JPH112548A - 変位量検出装置 - Google Patents

変位量検出装置

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JPH112548A
JPH112548A JP15334897A JP15334897A JPH112548A JP H112548 A JPH112548 A JP H112548A JP 15334897 A JP15334897 A JP 15334897A JP 15334897 A JP15334897 A JP 15334897A JP H112548 A JPH112548 A JP H112548A
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JP
Japan
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circuit
sampling pulse
output
signal
voltage
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Application number
JP15334897A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Shimamura
寛 嶋村
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、検知した信号に含まれる、回路素
子の温度ドリフト、経時変化等の時間的に長いDC変
動、また着磁バラツキ、ギヤ形状バラツキ等の短時間の
DC変動による中心電圧の変動を削除し、移動体の位置
精度の高い矩形波信号を得ることを目的とする。 【解決手段】 周期が同じで相互に位相差を有する第
1、第2のサンプリングパルス列φ1,φ2で検知増幅信
号をサンプリングしホールドするサンプルホールド回路
3,8からの2つのホールド電圧を第1、第2のサンプ
リングパルス列と同じ周期で、位相差を有する第3のサ
ンプリングパルス列φ3で更にサンプリングしホールド
して得た電圧を差動増幅器5により差動増幅することに
よって、デューティの変動を小さくした矩形波が得ら
れ、特に低速度移動体の位置を検知する場合に位置検知
精度を高めることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は磁気検知素子を利用
して、回転または直線運動に連動して移動する移動体
(多極着磁磁石)で作られる漏洩磁界変化、または磁性
材の移動体(ギヤ)と固定磁石とで作る漏洩磁界の、移
動体の移動に伴う変化を磁気検知素子で検知する変位量
検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、変位量検出装置の磁気検知素子等
の検知信号を処理する信号処理回路は特開平3−282
214号に記載されたものが知られている。
【0003】図7は従来の変位量検出装置の回路図を示
す。図7において、101,102は磁気検知素子とし
ての強磁性磁気抵抗素子であり、直列に接続されて電源
端子103と接地間に直列に挿入されている。上記磁気
検知素子101,102の接続点は抵抗104を介して
入出力間に抵抗106を有する差動増幅器105の反転
入力端子に接続されており、その差動増幅器105の出
力はコンパレータ107の一方の入力端子に接続される
と共に逆並列接続したダイオード108,109を介し
てコンパレータ107の他方の入力端子に接続されてい
る。そして、上記コンパレータ107の他方の入力端子
はコンデンサ110を介して接地されている。上記コン
パレータ107の出力は出力端子111に接続されると
共に抵抗112,113により分割してトランジスタ1
14のベースに接続されている。
【0004】一方、上記差動増幅器105の非反転入力
端子は電源端子115と接地間に挿入した抵抗116,
117の分割点に接続されており、その分割点を抵抗1
18および上記トランジスタ114を介して接地してい
る。この構成の変位量検出装置においては、磁気検知素
子101,102の接続点に検出される検知信号を入力
信号とし、この入力信号を差動増幅器105で増幅した
後、ダイオード108,109とコンデンサ110によ
り整流して平均化し、この電圧(検知信号の中心電圧)
をコンデンサとハイインピーダンス入力を持つコンパレ
