JP2002223866A - 手操作式昇降装置 - Google Patents

手操作式昇降装置

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JP2002223866A
JP2002223866A JP2001025226A JP2001025226A JP2002223866A JP 2002223866 A JP2002223866 A JP 2002223866A JP 2001025226 A JP2001025226 A JP 2001025226A JP 2001025226 A JP2001025226 A JP 2001025226A JP 2002223866 A JP2002223866 A JP 2002223866A
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lowering
elevating
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JP2001025226A
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Shigeru Matsumoto
茂 松本
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MATSUKINRII KK
Matsukinrii KK
Original Assignee
MATSUKINRII KK
Matsukinrii KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】手操作昇降式の高所収納ラック等をガスダンパ
やバネで支えた場合、上げ下げには思いの外強い力が必
要になる。 【解決手段】ラック本体11を支持した昇降体支持アー
ム7の回動に負荷を与えるためのエアダンパ31と、ト
ーションバネ形のアーム戻しバネ51を設け、昇降体1
1が格納位置から引き降ろされて行く際、エアダンパ3
1は当初そのスライダー21が初期負荷バネ38を伸張
させながらレール長孔7cを移動したのち該レール長孔
7cの端で止ったところから圧縮されて利き始め、アー
ム戻しバネ51は一方の腕51bを昇降体支持アーム7
に掛け他方の腕51cはエアダンパ31が圧縮され始め
た後に位置が固定されてバネ力の負荷が利くようにし
た。従って、エアダンパ31や戻しバネ51は、ラック
本体11の重量が人の手に一番掛かる位置で最も強力に
働き、引き降ろし当初には働かないので、ラック本体1
1の上げ下げを楽に行うことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、手操作式昇降装置
に関する。詳しくは、ベース部に回動自在に支持された
昇降体支持アームの回動端部に取り付けられて上昇位置
と下降位置との間を移動する昇降体と、昇降体支持アー
ムの回動に負荷を与えることで昇降体の重量を支えるガ
スダンパやバネを備えた手操作式昇降装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】例えば、キッチンの高所収納棚に出し入
れ自在に設けられる昇降式のラックを備えた昇降装置な
ど、比較的重量の大きい昇降体を手操作で上げ下げする
昇降装置においては、通常、昇降体をアームやレールに
支持させると共にその重量を緩衝的に支えて上げ下げを
楽に行うことを可能にするガスダンパやバネが設けられ
る。
【0003】図9に、収納ラックを回動アームに支持し
た構造のキッチン用高所収納ラック装置の一例aを示
す。同図において、bは高所収納棚を示し、これに固定
された図示しない機構ベースに前後2本のアームd、e
の基端部が回動自在に支持されていて、これらアーム
d、eの回動端部がラック本体fの側壁に回動自在に連
結されている。ラック本体fは、実線で示すように収納
棚bに収まった格納位置(上昇位置)と、二点鎖線で示
すように収納棚bの手前下方に出た取出し位置(下降位
置)との間を移動される。後側アームdの回動端部近く
にはダンパ連結ピンgが取り付けられている。hはエア
ダンパを示し、そのケーシングiの先端部が上記ダンパ
連結ピンgに回動自在に連結され、ロッドjの先端部が
前側アームeの回動中心部に連結されている。
【0004】ラック本体fが格納位置に来ている状態で
はアームd、eはほぼ垂直姿勢に保持されており、この
状態からラック本体fを手前下方へ引き降ろして行く
と、アームd、eが前倒れに回動すると共にエアダンパ
hのロッドjがケーシングi内に押し込まれて行くの
で、これがアームdの回動の負荷になって、ラック本体
fの重量が支えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
構造では、エアダンパhの負荷が効果的に働くのはラッ
ク本体fを半分程度引き降ろした辺りまでになってしま
うために、ラック本体fの重量を必ずしも安定に支えら
れず、上げ下げに思いの外強い力が必要になってしまう
という問題があった。
【0006】即ち、同図に示すダンパ連結ピンgの移動
軌跡kを見て分かるように、ラック本体fの移動量に対
してエアダンパhのロッドjがケーシングiに押し込ま
れる(又は引き出される)量の割合は、ラック本体fが
取出し位置に近いほど小さくなるので、ラック本体fを
