JPH11252993A - 駆動装置 - Google Patents

駆動装置

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JPH11252993A
JPH11252993A JP10053877A JP5387798A JPH11252993A JP H11252993 A JPH11252993 A JP H11252993A JP 10053877 A JP10053877 A JP 10053877A JP 5387798 A JP5387798 A JP 5387798A JP H11252993 A JPH11252993 A JP H11252993A
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Atsushi Masuda
敦 増田
Sadahito Hijikata
禎人 土方
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 二つの電動機を一つの自動車に搭載して負荷
を分担させるとき、その負荷分担を合理的に行うととも
に、制動時に電動機を一時的に発電機として利用し、そ
の制動により生じた電気エネルギを電池に回生できるよ
うにする。 【解決手段】 短時間定格高出力用の第一の電動機およ
び長時間定格小出力用の第二の電動機に対する給電配分
を出力負荷の状態にしたがって適応的に制御する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、電気自動車用に開発さ
れた装置であるが、電動機出力を負荷とする装置に広く
利用することができる。本発明は、出力負荷変動の大き
い装置の駆動装置として利用する。本発明は、二つの電
動機を組み合わせて、出力負荷の変動に合わせて多様な
制御を行う駆動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】自動車用の動力機関は、自動車の発進時
あるいは登坂時に大きい出力が必要である。このため、
必要な最大負荷に合わせて機関の最大出力が決定され
る。電気自動車でもこれは同様である。最大出力を必要
とする時間はきわめて限られた時間であるにもかかわら
ず、最大出力に合わせて大型の機関を搭載しなければな
らない。これは電気自動車でも同様である。電動機は内
燃機関に比べて構造が簡単であることから、一つの自動
車に二つの電動機を搭載することが可能である。
【0003】電気自動車に、特性の異なる二つの電動機
を組み合わせて使用する技術は特開平6−189415
号公報に開示されたものが知られている。この従来技術
は、二つの電動機の機械出力を一つに結合して負荷に供
給するとともに、負荷の状態に応じて二つの電動機の分
担を変更する技術である。この公報には、二つの電動機
の機械出力を結合して一つの負荷に供給する機械回路、
二つの電動機の軸を直列に結合する機械回路、クラッチ
により連結を断続する機構、自動車の駆動軸毎に複数電
動機の駆動装置を設ける機構などが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この従来例技
術には、特性の異なる二つの電動機をどのように選択す
るか、二つの電動機に対する負荷分担をどのように制御
するか、特に、二つの電動機が自動車に搭載されたとき
に、自動車の走行に応じてどのように制御するかなどの
開示がない。また、二つの電動機が自動車に搭載された
ときに、この電動機を一時的に発電機として利用し、制
動により発生する電気エネルギを回生するための技術に
ついては開示がない。
【0005】一方、本願出願人は、HIMRの名称で内
燃機関および電動機を組み合わせたハイブリッド自動車
を製造販売し、内燃機関と電動機との負荷分担の制御、
電動機を一時的に発電機として制御し、制動により生じ
たエネルギを電気エネルギとして回生する高い技術を有
する。
【0006】本発明は、このうような背景に行われたも
のであって、二つの電動機を一つの負荷に結合すると
き、特に二つの電動機を一つの自動車に搭載して負荷を
分担させるときの合理的な電動機の仕様を提供すること
を目的とする。本発明は、二つの電動機の出力が一つの
負荷に結合されているときに、運転中に円滑かつ合理的
に負荷分担を変更する制御装置を提供することを目的と
する。本発明は、二つの電動機が一つの自動車に搭載さ
れているとき、その電動機を一時的に発電機として利用
し、制動を行うとともに、制動により生じた電気エネル
ギを電池に回生するための装置を提供することを目的と
する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、二つの電動機
