JPH1125224A - オンライン文字認識装置 - Google Patents

オンライン文字認識装置

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JPH1125224A
JPH1125224A JP9174502A JP17450297A JPH1125224A JP H1125224 A JPH1125224 A JP H1125224A JP 9174502 A JP9174502 A JP 9174502A JP 17450297 A JP17450297 A JP 17450297A JP H1125224 A JPH1125224 A JP H1125224A
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JP
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character string
character
writing
frame
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JP9174502A
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English (en)
Inventor
Toshinori Kawamura
聡典 河村
Yojiro Touchi
洋次郎 登内
Naoki Natori
直毅 名取
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】ユーザに負担をかけることなく単語の区切りが
検出でき、高速な文字の筆記、高速な文字認識処理を可
能とする。 【解決手段】表示一体型タブレット11の表示面に、例
えば2つの文字列筆記枠を配置し、ペン110による当
該筆記枠内への筆記入力が行なわれた場合、その筆跡を
その筆記位置に表示すると共に、その筆跡のストローク
データをストローク格納部16に格納する。処理起動制
御部12は、一方の文字列筆記枠から他方の文字列筆記
枠にペン110が移動して当該筆記枠への最初のストロ
ークが入力されると、あるいは筆記枠への最新のストロ
ーク入力後一定時間筆記入力がないと、あるいは画面上
の認識ボタンにペン110が触れると、ストローク格納
部16内の未認識ストロークデータを対象とする文字列
認識部13による認識処理を起動する。このとき表示制
御部19は、表示中の該当する筆跡を消去する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、表示一体型座標入
力装置の座標入力面上で筆記された文字を表すストロー
ク列をもとに文字認識処理を行なうオンライン文字認識
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、タブレット等の座標入力装置を介
して筆記入力された文字を認識し、文書作成などに供す
るオンライン文字認識装置が注目されている。従来のオ
ンライン文字認識装置は、文字枠に文字を順番に筆記し
ていくと、前に書かれた文字を認識して出力するという
ものであった。また、1文字の認識結果は、その文字に
関する情報だけを用いて認識を行なっているものが多い
が、認識結果には曖昧性があるため使いにくいものであ
った。
【0003】そこで、単語知識、文法知識という言語知
識をもとに、連続する複数の筆記文字の認識結果候補の
中から文字を選び出すことにより、文字認識の曖味性を
小さくすることを可能にする技術が考えられている。
【0004】例えば、“「候補文字補間と言語処理によ
る漢字認識の誤り訂正処理法」:電子情報通信学会論文
誌 D-II Vol.J72-D-II No.7 pp.993-1000 1989. ”、あ
るいは“「認識情報及び単語・文節情報を利用した文字
認識後処理」:電子情報通信学会論文誌 D-II Vol.J67-
D No.11 pp.1348-1355 1984.”に記載されている。これ
らは光学的文字読取装置(OCR)を対象としている
が、オンライン文字認識に対しても適用可能である。ま
た、文字枠が設定されないで(1文字毎に区切らない
