JPH11254406A - 竹の連続加熱展開装置。 - Google Patents

竹の連続加熱展開装置。

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JPH11254406A
JPH11254406A JP7348798A JP7348798A JPH11254406A JP H11254406 A JPH11254406 A JP H11254406A JP 7348798 A JP7348798 A JP 7348798A JP 7348798 A JP7348798 A JP 7348798A JP H11254406 A JPH11254406 A JP H11254406A
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JP
Japan
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heating
rolls
bamboo
heater
section
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JP7348798A
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English (en)
Inventor
Seiji Yoshida
誠二 吉田
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Nippon Blower Co Ltd
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Nippon Blower Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 少なくとも二つ割りし内外の節と表皮を切削
した竹を素材とし、全体を均一で且つ急速に加熱し、表
面の冷却を防止しながら展開して板とする。 【解決手段】 素材1をベルト11でなる移動部5に載
せ、電磁波発信器を備えた加熱部6を通して急速に素材
全体を芯部まで加熱し、組ロールと多数の上ロールと対
応する加熱板33からなる展開部9を通し、同加熱板に
より素材表面からの放熱を防止しながら円弧から平板に
成形する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、丸竹を適宜な長さに裁
断し断面円周を長さ方向に分割し、内外面の節と表皮を
除去した素材を使用し、加熱展開して板とする加工装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】板に展開する工程で使用する素材形状は
次の様に分けられる。1)長さで仕分けると、節の間のみ
を利用する短尺と節を含めて利用する長尺の二種類の処
理がある。2)断面円周の分割数で仕分けると、四以上と
三と二及び一(円周に切り目を一本入れる)の四種類の
分割がある。
【0003】この様な形状の場合、短尺素材を静止し加
熱して円弧部分を上下からプレスで加圧するか、一端か
ら他端に向けロールで転圧して一動作で展開し板とする
バッチ処理の非連続加工技術と、長尺素材を形状の異な
った複数の組ロールの間を移動し段階的に板とする連続
加工技術がある。
【0004】竹板に係る出願は古くからみられ、特公昭
36−794号では、分割した丸竹を加熱した油槽の中
で延展軸と押圧補助板とにより板に展開する装置を開示
し、特開昭59−48103号では、丸竹の内周を適当
数の刃先を放射状に突出せしめた工具により簀の子状と
し接着剤を埋めて板にする技術が、また本出願人の先願
である特開平8−336810号では、丸竹の内外面を
加工し長手方向に溝を付けて加熱浴に浸した材料を使用
し、高周波か蒸気による加熱装置と複数の組ロールによ
り圧延展開し板とする加工技術を夫々開示している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】短尺素材をバッチ処理
的に展開加工する場合は、得られた板が高付加価値の製
品材料として使用される以外は、生産コストの面からみ
て好ましくはなく、長尺素材を連続的に展開加工する場
合は、設備費が高価であることと加熱設備が高周波か蒸
気を熱源とするため、素材が加工に必要な温度に到達す
る時間が掛かり過ぎる問題がある。
【0005】また、先に説明した特公昭36−794号
