JPH11255504A - 酸素濃縮装置 - Google Patents

酸素濃縮装置

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JPH11255504A
JPH11255504A JP10171398A JP10171398A JPH11255504A JP H11255504 A JPH11255504 A JP H11255504A JP 10171398 A JP10171398 A JP 10171398A JP 10171398 A JP10171398 A JP 10171398A JP H11255504 A JPH11255504 A JP H11255504A
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JP
Japan
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compressor
oxygen
vibration
oxygen concentrator
concentrated
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Application number
JP10171398A
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English (en)
Inventor
Masayuki Imai
正幸 今井
Hitoshi Tanaka
仁 田中
Kazuyoshi Morimura
和由 森村
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Osaka Shipbuilding Co Ltd
Original Assignee
Osaka Shipbuilding Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 酸素濃縮器本来の性能を損なうことなく振動
及び音が極めて低減された酸素濃縮器を提供する。 【解決手段】 コンプレッサと、該コンプレッサにより
圧入された圧縮空気から濃縮酸素を生成する濃縮酸素生
成手段とを備えた酸素濃縮装置において、該コンプレッ
サを適応周波数帯域の異なる複数の防振部材を介して懸
架し、該コンプレッサを該コンプレッサ取付け面の上方
に架設せしめる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、空気から濃縮酸素
ガスを取り出す酸素濃縮装置の発明に係り、更に詳細に
は振動及び音が極めて低減された酸素濃縮装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】近年、窒素を選択的に吸着する吸着材を
充填した吸着コラムにコンプレッサにより圧縮空気を供
給して酸素と窒素とを分離し、濃縮酸素ガスを取り出す
小型軽量の酸素濃縮装置が実用に供され、病院、一般家
庭、老人ホーム等で使用されている。そして、これらの
酸素濃縮器装置は、病人の身近で長時間に亘って連続し
て使用されることが多いことから、その振動及び音が問
題となる。
【0003】従来、振動及び音が低減された酸素濃縮装
置として、(1)コンプレッサを防振用のバネ或いはゴ
ムを介して酸素濃縮器のコンプレッサ取付け床面に固定
し、コンプレッサからの固体伝播振動を防止した酸素濃
縮器(特開昭63−218502号公報)、(2)コン
プレッサを鉄等の比重の大きい剛構造部材で構成した防
振、防音のコンプレッサ収納箱内に収納し、振動の発生
源であるコンプレッサの発生音を遮音した酸素濃縮器
(特開昭63−218502号公報)、(3)空気の流
入及び流出路に邪魔板を設置し空気流を5曲以上屈曲さ
せ音を低減させる方法(特開昭61−155204号公
報)、(4)コンプレッサの吸入管に逆流防止弁又は先
端部の管側に開口部を設けた酸素濃縮器(特開平4−2
46366号公報)、(5)音発生手段により特定周波
数範囲の逆位相の音を発生させ、特定周波数範囲の音を
相殺低減した酸素濃縮装置(特開平7−275632号
公報)、等が提案されている。