引き降ろす際は終わりに近づくに従って人の手にかかる
重量が増大し、ラック本体fを仕舞う際は当初強い力で
ラック本体fを押し上げてやらなければならないし、ラ
ック本体fへの収納量が少なくてこれが軽い場合は、ラ
ック本体fを引き降ろす当初、エアダンパの負荷が強過
ぎてしまうからである。
【0007】また、エアダンパhとほぼ同様の働きをさ
せるために、アームdやeをラック本体格納時の位置へ
向けて常時付勢する何らかの戻しバネを設けることもあ
るが、このような戻しバネはラック本体fを引き降ろす
のに従って負荷(バネ力)が増大するため、ラック本体
fへの収納物が多くて重い場合は良いが、収納物が少な
くてラック本体fの総重量が軽い状態では、ラック本体
fを取出し位置まで引き降ろすのにかなり強い力が必要
になってしまう。
【0008】本発明は上記した従来の問題点に鑑みて為
されたものであり、ラック本体fなどの昇降体を手操作
で上げ下げする装置において、昇降体の重量を支えるガ
スダンパやバネが働くタイミングを工夫することで、昇
降体の上げ下げを楽に行うことができ、或いはそのバネ
などが働くタイミングを昇降体の総重量の変化に合わせ
て切り替えることができるようにした新規な手操作式昇
降装置を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、請求項1に記載した手操作式昇降装置は、ベース部
に回動自在に支持された昇降体支持アームと、この昇降
体支持アームの回動端部に取り付けられて上昇位置と下
降位置との間を移動する昇降体と、昇降体支持アームの
回動に負荷を与えるためのガスダンパとを備えた手操作
式昇降装置であって、昇降体支持アームにはこれの長手
方向にほぼ沿って延びるレール部を設け、ガスダンパ
は、その一端側連結部を上記レール部に摺動自在に取り
付け他端側連結部を昇降体支持アームの回動中心よりほ
ぼ昇降体の下降位置側へ離間した位置に固定し、昇降体
が上昇位置から下降位置へ向けて移動して行く際、ガス
ダンパは当初その一端側連結部がレール部上を移動した
後この移動が該レール部の一端で止ったところから圧縮
されるようにしたことを特徴とするものである。
【0010】従って、本発明によれば、昇降体が上昇位
置から下降位置へ向けて移動して行く際、ガスダンパの
一端側連結部がレール部の一端で止るまではガスダンパ
が昇降体上げ下げの負荷になることは無いので、昇降体
の重量が軽いときでも上昇位置からある程度下の位置ま
では昇降体の引き降ろしを楽に行うことができ、その後
はガスダンパが昇降体の重量を支えることで昇降体の上
げ下げを楽に且つ安全に行うことができる。
【0011】本発明において、ガスダンパが圧縮され始
めるタイミングをどのように設定するかは一概に言えな
いが、昇降体を回動アームで支持した構造のこの種の昇
降装置における昇降体の移動軌跡は一般に円弧を描き、
上昇位置近くでは水平方向の成分が多く、下降位置近く
では垂直方向の成分が多いので、本発明を実施するに当
たっては、昇降体が上昇位置と下降位置との中間辺りに
来たところでガスダンパの一端側連結部がレール部の一
端で止るように各部の位置関係を設定すれば、垂直方向
の成分が多くなる辺りからガスダンパの負荷が働いて昇
降体を安全に降ろすことができる。ガスダンパとして
は、エアダンパ等各種のガスダンパを使用できる。
【0012】請求項2に記載した手操作式昇降装置は、
請求項1に記載した手操作式昇降装置において、ガスダ
ンパの一端側連結部をレール部の他端側へ付勢する初期
負荷バネを設けたことを特徴とするものである。この初
期負荷バネは、昇降体が上昇位置から降りて行ってガス
ダンパの一端側連結部がレール部の一端で止るまでは昇
降体支持アームの負荷になり、その後は負荷にならない
ので、この初期負荷バネの力を選ぶことで、ガスダンパ
が働くまでの間の昇降体の重量を適度なバネ力で支える
ことができる。この初期負荷バネの種類は特に選ばない
が、例えば、引張りバネを用い、その一端をガスダンパ
の一端側連結部に掛け他端を昇降体支持アームの回動中
心部近くに掛けるように構成しても良い。
【0013】請求項3に記載した手操作式昇降装置は、
ベース部に回動自在に支持された昇降体支持アームと、
この昇降体支持アームの回動端部に取り付けられて上昇
位置と下降位置との間を移動する昇降体と、昇降体が上
昇位置側へ戻る方向へ昇降体支持アームを付勢するアー
ム戻しバネとを備えた手操作式昇降装置であって、昇降
体支持アームにはバネ掛け部を設け、アーム戻しバネは
その一端部を上記バネ掛け部に掛けると共に他端部はベ
ース部等に設けたバネ移動範囲規制部によって一定範囲
内で移動自在となるようにし、昇降体が上昇位置から下
降位置へ向けて移動する際、これら両位置の間の所定の
位置に至るまではアーム戻しバネが昇降体支持アームと
ほぼ一体的に移動し当該所定の位置に来たところでアー
ム戻しバネの他端部の移動が阻止されることを特徴とす
るものである。
【0014】この発明によれば、昇降体が上昇位置から
下降位置へ向けて移動して行く際、アーム戻しバネの他
端部の移動が阻止されるまではこのアーム戻しバネが昇
降体の上げ下げの負荷になることは無いので、昇降体の
重量が軽いときでも上昇位置からある程度下方の位置ま
では昇降体の引き降ろしを楽に行うことができ、その後
にアーム戻しバネが昇降体の重量を支える。この発明