は、油槽中で竹を加熱しながらの作業は手間が掛かり、
また延展軸と押圧補助板の曲がりの関係も考えると、長
尺板の展開加工は難しいと考えられ、特開昭59−48
103号は工具により内面に縦の切り目を入れて簀の子
状の板とするが、接着面が著しく増加することから考え
て長い板での展開加工は難しく、特開平8−33681
0号では加熱装置に問題を残こしている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、丸竹から板を
生産する展開工程に於ける前記の問題点を解決し、素材
の長短に関わらず一方向連続性を維持した竹の連続加熱
展開装置を提供することを目的とする。
【0007】本発明は、少なくとも20cmの長さで、少
なくとも断面円周を長さ方向に二分割し、内外節を除去
した竹を素材として、下記のA)からD)に記載の構
成、 A)ベルトによる移動部、 B)少なくとも2つの区分に各々加熱器を備え、加熱に
伴い発生する排気手段を備えた加熱部、 C)素材の位置を探り、加熱器と排気ファンの作動か停
止を司る検出部、 D)上下で形状が異なる組ロールと組ロール間に挟まれ
た下ロールを持たない形状の異なる上ロールに対する素
材の走行面としての加熱板と前記上ロールの全てを同時
に移動する昇降機構とを備えた展開部、を任意に組合せ
て通過させ板とすることを特徴とする竹の連続加熱展開
装置である。
【0008】
【発明の実施の形態】本発明は、丸竹を分割して内外面
を切削した素材を、長短に関わらず展開して板とする工
程で最初の設置姿勢を維持し、一方向に連続して逆流す
ることなく移動し、急速に加熱し圧延する両機能を備え
た竹の連続加熱展開装置である。
【0009】展開の段階では、少なくとも20cmの長さ
の素材を適宜な手段により断面を長さ方向に分割し、内
外の節と好ましくは表皮を除去して一定の厚みとし、好
ましくは加温した苛性ソーダ液等に浸漬して油分等の不
要成分を抽出除去し、煮沸か温湯に浸漬して昇温する工
程を経た竹を素材として使用する。
【0010】充分に水分を含んだ状態に維持した素材
は、加熱部内に設置した移動部であるガラス繊維かアラ
ミド繊維からなる織布にフッ素樹脂コーティングした基
材で形成したベルトに乗せ加熱部に送り込むが、該加熱
部は少なくとも2つに区分したブロックからなり、夫々
のブロックには電磁波発振器と導波管とアイソレータ等
からなる加熱器を備え、加熱時間は出力とベルト速度に
より調整する。
【0011】この電磁波による加熱操作は、素材に充分
な水分が含まれている程、水分の急速蒸発による素材全
体の昇温が効果的に進行し、高周波または蒸気等による
加熱に較べ、内外温度の均一性と格段の昇温効果を得て
加熱部全長を短縮し、加熱器の作動時期を素材の近接か
離脱を検出する機械式か電気式のセンサにより決め、そ
の際に検出回路にタイマ等を組み込み、前後に配列した
加熱器の起動と停止にタイム差の設定が可能なように構
成する。また加熱部の出入口に多孔質の金属板や磁器や
陶器等から選んだ電磁波遮蔽材を使用する。
【0012】加熱した素材を展開部に送り込み、複数の
組ロールと上ロールで加圧し板にするが、前記組ロール
間に配置した上ロールには展開に見合う形状の保温用加
熱板を対応し、その形状は最初の組ロールでは展開前の
形状に近く設定し、最後の組ロールでは展開後の形状の
板に設定し、中間の上ロールは展開の各段階に相当した
形状とし、特に加熱板の表面は組ロールに対する出入口
を含め連続した加工凹形の溝を備える。
【0013】この展開部での素材の進行は、組ロールの
部分では双方のロール回転から強力な推進力を得るが、
加熱板部分では推進力は上ロールのみで、加熱板上を素
材が摩擦に抗し滑るので、上ロールは推進力が有効に働
く範囲で使用し、その他の部分では組ロールを使用す
る。加熱板は発熱体を挿入したアルミニウム鋳物等によ
る金属成形品表面で素材を受けるので温度の低下を妨げ
る効果がある。
【0014】
【作用】本発明になる連続加熱展開装置は、素材全体を
加熱部で少温度差で急速に加熱し、展開部では加熱板上
を滑らせて表面温度の低下を防ぎ、展開に必要な温度を
開始から終了まで維持しながら加圧操作を加えて板にす
る。
【0015】
【実施例1】図1は分割し内外面の加工を終えた素材1
の斜視図を、図2は連続加熱展開装置2の上面図を、図
3は図2のa−a線に添う断面図を、図4は図2のb−
b線に添う加熱部の断面図を、図5は展開部の下ロール
