JPH1125491A - レーザパワーの設定方法及び記録再生装置 - Google Patents

レーザパワーの設定方法及び記録再生装置

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JPH1125491A
JPH1125491A JP9174794A JP17479497A JPH1125491A JP H1125491 A JPH1125491 A JP H1125491A JP 9174794 A JP9174794 A JP 9174794A JP 17479497 A JP17479497 A JP 17479497A JP H1125491 A JPH1125491 A JP H1125491A
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JP9174794A
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Inventor
Goro Fujita
五郎 藤田
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Original Assignee
Sony Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 オーバーライト可能な光ディスクにデータを
記録する際に最適なレーザパワーを与えるレーザパワー
の設定方法及び記録再生装置を提供する。 【解決手段】 まず、テストトラックに初期設定された
レーザパワーでインクリメントデータを書き込む。イン
クリメントデータを書き込んだテストトラックに、ラン
ダムデータを上書きして、このランダムデータのエラー
レートを検出する。このエラーレートが所定値より大き
い場合は、レーザパワーを増加させて再度ランダムデー
タを書き込み処理を繰り返す。このエラーレートが所定
値に達した場合は、この時のレーザパワーPOWを例えば
1.2倍して、光ディスクのデータ記録領域にデータを
書き込む際のレーザパワーとして設定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、オーバーライトが
可能な記録再生可能な光ディスクに照射するレーザ光の
レーザパワーの設定方法及びオーバーライト可能な光デ
ィスクの記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気ディスク、相変化ディスク
等のデータの書き換えが可能な可搬メディアとしての光
ディスクが普及している。このような光ディスクとし
て、例えば、既に記録されているデータを消去すること
なく、直接上書きをしてデータの書き換えを行ういわゆ
るオーバーライト方式のものが知られている。
【0003】このような書き換え可能な光ディスクで
は、一般に、データの書き込みがされる場合、照射され
るレーザ光のパワーが、記録するデータのエラーレート
に関係することが知られている。例えば、レーザ光のパ
ワーが低すぎれば、既に記録されているデータの消し残
りが生じてしまい精度の高い記録ができない。また、レ
ーザ光のパワーが高すぎれば、隣接トラックとのクロス
トークやクロスイレースが生じてしまい精度の高い記録
ができない。
【0004】そのため、このような書き換えが可能な光
ディスクでは、最外周部や最内周部等に設けられている
ROM領域に、このディスクに照射するレーザ光の最適
パワー値を記録してある。この光ディスクのドライバ
は、データを記録する際には、この値に基づき、レーザ
光のパワーを設定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
光ディスクの大容量化が進むにともない、例えば、レー
ザ光が短波長化し、トラックピッチが狭くなってきた
り、開口数NAが高くなったりしてきている。そのた
め、レーザ光のパワーによる記録データのエラーレート
がさらに厳格に影響するようになってきた。
【0006】従って、ドライブ側では、データを書き込
む際、精度の高いレーザ光のパワー制御が求められい
た。また、環境の変化、ドライブ又はディスクの固有の
影響等に応じて、最適なレーザ光のパワーを適切に制御
することが求められていた。
【0007】本発明は、このような実情を鑑みてなされ
たものであり、オーバーライト可能な光ディスクにデー
タを記録する際に最適なレーザパワーを与えるレーザパ
ワーの設定方法及び記録再生装置を提供することを目的
とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決するた
めに、本発明に係るレーザパワーの設定方法は、所定ト
ラックに所定のレーザパワーでデータを書き込み、この
データを書き込んだ所定トラックに、上記所定のレーザ
パワーより少ないレーザパワーで異なるデータを書き込
み、この所定トラックに書き込んだ上記データを再生
し、再生したデータのエラーレートを判別し、このエラ
ーレートが所定値より大きい場合は、レーザパワーを上
げて上記所定トラックにデータを書き込み、このエラー
レートが所定値に達した場合は、この時のレーザパワー
に基づきこの所定値以下となるエラーレートが得られる
レーザパワーに、光ディスクのデータ記録領域にデータ
を書き込む際のレーザパワーを設定することを特徴とす
る。
【0009】このレーザパワーの設定方法では、所定の
レーザパワーで所定トラックにデータを書き込み、この
所定のトラックにこの所定のレーザパワーより少ないレ
ーザパワーで異なるデータを書き込む。そして、再生し
たデータのエラーレートが所定値以下となるまでレーザ
パワーを上げていく。このエラーレートが所定値に達し
た場合は、この時のレーザパワーに基づき、この所定値
以下となるエラーレートが得られるレーザパワーに設定
する。
【0010】また、本発明に係るレーザパワーの設定方
法は、所定トラックに所定のレーザパワーでデータを書
き込み、このデータを書き込んだ所定トラックに隣接す
るトラックに、異なるデータを書き込み、所定トラック
に書き込んだ上記データを再生し、再生したデータのエ
ラーレートを判別し、このエラーレートが所定値より小
さい場合は、レーザパワーを上げて上記所定トラックの
隣接トラックにデータを書き込み、このエラーレートが
所定値に達した場合は、この時のレーザパワーに基づき
この所定値以下となるエラーレートが得られるレーザパ
ワーに、光ディスクのデータ記録領域にデータを書き込
む際のレーザパワーを設定することを特徴とする。
【0011】このレーザパワーの設定方法では、所定の
レーザパワーで所定トラックにデータを書き込み、この
