JPH11254620A - 積層ポリエステルフィルム - Google Patents
積層ポリエステルフィルムInfo
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- JPH11254620A JPH11254620A JP10059874A JP5987498A JPH11254620A JP H11254620 A JPH11254620 A JP H11254620A JP 10059874 A JP10059874 A JP 10059874A JP 5987498 A JP5987498 A JP 5987498A JP H11254620 A JPH11254620 A JP H11254620A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】隠蔽性及び白色度、クッション性に優れる積層
ポリエステルフィルムを提供すること。 【解決手段】遮光剤を含有せしめたポリエステル層
(A)の少なくとも片面に、白色ポリエステル層(B)
を積層してなる複合フィルムであって、見かけ密度が
0.5g/cm3 以上、1.3g/cm3 未満であるこ
とを特徴とする積層白色ポリエステルフィルム。
ポリエステルフィルムを提供すること。 【解決手段】遮光剤を含有せしめたポリエステル層
(A)の少なくとも片面に、白色ポリエステル層(B)
を積層してなる複合フィルムであって、見かけ密度が
0.5g/cm3 以上、1.3g/cm3 未満であるこ
とを特徴とする積層白色ポリエステルフィルム。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層ポリエステル
フィルムに関するものである。詳しくは、クッション性
に富み、隠蔽性、白色性に優れた積層ポリエステルフィ
ルムに関する。
フィルムに関するものである。詳しくは、クッション性
に富み、隠蔽性、白色性に優れた積層ポリエステルフィ
ルムに関する。
【0002】
【従来の技術】遮光剤を混入せしめたポリエステル層
に、白色微粒子を混入せしめたポリエステル層を積層
し、隠蔽性や印刷性を得ることが知られている。このよ
うな積層ポリエステルフィルムとしては、例えば特開昭
63−220421号公報等に開示されている。
に、白色微粒子を混入せしめたポリエステル層を積層
し、隠蔽性や印刷性を得ることが知られている。このよ
うな積層ポリエステルフィルムとしては、例えば特開昭
63−220421号公報等に開示されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
積層ポリエステルフィルムにおいては、白色ポリエステ
ル層内に遮光剤を混入せしめたポリエステル層の積層導
入により、例えば、酸化チタンや炭酸カルシウム等の白
色微粒子を多量に添加して得られる単層フィルムに比較
して、より高度の隠蔽性が、より薄膜でも付与すること
ができるが、このような積層ポリエステルフィルムにあ
っては、フィルム自体がゴワゴワした感じになり易く、
紙等に比べればソフト感や柔軟性に劣り、用途によって
は問題となることがあった。また、ビデオプリンターや
印画紙等の高品質のカラー受像基材に適用した場合、フ
ィルムの白色度や見かけの色調b値と隠蔽性とのバラン
スに欠けるという問題も生じ易かった。本発明は、上記
のような問題点を解決し、高度の隠蔽性を保持し、しか
も優れた柔軟性、白色性等を有する積層ポリエステルフ
ィルムを提供することを目的とする。
積層ポリエステルフィルムにおいては、白色ポリエステ
ル層内に遮光剤を混入せしめたポリエステル層の積層導
入により、例えば、酸化チタンや炭酸カルシウム等の白
色微粒子を多量に添加して得られる単層フィルムに比較
して、より高度の隠蔽性が、より薄膜でも付与すること
ができるが、このような積層ポリエステルフィルムにあ
っては、フィルム自体がゴワゴワした感じになり易く、
紙等に比べればソフト感や柔軟性に劣り、用途によって
は問題となることがあった。また、ビデオプリンターや
印画紙等の高品質のカラー受像基材に適用した場合、フ
ィルムの白色度や見かけの色調b値と隠蔽性とのバラン
スに欠けるという問題も生じ易かった。本発明は、上記
のような問題点を解決し、高度の隠蔽性を保持し、しか
も優れた柔軟性、白色性等を有する積層ポリエステルフ
ィルムを提供することを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】この目的を達成する本発
明の積層ポリエステルフィルムは、遮光剤を含有せしめ
たポリエステル層(A)の少なくとも片面に、白色ポリ
エステル層(B)を積層してなる複合フィルムであっ
て、見かけ密度が0.5g/cm3 以上、1.3g/c
m3 未満であるものである。
明の積層ポリエステルフィルムは、遮光剤を含有せしめ
たポリエステル層(A)の少なくとも片面に、白色ポリ
エステル層(B)を積層してなる複合フィルムであっ
て、見かけ密度が0.5g/cm3 以上、1.3g/c
m3 未満であるものである。
【0005】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
をする。
をする。
【0006】本発明のポリエステルフィルムは、遮光剤
を含有せしめたポリエステル層(A)の少なくとも片面
に、白色ポリエステル層(B)を積層してなる複合フィ
ルムである。
を含有せしめたポリエステル層(A)の少なくとも片面
に、白色ポリエステル層(B)を積層してなる複合フィ
ルムである。
【0007】該ポリエステル層(A)に含有せしめる遮
光剤としては、黒色系あるいいは有色系の染料、黒色系
あるいは有色系の金属の酸化物、複合酸化物、硫化物、
窒化物等からなる顔料、カーボンブラック等を用いるこ
とができる。
光剤としては、黒色系あるいいは有色系の染料、黒色系
あるいは有色系の金属の酸化物、複合酸化物、硫化物、
窒化物等からなる顔料、カーボンブラック等を用いるこ
とができる。
【0008】具体例としては、製膜性、隠蔽性等から2
種以上の金属酸化物の焼成により得られる複合酸化物顔
料、例えばTiO2 ・CoO・NiO・ZnOを主成分
とした緑色系顔料、CoO・Al2O3・Cr2O3を主成
分とした青色系顔料、ZnO・Fe2O3・Cr2O3を主
成分とした茶色系顔料、CoOやMn2O3からなる紫色
顔料、CuO・Cr2O3やCuO・Fe2O3・MnO3
を主成分とした黒色系顔や窒化チタン、カーボンブラッ
