JPH11254730A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11254730A
JPH11254730A JP6017698A JP6017698A JPH11254730A JP H11254730 A JPH11254730 A JP H11254730A JP 6017698 A JP6017698 A JP 6017698A JP 6017698 A JP6017698 A JP 6017698A JP H11254730 A JPH11254730 A JP H11254730A
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JP6017698A
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Shigeru Kagayama
茂 加賀山
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 画像形成装置において、複数の記録ユニット
が一つの画素を複数回に分けて積み重ね記録すること
で、高精細で良好な発色、色再現性を得る。 【解決手段】 複数の色のトナーを有する画像記録ユニ
ットの各々により一つの画素を複数回に分けて中間転写
体81又は用紙(受像体)Pに記録するので、各色のト
ナーが階層状に重なり合って記録される。従って、トナ
ーの混合が十分に行われ、発色性、色階調を含む色再現
を上げることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コピー機、プリンタ、
ファクシミリ装置等に適用され、荷電体の飛翔を制御す
ることにより記録媒体に付着させて画像を形成する画像
形成装置に関し、特に、色再現性の良いカラー画像を出
力する技術に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置において、
荷電体(トナー等)の記録媒体への飛翔を制御して、記
録媒体に非接触で画像を記録する装置が知られている。
具体的には、可撓性の絶縁性シートに多数の微小な開口
部(アパチャ)を形成すると共に、各開口部の外周に制
御電極を形成してなるアパチャ電極体と、このアパチャ
電極体の多数の開口部付近にマイナスに帯電させたトナ
ーを供給するトナー供給機構と、アパチャ電極体の各制
御電極に供給する電圧を個別に制御する電極駆動回路と
から成る画像記録ユニットと、前記アパチャ電極体に対
してトナー供給機構と反対側から複数の制御電極に近接
状に対向する背面電極とを用い、電極駆動回路を介して
画像信号に基づいて各制御電極への印加電圧を制御する
ことで、制御電極と背面電極間の電界を制御し、もっ
て、トナー供給機構により供給されるトナーの開口部通
過を制御して、画像記録媒体(用紙)に画像を記録する
静電記録方式の画像形成装置が知られている(例えば、
特開平2−297570号公報参照)。
【0003】一方、カラーの画像形成装置において、イ
エロー、マゼンダ、シアンの3色のトナーに対応する3
組の画像記録ユニットを、画像記録媒体の搬送方向に所
定間隔おきに直列状に配設して、カラー画像を形成でき
るようにした装置が知られている(例えば、特開平5−
124248号公報参照)。イエロー、マゼンダ、シア
ン、ブラックの4色のトナーに対応する4組の画像記録
ユニットを、画像記録媒体の搬送方向に所定間隔おきに
直列状に配設したものもある。
【0004】また、本出願人は、先に、装置中心にドラ
ム状の中間転写体を設け、その周囲に4色のトナーに対
応する4組の画像記録ユニットを配置した画像形成装置
を提案している。この装置構成によれば、小型で、か
つ、位置精度に優れたカラー画像を形成することができ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなアパチャ電極体を用いる画像形成装置において、
フルカラーの画像記録を行った場合に、各色の記録ユニ
ットから順次トナーを吐出させて記録を行うが、この際
に、階層状に重なり合ったトナーが十分な混合をされな
いために、良好な発色が得られないことがある。
【0006】本発明は、上記の問題に鑑みて成されたも
のであり、複数の記録ユニットが一つの画素を複数回に
分けて積み重ね記録することで、高精細で良好な発色、