も、請求項1の発明と同様、昇降体が上昇位置と下降位
置との中間辺りに来たところでアーム戻しバネの他端部
の移動が阻止されるように各部の位置関係を設定すれ
ば、昇降体の移動軌跡に垂直方向の成分が多くなる辺り
からアーム戻しバネの負荷が働いて昇降体を安全に降ろ
すことができる。
【0015】この請求項3の発明におけるアーム戻しバ
ネとしては、例えばトーションバネを使用し、そのコイ
ル部は昇降体支持アームの回動中心部と同心に支持し、
一方の腕を昇降体支持アームのバネ掛け部に掛け、他方
の腕をベース部などに設けた長孔(バネ移動範囲規制
部)に摺動自在に通す構造などが考えられる。尤も、こ
のアーム戻しバネとしては引張りバネを用いることも可
能である。
【0016】請求項4に記載した手操作式昇降装置は、
請求項3に記載した手操作式昇降装置において、昇降体
が上昇位置に来ているときのアーム戻しバネの他端部の
位置をロックした状態とそのロックを解除した状態を選
択的に形成するモード切替え手段を設けたことを特徴と
するものである。
【0017】この発明では、アーム戻しバネの他端部の
位置をロックした状態では、昇降体を引き降ろす当初か
らアーム戻しバネが昇降体支持アームの負荷になり、こ
のロックを解除した状態では昇降体が前記所定の位置に
来たところからアーム戻しバネが昇降体支持アームの負
荷になる。従って、本発明は、キッチンラックなど昇降
体の総重量が変ることがある昇降装置に適する。即ち、
昇降体の総重量が大きいときはアーム戻しバネの他端部
の位置をロックすることで、昇降体を引き降ろす当初か
ら昇降体の重量をアーム戻しバネで支えることができて
昇降体を楽に降ろすことができ、また、昇降体の総重量
が小さいときはアーム戻しバネの他端部のロックを解除
することで、昇降体を引き降ろす当初の力が小さくて済
む。
【0018】請求項5に記載した手操作式昇降装置は、
ベース部に回動自在に支持された昇降体支持アームと、
この昇降体支持アームの回動端部に取り付けられて上昇
位置と下降位置との間を移動する昇降体と、昇降体支持
アームの回動に負荷を与えるためのガスダンパと、昇降
体が上昇位置側へ戻る方向へ昇降体支持アームを付勢す
るアーム戻しバネとを備えた手操作式昇降装置であっ
て、昇降体支持アームにはバネ掛け部と該アームの長手
方向にほぼ沿って延びるレール部とを設け、ガスダンパ
はその一端側連結部を上記レール部に摺動自在に取り付
け他端側連結部を昇降体支持アームの回動中心よりほぼ
昇降体の下降位置側へ離間した位置に固定し、ガスダン
パの一端側連結部をレール部の他端側へ付勢する初期負
荷バネを設け、アーム戻しバネはその一端部を上記バネ
掛け部に掛けると共に他端部はベース部等に設けたバネ
移動範囲規制部によって一定範囲内で移動自在となるよ
うにし、昇降体が上昇位置から下降位置へ向けて移動す
る際、ガスダンパは当初その一端側連結部が初期負荷バ
ネを伸張させながらレール部上を移動した後この移動が
該レール部の一端で止ったところから圧縮され、アーム
戻しバネは昇降体支持アームとほぼ一体的に移動して行
きガスダンパが圧縮され始めた後昇降体が下降位置に到
達する前に他端部の移動が阻止されるようにしたことを
特徴とするものである。
【0019】この昇降装置にあっては、昇降体が上昇位
置から下降位置へ向けて移動して行く間、昇降体支持ア
ームに対する負荷は、最初は初期負荷バネが働き、次に
ガスダンパが働き、最後には主としてアーム戻しばねが
働く。従って、初期負荷バネにはバネ定数が比較的小さ
いものを用い、アーム戻しバネにはバネ定数の比較的大
きいものを用いれば、当初は初期負荷バネの小さな負荷
を受けながら昇降体を安全且つ楽に引き降ろすことがで
き、ある程度引き降ろしたところからは先ずガスダンパ
が昇降体の重量をしっかり支え、次いで昇降体が下降位
置に到達するまでは主としてアームネ戻しバネの強いバ
ネ力(このバネ力は昇降体が下降するにつれて増大す
る)が昇降体の荷重をしっかり支えることになるので、
人が昇降体を支えるのに必要な力は、昇降体を降ろす際
も上げる際も、常にほぼ一定でしかも小さな力で済む。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態に係
る手操作式の昇降型ラック装置1を図面に従って説明す
る。この昇降型ラック装置1は、キッチンの高所収納棚
3に取り付けられるもので、収納棚3の側壁内面などに
固定される左右2つの機構ベース5(図面では収納棚3
に向かって左側のもののみ示してある。)と、各機構ベ
ース5に回動自在に支持されメインアーム7及びサブア
ーム9と、これらアーム7、9の回動端部に支持された
ラック本体11と、メインアーム7の回動に適度な負荷
を与えてラック本体11の昇降を滑らかにするためのエ
アダンパー31や、ラック本体11への収納物の重量に
応じて働きタイミングを選択できるアーム戻しバネ51
等から構成されている。
【0021】〔A.ラック本体〕(図1、図2、図4〜
図7) ラック本体11は、前面が開口した概ね矩形の箱形をし
ており、その内部に設けられた格子カゴ11a等に調味
料やキッチン用具を収納するようになっていて、手前下
端部には左右方向へ延びるハンドルバー11bが取付け
られている。このラック本体11は、図1に実線で示す
ように収納棚3内に収まった格納位置(上昇位置)と、
