JPH11252663A - 無線通信システム及び移動局 - Google Patents

無線通信システム及び移動局

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JPH11252663A
JPH11252663A JP5174798A JP5174798A JPH11252663A JP H11252663 A JPH11252663 A JP H11252663A JP 5174798 A JP5174798 A JP 5174798A JP 5174798 A JP5174798 A JP 5174798A JP H11252663 A JPH11252663 A JP H11252663A
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Ryoichi Fujie
良一 藤江
Shuji Ito
修治 伊藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 基地局がサポートしているATMサービスク
ラスやその時提供できるサービス品質を移動局があらか
じめ知ることにより、移動局がATM呼を発呼するとき
必要とするサービスクラスがサポートされていないある
いは要とするサービス品質が確保できない場合は、発呼
動作をおこなわず、周波数資源を無駄にしないことを目
的とする。 【解決手段】 移動局は無線基地局がサポートしている
ATMサービスクラスを当該無線基地局から報知チャネ
ルによって報知されると、サービスクラス情報取得部2
02に記憶する。また、ATMアプリケーション204
から発呼要求があると、発呼処理部207は、発呼しよ
うとする呼のATMサービスクラスと、前記記憶した無
線区間でサービスクラス毎のサポートの有無情報とを比
較して、このサービスクラスがサポートされていない場
合は発呼処理を中止し、サポートされている場合は発呼
処理を継続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、ひとつの無線基
地局に対し複数の移動局を同時に収容することができる
無線通信システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の技術として、例えば、特開平6-12
1371に示された従来の「移動無線通信システムにおける
規制情報報知方法」がある。図17は、本従来技術にお
ける無線基地局の動作を示すフローチャート、図18
は、本従来技術における移動局の動作を示すフローチャ
ートである。まず、無線基地局の動作について説明す
る。図17において、無線基地局は通常制御状態(ステッフ゜
S1701)から、例えば周期的に情報チャネル(TCH)が
すべて使用中かどうかを調べる(ステッフ゜S1702)。すべて使
用中の場合は、規制情報報知メッセージに「全TCH使
用中」の情報を設定する(ステッフ゜S1703)。一方、空きTC
Hがある場合は、規制情報報知メッセージに「空きTC
H有り」の情報を設定する(ステッフ゜S1704)。これらの規制
情報報知メッセージは報知チャネル(BCCH)にて各
移動局に報知され(ステッフ゜S1705)、通常制御状態に戻る(ス
テッフ゜S1706)。
【0003】次に、移動局の動作について説明する。図
18において、例えばある自動車電話である移動局は、
電源を入れると(ステッフ゜S1801)、先ず無線通信状態が一番
良好な、基地局の送出するスロットを探し(ステッフ゜S180
2)、その中の情報チャネル(BCCH)が送出されるタ
イミングで情報を受信する。そして報知メッセージのう
ち規制情報報知メッセージの内容を判定する(ステッフ゜S180
3)。この時、基地局が、規制情報報知メッセージに、
「空いている情報チャネル(TCH)スロットがある
旨」の情報を設定していれば、移動局は直ちにこれを確
認する。
【0004】さらに移動局は、個別セル用チャネル(S
CCH)でリンクチャネル確立要求メッセージを基地局
に送信し、基地局から応答としてリンクチャネル割当て
メッセージを受信することができ、位置登録を行う(ステッ
フ゜S1804)。そして、発信する場合には、個別セル用チャ
ネル(SCCH)でリンクチャネル確立要求メッセージ
を送信し、応答として基地局からリンクチャネル割当て
メッセージを受信したら、発信(ステッフ゜S1805)を行うこと
が出来る。
【0005】しかし、規制情報報知メッセージに、「基
地局がすべての情報チャネル(TCH)スロットが使用
中である旨」の情報を設定していれば、直ちに確認した
移動局は、この時点で2番目に無線通信状態が良好な基
地局の送出するスロットを探し(ステッフ゜S1802)、その中の
情報チャネル(BCCH)が送出するタイミングで情報
を受信する。そして、この2番目の基地局からの報知メ
ッセージのうち規制情報報知メッセージの内容を判定す
る(ステッフ゜S1803)。
【0006】そこで、この2番目の基地局が、規制情報
報知メッセージに、「空いている情報チャネル(TC
H)スロットがある旨」の情報を設定していれば、移動
局は直ちにこれを確認する。そして移動局は、個別セル
用チャネル(SCCH)でリンクチャネル確立要求メッ
セージを基地局に送信し、基地局から応答としてリンク
チャネル割当てメッセージを必ず受信すると、位置登録
を行う(ステッフ゜S1804)。そして、発信する場合には、個別
セル用チャネル(SCCH)でリンク確立要求メッセー
ジを送信し、この2番目の基地局から応答としてリンク
チャネル割当てメッセージを受信したら、発信(ステッフ゜S1
805)を行うことが出来る。
【0007】しかし、この2番目の基地局も規制情報報
知メッセージに「すべての情報チャネル(TCH)スロ
ットが使用中である旨」の情報を設定していれば、その
情報を直ちに確認した移動局は、この時点で3番目に無
線通信状態が良好な基地局の送出するスロットを探し(ス
テッフ゜S1802)、その中の報知チャネル(BCCH)が送出
されるタイミングで情報を受信する。以下、4番目、5
番目の基地局についてこのシーケンスを繰り返し実施す
る。
【0008】次に、効果について説明する。基地局は、
「すべての情報チャネル(TCH)スロットが使用中で
ある旨」の情報をあらかじめ送出できるので、移動局
は、この基地局にリンクチャネル確立要求メッセージを
送信しなくても直ちに、該情報を確認できるので、無線
通信状態が一番良好な基地局の情報チャネルスロットが
すべて使用中である場合には、次に無線通信状態が良好
な基地局で空きの情報チャネルスロットを持つ基地局
に、発信または位置登録することが出来る。よって、リ
ンクチャネル確立要求メッセージの不要な送信処理をな
くすことが出来る。また、この送信処理をなくすこと
で、発信または位置登録までの時間を減少させることが
出来る。
【0009】ここで、「リンクチャネル確立要求メッセ
ージ」とは、位置登録や発呼をしようとする移動局が、
無線管理メッセージや呼制御メッセージなどを送受する
チャネル(リンクチャネル)の割当てを、無線基地局に要
求するメッセージである。無線基地局はスロットが空い
ていれば「リンクチャネル割当てメッセージ」を用い
て、割り当てるスロット位置などを移動局に通知する。
【0010】なお、上記の従来例では、発呼のために割
り当てられたスロットを、通話時も引き続き使用するこ
とを前提としている。また、通話に必要なスロット数は
高々1つであり、発呼時に必要としたスロット数と同じ
であることも前提としている。
【0011】一方、第二世代コードレス電話システム
(RCR STD−28)第3版では、発呼のためのリ
ンクチャネルには1スロット、実際に通信する通信チャ
ネルには2スロットを割り当てることが可能である。6
4kbpsのデータ通信に対応することを目的としてい
る。通信フェーズでのスロット数は、移動局からの呼設
定メッセージにより要求される。このシステムでは、報
知情報の一つとして、無線基地局が一つの呼に対し同時
使用可能なタイムスロット数を示す「マルチスロット
数」が規定されている。無線基地局が、この「マルチス
ロット数」を動的に変更して移動局に報知することで、
移動局は2スロット要求してよいかどうか判断できる。
【0012】ところで、広帯域ISDN(Integrated Se
rvice Digital Network)の主流技術としてATMが注目
されている。ATMは、マルチメディア通信に向いてお
り、データの種類によって伝送品質を設定することが出
来るという特徴を持っている。伝送品質は「サービスク
ラス」と呼ばれており、CBR(Constant Bit rate),
rt−VBR(real time Variable Bit Rate), nr
t−VBR(non real time Variable Bit Rate), A
BR(Available bit Rate), UBR(Unspecified Bi
t Rate)の5種類が規定されている。
