JPH11254425A - ソイルセメント用添加剤組成物及びソイルセメント用固結体構築方法 - Google Patents

ソイルセメント用添加剤組成物及びソイルセメント用固結体構築方法

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JPH11254425A
JPH11254425A JP5961898A JP5961898A JPH11254425A JP H11254425 A JPH11254425 A JP H11254425A JP 5961898 A JP5961898 A JP 5961898A JP 5961898 A JP5961898 A JP 5961898A JP H11254425 A JPH11254425 A JP H11254425A
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bentonite
soil
cement
soil cement
acid
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JP5961898A
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Osamu Katabuchi
修 片渕
Hiroshi Morita
浩 森田
Katsu Matsui
克 松居
Yoshimitsu Sekiguchi
義光 関口
Daijiro Ueyama
大二郎 植山
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Seiko Kogyo Co Ltd
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Lion Corp
Seiko Kogyo Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 土壌を含むソイルセメント水スラリーの流動
性及び止水性を向上させることができるソイルセメント
添加剤の提供及び流動性に優れた、土壌を含むソイルセ
メント水スラリーを効率的に調製できる方法の提供。 【解決手段】 200メッシュ篩分残さが50重量%以
下の粉末状ベントナイトと少なくとも1種の粉末状分散
剤とを含有することを特徴とする粉末状ソイルセメント
添加剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉末状ソイルセメ
ント添加剤組成物に関し、より詳しくは、建築物の基礎
工事における山留めや地下工事、地盤改良等、土の安定
処理の目的で現場の土と適量のセメントとを必要な水で
混合攪拌し硬化させるソイルセメント工法に用いられる
セメントに添加するための組成物及びソイルセメント固
結体の構築方法に関するものである。
【従来の技術】地盤改良を行うため、軟弱地盤をセメン
トで固化するようなソイルセメント固結体築造方法が行
われている。この様なセメントを用いた軟弱粘土処理工
法の混練及び打設方法には、ケーシングパイプを用いる
態様もあるが、シャンクにスパイラルフィンを固設した
オーガーを用いて、削孔を掘削する態様が広く用いられ
ており、掘削して得られた削孔中にソイルセメント固結
体等の地中構造物を形成し、強度をアップさせるような
施工が広く用いられている。しかし、掘削土壌にセメン
ト及び水を加えて混合し流動状態にしてソイルセメント
とするプロセスに於いて、これらが均一分散混合状態に
なり難く、ソイルセメント壁の止水性が低下する。また
流動性を確保するために注入量や水量(w/c)を多く
すると掘削排出土が大量に発生し、その処理費用が多大
にない、また形成されたソイルセメントの強度にも悪影
響が出かねないという不具合いがあった。ここで注入量
とは、掘削土壌量に対して添加するセメント水スラリー
量を体積%で表したものであり、w/cとはセメントに
対する水の量を重量%で示したものである。
【0002】これらの欠点を解決すべく、ソイルセメン
ト硬化体の止水性向上を目的として、特開昭62−33
923のベントナイトを先に膨潤させる方法や、特開平
3−233016のベントナイトに水溶性有機溶剤の混
合する方法等が開示されている。また、ソイルセメント
の流動性に関しても、掘削土壌に水及びセメントを加え
て流動状態にするだけではなくて、分散剤などの添加剤
を加える方法が従来行われている。例えば、特開平5−
79033号公報には、フミン酸塩、ポリリン酸塩、リ
グニンスルホン酸塩等の分散剤を用いることが、又、特
開平7−257951号公報には、ポリアクリル酸塩を
