JPH11253239A - 天板の高さ調整装置 - Google Patents

天板の高さ調整装置

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JPH11253239A
JPH11253239A JP24093198A JP24093198A JPH11253239A JP H11253239 A JPH11253239 A JP H11253239A JP 24093198 A JP24093198 A JP 24093198A JP 24093198 A JP24093198 A JP 24093198A JP H11253239 A JPH11253239 A JP H11253239A
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JP24093198A
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Yoichi Suzuki
陽一 鈴木
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Kokuyo Co Ltd
Original Assignee
Kokuyo Co Ltd
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    • AHUMAN NECESSITIES
    • A47FURNITURE; DOMESTIC ARTICLES OR APPLIANCES; COFFEE MILLS; SPICE MILLS; SUCTION CLEANERS IN GENERAL
    • A47BTABLES; DESKS; OFFICE FURNITURE; CABINETS; DRAWERS; GENERAL DETAILS OF FURNITURE
    • A47B2200/00General construction of tables or desks
    • A47B2200/0035Tables or desks with features relating to adjustability or folding
    • A47B2200/004Top adjustment
    • A47B2200/0042Height and inclination adjustable desktop, either separately or simultaneously

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 天板の昇降機構を簡易な構成とし、少ない労
力で天板の昇降作業を行うことのできるようにするこ
と。 【解決手段】 天板11とフレーム12との間に昇降機
構13が設けられている。この昇降機構13は、天板1
1の下面側に位置するスライド部材20と、フレーム1
2に固定されてスライド部材20を上下方向に移動可能
に案内するガイド部材21と、このガイド部材21とス
ライド部材20とを所定の高さ位置で相互に係合させる
係合手段22と、天板11の傾斜を許容する角度変位許
容手段24とを備えて構成されている。天板11は、左
右両側を交互に昇降させることができ、任意の高さ位置
で水平若しくは傾斜姿勢に設定可能である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は天板の高さ調整装置
に係り、更に詳しくは、天板の平面積サイズが大きくて
も単独作業で容易に昇降操作することのできる簡易型の
高さ調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、学習机等においては、これを
使用する者の成長に合せて天板の高さ調整を可能とした
高さ調整装置が知られている。この種の装置としては、
例えば、天板の裏面側中央部に設けられたハンドル操作
可能な回転部材と、この回転部材を中心として放射方向
に延びるアームを含む複数のリンク機構と、各リンク機
構の先端側に連結されるとともに、前記回転部材の操作
で上下方向に沿う軸方向長さが伸縮可能に設けられた脚
部材とを備えて構成されている。このような構造によれ
ば、前記ハンドルの回転操作を行うことにより天板の高
さを任意に変更することができ、これを使用する者の背
丈に応じて最適な高さを可変、設定することができる。
【0003】また、ガススプリング装置を天板の幅方向
中心部に設け、このガススプリングの伸長長さを変化さ
せることによって天板の高さ位置を上下に調整可能とす
る机も市販されている。
【0004】更に、その他の高さ調整装置としては、天
板の裏面外周寄りに脚部材を複数設ける一方、当該脚部
材を上下方向に沿って高さ位置調整可能とするねじ穴を
側板に設け、側板の任意の高さ位置で脚部材をねじ固定
可能とした構成等も知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前述し
たハンドル昇降タイプの装置は、装置全体が極めて大掛
かりなものになるととともに、組み立て工程も複雑とな
り、装置自体の製造コストが机の製品価格として大きく
反映されてしまうという経済的な不利益を招来する。ま
た、天板の昇降操作は、天板の下に潜りこんでハンドル
を回転させるものであるため、操作に際して無理な姿勢
を余儀なくされるのみならず、天板の昇降量も僅かずつ
となり、作業性が悪いという不都合がある。
【0006】また、ガススプリング装置を採用した構成
では、ガススプリングの鉛直線に沿う上方から力を付与
して天板を下げるのが標準であるため、天板の端部に重
量物が載置されている場合に、ガススプリングの軸に偏
荷重が作用し、天板の昇降動作をスムースに行えなくす
るという不都合がある。この場合、天板の端部を下面側
より支えて天板を水平姿勢に保って偏荷重を相殺しつつ
天板の中心領域を上方より力を付与しなければならな
い。これがため、ガススプリング装置を用いた机は、天
板が比較的に幅の狭いものに制限される他、やや幅広タ
イプの天板の場合には左右に支柱を設けて補助しなけれ
ばならないという制限がある。
【0007】更に、脚部材と側板との固定タイプのもの
にあっては、高さ調整を行う毎に各脚部材を側板に固定
するねじの着脱が必要となって作業が面倒になるばかり
でなく、天板の平面積サイズが大型となる場合には、単
独作業が困難になるという不都合がある。
【0008】
【発明の目的】本発明は、このような不都合に着目して
