JPH11256648A - 浴室の排水路構造 - Google Patents
浴室の排水路構造Info
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- JPH11256648A JPH11256648A JP10055291A JP5529198A JPH11256648A JP H11256648 A JPH11256648 A JP H11256648A JP 10055291 A JP10055291 A JP 10055291A JP 5529198 A JP5529198 A JP 5529198A JP H11256648 A JPH11256648 A JP H11256648A
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- drainage
- drain
- washing
- slope
- upstream
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 排水量が少なくなっても、排水路内の残量を
極力少なくするように、かる、下流側に溜まり易い泡も
排出できる排水路構造を提供する点にある。 【解決手段】 排水路5における上流側傾斜路5Aの排
水傾斜を、排水が分断されることの少ない穏やかなもの
にするとともに、下流側傾斜路5Bの排水傾斜を泡を流
し易い急傾斜に設定してある。
極力少なくするように、かる、下流側に溜まり易い泡も
排出できる排水路構造を提供する点にある。 【解決手段】 排水路5における上流側傾斜路5Aの排
水傾斜を、排水が分断されることの少ない穏やかなもの
にするとともに、下流側傾斜路5Bの排水傾斜を泡を流
し易い急傾斜に設定してある。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室の排水路構造
に関する。
に関する。
【0002】
【従来の技術】排水路における排水傾斜は一定であっ
た。
た。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】排水傾斜が一定である
場合には、一般的に排水傾斜を急なものにする方が流れ
易く、排水路に残る量が少なくなると考えられる。しか
し、排水量が絶対的に少ない場合には、傾斜の大きな方
が残る量が多くなるという実験結果がでている(図8を
参照)。つまり、排水量が少ない場合に傾斜がある程度
急になると、排水が一連に繋がった状態にならずに中間
位置で分断されて、排水の一部が残ってしまうことがあ
る。本発明の目的は、排水量が少量であっても排水路内
での残量を極力少なくしながら、泡についても十分に洗
いながすことのできる浴室の排水路構造を提供する点に
ある。
場合には、一般的に排水傾斜を急なものにする方が流れ
易く、排水路に残る量が少なくなると考えられる。しか
し、排水量が絶対的に少ない場合には、傾斜の大きな方
が残る量が多くなるという実験結果がでている(図8を
参照)。つまり、排水量が少ない場合に傾斜がある程度
急になると、排水が一連に繋がった状態にならずに中間
位置で分断されて、排水の一部が残ってしまうことがあ
る。本発明の目的は、排水量が少量であっても排水路内
での残量を極力少なくしながら、泡についても十分に洗
いながすことのできる浴室の排水路構造を提供する点に
ある。
【0004】
【課題を解決するための手段】〔構成〕請求項1に係る
発明による特徴構成は、排水口に向けて洗い場からの水
を誘導する排水路を設け、前記排水路における上流側排
水傾斜を下流側排水傾斜より穏やかにしてある点にあ
り、その作用、及び、効果は次の通りである。
発明による特徴構成は、排水口に向けて洗い場からの水
を誘導する排水路を設け、前記排水路における上流側排
水傾斜を下流側排水傾斜より穏やかにしてある点にあ
り、その作用、及び、効果は次の通りである。
【0005】〔作用〕つまり、排水の流れ込み量が比較
的少ない上流側排水路においては、排水傾斜を穏やかに
して、排水が中間位置で分断されて残るのを阻止する。
泡が溜まり易い下流側排水路においては、上流側に比べ
て水量も多く分断されることも少ないところから、排水