分散剤として用いることが開示されている。しかし、こ
れらベントナイトの改良や薬剤の添加では、無添加のも
のに比べるとそのソイルセメントの流動性や固結体の止
水性は改良されているものの、未だ両者を十分に満足す
るとはいえない。
【発明が解決しようとする課題】本発明は、土壌を含む
ソイルセメント水スラリーの流動性を著しく向上させソ
イルセメント固結体の止水性を向上させ、注入量や水量
を減少しても流動性を保持できるため排出土の削減が可
能になるソイルセメント用添加剤組成物を提供すること
を目的とする。また、本発明は流動性に優れた、土壌を
含むソイルセメント水スラリーを効率的に調製できる方
法を提供することを目的とする。
【0003】
【課題を解決するための手段】本発明は、200メッシ
ュ篩分残さが50重量%以下の粉末状ベントナイトと粉
末状分散剤とをセメント水スラリーに添加し、ついでこ
れを土壌に添加して均質化処理して得たソイルセメント
水スラリーが高い流動性を示し、ソイルセメント固結体
が優れた止水性を有するとの知見に基づいてなされたの
である。すなわち、本発明は、200メッシュ篩分残さ
が50重量%以下の粉末状ベントナイトと少なくとも1
種の粉末状分散剤とを含有することを特徴とする粉末状
ソイルセメント添加剤組成物を提供する。本発明はま
た、セメントと上記粉末状ソイルセメント添加剤組成物
を含有するセメント水スラリーを調製し、ついで土に添
加して均一混合攪拌することを特徴とするソイルセメン
ト固結体の構築方法を提供する。
【0004】
【発明の実施の形態】本発明で用いられるベントナイト
は、通常のベントナイト(アルカリベントナイト、アル
カリ金属ベントナイト等)を産地に関係なく使用するこ
とができる。使用するベントナイトの水分は10重量%
(以下、%と略称する)以下が好ましい。また好ましく
は200メッシュ篩分残さが0.001〜50%である
のがよく、更に好ましくは、200メッシュ篩分残さが
0.01〜30%であるのがよい。特にベントナイトを
水に分散させた湿式測定時の平均粒子径が0.01〜5
μmであるものが望ましい。本発明で用いるベントナイ
トは、天然のベントナイトを常法により粉砕し、篩分け
して200メッシュ残さが50%以下のものを用いるこ
とができる。また本発明のソイルセメント添加剤に用い
る分散剤としては、以下の化合物が挙げられる。 (a)無機酸、有機酸又はそれらの塩としては、酢酸、
硫酸、塩酸、硝酸、硫酸、蟻酸、リン酸、クエン酸、グ
ルコン酸、ピロリン酸、ポリリン酸、フミン酸、脂肪酸
(炭素数2〜20のものが好ましい)、又はそれらの塩
(水溶性塩であるのが好ましい)があげられる。このう
ち好ましいものとしては、次のものが挙げられる。酢
酸、クエン酸、グルコン酸、ピロリン酸、ポリリン酸、
フミン酸、又はそれらの塩であるもの。更に好ましく
は、クエン酸、グルコン酸、ポリリン酸、フミン酸、又
はそれらの塩であるものである。より具体的には、クエ
ン酸ソーダ、グルコン酸ソーダがあげられる。
【0005】(b)カルボン酸基、スルホン酸基及びリ
ン酸基からなる群から選ばれる少なくとも一種の官能基
を有するポリマー及びこれらの塩としては、カルボン酸
基及び/又はスルホン酸基及び/又はリン酸基を有する
少なくとも1種の単量体より合成されたホモポリマー、
もしくはコポリマー、又はそれらの塩(水溶性塩が好ま
しい)があげられる。ここで、カルボン酸基、スルホン
酸基又はリン酸基を有する単量体としては、アクリル
酸、メタクリル酸、ビニル酢酸、クロトン酸、マレイン
酸、無水マレイン酸、フマール酸、イタコン酸、スチレ
ンスルホン酸、2−アクリルアミド−2−メチル−プロ
パンスルホン酸、3−アクリルオキシ−2−ヒドロキシ
−プロパンスルホン酸、ビニルスルホン酸、アリルスル
ホン酸、メタアリルスルホン酸、スチレンホスホン酸、
ビニルホスホン酸、アリルホスホン酸、メタアリルホス
ホン酸等があげられ、これらの単量体から選ばれた1種
又は2種以上の単量体より得られるホモポリマー又はコ
ポリマーがあげられる。また、これらの官能基を有する
1種又は2種以上の単量体と他の共重合性単量体とのコ
ポリマーも使用できる。他の単量体としては、アルキル
基の炭素数が1〜8のアクリル酸アルキルエステル、メ
タクリル酸アルキルエステル、アクリル酸ヒドロキシア
ルキルエステル、アクリルアミド、スチレン、イソプレ
ン、イソブチレン、イソアミレン、酢酸ビニル等があげ
られる。これらの(共)重合体は酸または塩の形で使用
することができる。これらの共重合性単量体は1〜99
モル%共重合させることができる。重量平均分子量1,
000〜500, 000の範囲のものを使用するのが好