【0004】しかし、上記(1)に記載の発明は、重い
コンプレッサを床面との間に介在せしめた防振材で支持
する必要があり、防振材は耐荷重性のものでなければな
らず、自ずから適用出来る防振材の種類が限定され、特
定且つ狭範囲の周波数帯域の振動エネルギー及び音しか
低減できない。更にコンプレッサは床面と固定されてい
るので、自由度が少なく、かかる方法で低減できるの
は、垂直方向の振動及び音に止まる。してがって、コン
プレッサーの吸気、吐出に起因する広範囲且つ広方位の
周波数帯域の振動及び音を低減し得ず、その効果は不十
分である。また、(2)に記載の発明は、振動及び音は
低減できたとしても、鉄等の重厚な剛構造部材よりなる
コンプレッサ収納箱を適用することから、必然的に酸素
濃縮装置が重くなり低振動、低音と共に酸素濃縮装置の
重要な訴求点である軽量化に反するものになってしま
う。また、空気伝播による音を遮音するためコンプレッ
サ収納箱は密閉しなければなない。従って、コンプレッ
サ収納箱内のコンプレッサによる熱を排除するためヒー
トパイプ等の熱排除手段を必要とする。さらに、(3)
及び(4)に記載の発明は、最大の振動及び音の発生源
であるコンプレッサの稼働振動及び音を直接低減するも
のではなくその効果は満足すべきものではない。さらに
又、(5)に記載の発明は、特殊な装置と煩雑な調整操
作を必要とし実用的ではない。以上既存の振動及び音が
低減された酸素濃縮装置はそれぞれ問題点を有し、未だ
満足すべきものはない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、既存の
酸素濃縮装置の有する上記問題点に鑑み、酸素濃縮装置
本来の性能を損なうことなく卓越した低振動及び低音の
酸素濃縮装置について鋭意研究を続けた結果、コンプレ
ッサを適応波長帯域の異なる複数の防振部材を介して懸
架し、コンプレッサをコンプレッサ取付け面の上方に遊
動架設すると振動及び音が著しく低減できることを見い
出し、本発明を完成したものである。
【0006】本発明の目的は、酸素濃縮装置本来の性能
を損なうことなく振動及び音が極めて低減された酸素濃
縮装置を提供するにある。本発明の更に他の目的及び効
果は、以下の説明から明らかにされよう。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明は、コンプレッサと、該コンプレッサにより
圧入された圧縮空気から濃縮酸素を生成する濃縮酸素生
成手段とを備えた酸素濃縮装置において、該コンプレッ
サを適応周波数帯域の異なる複数の防振部材を介して懸
架し、該コンプレッサを該コンプレッサ取付け面の上方
に架設せしめたことを特徴とする酸素濃縮装置を第1の
発明とする。
【0008】第2の発明は、コンプレッサと、該コンプ
レッサを収納する収納室と、該コンプレッサにより圧入
された圧縮空気から濃縮酸素を生成する濃縮酸素生成手
段とを備えた酸素濃縮装置において、該収納室の上部適
宜位置から適応周波数帯域の異なる複数の防振部材を介
してコンプレッサを懸架し遊動架設することを特徴とす
る酸素濃縮器であり、
【0009】第3の発明は、コンプレッサと、該コンプ
レッサを収納する収納室と、該コンプレッサにより圧入
された圧縮空気から濃縮酸素を生成する濃縮酸素生成手
段とを備えた酸素濃縮装置において、該収納室の底面に
防振部材を介して懸架枠を固定し、該懸架枠の上部適宜
位置から適応周波数帯域の異なる複数の防振部材を介し
てコンプレッサを懸架し遊動架設することを特徴とする
酸素濃縮装置である。
【0010】
【作用】本発明は、上記のように構成したことにより、
コンプレッサが該コンプレッサ取付け面の上方に遊動架
設されているため、コンプレッサの軸方向及びコンプレ
ッサの軸方向と垂直な面内での自由度が大きく、振動波
及び音波の干渉による増幅が些少であり、さらに、適応
周波数帯域の異なる複数の防振部材を適用したことによ
り、種々の周波数帯域の振動及び音を低減できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面に基づいて詳細に説明す
る。なお、本発明は以下の実施例のみに限定されるもの
ではない。本発明に係る酸素濃縮装置はコンプレッサ
