JPH11256225A - 連続式のウォーキングビーム式加熱炉 - Google Patents

連続式のウォーキングビーム式加熱炉

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JPH11256225A
JPH11256225A JP5551098A JP5551098A JPH11256225A JP H11256225 A JPH11256225 A JP H11256225A JP 5551098 A JP5551098 A JP 5551098A JP 5551098 A JP5551098 A JP 5551098A JP H11256225 A JPH11256225 A JP H11256225A
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steel material
zone
walking beam
furnace
heating
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JP5551098A
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Toshiaki Saito
俊明 齋藤
Hideki Murakami
英樹 村上
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Nippon Steel Corp
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Nippon Steel Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 連続熱間圧延鋼材を、加熱帯と均熱帯を有す
る連続式のウォーキングビーム式加熱炉において加熱す
る際、品質の安定確保を前提にして、加熱炉での熱原単
位の低減、存炉時間の短縮による生産性の向上を可能と
する低温加熱−連続熱間圧延プロセスを実現できるウォ
ーキングビーム式加熱炉を提供する。 【解決手段】 仕切壁で仕切られた加熱帯と均熱帯を有
し、炉内にウォーキングビーム式移送装置を備えた連続
式のウォーキングビーム式加熱炉であって、固定スキッ
ドビームによる低温抽出時の温度均一制御性の補償とス
ケールオフ量確保するスケール生成も考慮した構造を有
するものであり、均熱帯の上部にルーフバーナーを配置
し、下部は非加熱帯として均熱帯の鋼材抽出側の下部側
に燃焼排ガスの煙道とレキュペレーターを配設すること
も考慮する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として、厚みが
100〜300mmの鋼材を、連続熱間圧延して厚みが6
mm以下の鋼板を製造する場合に適用される、低温加熱−
連続熱間圧延プロセスを実現する連続熱間圧延用の鋼材
加熱用の連続式のウォーキングビーム式加熱炉に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、厚みが100〜300mmの連続熱
間圧延用の鋼材(スラブ)を連続熱間圧延して厚み6mm
以下の熱延鋼板を製造する場合、鋼材の加熱には、予熱
帯、加熱帯、均熱帯等を有する連続式のウォーキングビ
ーム式加熱炉が用いられている。
【0003】この加熱炉での鋼材の加熱パターンは、例
えば250mmの厚鋼材の場合には、図8に示すように、
加熱帯で炉温を800℃〜1300℃にして鋼材を加熱
した後、均熱帯で鋼材の平均温度が1200℃前後にな
るまで均熱して抽出し、連続熱間圧延機で1050〜1
150℃の温度で粗圧延を開始している。この場合、加
熱炉では、鋼材を均熱して1200℃前後の温度にして
抽出するため、在炉時間が200分位と長時間になって
おり、生産性向上を困難にしている。
【0004】加熱炉からの鋼材抽出温度を900〜11
00℃に下げられれば、在炉時間を短縮でき、加熱炉で
の熱原単位の低減、歩留まりを安定確保するとともに、
圧延中の析出物制御性、材質の安定化等を確保すること
ができ、生産性を向上する等の観点でもメリットが大き
い。それにも拘らず、これまで鋼材の抽出温度を110
0℃以下にしなかった理由としては、 (1)均熱帯からの抽出温度が1100℃以下である場
合には、均熱帯でのスキッドマークによる温度偏差が拡
大して、特に最低温部の温度を安定確保ができず、均質
な連続圧延ができなくなる。 (2)加熱炉での鋼材スケール生成が少なく、スケール
オフ量が低下し、鋼材鋳造時の表面欠陥が残り、熱間圧