ータ107でホールドし、このホールド電圧を基準電圧
として差動増幅器105からの出力である増幅した入力
信号をコンパレータ107で比較し、矩形波を得るよう
に動作されている。入力信号の中心電圧が2つの磁気検
知素子101,102の温度ドリフト、経時変化で変動
したとしても、原理的には比較するべき基準電圧が追随
して変化するので、良好なデューティ特性が得られるも
のである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら従来の変
位量検出装置においては、磁気検知素子で検出した信号
を矩形波に変換し、コンピュータと連動させることによ
って、回転数、回転または移動位置を検知するが、使用
環境(温度、経時変動)での矩形波デューティの変動の
小さい事はもちろん、多極磁石の各極の不均一着磁によ
る再生信号の各周期の中心電圧のバラツキ、ギヤ突起の
形状不均一による再生信号の各周期の中心電圧のバラツ
キが存在する場合、矩形波に変換するときは正確なデュ
ーティを得る事がむずかしくなるという問題を有してい
た。
【0006】本発明は、検知した信号に含まれる、回路
素子の温度ドリフト、経時変化等の時間的に長いDC変
動、また着磁バラツキ、ギヤ形状バラツキ等の短時間の
DC変動による中心電圧の変動を削除し、得られた信号
と基準電圧とを比較器で比較し、移動体の位置精度の高
い矩形波信号を得ることを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】この課題を解決するため
に本発明の変位量検出装置は、ハーフブリッジを構成す
る磁気検知素子の中点出力を増幅する増幅回路と、低域
フィルター回路と、第1のサンプリングパルス列で増幅
された中点出力をサンプリングし、ホールドすると共
に、第1のサンプリングパルスとある一定の位相差と同
じ周波数を有した第2のサンプリングパルス列で増幅さ
れた中点出力をサンプリングし、ホールドするサンプル
ホールド回路と、第1、第2のサンプリングパルス列と
一定の位相差と同じ周波数を有する第3のサンプリング
パルス列のタイミングで2つのホールド電圧のタイミン
グを揃えるサンプルホールド回路と、2つのホールド電
圧の差を増幅する差動増幅回路と、差動増幅出力の中心
電圧を零から電源電圧までの任意の値に設定する設定回
路と、差動増幅された階段波状信号波形を波形整形する
フィルター回路と、コンパレータで基準電圧と比較し、
矩形波波形を出力する出力回路と、サンプリングパルス
生成用の発振回路と、サンプリングパルスのタイミング
を調整する論理回路とを具備し、信号に含まれるDC変
動成分を除去し、移動体の高精度の位置検知をするよう
に構成したものである。
【0008】この構成によると、磁気検知素子で検知し
た信号を矩形波に変換しようとしたとき、磁気検知素子
で検知した検知信号周期に比べ十分に小さく、周期が同
じで相互に位相差を有する第1、第2のサンプリングパ
ルス列で検知増幅信号をサンプリングし、かつホールド
した2つの電圧を第1、第2のサンプリングパルス列と
同じ周期で、位相差を有する第3のサンプリングパルス
列で更にサンプリングしかつホールドして得た電圧を差
動増幅することによって、検知信号に含まれる回路素子
の温度ドリフト、経時変化等の時間的に長いDC変動、
また着磁バラツキ、ギヤ形状バラツキ等の短時間のDC
変動による中心電圧の変動を削除し、中心電圧をあらた
に設定し、得られた階段状信号を低域フィルターで滑ら
かな信号に整形し、コンパレータで基準電圧と比較し、
矩形波を得る。これにより、デューティの変動を小さく
した矩形波が得られ、特に低速度移動体の位置を検知す
る場合に位置検知精度を高めることができる。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、回転または直線運動を行う移動体に連動する多極着
磁磁石、または連動する磁性移動体のギヤと磁石の組み
合わせの移動に伴う漏洩磁界の変化を磁気検知素子で検
出し、正弦波状または余弦波状出力を検知する変位量検
出装置において、ハーフブリッジを構成する磁気検知素
子の中点出力を増幅する増幅回路と、低域フィルター回
路と、第1のサンプリングパルス列で増幅された中点出
力をサンプリングし、ホールドすると共に、第1のサン
プリングパルスとある一定の位相差と同じ周波数を有し
た第2のサンプリングパルス列で増幅された中点出力を
サンプリングし、ホールドするサンプルホールド回路