案出されたものであり、その目的は、簡易な構造によっ
て天板の昇降機構を構成できるとともに、少ない労力で
天板の昇降作業を行うことのできる高さ調整装置を提供
することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明は、天板と、この天板を支持する支持体と、
前記天板と支持体との間に設けられた昇降機構とを備
え、前記昇降機構は、前記天板の下面側に配置されて上
下方向に移動可能な移動手段と、この移動手段と天板と
の間に配置されるとともに、前記天板の片側に昇降力を
付与したときに当該天板の傾斜姿勢を許容する角度変位
許容手段とを備えて構成される、という構成を採ってい
る。このような構成により、天板は、全体的に略水平姿
勢を保ったまま昇降させることができる他、水平面に対
してジグザグとなる傾斜姿勢を経て天板を昇降させるこ
とができるようになる。従って、特に、天板の平面積が
大きいタイプの机、テーブルの場合であっても、難なく
単独作業によって天板の高さ位置を調整することが可能
となる。
【0010】前記移動手段は、天板の下面側に位置する
略鉛直方向に延びるスライド部材と、前記支持体に固定
されるとともに前記スライド部材を上下方向に移動可能
に案内するガイド部材とにより構成でき、このガイド部
材に対するスライド部材の高さ位置を調整可能な係合手
段を設けることによってスライド部材を所定の高さ位置
でガイド部材に固定可能とする構成も採用される。
【0011】また、前記移動手段としてガススプリング
装置も採用される。この構成では、ガススプリング装置
の操作レバーを適宜操作することで、ガススプリング装
置全体の長さを伸長させることが可能となる。この際、
天板の昇降は、ガススプリング装置自体の動作によって
極めて容易に行えるとともに、高さ位置をアナログ的に
高精度に調整することもできる。
【0012】
【発明の実施の形態】本発明における角度変位許容手段
は、前記天板とスライド部材との間に介装され、前記天
板又はスライド部材の何れか一方の前後二箇所位置にそ
れぞれ設けられた各一対のブラケットと、何れか他方に
設けられた軸部材とを含み、少なくとも片側の一対のブ
ラケットには、天板の左右方向に沿って延びるスロット
穴が形成されて前記軸部材を受容可能とし、前記天板の
片側を傾斜させたときに前記軸部材がスロット穴に対し
て相対変位して天板の傾斜を許容する、という構成を採
ることが好ましい。この構成において、スロット穴が設
けられている側の天板の一端側を昇降させようとしたと
きに、当該一端側は、移動手段の軸線に対して内側に次
第にシフトする円弧軌跡を描くこととなる。そして、こ
の円弧軌跡に沿う移動は、前記軸部材がスロット穴に受
容されている位置をスロット穴の延出方向に沿って相対
的に変位することによって許容されることとなる。
【0013】また、前記昇降機構は、前記天板の長手方
向両側における複数箇所にそれぞれ並設され、隣設する
各昇降機構の係合解除レバーが相互に連結される、とい
う構成を採っている。このような構成とすれば、片側に
複数の昇降機構を設けても、何れか一の昇降機構におけ
る係合解除レバーを所定操作するだけで、これに隣設す
る昇降機構の爪部材の係合部位を後退動作させることが
でき、片側に複数の昇降機構を設けた場合でも操作労力
に負担を伴うことなく天板を下降させることができる。
【0014】更に、前記係合手段は、前記スライド部材
の移動方向に一定間隔おきに複数形成した係止部と、前
記ガイド部材に回転自在に支持され、前記移動方向への
移動時にのみ係止部に係合可能な係合爪を有するロック
レバーと、係合爪が係止部に係合するようにロックレバ
ーを常時付勢する弾性部材とを備えて構成するとよい。
この際、スライド部材が最上昇位置に移動したときに、
前記係合爪が係止部に係合しない退避位置にロックレバ
ーを保持し、スライド部材が最下降位置に移動したとき
に前記ロックレバーを開放するレバー位置切換え手段を
更に含むようにするとよい。このように構成すると、ス
ライド部材を最上昇位置に移動させると、レバー位置切
換え手段によりロックレバーが退避位置に保持され、ロ
ックレバーの係合爪がスライド部材の係止部に係合しな
くなり、この状態でスライド部材を最下降位置まで移動
することが可能となる。また、最下降位置までスライド
部材を移動させると、レバー位置切換え手段によりロッ
クレバーが解放され、この状態で、スライド部材を上昇
させると、ロックレバーの係合爪がガイド部材の係止部
を「カチカチ」という音をもって順次乗り越えて、スラ
イド部材を最上昇位置まで移動させることが可能とな
る。この際、最上位位置に移動するまでにおいて、スラ
イド部材を下降させようとすると、ロックレバーの係合
爪が最寄りの係止部に係合して、それ以上スライド部材
を下降させることができなくなり、これにより、スライ
ド部材の高さ位置が決定されることとなる。
【0015】また、前記スライド部材を移動させたとき
に前記ガイド部材より露出する部分にスライド部材の移
動量を表示する表示部を設けるとよい。これにより、ス
ライド部材の移動量が表示部に順次表示されるので、ス
ライド部材の移動量ひいては天板の高さを的格に把握す
ることが可能となる。
【0016】更に、前記係止部のピッチを、前記スライ
ド部材の最上昇位置直前において大きく設定する、とい
う構成も採用することができる。これにより、スライド
部材の最上昇位置直前において、一定距離に亘り、ロッ
クレバーの「カチカチ」とした音がしなくなるため、最
上昇位置の直前であることを確実に把握できるようにな
り、最上昇位置までスライド部材を不用意に移動させて
ロックレバーが退避位置に保持されてしまう虞を防止す
ることができる。
【0017】また、前記ロックレバーの上端に、上下方
向に沿うスリットが形成される一方、前記ガイド部材に
はロックレバーを退避位置に回動したときに前記スリッ
トに差し入れられる係合片を備えたスライダーが設けら
れるとともに、前記スライド部材の最上昇位置付近で前
記ロックレバーを退避位置へ回動させる押圧部と、押圧
部にてロックレバーを退避位置に回動したときに前記ス
リットに係合片を差し入れる操作段部が形成される、と
いう構成も採っている。このように構成すると、スライ
ド部材に形成した押圧部でロックレバーを退避位置へ強
制的に回動させ、この状態でロックレバーのスリットに
スライダーの係合片を差し入れるので、傾斜面及びそれ
に連なる受面を利用してロックレバーを退避位置へ回動
させて退避位置に保持する場合と比較して、ロックレバ
