JPH11257076A - 冷却ファンの制御装置 - Google Patents

冷却ファンの制御装置

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JPH11257076A
JPH11257076A JP5543298A JP5543298A JPH11257076A JP H11257076 A JPH11257076 A JP H11257076A JP 5543298 A JP5543298 A JP 5543298A JP 5543298 A JP5543298 A JP 5543298A JP H11257076 A JPH11257076 A JP H11257076A
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cooling water
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 冷却ファンの回転数制御の適正化を図る。 【解決手段】 第1水温検出手段14で検出される冷却
水の水温T1が所定値Ta以下の場合には、第2水温手段
15により検出した水温T2に応じて冷却ファン11の
回転数Dを制御するので、冷却ファン11の無駄な稼働
を防止することができると共に効果的に冷却水を空冷す
ることができる一方、第1水温検出手段14で検出され
る冷却水の水温T1が所定値Taを越えた場合には、制御
手段が該第1水温検出手段14により検出される冷却水
の水温T1が所定値Ta以下になるまでラジエータ5に対
向して設けた冷却ファン11を作動させて冷却水を空冷
し、エンジン排出側の冷却水の水温を下げるので、エン
ジンルームの熱環境を適正に保ち、周辺部品への熱によ
る影響を低減することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、エンジンの冷却水
を冷却するための冷却ファンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の冷却ファンの制御装置としては、
例えば特開昭58−96119号公報に示されているよ
うに、水温センサによりエンジンの冷却水温が検出さ
れ、その検出結果に基づいて、ラジエータに対向して設
けられた冷却ファンを作動・停止するようにしてある。
【0003】すなわち、検出水温が冷却ファン作動用の
設定温度よりも高くなった場合には、冷却水を冷却する
必要が生じたものとして、コンピュータが冷却ファンを
作動させる一方、検出水温が停止用の設定温度よりも低
くなった場合には、冷却水を冷却する必要がなくなった
ものとして、前記コンピュータが冷却ファンを停止させ
て、冷却水の水温の異常な上昇又は低下の抑制を制御す
るようにしてある。
【0004】ところで、このような冷却系においては、
一般的にエンジン本体とラジエータの間にサーモスタッ
トが設けられている。
【0005】このサーモスタットは、冷却水の水温によ
り自己開閉する弁の一種で、冷却水の水温が所定値未満
の時はエンジンおよびラジエータ間の通路を閉塞して、
ラジエータからエンジン本体への流入を遮断する一方、
冷却水の水温が所定値を越えるとエンジンおよびラジエ
ータ間の通路を開放し、ラジエータからエンジン本体へ
の流入を許容するものである。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の構造では、
冷却水の水温を検出する水温センサは、エンジン本体の
冷却水排出口などエンジン本体内から排出される冷却水
の水温を検出するエンジン排出口側、もしくは、ラジエ
ータのロアタンクやラジエータとエンジン本体との配管
途中などラジエータにより冷却され、エンジン本体内に
供給される冷却水の水温を検出するエンジン供給口側の
何れか一方に設けてあるのが一般的であった。
【0007】このように例えば、エンジン排出側にのみ
水温センサを設け、該水温センサによりエンジン排出側
の冷却水の水温を検出して、水温が設定値を越えた時に
はコンピュータによって冷却ファンを作動させて冷却水
の水温の異常な上昇を抑制しようとした場合、エンジン
本体とラジエータとの間に設けたサーモスタットが水温
が上昇してもすぐには全開にはならず徐々に開いていく
ので、開弁初期にはラジエータからエンジン本体への流
入が少いために効果的に冷却水の水温を下げることがで
きず、従って、冷却ファンの稼働率が増えてしまうとい
う事態が生じる恐れがあった。
【0008】その結果、冷却ファンの回転に伴う騒音発
生時間の増大、冷却ファンの耐久性低下、燃費の悪化と
いった各種不具合が生じる恐れがあった。
【0009】一方、エンジン周辺部品の熱対策など、エ
ンジンルームの熱環境上はエンジン排出側の水温を一定
温度範囲にしておくことが好ましいが、エンジン供給側