が一つの自動車に搭載された電気自動車の加速、制動お
よび制動により生じた電気エネルギの回生を含む多様な
制御を出力負荷の変動に応じて適切に行うことを特徴と
する。
【0008】すなわち、本発明は、第一の電動機と、第
二の電動機と、その二つの電動機の出力を結合して一つ
の負荷に供給する結合手段とを備えた駆動装置におい
て、前記第一の電動機は短時間定格高出力用であり、前
記第二の電動機は長時間定格小出力用であり、出力負荷
の状態にしたがって前記二つの電動機の給電配分を制御
する制御手段を備えたことを特徴とする。
【0009】前記二つの電動機はいずれも多相誘導電動
機であり、この二つの電動機に共通に設けられた電池
と、この電池と前記二つの電動機との間をそれぞれ結合
する二つのインバータとを備え、前記制御手段は、前記
結合手段出力の回転情報、前記二つの電動機のそれぞれ
の回転情報および前記二つの電動機の電流情報を入力と
して、前記二つの電動機に供給する交流の周波数を制御
する手段を含むことが望ましい。
【0010】さらに、前記二つのインバータは、それぞ
れ前記電池と前記二つの電動機との間を電気エネルギが
双方向に伝達される双方向形であり、前記制御手段は、
前記二つの電動機の少なくとも一方について磁界の回転
速度を機械的回転速度より小さく制御することにより前
記結合手段の出力側の機械エネルギを電気エネルギとし
て前記電池に回生するように制御する手段と、前記二つ
の電動機の温度を入力する手段とを含み、前記二つの電
動機と前記結合手段との間にそれぞれクラッチを備え、
前記制御手段に前記給電配分に連動してこのクラッチを
制御する手段を含むことが望ましい。
【0011】本発明では、第一の電動機を短時間定格高
出力用とし、第二の電動機を長時間定格小出力用とする
ことにより、電動機全体を小型化することができる。特
に、一つの自動車にこのような短時間定格高出力用電動
機、および長時間定格小出力用電動機を搭載することに
より、電動機全体の重量を小さくすることができる。す
なわち、通常の自動車の走行状態では、大部分の時間は
定常走行状態にあり、このときに必要な出力は最大定格
の5〜20%程度である。一方、発進および加速を必要
とする時間は、一般にきわめて短い時間であり、全体の
機関運転時間の10%以下とすることができる。したが
って、二つの電動機を組み合わせて利用するならば、長
時間定格の電動機はきわめて小さい出力のもので十分で
ある。また高出力の電動機は短時間定格のもので十分で
ある。
【0012】一方、電気自動車用の電動機は回転速度の
レンジが広いことが必要である。一般に交流電動機は有
効なエネルギを取り出すことができる回転速度のレンジ
が狭い。しかし、三相誘導電動機を利用し、電池から得
られる直流エネルギをインバータにより三相交流に変換
して、これを三相誘導電動機に供給することにより、広
い回転速度のレンジで高い能率で電動機を動作させるこ
とができる。すなわち、インバータの変換周波数をコン
ピュータ制御してその三相交流周波数を電動機の回転速
度の近辺に合わせて、スリップ率を制御することにより
効率的な制御を行うことができる。
【0013】すなわち、電機子の機械的な回転速度をω
0 、電動機の電磁的な回転速度をω1 とするとき、スリ
ップ率sは、 s=(ω1 −ω0 )/ω1 であり、スリップ率sを正とするとき三相誘導機は電動
機として作用し、負とするとき三相誘導機は発電機とし
て作用する。一般にスリップ率sの値は数%であるとき
に出力を高い能率で利用することができる。
【0014】したがって、電動機の機械的な回転速度ω
0 を回転センサにより検出し、この回転センサの出力を
基準に、電磁的な回転速度ω1 の制御を行うことによ
り、回転速度の広いレンジで電動機出力を高い能率で取
り出すことができる。また、機械的な回転速度ω0 の情
報にしたがってスリップ率を制御することにより、加
速、減速あるいは巡行速度の制御を行うことができる。
さらに、スリップ率の符号を制御することにより発電機
として作用させ、回生制動を行うことができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
【0016】
【実施例】次に、本発明実施例を図面に基づいて説明す
る。図1は本発明実施例の要部の構成を示す図である。
【0017】本発明実施例は、第一の電動機1と、第二
の電動機2と、この第一の電動機1および第二の電動機
2の出力を結合して一つの負荷に供給する結合手段3と
が備えられ、第一の電動機1は短時間定格高出力用であ
り、第二の電動機2は長時間定格小出力用であり、さら
に、出力負荷の状態にしたがって第一の電動機1および
第二の電動機2の給電配分を制御する制御手段4が備え
られる。
【0018】第一の電動機1および第二の電動機2には