傾斜を急にして勢いをつけて排水することによって泡を
流すことができる。
的少ない上流側排水路においては、排水傾斜を穏やかに
して、排水が中間位置で分断されて残るのを阻止する。
泡が溜まり易い下流側排水路においては、上流側に比べ
て水量も多く分断されることも少ないところから、排水
傾斜を急にして勢いをつけて排水することによって泡を
流すことができる。
【0006】〔効果〕従って、排水路内での残量が少な
く、排水口近くに溜まり易い泡についても排出性能の高
い浴室の排出路構造を提供するに至った。
く、排水口近くに溜まり易い泡についても排出性能の高
い浴室の排出路構造を提供するに至った。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に本発明を採用したユニット
バスの実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示
すように、このユニットバスは、浴槽1を備えた浴槽ユ
ニットBを設け、浴槽ユニットBの片側に隣接させて設
置される洗い場ユニットAを設けて洗い場を形成し、浴
槽ユニットB・洗い場ユニットAの上部空間を囲って浴
室壁面および浴室天井面を形成する壁ユニットWと天井
ユニットとを設け、浴室に隣接する脱衣室Cとの出入口
となるドアユニットDを設けて構成してあり(図5参
照)、各ユニットは、夫々を組み付けることによって、
内空部に浴室Yを形成できるように構成してある。
バスの実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示
すように、このユニットバスは、浴槽1を備えた浴槽ユ
ニットBを設け、浴槽ユニットBの片側に隣接させて設
置される洗い場ユニットAを設けて洗い場を形成し、浴
槽ユニットB・洗い場ユニットAの上部空間を囲って浴
室壁面および浴室天井面を形成する壁ユニットWと天井
ユニットとを設け、浴室に隣接する脱衣室Cとの出入口
となるドアユニットDを設けて構成してあり(図5参
照)、各ユニットは、夫々を組み付けることによって、
内空部に浴室Yを形成できるように構成してある。
【0008】図2に示すように、前記浴槽ユニットB
は、浴槽1と、その浴槽1の底面部1aを受けて支持す
る浴槽防水パン2とで構成してある。浴槽防水パン2
は、前記浴槽1の底面部1aを受ける中間載置部2A
と、浴室の壁ユニットWの一側壁Waを受ける壁受け部
2Bと後記する浴槽エプロン部2cを受ける前載置部2
Cとを壁状に立ち上げ形成している。浴槽1は、浴槽防
水パン2とは別個に製作されて、設置時に浴槽防水パン
2に載置固定される。浴槽エプロン部2cは前載置部2
Cとその上方に位置する浴槽1の前側縁1Bとの間に設
けられるもので、浴槽防水パン2に対するメインテナン
ス作業を行う場合等には、取り外しできるようになって
いる。取り外し構造としては、ビス等を利用した取付構
造でもよいが、面ファスナー等を利用した取付構造であ
ってもよい。
は、浴槽1と、その浴槽1の底面部1aを受けて支持す
る浴槽防水パン2とで構成してある。浴槽防水パン2
は、前記浴槽1の底面部1aを受ける中間載置部2A
と、浴室の壁ユニットWの一側壁Waを受ける壁受け部
2Bと後記する浴槽エプロン部2cを受ける前載置部2
Cとを壁状に立ち上げ形成している。浴槽1は、浴槽防
水パン2とは別個に製作されて、設置時に浴槽防水パン
2に載置固定される。浴槽エプロン部2cは前載置部2
Cとその上方に位置する浴槽1の前側縁1Bとの間に設
けられるもので、浴槽防水パン2に対するメインテナン
ス作業を行う場合等には、取り外しできるようになって
いる。取り外し構造としては、ビス等を利用した取付構
造でもよいが、面ファスナー等を利用した取付構造であ
ってもよい。
【0009】図3に示すように、壁受け部2Bは、側壁
Waの外側面を受け止める立ち上げ部分2aと側壁Wa
の底面を受ける受止め面2bとからなり、受止め面2b
における立ち上げ部分2aに近接する部分を下向きに凹
入させている。このような構成によって、樹脂の型成形
によって立ち上げ部分2aの基端部に形成されるR状の
隅部2dが受止められた側壁Waの底面より下方に位置
