JPH11255528A - 光学素子の成形装置 - Google Patents

光学素子の成形装置

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JPH11255528A
JPH11255528A JP10056598A JP5659898A JPH11255528A JP H11255528 A JPH11255528 A JP H11255528A JP 10056598 A JP10056598 A JP 10056598A JP 5659898 A JP5659898 A JP 5659898A JP H11255528 A JPH11255528 A JP H11255528A
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JP
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molding
mold
element material
curvature
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JP10056598A
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Takashi Kobayashi
高志 小林
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Olympus Optical Co Ltd
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    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03BMANUFACTURE, SHAPING, OR SUPPLEMENTARY PROCESSES
    • C03B11/00Pressing molten glass or performed glass reheated to equivalent low viscosity without blowing
    • C03B11/12Cooling, heating, or insulating the plunger, the mould, or the glass-pressing machine; cooling or heating of the glass in the mould
    • C03B11/122Heating

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Manufacturing & Machinery (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Moulds For Moulding Plastics Or The Like (AREA)
  • Casting Or Compression Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 一対の成形型を加熱する温度に差を設け、押
圧成形した光学素子の内部に生じる温度分布を小さくす
る。 【解決手段】 筒状のスリーブ内で光学素子素材を一対
の成形型によって成形する光学素子の成形装置にあっ
て、両端部から軸方向に形成された穴11を有する筒状
のスリーブ9と、前記穴11に挿入して配設し上型7、
下型8および光学素子素材1を加熱する赤外線ランプ1
6a,16bと、赤外線ランプ16a,16bを個別に
制御する制御装置を設け、上型7と下型8に温度差を付
ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加熱軟化した光学
素子素材を一対の成形型により押圧して光学素子を成形
する光学素子の成形装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光学素子の成形装置に関する技術
としては、特開昭62―59539号公報に開示されて
いる。この技術は、上型と下型とスリーブ内に光学素子
素材を挿入し、上型と下型および挿入した光学素子素材
をスリーブの周囲に設置した熱輻射加熱装置により加熱
軟化して上型と下型により押圧成形するものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】一般的に光学素子(レ
ンズ)の2面(一対の成形型の2つの成形面により成形
された成形表面)の曲率半径が極端に異なる光学素子を
成形する場合、曲率半径の小さな成形型の成形面が形成
する空間に充満する光学素子素材の体積の方が、曲率半
