JPH11254345A - 圧縮空気による釘打ツ―ル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用されている釘リボンのタイプによらず使
用可能な、圧縮空気タイプの釘打ツールを提供するこ
と。 【解決手段】 圧縮空気による釘打ツール１であって、
前部領域に存在するチューブ５に沿って釘打チャネルが
形成されているボディ２と、打付ブレードの駆動手段
と、釘打チャネルに対して連通しかつ釘リボンを内部に
収容し得るよう構成されたマガジン７と、を具備してな
り、釘１０は、マガジン７に関連した前進駆動デバイス
による駆動のもとに、釘打チャネルに対して個別的に供
給されることを意図されたものであり、釘打チャネル４
内に連通するスロット２３が、釘打チャネルに対しての
釘１０の供給領域に形成されていて、釘１０は、それぞ
れのヘッドが、スロット２３に沿って案内されるように
なっている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、圧縮空気による釘
打ツールに関するものである。

【０００２】

【従来の技術および発明が解決しようとする課題】例え
ば木材のようなものに対して、金属製の釘を打ち付ける
ために、圧縮空気による釘打ツールを使用することは、
公知である。このような釘打ツールは、実質的に、圧縮
空気供給ホースが接続可能なハンドルの上方に配置され
たボディと、このボディ内に収容された打付ブレードを
ピストン状に駆動するための駆動手段と、を備えてい
る。打付ブレードは、釘打ツールの前部領域に固定され
たヘッドから突出しているチューブに沿って形成された
釘打チャネルに対して係合し得るよう構成されている。

【０００３】打ち付けられるべき釘は、釘打ツールに対
してチューブの下方において堅固に固定されたマガジン
から、釘打チャネルへと、順次的に供給される。マガジ
ン内においては、リール状に巻き取られた、複数の釘か
らなるリボンが、収容されている。複数の釘は、リボン
に沿って、リボンの長手方向に対して実質的に横方向を
なす軸をもって、互いに平行とされている。

【０００４】釘は、釘打チャネルへと、マガジンに関連
した前進駆動デバイスの制御のもとに、個別的に供給さ
れる。実際には、前進駆動デバイスは、マガジン内に搭
載された釘リボンをステップ的に前進駆動し、リボンの
中の最初の釘を釘打チャネルに配置する。釘打チャネル
においては、釘は、打付ブレードによって、力強く打ち
付けられる。

【０００５】上記の釘打ツールにおいて使用される釘リ
ボンは、現在、様々な形態で製造されている。

【０００６】特に、ヘッドが丸い釘の場合には、複数の
釘を保持し得るよう構成された一連のクリップを形成す
るような形状とされたプラスチックストリップからなる
リボンが、知られている。図５の例に示されているよう
に、複数の釘１０は、各ヘッド１１の近傍に位置したス
トリップ１２によって保持されている。この場合、スト
リップ１２は、適切に離間して２つの箇所によって釘１
０を個別的に保持するようなクリップ１３を形成してい
る。

【０００７】他の従来技術においては、複数の釘は、こ
れら釘の一方側に溶着された２つの細い金属ワイヤによ
って互いに堅固に連結されている。

【０００８】釘リボンは、釘打ツールのマガジン内に適
切に案内されなければならない。特に、チューブによっ
て形成された釘打チャネルに対して釘を供給するための
領域へと、適切に案内されなければならない。

【０００９】この目的のために、プラスチックストリッ
プによって保持されている釘リボンが使用されている場
合には、マガジンには、内部に、例えば、プラスチック
ストリップがスライド式に挿入されるスロット型ガイド
が設けられている。

【００１０】これとは違って、溶着された２つの金属ワ
イヤによって釘リボンが保持されている場合には、金属
ワイヤが、マガジンによって形成された対応グルーブの
内部をスライドする。

【００１１】したがって、両方のタイプの釘リボンを使
用可能とするためには、プラスチックストリップによっ
て保持された釘リボンが使用されている場合には、例え
ば、マガジンに対して取り付けられる着脱式ガイドとい
ったような、適切なアダプタを使用することが必要であ
る。

【００１２】このことは、当然のことながら、釘打ツー
ルの構造を複雑なものとし、破損や誤動作のリスクを増
加させる。また、釘リボンのタイプを変更するような場
合には、釘打ツールの使用を困難なものとする。

【００１３】

【課題を解決するための手段】本発明の目標は、プラス
チックストリップによって保持された釘リボンを使用し
ているときであっても溶着された金属ワイヤによって保
持された釘リボンを使用しているときであっても、いず
れの場合においても、釘打チャネルに対して釘を最適に
供給し得るような、圧縮空気タイプの釘打ツールを提供
することによって上記課題を解決することである。

【００１４】この目標に鑑み、本発明の目的は、根本的
に単純であり、また、動作が明確に信頼性高いものであ
り、さらに、使用に際して融通のきくような、圧縮空気
タイプの釘打ツールを提供することである。