するので、側壁Waの外側面を立ち上げ部分2aの内側
面に密着させて取り付けることができる。また、図4に
示すように、側壁Waの底面より突出部Wbを設け、こ
の突出部Wbを受止め面2bに形成した下向き凹入部2
e内に入り込ませて、側壁Waの位置決めを兼ねてもよ
い。
Waの外側面を受け止める立ち上げ部分2aと側壁Wa
の底面を受ける受止め面2bとからなり、受止め面2b
における立ち上げ部分2aに近接する部分を下向きに凹
入させている。このような構成によって、樹脂の型成形
によって立ち上げ部分2aの基端部に形成されるR状の
隅部2dが受止められた側壁Waの底面より下方に位置
するので、側壁Waの外側面を立ち上げ部分2aの内側
面に密着させて取り付けることができる。また、図4に
示すように、側壁Waの底面より突出部Wbを設け、こ
の突出部Wbを受止め面2bに形成した下向き凹入部2
e内に入り込ませて、側壁Waの位置決めを兼ねてもよ
い。
【0010】図2に示すように、浴槽防水パン2に排水
口2Dを設けてある。これによって、浴槽1の側縁1A
と側壁Waとの間においては目地材によってシールが施
してあるが、このシールがあるにも拘らず浴槽防水パン
2内に進入した水分を、排水口2Dより排水するように
してあり、漏水が床面Fに漏れ出ない構成を採ってい
る。
口2Dを設けてある。これによって、浴槽1の側縁1A
と側壁Waとの間においては目地材によってシールが施
してあるが、このシールがあるにも拘らず浴槽防水パン
2内に進入した水分を、排水口2Dより排水するように
してあり、漏水が床面Fに漏れ出ない構成を採ってい
る。
【0011】図2及び図6に示すように、前記洗い場ユ
ニットAは、洗い場4aを備えた洗い場防水パン4と、
側壁Waに隣接して配置される側壁Wcに取付固定され
る洗い場カウンタ3とを備える。洗い場防水パン4の周
縁部のうち、浴槽ユニット側及び洗い場カウンタ3側の
辺には浅い排水路5,6を形成し、洗い場カウンタ3側
の辺に対向するドアユニットD側の辺4A、及び、浴槽
ユニット側の辺に対向する側辺4Bには夫々深い排水溝
4b,4bを設けるとともに、排水溝4b各々を被覆す
る簀の子10を設ける。図6、7、9、10に示すよう
に、洗い場防水パン4の洗い場カウンタ側には、排水路
6から上向きに立ち上げられた壁7Aとその壁7Aの上
端より水平に延出されたステージ部7Bとを一体に形成
して、そのステージ部7Bを洗い場カウンタ3の下方に
位置するように配置構成する。洗い場カウンタ3とステ
ージ部7Bとの間には、洗い場カウンタ3に取り付けた
カラン8への給水設備収納空間を形成し、その収納空間
をステージ部7Bと洗い場カウンタ3との間に縦姿勢の
エプロン9を嵌め込んで通常は覆い隠すようにしてあ
る。
ニットAは、洗い場4aを備えた洗い場防水パン4と、
側壁Waに隣接して配置される側壁Wcに取付固定され
る洗い場カウンタ3とを備える。洗い場防水パン4の周
縁部のうち、浴槽ユニット側及び洗い場カウンタ3側の
辺には浅い排水路5,6を形成し、洗い場カウンタ3側
の辺に対向するドアユニットD側の辺4A、及び、浴槽
ユニット側の辺に対向する側辺4Bには夫々深い排水溝
4b,4bを設けるとともに、排水溝4b各々を被覆す
る簀の子10を設ける。図6、7、9、10に示すよう
に、洗い場防水パン4の洗い場カウンタ側には、排水路
6から上向きに立ち上げられた壁7Aとその壁7Aの上
端より水平に延出されたステージ部7Bとを一体に形成
して、そのステージ部7Bを洗い場カウンタ3の下方に
位置するように配置構成する。洗い場カウンタ3とステ
ージ部7Bとの間には、洗い場カウンタ3に取り付けた
カラン8への給水設備収納空間を形成し、その収納空間
をステージ部7Bと洗い場カウンタ3との間に縦姿勢の
エプロン9を嵌め込んで通常は覆い隠すようにしてあ
る。
【0012】図6に示すように、浴槽ユニット側の辺と
ドアユニットD側の辺4Aとの交点位置に第1排水口1
1、浴槽ユニット側の辺と洗い場カウンタ3側の辺との
交点位置に第2排水口12とを形成してあり、第1排水
口11で二つの排水溝4b,4bより集められた洗い水
を排水し、第2排水口12で夫々二つの排水路5,6よ
り流れ込む洗い水を排水するようにする。各排水溝4