で)筆記入力された文字列を認識する際にも、言語知識
を用いた処理が行なわれている。この処理には、例え
ば、“「言語情報を利用した手書き文字列からの文字切
り出しと認識」:電子通信学会論文誌 Vol.J69-D No.9
1986”に記載された技術を用いることができる。
【0005】このような言語処理では、基本的には、連
続する筆記文字の認識候補の組み合わせの中から、単語
の候補を探し、それを組み合わせて文法に矛盾しない単
語の組み合わせを選ぶ、という処理が行なわれている。
【0006】したがって、言語処理を行なう場合、筆記
文字列のいずれが単語の境界であるか明確でないと、単
語候補の曖昧性が多くなり処理時間が増大し、また、文
字列の認識結果の信頼性も低くなる。逆にいえば、単語
の境界を予め知ることができるなら、認識処理時間の減
少、認識結果の信頼性の向上を図ることができるという
ことである。特に、文字枠なしで書かれた文字列の認識
を考えた場合には、単語の境界が分かれば、はっきりと
した文字区切り位置も特定され、文字区切りの曖昧性も
減少するため、認識時間の減少、認識結果の信頼性の向
上を図ることでできる。
【0007】従来、単語の境界を示す方法として、句読
点が入力された場合にはそれを単語の区切りとして扱
う、という方法が存在する。しかし、この従来の方法
は、句読点の認識性能に依存するため信頼性に乏しく、
また、本来句読点を打たない単語の区切り位置を指示で
きないという問題点が存在する。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このように従来のオン
ライン文字認識装置においては、入力筆記文字列に対し
て、単語の区切りをユーザが効果的に指示する手段が無
かったため、認識に時間がかかり、認識結果も信頼性の
低いものとなり、効率的な文字入力ができないという問
題点が存在した。
【0009】本発明は上記の問題点を解決するためにな
されたものであり、その目的とするところは、ユーザに
負担をかけることなく単語の区切りが検出でき、高速な
文字の筆記、高速な文字認識処理を可能とし、また認識
結果の信頼性を高くして、効率的に文字列を筆記入力す
ることができるオンライン文字入力装置を提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、表示一体型座
標入力装置の座標入力面上で筆記された文字を表すスト
ローク列をもとに文字認識処理を行なうオンライン文字
認識装置において、上記表示一体型座標入力装置の表示
面に、文字列が筆記入力可能な複数の文字列筆記枠を配
置すると共に、当該文字列筆記枠内に筆記された筆跡を
その筆記位置に表示する表示制御手段と、上記各文字列
筆記枠に筆記された筆跡のストローク情報を当該文字列
筆記枠毎に格納するためのストローク格納手段と、この
ストローク格納手段に各文字列筆記枠毎に格納されてい
るストローク情報を文字列として文字列筆記枠を単位に
認識処理して文字列認識候補を生成する文字列認識手段
とを備えたことを特徴とする。
【0011】このような構成においては、ユーザが複数
の文字列筆記枠を切り替えながら順番に使用して、各筆
記枠に一定の文字列単位(単語、文節等)で文字列を筆
記入力していくと、文字列筆記がなされた筆記枠別に一
定の文字列単位で文字列認識を行なうことができるた
め、高速な文字認識処理を可能とし、また認識結果の信
頼性を高めることが可能となる。またユーザにとっと
も、効率的に文字列を筆記入力することができる。
【0012】また本発明は、上記文字列筆記枠毎に、1
文字筆記入力専用の少なくとも1つの1文字筆記枠を配
置し、1文字筆記枠に筆記された筆跡のストローク情報
については1文字として1文字筆記枠を単位に認識処理
して文字認識候補を生成するようにしたことをも特徴と
する。
【0013】このような構成においては、1文字筆記入
力専用の1文字筆記枠、即ち1文字だけの文字を入力、
認識する認識属性が予め割り当てられる1文字筆記枠
を、文字列入力が可能な文字列筆記枠と併せて配置する
ことにより、ユーザは文字列筆記枠と1文字筆記枠とを
適宜切り替えて使用することにより、認識属性を外部か
ら切り替え設定することなく、素早く所望の文字列を入
力することが可能となる。
【0014】また本発明は、上記複数の文字列筆記枠