色再現性が得られる画像形成装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明は、荷電体の画像記録媒体へ
の飛翔を制御して画像を記録する複数の画像記録ユニッ
トが並設され、各々の画像記録ユニットから異なる色の
荷電体を画像記録媒体へ飛翔させることにより画像を記
録する画像形成装置において、画像記録ユニットの各々
が一つの画素を複数回に分けて積み重ね記録するもので
ある。この構成においては、複数の画像記録ユニットの
各々により一つの画素を複数回に分けて画像記録媒体上
に記録するので、荷電体が階層状に重なり合って記録さ
れる。従って、荷電体の混合が従来に比べて十分に行わ
れるようになり、発色性、色階調を含む色再現を上げる
ことができる。
【0008】また、請求項2の発明は、請求項1に記載
の画像形成装置において、画像記録ユニットは、可撓性
の絶縁性シートに複数の開口部を画像記録媒体の搬送方
向と直交する方向に列状に形成すると共に複数の開口部
の各々に電極を形成してなるアパチャ電極体と、そのア
パチャ電極体の開口部に荷電体を供給する荷電体供給機
構と、アパチャ電極体の各電極に供給する電圧を個別に
制御するための電極駆動回路と、アパチャ電極体に対し
て荷電体供給機構と反対側から電極に近接状に対向する
背面電極とを備え、画像記録ユニットにより、アパチャ
電極体に対して荷電体供給機構と反対側にある画像記録
媒体に、開口部を通過した荷電体を付着させて記録する
ようにしたものである。この構成においては、画像記録
ユニットがアパチャ電極体を用いたものにあって、上記
作用が得られる。
【0009】また、請求項3の発明は、請求項2に記載
の画像形成装置において、アパチャ電極体に対して荷電
体供給機構と反対側に中間転写体が設けられ、画像記録
ユニットは中間転写体に沿って並設され、中間転写体を
回転させながら該中間転写体に記録ユニットの各々によ
り開口部を通過した荷電体を付着させて複数回の記録を
行うようにしたものである。この構成においては、複数
の画像記録ユニットの各々は中間転写体に荷電体を付着
させて複数回の記録を行い、さらに、その中間転写体か
ら画像記録媒体に転写し、画像形成を行う。
【0010】また、請求項4の発明は、請求項3に記載
の画像形成装置において、中間転写体の一回転による記
録と、複数回回転による記録との切り替えが可能とされ
ているものである。この構成においては、中間転写体の
一回転による記録では短時間で記録が行え、また、複数
回回転による記録では、色再現性の良い記録が行え、適
宜に使い分けができる。
【0011】また、請求項5の発明は、請求項1乃至請
求項4のいずれかに記載の画像形成装置において、一つ
の画素を複数回に分けて記録するに際し、その回数を基
に各回での記録のための画像データが求められるように
したものである。この構成においては、複数回に分けて
重ね合わせ記録することで適正な色再現が得られるよう
になる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の画像形成装置の実
施形態について図面を参照しつつ説明する。図1はカラ
ー画像形成用の画像形成装置の全体構成を示す。画像形
成装置1は、本体フレーム2内に、用紙カセット収容部
3と、用紙搬送機構10と、定着機構30と、4組の画
像記録ユニット40A〜40Dと、4組の背面電極8A
〜8Dと、転写ユニット80と、制御ユニット70等を
組み込み、用紙P(画像記録媒体)に一度にカラー画像
を形成できるように構成したものである。
【0013】本体フレーム2の下部内の用紙カセット収
容部3には、多数の用紙Pを収容した用紙カセット4が
装着され、本体フレーム2の上部には、用紙搬送機構1
0から排出される画像形成後の用紙Pを受ける排紙トレ
イ5が設けられている。用紙搬送機構10は、給紙ロー
ラ11と、搬送ローラ12〜15と、用紙ガイド21〜
22と、ローラ駆動機構(図示略)とを有し、用紙カセ
ット4の用紙Pを1枚ずつ、本体フレーム2の前端部か
ら後端部にわたる用紙搬送経路に沿って垂直に搬送する
ように構成してある。定着機構30は、ハロゲンランプ
を内蔵した加熱ローラ31と、押圧ローラ83とで構成
される。
【0014】4組の画像記録ユニット40A〜40D
は、イエローのトナー6a(後述の図5、以下同様)で