【0013】図19に各サービスクラスの概要を示す。
CBRは、常に一定帯域を割り当てておき、常時ビット
列を流しておく必要がある音声データや動画像データの
伝送に向いている。VBRは、速度可変で保証帯域が設
定できるサービスクラスであり、リアルタイム性を保証
するのがrt−VBR、保証しないのがnrt−VBR
である。ABRはCBRやVBRと異なりフロー制御を
サポートする。
【0014】ABRではRM(Resource Management)セ
ルというフロー制御用の特殊なセルを用いて、輻輳が発
生しているかどうかを調べ、転送速度の変更を端末やA
TMスイッチに伝える。端末やスイッチはこのRMセル
の情報に基づき、データ送出量を調整し、フローコント
ロールを実現する。UBRは、何も保証しないサービス
クラスであり、従来のIPネットワークと同じくベスト
エフォート型のデータ通信である。
【0015】これらの「サービスクラス」毎に、さらに
細かな品質を表現するために、通信データのトラヒック
特性を表すパラメータと、ATMネットワークに要求す
るパラメータの2種類が存在する。図20にこれらのパ
ラメータの概要を示す。これらを総称してサービスパラ
メータと呼ぶこととする。
【0016】トラヒック特性を表すパラメータは、PC
R(peak cell rate),SCR(sustainable cell rate),
MCR(minimum cell rate), MBS(maximum burst si
ze),CDVT(cell delay variation tolerance)が規定
されている。セル転送率の最大値がPCR,平均値がS
CR,最小値がMCRで、MBSはネットワーク に入る
セルの最大密度、CDVTはセル転送揺らぎの許容値を
示す。
【0017】ATMネットワークへの要求パラメータに
は、CDV(cell delay variation), CLR(cell loss
rate), CTD(cell transmission delay), CER(ce
ll error rate)がある。CDVはセル転送揺らぎ、CL
Rはセル紛失率、CTDはセル転送遅延、CERはセル
転送のエラー率を示す。
【0018】所望のサービス品質を実現するためには、
ATM端末は、通信しようとしているデータの特性をト
ラヒックパラメータ値で記述し、それに応じてサービス
クラスを割り当てる。そのサービスクラスによって利用
するパラメータが異なる。その様子を図21に示す。ト
ラヒックの要求仕様が明確になったら、ATM網は、そ
の要求仕様を満足できる新たなコネクションを現在の回
線資源の状況から見て設定できるか否かを判断する。
【0019】この判断手法は標準化されておらず、AT
M機器ベンダの独自仕様であるのが実態である。
【0020】一般にサービスクラスには、CBR,VB
R,ABR,UBRの順で優先順位が付けられる。CBR
はコネクション設定時に固定的な帯域が確保され、コネ
クション開放時まで帯域は保証される。また、発呼時、
空帯域がない場合には、ABR,UBRに割り当てられ
ている帯域を使用することも可能である。
【0021】新規VBRコネクション設定時、空帯域あ
るいはABR,UBRが使用中の帯域から割り当てる。
コネクション設定中は、動的に帯域が変化するので、空
帯域およびABR,UBRに割り当てられている帯域を
使用することが出来る。
【0022】ABRはMCRを保証するため、新規AB
Rコネクション設定時、空帯域あるいはUBRに割り当
てられている帯域がMCR分あれば、受け付けることが
出来る。コネクション設定中は、空いている帯域の範囲
内で自由に帯域を変えることが出来る。
【0023】UBRは非保証のため、新規UBRコネク
ション設定時、UBRサービスクラスがサポートされて
いれば無条件で受け付けられる。コネクション設定中
は、空いている帯域の範囲内で自由に帯域を変えること
が出来る。
【0024】ABRやUBRはベストエフォート型なの
で、CBRやVBRよりも優先度が低い。このためCB
RコネクションやVBRコネクションの設定時やVBR
コネクションの動的な帯域増加時には、ABR,UBR
用の帯域は減少する。
【0025】さらに、近年、ATMセルを無線を用いて
伝送するという試みがなされている。例えば、1996
年電子情報通信学会総合大会Bー544”広帯域ワイヤ
レスアクセス方式”に示されている。このようなシステ
ムを無線ATMシステムということとする。
【0026】図22は無線ATM伝送装置の構成例を示
す構成図である。図22において、2201はATM交換網
と接続されATMセルを無線により移動局と送受する無
線基地局、2202は無線基地局2201内に設けられたベース
バンド部、2203は無線基地局2201内に設けられた無線
部、2204は無線基地局2201内に設けられた呼制御部、22
05は無線基地局2201内に設けられた無線回線制御部、22
11はATMセルを無線により無線基地局と送受する移動
局A、2212は移動局A2211内に設けられた無線部、2213
は移動局A211内に設けられたベースバンド部、2214は移
動局A2211内に設けられた無線制御部、2215は移動局A22
11内に設けられた呼処理部、2216は移動局A2211内に設
けられたATMアプリケーション、2221はATMセルを
無線により無線基地局と送受する移動局B、2222は移動
局B2221内に設けられた無線部、2223は移動局B2221内に
設けられたベースバンド部、2224は移動局B2221内に設
けられた無線制御部部、2225は移動局B2221内に設けら
れた呼処理部、2226は移動局B2221内に設けられたAT
Mアプリケーション、2230はATM交換網、である。
【0027】次に、動作について説明する。無線基地局
2201において、ATM交換網2230から受信したATMセ
ルは、移動局毎に分離され、ベースバンド部2202、無線
部2203を通じて各子局に伝送される。また、無線部2203
を通じて各移動局から受信した情報は多重されATM交
換網2230に送出される。移動局A2211において、無線部
2212、ベースバンド部2213 を通じて無線基地局2201か
ら受信したATMセルはATMアプリケーション2216に
通知される。ATMアプリケーション2216から受信した
ATMセルは、 ベースバンド部2213、無線部2212を通
じて無線基地局2201に送信される。移動局B2221につい
ても移動局A2211と同様の動作である。なお、移動局か
ら無線基地局方向のことを上り方向、無線基地局から移
動局方向のことを下り方向と呼ぶ。
【0028】無線を用いた情報伝送では、有限資源であ
る周波数帯域を有効に利用することが重要である。ひと
つの無線基地局が、複数の移動局を収容する場合、一般
に同一周波数を複数の移動局で時間軸方向で分割してア
クセスする手法が取られる。本方法をTDMA(Time Di
vision Multiple Access)と呼ぶ。さらに、上り方向下
り方向とも同じ周波数を時分割で共用するTDD(Time
Division Duplex)方式がある。
【0029】図23は無線基地局と移動局間の無線区間
のTDMA/TDDフレームフォーマットの例を示すT
DMAフレームフォーマット図である。図23におい
て、2301はTDMAフレーム、2302は、無線基地局が移
動局に対し報知情報を報知するための報知チャネル、23
03は、無線回線設定時、移動局がランダムにアクセスす
るランダムアクセスチャネル、2304は、無線基地局とそ
れぞれの移動局との間で無線回線制御情報を送受するた
めの制御チャネル、2305は、無線基地局とそれぞれの移
動局との間でユーザ情報を送受するためのユーザチャネ
ル、である。
【0030】ユーザチャネル2305は上り方向について各
移動局に対してその送信レートに応じて動的に割当が可
能である。また、下り方向についてもATM回線網から
各移動局に対してその送信レートに応じて動的に割当が
可能である。各移動局について、上り下り双方のユーザ
チャネルをいくつ割り当てるかを決定するのは無線基地
局である。
【0031】図24はこの従来の無線基地局のベースバ
ンド部、無線回線制御部、呼制御部の構成を示す構成図
である。図24において、2401は、無線基地局のベース
バンド部、2402は、無線基地局の呼制御部、2403は、無
線基地局の無線回線制御部、2404は、呼制御部内の呼受
付制御部、2405は、無線回線制御部内のスロット割当て
部、である。
【0032】図25はこの従来の移動局のベースバンド
部、無線制御部、呼処理部の構成を示す構成図である。
図25において、2501は、移動局のベースバンド部、25
02は、移動局の呼処理部、2503は、移動局の無線制御
部、2504は、移動局のATMアプリケーション、2505
は、呼制御部内の発呼処理部、である。
【0033】次に、動作について説明する。移動局のA
TMアプリケーション2504が発呼しようとする際、まず
