JPH1125274A - 画像評価方法および入出力特性測定用原稿 - Google Patents

画像評価方法および入出力特性測定用原稿

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JPH1125274A
JPH1125274A JP9187264A JP18726497A JPH1125274A JP H1125274 A JPH1125274 A JP H1125274A JP 9187264 A JP9187264 A JP 9187264A JP 18726497 A JP18726497 A JP 18726497A JP H1125274 A JPH1125274 A JP H1125274A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人間が知覚する階調特性(階調飛び,階調つ
ぶれ)の大きさを定量的に評価すること。 【解決手段】 画像出力装置への入力信号に対して出力
された画像の明度情報あるいは濃度情報のうち少なくと
も1つの光学情報を用い,前記の階調特性を評価する画
像評価方法において,隣接する階調レベル間の上記光学
情報の差を算出するステップS102と,上記光学情報
に対する人間の閾値を用い,ステップS102で得られ
た値が上記閾値以上であるかを判断するステップS10
3と,ステップS103で閾値以上であると判断した場
合,全階調に対して階調飛び量を算出・積算するステッ
プS104と,を含むものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は,各種の画像を出力
する複写機やプリンタなどの画像出力装置の画像特性の
評価,特に階調飛びや階調つぶれなどの階調性特性を定
量的に測定する画像評価方法および入出力特性測定用原
稿に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より,画像品質の評価項目として階
調特性は重要である。その評価手段としては通常は階調
数を用いている。なお,階調数の正式な定義はないが,
全出力レベル(ハイライト部,シャドー部など)でのノ
イズ量で除算したものをいう場合が多い。
【0003】しかし,階調数と画質との間には強い相関
が存在するが,人間の知覚との線形性を保証するもので
はない。たとえば高い値を示していても,画像出力装置
の入出力特性(ガンマ特性)が人間の視覚特性に対して
非線形な特性を有する場合,入出力特性が急峻に変化す
る階調レベル付近において,画像に疑似輪郭と呼ばれる
ものと画像には存在しない階調の段差が確認されること
がある。
【0004】なお,疑似輪郭の発生を防止する手段とし
て,たとえば特開平5−183805号公報に開示され
ている。ここでは,特定階調レベルにおいて量子化間隔
を可変にしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら,上記に
示されるような従来の技術にあっては,従来の階調数に
よる定義では,画像出力装置のおおよその階調性を評価
するには便利な評価方法であるが,人間が感じる画質の
良否を定量化するには,必ずしも適した評価量ではなか
った。
【0006】換言すれば,疑似輪郭を発生させる階調の
飛びの大きさを人間の視覚特性に基づいて定量化してい
ないため,人間が知覚する階調特性(階調飛び,階調つ
ぶれ)の大きさを定量化して評価することが困難である
という問題点があった。
【0007】本発明は,上記に鑑みてなされたものであ
って,人間が知覚する階調特性(階調飛び,階調つぶ
れ)の大きさを定量的に評価する画像評価方法を提供す
ることを第1の目的とする。
【0008】また,定量的な階調特性の評価を行うため
の最適な入出力特性測定用原稿を提供することを第2の
目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに,請求項1に係る画像評価方法にあっては,画像出
力装置への入力信号に対して出力された画像の明度情報
あるいは濃度情報のうち少なくとも1つの光学情報を用
い,前記の階調特性を評価する画像評価方法において,
隣接する階調レベル間の前記光学情報の差を算出する差
分算出工程と,前記光学情報に対する人間の閾値を用
い,前記差分算出工程で得られた値が前記閾値以上であ
るかを判断する閾値判断工程と,前記閾値判断工程で閾
値以上であると判断した場合,全階調に対して階調飛び
量を算出・積算する階調飛び算出工程と,を含むもので
ある。