ーを退避位置に保持するときの作動が安定し、係合片が
スリットから不用意に離脱することを確実に防止でき
る。
【0018】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。なお、以下の説明において、「左右」とは図
1を基準として用い、「前後」とは図1中紙面直交方向
に沿う方向を基準とする。従って、手前側が「前」とな
る一方、奥行側が「後」となる。
【0019】[第1実施例]図1には、天板の高さ調整
装置が机に適用された第1の実施例に係る概略正面図が
示され、図2には、その概略右側面図が示されている。
これらの図において、机10は、天板11と、この天板
11の左右両側を支持する支持体としてのフレーム12
とを備えて構成されている。天板11は、図1中、左右
幅が前後幅(紙面直交方向幅)よりも長い方形の平面形
状を備えており、この天板11の左右方向すなわち長手
方向両側には、天板11の平面高さ位置を適宜変更する
ための昇降機構13がそれぞれ配置されている。
【0020】前記支持体を構成するフレーム12は、複
数本の角柱材を縦横に組み合わせることによって形成さ
れており、具体的には、図2に示されるように、前後
(図2中左右)一対の起立フレーム部材12A,12A
と、これら起立フレーム部材12A間の上下両端にそれ
ぞれ掛け渡された一対の横行フレーム部材12B,12
Bと、上端の横行フレーム部材12Bよりもやや下方位
置で起立フレーム部材12A間に掛け渡された中間横行
フレーム部材12Cと、図1に示されるように左右に位
置する各起立フレーム部材12Aの上端間に掛け渡され
た前後一対の連結フレーム部材12Dとにより構成され
ている。ここで、机10の後部側における左右一対の起
立フレーム部材12A間には、図1に示されるように、
正面から見てX状となる補強部材15が固定されてい
る。
【0021】前記昇降機構13は、天板11の左右両側
において、各二個を一組として左右両側に一対の関係を
なすように相対配置されている。本実施例における昇降
機構13,13は、図1中左側に位置する昇降機構13
と右側に位置する昇降機構13が一部構成を若干相違す
るだけであり、従って、以下においては、図1中、右側
前部位置に配置された昇降機構13を示した図3を参照
しながら説明する。
【0022】この昇降機構13は、天板11の下面側に
位置して当該天板を昇降可能に支える移動手段としての
スライド部材20と、前記フレーム12に固定されると
ともにスライド部材20を上下方向に移動可能に案内
し、且つ、当該スライド部材20と共に移動手段を構成
するガイド部材21と、前記スライド部材20とガイド
部材21とを相互に係脱自在としてスライド部材20の
高さ位置を段階的に調整可能とする略ラチェット構造の
係合手段22と、天板11とスライド部材20との間に
設けられた角度変位許容手段24とを備えて構成されて
いる。
【0023】前記スライド部材20は、図4に分解して
示されるように、横断面形状がコ字状となる第1及び第
2の角材27,28により構成され、これらの開放側を
相対するように組み合わせてねじ29で連結することで
一本の角柱形状をなすように設けられている。第1及び
第2の角材27,28には、それらを組み合わせた状態
で略水平な軸線方向に沿って穴27A,28Aが穿設さ
れており、これらの穴27A,28A間には、係合手段
22を構成する爪部材31を回転可能に支持するピン3
3が掛け渡されるようになっている。第1の角材27に
おいて、前記穴27Aよりも若干下方位置には、ねじり
コイルばね35の一端側を係止させるための係合ブロッ
ク37が設けられている一方、第2の角材28の側端面
には爪部材31の前端31Aが外側に突出可能となる角
穴39が形成されている。また、第2の角材28の上端
部分は、上向きに開放するコ字状の切欠部40が形成さ
れており、この切欠部40を通じて板状の係合解除レバ
ー41の上部屈曲片42がスライド部材20の外側に突
出可能となっている。なお、ここでは図示省略している
が、第1の角材27にも前記角穴39と対応する角穴が
形成されている。
【0024】前記爪部材31は、前端31Aから上縁に
連なる部分が傾斜縁31Bとされているとともに、前端
31Aから後端垂直縁の下端に連なる部分が水平縁31
Cとされて側面視略台形となる形状に設けられている。
また、上縁部分には、凹状の切欠部31Dが形成されて
おり、この切欠部31Dに前記ねじりコイルばね35の
他端となる上端側が係止し、当該ねじりコイルばね35
によって爪部材31の前端31Aが常時は各穴39から
突出するように付勢されている。また、爪部材31の中
央後部寄りにはスロット穴31Eが穿設され、当該スロ
ット穴31Eには、前記係合解除レバー41の上下方向
中央部に穿設された穴41Aを貫通するピン43が挿通
可能に設けられており、これにより、係合解除レバー4
1の屈曲片42を上方へ引き上げたときに、前記ねじり
コイルばね35の付勢力に抗して爪部材31を回転させ
て前端31Aを後退位置に変位させることが可能となっ
ている。なお、図2に示されるように、隣設する昇降機
構13において、係合解除レバー41の屈曲片42,4
2間は、連結軸44によって相互に連結されている。
【0025】前記スライド部材20の上端には、前後方
向に延びる支持プレート45が、また、支持プレート4
5の上面側には、ロッドバー46が、溶接若しくは適宜
なねじを介してそれぞれ固定され、このロッドバー46
の両端が天板11の下面に固定されるL字ブラケット4
7に係合するように設けられている。L字ブラケット4
7は、その垂下面48が天板11の左右方向に沿う姿勢
でねじ49を介して天板11に固定される。また、垂下
面48には、同様に左右方向に延びる細長いスロット穴
50が形成され、このスロット穴50内に前記ロッドバ
ー46の両端部が挿通されるようになっている。ここに
おいて、前記ロッドバー46及びスロット穴50等によ
り角度変位許容手段24が構成されている。
【0026】前記ガイド部材21は、横断面形状が略C
字状となる角柱ブロック52と、この角柱ブロック52
の内面側に配置された角リング状の滑り部材53とによ
り構成されている。角柱ブロック52は、その内側空間
が前記スライド部材20を挿通できる大きさに設けられ
ており、滑り部材53の存在下でスライド部材20の滑
らかな昇降を実現できるように設けられている。角柱ブ
ロック52の固定は、底部52Aを横行フレーム部材1
2B及び中間横行フレーム部材12Cに適宜なねじを介