にのみ水温センサを設けた場合、エンジン出入口での水
温差が常に一定ではないため、このエンジン供給側の水
温センサだけでエンジン排出側の水温を一定温度範囲に
保つことは困難で、エンジン周辺部品の熱対策など各種
対策を施す必要があった。
【0010】そこで本発明は、冷却ファン稼働率が増え
ることによる不具合の発生を抑制すると共に、エンジン
排出側の水温を一定値範囲に保ち、エンジンルーム内の
熱環境の向上を図ることのできる冷却ファンの制御装置
を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1にあっては、水
冷式エンジンの冷却水を冷却するためのラジエータと、
該ラジエータに対向して設けられた冷却ファンと、エン
ジンからラジエータへ排出される冷却水温度を検出する
第1水温検出手段と、ラジエータからエンジンへ供給さ
れる冷却水温度を検出する第2水温検出手段と、前記第
1水温検出手段により検出された冷却水温度が所定値よ
りも低い場合、前記第2水温検出手段により検出された
冷却水温度に応じて冷却ファンの回転数を制御し、ま
た、前記第1水温検出手段により検出された冷却水温度
が所定値を越えた場合、前記第1水温検出手段により検
出された冷却水温度に応じて冷却ファンの回転数を制御
する制御手段とを備えたことを特徴としている。
【0012】請求項2にあっては、請求項1に記載の所
定値は、車速,エンジン回転数,トルクの何れかに応じ
て設定されることを特徴としている。
【0013】請求項3にあっては、請求項1,2に記載
の制御手段は、前記第1水温検出手段により検出された
冷却水温度が前記所定値を越えた場合、現在の冷却水温
度と所定時間後の冷却水温度とから平均水温を算出し、
該平均水温が前記所定値よりも低い場合、前記第2水温
検出手段により検出された冷却水温度に応じて前記冷却
ファンの回転数を制御し、また、前記平均水温が前記所
定値よりも高い場合、前記第1水温検出手段により検出
された冷却水の水温に応じて前記冷却ファンの回転数を
制御するようにしたことを特徴としている。
【0014】
【発明の効果】請求項1によれば、水冷式エンジンの冷
却水を冷却するためのラジエータと、該ラジエータに対
向して設けられた冷却ファンと、エンジンからラジエー
タへ排出される冷却水温度を検出する第1水温検出手段
と、ラジエータからエンジンへ供給される冷却水温度を
検出する第2水温検出手段と、前記第1水温検出手段に
より検出された冷却水温度が所定値よりも低い場合、前
記第2水温検出手段により検出された冷却水温度に応じ
て冷却ファンの回転数を制御し、また、前記第1水温検
出手段により検出された冷却水温度が所定値を越えた場
合、前記第1水温検出手段により検出された冷却水温度
に応じて冷却ファンの回転数を制御する制御手段とを備
えてあるため、第1水温検出手段で検出されるエンジン
排出側の冷却水の水温が基準値以下の場合には、ラジエ
ータを介した水温を検出する第2水温手段により検出し
た水温に応じてラジエータに対向して設けた冷却ファン
の回転数を制御するようにしてあるので、エンジン本体
とラジエータとの間に設けたサーモスタットがラジエー
タからエンジン本体への経路を閉塞しているときには、
第2水温検出手段で検出される水温に変化は現れずに冷
却ファンの無駄な稼働を防止することができると共に、
前記サーモスタットがラジエータからエンジンへの経路
を開放したときには、前記第2水温検出手段により冷却
水の水温を検出して、制御手段により水温に応じてラジ
エータに対向して設けた冷却ファンの回転数を制御し、
効果的に冷却水を空冷することができる一方、第1水温
検出手段で検出される冷却水の水温が基準値を越えた場
合には、制御手段が該第1水温検出手段により検出され
る冷却水の水温が基準値以下になるまでラジエータに対
向して設けた冷却ファンを作動させて冷却水を空冷し、
エンジン排出側の冷却水の水温を下げるので、エンジン
ルームの熱環境を適正に保ち、周辺部品への熱による影
響を低減することができる。
【0015】請求項2によれば、請求項1の効果に加え
て、前記所定値は、車速,エンジン回転数,トルクの何
れかに応じて設定されるようにしてあるため、エンジン
のアイドリング時や走行時など運転状況に応じて冷却フ
ァンの回転数制御を行うことができる。
【0016】請求項3によれば、請求項1,2の効果に
加えて、前記制御手段は車両の急加速、急減速時などエ
ンジン負荷や車速が大きく変化した際に、一時的にエン
ジン排出側の冷却水の水温が大きく上昇変化して、第1
水温検出手段により検出された冷却水温度が前記所定値
を越えた場合、現在の冷却水温度と所定時間後の冷却水
温度とから平均水温を算出し、該平均水温が前記所定値
よりも低い場合、前記第2水温検出手段により検出され
た冷却水温度に応じて前記冷却ファンの回転数を制御