【0010】すなわち,明度差あるいは濃度差が人間が
知覚する閾値以上であった場合に,階調飛びとして積算
することにより,階調飛び評価の定量化が実現し,画像
出力装置から出力される画像の階調飛びを人間の知覚特
性に合った量により評価することが可能となる。
【0011】また,請求項2に係る画像評価方法にあっ
ては,画像出力装置への入力信号に対して出力された画
像の明度情報あるいは濃度情報のうち少なくとも1つの
光学情報を用い,前記の階調特性を評価する画像評価方
法において,隣接する階調レベル間の前記光学情報の差
を算出する差分算出工程と,前記光学情報に対する人間
の知覚における所定の許容値を用い,前記差分算出工程
で得られた値が前記許容値以上であるかを判断する許容
値判断工程と,前記許容値判断工程で許容値以上である
と判断した場合,全階調に対して階調飛び量を算出・積
算する階調飛び算出工程と,を含むものである。
【0012】すなわち,明度差あるいは濃度差が人間が
知覚する許容値以上であった場合に,階調飛びとして積
算することにより,階調飛び評価の定量化が実現し,画
像出力装置から出力される画像の許容値以上の階調飛び
を人間の知覚特性に合った量により評価することが可能
となる。
【0013】また,請求項3に係る画像評価方法にあっ
ては,画像出力装置への入力信号に対して出力された画
像の明度情報あるいは濃度情報のうち少なくとも1つの
光学情報を用い,前記の階調特性を評価する画像評価方
法において,隣接する階調レベル間の前記光学情報の差
を算出する差分算出工程と,前記光学情報に対する人間
の閾値を用い,前記差分算出工程で得られた値が前記閾
値以下であるかを判断する閾値判断工程と,前記閾値判
断工程で閾値以下と判断される状態が少なくとも3階調
連続するかを判断する連続性判断工程と,前記連続性判
断工程で少なくとも3階調連続すると判断した場合に,
該連続した階調数を算出する連続階調数算出工程と,を
含むものである。
【0014】すなわち,階調つぶれを明度差あるいは濃
度差に対して人間が知覚する明度差あるいは濃度差の閾
値を用いて定義することにより,階調つぶれ評価の定量
化が実現し,画像出力装置から出力される画像の階調つ
ぶれを人間の知覚特性に合った量により評価することが
可能となる。
【0015】また,請求項4に係る画像評価方法にあっ
ては,画像出力装置への入力信号に対して出力された画
像の明度情報あるいは濃度情報のうち少なくとも1つの
光学情報を用い,前記の階調特性を評価する画像評価方
法において,隣接する階調レベル間の前記光学情報の差
を算出する差分算出工程と,前記光学情報に対する人間
の知覚における所定の許容値を用い,前記差分算出工程
で得られた値が前記許容値以下であるかを判断する許容
値判断工程と,前記許容値判断工程で許容値以下と判断
される状態が少なくとも3階調連続するかを判断する連
続性判断工程と,前記連続性判断工程で少なくとも3階
調連続すると判断した場合にお,該連続した階調数を算
出する連続階調数算出工程と,を含むものである。
【0016】すなわち,階調つぶれを明度差あるいは濃
度差に対して人間が知覚する明度差あるいは濃度差の閾
値とその許容値を用いて定義することにより,階調つぶ
れ評価の定量化が実現し,画像出力装置から出力される
画像の階調つぶれを人間の知覚特性に合った量により評
価することが可能となる。
【0017】また,請求項5に係る入出力特性測定用原
稿にあっては,画像出力装置の入出力特性を測定するた
めの入出力特性用原稿であって,前記原稿が,異なる階
調レベルからなるパッチを,互いに隣接する階調レベル
にあるものは,空間的にも互いに隣接して配置されてい
るものである。
【0018】すなわち,入出力特性測定用原稿が,隣接
する階調レベルのパッチが空間的にも隣接するように配
置されているので,隣接する階調レベル間の明度あるい
は濃度差を算出する際,画像面内のムラの影響を受けず
に階調飛びあるいは階調つぶれを評価する原稿として利
用可能になる。
【0019】また,請求項6に係る入出力特性測定用原
稿にあっては,互いに隣接する階調レベルにある各パッ
チは,空間充填曲線に沿って相互に隣接するように配置
されているものである。
【0020】すなわち,入出力特性測定用原稿が,隣接
する階調レベルのパッチがたとえばpeano曲線など
の空間充填曲線に沿って順次階調レベルが変化するよう
に配置されているので,隣接する階調レベルのパッチが
空間的にも隣接し,かつ近傍の階調レベルも空間的に近
傍にあるように配置されているので,より画像面内のム