して行われるが、必要に応じて溶接等の手段によっても
よい。また、角柱ブロック52の側面部分には、上下方
向に沿って所定間隔毎に係合穴としての角穴54が形成
され、この角穴54に前記爪部材31の前端31Aが出
没可能となっている。ここにおいて、前記爪部材31及
びガイド部材21の角穴54とにより係合手段22が構
成されている。
【0027】なお、図1中、左側に位置する昇降機構1
3の角度変位許容手段24は、ロッドバー46の端部を
受容する穴が丸穴56となっているだけで、その他の構
成は右側に位置する昇降機構13と同一の構造となって
いる。
【0028】次に、前記第1の実施例における天板11
の高さ調整要領について、図5をも参照しながら説明す
る。
【0029】図5に示されるように、天板11の右端を
掴んでこれに上昇力を付与すると、前記爪部材31の前
端31Aが対応する角穴54の上部端縁に当接し、ピン
33位置を回転中心として前下がり状態となって突出位
置から後退変位する。従って、上昇力を付与するだけで
前端31Aと角穴54との係合が解除されてスライド部
材20を上昇させることができる。この際、爪部材31
において、係合解除レバー41との連結のために用いら
れているピン43の挿通用穴はスロット穴31Eである
ため、ピン43とスロット穴31Eとの相対位置が変化
することによって爪部材31の回転動作は支障なく行え
ることとなる。
【0030】前記上昇力の付与により、天板11の右側
は、図5中左側の昇降機構13におけるロッドバー46
を回転中心として変位する。この左側のロッドバー46
の回転中心は、軸線位置が不変となっており、天板11
の右側が上昇するにつれて、右側の昇降機構13におけ
るスロット穴50が、その円弧軌跡に従って仮想鉛直線
の内側に次第に変位することとなり、ロッドバー46と
の相対位置を変位し、これによって、天板11の傾斜が
許容される。
【0031】この後、作業者は、机10の左側に回って
天板11の左側に上昇力を付与すると、前述と同様の動
作にて左側のスライド部材20が上昇位置に変位できる
こととなる。なお、同作業は、右側及び左側に回り込ま
ないで、天板11の長辺に対向して立ったままでも行う
ことができる。従って、例えば、既に上昇位置にある天
板11の右側の高さに合せれば、当該高さ位置で天板1
1を水平姿勢に位置決めすることができる。勿論、それ
よりも高い位置に天板11を上昇させたい場合には、右
側の位置よりも高い位置まで天板11の左側を持ち上げ
ればよく、その後に天板11の右側を上昇させればよ
い。また、天板11の右側と左側の高さが異なるように
天板11全体を傾斜姿勢とすることもできる。この傾斜
姿勢とした場合には、例えば、製図作業用として好適に
利用できる。
【0032】この一方、天板11の高さを下げたい場合
には、左右二個ずつ設けられた昇降機構13の何れか一
方の係合解除レバー41を引き上げるようにすればよ
い。これにより、隣設する昇降機構13の係合解除レバ
ー41にも引き上げ力が伝達され、各係合解除レバー4
1に連結されている爪部材31の後部を上昇させて前端
31A位置を回転させながら後退移動させることがで
き、角穴54との係合を解除することができる。そし
て、所望の高さ位置まで天板11を降下させた位置で、
係合解除レバー41の引き上げ力を解除すれば、前端3
1Aを低位置の角穴54に再び係合させることができ
る。
【0033】このように、第1の実施例では、天板11
の高さ調整を行うにあたり、天板の外側位置でこれに上
昇力若しくは下降力を付与することで高さ調整が可能と
なり、特に、大型の天板を採用した場合には、高さ調整
を左右交互に行うことで単独にて作業を行えるという効
果を得ることができる。
【0034】[第2実施例]次に、本発明の第2の実施
例を図6及び図7を参照しながら説明する。なお、以下
の説明において、前記第1の実施例と同一若しくは同等
の構成部分については同一符号を用いるものとし、説明
を省略若しくは簡略にする。
【0035】この第2の実施例は、移動手段としてガス
スプリング装置60を採用したところに特徴を有する。
すなわち、床面に設置する左右一対の支持体としてのベ
ース61と、天板11の両側下面との間にガススプリン
グ装置60が対称位置に配置され、これらのガススプリ
ング装置60と天板11の左右下面側との間に角度変位
許容手段24,24がそれぞれ設けられている。
【0036】前記ガススプリング装置60は、実質的
に、公知のガススプリング装置と同様の構造体によって
構成することができる。具体的には、前記ベース61に
立設された外筒62と、この外筒62内に軸受スリーブ
63を介して収容された筒状のガススプリング64とを
含んで構成されている。ガススプリング64は、その下
端側に進退ロッド65を備えており、当該進退ロッド6
5の下端は、外筒62内に固定されたプレート67及び
当該プレート67上のゴム68を貫通した状態で、Cリ
ング69等を介して固定されている。また、ガススプリ
ング64の上端には、プッシュバルブ70が設けられて
おり、このプッシュバルブ70は、ガススプリング64
の上部と角度変位許容手段24とを連結する天板受け具
71に支持された操作レバー72によって押動操作可能
に設けられている。ここで、天板受け金具71は、その
上端がロッドバー46に固定されている他、前記天板1
1の前端中央部には、当該天板11の水平精度を目視確
認可能とする水準器73が設けられている。水準器73
は、特に限定されるものではないが、内部に液体が充填
された容器に水平線を付したものが用いられ、この水平
線と液面との位置関係に基づいて水平精度が把握可能と
なっている。なお、図6中、符号75,76は連結桟を
示し、符号77はアジャスタを示す。その他の構成は、
実質的に、前記第1の実施例と同一である。
【0037】前記第2の実施例における天板11の昇降
要領は、前述した操作レバー72を操作してプッシュバ
ルブ70を押圧するだけでガススプリング64が軸方向
に上昇若しくは下降でき、プッシュバルブ70の押圧を
解除した位置で、ガススプリング64の高さ位置を固定
することができる。
【0038】従って、このような第2の実施例によれ
ば、天板11の高さをガススプリング64の許容移動ス
トロークの範囲内で、無段階に高さ調整することがで
き、前記第1の実施例に比べて、より微細な精度で高さ
を可変、設定することができる。この際、左右のガスス
プリング64の高さは無段階であるため、天板11の水
平精度を水準器73によって確認すればよく、これによ