延時に表面欠陥発生の原因になる。 (参考技術:特開昭56−102517号公報に記載の
技術、他)などの懸念があるためである。
【0005】現状では、このような懸念を解消できる効
果的な方法がないこともあり、連続熱間圧延用の鋼材の
加熱炉においては、鋼材の抽出温度を1100℃以下に
する加熱操業例はなく、鋼材の抽出温度を1100℃以
下にするための加熱操業がきる効果的な構造を備えた連
続式のウォーキングビーム式加熱炉の実用例は見当たら
ない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、例えば、厚
みが100〜300mmの鋼材を、連続式のウォーキング
ビーム式加熱炉で加熱し、連続熱間圧延により厚みが6
mm以下の鋼板にする場合において、均熱帯からの鋼材抽
出温度が900〜1100℃の低温であっても、抽出温
度偏差を小さくでき、特に前記の問題を解消して、品質
を安定確保し、生産性の向上と熱原単位を節減できる、
低温加熱−連続熱間圧延プロセスを実現可能な連続式の
ウォーキングビーム式加熱炉を提供するものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、下記の(1)
〜(11)の発明からなる。 (1) 仕切壁で仕切られた加熱帯と均熱帯を有し、炉
内に鋼材を支持する固定スキッドビームと該鋼材を搬送
方向に複数回シフトして移送するウォーキングビームか
らなるウォーキングビーム式移送装置を備えた連続式の
ウォーキングビーム式加熱炉であって、均熱帯の上部に
ルーフバーナーを配置し、下部は非燃焼帯として均熱帯
の鋼材抽出側の下部側に燃焼排ガスの煙道を配設したこ
とを特徴とする連続式のウォーキングビーム式加熱炉で
ある。この発明では、燃焼排ガスを下部の非燃焼帯に効
果的に流通させることにより鋼材の下部温度の低下の緩
和を図る。 (2) (1)において、下部の非燃焼帯に配設の固定
スキッドビームが水冷構造を有しないものであることを
特徴とする連続式のウォーキングビーム式加熱炉であ
る。この発明では、均熱帯下部を非燃焼帯としており、
バーナー火炎が直接この領域に配設の固定スキッドビー
ムには、バーナー火炎が直接接触しないので、非水冷構
造にしても十分な耐用性を確保することができる。ま
た、水冷構造を有しないので、この固定スキッドビーム
で支持される鋼材部位の温度降下を小さくし、鋼材抽出
温度偏差を小さくすることができる。 (3) (1)において、煙道に各バーナーの支燃剤を
予熱するためのレキュペレーターを配設したことを特徴
とする連続式のウォーキングビーム式加熱炉である。こ
の発明では、必要に応じて希釈用空気を煙道に導入する
ことにより、レキュペレーターに900℃レベルの比較
的低温の燃焼排ガスを導入できるので、レキュペレータ
ーを熱により損傷させる懸念はない。
【0008】(4) 仕切壁で仕切られた加熱帯と均熱
帯を有し、炉内に鋼材を支持する固定スキッドビームと
該鋼材を搬送方向に複数回シフトして移送するウォーキ
ングビームからなるウォーキングビーム式移送装置を備
えた連続式のウォーキングビーム式加熱炉であって、均
熱帯の固定スキッドビームを、炉長方向で複数分割して
炉長方向で隣接する分割固定スキッドビーム間で炉幅方
向に60cm以上のずれを生じるように配置したことを特
徴とする連続式のウォーキングビーム式加熱炉。この発
明では、均熱帯の固定スキッドビームによる鋼材の支持
部位を変えることにより鋼材の特定部位が局所的に冷却
されることによる鋼材の抽出温度偏差を小さくすること
ができる。 (5) (4)において、鋼材抽出口から8mまでの均
熱帯に配設した分割固定スキッドビームの長さを80〜
140cmとしたことを特徴とする連続式のウォーキング
ビーム式加熱炉である。この発明では、均熱帯の固定ス
キッドビームによる鋼材の支持部位を小刻みに変えるこ
とにより鋼材の特定部位が局所的に冷却されることによ
る鋼材の抽出温度偏差を確実に小さくすることができ
る。 (6) (4)または(5)において、均熱帯の入側の
固定ビームの長さを3〜6mにしたことを特徴とする連
続式のウォーキングビーム式加熱炉である。この発明で
は、スキッドビームにより温度降下への影響の小さい均
熱帯入側では、固定スキッドビームの長さは(5)の場
合より長くても影響は少ない。
【0009】(7) 仕切壁で仕切られた加熱帯と均熱
帯を有し、炉内に鋼材を支持する固定スキッドビームと
該鋼材を搬送方向に複数回シフトして移送するウォーキ
ングビームからなるウォーキングビーム式移送装置を備
えた連続式のウォーキングビーム式加熱炉であって、少
なくとも鋼材抽出口から10mの領域の固定スキッドビ