と加熱板との関係を示す斜視図を、図6は図3のc−c
線に添う展開部の断面図を示す。
【0016】図2,3,4に示す様に、連続加熱展開装
置2は移動部5と加熱部6と検出部7と展開部9で構成
し、加熱部6と展開部9の間をローラコンベヤ8でつな
ぎ、移動部5はベルト11を使用しヘッドとテールの両
プーリー12,13と複数の案内ロール14でコンベヤ
を形成し、素材1を分割面を上にして移動する。なお分
割面を下向きとしても差し支えないい。
【0017】加熱部6はフレーム3に設置した移動部5
を覆う様に通路15を形成し、上部に4台の電磁波発振
器と導波管17とアイソレータ等からなる加熱器16を
搭載し、各加熱器16の導波管17の出口手前に、素材
1の近接離脱の検出用センサ4組による検出部7を配置
し、通路15を4台の加熱器16とセンサでブロック化
し、最寄りのセンサが検出した近接と離脱の信号を、対
応するブロックに送り起動か停止を選択するので、素材
1がない時に装置が電磁波で加熱損傷することはなく、
素材1に対する加熱器16の起動か停止のタイミングも
検出部7に内蔵したタイマーで制御する。
【0018】通路15内には検出部7のセンサとガラス
繊維からなる織布に弗素樹脂をコーティングしたベルト
11の他に、攪拌用のファン18と加熱時に素材1から
発生する蒸気等を導くダクト19と排気手段20を備え
る。加熱部6の通路15の出入口には電磁波漏洩防止用
のステンレス鋼線による細かいメッシュのネットで籠様
の方形体21を形成し上下左右に装着する。
【0019】ローラコンベヤ8を挟み設置した展開部9
は、フレーム4の上方に形状の異なる8本のロール25
A,26,27,28,29A,30,31,32Aを
等間隔に配置し、下方に形状の異なる3本のロール25
B,29B,32Bを置き上ロールとで組を構成する。
入口の組ロールは上が凸形で下が凹形の素材1の加工前
の円弧断面に近く、出口の組ロールは上下共平行形で加
工後の板に対応し、他の上ロールは組ロール間の適宜な
形状を備え、上下ロールは全て駆動する。
【0020】図5に示す様に、相手のない上ロール2
6,27,28,30,31には、発熱体を内蔵したア
ルミニウム鋳物製の加熱板33を配置し、該加熱板は組
ロール25A,25Bへの導入部37と組ロール32
A,32Bからの導出部38を含めた連続板で、その加
熱板にロール25B,29B,32Bの開口34,3
5,36を配置し、相手のない上ロールに対応する開口
以外の表面に、素材断面が円弧から平行に無理なく変形
するに必要な連続加工面を刻む。
【0021】図6に示す様に、8本の上ロール25A,
26,27,28,29A,30,31,32Aは、下
ロールと加熱板に対し上下方向に動かす必要があり、各
ロールの左右軸受39を全て連結棒40を介して昇降板
41で吊り下げ、この昇降板をナット42を介してフレ
ーム4の上部から吊り下げたねじ43とつなぎ、同ねじ
の回転により全ロールを同時に昇降移動する。ねじ43
は昇降板41の方形の四隅に相当する位置に取付け、鎖
車44とチェイン45で同時に回転すると圧力の加除が
円滑に進む。
【0022】素材の形状に長短があり断面も微妙に異な
ることから、加圧行為が成形に無理を来たさぬようブラ
ケット48を二重構造とし、軸受39に直結する連結棒
40とブラケット48の間にばね47を組み入れた圧力
緩衝機構を備える。この昇降機構の動力は鎖車44とチ
ェイン45と回転機49の組合せ以外に、空気圧か油圧
で動くシリンダを使用してもよい。
【0023】本構成では、素材の分割面を上向きとし加
熱部と展開部を連続工程としたが、下向きとした連続工
程では素材の最小長さが展開ロールピッチに制限され、
分割面を上下混同し加熱部と展開部を連続工程とする場
合には、両工程間に通常使用する回転動作を利用した反
転機を設置すればよく、また連続工程とすることなく各
々を独立工程とするか、加熱部と展開部を一体形とした
構造でも全く問題はない。
【0024】
【発明の効果】本発明になる竹の連続加熱展開装置の使
用により下記の効果を得た。 少なくとも20cmの長さで断面円周を長さ方向に二分
割し、内外節を除去した素材を割れなく板にできた。 対流伝熱に較べ電磁波による加熱は昇温が速く、且つ
表面と芯部とでの温度差が少なく極めて成形が容易にな
った。 加熱部での昇温後は、展開部の表面伝熱による熱補給
だけで芯部温度の低下を防止できるので加工に支障を来