同図に二点鎖線で示すように収納棚3の手前下方へ来た
取出し位置(下降位置)との間を移動される。この移動
の操作は、人がハンドルバー11bを握って行う。
【0022】〔B.機構ベース、アーム〕(図1〜図
7) 機構ベース5は、前後方向に長い長方形の板状をしてい
て、格納位置にあるラック本体11の左右両脇に垂直な
姿勢で配置される。この機構ベース5の中央部より稍後
ろ寄りの位置には軸受けボス13が固定され、この軸受
けボス13の円筒形をしたボス部13aに左右方向へ延
びるアーム支持軸15(図2、図4等参照)が通されて
いる。また、機構ベース5のうち、軸受けボス13から
下斜め前側へある程度離間した位置には内側へ向けて水
平に突出したアーム支持ピン17(図2、図4等参照)
が取り付けられている。
【0023】メインアーム7は略への字形をした平板状
を為し、その一端部近くに形成された孔に上記アーム支
持軸15を通されることで機構ベース5に回動自在に支
持される。サブアーム9は略クランク形の平板状を為
し、メインアーム7の前側にあって、その一端部に形成
された孔に上記アーム支持ピン17を通されることで機
構ベース5に回動自在に支持される。これら両アーム
7、9の他端部である回動端部は、ラック本体11の側
壁外面の上端部にピン19(図1、図2等参照)によっ
て回動自在に連結され、これにより、ラック本体11が
アーム7、9の回動端部に回動自在に支持される。尚、
2つのピン19とアーム支持軸15及びアーム支持ピン
17を側方から見て順次結んだ線の形は平行四辺形を為
す。従って、ラック本体11は水平な姿勢を保ったまま
格納位置と取出し位置との間を移動する。
【0024】メインアーム7は、図2を見て分かるよう
にその一端部がコ字状を為すストッパ部7aに加工され
ると共に、同図のようにほぼ垂直に立った状態での後ろ
側縁の一端部近くからバネ掛け突起7b(図2、図5等
参照)が突出し、長手方向における中間部にはこのメイ
ンアーム7の長手方向に沿って延びるレール長孔7cが
形成され、アーム支持軸15を通された位置から他端側
へある程度離間した位置にバネ掛けピン7dが突設され
ている。メインアーム7にはスライダー21が取付けら
れている。このスライダー21は、上記レール長孔7c
を通されたダンパ連結ピン21aとバネ掛け突起21b
を有し、ダンパ連結ピン21aがレール長孔7cの一端
縁に当接した位置(図5に一点鎖線及び二点鎖線で示す
位置)と他端縁に当接した位置(図2に示し、図5では
実線で示す位置)との間で移動する。
【0025】機構ベース5の内側面には格納時ストッパ
23と、取出し時ストッパ23′が取付けられており、
ラック本体11が格納位置に来るとメインアーム7のス
トッパ部7aが格納時ストッパ23に当接してこのメイ
ンアーム7がそれ以上後へ回動するのを阻止されてラッ
ク本体11が格納位置に保持され、ラック本体11が取
出し位置に来るとメインアーム7のストッパ部7aが取
出し時ストッパ23′に当接してこのメインアーム7が
それ以上下へ回動するのを阻止されてラック本体11が
取出し位置に保持される。
【0026】〔C.エアダンパ、初期負荷バネ〕(図
1、図2〜図7) エアダンパ31のケーシング33に取り付けられた連結
片34はメインアーム7に取り付けられたスライダー2
1の前記ダンパ連結ピン21aに回動自在に連結され、
ロッド35の先端部に取付けられた連結片36はサブア
ーム9が支持されているアーム支持ピン17に回動自在
に連結されている。メインアーム7のバネ掛け突起7b
と、スライダー21のバネ掛け突起21bとの間には初
期負荷バネ38が張設されている。この初期負荷バネ3
8には引張りバネを使用しており、その初張力は、エア
ダンパ31の圧縮力よりはだいぶ小さく設定される。
【0027】〔D.バネ移動範囲規制ガイド、滑り駒〕
(図3、図4、図6、図7) 機構ベース5には、前記軸受けボス13の下に位置した
バネ移動範囲規制ガイド41が取付けられている。この
バネ移動範囲規制ガイド41は、アーム戻しバネ51の
一方の腕を一定の範囲内で移動可能にするための規制部
材であって、円弧形をした取付ベースに前後方向へ円弧
状に延びる規制長孔41aが形成されている。この規制
長孔41aは中心角70゜程度の長さを有すると共に、
ある程度の奥行きを有する縁取り壁41bで画成されて
おり、この規制長孔41aの円弧中心が軸受けボス13
の軸心に位置する状態で機構ベース5に固定される。そ
して、縁取り壁41bの前端寄り部位には、その上下両
側部に渡って規制長孔41aの長手方向と直交する方向
へ貫通したロックバー通し孔41cが形成されており、
このロックバー通し孔41cの下側部分は、縁取り壁4
1bの幅を一部下へ延ばすことである程度の長さを持た
せてある。
【0028】規制長孔41aには滑り駒43(全体形状
は図8を参照)が摺動自在に取り付けられている。この
滑り駒43は、円板形のフランジ部43aとこのフラン
ジ部43aの一方の面から突出した円筒形の短い軸部4
3bとフランジ部43aの他方の面から突出したブロッ
ク部43cとが一体に形成されて成るもので、ブロック
部43cには軸部43bの軸方向と直交する方向へ延び
るバネ腕通し孔43dが形成されている。このような滑
り駒43は、ブロック部43cがラック本体11側にあ
る向きで、その軸部43bがバネ移動範囲規制ガイド4
1の規制長孔41aに通されると共に、外側から軸部4