って、天板11の左右高さを一致させることができる。
【0039】[第3実施例]図8ないし図15には、本
発明の第3の実施例が示されている。この実施例は、昇
降装置を支持体に内装するとともに、角度変位許容手段
を個々に独立させ、且つ、天板の傾斜方向が前後となる
ようにしたものである。すなわち、図8に示されるよう
に、机100は天板101と、支持体を構成する四本の
外筒102と、これら外筒102と天板101との間に
設けられた昇降機構103と、この昇降機構103と天
板101との間に設けられた角度変位許容手段104と
を備えて構成されている。
【0040】昇降機構103は、図8〜図15に示され
るように、天板101の下面側に略鉛直方向に延びる移
動手段としてのスライド部材111と、前記外筒102
内に収容されてスライド部材111を上下方向に案内す
るとともに、前記スライド部材111と共に移動手段を
構成するガイド部材112と、スライド部材111の下
降方向への移動を規制するロックレバー121を有する
係合手段120と、ロックレバー121を退避位置に位
置切換えするレバー位置切換え手段130とを備えてお
り、スライド部材111の上端部は角度変位許容手段1
04を介して天板101の下面に固定されてスライド部
材111を上方へ伸ばして天板101の高さを調整でき
るように構成されている。
【0041】スライド部材111及びガイド部材112
は、金属板をプレス形成して製作したもので、十分な強
度が確保できるように、図11に示されるような断面形
状に形成され、その一側には上下方向に細長い開口11
1A、112Aが連続的に形成されている。但し、スラ
イド部材111及びガイド部材112としては、前記第
1の実施例と同様に横断面コ字状や、或いは、閉断面の
ものを利用することも可能である。
【0042】ガイド部材112の上端部には摩擦抵抗の
少ない樹脂材料からなる上部案内部材113が固定さ
れ、スライド部材111の下端部には摩擦抵抗の少ない
樹脂材料からなる下部案内部材114が固定され、スラ
イド部材111は上下の案内部材113,114を介し
て上下移動自在にガイド部材112に保持されている。
案内部材113,114としては、ローラやベアリング
などからなるものを採用してもよい。
【0043】ガイド部材112の上端近傍部の内面には
ストッパー片115(図13(B)参照)が固定され、
スライド部材111の下端近傍部にはストッパーピン1
16が挿通固定されており、ストッパーピン116がス
トッパー片115に当接することで、図13(B)に示
されるように、スライド部材111の上限位置が規制さ
れている。但し、ガイド部材112を内側へ切り起こし
たり、スライド部材111を外側へ切り起こし、この切
り起こし部分をストッパー片115やストッパーピン1
16として作用させてもよい。
【0044】スライド部材111の下端部には内側へ折
曲してなる受圧部111Bが形成され、受圧部111B
の下面には緩衝材117が固定され、ガイド部材112
の下端近傍部には支持ピン118が挿通固定され、緩衝
材117を介して受圧部111Bが支持ピン118に受
け止められることで、図12に示されるように、スライ
ド部材111が下限位置に保持される。
【0045】次に、スライド部材111とガイド部材1
12との間に設けられた係合手段120について説明す
る。
【0046】図9に示されるように、ガイド部材112
の側壁には角孔状の係止部122が、最も上側に位置す
る係止部122A以外は上下方向に一定ピッチP1おき
に形成され、最も上側に位置する係止部122Aとその
下側の係止部122B間のピッチP2はピッチP1より
も大きくなるように設定されている。係止部122とし
ては、強度面では多少不利になるが、ガイド部材112
の側縁部に切欠状に形成してもよい。
【0047】図9及び図10に示されるように、スライ
ド部材111の下端近傍部には両側に屈曲部123A,
123Bを有する支持板123が固定され、支持板12
3の途中部にはスライド部材111に固定されたカバー
部材124が外装され、支持板123の一方の屈曲部1
23Aには切欠部123Cが形成され、カバー部材12
4には切欠部123Cに対応する位置にスリット124
Aが形成されている。
【0048】支持板123とカバー部材124間にはロ
ックレバー121が設けられ、ロックレバー121は、
支持板123とカバー部材124に両端支持させたピン
部材125を介して、図12に示されるロック位置と図
13(A)に示される退避位置とに回動自在に支持され
ている。ロックレバー121と支持板123間にはロッ
クレバー121をロック位置側へ常時付勢する引張コイ
ルバネからなる弾性部材126が設けられ、ロックレバ
ー121は、その当接面121Aが他方の屈曲部123
Bに当接することで、ロック位置に保持されている。
【0049】ロックレバー121には係止爪127が形
成され、この係合爪127はロック位置において切欠部
123C及びスリット124Aを通って外方へ突出し、
係止部122に係合するように配置されている。係合爪
127には係止部122の口縁の下端に係合可能な受面
127Aと、スライド部材111を上方へ操作したとき
に、係合爪127を係止部122から離脱方向させる方
向(退避位置側)へ回動操作するため、係止部122の
口縁の上端に沿って移動可能な離脱案内面127Bが形
成されている。
【0050】この係合手段120では、図12に示され
る状態から、天板101とともにスライド部材111を
上限位置側へ移動させると、離脱案内面127Bを介し
て係合爪127が係止部122から離脱し、係合爪12
7がガイド部材112の側壁の内面上に乗り上がる。そ
して、更に上方へ移動させると、係合爪127がガイド
部材112の側壁の内面上を摺接しながら上方へ移動
し、一つ上の係止部122に係合する。こうして係合爪
127と係合部122との係脱を順次繰り返して、天板
101及びスライド部材111を所望の高さ位置まで持
ち上げてから、天板101及びスライド部材111に作
用させている力を抜くと、図14に示されるように、係
合爪127の受面127Aが最寄りの係止部122の口
縁の下縁に係合して、天板101及びスライド部材11
1が所望の高さ位置に保持されることになる。
【0051】この係合手段120では、係合爪127が
係止部122に嵌合するときには、ロックレバー121
の当接面121Aが屈曲部123Bの当接して、カッチ
と音が鳴るので、音が立った時点で係合爪127が係止