ームの鋼材支持部を、鋼材支持面から下方に100mm以
上露出させたことを特徴とする連続式のウォーキングビ
ーム式加熱炉。この発明では、固定スキッドビームの鋼
材支持部への輻射伝熱量を確保することができ、固定ス
キッドビームで支持される鋼材部位の温度降下を緩和す
ることができる。また、固定スキッドビームの鋼材支持
部近傍に加熱管を敷設する場合に、敷設スペースを十分
に確保することができる。 (8) (7)において、固定スキッドビームの鋼材支
持部に沿って、固定スキッドビームで支持される鋼材部
位近傍を加熱する加熱管を敷設したことを特徴とする連
続式のウォーキングビーム式加熱炉。この発明では、固
定スキッドビームにより支持される鋼材部位の加熱を強
化して、固定スキッドビームによる鋼材部位の温度降下
を緩和することができる。
【0010】(9) 仕切壁で仕切られた加熱帯と均熱
帯を有し、炉内に鋼材を支持する固定スキッドビームと
該鋼材を搬送方向に複数回シフトして移送するウォーキ
ングビームからなるウォーキングビーム式移送装置を備
えた連続式のウォーキングビーム式加熱炉であって、均
熱帯に軸流バーナーを配置した場合において、各固定ス
キッドビームの炉長方向の設置ラインと均熱帯に設置し
た各軸流バーナーの吐出方向のラインが炉幅方向で一致
していることを特徴とする連続式のウォーキングビーム
式加熱炉である。この発明では、固定スキッドビームの
鋼材支持部の加熱を強化して均熱帯の固定スキッドビー
ムによる鋼材の温度降下を小さくし、鋼材の抽出温度偏
差を小さくすることができる。 (10) 仕切壁で仕切られた加熱帯と均熱帯を有し、
炉内に鋼材を支持する固定スキッドビームと該鋼材を搬
送方向に複数回シフトして移送するウォーキングビーム
からなるウォーキングビーム式移送装置を備えた連続式
のウォーキングビーム式加熱炉であって、均熱帯にルー
フバーナーを配置した場合において、各固定スキッドビ
ームの炉長方向の設置ラインと均熱帯に設置した各ルー
フバーナーの設置ラインが炉幅方向で一致していること
を特徴とする連続式のウォーキングビーム式加熱炉であ
る。この発明では、固定スキッドビームの鋼材支持部の
加熱を強化して均熱帯の固定スキッドビームによる鋼材
の温度降下を小さくし、鋼材の抽出温度偏差を小さくす
ることができる。
【0011】(11) 仕切壁で仕切られた加熱帯と均
熱帯を有し、炉内に鋼材を支持する固定スキッドビーム
と該鋼材を搬送方向に複数回シフトして移送するウォー
キングビームからなるウォーキングビーム式移送装置を
備えた連続式のウォーキングビーム式加熱炉であって、
加熱帯の固定スキッドビームの側部に沿って、鋼材の下
部にスケールを生成させる過剰酸素の吹出孔を有する酸
素供給管を敷設したことを特徴とする連続式のウォーキ
ングビーム式加熱炉である。この発明では、加熱帯の固
定スキッドビームに支持される鋼材の下部側にスケール
オフ量を確保するスケールをより確実に生成させること
ができる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明は、特に厚みが100〜3
00mmの鋼材を、連続熱間圧延により厚みが6mm以下の
鋼板にする場合において、連続熱間圧延の前段の加熱炉
からの鋼材の抽出温度を、連続熱間圧延が可能領域の下
限に近い900〜1100℃にすることにより、加熱炉
での在炉時間を短縮することにより、熱原単位を節減す
るとともに生産性を十分に確保できる、低温加熱−連続
熱間圧延プロセスの加熱操業を実現できる連続式のウォ
ーキングビーム式加熱炉として適用してより顕著な効果
を奏するものである。
【0013】本発明では、 (1)ウォーキングビーム式移送装置の固定スキッドビ
ームによる鋼材の温度降下を小さくし、鋼材の抽出温度
偏差を小さくして、圧延操業を安定させ、高品質の熱間
圧延鋼板の製造を可能にする。上記の低温加熱−連続熱
間圧延プロセスにおいては、連続熱間圧延用の鋼材を、
仕切壁で仕切られた加熱帯と均熱帯を有する連続式のウ
ォーキングビーム式加熱炉で加熱する際に、例えば図1
に示すように、鋼材を炉温が1200℃〜1350℃の
加熱帯(広義には加熱帯であるが、ここでは20℃/分
程度の加熱速度で急速加熱するので、以下「急速加熱
帯」という。)で急速加熱した後、この急速加熱帯と仕
切壁で仕切られた炉温度1100℃以下の均熱帯で、鋼
材の断面平均温度の最高値が1100℃以下になる状態
を保持して鋼材抽出温度を900℃以上〜1100℃以
下にして抽出する加熱操業方法が採用される。
【0014】このような加熱操業を行う場合において
は、鋼材抽出温度を900〜1000℃と従来より10