を、縦書き入力の場合には縦方向に互いに平行に配置
し、横書き入力の場合には横方向に互いに平行に配置す
るようにしたことをも特徴とする。
【0015】このような構成においては、文字列を筆記
する方向に複数の文字列筆記枠が互いに平行に配置され
るため。ユーザは自然な手の動きで文字列を次々に筆記
入力することができる。
【0016】また本発明は、オンライン文字認識装置内
各部の処理の起動制御を司る処理起動制御手段であっ
て、上記筆記枠への最初のストローク入力に応じて、当
該筆記枠とは別の筆記枠に筆記済みのストローク情報を
対象とする文字列認識手段による認識処理を起動する処
理起動制御手段を更に設け、この処理起動制御手段によ
って文字列認識手段による認識処理が起動された場合に
は、認識対象となった筆記枠に表示されている筆跡を表
示制御手段が消去するようにしたことをも特徴とする。
【0017】このような構成においては、筆記枠への最
初のストローク入力に応じて別の筆記枠に筆記済みのス
トローク情報を対象とする認識処理が自動的に起動され
る。また、認識の対象となった文字列筆記枠の筆跡は消
去されて次の入力に備えられる。このため、ユーザは認
識起動を明示的に指示することなく、次々に文字列を書
いていくことができる。
【0018】また本発明は、認識処理の起動を指示する
ための論理的または物理的な認識起動ボタンを設け、こ
の認識起動ボタンが選択された場合には、ストローク格
納手段に格納されている筆記枠に筆記済みの未認識のス
トローク情報を対象とする文字列認識手段による認識処
理が上記処理起動制御手段によって起動されるようにし
たことをも特徴とする。ここで論理的な認識ボタンは、
表示一体型座標入力装置の表示画面(座標入力面)に表
示される一種のアイコンを用いて構成することができ、
ペン等で触れることで選択される。
【0019】このような構成においては、最後に筆記し
た文字列を明示的に認識させる機能を提供できる。また
本発明は、筆記枠への最も最新のストローク入力から所
定時間以上筆記入力がない場合に、当該筆記枠に筆記済
みのストローク情報を対象とする文字列認識手段による
認識処理が上記処理起動制御手段によって起動されるよ
うにしたことをも特徴とする。
【0020】このような構成においては、最後に筆記し
た文字列を自動的に認識させることができる。また本発
明は、文字列筆記枠へのストローク入力の都度、その時
点において当該文字列筆記枠に筆記済みのストローク情
報を対象とする文字列認識手段による認識処理が上記処
理起動制御手段によって起動されるようにしたことをも
特徴とする。
【0021】このような構成においては、認識起動を明
示的に指示することなく、次々に文字列を書いていくこ
とができるのに加えて、文字列を筆記している最中に、
入力中の文字列の認識処理が連続的になされるので即応
性の高いインタフェースを構築できる。
【0022】また本発明は、上記文字列認識手段に筆記
入力される文字言語に関する言語知識を持たせると共
に、次のような機能、即ち認識対象となるストローク情
報に対して、単語であると限定して言語知識を適用して
認識候補を出力する第1の機能、文節であると限定して
言語知識を適用して認識候補を出力する第2の機能、文
節列であると限定して言語知識を適用して認識候補を出
力する第3の機能、言語知識を適用しないで認識候補を
出力する第3の機能、及び対象となるストローク情報の
示す筆跡での認識結果表示が可能なように文字列を認識
していない旨の情報を出力する第4の機能のうちの少な
くとも1つの機能を持たせたことをも特徴とする。
【0023】このような構成においては、筆記された文
字列の言語単位が限定されるので、高速で曖昧性の少な
い文字列認識が可能となる。また認識していないという
情報を出力可能とすることにより、認識結果の表示で筆
跡をそのまま表示させることが可能となる。
【0024】また本発明は、上記文字列認識手段に、認
識対象となるストローク情報に対して、所定の範囲の文
字数からなる文字列であると限定して認識処理を行なう
機能を持たせたことをも特徴とする。
【0025】このような構成においては、筆記された文
字列の文字数が限定されるので、高速で曖昧性の少ない
文字列認識が可能となる。また本発明は、ユーザからの