黄色の画素を記録する画像記録ユニット40Aと、マゼ
ンダのトナー6bで赤色の画素を記録する画像記録ユニ
ット40Bと、シアンのトナー(6c)で青色の画素を
記録する画像記録ユニット40Cと、ブラックのトナー
(6d)で黒色の画素を記録する画像記録ユニット40
Dとである。これら4組の画像記録ユニット40A〜4
0Dは、中間転写体81を中心にして、対称に配置され
ている。各画像記録ユニット40A〜40Dに対応する
4組の背面電極8A〜8Dが、同ユニットの各々に対峙
して、中間転写体81を挟み、かつこれに近接して配設
されている。
【0015】中間転写体81は背面電極8A〜8Dに沿
って巻装されていて、その両端には駆動ローラ82と押
圧ローラ83とが配置されている。駆動ローラ82は、
図示しないモータにより駆動され、中間転写体81を図
中矢印方向に搬送させる。押圧ローラ83は、加熱ロー
ラ31と協動して定着機構として作用すると共に、中間
転写体81を与圧駆動することができる。中間転写体8
1は、ポリイミド、ポリエステル等の樹脂フィルムもし
くはニッケル、ステンレス等の金属材料からなる、無端
状ベルトである。ベルト表面には、トナー定着性の向上
のため、フッ素もしくはシリコンのコーティング層が設
けられている。
【0016】次に、4組の画像記録ユニット40A〜4
0Dについて、図2を参照して説明するが、これらはト
ナー6a〜6dを除いて同一の構造であるので、画像記
録ユニット40Aについて説明する。
【0017】画像記録ユニット40Aは、トナー供給機
構50と、アパチャ電極体60が付設されたアパチャホ
ルダ90等をユニット化したものである。トナー供給機
構50は、金属製のトナーケース51と、このトナーケ
ース51に形成されたトナー収容部52と、トナー供給
ローラ53と、トナー搬送ローラ54と、トナー攪拌羽
根56と、トナー規制ブレード57等で構成されてい
る。トナーケース51は、左右方向(図2の紙面直交方
向)に用紙Pの最大幅よりも数cm広幅のもので、この
トナーケース51内に、左右方向に用紙Pの最大幅以上
の長さを持つトナー供給ローラ53、トナー搬送ローラ
54、トナー攪拌羽根56、トナー規制ブレード57等
が組み込まれている。
【0018】トナー供給ローラ53は、シリコン発泡体
製で、その支軸を介して回転自在に支持され、また、ト
ナー収容部52内に臨むと共にトナー搬送ローラ54に
接触し、ローラ駆動機構(図示略)により、トナー搬送
ローラ54と同期して矢印の方向へ回転駆動され、トナ
ー6aとの摩擦接触を介してトナー6aをマイナス極性
に帯電させ、そのトナー6aをトナー搬送ローラ54へ
供給するように構成してある。トナー収容部52の上部
には、トナー6aの供給量を規制する規制部51aが、
トナー供給ローラ53の周面に近接して形成されてい
る。
【0019】トナー搬送ローラ54は、金属製のローラ
部材の全外周面を半導電性被膜で被覆した構造であり、
その支軸を介して回転自在に支持され、トナー供給ロー
ラ53と同期して矢印の方向へ回転駆動される。トナー
搬送ローラ54の周面に層状に付着したトナー6aは、
絶縁材料製のトナー規制ブレード57により、所定の層
厚(約40〜50μm)となるように規制される。トナ
ーケース51の端部には、合成樹脂製の蓋部材58が着
脱自在に装着されている。トナー攪拌羽根56は、ロー
ラ駆動機構により低速度で回転駆動され、トナー6aを
トナー供給ローラ53の方へ移動させる。なお、アパチ
ャ電極体60には、駆動用集積回路チップ65が実装さ
れている。
【0020】前記アパチャホルダ90及び電極体60に
ついて、図3、図4を参照して説明する。アパチャ電極
体60は、合成樹脂(例えば、ポリイミド)製の例えば
厚さ25μmの絶縁性シート61と、この絶縁性シート
61に形成された多数の微小な開口部62(アパチャ)
と、絶縁性シート61の表面において多数の開口部62
の外周部に形成された環状の制御電極63と、絶縁性シ
ート61の表面において多数の制御電極63から夫々延
びる多数の導線64と、多数の制御電極63と導線64
の表面を覆う絶縁被膜(図示略)と、その絶縁被膜の表
面を覆う帯電防止被膜(図示略)とで構成されている。
【0021】前記開口部62は、例えば65μmの円形
孔であり、多数の開口部62は、用紙Pの搬送方向と直
交する水平方向に1列状に形成され、開口部62同士間
のピッチは例えば127μmであり、A4版対応の場合
には、開口部62の数、つまり制御電極63の数は約1
700個である。
【0022】前記多数の制御電極63と導線64とは、
絶縁製シート61上にエッチングにて銅製の被膜状に形
成される。絶縁製シート61の一端側部分には、これら
制御電極63を駆動するための、例えば19個の駆動用
集積回路チップ65が実装され、多数の導線64が19
グループにグループ化され、19個の駆動用集積回路チ
ップ65に接続されている。アパチャ電極体60が固定
されているアパチャホルダ90は、鉄もしくは樹脂で構
成されていて、概ね枠構造となっている。アパチャ電極
体60のアパチャ62を中心とする電極体60の長辺両
端部が、アパチャホルダ90の長辺部に接着固定され
る。アパチャホルダ60の両側端面には、回動センター
穴91が設けられ、この回動センター穴91に、画像記
録ユニット側から突設された回動センターピン(図示な
し)を挿入することにより、トナー供給ユニット50と
一体化される。
【0023】次に、画像記録ユニット40A〜40Dの
制御系について、図5を参照して説明する。画像記録ユ
ニット40A〜40Dを制御するための制御系として、
外部から画像信号を受信する制御ユニット70と、各画
像記録ユニット40A〜40Dの駆動用集積回路65A
〜65Dに駆動電圧を供給する駆動電圧発生回路71
と、4組の背面電極8A〜8Dに夫々所定の背面電圧を
供給するための背面電圧発生回路72とが設けられてい
る。制御ユニット70は、多数の制御用信号線の束から
なる制御線73A〜73Dを介して、画像記録ユニット
40A〜40Dの駆動用集積回路65A〜65Dに夫々
接続されている。
【0024】駆動電圧発生回路71は、駆動用集積回路
65A〜65Dに駆動電圧(0Vと+60V)を夫々供
給するように2芯の駆動電圧線74A〜74Dを介して
接続され、各駆動用集積回路65A〜65Dにおいて
は、制御ユニット70から供給される制御信号に基づい
て、各制御電極63へ供給する駆動電圧を制御する。即
ち、画素を記録する制御電極63には、+60Vの駆動
電圧を供給し、また、画素を記録しない制御電極63に
は、0Vの駆動電圧を供給する。
【0025】一方、画像記録ユニット40A〜40Dの
トナー搬送ローラ54は夫々接地されており、画像記録
ユニット40A〜40Dに対応する4組の背面電極8A
〜8Dには、背面電圧発生回路72から、背面電圧線7
5A〜75Dを介して、共通の背面電圧(例えば、+1
000V)が夫々供給されている。尚、駆動電圧発生回
路71と背面電圧発生回路72は、制御ユニット70か
らの起動信号により起動し、また、停止信号により作動
停止するように構成してある。
【0026】次に、画像記録ユニット40Aと背面電極
8Aとで、画像を記録する画像形成作用について、画像
記録ユニット40Aを例として説明する。図5に示すよ
うに、マイナス極性に帯電したトナー6aはトナー搬送
ローラ54の周面に層状に付着した状態で、アパチャ電
極体60の多数の開口部62の方へ搬送される。そこ
で、制御電極63に+60Vが印加された場合には、制
御電極63からトナー搬送ローラ54へ向かう電界によ
り、トナー6aは静電気力を受けて制御電極63の方へ
飛翔し、更に、背面電極8Aから制御電極63へ向かう
強力な電界により静電気力を受けて背面電極8Aの方へ
飛翔し、中間転写体81に衝突して付着し、画素が記録
される。これに対して、制御電極63に0Vが印加され
た場合には、前記とは逆向きの電界が発生するため、ト
ナー6aは飛翔せず、画素が記録されない。
【0027】次に、以上説明した画像形成装置1におけ
るカラー画像形成作用について説明する。制御ユニット
70は、カラー画像を3原色と黒色に分解した4種類の
画像信号(イエローの画像信号、マゼンダの画像信号、
シアンの画像信号、ブラックの画像信号)に基いて、駆
動用集積回路65A〜65Dを夫々制御する。この時、
3原色の画像信号は、重ね打ちする回数(本実施例では
3回に設定する)により、各画素要素(ピクセル)の階
調情報を割った値に、それぞれ演算される。例えば、あ
るピクセルが256階調分の102階調のレベルの色濃
度であるとすると、102を3で割った34階調レベル
の色濃度で、3回の記録を行うことになる。3で割り切
れないような階調数は、3回の記録を同一のデータで行
わず、各回の記録を違えても構わない。
【0028】この場合、画像記録ユニット40A〜40
Dが中間転写体81の搬送方向に等しい所定間隔おきに
配置され、その所定間隔だけ中間転写体81を搬送する
搬送時間をτとすると、制御ユニット70は、イエロー
の画像信号に基づく制御信号を出力後、時間τ,2τ、
3τだけ夫々遅延して、マゼンダの画像信号に基づく制
御信号、シアンの画像信号に基づく制御信号、ブラック
の画像信号に基づく制御信号を夫々出力する。従って、
中間転写体81を1回搬送する間に、中間転写体81に
カラー画像が記録され、その記録後、転写ユニット80
及び定着機構30により、トナー6a〜dが用紙Pに転
写定着される。なお、上記の例のように、一つの画素を
3回に分けて記録する場合、中間転写体81は3回転す
る。
【0029】次に、本実施形態による画像形成装置1の
重ね合わせ記録動作について詳細説明する。まず、本画
像記録装置が稼動を開始すると、画像データが入力され
てくる。この時、入力された画像データに対し、制御ユ
ニット70は、カラー画像を三原色と黒色に分解し、4
種類の画像信号(Y、M、C、Bk)を生成する。ここ
で、階調性の必要なカラーデータは、分割印字回数をも
とに演算され、各分割時の印字データが決定される。黒
印字のデータは、階調はほとんど必要とされないので、
分割して印字を行う必要がなく、従って、最終印字時に
一括して印字を行えばよい。
【0030】分割印字時の階調データに基づき、印字機
構が動作して記録が開始される。まず、第1回目の記録
として、イエロー、マゼンタ、シアンの順に記録が行わ
れる。次に、同様に、2回目の記録が行われる。さら
に、3回目の記録においては、カラー3色の記録に加
え、黒色の記録が行われる。
【0031】このような記録の様子を図6に示す。図6
では、印字の進行によるトナーの付着状態を拡大して示
した。中間転写体81上に(a)、第1回の記録
(b)、第2回の記録(c)、第3回の記録(d)と、
記録を重ねることで、各色のトナー層が少量ずつ形成さ
れる。このように作成されたトナー層を一括して用紙
(受像体)Pに転写して、しかる後に、定着を行う
(e)。このような作用により、カラーの3色のトナー
が繰り返し積み重なり、混合され、トナーの顔料が有す
る色相が明確に反映されて、極めて良好な色再現性を実
現することができる。
【0032】特に、3回目に記録される黒色の記録は、
いわゆる墨入れのように輪郭を際立たせる目的で行うも
のであり、最後に記録面に載るため、他のトナーに比較
し、際立った記録をさせることができる。
【0033】次に、上記実施形態の一部を変更した実施
形態について説明する。上記実施形態においては、4色
の記録ユニットを配置したが、2つ以上の記録ユニット
を内蔵した画像記録装置であれば、本発明が適用できる
ことは当然である。例えば、ブラック用の画像記録ユニ
ット40Dは必要に応じて省略してもよい。また、特別
な色のインクを含む5色以上の記録ユニットによりシス
テムを構成してもよい。さらに、本画像記録装置では、
YMCの3色に対して、分割記録により色重ねを行った
が、場合に応じて分割記録を行わないモードを選択的に
設定可能にしてもよい。この場合には、1色毎に層状に
トナーが記録されていくため、ガンマ特性の高いハイコ
ントラストな画像が得られ、ビジネスグラフィック表示
に適した記録が可能となる。また、インクやトナーで特
に浸透性、拡散性の良くないものの場合に、本発明を適
用することで顕著な効果が得られる。
【0034】また、各画像記録ユニット40A〜40D
毎に、駆動電圧を異ならせ、それに応じて、各背面電極
8A〜8D毎に、背面電圧を異ならせることも有り得
る。また、4組の背面電極8A〜8Dは1つの共通の背
面電極で構成してもよい。さらには、本実施形態では、
中間転写体81を加熱ローラ31に当接することによ
り、転写定着を一体に行ったが、この構成に限られるこ
とはなく、例えば、中間転写体81から用紙へ転写を行
った後、別設した定着機構により加熱定着を行ってもよ
い。
【0035】
【発明の効果】以上のように請求項1の発明に係る画像
形成装置によれば、複数の異なる色の画像記録ユニット
の各々が一つの画素を複数回に分けて記録媒体上に記録
するようにしたので、荷電体が階層状に重なり合って記
録され、従って、荷電体の混合が十分に行われ、良好な