0〜300℃低温にするため、従来の1200℃前後に
する場合と比較して、鋼材の抽出温度偏差が大きく出や
すい。これは、加熱制御の不備によって生じる場合もあ
るが、均熱帯に配置され鋼材の移送に用いられる、ウォ
ーキングビーム式の移送装置の固定スキッドビームに起
因する場合が多い。
【0015】図9(a)に示すように、例えば天井部に
ルーフバーナー2を備えた均熱帯1bに配置されるウォ
ーキングビーム式の移送装置4は、装入された鋼材3を
支持する固定スキッドビーム4aと、この固定スキッド
ビーム4a上の鋼材1を抽出側に移送するウォーキング
ビーム4bからなっており、特に高温の鋼材3を長時間
支持する固定スキッドビーム4aは、長時間の使用に耐
えられるように、図9(b)に示すように、水冷構造5
を備えている場合が多く、固定スキッドビーム4aで支
持される鋼材部位3aの温度降下が大きい。
【0016】例えば、均熱帯1aで鋼材3の平均温度を
1000℃に均熱して抽出した場合では、固定スキッド
ビーム表面の温度とガスの温度との差が拡大して、固定
スキッドビームの鋼材支持部近傍の加熱が不十分で最高
温度と最低温度の差がより顕著で表れ、そのまま後段の
熱間圧延機(図示省略)に導入される結果、熱間圧延の
最適温度を確保できず、圧延製品の欠陥発生につなが
る。
【0017】このような不都合の発生を防止して、均熱
帯からの鋼材の抽出温度偏差を小さくして、熱間圧延で
の圧延最適温度を確保するためには、長時間の均熱を必
要として熱原単位が大きくなるとともに生産性が低下す
ることから、固定スキッドビーム4aに対して、本発明
では、下記のような対策を講じる。
【0018】均熱帯1aに配置して鋼材を支持する固
定スキッドビーム4aを水冷しないようにする。この場
合、均熱帯の鋼材抽出側の下部に煙道を設け、この煙道
にレキュペレーターを配設し、均熱帯からの燃焼排ガス
を各バーナーの支燃剤を予熱に利用することが有効であ
る。均熱帯の温度は900〜1100℃であり、固定ス
キッドビーム4aはバーナー火炎に直接接触しないの
で、水冷しなくても問題になるほどの耐用性の低下はな
い。また、この発明では、必要に応じて希釈用空気を煙
道に導入することにより、レキュペレーターが熱により
損傷する懸念はない。
【0019】均熱帯1aに配置して鋼材3を支持する
固定スキッドビーム4aを加熱炉1の幅方向に変位させ
て、固定スキッドビーム4aにより支持される鋼材3部
位をずらして複数部位に分散して温度降下を緩和する。
この発明では、均熱帯の固定スキッドビームによる鋼材
の支持部位を変えることにより鋼材の特定部位が局所的
に冷却されることによる鋼材の抽出温度偏差を小さくす
ることができる。そのために、均熱帯の固定スキッドビ
ームを、炉長方向で複数分割して炉長方向で隣接する分
割固定スキッドビーム間で炉幅方向に60cm以上のずれ
を生じるように配置することが好ましい。この場合、ウ
ォーキングビーム4bの動作と干渉しないように配置す
る。60cm未満のずれでは、炉幅方向で隣接する鋼材3
の支持部位が近すぎて、温度降下の防止効果が小さくな
る。
【0020】また、鋼材抽出口から8mまでの均熱帯に
配設した分割固定スキッドビームの長さを80〜140
cmとし、抽出側に次第に短くなるように配置することが
好ましい。ウォーキングビーム式加熱炉では、鋼材は数
分間隔でステップ的に搬送されるため、80cm未満にす
る必要はない。また、140cm超では固定スキッドビー
ム4aによる鋼材3の支持部位の分散効果が小さく、支
持部位の温度降下の防止効果が小さくなる。ただし、急
速加熱帯1aに近い均熱帯1bの入側においては、後の
分割固定スキッドビームの降下により局所的な鋼材の冷
却の影響が緩和されるため、固定ビームの長さは3〜6
mであっても問題はない。
【0021】均熱帯1aを固定スキッドビーム4aで
支持され、ウォーキングビーム4bで移送される鋼材3
の下面を加熱して固定スキッドビーム4aによる温度降
下を補償する。この場合、少なくとも鋼材抽出口から1
0mの領域の固定スキッドビームの鋼材支持部を、鋼材
支持面から下方に100mm以上露出させることが好まし
い。
【0022】均熱帯1aで軸流バーナーを用いる場合
には、各固定スキッドビーム4aの炉長方向の設置ライ
ンと均熱帯に設置した軸流バーナーの吐出方向のライン
とが炉幅方向で一致させて、固定スキッドビーム4aに
よる鋼材3の支持部の加熱を強化して固定スキッドビー
ム4aによる温度降下を補償する。
【0023】均熱帯1aでのルーフバーナーを用いる
場合には、固定スキッドビーム4aの炉長方向の設置ラ
インと均熱帯に設置した各ルーフバーナーの炉長方向の