と、第1、第2のサンプリングパルス列と一定の位相差
と同じ周波数を有する第3のサンプリングパルス列のタ
イミングで2つのホールド電圧のタイミングを揃えるサ
ンプルホールド回路と、2つのホールド電圧を差動増幅
する差動増幅回路と、差動出力の中心電圧を零から電源
電圧の範囲で設定する設定回路と、階段状信号波形を波
形整形するフィルター回路と、コンパレータで基準電圧
と比較し、矩形波波形を出力する出力回路と、サンプリ
ングパルス生成用の発振回路と、サンプリングパルスの
タイミングを調整する論理回路とを具備する事を特徴と
する変位量検出装置であり、サンプルホールド回路以前
に生成する回路素子の温度ドリフト、経時変動による時
間の長いDC変位と着磁バラツキ、ギヤ形状バラツキに
よる時間の短いDC変動を除去した信号出力が得られ、
矩形波に変換することにより、特に低速移動時の低周波
信号で移動体の位置を検知する場合、位置検知精度の高
い矩形波が得られるという作用を有する。また、2つの
磁気検知素子でハーフブリッジを構成し、中点出力を検
知信号とする場合、通常2つの磁気検知素子は出来るだ
け接近して配置し、2つの抵抗値のアンバランスによる
中点電圧のバラツキを小さくするが、本装置を用いるこ
とにより、2つの磁気検知素子を十分に離して配置した
場合でも、関係なく位置検知精度の高い矩形波が得られ
るという作用を有する。
【0010】請求項2に記載の発明は、請求項1記載の
発明において、磁気検知素子の構成を、数本の磁気抵抗
素片を抵抗体として単体で使用し、定電流駆動時の素子
の抵抗値変化を出力としたものであり、請求項3に記載
の発明は、請求項1記載の発明において、数本の磁気抵
抗素片の抵抗体からなる磁気検知素子と固定抵抗を直列
結線して構成し、その中点電圧変化を出力としたもので
あり、磁気検出素子を任意の位置に配置でき、磁気検知
素子と固定抵抗との中点電位、または定電流駆動した時
の素子単体の検知信号の中心電位が零ボルトから電源電
圧の間でのいかなる電圧であっても、任意に設定した電
圧に信号出力を重畳した出力を得る事が出来るという作
用を有する。
【0011】本発明の請求項4に記載の発明は、回転ま
たは直線運動を行う移動体に連動する多極着磁磁石、ま
たは連動する磁性移動体のギヤと磁石の組み合わせの移
動に伴う漏洩磁界の変化を磁気検知素子で検出し、正弦
波状または余弦波状出力を検知する変位量検出装置にお
いて、ハーフブリッジを構成する磁気検知素子の中点出
力を増幅する増幅回路と、低域フィルター回路と、第1
のサンプリングパルス列で増幅された中点出力をサンプ
リングし、ホールドすると共に、第1のサンプリングパ
ルスとある一定の位相差と同じ周波数を有した第2のサ
ンプリングパルス列で増幅された中点出力をサンプリン
グし、ホールドするサンプルホールド回路と、第1、第
2のサンプリングパルス列と一定の位相差と同じ周波数
を有する第3のサンプリングパルス列のタイミングで2
つのホールド電圧の差電圧を差動増幅する差動増幅回路
と、差動出力の中心電圧を零から電源電圧の範囲で設定
する設定回路と、階段状信号波形を波形整形するフィル
ター回路と、コンパレータで基準電圧と比較し、矩形波
波形を出力する出力回路と、サンプリングパルス生成用
の発振回路と、サンプリングパルスのタイミングを調整
する論理回路とを具備する事を特徴とする変位量検出装
置であり、サンプルホールド回路以前に生成する回路素
子の温度ドリフト、経時変動による時間の長いDC変位
と着磁バラツキ、ギヤ形状バラツキによる時間の短いD
C変動を除去した信号出力が得られ、矩形波に変換する
ことにより、特に低速移動時の低周波信号で移動体の位
置を検知する場合、位置検知精度の高い矩形波が得られ
るという作用を有する。また、2つの磁気検知素子でハ
ーフブリッジを構成し、中点出力を検知信号とする場
合、通常2つの磁気検知素子は出来るだけ接近して配置
し、2つの抵抗値のアンバランスによる中点電圧のバラ
ツキを小さくするが、本装置を用いることにより、2つ
の磁気検知素子を十分に離して配置した場合でも、関係
なく位置検知精度の高い矩形波が得られるという作用を
有する。
【0012】請求項5に記載の発明は、請求項4記載の
発明において、磁気検知素子の構成を、数本の磁気抵抗
素片を抵抗体として単体で使用し、定電流駆動時の素子
の抵抗値変化を出力としたものであり、請求項6に記載
の発明は、請求項4記載の発明において、数本の磁気抵
抗素片の抵抗体からなる磁気検知素子と固定抵抗を直列