ラの影響を受けずに階調飛びあるいは階調つぶれを評価
する原稿として利用可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下,本発明の画像評価方法およ
び入出力特性測定用原稿について添付図面を参照し,詳
細に説明する。
【0022】〔実施の形態1〕図1は,実施の形態1に
係る画像評価過程を示すフローチャートである。なお,
ここでは,あらかじめ被評価画像の階調特性が記載しな
い何らかの手段によって既知であるとする。この場合に
おける階調特性とは,画像形成装置への入力信号レベル
(たとえばR,G,B=0〜255)に対して出力され
た画像の光学情報(たとえば明度および濃度など)との
関係を示すものとする。
【0023】また,画像の明度および濃度の測定方法と
して,たとえば全出力階調レベルに対応するパッチを測
色計を用いて測定してもよいし,ドラムスキャナなどの
入力装置に対して,該入力装置からの出力信号と明度ま
たは濃度値との変換式をあらかじめ求めておき,この変
換式を用いて階調特性測定用の原稿の明度または濃度を
求めてもよい。このように,本発明では特に限定しない
何らかの方法により,画像形成装置への入力信号に対す
る出力された原稿の明度または濃度との関係が得られて
いるものとする。なお,図1では,階調特性として明度
を用いて求められているものとして説明する。
【0024】図1において,まず,初期設定として,階
調iでの階調飛び量T(i),階調レベルiをすべて0
に設定する(S101)。次いで,隣接した階調レベル
iとi+1に対応した原稿の明度値L(i)と明度値L
(i+1)との差ΔLを求める(S102)。
【0025】続いて,人間が明度差を知覚することがで
きる閾値Ljndを用いて,下記の不等式 (|ΔL/Ljnd|−1)≦0 …(1) が成立するか否かを判断する(S103)。なお,||
は絶対値を示している。
【0026】上記(1)式の値が負の場合は,人間が隣
接した階調レベル間の差が知覚することができない。つ
まり,階調飛びは存在しないことを意味している。した
がって,この場合は何の処理を行わず,ステップS10
2に戻り上記の過程を繰り返し実行する。
【0027】一方,上記(|ΔL/Ljnd|−1)の
値が正の場合は,知覚される階調飛びが存在することに
なり,その量を算出する(S104)。すなわち,T
(i)=a・(|ΔL/Ljnd|−1)を演算する。
ここで,発明者が行った実験によれば,知覚される階調
飛びの大きさと前述の量との間には, T(i)=0.148・(|ΔL/Ljnd|−1) …(2) Ljnd=0.27(平均明度によらず一定) という関係が成立することが確認されている。
【0028】したがって,全階調レベルに対して,(|
ΔL/Ljnd|−1)>0の場合にのみ上記(2)式
で算出される階調飛び量T(i)を積算し,最終的に得
られたT(i)の値を階調飛び量とする。
【0029】また,全階調レベルに対して積算するの
は,階調飛びに対する画像形成装置の総合的な特性を得
るためであり,特定の階調レベルに対する階調飛びを評
価する場合には,当然のことながら注目する階調レベル
において,上記(2)式で求まる階調飛び量を評価すれ
ばいよい。
【0030】また,階調特性が濃度値を用いて測定され
ている場合も,全く同様に解析することができるが,こ
の場合上記(2)式は, T(i)=0.144・(|ΔD/Djnd|−1) …(2’) Djnd=0.0039・D+0.0026 となり,濃度の閾値Djndが平均濃度Dに依存して変
化する,なお,ΔDは隣接する階調レベル間の濃度差で
ある。
【0031】次に,上記ステップS104の算出処理を
終了すると,さらにiを1つインクリメントし(S10
5),さらにiが255に達したか否かを判断する(S
106)。そして,iが255に達するまで上記処理を
繰り返し実行する。
【0032】また,T(i)の各要素の和を求めるなら
ば,画像形成装置の平均的な特性を得ることができる。
さらに,階調レベルに対するT(i)の分布を見ること
により,どの階調レベルにおいてどの程度の階調つぶれ
が生じているかを知ることができ,設計への有用な情報
を得ることができる。
【0033】また,本発明は階調飛びを評価する画像の
色には依存しない。たとえば,印刷で一般に用いられる
シアン,マゼンタ,イエロー,ブラックなどのインキの
階調飛びに対し,各色との上述の方法に基づいて同様に
評価する。
【0034】〔実施の形態2〕上記実施の形態1では,
階調レベル間の明度差あるいは濃度差が閾値以上であっ