部122に係合していることを把握できる。しかも、最
も上側の係止部122Aに係合爪127を係合させると
きには、前述と同様にして係合爪127を係止部122
に係合させることになるが、係止部122Aとその下側
の係止部122BとのピッチP2が他のピッチP1より
も大きく設定されているので、音が鳴るまでの上昇移動
量が異なり、このことから次の係止部が最も上側の係止
部122Aであることを容易に把握できる。このように
構成することで、視覚によることなく容易に天板101
を最も高い位置に移動させることが可能となる。
【0052】なお、係合手段120において、カバー部
材124は必ずしも必要ではないが、係合爪127が係
止部122に係合している状態で、ロックレバー121
に対して比較的大きな荷重が作用するため、カバー部材
124を設けてロックレバー121を枢支するピン部材
125を両端支持することが好ましい。また、最も上側
の係止部122Aとその下側の係止部122B間におい
て係合爪127がガイド部材112の側壁内面上を摺接
するように構成したが、図16に示されるガイド部材1
12Aのように、下側の係止部122Bを上下方向に細
長い長孔上に形成して、係止部122A,122B間に
おける係合爪127とガイド部材112との摺動抵抗を
無くすようにしてもよい。
【0053】ところで、この係合手段120だけでは、
スライド部材111を下限位置側へ操作できない。この
ため、スライド部材111を上限位置へ移動させたとき
に、係合爪127が係止部122と係合しないように、
ロックレバー121を退避位置に保持させ、下限位置に
移動したときにロック位置へ復帰させるように、次のよ
うな構成のレバー位置切換え手段130が設けられてい
る。
【0054】図9及び図10に示されるように、支持板
123の裏面側には細長い板状のスライダー131が配
置され、スライダー131はそれに形成した細長い長孔
状の一対のガイド孔131Aを介して上下移動自在に支
持板123に取付けられている。スライダー131の途
中部には支持板123に形成したスリット123Dを介
して外方へ突出した係合片131Bが形成され、ロック
レバー121にはロック位置において略上下方向に配置
される上端を開放したスリット121Bが形成されてい
る。
【0055】最も上側の係止部122Aの上側には、ロ
ックレバー121を退避位置側へ弾性部材126の付勢
力に抗して押圧するための押圧部132が、ガイド部材
112に一体的に形成されている。スライダー131の
上端部(図9中左端部)には上部折曲部131Cが一体
的に形成され、ガイド部材112の上端近傍部には上部
折曲部131Cを下方へ操作するための操作段部133
が形成されている。そして、図13(A)に示されるよ
うに、押圧部132によりロックレバー121が退避位
置に操作された状態で、操作段部133によりスライダ
ー131が下方へ操作され、係合片131Bがスリット
121B内に差し込まれる。このように係合片131B
がスリット121Bに一旦差し込まれると、弾性部材1
26の付勢力によりスリット121Bが係合片131B
に係合し、スライダー131を上方へ強制的に移動させ
ない限り、係合片131Bがスリット121Bから離脱
できなくなる。
【0056】図9及び図15に示されるように、スライ
ダー131の下端部は、スライダー131を下側へ移動
させた状態で、スライド部材111よりも下方へ突出さ
れ、スライダー131の下端部には下部折曲部131D
が形成され、スライド部材111を下限位置に移動させ
た状態で、図12に示されるように、下部折曲部131
Dが支持ピン118に当接して、スライダー131が上
方へ強制的に操作され、係合片131Bがスリット12
1Bから離脱して、弾性部材126の付勢力によりロッ
クレバー121がロック位置に回動し、ロックレバー1
21の係合爪127が最も下側の係合部122に係合し
て、スライド部材111及び天板101が下限位置に保
持される。
【0057】なお、第3の実施例における角度変位許容
手段104は、図8に示されるように、天板101が前
後に傾斜できるように構成されている。この角度変位許
容手段104を構成するブラケット140は、下向き開
放型の形状に設けられており、これらのブラケット14
0はねじ142を介して天板101の下面側に固定され
る。手前側における左右二つのブラケット140の側片
部分に前後方向に延びるスロット穴143がそれぞれ形
成されており、このスロット穴143を貫通するピン1
45を、前記スライド部材111の上端側に形成された
穴146に挿通することで、天板101と昇降機構10
3との間に角度変位許容手段104が位置するようにな
っている。また、奥行側における左右二つのブラケット
140は、スロット穴を設けずにピン145の軸線位置
を一定に保つための丸穴147とされている。この実施
例では、天板101を前後方向に交互に傾けることによ
って、天板の高さ位置調整を行うことができる。
【0058】なお、第3の実施例では、係止部122
A、122B間のピッチP2を大きく設定することで、
天板101を最も高い位置に保持させるときに、係止部
122Aを通り越して上限位置までスライド部材111
が操作されることを防止したが、使用頻度の高い高さに
おける係止部122のピッチを小さく設定して、よりき
め細かく高さ調整ができるように構成してもよい。ま
た、図17に示されるように、スライド部材111の側
面に目盛りなどを付したり、係止部122に対応する高
さ位置毎に異なる色の塗装を施したりするなどして表示
部150を形成し、表示部150により天板101を支
持するスライド部材111の高さを容易に把握できるよ
うにすることが好ましい。更に、このように表示部15
0を形成する場合には、表示部150によりスライド部
材111の高さ位置を把握できるので、全ての係止部1
22を一定ピッチ毎に形成することも可能である。
【0059】また、前記各実施例における角度変位許容
手段24,104は、それぞれ全く同一の構造としても
よい。つまり、左右若しくは前後何れの角度変位許容手
段も、スロット穴50,143を採用した構成とするこ
とができる。これによれば、パーツの共通化を完全に図
った構造とすることができる。更に、第1の実施例にお
けるロッドバー46は、天板11側に設ける一方、スラ
イド部材20側にスロット穴50及び丸穴56が設ける
構成としてもよい。
【0060】また、移動手段は、前記構成の他、例え
ば、テレスコピックな関係で伸縮可能となる二重のパイ