ク等を用いることができるが、本発明においては、特に
価格面や少量添加で高い隠蔽性の得られるカーボンブラ
ックを使用することがより好ましい。
種以上の金属酸化物の焼成により得られる複合酸化物顔
料、例えばTiO2 ・CoO・NiO・ZnOを主成分
とした緑色系顔料、CoO・Al2O3・Cr2O3を主成
分とした青色系顔料、ZnO・Fe2O3・Cr2O3を主
成分とした茶色系顔料、CoOやMn2O3からなる紫色
顔料、CuO・Cr2O3やCuO・Fe2O3・MnO3
を主成分とした黒色系顔や窒化チタン、カーボンブラッ
ク等を用いることができるが、本発明においては、特に
価格面や少量添加で高い隠蔽性の得られるカーボンブラ
ックを使用することがより好ましい。
【0009】また、カーボンブラックは導電性タイプで
もよく、導電性タイプの使用は帯電防止効果が得られる
のでより好ましい。カーボンブラックとしては、ファー
ネスブラック、サーマルブラック、チャンネルブラッ
ク、ケッチェンブラック、アセチレンブラック等を用い
ることができる。
もよく、導電性タイプの使用は帯電防止効果が得られる
のでより好ましい。カーボンブラックとしては、ファー
ネスブラック、サーマルブラック、チャンネルブラッ
ク、ケッチェンブラック、アセチレンブラック等を用い
ることができる。
【0010】遮光剤の平均粒子径は、0.01〜5μm
が好ましく、0.1〜3μmの範囲にあるものがより好
ましい。平均粒子径が上記範囲外では均一分散化が難し
くなったり、フィルム表面の平滑性が悪化しやすい。ま
た、遮光剤の添加量は、特に限定されず、積層ポリエス
テルフィルムへの要求特性を鑑み、所望の値とすること
ができるが、通常、製膜性、隠蔽性等から0.1〜35
重量%が好ましく、0.5〜20重量%の範囲にあるも
のがより好ましい。添加量が上記範囲未満ではフィルム
の隠蔽性を向上させることが難しく、逆に上記範囲以上
では延伸時にフィルム破れを生じやすく好ましくない。
が好ましく、0.1〜3μmの範囲にあるものがより好
ましい。平均粒子径が上記範囲外では均一分散化が難し
くなったり、フィルム表面の平滑性が悪化しやすい。ま
た、遮光剤の添加量は、特に限定されず、積層ポリエス
テルフィルムへの要求特性を鑑み、所望の値とすること
ができるが、通常、製膜性、隠蔽性等から0.1〜35
重量%が好ましく、0.5〜20重量%の範囲にあるも
のがより好ましい。添加量が上記範囲未満ではフィルム
の隠蔽性を向上させることが難しく、逆に上記範囲以上
では延伸時にフィルム破れを生じやすく好ましくない。
【0011】本発明において、白色ポリエステル層
(B)とは、ポリエステルからなる層中に白色染料や白
色微粒子等を含有させたものであって、好ましくは層中
に無数の微細な気泡を発生させ、この微細な気泡によっ
て光を散乱し、白色不透明とした層である。このとき、
白色度、光学濃度を増すために無機あるいは有機の微粒
子をポリエステル中に添加することが好ましい。無機粒
子としては、例えば炭酸亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜
鉛、シリカ、タルク、カオリン、フッ化リチウム、フッ
化カルシウム、硫酸バリウム、硫化亜鉛、アルミナ、リ
ン酸カルシウム、マイカ等を用いることができる。ま
た、有機粒子としては、例えばポリスチレン、ポリメチ
ルスチレン、ポリメトキシスチレン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリメタクリレート、ポリメチルメタク
リレート等を用いることができる。これらの中から選ば
れた少なくとも1種以上が適用されるが、特に限定され
るものではない。しかしながら、本発明においては、特
に白色度の点から炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バ
リウム等の無機粒子の適用がより好ましい。また、白色
微粒子は多孔質や中空多孔質等の形態であってもよく、
さらには、樹脂に対する分散性を良化せしめるために表
面処理が施されていてもよい。
(B)とは、ポリエステルからなる層中に白色染料や白
色微粒子等を含有させたものであって、好ましくは層中
に無数の微細な気泡を発生させ、この微細な気泡によっ
て光を散乱し、白色不透明とした層である。このとき、
白色度、光学濃度を増すために無機あるいは有機の微粒
子をポリエステル中に添加することが好ましい。無機粒
子としては、例えば炭酸亜鉛、炭酸カルシウム、炭酸マ
グネシウム、酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化亜
鉛、シリカ、タルク、カオリン、フッ化リチウム、フッ
化カルシウム、硫酸バリウム、硫化亜鉛、アルミナ、リ
ン酸カルシウム、マイカ等を用いることができる。ま
た、有機粒子としては、例えばポリスチレン、ポリメチ
ルスチレン、ポリメトキシスチレン、ポリエチレン、ポ
リプロピレン、ポリメタクリレート、ポリメチルメタク
リレート等を用いることができる。これらの中から選ば
れた少なくとも1種以上が適用されるが、特に限定され
るものではない。しかしながら、本発明においては、特
に白色度の点から炭酸カルシウム、酸化チタン、硫酸バ
リウム等の無機粒子の適用がより好ましい。また、白色
微粒子は多孔質や中空多孔質等の形態であってもよく、
さらには、樹脂に対する分散性を良化せしめるために表
面処理が施されていてもよい。
【0012】白色微粒子の平均粒子径は、0.05〜5
μmが好ましく、0.1〜3μmの範囲にあるものがよ
り好ましい。平均粒子径が上記範囲外では均一分散化が
難しくなったり、フィルム表面の平滑性が悪化する場合
があるので好ましくない。また、白色微粒子の添加量
は、特に限定されないが、1〜35重量%が好ましく、
5〜20重量%の範囲にあるものがより好ましい。添加
量が上記範囲未満ではフィルムの光学濃度、白色度、色
調b値等の特性を向上させることが難しく、逆に上記範
囲以上では延伸時にフィルム破れや、後加工の際に粉発
生等の不都合を生じる場合がある。
μmが好ましく、0.1〜3μmの範囲にあるものがよ
り好ましい。平均粒子径が上記範囲外では均一分散化が
難しくなったり、フィルム表面の平滑性が悪化する場合
があるので好ましくない。また、白色微粒子の添加量
は、特に限定されないが、1〜35重量%が好ましく、
5〜20重量%の範囲にあるものがより好ましい。添加
量が上記範囲未満ではフィルムの光学濃度、白色度、色
