JPH11257999A - スイッチ付ロータリエンコーダ - Google Patents

スイッチ付ロータリエンコーダ

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JPH11257999A
JPH11257999A JP5697998A JP5697998A JPH11257999A JP H11257999 A JPH11257999 A JP H11257999A JP 5697998 A JP5697998 A JP 5697998A JP 5697998 A JP5697998 A JP 5697998A JP H11257999 A JPH11257999 A JP H11257999A
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JP
Japan
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knob
hollow shaft
outer peripheral
shaft
insertion hole
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Application number
JP5697998A
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English (en)
Inventor
Hiroyasu Noguchi
廣康 野口
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Nidec Copal Corp
Original Assignee
Nidec Copal Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性に優れたスイッチ付ロータリエンコー
ダを提供すること。 【解決手段】 本発明のスイッチ付ロータリエンコーダ
は、操作用のノブ1と、ノブ1がスライド可能に挿入さ
れる挿入穴8を有する中空軸4と、中空軸4に連結され
た回転部13と、回転部13の変位を検出する検出部1
8,19と、ノブ1のスライドによりスイッチングされ
るスイッチ部20と、挿入穴8の内部に配置されてノブ
1を一方向に付勢する弾性部材9と、ノブ1の外周面と
挿入穴8の内周面との間に形成された空間3,5と、空
間3,5内に転動可能に配置された転動玉6とを備えて
いることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、回転量(回転変
位)を検出すると共にスイッチングを行うことのできる
スイッチ付ロータリエンコーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、回転量を検出すると共にスイッチ
ングを行うことのできるスイッチ付ロータリエンコーダ
としては、実開平2-6213号公報に記載のものなどが知ら
れている。これらのスイッチ付ロータリエンコーダは、
操作時に回転させるノブを回転させることにより回転量
を検出することができると共に、ノブをスライドさせる
ことによりスイッチングを行うことができる。これらの
スイッチ付ロータリエンコーダにおいては、上述したノ
ブが中空軸の内部にスライド可能に挿入されているのが
一般的である。
【0003】このとき、ノブの外周面上にスライド方向
に対して平行な複数のスプラインを形成すると共に中空
軸の内周面上にもスライド方向に対して平行な複数のス
プラインを形成し、互いのスプラインを噛み合わせて中
空軸に対してノブがスライド可能となるようにしてい
る。あるいは、ノブの外周面上と中空軸の内周面上に、
キーとキー溝とを形成させて、中空軸に対してノブがス
ライド可能となるようにしている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述したよう
なスイッチ付ロータリエンコーダにおいては、スライド
時にノブの外周面と中空軸の内周面とが摺動するため摩
耗が生じやすく、耐久性上さらなる改良が望まれてい
た。
【0005】従って、本発明の目的は、耐久性に優れた
スイッチ付ロータリエンコーダを提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、操作用のノブと、ノブがスライド可能に挿入される
挿入穴を有する中空軸と、中空軸に連結された回転部
と、回転部の変位を検出する検出部と、ノブのスライド
によりスイッチングされるスイッチ部と、挿入穴の内部
に配置されてノブを一方向に付勢する弾性部材と、ノブ
の外周面と挿入穴の内周面との間に形成された空間と、
空間内に転動可能に配置された転動玉とを備えているこ