た場合に,階調飛びとして積算するというものであっ
た。しかし,閾値というのは,本当に差が知覚できるか
できないかの境界であって,その差が許容できるかどう
かということとは異なる。したがって,たとえば製品の
出荷検査などでは実施の形態1による評価が厳し過ぎる
場合が生じる。
【0035】たとえば,所定の許容値δ以上の明度差あ
るいは濃度差を階調飛びとして評価を行いたい場合があ
る。このような場合には,許容値δを用い,前述の不等
式(1)を, (|ΔL/Ljnd|−δ)≦0 …(3) とすればよい。
【0036】このとき,前述の(2)式はそのままでも
よいし,前述と同様に, T=0.15・(|ΔL/Ljnd|−δ) …(4) としてもよい。
【0037】〔実施の形態3〕図2は,実施の形態3に
係る画像評価過程を示すフローチャートである。ここで
は,実施の形態と同様に画像形成装置の階調特性は測定
によりまとまっているものとし,階調つぶれの評価を行
う。
【0038】図2において,まず,初期設定として階調
iにおける階調つぶれ量を保存する配列B(i)と階調
レベルiを初期値0に設定する(S201)。また,階
調つぶれが発生している画素数をカウントするための変
数εを0にリセットする(S202)。さらに,実施の
形態1と同様に,隣接する階調レベル間の明度差あるい
は濃度差を算出する(S203)。そして,不等式(|
ΔL/Ljnd|−1)≦0が成立するか否かを判断す
る(S204)。なお,この場合,Ljnd=0.27
(平均明度によらず一定)とする。
【0039】上記ステップS204において,不等式が
不成立(No)であると判断した場合,B(i)=ε−
2を代入し,i=i+εとし(S205),さらにiが
255(最大階調レベル)に達したか否かを判断する
(S206)。そして,iが255に達するまで上記処
理を繰り返し実行する。
【0040】一方,上記ステップS204において,不
等式が成立(Yes)であると判断した場合,ε階調レ
ベル間の明度差ΔL=L(i)−L(i+ε)により算
出する(S207)。そして,不等式(|ΔL/Ljn
d|−1)≦0が成立するか否かを判断する(S20
8)。ここで,不等式が不成立(No)であると判断し
た場合,ステップS205に移行し,B(i)=ε−2
を代入し,i=i+εとし,さらにiが255(最大階
調レベル)に達したか否かを判断する。そして,iが2
55に達するまで上記処理を繰り返し実行する。
【0041】また,上記ステップS208において,不
等式が成立(Yes)であると判断した場合,εを1つ
インクリメントし(S209),ステップS207に戻
って同様の処理過程を繰り返し実行する。
【0042】また,この場合,階調特性が濃度で測定さ
れている場合には,前述の不等式(1)は, (|ΔD/Djnd|−1)≦0 …(1’) となり,Djnd=0.0039,D+0.0026と
書き表される。
【0043】このとき,階調飛びB(i)の各要素の和
を求めるならば,画像形成装置の平均的な特性を得るこ
とができる。階調レベルに対する階調飛びB(i)の分
布を見ることにより,どの階調レベルにおいてどの程度
の階調つぶれが生じているかを知ることができ,設計へ
の有用な情報を得ることができる。
【0044】〔実施の形態4〕ところで,実施の形態2
と同様に,階調つぶれが発生しているか否かの判断は,
閾値よりも許容値を用いた方が適切な場合もある。この
ときは,実施の形態2と同様に,不等式(|ΔL/Lj
nd|−1)≦0の代わりに,不等式(|ΔL/Ljn
d|−δ)≦0を用いればよい。
【0045】〔実施の形態5〕ここでは,画像形成装置
の階調特性を測定する際に,階調飛びおよび階調つぶれ
を求めるために用いる測定用原稿301について説明す
る。
【0046】階調特性を測定するためには,階調レベル
に応じた画像を出力する必要がある。図3は,実施の形
態5に係る入出力特性測定用原稿例を示す説明図であ
り,256枚のパッチからなる階調特性評価用原稿画像
の一例を示している。
【0047】図において,縦,横のパッチ番号を(i,
j)で表している。また,図中の蛇行した線は,階調が
増加する順序を示したものである。つまり,階調レベル
0は(1,1)であり,(1,16)は階調レベル15
を示す。続いて,階調レベル16は,(2,16)に配
置されることになる。以下,同様にこの線に基づいてパ
ッチが配置され,(16,1)が階調レベル255とな
る。
【0048】このように,この実施の形態では階調飛び
および階調つぶれ評価に用いる階調特性測定用画像の各
階調レベルに対応したパッチは,必ず隣接する階調レベ