設置ラインを炉幅方向で一致させて、固定スキッドビー
ム4aによる鋼材3支持部の加熱を強化して固定スキッ
ドビーム4aによる温度降下を補償する。なお、上記
〜のような固定スキッドビーム4aによる鋼材の温度
降下対策は均熱帯だけでなく加熱帯においても有効であ
る。
【0024】(2)急速加熱帯1aで固定スキッドビー
ム4aに支持される鋼材3部位(下部側)に対しても、
スケール量を確保するためのスケールを確実に生成させ
る。急速加熱帯1aでは、20℃/分程度の加熱速度で
急速加熱するため、加熱速度が緩やかな従来のようには
鋼材表面にスケールが生成せず、スケールオフ量が低下
し、鋼材3の鋳造時の表面欠陥が残り、熱間圧延時に表
面欠陥の発生の原因になる。そのため、この急速加熱帯
1aではバーナーの支燃剤に酸素富化して鋼材3にスケ
ールを積極的に生成させるが、固定スキッドビーム4a
に支持される鋼材3部位は局部的に温度降下することも
あり、スケール生成が不十分になり、この部分で所望の
スケールオフ量の確保ができなくなる。
【0025】このような不都合の発生を防止するため、
本発明では固定スキッドビーム4aに対して、下記のよ
うな対策を講じる。 急速加熱帯1aの固定スキッドビーム4aに支持さ
れるため酸化し難い鋼材3部位(下部側)に対して、過
剰酸素を吹き出して接触させ、鋼材部位(下部側)の表
面を酸化させてスケールを積極生成させる。この場合、
酸素単独で吹き出してもよいが、酸素に若干の燃料ガス
を混合して吹き出し、酸化させるための温度を確保する
ことは有効である。
【0026】
【実施例】以下に本発明の実施例を、図2〜図6に基づ
いて説明する。図2は、本発明のウォーキングビーム式
加熱炉であり、前段の急速加熱帯1aと後段の均熱帯1
bからなっており、この急速加熱帯1aと均熱帯1b
は、仕切壁6aと6bによって仕切られ、仕切壁6aと
6b間には、鋼材3と燃焼排ガス13の流通路7が形成
されている。
【0027】急速加熱帯1aの上部には、軸流バーナー
8が配置され、下部の両側には蓄熱式切替燃焼バーナー
によるサイドバーナー9が配置されている。この急速加
熱帯1aの各バーナーの支燃剤である空気供給管10に
は、酸素O2 を富化するための酸素供給管11が接続さ
れている(燃料ガス供給系は図示省略)。また、後段の
均熱帯1bの上部には小容量のルーフバーナー12が配
置され、鋼材3入側の下部両側には、サイドバーナー1
3が配置されている。
【0028】上記の各バーナーは、例えば燃料としてL
NGを用い支燃剤として空気(または酸素富化空気)を
用いる燃焼制御可能な構造を有するものである。そし
て、急速加熱帯1aと均熱帯1bの下部には、鋼材3を
支持する固定スキッドビームと鋼材3を搬送方向に複数
回シフトして移送するウォーキングビームからなる移送
装置4が配設されている。
【0029】急速加熱帯1aの移送装置4の固定スキッ
ドビーム4aは、図3(a)に示すように、水冷構造5
を有するものであり、その側部には、この固定スキッド
ビームにより支持される鋼材部位3aの温度降下を補償
し、スケールを生成させるための酸素O2 の吹出孔14
pを有する過剰酸素供給管14が配設されている。
【0030】均熱帯1bの移送装置4の固定スキッドビ
ーム4aは、この固定スキッドビームにより支持される
鋼材3部位の温度降下を小さくするため、図3(b)に
示すように、水冷構造を有しないものとし、図4に示す
ように、炉長方向で長さ80cm〜6mで10分割し、分
割固定スキッドビーム41 〜410を炉幅方向に60cmず
らして配置し、この分割固定スキッドビーム単位で鋼材
3の支持部位を変えるようにしている。均熱帯1bの鋼
材抽出側の下部には、各バーナーから燃焼排ガス13を
排出する煙道15が配設されており、この煙道には各バ
ーナーに供給する支燃剤(空気)を予熱するレキュペレ
ーター16が配設されている。
【0031】鋼材3は、搬入テーブル17により急速加
熱帯1aに装入され、移送装置4によって間欠移送され
ながら急速加熱されてから、仕切壁6a、6b間の流通
路7を経て均熱帯1bに入り、ここで均熱された後に抽
出されて搬出テーブル18により後段の連続熱間圧延機
(図示省略)に導入され熱間圧延される。
【0032】なお、ここでは、急速加熱帯1aで加熱に
寄与した燃焼排ガス13を、仕切壁6a、6b間の流通
路7を経て均熱帯1bに流通させ、この燃焼排ガスを均
熱帯1bでの均熱に利用しており、均熱帯1bでの均熱
に利用した後、この均熱帯の鋼材抽出側に設けた煙道1
5から排出して、レキュペレーター16に導入し、各バ
ーナーに供給する支燃剤(空気)を予熱する熱源として