b,4bと排水路5,6には、夫々、排水口11、12
等に洗い水を誘導する傾斜路が設けてあり、特に、浴槽
ユニット側排水路5においては、図7に示すように、流
れの上流側傾斜路5Aにおいて傾斜が穏やかであり(傾
斜αが約1度)、流れの下流側傾斜路5Bにおいて傾斜
が急である(傾斜αが約4度)。両傾斜路5A,5Bが
接続される流れ方向の中間位置近くには、両傾斜路5
A,5Bを滑らかに繋ぐ連結路が形成されている。上記
のような傾斜路5A,5Bの傾斜αを設定することによ
って、排水量が少なくなっても、排水路5,6での残留
水を少なくできるとともに、泡が残ることを阻止でき
る。尚、前記した二つの排水溝4b,4bは、夫々、流
れ方向において一定の排水傾斜を備えているが、第1排
水口11に近い下流側排水溝4bの方が急傾斜に設定し
てある。
ドアユニットD側の辺4Aとの交点位置に第1排水口1
1、浴槽ユニット側の辺と洗い場カウンタ3側の辺との
交点位置に第2排水口12とを形成してあり、第1排水
口11で二つの排水溝4b,4bより集められた洗い水
を排水し、第2排水口12で夫々二つの排水路5,6よ
り流れ込む洗い水を排水するようにする。各排水溝4
b,4bと排水路5,6には、夫々、排水口11、12
等に洗い水を誘導する傾斜路が設けてあり、特に、浴槽
ユニット側排水路5においては、図7に示すように、流
れの上流側傾斜路5Aにおいて傾斜が穏やかであり(傾
斜αが約1度)、流れの下流側傾斜路5Bにおいて傾斜
が急である(傾斜αが約4度)。両傾斜路5A,5Bが
接続される流れ方向の中間位置近くには、両傾斜路5
A,5Bを滑らかに繋ぐ連結路が形成されている。上記
のような傾斜路5A,5Bの傾斜αを設定することによ
って、排水量が少なくなっても、排水路5,6での残留
水を少なくできるとともに、泡が残ることを阻止でき
る。尚、前記した二つの排水溝4b,4bは、夫々、流
れ方向において一定の排水傾斜を備えているが、第1排
水口11に近い下流側排水溝4bの方が急傾斜に設定し
てある。
【0013】排水路5での残留水量の測定を行った結果
を図8に示す。これによると、排水方向への傾斜角度つ
まり勾配を1°から5°の範囲でテストを行った結果、
図8に示すようなデータを得た。繰り返し回数は5回で
ある。傾斜によって、 1.0°:水は水上から水下まで繋がって流れ、壁際に
若干残る。 1.5°:水は一箇所で分断される。 2.0°:水は一箇所で分断される。 3.0°:分断されるが、大きさによっては自重で流れ
落ちる。 4.0°:分断されるが、大きさによっては自重で流れ
落ちる。 5.0°:複数箇所で分断される。平面部の水滴が目に
付く。 上記のような違いがある。水が繋がって流れる分には残
量が少ないが、傾斜がきつくなると流れの途中で分断さ
れることになり、残量が多くなる傾向にあることが分か
った。ただし、排水路5の後半部特に第2排水口12近
くに集まり易い泡の残留を防ぐには、勢いよく流し出す
ことが必要であり、この場合には傾斜のきつい方がよ
い。したがって、排水路5での傾斜路5A,5Bを上記
のように設定する。
を図8に示す。これによると、排水方向への傾斜角度つ
まり勾配を1°から5°の範囲でテストを行った結果、
図8に示すようなデータを得た。繰り返し回数は5回で
ある。傾斜によって、 1.0°:水は水上から水下まで繋がって流れ、壁際に
若干残る。 1.5°:水は一箇所で分断される。 2.0°:水は一箇所で分断される。 3.0°:分断されるが、大きさによっては自重で流れ
落ちる。 4.0°:分断されるが、大きさによっては自重で流れ
落ちる。 5.0°:複数箇所で分断される。平面部の水滴が目に
付く。 上記のような違いがある。水が繋がって流れる分には残
量が少ないが、傾斜がきつくなると流れの途中で分断さ
れることになり、残量が多くなる傾向にあることが分か
った。ただし、排水路5の後半部特に第2排水口12近
くに集まり易い泡の残留を防ぐには、勢いよく流し出す
ことが必要であり、この場合には傾斜のきつい方がよ
い。したがって、排水路5での傾斜路5A,5Bを上記
のように設定する。
【0014】上記した場合においては、排水路5におけ
る流れに沿った方向での傾斜についてテストした結果を