径の大きな成形型の成形面が形成する空間に充満する体
積よりも、極端に大きくなる。そこで、従来技術のよう
に熱輻射加熱装置でスリーブに熱輻射を与えて一対の成
形型と光学素子素材を均等に加熱する手段を取ると、一
対の成形型のそれぞれの成形面が形成するそれぞれの空
間に充填した光学素子素材に貯えられる熱容量は、体積
に応じて大きな差が生じることとなる。
【0004】このような一対の成形型により成形された
光学素子を成形型と光学素子が均温の加熱状態から冷却
すると、光学素子の2面から一対の成形型の成形面に移
動する熱量は両成形面ともほぼ同じであるため、熱容量
の大きな部分の方が熱容量の小さい方よりも冷却が遅く
なり、光学素子の内部に熱分布が生じる。すなわち、一
対の成形型のうち、小さな曲率半径の成形面の方が大き
い曲率半径の成形面よりも冷却が遅れるため、光学素子
の内部に生じる熱分布により光学素子に内部応力が発生
し、光学素子の成形表面に割れ等の品質不良を発生させ
る問題点がある。
【0005】本発明は、上記従来技術の問題点に鑑みて
なされたもので、一対の成形型を加熱する温度に差を設
け、押圧成形した光学素子の内部に生じる温度分布を小
さくすることができる光学素子の成形装置を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、第1の発明に係る光学素子の成形装置は、筒状のス
リーブ内で光学素子素材を一対の成形型によって成形す
る光学素子の成形装置において、両端部から軸方向に形
成された穴を有する筒状のスリーブと、前記穴に挿入さ
れて配設される加熱手段と、を具備する。
【0007】すなわち、第1の発明に係る光学素子の成
形装置は、両端部から軸方向に形成された穴を有する筒
状のスリーブのそれぞれの穴に挿入されて配設される加
熱手段により、一対の成形型に温度差を付けて加熱す
る。そして、加熱された光学素子素材を上記一対の成形
型によって押圧成形して光学素子を得る。
【0008】
【発明の実施の形態】[実施の形態1]本発明の実施の
形態1を図1の断面図に基づいて説明する。本実施の形
態の光学素子の成形装置は、金型2と移動台3と主軸4
と加熱手段5と成形室6と駆動部13等からなってい
る。
【0009】金型2は、一対の成形型である上型7と下
型8および筒状のスリーブ9から構成され、その材質は
WCからなっている。この金型2は、上型7と下型8を
スリーブ9内に挿入して成形面7aと成形面8aとを対
向するようにして同軸に配置するとともに、スリーブ9
により上下方向に案内されて上型7と下型8の間に配置
した光学素子素材1を成形面7a,8aの間で挟持し得
るように構成されている。
【0010】上型7、下型8の成形面7a,8aは共に
球面形状であり、本実施の形態では、上型7の成形面7
aは、下型8の成形面8aに比べて極端に曲率半径が小
さい球面形状に形成されている。上型7および下型8に
は、その中心部に上型7および下型8の温度を測定する
熱電対10bおよび熱電対10aが挿入されている。筒
状のスリーブ9の内径部は、それぞれ上型7および下型
8の外周と摺動可能に嵌合し、所望の光軸の精度が出せ
るようになっている。また、スリーブ9の胴部には、両
端部から軸方向にそれぞれ4本の穴(後述する赤外線ラ
ンプ16a,16bを挿入する穴)11が形成され、計
8本の穴11が設けられている。
【0011】移動台3は金型2を載置して上下移動する
もので、その上部には金型2の下型8およびスリーブ9
を配置するとともに、スリーブ6の下端外周部と嵌合す
る凹状の設置部12が設けられている。移動台3の下部
には、駆動部13の軸部がネジにより固定され、駆動部
13により上下方向に移動可能となっており、移動台3
に載置した金型2を成形室6に対して搬出入し得るよう
になっている。駆動部13は、図示を省略したシリンダ
またはモータ等の駆動源およびガイドにより移動台3を
上下動自在に支持している。また、移動台3には、配置
したスリーブ9の胴部の下端部に設けた4本の穴11と
対応する位置に貫通孔が4本設けられている。
【0012】成形室6は、架台18の上部に設置されて
いる。成形室6の上壁部には主軸4が設けられ、上壁部
に設けたリニアガイド14を介して上下動自在に保持さ
れている。この主軸4は、移動台3に載置された金型2
の一部を構成する上型1の上端部と当接する位置に配設
されるとともに、主軸4の上端部には成形に必要な重量
の重り15が設置されている。本実施の形態では、駆動
部13と主軸4および重り15により押圧機構を構成し
ている。さらに、成形室6の上壁部には、スリーブ9の
上端部との当接部が形成されるとともに、当接部の内側
でスリーブ9の胴部の上端部に設けた4本の穴11と対
応する位置に貫通孔が4本設けられている。また、成形