とを特徴としている。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、ノブの外周面には、挿入穴の内周面と
の摺動を案内するよう、ノブのスライド方向に平行な外
周溝が形成され、挿入穴の内周面には、ノブの外周面と
摺動するよう、外周溝と対向する内周溝が形成され、転
動玉は、外周溝および内周溝との間に形成された空間内
に、外周溝および内周溝と接触するよう配置しているこ
とを特徴としている。
【0008】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、ノブの回転軸線上に位置するシ
ャフトの一方端をノブの一端から突設させ、シャフトの
先端部によりスイッチ部のスイッチングを行うようにし
たことを特徴としている。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明のスイッチ付ロータリエン
コーダの第一実施形態について、図1〜図3を参照しつ
つ説明する。
【0010】図1〜図3には、本発明の第一実施形態が
示されており、図1は非スイッチング時の断面図、図2
は図1におけるX−X線端面図、図3はスイッチング時
の断面図である。
【0011】操作時に回転・スライドさせるノブ1は、
外径の異なる円柱を結合させた形態を有しており、円柱
部の中心軸線を回転軸線として回転され、この回転軸線
方向にスライドされる。ノブ1の外径の小さい円柱部の
外周面上、即ち、後述する中空軸4の挿入穴8と摺動す
る外周面上には、上述した回転軸線と平行な外周溝3が
三つ均等に配置形成されている。外周溝3は、半円形断
面を有しており、それらの端部はノブ1の端部にまで達
している。
【0012】ノブ1の外径の大きい円柱部の外周面上に
は、操作時に掴みやすくするための細かな凹凸や、ノブ
1に対して操作ツマミを取り付けるためのスプラインな
どが形成される。また、ノブ1の外径の小さい円柱部の
端面中央からは、シャフト2の一方端が突設されてい
る。シャフト2は、ノブ1に対して圧入されてノブ1と
一体化されており、上述した回転軸線上に位置してい
る。
【0013】上述したノブ1の外径の小さい円柱部は中
空軸4の挿入穴8内に挿入されている。挿入穴8は、中
空軸4の一端側に開口されており、その内径はノブ1の
挿入部分とほぼ等しくされているが、ノブ1は、挿入穴
8に圧入されているのではなく、中空軸4に対してスラ
イド可能である。
【0014】挿入穴8の内周面上、即ち、ノブ1の外径
の小さい円柱部分と摺動する内周面上には、上述した外
周溝3に対向する内周溝5が三つ均等に配置形成されて
いる。内周溝5も、上述した回転軸線と平行に配置形成
され、半円形断面を有し、それらの端部は中空軸4の端
部にまで達している。
【0015】ノブ1の外周溝3と中空軸4の内周溝5と
により円形断面を有する空間が形成され、この空間に転
動玉6がはめ込まれている。転動玉6の直径は、外周溝
3および内周溝5により形成された空間の断面内径にほ
ぼ等しくされており、転動玉6は、外周溝3および内周
溝5の双方に接触している。
【0016】ノブ1が中空軸4に対して取り付けられた
場合、外周溝3の開放端は内周溝5の外方に位置し、内
周溝5の開放端は外周溝3の外方に位置しており、転動
玉6が外周溝3および内周溝5により形成される空間か
ら脱落しないようにされている。ノブ1をスライドさせ
た場合であっても、外周溝3と内周溝5とのラップ量が
変化するが、外周溝3の開放端は内周溝5の外方に位置
し、内周溝5の開放端は外周溝3の外方に位置してい
る。外周溝3および内周溝5をこのように形成させてお
けば、組立時にノブ1と中空軸4の間に転動玉6を容易
に配置させることができる。
【0017】挿入穴8の底部には貫通孔が形成されてお
り、上述したシャフト2が貫通されている。貫通された
シャフト2の先端部にはCリング16が取り付けられて
おり、ノブ1およびシャフト2が中空軸4から抜け外れ
てしまうのを抑止している。挿入穴8の深さは、ノブ1
の挿入部分の長さよりも充分に深くされて空間が形成さ
れており、この空間に弾性部材であるコイルスプリング
9が配置されている。コイルスプリング9は、その自然
長よりもやや縮められた状態で配置されており、ノブ1
を図1中左方向に付勢している。
【0018】中空軸4の先端には、透明樹脂により形成
された円盤状の回転部13が連結固定されている。外周
面にスプライン7が形成された中空軸4の先端を回転部
13中央の貫通孔にはめ込むことで、中空軸4に対して
回転部13を固定している。回転部13のノブ1側の表
面外周寄りには、一対の反射面15を有するプリズム部
が形成されている。一方、反射面15が形成されている
表面の反対側の表面には、回転部13の中心から放射状
に形成されたレンズ面14が形成されている。
【0019】一体化された上述したノブ1、中空軸4お