呼処理部2502内の発呼処理部2505に対し、発呼を要求す
る。この発呼の要求には、要求する「ATMサービスク
ラス」や「サービスパラメータ」も併せて要求される。
発呼処理部2505は、呼制御メッセージを生成し、 ベー
スバンド部2501はATMセルに変換した上で、無線部を
通じ、無線基地局2201に送信する。
【0034】無線基地局2201のベースバンド部2401で
は、呼制御メッセージを運んでいるATMセルを分離
し、呼制御メッセージに変換した上で、呼制御部2402に
通知する。呼制御部2402内の呼受付制御部2404の動作の
概要を図26に示す。図26において、移動局によって
要求された「ATMサービスクラス」や「サービスパラ
メータ」と、TDMAフレームにおけるスロット使用状
況を比較して、呼を受け付けられるかどうかの判断を行
う。受付可能と判断した場合には、ATM網へさらに呼
制御メッセージを送信する。受付不可能と判断した場合
には、移動局に対し、受付不可能であることを通知す
る。この場合、この呼は呼損となる。
【0035】
【発明が解決しようとする課題】前記のように、従来の
無線通信システムでは、TDMAフレーム上で空スロッ
トがあるか否か、あるいは複数スロットを移動局が要求
できるか否かという情報のみを無線基地局から配下の移
動局に報知しており、無線ATMシステムで呼受付の判
断に必要な、基地局がサポートしているATMサービス
クラスは配下の移動局に報知していなかった。よって、
仮に呼設定に必要なリンクチャネルの確保には成功して
も、基地局がサポートしているATMサービスクラスを
移動局があらかじめ知ることが出来ないため、移動局が
ATM呼を発呼しても必要とするサービスクラスが基地
局でサポートされていない場合には拒絶され、発呼動作
が無駄となり、周波数資源を無駄にするという問題点が
あった。
【0036】また、従来の無線通信システムでは、TD
MAフレーム上で空スロットがあるか否か、あるいは複
数スロットを移動局が要求できるか否かという情報のみ
を無線基地局から配下の移動局に報知しており、無線A
TMシステムで呼受付の判断に必要な、その時点で基地
局が提供できるサービス品質をしめすATMサービスパ
ラメータについては配下の移動局に報知していなかっ
た。よって、仮に呼設定に必要なリンクチャネルの確保
には成功しても、基地局が提供できるサービス品質をし
めすATMサービスパラメータを移動局があらかじめ知
ることが出来ないため、移動局がATM呼を発呼しても
必要とするサービス品質が確保できない場合には拒絶さ
れ、発呼動作が無駄となり、周波数資源を無駄にすると
いう問題点があった。
【0037】この発明は上記のような問題点を解決する
ためになされたもので、基地局がサポートしているAT
Mサービスクラスを移動局があらかじめ知ることが出
来、移動局がATM呼を発呼するとき必要とするサービ
スクラスが基地局でサポートされていない場合は、発呼
動作をおこなわず、周波数資源を無駄にしないことを目
的とする。
【0038】また、その時点で基地局が提供できるサー
ビス品質をしめすATMサービスパラメータを移動局が
あらかじめ知ることができ、移動局がATM呼を発呼す
るとき必要とするサービス品質が確保できない場合には
発呼動作を行わず、周波数資源を無駄にしないことを目
的とする。
【0039】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る無線通
信システムは、無線基地局とこの無線基地局に接続され
た少なくとも1つの移動局とを備え、ATM伝送が可能
であり、前記無線基地局は、ATMサービスクラス毎に
サポートしているか否かを示す報知情報を報知チャネル
を用いて前記移動局に報知する手段を備え、前記移動局
は、前記無線基地局からの報知情報を受信して記憶する
報知情報受信手段と、自局が発呼する際に、発呼しよう
とする呼のATMサービスクラスと、前記記憶した報知
情報から取り出された前記無線基地局のサービスクラス
毎のサポートの有無情報とを比較して、前記基地局が該
ATMサービスクラスをサポートしていない場合は発呼
処理を中止し、サポートしている場合は発呼処理を継続
する発呼制御手段とを備えたものである。
【0040】また、第2の発明に係る無線通信システム
は、無線基地局とこの無線基地局に接続された少なくと
も1つの移動局とを備え、ATM伝送が可能であり、前
記無線基地局は、ATMサービスクラス毎にサポートし
ているか否かの情報と、無線区間においてその時点で使
用可能なスロット数とから成る報知情報を前記無線基地
局が報知チャネルを用いて前記移動局に報知する報知手
段を備え、前記移動局は、前記無線基地局から報知情報
を受信して記憶する報知情報受信手段と、自局が発呼す
る際に、発呼しようとする呼のATMサービスクラス
と、前記報知チャネルを介して前記無線基地局から受信
した前記無線基地局のサービスクラス毎のサポートの有
無情報とを比較し、前記発呼しようとする呼が必要とす
る無線スロット数と、前記記憶した報知情報から求めた
無線区間においてその時点で使用可能なスロット数とを
比較して、前記基地局が該ATMサービスクラスをサポ
ートしていない場合、および前記基地局が該ATMサー
ビスクラスをサポートしていても必要なスロット数が使
用可能スロット数を上回る場合は発呼処理を中止し、そ
れ以外の場合は発呼処理を継続する発呼制御手段とを備
えたものである。
【0041】また、第3の発明に係る無線通信システム
は、無線基地局とこの無線基地局に接続された少なくと
も1つの移動局とを備え、ATM伝送が可能であり、前
記無線基地局は、ATMサービスクラス毎にサポートし
ているか否かの情報と、無線区間においてその時点で使
用可能なスロット数から求めたサービスクラスごとの受
付可能なサービスパラメータ値とから成る報知情報を、
無線基地局が報知チャネルを用いて移動局に報知する報
知手段を備え、前記移動局は、前記無線基地局から前記
報知情報を受信して記憶する報知情報受信手段と、自局
が発呼する際に、発呼しようとする呼のATMサービス
クラスと、前記記憶した報知情報から取り出され無線区
間でサポートされているサービスクラスを比較し、さら
に、自局が要求するサービスクラスごとのATMサービ
スパラメータ値と、前記記憶した報知情報から取り出さ
れ無線区間においてその時点でサービスクラスごとの受
付可能なサービスパラメータ値とを比較して、前記基地
局が該ATMサービスクラスをサポートしていない場
合、および前記基地局が該ATMサービスクラスをサポ
ートしていても必要なサービス品質を満足できないと判
断した場合は、発呼処理を中止し、それ以外の場合は発
呼処理を継続する発呼制御手段とを備えたものである。
【0042】また、第4の発明に係る無線通信システム
は、移動局は、複数の無線基地局の報知チャネルを受信
できる場合、無線回線状態が最も良い無線基地局から報
知されるサポート可能なサービス品質と、移動局が発呼
しようとする呼のサービス品質とを比較して、発呼でき
ないと判断した場合、次に無線回線状態がよい無線基地
局から報知されるサポート可能なサービス品質と、移動
局が発呼しようとする呼のサービス品質とを比較し、以
降サービス品質が満足できるまで上記動作を繰り返す制
御手段を備えたものである。
【0043】また、第5の発明に係る無線通信システム
は、移動局は、無線基地局から報知されるサポート可能
なサービス品質と、自局が発呼しようとする呼のサービ
ス品質とを比較して、発呼できないと判断した場合、サ
ービス品質が満足できるまで発呼を待つ発呼待ち手段
と、サービス品質が満足できる時点で発呼をする発呼手
段とを備えたものである。
【0044】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1はこの発明に
係る無線通信システムの一実施の形態を示す無線基地局
の一部(ベースバンド部、 無線回線制御部、呼制御部)
を示す構成図である。また、図2は図1の無線基地局に
接続された移動局の一部(ベースバンド部、 無線制御
部、呼処理部)を示す構成図である。なお、図22の構
成図はこの実施の形態のみならず、以降の実施の形態で
も用いられる。図1において、101はベースバンド部、1
02は無線回線制御部、103は呼制御部、104はベースバン
ド部101内部の情報報知部、105は無線回線制御部102内
部のサービスクラス情報設定テーブル、106は呼制御部1
03内部の呼受付制御部、である。
【0045】また、図2において、201はベースバンド
部、202は無線制御部、203は呼処理部、204はATMア
プリケーション、205はベースバンド部201内部の報知情
報格納部、206は無線制御部202内部のサービスクラス情
報取得部、207は呼処理部203内部の発呼処理部、であ
る。
【0046】以下、まず無線基地局の動作について説明
する。サービスクラス情報設定テーブルには、あらかじ
めこの無線基地局がサポートしているATMのサービス