ルと空間的にも隣接するように配置される。逆に言え
ば,図5に示すように(1,16)の次に(2,1)と
なるような配置は行わない。
【0049】これは,出力画像に面内ムラ(たとえば左
右方向)が存在する場合,前述した実施の形態1〜4の
階調飛びまたは階調つぶれを算出する際に,隣接した階
調レベル間の明度差あるいは濃度差を求めるパッチが
(1,16)と(2,1)にように空間的に離れている
と,両パッチの明度差あるいは濃度差が前述の画面内の
ムラの影響を受け,過度に差があるように,つまり階調
飛びがあるように,また,階調つぶれがないかのように
評価してしまう可能性があるので,これらを回避するた
めである。
【0050】また,ここでパッチとは,均一な階調レベ
ルからなり,少なくとも階調を表現するのに必要な面積
と測定器による測定が可能な面積を有する任意の形状を
持った領域をいう。
【0051】〔実施の形態6〕図4は,実施の形態6に
係る入出力特性測定用原稿例を示す説明図であり,図3
と同様に,画像形成装置の階調特性を測定する際に,階
調飛びおよび階調つぶれを求めるために用いる測定用原
稿401を示している。図中の線は,階調レベルを増加
させる順序を示したものである。
【0052】図中の曲線は,peano曲線とよばれる
空間充填曲線である。この曲線に沿ってパッチの階調レ
ベルを順に配置していくと,隣接しているものに限らず
階調レベルの近いものは空間的にも近傍に配置され,図
3の配列以上に画面内のムラの影響を受けにくくなって
いる。なお,空間充填曲線にはpeano曲線の他にH
ilbert曲線などがある。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように,本発明に係る画像
評価方法(請求項1)によれば,明度差あるいは濃度差
が人間が知覚する閾値以上であった場合に,階調飛びと
して積算するため,階調飛び評価の定量化が実現し,画
像出力装置から出力される画像の階調飛びを人間の知覚
特性に合った量により評価することができる。
【0054】また,本発明に係る画像評価方法(請求項
2)によれば,明度差あるいは濃度差が人間が知覚する
許容値以上であった場合に,階調飛びとして積算するた
め,階調飛び評価の定量化が実現し,画像出力装置から
出力される画像の許容値以上の階調飛びを人間の知覚特
性に合った量により評価することができる。
【0055】また,本発明に係る画像評価方法(請求項
3)によれば,階調つぶれを明度差あるいは濃度差に対
して人間が知覚する明度差あるいは濃度差の閾値を用い
て定義するため,階調つぶれ評価の定量化が実現し,画
像出力装置から出力される画像の階調つぶれを人間の知
覚特性に合った量により評価することができる。
【0056】また,本発明に係る画像評価方法(請求項
4)によれば,階調つぶれを明度差あるいは濃度差に対
して人間が知覚する明度差あるいは濃度差の閾値とその
許容値を用いて定義することにより,階調つぶれ評価の
定量化が実現し,画像出力装置から出力される画像の階
調つぶれを人間の知覚特性に合った量により評価するこ
とが可能となる。
【0057】また,本発明に係る入出力特性測定用原稿
(請求項5)によれば,隣接する階調レベルのパッチが
空間的にも隣接するように配置されているので,隣接す
る階調レベル間の明度あるいは濃度差を算出する際,画
像面内のムラの影響を受けずに階調飛びあるいは階調つ
ぶれを評価する原稿として利用することができる。
【0058】また,本発明に係る入出力特性測定用原稿
(請求項6)によれば,隣接する階調レベルのパッチが
たとえばpeano曲線などの空間充填曲線に沿って順
次階調レベルが変化するように配置されているので,隣
接する階調レベルのパッチが空間的にも隣接し,かつ近
傍の階調レベルも空間的に近傍にあるように配置されて
いるので,より画像面内のムラの影響を受けずに階調飛
びあるいは階調つぶれを評価する原稿として利用するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施の形態1に係る画像評価過程を示すフロー
チャートである。
【図2】実施の形態3に係る画像評価過程を示すフロー
チャートである。
【図3】実施の形態5に係る入出力特性測定用原稿例を
示す説明図である。
【図4】実施の形態6に係る入出力特性測定用原稿例を
示す説明図である。
【図5】入出力特性測定用原稿例を示す説明図である。
【符号の説明】
301,401 測定用原稿