示したものであるが、排水路5の幅についても図9に示
すように、設定している。排水路5の上流側において
は、図9(イ)(ロ)に示すように、水量が少ない為
に、断面V状にして水が分断されにくい構成とするとと
もに、図9(ハ)(ニ)に示すように、下流側に行くほ
ど、排水路5の底面横幅を広くして行く。これによっ
て、水量が多くなる下流側においては、排水路5の底面
を広くしても水が分断されることは少なく、却って底面
横幅を広くすることによって、泡が側壁に付着すること
を阻止して泡を流しやすい。
る流れに沿った方向での傾斜についてテストした結果を
示したものであるが、排水路5の幅についても図9に示
すように、設定している。排水路5の上流側において
は、図9(イ)(ロ)に示すように、水量が少ない為
に、断面V状にして水が分断されにくい構成とするとと
もに、図9(ハ)(ニ)に示すように、下流側に行くほ
ど、排水路5の底面横幅を広くして行く。これによっ
て、水量が多くなる下流側においては、排水路5の底面
を広くしても水が分断されることは少なく、却って底面
横幅を広くすることによって、泡が側壁に付着すること
を阻止して泡を流しやすい。
【0015】図1に示すように、洗い場カウンタ3上に
はカラン8を設けるとともに、ノズル8Aを水平揺動自
在に形成して、洗面時の便宜を図ることができるととも
に、ノズル8Aに給水する給水配管8Bは、洗い場カウ
ンタ3下方の配管部材収納空間に収納され、エプロン9
を着脱自在に構成することにより、点検・補修を行うこ
とが可能である。つまり、図6,10に示すように、洗
い場4aより上向きに立ち上げられた壁7Aとその状態
より水平に延出されているステージ部7Bとの接続部分
においては、凹部7aが段差状に設けてあり、この凹部
7aにエプロン9の下端部を支持させる状態ではめ込み
固定できる。
はカラン8を設けるとともに、ノズル8Aを水平揺動自
在に形成して、洗面時の便宜を図ることができるととも
に、ノズル8Aに給水する給水配管8Bは、洗い場カウ
ンタ3下方の配管部材収納空間に収納され、エプロン9
を着脱自在に構成することにより、点検・補修を行うこ
とが可能である。つまり、図6,10に示すように、洗
い場4aより上向きに立ち上げられた壁7Aとその状態
より水平に延出されているステージ部7Bとの接続部分
においては、凹部7aが段差状に設けてあり、この凹部
7aにエプロン9の下端部を支持させる状態ではめ込み
固定できる。
【0016】エプロン9の固定構造は次のようになって
いる。図10に示すように、ステージ部7Bと洗い場カ
ウンタ3とに、エプロン9に接触して取付状態を保持す
るバネ板13A,13Bを設け、このバネ板13A,1
3Bでエプロン9を上下より挟み付けて弾性的に保持す
る構成を採っている。バネ板13A,13Bの弾性保持
力に抗して操作すると、エプロン9の取付取外操作が可
能である。エプロン9の取り外し操作性を向上させるた
めに、図6、10に示すように、凹部7aにおける浴槽
ユニットB側とは反対側端に、立ち上げ壁7A側程下が
り姿勢の傾斜面7bを設けてあり、この傾斜面7bとエ
プロン9の下端面との間に指を差し込み取り外し容易に
構成してある。
いる。図10に示すように、ステージ部7Bと洗い場カ
ウンタ3とに、エプロン9に接触して取付状態を保持す
るバネ板13A,13Bを設け、このバネ板13A,1
3Bでエプロン9を上下より挟み付けて弾性的に保持す
る構成を採っている。バネ板13A,13Bの弾性保持
力に抗して操作すると、エプロン9の取付取外操作が可
能である。エプロン9の取り外し操作性を向上させるた
めに、図6、10に示すように、凹部7aにおける浴槽
ユニットB側とは反対側端に、立ち上げ壁7A側程下が
り姿勢の傾斜面7bを設けてあり、この傾斜面7bとエ
プロン9の下端面との間に指を差し込み取り外し容易に
構成してある。
【0017】簀の子10の構成について説明する。簀の
子10は、二つの排水溝4b,4bを覆うように設けて
あり、その構成は次のようになっている。図11に示す
ように、簀の子表面部としての長方形状の表面板10A
に縦板の支持脚部10Bを袴状に巡らせ一定の高さを持
つ簀の子本体を形成し、縦板10Bの内側8ヶ所に円筒