いずれも多相(三相)誘導電動機が用いられ、この第一
の電動機1および第二の電動機2に共通に設けられた直
流の高圧電池(300V)5と、この高圧電池5と第一
の電動機1および第二の電動機2との間をそれぞれ結合
する第一のインバータ11および第二のインバータ12
とが備えられる。制御手段4には、結合手段3の出力の
回転情報、第一の電動機1および第二の電動機2のそれ
ぞれの回転情報および第一の電動機1と第二の電動機2
との電流情報を入力として、第一の電動機1および第二
の電動機2に供給する交流の周波数(電動機の電磁的な
回転速度)を制御する手段が含まれる。
【0019】ここで、第一の電動機1および第二の電動
機2は三相誘導電動機を用いる例を示すが、これらは誘
導電動機にかぎらず、広く交流電動機を用いて本発明を
実施することができる。
【0020】第一のインバータ11および第二のインバ
ータ12は、それぞれ高圧電池5と第一の電動機1およ
び第二の電動機2との間を電気エネルギが双方向に伝達
される双方向形であり、制御手段4には、第一の電動機
1および第二の電動機2の少なくとも一方について磁界
の回転速度を機械的回転速度より小さく制御することに
より結合手段3の出力側の機械エネルギを電気エネルギ
として高圧電池5に回生するように制御する手段と、第
一の電動機1および第二の電動機2それぞれに備えられ
た温度センサ6および7からの出力を入力する手段とが
含まれる。
【0021】さらに、第一の電動機1および第二の電動
機2と結合手段3との間にそれぞれ第一のクラッチ21
および第二のクラッチ22が備えられ、第一のクラッチ
21と結合手段3とは第一の動力軸23により結合さ
れ、第二のクラッチ22と結合手段3とは第二の動力軸
24により結合される。制御手段4には、第一の電動機
1および第二の電動機2への給電配分に連動してこの第
一のクラッチ21および第二のクラッチ22を制御する
手段が含まれる。
【0022】結合手段3には、差動装置30を介して駆
動輪31に第一の電動機1および第二の電動機2の出力
を供給する出力軸32が直結され、駆動輪31にはそれ
ぞれ車輪回転速度センサ13が備えられる。
【0023】第一の電動機1および第二の電動機2には
回転速度センサ8および9が備えられ、第一のクラッチ
21および第二のクラッチ22にはクラッチの接断動作
を行うクラッチ・アクチュエータ14および15が備え
られる。また、出力軸32には車速センサ16が備えら
れる。
【0024】高圧電池5には、充放電電流を検出する電
流センサ17と、第一のインバータ11および第二のイ
ンバータ12の出力電圧を検出する電圧検出回路18と
が備えられる。
【0025】図2は本発明実施例における結合手段の内
部構造の一例を示す図である。結合手段3には、第一の
クラッチ21を介して第一の電動機1の動力を伝達する
第一の動力軸23に直結された第一の動力軸側かさ歯車
33と、この第一の動力軸側かさ歯車33に歯合された
第一の動力軸側中間かさ歯車34と、この第一の動力軸
側中間かさ歯車34に直結された第一の出力軸側中間か
さ歯車35と、出力軸32に直結されこの第一の出力軸
側中間かさ歯車35に歯合された主かさ歯車36と、第
二のクラッチ22を介して第二の電動機2の動力を伝達
する第二の動力軸24に直結された第二の動力軸側かさ
歯車37と、この第二の動力軸側かさ歯車37に歯合さ
れた第二の動力軸側中間かさ歯車38と、この第二の動
力軸側中間かさ歯車38に直結され主かさ歯車36に歯
合された第二の出力軸側中間かさ歯車39とが備えられ
る。
【0026】図3は本発明実施例における第一の電動機
および第二の電動機の出力特性の一例を示す図である。
横軸は電動機の回転速度(N)であり、縦軸はこの回転
速度(N)に対する電動機のトルク(T)である。図中
実線は短時間定格高出力用の第一の電動機1の出力特性
であり、破線は長時間定格小出力用の第二の電動機2の
出力特性である。回転速度の低速域および高速域を区分
する境界値をN1 とし、この回転速度N1 を下回る領域
が低回転速度域であり、回転速度N1 を越える領域が高
回転速度域である。
【0027】ここで、本発明実施例の動作について説明
する。制御手段4は図外の操作スイッチから発進操作を
受けると、第一のインバータ11を制御して高圧電池5
に蓄積された直流エネルギを三相交流に変換し、この交
流エネルギを第一の電動機1に供給する。第一の電動機
1はこの交流エネルギの供給により電動機として回転駆
動する。
【0028】電機子の機械的な回転速度をω0 、電動機
の電磁的な回転速度をω1 とすると、スリップ率sは、 s=(ω1 −ω0 )/ω1 により求められる。制御手段4が回転速度センサ8の出
力を取込み、ω1 >ω0になるように制御し、スリップ