所定のトラックの隣接トラックに異なるデータを書き込
む。そして、所定トラックを再生したデータのエラーレ
ートが所定値以下となるまで、レーザパワーを上げてこ
の隣接トラックにデータを書き込む。このエラーレート
が所定値に達した場合は、この時のレーザパワーに基づ
き、この所定値以下となるエラーレートが得られるレー
ザパワーに設定する。
【0012】本発明に係る記録再生装置は、レーザパワ
ーが可変であり、光ディスクにデータの記録及び再生を
する記録再生手段と、上記記録再生手段が再生したデー
タのエラーレートを検出するエラーレート検出手段と、
所定トラックに所定のレーザパワーでデータを書き込
み、このデータを書き込んだ所定トラックに上記所定の
レーザパワーより少ないレーザパワーで異なるデータを
書き込み、この所定トラックに書き込んだ上記データを
再生し、再生したデータのエラーレートを判別し、この
エラーレートが所定値より大きい場合は、レーザパワー
を上げて上記所定トラックにデータを書き込み、このエ
ラーレートが所定値に達した場合は、この時のレーザパ
ワーに基づきこの所定値以下となるエラーレートが得ら
れるレーザパワーに、光ディスクのデータ記録領域にデ
ータを書き込む際のレーザパワーを設定するレーザパワ
ーの設定手段とを備えることを特徴とする。
【0013】この記録再生装置では、所定のレーザパワ
ーで所定トラックにデータを書き込み、この所定のトラ
ックにこの所定のレーザパワーより少ないレーザパワー
で異なるデータを書き込む。そして、再生したデータの
エラーレートが所定値以下となるまでレーザパワーを上
げていく。このエラーレートが所定値に達した場合は、
この時のレーザパワーに基づき、この所定値以下となる
エラーレートが得られるレーザパワーに設定する。
【0014】また、本発明に係る記録再生装置は、レー
ザパワーが可変であり、光ディスクにデータの記録及び
再生をする記録再生手段と、上記記録再生手段が再生し
たデータのエラーレートを検出するエラーレート検出手
段と、所定トラックに所定のレーザパワーでデータを書
き込み、このデータを書き込んだ所定トラックに隣接す
るトラックに、異なるデータを書き込み、この所定トラ
ックに書き込んだ上記データを再生し、再生したデータ
のエラーレートを判別し、このエラーレートが所定値よ
り小さい場合は、レーザパワーを上げて上記所定トラッ
クの隣接トラックにデータを書き込み、このエラーレー
トが所定値に達した場合は、この時のレーザパワーに基
づきこの所定値以下となるエラーレートが得られるレー
ザパワーに、光ディスクのデータ記録領域にデータを書
き込む際のレーザパワーを設定するレーザパワーの設定
手段とを備えることを特徴とする。
【0015】この記録再生装置では、所定のレーザパワ
ーで所定トラックにデータを書き込み、この所定のトラ
ックの隣接トラックに異なるデータを書き込む。そし
て、所定トラックを再生したデータのエラーレートが所
定値以下となるまで、レーザパワーを上げてこの隣接ト
ラックにデータを書き込む。このエラーレートが所定値
に達した場合は、この時のレーザパワーに基づき、この
所定値以下となるエラーレートが得られるレーザパワー
に設定する。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、図面を参照しながら説明する。
【0017】本発明の実施の形態として、光磁気ディス
クにデータを記録する場合のレーザパワーの設定方法及
び記録再生装置について説明する。
【0018】光磁気ディスクDは、例えば、図1に示す
ように、最外周側及び最内周側にコントロールトラック
CRが設けられている。このコントロールトラックTCR
は、例えば、読み出し専用領域であるROM領域と書き
込み可能な領域であるRAM領域とから構成される。コ
ントロールトラックTCRのROM領域には、データを書
き込む際のレーザパワーの初期設定値が記録されてい
る。また、このROM領域には、レーザパワーの設定を
行う際に用いられるデータパターン等が記録されてい
る。コントロールトラックTCRのRAM領域には、いわ
ゆるTOC(TableOf Contents)とよばれる管理データ
が記録される。
【0019】この2つのコントロールトラックTCRの内
側には、それぞれテストゾーンZTが設けられている。
このテストゾーンZTは、データを書き込む際のレーザ
パワーの設定をするにあたり、いわゆる試し書きをする
領域である。
【0020】このテストゾーンZTに挟まれた領域に
は、データゾーンZDが設けられている。このデータゾ
ーンZDは、主データの記録領域であり、この記録領域
が複数のゾーンに分割されている。なお、上述したテス
トゾーンZTは、データゾーンZDの各ゾーンに設けられ
ていても良い。
【0021】このような光磁気ディスクのデータゾーン
Dにデータを記録するにあたり、ドライブ側すなわち
記録再生装置では、出射するレーザ光のパワーを最適値
に設定する。このとき、記録再生装置は、上記テストゾ
ーンTZにデータを試し書きをしてレーザ光のパワーを
設定する。
【0022】図2は、本発明の実施の形態の記録再生装
置10のブロック構成図である。
【0023】記録再生装置10は、光磁気ディスクDに
磁界変調方式でデータを記録し、いわゆるオーバーライ
ト方式でデータを記録するものである。
【0024】記録再生装置10は、光磁気ディスクDに
レーザ光の出射等をする光ピックアップ11と、光磁気
ディスクDに記録磁界を印加する磁気ヘッド12と、光
ピックアップ11からの出力電流に基づき再生信号M
O,プッシュプル信号PP,フォーカスエラー信号FE
等を生成するI−V変換マトリクス回路13と、再生信
号MOを2値化するアナログ/デジタル(A/D)変換
器14と、プッシュプル信号PPからクロックを生成す
るPLL回路15と、プッシュプル信号PP等からアド
レス情報等を再生するコントロール情報検出回路16
と、2値化された再生信号MOのエラー訂正処理等及び
再生データのエラーレートERRの検出処理を行うデコ
ーダ17と、記録データにエラー訂正符号等を付加する
エンコーダ18と、磁気ヘッド12を駆動する磁気ヘッ
ドドライバ19と、各種サーボコントロールをするサー
ボ回路20と、レーザ光の出力パワー等を制御するレー
ザ制御回路21と、この装置の主制御部となるコントロ
ーラ30と備える。
【0025】光ピックアップ11は、半導体レーザ、対
物レンズ、フォトディテクタ等からなり、データの書き
込み時には、所定のパワーで光磁気ディスクDにレーザ
を出射する。このときのレーザ光のパワーは、レーザ制
御回路21により制御される。また、この記録再生装置