調b値等の特性を向上させることが難しく、逆に上記範
囲以上では延伸時にフィルム破れや、後加工の際に粉発
生等の不都合を生じる場合がある。
【0013】本発明では、ポリエステル層(A)、
(B)に添加する微粒子以外にもポリエステルの重縮合
反応系で触媒残渣とリン化合物との反応により析出した
微粒子を併用することもできる。析出微粒子としては、
例えばカルシウム、リチウム及びリン化合物から成るも
の、またはカルシウム、マグネシウム及びリン化合物か
ら成るもの等を用いることができる。これらの粒子のポ
リエステル中での含有量はポリエステル100重量部に
対して0.05〜1重量部であることが好ましい。
(B)に添加する微粒子以外にもポリエステルの重縮合
反応系で触媒残渣とリン化合物との反応により析出した
微粒子を併用することもできる。析出微粒子としては、
例えばカルシウム、リチウム及びリン化合物から成るも
の、またはカルシウム、マグネシウム及びリン化合物か
ら成るもの等を用いることができる。これらの粒子のポ
リエステル中での含有量はポリエステル100重量部に
対して0.05〜1重量部であることが好ましい。
【0014】本発明では、フィルムの色調b値がマイナ
ス値(0〜−5)であることが好ましく、これを達成す
るためには、白色ポリエステル層(B)に蛍光増白剤を
含有せしめることが必要である。
ス値(0〜−5)であることが好ましく、これを達成す
るためには、白色ポリエステル層(B)に蛍光増白剤を
含有せしめることが必要である。
【0015】本発明において、蛍光増白剤とは、太陽光
中や人工光中の紫外線を吸収し、これを紫〜青色の可視
光線に変え輻射する機能を保持し、その蛍光作用により
高分子物質の明度を低下させることなく白度を助長させ
る化合物である。蛍光増白剤としては、商品名“ユビテ
ック”(チバガイギー社)、“OB−1”(イーストマ
ン社)、“TBO”(住友精化(株))、“ケイコー
ル”(日本曹達(株))、“カヤライト”(日本化薬
(株))、“リューコプア”EGM(クライアントジャ
パン(株))等を用いることができる。蛍光増白剤は、
特に限定されるものではなく、単独、場合によっては2
種以上の併用であってもよいが、本発明では、特に耐熱
性に優れ、前述ポリエステルとの相溶性がよく均一分散
できるとともに、着色が少なく、樹脂に悪影響を及ぼさ
ないものの選択が望ましい。
中や人工光中の紫外線を吸収し、これを紫〜青色の可視
光線に変え輻射する機能を保持し、その蛍光作用により
高分子物質の明度を低下させることなく白度を助長させ
る化合物である。蛍光増白剤としては、商品名“ユビテ
ック”(チバガイギー社)、“OB−1”(イーストマ
ン社)、“TBO”(住友精化(株))、“ケイコー
ル”(日本曹達(株))、“カヤライト”(日本化薬
(株))、“リューコプア”EGM(クライアントジャ
パン(株))等を用いることができる。蛍光増白剤は、
特に限定されるものではなく、単独、場合によっては2
種以上の併用であってもよいが、本発明では、特に耐熱
性に優れ、前述ポリエステルとの相溶性がよく均一分散
できるとともに、着色が少なく、樹脂に悪影響を及ぼさ
ないものの選択が望ましい。
【0016】ポリエステル層中における蛍光増白剤の含
有量は、0.005〜1重量%が好ましく、0.05〜
0.5重量%の範囲にあるものがより好ましい。含有量
が上記範囲より低いと充分な増白効果が得にくく、上記
範囲を越えるものは均一分散性や白色度が低下しやす
い。
有量は、0.005〜1重量%が好ましく、0.05〜
0.5重量%の範囲にあるものがより好ましい。含有量
が上記範囲より低いと充分な増白効果が得にくく、上記
範囲を越えるものは均一分散性や白色度が低下しやす
い。
【0017】本発明の積層ポリエステルフィルムは、見
かけ密度が、0.5g/cm3 以上、1.3g/cm3
未満である必要がある。好ましくは製膜性などから0.
6g/cm3 以上、1.2g/cm3 未満であり、さら
に好ましくは各特性のバランスなどの点から0.7g/
cm3 以上、1.1g/cm3 未満である。
かけ密度が、0.5g/cm3 以上、1.3g/cm3
未満である必要がある。好ましくは製膜性などから0.
6g/cm3 以上、1.2g/cm3 未満であり、さら
に好ましくは各特性のバランスなどの点から0.7g/
cm3 以上、1.1g/cm3 未満である。
【0018】ここで、見かけ密度が1.3g/cm3 以
上であると、フィルムにクッション性、柔軟性、隠蔽性
が付与されない場合があり好ましくない。クッション性
は、例えば、ビデオプリンター用などの受容紙として用
いる場合、感熱記録ヘッドタッチ性が良く鮮明に画像を
転写させることができるので、望ましい特性である。も
ちろん、手に触れたときの感触も重要な要素である。こ
のため、クッション率としては10%以上であることが
望まれるものである。また、見かけ密度が0.5g/c
m3 未満であると内部の微細気泡の量が多すぎるためフ
ィルムの強度が弱くなり、脆いものとなる場合があり好
ましくない。
上であると、フィルムにクッション性、柔軟性、隠蔽性
が付与されない場合があり好ましくない。クッション性
は、例えば、ビデオプリンター用などの受容紙として用
いる場合、感熱記録ヘッドタッチ性が良く鮮明に画像を
転写させることができるので、望ましい特性である。も
ちろん、手に触れたときの感触も重要な要素である。こ
のため、クッション率としては10%以上であることが
望まれるものである。また、見かけ密度が0.5g/c
m3 未満であると内部の微細気泡の量が多すぎるためフ
ィルムの強度が弱くなり、脆いものとなる場合があり好
ましくない。
【0019】このような見かけ密度は、フィルム中に無
数の微細な気泡を形成することによって得ることが望ま
しく、ポリエステル中に無機粒子やポリエステルと非相
溶である樹脂を混合したシートを延伸することによって
形成させることができる。本発明では、好ましくはポリ
エステル層(A)中にポリオレフィン樹脂及び少なくと
も1種のポリアルキレングリコールまたはその共重合体
を含有させることによって、得ることができる。
数の微細な気泡を形成することによって得ることが望ま
しく、ポリエステル中に無機粒子やポリエステルと非相
溶である樹脂を混合したシートを延伸することによって
形成させることができる。本発明では、好ましくはポリ
エステル層(A)中にポリオレフィン樹脂及び少なくと
も1種のポリアルキレングリコールまたはその共重合体
を含有させることによって、得ることができる。