と、該コンプレッサにより圧入された圧縮空気から濃縮
酸素を生成する濃縮酸素生成手段とを備えたものであ
る。コンプレッサとしては、スクリュー式、往復式、回
転可動翼式等が挙げられるが特に限定されるものではな
い。圧力変動吸着式(PSA式)酸素濃縮装置には1つ
の両軸モータによって同時に回動駆動される圧縮ポンプ
と真空ポンプとを有している往復式コンプレッサが好ま
しい。濃縮酸素生成手段としては、(1)吸着コラムに
充填されたゼオライト等の吸着材の分子篩作用によっ
て、コンプレッサにより供給された圧縮空気中の窒素又
は酸素を選択的に吸着し、酸素と窒素とを分離して濃縮
酸素を生成するもの、(2)タンク内に設けた酸素選択
透過性膜の作用によって、コンプレッサにより供給され
た圧縮空気中の酸素を選択的に透過し、酸素と窒素とを
分離して濃縮酸素を生成するもの等が挙げられるが、特
に限定されるものではない。本発明において、最も肝要
なことは、コンプレッサを適応周波数帯域の異なる複数
の防振部材を介して懸架し、コンプレッサを該コンプレ
ッサ取付け面の上方に架設せしめた点にある。そして、
好ましい防振部材としては、天然ゴム、合成ゴム等のゴ
ム類、コイルばね、板ばね等のスプリング類、エアーシ
リンダ、オイルシリンダ、エアーショックアブゾーバ等
の衝撃を緩和する作用を有するシリンダ類等が、また音
を吸収する吸音部材としてウレタン、スポンジ等の弾性
発泡体類が挙げられる。これら防振部材は適応周波数帯
域、即ち減衰できる振動及び音の周波数帯域を異にし、
例えばゴム類は2Hz以上30Hz以下の周波数帯域、
ばね類は10Hz以上50Hz以下の周波数帯域、シリ
ンダ類は0Hz以上10Hz以下の周波数帯域の振動及
び音を減衰低減できる。本発明においてこれら防振部材
は2種類以上適宜に組み合わせて、防振及びコンプレッ
サを懸架するために使用され、コンプレッサが発生した
固体伝播による種々の周波数帯域の振動及び音を低減す
る。また、コンプレッサをコンプレッサ取付け面の上方
に遊動架設したことにより、コンプレッサが発生した振
動波及び音波の干渉による増幅を防止する効果を発揮す
る。この際、コンプレッサの加重が各懸架帯に均等に分
配され、共振を起こさないよう懸架するのが好ましい。
【0012】またコンプレッサは、該コンプレッサを発
生源とし空気及び固体により伝播される振動及び音を低
減するため、冷却原料空気の供給口と、排気ダクトに連
通する排気口とを備えた防音部材、遮音部材等により構
成されたコンプレッサ収納室に収納するのが好適であ
る。コンプレッサ収納室を構成する減音部材としては、
発泡ウレタン等の弾性発泡体のように音を吸収するも
の、アルミニューム等の軽金属薄板等のように音を遮蔽
するものに大別される。本発明においては、これら既存
の吸音乃至遮音部材から適宜選定して使用すればよい
が、アルミニューム板、防振性のプラスチック板、アル
ミニューム板、鉛板、板状発砲スポジを順次積層したも
のを使用すると好適な結果が得られる。
【0013】コンプレッサは、コンプレッサ収納室の上
部適宜位置から適応周波数帯域の異なる複数の防振部材
を介して懸架してもよいが、収納室の底面に防振部材を
介して懸架枠を固定し、該懸架枠の上部適宜位置から周
波数帯域の異なる複数の防振部材を介して懸架するのが
好ましい。懸架枠は、細材を縦、横に対立させ上部骨又
は上縁部を形成し柱材で支えたものであって、柱材の下
端部を細材で相互に連結し基底部を形成し補強したもの
が好ましく使用される。また、懸架枠の補強のため上部
骨又は柱材を細材で縦、横或いは斜めに細材で補強して
もよいこと言う迄もない。懸架枠の材質はコンプレッサ
の荷重に耐え得る金属、プラスチック等の薄板、L字
板、棒、パイプ等から適宜選定し使用すればよい。
【0014】図1は本発明の第3の発明に係る実施態様
の一例を示すものであって、コンプレッサ収納室をコン
プレッサの軸方向から見た模式説明図である。同図にお
いて、1はコンプレッサ収納室、2はコンプレッサ、3
は懸架枠、3aは懸架枠3の棚状の懸架用張出部、4は
コンプレッサ把持部材、5は連結部材、6は第1のゴム
防振部材、7は第2のゴム防振部材、8はコイルばね防
振部材、9はコイルばね防振部材止である。