率sを正にすることによって電動機として回転駆動する
ことができる。
【0029】制御手段4は、この第一の電動機1の回転
駆動にともなって、クラッチ・アクチュエータ14に制
御信号を送出し、第一のクラッチ21を接状態にする。
これにより、第一の電動機1の駆動力は第一の動力軸2
3から結合手段3に伝達される。
【0030】結合手段3では、第一の動力軸23からの
駆動力を第一の動力軸側かさ歯車33が第一の動力軸側
中間かさ歯車34に伝達する。この第一の動力軸側中間
かさ歯車34は第一の出力軸側中間かさ歯車35に直結
されているので、第一の出力軸側中間かさ歯車35およ
び第一の動力軸側中間かさ歯車34に伝達された駆動力
は主かさ歯車36に伝達され出力軸32が回転駆動され
る。出力軸32に伝達された駆動力は差動装置30を介
して駆動輪31に伝達される。
【0031】このとき、制御手段4は、第二のインバー
タ12から第二の電動機2への電源供給を停止し、かつ
第二のクラッチ22を断状態にする。これにより、主か
さ歯車36の回転によって第二の出力軸側中間かさ歯車
39、第二の動力軸側中間かさ歯車38および第二の動
力軸側かさ歯車37は空転状態となり出力軸32には影
響を与えない。
【0032】このようにして発進が行われ車両が走行状
態にあるときに、図外の操作手段(例えばアクセル・ペ
ダル)が操作され加速が指示されると、制御手段4は、
第一の電動機1に備えられた回転速度センサ8の出力を
取込み、その回転速度が図3に示すN1 を越えて高回転
速度域に達していれば、第一のインバータ11を制御し
て高圧電池5から第一の電動機1への電源供給を遮断す
るとともに、クラッチ・アクチュエータ14に制御信号
を送出して第一のクラッチ21を断状態にする。
【0033】同時に、制御手段4は、第二のインバータ
12を制御して、高圧電池5に蓄積された直流エネルギ
を交流エネルギに変換し、この交流エネルギを第二の電
動機2に供給する。これにより、第二の電動機2は電動
機として回転駆動する。この第二の電動機2も第一の電
動機1同様に電機子の機械的な回転速度ω0 と電動機の
電磁的な回転速度ω1 とのスリップ率sが正に制御され
ることによって電動機として回転駆動する。
【0034】第二の電動機2の駆動力は第二のクラッチ
22を介して第二の動力軸24に直結された第二の動力
軸側かさ歯車37に伝達され、次いで、この第二の動力
軸側かさ歯車37に歯合された第二の動力軸側中間かさ
歯車38に伝達される。第二の動力軸側中間かさ歯車3
8と第二の出力軸側中間かさ歯車39とは直結されてい
るので、伝達された第二の電動機2の駆動力は第二の出
力軸側中間かさ歯車39に歯合された主かさ歯車36に
伝達され、出力軸32が回転駆動される。出力軸32に
伝達された駆動力は差動装置30を介して駆動輪31に
伝達される。
【0035】第二の電動機2による駆動力の伝達時に
は、第一の電動機1への電源供給が遮断され、かつ第一
のクラッチ21が断状態にあるので、主かさ歯車36の
回転によって第一の出力軸側中間かさ歯車35、第一の
動力軸側中間かさ歯車34および第一の動力軸側かさ歯
車33は空転状態となり出力軸32には影響を与えな
い。
【0036】制御手段4は、回転速度センサ8および9
の出力、車速センサ16の出力を取込み、車両が低回転
速度域で走行しているか、あるいは高回転速度域で走行
しているかを監視する。登り坂にかかり負荷が増加し、
高回転速度域から低回転速度域に移行したときには、第
二のインバータ12から第二の電動機2への電源供給を
停止するとともに、第二のクラッチ22を断状態にし、
同時に、第一のインバータ11から第一の電動機1への
電源供給を開始するとともに、第一のクラッチ21を接
状態にする。
【0037】この切り替えにより、図3に示すように、
低回転速度域で出力トルクの大きい第一の電動機1によ
る駆動が行われて車両の走行が維持される。さらに大き
な駆動力を必要とする場合には、第一のインバータ11
および第二のインバータ12を制御して、第一の電動機
1および第二の電動機2に電源を供給し出力軸32に同
時に駆動力を与える。この制御は、低回転速度域に閾値
を設定し、この閾値を下回った場合に同時駆動するよう
にプログラムしておくことにより行うことができる。
【0038】制御手段4は、車両が高回転速度域で第二
の電動機2により走行している状態で、図外の制動手段
(例えば電気ブレーキスイッチ)が操作され減速のため
の制動が行われたときには、第二のインバータ12を制
御して第二の電動機2の電機子の機械的回転速度ω0
りも電磁的な回転速度ω1 を大きくし、スリップ率を負
にして発電機として作用させる。これにより、電気的制
動が行われ車両は減速する。この電気的制動により発生