プを用い、当該パイプの外周面部分にねじ等をねじ込ん
でパイプの全体長さを固定する方式、側面視X型となる
二本のフレームを用い、各フレームが交わる角度を適宜
変位可能とする方式、更には、複数のアーム部材をジグ
ザグとなるように相互に連結するとともに、所定の送り
ねじ軸構造を介して前記アーム部材がパンタグラフのよ
うに伸縮する構造体を用いる方式等を採用してもよい。
要するに、本発明における移動手段は、前述した角度変
位許容手段と協働して天板に昇降力を付与可能である限
り、種々の構造を採用することができる。
【0061】更に、本発明は、机以外の一般的なテーブ
ル等にも適用することができる。また、前記第1及び第
3の実施例では、片側各二つの昇降機構13,103を
採用した場合を図示、説明したが、各一つの昇降機構を
採用するだけでもよい。
【0062】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
昇降機構が天板の下面側に対称配置されて上下方向に移
動可能な移動手段と、天板の片側に昇降力を付与したと
きに当該天板の傾斜姿勢を許容する角度変位許容手段と
を備えて構成したから、天板を略水平姿勢で全体的に昇
降させることができる他、天板の面が水平面に対してジ
グザグとなる傾斜姿勢を経て昇降させることができる。
従って、特に、天板の平面積が大きいタイプの机、テー
ブルの昇降に適用しても、難なく単独作業によって天板
の高さ位置を調整することが可能となる。
【0063】また、前記移動手段をスライド部材及びガ
イド部材により構成するとともに、係合手段を介してス
ライド部材の高さ位置が段階的に調整可能に設けられて
いるため、単に、天板を掴んでこれを昇降させるだけ
で、所定高さ位置にスライド部材を係合させることがで
き、天板を容易に水平姿勢にセットすることができる。
【0064】更に、前記移動手段としてガススプリング
装置を採用した構成によれば、ガスプリング装置の操作
レバーを適宜操作することで、ガススプリング装置全体
の伸長量に応じて天板の高さを無段階に変えることがで
き、高さ位置を微細に調整することができる。しかも、
天板の昇降力は、ガススプリング自体の動作によるもの
であるため、高さ調整作業も極めて容易且つ迅速に行う
ことができる。
【0065】また、角度変位許容手段を構成するブラケ
ットにスロット穴を設ける一方、このスロット穴内に軸
部材を受容させて当該軸部材とスロット穴との相対変位
を可能としたから、スロット穴の設定長さに対応した分
だけ天板の傾斜姿勢を許容することが可能となる。
【0066】更に、昇降機構を天板の長手方向両側位置
で複数箇所に並設した構成において、隣設する各昇降機
構の係合解除レバーを相互に連結した構成によれば、何
れか一の昇降機構における係合解除レバーを所定操作す
るだけで、これに隣設する昇降機構の爪部材を後退動作
させることができるようになり、片側に複数の昇降機構
を設けた場合でも操作労力に負担を伴うことなく天板を
下降させることができるという格別の効果を達成でき、
特に、平面サイズが大型となる天板を用いた場合に、当
該天板の支持安定性を達成しつつ効果の一層の顕在化が
期待できる。
【0067】また、前記係止部に係合するロックレバー
の位置切換え手段を設けた構成では、スライド部材を最
上昇位置に移動させてロックレバーを退避位置に保持し
て係合爪がスライド部材の係止部に係合しなくなり、こ
の状態でスライド部材を最下降位置まで移動することが
可能となる。従って、複数の昇降機構を設けたときに、
各昇降機構を連動させるためのバー等を用いる必要性を
無くすことができ、各昇降機構を独立させたパーツとし
て構成することができる。
【0068】更に、前記スライド部材に表示部を設けた
構成では、スライド部材の移動量が表示部に順次表示さ
れるので、スライド部材の移動量ひいては天板の高さを
的確に把握することが可能となる。
【0069】また、前記係止部のピッチを、前記スライ
ド部材の最上昇位置直前において大きく設定した構成で
は、スライド部材の最上昇位置直前において、一定距離
に亘り、ロックレバーの「カチカチ」とした音がしなく
なるため、最上昇位置の直前であることを確実に把握で
きるようになり、最上昇位置まで不用意に移動させてロ
ックレバーが退避位置に保持されてしまう虞を防止する
ことができる。
【0070】更に、スライド部材の最上昇位置付近でロ
ックレバーを退避位置へ回動させる押圧部と、押圧部に
てロックレバーを退避位置に回動したときに前記スリッ
トに係合片を差し入れる操作段部をガイド部材に設けた
から、ロックレバーを退避位置に保持するときの作動が
安定し、係合片がスリットから不用意に離脱することを
確実に防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】天板の高さ調整装置が机に適用された第1の実
施例を示す正面図。
【図2】図1の右側面図。
【図3】昇降機構の分解斜視図。
【図4】スライド部材の分解斜視図。
【図5】天板の高さ調整を行う場合の作用を示す説明
図。
【図6】本発明の第2の実施例を示す正面図。
【図7】図6の右側面図。
【図8】本発明の第3の実施例を示す机の要部分解斜視
図。
【図9】同実施例における昇降機構の要部斜視図。
【図10】前記昇降機構の要部分解斜視図。
【図11】前記昇降機構の横断面図。
【図12】スライド部材を下限位置へ移動させた状態に
おけるロックレバー付近の昇降機構の縦断面図。
【図13】(A)はスライド部材を上限位置へ移動させ
た状態におけるロックレバー付近の昇降機構の縦断面
図、(B)は同昇降機構のストッパー片付近の縦断面。
【図14】係合手段の動作説明図。
【図15】レバー位置規制手段の動作説明図。
【図16】ガイド部材の構成を部分的に変更した昇降機
構の要部斜視図。
【図17】スライド部材の側面に表示部を形成した領域
を示す概略斜視図。
【符号の説明】
10 机 11 天板 12 フレーム(支持体) 20 スライド部材(移動手段) 21 ガイド部材(移動手段) 22 係合手段 24 角度変位許容手段 31 爪部材 41 係合解除レバー 44 連結軸 54 角穴(係合穴) 60 ガススプリング装置(移動手段) 61 ベース(支持体) 100 机 101 天板 102 外筒(支持体) 103 昇降機構 111 スライド部材(移動手段) 112 ガイド部材(移動手段) 120 係合手段 121 ロックレバー 121B スリット 122 係止部 126 弾性部材 130 レバー位置切換え手段 131 スライダー 131A 係合片 132 押圧部 150 表示部