よび回転部13は、中空軸4においてケース10に回転
可能な状態で取り付けられている。ケース10は、中空
軸4が挿入される円筒部11と、この円筒部11に連結
されて回転部13が内部に配される椀状部とからなる。
中空軸4のノブ1側の端部は鍔状に広げられており、他
方の端部には回転部13が連結固定されているため、中
空軸4の鍔状の部分と回転部13によりケース10の円
筒部11を挟み込んで、中空軸4の回転軸線方向の位置
決めがされている。
【0020】また、中空軸4の外径はケース10の円筒
部11の内径にほぼ等しく、中空軸4はケース10の円
筒部11に挿入されているだけであるので、一体化され
たノブ1、中空軸4および回転部13は、ケース10の
円筒部11内で自由に回転する。また、ケース10の円
筒部11の外周面にはネジ溝12が形成されており、こ
のネジ溝12を用いてエンコーダ自体をパネルなどに取
り付けることができるようにされている。
【0021】ケース10の椀状部の開放端には、基板1
7が取り付けられている。基板17には、回転部13の
上述したレンズ面14に対向させて、検出部である投光
部18および受光部19が配置されている。受光部19
は、投光部18により投光され、透明樹脂により形成さ
れた回転部13の内部を通過して一対の反射面15によ
り反射されて戻ってきた光を受光する。回転部13が回
転されているときに受光部19において受光される光
は、レンズ面14により強弱のあるパルスとして検出さ
れ、このパルスから回転部13の回転量を得ることがで
きる。
【0022】シャフト2の延長線上に位置する基板17
の表面には、スイッチ部であるコンタクトスイッチ20
が配置されている。コンタクトスイッチ20は、シャフ
ト2の先端部によりスイッチングされるもので、具体的
には、シャフト20の先端によりオン−オフされるボタ
ンを有しているものや、隣接された二接点がシャフト2
の先端により短絡されるようなものなどである。
【0023】また、基板17にはリード線21が接続さ
れており、リード線21はエンコーダ外部に導出されて
いる。リード線21は、投光部18、受光部19および
コンタクトスイッチ20のほか、基板上の電子部品に電
力を供給するのと、受光部19やコンタクトスイッチ2
0などにより検出された検出結果を電気信号としてエン
コーダ外部に送信するのとに用いられる。基板17の取
り付けられたケース10の開口端側には蓋22が取り付
けられており、蓋22は回転部13や基板17上の部品
を外部から保護している。
【0024】次に、上述したエンコーダの使用方法につ
いて簡単に説明する。
【0025】非スイッチング時、即ちノブ1を中空軸4
に対してスライドさせていない図1に示される状態にお
いては、通常のロータリエンコーダと全く同様に用いる
ことができ、ノブ1を回転させた回転量は、受光部19
により検出されるパルスから得ることができる。このと
き、ノブ1を回転させても、外周溝3および内周溝5の
内部に収納された転動玉6により、ノブ1に対する中空
軸4(あるいは中空軸4に対するノブ1)の回転が抑止
されている。このため、ノブ1と中空軸4とは一体的に
回転し、中空軸4に固定された回転部13も回転する。
【0026】一方、スイッチング時、即ちノブ1を中空
軸4に対してスライドさせた図3に示される状態におい
ては、通常のロータリエンコーダと全く同様にノブ1の
回転量を検出することができると共に、スイッチングを
行うことができる。スイッチング動作は、ノブ1を中空
軸4に対してスライドさせ、ノブ1から突出させたシャ
フト2により基板上のコンタクトスイッチ20をオン−
オフさせることにより行う。例えば、ノブ1を回転させ
た時に検出されるパルス量と関連付けて数値を選択し、
選択した数値をノブ1スライドさせることにより、ノブ
1から手を離すことなくスイッチングにより入力するこ
とができる。
【0027】このとき、ノブ1が中空軸4に対してスラ
イドするとき、転動玉6は、外周溝3および内周溝5に
より形成される空間内をスライド方向に転動してベアリ
ングボールとして機能し、ノブ1が円滑にスライドする
ようにしている。また、外周溝3および内周溝5および
転動玉6は、ノブ1が回転軸線方向に真っ直ぐにスライ
ドするように、ノブ1のスライドもガイドしている。
【0028】上述したエンコーダによれば、ノブ1を回
転させることにより中空軸4を介して回転部13を回転
させ、投光部18および受光部19でノブ1の回転量
(回転変位)を検出すると同時に、ノブ1を中空軸4に
対して回転軸線方向にスライドさせることにより、シャ
フト2を介してスイッチングを行うことができる。この
ため、ノブ1から手を離すことなく、ノブ1の回転量の
検出とスイッチング動作を簡便に行うことができる。ノ
ブ1から手を離さずに回転量の検出とスイッチングとを