クラスが登録されている。図3にサービスクラス設定テ
ーブルの一例を示す。図3では、CBRクラスとUBR
クラスはサポートしているが、rt−VBR,nrt−
VBRクラスとABRクラスはサポートしていないこと
を示している。情報報知部104は、サービスクラス情
報設定テーブル105に登録されているこれらのサービ
スクラス情報を読み込み、 TDMAフレーム内の報知
チャネルを使用して、情報を周期的に報知する。
【0047】次に、移動局の動作について説明する。図
2において、報知情報格納部205では、無線基地局よ
り周期的に報知される報知情報を逐次格納する。サービ
スクラス情報取得部202では、発呼処理部207から
要求があるとき、報知情報格納部205よりサービスク
ラス情報を取得し、発呼処理部207へ通知する。発呼
処理部207の動作については図4を用いて説明する。
【0048】ATMアプリケーション204から発呼要
求が発生したとき(ステッフ゜S401)、発呼処理部207はサ
ービスクラス情報取得部206に対し、無線基地局でサ
ポートされているATMサービスクラスを取得するよう
要求し(ステッフ゜S402)、サービスクラスを取得する(ステッフ゜S
403)。サービスクラス情報取得部206から得られたサ
ービスクラスと、発呼しようとしている呼が必要とする
サービスクラスを比較し(ステッフ゜S404)、無線基地局がこ
のサービスクラスをサポートしているならば、通常の発
呼処理に移行する(ステッフ゜S405)。無線基地局がこのサー
ビスクラスをサポートしていないならば、ATMアプリ
ケーションに無線基地局がこのサービスクラスをサポー
トしていない旨を示す理由とともに発呼失敗を通知する
(ステッフ゜S406)。
【0049】すべての無線基地局が、移動局が必要とす
るATMサービスクラスをサポートしているとは限らな
い。例えば、制御の簡単なCBRサービスクラスとUB
Rサービスクラスのみをサポートする無線基地局などが
考えられる。
【0050】上述のように、移動局は報知情報を受信す
ることで、発呼がATMサービスクラス非サポートによ
り無線基地局により拒絶されるか否かをあらかじめ知る
ことができるので、無駄な発呼をすることがなくなり、
無線回線を有効に使うことが出来るという効果がある。
【0051】実施の形態2.図5はこの発明に係る無線
通信システムの別の実施の形態を示す無線基地局の一部
(ベースバンド部、 無線回線制御部、呼制御部)の構成
図である。また、図6は図5に示す無線基地局に接続さ
れる移動局の一部(ベースバンド部、 無線制御部、呼処
理部)を示す構成図である。図5において、501はベース
バンド部、502は無線回線制御部、503は呼制御部、504
はベースバンド部501内部の情報報知部、505は無線回線
制御部502内部のサービスクラス情報設定テーブル、506
は無線回線制御部502内部の使用可能スロット数算出
部、507は無線回線制御部502内部のスロット割当て部、
508は呼制御部503内部の呼受付制御部、である。
【0052】また、図6において、601はベースバンド
部、602は無線制御部、603は呼処理部、604はATMア
プリケーション、605はベースバンド部601内部の情報報
知部、606は無線制御部602内部のサービスクラス情報取
得部、607は無線制御部602内部の使用可能スロット数取
得部、608は呼処理部603内部の発呼処理部、である。
【0053】以下、まず無線基地局の動作について説明
する。サービスクラス情報設定テーブルには、実施の形
態1で述べたように、あらかじめATMサービスクラス
毎にこの無線基地局がサポートしているかどうかを示す
情報が登録されている。スロット割当て部は、TDMA
フレームのユーザチャネル内の各スロットを移動局へ割
り当てる処理を行っている。ある移動局に関して新たな
呼が設定されたとき、あるいはあるコネクションの通信
レートが増加したときなどにはスロットの割当てを行
い、呼が開放されたとき、あるいは通信レートが減少し
たときなどにはスロットの開放を行う。移動体無線通信
システムにおいては一般に必要な処理部である。
【0054】呼受付制御部508は、従来の技術で示し
た呼受付制御を実施する。使用可能スロット数算出部5
06は、スロット割当て部507からのユーザスロット
の割当て情報から、新規呼に対して割当て可能なスロッ
ト数を求める。
【0055】図7は、使用可能スロット数算出部506
の動作の概要を示すフローチャートである。次に、使用
可能スロット数算出部506の動作を図7を用いて説明
する。本動作は周期的に起動され(ステッフ゜S701)、新規呼
が使用可能なスロット数を求め(ステッフ゜S702)、情報報知
部504へ格納し(ステッフ゜S703)た後、通常動作にもどる
(ステッフ゜S704)。
【0056】図8は、TDMAフレーム上の「使用可能
スロット」の位置づけを示すTDMAフレーム構成図で
ある。本図において、ユーザチャネル805は、各ATM
サービスクラス毎にスロット単位で分割して使用され
る。CBRサービスクラス用の領域は固定的なスロット
数を占有し、呼設定、呼開放時以外では変動しない。
【0057】一方、VBRサービスクラス用の領域はあ
る幅を持って動的に変動する。最小は0スロット、最大
は収容されているVBRコネクションのPCRの総和を
収容するために必要なスロット数である(但し、VBR
サービスクラスのコネクション同士で統計多重効果が期
待できるので、実質的には、全VBRコネクションのS
CR値の総和とPCR値の総和との間で、確率的に求め
られる伝送レート値を収容するのに必要なスロット数を
「最大スロット数」とすることも可能である)。
【0058】また、ABR,UBRサービスクラスの領
域はCBR,VBRサービスクラスが使用しているスロ
ット以外のスロットを使用する。なお、VBRサービス
クラス領域の動的な変動にともない、ABR,UBRサ
ービスクラスの領域も変動する。「使用可能スロット」
とは、いかなるサービスクラスの呼も制限なく使用でき
るスロットである。ABR,UBR領域は優先度が低い
ため、すべてのサービスクラスで使用できるが、VBR
サービスクラスの最大スロット使用時には、ABR,U
BRサービスクラスの領域は減少する。よって、「使用
可能スロット」は、図8に示す部分となる。
【0059】なお、どのサービスクラスにも割り当てら
れていない空スロットがある場合には、それらも「使用
可能スロット」として組み込むことが出来る。情報報知
部504は、サービスクラス情報設定テーブル505に
登録されているこれらのサービスクラス、および使用可
能スロット数算出部506から「使用可能スロット数」
を読み込み、 TDMAフレーム内の報知チャネルを使
用して、これらの情報を配下のすべての移動局へ報知す
る。
【0060】次に、移動局の動作について説明する。報
知情報格納部605は、無線基地局より周期的(例えば
TDMAフレーム周期)に報知される報知情報を逐次格
納する。サービスクラス情報取得部606は、発呼処理
部608から要求があると、報知情報格納部605より
サービスクラス情報を取得し、発呼処理部608へ通知
する。使用可能スロット数取得部607は、発呼処理部
608から要求があると、報知情報格納部605より
「使用可能スロット数(SN accp)」を取得し、発呼処
理部608へ通知する。
【0061】次に、発呼処理部608の動作について図
9を用いて説明する。ATMアプリケーション604か
ら発呼要求が発生したとき(ステッフ゜S901)、発呼処理部6
08は無線基地局がサービスクラス毎にサポートしてい
るか否かの情報を示すサービスクラス情報を取得するよ
う要求し、このサービスクラス情報を取得する(ステッフ゜S9
02)。サービスクラス情報取得部606から得られたサ
ービスクラス情報と、発呼しようとしている呼が必要と
するサービスクラスを比較し(ステッフ゜S903)、無線基地局
がこのサービスクラスをサポートしていないことを検出
したならば、ATMアプリケーションに無線基地局がこ
のサービスクラスをサポートしていない旨を示す理由と
ともに発呼失敗を通知する(ステッフ゜S904)。無線基地局が
このサービスクラスをサポートしていることを検出した
ならば、サービスクラス毎に処理を分岐する(ステッフ゜S90
5)。
【0062】CBRサービスクラスの場合は、使用可能
スロット数取得部607から、「使用可能スロット数」
(SN accp)を得る(ステッフ゜S906)。次に、ATMアプリケ
ーション604から要求されたPCRを収容するために
必要なスロット数(SN req)を求める(ステッフ゜S907)。最
後にSN accpとSN reqとを比べ(ステッフ゜S908)、SNac
cpの方が大きい場合は呼設定処理を継続する(ステッフ゜S90
9)。小さい場合は呼設定処理を中止し、ATMアプリケ
ーションに必要とするスロット数を確保できない旨を示
す理由とともに呼設定失敗を通知する(ステッフ゜S904)。