10の記録方式は、上述したように磁界変調方式が用い
られており、レーザ光は変調されていない。なお、レー
ザ光のパワーは、例えばフォトダイオード等により光量
検出信号として検出され、この検出値がレーザ制御回路
21にフィードバックされてパワーが一定になるように
制御される。
【0026】また、光ピックアップ11は、データの読
み出し時には、光磁気ディスクDからの反射光をフォト
ディテクタにより検出して各種再生電流をI−V変換マ
トリクス回路13に供給する。
【0027】磁気ヘッド12は、磁気ヘッドドライバ1
9により駆動され、データの記録時に光磁気ディスクD
にN又はSの磁界を印加する。この磁気ヘッド12は、
光ピックアップ11と光磁気ディスクDを挟んで対向す
るように配設されており、例えばスレッド機構等により
光ピックアップの径方向の移動とともに移動する。
【0028】I−V変換マトリクス回路13は、フォト
ディテクタからの電流出力を電圧信号に変換して、主デ
ータの再生信号となる再生信号MOと、フォーカスサー
ボに用いられるフォーカスエラー信号FEと、トラッキ
ングエラーやアドレス情報の検出に用いられるプッシュ
プル信号PP等を出力する。
【0029】A/D変換器14は、PLL回路15から
供給されるクロックに基づき再生信号MOをサンプリン
グし、この再生信号MOを2値化する。A/D変換器1
4は、この2値化した再生信号MOをデコーダ17に供
給する。
【0030】PLL回路15は、プッシュプル信号PP
が供給され、このプッシュプル信号PPから、光磁気デ
ィスクDに設けられているクロックマーク等を検出し、
クロックを再生する。このPLL回路15で生成された
クロックは、A/D変換器14に供給され、再生信号M
Oの同期信号として用いられる。また、このクロック
は、コントロール情報検出回路16に供給され、再生時
又は記録時のアドレスの検出やデータの記録のビットタ
イミング信号として用いられる。
【0031】コントロール情報検出回路16は、プッシ
ュプル信号PP及びクロックが供給され、アドレス情報
等を再生する。また、コントロール情報検出回路16
は、主データの記録或いは再生のタイミング信号である
ビットタイミング信号を生成し、デコーダ17、エンコ
ーダ18及びコントローラ30に供給する。
【0032】デコーダ17は、A/D変換器14から供
給された2値化された再生信号MOの復調処理やエラー
訂正処理をコントロール情報検出回路16からのビット
タイミング信号等に基づき行い、エラー訂正等が施され
たデータをコントローラ30に供給する。また、デコー
ダ17は、エラー訂正符号から再生したデータのエラー
レートERRを求め、このエラーレートERRをコント
ローラ30に供給する。
【0033】エンコーダ18は、コントローラ30から
供給される光磁気ディスクDに記録する為のデータの変
調処理やエラー訂正符号の付加処理等を行い、磁気ヘッ
ドドライバ19に供給する。このとき、エンコーダ18
は、コントロール情報検出回路16から供給されるビッ
トタイミング信号に基づき、所定の処理を行う。
【0034】磁気ヘッドドライバ19は、磁気ヘッド1
2を駆動し、光ピックアップ11から出射するレーザ光
とともに、光磁気ディスクDに対し光磁気記録を行う。
【0035】サーボ回路20は、フォーカスエラー信号
FEに基づき、フォーカスドライバ等を駆動し、光ピッ
クアップ11から光磁気ディスクDに出射するレーザを
トラック上に合焦させる。また、サーボ回路20は、プ
ッシュプル信号PPとコントローラ30からのアドレス
情報等に基づき、トラッキングドライバを駆動し、光ピ
ックアップ11から光磁気ディスクDに出射するレーザ
光が所定トラック上にジャストトラックとなるように光
ピックアップ11を制御する。レーザ制御回路21は、
光ピックアップ11からフィードバックされる光量検出
信号に基づき、光ピックアップ11が出射するレーザ光
のレーザパワーのサーボコントロールを行い、光磁気デ
ィスクDに照射されるレーザ光のレーザパワーが一定に
なるようにコントロールする。また、レーザ制御回路2
1は、コントローラ30からレーザパワーのコントロー
ル信号であるレーザパワー信号Pが供給される。レーザ
制御回路21は、このレーザパワー信号Pに基づき、最
適なパワーとなるようにレーザ光のパワーを制御する。
【0036】コントローラ30は、例えばSCSI(Sm
all Computer Systems Interface)等を用いてホストコ
ンピュータとデータやコマンドのやりとりを行い、エン
コーダ18に記録するデータを供給し、また、デコーダ
17から再生するデータを取得する。また、コントロー
ラ30は、サーボ回路20の制御等を行い、データを記
録するトラックへ光ピックアップ11をトラックジャン
プ等をさせる。
【0037】また、コントローラ30は、光磁気ディス
クDのデータゾーンにデータを記録するにあたり、出射
するレーザ光のパワーを最適値に設定し、この最適値と
なるレーザパワーを設定レーザパワーPSETとしてレー
ザ制御回路21に供給する。このとき、記録再生装置
は、光磁気ディスクDのテストゾーンにデータを試し書
きをしてレーザ光のパワーを設定する。
【0038】つぎに、この記録再生装置10のコントロ
ーラ30によるレーザパワーの設定処理について、以下
に説明する。
【0039】まず、記録再生装置10のコントローラ3
0が行う第1の設定例について、図3のフローチャート
等を用いて説明する。
【0040】コントローラ30は、この記録再生装置1
0に光磁気ディスクDが装填され、或いは、光磁気ディ
スクDが装填された後一定期間毎に、図3に示すステッ
プS11からの処理を行い、データゾーンにデータを記
録する際のレーザパワーPSE Tを設定する。
【0041】ステップS11において、コントローラ3
0は、光磁気ディスクDのコントロールトラックを再生
して、このコントロールトラックに記録されている初期
設定レーザパワーの値P0を取得し、レーザ制御回路2
1に供給するレーザパワー信号PをこのP0に設定す
る。なお、この初期設定レーザパワーP0は、光磁気デ
ィスクDを再生して取得をせず、例えば、コントローラ
30に固有の値として記憶してあるものを取得してもよ
い。また、コントローラ30が一定期間毎に、レーザパ
ワーPSETを設定する場合は、先に設定したレーザパワ
ーPSETをレーザパワー信号Pとして設定してもよい。
【0042】続いてステップS12において、光磁気デ
ィスクDのテストゾーンの所定トラックに、つまり、以
下の処理で試し書きを行うテストトラックに“00”の
データパターンを書き込む。すなわち、このテストトラ
ックに記録してあるデータを消去する。このときのレー
ザパワー信号Pの値は、先に設定した初期設定レーザパ
ワーP0である。
【0043】続いてステップS13において、このテス
トトラックに例えばデータ値が単純増加するようなイン
クリメントデータ(Increment Data)を書き込む。この
ときのレーザパワー信号Pの値は、初期設定レーザパワ
ーP0である。なお、このインクリメントデータは、予
めコントローラ30や光磁気ディスクDのコントロール
トラック等に記録してあるものを用いても良い。また、
インクリメントデータに限らず、任意のデータであって
もよい。
【0044】続いてステップS14において、変数Jを
0に設定する。
【0045】続いてステップS15において、レーザパ
ワー信号Pの値を P=P0×0.6+(J−1)×ΔP に設定する。ここで、P0の係数である0.6は、後述
するステップS18でエラーレートERRを判断するに
あたり、レーザパワー信号Pを上昇していった場合に所
定の閾値をまたぐような値であればよく、その値は限定
されない。また、ΔPは、後述するステップS18でエ
ラーレートERRを判断し、このエラーレートERRが
所定の閾値より高い場合に、レーザパワー信号Pを更新
するときのレザーパワーPを上昇させるための係数で、
例えばP0/100程度に設定している。
【0046】続いてステップS16において、ステップ
S15で設定したレーザパワーで、テストトラックにラ
ンダムデータ(Random Data)を書き込む。このランダ
ムデータは、先に記録しているインクリメントデータに
対しランダムなデータとする。 このステップS16で
ランダムデータが書き込まれることによって、テストゾ
ーンの所定トラックであるテストトラックには、図4
(a)に示すように、インクリメントデータの上に、ラ
ンダムデータが上書きされる。
【0047】続いてステップS17において、このテス
トトラックに書き込んだランダムデータを再生し、この
再生データのエラーレートERRをモニタする。このエ
ラーレートERRは、デコーダ17がエラー訂正符号等
を検出することにより、コントローラ30に供給する。
【0048】続いてステップS18において、モニタし
たエラーレートERRが所定の閾値より低くなったかど
うかを判断する。例えば、エラーレートERRが10-2
よりも低くなったかどうかを判断する。エラーレートE
RRが所定の閾値より低くなっていない場合は、ステッ
プS19に進み、Jの値に1を加えて、ステップS15
のレーザパワー信号Pの設定を行う。すなわち、エラー
レートERRが所定の閾値より低くなっていない場合
は、レーザパワー信号Pの値を所定量増加させて、ステ
ップS15からの処理を繰り返す。
【0049】また、エラーレートERRが所定の閾値よ
り低くなった場合は、ステップS20に進む。
【0050】ここで、このステップS18の判断の処理
を繰り返し、エラーレートERRをモニタすることによ
り、図4(b)に示すような、レーザパワーに対するエ
ラーレートERRの関係を示すバケートカーブを得るこ
とができる。
【0051】続いてステップS20において、エラーレ
ートERRが所定の閾値に達したときのレーザパワーP
OWに所定の乗数を掛け合わせた値を、データゾーンにデ
ータを記録する際のレーザパワーPSETとして設定し、
処理を終了する。ここで、このPOWに、所定の乗数を掛
け合わせるのは、図4(b)のバケートカーブに示され
るように、所定の閾値のエラーレートERRのレーザパ
ワーに対して所定量レーザパワーを増加させた所に、エ
ラーレートERRが最低となるレーザパワーがあるため
である。この乗数は、例えば、1.2である。
【0052】以上のステップS11からステップS20
の処理により、コントローラ30では、最適なレーザパ
ワーを設定することができる。
【0053】なお、ステップS16で記録するランダム
データは、レーザパワー信号Pを更新する毎に異なるラ
ンダムデータとするものであってもよい。
【0054】次に、記録再生装置10のコントローラ3
0が行う第2の設定例について、図5のフローチャート
等を用いて説明する。
【0055】コントローラ30は、この記録再生装置1
0に光磁気ディスクDが装填され、或いは、光磁気ディ
スクDが装填された後一定期間毎、図5に示すステップ
S21からの処理を行い、データゾーンにデータを記録
する際のレーザパワーPSETを設定する。
【0056】ステップS21において、コントローラ3
0は、光磁気ディスクDのコントロールトラックを再生
して、このコントロールトラックに記録されている初期
設定レーザパワーの値P0を取得し、レーザ制御回路2
1に供給するレーザパワー信号PをこのP0に設定す
る。なお、この初期設定レーザパワーP0は、光磁気デ
ィスクDを再生して取得をせず、例えば、コントローラ
30に固有の値として記憶してあるものを取得してもよ
い。また、コントローラ30が一定期間毎に、レーザパ
ワーPSETを設定する場合は、先に設定したレーザパワ
ーPSETをレーザパワー信号Pとして設定してもよい。
【0057】続いてステップS22において、テストト
ラック及びこのテストトラックに隣接する両サイドのト
ラックに“00”のデータパターンを書き込む。すなわ
ち、このテストトラック及びこのテストトラックに隣接
するトラックに記録してあるデータを消去する。このと
きのレーザパワー信号Pの値は、先に設定した初期設定
レーザパワーP0である。
【0058】続いてステップS23において、このテス
トトラックすなわち消去した3本のトラックの内中心の
トラックにランダムデータを書き込む。このランダムデ
ータとは、後述するテストトラックに隣接するトラック
に書き込むインクリメントデータに対してランダムのデ
ータである。ランダムデータを書き込む際のレーザパワ
ー信号Pの値は、初期設定レーザパワーP0である。
【0059】続いてステップS24において、変数Kを
0に設定する。
【0060】続いてステップS25において、レーザパ
ワー信号Pの値を P=P0+(K−1)×ΔP に設定する。ここで、ΔPは、後述するステップS28
でエラーレートERRを判断し、このエラーレートER
Rが所定の閾値より低い場合に、レーザパワー信号Pを
更新するときのレザーパワーPを上昇させるための係数
で、例えばP0/100程度に設定している。
【0061】続いてステップS26において、ステップ
S25で設定したレーザパワーで、テストトラックに隣
接する両サイドのトラックにインクリメントデータを書
き込む。なお、このインクリメントデータは、予めコン
トローラ30や光磁気ディスクDのコントロールトラッ
ク等に記録してあるものを用いても良い。また、インク
