JPH08142389A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH08142389A
JPH08142389A JP30831494A JP30831494A JPH08142389A JP H08142389 A JPH08142389 A JP H08142389A JP 30831494 A JP30831494 A JP 30831494A JP 30831494 A JP30831494 A JP 30831494A JP H08142389 A JPH08142389 A JP H08142389A
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JP
Japan
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electrode
toner
image
image forming
voltage
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JP30831494A
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English (en)
Inventor
Osamu Takagi
修 高木
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Brother Industries Ltd
Original Assignee
Brother Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 フルカラー画像を記録する際の記録性能を高
める。 【構成】 複数の開口部142と当該開口部142の近
傍に配設された制御電極143を有するアパチャ電極体
140の下方に、アパチャ電極体140の開口部142
にイエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4種のトナ
ー103a〜103dを混合したトナー103を搬送す
るトナー搬送ローラ133が配設され、アパチャ電極体
140の開口部142の上方には、当該アパチャ電極体
140と一定の間隙をおいて、背面電極ローラー150
が対向配置されている。背面電極ローラー150には、
制御ユニット146からの指令に基づいて印加する背面
電圧を切換える背面電圧切換回路149が接続され、背
面電圧は、印字に使用するトナー103の種類103a
〜103dにより切換られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、複写機、プリンタ、フ
ァクシミリ、プロッター等に適用可能な画像形成装置で
あって、アパチャ電極体に形成した複数の開口部の制御
電極の電圧を制御して、開口部を通過したトナーを記録
媒体に付着させて記録する画像形成装置に関し、特にト
ナーの電気的特性に応じて背面電極の電圧を制御するよ
うにしたものに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、絶縁性シートに画像記録媒体の搬
送方向と直交方向に列設された複数の開口部とこれら開
口部の近傍に位置する複数の制御電極からなる電極アレ
イとを形成してなるアパチャ電極体と、アパチャ電極体
の電極アレイにトナーを供給するトナー供給機構と、ア
パチャ電極体の電極アレイに対して画像記録媒体の搬送
隙間を隔てて近接状に対向する背面電極と、画像信号に
基づいて電極アレイの複数の制御電極に印加する駆動電
圧を個別に制御する制御ユニットとを設け、制御ユニッ
トにより、画像信号に基づいて、電極駆動回路を介し
て、各制御電極へ印加する駆動電圧を制御し、制御電極
と背面電極間の電界を介して、トナー搬送ローラーの表
面のトナーを開口部を通過させて画像記録媒体(用紙)
に記録するように構成した静電記録方式の画像形成装置
が、種々提案されている(例えば、特開平2−2975
70号公報参照)。この種の画像形成装置においては、
通常、トナーをマイナスに帯電させ、背面電極を所定の
プラスの高電圧に保持し、制御電極に、画素形成の有無
に応じて+30V又は−30Vを印加するように構成し
てある。
【0003】一方、特開平4−80776号公報には、
前記同様の画像形成装置であって、アパチャ電極体の開
口部の両面に、トナー搬送ローラー側に位置する基準電
極と、背面電極側に位置する制御電極とを設け、基準電
極とトナー搬送ローラー間に交流を印加してトナーを浮
動させるとともに、背面電極を接地し、プラスに帯電し
た第1トナーと、マイナスに帯電した第2トナーとの混
合トナーを適用し、制御電極にマイナスの駆動電圧を印
加して第1トナーを飛翔させ、制御電極にプラスの駆動
電圧を印加して第2トナーを飛翔させるように構成した
複数色の画像を形成可能な画像形成装置が記載されてい
る。但し、この画像形成装置においても、背面電極は、
トナーの種類に関係なく、常時接地状態に保持される。
【0004】また、特開平5−124248号公報に
は、イエロー、マゼンダ、シアンの3色のトナーに対応
する3組の画像記録ユニットを、画像記録媒体の搬送方
向に所定間隔おきに直列状に配設して、カラー画像を形
成できるように構成した画像形成装置が記載されてい
る。尚、イエロー、マゼンダ、シアン、ブラックの4色
のトナーに対応する4組の画像記録ユニットを、画像記
録媒体の搬送方向に所定間隔おきに直列状に配設する場
合もある。尚、前記各画像記録ユニットは、アパチャ電
極体とトナー供給機構とで構成されるが、背面電極とし
