抵抗体を内部に配置した副空気通路
    を形成するための溝状通路を持つハウジングと、前記ハ
    ウジングの前記電子回路配置部の開口面あるいは、前記
    副空気通路を形成するための溝状通路を覆う板状部材を
    有し、前記ハウジングが内燃機関の吸気通路を構成する
    部材にその吸気通路内に前記副空気通路が位置するよう
    に挿入取付される発熱抵抗式空気流量測定装置におい
    て、前記ハウジングには、前記電子回路の周囲を覆う枠
    体部と、前記副空気通路を構成する溝状通路部と、前記
    電子回路と外部機器とを電気的に接続するコネクタ部を
    ほぼ同一平面に形成し、前記枠体部と前記コネクタ部の
    接続部付近に、前記ハウジングを前記吸気通路に挿入し
    前記吸気通路の外壁側に固定するためのフランジ部を有
    し、前記ハウジングの前記電子回路固定部の片側開口面
    と前記副空気通路を構成する溝状通路とを覆う部材であ
    り、前記フランジ部の近傍に突起を形成したベース部材
    が、前記ハウジングへ接着あるいは溶着して固定され、
    前記ハウジングの前記電子回路固定部の前記ベース部材
    取付面の反対側開口面を覆う部材であり、その全周ある
    いは一部に前記ハウジング方向へ突起を形成したカバー
    が、前記ハウジングの枠体部のカバー側面に設けられた
    溝あるいは穴と前記カバーの突起部が嵌合されるように
    接着あるいは溶着により固定され、前記吸気通路を構成
    する部材には、前記ハウジングが前記副空気通路が前記
    吸気通路内に位置するように挿入される挿入穴と、その
    挿入穴部に外壁方向から掘り込んだ溝部を設け、前記吸
    気通路構成部材に前記ハウジングを挿入固定した時に、
    前記ベース部材が前記ハウジングから剥離しても、前記
    ハウジング部材の突起部が、前記吸気通路構成部材の溝
    部の底面に引っかかり、また、前記カバーは、前記ハウ
    ジングの溝あるいは嵌合長さが、前記吸気通路構成部材
    の挿入穴の内壁との隙間より大きく設定されており、前
    記カバーが前記ハウジングから剥離しても嵌合部が引っ
    かかるため、前記ベース部材及び前記カバーが前記吸気
    通路内に脱落することを防止すると共に、前記ベース部
    材に設けられた突起と、前記吸気通路構成部材の挿入穴
    部に設けられた溝の側壁により生じる隙間を、前記吸気
    通路構成部材の挿入穴の内壁と前記ハウジングにより生
    じる隙間より小さく設定し、前記吸気通路構成部材へ前
    記ハウジングを挿入固定した時に前記構成部材の突起と
    吸気通路構成部材の溝により固定位置決め及び取付角度
    決めを行うことを特徴とする発熱抵抗式空気流量測定装
    置。
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