室6の側壁部には、成形室6の内部を非酸化雰囲気にす
るための不活性ガスを吸入する吸気口19と、内部の空
気を排出するための排気口20が設けられており、吸気
口19に対して排気口20は小さくなっている。さら
に、成形室6の下部には、移動台3が挿通可能な挿通穴
が設けられ、移動台3が挿通穴に位置することにより成
形室6を密閉状態にすることができるようになってい
る。
【0013】移動台3の貫通穴および成形室6の上壁部
の貫通穴には、加熱手段5である赤外線ヒータとしての
赤外線ランプ16aおよび赤外線ランプ16bがそれぞ
れ4本づつ設置されている。赤外線ランプ16a,16
bは棒状で、先端部のみが発光する発光部17を有して
いる。移動台3には、赤外線ランプ16aが発光部17
を上に向けて配置され、金型2を移動台3に設置した
時、スリーブ9の下端部に設けた4本の穴11内にそれ
ぞれ挿入配置されるようになっている。また、成形室6
の上部の貫通穴には、赤外線ランプ16bが発光部17
を下に向けて配置され、スリーブ9の上端部が上壁部の
当接部に当接する際に、上端部に設けた4本の穴11内
にそれぞれ挿入配置されるようになっている。
【0014】上記赤外線ランプ16a,16b、駆動部
13および熱電対10a,10bは、制御機構としての
制御装置21に接続されている。制御装置21には熱電
対10a,10bからの入力信号を受けるとともに、赤
外線ランプ16a,16bを制御し、また駆動部13を
制御して移動台3の上下動を操作している。
【0015】すなわち、制御装置21によりスリーブ9
に挿入配置した赤外線ランプ16a,16bの発光量の
大小を制御し、スリーブ9からの熱伝導で下型8と上型
7を加熱する際に温度差を付けることができる。
【0016】次に、上記構成による光学素子の成形装置
の作用を、転移点381℃、屈伏点404℃のあらかじ
め球状に研磨加工した光学素子素材(ガラス素材)を用
い、両凸レンズを成形する場合を例にして説明する。
【0017】まず、下型8の成形面8a上に球状の光学
素子素材1を載置し、スリーブ9を下型8に嵌合する。
そして、スリーブ9に上型7を挿入し、金型2を構成す
る。次に、移動台3の載置部12に金型2を配置し、駆
動部13により移動台3を上昇させて金型2を成形室6
内に搬入するとともに、移動台3を成形室6の挿通穴に
位置させて成形室6を密閉状態にする。そして、吸気口
19から不活性ガスを成形室6内に吸入し、同時に排気
口20から内部の空気を排気することで、成形室6の内
部全体を不活性ガスでパージする。
【0018】パージ完了後、駆動装置13をさらに駆動
して、金型2を上昇させて主軸4に上型7を当て付けて
主軸4を持ち上げ、主軸4の上部に載置した重り15の
重量を上型7と下型8との間に挟持した光学素子素材1
に作用させる。この作用する重量が光学素子素材1を成
形する押圧力となる。そして、スリーブ9の上端部が成
形室6の上壁部の当接部に当て付くまで金型2を上昇さ
せる。
【0019】光学素子素材1に押圧力を加えるととも
に、赤外線ランプ16a,16bの発光部17を発光さ
せて赤外線をスリーブ9に形成した穴11の内部に照射
する。このとき、制御装置21により、曲率半径の小さ
な成形面7aを有する上型7を加熱する赤外線ランプ1
6bの発光量を、曲率半径の大きな成形面8aを有する
下型8を加熱する赤外線ランプ16aの発光量より小さ
くすることで、スリーブ9からの熱伝導による上型7の
温度上昇は、下型8の温度上昇に比べ遅くなる(図2の
加熱工程)。
【0020】下型8が、光学素子素材1の屈伏点である
404℃の温度まで上昇するように加熱手段5である赤
外線ランプ16a,16bを制御し20秒以上保持した
後、赤外線の発光を止め冷却工程に移行する。冷却工程
に移行する前の成形完了時点では、金型2の上下には温
度勾配(温度分布)が発生し、熱電対10b,10aが
挿入され上下型7,8の中心部で、上型7の温度は下型
8の温度よりも30℃程度低い温度となっている。ま
た、光学素子素材1の温度は、光学素子素材1の肉厚が
薄いため上下の成形表面で多少の温度差があるものの、
ほぼ390℃になっている。
【0021】冷却工程では、曲率半径の大きい成形面8
aを有する下型8より、曲率半径の小さな成形面7aを
有する上型7の方が温度が低いため、曲率半径の小さな
成形面7a側から上型7に移動する熱の方が、曲率半径
の大きな成形面8a側から下型8に移動する熱に比べ、
相対的に大きくなる。このため、上型7と下型8で押圧
成形した光学素子素材1の冷却工程において生じる光学
素子素材1内部の熱分布が少なくなる(図2の冷却工
程)。
【0022】すなわち、押圧成形した光学素子素材1の
冷却工程の際、曲率半径の小さな成形面が形成する空間