利用するようにしている。均熱帯1bの鋼材抽出側から
排出される燃焼排ガス13は、空気により希釈され、レ
キュペレーター16が損傷する心配のない900℃以下
になり、有効利用できる。
【0033】この実施例においては、急速加熱帯1aで
各バーナーによる燃料ガスの燃焼を制御して炉温を12
00〜1350℃にして、装入された鋼材3を加熱速度
20℃/分程度にして表面温度が1100〜1150℃
になるまで急速加熱する。この際、鋼材3の表面温度が
1000〜1100℃になる温度域になる急速加熱帯1
aの各バーナーの支燃剤(空気)に、完全燃焼に必要な
理論酸素量より5〜10%になるように酸素を富化する
ことによりスケールオフ量を確保できるスケールを均一
生成させる。なお、ここでは、固定スキッドビーム4a
の側部の過剰酸素供給管14から酸素O2 を供給して、
鋼材3の固定スキッドビーム4aによる支持部位(下部
側)のスケール生成も確実にしている。
【0034】鋼材3の表面温度が1100〜1150℃
になったところで、鋼材3を仕切壁6aと6bで仕切ら
れ狭くなった流通路7を経て、急速加熱帯1aからの燃
焼排ガス13と燃料ガスの燃焼制御により炉温1100
〜900℃と、急速加熱帯1aの炉温より200℃以上
低い炉温にした均熱帯1bに導入し、鋼材3表面温度お
よび鋼材平均温度を1100〜900℃にして30分以
上保持した後、均熱帯1bから抽出し、後段の連続熱間
圧延機に導入して熱間圧延する。
【0035】この実施例では、、急速加熱帯1aの燃焼
排ガス13を流通路7を経て均熱帯1bに導入して均熱
のための熱源として利用した後、レキュペレーター16
に導入して各バーナーの支燃剤の予熱に利用しているの
で、加熱原単位をさらに節減することができる。また、
均熱帯1bにおいて、固定スキッドビーム4aにより支
持される鋼材3部位の温度降下を小さくすることによ
り、鋼材の抽出温度偏差を30℃まで小さくすることが
でき、連続熱間圧延操業の最適条件を安定確保すること
ができる。
【0036】また、急速加熱帯1aの固定スキッドビー
ム4aにより支持される鋼材3部位を含み、この急速加
熱帯1aに配設したバーナーの支燃剤に酸素を富化する
ことにより、鋼材3表面にスケールオフ量を確保できる
スケールを安定生成させることができ、表面疵の極めて
少ない高品質の鋼板を製造することができる。
【0037】なお、この実施例では均熱帯1bの固定ス
キッドビーム4aにより支持される鋼材3部位の温度降
下を小さくするため、固定スキッドビーム4aを水冷構
造を有しないものとし、炉長方向で複数分割し、分割し
た各固定スキッドビームを炉幅方向にずらして配置し、
分割した固定スキッドビーム単位で鋼材の支持部位を変
えるようにしているが、例えば、均熱帯1bにルーフバ
ーナー12を配置する場合には、図5(a)に示すよう
に、ルーフバーナー12を固定スキッドビーム4a(4
1 〜410)の設置ラインに一致するように配置すること
も有効である。
【0038】また、軸流バーナー8oを配置する場合に
は、図5(b)図の示すように、固定スキッドビーム4
a(41 〜410)の設置ラインとの軸流バーナー8oの
吐出方向ラインが一致するように配置することも有効で
ある。また、図6(a)、(b)に示すように、均熱帯
1bの固定スキッドビーム4aの側部に加熱管19(こ
こでは燃料ガスと支燃剤を用いたバーナー)を配置する
ことも有効であり、これらの手段を選択的に組み合わせ
併用することも有効である。
【0039】一方、急速加熱帯1aでは、水冷構造5を
有する固定スキッドビーム4aを用いており、この固定
スキッドビーム4aにより支持される鋼材3部位の温度
低下がありスケールの生成が不十分になるおそれがある
ため、固定スキッドビーム4aに沿って燃料ガスを供給
する加熱管を配置したが、この加熱管に燃料ガスと支燃
剤(軽度の酸素富化も可)を供給してバーナー相当手段
とすることも有効である。
【0040】なお、上記の実施例では、急速加熱帯1a
の燃焼排ガスを均熱帯1bに導入するようにし、レキュ
ペレーター16は、均熱帯1bの鋼材3抽出側に配設し
たが、急速加熱帯1aの燃焼排ガスを均熱帯1bに導入
しない場合には、レキュペレーターを急速加熱帯1aの
鋼材3の装入側に配設して、各バーナーの支燃剤の予熱
に利用することも有効である。
【0041】
【実験例】厚さ250mm、幅1500mm、長さ13mの
鋼材である常温スラブ(C:0.1〜0.5%、Al:
0.01〜0.1%、Mn:0.01〜0.5%を含有
する低炭素鋼)を対象とし、図3に示すようなウォーキ
ングビーム式加熱炉を用いて本発明の加熱操業を実施
し、加熱後のスラブを連続熱間圧延機に導入して厚さ3