部材10Cを設けてあり、円筒部材10Cに、簀の子1
0の載置状態で滑り止め機能をなすゴム部材(図示せ
ず)をはめ込み固定できるようになっている。表面板1
0Aには、複数の水抜き用誘導口10aを設けてある。
この誘導口10aは、表面板10Aにおける短辺方向複
数箇所に、誘導口10aの周縁部に対応する一側端縁よ
り、この一側端縁に対向する他側端縁に向けて、表面板
10Aの一部を下向きに折り曲げ形成して傾斜面部10
Dを延出し、この傾斜面部10Dの先端部より排水する
ようにしてある。傾斜面部10Dは、表面板10Aの長
手方向一杯に亘る状態で設けてあり、その傾斜面部10
Dの傾き方向は短辺方向に向かうように形成してある。
子10は、二つの排水溝4b,4bを覆うように設けて
あり、その構成は次のようになっている。図11に示す
ように、簀の子表面部としての長方形状の表面板10A
に縦板の支持脚部10Bを袴状に巡らせ一定の高さを持
つ簀の子本体を形成し、縦板10Bの内側8ヶ所に円筒
部材10Cを設けてあり、円筒部材10Cに、簀の子1
0の載置状態で滑り止め機能をなすゴム部材(図示せ
ず)をはめ込み固定できるようになっている。表面板1
0Aには、複数の水抜き用誘導口10aを設けてある。
この誘導口10aは、表面板10Aにおける短辺方向複
数箇所に、誘導口10aの周縁部に対応する一側端縁よ
り、この一側端縁に対向する他側端縁に向けて、表面板
10Aの一部を下向きに折り曲げ形成して傾斜面部10
Dを延出し、この傾斜面部10Dの先端部より排水する
ようにしてある。傾斜面部10Dは、表面板10Aの長
手方向一杯に亘る状態で設けてあり、その傾斜面部10
Dの傾き方向は短辺方向に向かうように形成してある。
【0018】縦板10Bは、相対向する二つの長辺のう
ち一方の長辺に対応する部分で、上向きに切り上げてあ
り、二つの長辺に対応した縦板10B高さが異なるよう
になっている。一方、図2に示すように、簀の子10を
載置する排水溝4bにおいては、簀の子10の表面板1
0Aが洗い場4aと同一高さになるように設置するため
の窪み4c,4cを、排水溝4bの両側部位置に設けて
あり、両窪み4c,4cの洗い場4aからの深さは壁W
a側の方が深くなるように形成してある。これによっ
て、深い側の窪み4cに簀の子10の縦板10Bの高さ
の高い側を載置するようにする。そうすると、表面板1
0Aが洗い場4aと同一高さになる。これによって、簀
の子10の取付方向を間違えることのない構成になって
いる。図13に示すように、洗い場カウンタ3に対応し
た排水路6における排水溝4b側の端部に、排水溝4b
に向けて下向き傾斜面4dを形成し、この傾斜面4dと
簀の子10の側端との間の空間に指を指し入れてその指
で簀の子10を持ち上げることができるようになってい
る。
ち一方の長辺に対応する部分で、上向きに切り上げてあ
り、二つの長辺に対応した縦板10B高さが異なるよう
になっている。一方、図2に示すように、簀の子10を
載置する排水溝4bにおいては、簀の子10の表面板1
0Aが洗い場4aと同一高さになるように設置するため
の窪み4c,4cを、排水溝4bの両側部位置に設けて
あり、両窪み4c,4cの洗い場4aからの深さは壁W
a側の方が深くなるように形成してある。これによっ
て、深い側の窪み4cに簀の子10の縦板10Bの高さ
の高い側を載置するようにする。そうすると、表面板1
0Aが洗い場4aと同一高さになる。これによって、簀
の子10の取付方向を間違えることのない構成になって
いる。図13に示すように、洗い場カウンタ3に対応し
た排水路6における排水溝4b側の端部に、排水溝4b
に向けて下向き傾斜面4dを形成し、この傾斜面4dと
簀の子10の側端との間の空間に指を指し入れてその指
で簀の子10を持ち上げることができるようになってい
る。
【0019】簀の子10を上記したように正確に排水溝
4bに取り付けると、傾斜面部10Dは側壁Wd又はド
アユニットD側の辺4Aに向けて排水を誘導するように
なる。一方、洗い場4aは浴槽ユニット側の辺及び洗い
場カウンタ3側に向けて僅かに傾斜(例えば約0.02
°)しており、排水性を良好にしてある。簀の子10と
洗い場4aとに亘って、図5に示すように、略菱形状の