【0063】VBRサービスクラスの場合も同様の処理
を行う。但し、VBRサービスクラスのコネクション同
士で統計多重効果が期待できるので、実質的には、当該
コネクションの要求するSCR値とPCR値の間で、確
率的に求められるの伝送レート値を収容するのに必要な
スロット数を「必要なスロット数(SN req)」とするこ
とも可能である。
【0064】ABRサービスクラスの場合は、最低限の
セルレート(MCR)を確保する必要があるので、MCR
を収容するために必要なスロット数(SN req)を求め(ス
テッフ゜S914)、SN accpと比較し(ステッフ゜S915)、SN accp
の方が大きい場合は呼設定処理を継続する(ステッフ゜S90
9)。小さい場合は呼設定処理を中止し、ATMアプリケ
ーションに必要とするスロット数を確保できない旨を示
す理由とともに呼設定失敗を通知する(ステッフ゜S904)。U
BRサービスクラスの場合は、無条件で呼設定処理を継
続する(ステッフ゜S909)。
【0065】上述のように、移動局は報知情報を無線基
地局から受信することで、基地局でサポートしているA
TMサービスクラスに加えて、使用可能スロット数につ
いてもあらかじめ知ることが出来るので、サービスクラ
スはサポートしていても無線区間での十分なスロットが
確保できず結局呼設定が失敗するというような無駄な発
呼をすることがなくなり、無線回線をより有効に使うこ
とが出来るという効果がある。
【0066】実施形態3.図10はこの発明に係る無線
通信システムの別の実施の形態を示す無線基地局の一部
(ベースバンド部、 無線回線制御部、呼制御部)の構成
図である。また、図11は移動局の一部(ベースバンド
部、 無線制御部、呼処理部)を示す構成図である。図1
0において、1001はベースバンド部、1002は無線回線制
御部、1003は呼制御部、1004はベースバンド部1001内部
の情報報知部、1005は無線回線制御部1002内部のサービ
スクラス情報設定テーブル、1006は無線回線制御部1002
内部のパラメータ計算部、1007は無線回線制御部1002内
部のスロット割当て部、1008は呼制御部1003内部の呼受
付制御部、である。
【0067】また、図11において、1101はベースバン
ド部、1102は無線制御部、1103は呼処理部、1104はAT
Mアプリケーション、1105はベースバンド部1101内部の
報知情報格納部、1106は無線制御部1102内部のサービス
クラス取得部、1107は無線制御部1102内部のパラメータ
情報取得部、1108は呼処理部1103内部の発呼処理部、で
ある。
【0068】以下、まず無線基地局の動作について説明
する。サービスクラス情報設定テーブル1005には、
実施の形態1で述べたように、あらかじめこの無線基地
局がサポートしているATMサービスクラスが登録され
ている。スロット割当て部1007は、TDMAフレー
ムのユーザチャネル内の各スロットの移動局への割り当
て処理を行っている。ある移動局に関して新たな呼が設
定されたとき、あるいはあるコネクションの通信レート
が増加したときなどにはスロットの割当てを行い、呼が
開放されたとき、あるいは通信レートが減少したときな
どにはスロットの開放を行う。移動体無線通信システム
においては一般に必要な処理部である。
【0069】呼受付制御部1008は、従来の技術で示
した呼受付制御を実施する。パラメータ計算部1006
は、実施の形態2で示した使用可能スロット数算出部の
処理に加え、使用可能スロット数からサービスクラス毎
にATMサービスパラメータを求める処理を行う。図1
2にパラメータ計算部1006の動作を示す。
【0070】次に、パラメータ計算部1006の動作を
図12を用いて説明する。本動作は周期的に起動され(ス
テッフ゜S1201)、新規呼が使用可能なスロット数を求める(ス
テッフ゜S1202)。次に、CBR,VBR,ABRというよう
に、サービスクラス毎に処理を行う。
【0071】CBRサービスクラスでは、使用可能なス
ロット数(SN accp)を伝送レートに換算し、受付可能
なPCR(PCR accp)を求める(ステッフ゜S1203)。PCR
accpを情報報知部へ設定する(ステッフ゜S1204)。
【0072】VBRサービスクラスでも同様の処理を行
う。但し、VBRサービスクラスのコネクション同士で
統計多重効果が期待できるので、実質的には伝送レート
に換算した値を上回る値を統計的に求め、受付可能なP
CR(PCR accp)とすることが可能である。さらに、
受付可能なSCR(SCR accp)も統計的に求める形態
を取ることも可能である。
【0073】ABRサービスクラスでは、使用可能なス
ロット数(SN)から受付可能な最低限のセルレート(M
CR accp)を求める (ステッフ゜S1207)。MCR accpを情報
報知部1004へ設定する(ステッフ゜S1208)。
【0074】最後に、通常動作に戻る(ステッフ゜S1209)。
【0075】情報報知部1004は、サービスクラス情
報設定テーブル1005に登録されているこれらのサー
ビスクラスとパラメータ計算部1006により計算され
たサービスクラス毎の各サービスパラメータを読み込
み、TDMAフレーム内の報知チャネルを使用して、情
報を報知する。
【0076】次に、移動局の動作を説明する。報知情報
格納部1105は、無線基地局より周期的に報知される
報知情報を逐次格納する。サービスクラス情報取得部1
106は、発呼処理部から要求があるとき、報知情報格
納部1105よりサービスクラス情報を取得し、発呼処
理部1108へ通知する。またパラメータ取得部110
7は、発呼処理部1108から要求があるとき、報知情
報格納部1105よりサービスパラメータ情報を取得
し、発呼処理部へ通知する。
【0077】図13は発呼処理部1108の動作を示す
フローチャートである。次に、発呼処理部1108の動
作について図13を用いて説明する。発呼処理部110
8は、ATMアプリケーション1104から発呼要求を
受信すると(ステッフ゜S1301)、まずサービスクラス情報取得
部1106からサービスクラス毎に無線基地局がサポー
トしているか否かを示すサービスクラス情報を取得し(ス
テッフ゜S1302)、要求されたサービスクラスを無線基地局が
サポートしているか否かをチェック(ステッフ゜S1303)し、サ
ポートしていなければ受付処理を中止し、ATMアプリ
ケーションへ呼設定の失敗を通知する(ステッフ゜S1304)。無
線基地局が要求されたサービスクラスをサポートしてい
る場合は、サービスクラス毎に処理を分岐(ステッフ゜S1305)
する。
【0078】サービスクラスがCBRの場合は、パラメ
ータ取得部1107から、受け付けられるピークセルレ
ート(PCR accp)を求める(ステッフ゜S1306) 。次に、AT
Mアプリケーション1104から要求されたPCR値
(PCR req)と求めたPCR accpを比べ(ステッフ゜S1
307)、PCR accpが小さい場合は、受付処理を中止
し、アプリケーションへ呼設定の失敗を通知する(ステッフ゜
S1304)。大きい場合は呼設定処理を継続し、無線基地局
へ呼設定要求を送出する(ステッフ゜S1308)。
【0079】サービスクラスがVBRの場合は、パラメ
ータ取得部1107から、受付可能なピークセルレート
(PCR accp) を求める(ステッフ゜S1309)。次に、ATM
アプリケーション1104から要求されたPCR値(P
CR req)と、求めたPCR accpを比べ(ステッフ゜S1310)、
PCR accpが小さい場合は、受付処理を中止し、AT
Mアプリケーション1104へ呼設定の失敗を通知する
(ステッフ゜S1304)。大きい場合は呼設定処理を継続し、無線
基地局へ呼設定要求を送出する(ステッフ゜S1308)。
【0080】また、受付可能な平均セルレート(SCR
accp)もパラメータ取得部1107から得られた場合
は、ATMアプリケーションから要求されたSCR値
(SCRreq)と比較して、SCR accpが小さい場合は、
受付処理を中止し、アプリケーションへ呼設定の失敗を
通知する形態を取ることも可能である。
【0081】サービスクラスがABRの場合は、パラメ
ータ取得部1107から、受付可能なセルレート(MC
R accp)を求める(ステッフ゜S1311)。次に、要求されたMC
R値(MCR req)と、求めたMCR accpを比べ(ステッフ゜S
1312)、MCR accpが小さい場合は受付処理を中止し、
アプリケーションへ呼設定の失敗を通知する(ステッフ゜S130
4)。大きい場合は呼設定処理を継続し、無線基地局へ呼
設定要求を送出する(ステッフ゜S1308)。
【0082】サービスクラスがUBRの場合は、品質保
証の必要がないため、無条件に呼設定処理を継続し、無
線基地局へ呼設定要求を送出する(ステッフ゜S1308)。
【0083】本実施の形態は、実施の形態2での使用可
能スロット数からATMサービスパラメータの導出を無
線基地局で行っている点が異なる。また、PCR,SC
R,MCR以外の各種サービスパラメータを報知する形
態をとることも可能である。例えばトラヒック特性に関
するMBS(maximum burst size)やCDVT(cell dela
y variation tolerance)、あるいは網への品質要求に関
するCDV(cell delayvariation),CLR(cell loss r
ate),CTD(cell transmission delay),CER(cell e
rror rate)などを報知チャネルにて報知する形態であ
る。
【0084】上述のように、移動局は報知情報を受信す
ることで、基地局がサポートしているATMサービスク
ラスに加えて、使用できるサービスパラメータ値につい
てもあらかじめ知ることが出来るので、サービスクラス
はサポートしていても無線区間での十分な帯域やサービ
ス品質が確保できず結局呼設定が失敗するというような
無駄な発呼をすることがなくなり、無線回線をより有効
に使うことが出来るという効果がある。
【0085】実施形態4.実施形態1,2,3では、移
動局の発呼時の要求が無線基地局からの報知情報と比較
して、満足できないと判断した場合、アプリケーション
に対し、発呼の失敗を通知していたが、移動局の周囲に
複数の基地局があり、それらからも報知情報が受信でき
る場合には、それらを順次受信することで、条件を満足
できる基地局を見つけることができる場合がある。ここ
では前記機能を実施形態1に適用した場合の実施の形態
を示す。無線基地局および移動局の構成については実施
の形態1に示したものと同一である。
【0086】図14はこの実施の形態における移動局の
呼処理部の動作を示すフローチャートである。次に、こ
の実施の形態の動作を図14を用いて説明する。なお、
構成については図11および図12を用いる。呼処理部
1103は、ATMアプリケーション1104から発呼
要求があった場合(ステッフ゜S1401)、まず、一番無線回線の
状態のよい基地局のサービスクラス情報に関する報知情
報を取得し(ステッフ゜S1402,S1403)、発呼しようとしている
呼のサービスクラスがサポートされているかどうかを調
べる(ステッフ゜S1404)。サポートされている場合は、通常の
発呼処理を行う(ステッフ゜S1405)。サポートされていない場
合は、次に無線回線の状態のよい基地局の報知情報を取
得し、条件比較を行う。これを条件を満足するまで、あ
るいは無線基地局の報知情報が受信できなくなるまで繰
り返す。
【0087】以上のように、複数の無線基地局の報知情
報を取得し、条件を比較するので、一つの無線基地局を
対象にする場合に比べ、発呼が失敗する確率を下げるこ
とができる。
【0088】実施形態5.実施形態1,2,3では、移
動局の発呼時の要求が無線基地局からの報知情報によ
り、満足できないと判断した場合、アプリケーションに
対し、発呼の失敗を通知していたが、無線基地局から報
知される報知情報は動的に変更されているので、待つこ
とで条件が成立する場合がある。ここでは前記機能を実
施形態1に適用した場合の実施の形態を示す。
【0089】図15は前記の実施の形態における移動局
の構成を示す構成図である。図15において、1501はベ
ースバンド部、1502は無線回線制御部、1503は呼処理
部、1504はATMアプリケーション、1505はベースバン
ド部1501内部の報知情報格納部、1506は無線制御部1502
内部のサービスクラス取得部、1507は呼処理部1503内部
の発呼処理部、1508は呼処理部1503内部の発呼リトライ
部、である。
【0090】また、図16はこの実施の形態における移
動局の動作を示すフローチャートである。次に、この実
施の形態における移動局の動作を図16を用いて説明す
る。呼処理部1503は、ATMアプリケーション15
04から発呼要求があった場合(ステッフ゜S1601)、無線基地
局のサービスクラス情報に関する報知情報を取得し(ステッ
フ゜1602,S1603)、発呼しようとしている呼のサービスク
ラスが無線基地局によってサポートされているかどうか
を調べる(ステッフ゜S1604)。サポートされている場合は、通
常の発呼処理を行う(ステッフ゜S1605)。サポートされていな
い場合は、あらかじめ決められた遅延時間Td待った上
で(ステッフ゜S1607)、再度基地局の報知情報を取得し(ステッフ゜
S1602,1603)、条件の比較を試みる(ステッフ゜S1604)。
【0091】なお、あらかじめ決められた規定時間を超
えたと判断した場合(ステッフ゜S1606)は、アプリケーション
に発呼失敗を通知する(ステッフ゜S1608)。
【0092】以上のように、この実施の形態によれば、
移動局において、呼設定が可能となるまで呼処理部が自
動的に発呼をリトライするので、一回の条件比較で満足
出来ず発呼失敗となる形態に比べ、発呼失敗となる確立
を低減できるという効果がある。
【0093】
【発明の効果】第1の発明によれば、移動局は報知情報
を無線基地局から受信することで、発呼がATMサービ
スクラス非サポートにより無線基地局により拒絶される
か否かをあらかじめ知ることができるので、無駄な発呼
をすることがなくなり、無線回線を有効に使うことが出
来るという効果を奏する。
【0094】また、第2の発明によれば、移動局は報知
情報を無線基地局から受信することで、基地局でサポー
トしているATMサービスクラスに加えて、使用可能ス
ロット数についてもあらかじめ知ることが出来るので、
サービスクラスはサポートしていても無線区間での十分
なスロットが確保できず結局呼設定が失敗するというよ
うな無駄な発呼をすることがなくなり、無線回線をより
有効に使うことが出来るという効果を奏する。
【0095】また、第3の発明によれば、移動局は報知
情報を受信することで、基地局がサポートしているAT
Mサービスクラスに加えて、使用できるサービスパラメ
ータ値についてもあらかじめ知ることが出来るので、サ
ービスクラスはサポートしていても無線区間での十分な
帯域やサービス品質が確保できず結局呼設定が失敗する
というような無駄な発呼をすることがなくなり、無線回
線をより有効に使うことが出来るという効果を奏する。
【0096】また、第4の発明によれば、移動局は複数
の無線基地局の報知情報を取得し、条件を比較するの
で、一つの無線基地局を対象にする場合に比べ、発呼が
失敗する確率を下げることができるという効果を奏す
る。
【0097】また、第5の発明によれば、移動局におい
て、呼設定が可能となるまで呼処理部が自動的に発呼を
リトライするので、一回の条件比較で満足出来ず発呼失
敗となる形態に比べ、発呼失敗となる確立を低減できる
という効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施の形態1における無線基地局の構成を示
すブロック図である。
【図2】 実施の形態1における移動局の構成を示すブ
ロック図である。
【図3】 実施の形態1におけるサービスクラス情報設
定テーブルを示す図である。
【図4】 実施の形態1における移動局の発呼処理部の
動作を示すフローチャートである。
【図5】 実施の形態2における無線基地局の構成を示
すブロック図である。
【図6】 実施の形態2における移動局の構成を示すブ
ロック図である。
【図7】 実施の形態2における無線基地局内の使用可
能スロット数算出部の動作を示すフローチャートであ
る。
【図8】 実施の形態2における使用可能スロットの位
置づけを示すためのTDMAフレームの構成図である。
【図9】 実施の形態2における移動局内の呼処理部の
動作を示すフローチャートである。
【図10】 実施の形態3における無線基地局の構成を
示すブロック図である。
【図11】 実施の形態3における移動局の構成を示す
ブロック図である。
【図12】 実施の形態3における無線基地局内のパラ
メータ計算部の動作を示すフローチャートである。
【図13】 実施の形態3における移動局内の呼処理部
の動作を示すフローチャートである。
【図14】 実施の形態4における移動局内の呼処理部
の動作を示すフローチャートである。
【図15】 実施の形態5における移動局の構成を示す
ブロック図である。
【図16】 実施の形態5における移動局内の発呼リト
ライ部および発呼処理部の動作を示すフローチャートで
ある。
【図17】 従来の技術における無線基地局の動作を示
すフローチャートである。
【図18】 従来の技術における移動局の動作を示すフ
ローチャートである。
【図19】 従来の技術におけるATMで提供するサー
ビスクラスの種類と概要を示す図である。
【図20】 従来の技術におけるATMでのトラヒック
特性と品質に関するパラメータの種類と概要を示す図で
ある。
【図21】 従来の技術におけるATMでのサービスク
ラスとパラメータとの対応関係を示す図である。
【図22】 従来の技術における無線ATM伝送装置の
構成を示すブロック図である。