ては、複数の画像記録ユニットに共通のものが適用さ
れ、一定の高電圧に保持される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前記特開平2−297
570号公報や特開平5−124248号公報に記載さ
れているように、背面電極に所定の高電圧を印加し、制
御電極と背面電極間に電界を形成するようにした画像形
成装置において、マルチカラー画像やフルカラー画像形
成の為に、複数種類のトナーを適用する場合、従来で
は、トナーの種類に応じて背面電極の電圧を変えるよう
には構成されていない。
【0006】しかし、各種類のトナー毎に、組成、粒
径、比重、電気抵抗値、帯電特性、流動性、付着特性等
の諸物性が著しく異なるため、トナーを飛翔させて画素
を形成する際の記録特性が変動するにも係わらず、複数
種類のトナーに対して背面電極の電圧を一定に設定する
ため、少なくとも一部の種類のトナーに対しては、背面
電圧の過不足が生じ、記録性能を十分に高めることがで
きないという問題がある。 このことは、制御電極に印
加する駆動電圧についても同様で、従来、トナーの種類
に応じて駆動電圧を変えるようには構成されていないた
め、少なくとも一部の種類のトナーに対しては、駆動電
圧の過不足が生じ、記録性能を十分に高めることができ
ないという問題がある。本発明の目的は、複数種類のト
ナーを適用して、マルチカラー画像やフルカラー画像を
記録する際の記録性能を高めることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1の画像形成装置
は、絶縁性シートに画像記録媒体の搬送方向と直交方向
に列設された複数の開口部とこれら開口部の近傍に位置
する複数の制御電極からなる電極アレイとを形成したア
パチャ電極体と、アパチャ電極体の電極アレイにトナー
を供給するトナー供給機構と、アパチャ電極体の電極ア
レイに対して画像記録媒体の搬送隙間を隔てて近接状に
対向する背面電極と、画像信号に基づいて電極アレイの
複数の制御電極に印加する駆動電圧を個別に制御する電
極制御手段とを備えた画像形成装置において、前記トナ
ー供給機構を、カラーの画像形成用の複数種類のトナー
を混合してなる混合トナーを供給するように構成し、前
記背面電極に印加する背面電圧を、各画像形成処理毎に
画像形成に供される何れか1種類のトナーに適合した電
圧に切換える背面電圧切換手段を設けたものである。
【0008】請求項2の画像形成装置は、請求項1の発
明において、前記電極制御手段は、前記駆動電圧を、各
画像形成処理毎に画像形成に供される何れか1種類のト
ナーに適合した電圧に切換える駆動電圧切換手段を備え
たものである。
【0009】請求項3の画像形成装置は、絶縁性シート
に画像記録媒体の搬送方向と直交方向に列設された複数
の開口部とこれら開口部の近傍に位置する複数の制御電
極からなる電極アレイとを形成してなるアパチャ電極体
と、アパチャ電極体の電極アレイにトナーを供給するト
ナー供給機構と、アパチャ電極体の電極アレイに対して
画像記録媒体の搬送隙間を隔てて近接状に対向する背面
電極と、画像信号に基づいて電極アレイの複数の制御電
極に印加する駆動電圧を個別に制御する電極制御手段と
を備えた画像形成装置において、カラー画像形成の為に
複数種類のトナーを夫々適用する複数の画像記録ユニッ
トであって、各々が前記アパチャ電極体とトナー供給機
構と背面電極とを含む複数の画像記録ユニットを設け、
前記複数の画像記録ユニットの複数の背面電極に、トナ
ーの種類に応じた背面電圧を夫々印加する背面電圧印加
手段を設けたものである。
【0010】請求項4の画像形成装置は、請求項3の発
明において、前記複数の画像記録ユニットの複数の電極
アレイを夫々制御する複数の前記電極制御手段を含む電
極制御ユニットを設け、前記複数の画像記録ユニットの
複数の電極アレイに付随させて、電極制御ユニットで制
御される複数の電極駆動回路を夫々設け、前記複数の電
極駆動回路にトナーの種類に応じた駆動電圧を夫々供給
する駆動電圧供給手段を設けたものである。
【0011】
【作用】請求項1の画像形成装置においては、アパチャ
電極体は、絶縁性シートに形成された複数の開口部と複
数の制御電極からなる電極アレイとを有し、トナー供給
機構により電極アレイにトナーが供給され、電極制御手
段により、画像信号に基づいて電極アレイの複数の制御
電極に印加する電圧が個別に制御され、トナー供給機構
と制御電極間に形成される電界と、制御電極と背面電極
間に形成される電界とを介して、トナーが開口部を通過
して飛翔し、アパチャ電極体と背面電極間に位置する画
像記録媒体に記録される。
【0012】ここで、トナー供給機構は、カラーの画像
形成用の複数種類のトナーを混合してなる混合トナーを
供給し、背面電圧切換手段は、背面電極に印加する背面
電圧を、各画像形成処理毎に画像形成に供される何れか
1種類のトナーに適合した電圧に切換えるため、その種
類のトナーに適した電界を制御電極と背面電極間に形成
して記録することができる。
【0013】例えば、フルカラー画像形成の為に3種類
のトナー(イエロー、マゼンダ、シアンのトナー)の混
合トナーを適用する場合、同一の画像記録媒体に3回の
画像形成処理を行なって、フルカラーの画像を記録する
ことになるが、イエローのトナーで画像形成処理する際
には、そのトナーに適合した背面電圧に制御し、マゼン
ダのトナーで画像形成処理する際には、そのトナーに適
合した背面電圧に制御し、シアンのトナーで画像形成処
理する際には、そのトナーに適合した背面電圧に制御す
る。以上のように、各画像形成処理毎に画像形成に供さ