ましい。
【0006】このうちホモポリマーとして好ましいもの
としては、アクリル酸よりなる単一重合体もしくはその
塩(重量平均分子量が1,000〜200, 000の範囲
であるもの)、スチレンスルホン酸よりなるホモポリマ
ーもしくはその塩(重量平均分子量が1,000〜20
0, 000の範囲であるもの)があげられる。これらの
うち、重量平均分子量が1,000〜100, 000の範
囲であるものが特に好ましい。コポリマーとして好まし
いものとしては、アクリル酸とマレイン酸よりなる共重
合体もしくはその塩(重量平均分子量が1,000〜20
0, 000の範囲で、その重合比がアクリル酸もしくは
その塩が50〜99モル%、マレイン酸もしくはその塩
が1〜50%モルであるもの)、マレイン酸とイソアミ
レンよりなる共重合体もしくはその塩(重量平均分子量
が1,000〜200, 000の範囲で、その重合比がマ
レイン酸もしくはその塩が10〜90モル%、イソアミ
レンが10〜90モル%の範囲であるもの)があげられ
る。
【0007】更に好ましくは、アクリル酸とマレイン酸
よりなる共重合体もしくはその塩(重量平均分子量が
5, 000〜100, 000の範囲で、その重合比がア
クリル酸もしくはその塩が80〜99モル%、マレイン
酸もしくはその塩が1〜20%モルであるもの)、マレ
イン酸とイソアミレンよりなる共重合体もしくはその塩
(重量平均分子量が5, 000〜100, 000の範囲
で、その重合比がマレイン酸もしくはその塩が20〜8
0モル%、イソアミレンが20〜80モル%の範囲であ
るもの)があげられる。上記(共)重合体の塩として
は、アンモニウム塩、アルカリ金属塩(ナトリウム塩、
カリウム塩)、アルカリ土類金属塩(カルシウム塩、マ
グネシウム塩)等の水溶性塩が挙げられるが、モノエタ
ノールアミン、ジエタノールアミン、エチルアミン、エ
チレンジアミン、ジエチレントリアミン等のアミン塩で
置換されていてもよく、また未中和部分が残っていても
よい。上記(b)のポリマー分散剤は、通常行われてい
る方法により製造方法することができる。例えば、過硫
酸アンモニウム、過硫酸カリウム、過硫酸ナトリウム等
の過硫酸塩と、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系
化合物の存在下で、水、アルコール又はトルエン等の非
水系の溶媒中で窒素ガス気流下、常圧又は加圧下で50
〜150℃で1〜10時間重合させた後、必要に応じて
アルカリ、例えば水酸化ナトリウムで中和することによ
って、各単量体の(共)重合物を得ることができる。本
発明の分散剤は一種又は二種以上を混合して使用するこ
とができる。本発明では、上記分散剤として粉末状のも
のを使用する。たとえば、液体状の分散剤に関しては常
法により粉末にして使用する。この際、液状の分散剤を
ベントナイトに配合し、次いでこれらを乾燥などの方法
により、分散剤を粉末状にしてもよい。使用する粉末状
分散剤としては、平均粒径が1〜200μm程度のもの
を使用するのがよい。
【0008】本発明では、粉末状ベントナイトと粉末状
分散剤の配合量を任意とすることができるが、粉末状ベ
ントナイトを0.1〜99.9%、粉末状分散剤を0.
1〜99.9%とするのがよく、さらに粉末状ベントナ
イトを50〜99%、粉末状分散剤を1〜50%とする
のがよい。この粉体ソイルセメント添加剤組成物の水分
量は、総重量の10%以下であることが好ましい。この
粉体ソイルセメント添加剤組成物の対象土に対する使用
量は、土の含水率、粒子系等の性質、セメント量、ソイ
ルセメント固結体の使用目的によって種々決定される
が、一般的には対象土1. 0m3 に対して、0.1〜1
00kg、好ましくは1〜50kgである。また、本発
明の添加剤をソイルセメントに添加して使用する場合、
必要に応じて他の添加剤、例えば、塩化カルシウム、ト
リエタノールアミン、チオシアン酸カルシウム等の硬化
促進剤等を使用しても良い。本発明により、セメントと
上記粉末状ソイルセメント添加剤組成物を含有するセメ
ント水スラリーを調製し、ついで土に添加して均一混合
攪拌することによりソイルセメント固結体を構築するこ
とができる。また、既設プラントにおいてセメント、水
及び粉末状ソイルセメント添加剤組成物を均質化した
後、ここに土を加えて均質化するのが好ましい。ここで
使用する土としては、各種地盤改良工法におけるオーガ
ー等による削孔掘削のプロセスにおいて発生する軟弱粘
土や建設残土などの掘削土を用いるのが好ましい。
【0009】上記のようにして調製した、粉末状ソイル
セメント添加剤組成物を加えたセメント水スラリー、ま