した交流エネルギは第二のインバータ12により直流エ
ネルギに変換され高圧電池5に回生される。
【0039】車両が低回転速度域で第一の電動機1によ
り走行している状態で制動操作が行われた場合も、制御
手段4は、同様に、第一のインバータを制御して第一の
電動機1の電機子の機械的回転速度ω0 よりも電磁的な
回転速度ω1 を大きくし、スリップ率を負にして発電機
として作用させ、電気的制動により車両を減速させる。
この電気的制動により発生した交流エネルギは第一のイ
ンバータ11により直流エネルギに変換され高圧電池5
に回生される。
【0040】また、制御手段4は、第一の電動機1およ
び第二の電動機2の温度センサ6および7の出力を取込
み温度上昇を監視する。温度が所定値を越えて上昇した
ときには図外の警報手段から警報を発生し処置を促す。
【0041】このように、第一の電動機1および第二の
電動機2に三相誘導電動機を用い、第一の電動機1を短
時間定格高出力用とし、第二の電動機2を長時間定格小
出力用とすることにより、回転速度のレンジが拡大さ
れ、車両を効率よくかつ経済的に運行することを実現す
ることができる。
【0042】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、二
つの電動機の出力が一つの負荷に結合されているとき
に、運転中の負荷分担を円滑かつ合理的に変更すること
ができ、かつ制動時に発生する電気エネルギを効率的に
電池に回生することができる。さらに、電動機全体を小
型化することができ、これにより、重量を小さくするこ
とが可能となり、車両を経済的に運行することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明実施例の要部の構成を示す図。
【図2】本発明実施例における結合手段の内部構造の一
例を示す図。
【図3】本発明実施例における第一の電動機および第二
の電動機の出力特性の一例を示す図。
【符号の説明】
1 第一の電動機 2 第二の電動機 3 結合手段 4 制御手段 5 高圧電池 6、7 温度センサ 8、9 回転速度センサ 11 第一のインバータ 12 第二のインバータ 13 車輪回転速度センサ 14、15 クラッチ・アクチュエータ 16 車速センサ 17 電流センサ 18 電圧検出回路 21 第一のクラッチ 22 第二のクラッチ 23 第一の動力軸 24 第二の動力軸 30 差動装置 31 駆動輪 32 出力軸 33 第一の動力軸側かさ歯車 34 第一の動力軸側中間かさ歯車 35 第一の出力軸側中間かさ歯車 36 主かさ歯車 37 第二の動力軸側かさ歯車 38 第二の動力軸側中間かさ歯車 39 第二の出力軸側中間かさ歯車

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第一の電動機と、第二の電動機と、その
    二つの電動機の出力を結合して一つの負荷に供給する結
    合手段とを備えた駆動装置において、 前記第一の電動機は短時間定格高出力用であり、前記第
    二の電動機は長時間定格小出力用であり、 出力負荷の状態にしたがって前記二つの電動機の給電配
    分を制御する制御手段を備えたことを特徴とする駆動装
    置。
  2. 【請求項2】 前記二つの電動機はいずれも多相誘導電
    動機であり、 この二つの電動機に共通に設けられた電池と、この電池
    と前記二つの電動機との間をそれぞれ結合する二つのイ
    ンバータとを備え、 前記制御手段は、前記結合手段出力の回転情報、前記二
    つの電動機のそれぞれの回転情報および前記二つの電動
    機の電流情報を入力として、前記二つの電動機に供給す
    る交流の周波数を制御する手段を含む請求項1記載の駆
    動装置。
  3. 【請求項3】 前記二つのインバータは、それぞれ前記
    電池と前記二つの電動機との間を電気エネルギが双方向
    に伝達される双方向形であり、 前記制御手段は、前記二つの電動機の少なくとも一方に
    ついて磁界の回転速度を機械的回転速度より小さく制御
    することにより前記結合手段の出力側の機械エネルギを
    電気エネルギとして前記電池に回生するように制御する
    手段を含む請求項2記載の駆動装置。
  4. 【請求項4】 前記制御手段には、前記二つの電動機の
    温度を入力する手段を含む請求項1記載の駆動装置。
  5. 【請求項5】 前記二つの電動機と前記結合手段との間
    にそれぞれクラッチを備え、前記制御手段に前記給電配
    分に連動してこのクラッチを制御する手段を含む請求項
    1記載の駆動装置。
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