【0015】懸架枠3は、軽金属板の懸架枠部材により
構成された長手方向を基底部とする直方体稜線形状の枠
であって、該懸架枠3の4本の垂直な懸架枠部材の上方
には、懸架枠3の基底部から等位置に軽金属板よりなる
棚状の4つの懸架用張出部3aが設けられている。コン
プレッサ把持部材4は金属棒の両端部を外側に彎曲した
係合用の彎曲部4aを備え断面が略U字型をしており、
U字部の内側でコンプレッサの胴部を挟持するように形
成されている。連結部材5は細長金属板状の一端部板面
にコイルばね防振部材8の彎曲部8aと嵌合する孔5a
と、他の一端部板の断面方向にコンプレッサ把持部材4
の彎曲部4aと嵌合する軸部5bとを形成したものであ
る。コイルばね防振部材8は、コイルばねの両端に彎曲
した係合用の彎曲部8a、8bを有している。コイルば
ね防振部材止9は、リペット形状で、一端に第2のゴム
防振部材7を係止するための頭部9aと他端軸部にコイ
ルばね端の係合用彎曲部8bと係合する孔9bとを有
し、金属により形成されている。
【0016】コンプレッサ2は、2本のコンプレッサ把
持部材4によりコンプレッサの軸が水平に且つコンプレ
ッサの加重が各懸架帯に均等に分配されるよう把持さ
れ、各把持部材4の両端は第1のゴム防振部材6を介し
て連結部材5により4本の等長のコイルばね防振部材8
に連結され、該コイルばね防振部材8の上端はコイルば
ね防振部材止9により第2のゴム防振部材7を介して該
懸架枠3の懸架用張出部3aに連結され、コンプレッサ
2は該コンプレッサ収納室1の下面上方に、コンプレッ
サの軸方向に水平に遊動架設されている。
【0017】図2はコンプレッサ把持部材と連結部材と
の連結部の拡大説明図である。同図においてコンプレッ
サ把持部材4の彎曲部4aと連結部材5の軸部5bと
を、第1のゴム防振部材6を挟持し嵌合することによ
り、コンプレッサ把持部材4と連結部材5とが連結され
る。なお、連結部材5の上端の孔5aにはコイルばね防
振部材8の下端彎曲部8aが嵌合され連結される。ここ
で、連結部材5の軸部5bはプラスチック等の回動自在
の軸により形成すると第1のゴム防振部材6との摩擦抵
抗が小さく有利である。
【0018】図3はコイルばね防振部材と懸架枠との連
結部の拡大説明図である。同図において懸架枠3の懸架
用張出部3aに載置された第2のゴム防振部材7と該懸
架用張出部3aには、コイルばね防振部材止9の頭部9
aの断面直径より小さい連通孔が貫通窄設され、該連通
孔の上方からコイルばね防振部材止9を挿通し、コイル
ばね防振部材止9の下端の孔9bにコイルばね8の上端
の係合用彎曲部8bを嵌合連結することにより、コイル
ばね防振部材8と懸架枠3とは、第2のゴム防振部材7
を介して連結される。
【0019】コンプレッサ2の稼働により、該コンプレ
ッサは振動及び音を発生し、振動及び音は空気及び固体
により伝播される。そして、コンプレッサ把持部材4に
より伝播されたコンプレッサ2の振動及び音は、連結部
材5、コイルばね8及びコイルばね防振部材止9を経て
懸架枠3まで固体伝播されるが、伝播途中に介在する適
応周波数帯域の異なる第1のゴム防振部材6、第2のゴ
ム防振部材7及びコイルばね防振部材8、更には懸架枠
3の基底面とコンプレッサ収納室の床面との間に介在せ
しめたゴム防振部材により減衰低減される。因みに、コ
ンプレッサをゴム防振部材を介してコンプレッサ収納室
床面に固定し、コンプレッサからの固体伝播振動を防止
した酸素濃縮装置の振動は0.1Gであったが、同じ装
置でコンプレッサをゴム防振部材及びコイルばね防振部
材を介してコンプレッサ収納室の床面に遊動懸架した場
合、振動は0.01Gであった。また、空気伝播された
音はコンプレッサ収納室1の内壁に取り付けられた発泡
ウレタン等の弾性発泡体の吸音部材アルミニューム等の
軽金属薄板等の遮音部材により低減される。更にまた、
運搬に際しては、コンプレッサ収納室1或いは懸架枠3
に取り付けた天然ゴム、合成ゴム等のゴム類、エアーシ
リンダ、オイルシリンダ、エアーショックアブゾーバ等
の衝撃を緩和する作用を有するシリンダ類等の防振部材
をコンプレッサ2の底面、側面等に当接し支持すること
により、揺れによる障害を防止することができる。