結線して構成し、その中点電圧変化を出力としたもので
あり、磁気検出素子を任意の位置に配置でき、磁気検知
素子と固定抵抗との中点電位、または定電流駆動した時
の素子単体の検知信号の中心電位が零ボルトから電源電
圧の間でのいかなる電圧であっても、任意設定した電圧
に信号出力を重畳した出力を得る事が出来るという作用
を有する。
【0013】以下、本発明の実施の形態について、図を
用いて説明する。 (実施の形態1)図1は本発明の実施の形態1における
変位量検出装置のブロック図、図2は同装置の具体回路
結線図、図3は同装置の要部の信号波形図である。図1
ないし図3において、1は2つの磁気検知素子R1,R2
の中点出力Vinを入力信号とし、その入力信号を増幅す
る増幅器であり、差動アンプIC1、入力抵抗R3、帰還
抵抗R4、分割抵抗R5,R6より構成されている。2は
上記増幅器1からの出力信号に含まれたノイズを低減す
る低域フィルター回路であり、差動アンプIC2、抵抗
7,R8およびコンデンサC1,C2より構成されてい
る。3は上記低域フィルター回路2を通して増幅された
入力信号を第1のサンプリングパルス列φ1でサンプリ
ングし、ホールドする第1のサンプルホールド回路であ
り、電子スイッチSW1、差動アンプIC3、抵抗R9
よびコンデンサC3より構成されている。8は同じく上
記低域フィルター回路2を通して増幅された入力信号を
第2のサンプリングパルス列φ2でサンプリングし、ホ
ールドする第2のサンプルホールド回路であり、電子ス
イッチSW2、差動アンプIC4、抵抗R10およびコンデ
ンサC4より構成されている。4は上記第1のサンプル
ホールド回路3からのホールド電圧を更に第3のサンプ
リングパルス列φ3でサンプリングし、ホールドする第
3のサンプルホールド回路であり、電子スイッチS
3、差動アンプIC5、抵抗R11,R12,R16およびコ
ンデンサC5より構成されている。9は上記第2のサン
プルホールド回路8からのホールド電圧を更に第3のサ
ンプリングパルス列φ3でサンプリングし、ホールドす
る第4のサンプルホールド回路であり、電子スイッチS
4、差動アンプIC6、抵抗R13,R14,R17,R18
よびコンデンサC6より構成されている。5は上記第
3、第4のサンプルホールド回路4,9からのホールド
電圧の差電圧を増幅する差動増幅器であり、差動アンプ
IC7および抵抗R15,R19,R20,R21より構成され
ており、上記差動アンプIC7の非反転入力側に設けた
分圧抵抗R23,R24による電圧により、上記差動アンプ
IC7の差動出力の中心電圧を零から電源電圧の範囲で
任意に設定できるように構成されている。6は上記差動
増幅器5からの出力信号を整形する低域フィルター回路
であり、抵抗R22およびコンデンサC7より構成されて
いる。7は上記低域フィルター回路6を通過した信号を
基準信号と比較して矩形波を得る比較回路であり、差動
アンプIC8および抵抗R25より構成されている。12
は発振回路、11は分周回路、10は論理回路であり、
これらはサンプリングパルス列生成手段をなし、抵抗R
27,R28、コンデンサC8、インバータD1〜D5、フリ
ップフロップFFおよびアンド回路AND1〜AND3
り構成されている。このサンプリングパルス列生成手段
からの第1、第2、第3のサンプリングパルス列φ1
φ2,φ3は磁気検知素子R1,R2の中点に得られる正弦
波または余弦波である検知信号より小さい周期で、同じ
周波数を有する。そして、第1のサンプリングパルス列
φ1に対して第2のサンプリングパルス列φ2はある一定
の位相差を有し、第3のサンプリングパルス列φ3は第
1、第2のサンプリングパルス列φ1,φ2に対してある
一定の位相差を有する。上記磁気検知素子R1,R2とし
ては強磁性磁気抵抗素子、半導体薄膜磁気抵抗素子、ホ
ール素子等が使用される。
【0014】本実施の形態1において、磁気検知素子R
1,R2で検知した図3(a)に示す入力信号は増幅器1
で増幅し、低域フィルター回路2により増幅後ノイズが
低減されて第1、第2のサンプルホールド回路3,8の
それぞれに入力される。この第1、第2のサンプルホー
ルド回路3,8では図3(a)に示す入力信号波形を図
3(f)および図3(g)に示す第1、第2のサンプリ
ングパルス列φ1,φ2でサンプリングし、ホールドし、
図3(b)に示すホールド電圧A,Bを第3、第4のサ
ンプルホールド回路4,9にそれぞれ出力する。この第
3、第4のサンプルホールド回路4,9では、上記ホー