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 画像出力装置への入力信号に対して出力
    された画像の明度情報あるいは濃度情報のうち少なくと
    も1つの光学情報を用い,前記の階調特性を評価する画
    像評価方法において,隣接する階調レベル間の前記光学
    情報の差を算出する差分算出工程と,前記光学情報に対
    する人間の閾値を用い,前記差分算出工程で得られた値
    が前記閾値以上であるかを判断する閾値判断工程と,前
    記閾値判断工程で閾値以上であると判断した場合,全階
    調に対して階調飛び量を算出・積算する階調飛び算出工
    程と,を含むことを特徴とする画像評価方法。
  2. 【請求項2】 画像出力装置への入力信号に対して出力
    された画像の明度情報あるいは濃度情報のうち少なくと
    も1つの光学情報を用い,前記の階調特性を評価する画
    像評価方法において,隣接する階調レベル間の前記光学
    情報の差を算出する差分算出工程と,前記光学情報に対
    する人間の知覚における所定の許容値を用い,前記差分
    算出工程で得られた値が前記許容値以上であるかを判断
    する許容値判断工程と,前記許容値判断工程で許容値以
    上であると判断した場合,全階調に対して階調飛び量を
    算出・積算する階調飛び算出工程と,を含むことを特徴
    とする画像評価方法。
  3. 【請求項3】 画像出力装置への入力信号に対して出力
    された画像の明度情報あるいは濃度情報のうち少なくと
    も1つの光学情報を用い,前記の階調特性を評価する画
    像評価方法において,隣接する階調レベル間の前記光学
    情報の差を算出する差分算出工程と,前記光学情報に対
    する人間の閾値を用い,前記差分算出工程で得られた値
    が前記閾値以下であるかを判断する閾値判断工程と,前
    記閾値判断工程で閾値以下と判断される状態が少なくと
    も3階調連続するかを判断する連続性判断工程と,前記
    連続性判断工程で少なくとも3階調連続すると判断した
    場合に,該連続した階調数を算出する連続階調数算出工
    程と,を含むことを特徴とする画像評価方法。
  4. 【請求項4】 画像出力装置への入力信号に対して出力
    された画像の明度情報あるいは濃度情報のうち少なくと
    も1つの光学情報を用い,前記の階調特性を評価する画
    像評価方法において,隣接する階調レベル間の前記光学
    情報の差を算出する差分算出工程と,前記光学情報に対
    する人間の知覚における所定の許容値を用い,前記差分
    算出工程で得られた値が前記許容値以下であるかを判断
    する許容値判断工程と,前記許容値判断工程で許容値以
    下と判断される状態が少なくとも3階調連続するかを判
    断する連続性判断工程と,前記連続性判断工程で少なく
    とも3階調連続すると判断した場合にお,該連続した階
    調数を算出する連続階調数算出工程と,を含むことを特
    徴とする画像評価方法。
  5. 【請求項5】 画像出力装置の入出力特性を測定するた
    めの入出力特性測定用原稿であって,前記原稿が,異な
    る階調レベルからなるパッチを,互いに隣接する階調レ
    ベルにあるものは,空間的にも互いに隣接して配置され
    ていることを特徴とする入出力特性測定用原稿。
  6. 【請求項6】 互いに隣接する階調レベルにある各パッ
    チは,空間充填曲線に沿って相互に隣接するように配置
    されていることを特徴とする請求項5に記載の入出力特
    性測定用原稿。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008252684A (ja) * 2007-03-30 2008-10-16 Canon Inc 階調性評価装置および階調性評価方法
US7978385B2 (en) 2006-01-06 2011-07-12 Canon Kabushiki Kaisha Information processing method, information processing apparatus, program and medium
JP2013197605A (ja) * 2012-03-15 2013-09-30 Fuji Xerox Co Ltd 画像確認装置、画像形成システムおよびプログラム

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