JP2007184872A - 画像評価装置、画像処理装置、画像評価方法およびプログラム - Google Patents

画像評価装置、画像処理装置、画像評価方法およびプログラム Download PDF

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Abstract

【課題】視感と対応の取れた評価値を算出することができる画像評価技術を提供する。
【解決手段】本発明は、評価対象画像の水平方向におけるすじの発生状態を示す水平方向すじ評価値を算出する水平方向すじ評価値算出手段と、前記評価対象画像の垂直方向におけるすじの発生状態を示す垂直方向すじ評価値を算出する垂直方向すじ評価値算出手段と、前記水平方向すじ評価値算出手段により算出された水平方向すじ評価値と、前記垂直方向すじ評価値算出手段により算出された垂直方向すじ評価値の双方に基づいて、前記評価対象画像全体におけるすじの発生状態を示す総合すじ評価値を算出する総合すじ評価値算出手段とを有する画像評価装置を提供する。
【選択図】図1

Description

本発明は、画像評価技術に関する。特に、本発明は、画像のすじを評価する技術に関する。
カラープリンタ等の画像形成装置やカラーディスプレイ等の画像表示装置において形成または表示される画像は、高画質であることが要求される。画質の判断基準は種々のものが知られているが、その一つに画像欠陥が少ないという基準がある。画像欠陥も種々のものが知られているが、中でも「すじ」は、画像の品質管理を行う上での最重要項目の一つとして用いられている。「すじ」とは、例えば、本来均一な濃度で形成または表示される画像において、濃度が他の部分より濃い(あるいは薄い)領域が、1次元的に連続している画像欠陥をいう。
すじなどの画像欠陥を評価する方法としては、人間の視感を通して主観的な判断によって評価する主観的評価と、測定器を通して画像欠陥の特徴量を算出する客観的評価とがある。主観的評価は、評価者により評価結果にばらつきが生じるという評価精度の問題や、処理量に限界があるという評価工数の問題がある。そのため、近年では客観的評価方法が数多く提案されている(例えば、特許文献1〜3)。
特許文献1は、カラーブラウン管の輝度むらを検査する技術を開示している。特許文献1に記載の技術によれば、発光面はテレビカメラで撮像される。撮像された画像の輝度値に対し、投影処理が行われ、1次元データに変換される。この1次元データから2次微分値が求められる。この2次微分値に基づいて、すじの強さが評価される。特許文献2は、画像欠陥の一種であるバンディングについて、人間が知覚する心理量を予測する技術を開示している。特許文献2に記載の技術によれば、被評価画像の物理特性は空間周波数に変換される。あらかじめ設定されている物理特性量と、この物理特性量に対応するバンディング知覚特性関数の関係から得られた関数が、空間周波数に関して積分される。こうして、複数の空間周波数成分を含むバンディング知覚予測値が算出される。特許文献3は、カレーディスプレイ装置の輝度むらを評価する技術を開示している。特許文献3に記載の技術によれば、画像は空間周波数スペクトル画像に変換される。1次元化された輝度平均値に周波数の変化で増減する補正係数が乗算され、輝度平均値の補正値が算出される。算出された補正値から抽出した特徴量を所定の基準と比較することにより、輝度むらが評価される。
特開平9−037310号公報 特開2000−004313号公報 特開2002−139404号公報
画像全体の画質は、人間の視感上、縦方向と横方向のすじの影響を複合的に受ける。しかし、上記の従来技術は、複数方向のすじの影響を複合的に評価する構成を有していなかった。そのため、視感と対応の取れた評価値を算出することができないという問題があった。
本発明は上述の事情に鑑みてなされたものであり、複数方向のすじの影響を複合的に評価することにより、視感と対応の取れた評価値を算出することができる画像評価技術を提供するものである。
上述の課題を解決するため、本発明は、評価対象画像の水平方向におけるすじの発生状態を示す水平方向すじ評価値を算出する水平方向すじ評価値算出手段と、前記評価対象画像の垂直方向におけるすじの発生状態を示す垂直方向すじ評価値を算出する垂直方向すじ評価値算出手段と、前記水平方向すじ評価値算出手段により算出された水平方向すじ評価値と、前記垂直方向すじ評価値算出手段により算出された垂直方向すじ評価値の双方に基づいて、前記評価対象画像全体におけるすじの発生状態を示す総合すじ評価値を算出する総合すじ評価値算出手段とを有する画像評価装置を提供する。
好ましい態様において、この画像評価装置は、前記評価対象画像が、各々複数の色成分を有する複数の画素であって、マトリクス状に配置された複数の画素を有し、前記複数の画素のうち、前記評価対象画像の垂直方向に平行な画素列ごとに、その画素列に含まれる画素の複数の色成分のうち少なくとも1つの色成分の平均値を算出し、前記少なくとも1つの色成分についての、前記評価対象画像の水平方向の1次元特性を示す水平1次元特性を算出する水平1次元特性算出手段をさらに有し、前記水平1次元特性を、あらかじめ決められた関数に従って近似した水平近似特性を算出する水平近似特性算出手段をさらに有し、前記水平1次元特性算出手段により算出された水平1次元特性と、前記水平近似特性算出手段により算出された水平近似特性との差を示す水平差分特性を算出する水平差分特性算出手段をさらに有し、前記水平方向すじ評価値算出手段が、前記水平差分特性算出手段により算出された水平差分特性を、前記評価対象画像の水平方向におけるしきい値の特性を示す水平しきい値特性と比較することにより前記水平方向すじ評価値を算出し、前記複数の画素のうち、前記評価対象画像の水平方向に平行な画素列ごとに、その画素列に含まれる画素の複数の色成分のうち少なくとも1つの色成分の平均値を算出し、前記少なくとも1つの色成分についての、前記評価対象画像の垂直方向の1次元特性を示す垂直1次元特性を算出する垂直1次元特性算出手段をさらに有し、前記垂直1次元特性を、あらかじめ決められた関数に従って近似した垂直近似特性を算出する垂直近似特性算出手段をさらに有し、前記垂直1次元特性算出手段により算出された垂直1次元特性と、前記垂直近似特性算出手段により算出された垂直近似特性との差を示す垂直差分特性を算出する垂直差分特性算出手段をさらに有し、前記垂直方向すじ評価値算出手段が、前記垂直差分特性算出手段により算出された垂直差分特性を、前期評価対象画像の垂直方向におけるしきい値の特性を示す垂直しきい値特性と比較することにより前記垂直方向すじ評価値を算出してもよい。
別の好ましい態様において、この画像評価装置は、前記垂直方向すじ評価値および前記水平方向すじ評価値のうち、最大値を算出する最大値算出手段と、前記垂直方向すじ評価値および前記水平方向すじ評価値の差を算出する差分算出手段とをさらに有し、前記総合すじ評価値算出手段が、前記最大値算出手段により算出された最大値と、前記差分算出手段により算出された差とを用いた重み付け演算により前記総合すじ評価値を算出してもよい。
さらに別の好ましい態様において、この画像評価装置は、前記複数の色成分が、明度および彩度を含んでもよい。あるいは、前記複数の色成分が、L*a*b*表色系における色成分またはL*C*h表色系における色成分を含んでもよい。
さらに別の好ましい態様において、この画像評価装置は、前記評価対象画像の水平方向における背景ノイズを示す水平背景ノイズ値を算出する水平背景ノイズ算出手段と、前記評価対象画像の垂直方向における背景ノイズを示す垂直背景ノイズ値を算出する垂直背景ノイズ算出手段と、をさらに有し、前記総合すじ評価値算出手段が、前記水平方向すじ評価値算出手段により算出された水平方向すじ評価値と、前記垂直方向すじ評価値算出手段により算出された垂直方向すじ評価値と、前記水平背景ノイズ算出手段により算出された水平背景ノイズ値と、前記垂直背景ノイズ算出手段により算出された垂直背景ノイズ値とを用いた重み付け演算により前記総合すじ評価値を算出してもよい。
また、本発明は、総合すじ評価値の範囲を特定する情報と、その範囲に対応する画像処理パラメータとを記憶する画像処理パラメータ記憶手段と、上記いずれかの画像評価装置と、前記画像処理パラメータに記憶された画像処理パラメータのうち、前記総合すじ評価値算出手段により算出された総合すじ評価値に対応する画像処理パラメータを選択するパラメータ選択手段と、前記パラメータ選択手段により選択された画像処理パラメータを用いて画像処理を行う画像処理手段とを有する画像処理装置を提供する。
さらに、本発明は、評価対象画像の水平方向におけるすじの発生状態を示す水平方向すじ評価値を算出する水平方向すじ評価値算出ステップと、前記評価対象画像の垂直方向におけるすじの発生状態を示す垂直方向すじ評価値を算出する垂直方向すじ評価値算出ステップと、前記水平方向すじ評価値と、前記垂直方向すじ評価値の双方に基づいて、前記評価対象画像全体におけるすじの発生状態を示す総合すじ評価値を算出する総合すじ評価値算出ステップとを有する画像評価方法を提供する。
さらに、本発明は、コンピュータ装置を、評価対象画像の水平方向におけるすじの発生状態を示す水平方向すじ評価値を算出する水平方向すじ評価値算出手段と、前記評価対象画像の垂直方向におけるすじの発生状態を示す垂直方向すじ評価値を算出する垂直方向すじ評価値算出手段と、前記水平方向すじ評価値算出手段により算出された水平方向すじ評価値と、前記垂直方向すじ評価値算出手段により算出された垂直方向すじ評価値の双方に基づいて、前記評価対象画像全体におけるすじの発生状態を示す総合すじ評価値を算出する総合すじ評価値算出手段として機能させるプログラムを提供する。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。
<1.第1実施形態>
図1は、本発明の第1実施形態に係る画像評価装置100の機能構成を示す図である。評価対象画像102は、本実施形態において画像評価の対象となる画像である。評価対象画像102は、あらかじめ決められたテストパターンの画像である。評価対象画像102は、電子写真方式あるいはインクジェット方式のプリンタ等の画像形成装置により、用紙などの印刷媒体上に形成された画像である。画像入力装置103は、フラットベッドスキャナ等の画像読み取り装置である。画像入力装置103は、評価対象画像102を光学的に読み取り、画像データを生成する。画像データは、例えばRGB形式の画像データである。画像入力装置103は、生成した画像データを画像評価装置100に出力する。
色変換処理部104は、画像データの色空間を、画像評価に適した色空間に変換する。X方向1次元化処理部105は、画像データをX方向に1次元化し、1次元のプロファイルを算出する。ここで、X方向とは処理対象画像の水平方向を、Y方向とは処理対象画像の垂直方向を意味する。X方向平均線差分算出部107は、算出されたプロファイルから、平均プロファイルを算出する。X方向平均線差分算出部107は、さらに、平均前プロファイルと平均プロファイルの差を示す差分プロファイルを算出する。視覚空間周波数特性補正部109は、差分プロファイルを人間の視覚特性に適合させる補正を行う。X方向すじ評価値算出部110は、補正後の差分プロファイルに基づいて、X方向のすじ評価値を算出する。Y方向1次元化処理部106、Y方向平均線差分算出部108、Y方向すじ評価値算出部111は、データを1次元化する方向がY方向である以外は、X方向1次元化処理部105、X方向平均線差分算出部107、X方向すじ評価値算出部110と同一の機能を有する。総合すじ評価値算出部112は、X方向のすじ評価値およびY方向のすじ評価値に基づいて、評価対象画像全体のすじの発生状態を示す総合すじ評価値を算出する。画像評価装置100は、算出した総合すじ評価値113を出力する。
図2は、画像評価装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。CPU(Central Processing Unit)11は、各種制御や演算処理を担う中央演算処理装置である。RAM(Random Access Memory)13は、主記憶装置である。ROM(Read Only Memory)12は、読み出し専用の記憶装置である。I/F14は、他の電子機器との間でデータや制御信号の送受信を行うインターフェースである。HDD(Hard Disk Drive)15は、各種プログラムやデータを記憶する記憶装置である。本実施形態において、HDD15は、画像評価プログラムを記憶している。キーボード16およびディスプレイ17は、ユーザが画像評価装置100に対して操作入力を行うためのユーザインターフェースである。以上の各構成要素は、バス19で相互に接続されている。CPU11が画像評価プログラムを実行することにより、画像評価装置100は、図1に示される各機能構成要素に相当する機能を具備する。なお、図1に示される各機能構成要素は、対応する機能を有するASIC(Application Specific Integrated Circuit)などのハードウェアにより実現されてもよい。
図3は、本実施形態に係る画像評価方法を示すフローチャートである。ユーザがキーボード16を操作する等の方法により画像評価プログラムの実行を指示すると、CPU11は、HDD15から画像評価プログラムを読み出して実行する。まず、画像評価装置100は、ステップS100において、評価対象画像102の画像データを取得する。具体的には次のとおりである。評価対象画像102は、画像入力装置103によって読み取られ、データ化される。画像評価装置100と画像入力装置103とは有線あるいは無線により接続されている。画像入力装置103は、評価対象画像102の画像データを、画像評価装置100に出力する。本実施形態において、画像入力装置103によって生成される画像データは、RGB形式の画像データである。画像評価装置100は、I/F14を介して画像データを受信する。画像評価装置100は、受信した画像データをRAM13に記憶する。本実施形態において、評価対象画像102は、画像全面に渡って濃度(階調)が均一なパターンである。
次に、ステップS110において、CPU11は、画像データの色空間を、RGB表色系から、画像評価に適した色空間に変換する。本実施形態において、画像データの色空間は、均等知覚色空間であるL*a*b*表色系またはL*C*h表色系に変換される。均等知覚色空間における色差は、人間の目で見た場合の色の差と線形に近い関係を有する。したがって、人間の感覚に近い評価値を算出することができる。例えばL*a*b*表色系における色成分の各々は、画像入力装置の装置特性に依存しない絶対的な色の値を表している。このように絶対的な色を表すL*a*b*表色系に画像データの色空間を変換することにより、画像評価装置100は、画像入力装置103の入出力特性を考慮しなくても、人間の視覚感度に一致した色彩情報を得ることができる。すなわち、L*a*b*表色系によれば、視覚と対応のとれた評価値を算出することができる。L*C*h表色系についても同様である。本実施形態において、色変換処理部104は、画像データの色空間を、L*C*h表色系に変換する。
次に、ステップS120において、CPU11は、画像データをX方向およびY方向についてそれぞれ1次元化する。1次元化された画像データを「1次元化プロファイル」といい、X方向における1次元化プロファイルを「X方向プロファイル」と、Y方向に1次元化プロファイルを「Y方向プロファイル」という。また、本実施形態において、画像データは、L*成分とC*成分について1次元化される。L*成分について1次元化された画像データを「L*プロファイル」と、C*成分について1次元化された画像データを「C*プロファイル」という。したがって、例えば、L*成分についてX方向に1次元化された画像データは、「X方向L*プロファイル」と記載される。
図4は、画像データの1次元化処理を説明する図である。図4において、1つのセルは画像データの1画素を示している。セルの中に記載された数字は、そのセルの色成分の値、すなわち画素値を示している。XY座標軸が、左上の画素を原点として定義されている。すなわち、左上の画素の座標は(X,Y)=(0,0)である。X軸は図4において右向きを、Y軸は図4において下向きを正方向として定義されている。X軸およびY軸は、それぞれ評価対象画像102の水平方向および垂直方向に対応している。
画像データの1次元化とは、2次元に配置された画素を、ある方向に平均化することにより、1次元の特性すなわち1次元プロファイルに変換することをいう。画像データをX方向に1次元化する場合、画像データは、Y軸に平行な画素列ごとに平均化される。図4において、X=3に対応する画素列がハッチングで示されている。この画素列に属する画素の色成分の平均値が、X=3に対応する1次元画像データとなる。CPU11は、すべての画素列について平均値を算出する。CPU11は、算出した平均値とそのX座標とを対応付けて、X方向プロファイルとしてRAM13に記憶する。Y方向に1次元化する場合、画像データは、X軸に平行な画素列ごとに平均化される。CPU11は、同様に算出した平均値とそのY座標とを対応付けて、Y方向プロファイルとしてRAM13に記憶する。
なお、1次元化を行う方向が、すじの方向と平行でない場合には、1次元化プロファイルにおいてすじを識別することが困難になるため、すじと平行な方向において1次元化することが望ましい。画像において、すじは、基本的に画像の水平方向および垂直方向に発生するので、これらの方向に1次元化することが望ましい。そのため、評価対象画像102は、画像の水平方向(垂直方向)を、画像入力装置103の読み取り方向とを一致させるためのマークパターンを有してもよい。マークパターンは、例えば、評価対象画像102の4隅に形成される。CPU11は、これらのマークパターンの位置関係があらかじめ決められた範囲に収まるように、評価対象画像102を回転、あるいは拡大、縮小してもよい。
次に、ステップS130において、CPU11は、1次元プロファイルに基づいて差分プロファイルを算出する。以下、処理対象の1次元化プロファイルとして、X方向L*プロファイルを例にとり具体的に説明する。CPU11は、まず、X方向L*プロファイルから、その平均線(近似特性)を算出する。本実施形態において、平均線として、1次元化プロファイルを2次多項式で近似した曲線が用いられる。なお、平均線はこれに限られず、一次近似直線、n次近似曲線(n≧3)、対数近似曲線、指数近似曲線など他の近似曲線を用いてもよい。CPU11は、X方向L*プロファイルの2次近似曲線、具体的には、2次多項式を特定するパラメータを算出する。CPU11は、算出したパラメータをRAM13に記憶する。
CPU11は、X方向L*プロファイルと、平均線との差を算出する。具体的には、X方向L*プロファイルのデータ点から、そのデータ点のX座標における平均値、すなわち、平均線を示す曲線の式にX座標を代入した値を減算する。なお、データ点とは、一次元化された画像データを構成する要素を意味する。すなわち、各データ点は、平均化された色成分と、座標の値とを含む。CPU11は、こうして算出した差とX座標の組を含む集合を、X方向L*差分プロファイルとしてRAM13に記憶する。
図5は、X方向L*プロファイルを例示する図である。図6は、X方向L*差分プロファイルを例示する図である。図5において、縦軸はL*成分の値を、横軸はX座標を示している。また、実線はX方向L*プロファイルを、点線はその平均線を示している。図6は、図5に示されるX方向L*プロファイルとその平均線から算出されたX方向L*差分プロファイルを示している。以上で説明したのと同様に、Y方向L*差分プロファイル、X方向C*差分プロファイル、Y方向C*差分プロファイルが算出される。
再び図3を参照して説明する。差分プロファイルを算出すると、ステップS140において、CPU11は、差分プロファイルを、人間の視覚特性に適合するように補正する。詳細には次のとおりである。
図7は、差分プロファイルの補正処理の詳細を示すフローチャートである。ステップS141において、CPU11は、各差分プロファイルに対して離散フーリエ変換を行う。CPU11は、離散フーリエ変換により算出された周波数特性をRAM13に記憶する。次に、ステップS142において、CPU11は、周波数特性に対し、視覚伝達関数(Visual Transfer Function、以下「VTF」という)を乗算する。VTFは、人間の視覚の空間周波数特性を示す関数である。VTFとしては例えば次の式(1)で示されるDooleyの近似式を用いることができる。CPU11は、補正された周波数特性をRAM13に記憶する。
VTF(f)=5.05・{exp(-0.843f)-exp(-1.45f)} …(1)
ここで、fは空間周波数(cycle/mm)を表す。なお、VTFとして、(1)式以外の関数を用いてもよい。このように、差分プロファイルに対し人間の視覚の空間周波数特性に合わせる補正を行うことにより視感と対応の取れた評価値を算出することができる。次に、ステップS143において、CPU11は、補正された空間周波数特性に対し、逆離散フーリエ変換を行う。CPU11は、逆離散フーリエ変換により算出された周波数プロファイルをRAM13に記憶する。
再び図3を参照して説明する。差分プロファイルを補正すると、ステップS150において、CPU11は、X方向およびY方向のそれぞれについてすじ評価値を算出する。X方向におけるすじ評価値を「X方向すじ評価値」と、Y方向におけるすじ評価値を「Y方向すじ評価値」という。X方向すじ評価値およびY方向すじ評価値はそれぞれ、補正後のX方向差分プロファイルおよび補正後のY方向差分プロファイルに基づいて算出される。具体的には、CPU11は、X方向差分プロファイルと、X方向しきい値プロファイルとを比較する。X方向しきい値プロファイルとは、評価対象画像102のX方向における画素値(色成分の値)のしきい値の1次元特性を示す。HDD15は、X方向しきい値プロファイルを示すテーブルあるいは関数をあらかじめ記憶している。CPU11は、HDD15から、X方向しきい値プロファイルを読み出してX方向差分プロファイルとの比較に使用する。CPU11は、X方向差分プロファイルがしきい値プロファイルを超えている領域を積分する。CPU11は、算出した積分値をすじ評価値としてRAM13に記憶する。本実施形態においては、X方向L*プロファイル、X方向C*プロファイル、Y方向L*プロファイル、およびY方向C*プロファイルのそれぞれについてすじ評価値が算出される。以下、X方向L*プロファイル、X方向C*プロファイル、Y方向L*プロファイル、およびY方向C*プロファイルに対するすじ評価値を、それぞれ、すじ評価値A、すじ評価値B、すじ評価値C、およびすじ評価値Dという。なお、すじ評価値は、差分プロファイルがしきい値プロファイルを超えた領域の積分値に限られない。例えば、しきい値プロファイルを超えた領域について、差分プロファイルとしきい値プロファイルとの差の平均値をすじ評価値としてもよい。あるいは、差分プロファイルとしきい値プロファイルとの差の最大値(ピーク強度)をすじ評価値としてもよい。
図8(a)〜(c)は、すじ評価値の算出方法を説明する図である。図8(a)に例示される評価対象画像102において、水平方向および垂直方向にそれぞれ複数のすじが発生している。図8(b)は、評価対象画像102のX方向における差分プロファイルを示している。Y軸と平行な方向(X軸と垂直な方向)の画素列について色成分の平均値を算出しているので、差分プロファイルは、X軸と垂直な方向に発生しているすじを反映している。すなわち、色の濃いすじが発生している領域では、差は正方向に大きくなり、色の薄いすじが発生している領域では、差は負方向に大きくなる。しきい値プロファイルは、差の正方向および負方向の双方について設定されている。したがって、すじ評価値を算出する際の「差分プロファイルがしきい値プロファイルを超えた領域」とは、「差分プロファイルの絶対値がしきい値プロファイルの絶対値を超えた領域」を意味する。また、図8の例では、しきい値プロファイルは、X方向にフラットなプロファイルであるが、X座標に依存して変化してもよい。また、差の正方向および負方向のしきい値プロファイルはそれぞれ、絶対値が同一であっても異なっていてもよいが、同一であることが好ましい。しきい値プロファイルは、人間の視感に基づいて決定される。すなわち、人間が「すじが見える」と感じる範囲で最小の値とすることが好ましい。図8(c)は、評価対象画像102のY方向における差分プロファイルを示している。X方向と同様に、Y方向差分プロファイルは、Y軸と垂直な方向に発生しているすじを反映している。
再び図3を参照して説明する。X方向およびY方向についてそれぞれすじ評価値を算出すると、ステップS160において、CPU11は、総合すじ評価値を算出する。総合すじ評価値は、X方向およびY方向のすじ評価値を用いた重み付け演算により算出される。具体的には次のとおりである。CPU11は、次式(2)に従って、総合すじ評価値を算出する。
総合すじ評価値=k3・Max(A,C)+k4・ABS(A,C)+k5・Max(B,D)+k6・ABS(B,D) …(2)
ここで、k3、k4、k5、およびk6は重み係数である。重み係数は、人間の視感と適合するように決定される。Max(A,C)は、すじ評価値Aおよびすじ評価値Cのうち、最大値を示す。Max(B,D)も同様である。ABS(A,C)は、すじ評価値Aとすじ評価値Cの差の絶対値を示す。ABS(B,D)も同様である。CPU11はこのようにして算出した総合すじ評価値をRAM13に記憶する。総合すじ評価値は、正の値をとり、値が大きいほどすじが多いことを示している。
ここで、従来技術は、例えば以下の式(3)および式(4)に示されるように、X方向のすじ評価値およびY方向のすじ評価値をそれぞれ別個に算出していた。
X方向すじ評価値=k1×A+k2×B (3)
Y方向すじ評価値=k1×C+k2×D (4)
ここで、k1およびk2は重み係数である。k1およびk2は、L*およびC*のそれぞれについて、人間の視覚と適合するように決定される。このとき、画像全体のすじ評価値を算出するために、X方向すじ評価値とY方向すじ評価値とを加算することができる。
人間の視感上、すじの目立ち方、すなわち画質は、X方向のすじおよびY方向のすじに複合的に依存している。すなわち、画像のX方向(水平方向)のみにすじが発生していた場合、その画像の画質は、式(4)で算出されるY方向すじ評価値と直接的に関連している。しかし、画像の水平方向に加え垂直方向にもすじが発生していた場合、X方向すじ評価値とY方向すじ評価値との和は、画像全体の画質を示す指標とはなり得ない。なぜなら、水平方向および垂直方向の2方向にすじが発生していた場合、1方向にのみすじが発生した場合と比較して、すじはより目立ちにくくなるためである。
図9は、従来技術および本実施形態のすじ評価値を比較する図である。図9において、「すじレベル」は、すじの発生状態を示す指標である。本実施形態において、すじレベルは、人間の主観評価によって得られる主観評価値である。すじレベルは、例えば7段階で評価される。すじレベル=1が最良の画質に相当し、すじレベル=7が最悪の画質に相当する。X方向のみにすじが発生した場合のすじ評価値は、式(3)により算出される。図9の例では、このときのすじレベルは3である。Y方向のみにすじが発生した場合のすじ評価値は、式(4)により算出される。図9の例では、このときのすじレベルは4である。すじが1方向のみに発生してした場合、すじ評価値とすじレベルとは、直接的に対応する。すなわち、すじ評価値が高くなるとすじレベルが悪化する。ところが、X方向にすじレベル3のすじと、Y方向にすじレベル4のすじが同時に発生した場合、画像全体の主観評価によるすじレベルは、2である。これは前述のように、2方向にすじが発生していた場合、1方向にのみすじが発生した場合と比較して、すじはより目立ちにくくなるためである。しかし、従来技術により算出されるX方向すじ評価値とY方向すじ評価値とを単純に加算すると、すじ評価値はより大きくなる。しかし人間の視感によるすじレベルは低下しているので、機械的に算出されるすじ評価値と人間の主観によるすじレベルとが対応しなくなっている。これに対し本実施形態によれば、総合すじ評価値は、複数方向に発生したすじに関するすじ評価値のうち最大値(上述の例ではMax(A,C)およびMax(B,D))と、すじ評価値の差(上述の例ではABS(A,C)およびABS(B,D))を用いた重み付け演算により算出される。ここで、重み付け演算に用いる重み係数は人間の主観判断に基づいて官能的に決定される。重み係数は、重回帰分析により決定されてもよい。HDD15は、重み係数をあらかじめ記憶している。このように、画像評価装置100は、主観評価によるすじレベルと適合した総合すじ評価値を算出することができる。
なお、本実施形態においては、画像評価装置100が単一の装置である態様について説明したが、複数のコンピュータ装置から構成される画像評価システムが、上述の機能を有してもよい。また、プリンタや複合機などの画像形成装置が、画像評価装置100の機能を有してもよい。
<2.第2実施形態>
図10は、本発明の第2実施形態に係る画像評価装置600の機能構成を示す図である。第2実施形態の説明において、第1実施形態と共通する要素および事項についてはその説明を省略する。また、第2実施形態の説明において、第1実施形態と共通する構成要素については共通の参照番号を用いて説明する。以下、第1実施形態との差異点を中心に説明する。
画像評価装置600が、画像評価装置100と異なっている点は、画像評価装置600が、X方向背景ノイズ算出部614、Y方向背景ノイズ算出部615を有する点である。X方向背景ノイズ算出部614は、評価対象画像102からX方向における背景ノイズを算出する。
図11は、画像評価装置600の動作を示すフローチャートである。ステップS100〜S150の処理は第1実施形態で説明したものと同一であるので説明を省略する。X方向およびY方向についてそれぞれすじ評価値を算出すると、ステップS210において、CPU11は、すじ評価値を補正する。具体的には次のとおりである。CPU11は、差分プロファイルから、その標準偏差を算出する。CPU11は、算出した標準偏差を、ノイズ値としてRAM13に記憶する。本実施形態において、CPU11は、X方向L*プロファイル、X方向C*プロファイル、Y方向L*プロファイル、およびY方向C*プロファイルのそれぞれについてノイズ値を算出し、算出したノイズ値をRAM13に記憶する。以下、X方向L*プロファイル、X方向C*プロファイル、Y方向L*プロファイル、およびY方向C*プロファイルのノイズ値をそれぞれ、ノイズNLX、ノイズNCX、ノイズNLY、およびノイズNCYと記載する。
次に、ステップS220において、CPU11は、X方向L*すじ評価値A、X方向C*すじ評価値B、Y方向L*すじ評価値C、Y方向C*すじ評価値D、X方向L*ノイズ値NLX、X方向C*ノイズ値NLY、Y方向L*ノイズ値NLY、およびY方向C*ノイズ値NCYを用いた、次式(5)に示される重み付け演算により総合すじ評価値を算出する。
総合すじ評価値=k3・Max(A,C)+k4・ABS(A,C)+k5・Max(B,D)+k6・ABS(B,D)
-k7・NLX-k8・NCX-k9・NLY-k10・NCY …(5)
ここで、k7、k8、k9、およびk10は重み係数である。重み係数は、人間の視感に基づく主観評価によりあらかじめ決められる。
本実施形態によれば、背景ノイズの影響を受けずに、視感と対応の取れた総合ノイズ評価値を算出することができる。なお、CPU11は、ノイズ値を算出した後、すじ評価値から、対応するノイズ値を減算することによりすじ評価値の補正を行ってもよい。この場合、減算は、重み付け演算を用いて行われてもよい。重み係数は、人間の視感に基づく主観評価によりあらかじめ決められる。この場合、CPU11は、式(2)において、各すじ評価値として補正後のものを用いることにより、総合すじ評価値を算出することができる。
なお、本実施形態においては、画像評価装置600が単一の装置である態様について説明したが、複数のコンピュータ装置から構成される画像評価システムが、上述の機能を有してもよい。また、プリンタや複合機などの画像形成装置が、画像評価装置600の機能を有してもよい。
<3.第3実施形態>
続いて、本発明の第3実施形態について説明する。以下の説明において、第1実施形態において既に説明した要素および事項については、その説明を省略する。また、第1実施形態と共通する構成要素については、共通の参照番号を用いて説明する。
図12は、本発明の第3実施形態に係る画像処理システム700の機能構成を示す図である。画像処理装置710は、第1実施形態で説明した画像評価装置100の機能を有する画像処理装置である。画像処理装置710のハードウェア構成は、第1実施形態で説明した画像評価装置100のハードウェア構成と同一である。ホストPC729は、画像処理装置710に画像データを供給するコンピュータ装置である。画像処理装置710は、画像評価装置としての機能に加え、ホストPC729から送信された画像データに必要な画像処理を施し、画像出力装置723に出力する。画像出力装置723は、例えば電子写真方式のプリンタなどの画像形成装置である。画像出力装置723は、画像処理装置710から出力された画像データに従って、用紙(印刷媒体)上に画像を形成する。評価対象画像102は、画像出力装置723によって形成された画像である。
画像処理装置710は、詳細には以下の機能を有する。基準データ生成部719は、画像評価を行うためのテストパターンの画像データを生成する。基準データ生成部719は、生成した画像データを展開処理部720に出力する。展開処理部720は、画像データをラスタデータに変換する。色変換処理部721は、ラスタデータの色空間を画像出力装置723に対応したCMYK表色系に変換する。スクリーン処理部722は、CMYK画像データに従ってスクリーン処理されたデータを生成する。スクリーン処理されたデータは、画像出力装置723に出力される。
総合すじ評価値判定部726は、画像評価装置100により算出された総合すじ評価値と、基準レベル設定部725により設定された基準レベルとを比較する。総合すじ評価値判定部726は、その比較結果に応じて、警告発生部727あるいはパラメータ設定部728を制御する。警告発生部727は、ユーザに警告を行う機能を有する。パラメータ設定部728は、総合すじ評価値判定部726の判定結果に応じて画像処理の際に用いるパラメータを変更する。
図13は、画像処理システム700の動作を示すフローチャートである。ステップS310において、画像出力装置723は、テストパターンを、評価対象画像として出力する。次に、ステップS320において、画像処理装置710は、評価対象画像に対し、第1実施形態で説明した画像評価処理を行う。次に、ステップS330において、画像処理装置710のCPU11は、算出された総合すじ評価値をあらかじめ決められた基準値と比較する。CPU11は、比較結果に応じて次に行う処理を決定する。画像処理装置710は、HDD15に、処理を決定するための基準値をあらかじめ記憶している。本実施形態において、総合すじ評価値は、レベル1あるいはレベル2の2段階に分類される。HDD15は、レベル1に対応する総合すじ評価値の上限値および下限値、および、レベル2に対応する総合すじ評価値の上限値および下限値を、基準値として記憶している。ここで、レベル2の方がレベル1よりもすじが多いことを示している。CPU11は、総合すじ評価値とこれらの基準値とを比較することにより、総合すじ評価値がレベル1あるいはレベル2のいずれに属するかを判断する。CPU11は、その判断結果に応じて、次に行う処理を決定する。本実施形態においては、総合すじ評価値がレベル1に属する場合、CPU11は、パラメータ再設定処理を行う。総合すじ評価値がレベル2に属する場合、CPU11は、警告処理を行う。
ステップS340において、CPU11は、画像処理の際に使用するパラメータを更新あるいは変更する。具体的には次のとおりである。HDD15は、画像処理を行う際に用いる画像処理パラメータを複数記憶している。画像処理パラメータは、例えば、色変換処理の際のトーン補正を指定するパラメータ、スクリーン処理の際の線数や角度を変更するパラメータ、あるいは、画像出力装置723における出力速度を指定するパラメータなどであり、画像出力装置723が経時変化等により、すじの特性が変化したとき、それらを補うような画像処理パラメータを対応させておく。HDD15は、あらかじめ、総合すじ評価値の範囲を特定する情報と、その範囲に属する総合すじ評価値に対応する画像処理パラメータとを記憶していてもよい。CPU11は、算出された総合すじ評価値に対応する画像処理パラメータをHDD15から読み出してもよい。HDD15は、読み出した画像処理パラメータを用いて画像処理を行ってもよい。
ステップS350において、CPU11は、ユーザに警告を行う。CPU11は、すじが発生していることを示す警告メッセージを生成する。CPU11は、生成した警告メッセージをディスプレイ17に表示する。あるいは、CPU11は、画像出力装置723に画像データを出力できないように、画像処理装置710の機能を制限してもよい。あるいは、CPU11は、ネットワークを介してホストPC729などの管理装置に警告メッセージを出力し、保守を依頼する構成としてもよい。
なお、本実施形態においては、画像処理装置710が、画像評価装置100の機能を有する態様について説明したが、画像処理装置710は、第2実施形態で説明した画像評価装置600の機能を有してもよい。
<4.他の実施形態>
上述の実施形態においては、評価対象画像が、プリンタなどの画像形成装置により印刷媒体上に形成された画像であった。本発明を、ディスプレイなどの画像表示装置により表示された画像の評価に適用することもできる。この場合、画像入力装置103として、スチルカメラやビデオカメラなどの撮像装置を用いることができる。
画像評価装置100の機能構成を示す図である。 画像評価装置100のハードウェア構成を示すブロック図である。 第1実施形態に係る画像評価方法を示すフローチャートである。 画像データの1次元化処理を説明する図である。 X方向L*プロファイルを例示する図である。 X方向L*差分プロファイルを例示する図である。 差分プロファイルの補正処理の詳細を示すフローチャートである。 すじ評価値の算出方法を説明する図である。 従来技術および本実施形態のすじ評価値を比較する図である。 画像評価装置600の機能構成を示す図である。 画像評価装置600の動作を示すフローチャートである。 画像処理システム700の機能構成を示す図である。 画像処理システム700の動作を示すフローチャートである。
符号の説明
11…CPU、12…ROM、13…RAM、14…I/F、15…HDD、16…キーボード、17…ディスプレイ、19…バス、100…画像評価装置、102…評価対象画像、103…画像入力装置、104…色変換処理部、105…X方向1次元化処理部、106…Y方向1次元化処理部、107…X方向平均線差分算出部、108…Y方向平均線差分算出部、109…視覚空間周波数特性補正部、110…X方向すじ評価値算出部、111…Y方向すじ評価値算出部、112…総合すじ評価値算出部、113・・・総合すじ評価値、600…画像評価装置、612・・・総合すじ評価値算出部、613・・・総合すじ評価値、614…X方向背景ノイズ算出部、615…Y方向背景ノイズ算出部、700…画像処理システム、710…画像処理装置、719…基準データ生成部、720…展開処理部、721…色変換処理部、722…スクリーン処理部、723…画像出力装置、725・・・基準レベル設定部、726…総合すじ評価値判定部、727…警告発生部、728…パラメータ設定部、729…ホストPC

Claims (9)

  1. 評価対象画像の水平方向におけるすじの発生状態を示す水平方向すじ評価値を算出する水平方向すじ評価値算出手段と、
    前記評価対象画像の垂直方向におけるすじの発生状態を示す垂直方向すじ評価値を算出する垂直方向すじ評価値算出手段と、
    前記水平方向すじ評価値算出手段により算出された水平方向すじ評価値と、前記垂直方向すじ評価値算出手段により算出された垂直方向すじ評価値の双方に基づいて、前記評価対象画像全体におけるすじの発生状態を示す総合すじ評価値を算出する総合すじ評価値算出手段と
    を有する画像評価装置。
  2. 前記評価対象画像が、各々複数の色成分を有する複数の画素であって、マトリクス状に配置された複数の画素を有し、
    前記複数の画素のうち、前記評価対象画像の垂直方向に平行な画素列ごとに、その画素列に含まれる画素の複数の色成分のうち少なくとも1つの色成分の平均値を算出し、前記少なくとも1つの色成分についての、前記評価対象画像の水平方向の1次元特性を示す水平1次元特性を算出する水平1次元特性算出手段をさらに有し、
    前記水平1次元特性を、あらかじめ決められた関数に従って近似した水平近似特性を算出する水平近似特性算出手段をさらに有し、
    前記水平1次元特性算出手段により算出された水平1次元特性と、前記水平近似特性算出手段により算出された水平近似特性との差を示す水平差分特性を算出する水平差分特性算出手段をさらに有し、
    前記水平方向すじ評価値算出手段が、前記水平差分特性算出手段により算出された水平差分特性を、前記評価対象画像の水平方向におけるしきい値の特性を示す水平しきい値特性と比較することにより前記水平方向すじ評価値を算出し、
    前記複数の画素のうち、前記評価対象画像の水平方向に平行な画素列ごとに、その画素列に含まれる画素の複数の色成分のうち少なくとも1つの色成分の平均値を算出し、前記少なくとも1つの色成分についての、前記評価対象画像の垂直方向の1次元特性を示す垂直1次元特性を算出する垂直1次元特性算出手段をさらに有し、
    前記垂直1次元特性を、あらかじめ決められた関数に従って近似した垂直近似特性を算出する垂直近似特性算出手段をさらに有し、
    前記垂直1次元特性算出手段により算出された垂直1次元特性と、前記垂直近似特性算出手段により算出された垂直近似特性との差を示す垂直差分特性を算出する垂直差分特性算出手段をさらに有し、
    前記垂直方向すじ評価値算出手段が、前記垂直差分特性算出手段により算出された垂直差分特性を、前期評価対象画像の垂直方向におけるしきい値の特性を示す垂直しきい値特性と比較することにより前記垂直方向すじ評価値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像評価装置。
  3. 前記垂直方向すじ評価値および前記水平方向すじ評価値のうち、最大値を算出する最大値算出手段と、
    前記垂直方向すじ評価値および前記水平方向すじ評価値の差を算出する差分算出手段と
    をさらに有し、
    前記総合すじ評価値算出手段が、前記最大値算出手段により算出された最大値と、前記差分算出手段により算出された差とを用いた重み付け演算により前記総合すじ評価値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像評価装置。
  4. 前記複数の色成分が、明度および彩度を含むことを特徴とする請求項2に記載の画像評価装置。
  5. 前記複数の色成分が、L*a*b*表色系における色成分またはL*C*h表色系における色成分であることを特徴とする請求項2に記載の画像評価装置。
  6. 前記評価対象画像の水平方向における背景ノイズを示す水平背景ノイズ値を算出する水平背景ノイズ算出手段と、
    前記評価対象画像の垂直方向における背景ノイズを示す垂直背景ノイズ値を算出する垂直背景ノイズ算出手段と、
    をさらに有し、
    前記総合すじ評価値算出手段が、前記水平方向すじ評価値算出手段により算出された水平方向すじ評価値と、前記垂直方向すじ評価値算出手段により算出された垂直方向すじ評価値と、前記水平背景ノイズ算出手段により算出された水平背景ノイズ値と、前記垂直背景ノイズ算出手段により算出された垂直背景ノイズ値とを用いた重み付け演算により前記総合すじ評価値を算出する
    ことを特徴とする請求項1に記載の画像評価装置。
  7. 総合すじ評価値の範囲を特定する情報と、その範囲に対応する画像処理パラメータとを記憶する画像処理パラメータ記憶手段と、
    請求項1〜6のいずれかの項に記載の画像評価装置と、
    前記画像処理パラメータに記憶された画像処理パラメータのうち、前記総合すじ評価値算出手段により算出された総合すじ評価値に対応する画像処理パラメータを選択するパラメータ選択手段と、
    前記パラメータ選択手段により選択された画像処理パラメータを用いて画像処理を行う画像処理手段と
    を有する画像処理装置。
  8. 評価対象画像の水平方向におけるすじの発生状態を示す水平方向すじ評価値を算出する水平方向すじ評価値算出ステップと、
    前記評価対象画像の垂直方向におけるすじの発生状態を示す垂直方向すじ評価値を算出する垂直方向すじ評価値算出ステップと、
    前記水平方向すじ評価値と、前記垂直方向すじ評価値の双方に基づいて、前記評価対象画像全体におけるすじの発生状態を示す総合すじ評価値を算出する総合すじ評価値算出ステップと
    を有する画像評価方法。
  9. コンピュータ装置を、
    評価対象画像の水平方向におけるすじの発生状態を示す水平方向すじ評価値を算出する水平方向すじ評価値算出手段と、
    前記評価対象画像の垂直方向におけるすじの発生状態を示す垂直方向すじ評価値を算出する垂直方向すじ評価値算出手段と、
    前記水平方向すじ評価値算出手段により算出された水平方向すじ評価値と、前記垂直方向すじ評価値算出手段により算出された垂直方向すじ評価値の双方に基づいて、前記評価対象画像全体におけるすじの発生状態を示す総合すじ評価値を算出する総合すじ評価値算出手段と
    して機能させるプログラム。
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US7889358B2 (en) 2006-04-26 2011-02-15 Sharp Kabushiki Kaisha Color filter inspection method, color filter manufacturing method, and color filter inspection apparatus

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