パターン14Aを規則的に配置した模様14を設けてあ
る。この模様14は、洗い場4aの表面より突出するか
またはへこむかいずれか一方に形成してもよいが、樹脂
製の洗い場4aや簀の子10の表面にプリント製法によ
って印刷してもよい。模様14を洗い場4aから簀の子
10に亘って設けてあるので、簀の子10の存在が目立
たず、洗い場4aを広く見せることができる。また、パ
ターン14Aを凸状に形成すると、滑り止め効果もあ
る。
4bに取り付けると、傾斜面部10Dは側壁Wd又はド
アユニットD側の辺4Aに向けて排水を誘導するように
なる。一方、洗い場4aは浴槽ユニット側の辺及び洗い
場カウンタ3側に向けて僅かに傾斜(例えば約0.02
°)しており、排水性を良好にしてある。簀の子10と
洗い場4aとに亘って、図5に示すように、略菱形状の
パターン14Aを規則的に配置した模様14を設けてあ
る。この模様14は、洗い場4aの表面より突出するか
またはへこむかいずれか一方に形成してもよいが、樹脂
製の洗い場4aや簀の子10の表面にプリント製法によ
って印刷してもよい。模様14を洗い場4aから簀の子
10に亘って設けてあるので、簀の子10の存在が目立
たず、洗い場4aを広く見せることができる。また、パ
ターン14Aを凸状に形成すると、滑り止め効果もあ
る。
【0020】〔別実施形態〕以下に別実施形態を説明す
る。 排水路5の排水傾斜αについての別構造について説
明する。 (イ) 排水路5の上流側傾斜路5Aと下流側傾斜路5
Bとの間にさらに両傾斜路5A,5Bの中間傾斜度を有
する中間傾斜路を備えてもよい。これによって、下流側
程排水量が多くなる排水傾向に対応した細かい傾斜設定
が可能である。尚、この中間傾斜路を複数設け、さら
に、中間傾斜路を無限に設けた状態(排水傾斜が上流側
より下流側に向けて徐々に急になる状態)に設定しても
よい。 (ロ) 排水路5の底面横幅については、流れ方向にお
いて一定であってもよい。 排水路5,6について排水傾斜が異なる構造の例に
ついて説明したが、排水口11等に洗い水を導く構造と
しては両排水溝4b,4bも同様の機能を担うので、こ
の排水溝4b,4bに本発明を適用してもよい。 上流側傾斜路の傾斜が下流側傾斜路の傾斜より穏や
かであれば、上記以外の傾斜度を採用してもよい。
る。 排水路5の排水傾斜αについての別構造について説
明する。 (イ) 排水路5の上流側傾斜路5Aと下流側傾斜路5
Bとの間にさらに両傾斜路5A,5Bの中間傾斜度を有
する中間傾斜路を備えてもよい。これによって、下流側
程排水量が多くなる排水傾向に対応した細かい傾斜設定
が可能である。尚、この中間傾斜路を複数設け、さら
に、中間傾斜路を無限に設けた状態(排水傾斜が上流側
より下流側に向けて徐々に急になる状態)に設定しても
よい。 (ロ) 排水路5の底面横幅については、流れ方向にお
いて一定であってもよい。 排水路5,6について排水傾斜が異なる構造の例に
ついて説明したが、排水口11等に洗い水を導く構造と
しては両排水溝4b,4bも同様の機能を担うので、こ
の排水溝4b,4bに本発明を適用してもよい。 上流側傾斜路の傾斜が下流側傾斜路の傾斜より穏や
かであれば、上記以外の傾斜度を採用してもよい。
【0021】尚、特許請求の範囲の項に、図面との対照
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
を便利にするために符号を記すが、該記入により本発明
は添付図面の構成に限定されるものではない。
【図1】ユニットバスの全体斜視図
【図2】洗い場防水パンと浴槽防水パンとの設置状態を
示す縦断正面図
示す縦断正面図
【図3】壁受け部を示す縦断正面図
【図4】図3に対応した別実施例を示す縦断正面図
【図5】ユニットバスの全体平面図
【図6】簀の子を取り外した洗い場防水パンを示す平面
図
図
【図7】排水路の流れ傾斜状態を示す縦断側面図
【図8】排水路の流れ傾斜を決定する為の試験データ図
【図9】図7に示した排水路の断面形状を示す縦断面図
【図10】洗い場カウンタを示す縦断側面図
【図11】簀の子を示す斜視図
【図12】簀の子を排水溝に装着した状態を示す縦断正
面図
面図
【図13】簀の子を取り外す際に指を差しいれるための