【００１５】上記の目標および目的は、本発明による圧
縮空気を利用するタイプの釘打ツールであって、前部領
域に存在するチューブに沿って釘打チャネルが形成され
ているボディと；このボディ内に収容されかつ釘打チャ
ネルと協働し得るよう構成された打付ブレードを、駆動
するための駆動手段と；ボディに対して堅固に固定され
ているとともに、釘打チャネルに対して連通し、さら
に、釘からなるリボンを内部に収容し得るよう構成され
た、マガジンと；を具備してなり、釘は、マガジンに関
連した前進駆動デバイスによる駆動のもとに、釘打チャ
ネルに対して個別的に供給されることを意図されたもの
であり、釘打チャネル内に連通するスロットが、釘打チ
ャネルに対しての釘の供給領域に形成されていて、釘
は、それぞれのヘッドが、スロットに沿って案内される
ようになっていることを特徴とする釘打ツールにより達
成される。

【００１６】

【発明の実施の形態】本発明の詳細は、添付図面におい
て非制限的に例示された、圧縮空気による釘打ツールの
好ましい実施形態の詳細な説明により、明瞭となるであ
ろう。

【００１７】図１は、本発明による圧縮空気タイプの釘
打ツールを全体的に示す側面図である。図２は、釘打ツ
ールの釘打チャネル内へと釘を供給するための領域を詳
細に示す側面図であって、領域の内部を図示するために
カバーが取り外された状態が示されている。図３および
図４は、図１におけるIII−III断面およびIV−IV断面の
それぞれを示す断面図である。

【００１８】図面において、参照符号１は、釘１０を打
ち付け得るよう構成された、圧縮空気タイプの釘打ツー
ルを全体的に示している。

【００１９】釘打ツール１は、従来と同様に、圧縮空気
供給ホースが接続されるべきハンドル３の上方に配置さ
れたボディ２によって構成されている。図示しないもの
の、ボディ２の内部には、打付ブレードをピストン状に
駆動するための駆動手段が収容されている。打付ブレー
ドは、釘打ツールのボディ２の前部領域に固定されたヘ
ッド６から突出しているチューブ５に沿って形成された
釘打チャネル４（図４参照）に対して係合し得るよう構
成されている。

【００２０】複数の釘１０は、釘打ツールに対してハン
ドル３の下方において堅固に固定されたマガジン７か
ら、釘打チャネル４へと、供給される。マガジン７の内
部においては、巻回された釘リボンが、収容されてい
る。

【００２１】複数の釘１０は、釘打チャネル４へと、マ
ガジン７に関連した公知の前進駆動デバイス８の動作の
もとに、個別的に供給される。前進駆動デバイスには、
空気圧シリンダにより構成されたアクチュエータ９ａの
駆動によって、釘リボンに対して作用するラチェットシ
ステム９が設けられている。実際には、デバイス８のラ
チェットシステム９は、マガジン７内に搭載された釘リ
ボンをステップ的に前進駆動し、リボンの中の最初の釘
を釘打チャネル４に配置する。釘打チャネル４において
は、釘は、打付ブレードによって打ち付けられる。

【００２２】係止デバイス１４は、前進駆動デバイス８
と協働するものであって、釘１０からなるリボンの弾性
復帰を阻止し得るよう構成されている。係止デバイス１
４には、支点１６上にヒンジ連結されたレバー１５が設
けられている。レバー１５は、釘リボンに対して係合し
得るよう構成されていて、スプリング１７によって弾性
的に駆動される。

【００２３】係止デバイス１４は、回転軸１９によって
釘打ツールのチューブ５に関節結合されたカバー１８に
よって支持されている。カバー１８は、カバー１８の座
内に案内されていて対応するスプリング２１によって弾
性的に駆動されるピン２０により、閉塞状態にロックす
ることができる。スプリング２１によってヘッド６の孔
６ａ内に係合しているピン２０は、案内座の長さ方向ス
ロットを通して、ピン２０から突出しているレバー２０
ａを操作することによって、係合を解除することができ
る。

【００２４】カバー１８は、チャネル２２を形成してお
り、チャネル２２は、特に図３に示すように、実質的に
台形の外形形状とされるとともに、釘１０を保持したプ
ラスチックストリップ１２を内部に案内し得るよう構成
されている。

【００２５】釘打チャネル４に対する供給時には、釘１
０は、カバー１８によって閉塞されているプレート２４
内に形成されたスロット２３に沿ってそれぞれのヘッド
１１の一部が案内されることにより、案内される。都合
のいいことに、この場合、プレート２４は、釘打ツール
のチューブ５に対して一体的に形成されている。

【００２６】スロット２３は、釘打チャネル４に対して
連通している。

【００２７】釘１０のヘッド１１のうちの、プレート２
４とは反対側においてスロット２３から突出している部
分は、カバー１８のエッジを形作っているとともに上側
領域においてチャネル２２を規定している（図３）ウィ
ング２５に対して当接するようにして案内される。