【0020】本発明において、ポリエステル層(A)に
ポリオレフィン樹脂を含有させる場合、該ポリオレフィ
ン樹脂としては、ポリエステルに添加してフィルムを形
成しうるものであればどのようなものであってもよく、
例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等を用い
ることができる。また、必ずしもホモポリマーに限定さ
れるものでなく、これらのコポリマーであってもよい。
中でも臨界表面張力の小さなポリオレフィンがよく、ポ
リプロピレン、ポリメチルペンテンが好ましい。特にポ
リメチルペンテンはポリエステルとの表面張力差が大き
く、かつ融点が高いため、延伸の際の微細気泡を作りや
すいので特に好ましい。
ポリオレフィン樹脂を含有させる場合、該ポリオレフィ
ン樹脂としては、ポリエステルに添加してフィルムを形
成しうるものであればどのようなものであってもよく、
例えば低密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、ポリ
プロピレン、ポリブテン、ポリメチルペンテン等を用い
ることができる。また、必ずしもホモポリマーに限定さ
れるものでなく、これらのコポリマーであってもよい。
中でも臨界表面張力の小さなポリオレフィンがよく、ポ
リプロピレン、ポリメチルペンテンが好ましい。特にポ
リメチルペンテンはポリエステルとの表面張力差が大き
く、かつ融点が高いため、延伸の際の微細気泡を作りや
すいので特に好ましい。
【0021】ポリエステルに含有させる、ポリオレフィ
ン樹脂の含有量としては1〜30重量%、好ましくは5
〜20重量%の範囲であるのが望ましい。添加量が上記
範囲未満では微細気泡の発生量が少なく、積層ポリエス
テルフィルムの見かけ密度が1.3g/cm3 未満とす
るのが困難である。添加量が上記範囲を越えると、フィ
ルムの延伸性が悪化し、製膜性が悪くなる場合がある。
本発明において上記ポリオレフィン樹脂と共にポリアル
キレングリコールまたはその共重合体を含有させるのが
好ましい。ポリアルキレングリコールまたはその共重合
体としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコールとプロピ
レングリコールとの共重合体、メトキシポリエチレング
リコール等を用いることができるが、これらに限定され
るものではない。これらのポリアルキレングリコールを
添加することにより、ポリオレフィン樹脂の分散状態を
細かくすることができ、均一な微細気泡の生成が促進さ
れる。さらには、ポリアルキレングリコールの添加によ
って劈開強度の向上も認められる。
ン樹脂の含有量としては1〜30重量%、好ましくは5
〜20重量%の範囲であるのが望ましい。添加量が上記
範囲未満では微細気泡の発生量が少なく、積層ポリエス
テルフィルムの見かけ密度が1.3g/cm3 未満とす
るのが困難である。添加量が上記範囲を越えると、フィ
ルムの延伸性が悪化し、製膜性が悪くなる場合がある。
本発明において上記ポリオレフィン樹脂と共にポリアル
キレングリコールまたはその共重合体を含有させるのが
好ましい。ポリアルキレングリコールまたはその共重合
体としては、例えば、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコール、ポリエチレングリコールとプロピ
レングリコールとの共重合体、メトキシポリエチレング
リコール等を用いることができるが、これらに限定され
るものではない。これらのポリアルキレングリコールを
添加することにより、ポリオレフィン樹脂の分散状態を
細かくすることができ、均一な微細気泡の生成が促進さ
れる。さらには、ポリアルキレングリコールの添加によ
って劈開強度の向上も認められる。
【0022】ポリアルキレングリコールの添加量として
は、0.5〜5重量%が好ましく、さらに好ましくは
0.5〜3重量%の範囲である。添加量が0.5重量%
未満であると、ポリオレフィン樹脂の微分散化の効果が
小さい。添加量が5重量%を越えると熱安定性が悪くな
り、ポリエステル層(A)が黄味がかった色となり好ま
しくない。
は、0.5〜5重量%が好ましく、さらに好ましくは
0.5〜3重量%の範囲である。添加量が0.5重量%
未満であると、ポリオレフィン樹脂の微分散化の効果が
小さい。添加量が5重量%を越えると熱安定性が悪くな
り、ポリエステル層(A)が黄味がかった色となり好ま
しくない。
【0023】本発明においては、特にポリアルキレング
リコールとしては、ポリエチレングリコールが好まし
い。分子量としては500〜30000、好ましくは1
000〜10000の範囲のものがよい。分子量が50
0未満であると、ポリエステル層(A)が黄味がかった
色となりやすく、さらに劈開強度も弱くなる場合があ
る。分子量が30000を越えると劈開強度が弱くなる
場合がある。また、ポリエチレングリコールの方が他の
ポリアルキレングリコールよりも、微細気泡の生成をよ
り促進する効果が大きい。
リコールとしては、ポリエチレングリコールが好まし
い。分子量としては500〜30000、好ましくは1
000〜10000の範囲のものがよい。分子量が50
0未満であると、ポリエステル層(A)が黄味がかった
色となりやすく、さらに劈開強度も弱くなる場合があ
る。分子量が30000を越えると劈開強度が弱くなる
場合がある。また、ポリエチレングリコールの方が他の
ポリアルキレングリコールよりも、微細気泡の生成をよ
り促進する効果が大きい。
【0024】本発明においては、積層ポリエステルフィ
ルムの厚みは、特に限定されないが、通常10〜500
μm、好ましくは20〜300μm程度の範囲にあるも
のが基材フィルムとしての実用面での取扱性に優れるの
で好ましい。また、積層する白色ポリエステル層(B)
の厚みは、5〜75μmが好ましく、10〜60μmの
範囲にあるものが白色度や色調b値、隠蔽性の点からよ
り好ましい。
ルムの厚みは、特に限定されないが、通常10〜500
μm、好ましくは20〜300μm程度の範囲にあるも
のが基材フィルムとしての実用面での取扱性に優れるの
で好ましい。また、積層する白色ポリエステル層(B)
の厚みは、5〜75μmが好ましく、10〜60μmの
範囲にあるものが白色度や色調b値、隠蔽性の点からよ
り好ましい。
【0025】本発明の積層ポリエステルフィルムの白色
ポリエステル層(B)は、色差計によって求めた色調b
値が0〜−5、好ましくは−0.5〜−3の範囲にある
のがより白さが鮮明となるので好ましい。色調b値が上