傾斜面を設けた構成を示す縦断正面図
傾斜面を設けた構成を示す縦断正面図
4a 洗い場 11,12 排水口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 近藤 登志樹 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 池田 和弘 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 塚口 秀也 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内 (72)発明者 山北 礼子 大阪府大阪市浪速区敷津東一丁目2番47号 株式会社クボタ内
Claims (1)
- 【請求項1】 排水口(11又は12)に向けて洗い場
(4a)からの水を誘導する排水路を設け、前記排水路
における上流側排水傾斜を下流側排水傾斜より穏やかに
してある浴室の排水路構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10055291A JPH11256648A (ja) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | 浴室の排水路構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10055291A JPH11256648A (ja) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | 浴室の排水路構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11256648A true JPH11256648A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=12994488
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10055291A Pending JPH11256648A (ja) | 1998-03-06 | 1998-03-06 | 浴室の排水路構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11256648A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006346334A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Hitachi Housetec Co Ltd | 浴室ユニット |
JP2008274737A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-11-13 | Daisue Construction Co Ltd | 洗濯機用防水パンおよびその設置方法 |
JP6187835B1 (ja) * | 2016-07-04 | 2017-08-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 浴室ユニット |
-
1998
- 1998-03-06 JP JP10055291A patent/JPH11256648A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006346334A (ja) * | 2005-06-20 | 2006-12-28 | Hitachi Housetec Co Ltd | 浴室ユニット |
JP2008274737A (ja) * | 2007-04-03 | 2008-11-13 | Daisue Construction Co Ltd | 洗濯機用防水パンおよびその設置方法 |
JP6187835B1 (ja) * | 2016-07-04 | 2017-08-30 | パナソニックIpマネジメント株式会社 | 浴室ユニット |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |