JP2002184011A - レーザパワーの制御方法及び記録再生装置 - Google Patents

レーザパワーの制御方法及び記録再生装置

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JP2002184011A
JP2002184011A JP2000375036A JP2000375036A JP2002184011A JP 2002184011 A JP2002184011 A JP 2002184011A JP 2000375036 A JP2000375036 A JP 2000375036A JP 2000375036 A JP2000375036 A JP 2000375036A JP 2002184011 A JP2002184011 A JP 2002184011A
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Goro Fujita
五郎 藤田
Yuichi Suzuki
雄一 鈴木
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用環境の変化、ドライブ又はディスクの固
有の影響等によりレーザパワーが変化してもそれを制御
し、最適なレーザパワーを保つことができるレーザパワ
ー制御方法を提供する。 【解決手段】 光磁気ディスク記録再生装置10は、記
録用データセクター部41の各記録用データセクター
を、最適レーザパワーPで記録した後、それに追加す
るように記録パワー制御用参照セクター部42の参照セ
クターを、レーザパワーの下限値Pよりも小さなレー
ザパワーP−dで書き込む。記録終了後、光磁気ディ
スク記録再生装置10は、記録再生部を用いて、記録パ
ワー制御用参照セクター部42の参照用セクター)を再
生する。そして、光磁気ディスク記録再生装置10は、
再生エラーレートがエラー許容限界内に入っているか否
かという結果に基づいて最適レーザパワーPがずれた
か否かを判断する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記録可能な光ディ
スクに照射するレーザ光のレーザパワーを制御するため
のレーザパワー制御方法、及び記録可能な光ディスク
に、レーザパワーを制御しながらデータを記録して再生
する記録再生装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光磁気ディスク、相変化ディスク
等のデータの書き換えが可能な可搬メディアとしての光
ディスクが普及している。このような光ディスクとし
て、例えば、既に記録されているデータを消去すること
なく、直接上書きをしてデータの書き換えを行ういわゆ
るオーバーライト方式のものが知られている。
【0003】このような書き換え可能な光ディスクで
は、一般に、データの書き込みがされる場合、照射され
るレーザ光のパワーが、記録するデータのエラーレート
に関係することが知られている。例えば、レーザ光のパ
ワーが低すぎれば、既に記録されているデータの消し残
りが生じてしまい精度の高い記録ができない。また、レ
ーザ光のパワーが高すぎれば、隣接トラックとのクロス
トークやクロスイレースが生じてしまい精度の高い記録
ができない。
【0004】そのため、このような書き換えが可能な光
ディスクでは、最外周部や最内周部等に設けられている
ROM領域に、このディスクに照射するレーザ光の最適
パワー値を記録してある。この光ディスクのドライバ
は、データを記録する際には、この値に基づき、レーザ
光のパワーを設定する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
光ディスクの大容量化、高密度化が進むにともない、例
えば、レーザ光が短波長化し、トラックピッチが狭くな
ってきたり、開口数NAが高くなったりしてきている。
特に、狭トラック化が進んでくると、オーバーパワーが
原因のクロスライトによって隣接トラックのデータ損失
が問題となってくる。そのため、レーザ光のパワーによ
る記録データのエラーレートの管理が厳格に行われるよ
うになってきた。
【0006】したがって、ドライブ側では、データを書
き込む際、精度の高いレーザ光のパワー制御が求められ
る。また、環境の変化、ドライブ又はディスクの固有の
影響等に応じて、最適なレーザ光のパワーを適切に制御
することが求められる。
【0007】特に、連続して画像を記録するビデオカメ
ラ装置に内蔵される、光ディスク記録再生装置は、温度
上昇等の使用環境の変化、記録再生装置又は光ディスク
の固有の影響等に対応すべく、リアルタイムで、エラー
レートの悪化やクロスライト等を効果的に検出してレー
ザパワーを制御する処理が必要とされている。
【0008】しかし、従来のレーザ光のパワー制御にお
いては、予め定められた一定のレーザ出力が得られるよ
うな制御が行われるか、あるいは試し書きによりディス
ク挿入時に一度校正されるだけであった。
【0009】試し記録は専用のトラックを内周・外周に
用いるため校正時は長い距離のシークを必要とする。こ
のため、使用環境の変化、ドライブ又はディスクの固有
の影響等に対応すべく、試し記録を繰り返すのは、アク
セス時間に影響を及ぼす。また、度々繰り返し記録する
ことによる膜の特性劣化の恐れもあった。
【0010】本発明は、上記実情に鑑みてなされたもの
であり、使用環境の変化、ドライブ又はディスクの固有
の影響等によりレーザパワーが変化してもそれを制御
し、最適なレーザパワーを保つことのできるレーザパワ
ー制御方法の提供を目的とする。
【0011】また、本発明は、上記実情に鑑みてなされ
たものであり、使用環境の変化、ドライブ又はディスク
の固有の影響等によりレーザパワーが変化してもそれを
制御し、最適なレーザパワーを保ってデータを記録する
ことができる記録再生装置の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明に係るレーザパワ
ーの制御方法は、上記課題を解決するために、記録可能
な光ディスクのデータ記録領域に照射されるレーザ光の
レーザパワーをホストコンピュータから上記データ記録
領域にデータを書き込む命令を受けたときに、制御する
ためのレーザパワー制御方法であって、レーザパワーの
下限値より少なくとも小さなレーザパワーで所定の領域
に参照データを書き込む参照データ書き込み工程と、上
記参照データ書き込み工程で書き込まれた参照データを
再生する参照データ再生工程と、上記参照データ再生工
程で上記参照データを再生した結果に基づいて上記レー
ザーパワーを制御する制御工程とを備える。
【0013】このレーザパワー制御方法にあって、上記
参照データ書き込み工程は、上記データ記録領域を構成
する複数の記録データ用セクターに追加して、レーザー
パワーの下限値よりも小さなレーザパワーで上記参照デ
ータを所定のセクターにわたって書き込む。
【0014】また、上記参照データ再生工程は上記参照
データ書き込み工程での上記参照データの書き込み終了
後に上記参照データを再生し、上記制御工程はその再生
結果を判断し、その判断結果に基づいて上記レーザパワ
ーを制御する。具体的には、上記制御工程は、上記参照
データ再生工程が上記参照データを再生したときのエラ
ーレートの所定エラーレートに対する大小を判断し、そ
の判断結果に基づいて上記レーザパワーを制御する。
【0015】また、上記課題を解決するために、本発明
のレーザパワー制御方法では、上記参照データ書き込み
工程がレーザーパワーの下限値よりも小さな上記レーザ
パワーの他に、上記下限値よりも大きなレーザーパワー
で他の所定の領域にわたって参照データを書き込み、上
記参照データ再生工程が各所定の領域に書き込まれた各
参照データを再生し、上記制御工程が各参照データを再
生した結果に基づいて上記レーザパワーを制御してもよ
い。
【0016】また、上記課題を解決するために、本発明
のレーザパワー制御方法では、上記参照データ書き込み
工程が、上記データ記録領域を構成する複数の記録デー
タ用セクターに追加して設けた上記各所定の領域に、レ
ーザパワーの下限値の前後の上記二つのレーザパワーで
上記各参照データを書き込んでもよい。
【0017】また、上記課題を解決するために、本発明
のレーザパワー制御方法では、上記参照データ書き込み
工程が、上記データ記録領域を構成する複数の記録デー
タ用セクターの間に挿入された上記所定の領域に、レー
ザパワーの下限値よりも小さなレーザパワーで上記参照
データを書き込んでもよい。ただし、上記参照データ書
き込み工程は、上記データ記録領域にデータを書き込む
命令を出したホスト側から転送レートに余裕が有るとの
回答を得たときに上記所定の領域に、レーザパワーの下
限値よりも小さなレーザパワーで上記参照データを書き
込む。また、上記参照データ書き込み工程は、上記デー
タ記録領域にデータを書き込む命令を出したホスト側か
ら指定された最後の記録データを書き込んだセクターに
追加して上記転送レートの余裕に無関係に設けた参照セ
クタに、レーザパワーの下限値よりも小さなレーザパワ
ーで上記参照データを書き込む。
【0018】また、上記課題を解決するために、本発明
のレーザパワー制御方法では、上記参照データ書き込み
工程がレーザーパワーの下限値よりも小さな上記レーザ
パワーと上記下限値よりも大きなレーザーパワーとで、
上記複数の記録データ用セクターの間に挿入された連続
する二つの所定の領域にそれぞれ参照データを書き込
み、上記参照データ再生工程が各所定の領域に書き込ま
れた各参照データを再生し、上記制御工程が各参照デー
タを再生した結果に基づいて上記レーザパワーを制御し
てもよい。ただし、上記参照データ書き込み工程は、上
記データ記録領域にデータを書き込む命令を出したホス
ト側から転送レートに余裕が有るとの回答を得たときに
上記二つの所定の領域に、上記レーザパワーの下限値の
前後の二つのレーザパワーで参照データを書き込む。ま
た、上記参照データ書き込み工程は、上記データ記録領
域にデータを書き込む命令を出したホスト側から指定さ
れた最後の記録データを書き込んだセクターに追加して
上記転送レートの余裕に無関係に、レーザパワーの下限
値の前後の二つのレーザパワーで各参照データを連続す
る2セクター分書き込む。
【0019】上記レーザパワー制御方法においては、レ
ーザパワーを最適化するための試し書きが光ディスクを
装着した時点で行われ、その試し書きによりレーザパワ
ーの下限値と最適レーザパワーが設定されており、制御
工程は上記最適レーザパワーを制御する。ここで、上記
最適レーザパワーは上記レーザパワーの下限値に乗数を
掛けて得られる。また、上記レーザパワーの下限値は、
予め光ディスクの管理領域に書き込まれていてもよい。
【0020】本発明に係る記録再生装置は、上記課題を
解決するために、記録可能な光ディスクのデータ記録領
域に照射されるレーザ光のレーザパワーを、上記データ
記録領域にデータを書き込む命令を受けたときに制御し
ながらデータを光ディスクに記録するとともに再生する
記録再生装置であって、上記光ディスクに照射するレー
ザ光のレーザパワーを可変とし、上記光ディスクにデー
タの記録及び再生を行う記録再生手段と、上記記録再生
手段が再生したデータのエラーレートを検出するエラー
レート検出手段と、上記記録再生手段に上記レーザパワ
ーの下限値より少なくとも小さなレーザパワーで上記光
ディスクの所定の領域に参照データを書き込ませ、上記
記録再生手段で再生されたデータのエラーレートを上記
エラー検出手段に検出させ、その検出結果に基づいて上
記レーザパワーを制御する制御手段とを備える。
【0021】また、この記録再生装置において、上記記
録再生手段は上記データ記録領域を構成する複数の記録
データ用セクターに追加して、レーザーパワーの下限値
よりも小さなレーザパワーで上記参照データを所定のセ
クターにわたって書き込む。
【0022】また、上記記録再生手段は、上記参照デー
タの書き込み終了後に上記参照データを再生し、上記制
御手段はその再生結果を判断し、判断結果に基づいて上
記レーザパワーを制御する。具体的に、上記制御手段
は、上記記録再生手段が上記参照データを再生したとき
に上記エラーレート検出手段で検出されたエラーレート
の所定のエラーレートに対する大小を判断し、その判断
結果に基づいて上記レーザパワーを制御する。
【0023】上記課題を解決するために、上記記録再生
装置における、上記記録再生手段は、レーザーパワーの
下限値よりも小さな上記レーザパワーの他に、上記下限
値よりも大きなレーザーパワーで他の所定の領域にわた
って参照データを書き込んでから、各所定の領域に書き
込まれた各参照データを再生し、上記制御手段は各参照
データを再生した結果に基づいて上記レーザパワーを制
御してもよい。
【0024】また、上記課題を解決するために、上記記
録再生装置における、上記記録再生手段は、上記データ
記録領域を構成する複数の記録データ用セクターに追加
して設けた上記各所定の領域に、レーザパワーの下限値
の前後の上記二つのレーザパワーで上記各参照データを
書き込んでもよい。
【0025】また、上記課題を解決するために、上記記
録再生装置における、上記記録再生手段は、上記データ
記録領域を構成する複数の記録データ用セクターの間に
挿入された上記所定の領域に、レーザパワーの下限値よ
りも小さなレーザパワーで上記参照データを書き込んで
もよい。ただし、上記記録再生手段は、上記データ記録
領域にデータを書き込む命令を出したホスト側から転送
レートに余裕が有るとの回答を得たときに上記所定の領
域に、レーザパワーの下限値よりも小さなレーザパワー
で上記参照データを書き込む。また、上記記録再生手段
は、上記データ記録領域にデータを書き込む命令を出し
たホスト側から指定された最後の記録データを書き込ん
だセクターに追加して上記転送レートの余裕に無関係に
設けた参照セクタに、レーザパワーの下限値よりも小さ
なレーザパワーで上記参照データを書き込む。
【0026】また、上記課題を解決するために、上記記
録再生装置における、上記記録再生手段はレーザーパワ
ーの下限値よりも小さな上記レーザパワーと上記下限値
よりも大きなレーザーパワーとで、上記複数の記録デー
タ用セクターの間に挿入された連続する二つの所定の領
域にそれぞれ参照データを書き込むと共に、各所定の領
域に書き込まれた各参照データを再生し、上記制御手段
は各参照データを再生した結果に基づいて上記レーザパ
ワーを制御する。ただし、上記記録再生装置は、上記デ
ータ記録領域にデータを書き込む命令を出したホスト側
から転送レートに余裕が有るとの回答を得たときに上記
二つの所定の領域に、上記レーザパワーの下限値の前後
の二つのレーザパワーで参照データを書き込む。また、
上記記録再生手段は、上記データ記録領域にデータを書
き込む命令を出したホスト側から指定された最後の記録
データを書き込んだセクターに追加して、上記転送レー
トの余裕に無関係に、レーザパワーの下限値の前後の二
つのレーザパワーで各参照データを連続する2セクター
分書き込む。
【0027】上記記録再生装置では、レーザパワーを最
適化するための試し書きが光ディスクを装着した時点で
行われ、その試し書きによりレーザパワーの下限値と最
適レーザパワーが設定されており、制御手段は上記最適
レーザパワーを制御する。ここで、上記最適レーザパワ
ーは上記レーザパワーの下限値に乗数を掛けて得られ
る。また、上記レーザパワーの下限値は、予め光ディス
クの管理領域に書き込まれていてもよい。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら説明する。この実施の形態は、光
磁気ディスクに磁界変調方式によりデータを記録すると
共に、光磁気ディスク記録再生装置である。磁界変調方
式とは、後述する光ピックアップによりスポット状に集
光された光ビームを光磁気ディスクに照射することによ
り、該光磁気ディスクの記録用磁性膜を昇温し抗磁力を
下げ、それと同時に情報に応じて向きを反転される変調
磁界を磁気ヘッドにより印加することにより、記録を行
う方式である。
【0029】先ず、光磁気ディスク記録再生装置の構成
について図1を参照しながら説明する。この光磁気ディ
スク記録再生装置10は、記録可能な光磁気ディスクD
のデータ記録領域に照射されるレーザ光のレーザパワー
を制御しながらデータを記録するとともに再生するた
め、光磁気ディスクDに照射するレーザ光のレーザパワ
ーを可変とし、光磁気ディスクDにデータの記録及び再
生を行う記録再生部と、この記録再生部が再生したデー
タのエラーレートを検出するエラーレート検出部と、記
録再生部に上記レーザパワーの下限値より少なくとも小
さなレーザパワーで光磁気ディスクDの所定の領域に参
照データを書き込ませ、記録再生部で再生されたデータ
のエラーレートをエラー検出部に検出させ、その検出結
果に基づいて上記レーザパワーを制御する制御部とを備
える。ここで説明した記録再生部、エラーレート検出部
及び制御部の詳細については後述する。
【0030】光磁気ディスク記録再生装置10は、光磁
気ディスクDにレーザ光の出射等をする光ピックアップ
11と、光磁気ディスクDに記録磁界を印加する磁気ヘ
ッド12と、光ピックアップ11からの出力電流に基づ
き再生信号MO,プッシュプル信号PP,フォーカスエ
ラー信号FE等を生成するI−V変換マトリクス回路1
3と、再生信号MOを2値化するアナログ/デジタル
(A/D)変換器14と、プッシュプル信号PPからク
ロックを生成するPLL回路15と、プッシュプル信号
PP等からアドレス情報等を再生するコントロール情報
検出回路16と、2値化された再生信号MOのエラー訂
正処理等及び再生データのエラーレートERRの検出処
理を行うデコーダ17と、記録データにエラー訂正符号
等を付加するエンコーダ18と、磁気ヘッド12を駆動
する磁気ヘッドドライバ19と、各種サーボコントロー
ルを行うサーボ回路20と、レーザ光の出力パワー等を
制御するレーザ制御回路21と、この装置の主制御部と
なるコントローラ30と備える。
【0031】これらの各構成部のうち、光ピックアップ
11、磁気ヘッド12及びI−V変換マトリクス回路1
3は、上記記録再生部に含まれる。
【0032】また、デコーダ17はエラーレート検出部
である。また、レーザ制御回路21及びコントローラ3
0は上記制御部を構成する。
【0033】以下、各部について説明する。光ピックア
ップ11は、半導体レーザ、対物レンズ、フォトディテ
クタ等からなり、データの書き込み時には、所定のパワ
ーで光磁気ディスクDにレーザを出射する。このときの
レーザ光のパワーは、レーザ制御回路21により制御さ
れる。また、この光磁気ディスク記録再生装置10の記
録方式は、上述したように磁界変調方式が用いられてお
り、レーザ光は変調されていない。なお、レーザ光のパ
ワーは、例えばフォトダイオード等により光量検出信号
として検出され、この検出値がレーザ制御回路21にフ
ィードバックされてパワーが一定になるように制御され
る。
【0034】また、光ピックアップ11は、データの読
み出し時には、光磁気ディスクDからの反射光をフォト
ディテクタにより検出して各種再生電流をI−V変換マ
トリクス回路13に供給する。
【0035】磁気ヘッド12は、磁気ヘッドドライバ1
9により駆動され、データの記録時に光磁気ディスクD
にN又はSの磁界を印加する。この磁気ヘッド12は、
光ピックアップ11と光磁気ディスクDを挟んで対向す
るように配設されており、例えばスレッド機構等により
光ピックアップの径方向の移動とともに移動する。I−
V変換マトリクス回路13は、フォトディテクタからの
電流出力を電圧信号に変換して、主データの再生信号と
なる再生信号MOと、フォーカスサーボに用いられるフ
ォーカスエラー信号FEと、トラッキングエラーやアド
レス情報の検出に用いられるプッシュプル信号PP等を
出力する。
【0036】A/D変換器14は、PLL回路15から
供給されるクロックに基づき再生信号MOをサンプリン
グし、この再生信号MOを2値化する。 A/D変換器
14は、この2値化しだ再生信号MOをデコーダ17に
供給する。
【0037】PLL回路15は、プッシュプル信号PP
が供給され、このプッシュプル信号PPから、光磁気デ
ィスクDに設けられているクロックマーク等を検出し、
クロックを再生する。このPLL回路15で生成された
クロックは、A/D変換器14に供給され、再生信号M
Oの同期信号として用いられる。また、このクロック
は、コントロール情報検出回路16に供給され、再生時
又は記録時のアドレスの検出やデータの記録のビットタ
イミング信号として用いられる。
【0038】コントロール情報検出回路16は、プッシ
ュプル信号PP及びクロックが供給され、アドレス情報
等を再生する。また、コントロール情報検出回路16
は、主データの記録或いは再生のタイミング信号である
ビットタイミング信号を生成し、デコーダ17、エンコ
ーダ18及びコントローラ30に供給する。
【0039】デコーダ17は、A/D変換器14から供
給された2値化された再生信号MOの復調処理やエラー
訂正処理をコントロール情報検出回路16からのビット
タイミング信号等に基づき行い、エラー訂正等が施され
たデータをコントローラ30に供給する。また、デコー
ダ17は、エラー訂正符号から再生したデータのエラー
レートERRを求め、このエラーレートERRをコント
ローラ30に供給する。
【0040】エンコーダ18は、コントローラ30から
供給される光磁気ディスクDに記録する為のデータの変
調処理やエラー訂正符号の付加処理等を行い、磁気ヘッ
ドドライバ19に供給する。このとき、エンコーダ18
は、コントロール情報検出回路16から供給されるビッ
トタイミング信号に基づき、所定の処理を行う。
【0041】磁気ヘッドドライバ19は、磁気ヘッド1
2を駆動し、光ピックアップ11から出射するレーザ光
とともに、光磁気ディスクDに対し光磁気記録を行う。
【0042】サーボ回路20は、フォーカスエラー信号
FEに基づき、フォーカスドライバ等を駆動し、光ピッ
クアップ11から光磁気ディスクDに出射するレーザを
トラック上に合焦させる。また、サーボ回路20は、プ
ッシュプル信号PPとコントローラ30からのアドレス
情報等に基づき、トラッキングドライバを駆動し、光ピ
ックアップ11から光磁気ディスクDに出射するレーザ
光が所定トラック上にジャストトラックとなるように光
ピックアップ11を制御する。
【0043】レーザ制御回路21は、光ピックアップ1
1からフィードバックされる光量検出信号に基づき、光
ピックアップ11が出射するレーザ光のレーザパワーを
一定にコントロールする。また、レーザ制御回路21に
は、コントローラ30からレーザパワーのコントロール
信号であるレーザパワー信号Pが供給される。レーザ制
御回路21は、このレーザパワー信号Pに基づき、最適
なパワーとなるようにレーザ光のパワーを制御する。
【0044】コントローラ30は、例えばSCSI(Sm
all Computer Systems lnterface)等を用いてホストコ
ンピュータとデータやコマンドのやりとりを行い、エン
コーダ18に記録するデータを供給し、また、デコーダ
17から再生するデータを取得する。また、コントロー
ラ30は、サーボ回路20の制御等を行い、データを記
録するトラックヘ光ピックアップ11をトラックジャン
プ等させる。
【0045】また、コントローラ30は、光磁気ディス
クDのデータゾーンにデータを記録するにあたり、出射
するレーザ光のパワーを最適値に設定し、この最適値と
なるレーザパワーを最適レーザパワーPとしてレーザ
制御回路21に供給する。このとき、記録再生装置は、
光磁気ディスクDのテストゾーンにデータを試し書きし
てレーザ光のパワーを最適に設定する。
【0046】このレーザパワーの設定方法は、本願出願
人による特開平11−25491号公報「レーザパワー
の設定方法及び記録再生装置」に開示されている。すな
わち、このレーザパワーの設定方法では、所定のレーザ
パワーで所定トラックにデータを書き込み、この所定の
トラックにこの所定のレーザパワーより少ないレーザパ
ワーで異なるデータを書き込む。そして、再生したデー
タのエラーレートが所定値以下となるまでレーザパワー
を上げていく。このエラーレートが所定値に達した場合
は、この時のレーザパワーのある比率のパワーを設定レ
ーザパワーとする。
【0047】具体的に、上記レーザパワーの設定方法を
適用することにより、光磁気ディスク記録再生装置10
のコントローラ30が行うレーザパワーの設定処理につ
いて、以下に説明する。
【0048】先ず、ここで用いる光磁気ディスクDは、
例えば、図2に示すように、最外周側及び最内周側にコ
ントロールトラックTCRが設けられている。このコン
トロールトラックTCRは、例えば、読み出し専用領域
であるROM領域と書き込み可能な領域であるRAM領
域とから構成される。コントロールトラックTCRのR
OM領域には、データを書き込む際のレーザパワーの初
期設定値が記録されている。また、このROM領域に
は、レーザパワーの設定を行う際に用いられるデータパ
ターン等が記録されている。コントロールトラックT
CRのRAM領域には、いわゆるTOC(Table Of Con
tents)とよばれる管理データが記録される。
【0049】この2つのコントロールトラックTCR
内側には、それぞれテストゾーンZ が設けられてい
る。このテストゾーンZは、データを書き込む際のレ
ーザパワーの設定をするにあたり、いわゆる試し書きを
する領域である。
【0050】このテストゾーンZに挟まれた領域に
は、データゾーンZが設けられている。このデータゾ
ーンZは、主データの記録領域であり、この記録領域
が複数のゾーンに分割されている。なお、上述したテス
トゾーンZは、データゾーンZの各ゾーンに設けら
れていても良い。
【0051】このような光磁気ディスクのデータゾーン
にデータを記録するにあたり、ドライブ側すなわち
記録再生装置では、出射するレーザ光のパワーを最適値
に設定する。このとき、記録再生装置は、上記テストゾ
ーンTにデータを試し書きをしてレーザ光のパワーを
設定する。
【0052】このため、光磁気ディスク記録再生装置1
0のコントローラ30は、この記録再生装置10に光磁
気ディスクDが装填され、或いは、光磁気ディスクDが
装填された後一定期間毎に、図3に示すステップS11
からの処理を行い、データゾーンにデータを記録する際
のレーザパワーPを最適化する。
【0053】ステップS11において、コントローラ3
0は、光磁気ディスクDのコントロールトラックTCR
を再生して、このコントロールトラックTCRに記録さ
れている初期設定レーザパワーの値Pを取得し、レー
ザ制御回路21に供給するレーザパワー信号PをこのP
に設定する。なお、この初期設定レーザパワーP
は、光磁気ディスクDを再生して取得をせず、例え
ば、コントローラ30に固有の値として記憶してあるも
のを取得してもよい。
【0054】続いてステップS12において、光磁気デ
ィスクDのテストゾーンTの所定トラックに、つま
り、以下の処理で試し書きを行うテストトラックに“0
0”のデータパターンを書き込む。すなわち、このテス
トトラックに記録してあるデータを消去する。このとき
のレーザパワー信号Pの値は、先に設定した初期設定レ
ーザパワーPである。
【0055】続いてステップS13において、このテス
トトラックに例えばデータ値が単純増加するようなイン
クリメントデータ(Increment Data)を書き込む。この
ときのレーザパワー信号Pの値は、初期設定レーザパワ
ーPである。なお、このインクリメントデータは、予
めコントローラ30や光磁気ディスクDのコントロール
トラック等に記録してあるものを用いても良い。また、
インクリメントデータに限らず、任意のデータであって
もよい。
【0056】続いてステップS14において、変数Jを
0に設定する。続いてステップS15において、レーザ
パワー信号Pの値をP=P×0.6+(J−1)×Δ
Pに設定する。ここで、Pの係数である0.6は、後
述するステップS18でエラーレートERRを判断する
にあたり、レーザパワー信号Pを上昇していった場合に
所定の閾値をまたぐような値であればよく、その値は限
定されない。また、ΔPは、後述するステップS18で
エラーレートERRを判断し、このエラーレートERR
が所定の閾値より高い場合に、レーザパワー信号Pを更
新するときのレザーパワーPを上昇させるための係数
で、例えばP/100程度に設定している。
【0057】続いてステップS16において、ステップ
S15で設定したレーザパワーで、テストトラックにラ
ンダムデータ(Random Data)を書き込む。このランダ
ムデータは、先に記録しているインクリメントデータに
対しランダムなデータとする。
【0058】このステップS16でランダムデータが書
き込まれることによって、テストゾーンの所定トラック
であるテストトラックには、図4(a)に示すように、
インクリメントデータの上に、ランダムデータが上書き
される。
【0059】続いてステップS17において、このテス
トトラックに書き込んだランダムデータを再生し、この
再生データのエラーレートERRをモニタする。このエ
ラーレートERRは、デコーダ17がエラー訂正符号等
を検出することにより、コントローラ30に供給する。
【0060】続いてステップS18において、モニタし
たエラーレートERRが所定の閾値より低くなったかど
うかを判断する。例えば、エラーレートERRが10
−2よりも低くなったかどうかを判断する。エラーレー
トERRが所定の閾値より低くなっていない場合は、ス
テップS19に進み、Jの値に1を加えて、ステップS
15のレーザパワー信号Pの設定を行う。すなわち、エ
ラーレートERRが所定の閾値より低くなっていない場
合は、レーザパワー信号Pの値を所定量増加させて、ス
テップS15からの処理を繰り返す。
【0061】また、エラーレートERRが所定の閾値よ
り低くなった場合は、ステップS20に進む。
【0062】ここで、このステップS18の判断の処理
を繰り返し、エラーレートERRをモニタすることによ
り、図4(b)に示すような、レーザパワーに対するエ
ラーレートERRの関係を示すバケートカーブを得るこ
とができる。
【0063】続いてステップS20において、エラーレ
ートERRが所定の閾値に達したときのレーザパワーP
に所定の乗数を掛け合わせた値を、データゾーンZ
にデータを記録する際の最適レーザパワーPとして設
定し、処理を終了する。ここで、このPに、所定の乗
数を掛け合わせるのは、図4(b)のバケートカーブに
示されるように、所定の閾値のエラーレートERRのレ
ーザパワーに対して所定量レーザパワーを増加させた所
に、エラーレートERRが最低となるレーザパワーがあ
るためである。この乗数は、例えば、1.2である。
【0064】以上のステップS11からステップS20
の処理により、コントローラ30では、最適なレーザパ
ワーPを設定することができる。
【0065】なお、ステップS16で記録するランダム
データは、レーザパワー信号Pを更新する毎に異なるラ
ンダムデータとするものであってもよい。
【0066】ところで、ホストより記録の命令が来た
後、上記レーザパワー設定方法に基づいて設定された最
適レーザパワーPにしたがって、光磁気ディスクDに
データを例えば10分間連続して記録していると、光磁
気ディスクDの使用環境の変化、記録再生装置又はディ
スクの固有の影響等により、上記最適レーザパワーP
が最適ポイントからずれてしまうことがあった。この光
磁気ディスク記録再生装置がビデオカメラ装置に内蔵さ
れ、映像データが連続して記録されるような場合であ
る。
【0067】そこで、本実施の形態の光磁気ディスク記
録再生装置10は、ホストより記録命令がきたときに、
記録データを最適レーザパワーPで記録すると同時
に、この最適レーザパワーPが上記使用環境の変化等
により最適ポイントからずれていないかどうかを検出す
るために、別なセクター或いは記録エリアにあえてレー
ザパワーの下限パワーPに近いパワーで参照データを
書き込み、その再生結果でずれを検出し、最適レーザパ
ワーPを制御する。
【0068】このため、光磁気ディスク記録再生装置1
0のコントローラ30は、本発明のレーザパワー制御方
法に基づいて動作する。このレーザパワー制御方法は、
基本的に少なくともレーザパワーの下限値Pよりも小
さなレーザパワーP−dで参照データをセクター単位
で書き込む参照データ書き込み工程と、この参照データ
を再生する参照データ再生工程と、参照データの再生結
果に基づいて最適レーザパワーPを制御する制御工程
とを備えている。参照データ書き込み工程は、参照デー
タをセクター単位で記録パワー制御用参照セクターとし
て書き込む。
【0069】上記レーザーパワー制御方法は、参照デー
タを記録するタイミングや、参照データが記録される参
照セクターの数に応じていくつかのタイプに分けること
ができる。
【0070】先ず、第1タイプのレーザパワー制御方法
について説明する。この第1タイプのレーザパワー制御
方法は、光磁気ディスクDのデータ記録領域に記録され
た複数の記録データ用セクターに追加して、上記参照デ
ータ書き込み工程が、上記レーザパワーP−dで参照
データ(記録パワー制御用参照セクター)を書き込む。
【0071】そして、参照データ再生工程が上記参照デ
ータ書き込み工程での上記参照データの書き込み終了後
に上記記録パワー制御用参照セクターを再生し、制御工
程がその再生結果に基づいて上記最適レーザパワーを制
御する。
【0072】この制御工程での制御処理は、上記参照デ
ータ再生工程が上記記録パワー制御用参照セクターを再
生したときのエラーレートに応じて上記最適レーザパワ
ーを制御するものである。
【0073】以下に上記第1タイプのレーザパワー制御
方法を適用して上記最適レーザパワーを制御しながら、
光磁気ディスクDにデータを記録する、光磁気ディスク
記録再生装置10の動作について図5〜図7を用いて説
明する。
【0074】光磁気ディスクDのデータ記録領域には記
録データがセクター単位で記録される。光磁気ディスク
記録再生装置10は、上記記録再生部を用いて、図5の
(a)に示す記録用データセクター部41の各記録用デ
ータセクター(Se−W1〜Se−W10)を、図5の
(b)に示す最適レーザパワーPで記録した後、それ
に追加するように記録パワー制御用参照セクター部42
の参照セクター(Se−C1)を、レーザパワーの下限
値Pよりも小さなレーザパワーP−dで書き込む。
【0075】レーザパワーの下限値Pは、上記図2及
び図4を用いて説明した試し書きにより判明している。
このレーザパワーの下限値Pのときに、図6に示すよ
うにエラーレートのエラー許容限界となっている。図6
に示すように、レーザパワーの下限値Pと最適レーザ
パワーPとの間には、下限値Pに所定の乗数を掛け
た値が最適レーザパワーPとなる関係がある。
【0076】上記記録が終了後、光磁気ディスク記録再
生装置10は、上記記録再生部を用いて、記録パワー制
御用参照セクター部42の参照用セクター(Se−C
1)を再生する。
【0077】そして、光磁気ディスク記録再生装置10
は、上記記録再生部で再生した上記参照データのエラー
レートを上記エラーレート検出部(デコーダ17)で検
出し、この再生エラーレートが上記エラー許容限界内に
入っているか否かという結果に基づいて最適レーザパワ
ーPがずれたか否かを判断し、その判断結果に応じて
最適レーザパワーPを制御する。具体的に、光磁気デ
ィスク記録再生装置10は、もし、上記再生エラーレー
トが上記エラー許容限界外であれば初期の設定がずれて
いないと判断し、上記再生エラーレートが上記エラー許
容限界内であれば初期の設定がずれていると判断する。
そして、初期の設定がずれていれば、上記最適レーザパ
ワーPを制御する。
【0078】図7には、上記第1タイプのレーザパワー
制御方法を適用した光磁気ディスク記録再生装置10の
具体的な動作を示す。このレーザパワー制御のための処
理は、ホストからデータ記録命令が来たときに行われ
る。
【0079】先ず、ステップS51でホスト側から10
セクター分のデータの記録命令がくると、光磁気ディス
ク記録再生装置10は、ステップS52にて、データ記
録用のレーザパワーを設定(最適レーザパワーP)す
る。そして、上記記録再生部を用い、最適レーザパワー
Pxで図5の(a)に示した記録データ用セクター部4
1の記録データ用セクタ(Se−W1〜Se−W10)
を記録する(ステップS53)。
【0080】次に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、レーザパワーを上記下限Pよりもdだけ小さい値
−dに設定する(ステップS54)。PとP
−dの関係は上記図6に示したとおりである。そし
て、光磁気ディスク記録再生装置10は、上記記録再生
部を介し、上記レーザパワーP−dのレーザ光を使っ
て、記録パワー制御用参照セクター部42の参照用セク
ターSe−C1を記録する(ステップS55)。
【0081】次に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、記録パワー制御用参照セクター部42の参照セクタ
ーSe−C1として記録された参照データを上記記録再
生部を用いて再生する(ステップS56)。
【0082】次に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、上記制御部を構成するコントローラ30を用いて、
上記参照データの再生結果をステップS57にて判断す
る。すなわち、上記参照データを再生した結果から上記
エラー検出部であるデコーダ17が検出した再生エラー
レート(Error(Se−C1))が、上記図6に示した
エラー許容限界Ethresoldよりも大きいか否かを判断す
る。そして、再生エラーレート(Error(Se−C
1))がエラー許容限界以下であればコントローラ30
は初期の設定がずれていると判断し、ステップS58に
進む。
【0083】これは、この光磁気ディスク記録再生装置
10の使用環境の変化、ドライブ自身又はディスクの固
有の影響により温度が上昇し、レーザーパワーP−d
も上昇したことにより再生エラーレートが小さくなって
しまったためである。光磁気ディスク記録再生装置10
の使用環境の変化、ドライブ自身又はディスクの固有の
影響によりレーザーパワーP−dも上昇したのであれ
ば、上記最適レーザパワーPも上昇したことを意味す
る。
【0084】ステップS58において光磁気ディスク記
録再生装置10のコントローラ30は、光磁気ディスク
記録再生装置10の使用環境の変化、ドライブ自身又は
ディスクの固有の影響により温度が上昇したことで上昇
した上記最適レーザパワーP から上昇分dを減算して
制御した最適レーザパワーPをレーザ制御回路21に
供給する。そして、レーザ制御回路21は、上記制御さ
れた最適レーザパワーPで、さらにホストからデータ
の記録命令がきたときに記録データ用セクターにデータ
を記録する。その後、上記記録再生部を用いて、記録パ
ワー制御用参照セクターを再度記録し、これを再生し
て、再生エラーレートがエラー許容限界Ethresoldより
も大きい否かを判断し、その判断結果に基づいて最適レ
ーザパワーPを補正する。
【0085】もちろん、ステップS57で再生エラーレ
ート(Error(Se−C1))がエラー許容限界よりも
大きければ、光磁気ディスク記録再生装置10は初期の
設定がずれていないことを判断し、最適レーザパワーP
を補正しない。
【0086】このように上記第1タイプのレーザパワー
制御方法を適用した光磁気ディスク記録再生装置10
は、ビデオカメラ装置に内蔵されて例えば10分間のよ
うに長時間連続使用されたとき、使用環境の変化、ドラ
イブ自身又はディスクの固有の影響により温度が上昇
し、初期に設定した最適レーザパワーよりも大きなレー
ザパワーでデータを記録してしまうのを避けるため、レ
ーザパワーの下限値Pよりも小さなレーザパワーP
−dでの再生エラーレートがエラー許容限界Ethresold
より大きいか否かを判断し、その判断結果に基づいて設
定レーザパワーを制御する。
【0087】これに対し、試し書きエリアを光磁気ディ
スクにもって、ときどきそこにシークして、試し書きを
行い、レーザパワーを制御するというやりかたが考えら
れる。しかし、この場合は、いつも同じトラックを記録
再生することになるので、だんだんの試し書きエリアに
ダメージが出てきた。また、データを記録しているとこ
ろから、試し書きエリアが離れているとシークするのに
時間がかかり、連続してデータを書くのが難しくなっ
た。
【0088】光磁気ディスク記録再生装置10は、10
セクター分の記録データ用セクターの後に、レーザパワ
ーの下限値Pよりも小さなレーザパワーP−dで記
録パワー制御用セクターを1セクタ追加して書き込んで
いる。従来のように専用に設けられた試し書きエリアに
シークしながら参照データを記録することがないし、そ
のセクタに何度も参照データを書いてダメージを与える
こともない。このように光磁気ディスク記録再生装置1
0は、上記第1タイプのレーザパワー制御方法を、上記
図3で説明したレーザパワーの設定方法で設定した最適
レーザパワーに対して、継続して施すことにより、最適
なレーザパワーによりデータを、速く、正確に記録する
ことができる。
【0089】次に、第2タイプのレーザパワー制御方法
について説明する。この第2タイプのレーザパワー制御
方法は、光磁気ディスクDのデータ記録領域に記録され
た複数の記録データ用セクターに追加して、上記参照デ
ータ書き込み工程が、上記レーザパワーP−dの他
に、上記下限値Pよりも大きなレーザーパワーP
dで連続する2つの記録パワー制御用参照セクター(参
照データ)を書き込む。
【0090】そして、上記参照データ再生工程が上記参
照データ書き込み工程での上記参照データの書き込み終
了後に上記各記録パワー制御用参照セクターを再生し、
制御工程がその再生結果に基づいて上記最適レーザパワ
ーを制御する。
【0091】この制御工程での制御処理は、上記参照デ
ータ再生工程が上記参照データを再生したときの再生エ
ラーレートに応じて上記最適レーザパワーを制御するも
のである。
【0092】以下に上記第2タイプのレーザパワー制御
方法を適用して上記最適レーザパワーを制御しながら、
光磁気ディスクDにデータを記録する、光磁気ディスク
記録再生装置10の動作について図8〜図10を用いて
説明する。
【0093】光磁気ディスクDのデータ記録領域には記
録データがセクター単位で記録される。光磁気ディスク
記録再生装置10は、上記記録再生部を用い、図8の
(a)に示す記録用データセクター部41の各記録用デ
ータセクター(Se−W1〜Se−W10)を、図8の
(b)に示す最適レーザパワーPで記録した後、それ
に追加するように記録パワー制御用参照セクター部43
の連続する参照セクター(Se−C1,Se−C2)
を、レーザパワーの下限値Pの前後の二つのパワーP
−d及びP+dで書き込む。
【0094】レーザパワーの下限値Pは、上記図2及
び図4を用いて説明した試し書きにより判明している。
このレーザパワーの下限値Pのときに、図9に示すよ
うにエラーレートのエラー許容限界となっている。図9
に示すように、レーザパワーの下限値Pと最適レーザ
パワーPとの間には、下限値Pに所定の乗数を掛け
た値が最適レーザパワーPとなる関係があるのは上述
したとおりである。
【0095】なお、光磁気ディスク記録再生装置10
は、上記第2のレーザパワー制御方法にしたがって、上
記下限値Pよりもdだけ高いレーザパワーP+dで
参照データ(参照セクターSe−C1)を書き込み、上
記下限値Pよりもdだけ低いレーザパワーP−dで
参照データ(参照セクターSe−C2)を書き込んでい
る。
【0096】上記記録が終了後、光磁気ディスク記録再
生装置10は、上記記録再生部を用いて、記録パワー制
御用参照セクター部43の各参照セクター(Se−C
1,Se−C2)を再生する。
【0097】そして、光磁気ディスク記録再生装置10
は、上記二つの参照セクター(Se−C1,Se−C
2)に記録されている参照データの再生エラーレートが
図9に示したエラー許容限界内に入っているか否かとい
う結果に基づいて最適レーザパワーがずれたか否かを判
断し、その判断結果に応じて最適レーザパワーを制御す
る。具体的に、光磁気ディスク記録再生装置10は、参
照セクターSe−C1の再生エラーレートがエラー許容
限界内で、参照セクターSe−C2の再生エラーレート
がエラー許容限界外であれば初期の設定がずれていない
と判断する。もし、参照セクターSe−C1及び参照セ
クターSe−C2の再生エラーレートがともにエラー許
容限界より大きい場合は設定レーザパワーが低くなった
と判断し、他方、参照セクターSe−C1及び参照セク
ターSe−C2の再生エラーレートがともにエラー許容
限界以下である場合は設定レーザパワーが高くなったと
判断し、それぞれの場合で設定レーザパワーを制御す
る。
【0098】図10には、上記第2タイプのレーザパワ
ー制御方法を適用した光磁気ディスク記録再生装置10
の具体的な動作を示す。このレーザパワー制御のための
処理は、ホストからデータ記録命令が来たときに行われ
る。
【0099】先ず、ステップS61でホスト側から10
セクター分のデータの記録命令がくると、光磁気ディス
ク記録再生装置10は、ステップS62にて、データ記
録用のレーザパワーを設定(最適レーザパワーP)す
る。そして、上記記録再生部を用い、最適レーザパワー
で図8の(a)に示した記録データ用セクター部4
1の記録データ用セクター(Se−W1〜Se−W1
0)を記録する(ステップS63)。
【0100】次に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、レーザパワーを試し書きで得られた下限Pよりも
dだけ高い値P+dに設定する(ステップS64)。
とPとP+dの関係は図9に示したとおりであ
る。そして、上記レーザパワーP+dで図8の(a)
に示した記録パワー制御用参照セクター部43の参照セ
クターSe−C1を記録する(ステップS65)。
【0101】次に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、レーザパワーを上記下限Pよりもdだけ小さい値
−dに設定する(ステップS66)。PとP
−dの関係も図9に示したとおりである。そして、
上記記録再生部により、上記レーザパワーP−dで記
録パワー制御用参照セクター部43の参照セクターSe
−C2を記録する(ステップS67)。
【0102】次に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、上記記録再生部を用いて、記録パワー制御用参照セ
クター部43の参照セクターSe−C1及びSe−C2
を再生する(ステップS68)。
【0103】次に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、コントローラ30を用いて、上記参照データの再生
結果をステップS69にて判断する。すなわち、上記参
照データを再生した結果から上記デコーダ17が検出し
た再生エラーレート(Error(Se−C1))が上記図
9に示したエラー許容限界Ethresoldよりも小さく、か
つ再生エラーレート(Error(Se−C2))が上記エ
ラー許容限界Ethresoldよりも大きい否かを判断する。
そして、再生エラーレート(Error(Se−C1))が
エラー許容限界よりも小さく、かつ再生エラーレート
(Error(Se−C2))が上記エラー許容限界Ethreso
ldよりも大きければ、初期の設定がずれていないと判断
し、上記最適レーザパワーを補正することなく処理を終
了する。これに対して、再生エラーレート(Error(S
e−C1))がエラー許容限界以上であり、かつ再生エ
ラーレートError(Se−C2))が上記エラー許容限
界Ethresold以下であれば初期の設定がずれていると判
断し、ステップS70に進む。
【0104】光磁気ディスク記録再生装置10は、ステ
ップS70にて参照セクターSe−C1及び参照セクタ
ーSe−C2の再生エラーレートがともにエラー許容限
界Ethresoldより大きいと判断すると、最適レーザパワ
ーPが低くなったと判断する。そこで、最適レーザパ
ワーPにdを加算して最適レーザパワーPを補正す
る。
【0105】また、参照セクターSe−C1及び参照セ
クターSe−C2の再生エラーレートがともにエラー許
容限界Ethresoldより小さいと判断すると、設定レーザ
パワーPが高くなったと判断する。これは、この光磁
気ディスク記録再生装置10の使用環境の変化、ドライ
ブ自身又はディスクの固有の影響により温度が上昇し、
レーザーパワーP−d、P+dも上昇したことによ
り再生エラーレートが小さくなってしまったためであ
る。光磁気ディスク記録再生装置10の使用環境の変
化、ドライブ自身又はディスクの固有の影響により温度
が上昇したことによりレーザーパワーP−d、P
dも上昇したのであれば、上記設定レーザパワーP
上昇したことを意味する。そこで、設定レーザパワーP
からdを減算し最適レーザパワーPを補正する。
【0106】このように上記第2タイプのレーザパワー
制御方法を適用した光磁気ディスク記録再生装置10
は、ビデオカメラ装置に内蔵されて例えば10分間のよ
うに長時間連続使用されたとき、使用環境の変化、ドラ
イブ自身又はディスクの固有の影響により温度が上昇し
て、初期に設定した設定レーザパワーよりも大きなレー
ザパワーでデータを記録してしまうのを避けるため、レ
ーザパワーの下限値Pよりも大きなレーザパワーP
+dと、小さなレーザパワーP−dでの再生エラーレ
ートの、エラー許容限界Ethresoldに対する大きさを判
断し、その判断結果に基づいて設定レーザパワーを制御
する。
【0107】これに対し、試し書きエリアを光磁気ディ
スクにもって、ときどきそこにシークして、試し書きを
行い、レーザパワーを制御するというやりかたが考えら
れる。しかし、この場合は、いつも同じトラックを記録
再生することになるので、だんだんに試し書きエリアに
ダメージが出てきた。また、データを記録しているとこ
ろから、試し書きエリアが離れているとシークするのに
時間がかかり、連続してデータを書くのが難しくなっ
た。
【0108】光磁気ディスク記録再生装置10は、10
セクター分の記録データ用セクターの後に、レーザパワ
ーの下限値Pよりも大きなレーザパワーP+dと小
さなレーザパワーP−dで連続する記録パワー制御用
セクターを2セクタ追加して書き込んでいる。従来のよ
うに専用に設けられた試し書きエリアにシークしながら
参照データを記録することがないし、そのセクタに何度
も参照データを書いてダメージを与えることもない。こ
のように光磁気ディスク記録再生装置10は、上記第2
タイプのレーザパワー制御方法を、上記図3に示したレ
ーザパワーの設定方法で設定した最適レーザパワーに対
して、継続して施すことにより、最適なレーザパワーに
よりデータを、速く、正確に記録することができる。
【0109】また、この第2のレーザパワー制御方法を
適用することにより、もし、光磁気ディスクの周辺の温
度が下がった場合でも、最適なレーザパワーによりデー
タを、速く、正確に記録することができる。
【0110】次に、第3タイプのレーザパワー制御方法
について説明する。この第3タイプのレーザパワー制御
方法は、光磁気ディスクDのデータ記録領域に記録され
た複数単位の記録データ用セクターの間に挿入して、上
記参照データ書き込み工程が、レーザパワーの下限P
よりも小さいレーザパワーP−dで1個の記録パワー
制御用参照セクター(参照データ)を書き込む。
【0111】そして、参照データ再生工程が上記参照デ
ータ書き込み工程での上記参照データの書き込み終了後
に上記参照データを再生し、制御工程がその再生結果に
基づいて上記最適レーザパワーを制御する。
【0112】この制御工程での制御処理は、上記参照デ
ータ再生工程が上記参照データを再生したときのエラー
レートに応じて上記最適レーザパワーを制御するもので
ある。
【0113】以下に上記第3タイプのレーザパワー制御
方法を適用して上記設定レーザパワーを制御しながら、
光磁気ディスクDにデータを記録する、光磁気ディスク
記録再生装置10の動作について図11及び図12を用
いて説明する。
【0114】光磁気ディスクDのデータ記録領域には記
録データがセクター単位で記録されている。光磁気ディ
スク記録再生装置10は、ホストから記録命令が来たと
き、上記記録再生部を用い、図11の(a)に示す記録
用データセクター部51の各記録用データセクター
(Se−W1〜Se−W10)を、図11の(b)に示
す最適レーザパワーPで記録した後、各データセクタ
部(51,51,51)間に挿入するように記録
パワー制御用参照セクター部52、52をレーザパ
ワーの下限値Pよりも小さなレーザパワーP−dで
書き込む。レーザパワーの下限値Pは、上記図2及び
図4を用いて説明した試し書きにより判明している。こ
のレーザパワーの下限値Pのときに、図6に示すよう
にエラーレートのエラー許容限界となっている。図6に
示すように、レーザパワーの下限値Pと最適レーザパ
ワーPとの間には、下限値Pに所定の乗数を掛けた
値が最適レーザパワーPとなる関係がある。
【0115】例えば、記録データ用セクタ部51に続
けて、記録パワー制御用参照セクター52を記録した
後、光磁気ディスク記録再生装置10は、その記録パワ
ー制御用参照セクター部52の参照セクター(Se−
C1−1)を再生する。
【0116】そして、光磁気ディスク記録再生装置10
は、上記参照データの再生エラーレートが上記エラー許
容限界内に入っているか否かという結果に基づいて最適
レーザパワーがずれたか否かを判断し、その判断結果に
応じて最適レーザパワーを制御する。具体的に、光磁気
ディスク記録再生装置10は、もし、上記再生エラーレ
ートが上記エラー許容限界外であれば初期の設定がずれ
ていないと判断し、上記再生エラーレートが上記エラー
許容限界内であれば初期の設定がずれていると判断す
る。そして、初期の設定がずれていれば、上記設定レー
ザパワーを制御する。
【0117】図12には、上記第3タイプのレーザパワ
ー制御方法を適用した光磁気ディスク記録再生装置10
の具体的な動作を示す。このレーザパワー制御のための
処理は、ホストから100セクターのデータ記録命令が
来たときに行われる。
【0118】先ず、ステップS71でホスト側から10
0セクター分のデータの記録命令がくると、光磁気ディ
スク記録再生装置10は、ステップS72にて、データ
記録用のレーザパワーを設定(最適レーザパワーP
する。そして、上記記録再生部を用い、図11の(a)
に示した記録データ用セクター部51の10個のセク
ターSe−W1〜Se−Wを、最適レーザパワーP
記録する(ステップS73)。
【0119】次に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、記録総数セクターが100個に達したか否かを判断
し、達していなければ、ステップS75に進む。
【0120】このステップS75にて光磁気ディスク記
録再生装置10は、ホストに転送余裕が有るか無いかの
確認を要求する。この転送余裕について図13を用いて
説明する。今、図13の(a)に示すバイト単位のデー
タがホストから光磁気ディスク記録再生装置10にバッ
ファを介して所定の転送レートで送られてくるとする。
このバイト単位のデータを光磁気ディスク記録再生装置
10が、図13の(b)に示すように上記所定の転送レ
ートと同一転送レートで光磁気ディスクにデータ書き込
めば、転送余裕は無い。もし、光磁気ディスク記録再生
装置10が上記所定の転送レートよりも速い転送レート
で図13の(c)に示すように上記データを書き込め
ば、バイト単位のデータを送る毎に時間T1が余る。こ
の時間T1よりも、上記参照データの再生とパワー制御
動作に必要な時間Tsが小さければ、ホストから送られ
てくるデータを途切れることなく、光磁気ディスクDに
記録することができる。すなわち、T>Tとなるよ
うな余裕Tが生じるほどにホストと光磁気ディスク記
録再生装置の転送レートに差があればよい。この転送の
ための余裕が有るか否かをホストに確認する必要があ
る。
【0121】そして、ステップS76にてホストからの
回答が転送余裕が有るというものであればステップS7
7に進む。一方、転送余裕がなければステップS73に
戻り次の10セクターを記録する。
【0122】ステップS77において、光磁気ディスク
記録再生装置10は、レーザパワーを上記下限Pより
もdだけ小さい値P−dに設定する。PとPとP
−dの関係は図6に示したとおりである。そして、記
録パワー制御用参照セクター部52を構成する参照セ
クタSe−C1−1を上記レーザパワーP−dで記録
する(ステップS78)。
【0123】次に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、記録パワー制御用参照セクター部52の参照セク
ターSe−C1−1に記録された参照データを上記記録
再生部を用いて再生する(ステップS79)。
【0124】次に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、上記参照データの再生結果をステップS80にて判
断する。すなわち、上記参照データを再生した結果、そ
の再生エラーレート(Error(Se−C1))が上記図
6に示したエラー許容限界Ethresoldよりも大きいか否
かを判断する。そして、再生エラーレート(Error(S
e−C1))がエラー許容限界以下であれば初期の設定
がずれていると判断し、ステップS81に進む。
【0125】これは、この光磁気ディスク記録再生装置
10の使用環境の変化、ドライブ自身又はディスクの固
有の影響により温度が上昇し、レーザーパワーP−d
も上昇したことにより再生エラーレートが小さくなって
しまったためである。使用環境の変化、ドライブ自身又
はディスクの固有の影響により温度が上昇したことによ
りレーザーパワーP−dも上昇したのであれば、上記
最適レーザパワーPも上昇したことになる。
【0126】ステップS81において光磁気ディスク記
録再生装置10のコントローラ30は、使用環境の変
化、ドライブ自身又はディスクの固有の影響により温度
が上昇したことで上昇した上記最適レーザパワーP
ら上昇分dを減算して補正した最適レーザパワーP
レーザ制御回路21に供給する。
【0127】そして、レーザ制御回路21は、ステップ
S73からの処理を繰り返し、上記補正された最適レー
ザパワーPで、さらにホストからデータを10セクタ
分、図11の記録データ用セクター51として記録
し、ステップS74で記録総数セクターが100個にな
ったか否かを判断する。まだ100個になっていなけれ
ばステップS75〜ステップS81の処理を繰り返して
から再度ステップS73にて10セクター分のデータを
記録する。
【0128】ステップS74にて記録総数セクター数が
100に達すれば、ステップS82に進む。このステッ
プS82〜ステップS87の処理は、100セクター記
録が終わった後に、参照データを記録し、再生する処理
である。
【0129】すなわち、ステップS82において光磁気
ディスク記録再生装置10は、レーザパワーを上記下限
よりもdだけ小さい値P−dに設定してから、1
00セクターのデータ記録が終わってからこれに追加し
て最後の記録パワー制御用参照セクター部を上記レーザ
パワーP−dで記録する(ステップS83)。
【0130】次に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、上記最後の記録パワー制御用参照セクター部のSe
−C1−endとして記録された参照データを再生(ス
テップS84)し、上記参照データの再生結果をステッ
プS85にて判断する。
【0131】ここで、上記参照データを再生した結果、
その再生エラーレート(Error(Se−C1−1))が
上記図6に示したエラー許容限界Ethresoldよりも小さ
いか否かを判断する。そして、再生エラーレート(Erro
r(Se−C1−1))がエラー許容限界より小さいの
であれば初期の設定がずれていないと判断し、ステップ
S86に進み、そのままの設定レーザパワーPとす
る。一方、再生エラーレート(Error(Se−C1−
1))がエラー許容限界より大きいのであれば初期の設
定がずれてると判断し、ステップS87に進み、設定レ
ーザパワーPを補正する。
【0132】これにより、上記第3タイプのレーザパワ
ー制御方法を適用した光磁気ディスク記録再生装置10
は、ビデオカメラ装置(ホスト側)に内蔵されて例えば
10分間のように長時間連続使用されたとき、使用環境
の変化、ドライブ自身又はディスクの固有の影響により
温度が上昇して、初期に設定した最適レーザパワーより
も大きなレーザパワーでデータを記録してしまうのを避
けるため、レーザパワーの下限値Pよりも小さなレー
ザパワーP−dでの再生エラーレートがエラー許容限
界Ethresoldより小さいか否かを判断し、その判断結果
に基づいて最適レーザパワーを制御する。
【0133】これに対して試し書きエリアを光磁気ディ
スクにもって、ときどきそこにシークして、試し書きを
行い、レーザパワーを制御するというやりかたが考えら
れる。しかし、この場合は、いつも同じトラックを記録
再生することになるので、だんだんの試し書きエリアに
ダメージが出てきた。また、データを記録しているとこ
ろから、試し書きエリアが離れているとシークするのに
時間がかかり、連続してデータを書くのが難しくなっ
た。
【0134】光磁気ディスク記録再生装置10は、10
0セクター分のデータ記録命令がきても、10セクター
分の記録データ用セクター単位間に記録パワー制御用セ
クターを1セクタ挿入し、そこにレーザパワーの下限値
よりも小さなレーザパワーP−dで参照データを
書き込んでいる。従来のように専用に設けられた試し書
きエリアにシークしながら参照データを記録することが
ないし、そのセクタに何度も参照データを書いてダメー
ジを与えることもない。
【0135】このように光磁気ディスク記録再生装置1
0は、上記第3タイプのレーザパワー制御方法を、上記
図3に示したレーザパワーの設定方法で設定した最適レ
ーザパワーに対して、継続して施すことにより、最適な
レーザパワーによりデータを、速く、正確に記録するこ
とができる。また、長いデータを記録する際でも、記録
終了を待たずに記録中に設定レーザパワーの制御ができ
る。
【0136】次に、第4タイプのレーザパワー制御方法
について説明する。
【0137】この第4タイプのレーザパワー制御方法
は、光磁気ディスクDのデータ記録領域に記録された複
数単位の記録データ用セクターの間に挿入して、上記参
照データ書き込み工程が、上記レーザパワーP−dの
他に、上記下限値Pよりも大きなレーザーパワーP
+dでも記録パワー制御用参照セクター(参照データ)
を書き込む。
【0138】そして、参照データ再生工程が上記参照デ
ータ書き込み工程での上記参照データの書き込み終了後
に上記各参照データを再生し、制御工程がその再生結果
に基づいて上記設定レーザパワーを制御する。
【0139】この制御工程での制御処理は、上記参照デ
ータ再生工程が上記参照データを再生したときのエラー
レートに応じて上記設定レーザパワーを制御するもので
ある。
【0140】以下に上記第4タイプのレーザパワー制御
方法を適用して上記設定レーザパワーを制御しながら、
光磁気ディスクDにデータを記録する、光磁気ディスク
記録再生装置10の動作について図14及び図15を用
いて説明する。
【0141】光磁気ディスクDのデータ記録領域には記
録データがセクター単位で記録されている。光磁気ディ
スク記録再生装置10は、ホストから記録命令が来たと
き、上記記録再生部を用い、図14の(a)に示す記録
用データセクター部61の各記録用データセクター
(Se−W1〜Se−W10)を、図14の(b)に示
す最適レーザパワーPで記録する。そして、各データ
セクター部(61,61,61)間に挿入するよ
うに、各連続する二つの記録パワー制御用参照セクター
(Se−C1−1、Se−C2−1)からなる記録パワ
ー制御用参照セクター部62、各連続する二つの記録
パワー制御用参照セクター(Se−C1−2、Se−C
2−2)からなる記録パワー制御用参照セクター部62
等をレーザパワーの下限値Pの前後の二つのパワー
で書き込む。このレーザパワーの下限値Pのときに、
図9に示すようにエラーレートのエラー許容限界となっ
ている。
【0142】なお、光磁気ディスク記録再生装置10
は、上記第4のレーザパワー制御方法にしたがって、記
録パワー制御用参照セクター部62及び62の第1
の参照セクターSe−C1−1及びSe−C1−2を上
記下限値Pよりもdだけ高いレーザパワーP+dで
書き込み、第2の参照セクターSe−C2−1及びSe
−C2−2を上記下限値Pよりもdだけ低いレーザパ
ワーP−dで書き込んでいる。
【0143】そして、記録データ用セクタ部61に続
けて、記録パワー制御用参照セクター部62の各参照
セクターを記録した後、光磁気ディスク記録再生装置1
0は、その記録パワー制御用参照セクター部(Se−C
1−1、Se−C1−2)62を再生する。
【0144】そして、光磁気ディスク記録再生装置10
は、上記二つの参照セクター(Se−C1,Se−C
2)に記録されている参照データの再生エラーレートが
上記図9に示したエラー許容限界内に入っているか否か
という結果に基づいて最適レーザパワーがずれたか否か
を判断し、その判断結果に応じて最適レーザパワーを制
御する。具体的に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、参照セクターSe−C1の再生エラーレートがエラ
ー許容限界内で、参照セクターSe−C2の再生エラー
レートがエラー許容限界外であれば初期の設定がずれて
いないと判断する。もし、参照セクターSe−C1及び
参照セクターSe−C2の再生エラーレートがともにエ
ラー許容限界より大きい場合は最適レーザパワーが低く
なったと判断し、他方、参照セクターSe−C1及び参
照セクターSe−C2の再生エラーレートがともにエラ
ー許容限界以下である場合は設定レーザパワーが高くな
ったと判断し、それぞれの場合で最適レーザパワーを制
御する。
【0145】図15には、上記第4タイプのレーザパワ
ー制御方法を適用した光磁気ディスク記録再生装置10
の具体的な動作を示す。このレーザパワー制御のための
処理は、ホストから100セクターのデータ記録命令が
来たときに行われる。
【0146】先ず、ステップS91でホスト側から10
0セクター分のデータの記録命令がくると、光磁気ディ
スク記録再生装置10は、ステップS92にて、データ
記録用のレーザパワーを設定(最適レーザパワーP
する。そして、図14の(a)に示した記録データ用セ
クター部61の各セクターSe−W1〜Se−W10
を、最適レーザパワーPで記録する(ステップS9
3)。
【0147】次に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、記録総数セクターが100個に達したか否かを判断
し(ステップS94)、達していなければ、ステップS
95に進む。
【0148】このステップS95にて光磁気ディスク記
録再生装置10は、ホストに転送余裕が有るか無いかの
確認を要求する。この転送余裕については図13を用い
て説明したとおりである。
【0149】そして、ステップS96にてホストからの
回答が転送余裕が有るというものであればステップS9
7に進む。一方、転送余裕がなければステップS93に
戻り次の10セクターを記録する。
【0150】ステップS97において、光磁気ディスク
記録再生装置10は、レーザパワーを試し書きで得られ
た下限Pよりもdだけ高い値P+dに設定する。そ
して、図14の(a)に示した記録パワー制御用参照セ
クター部62のセクターSe−C1−1を上記レーザ
パワーP+dで記録する(ステップS98)。
【0151】次に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、レーザパワーを上記下限Pよりもdだけ小さい値
−dに設定する(ステップS99)。そして、記録
パワー制御用参照セクター部62のセクターSe−C
2−1を上記レーザパワーP−dで記録する(ステッ
プS100)。
【0152】次に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、記録パワー制御用参照セクター部62の参照セク
ターSe−C1−1及びSe−C2−1を上記記録再生
部を用いて再生する(ステップS101)。
【0153】次に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、上記参照データの再生結果をステップS102にて
判断する。すなわち、上記参照データを再生した結果、
その再生エラーレート(Error(Se−C1−1))が
上記図9に示したエラー許容限界Ethresoldよりも小さ
く、かつ再生エラーレート(Error(Se−C2−
1))が上記エラー許容限界Ethresoldよりも大きい否
かを判断する。そして、再生エラーレート(Error(S
e−C1−1))がエラー許容限界よりも小さく、かつ
再生エラーレート(Error(Se−C2−1))が上記
エラー許容限界Ethresoldよりも大きければ、初期の設
定がずれていないと判断し、上記設定レーザパワーを補
正することなく、ステップS93に戻って次の10セク
ター分の記録データを記録データ用セクター部61
して記録する。これに対して、再生エラーレート(Erro
r(Se−C1−1))がエラー許容限界以上であり、
かつ再生エラーレート(Error(Se−C2−1))が
上記エラー許容限界Ethresold以下であれば初期の設定
がずれていると判断し、ステップS103に進む。
【0154】光磁気ディスク記録再生装置10は、ステ
ップS103にて参照セクターSe−C1−1及び参照
セクターSe−C2−1の再生エラーレートがともにエ
ラー許容限界Ethresoldより大きいと判断すると、最適
レーザパワーPが低くなったと判断する。そこで、設
定レーザパワーPにdを加算して設定レーザパワーP
を補正する。
【0155】また、参照セクターSe−C1−1及び参
照セクターSe−C2−1の再生エラーレートがともに
エラー許容限界Ethresoldより小さいと判断すると、最
適レーザパワーPが高くなったと判断する。これは、
この光磁気ディスク記録再生装置10の使用環境の変
化、ドライブ自身又はディスクの固有の影響により温度
が上昇し、レーザーパワーP−d、P+dも上昇し
たことにより再生エラーレートが小さくなってしまった
ためである。使用環境の変化、ドライブ自身又はディス
クの固有の影響により温度が上昇したことによりレーザ
ーパワーP−d、P+dも上昇したのであれば、上
記最適レーザパワーPも上昇したことを意味する。そ
こで、最適レーザパワーPからdを減算し最適レーザ
パワーPを補正する。
【0156】このステップS103において補正された
最適レーザパワーPは、レーザ制御回路21に供給さ
れる。
【0157】そして、光磁気ディスク記録再生装置10
のコントローラ30は、ステップS93からの処理を繰
り返し、上記補正された最適レーザパワーPで、さら
にホストからデータを10セクタ分、図14の記録デー
タ用セクター部として記録し、ステップS94で記録総
数セクターが100個になったか否かを判断する。まだ
100個になっていなければステップS95〜ステップ
S103の処理を繰り返してから再度ステップS93に
て10セクター分のデータを記録する。
【0158】ステップS94にて記録総数セクター数が
100に達すれば、ステップS104に進む。このステ
ップS104以降ステップS110までの処理は、10
0セクター記録が終わった後に、二つの参照データを記
録し、再生する処理である。
【0159】すなわち、ステップS104において光磁
気ディスク記録再生装置10は、レーザパワーを上記下
限Pよりもdだけ高い値P+dに設定してから、1
00セクターのデータ記録が終わった後に、追加して最
後の記録パワー制御用参照セクターのSe−C1−en
dを上記レーザパワーP+dで記録する(ステップS
105)。
【0160】次に、光磁気ディスク記録再生装置10は
ステップS106において、レーザパワーを上記下限P
よりもdだけ小さい値P−dに設定してから、上記
最後の記録パワー制御用参照セクター部のセクターSe
−C2−endを上記レーザパワーP−dで記録する
(ステップS107)。
【0161】次に、光磁気ディスク記録再生装置10は
ステップS108において、最後の記録パワー制御用参
照セクター部の参照セクターSe−C1−end及びS
e−C2−endを上記記録再生部を用いて再生する
(ステップS108)。
【0162】次に、光磁気ディスク記録再生装置10
は、上記参照データの再生結果をステップS109にて
判断する。すなわち、上記参照データを再生した結果、
その再生エラーレート(Error(Se−C1−en
d))が上記図9に示したエラー許容限界Ethresoldよ
りも小さく、かつ再生エラーレート(Error(Se−C
2−end))が上記エラー許容限界Ethresoldよりも
大きい否かを判断する。そして、再生エラーレート(Er
ror(Se−C1−end))がエラー許容限界よりも
小さく、かつ再生エラーレート(Error(Se−C2−
end))が上記エラー許容限界Ethresoldよりも大き
ければ、初期の設定がずれていないと判断し、上記設定
レーザパワーPを補正することなく次のホストからの
データ記録命令に備える。これに対して、再生エラーレ
ート(Error(Se−C1−end))がエラー許容限
界以上であり、かつ再生エラーレートError(Se−C
2−end))が上記エラー許容限界Ethresold以下で
あれば初期の設定がずれていると判断し、ステップS1
10に進む。
【0163】光磁気ディスク記録再生装置10は、ステ
ップS103にて参照セクターSe−C1−end及び
参照セクターSe−C2−endの再生エラーレートが
ともにエラー許容限界Ethresoldより大きいと判断する
と、最適レーザパワーPが低くなったと判断する。そ
こで、設定レーザパワーPXにdを加算して最適レーザ
パワーPを制御する。
【0164】また、参照セクターSe−C1−end及
び参照セクターSe−C2−endの再生エラーレート
がともにエラー許容限界Ethresoldより小さいと判断す
ると、設定レーザパワーPxが高くなったと判断する。
これは、この光磁気ディスク記録再生装置10の使用環
境の変化、ドライブ自身又はディスクの固有の影響によ
り温度が上昇し、レーザーパワーP−d、P+dも
上昇したことにより再生エラーレートが小さくなってし
まったためである。使用環境の変化、ドライブ自身又は
ディスクの固有の影響により温度が上昇したことにより
レーザーパワーP−d、P+dも上昇したのであれ
ば、上記最適レーザパワーPも上昇したことを意味す
る。そこで、設定レーザパワーPからdを減算し最適
レーザパワーPを補正する。
【0165】以上説明したように、上記第4タイプのレ
ーザパワー制御方法を適用した光磁気ディスク記録再生
装置10は、ビデオカメラ装置(ホスト側)に内蔵され
て例えば10分間のように長時間連続使用されたとき、
使用環境の変化、ドライブ自身又はディスクの固有の影
響により温度が上昇して、初期に設定した最適レーザパ
ワーよりも大きなレーザパワーでデータを記録してしま
うのを避けるため、レーザパワーの下限値Pよりも大
きなレーザパワーP+dと、小さなレーザパワーP
−dでの再生エラーレートの、エラー許容限界Ethresol
dに対する大きさを判断し、その判断結果に基づいて設
定レーザパワーを制御する。
【0166】これに対して、試し書きエリアを光磁気デ
ィスクにもって、ときどきそこにシークして、試し書き
を行い、レーザパワーを制御するというやりかたが考え
られる。しかし、この場合は、いつも同じトラックを記
録再生することになるので、だんだんの試し書きエリア
にダメージが出てきた。また、データを記録していると
ころから、試し書きエリアが離れているとシークするの
に時間がかかり、連続してデータを書くのが難しくなっ
た。
【0167】この第4のレーザパワー補整方法を適用し
た光磁気ディスク記録再生装置10は、100セクター
分のデータ記録命令がきても、10セクター分の記録デ
ータ用セクター部間に記録パワー制御用セクターを2セ
クタ挿入し、そこにレーザパワーの下限値Pよりも大
きなレーザパワーP+dと、小さなレーザパワーP
−dで参照データを書き込んでいる。従来のように専用
に設けられた試し書きエリアにシークしながら参照デー
タを記録することがないし、そのセクタに何度も参照デ
ータを書いてダメージを与えることもない。
【0168】したがって、光磁気ディスク記録再生装置
10は、上記第4タイプのレーザパワー制御方法を、上
記図3に示したレーザパワーの設定方法で設定した最適
レーザパワーに対して、継続して施すことにより、最適
なレーザパワーによりデータを、速く、正確に記録する
ことができる。また、長いデータを記録する際でも、記
録終了を待たずに記録中に設定レーザパワーの制御がで
きる。
【0169】また、この第4のレーザパワー制御方法を
適用することにより、もし、光磁気ディスクの周辺の温
度が下がった場合でも、最適なレーザパワーによりデー
タを、速く、正確に記録することができる。
【0170】なお、本発明は、上記光磁気ディスク記録
再生装置10のように、上記第1タイプ〜第4タイプの
レーザパワー制御方法を適用して図2に示した光磁気デ
ィスクDにデータを記録する場合にのみ限定されるもの
ではない。
【0171】例えば、MD(Mini Disc)規格のうちデ
ータ用途向けに新たに採用されたMD DATA2シス
テムにしたがった光磁気ディスクにデータを記録すると
きにも、本発明のレーザーパワー制御方法を適用するこ
とができる。MD DATA2システムでは、複数のセ
クターからなるクラスタ単位でデータを記録する。この
クラスタの先頭及び終端には、プリアンブル領域(Prea
mble area)及びポストアンブル領域(Postamble are
a)が設けられている。このプリアンブル領域及びポス
トアンブル領域のようなリンキング領域に、レーザパワ
ーの下限値よりも低いパワーレベルで参照データを書き
込んで、再生し、そのエラーレートに応じて最適レーザ
パワーを制御するようにすればよい。
【0172】
【発明の効果】本発明のレーザパワー制御方法は、参照
データ書き込み工程がレーザパワーの下限値より少なく
とも小さなレーザパワーで所定の領域に書き込んだ参照
データを、参照データ再生工程が再生した結果に基づい
て制御工程がレーザパワーを制御するので、使用環境の
変化、ドライブ又はディスクの固有の影響等によりレー
ザパワーが変化してもそれを制御し、最適なレーザパワ
ーを保つことができる。
【0173】本発明の記録再生装置は、記録再生手段が
レーザパワーの下限値より少なくとも小さなレーザパワ
ーで光ディスクの所定の領域に書き込んだ参照データ
を、上記記録再生手段で再生し、その再生データのエラ
ーレートに基づいて制御手段がレーザパワーを制御する
ので、使用環境の変化、ドライブ又はディスクの固有の
影響等によりレーザパワーが変化してもそれを制御し、
最適なレーザパワーを保ってデータを記録することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態となる、光磁気ディスク記
録再生装置の構成を示すブロック図である。
【図2】上記光磁気ディスク記録再生装置でデータが記
録再生される光磁気ディスクを説明するための図であ
る。
【図3】上記光磁気ディスク記録再生装置の最適レーザ
パワーの設定処理を示すフローチャートである。
【図4】上記最適レーザパワーの設定処理を説明するた
めの図である。
【図5】第1タイプのレーザパワー制御方法を適用した
光磁気ディスク記録再生装置により記録されるセクター
構成を示す図である。
【図6】第1タイプのレーザパワー制御方法を適用した
ときの記録パワーとエラーレートとの関係を示す特性図
である。
【図7】第1タイプのレーザパワー制御方法を適用した
光磁気ディスク記録再生装置の動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図8】第2タイプのレーザパワー制御方法を適用した
光磁気ディスク記録再生装置により記録されるセクター
構成を示す図である。
【図9】第2タイプのレーザパワー制御方法を適用した
ときの記録パワーとエラーレートとの関係を示す特性図
である。
【図10】第2タイプのレーザパワー制御方法を適用し
た光磁気ディスク記録再生装置の動作を説明するための
フローチャートである。
【図11】第3タイプのレーザパワー制御方法を適用し
た光磁気ディスク記録再生装置により記録されるセクタ
ー構成を示す図である。
【図12】第3タイプのレーザパワー制御方法を適用し
た光磁気ディスク記録再生装置の動作を説明するための
フローチャートである。
【図13】転送レートの余裕について説明するための図
である。
【図14】第4タイプのレーザパワー制御方法を適用し
た光磁気ディスク記録再生装置により記録されるセクタ
ー構成を示す図である。
【図15】第4タイプのレーザパワー制御方法を適用し
た光磁気ディスク記録再生装置の動作を説明するための
フローチャートである。
【符号の説明】
10 光磁気ディスク記録再生装置、11 光ピックア
ップ、12 磁気ヘッド、13 I−V変換マトリク
ス、17 デコーダ、21 レーザ制御回路、30 コ
ントローラ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01S 5/068 H01S 5/068 Fターム(参考) 5D075 AA03 CC29 CD11 5D090 AA01 CC01 EE01 FF11 GG33 KK03 5D119 AA13 BA01 BB04 BB05 HA19 HA20 HA45 5F073 BA06 EA15 GA02

Claims (46)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録可能な光ディスクのデータ記録領域
    に照射されるレーザ光のレーザパワーを制御するための
    レーザパワー制御方法であって、 レーザパワーの下限値より少なくとも小さなレーザパワ
    ーで所定の領域に参照データを書き込む参照データ書き
    込み工程と、 上記参照データ書き込み工程で書き込まれた参照データ
    を再生する参照データ再生工程と、 上記参照データ再生工程で上記参照データを再生した結
    果に基づいて上記レーザーパワーを制御する制御工程と
    を備えることを特徴とするレーザパワー制御方法。
  2. 【請求項2】 上記データ記録領域にデータを書き込む
    命令を受けたとき、上記レーザパワーを制御することを
    特徴とする請求項1記載のレーザパワー制御方法。
  3. 【請求項3】 上記参照データ書き込み工程は、上記デ
    ータ記録領域を構成する複数の記録データ用セクターに
    追加して、レーザーパワーの下限値よりも小さなレーザ
    パワーで上記参照データを所定のセクターにわたって書
    き込むことを特徴とする請求項2記載のレーザパワー制
    御方法。
  4. 【請求項4】 上記参照データ再生工程は上記参照デー
    タ書き込み工程での上記参照データの書き込み終了後に
    上記参照データを再生し、上記制御工程はその再生結果
    を判断し、その判断結果に基づいて上記レーザパワーを
    制御することを特徴とする請求項3記載のレーザパワー
    制御方法。
  5. 【請求項5】 上記制御工程は、上記参照データ再生工
    程が上記参照データを再生したときのエラーレートの所
    定エラーレートに対する大小を判断し、その判断結果に
    基づいて上記レーザパワーを制御することを特徴とする
    請求項4記載のレーザパワー制御方法。
  6. 【請求項6】 上記参照データ書き込み工程はレーザー
    パワーの下限値よりも小さな上記レーザパワーの他に、
    上記下限値よりも大きなレーザーパワーで他の所定の領
    域にわたって参照データを書き込み、上記参照データ再
    生工程は各所定の領域に書き込まれた各参照データを再
    生し、上記制御工程は各参照データを再生した結果に基
    づいて上記レーザパワーを制御することを特徴とする請
    求項1記載のレーザパワー制御方法。
  7. 【請求項7】 上記データ記録領域にデータを書き込む
    命令を受けたとき、上記レーザパワーを制御することを
    特徴とする請求項6記載のレーザパワー制御方法。
  8. 【請求項8】 上記参照データ書き込み工程は、上記デ
    ータ記録領域を構成する複数の記録データ用セクターに
    追加して設けた上記各所定の領域に、レーザパワーの下
    限値の前後の上記二つのレーザパワーで上記各参照デー
    タを書き込むことを特徴とする請求項7記載のレーザパ
    ワー制御方法。
  9. 【請求項9】 上記参照データ再生工程は上記参照デー
    タ書き込み工程での上記参照データの書き込み終了後に
    上記各参照データを再生し、上記制御工程はそれらの再
    生結果を判断し、その判断結果に基づいて上記レーザパ
    ワーを制御することを特徴とする請求項8記載のレーザ
    パワー制御方法。
  10. 【請求項10】 上記制御工程は、上記参照データ再生
    工程が上記各参照データを再生したときのエラーレート
    の所定エラーレートに対する大小を判断し、その判断結
    果に基づいて上記レーザパワーを制御することを特徴と
    する請求項9記載のレーザパワー制御方法。
  11. 【請求項11】 上記参照データ書き込み工程は、上記
    データ記録領域を構成する複数の記録データ用セクター
    の間に挿入された上記所定の領域に、レーザパワーの下
    限値よりも小さなレーザパワーで上記参照データを書き
    込むことを特徴とする請求項2記載のレーザパワー制御
    方法。
  12. 【請求項12】 上記参照データ書き込み工程は、上記
    データ記録領域にデータを書き込む命令を出したホスト
    側から転送レートに余裕が有るとの回答を得たときに上
    記所定の領域に、レーザパワーの下限値よりも小さなレ
    ーザパワーで上記参照データを書き込むことを特徴とす
    る請求項11記載のレーザパワー制御方法。
  13. 【請求項13】 上記参照データ再生工程は上記参照デ
    ータ書き込み工程での上記参照データの書き込み終了後
    に上記参照データを再生し、上記制御工程はその再生結
    果を判断し、その判断結果に基づいて上記レーザパワー
    を制御することを特徴とする請求項12記載のレーザパ
    ワー制御方法。
  14. 【請求項14】 上記制御工程は、上記参照データ再生
    工程が上記参照データを再生したときのエラーレートの
    所定エラーレートに対する大小を判断し、その判断結果
    に基づいて上記レーザパワーを制御することを特徴とす
    る請求項13記載のレーザパワー制御方法。
  15. 【請求項15】 上記参照データ書き込み工程は、上記
    データ記録領域にデータを書き込む命令を出したホスト
    側から指定された最後の記録データを書き込んだセクタ
    ーに追加して上記転送レートの余裕に無関係に設けた参
    照セクタに、レーザパワーの下限値よりも小さなレーザ
    パワーで上記参照データを書き込むことを特徴とする請
    求項14記載のレーザパワー制御方法。
  16. 【請求項16】 上記参照データ書き込み工程はレーザ
    ーパワーの下限値よりも小さな上記レーザパワーと上記
    下限値よりも大きなレーザーパワーとで、上記複数の記
    録データ用セクターの間に挿入された連続する二つの所
    定の領域にそれぞれ参照データを書き込み、上記参照デ
    ータ再生工程は各所定の領域に書き込まれた各参照デー
    タを再生し、上記制御工程は各参照データを再生した結
    果に基づいて上記レーザパワーを制御することを特徴と
    する請求項2記載のレーザパワー制御方法。
  17. 【請求項17】 上記参照データ書き込み工程は、上記
    データ記録領域にデータを書き込む命令を出したホスト
    側から転送レートに余裕が有るとの回答を得たときに上
    記二つの所定の領域に、上記レーザパワーの下限値の前
    後の二つのレーザパワーで参照データを書き込むことを
    特徴とする請求項16記載のレーザパワー制御方法。
  18. 【請求項18】 上記参照データ再生工程は上記参照デ
    ータ書き込み工程での上記各参照データの書き込み終了
    後に上記各参照データを再生し、上記制御工程はその再
    生結果を判断し、その判断結果に基づいて上記レーザパ
    ワーを制御することを特徴とする請求項17記載のレー
    ザパワー制御方法。
  19. 【請求項19】 上記制御工程は、上記参照データ再生
    工程が上記各参照データを再生したときのエラーレート
    の所定のエラーレートに対する大小を判断し、その判断
    結果に基づいて上記設定レーザパワーを制御することを
    特徴とする請求項18記載のレーザパワー制御方法。
  20. 【請求項20】 上記参照データ書き込み工程は、上記
    データ記録領域にデータを書き込む命令を出したホスト
    側から指定された最後の記録データを書き込んだセクタ
    ーに追加して上記転送レートの余裕に無関係に、レーザ
    パワーの下限値の前後の二つのレーザパワーで各参照デ
    ータを連続する2セクター分書き込むことを特徴とする
    請求項19記載のレーザパワー制御方法。
  21. 【請求項21】 上記レーザパワーを最適化するための
    試し書きが上記光ディスクを装着した時点で行われ、そ
    の試し書きによりレーザパワーの下限値と最適レーザパ
    ワーが設定されており、上記制御工程は上記最適レーザ
    パワーを制御することを特徴とする請求項1記載のレー
    ザパワー制御方法。
  22. 【請求項22】 上記最適レーザパワーは上記レーザパ
    ワーの下限値に乗数を掛けて得られることを特徴とする
    請求項21記載のレーザパワー制御方法。
  23. 【請求項23】 上記レーザパワーの下限値は、予め光
    ディスクの管理領域に書き込まれていることを特徴とす
    る請求項1記載のレーザパワー制御方法。
  24. 【請求項24】 記録可能な光ディスクのデータ記録領
    域に照射されるレーザ光のレーザパワーを制御しながら
    データを光ディスクに記録するとともに再生する記録再
    生装置であって、 上記光ディスクに照射するレーザ光のレーザパワーを可
    変とし、上記光ディスクにデータの記録及び再生を行う
    記録再生手段と、 上記記録再生手段が再生したデータのエラーレートを検
    出するエラーレート検出手段と、 上記記録再生手段に上記レーザパワーの下限値より少な
    くとも小さなレーザパワーで上記光ディスクの所定の領
    域に参照データを書き込ませ、上記記録再生手段で再生
    されたデータのエラーレートを上記エラー検出手段に検
    出させ、その検出結果に基づいて上記レーザパワーを制
    御する制御手段とを備えることを特徴とする記録再生装
    置。
  25. 【請求項25】 上記データ記録領域にデータを書き込
    む命令を受けたとき、上記レーザパワーを制御すること
    を特徴とする請求項24記載の記録再生装置。
  26. 【請求項26】 上記記録再生手段は、上記データ記録
    領域を構成する複数の記録データ用セクターに追加し
    て、レーザーパワーの下限値よりも小さなレーザパワー
    で上記参照データを所定のセクターにわたって書き込む
    ことを特徴とする請求項25記載の記録再生装置。
  27. 【請求項27】 上記記録再生手段は、上記参照データ
    の書き込み終了後に上記参照データを再生し、上記制御
    手段はその再生結果を判断し、判断結果に基づいて上記
    レーザパワーを制御することを特徴とする請求項26記
    載の記録再生装置。
  28. 【請求項28】 上記制御手段は、上記記録再生手段が
    上記参照データを再生したときに上記エラーレート検出
    手段で検出されたエラーレートの所定のエラーレートに
    対する大小を判断し、その判断結果に基づいて上記レー
    ザパワーを制御することを特徴とする請求項27記載の
    記録再生装置。
  29. 【請求項29】 上記記録再生手段は、レーザーパワー
    の下限値よりも小さな上記レーザパワーの他に、上記下
    限値よりも大きなレーザーパワーで他の所定の領域にわ
    たって参照データを書き込んでから、各所定の領域に書
    き込まれた各参照データを再生し、上記制御手段は各参
    照データを再生した結果に基づいて上記レーザパワーを
    制御することを特徴とする請求項24記載の記録再生装
    置。
  30. 【請求項30】 上記データ記録領域にデータを書き込
    む命令を受けたとき、上記レーザパワーを制御すること
    を特徴とする請求項29記載の記録再生装置。
  31. 【請求項31】 上記記録再生手段は、上記データ記録
    領域を構成する複数の記録データ用セクターに追加して
    設けた上記各所定の領域に、レーザパワーの下限値の前
    後の上記二つのレーザパワーで上記各参照データを書き
    込むことを特徴とする請求項30記載の記録再生装置。
  32. 【請求項32】 上記記録再生手段は上記参照データの
    書き込み終了後に上記各参照データを再生し、上記制御
    手段はそれらの再生結果に基づいて上記レーザパワーを
    制御することを特徴とする請求項31記載の記録再生装
    置。
  33. 【請求項33】 上記制御手段は、上記記録再生手段が
    上記各参照データを再生したときに、上記エラーレート
    検出手段が検出したエラーレートの所定のエラーレート
    に対する大小を判断し、その判断結果に基づいて上記レ
    ーザパワーを制御することを特徴とする請求項32記載
    の記録再生装置。
  34. 【請求項34】 上記記録再生手段は、上記データ記録
    領域を構成する複数の記録データ用セクターの間に挿入
    された上記所定の領域に、レーザパワーの下限値よりも
    小さなレーザパワーで上記参照データを書き込むことを
    特徴とする請求項25記載の記録再生装置。
  35. 【請求項35】 上記記録再生手段は、上記データ記録
    領域にデータを書き込む命令を出したホスト側から転送
    レートに余裕が有るとの回答を得たときに上記所定の領
    域に、レーザパワーの下限値よりも小さなレーザパワー
    で上記参照データを書き込むことを特徴とする請求項3
    4記載の記録再生装置。
  36. 【請求項36】 上記記録再生手段は上記参照データの
    書き込み終了後に上記参照データを再生し、上記制御手
    段はその再生結果に基づいて上記レーザパワーを制御す
    ることを特徴とする請求項35記載の記録再生装置。
  37. 【請求項37】 上記制御手段は、上記記録再生手段が
    上記参照データを再生したときに、上記エラーレート検
    出手段が検出したエラーレートの所定のエラーレートに
    対する大小を判断し、その判断結果に基づいて上記レー
    ザパワーを制御することを特徴とする請求項36記載の
    記録再生装置。
  38. 【請求項38】 上記記録再生手段は、上記データ記録
    領域にデータを書き込む命令を出したホスト側から指定
    された最後の記録データを書き込んだセクターに追加し
    て上記転送レートの余裕に無関係に設けた参照セクタ
    に、レーザパワーの下限値よりも小さなレーザパワーで
    上記参照データを書き込むことを特徴とする請求項37
    記載の記録再生装置。
  39. 【請求項39】 上記記録再生手段はレーザーパワーの
    下限値よりも小さな上記レーザパワーと上記下限値より
    も大きなレーザーパワーとで、上記複数の記録データ用
    セクターの間に挿入された連続する二つの所定の領域に
    それぞれ参照データを書き込むと共に、各所定の領域に
    書き込まれた各参照データを再生し、上記制御手段は各
    参照データを再生した結果に基づいて上記レーザパワー
    を制御することを特徴とする請求項25記載の記録再生
    装置。
  40. 【請求項40】 上記記録再生装置は、上記データ記録
    領域にデータを書き込む命令を出したホスト側から転送
    レートに余裕が有るとの回答を得たときに上記二つの所
    定の領域に、上記レーザパワーの下限値の前後の二つの
    レーザパワーで参照データを書き込むことを特徴とする
    請求項39記載の記録再生装置。
  41. 【請求項41】 上記記録再生装置は、上記各参照デー
    タの書き込み終了後に上記各参照データを再生し、上記
    制御手段はその再生結果に基づいて上記レーザパワーを
    制御することを特徴とする請求項40記載の記録再生装
    置。
  42. 【請求項42】 上記制御手段は、上記記録再生手段が
    上記各参照データを再生したときに、上記エラーレート
    検出手段が検出したエラーレートの所定のエラーレート
    に対する大小を判断し、その判断結果に基づいて上記設
    定レーザパワーを制御することを特徴とする請求項41
    記載の記録再生装置。
  43. 【請求項43】 上記記録再生手段は、上記データ記録
    領域にデータを書き込む命令を出したホスト側から指定
    された最後の記録データを書き込んだセクターに追加し
    て、上記転送レートの余裕に無関係に、レーザパワーの
    下限値の前後の二つのレーザパワーで各参照データを連
    続する2セクター分書き込むことを特徴とする請求項4
    2記載の記録再生装置。
  44. 【請求項44】 上記レーザパワーを最適化するための
    試し書きが上記光ディスクを装着した時点で行われ、そ
    の試し書きによりレーザパワーの下限値と最適レーザパ
    ワーが設定されており、上記制御手段は上記最適レーザ
    パワーを制御することを特徴とする請求項24記載の記
    録再生装置。
  45. 【請求項45】 上記最適レーザパワーは上記レーザパ
    ワーの下限値に乗数を掛けて得られることを特徴とする
    請求項44記載の記録再生装置。
  46. 【請求項46】 上記レーザパワーの下限値は、予め光
    ディスクの管理領域に書き込まれていることを特徴とす
    る請求項24記載の記録再生装置。
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