【００２８】釘打ツールの操作は、上記説明によって容
易に理解することができる。

【００２９】マガジン７内に挿入された釘１０からなる
リボンは、プレート２４とカバー１８との間における、
釘打チャネル４に対しての釘１０の供給領域において、
巻きが解かれる。この場合、カバー１８は、チューブ５
回りに回転されて、ピン２０によってロックされてい
る。

【００３０】供給領域においては、釘は、スロット２３
とそれぞれのヘッド１１との係合によって、さらに、カ
バー１８のウィング２５に対するスライドによって、ス
ロット２３に沿って案内される。

【００３１】この実施形態においては、釘１０がプラス
チックストリップ１２によって保持されているかあるい
は溶着ワイヤによって保持されているかにかかわらず、
釘打チャネル４内への、釘１０の正確な供給が保証され
る。

【００３２】特に、この解決手段であると、プラスチッ
クストリップによって保持されている釘リボンが使用さ
れている場合、着脱アダプタを使用する必要がないこと
に注意されたい。この場合、ストリップは、カバー１８
によって形成されたチャネル２２に沿って移動する。

【００３３】プラスチックストリップによって保持され
て釘リボンを使用している場合と溶着タイプの金属ワイ
ヤによって保持された釘リボンを使用している場合との
双方の場合において、釘打チャネル内への釘の最適な供
給をもたらすという課題は、このように、簡単な方法に
よって解決される。

【００３４】本発明の実用的な実施形態においては、使
用材料、形状、および、寸法は、要求に応じて任意に変
更することができる。

【００３５】本発明が優先権を主張するイタリア国特許
出願第Ｂ０９８Ａ０００００５号の内容は、参考のため
ここに組み込まれる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明による圧縮空気タイプの釘打ツールを
全体的に示す側面図である。

【図２】 釘打ツールの釘打チャネル内へと釘を供給す
るための領域を詳細に示す側面図であって、領域の内部
を図示するためにカバーが取り外された状態が示されて
いる。

【図３】 図１におけるIII−III断面を示す断面図であ
る。

【図４】 図１におけるIV−IV断面を示す断面図であ
る。

【図５】 釘リボンの一例を示す図である。

【符号の説明】

１ 釘打ツール ２ ボディ ４ 釘打チャネル ５ チューブ ７ マガジン ８ 前進駆動デバイス １０ 釘 １１ ヘッド １２ プラスチックストリップ １８ カバー ２２ チャネル ２３ スロット ２４ プレート ２５ ウィング

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 圧縮空気による釘打ツールであって、 前部領域に存在するチューブ（５）に沿って釘打チャネ
   ル（４）が形成されているボディ（２）と、 該ボディ内に収容されかつ前記釘打チャネル（４）と協
   働し得るよう構成された打付ブレードを、駆動するため
   の駆動手段と、 前記ボディ（２）に対して堅固に固定されているととも
   に、前記釘打チャネル（４）に対して連通し、さらに、
   釘（１０）からなるリボンを内部に収容し得るよう構成
   された、マガジン（７）と、を具備してなり、 前記釘は、前記マガジン（７）に関連した前進駆動デバ
   イス（８）による駆動のもとに、前記釘打チャネル
   （４）に対して個別的に供給されることを意図されたも
   のであり、 前記釘打チャネル（４）内に連通するスロット（２３）
   が、前記釘打チャネル（４）に対しての前記釘の供給領
   域に形成されていて、前記釘（１０）は、それぞれのヘ
   ッドが、前記スロット（２３）に沿って案内されるよう
   になっていることを特徴とする釘打ツール。
2. 【請求項２】 前記釘（１０）のヘッド（１１）を案内
   するための前記スロット（２３）は、前記チューブ
   （５）に関連したプレート（２４）でありかつ前記チュ
   ーブ（５）に対してヒンジ結合されたカバー（１８）に
   よって閉塞されるよう構成されたプレート（２４）内に
   形成され、 前記釘（１０）からなるリボンは、前記プレート（２
   ４）と前記カバー（１８）との間において、巻きが解か
   れることを特徴とする請求項１記載の釘打ツール。
3. 【請求項３】 前記釘（１０）の前記ヘッド（１１）
   は、前記プレート（２４）から突出しており、その突出
   した部分は、前記カバー（１８）のエッジ（２５）に対
   して当接することにより案内されることを特徴とする請
   求項２記載の釘打ツール。
4. 【請求項４】 前記エッジは、ウィング（２５）を形成
   し、 該ウィングは、前記釘（１０）を保持したプラスチック
   ストリップ（１２）を案内し得るよう構成されたチャネ
   ル（２２）を形成していることを特徴とする請求項３記
   載の釘打ツール。