れる何れか1種類のトナーに適合した電圧に切換えるこ
とで、マルチカラーやフルカラー画像を記録する際の記
録性能を格段に高めることができる。
【0014】請求項2の画像形成装置においては、請求
項1と同様の作用を奏するが、前記電極制御手段は、制
御電極に印加する駆動電圧を、各画像形成処理毎に画像
形成に供される何れか1種類のトナーに適合した電圧に
切換える駆動電圧切換手段を備えているため、その種類
のトナーに適した電界をトナー供給機構と制御電極間に
形成して記録することができるため、マルチカラーやフ
ルカラー画像を記録する際の記録性能を格段に高めるこ
とができる。
【0015】請求項3の画像形成装置においては、カラ
ー画像形成の為に複数種類のトナーを夫々適用する複数
の画像記録ユニットが設けられており、各画像記録ユニ
ットは、アパチャ電極体とトナー供給機構と背面電極と
を備えている。各画像記録ユニットにおいて、アパチャ
電極体は、絶縁性シートに形成された複数の開口部と複
数の制御電極からなる電極アレイとを有し、トナー供給
機構により電極アレイにトナーが供給され、電極制御手
段により、画像信号に基づいて電極アレイの複数の制御
電極に印加する電圧が個別に制御され、トナー供給機構
と制御電極間に形成される電界と、制御電極と背面電極
間に形成される電界とを介して、トナーが開口部を通過
して飛翔し、アパチャ電極体と背面電極間に位置する画
像記録媒体に記録される。
【0016】複数の画像記録ユニットの複数の背面電極
に、トナーの種類に応じた背面電圧を夫々印加する背面
電圧印加手段を設けたため、各画像記録ユニットにおい
て、請求項1と同様に、制御電極と背面電極間に、トナ
ーの種類に応じた電界を形成して記録することができ
る。こうして、各画像記録ユニットにおける記録性能を
高め、カラー画像形成の記録性能を格段に高めることが
できる。
【0017】請求項4の画像形成装置においては、請求
項3と同様の作用を奏するが、複数の画像記録ユニット
の複数の電極アレイを夫々制御する複数の電極制御手段
を含む電極制御ユニットを設け、複数の画像記録ユニッ
トの複数の電極アレイに付随させて、電極制御ユニット
で制御される複数の電極駆動回路を夫々設け、複数の電
極駆動回路にトナーの種類に応じた駆動電圧を夫々供給
する駆動電圧供給手段を設けたので、各画像記録ユニッ
トにおける電極アレイの複数の制御電極に印加する駆動
電圧をトナーの種類に応じた電圧に設定し、制御電極と
背面電極間にトナーの種類に応じた電界を形成して記録
することができる。こうして、請求項2と同様に、マル
チカラーやフルカラー画像を記録する際の記録性能を格
段に高めることができる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
つつ説明する。図1に示すように、画像形成装置100
は、複写機、プリンタ、ファクシミリ、プロッター等に
適用可能で且つフルカラーの画像を記録できる画像記録
装置であり、この画像形成装置100は、その本体フレ
ーム102内に、用紙P(画像記録媒体)を搬送する用
紙搬送機構110と、定着機構120と、イエローとマ
ゼンダとシアンとブラックの4種類のトナーを混合した
混合トナー103と、トナー供給機構130と、このト
ナー供給機構130のトナーケース131の上端に付設
されたアパチャ電極体140と、背面電極ローラー15
0とを設けたものである。
【0019】前記用紙搬送機構110は、搬送される用
紙Pを支持する複数のガイドプレート112〜114
と、複数の搬送用ローラー115,116と、搬送用ロ
ーラー115,116と定着機構120の間において用
紙Pの幅方向両端部数mm程の部分を支持して搬送する
搬送用ローラー(図示略)と、用紙カセット111内の
用紙を1枚ずつ給紙する給紙ローラー(図示略)と、用
紙搬送機構110を駆動するローラー駆動機構(図示
略)等で構成され、本体フレーム102の前側には、多
数の用紙Pを収納した給紙カセット111が設けられ、
本体フレーム102の後側には、画像記録後に排出され
た用紙Pを受ける排紙トレイ119が設けられている。
定着機構120は、ハロゲンランプを内蔵した定着用ロ
ーラー117と押圧ローラー118とで加熱しつつ加圧
して定着させるように構成してある。
【0020】次に、トナー供給機構130について説明
すると、用紙搬送方向(前方から後方向き)に直交する
方向に、用紙Pの最大幅より広幅のトナーケース131
内には、イエローのトナー103aと、マゼンダのトナ
ー103bと、シアンのトナー103cと、ブラックの
トナー103dとを混合した混合トナー103が収納さ
れている。トナーケース131の内部には、トナー供給
ローラー132と、トナー搬送ローラー133とが左右
方向向きに水平に配設され、これらローラー132,1
33は、夫々回転可能に枢支されている。トナー供給ロ
ーラー132は、シリコン発泡体製のもので、トナー1
03をトナー搬送ローラー133の方へ移送し且つトナ
ー103との摩擦接触を介してトナー103に帯電させ
る。
【0021】前記4種のトナー103a〜103dは、
公知の組成のものであるが、これらは、組成、粒径、比
重、電気抵抗値、帯電特性、流動特性等が異なってお
り、本実施例の場合、トナー供給機構130において、
平均帯電量にて、トナー103aは−30μクーロン/
gに帯電し、トナー103bは−20μクーロン/gに
帯電し、トナー103cは−10μクーロン/gに帯電
し、トナー103dは+30μクーロン/gに帯電する
ように構成してある。尚、トナー103a〜103dの
帯電量は、基本的には平均粒径と、図4の特性に基づい
て設定できるが、公知の荷電制御剤の組成や添加量を適