リメントデータに限らず、任意のデータであってもよ
い。
【0062】このステップS26でインクリメントが書
き込まれることによって、テストゾーンの所定トラック
であるテストトラックには、図6(a)に示すように、
ランダムデータが書き込まれ、このランダムデータが書
き込まれているテストトラックに隣接するトラックにイ
ンクリメントデータが書き込まれる。
【0063】続いてステップS27において、このテス
トトラックすなわち中心トラックに書き込んだランダム
データを再生し、この再生データのエラーレートERR
をモニタする。このエラーレートERRは、デコーダ1
7がエラー訂正符号等を検出することにより、コントロ
ーラ30に供給する。
【0064】続いてステップS28において、モニタし
たエラーレートERRが所定の閾値より高くなったかど
うかを判断する。例えば、エラーレートERRが10-2
よりも高くなったかどうかを判断する。エラーレートE
RRが所定の閾値より高くなっていない場合は、ステッ
プS29に進み、Kの値に1を加えて、ステップS25
のレーザパワー信号Pの設定を行う。すなわち、エラー
レートERRが所定の閾値より高くなっていない場合
は、レーザパワー信号Pの値を所定量増加させて、ステ
ップS25からの処理を繰り返す。
【0065】また、エラーレートERRが所定の閾値よ
り高くなった場合は、ステップS30に進む。
【0066】ここで、このステップS28の判断の処理
を繰り返し、エラーレートERRをモニタすることによ
り、図6(b)に示すような、レーザパワーに対するエ
ラーレートERRの関係を示すバケートカーブを得るこ
とができる。
【0067】続いてステップS30において、エラーレ
ートERRが所定の閾値に達したときのレーザパワーP
eraに所定の乗数を掛け合わせた値を、データゾーンに
データを記録する際のレーザパワーPSETとして設定
し、処理を終了する。ここで、このPeraに、所定の乗
数を掛け合わせるのは、図6(b)のバケートカーブに
示されるように、所定の閾値のエラーレートERRのレ
ーザパワーに対して所定量レーザパワーを減少させた所
に、エラーレートERRが最低となるレーザパワーがあ
るためである。この乗数は、例えば、0.8である。
【0068】以上のステップS21からステップS30
の処理により、コントローラ30では、最適なレーザパ
ワーを設定することができる。
【0069】次に、記録再生装置10のコントローラ3
0が行う第3の設定例について、図7及び図8のフロー
チャート等を用いて説明する。
【0070】コントローラ30は、この記録再生装置1
0に光磁気ディスクDが装填され、或いは、光磁気ディ
スクDが装填された後一定期間毎、図7に示すステップ
S31からの処理を行い、データゾーンにデータを記録
する際のレーザパワーPSETを設定する。
【0071】ステップS31において、コントローラ3
0は、光磁気ディスクDのコントロールトラックを再生
して、このコントロールトラックに記録されている初期
設定レーザパワーの値P0を取得し、レーザ制御回路2
1に供給するレーザパワー信号PをこのP0に設定す
る。なお、この初期設定レーザパワーP0は、光磁気デ
ィスクDを再生して取得をせず、例えば、コントローラ
30に固有の値として記憶してあるものを取得してもよ
い。また、コントローラ30が一定期間毎に、レーザパ
ワーPSETを設定する場合は、先に設定したレーザパワ
ーPSETをレーザパワー信号Pとして設定してもよい。
【0072】続いてステップS32において、テストト
ラックに“00”のデータパターンを書き込む。すなわ
ち、このテストトラックに記録してあるデータを消去す
る。このときのレーザパワー信号Pの値は、先に設定し
た初期設定レーザパワーP0である。
【0073】続いてステップS33において、このテス
トトラックに例えばインクリメントデータを書き込む。
このときのレーザパワー信号Pの値は、初期設定レーザ
パワーP0である。なお、このインクリメントデータ
は、予めコントローラ30や光磁気ディスクDのコント
ロールトラック等に記録してあるものを用いても良い。
また、インクリメントデータに限らず、任意のデータで
あってもよい。
【0074】続いてステップS34において、変数Jを
0に設定する。
【0075】続いてステップS35において、レーザパ
ワー信号Pの値を P=P0×0.6+(J−1)×ΔP に設定する。ここで、P0の係数である0.6は、後述
するステップS38でエラーレートERRを判断するに
あたり、レーザパワー信号Pを上昇していった場合に所
定の閾値をまたぐような値であればく、その値は限定さ
れない。また、ΔPは、後述するステップS38でエラ
ーレートERRを判断し、このエラーレートERRが所
定の閾値より高い場合に、レーザパワー信号Pを更新す
るときのレザーパワーPを上昇させるための係数で、例
えばP0/100程度に設定している。
【0076】続いてステップS36において、ステップ
S35で設定したレーザパワーで、テストトラックにラ
ンダムデータを書き込む。このランダムデータは、先に
記録しているインクリメントデータに対しランダムなデ
ータとする。また、このランダムデータは、レーザパワ
ー信号Pを更新する毎に異なるランダムデータとするも
のであってもよい。
【0077】このステップS36でランダムデータが書
き込まれることによって、テストゾーンの所定トラック
であるテストトラックには、図9(a)に示すように、
インクリメントデータの上に、ランダムデータが上書き
される。
【0078】続いてステップS37において、このテス
トトラックに書き込んだランダムデータを再生し、この
再生データのエラーレートERRをモニタする。このエ
ラーレートERRは、デコーダ17がエラー訂正符号等
を検出することにより、コントローラ30に供給する。
【0079】続いてステップS38において、モニタし
たエラーレートERRが所定の閾値より低くなったかど
うかを判断する。例えば、エラーレートERRが10-2
よりも低くなったかどうかを判断する。エラーレートE
RRが所定の閾値より低くなっていない場合は、ステッ
プS39に進み、Jの値に1を加えて、ステップS35
のレーザパワー信号Pの設定を行う。すなわち、エラー
レートERRが所定の閾値より低くなっていない場合
は、レーザパワー信号Pの値を所定量増加させて、ステ
ップS35からの処理を繰り返す。
【0080】また、エラーレートERRが所定の閾値よ
り低くなった場合は、ステップS40に進む。
【0081】続いてステップS40において、エラーレ
ートERRが所定の閾値に達したときのレーザパワーを
OWとして設定する。ここで、このレーザパワーP
OWは、図9(c)に示すバケートカーブの閾値10-2
の値として与えられる。
【0082】続いて図8に示すステップS41におい
て、コントローラ30は、再度レーザパワー信号Pの値
を初期設定レーザパワーP0に設定する。
【0083】続いてステップS42において、テストト
ラック及びこのテストトラックに隣接する両サイドのト
ラックに“00”のデータパターンを書き込む。すなわ
ち、このテストトラック及びこのテストトラックに隣接
するトラックに記録してあるデータを消去する。このと
きのレーザパワー信号Pの値は、初期設定レーザパワー
0である。
【0084】続いてステップS43において、このテス
トトラックすなわち消去した3本のトラックの内中心の
トラックにランダムデータを書き込む。このランダムデ
ータとは、後述するテストトラックに隣接するトラック
に書き込むインクリメントデータに対してランダムのデ
ータである。ランダムデータを書き込む際のレーザパワ
ー信号Pの値は、初期設定レーザパワーP0である。
【0085】続いてステップS44において、変数Kを
0に設定する。
【0086】続いてステップS45において、レーザパ
ワー信号Pの値を P=P0+(K−1)×ΔP に設定する。ここで、ΔPは、後述するステップS48
でエラーレートERRを判断し、このエラーレートER
Rが所定の閾値より低い場合に、レーザパワー信号Pを
更新するときのレザーパワーPを上昇させるための係数
で、例えばP0/100程度に設定している。
【0087】続いてステップS46において、ステップ
S45で設定したレーザパワーで、テストトラックに隣
接する両サイドのトラックにインクリメントデータを書
き込む。
【0088】このステップS46でインクリメントが書
き込まれることによって、テストゾーンの所定トラック
であるテストトラックには、図9(b)に示すように、
ランダムデータが書き込まれ、このランダムデータが書
き込まれているテストトラックに隣接するトラックにイ
ンクリメントデータが書き込まれる。
【0089】続いてステップS47において、このテス
トトラックすなわち中心トラックに書き込んだランダム
データを再生し、この再生データのエラーレートERR
をモニタする。
【0090】続いてステップS48において、モニタし
たエラーレートERRが所定の閾値より高くなったかど
うかを判断する。このときの閾値は、ステップS38で
判断した際の閾値と同一である。エラーレートERRが
所定の閾値より高くなっていない場合は、ステップS4
9に進み、Kの値に1を加えて、ステップS45のレー
ザパワー信号Pの設定を行う。すなわち、エラーレート
ERRが所定の閾値より高くなっていない場合は、レー
ザパワー信号Pの値を所定量増加させて、ステップS4
5からの処理を繰り返す。
【0091】また、エラーレートERRが所定の閾値よ
り高くなった場合は、ステップS50に進む。
【0092】続いてステップS50において、エラーレ
ートERRが所定の閾値に達したときのレーザパワーを
eraとして設定する。ここで、このレーザパワーPera
は、図9(c)に示すバケートカーブの閾値10-2上の
値として与えられる。
【0093】そして、ステップS51において、ステッ
プS40で求めたレーザパワーPowと、ステップS50
で求めたレーザパワーPeraの中間の値を求め、この値
をデータゾーンにデータを記録する際のレーザパワーP
SETとして設定し、処理を終了する。
【0094】以上のステップS31からステップS51
の処理により、コントローラ30では、最適なレーザパ
ワーを設定することができる。
【0095】以上のように、記録再生装置10では、最
適なパワーにレーザ光を設定することができ、そのた
め、エラーレートの低いデータ記録することができる。
また、この記録再生装置10では、記録環境の影響が異
なっても最適なレーザパワーで記録することができる。
さらに、データの書き残り、クロストーク、クロスイレ
ーズ等をなくすことができる。また、レーザパワーが強
すぎることによるディスクの破損等を回避することがで
きる。
【0096】なお、本実施の形態において、デコーダ1
7がエラー訂正符号からエラーレートERRを検出する
と説明したが、例えば、コントローラ30がデータパタ
ーンを記録するメモリを有しており、再生した際にエラ
ー訂正を行わず記録前のデータと記録した後の再生デー
タとを比較することにより、エラーレートERRを求め
るものであってもよく、エラーレートERRの検出方法
は限定されない。
【0097】また、実施の形態において、光磁気ディス
クに適用したレーザパワーの設定方法を説明したが、本
発明は光磁気ディスクの場合に限らず、オーバーライト
方式でデータを記録する光ディスクであれば媒体は限定
されず、例えば相変化ディスク等に適用しても良い。
【0098】
【発明の効果】本発明に係るレーザパワーの設定方法で
は、所定のレーザパワーで所定トラックにデータを書き
込み、この所定のトラックにこの所定のレーザパワーよ
り少ないレーザパワーで異なるデータを書き込む。そし
て、再生したデータのエラーレートが所定値以下となる
までレーザパワーを上げていく。このエラーレートが所
定値に達した場合は、この時のレーザパワーに基づき、
この所定値以下となるエラーレートが得られるレーザパ
ワーに設定する。
【0099】このことにより、本発明に係るレーザパワ
ーの設定方法では、記録環境の影響が異なっても最適な
レーザパワーで記録することができ、記録したデータの
エラーレートを低くすることができる。また、本発明に
係るレーザパワーの設定方法では、直接的で精度の高い
レーザパワーの設定をすることができる。
【0100】また、本発明に係るレーザパワーの設定方
法では、所定のレーザパワーで所定トラックにデータを
書き込み、この所定のトラックの隣接トラックに異なる
データを書き込む。そして、所定トラックを再生したデ
ータのエラーレートが所定値以下となるまで、レーザパ
ワーを上げてこの隣接トラックにデータを書き込む。こ
のエラーレートが所定値に達した場合は、この時のレー
ザパワーに基づき、この所定値以下となるエラーレート
が得られるレーザパワーに設定する。
【0101】このことにより、本発明に係るレーザパワ
ーの設定方法では、記録環境の影響が異なっても最適な
レーザパワーで記録することができ、記録したデータの
エラーレートを低くすることができる。また、本発明に
係るレーザパワーの設定方法では、直接的で精度の高い
レーザパワーの設定をすることができる。
【0102】本発明に係る記録再生装置では、所定のレ
ーザパワーで所定トラックにデータを書き込み、この所
定のトラックにこの所定のレーザパワーより少ないレー
ザパワーで異なるデータを書き込む。そして、再生した
データのエラーレートが所定値以下となるまでレーザパ
ワーを上げていく。このエラーレートが所定値に達した
場合は、この時のレーザパワーに基づき、この所定値以
下となるエラーレートが得られるレーザパワーに設定す
る。
【0103】このことにより、本発明に係る記録再生装
置では、記録環境の影響が異なっても最適なレーザパワ
ーで記録することができ、記録したデータのエラーレー
トを低くすることができる。また、本発明に係る記録再
生装置では、直接的で精度の高いレーザパワーの設定を
することができる。
【0104】また、本発明に係る記録再生装置では、所
定のレーザパワーで所定トラックにデータを書き込み、
この所定のトラックの隣接トラックに異なるデータを書
き込む。そして、所定トラックを再生したデータのエラ
ーレートが所定値以下となるまで、レーザパワーを上げ
てこの隣接トラックにデータを書き込む。このエラーレ
ートが所定値に達した場合は、この時のレーザパワーに
基づき、この所定値以下となるエラーレートが得られる
レーザパワーに設定する。
【0105】このことにより、本発明に係る記録再生装
置では、記録環境の影響が異なっても最適なレーザパワ
ーで記録することができ、記録したデータのエラーレー
トを低くすることができる。また、本発明に係る記録再
生装置では、直接的で精度の高いレーザパワーの設定を
することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】光磁気ディスクを説明する為の図である。
【図2】本発明に係る記録再生装置のブロック構成図で
ある。
【図3】本発明に係る記録再生装置の処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図4】本発明に係る記録再生装置の処理内容を説明す
る為の図である。
【図5】本発明に係る記録再生装置の処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図6】本発明に係る記録再生装置の処理内容を説明す
る為の図である。
【図7】本発明に係る記録再生装置の処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図8】本発明に係る記録再生装置の処理内容を示すフ
ローチャートである。
【図9】本発明に係る記録再生装置の処理内容を説明す
る為の図である。
【符号の説明】
10 記録再生装置、11 光ピックアップ、12 磁
気ヘッド、13 I−V変換マトリクス回路、14 ア
ナログ/デジタル変換器、15 PLL回路、16 コ
ントロール情報検出回路、17 デコーダ、18 エン
コーダ、19磁気ヘッドドライバ、20 サーボ回路、
21 レーザ制御回路、30 コントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI G11B 20/18 572 G11B 20/18 572C 572F

Claims (21)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 オーバーライト可能な光ディスクに照射
    するレーザ光のレーザパワーの設定方法において、 所定トラックに所定のレーザパワーでデータを書き込
    み、 このデータを書き込んだ所定トラックに、上記所定のレ
    ーザパワーより少ないレーザパワーで異なるデータを書
    き込み、 この所定トラックに書き込んだ上記データを再生し、 再生したデータのエラーレートを判別し、このエラーレ
    ートが所定値より大きい場合は、レーザパワーを上げて
    上記所定トラックにデータを書き込み、このエラーレー
    トが所定値に達した場合は、この時のレーザパワーに基
    づきこの所定値以下となるエラーレートが得られるレー
    ザパワーに、光ディスクのデータ記録領域にデータを書
    き込む際のレーザパワーを設定することを特徴とするレ
    ーザパワーの設定方法。
  2. 【請求項2】 上記レーザパワーの設定を光ディスクの
    データ記録領域にデータを書き込む際に定期的に行うこ
    とを特徴とする請求項1に記載のレーザパワーの設定方
    法。
  3. 【請求項3】 エラー訂正コードを検出することにより
    再生したデータのエラーレートを判別することを特徴と
    する請求項1に記載のレーザパワーの設定方法。
  4. 【請求項4】 上記エラーレートが所定値に達した場合
    は、この時のレーザパワーを第1のレーザパワーとし、 所定トラックに所定のレーザパワーでデータを書き込
    み、 データを書き込んだ所定トラックに隣接するトラック
    に、異なるデータを書き込み、 この所定トラックに書き込んだ上記データを再生し、 再生したデータのエラーレートを判別し、このエラーレ
    ートが所定値より小さい場合は、レーザパワーを上げて
    上記所定トラックの隣接トラックにデータを書き込み、
    このエラーレートが所定値に達した場合は、この時のレ
    ーザパワーを第2のレーザパワーとし、 上記第1のレーザパワーと第2のレーザパワーとの中間
    のレーザーパワーを、光ディスクのデータ記録領域にデ
    ータを書き込む際のレーザパワーに設定することを特徴
    とする請求項1に記載のレーザパワーの設定方法。
  5. 【請求項5】 上記レーザパワーの設定を光ディスクの
    データ記録領域にデータを書き込む際に定期的に行うこ
    とを特徴とする請求項4に記載のレーザパワーの設定方
    法。
  6. 【請求項6】 エラー訂正コードを検出することにより
    再生したデータのエラーレートを判別することを特徴と
    する請求項4に記載のレーザパワーの設定方法。
  7. 【請求項7】 オーバーライト可能な光ディスクに照射
    するレーザ光のレーザパワーの設定方法において、 所定トラックに所定のレーザパワーでデータを書き込
    み、 このデータを書き込んだ所定トラックに隣接するトラッ
    クに、異なるデータを書き込み、 所定トラックに書き込んだ上記データを再生し、 再生したデータのエラーレートを判別し、このエラーレ
    ートが所定値より小さい場合は、レーザパワーを上げて
    上記所定トラックの隣接トラックにデータを書き込み、
    このエラーレートが所定値に達した場合は、この時のレ
    ーザパワーに基づきこの所定値以下となるエラーレート
    が得られるレーザパワーに、光ディスクのデータ記録領