記範囲外の場合には見かけの白さが不足し、受像基材と
したとき色調の鮮明性が低下しやすい。
ポリエステル層(B)は、色差計によって求めた色調b
値が0〜−5、好ましくは−0.5〜−3の範囲にある
のがより白さが鮮明となるので好ましい。色調b値が上
記範囲外の場合には見かけの白さが不足し、受像基材と
したとき色調の鮮明性が低下しやすい。
【0026】また、積層ポリエステルフィルムの白色ポ
リエステル層(B)の白色度は、80%以上、110%
以下が好ましい。さらに好ましくは85%以上、105
%以下である。白色度が80%未満では、白さが不足
し、110%を越える白色度を出す場合には粒子の多量
添加やボイドを多量に形成させる必要があり、表面の平
滑性が損なわれたり、フィルム強度の低下が起こる場合
がある。
リエステル層(B)の白色度は、80%以上、110%
以下が好ましい。さらに好ましくは85%以上、105
%以下である。白色度が80%未満では、白さが不足
し、110%を越える白色度を出す場合には粒子の多量
添加やボイドを多量に形成させる必要があり、表面の平
滑性が損なわれたり、フィルム強度の低下が起こる場合
がある。
【0027】好ましく作られた本発明の積層ポリエステ
ルフィルムは、白色度は、概して、90%以上さらには
95%以上と、くすみ感のない、非常に美しい白さを示
すものである。
ルフィルムは、白色度は、概して、90%以上さらには
95%以上と、くすみ感のない、非常に美しい白さを示
すものである。
【0028】また、本発明の積層ポリエステルフィルム
の光学濃度は、1.0以上、5.0以下であることが好
ましい。さらに好ましくは、1.2以上、4.5以下で
ある。光学濃度が1.0未満であると、フィルムの隠蔽
性が小さいため裏側が透けて見え好ましくない。また、
光学濃度が5.0を越えるためには、多量の粒子を含ま
ねばならず、フィルムの強度が弱くなる場合があり好ま
しくない。
の光学濃度は、1.0以上、5.0以下であることが好
ましい。さらに好ましくは、1.2以上、4.5以下で
ある。光学濃度が1.0未満であると、フィルムの隠蔽
性が小さいため裏側が透けて見え好ましくない。また、
光学濃度が5.0を越えるためには、多量の粒子を含ま
ねばならず、フィルムの強度が弱くなる場合があり好ま
しくない。
【0029】本発明の積層ポリエステルフィルムは、前
述したポリエステル層(A)の少なくとも片面に、白色
ポリエステル層(B)を積層してなるものであるが、好
ましくはポリエステル層(A)の両面に、白色ポリエス
テル層(B)を積層した3層構成としたものが白色度や
隠蔽性、クッション性等の特性や実用性の点から望まし
く、その場合、白色ポリエステル層(B)/ポリエステ
ル層(A)/白色ポリエステル層(B)の積層厚み比
は、特に限定されるものではないが、0.01〜0.5
/1/0.01〜0.5の範囲が好ましい。
述したポリエステル層(A)の少なくとも片面に、白色
ポリエステル層(B)を積層してなるものであるが、好
ましくはポリエステル層(A)の両面に、白色ポリエス
テル層(B)を積層した3層構成としたものが白色度や
隠蔽性、クッション性等の特性や実用性の点から望まし
く、その場合、白色ポリエステル層(B)/ポリエステ
ル層(A)/白色ポリエステル層(B)の積層厚み比
は、特に限定されるものではないが、0.01〜0.5
/1/0.01〜0.5の範囲が好ましい。
【0030】本発明において、ポリエステルとは、ジオ
ールとジカルボン酸とから縮重合によって得られるポリ
マーであり、ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジ
ピン酸、セバシン酸等で代表されるものであり、またジ
オールとは、エチレングリコール、トリメチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、シクロヘキサンジメ
タノール等で代表されものである。具体的には、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−p−
オキシベンゾエート、ポリ−1,4−シクロヘキシレン
ジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレンジカルボキシレート等を使用することができ
る。本発明の場合、特にポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレートが好ましい。
ールとジカルボン酸とから縮重合によって得られるポリ
マーであり、ジカルボン酸としては、テレフタル酸、イ
ソフタル酸、フタル酸、ナフタレンジカルボン酸、アジ
ピン酸、セバシン酸等で代表されるものであり、またジ
オールとは、エチレングリコール、トリメチレングリコ
ール、テトラメチレングリコール、シクロヘキサンジメ
タノール等で代表されものである。具体的には、例え
ば、ポリエチレンテレフタレート、ポリエチレン−p−
オキシベンゾエート、ポリ−1,4−シクロヘキシレン
ジメチレンテレフタレート、ポリエチレン−2,6−ナ
フタレンジカルボキシレート等を使用することができ
る。本発明の場合、特にポリエチレンテレフタレート、
ポリエチレンナフタレートが好ましい。
【0031】もちろん、これらのポリエステルは、ホモ
ポリエステルであっても、コポリエステルであってもよ
く、共重合成分としては、例えば、ジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、ポリアルキレングリコー
ル等のジオール成分、アジピン酸、セバシン酸、フタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
5−ナトリウムスルホイソフタル酸等のジカルボン酸成
分を用いることができる。 また、このポリエステルの
中には、必要に応じて、本発明の効果が損なわれない量
で適宜な添加剤、例えば耐熱安定剤、耐酸化安定剤、耐
侯安定剤、紫外線吸収剤、染料、分散剤、カップリング
剤等が配合されていてもよい。
ポリエステルであっても、コポリエステルであってもよ
く、共重合成分としては、例えば、ジエチレングリコー
ル、ネオペンチルグリコール、ポリアルキレングリコー
ル等のジオール成分、アジピン酸、セバシン酸、フタル
酸、イソフタル酸、2,6−ナフタレンジカルボン酸、
5−ナトリウムスルホイソフタル酸等のジカルボン酸成
分を用いることができる。 また、このポリエステルの