たはそれらと土を混練したソイルセメントは、特開平5
−79033号公報や特開平7−257951号公報な
どに記載の方法などにより地中にソイルセメント固結体
を構築する。特に、本発明のソイルセメント添加剤組成
物を、削孔と混練との機能を兼ね備えた、相互に連結さ
れた複数本の混練軸の先端部にセメントミルクの排出口
が設けられている削孔混練機で使用すると、土壌を削孔
すると同時に、予め本発明の粉体ソイルセメント添加剤
組成物を添加したセメントミルクを混練軸の先端部より
排出して掘削土と混合撹拌して、均一なソイルセメント
化した壁体を施工することができるので、特に好まし
い。この方法によると、オーガーによる削孔掘削のプロ
セスにおいて、該セメントミルク混合撹拌装置に添加剤
投入設備の追加を伴わずに、掘削土壌を破壊するととも
に流動性の改善によって掘削土壌のスラリー化を図り、
装置プラントの動力を低減させスムーズな掘削作業を行
うことができるため、軟弱地盤の固化処理等の施工の際
に大きなメリットがある。尚、本発明のソイルセメント
用添加剤組成物は、ONS法、SBW法、TSP法、S
MW法、JST法、MIP法、CDM法及びコラム法な
どにも使用することができる。
【0010】
【発明の効果】本発明によれば、土壌を含むソイルセメ
ント水スラリーの流動性を付与し、ソイルセメント固結
体の止水性を著しく向上させることができる。また、注
入量や水量を減少してもソイルセメントの流動性を保持
する事ができるため排出土の削減が可能になる。次に、
実施例により本発明をさらに詳細に説明するが、本発明
はこれらの実施例によってなんら限定されるものではな
い。
【0011】
【実施例】実施例1 表1に示したベントナイトAと表2に示した粉末状分散
剤とを表4に示した割合で混合して、本発明のソイルセ
メント用添加剤組成物10.0gを調製した(本発明品
1〜14)。これと水622.1gとをソイルミキサー
に於いて混合し、続いて高炉セメントB種(三菱マテリ
アル(株)製)248.8gを投入均質化してセメント
ミルク(水性セメントスラリー)とした(w/c:25
0%)。これを掘削土1629.1gに加えて撹拌し、
ソイルセメントスラリーを得た。注入量は70.5%であっ
た。 実施例2 実施例1と同様にして本発明15〜18を調製した。こ
れを用い、水を423.0g使用した以外は実施例1と
同様にしてソイルセメントスラリーを得た(w/c:1
70%)。注入量は50.6%であった。 比較例 表1に示したベントナイトA又はBと表2に示した粉末
状分散剤とを表5に示した割合で混合して比較品1〜6
を調製した。これを用い、実施例1と同様にしてソイル
セメントスラリーを得た。注入量は70.5%であった。
【0012】実施例1、2及び比較例で用いたベントナ
イトの粒度(メッシュ)を表1に示す。
【表1】 表1 使用ベントナイト ヘ゛ントナイト 内容 A 群馬県産ベントナイト 200メッシュ篩分残さ 0.5% (平均粒子径:2.5μm、水分7.5%) B 群馬県産ベントナイト 200メッシュ篩分残さ 61.5% (平均粒子径:82μm、水分7.8%) 注)篩はJIS Z 8801に準じた標準篩である。
【0013】実施例1、2及び比較例で用いた分散剤を
表2に示す。
【表2】 表2 使用分散剤 分散剤 内容 A マレイン酸ソーダ50モル%とイソアミレン50モル%の共重合物 (重量平均分子量10, 000、平均粒径15μm) B マレイン酸ソーダ80モル%とイソアミレン20モル%の共重合物 (重量平均分子量100, 000、平均粒径18μm) C ポリアクリル酸ソーダ (重量平均分子量6, 000、平均粒径17μm) D ポリアクリル酸ソーダ (重量平均分子量100, 000、平均粒径20μm) E アクリル酸ソーダ95モル%とマレイン酸ソーダ5モル%の重合物 (重量平均分子量10, 000、平均粒径15μm) F アクリル酸ソーダ95モル%とマレイン酸ソーダ5モル%の重合物 (重量平均分子量100, 000、平均粒径17μm) G ポリスチレンスルホン酸ソーダ (重量平均分子量15, 000、平均粒径40μm) H ポリスチレンスルホン酸ソーダ (重量平均分子量100, 000、平均粒径50μm) I グルコン酸ナトリウム(平均粒径170μm) J A:I=1:1配合物 K C:I=2:1配合物 L G:I=1:2配合物
【0014】また、実施例1、2及び比較例で用いた掘
削土の土質特性を表3に示す。
【表3】 表3 掘削土の土質特性 単位体積重量 含水比 土粒子密度 粒度構成(%) (t/m3) (%) (g/cm3) 粘土分 シルト分 砂分 1.63 60.5 2.72 30.0 59.0 11.0