し、また、前記平均水温が前記所定値よりも高い場合、
前記第1水温検出手段により検出された冷却水の水温に
応じて前記冷却ファンの回転数を制御するようにしてあ
るため、冷却水の水温が一時的な変化なのかどうかを判
断し、第1水温検出手段と、第2水温検出手段との切り
替え頻度を抑制し、適正に冷却ファンの回転数制御を行
うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図面
と共に詳述する。
【0018】図1は、本発明を適用した冷却ファンの制
御装置の概略構成を示すもので、1はエンジン本体を示
しており、このエンジン本体1が加熱するのを防止する
ためにその内部に図外のウォータージャケットを設け、
該ウォータージャケット内に冷却水を流すことによって
エンジン本体1を水冷するようにしてある。
【0019】エンジン本体1の前方には、アッパタンク
2、コア3、ロアタンク4からなるラジエータ5が配置
してある。コア3はアッパタンク2及びロアタンク4を
連結する図外の多数本のチューブとそれらチューブの周
囲に設けられた図外の冷却フィンとを備えている。
【0020】6はエンジン本体1の冷却水排出口にその
一端を接続した冷却水の第1通路を示し、該第1通路6
の他方端は前記ラジエータ5のアッパタンク2に接続し
てある。
【0021】また、7はエンジン本体1の冷却水供給口
にその一端を接続した冷却水の第2通路を示しており、
該第2通路7の他方端は前記ラジエータ5のロアタンク
4に連通してある。
【0022】これら第1通路6,第2通路7,エンジン
本体1内の図外のウォータージャケット,ラジエータ
5,及び後述するバイパス通路8により冷却水通路9を
形成している。
【0023】この冷却水通路9の一部、具体的には第2
通路7とウォータージャケットとの接続部分には図外の
ウォーターポンプが設けてあり、このウォーターポンプ
を起点として冷却水は前記冷却水通路9内を循環してい
る。
【0024】この循環中、冷却水は図外のウォータージ
ャケットを通過する際にエンジン本体1の熱を吸収し、
基本的にラジエータ5のコア3を通過する際に前述した
図外の冷却フィンから熱を放射している。
【0025】第1通路6及び第2通路7はバイパス通路
8によって連通されていて、後述するサーモスタット1
0の働きにより、冷却水がラジエータ5を迂回する際に
はこのバイパス通路8を介して冷却水が循環できるよう
になっている。
【0026】前記サーモスタット10は第2通路7に対
するバイパス通路8の合流部分に配設されている。この
サーモスタット10は冷却水の温度に応じて作動する感
熱弁で、本実施形態ではワックスの熱による膨張・収縮
を利用して通路を開閉するいわゆるワックス型のものが
用いられている。
【0027】なお、サーモスタット10をこのようなワ
ックス型のものにかえて電子制御のものにしてもよいこ
とはもちろんである。
【0028】サーモスタット10は冷却水の温度Tが予
め定めた所定値以下のとき、第2通路7のラジエータ5
側を閉塞してラジエータ5からエンジン本体1への冷却
水の流通を遮断すると共に、バイパス通路8側を開放し
て、該バイパス通路8からエンジン本体1への流通を許
容する。
【0029】一方、サーモスタット10は冷却水の温度
Tが所定値を越えた場合、第2通路のラジエータ5側を
開放して、ラジエータ5からエンジン本体1への冷却水
の流通を許容すると共に、バイパス通路8側を閉塞し
て、該バイパス通路8からの第2通路7への冷却水の流
通を遮断する。
【0030】本実施形態では、前記ラジエータ5に対向
するようにして冷却ファン11が設けてある。
【0031】この冷却ファン11は強制的にラジエータ
5に風を送ることによって、該ラジエータ5の放熱作用
を促進するためのファン12と、該ファン12を回転さ
せるためのモータ13とを備えている。
【0032】また、第1通路6の途中、具体的には第1
通路6のエンジン排出側の端部に、エンジン本体1から
排出される直後の冷却水の水温T1を検出する第1水温
検出手段としての水温センサ14を設けると共に、第2
通路7の途中、具体的には第2通路7のラジエータ5の
ロアタンク4側の端部に、ラジエータ5により冷却され
エンジン本体1に供給される直前の冷却水の水温T2を
検出する第2水温検出手段としての水温センサ15を設
けてある。
【0033】さらに、エンジン本体1等には、スロット
ル開度を検出するスロットルポジショニングセンサ,エ
ンジン回転数を検出する回転数センサ,吸入空気量を検
出するエアフローメータ,吸気温センサ,車速センサ等
の各種運転状況を検出するセンサ類が設けられている。
【0034】前記水温センサ14,15をはじめとする
各種センサからの信号はエンジンコントロールユニット
16に入力されている。
【0035】本実施形態において、エンジンコントロー
ルユニット16は基準値設定手段、及び冷却ファン11