【図23】 従来の技術における無線区間のTDMAフ
レームの構成を示す図である。
【図24】 従来の技術における無線基地局の詳細な構
成図である。
【図25】 従来の技術における移動局の詳細な構成図
である。
【図26】 従来の技術における無線基地局内の呼受付
制御部の動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
101 ベースバンド部、102 無線回線制御部、1
03 呼制御部、104情報報知部、105 サービス
クラス情報設定テーブル、106 呼受付制御部、20
1 ベースバンド部、202 無線制御部、203 呼
処理部、204ATMアプリケーション、205 報知
情報格納部、206 サービスクラス情報取得部、50
1 ベースバンド部、502 無線回線制御部、503
呼制御部、504 情報報知部、505 サービスク
ラス情報設定テーブル、506使用可能スロット数算出
部、507 スロット割当て部、508 呼受付制御
部、601 ベースバンド部、602 無線制御部、6
03 呼処理部、604ATMアプリケーション、60
5 報知情報格納部、606 サービスクラス情報取得
部、607 使用可能スロット数取得部、608 発呼
処理部、1001 ベースバンド部、1002 無線回
線制御部、1003 呼制御部、1004 情報報知
部、1005 サービスクラス情報設定テーブル、10
06 パラメータ計算部、1007 スロット割当て
部、1008 呼受付制御部、1101 ベースバンド
部、1102 無線制御部、1103 呼処理部、11
04ATMアプリケーション、1105 報知情報格納
部、1106 サービスクラス情報取得部、1107
パラメータ取得部、1108 発呼処理部、1501ベ
ースバンド部、1502 サービスクラス情報取得部、
1503 呼処理部1504 ATMアプリケーショ
ン、1505 報知情報格納部、1506 無線制御
部、1507 発呼処理部、1508 発呼リトライ
部、2201 無線基地局、2202 ベースバンド
部、2203 無線部、2204 呼制御部、2205
無線回線制御部、2211 移動局A、2212 無
線部、2213ベースバンド部、2214 無線制御
部、2215 呼処理部、2216 ATMアプリケー
ション、2221 移動局B、2222 無線部、22
23 ベースバンド部、2224 無線制御部、222
5 呼処理部、2226 ATMアプリケーション、2
230 ATM交換網、2401 ベースバンド部、2
402 呼制御部、2403 無線回線制御部、240
4 呼受付制御部、2405 スロット割当て部、25
01 ベースバンド部、2502 呼処理部、2503
無線制御部、2504 ATMアプリケーション、2
505 発呼処理部。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年2月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】発明の名称
【補正方法】変更
【補正内容】
【発明の名称】 無線通信システム及び移動局
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0039
【補正方法】変更
【補正内容】
【0039】
【課題を解決するための手段】第1の発明に係る無線通
信システムは、無線基地局とこの無線基地局に接続され
た少なくとも1つの移動局を備え、ATM伝送が可能な
無線通信システムにおいて、前記無線基地局は、ATM
サービスクラス毎にサポートしているか否かを示す報知
情報を報知チャンネルを用いて前記移動局へ周期的に報
知する手段を備え、前記移動局は、前記無線基地局から
の報知情報を受信して記憶する報知情報受信手段と、自
局が発呼する際に、発呼しようとする呼のATMサービ
スクラスと、前記報知情報受信手段記憶した報知情報
から取り出された前記無線基地局のサービスクラス毎の
サポートの有無情報とを比較して、前記無線基地局が前
記発呼しようとする呼のATMサービスクラスをサポー
トしていない場合は発呼処理を中止し、サポートしてい
る場合は発呼処理を継続する発呼制御手段とを備えたも
のである。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0040
【補正方法】変更
【補正内容】
【0040】また、第2の発明に係る無線通信システム
は、無線基地局とこの無線基地局に接続された少なくと
も1つの移動局を備え、ATM伝送が可能な無線通信シ
ステムにおいて、前記無線基地局は、ATMサービスク
ラス毎にサポートしているか否かの情報と、無線区間に
おいてその時点で使用可能なスロット数とから成る報知
情報を前記無線基地局が報知チャンネルを用いて前記基
地局へ周期的に報知する報知手段を備え、前記移動局
は、前記無線基地局から報知情報を周期的に受信して記
憶する報知情報受信手段と、自局が発呼する際に、発呼
しようとする呼のATMサービスクラスと、前記報知情
報受信手段に記憶した報知情報から取り出された前記無
線基地局のサービスクラス毎のサポートの有無情報及び
無線区間において使用可能なスロット数とを比較して、
前記無線基地局が前記発呼しようとする呼のATMサー
ビスクラスをサポートしていない場合、および前記無線
基地局が該ATMサービスクラスをサポートしていても
必要なスロット数が使用可能スロット数を上回る場合は
発呼処理を中止し、それ以外の場合は発呼処理を継続す
る発呼制御手段とを備えたものである。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0041
【補正方法】変更
【補正内容】
【0041】また、第3の発明に係る無線通信システム
は、無線基地局とこの無線基地局に接続された少なくと
も1つの移動局を備え、ATM伝送が可能な無線通信シ
ステムにおいて、前記無線基地局は、ATMサービスク
ラス毎にサポートしているか否かの情報と、無線区間に
おいてその時点で使用可能なスロット数から求めたサー
ビスクラスごとの受付可能なサービスパラメータ値とか
ら成る報知情報を、無線基地局が報知チャンネルを用い
て移動局へ周期的に報知する報知手段を備え、前記移動
局は、前記無線基地局から前記報知情報を周期的に受信
して記憶する報知情報受信手段と、自局が発呼する際
に、発呼しようとする呼のATMサービスクラス及び要
求するサービスクラスごとのサービスパラメータ値と、
前記報知情報受信手段に記憶した報知情報から取り出さ
れた前記無線基地局のサービスクラスごとのサポートの
有無情報及びサービスクラスごとの受付可能なサービス
パラメータ値とを比較して、前記無線基地局が前記発呼
しようとする呼のATMサービスクラスをサポートして
いない場合、および前記無線基地局が該ATMサービス
クラスをサポートしていても要求するサービスクラスご
とのサービスパラメータ値を満足できないと判断した場
合は、発呼処理を中止し、それ以外の場合は発呼処理を
継続する発呼制御手段とを備えたものである。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0042
【補正方法】変更
【補正内容】
【0042】また、第4の発明に係る無線通信システム
は、前記第1〜第3の発明の何れかに係る無線通信シス
テムであって、移動局は、複数の無線基地局の報知チャ
ネルを受信できる場合、無線回線状態が最も良い無線基
地局から報知される報知情報を報知情報受信手段に記憶
し、自局が発呼する際に、発呼制御手段が発呼中止した
場合、次に無線回線状態がよい無線基地局から報知され
る報知情報を報知情報受信手段に記憶し、発呼制御手段
に発呼処理の中止、継続を再判定させるようにしたもの
である。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0043
【補正方法】変更
【補正内容】
【0043】また、第5の発明に係る無線通信システム
は、前記第1〜第3の発明の何れかに係る無線通信シス
テムであって、移動局は、発呼制御手段が発呼処理を中
止した場合、予め決められた遅延時間発呼を待つ発呼待
ち手段と前記遅延時間経過後発呼処理をリトライする発
呼手段とを備えたものである。また、第6の発明に係る
移動局は、自局がサポートしているATMサービスクラ
スを含む報知情報を周期的に報知する無線基地局を介し
てATM伝送を行う移動局において、前記無線基地局か
ら報知される報知情報を周期的に受信して記憶する報知
情報受信手段、自局が発呼する際に、発呼しようとする
呼のATMサービスクラスと前記報知情報受信手段に記
憶した報知情報から取り出した前記無線基地局のサポー
トしているATMサービスクラスとを比較し、前記無線
基地局が前記発呼しようとする呼のATMサービスクラ
スをサポートしていない場合、発呼処理を中止する発呼
制御手段を備えたものである。また、第7の発明に係る
移動局は、自局がサポートしているATMサービスクラ