部に充満する光学素子素材1の体積の大きい側から成形
型(本実施の形態では上型7)に移動する熱を、曲率半
径の大きい成形面が形成する空間部に充満する光学素子
素材1の体積の小さい側から成形型(本実施の形態では
下型8)に比べ相対的に速くする。すなわち、曲率半径
の小さな成形型(上型7)の温度を成形可能な範囲で曲
率半径の大きな成形型(下型8)の温度より低くするこ
とで、押圧成形した光学素子素材1から一対の成形型に
熱の移動する速さに差(温度の低い成形型への熱移動が
速くなる)を付けることで、押圧成形した光学素子素材
1の冷却工程に生じる光学素子素材1内部の熱分布を少
なくすることが可能になる。
【0023】そして、押圧成形した光学素子1の冷却工
程が終了した後、常温近くまで金型2の温度が下がった
段階で、金型2を成形室6から取り出し、光学素子の成
形工程が終了する。その後、金型2を分解し、光学素子
を取り出す。
【0024】本実施の形態によれば、曲率半径の差が大
きく冷却工程時に、押圧成形した光学素子素材1の上下
面(成形表面)に温度分布ができやすい形状の光学素子
を成形する際、容易に上型7と下型8に温度差を設ける
ことができ、割れ等の品質不良のない光学素子を得るこ
とができる。
【0025】[実施の形態2]本発明の実施の形態2を
図3の断面図に基づいて説明する。本実施の形態の光学
素子の成形装置は、スリーブ、加熱手段および加熱手段
による移動台および成形室の形状がのみが異なり、その
他の構成は実施の形態1と同様であるため、同一符号を
付けてある。
【0026】金型2は、一対の成形型である上型7と下
型8および筒状のスリーブ9から実施の形態1と同様に
構成され、その材質はWCからなっている。上型7、下
型8の成形面7a,8aは共に球面形状であり、本実施
の形態では、上型7の成形面7aは、下型8の成形面8
aに比べて極端に曲率半径が小さい球面形状に形成され
ている。上型7および下型8には、その中心部に上型7
および下型8の温度を測定する熱電対10bおよび熱電
対10aが挿入されている。
【0027】スリーブ9の胴部には、その両端部に軸方
向へ深さを有する穴としての円輪状の溝25がそれぞれ
設けられている。スリーブ9の上下の溝25内には、加
熱手段としての赤外線ヒータ26a,26bがそれぞれ
配置可能となっている。すなわち、赤外線ヒータ26
a,26bは、円輪状の溝25に挿入することができる
半径を有する円輪状に形成されるとともに、円輪状の部
分から90度曲げた端部を有している。赤外線ヒータ2
6a,26bは、その端部が溝25と対応する位置にお
いて、移動台3および成形室6の上壁部に一本づつ形成
された貫通孔に挿入され、移動台3および成形室6にそ
れぞれ保持されている。その他の構成は、実施の形態1
と同様であるので、その説明を省略する。
【0028】次に、上記構成による光学素子の成形装置
の作用を説明する。まず、光学素子素材1を配置した金
型2を移動台3に載置し、駆動装置13により金型2を
成形室6内に搬入した後、成形室6の内部全体を不活性
ガスでパージし、その後、金型2を上昇させて主軸4に
上型7を当て付けて重り15の重量(押圧力)を上型7
と下型8との間に挟持した光学素子素材1に作用させる
までは、実施の形態1の作用と同様である。
【0029】ここで、光学素子素材1に押圧力を加える
とともに、赤外線ヒータ26a,26bをそれぞれ発光
させて赤外線をスリーブ9に形成した溝25の内部に照
射する。このとき、曲率半径の小さな成形面7aを有す
る上型7を加熱する赤外線ヒータ26bの発光量を、曲
率半径の大きな成形面8aを有する下型8を加熱する赤
外線ヒータ26aの発光量より小さくすることで、実施
の形態1と同様に、スリーブ9からの熱伝導による上型
7の温度上昇を、下型8の温度上昇に比べ遅くする。
【0030】上記のように上型7と下型8とに温度差を
設けることにより、冷却工程では、実施の形態1と同様
に、上型7と下型8で押圧成形した光学素子素材1の冷
却工程において生じる光学素子素材1内部の熱分布を少
なくすることができる。その後、金型2の成形室6から
の取り出しおよび金型2からの光学素子の取り出す工程
は、実施の形態1と同様である。
【0031】本実施の形態によれば、実施の形態1の効
果に加え、加熱手段である赤外線ヒータ26a,26b
の本数を実施の形態1に比べ減らすことができ、その制
御を簡素化することができるとともに、移動台3および
成形室6に形成する貫通孔をそれぞれ一本にすることで
き、成形装置の構成を簡略化することができる。
【0032】なお、上記した具体的実施の形態から次の
ような構成の技術的思想が導き出される。 (付記) (1)筒状のスリーブの上下の開口部から一対の成形型