文字列認識、筆記入力のための認識属性の指定を受け付
けるための認識属性指定手段と、この認識属性指定手段
により受け付けられた認識属性を格納するための認識属
性格納手段とを更に設け、上記文字列認識手段では、こ
の認識属性格納手段に格納されている認識属性に従って
認識処理が行なわれるようにしたことをも特徴とする。
ここで、認識属性の指定を各文字列筆記枠毎に行なえる
ようにし、認識属性格納手段では、各文字列筆記枠毎に
指定の認識属性が格納される構成とするとよい。
【0026】このような構成においては、ユーザ自身が
文字列認識、筆記入力のための属性を状況に応じて設定
することができるため、より効率的な文字入力が可能と
なる。
【0027】また本発明は、上記認識属性指定手段に次
のような認識属性の受け付け機能、即ち認識対象となる
ストローク情報に対して、単語であると限定して言語知
識を適用するための第1の認識属性、文節であると限定
して言語知識を適用するための第2の認識属性、文節列
であると限定して言語知識を適用するための第3の認識
属性、言語知識非適用とするための第3の認識属性、及
び認識非適用とするための第4の認識属性の少くとも1
つの認識属性の中から、ユーザの指定する認識属性を受
け付ける機能を持たせたことをも特徴とする。
【0028】このような構成においては、ユーザ自身が
文字列認識、筆記入力のための属性を状況に応じて設定
することができるため、より効率的な文字入力が可能と
なる。
【0029】また本発明は、上記認識属性指定手段に、
認識対象となるストローク情報から切り出されるべき文
字列の文字数の範囲のユーザ指定を認識属性の1つとし
て受け付ける機能を持たせたことをも特徴とする。
【0030】このような構成においては、ユーザ自身が
文字列認識、筆記入力のための属性を状況に応じて設定
することができるため、より効率的な文字入力が可能と
なる。
【0031】また本発明は、上記認識属性指定手段に、
文字列筆記枠内に複数の文字枠を表示させると共に、当
該各文字枠に筆記されたストローク情報を1文字として
認識させるためのユーザ指定を認識属性の1つとして受
け付ける機能を持たせたことをも特徴とする。
【0032】このような構成においては、ユーザ自身が
文字列認識、筆記入力のための属性を状況に応じて設定
することができるため、より効率的な文字入力が可能と
なる。
【0033】また本発明は、上記文字列認識手段による
認識結果を格納するための認識結果格納手段と、この認
識結果格納手段に格納されている認識結果の編集制御を
行なうための編集制御手段とを更に設けると共に、認識
結果の表示並びに当該認識結果の編集に用いられる文字
列編集枠を表示一体型座標入力装置の表示面に配置し
て、当該文字列編集枠に、上記認識結果格納手段に格納
されている認識結果に含まれる認識候補の列が表示され
るようにし、この文字列編集枠に表示されている認識候
補の文字列を、上記文字列認識手段により出力された文
字列単位で、上記編集制御手段がユーザ指定に応じて選
択するようにしたことをも特徴とする。
【0034】このような構成においては、文字列筆記枠
に筆記入力した文字列の認識単位で編集(削除、候補選
択、修正等)したい場合に、容易にその単位を選択する
ことが可能になる。
【0035】また本発明は、上記認識属性指定手段によ
って受け付けられた認識属性に従って上記文字列認識手
段が言語知識を適用して認識処理を行なった場合、上記
認識結果格納手段に格納する認識結果としての文字列認
識候補中に、言語知識非適用の場合の文字列認識結果を
含めるようにしたことをも特徴とする。
【0036】このような構成においては、言語知識適用
で誤認識する場合もあり得ることを想定して、言語知識
非適用の認識結果を文字列認識候補中に入れておき、ユ
ーザに選択させることができるため、より正確な文字列
入力を可能とする。
【0037】また本発明は、上記認識属性指定手段によ
って受け付けられた認識非適用以外の認識属性に従って
上記文字列認識手段が認識処理を行なった場合、上記認
識結果格納手段に格納する認識結果としての文字列認識
候補中に、認識非適用の場合の文字列認識結果を含める
ようにしたことをも特徴とする。
【0038】このような構成においては、認識非適用の