切に設定することで、所望の値に設定することができ
る。
【0022】トナー搬送ローラー133は、絶縁性の合
成樹脂発泡体製のローラー本体部の外周に、ニッケル製
のスリーブを外嵌し、そのスリーブの外周面に半導電性
被膜を形成した構造であり、トナー搬送ローラー133
の表面に静電気力で付着したトナー103が、矢印A方
向へ搬送される。これらトナー供給ローラー132とト
ナー搬送ローラー133とは、図示外のローラー駆動機
構により、矢印B方向及び矢印A方向へ回転駆動され
る。前記トナーケース131には、薄い板状の弾性を有
する絶縁材料製のトナー規制ブレード134が取付けら
れ、その湾曲状部分がトナー搬送ローラー133に押圧
状に接触しており、トナー搬送ローラー133の表面に
層状に付着したトナー3の層厚が、このトナー規制ブレ
ード134で所定厚さ(約40〜50μm)に規制される。
【0023】前記トナーケース131の上端部には、ト
ナーケース131の上端の開口部分を覆うように、且つ
トナー搬送ローラー133の上端部に層状のトナー10
3を介して上側から接触するように、ほぼ屋根型に傾斜
したアパチャ電極体140が取付けられている。アパチ
ャ電極体140について説明すると、図1、図3に示す
ように、アパチャ電極体140は、合成樹脂(例えば、
ポリイミド)製の厚さ25μmの絶縁性シート141
に、多数の微小な開口部142と、これら多数の開口部
142の近傍に夫々位置する多数の環状の制御電極14
3からなる電極アレイ144と、これら多数の制御電極
143から夫々延びる多数の導線145とを形成したも
のである。
【0024】即ち、絶縁性シート141の前後方向(用
紙搬送方向)の略中央部の位置には、多数の直径65μ
mの開口部142が約127μm間隔おきに、左右方向
向き且つ水平に1列状に形成され、絶縁性シート141
の表面には、各開口部142の外周部に位置する環状の
制御電極143が銅被膜で構成され、各制御電極143
から銅被膜製の導線145が一方向へ延ばされている。
但し、絶縁性シート141のうちの、制御電極143と
導線145の反対側の表面を、開口部142を除いて、
合成樹脂製の絶縁被膜で覆い、その絶縁被膜の表面を半
導電製の帯電防止用被膜で覆うこともある。尚、最大サ
イズの用紙として、例えば、A4版用紙を対象とする場
合には、開口部142の数(つまり、制御電極143の
数)は、約1700個である。
【0025】図1、図2に示すように、アパチャ電極体
140は、電極アレイ144が、用紙搬送隙間を隔て
て、背面電極150の最下端部に近接状に対向する状態
に装着される。アパチャ電極体140の直ぐ上側には、
背面電極ローラー150(背面電極に相当する)が配設
され、この背面電極ローラー150は、その支軸150
aを介して本体フレーム102に回転可能に枢支されて
いる。用紙Pは、この背面電極ローラー150の下部に
接しながら搬送方向に水平に搬送され、この用紙Pの下
面には、トナー搬送ローラー133の表面から飛翔し開
口部142を通過したトナー103が付着する。背面電
極ローラー150は、図示外のローラ駆動機構により、
記録用紙Pの搬送と同期して矢印Cの方向へ回転駆動さ
れる。
【0026】ここで、この画像形成装置100によりフ
ルカラーの画像を記録する場合には、最初の画像形成処
理において、イエローのトナー103aのみを飛翔させ
て記録し、次の画像形成処理において、マゼンダのトナ
ー103bのみを飛翔させて記録し、次の画像形成処理
において、シアンのトナー103cのみを飛翔させて記
録し、次の画像形成処理において、ブラックのトナー1
03dのみを飛翔させて記録することになる。
【0027】次に、画像記録装置100の制御系につい
て説明する。図2に示すように、外部から画像信号を受
信する制御ユニット146と、この制御ユニット146
から制御信号を受ける電極駆動回路147と、制御ユニ
ット146からの指令に応じて電極駆動回路147に供
給する駆動電圧を切換える駆動電圧切換回路148と、
制御ユニット146からの指令に応じて背面電極150
に印加する背面電圧を切換える背面電圧切換回路149
とが設けられている。尚、トナー搬送ローラー133
は、常時接地されている。
【0028】駆動電圧切換回路148は、電極駆動回路
147に対して、10Vと−10V、20Vと−20
V、30Vと−30V、−10Vと10Vの4通りの駆
動電圧を択一的に供給するように構成され、制御ユニッ
ト146から、イエローを指定する指令を受けると10
Vと−10Vの駆動電圧を出力し、マゼンダを指定する
指令を受けると20Vと−20Vの駆動電圧を出力し、
シアンを指定する指令を受けると30Vと−30Vの駆
動電圧を出力し、ブラックを指定する指令を受けると−
10Vと10Vの駆動電圧を出力するように構成されて
いる。
【0029】前記電極駆動回路147は、多数の信号線
の束からなる制御線を介して多数の制御電極143から
延びる導線145に夫々接続され、この電極駆動回路1
47は、多数の制御電極143に夫々対応する多数のス
イッチング素子を有し、制御ユニット146からの制御
信号に基づいて、多数の制御電極143に供給する駆動
電圧を個別に制御する。即ち、トナー103aで記録す
る際には、画素を記録する制御電極143に10V、画
素を記録しない制御電極143に−10Vを夫々出力
し、また、トナー103bで記録する際には、画素を記
録する制御電極143に20V、画素を記録しない制御
電極143に−20Vを夫々出力し、また、トナー10
3cで記録する際には、画素を記録する制御電極143
に30V、画素を記録しない制御電極143に−30V
を夫々出力し、また、トナー103dで記録する際に
は、画素を記録する制御電極143に−10V、画素を
記録しない制御電極143に10Vを夫々出力する。
【0030】前記背面電圧切換回路149は、制御ユニ
ット146からの指令に基づいて、各画像形成処理にお
いて画像形成に供する何れか1種類のトナー103a〜
103dに応じて、背面電極150に印加する背面電圧
を次のように切換えるように構成されている。トナー1
03aで記録する際には、背面電圧を900Vに切換
え、また、トナー103bで記録する際には、背面電圧
を1000Vに切換え、また、トナー103cで記録す
る際には、背面電圧を1100Vに切換え、また、トナ
ー103dで記録する際には、背面電圧を−900Vに
切換える。尚、以上の背面電圧は、トナー103a〜1
03dの前記平均帯電量と、図5に示す特性に基づいて
設定したものである。
【0031】次に、前記画像形成装置100の画像形成
の動作と、画像形成装置100の作用について、イエロ
ーのトナー103aで記録する場合を例として説明す
る。図2に示すように、混合トナー103がトナー搬送
ローラー133により、電極アレイ144の所へ搬送さ
れるが、画素を記録する制御電極143には10Vの駆
動電圧が印加され、また、画素を記録しない制御電極1
43には−10Vがされ、また、背面電極150には9
00Vが印加される。制御電極143に10Vが印加さ
れると、制御電極143からトナー搬送ローラー133
に向かう電界と、背面電極150から制御電極143に
向かう電界とが生じ、トナー103aが静電気力を受け
て制御電極143の方へ開口部142を通過して飛翔
し、背面電極150の方へ飛翔して用紙Pに衝突して付
着する。しかし、制御電極143に−10Vが印加され
ると、前記とは反対向きの電界しか発生しないため、ト
ナー103aが飛翔しない。
【0032】ここで、トナー103aの組成、粒径、比
重、電気抵抗値、平均帯電量、流動特性等に適合するよ
うに、前記10Vの駆動電圧と、900Vの背面電圧と
が設定されているため、混合トナー103のうちのトナ
ー103aのみが飛翔してイエローの画素が記録される
ことになる。ここで、開口部142内の電界について考
察すると、10Vの駆動電圧により制御電極143の近
傍には所定の電界が発生し、開口部142の中心部の電
界は前記電界よりも弱くなるが、背面電極150からの
漏れ電界により開口部142の中心部の電界が補強され
る。そして、制御電極143の駆動電圧と背面電圧とを
前記のようにトナー103aに適合するように設定する
ことで、開口部142内に、トナー103aのみを飛翔
させ得る均一な電界を形成できるため、混合トナー10
3のうちのトナー103aのみが飛翔してイエローの画
素が記録されることになる。
【0033】このことは、その他のトナー103b〜1
03dについても同様であり、各画像形成処理において
画像形成に供される何れか1種類のトナーに適合するよ
うに、制御電極143に印加する駆動電圧と、背面電極
150に印加する背面電圧とを、前記のように適切に設
定するため、画像形成に供されるべきトナーのみを飛翔
させることができる。以上説明したように、トナー10
3a〜103dのうち、各画像形成処理において画像形
成に供される1種類のトナーに適合するように、制御電
極143を駆動する駆動電圧と、背面電極150に印加
する背面電圧とを切換えることにより、各画像形成処理
毎に画像形成に供されるべきトナーのみを飛翔させて、
各画像形成処理毎の記録性能を高め、フルカラーの画像
を記録する記録性能を格段に高めることができる。
【0034】別実施例・・・・・図6〜図10参照 次に、画像形成装置の別実施例について図6〜図10を
参照しつつ説明する。図6に示すように、画像形成装置
1は、フルカラーの画像形成用の画像記録装置であり、
この画像形成装置1は、本体フレーム2内に、用紙カセ
ット収容部3と、用紙搬送機構10と、定着機構30
と、4組の画像記録ユニット40A〜40Dと、制御ユ
ニット70等を組み込み、用紙P(画像記録媒体)に一
度にフルカラー画像を形成できるように構成したもので
ある。本体フレーム2の下部内の用紙カセット収容部3
には、多数の用紙Pを収容した用紙カセット4が装着さ
れ、本体フレーム2の後端部には用紙搬送機構10から
排出される画像形成後の用紙Pを受ける排紙トレイ5も
設けられている。
【0035】前記用紙搬送機構10は、給紙ローラー1
1と、搬送ローラー12〜20と、用紙ガイド21〜2
4と、ローラー駆動機構(図示略)とを有し、用紙カセ
ット4の用紙Pを1枚ずつ、本体フレーム2の前端部か
ら後端部にわたる用紙搬送経路に沿って搬送するように
構成してある。定着機構30は、ハロゲンランプを内蔵
した加熱ローラー31と、押圧ローラー32とで構成さ
れている。4組の画像記録ユニット40A〜40Dは、
イエローのトナー6aで記録する画像記録ユニット40
Aと、マジェンダのトナー6bで記録する画像記録ユニ
ット40Bと、シアンのトナー6cで記録する画像記録
ユニット40Cと、ブラックのトナー6dで記録する画
像記録ユニット40Dとである(図7参照)。これら4
組の画像記録ユニット40A〜40Dは、金属製又は合
成樹脂製のケース部材7に用紙搬送方向に所定の等間隔
おきに直列状に装着されている。
【0036】次に、4組の画像記録ユニット40A〜4
0Dについて、図7を参照して説明するが、これらはト
ナー6a〜6d以外については同一の構造であるので、
画像記録ユニット40Aについて説明する。この画像記
録ユニット40Aは、トナー供給機構50と、アパチャ
電極体60と、アパチャ電極体60に付設された電極駆
動回路65Aと、背面電極48A、等で構成されてい
る。前記トナー供給機構50は、トナーケース51と、
トナーケース51の上部内に形成されたトナー収容部5
2と、トナー供給ローラー53と、トナー搬送ローラー
54と、トナー攪拌羽根56と、トナー規制ブレード5
7等で構成されている。前記金属製のトナーケース51
は、左右方向(図7の紙面直交方向)に用紙Pの最大幅
よりも数cm広幅のもので、このトナーケース51の内
部には、左右方向に用紙Pの最大幅以上の長さのトナー
供給ローラー53と、トナー搬送ローラー54と、トナ
ー攪拌羽根55と、トナー規制ブレード57等が組み込
まれている。
【0037】前記トナー供給ローラー53は、シリコン
発泡体製で、その支軸を介して回転自在に支持されてい
る。トナー供給ローラー53は、トナー収容部52の下
端に突出し、トナー搬送ローラー54に接触し、ローラ
ー駆動機構(図示略)により、トナー搬送ローラー54
と同期して矢印の方向へ回転駆動され、トナー6aとの
摩擦接触を介してトナー6aをマイナス極性に帯電さ
せ、そのトナー6aをトナー搬送ローラー54へ供給す
るように構成してある。前記トナー収容部52の底部に
は、トナー6aの供給量を規制する規制部51aが、ト
ナー供給ローラー53の周面に近接状に形成されてい
る。
【0038】前記トナー搬送ローラー54は、金属製の
ローラー部材の全外周面を半導電性被膜で被覆した構造
であり、その支軸を介して回転自在に支持され、トナー
供給ローラー53と同期して矢印の方向へ回転駆動され
る。トナー搬送ローラー54の周面に層状に付着したト
ナー6aは、絶縁材料製のトナー規制ブレード57によ
り、所定の層厚(約40〜50μm)に規制される。前
記トナーケース51の上端部には、合成樹脂製の蓋部材
58が着脱自在に装着されている。前記トナー攪拌羽根
56は、前記ローラー駆動機構により、低速度で回転駆
動され、トナー6aをトナー供給ローラー53の方へ移
動させる。
【0039】前記アパチャ電極体60について、図8、
図9を参照して説明する。アパチャ電極体60は、合成
樹脂(例えば、ポリイミド)製の例えば厚さ25μmの
絶縁性シート61と、この絶縁性シート61に形成され
た多数の微小な開口部62(アパチャ)と、絶縁性シー
ト61の表面において多数の開口部62の外周部に夫々
形成された多数の環状の制御電極63からなる電極アレ
イ64と、絶縁性シート61の表面において多数の制御
電極63から夫々延びる多数の導線63aと、絶縁性シ
ート61のうちの多数の制御電極63及び導線63aと
反対側の表面(但し、開口部62を除く部分)を覆う絶
縁被膜(図示略)と、その絶縁被膜の表面を覆う帯電防
止被膜(図示略)とで構成されている。
【0040】前記開口部62は直径が例えば65μmの
円形孔で、多数の開口部62は、用紙Pの搬送方向と直
交する水平方向に1列状に形成され、開口部62同士間
のピッチは例えば127μmであり、A4版対応の場合
には、開口部62の数、つまり、電極アレイ64の制御
電極63の数は1700個である。前記多数の制御電極
63と導線63aとは、エッチングにて銅製の被膜状に
形成される関係上、これら制御電極63を駆動する例え
ば19個の駆動用集積回路チップ65が、絶縁製シート
61の一端側部分に実装され、多数の導線63aが19
グループに区分され19個の駆動用集積回路チップ65
に接続されている。
【0041】図7に示すように、アパチャ電極体60の
うちの、多数の開口部62と制御電極63とを含む電極
体本体部60aは、トナーケース51の下端面に用紙搬
送面と平行に装着され、また、アパチャ電極体60のう
ちの、電極体本体部60aから延び且つ電極駆動回路6
5A(これは、19個の駆動用集積回路チップ65から
なる)が付設された電極体延長部60bは、用紙搬送面
から遠ざかる上方へ湾曲状に90度方向変換してトナー
ケース51の後側壁51bの外面に密着して沿うように
装着されている。
【0042】前記電極体本体部60aは、多数の制御電
極63が下面側に位置するように配設され、電極体本体
部60aの多数の開口部62は、トナーケース51の下
端部の下端開口59を介して、トナー搬送ローラー54
の最下端に近接して対向する状態に配置される。それ
故、電極駆動回路65Aは、電極体延長部60bの外面
側に位置する状態になる。画像記録ユニット40Aの背
面電極48Aは、トナーケース51の下側に用紙搬送隙
間を隔てて近接状に配設され、この背面電極48Aは、
合成樹脂絶縁体製の電極支持体9に装着されている。
【0043】次に、画像記録ユニット40A〜40Dの
制御系について説明する。図7に示すように、画像記録
ユニット40A〜40Dを制御する為、外部から画像信
号を受信する制御ユニット70と、各画像記録ユニット
40A〜40Dの電極駆動回路65A〜65Dに駆動電
圧を供給する駆動電圧発生回路71と、4組の背面電極
48A〜48Dに夫々所定の背面電圧を供給する為の背
面電圧発生回路72とが設けられ、制御ユニット70
は、多数の制御用信号線の束からなる制御線73A〜7
3Dを介して、画像記録ユニット40A〜40Dの電極
駆動回路65A〜65Dに夫々接続されている。
【0044】駆動電圧発生回路71は、電極駆動回路6
5A〜65Dに、10Vと−10V、20Vと−20
V、30Vと−30V、−10Vと10Vの駆動電圧
を、2芯の駆動電圧線74A〜74Dを介して夫々供給
するように構成され、各電極駆動回路65A〜65Dに
おいては、制御ユニット70から供給される制御信号に
基づいて、各制御電極63へ供給する駆動電圧を制御す
る。画像記録ユニット40A〜40Dにおいて、画素を