行えるため、その操作は迅速且つ正確に行うことができ
る。
【0029】このとき、ノブ1と中空軸4との間に形成
された空間(外周溝3および内周溝5により形成された
空間)内に転動玉6が配置されているので、ノブ1およ
び中空軸4の摩耗を低減することができ、エンコーダと
しての耐久性が向上する。
【0030】また、転動玉6がノブ1と中空軸4との間
に形成された空間(外周溝3および内周溝5により形成
された空間)内において、ノブ1および中空軸4のそれ
ぞれに対して押しつけられた状態で収納されているの
で、ノブ1および中空軸4との間のガタの発生を効果的
に抑止することができる。スプラインなどを用いる場合
は、スプライン同士の表面を全て均等に面接させること
は非常に困難であり、ガタを発生させないためには非常
に精密な加工が必要となってしまう。
【0031】また、転動玉6がノブ1と中空軸4との間
に形成された空間(外周溝3および内周溝5により形成
された空間)において転動するため、ノブ1を中空軸4
に対して円滑にスライドさせることができる。このた
め、ノブ1によるスイッチング動作を円滑に行うことが
でき、操作性が向上する。
【0032】ここで、ノブ1と中空軸4との間に形成さ
れた空間を、回転軸線に対して平行に形成された外周溝
3とこの外周溝3に対向して形成された内周溝5とによ
り形成させることにより、転動玉6は、外周溝3および
内周溝5の双方の内面に対して、摺動するのではなくて
内面上を転がるようになるため、これらの内面の摩耗を
最小限にすることができ、摩耗防止上特に好ましい。こ
の結果、エンコーダとしての耐久性をより効果的に向上
させることができる。
【0033】なお、ノブ1と中空軸4との間に形成され
た空間を、直線状の外周溝3と直線状の内周溝5とによ
り形成させることにより、転動玉6がこの空間内を自由
に移動するので、外周溝3および内周溝5と転動玉6と
の接触部は常に移動し、摩耗を局所的に発生させること
もない。
【0034】また、直線状の外周溝3と直線状の内周溝
5とを対向させて、この空間に転動玉6を配置している
ため、中空軸4に対してノブ1を回転させずに両者を一
体的に回転させることができるようになる。このため、
ノブ1を回転させて中空軸4に連結された回転部の回転
量を検出する場合は、回転量の検出精度を向上させるこ
とができる。
【0035】また、上述したエンコーダによれば、ノブ
1の回転軸線上に配置したシャフト2の先端部によりコ
ンタクトスイッチ20をスイッチングするので、ノブ1
のスライド動作を直接的に用いてスイッチングを行うこ
とができる。シャフト2はノブ1の回転軸線上、即ちノ
ブ1の中心を通るスライド方向に配されており、ノブ1
をスライドさせる力が部材の撓みなどで吸収されること
なく直接スイッチング動作に利用されるため、確実なス
イッチング動作を行うことができる。また、コンタクト
スイッチ20がオン−オフ時にクリック感が得られるよ
うなものなどである場合、スイッチングを行ったことを
シャフト2を介してノブ1を操作する指などに確実に伝
わるため、スイッチングを確実に行うことができる。
【0036】次に、本発明のスイッチ付ロータリエンコ
ーダの第二実施形態について、図4及び図5を参照しつ
つ説明する。
【0037】この実施形態においては、ノブ1のほとん
どが中空軸4の挿入穴8内に挿入されている。また、上
述した第一実施形態における外周溝3に代えて、半球状
の凹部30がノブ1の外径の小さい部分の外周面上に形
成されている。また、挿入穴8の内部には第一実施形態
における内周溝5に相当するものは形成されておらず、
挿入穴8の端部は、ノブ1の外径が大きい部分とほぼ等
しい内径とされており、ノブ1は中空軸4に対してスラ
イド可能であると共に回転可能である。
【0038】この実施形態においては、中空軸4を直接
回転させることにより、回転部13が回転される。この
場合であっても、中空軸4を回転させている手を離さず
に、中空軸4の挿入穴8内に挿入されているノブ1をス
ライドさせてスイッチングすることが可能である。この
ように中空軸4を直接回転させる場合は、中空軸4に対
してノブ1が回転しても、回転量の検出およびスイッチ
ングは支障なく行うことができる。
【0039】なお、本発明のスイッチ付ロータリエンコ
ーダは、上述した実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述した第一実施形態においては、直線状の外
周溝3と直線状の内周溝5とにより、ノブ1と中空軸4
との間に空間を形成させたが、他の形態の空間を形成す
ることも可能である。
【0040】例えば、図6(a)に示されるように、上述
した第一実施形態における外周溝3に代えて半球状の凹
部30を設け、この凹部30と内周溝5とにより形成さ
れた空間内に転動玉6を転動可能に配置しても良い。こ