ルド電圧A,Bを更に図3(h)に示す第3のサンプリ
ングパルス列φ3でサンプリングし、ホールドすること
により、図3(c)に示すように2つのホールド電圧
C,Dとしてそのタイミングを揃える。次に、上記第
3、第4のサンプルホールド回路4,9からのホールド
電圧C,Dは差動増幅器5に加えられ、2つのホールド
電圧C,Dの差電圧を増幅し、その差動増幅器5の差動
出力の中心電圧を零から電源電圧の範囲で任意に設定
し、図3(d)に示す階段波状出力Eをフィルター6で
滑らかな信号Fに整形し、比較器7で基準信号と比較し
て図3(e)に示す矩形波Gを得る。尚、本実施の形態
1においては、2つのホールド電圧A,Bを第3のサン
プリングパルス列φ 3でサンプリングホールドすること
により2つのホールド電圧C,Dとしてのタイミングを
揃えたが、他に図4に示すように第3のサンプリングパ
ルス列のタイミングで差動増幅器5を駆動させることに
より、2つのホールド電圧のタイミングを揃えると同時
に差動増幅を行うことでも良い。この場合、サンプルホ
ールド回路4,9が省略される利点を有する。
【0015】(実施の形態2)図5は、数本の磁気抵抗
素片の抵抗体からなる磁気検知素子を単体で用いた場合
の定電流源による磁気検知素子の駆動例を示し、図5に
おいて、移動体の移動に伴い磁気検知素子の抵抗値変化
による出力で移動体の移動検知を行うもので、定電流源
13に対し直列に磁気検知素子14を接続して構成され
ている。
【0016】(実施の形態3)図6は、数本の磁気抵抗
素片の単体抵抗体からなる磁気検知素子と固定抵抗器と
の直列結線を行い、移動体の移動に伴う磁気検知素子の
抵抗値変化による中点出力で移動体の移動検知を行うも
ので、固定抵抗器15に対し直列に磁気検知素子16を
接続して構成されている。
【0017】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、移動する
移動体に伴い、漏洩磁界の変化を磁気検知素子で検知し
た検知信号に含まれる、回路素子の温度ドリフトによる
DC変動、経時変動によるDC変動等、また多極磁石の
着磁の不均一性、ギヤ形状の不均一性による検知信号の
平均電圧の不均一によるDC変動をすべて除去される。
また、検知信号の周波数に比して高い周波数のサンプリ
ングパルスを用い、検知信号の入力とほとんど同時にD
C変動成分を除去した信号出力を出すので、移動体の位
置を精度よく、時間遅れなく検知でき、移動体の高精度
な位置検出が可能である。また、磁気検知素子のハーフ
ブリッジの中心電圧のDC変動、回路素子のDC変動を
見込んで、矩形波のデューティ値を許容値の範囲で満足
させるために、磁気検知素子の抵抗値選別や出力向上を
行う必要があったが、本発明によれば、磁気抵抗変化率
が低く、中点電位が抵抗値のアンバランスで大幅に変動
していても、選別等の特殊な工程を経ていない素子の性
能で、高い位置精度を検知するセンサが作成可能であ
る。
【0018】また本発明に適用可能な磁気検知素子によ
る検知部は、磁気検知素子の出力の中心電圧の温度変動
を抑えるために素子を2つシリーズに接続して使用する
必要がなく、1つの素子を定電流駆動してその両端電圧
を検知出力としても良くまた、素子と固定抵抗とをシリ
ーズに接続してその中点電圧を検知信号としても良く、
任意の値を中心電圧とするアナログ出力が得られ、矩形
波デューティ50/50のものが得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の変位量検出装置の実施の形態1におけ
るブロック図
【図2】同装置の具体回路図
【図3】同装置の要部信号波形図
【図4】本発明の変位量検出装置の他の実施の形態にお
けるブロック図
【図5】本発明に適用可能な検知部の回路図
【図6】本発明に適用可能な検知部の他の例を示す回路
【図7】従来の変位量検出装置を示す回路図
【符号の説明】
1 増幅器 2,6 フィルター回路 3,4,8,9 サンプルホールド回路 5 差動増幅器 7 比較器 10 論理回路 11 分周回路 12 発振回路 13 定電流回路 14,16 磁気検知素子 15 固定抵抗器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転または直線運動を行う移動体に連動
    する多極磁石、または連動する磁性移動体と磁石の組み
    合わせの移動に伴う漏洩磁界の変化を磁気検知素子で検