形成する制御電極63には、10V,20V,30V,
−10Vの駆動電圧が夫々供給され、画素を形成しない
制御電極63には、−10V,−20V,−30V,1
0Vの駆動電圧が夫々供給される。尚、トナー6a〜6
dは、前記実施例のトナー103a〜103dと同様の
ものであるので、駆動電圧も、また、次に説明する背面
電圧も、前記実施例と同様に設定される。
【0045】一方、画像記録ユニット40A〜40Dの
トナー搬送ローラー54は夫々接地されており、画像記
録ユニット40A〜40Dに対応する4組の背面電極4
8A〜48Dには、背面電圧発生回路72から、背面電
圧線75A〜75Dを介して、900V,1000V、
1100V,−900Vの背面電圧が夫々印加されてい
る。尚、駆動電圧発生回路71と背面電圧発生回路72
は、制御ユニット70からの起動信号により起動し、ま
た、停止信号により作動停止するように構成してある。
尚、画像記録ユニット40A〜40Dにおいて画像を記
録する画像形成の動作については、前記実施例と同様で
あるので、その説明は省略する。
【0046】次に、以上説明した画像形成装置1におけ
るカラー画像形成の動作等について説明する。制御ユニ
ット70は、カラー画像を3原色と黒色に分解した4種
類の画像信号(イエローの画像信号、マゼンダの画像信
号、シアンの画像信号、ブラックの画像信号)に基い
て、電極駆動回路65A〜65Dを夫々制御する。但
し、この場合、画像記録ユニット40A〜40Dが用紙
Pの搬送方向に等しい所定間隔おきに配置され、その所
定間隔だけ用紙Pを搬送する搬送時間をτとすると、制
御ユニット70は、イエローの画像信号に基づく制御信
号を出力後、時間τ,2τ、3τだけ夫々遅延して、マ
ゼンダの画像信号に基づく制御信号、シアンの画像信号
に基づく制御信号、ブラックの画像信号に基づく制御信
号を夫々出力する。従って、用紙Pを1回搬送する間
に、用紙Pにカラー画像が記録され、その記録後定着機
構30により、トナー6a〜6dが用紙Pに定着され
る。
【0047】画像記録ユニット40A〜40Dにおい
て、トナー6a〜6dに夫々適合した駆動電圧を制御電
極62に印加するとともに、トナー6a〜6dに夫々適
合した背面電圧を背面電極48A〜48Dに印加するよ
うに構成してあるため、画像記録ユニット40A〜40
Dにおける画像記録性能を格段に高めて、画像形成装置
1におけるフルカラー画像を記録する記録性能を格段に
高めることができる。尚、本実施例の画像形成装置1を
部分的に変更する変形例について説明すると、トナー6
a〜6dの組成、粒径、比重、電気抵抗値、帯電特性、
流動特性等の変更に応じて、制御電極62に印加する駆
動電圧、背面電極48A〜48Dに印加する背面電圧等
を適宜変更することも有り得る。また、画像形成装置1
は、用紙Pを鉛直方向に搬送する形式に構成してもよい
し、また、ブラック用の画像記録ユニット40Dは、必
要に応じて省略してもよい。
【0048】
【発明の効果】請求項1の画像形成装置においては、前
記作用の欄で説明したように、トナー供給機構を、カラ
ーの画像形成用の複数種類のトナーを混合してなる混合
トナーを供給するように構成し、背面電極に印加する背
面電圧を、各画像形成処理毎に画像形成に供される何れ
か1種類のトナーに適合した電圧に切換える背面電圧切
換手段を設けたので、各画像形成処理毎に画像形成に供
される1種類のトナーに適した電界を制御電極と背面電
極間に形成して記録することができる。その結果、各画
像形成処理毎に画像形成に供される何れか1種類のトナ
ーに適合した電圧に切換えることで、マルチカラーやフ
ルカラー画像を記録する際の記録性能を格段に高めるこ
とができる。
【0049】請求項2の画像形成装置においては、請求
項1と同様の効果を奏するが、前記電極制御手段は、制
御電極に印加する駆動電圧を、各画像形成処理毎に画像
形成に供される何れか1種類のトナーに適合した電圧に
切換える駆動電圧切換手段を備えているため、その種類
のトナーに適した電界をトナー供給機構と制御電極間に
形成して記録することができるため、マルチカラーやフ
ルカラー画像を記録する際の記録性能を格段に高めるこ
とができる。
【0050】請求項3の画像形成装置においては、カラ
ー画像形成の為に複数種類のトナーを夫々適用する複数
の画像記録ユニットであって、各々がアパチャ電極体と
トナー供給機構と背面電極とを含む複数の画像記録ユニ
ットが設けられ、複数の画像記録ユニットの複数の背面
電極に、トナーの種類に応じた背面電圧を夫々印加する
背面電圧印加手段を設けたため、各画像記録ユニットに
おいて、請求項1と同様に、制御電極と背面電極間に、
トナーの種類に応じた電界を形成して記録することがで
きる。こうして、各画像記録ユニットにおける記録性能
を高め、カラー画像形成の記録性能を格段に高めること
ができる。
【0051】請求項4の画像形成装置においては、請求
項3と同様の効果を奏するが、複数の画像記録ユニット
の複数の電極アレイを夫々制御する複数の電極制御手段
を含む電極制御ユニットを設け、複数の画像記録ユニッ
トの複数の電極アレイに付随させて、電極制御ユニット
で制御される複数の電極駆動回路を夫々設け、複数の電
極駆動回路にトナーの種類に応じた駆動電圧を夫々供給
する駆動電圧供給手段を設けたので、各画像記録ユニッ
トにおける電極アレイの複数の制御電極に印加する駆動
電極をトナーの種類に応じた電圧に設定し、制御電極と
背面電極間にトナーの種類に応じた電界を形成して記録
することができる。こうして、請求項2と同様に、マル
チカラーやフルカラー画像を記録する際の記録性能を格