3bにワッシャー44(図3参照)が取付けられること
で、規制長孔41aの長手方向(円弧方向)に沿って移
動するように取り付けられる。
【0029】〔E.アーム戻しバネ〕(図3、図4、図
6、図7) アーム戻しばね51は、比較的太い線径のバネ材を使用
したトーションバネ型のもので、そのコイル部51aが
軸受けボス13に外嵌され、一方の腕51bの先端部が
メインアーム7のバネ掛けピン7dに左方より見た反時
計回り方向から弾接され、他方の腕51cの先端部が滑
り駒43のバネ腕通し孔43dに摺動自在に通される。
このアーム戻しばね51は、メインアーム7がラック本
体格納時の姿勢になっている状態ではバネ力が殆ど働か
ない元形のまま取り付けられる。即ち、図4に示すよう
に、他方の腕51cが通された滑り駒43が規制長孔4
1aの前端に位置した状態で一方の腕51bの先端部が
バネ掛けピン7dに軽く接触する状態で取り付けられ
る。
【0030】53は滑り駒戻しバネを示す。この滑り駒
戻しバネ53は、滑り駒43を規制長孔41aの前端に
来ている初期位置に向けて付勢するためのもので、トー
ションバネ型をしており、滑り駒43を常時前方へ押圧
する形で、その両端が滑り駒43と機構ベース5に各別
に係止されている。この滑り駒戻しバネ53のバネ力
は、滑り駒43が初期位置に来た状態ではこれを軽く前
方へ押圧している程度の強さになっている。
【0031】〔F.バネ腕ロックバー、モード切替レバ
ー等〕(図3、図4、図6、図7) 61はバネ腕ロックバーを示し、その一端部には連結ピ
ン61aが固定され、他端縁は円弧形に形成されてお
り、この他端部がバネ移動範囲規制ガイド41のロック
バー通し孔41cに挿入されている。
【0032】機構ベース5の前端寄り位置にはレバー支
持ブロック63が取り付けられている。このレバー支持
ブロック63には、前後方向へ延びるレバー通し孔63
aが形成されていて、このレバー通し孔63aにモード
切替レバー65が摺動自在に通されている。このモード
切替レバー65は、右横倒L字形に形成され、その前後
方向へ延びる部分が上記レバー通し孔63aに摺動自在
に通されると共にその前端にノブ66が取り付けられ、
上下方向へ延びる部分の下端部には連結ピン65aが側
方へ向けて突設されている。
【0033】71は連結リンクを示す。この連結リンク
71は、前記バネ腕ロックバー61とモード切替レバー
65とを連結するもので、そのほぽ中間の回動中心部が
機構ベース5の外側面に取り付けられた支持ピン73
(バネ移動範囲規制ガイド41の前下方に配置されてい
る)に回動自在に支持されると共に、回動中心部からほ
ぼ後下方へ延びた部分の先端には係合長孔71aが形成
され、この係合長孔71aにバネ腕ロックバー61の連
結ピン61aが摺動自在に通されている。また、連結リ
ンク71の回動中心部からほぼ上へ延びた部分は左右反
対のくの字形に屈曲していて、このくの字形に屈曲した
部分には、その先端部にバネ連結ピン71bが取付けら
れ、屈曲部には係合長孔71cが形成されている。この
係合長孔71cにモード切替レバー65の連結ピン65
aが摺動自在に通される。
【0034】従って、バネ腕ロックバー61は連結リン
ク71を介してモード切替レバー65と連結され、この
モード切替レバー65を操作することでバネ腕ロックバ
ー61が規制長孔41aに対して進退する。即ち、モー
ド切り替えレバー65を図7に示すように手前(同図に
おける右方)に引くと、連結リンク71が時計回り方向
へ回動してバネ腕ロックバー61を押し上げる。連結リ
ンク71のこの方向への回動は、ロックバー通し孔41
cの下端口に当接するところまで行われ、これにより、
バネ腕ロックバー61が同図に示すように規制長孔41
aを横切るロック位置へと移動される。また、この状態
からモード切替レバー65を押し戻すと、連結リンク7
1が反時計回り方向へ回動してバネ腕ロックバー61を
図4、図6に示す待機位置まで引き下げる。この待機位
置に来たバネ腕ロックバー61の先端はロックバー通し
孔41cの下側部分に隠れて規制長孔41aには突出し
ない。
【0035】81はモード保持バネを示し、トーション
バネ型のものをトグルバネとして機能するように用いて
いる。このモード保持バネ81は、その一方の腕81a
の先端部が機構ベース5に取り付けられたバネ掛けピン
75に、他方の腕81bの先端が連結リンク71のバネ
連結ピン71bにそれぞれ係止されていて、これが図4
に示す元形になっている状態でバネ腕ロックバー61が
非ロック位置に保持される。即ち、このモード保持バネ
81が元形のままになっていて腕81a、81bにバネ
力が蓄えられていない状態では、その一方の腕81aの
先端を回動中心として他方の腕81bの先端部が振れる
方向と、連結リンク71のバネ連結ピン71bが支持ピ
ン73を回動中心として移動する方向とがほぼ直交する
ため、連結リンク71の位置が規定され、それに従って
バネ腕ロックバー61の位置も固定するからである。こ
の状態におけるバネ腕ロックバー61の位置が非ロック
位置である。
【0036】また、この状態からモード切替レバー65
を手前に引くと、モード保持バネ81は、バネ力を溜め
ながら反時計回り方向へ回動して行って、トグル境界線
(このモード保持バネ81の一端が係止されているバネ
掛けピン75と連結リンク71の回動中心とを結ぶ直