すことがなくなった。 装置の全長を短縮できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 二分割した素材の斜視図である。
【図2】 素材の連続加熱展開装置の上面図である。
【図3】 図2のa−a線に沿う断面図である。
【図4】 図2のb−b線に沿う加熱部の断面図であ
る。
【図5】 展開部の下ロールと加熱板の関係を示す斜視
図である。
【図6】 図3のc−c線に沿う展開部の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 素材 2 連続加熱展開装置 5 移動部 6 加熱部 7 検出部 9 展開部 11 ベルト 16 加熱器 20 排気手段 25A,29A,32A 上ロール(組用) 25B,29B,32B 下ロール(組用) 26,27,28,30,31 上ロール 33 加熱板 34,35,36 開口 39 軸受 40 連結棒 41 昇降板 42 ナット 43 ねじ 47 ばね 48 ブラケット

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも20cmの長さで、少なくとも
    断面円周を長さ方向に二分割し、内外節を除去した竹を
    素材(1)として、 下記のA)からD)に記載の構成、 A)ベルトによる移動部(5)、 B)少なくとも2つの区分に各々加熱器(16)を備
    え、加熱に伴い発生する排気手段(20)を備えた加熱
    部(6)、 C)素材(1)の位置を探り、加熱器(16)と排気フ
    ァン(18)の作動か停止を司る検出部(7)、 D)上下で形状が異なる組ロール(25A,25B,2
    9A,29B,32A,32B)と同組ロール間に挟ま
    れた下ロールを持たない形状の異なる上ロール(26,
    27,28,30,31)に対応する素材(1)の走行
    面としての加熱板(33)と前記上ロールの全てを同時
    に移動する昇降機構とを備えた展開部(9)、 を任意に組合せて通過させ板とすることを特徴とする竹
    の連続加熱展開装置。
  2. 【請求項2】 移動部(5)が、ガラス繊維かアラミド
    繊維からなる織布にフッ素樹脂コーティングした基材で
    形成したベルト(33)を使用したことを特徴とする請
    求項1に記載の竹の連続加熱展開装置。
  3. 【請求項3】 加熱部(6)と検出部(7)を組合せ、
    加熱器(16)を通過する素材(1)の近接と離脱を検
    出し起動と停止の際に、加熱器(16)は起動時間を含
    め素材(1)が通過時にのみ対応して動き、他の加熱器
    (16)は停止する運転構成であることを特徴とする請
    求項1か2に記載の竹の連続加熱展開装置。
  4. 【請求項4】 加熱器(16)が電磁波発振器と導波管
    (17)とアイソレータからなることを特徴とする請求
    項1から3の何れかに記載の竹の連続加熱展開装置。
  5. 【請求項5】 展開部(9)が、構成する全ての上ロー
    ル(25A,26,27,28,29A,30,31,
    32A)を同時に移動し、素材(1)を介して下ロール
    (25B,29B,32B)と加熱板(33)に対し圧
    力の加減操作をする際に、軸受(39)の連結棒(4
    0)とブラケット(48)との間にばね(47)を内蔵
    した緩衝機能付昇降機構を備えたことを特徴とする請求
    項1から4の何れかに記載の竹の連続加熱展開装置。
  6. 【請求項6】 展開部(9)の加熱板(33)が成形の
    最初と最後の組ロールへの出入誘導路を含み、下ロール
    (25B,29B,32B)を組み込む開口(34,3
    5,36)を有し、上ロール(26,27,28,3
    0,31)と対応する加熱板(33)の走行面に、前記
    上ロールに対応した素材(1)の連続加工面を設けたこ
    とを特徴とする請求項1から5の何れかに記載の竹の連
    続加熱展開装置。
  7. 【請求項7】 展開部(9)が、加熱板(33)に発熱
    体を組み込んだアルミニウム鋳物を使用したことを特徴
    とする請求項1から6の何れかに記載の竹の連続加熱展
    開装置。
JP7348798A 1998-03-05 1998-03-05 竹の連続加熱展開装置。 Ceased JPH11254406A (ja)

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