発色性、色階調を含む色再現が得られる。また、複数色
の画像を記録した後で、最後にブラックを記録すること
で、画像の輪郭を際立たせるといったことが可能とな
る。
【0036】また、請求項2の発明に係る画像形成装置
によれば、アパチャ電極体を持つ画像記録ユニットを用
いた場合にあって、上記と同等の効果が得られる。
【0037】また、請求項3の発明に係る画像形成装置
によれば、中間転写体上に各画像記録ユニットにより複
数回の記録を行う場合にあって、上記と同等の効果が得
られる。
【0038】また、請求項4の発明に係る画像形成装置
によれば、中間転写体の1回転による記録と、複数回回
転による記録の切り替えれが可能であるので、要求され
る画像品質に適した記録を行うことができる。
【0039】また、請求項5の発明に係る画像形成装置
によれば、一つの画素を複数回で記録するための画像デ
ータを求めるようにしているので、任意の回数、組み合
わせで所望の記録を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態による画像形成装置の概略
側面図である。
【図2】同装置の記録ユニットの拡大側面図である。
【図3】同装置のアパチャ電極体の斜視図である。
【図4】アパチャ電極体の開口と制御電極と導線の一部
拡大斜視図である。
【図5】同装置の制御系を示す構成図である。
【図6】記録状態を示す拡大断面図である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 6a〜6d トナー 8A〜8D 背面電極 40A〜40D 画像記録ユニット 50 トナー供給機構 51 トナーケース 60 アパチャ電極体 62 開口部 63 制御電極 80 転写ユニット 81 中間転写体

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷電体の画像記録媒体への飛翔を制御し
    て画像を記録する複数の画像記録ユニットが並設され、
    各々の画像記録ユニットから異なる色の荷電体を画像記
    録媒体へ飛翔させることにより画像を記録する画像形成
    装置において、 前記画像記録ユニットの各々が一つの画素を複数回に分
    けて積み重ね記録することを特徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記画像記録ユニットは、可撓性の絶縁
    性シートに複数の開口部を画像記録媒体の搬送方向と直
    交する方向に列状に形成すると共に複数の開口部の各々
    に電極を形成してなるアパチャ電極体と、そのアパチャ
    電極体の開口部に荷電体を供給する荷電体供給機構と、
    前記アパチャ電極体の各電極に供給する電圧を個別に制
    御するための電極駆動回路と、前記アパチャ電極体に対
    して前記荷電体供給機構と反対側から前記電極に近接状
    に対向する背面電極とを備え、 前記画像記録ユニットにより、前記アパチャ電極体に対
    して前記荷電体供給機構と反対側にある画像記録媒体
    に、前記開口部を通過した荷電体を付着させて記録する
    ようにしたことを特徴とする請求項1に記載の画像形成
    装置。
  3. 【請求項3】 前記アパチャ電極体に対して前記荷電体
    供給機構と反対側に中間転写体が設けられ、前記画像記
    録ユニットは前記中間転写体に沿って並設され、前記中
    間転写体を回転させながら該中間転写体に前記記録ユニ
    ットの各々により開口部を通過した荷電体を付着させて
    複数回の記録を行うようにしたことを特徴とする請求項
    2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記中間転写体の一回転による記録と、
    複数回回転による記録との切り替えが可能とされている
    ことを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 一つの画素を複数回に分けて記録するに
    際し、その回数を基に各回での記録のための画像データ
    が求められるようにしたことを特徴とする請求項1乃至
    請求項4のいずれかに記載の画像形成装置。
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