mmの熱延鋼板を製造した。本発明の評価のため、加熱炉
での存炉時間、加熱原単位、スラブの抽出温度偏差、鋼
板の表面疵の発生状況を調査した。実験条件と調査結果
を以下に説明する。
【0042】[実験条件] 加熱炉 急速加熱帯:炉長20m、炉幅14m、炉高5m 炉温 :1200〜1350℃ 在炉時間:70分 スラブ温度 表面温度:20〜1150℃ 平均温度:20〜950℃ 燃料ガス:LNG 支燃剤 :空気(600℃に予熱) 酸素富化:加熱後期に理論酸素比+5%富化 炉内雰囲気:酸化雰囲気 均熱帯:炉長20m、炉幅14m、炉高3m 炉温:1050〜970℃(急速加熱帯からの導入燃焼
排ガスの温度1100〜1000℃) 在炉時間:70分(抽出前1000℃保持時間45分) スラブ温度 表面温度:970〜1000℃ 平均温度:950〜1000℃ 平均抽出温度:1000℃ 連続熱間圧延 圧延温度:1000〜820℃
【0043】本発明の実験での加熱炉での存炉時間は1
40分で、1200℃で抽出の従来より生産性を約30
%向上することができた。また、熱原単位は24万kcal
/tで1200℃で抽出の従来より約20%節減できた。
また、スラブの抽出温度偏差は図7に示すように、スラ
ブの長さ方向の温度は1030〜1000℃で温度差が
30℃であり、十分に満足できる結果が得られ、十分な
スケール生成もできたし、レキュペレーターの耐用性も
十分に確保できた。
【0044】これに対して、均熱帯で水冷構造を有する
固定スキッドビームを用いた従来方法で、スラブ抽出温
度を1000℃に設定した場合のスラブの長さ方向の温
度は1050〜980℃で温度差が70℃であり、満足
できる結果が得られなかった。
【0045】なお、本発明は上記の実施例条件、実験例
条件に限定されるものではなく、加熱炉構造、加熱操業
条件等は、加熱対象スラブ条件、鋼板の圧延条件、操業
条件等に応じて変更されるものである。
【0046】
【発明の効果】本発明においては、固定スキッドビーム
により支持される鋼材部位の温度降下を小さくでき、鋼
材の抽出温度偏差を30℃まで安定的に小さくすること
ができ、また、鋼材表面にスケールオフ量を確保するた
めのスケールを安定生成させることもでき、加熱原単位
の節減し生産性を向上できる、低温加熱−連続熱間圧延
プロセスの実現を容易にできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のウォーキングビーム式加熱炉での加熱
パターン例を示す説明図。
【図2】本発明のウォーキングビーム式加熱炉の構造例
を示す側断面説明図。
【図3】(a)図は、図2における急速加熱帯の固定ス
キッドビームの鋼材支持部の部分構造例を示す立体説明
図、(b)図は、図2における均熱帯の固定スキッドビ
ームの鋼材支持部の部分構造例を示す立体説明図。
【図4】図2における均熱帯の固定スキッドビームの他
の配置例を示す平面概念説明図。
【図5】(a)図は、本発明で用いるウォーキングビー
ム式加熱炉の均熱帯の固定スキッドビームとルーフバー
ナーの他の配置例を示す平面説明図、(b)図は、本発
明で用いる均熱帯の固定スキッドビームと軸流バーナー
の配置例を示す平面説明図、
【図6】(a)図は、均熱帯の固定スキッドビームの他
の構造例を示す一部断面正面説明図。(b)図は、
(a)図の側面説明図。
【図7】本発明の実験例と従来例での均熱帯からの抽出
鋼材の長さ方向温度分布例を示す説明図。
【図8】従来の加熱炉の加熱操業方法例での加熱パター
ン例を示す説明図。
【図9】(a)図は、従来の一般的なウォーキングビー
ム式加熱炉の均熱帯におけるウォーキングビーム式の移
送装置による鋼材の支持状態例を示す正面断面説明図、
(b)は、(a)図のウォーキングビーム式加熱炉のに
おける均熱帯の固定スキッドビームの鋼材支持部の部分
構造例を示す一部断面正面説明図。
【符号の説明】
1 ウォーキングビーム式加熱炉 2 サイドバーナー 3 鋼材 3a 部位 4 移送装置 4a、41 〜410 固定スキッドビーム 4b ウォーキングビーム 5 水冷構造 6a、6b 仕切壁 7 流通路 8、8o 軸流バーナー 9 サイドバーナー 10 支燃剤供給管 11 酸素供給管 12 ルーフバーナー 13 燃焼排ガス 14 過剰酸素供給管 14p 吹出孔 15 煙道 16 レキュペレーター 17 搬入テーブル 18 搬出テーブル 19 加熱管

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕切壁で仕切られた加熱帯と均熱帯を有
    し、炉内に鋼材を支持する固定スキッドビームと該鋼材