【0020】図4は本発明の第2の発明に係る実施態様
の一例を示すものであって、コンプレッサ収納室をコン
プレッサの軸方向から見た模式説明図である。同図にお
いて、1はコンプレッサ収納室、2はコンプレッサ、6
は第1のゴム防振部材、7は第2のゴム防振部材、8は
コイルばね防振部材、9はコイルばね防振部材止、10
は雄ねじ、11は雌ねじである。
【0021】コンプレッサ2は、該コンプレッサの胴部
の4箇所の雌ねじ部11に4本の雄ねじ10により、第
1のゴム防振部材6を介して4本の等長のコイルばね防
振部材8とコンプレッサの軸が水平になるよう把持連結
され、各該コイルばね防振部材8の上端はコイルばね防
振部材止9により第2のゴム防振部材7を介してコンプ
レッサ収納室1の天面外側から、コンプレッサの軸方向
に水平に遊動架設される。ここで、コンプレッサ収納室
1の天面外側に載置された第2のゴム防振部材7と天面
には、コイルばね防振部材止9の頭部9aの断面直径よ
り小さい連通孔が貫通窄設され、該連通孔の上方からコ
イルばね防振部材止9を挿通し、コイルばね防振部材止
9の下端の孔9bにコイルばね8の上端の係合用彎曲部
8bを嵌合連結することにより、コイルばね防振部材8
とコンプレッサ収納室1の天面とは、第2のゴム防振部
材7を介して連結される。
【0022】コンプレッサ2の振動及び音は、コイルば
ね8及びコイルばね防振部材止9を経てコンプレッサ収
納室1の天面まで固体伝播されるが、伝播途中に介在す
る適応周波数帯域の異なる第1のゴム防振部材6、第2
のゴム防振部材7及びコイルばね防振部材8により減衰
低減される。また、空気伝播された音はコンプレッサ収
納室1の内壁に取り付けられた発泡ウレタン等の弾性発
泡体の吸音部材、アルミニューム等の軽金属薄板等の遮
音部材により低減される。更にまた、運搬の際には、上
記と同様天然ゴム、合成ゴム等のゴム類、エアーシリン
ダ、オイルシリンダ、エアーショックアブゾーバ等の衝
撃を緩和する作用を有するシリンダ類等の防振部材をコ
ンプレッサ2のクッションとすることにより、揺れによ
る障害を防除できる。
【0023】図5は本発明の第2の発明に係る他の実施
態様の一例を示すものであって、コンプレッサ収納室を
コンプレッサの軸方向から見た模式説明図である。コン
プレッサ2は、該コンプレッサの胴部の2箇所の雌ねじ
部11に2本の雄ねじ10により、第1のゴム防振部材
6を介して2本の等長のコイルばね防振部材8とコンプ
レッサの軸が垂直になるよう把持連結され、各コイルば
ね防振部材8の上端は、コイルばね防振部材止9により
第2のゴム防振部材7を介してコンプレッサ収納室1の
天面外側から、コンプレッサの軸方向に垂直に遊動架設
される。
【0024】上記のように構成された、本発明に係るコ
ンプレッサを適用した酸素濃縮装置の実施態様の一例を
図6のブロック図について、以下に説明する。図6はコ
ンプレッサと、該コンプレッサにより圧入された圧縮空
気から濃縮酸素を生成する濃縮酸素生成手段とを備えた
酸素濃縮装置の実施態様の一例を示すブロック図であ
る。
【0025】同図において、2はコンプレッサ、12は
吸着コラム、13はフイルター、14は気液分離手段、
15は四方向弁、16は排気弁、17は貯留タンク、1
8は排気用電磁弁、19はオリフィス、20は減圧調整
弁、21は除菌フイルター、22は流量計、23は加湿
器である。
【0026】コンプレッサ2は1つの両軸モータ2aに
よって同時に回動駆動される圧縮ポンプ2bと真空ポン
プ2cとを有している。一方の圧縮ポンプ2bには、そ
の空気吸入側にフイルター13が接続され、空気吐出側
に圧縮空気中の水分を除去するための気液分離手段14
が設けられ、該気液分離手段を経由し、四方向弁15を
介して2つの吸着コラム12a,12bが接続されてい
る。ここで、四方向弁15は、前記2つの吸着コラム1
2a,12bの上流側に設けられ、圧縮空気の流路を切
換えて2つの吸着コラム12a,12bのうちの何れか
一方の吸着コラムへ交互に圧縮空気を供給する切換弁で
ある。
【0027】2つの吸着コラム12a,12bには、分
子篩作用によって空気中の窒素を選択的に吸着するゼオ
ライト等の吸着材が充填されている。そして、前記2つ
の吸着コラム12a、12bの濃縮酸素吐出側には2つ