ス及び無線区間内においてその時点で使用可能なスロッ
ト数を含む報知情報を周期的に報知する無線基地局を介
してATM伝送を行う移動局において、前記無線基地局
から報知される報知情報を周期的に受信して記憶する報
知情報受信手段、自局が発呼する際に、発呼しようとす
る呼のATMサービスクラス及び必要とする無線スロッ
ト数と前記報知情報受信手段に記憶した報知情報から取
り出した前記無線基地局のサポートしているATMサー
ビスクラス及び無線区間内において使用可能なスロット
数とを比較し、前記無線基地局が前記発呼しようとする
呼のATMサービスクラスをサポートしていない場合、
又は発呼しようとする呼の必要とする無線スロット数が
使用可能なスロット数を上回る場合、発呼処理を中止す
る発呼制御手段を備えたものである。また、第7の発明
に係る移動局は、自局がサポートしているATMサービ
スクラス及び無線区間内においてその時点で使用可能な
スロット数から求めたサービスクラスごとの受付可能な
サービスパラメータ値を含む報知情報を周期的に報知す
る無線基地局を介してATM伝送を行う移動局におい
て、前記無線基地局から報知される報知情報を周期的に
受信して記憶する報知情報受信手段、自局が発呼する際
に、発呼しようとする呼のATMサービスクラス及び要
求するサービスクラスごとのサービスパラメータ値と前
記報知情報受信手段に記憶した報知情報から取り出した
前記無線基地局のサポートしているATMサービスクラ
ス及びサービスクラスごとの受付可能なサービスパラメ
ータ値とを比較し、前記無線基地局が前記発呼しようと
する呼のATMサービスクラスをサポートしていない場
合、又は発呼しようとする呼の要求するサービスクラス
ごとのサービスパラメータ値を満足できない場合、発呼
処理を中止する発呼制御手段を備えたものである。
【手続補正8】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0093
【補正方法】変更
【補正内容】
【0093】
【発明の効果】第1及び第6の発明によれば、移動局は
報知情報を無線基地局から受信することで、発呼がAT
Mサービスクラス非サポートにより無線基地局により拒
絶されるか否かをあらかじめ知ることができるので、無
駄な発呼をすることがなくなり、無線回線を有効に使う
ことが出来るという効果を奏する。
【手続補正9】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0094
【補正方法】変更
【補正内容】
【0094】また、第2及び第7の発明によれば、移動
局は報知情報を無線基地局から受信することで、基地局
でサポートしているATMサービスクラスに加えて、使
用可能スロット数についてもあらかじめ知ることが出来
るので、サービスクラスはサポートしていても無線区間
での十分なスロットが確保できず結局呼設定が失敗する
というような無駄な発呼をすることがなくなり、無線回
線をより有効に使うことが出来るという効果を奏する。
【手続補正10】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0095
【補正方法】変更
【補正内容】
【0095】また、第3及び第8の発明によれば、移動
局は報知情報を無線基地局から受信することで、基地局
でサポートしているATMサービスクラスに加えて、使
用できるサービスパラメータ値についてもあらかじめ知
ることが出来るので、サービスクラスはサポートしてい
ても無線区間での十分な帯域やサービス品質が確保でき
ず結局呼設定が失敗するというような無駄な発呼をする
ことがなくなり、無線回線をより有効に使うことが出来
るという効果を奏する。
フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI H04Q 7/26 7/30

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 無線基地局とこの無線基地局に接続され
    た少なくとも1つの移動局とを備え、ATM伝送が可能
    な無線通信システムにおいて、前記無線基地局は、AT
    Mサービスクラス毎にサポートしているか否かを示す報
    知情報を報知チャネルを用いて前記移動局に報知する手
    段を備え、前記移動局は、前記無線基地局からの報知情
    報を受信して記憶する報知情報受信手段と、 自局が発呼する際に、発呼しようとする呼のATMサー
    ビスクラスと、前記記憶した報知情報から取り出された
    前記無線基地局のサービスクラス毎のサポートの有無情
    報とを比較して、前記基地局が該ATMサービスクラス
    をサポートしていない場合は発呼処理を中止し、サポー
    トしている場合は発呼処理を継続する発呼制御手段とを
    備えたことを特徴とする無線通信システム。
  2. 【請求項2】 無線基地局とこの無線基地局に接続され
    た少なくとも1つの移動局とを備え、ATM伝送が可能
    な無線通信システムにおいて、前記無線基地局は、AT
    Mサービスクラス毎にサポートしているか否かの情報
    と、無線区間においてその時点で使用可能なスロット数
    とから成る報知情報を前記無線基地局が報知チャネルを
    用いて前記移動局に報知する報知手段を備え、前記移動
    局は、前記無線基地局から報知情報を受信して記憶する
    報知情報受信手段と、 自局が発呼する際に、発呼しようとする呼のATMサー
    ビスクラスと、前記報知チャネルを介して前記無線基地
    局から受信した前記無線基地局のサービスクラス毎のサ
    ポートの有無情報とを比較し、 前記発呼しようとする呼が必要とする無線スロット数
    と、前記記憶した報知情報から求めた無線区間において
    その時点で使用可能なスロット数とを比較して、前記基
    地局が該ATMサービスクラスをサポートしていない場
    合、および前記基地局が該ATMサービスクラスをサポ
    ートしていても必要なスロット数が使用可能スロット数
    を上回る場合は発呼処理を中止し、それ以外の場合は発
    呼処理を継続する発呼制御手段とを備えたことを特徴と
    する無線通信システム。
  3. 【請求項3】 無線基地局とこの無線基地局に接続され
    た少なくとも1つの移動局とを備え、ATM伝送が可能
    な無線通信システムにおいて、前記無線基地局は、AT
    Mサービスクラス毎にサポートしているか否かの情報
    と、無線区間においてその時点で使用可能なスロット数
    から求めたサービスクラスごとの受付可能なサービスパ
    ラメータ値とから成る報知情報を、無線基地局が報知チ
    ャネルを用いて移動局に報知する報知手段を備え、前記
    移動局は、前記無線基地局から前記報知情報を受信して
    記憶する報知情報受信手段と、 自局が発呼する際に、発呼しようとする呼のATMサー
    ビスクラスと、前記記憶した報知情報から取り出され無
    線区間でサポートされているサービスクラスを比較し、 さらに、自局が要求するサービスクラスごとのATMサ
    ービスパラメータ値と、前記記憶した報知情報から取り
    出され無線区間においてその時点でサービスクラスごと
    の受付可能なサービスパラメータ値とを比較して、 前記基地局が該ATMサービスクラスをサポートしてい
    ない場合、および前記基地局が該ATMサービスクラス
    をサポートしていても必要なサービス品質を満足できな
    いと判断した場合は、発呼処理を中止し、それ以外の場
    合は発呼処理を継続する発呼制御手段とを備えたことを
    特徴とする無線通信システム。
  4. 【請求項4】 移動局は、複数の無線基地局の報知チャ
    ネルを受信できる場合、無線回線状態が最も良い無線基
    地局から報知されるサポート可能なサービス品質と、移
    動局が発呼しようとする呼のサービス品質とを比較し
    て、発呼できないと判断した場合、次に無線回線状態が
    よい無線基地局から報知されるサポート可能なサービス
    品質と、移動局が発呼しようとする呼のサービス品質と
    を比較し、以降サービス品質が満足できるまで上記動作
    を繰り返す制御手段を備えたことを特徴とする請求項1
    〜3記載の無線通信システム。
  5. 【請求項5】 移動局は、無線基地局から報知されるサ
    ポート可能なサービス品質と、自局が発呼しようとする
    呼のサービス品質とを比較して、発呼できないと判断し
    た場合、サービス品質が満足できるまで発呼を待つ発呼
    待ち手段と、サービス品質が満足できる時点で発呼をす
    る発呼手段とを備えたことを特徴とする請求項1〜3記
    載の無線通信システム。
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