の場合も、転動玉6を介在させることにより、ノブ1お
よび中空軸4の摩耗を低減させることができ、エンコー
ダとしての耐久性を向上させることができる。
【0041】あるいは、図6(b)に示されるように、上
述した第一実施形態における外周溝3に代えて頂部に半
球状の凹部を有する突起31を設け、この突起31の頂
部と内周溝5とにより形成された空間内に転動玉6を転
動可能に配置しても良い。この場合も、転動玉6を介在
させることにより、ノブ1および中空軸4の摩耗を低減
させることができ、エンコーダとしての耐久性を向上さ
せることができる。
【0042】あるいは、図6(c)に示されるように、上
述した第一実施形態における外周溝3に相当する部位を
形成させずに、ノブ1の外周面上に一対の玉保持突起3
2を設け、内周溝5により形成された空間内における一
対の玉保持突起32間に転動玉6を転動可能に配置して
も良い。転動玉6は、一対の玉保持突起32によりその
位置が規制されている。この場合も、転動玉6を介在さ
せることにより、ノブ1および中空軸4の摩耗を低減さ
せることができ、エンコーダとしての耐久性を向上させ
ることができる。
【0043】また、上述した第一及び第二実施形態にお
いては、回転部13をプリズムとして機能させる光学的
ロータリエンコーダであったが、回転部に放射状の複数
のスリットを設けて投光した光の通過・遮蔽で回転量を
検出したり、回転部に放射状に反射部と非反射部を交互
に形成し、反射光の強弱で回転量を検出するようにして
も良い。また、本発明のスイッチ付ロータリエンコーダ
は、上述した光学式以外の機械式や磁気式のロータリエ
ンコーダにも応用できる。
【0044】また、上述した第一実施形態のように、ノ
ブ1と中空軸4との間の空間を外周溝3および内周溝5
により形成させる場合、外周溝3、内周溝5および転動
玉6は、一組や二組あるいは四組以上設けられても良
く、外周溝、内周溝および転動玉を何組設けるかは、配
設スペースや加工・組立容易性などを考慮して決定す
る。ただし、中空軸4に対するノブ1の回転方向のガタ
を効果的に抑止し、中空軸4に対するノブ1のスライド
を安定して円滑にするという点を考慮すれば、複数組の
外周溝、内周溝および転動玉を均等に設けることが好ま
しい。また、弾性部材としては、上述したコイルスプリ
ング9以外にも、竹の子バネやスポンジなどの弾性復元
力を有する種々の部材を用いることができる。
【0045】また、ノブは、操作時に直接的に回転・ス
ライドされても良いが、ノブに操作ツマミを取り付けて
操作ツマミを介して回転・スライドされても良い。さら
に、ノブの回転やスライドにクリック感を与えるための
クリック機構を、エンコーダに内蔵させることもでき
る。またさらに、スイッチング部は、回転量を検出しな
がら検出した回転量を入力するために用いることもでき
るし、ノブの位置(非押し込み位置と押し込み位置)の
違いをスイッチングにより検出して、それぞれのノブの
位置においてそれぞれ別個の回転量を測定するように切
り替えるなど、種々のスイッチングを行うことができ
る。
【0046】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ノブか
ら手を離さずに回転量の検出とスイッチングとを行うこ
とができるのに加えて、転動玉をノブと中空軸との間に
形成された空間に配置することで、ノブおよび中空軸の
摩耗を低減させることができる。このため、エンコーダ
としての耐久性を向上させることができる。
【0047】また、転動玉をノブと中空軸との間に形成
された空間に配置し、転動玉をノブおよび中空軸のそれ
ぞれに対して押しつけられた状態で収納させるので、ノ
ブおよび中空軸との間のガタの発生を効果的に抑止する
ことができる。この結果、ノブを回転させて回転量の検
出を行う際に、回転量の検出を精度良く行うことができ
る。また、転動玉が上述した空間内において転動するた
め、ノブを中空軸に対して円滑にスライドさせることが
でき、操作性を向上させることができる。
【0048】請求項2に記載の発明によれば、ノブと中
空軸との間に形成された空間を、回転軸線に対して平行
に形成された外周溝とこの外周溝に対向して形成された
内周溝とにより形成させることにより、転動玉を外周溝
および内周溝の双方に対して摺動させずに転がして、摩
耗を最小限に抑制することができ、エンコーダとしての
耐久性をより効果的に向上させることができる。
【0049】また、ノブと中空軸との間に形成された空
間を直線状の外周溝と直線状の内周溝とにより形成させ
ることにより、転動玉がこの空間内を自由に移動するの
で、外周溝および内周溝と転動玉との接触部は常に移動
し、摩耗を局所的に発生させることもない。また、直線
状の外周溝と直線状の内周溝とを対向させて、この空間
に転動玉を配置しているため、ノブを回転させて中空軸