を制御する制御手段としての演算・制御を担っている。
【0036】次にこのような冷却ファン11の制御内容
を図2のフローチャートと共に具体的に説明する。
【0037】この図2に示すフローチャートはエンジン
コントロールユニット16によって実行される各処理の
うち、モータ13へ供給する電圧を制御して冷却ファン
11の回転数制御をするために行われる「冷却ファン制
御ルーチン」であり、エンジン始動時からエンジン停止
時まで所定時間毎の定時割り込みで実施される。
【0038】ステップ101で水温センサ14,15を
はじめとする各種センサ等の検出結果から冷却水の水温
T1,T2等各種運転状態を示す信号を読み込み、各種運
転状況に応じて水温の基準値Taを算出する。
【0039】この実施形態では、この水温の基準値Ta
を設定する際、図6に示すようなマップに基づいてその
時の車速に応じた基準値Taを算出するようにしてい
る。
【0040】なお、ここではこのように車速に応じて水
温の基準値Taを算出するようにしているが、その他、
エンジン回転数,トルク等を用いて基準値Taを算出す
るようにしても良い。
【0041】次に、ステップ102において、水温セン
サ14で検出されたエンジン排出側の冷却水の水温T1
が、ステップ1において算出された基準値Ta以下かど
うかを判断する。
【0042】ステップ102でエンジン排出側の水温T
1が基準値Ta以下であると判断されると、ステップ10
3に進み、水温センサ15で検出されたエンジン本体1
に供給される直前の冷却水の水温T2でファン回転数D
を制御するマップD=D2(図5)を選択しステップ1
04でファン回転数Dを制御する。
【0043】一方、ステップ102でエンジン排出直後
の水温T1が基準値Taを越えたと判断されると、ステッ
プ105に進み、水温T1でファン回転数Dを制御する
マップD=D1(図4)を選択し、ステップ104でフ
ァン回転数Dを制御する。
【0044】以上のように、水温センサ14で検出され
るエンジン排出側の冷却水の水温T1が基準値Ta以下の
場合には、ラジエータ5を介した水温を検出する水温セ
ンサ15により検出した水温T2に応じて冷却ファン1
1の回転数Dを制御するようにしてあるので、サーモス
タット10がラジエータ5からエンジン本体1への経路
を閉塞しているときには、水温センサ15で検出される
水温T2に変化は現れずに冷却ファン11の無駄な稼働
を防止することができると共に、前記サーモスタット1
0がラジエータ5からエンジン本体1への経路を開放し
て、バイパス通路8と、第2通路7との経路を閉塞した
ときには、水温センサ15により冷却水の水温T2を検
出して、この水温に応じてラジエータ5に対向して設け
た冷却ファン11の回転数Dを制御し、効果的に冷却水
を空冷することができる。
【0045】一方、水温センサ14で検出される冷却水
の水温T1が基準値Taを越えた場合には、制御手段は水
温センサ14により検出される冷却水の水温T1が基準
値Ta以下になるまでラジエータ5に対向して設けた冷
却ファン11を作動させて冷却水を空冷し、エンジン排
出側の冷却水の水温を下げるので、エンジンルームの熱
環境を適正に保ち、周辺部品への熱による影響を最小限
に抑えることができる。
【0046】しかも、運転状況(例えば、エンジン負荷
の大きさや車速)に応じてエンジン本体1から排出され
るエンジン排出側の冷却水の水温T1の基準値Taを設定
するようにしてあるため、走行状況に応じて冷却ファン
11の回転数制御を適切に行うことができる。
【0047】次に本発明の第2実施形態を図3に示すフ
ローチャートと共に説明する。
【0048】ステップ201で第一実施形態と同様に水
温センサ14,15をはじめとする各種センサ等の検出
結果から冷却水の水温T1,T2等各種運転状態を示す信
号を読み込み、各種運転状況に応じて水温の基準値Ta
を算出する。
【0049】次に、ステップ202において、現在の水
温センサ14で検出されたエンジン排出側の冷却水の水
温T1が、ステップ201において算出された基準値Ta
以下かどうかを判断する。
【0050】ステップ202でエンジン排出側の水温T
1が基準値Ta以下であると判断されると、ステップ20
7に進み、水温T2でファン回転数Dを制御するマップ
D=D2(図5)を選択しステップ206でファン回転
数Dを制御する。
【0051】一方、ステップ2でエンジン排出側の水温
T1が基準値Taを越えたと判断されると、ステップ20
3に進み水温T1が基準値Taを越えた時刻を時刻tとし
て時刻tから単位時間当たりの平均水温T1’を算出
し、ステップ204において、この単位時間当たりの平
均水温T1’が基準値Ta以下かどうかを判断する。
【0052】ステップ204で単位時間当たりの平均水
温T1’が基準値Ta以下であると判断されると、ステッ