線)を越えたところで連結リンク71を時計回り方向へ
付勢し、この力が働く間に連結リンク71がバネ移動範
囲規制ガイド41に当接する。従って、バネ腕ロックバ
ー61がロック位置へと移動した状態はこのモード保持
バネ81によって保持される。そして、この状態からモ
ード切替レバー65を押し戻すと、モード保持バネ81
は、バネ力を増大させながら時計回り方向へ回動して行
って、トグル境界線を越えたところで連結リンク71を
反時計回り方向へ付勢して元形に復帰し、この動きに伴
ってバネ腕ロックバー61が非ロック位置に戻される。
昇降型ラック装置1は以上のように構成されている。
【0037】〔G.作用等〕(図4〜図7) 次に、この昇降型ラック装置1の使用方法と作用を説明
する。 〔G−1.エアダンパと初期負荷バネの作用〕(図5) 先ず、エアダンパ31と初期負荷バネ38の作用を説明
する。前記したように、ラック本体11が格納位置に来
ている状態では、メイン、サブ両アーム7、9はほぼ起
立姿勢になっていて、ダンパ連結ピン21aはレール長
孔7cの他端縁に当接した位置に来ている。この状態か
らラック本体11を引き降ろして行くと、メイン、サブ
両アーム7、9が前倒れに回動して行くと共に、ダンパ
連結ピン21aがレール長孔7cの一端へ向かって移動
し、これに伴って初期負荷バネ38が伸張されて行く。
そして、図5に一点鎖線で示すようにメイン、サブ両ア
ーム7、9が初期位置からほぼ60゜回動してラック本
体11がその移動範囲のほぼ中間位置に来たところでダ
ンパ連結ピン21aがレール長孔7cの一端縁に当接
し、初期負荷バネ38の伸張もここで止む。
【0038】ラック本体11がこの辺りまで出て来た後
は、図5を見て分かるように、ラック本体11やアーム
7、9の移動方向には垂直方向への成分が多くなって行
くので、この辺りから、ハンドルバー11bを握ってい
る手にラック本体11などの重量の大部分が掛かってく
るが、この状態からエアダンパ31がラック本体11な
どの重量を支える。即ち、図5に一点鎖線で示す状態か
ら更にラック本体11を引き降ろして行くと、レール長
孔7cの一端縁がダンパ連結ピン21aを押圧してエア
ダンパ31のロッド35を相対的にケーシング33内に
押し込んで行くので、この押込みの抵抗がメインアーム
7の回動の負荷になってラック本体11の重量を支える
からである。
【0039】このように、ラック本体11をその全移動
距離の半分くらい引き降ろすまでの間、つまり、ラック
本体11を引き降ろす者の手にラック本体11の全重量
(収納物の重量を含む。以下同じ)が掛かることの無い
間は、エアダンパ31は伸張も圧縮もせず、初期負荷バ
ネ38が伸張されて行くだけであるから、この間は初期
負荷バネ38の引張り力がアーム7に回動の負荷を与え
てラック本体11の重量を適度に支え、次いで、ラック
本体11を引き降ろす者の手にラック本体11の全重量
が掛かり始める辺りからエアダンパ31が負荷になって
ラック本体11の重量を支えることになる。従って、ラ
ック本体を格納位置から引き降ろす当初からエアダンパ
の抵抗を受ける従来のラック装置aと較べて、この当初
における抵抗が少ないため、ラック本体11を比較的軽
く引き降ろすことができる。
【0040】尚、ラック本体11が中間位置辺りまで来
た後は、ラック本体11やアーム7、9の回動方向は垂
直方向への成分が多くなって行って、ラック本体11の
移動距離に対するエアダンパ31の圧縮割合はゼロに近
づいて行くので、エアダンパ31による負荷は次第に弱
まって行く。この弱まって行く負荷は、アーム戻しバネ
51によって後述するように補われる。
【0041】また、ラック本体11を取出し位置から格
納位置へ向けて押し上げて行くと、ダンパ連結ピン21
aがレール長孔7cの他端へ向かって相対的に移動して
行くと共に初期負荷バネ38が縮んで行き、メイン、サ
ブ両アーム7、9が前記中間位置とほぼ同じ位置まで来
たところで、ダンパ連結ピン21aがレール長孔7cの
他端縁に当接する。この状態からは、この他端縁がダン
パ連結ピン21aを押し上げて行くので、初期負荷バネ
38を伸張させながロッド35が相対的にケーシング3
3から引き出されて行く。従って、ラック本体11を格
納位置に戻すとき、エアダンパ31と初期負荷バネ38
の負荷はラック本体11を半分余り戻したところから働
くので、これも、ラック本体を格納位置に戻す当初から
エアダンパの抵抗を受ける従来のラック装置aと較べ
て、ラック本体11を比較的軽く上げることができる。
【0042】〔G−2.アーム戻しばねの作用〕(図
6、図7) 次に、アーム戻しばね51の作用を説明する。図4に示
すようにモード切替レバー65を手前に引いてない状態
で、ラック本体11を格納位置から引き降ろして行く
と、メインアーム7の回動に追従してアーム戻しばね5
1もほぼ一体的に回動する。即ち、モード切替レバー6
5を手前に引いてない状態ではバネ腕ロックバー61が
非ロック位置に保持されていて滑り駒43が後方へ移動
できるので、アーム戻しばね51は、一方の腕51bが
メインアーム7のバネ掛けピン7dによって押圧される
のに従って滑り駒43を後へ滑らせながらメインアーム
7と共に回動する(図6参照)。このとき、滑り駒戻し
バネ53が圧縮されてその反力を滑り駒43が受けるこ
とにはなるが、その力はそれほど強いものでは無いた