に連結された回転部の回転量を検出する際の精度を向上
させることができる。
【0050】請求項3に記載の発明によれば、ノブの回
転軸線上に位置されたシャフトを介して、ノブをスライ
ドさせる力を直接スイッチング動作に利用するため、確
実なスイッチング動作を行うことができる。また、スイ
ッチングを行ったことをシャフトを介してノブを操作す
る指などに確実に伝えることができるため、スイッチン
グを確実に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のスイッチ付ロータリエンコーダの第一
実施形態(非スイッチング時)を示す断面図である。
【図2】図1におけるX−X線端面図である。
【図3】本発明のスイッチ付ロータリエンコーダの第一
実施形態(スイッチング時)を示す断面図である。
【図4】本発明のスイッチ付ロータリエンコーダの第二
実施形態(非スイッチング時)を示す断面図である。
【図5】図4におけるY−Y線端面図である。
【図6】転動玉の種々の配置状態を示す一部断面斜視図
である。
【符号の説明】
1…ノブ、2…シャフト、3…外周溝(空間)、4…中
空軸、5…内周溝(空間)、6…転動玉、8…挿入穴、
9…コイルスプリング(弾性部材)、10…ケース、1
3…回転部、17…基板、18…投光部(検出部)、1
9…受光部(検出部)、20…コンタクトスイッチ(ス
イッチ部)。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年3月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】ノブ1の外径の大きい円柱部の外周面上に
は、操作時に掴みやすくするための細かな凹凸や、ノブ
1に対して操作ツマミを取り付けるためのスプラインな
どを形成するようにしてもよい。また、ノブ1の外径の
小さい円柱部の端面中央からは、シャフト2の一方端が
突設されている。シャフト2は、ノブ1に対して圧入さ
れてノブ1と一体化されており、上述した回転軸線上に
位置している。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 操作用のノブと、 前記ノブがスライド可能に挿入される挿入穴を有する中
    空軸と、 前記中空軸に連結された回転部と、 前記回転部の変位を検出する検出部と、 前記ノブのスライドによりスイッチングされるスイッチ
    部と、 前記挿入穴の内部に配置されて前記ノブを一方向に付勢
    する弾性部材と、 前記ノブの外周面と前記挿入穴の内周面との間に形成さ
    れた空間と、 前記空間内に転動可能に配置された転動玉とを備えてい
    ることを特徴とするスイッチ付ロータリエンコーダ。
  2. 【請求項2】 前記ノブの外周面には、前記挿入穴の内
    周面との摺動を案内するよう、前記ノブのスライド方向
    に平行な外周溝が形成され、 前記挿入穴の内周面には、前記ノブの外周面と摺動する
    よう、前記外周溝と対向する内周溝が形成され、 前記転動玉は、前記外周溝および前記内周溝との間に形
    成された前記空間内に、前記外周溝および前記内周溝と
    接触するよう配置していることを特徴とする請求項1に
    記載のスイッチ付ロータリエンコーダ。
  3. 【請求項3】 前記ノブの回転軸線上に位置するシャフ
    トの一方端を前記ノブの一端から突設させ、前記シャフ
    トの先端部により前記スイッチ部のスイッチングを行う
    ようにしたことを特徴とする請求項1又は2に記載のス
    イッチ付ロータリエンコーダ。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8575501B2 (en) 2011-09-12 2013-11-05 Whirlpool Corporation Household appliance having a user interface with a user-exchangeable touch wheel and rotary encoder
CN105773262A (zh) * 2015-01-14 2016-07-20 圣杰国际股份有限公司 高速门型加工中心机

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US8575501B2 (en) 2011-09-12 2013-11-05 Whirlpool Corporation Household appliance having a user interface with a user-exchangeable touch wheel and rotary encoder
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