の排気弁16a、16bを介して貯留タンク17に接続
されている。なお、2つの吸着コラム12a、12bの
濃縮酸素吐出側で、2つの排気弁16a、16bの上流
側には排気用電磁弁18とオリフィス19とが接続され
ている。貯留タンク17の濃縮酸素吐出側に減圧調整弁
20、除菌フイルター21、流量計22、加湿器23が
順次接続され、加湿器23を経由して酸素マスク、鼻カ
ニューレ等の酸素吸入器(図示されていない)が接続さ
れている。
【0028】一方、コンプレッサ2の真空ポンプ2cの
真空吸引側は四方向弁15の窒素取出口側に接続されて
いる。
【0029】コンプレッサ2の両軸モータ2aによって
圧縮ポンプ2bと真空ポンプ2cとが同時に回転駆動さ
れる。圧縮ポンプ2bがフイルター13を通して吸気圧
縮した圧縮空気をコンプレッサ2は気液分離手段を経由
し、流路切換用四方向弁15を介して2つの吸着コラム
12a又は12bの空気流入口に連結され、気液分離手
段を通過した乾燥された圧縮空気は、前記四方向弁15
により何れか一方の吸着コラム例えば12aへ供給され
る。ここで、気液分離手段としては、冷却器により圧縮
空気中の水分を凝集させ、次いでエアーフイルター、ド
ルン付きフイルターを順次通過させて圧縮空気中の水分
を分離する方法等がある。また、これと同時に、真空ポ
ンプ2cが四方向弁15を介して2つの吸着コラム12
a又は12bの空気流出口に連結され、2つの吸着コラ
ムの他方の吸着コラム例えば12bを真空に吸引する。
【0030】次いで所定時間後に、流路切換用四方向弁
15を切り換ええて気液分離手段14から一方の吸着コ
ラム12aへの流路を閉塞し、他方の吸着コラム12b
への流路を開放して圧縮空気を供給すると共に、吸着コ
ラム12aを吸引する。そして、かかる酸素濃縮装置で
は、気液分離手段14を通過し乾燥された圧縮空気は、
前記四方向弁15の切り換え設定時間を1サイクルとし
て2つの吸着コラム12a、12bに交互に供給され、
以下に述べる工程Aと工程Bとを交互に繰返し行うこと
により、圧縮空気から濃縮酸素を生成する。
【0031】工程A:吸着コラム12aでは、吸着材に
より圧縮空気中の窒素を選択的に吸着し、酸素と窒素と
を分離して濃縮酸素を生成され、該濃縮酸素は吸着コラ
ム12aの下流側に設けた排気弁16a、16b、貯留
タンク17、減圧調整弁20、除菌フイルター21、流
量計22、加湿器23を経て酸素吸入器に供給される
(吸着コラム12a:窒素吸着、濃縮酸素生成工程)。
この間、他方の吸着コラム12bでは、真空ポンプ2c
により吸引され、前工程で吸着材に吸着した窒素を脱着
して大気中へ排気する。この際、窒素吸着、濃縮酸素生
成工程にある一方の吸着コラム12aから、常時少量の
酸素がオリフィス19を経て窒素脱着、排気工程にある
他方の吸着コラム12bに流出され、さらに必要に応じ
て排気用電磁弁18により吸着コラム12aから吸着コ
ラム12bに酸素が間欠的に流出され、窒素の脱着に寄
与する(吸着コラム12b:窒素脱着、排気工程)。
【0032】工程B:他方の吸着コラム12bでは、前
記工程Aの吸着コラム12aと同様の作用機作により圧
縮空気から濃縮酸素を生成する(吸着コラム12b:窒
素吸着、濃縮酸素生成工程)。また、一方の吸着コラム
12aでは、前記工程Aの吸着コラム12bと同様の操
作により前工程で吸着材に吸着した窒素を脱着して大気
中へ排気する(吸着コラム12a:窒素脱着、排気工
程)。
【0033】
【発明の効果】本発明は、コンプレッサが該コンプレッ
サ取付け面の上方に遊動架設されているため、コンプレ
ッサの軸方向及びコンプレッサの軸方向と垂直な面内で
の自由度が大きく、振動波及び音波の干渉による増幅が
些少であり、さらに、適応周波数帯域の異なる複数の防
振部材を適用したことにより、特段の装置や煩雑な操作
を必要とせず、酸素濃縮器本来の性能を損なうことなく
種々の周波数帯域の振動及び音を著しく低減できる。コ
ンプレッサをゴム防振部材を介してコンプレッサ収納室
床面に固定し、コンプレッサからの固体伝播振動を防止
した酸素濃縮装置の振動は0.1Gであったが、同じ装
置でコンプレッサをゴム防振部材及びコイルばね防振部