め、アーム戻しばね51はほぼ元形を保ったまま回動す
る。
【0043】そして、アーム7、9が70゜ぐらい回動
したところ(前記中間位置より多少下に倒れたところ)
で、滑り駒43は図6に示すように規制長孔41aの後
端に当たってそれ以上後へ移動するのを阻止されるの
で、この時点から、アーム戻しばね51が捻られていっ
てバネ力を蓄え、このバネ力がメインアーム7の回動の
負荷になって行く。即ち、モード切替レバー65を手前
に引いてない状態からラック本体11を引き降ろして行
った場合は、ラック本体11を半分程度引き降ろしたと
ころからアーム戻しばね51が負荷になってラック本体
11の重量を支えることになる。このタイミングは、ラ
ック本体11の移動距離に対するエアダンパ31の圧縮
割合が急激に減少して行くタイミングとほぼ同じである
から、ここから先は、主としてアーム戻しバネ51の増
大するバネ力がラック本体11の重量を支えることにな
る。従って、エアダンパ31の負荷が小さくなっても、
ラック本体11の下降位置への到達はアーム戻しバネ5
1によって良く緩衝的に行われる。
【0044】一方、図7に示すようにモード切替レバー
65を手前に引いた状態で、ラック本体11を格納位置
から引き降ろして行くと、当初からアーム戻しばね51
が負荷になる。即ち、モード切替レバー65を手前に引
いた状態ではバネ腕ロックバー61がロック位置に来て
いて滑り駒43が後方へ移動するのを阻止するので、ア
ーム戻しばね51の他方の腕51cの位置が固定される
ため、最初からアーム戻しばね51が捻られて行く。従
って、ラック本体11への収納物が多くなる等、ラック
本体11の総重量が重くなった場合は、モード切替レバ
ー65を手前に引いておけばラック本体11の重量が手
に掛かるのを軽減できるので、この場合も、ラック本体
11の下降位置への到達を緩衝的に行わせることができ
る。勿論、ラック本体11の重量が軽くなったときはモ
ード切替レバー65を押し戻しておけば、ラック本体1
1を格納位置から半分くらい引き降ろした時点からアー
ム戻しバネ51が働くことになる。
【0045】しかして、初期負荷バネ38とエアダンパ
31及びアーム戻しばね51は以上のように作用するの
で、ラック本体11が下降位置に近づくに従ってエアダ
ンパ31の働きが減衰するのをアーム戻しばね51が良
く補って、ラック本体11の上げ下げを常に安定に行う
ことができる。
【0046】以上、本発明の実施の形態を説明したが、
本発明の具体的構成がこの実施の形態に限定されるもの
では無く、本発明の要旨から外れない範囲での設計変更
等があっても本発明に含まれる。特に、本発明は、昇降
型のラック装置に限らず、支持アームの回動端部に取り
付けられて上昇位置と下降位置との間を移動する昇降体
を備えた各種の手操作式昇降装置として、広く適用する
ことができる。
【0047】
【発明の効果】以上のように、請求項1の発明にあって
は、昇降体が上昇位置から下降位置へ向けて移動して行
く際、ガスダンパの一端側連結部がレール部の一端で止
るまではガスダンパが昇降体上げ下げの負荷になること
は無いので、昇降体の重量が軽いときでも上昇位置から
ある程度下の位置までは昇降体の引き降ろしを楽に行う
ことができ、その後はガスダンパが昇降体の重量を支え
ることで昇降体の上げ下げを楽に且つ安全に行うことが
できる。
【0048】請求項2の発明によれば、初期アーム戻し
ばねは、昇降体が上昇位置から降りて行ってガスダンパ
の一端側連結部がレール部の一端で止るまでは昇降体支
持アームの負荷になり、その後は負荷にならないので、
この初期アーム戻しばねの力を選ぶことで、ガスダンパ
が働くまでの間の昇降体の重量を適度なバネ力で支える
ことができる。
【0049】請求項3の発明によれば、昇降体が上昇位
置から下降位置へ向けて移動して行く際、アーム戻しバ
ネの他端部の移動が阻止されるまではこのアーム戻しバ
ネが昇降体の上げ下げの負荷になることは無いので、昇
降体の重量が軽いときでも上昇位置からある程度下方の
位置までは昇降体の引き降ろしを楽に行うことができ、
その後にアーム戻しバネが昇降体の重量を支える。
【0050】請求項4の発明によれば、アーム戻しバネ
の他端部の位置をロックした状態では、昇降体を引き降
ろす当初からアーム戻しバネが昇降体支持アームの負荷
になり、このロックを解除した状態では昇降体が前記所
定の位置に来たところからアーム戻しバネが昇降体支持
アームの負荷になるので、昇降体の総重量が大きいとき
はアーム戻しバネの他端部の位置をロックすることで、
昇降体を引き降ろす当初から昇降体の重量をアーム戻し
バネで支えることができて昇降体を楽に降ろすことがで
き、また、昇降体の総重量が小さいときはアーム戻しバ
ネの他端部のロックを解除することで、昇降体を引き降
ろす当初の力が小さくて済む。
【0051】請求項5の発明によれば、昇降体が上昇位
置から下降位置へ向けて移動して行く間、昇降体支持ア
ームに対する負荷は、最初は初期アーム戻しばねが働
き、次にガスダンパが働き、最後には主としてアーム戻
しばねが働くので、初期アーム戻しばねとアーム戻しバ
ネの強さを選ぶことで、人が昇降体を支えるのに必要な
力は、昇降体を降ろす際も上げる際も、常にほぼ一定で
しかも小さな力で済む。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る昇降型ラック装置の
全体斜視図である。
【図2】図1に示すラック装置のラック本体の一側部の
みを拡大した要部斜視図である。
【図3】図1に示すラック装置の制御部を分解して示す
拡大斜視図である。
【図4】図1に示すラック装置の制御部の拡大側面図で
ある。
【図5】図1に示すラック装置のダンパーと初期負荷バ
ネの働きを説明するための図である。
【図6】図1に示すラック装置の制御部を、軽量設定状
態で示す拡大側面図である。
【図7】図1に示すラック装置の制御部を、重量設定状
態で示す拡大側面図である。
【図8】図1に示すラック装置の滑り駒を拡大して示す
斜視図である。
【図9】昇降型ラック装置の一例を示す概略側面図であ
る。
【符号の説明】
1…手操作式昇降装置 5…ベース部 7…昇降体
支持アーム 7c…レール部 7d…(昇降体支持アームの)バネ
掛け部 11…昇降体 21、34…(ガスダンパの)一端側
連結部 31…ガスダンパ 36…(ガスダンパの)他端側連
結部 38…初期負荷バネ 41…バネ移動範囲規制部
51…アーム戻しバネ 61、65、71,81…モード切替え手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ベース部に回動自在に支持された昇降体支
    持アームと、この昇降体支持アームの回動端部に取り付
    けられて上昇位置と下降位置との間を移動する昇降体
    と、昇降体支持アームの回動に負荷を与えるためのガス
    ダンパとを備えた手操作式昇降装置であって、昇降体支
    持アームにはこれの長手方向にほぼ沿って延びるレール
    部を設け、ガスダンパは、その一端側連結部を上記レー
    ル部に摺動自在に取り付け他端側連結部を昇降体支持ア
    ームの回動中心よりほぼ昇降体の下降位置側へ離間した
    位置に固定し、昇降体が上昇位置から下降位置へ向けて
    移動して行く際、ガスダンパは当初その一端側連結部が
    レール部上を移動した後この移動が該レール部の一端で
    止ったところから圧縮されるようにしたことを特徴とす
    る手操作式昇降装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載した手操作式昇降装置にお
    いて、ガスダンパの一端側連結部をレール部の他端側へ
    付勢する初期負荷バネを設けたことを特徴とする手操作
    式昇降装置。
  3. 【請求項3】ベース部に回動自在に支持された昇降体支
    持アームと、この昇降体支持アームの回動端部に取り付
    けられて上昇位置と下降位置との間を移動する昇降体
    と、昇降体が上昇位置側へ戻る方向へ昇降体支持アーム
    を付勢するアーム戻しバネとを備えた手操作式昇降装置
    であって、昇降体支持アームにはバネ掛け部を設け、ア
    ーム戻しバネはその一端部を上記バネ掛け部に掛けると
    共に他端部はベース部等に設けたバネ移動範囲規制部に
    よって一定範囲内で移動自在となるようにし、昇降体が
    上昇位置から下降位置へ向けて移動する際、これら両位
    置の間の所定の位置に至るまではアーム戻しバネが昇降
    体支持アームとほぼ一体的に移動し当該所定の位置に来
    たところでアーム戻しバネの他端部の移動が阻止される
    ことを特徴とする手操作式昇降装置。
  4. 【請求項4】請求項3に記載した手操作式昇降装置にお
    いて、昇降体が上昇位置に来ているときのアーム戻しバ
    ネの他端部の位置をロックした状態とそのロックを解除
    した状態を選択的に形成するモード切替え手段を設けた
    ことを特徴とする手操作式昇降装置。
  5. 【請求項5】ベース部に回動自在に支持された昇降体支
    持アームと、この昇降体支持アームの回動端部に取り付
    けられて上昇位置と下降位置との間を移動する昇降体
    と、昇降体支持アームの回動に負荷を与えるためのガス
    ダンパと、昇降体が上昇位置側へ戻る方向へ昇降体支持
    アームを付勢するアーム戻しバネとを備えた手操作式昇
    降装置であって、昇降体支持アームにはバネ掛け部と該
    アームの長手方向にほぼ沿って延びるレール部とを設
    け、ガスダンパはその一端側連結部を上記レール部に摺
    動自在に取り付け他端側連結部を昇降体支持アームの回
    動中心よりほぼ昇降体の下降位置側へ離間した位置に固
    定し、ガスダンパの一端側連結部をレール部の他端側へ
    付勢する初期負荷バネを設け、アーム戻しバネはその一
    端部を上記バネ掛け部に掛けると共に他端部はベース部
    等に設けたバネ移動範囲規制部によって一定範囲内で移
    動自在となるようにし、昇降体が上昇位置から下降位置
    へ向けて移動する際、ガスダンパは当初その一端側連結
    部が初期負荷バネを伸張させながらレール部上を移動し
    た後この移動が該レール部の一端で止ったところから圧
    縮され、アーム戻しバネは昇降体支持アームとほぼ一体
    的に移動して行きガスダンパが圧縮され始めた後昇降体
    が下降位置に到達する前に他端部の移動が阻止されるよ
    うにしたことを特徴とする手操作式昇降装置。
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