プ207に進み、水温T2でファン回転数Dを制御する
マップD=D2(図5)を選択しステップ206でファ
ン回転数Dを制御する。
【0053】一方、ステップ204で単位時間当たりの
平均水温T1’が基準値Taを越えたと判断されると、ス
テップ205に進み、水温T1でファン回転数Dを制御
するマップD=D1(図4)を選択し、ステップ206
でファン回転数Dを制御する。
【0054】以上のように車両の急加速、急減速時など
エンジン負荷や車速が大きく変化してエンジン排出側の
冷却水の水温が一時的に大きく上昇変化して、水温セン
サ14で検出される水温T1が基準値設定手段により設
定された基準値Taを越えたとしても、制御手段は、前
記第1水温検出手段14により検出された冷却水の水温
T1が基準値Taを越えた時間Sからの単位時間当たりの
平均水温T1’を算出し、この算出された平均水温T1’
が基準値Taよりも低い場合には、水温センサ15によ
り検出された冷却水の水温T2に応じて前記冷却ファン
11の回転数Dを制御すると共に、この算出された冷却
水の平均水温T1’が前記基準値設定手段により設定さ
れた基準値Taを越えた場合には、水温センサ14によ
り検出された冷却水の水温T1に応じて前記冷却ファン
11の回転数Dを制御するようにしてあるため、冷却水
の水温が一時的な変化なのかどうかを判断し、水温セン
サ14と、水温センサ15との切り替え頻度を抑制し、
ファン騒音の増減の頻度を抑制するため、適正に冷却フ
ァンの回転数制御を行うことができる。
【0055】また、これら第1,第2実施形態におい
て、冷却ファン11の回転数Dの制御量が、水温センサ
14によるマップD=D1(図4)と水温センサ15に
よるマップD=D2(図5)との切り替わりでは、理論
上は回転数Dがステップ的に変化するような場合であっ
ても、図7の波線に示すように回転数Dを段階的に制御
して回転数の急激な変化による不具合を抑制するように
していることはいうまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態における冷却ファン制御装
置の概略構成図。
【図2】同実施形態における制御システムのフローチャ
ート。
【図3】本発明の第2実施形態における制御システムの
フローチャート。
【図4】冷却ファン回転数制御マップ(D=D1)。
【図5】冷却ファン回転数制御マップ(D=D2)。
【図6】車速に応じて基準値Taを制御するマップ。
【図7】切り替え時における冷却ファン回転数制御の説
明図。
【符号の説明】
1 エンジン本体 5 ラジエータ 6 第1通路 7 第2通路 8 バイパス通路 11 冷却ファン 14 水温センサ(第1水温検出手段) 15 水温センサ(第2水温検出手段) 16 エンジンコントロールユニット(制御手段)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水冷式エンジンの冷却水を冷却するため
    のラジエータと、該ラジエータに対向して設けられた冷
    却ファンと、エンジンからラジエータへ排出される冷却
    水温度を検出する第1水温検出手段と、ラジエータから
    エンジンへ供給される冷却水温度を検出する第2水温検
    出手段と、前記第1水温検出手段により検出された冷却
    水温度が所定値よりも低い場合、前記第2水温検出手段
    により検出された冷却水温度に応じて冷却ファンの回転
    数を制御し、また、前記第1水温検出手段により検出さ
    れた冷却水温度が所定値を越えた場合、前記第1水温検
    出手段により検出された冷却水温度に応じて冷却ファン
    の回転数を制御する制御手段とを備えたことを特徴とす
    る冷却ファンの制御装置。
  2. 【請求項2】 前記所定値は、車速,エンジン回転数,
    トルクの何れかに応じて設定されることを特徴とする請
    求項1に記載の冷却ファンの制御装置。
  3. 【請求項3】 前記制御手段は、前記第1水温検出手段
    により検出された冷却水温度が前記所定値を越えた場
    合、現在の冷却水温度と所定時間後の冷却水温度とから
    平均水温を算出し、該平均水温が前記所定値よりも低い
    場合、前記第2水温検出手段により検出された冷却水温
    度に応じて前記冷却ファンの回転数を制御し、また、前
    記平均水温が前記所定値よりも高い場合、前記第1水温
    検出手段により検出された冷却水の水温に応じて前記冷
    却ファンの回転数を制御するようにしたことを特徴とす
    る請求項1,2の何れかに記載の冷却ファンの制御装
    置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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