中には、必要に応じて、本発明の効果が損なわれない量
で適宜な添加剤、例えば耐熱安定剤、耐酸化安定剤、耐
侯安定剤、紫外線吸収剤、染料、分散剤、カップリング
剤等が配合されていてもよい。
【0032】本発明に用いられるポリエステルとして
は、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。ポリエチ
レンテレフタレートフィルムは耐水性、耐久性、耐薬品
性等に優れているからである。
は、ポリエチレンテレフタレートが好ましい。ポリエチ
レンテレフタレートフィルムは耐水性、耐久性、耐薬品
性等に優れているからである。
【0033】本発明においては、遮光剤を含有せしめた
ポリエステル層(A)の少なくとも片面に、白色ポリエ
ステル層(B)を設けるのであるが、この場合、ポリエ
ステル層(A)、(B)は同一のポリエステル組成物で
あっても、異なったポリエステル組成物であってもよ
い。特に、ポリエステル層(A)、(B)が異なった組
成物、例えばポリエステル層(A)がホモポリエステル
でポリエステル層(B)がコポリエステルからなる場
合、易接着性等の特性が得られるのでより好ましい。ま
た、ポリエステル層(A)がポリエチレンテレフタレー
トでポリエステル層(B)がポリエチレンナフタレート
の場合、耐候性、剛性などの向上効果が得られるので好
ましい。
ポリエステル層(A)の少なくとも片面に、白色ポリエ
ステル層(B)を設けるのであるが、この場合、ポリエ
ステル層(A)、(B)は同一のポリエステル組成物で
あっても、異なったポリエステル組成物であってもよ
い。特に、ポリエステル層(A)、(B)が異なった組
成物、例えばポリエステル層(A)がホモポリエステル
でポリエステル層(B)がコポリエステルからなる場
合、易接着性等の特性が得られるのでより好ましい。ま
た、ポリエステル層(A)がポリエチレンテレフタレー
トでポリエステル層(B)がポリエチレンナフタレート
の場合、耐候性、剛性などの向上効果が得られるので好
ましい。
【0034】次に、本発明の積層ポリエステルフィルム
の製造方法について、いくつかの例を説明するが、かか
る例のみに限定されるものではない。
の製造方法について、いくつかの例を説明するが、かか
る例のみに限定されるものではない。
【0035】主押出機(A)と副押出機(B)を有する
複合製膜装置において、ポリエステルのチップと、ポリ
アルキレングリコールをポリエステルの重合反応中ある
いは重合完了後に添加したマスターチップ及び遮光剤微
粒子のマスターチップを混合し充分に真空乾燥した後
に、ポリオレフィン系樹脂のチップを混合し、270〜
300℃に加熱された主押出機(A)に供給する。ま
た、白色ポリエステル層(B)を積層するため、別に乾
燥したポリエステルのチップ及び白色微粒子のマスター
チップの混合物を副押出機(B)に供給し、Tダイ3層
口金内で押出機(B)のポリマーが押出機(A)のポリ
マーの表層あるいは両表層にくるように積層してシート
状に成形する。
複合製膜装置において、ポリエステルのチップと、ポリ
アルキレングリコールをポリエステルの重合反応中ある
いは重合完了後に添加したマスターチップ及び遮光剤微
粒子のマスターチップを混合し充分に真空乾燥した後
に、ポリオレフィン系樹脂のチップを混合し、270〜
300℃に加熱された主押出機(A)に供給する。ま
た、白色ポリエステル層(B)を積層するため、別に乾
燥したポリエステルのチップ及び白色微粒子のマスター
チップの混合物を副押出機(B)に供給し、Tダイ3層
口金内で押出機(B)のポリマーが押出機(A)のポリ
マーの表層あるいは両表層にくるように積層してシート
状に成形する。
【0036】この溶融されたシートを、表面温度10〜
60℃に冷却されたドラム上で静電気で密着冷却固化
し、未延伸の複合フィルムを作製する。該未延伸複合フ
ィルムを80〜120℃に加熱したロール群に導き、長
手方向に2〜5倍延伸し、20〜30℃のロール群で冷
却する。
60℃に冷却されたドラム上で静電気で密着冷却固化
し、未延伸の複合フィルムを作製する。該未延伸複合フ
ィルムを80〜120℃に加熱したロール群に導き、長
手方向に2〜5倍延伸し、20〜30℃のロール群で冷
却する。
【0037】続いて長手方向に延伸したフィルムの両端
をクリップで把持しながらテンターに導き90〜140
℃に加熱した雰囲気中で長手方向に垂直な方向に横延伸
する。
をクリップで把持しながらテンターに導き90〜140
℃に加熱した雰囲気中で長手方向に垂直な方向に横延伸
する。
【0038】延伸倍率は、縦、横それぞれ2〜5倍に延
伸するが、その面積倍率(縦延伸倍率×横延伸倍率)は
6〜20倍であることが好ましい。面積倍率が6倍未満
であると得られるフィルムの白さが不十分となり、逆に
20倍を越えると延伸時に破れを生じやすくなる傾向が
ある。
伸するが、その面積倍率(縦延伸倍率×横延伸倍率)は
6〜20倍であることが好ましい。面積倍率が6倍未満
であると得られるフィルムの白さが不十分となり、逆に
20倍を越えると延伸時に破れを生じやすくなる傾向が
ある。
【0039】こうして得られた二軸延伸フィルムの平面
性、寸法安定性を付与するために、テンター内で150
〜230℃の熱固定を行い、均一に徐冷後、室温まで冷
やして巻き取り、本発明のフィルムを得ることができ
る。
性、寸法安定性を付与するために、テンター内で150
〜230℃の熱固定を行い、均一に徐冷後、室温まで冷
やして巻き取り、本発明のフィルムを得ることができ
る。
【0040】
【特性の測定方法および評価方法】本発明の特性値は、
次の評価方法、評価基準による。
次の評価方法、評価基準による。
【0041】(1)粒子の平均粒子径 粒子をエタノール中に分散させ、遠心沈降式粒度分布測
定装置((株)堀場製作所製CAPA4500)を用い
て測定し、体積平均径を算出し平均粒子径とした。
定装置((株)堀場製作所製CAPA4500)を用い
て測定し、体積平均径を算出し平均粒子径とした。
【0042】(2)色調 フィルムの表面色を日本電色工業(株)製色差計ND−
6Bを用いて測定し、得られたb値で判定する。
6Bを用いて測定し、得られたb値で判定する。
【0043】(3)白色度 JIS−L−1015に準じて、島津製作所(株)製U
V−2600用いて波長450nm及び550nmにお
ける反射率をそれぞれB%、G%としたとき、 白色度(%)=4B−3Gで表わす。 (4)隠蔽性 光学濃度で求め、光学濃度計(マクベス社製 TR92
7)を用いて測定した。