段に高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係る画像形成装置の一部縦断
側面図である。
【図2】前記画像形成装置の要部拡大断面図である。
【図3】前記画像形成装置のアパチャ電極体の部分斜視
図である。
【図4】トナーの粒径と平均帯電量との相関特性図であ
る。
【図5】トナーの平均帯電量と背面電圧との相関特性図
である。
【図6】本発明の別実施例に係る画像形成装置の一部縦
断側面図である。
【図7】図6の画像形成装置の4組の画像記録ユニット
の縦断側面図である。
【図8】図6の画像形成装置のアパチャ電極体の斜視図
である。
【図9】図8のアパチャ電極体の要部拡大斜視図であ
る。
【図10】図6の画像形成装置の画像記録ユニットの要
部拡大断面である。
【符号の説明】
1 画像形成装置 40A〜40D 画像記録ユニット 48A〜48D 背面電極 50 トナー供給機構 60 アパチャ電極体 61 絶縁性シート 62 開口部 63 制御電極 64 電極アレイ 65A〜65D 電極駆動回路 70 制御ユニット 71 駆動電圧発生回路 72 背面電圧発生回路 100 画像形成装置 130 トナー供給機構 140 アパチャ電極体 141 絶縁性シート 142 開口部 143 制御電極 144 電極アレイ 146 制御ユニット 147 電極駆動回路 148 駆動電圧切換回路 149 背面電圧切換回路 150 背面電極ローラー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G03G 15/01 Z

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 絶縁性シートに画像記録媒体の搬送方向
    と直交方向に列設された複数の開口部とこれら開口部の
    近傍に位置する複数の制御電極からなる電極アレイとを
    形成したアパチャ電極体と、アパチャ電極体の電極アレ
    イにトナーを供給するトナー供給機構と、アパチャ電極
    体の電極アレイに対して画像記録媒体の搬送隙間を隔て
    て近接状に対向する背面電極と、画像信号に基づいて電
    極アレイの複数の制御電極に印加する駆動電圧を個別に
    制御する電極制御手段とを備えた画像形成装置におい
    て、 前記トナー供給機構を、カラーの画像形成用の複数種類
    のトナーを混合してなる混合トナーを供給するように構
    成し、 前記背面電極に印加する背面電圧を、各画像形成処理毎
    に画像形成に供される何れか1種類のトナーに適合した
    電圧に切換える背面電圧切換手段を設けたことを特徴と
    する画像形成装置。
  2. 【請求項2】 前記電極制御手段は、前記駆動電圧を、
    各画像形成処理毎に画像形成に供される何れか1種類の
    トナーに適合した電圧に切換える駆動電圧切換手段を含
    むことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 【請求項3】 絶縁性シートに画像記録媒体の搬送方向
    と直交方向に列設された複数の開口部とこれら開口部の
    近傍に位置する複数の制御電極からなる電極アレイとを
    形成してなるアパチャ電極体と、アパチャ電極体の電極
    アレイにトナーを供給するトナー供給機構と、アパチャ
    電極体の電極アレイに対して画像記録媒体の搬送隙間を
    隔てて近接状に対向する背面電極と、画像信号に基づい
    て電極アレイの複数の制御電極に印加する駆動電圧を個
    別に制御する電極制御手段とを備えた画像形成装置にお
    いて、 カラー画像形成の為に複数種類のトナーを夫々適用する
    複数の画像記録ユニットであって、各々が前記アパチャ
    電極体とトナー供給機構と背面電極とを含む複数の画像
    記録ユニットを設け、 前記複数の画像記録ユニットの複数の背面電極に、トナ
    ーの種類に応じた背面電圧を夫々印加する背面電圧印加
    手段を設けたことを特徴とする画像形成装置。
  4. 【請求項4】 前記複数の画像記録ユニットの複数の電
    極アレイを夫々制御する複数の前記電極制御手段を含む
    電極制御ユニットを設け、 前記複数の画像記録ユニットの複数の電極アレイに付随
    させて、電極制御ユニットで制御される複数の電極駆動
    回路を夫々設け、 前記複数の電極駆動回路にトナーの種類に応じた駆動電
    圧を夫々供給する駆動電圧供給手段を設けたことを特徴
    とする請求項3に記載の画像形成装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001064446A1 (fr) * 2000-02-29 2001-09-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Tête d'impression et dispositif de formation d'images l'utilisant

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WO2001064446A1 (fr) * 2000-02-29 2001-09-07 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Tête d'impression et dispositif de formation d'images l'utilisant

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