材を介してコンプレッサ収納室の床面に遊動懸架した場
合、振動は0.01Gであった。
【図面の簡単な説明】
【図1】は本発明の第3の発明に係る実施態様の一例を
示すものであって、コンプレッサ収納室をコンプレッサ
の軸方向から見た模式説明図である。
【図2】は図1のコンプレッサ把持部材と連結部材との
連結部の拡大説明図である。
【図3】は図1のコイルばね防振部材と懸架枠との連結
部の拡大説明図である。
【図4】は本発明の第2の発明に係る実施態様の一例を
示すものであって、コンプレッサ収納室をコンプレッサ
の軸方向から見た模式説明図である。
【図5】は本発明の第2の発明に係る他の実施態様の一
例を示すものであって、コンプレッサ収納室をコンプレ
ッサの軸方向から見た模式説明図である。
【図6】は酸素濃縮装置の実施態様の一例を示すブロッ
ク図である。
【符号の説明】
1 コンプレッサ収納室 2 コンプレッサ 3 懸架枠 4 コンプレッサ把持部材 5 連結部材 6 第1のゴム防振部材 7 第2のゴム防振部材 8 コイルばね防振部材 9 コイルばね防振部材止 10 雄ねじ 11 雌ねじ 12 吸着コラム 13 フイルター 14 気液分離手段 15 四方向弁 16 排気弁 17 貯留タンク 18 排気用電磁弁 19 オリフィス 20 減圧調整弁 21 除菌フイルター 22 流量計 23 加湿器

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コンプレッサと、該コンプレッサにより
    圧入された圧縮空気から濃縮酸素を生成する濃縮酸素生
    成手段とを備えた酸素濃縮装置において、該コンプレッ
    サを適応周波数帯域の異なる複数の防振部材を介して懸
    架し、該コンプレッサを該コンプレッサ取付け面の上方
    に架設せしめることを特徴とする酸素濃縮装置。
  2. 【請求項2】 コンプレッサと、該コンプレッサを収納
    する収納室と、該コンプレッサにより圧入された圧縮空
    気から濃縮酸素を生成する濃縮酸素生成手段とを備えた
    酸素濃縮装置において、該収納室の上部適宜位置から適
    応周波数帯域の異なる複数の防振部材を介してコンプレ
    ッサを懸架し遊動架設することを特徴とする酸素濃縮装
    置。
  3. 【請求項3】 コンプレッサと、該コンプレッサを収納
    する収納室と、該コンプレッサにより圧入された圧縮空
    気から濃縮酸素を生成する濃縮酸素生成手段とを備えた
    酸素濃縮装置において、該収納室の底面に懸架枠を固定
    し、該懸架枠の上部適宜位置から適応周波数帯域の異な
    る複数の防振部材を介してコンプレッサを懸架し遊動架
    設することを特徴とする酸素濃縮装置。
  4. 【請求項4】 コンプレッサを該コンプレッサの軸が水
    平になるよう懸架する請求項1乃至3の何れかに記載の
    酸素濃縮装置。
  5. 【請求項5】 コンプレッサを該コンプレッサの軸が垂
    直になるよう懸架する請求項1乃至3の何れかに記載の
    酸素濃縮装置。
  6. 【請求項6】 防振部材がゴム類、スプリング類又はシ
    リンダ類である請求項1乃至3の何れかに記載の酸素濃
    縮装置。
  7. 【請求項7】 コンプレッサがモータによって回動駆動
    される圧縮ポンプと真空ポンプとを備えた往復式のもの
    である請求項1乃至3の何れかに記載の酸素濃縮装置。
  8. 【請求項8】 濃縮酸素生成手段が吸着コラムに充填さ
    れた吸着材の分子篩作用によって、コンプレッサにより
    供給された圧縮空気中の窒素を選択的に吸着し、酸素と
    窒素とを分離して濃縮酸素を生成するものである請求項
    1乃至3の何れかに記載の酸素濃縮装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006131430A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Matsushita Electric Ind Co Ltd 酸素富化機

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