V−2600用いて波長450nm及び550nmにお
ける反射率をそれぞれB%、G%としたとき、 白色度(%)=4B−3Gで表わす。 (4)隠蔽性 光学濃度で求め、光学濃度計(マクベス社製 TR92
7)を用いて測定した。
【0044】測定値が大きいほど、隠蔽性が高い。
【0045】(5)見かけ密度 四塩化炭素−n−ヘプタンを用いて作製した密度勾配管
によって22℃での値を求めた。
によって22℃での値を求めた。
【0046】(6)クッション率(%) 三豊製作所(株)製ダイヤルゲージNo.2109−1
0を用い、ダイヤルゲージ押え部分に荷重50gと50
0gとをかけたときの、それぞれのフィルムの厚さ
d50、d500 から次式により求めた。
0を用い、ダイヤルゲージ押え部分に荷重50gと50
0gとをかけたときの、それぞれのフィルムの厚さ
d50、d500 から次式により求めた。
【0047】クッション率(%)= ( d50−d500 )
/ d50 × 100 (7)破断強度 ASTM−D−882−81(A)に準じて、測定し
た。
/ d50 × 100 (7)破断強度 ASTM−D−882−81(A)に準じて、測定し
た。
【0048】(8)延伸性 製膜状態から、以下の如く判断した。
【0049】 ○:縦延伸切れ、横延伸破れを生じることなく、また延
伸ムラのない均質なフィルムを採取できる △:横延伸破れを生じるが、容易に破れを直すことがで
き、また延伸むらのない均質なフィルムを採取できる ×:横延伸破れ、或いは縦延伸切れを頻繁に生じ、延伸
できた場合でも、延伸ムラを生じるもの
伸ムラのない均質なフィルムを採取できる △:横延伸破れを生じるが、容易に破れを直すことがで
き、また延伸むらのない均質なフィルムを採取できる ×:横延伸破れ、或いは縦延伸切れを頻繁に生じ、延伸
できた場合でも、延伸ムラを生じるもの
【0050】
【実施例】本発明を以下の実施例、比較例を用いて説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0051】実施例1、実施例2 ポリエチレンテレフタレートのチップに、遮光剤として
カーボンブラック“EGブラックG−30”(大日本イ
ンキ科学工業(株)製30重量%マスター)1重量%、
ポリ−4−メチルペンテン−1(三井石油化学(株)製
TPX−D820)を6重量%とし、さらに相溶化剤と
して分子量4000のポリエチレングリコールを1重量
%を混合した原料を180℃で3時間乾燥した後に、押
出機Aに供給し、常法により285℃で溶融してTダイ
複合口金に導入した。
カーボンブラック“EGブラックG−30”(大日本イ
ンキ科学工業(株)製30重量%マスター)1重量%、
ポリ−4−メチルペンテン−1(三井石油化学(株)製
TPX−D820)を6重量%とし、さらに相溶化剤と
して分子量4000のポリエチレングリコールを1重量
%を混合した原料を180℃で3時間乾燥した後に、押
出機Aに供給し、常法により285℃で溶融してTダイ
複合口金に導入した。
【0052】一方、上記ポリエチレンテレフタレートの
チップに、平均粒子径0.2μmのアナターゼ型酸化チ
タン微粒子17重量%添加した原料を180℃で3時間
乾燥した後に、押出機Bに供給し、常法により285℃
で溶融してTダイ複合口金内で片表層(実施例1)及び
両表層(実施例2)に積層して、該溶融体シートを表面
温度25℃に保たれた冷却ドラム上に静電荷法で密着冷
却固化させた。続いて、該未延伸フィルムを常法に従い
長手方向には98℃に加熱されたロール群を用いて3.
2倍延伸し、25℃のロール群で冷却した。さらに該延
伸フィルムをテンターに導き125℃に加熱された雰囲
気中で長手に垂直な方向に3.4倍延伸した。その後テ
ンター内で220℃の熱固定を行い均一に徐冷後巻き取
り、白色ポリエステル層10μm、遮光剤含有層55μ
mの構成とした積層ポリエステルフィルムを得た。
チップに、平均粒子径0.2μmのアナターゼ型酸化チ
タン微粒子17重量%添加した原料を180℃で3時間
乾燥した後に、押出機Bに供給し、常法により285℃
で溶融してTダイ複合口金内で片表層(実施例1)及び
両表層(実施例2)に積層して、該溶融体シートを表面
温度25℃に保たれた冷却ドラム上に静電荷法で密着冷
却固化させた。続いて、該未延伸フィルムを常法に従い
長手方向には98℃に加熱されたロール群を用いて3.
2倍延伸し、25℃のロール群で冷却した。さらに該延
伸フィルムをテンターに導き125℃に加熱された雰囲
気中で長手に垂直な方向に3.4倍延伸した。その後テ
ンター内で220℃の熱固定を行い均一に徐冷後巻き取
り、白色ポリエステル層10μm、遮光剤含有層55μ
mの構成とした積層ポリエステルフィルムを得た。
【0053】かくして得られたフィルムの特性は、表1
の通りであり、隠蔽性、クッション性に優れたものであ
った。
の通りであり、隠蔽性、クッション性に優れたものであ
った。
【0054】実施例3 実施例2に基づき、実施例2の押出機Bに供給する原料
として、ポリエチレンテレフタレートのチップに、平均
粒子径0.2μmのアナターゼ型酸化チタン微粒子17
重量%、蛍光増白剤“OB−1”(イーストマン社製)
を0.15重量%添加したものを用いた他は、実施例2
と同一手法でフィルムを得た。積層ポリエステルフィル
ムの特性は、表1に示した如く、色調b値が低く白色
度、隠蔽性、クッション性に優れたものであった。
として、ポリエチレンテレフタレートのチップに、平均
粒子径0.2μmのアナターゼ型酸化チタン微粒子17
重量%、蛍光増白剤“OB−1”(イーストマン社製)
を0.15重量%添加したものを用いた他は、実施例2
と同一手法でフィルムを得た。積層ポリエステルフィル
ムの特性は、表1に示した如く、色調b値が低く白色
度、隠蔽性、クッション性に優れたものであった。
【0055】実施例4、5、比較例1、2 実施例3に基づき、実施例3の押出機Aに供給する原料
として、ポリ−4−メチルペンテン−1の添加量を2.
5重量%(実施例4)、11重量%(実施例5)及び
0.8重量%(比較例1)、35重量%(比較例2)と
したものを用いた他は、実施例3と同一手法でフィルム
を得た。積層ポリエステルフィルムの特性は、表1の通
りであり、本発明の範囲内にあるものは色調b値が低く
白色度、隠蔽性、クッション性に優れたものであった。
なお、比較例2では、フィルムが脆く、破れるため、見
かけ密度以外の評価用サンプル採取はできなかった。
として、ポリ−4−メチルペンテン−1の添加量を2.