    を搬送方向に複数回シフトして移送するウォーキングビ
    ームからなるウォーキングビーム式移送装置を備えた連
    続式のウォーキングビーム式加熱炉であって、均熱帯の
    上部にルーフバーナーを配置し、下部は非燃焼帯として
    均熱帯の鋼材抽出側の下部側に燃焼排ガスの煙道を配設
    したことを特徴とする連続式のウォーキングビーム式加
    熱炉。
  2. 【請求項2】 下部の非燃焼帯に配設の固定スキッドビ
    ームが水冷構造を有しないものであることを特徴とする
    請求項1記載の連続式のウォーキングビーム式加熱炉。
  3. 【請求項3】 煙道に各バーナーの支燃剤を予熱するた
    めのレキュペレーターを配設したことを特徴とする請求
    項1記載の連続式のウォーキングビーム式加熱炉。
  4. 【請求項4】 仕切壁で仕切られた加熱帯と均熱帯を有
    し、炉内に鋼材を支持する固定スキッドビームと該鋼材
    を搬送方向に複数回シフトして移送するウォーキングビ
    ームからなるウォーキングビーム式移送装置を備えた連
    続式のウォーキングビーム式加熱炉であって、均熱帯の
    固定スキッドビームを、炉長方向で複数分割して炉長方
    向で隣接する分割固定スキッドビーム間で炉幅方向に6
    0cm以上のずれを生じるように配置したことを特徴とす
    る連続式のウォーキングビーム式加熱炉。
  5. 【請求項5】 鋼材抽出口から8mまでの均熱帯に配設
    した分割固定スキッドビームの長さを80〜140cmと
    したことを特徴とする請求項4記載の連続式のウォーキ
    ングビーム式加熱炉。
  6. 【請求項6】 均熱帯の入側の固定ビームの長さを3〜
    6mにしたことを特徴とする請求項3または請求項5記
    載の連続式のウォーキングビーム式加熱炉。
  7. 【請求項7】 仕切壁で仕切られた加熱帯と均熱帯を有
    し、炉内に鋼材を支持する固定スキッドビームと該鋼材
    を搬送方向に複数回シフトして移送するウォーキングビ
    ームからなるウォーキングビーム式移送装置を備えた連
    続式のウォーキングビーム式加熱炉であって、少なくと
    も鋼材抽出口から10mの領域の固定スキッドビームの
    鋼材支持部を、鋼材支持面から下方に100mm以上露出
    させたことを特徴とする連続式のウォーキングビーム式
    加熱炉。
  8. 【請求項8】 固定スキッドビームの鋼材支持部に沿っ
    て、固定スキッドビームで支持される鋼材部位近傍を加
    熱する加熱管を敷設したことを特徴とする請求項7記載
    の連続式のウォーキングビーム式加熱炉。
  9. 【請求項9】仕切壁で仕切られた加熱帯と均熱帯を有
    し、炉内に鋼材を支持する固定スキッドビームと該鋼材
    を搬送方向に複数回シフトして移送するウォーキングビ
    ームからなるウォーキングビーム式移送装置を備えた連
    続式のウォーキングビーム式加熱炉であって、均熱帯に
    軸流バーナーを配置した場合において、各固定スキッド
    ビームの炉長方向の設置ラインと均熱帯に設置した各軸
    流バーナーの吐出方向のラインが炉幅方向で一致してい
    ることを特徴とするウォーキングビーム式加熱炉。
  10. 【請求項10】 仕切壁で仕切られた加熱帯と均熱帯を
    有し、炉内に鋼材を支持する固定スキッドビームと該鋼
    材を搬送方向に複数回シフトして移送するウォーキング
    ビームからなるウォーキングビーム式移送装置を備えた
    連続式のウォーキングビーム式加熱炉であって、均熱帯
    にルーフバーナーを配置した場合において、各固定スキ
    ッドビームの炉長方向の設置ラインと均熱帯に設置した
    各ルーフバーナーの設置ラインが炉幅方向で一致してい
    ることを特徴とする連続式のウォーキングビーム式加熱
    炉。
  11. 【請求項11】 仕切壁で仕切られた加熱帯と均熱帯を
    有し、炉内に鋼材を支持する固定スキッドビームと該鋼
    材を搬送方向に複数回シフトして移送するウォーキング
    ビームからなるウォーキングビーム式移送装置を備えた
    連続式のウォーキングビーム式加熱炉であって、加熱帯
    の固定スキッドビームの側部に沿って、鋼材の下部にス
    ケールを生成させる過剰酸素の吹出孔を有する酸素供給
    管を敷設したことを特徴とする連続式のウォーキングビ
    ーム式加熱炉。
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