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 天板と、この天板を支持する支持体と、
    前記天板と支持体との間に設けられた昇降機構とを備
    え、 前記昇降機構は、前記天板の下面側に配置されて上下方
    向に移動可能な移動手段と、この移動手段と天板との間
    に配置されるとともに、前記天板の片側に昇降力を付与
    したときに当該天板の傾斜姿勢を許容する角度変位許容
    手段とを備えて構成されていることを特徴とする天板の
    高さ調整装置。
  2. 【請求項2】 前記移動手段は、天板の下面側に位置す
    る略鉛直方向に延びるスライド部材と、前記支持体に固
    定されるとともに前記スライド部材を上下方向に移動可
    能に案内するガイド部材とを含み、前記スライド部材と
    ガイド部材との間に係合手段を設けてスライド部材が所
    定高さ位置に固定可能に設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載の天板の高さ調整装置。
  3. 【請求項3】 前後幅に対して左右幅が相対的に長く設
    けられた平面形状を有する天板と、この天板を支持する
    支持体と、前記天板の長手方向両側と支持体との間に設
    けられた昇降機構とを備え、 前記昇降機構は、前記天板の下面側に対称配置されて上
    下方向に移動可能な移動手段と、この移動手段と天板と
    の間に配置されるとともに、前記天板の片側に昇降力を
    付与したときに当該天板の傾斜姿勢を許容する角度変位
    許容手段とを備えて構成され、 前記移動手段は、天板の下面側に位置する略鉛直方向に
    延びるスライド部材と、前記支持体に固定されるととも
    に前記スライド部材を上下方向に移動可能に案内するガ
    イド部材とを含み、前記スライド部材とガイド部材との
    間に略ラチェット構造となる係合手段を設けてスライド
    部材が所定高さ位置に段階的に固定可能に設けられてい
    ることを特徴とする天板の高さ調整装置
  4. 【請求項4】 天板と、この天板を支持する支持体と、
    前記天板と支持体との間に設けられた昇降機構とを備
    え、 前記昇降機構は、天板の下面側に配置された一対のガス
    スプリング装置からなる移動手段と、この移動手段と天
    板との間に配置されるとともに前記天板の片側を昇降さ
    せたときに当該天板の傾斜姿勢を許容する角度変位許容
    手段とを備えて構成されていることを特徴とする天板の
    高さ調整装置。
  5. 【請求項5】 前記角度変位許容手段は、前記天板と移
    動手段との間に介装され、前記天板又は移動手段の何れ
    か一方の前後二箇所位置にそれぞれ設けられた各一対の
    ブラケットと、何れか他方に設けられた軸部材とを含
    み、 少なくとも片側一対のブラケットには、天板と略平行に
    延びるスロット穴が形成されて前記軸部材を受容可能と
    し、前記天板の片側を傾斜させたときに前記軸部材がス
    ロット穴に対して相対変位して天板の傾斜を許容するこ
    とを特徴とする請求項1,2,3又は4記載の天板の高
    さ調整装置。
  6. 【請求項6】 前記昇降機構は、前記天板の長手方向両
    側における複数箇所にそれぞれ並設され、隣設する各昇
    降機構の係合解除レバーが相互に連結されていることを
    特徴とする請求項1,2又は3記載の天板昇降装置。
  7. 【請求項7】 天板と、この天板を支持する支持体と、
    前記天板の長手方向両側と支持体との間に設けられた昇
    降機構とを備え、 前記昇降機構は、前記天板の下面側に配置されて上下方
    向に移動可能な移動手段と、この移動手段と天板との間
    に配置されるとともに、前記天板の片側に昇降力を付与
    したときに当該天板の傾斜姿勢を許容する角度変位許容
    手段とを備えて構成され、 前記移動手段は天板の下面側に位置する略鉛直方向に延
    びるスライド部材と、前記支持体に固定されるとともに
    前記スライド部材を上下方向に移動可能に案内するガイ
    ド部材と、これらスライド部材とガイド部材との間に設
    けられてスライド部材を所定高さ位置に固定する係合手
    段とを含み、 前記係合手段は、前記スライド部材の移動方向に一定間
    隔おきに複数形成した係止部と、前記ガイド部材に回転
    自在に支持され、前記移動方向への移動時にのみ係止部
    に係合可能な係合爪を有するロックレバーと、係合爪が
    係止部に係合するようにロックレバーを常時付勢する弾
    性部材とを備えて構成されていることを特徴とする天板
    の高さ調整装置。
  8. 【請求項8】 前記スライド部材が最上昇位置に移動し
    たときに、前記係合爪が係止部に係合しない退避位置に
    ロックレバーを保持し、スライド部材が最下降位置に移
    動したときに前記ロックレバーを開放するレバー位置切
    換え手段を更に含むことを特徴とする請求項7記載の天
    板の高さ調整装置。
  9. 【請求項9】 前記スライド部材を移動させたときに前
    記ガイド部材より露出する部分にスライド部材の移動量
    を表示する表示部が設けられていることを特徴とする請
    求項7又は8記載の天板の高さ調整装置。
  10. 【請求項10】 前記係止部のピッチを、前記スライド
    部材の最上昇位置直前において大きく設定したことを特
    徴とする請求項7,8又は9記載の天板の高さ調整装
    置。
  11. 【請求項11】 前記ロックレバーの上端に、上下方向
    に沿うスリットが形成される一方、 前記ガイド部材にはロックレバーを退避位置に回動した
    ときに前記スリットに差し入れられる係合片を備えたス
    ライダーが設けられるとともに、前記スライド部材の最
    上昇位置付近で前記ロックレバーを退避位置へ回動させ
    る押圧部と、当該押圧部にてロックレバーを退避位置に
    回動したときに前記スリットに係合片を差し入れる操作
    段部が形成されていることを特徴とする請求項8,9又
    は10記載の天板の高さ調整装置。
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