5重量%(実施例4)、11重量%(実施例5)及び
0.8重量%(比較例1)、35重量%(比較例2)と
したものを用いた他は、実施例3と同一手法でフィルム
を得た。積層ポリエステルフィルムの特性は、表1の通
りであり、本発明の範囲内にあるものは色調b値が低く
白色度、隠蔽性、クッション性に優れたものであった。
なお、比較例2では、フィルムが脆く、破れるため、見
かけ密度以外の評価用サンプル採取はできなかった。
【0056】実施例6 実施例3に基づき、実施例3の押出機Aに供給する原料
の遮光剤として、平均粒子径0.4μmの窒化チタン微
粒子1重量%添加したものを用いた他は、実施例3と同
一手法でフィルムを得た。積層ポリエステルフィルムの
特性は、表1に示した如く、色調b値が低く白色度、隠
蔽性、クッション性に優れたものであった。
の遮光剤として、平均粒子径0.4μmの窒化チタン微
粒子1重量%添加したものを用いた他は、実施例3と同
一手法でフィルムを得た。積層ポリエステルフィルムの
特性は、表1に示した如く、色調b値が低く白色度、隠
蔽性、クッション性に優れたものであった。
【0057】比較例3 実施例3に基づき、実施例3の押出機Aに供給する原料
として、遮光剤を除いたものを用いた他は、実施例3と
同一手法でフィルムを得た。積層ポリエステルフィルム
の特性を表1に示した。該フィルムは、光学濃度が低く
隠蔽性に欠けるものであった。 比較例4 実施例3に基づき、実施例3の押出機Aに供給する原料
として、遮光剤、ポリ−4−メチルペンテン−1及び相
溶化剤を除いたものを用いた他は、実施例2と同一手法
でフィルムを得た。積層ポリエステルフィルムの特性を
表1に示した。該フィルムは、光学濃度が低く隠蔽性、
クッション性に欠けるものであった。
として、遮光剤を除いたものを用いた他は、実施例3と
同一手法でフィルムを得た。積層ポリエステルフィルム
の特性を表1に示した。該フィルムは、光学濃度が低く
隠蔽性に欠けるものであった。 比較例4 実施例3に基づき、実施例3の押出機Aに供給する原料
として、遮光剤、ポリ−4−メチルペンテン−1及び相
溶化剤を除いたものを用いた他は、実施例2と同一手法
でフィルムを得た。積層ポリエステルフィルムの特性を
表1に示した。該フィルムは、光学濃度が低く隠蔽性、
クッション性に欠けるものであった。
【0058】
【表1】
【0059】
【発明の効果】本発明の積層ポリエステルフィルムは、
遮光剤を含有せしめたポリエステル層の少なくとも片面
に、白色ポリエステル層を積層させたので、高度の隠蔽
性が得られ、透過光が殆どなくきれいな白色性を発現さ
せることができ、白さを基調とする印画紙や感熱転写受
容紙などに用いられた時、高級なイメージを与えること
ができる。
遮光剤を含有せしめたポリエステル層の少なくとも片面
に、白色ポリエステル層を積層させたので、高度の隠蔽
性が得られ、透過光が殆どなくきれいな白色性を発現さ
せることができ、白さを基調とする印画紙や感熱転写受
容紙などに用いられた時、高級なイメージを与えること
ができる。
【0060】また、本発明の積層ポリエステルフィルム
は、見かけ密度を特定範囲としたので、軽量で高いクッ
ション性を有し、サーマルヘッドを用いる画像形成にお
いて、上記特性と合せて特に鮮明な画像を提供できるも
のである。
は、見かけ密度を特定範囲としたので、軽量で高いクッ
ション性を有し、サーマルヘッドを用いる画像形成にお
いて、上記特性と合せて特に鮮明な画像を提供できるも
のである。
【0061】本発明の積層ポリエステルフィルムは、上
記のような優れた特性を有するので、カード、シール、
宅配便伝票、ビデオプリンター用受像紙、バーコードプ
リンター用受像紙、ポスター、地図、無塵紙、表示板、
印画紙、複写紙などに好適に使用できるが、特に表面に
印字または印刷されるための基材、特にカラー印刷基材
に最適に用いられる。
記のような優れた特性を有するので、カード、シール、
宅配便伝票、ビデオプリンター用受像紙、バーコードプ
リンター用受像紙、ポスター、地図、無塵紙、表示板、
印画紙、複写紙などに好適に使用できるが、特に表面に
印字または印刷されるための基材、特にカラー印刷基材
に最適に用いられる。
Claims (10)
- 【請求項1】遮光剤を含有せしめたポリエステル層
(A)の少なくとも片面に、白色ポリエステル層(B)
を積層してなる複合フィルムであって、見かけ密度が
0.5g/cm3 以上、1.3g/cm3 未満であるこ
とを特徴とする積層ポリエステルフィルム。 - 【請求項2】遮光剤がカーボンブラックであることを特
徴とする請求項1記載の積層ポリエステルフィルム。 - 【請求項3】白色ポリエステル層(B)に蛍光増白剤を
含有せしめたことを特徴とする請求項1または2記載の
積層ポリエステルフィルム。 - 【請求項4】白色ポリエステル層(B)の積層厚みが5
〜75μmの範囲にあることを特徴とする請求項1、2
または3記載の積層ポリエステルフィルム。 - 【請求項5】白色ポリエステル層(B)側から求めた色
差計による色調b値が0〜−5の範囲にあることを特徴
とする請求項1、2、3または4記載の積層ポリエステ
ルフィルム。 - 【請求項6】白色ポリエステル層(B)側から求めた白
色度が80%以上、110%以下であることを特徴とす
る請求項1、2、3、4または5記載の積層ポリエステ
ルフィルム。 - 【請求項7】光学濃度が1.0以上、5.0以下である
ことを特徴とする請求項1、2、3、4、5または6に
記載の積層ポリエステルフィルム。 - 【請求項8】ポリエステル層(A)が、ポリオレフィン
樹脂を1重量%以上、30重量%以下含有し、さらに少
なくとも1種のポリアルキレングリコールまたはその共
重合体を0.5重量%以上、5重量%以下含有して2軸
延伸されてなることを特徴とする請求項1、2、3、
4、5、6または7記載の積層ポリエステルフィルム。 - 【請求項9】ポリオレフィン樹脂が、ポリメチルペンテ
ンであることを特徴とする請求項8記載の積層ポリエス
テルフィルム。 - 【請求項10】3層積層構造であって、芯層部がポリエ
ステル層(A)、両表層部が白色ポリエステル層(B)
であることを特徴とする請求項1、2、3、4、5、
6、7、8または9記載の積層ポリエステルフィルム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10059874A JPH11254620A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 積層ポリエステルフィルム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10059874A JPH11254620A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 積層ポリエステルフィルム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11254620A true JPH11254620A (ja) | 1999-09-21 |
Family
ID=13125750
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10059874A Pending JPH11254620A (ja) | 1998-03-11 | 1998-03-11 | 積層ポリエステルフィルム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11254620A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013163815A (ja) * | 2013-04-03 | 2013-08-22 | Toray Ind Inc | 遮光性ポリエステルフィルム |
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1998
- 1998-03-11 JP JP10059874A patent/JPH11254620A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013163815A (ja) * | 2013-04-03 | 2013-08-22 | Toray Ind Inc | 遮光性ポリエステルフィルム |
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