    域にデータを書き込む際のレーザパワーを設定すること
    を特徴とするレーザパワーの設定方法。
  8. 【請求項8】 上記レーザパワーの設定を光ディスクの
    データ記録領域にデータを書き込む際に定期的に行うこ
    とを特徴とする請求項7に記載のレーザパワーの設定方
    法。
  9. 【請求項9】 エラー訂正コードを検出することにより
    再生したデータのエラーレートを判別することを特徴と
    する請求項7に記載のレーザパワーの設定方法。
  10. 【請求項10】 オーバーライト可能な光ディスクの記
    録再生装置において、光ディスクに照射するレーザ光の
    レーザパワーが可変であり、光ディスクにデータの記録
    及び再生をする記録再生手段と、 上記記録再生手段が再生したデータのエラーレートを検
    出するエラーレート検出手段と、 所定トラックに所定のレーザパワーでデータを書き込
    み、このデータを書き込んだ所定トラックに上記所定の
    レーザパワーより少ないレーザパワーで異なるデータを
    書き込み、この所定トラックに書き込んだ上記データを
    再生し、再生したデータのエラーレートを判別し、この
    エラーレートが所定値より大きい場合は、レーザパワー
    を上げて上記所定トラックにデータを書き込み、このエ
    ラーレートが所定値に達した場合は、この時のレーザパ
    ワーに基づきこの所定値以下となるエラーレートが得ら
    れるレーザパワーに、光ディスクのデータ記録領域にデ
    ータを書き込む際のレーザパワーを設定するレーザパワ
    ーの設定手段とを備える記録再生装置。
  11. 【請求項11】 上記エラーレート検出手段は、エラー
    訂正符号に基づきエラーレートを検出することを特徴と
    する請求項10に記載の記録再生装置。
  12. 【請求項12】 上記エラーレート検出手段は、書き込
    んだデータと再生したデータとを比較して、エラーレー
    トを検出することを特徴とする請求項10に記載の記録
    再生装置。
  13. 【請求項13】 上記レーザパワー設定手段は、レーザ
    パワーの設定を光ディスクのデータ記録領域にデータを
    書き込む際に定期的に行うことを特徴とする請求項10
    に記載の記録再生装置。
  14. 【請求項14】 上記レーザパワー設定手段は、上記エ
    ラーレートが所定値に達した場合は、この時のレーザパ
    ワーを第1のレーザパワーとし、所定トラックに所定の
    レーザパワーでデータを書き込み、このデータを書き込
    んだ所定トラックに隣接するトラックに、異なるデータ
    を書き込み、この所定トラックに書き込んだ上記データ
    を再生し、再生したデータのエラーレートを判別し、こ
    のエラーレートが所定値より小さい場合は、レーザパワ
    ーを上げて上記所定トラックの隣接トラックにデータを
    書き込み、このエラーレートが所定値に達した場合は、
    この時のレーザパワーを第2のレーザパワーとし、上記
    第1のレーザパワーと第2のレーザパワーとの中間のレ
    ーザーパワーを、光ディスクのデータ記録領域にデータ
    を書き込む際のレーザパワーに設定することを特徴とす
    る請求項10に記載の記録再生装置。
  15. 【請求項15】 上記エラーレート検出手段は、エラー
    訂正符号に基づきエラーレートを検出することを特徴と
    する請求項14に記載の記録再生装置。
  16. 【請求項16】 上記エラーレート検出手段は、書き込
    んだデータと再生したデータとを比較して、エラーレー
    トを検出することを特徴とする請求項14に記載の記録
    再生装置。
  17. 【請求項17】 上記レーザパワー設定手段は、レーザ
    パワーの設定を光ディスクのデータ記録領域にデータを
    書き込む際に定期的に行うことを特徴とする請求項14
    に記載の記録再生装置。
  18. 【請求項18】 オーバーライト可能な光ディスクの記
    録再生装置において、 光ディスクに照射するレーザ光のレーザパワーが可変で
    あり、光ディスクにデータの記録及び再生をする記録再
    生手段と、 上記記録再生手段が再生したデータのエラーレートを検
    出するエラーレート検出手段と、 所定トラックに所定のレーザパワーでデータを書き込
    み、このデータを書き込んだ所定トラックに隣接するト
    ラックに、異なるデータを書き込み、この所定トラック
    に書き込んだ上記データを再生し、再生したデータのエ
    ラーレートを判別し、このエラーレートが所定値より小
    さい場合は、レーザパワーを上げて上記所定トラックの
    隣接トラックにデータを書き込み、このエラーレートが
    所定値に達した場合は、この時のレーザパワーに基づき
    この所定値以下となるエラーレートが得られるレーザパ
    ワーに、光ディスクのデータ記録領域にデータを書き込
    む際のレーザパワーを設定するレーザパワーの設定手段
    とを備える記録再生装置。
  19. 【請求項19】 上記エラーレート検出手段は、エラー
    訂正符号に基づきエラーレートを検出することを特徴と
    する請求項18に記載の記録再生装置。
  20. 【請求項20】 上記エラーレート検出手段は、書き込
    んだデータと再生したデータとを比較して、エラーレー
    トを検出することを特徴とする請求項18に記載の記録
    再生装置。
  21. 【請求項21】 上記レーザパワー設定手段は、レーザ
    パワーの設定を光ディスクのデータ記録領域にデータを
    書き込む際に定期的に行うことを特徴とする請求項18
    に記載の記録再生装置。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7154827B2 (en) 2002-07-10 2006-12-26 Teac Corporation Optical disk apparatus
JP2009021011A (ja) * 2008-10-29 2009-01-29 Panasonic Corp 光学的情報記録装置、光学的情報記録媒体および光学的情報記録方法
JP2010157352A (ja) * 2010-03-11 2010-07-15 Panasonic Corp 光学的情報記録方法および光学的情報記録装置

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