【0015】実施例及び比較例で得られたソイルセメン
トスラリーの流動性を混練物のフロー(広がり)で評価
した。具体的には、ガラス板の上に置いたφ8×8cm
のアクリル製円筒容器に試料(ソイルセメントスラリ
ー)を詰め、容器を鉛直に引き上げたときの内容物の直
径方向の広がりを測定することによって求めた。また、
ソイルセメントの止水性を透水係数により評価した。透
水係数の測定は、ソイルミキシングウォール(SMW)
設計施工指針((財)日本材料学会)の室内透水試験方
法に基づいて行った。さらに、ソイルセメント固結体の
一軸圧縮強度を、φ5×10cmの型枠で成形後、材齢
28日まで養生を行い、JIS A 1108に従って
測定した。試験結果を表4に併記する。
【0016】
【表4】 表4 使用添加剤 性能評価 本発明品 ヘ゛ントナイト 分散剤 ヘ゛ントナイト/薬剤 フロー 透水係数 一軸圧縮強度 (mm) (cm/sec) (kgf/cm2) 1 A A 99/1 161 3.4×10-6 10.1 2 A B 90/10 156 2.1×10-6 10.2 3 A C 90/10 167 1.8×10-6 10.5 4 A C 80/20 175 3.2×10-6 11.0 5 A D 50/50 171 5.6×10-6 11.2 6 A E 99/1 163 3.1×10-6 10.7 7 A F 90/10 165 2.1×10-6 10.2 8 A G 80/20 172 4.6×10-6 10.4 9 A H 50/50 169 4.2×10-6 11.4 10 A I 99/1 152 1.2×10-6 11.4 11 A J 90/10 173 0.8×10-6 10.9 12 A J 80/20 178 1.6×10-6 10.1 13 A K 80/20 171 3.1×10-6 11.2 14 A L 50/50 168 2.8×10-6 10.8 15 A C 90/10 145 3.0×10-6 12.6 16 A C 80/20 147 1.8×10-6 12.8 17 A J 90/10 150 1.4×10-6 13.0 18 A J 80/20 160 2.3×10-6 12.1 比較品1 B A 99/1 160 9.8×10-6 11.0 2 B C 90/10 162 1.2×10-5 11.2 3 B G 80/20 170 2.3×10-5 10.6 4 A − 100/0 140 8.2×10-6 10.8 5 B − 100/0 143 9.7×10-6 10.1 6 − A 0/100 162 6.2×10-6 9.8
【0017】比較例に比べ、本発明のソイルセメント用
添加剤を用いるとソイルセメント固結体の止水性が向上
することがわかる。また、比較例に比べ実施例2に示す
とおりセメントミルク注入量が少なくとも同等以上の流
動性が得られた。つまり、セメントミルク注入量が少な
い分排出残土が少なくなることがわかる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI E02D 5/46 E02D 5/46 //(C04B 28/02 24:26 14:10) C09K 103:00 (72)発明者 松居 克 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 関口 義光 東京都墨田区本所1丁目3番7号 ライオ ン株式会社内 (72)発明者 植山 大二郎 大阪府大阪市西区阿波座1丁目13番13号 成幸工業株式会社内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 200メッシュ篩分残さが50重量%以
    下の粉末状ベントナイトと少なくとも1種の粉末状分散
    剤とを含有することを特徴とする粉末状ソイルセメント
    添加剤組成物。
  2. 【請求項2】 粉末状分散剤が、(a)無機酸、有機酸
    及びこれらの塩、及び(b)カルボン酸基、スルホン酸
    基及びリン酸基からなる群から選ばれる少なくとも一種
    の官能基を有するポリマー及びこれらの塩からなる群か
    ら選ばれる請求項1記載の粉末状ソイルセメント添加剤
    組成物。
  3. 【請求項3】 セメントと請求項1又は2記載の粉末状
    ソイルセメント添加剤組成物を含有するセメント水スラ
    リーを調製し、ついで土に添加して均一混合攪拌するこ
    とを特徴とするソイルセメント固結体の構築方法。
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