    出し、正弦波状または余弦波状出力から回転数または移
    動量を検知する変位量検出装置において、ハーフブリッ
    ジを構成する磁気検知素子の中点出力を増幅する増幅回
    路と、低域フィルター回路と、第1のサンプリングパル
    ス列で増幅された中点出力をサンプリングし、ホールド
    すると共に第1のサンプリングパルスとある一定の位相
    差と同じ周波数を有した第2のサンプリングパルス列で
    増幅された中点出力をサンプリングし、ホールドするサ
    ンプルホールド回路と、第1、第2のサンプリングパル
    ス列と一定の位相差と同じ周波数を有する第3のサンプ
    リングパルス列のタイミングで2つのホールド電圧のタ
    イミングを揃えるサンプルホールド回路と、2つのホー
    ルド電圧の差を増幅する差動増幅回路と、差動増幅出力
    の中心電圧を零から電源電圧までの任意の値に設定する
    設定回路と、差動増幅された階段波状信号波形を波形整
    形するフィルター回路と、コンパレータで基準電圧と比
    較し、矩形波波形を出力する出力回路と、サンプリング
    パルス生成用の発振回路と、サンプリングパルスのタイ
    ミングを調整する論理回路とを具備し、信号に含まれる
    DC変動成分を除去し、移動体の高精度の位置検知をす
    るように構成した変位量検出装置。
  2. 【請求項2】 磁気検知素子を数本の磁気抵抗素片から
    なる抵抗単体で構成し、定電流駆動時の素子の抵抗値変
    化を信号出力するように構成した請求項1記載の変位量
    検出装置。
  3. 【請求項3】 磁気検知素子を数本の磁気抵抗素片から
    なる抵抗単体と固定抵抗器を直列結線して構成し、その
    中点電圧変化を信号出力するように構成した請求項1記
    載の変位量検出装置。
  4. 【請求項4】 回転、または直線運動を行う移動体に連
    動する多極磁石、または連動する磁性移動体と磁石の組
    み合わせの移動に伴う漏洩磁界の変化を磁気検知素子で
    検出し、正弦波状または余弦波状出力から回転数または
    移動量を検知する変位量検出装置において、ハーフブリ
    ッジを構成する磁気検知素子の中点出力を増幅する増幅
    回路と、低域フィルター回路と、第1のサンプリングパ
    ルス列で増幅された中点出力をサンプリングし、ホール
    ドすると共に、第1のサンプリングパルスとある一定の
    位相差と同じ周波数を有した第2のサンプリングパルス
    列で増幅された中点出力をサンプリングし、ホールドす
    るサンプルホールド回路と、第1、第2のサンプリング
    パルス列と一定の位相差と同じ周波数を有する第3のサ
    ンプリングパルス列のタイミングで2つのホールド電圧
    の差を増幅する差動増幅回路と、差動増幅出力の中心電
    圧を零から電源電圧までの任意の値に設定する設定回路
    と、差動増幅された階段波状信号波形を波形整形するフ
    ィルター回路と、コンパレータで基準電圧と比較し、矩
    形波波形を出力する出力回路と、サンプリングパルス生
    成用の発振回路と、サンプリングパルスのタイミングを
    調整する論理回路とを具備し、信号に含まれるDC変動
    成分を除去し、移動体の高精度の位置検知をするように
    構成した変位量検出装置。
  5. 【請求項5】 磁気検知素子を数本の磁気抵抗素片から
    なる抵抗単体で構成し、定電流駆動時の素子の抵抗値変
    化を信号出力するように構成した請求項1記載の変位量
    検出装置。
  6. 【請求項6】 磁気検知素子を、数本の磁気抵抗素片か
    らなる抵抗単体と固定抵抗器を直列結線して構成し、そ
    の中点電圧変化を信号出力するように構成した請求項1
    記載の変位量検出装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005300369A (ja) * 2004-04-13 2005-10-27 Matsushita Electric Ind Co Ltd 回転数センサ
JP2007071709A (ja) * 2005-09-07 2007-03-22 Mitsubishi Electric Corp 回転状態検出装置

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