を挿入し、スリーブ内で加熱された光学素子素材を上記
成形型で押圧成形する光学素子の成形装置において、筒
状の胴部、軸方向に形成された穴を有するスリーブと、
成形装置に保持され上記穴に挿入される赤外線ヒータ
と、一対の成形型である上下型と、押圧機構と、制御機
構と、から構成したことを特徴とする光学素子の成形装
置。
【0033】(2)筒状のスリーブ内で光学素子素材を
一対の成形型によって成形する光学素子の成形装置にお
いて、両端部から軸方向にそれぞれ形成された穴を有す
る筒状のスリーブと、上記穴に挿入されてスリーブの両
端部に配設される上下の加熱手段と、上記上下の加熱手
段の発光量を個別に制御可能な制御装置と、を具備する
ことを特徴とする光学素子の成形装置。
【0034】付記(1)の光学素子の成形装置によれ
ば、制御機構により赤外線ヒータを制御し、一対の成形
型のうち、成形面の曲率半径が小さな成形面を有する成
形型の型温度を、成形面の曲率半径が大きな成形面を有
する成形型の型温度より低くすることができる。このた
め、曲率半径の小さい、すなわち成形面が形成する空間
部が大きく光学素子素材が充満する体積の大きい側から
成形型に移動する熱を、曲率半径の大きな成形面側から
成形型に移動する熱に比べて相対的に速くすることがで
きる。すなわち、曲率半径の小さな成形型の温度を成形
可能な範囲で曲率半径の大きな成形型の温度より低くす
ることで、押圧成形した光学素子素材から一対の成形型
に熱の移動する速さに差(温度の低い成形型への熱移動
が速くなる)を付けることで、押圧成形した光学素子素
材の冷却工程に生じる光学素子素材内部の熱分布を少な
くすることができ、良好な品質の光学素子を成形するこ
とができる。
【0035】また、付記(2)の光学素子の成形装置に
よれば、付記(1)と同様な効果を奏することができ
る。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1による本
発明の光学素子の成形装置によれば、加熱手段の発熱量
を制御し、一対の成形型のうち、成形面の曲率半径が小
さな成形面を有する成形型の型温度を、成形面の曲率半
径が大きな成形面を有する成形型の型温度より低くする
ことができる。このため、曲率半径の小さい、すなわち
成形面が形成する空間部が大きく光学素子素材が充満す
る体積の大きい側から成形型に移動する熱を、曲率半径
の大きな成形面側から成形型に移動する熱に比べて相対
的に速くすることができる。すなわち、曲率半径の小さ
な成形型の温度を成形可能な範囲で曲率半径の大きな成
形型の温度より低くすることで、押圧成形した光学素子
素材から一対の成形型に熱の移動する速さに差(温度の
低い成形型への熱移動が速くなる)を付けることで、押
圧成形した光学素子素材の冷却工程に生じる光学素子素
材内部の熱分布を少なくすることができ、良好な品質の
光学素子を成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1を示す断面図である。
【図2】本発明の実施の形態1による加熱工程および冷
却工程における上下型および光学素子素材の温度変化を
示す図である。
【図3】本発明の実施の形態2を示す断面図である。
【符号の説明】
1 光学素子素材 2 金型 5 加熱装置 7 上型 8 下型 9 スリーブ 11 穴 13 駆動部 16a,16b 赤外線ランプ 17 発光部 21 制御装置 25 溝 26a,26b 赤外線ヒータ

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 筒状のスリーブ内で光学素子素材を一対
    の成形型によって成形する光学素子の成形装置におい
    て、 両端部から軸方向に形成された穴を有する筒状のスリー
    ブと、 前記穴に挿入されて配設される加熱手段と、 を具備することを特徴とする光学素子の成形装置。
JP10056598A 1998-03-09 1998-03-09 光学素子の成形装置 Withdrawn JPH11255528A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002348136A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Olympus Optical Co Ltd 光学素子成形装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002348136A (ja) * 2001-05-24 2002-12-04 Olympus Optical Co Ltd 光学素子成形装置

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