場合の文字列認識結果も、ユーザによる認識候補選択の
対象とすることができる。これは、次のような場合に有
用である。例えば悪筆のため全ての認識候補が誤認識と
なる可能性があるが、書き直している時間がなく、とり
あえずユーザが読めればそれでよい場合がある。そこ
で、認識をしない状態(筆跡の状態)を候補に入れてお
き、ユーザに選択させることで、より柔軟で迅速な文字
列入力が可能となる。
【0039】また本発明は、上記認識属性格納手段に格
納されている現在の認識属性が上記表示一体型座標入力
装置の表示面に表示されるようにしたことをも特徴とす
る。このような構成においては、現在設定されている認
識属性が画面に表示されるため、ユーザは入力時に即座
に属性を知ることができ、これにより属性に応じた入力
が可能になる。
【0040】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態に
係るオンライン文字認識装置の概略構成を示すブロック
図である。
【0041】図1のオンライン文字認識装置は、表示一
体型タブレット11、処理起動制御部12、文字列認識
部13、認識属性指定部14、編集制御部15、ストロ
ーク格納部16、認識属性格納部17、認識結果格納部
18、及び表示制御部19とを備えて構成される。
【0042】表示一体型タブレット11は、表示器の表
示面とペン110の触れた座標位置を検出して入力する
座標入力装置としてのタブレットのタブレット面(座標
入力面)とが一体化されたものである。
【0043】処理起動制御部12は、ペン110が触れ
た表示一体型タブレット11のタブレット面上の座標位
置に応じて、どのような処理をどのような順序で起動す
るかを制御する。
【0044】文字列認識部13は、ストローク格納部1
6に格納されているストロークデータを文字列として認
識する文字列認識処理を、認識属性格納部17に格納さ
れている認識属性に基づいて実行し、文字列認識候補を
生成する。
【0045】認識属性指定部14は、ユーザ指定の筆記
入力または認識のための属性(認識属性)の受け付けを
行なう。編集制御部15は、認識結果格納部18に格納
されている認識結果の文字列の編集制御を行なう。
【0046】ストローク格納部16は、表示一体型タブ
レット11に表示された筆記枠内にユーザがペン110
を用いて筆記した筆跡のストロークデータを筆記枠毎に
格納するのに用いられる。
【0047】認識属性格納部17は、認識属性指定部1
4により受け付けられた認識属性を格納するのに用いら
れる。認識結果格納部18は、文字列認識部13による
文字列認識結果を格納するのに用いられる。
【0048】表示制御部19は、認識結果格納部18に
格納されている認識結果の文字列の表示制御を行なう。
図2は文字列認識部13の構成を示す。この文字列認識
部13は、文字列認識の対象となるストロークデータか
ら1文字単位にデータを切り出す文字切り出し部21、
切り出された各文字のストロークデータを、それぞれ1
文字として認識して、認識候補を取得する文字認識部2
2、単語知識、文法知識などの言語知識が格納された言
語知識格納部23、及び言語知識格納部23に格納され
ている言語知識をもとに文字認識部22で認識された連
続する複数の筆記文字の認識結果候補の中から文字を選
び出す言語処理部24の周知の構成要素からなる。
【0049】図3に、表示制御部19により表示一体型
タブレット11のタブレット面(表示画面)上に表示さ
れる画面の一例を示す。この画面には、大きく分けて、
認識結果の表示とユーザによる編集に用いられる文字列
編集枠31、機能ボタン(アイコン)群からなる機能ボ
タン領域32、文字列等を筆記入力するための筆記入力
領域33、及び認識属性の指定、表示のための認識属性
領域34の4つの領域が確保されている。
【0050】文字列編集枠31には、認識文字列の挿入
位置を示す入力位置カーソル311が存在する。機能ボ
タン領域32には、文字列編集枠31内の文字列の1ブ
ロック後方削除を指示する後退ボタン321、文字列編
集枠31の指定文字列の削除を指示する削除ボタン32
2、文字列編集枠31内への空白文字挿入を指示する空
白ボタン323、システムの終了を指示する終了ボタン
324、及び筆記入力領域33に書かれた筆跡の認識処
理を起動する認識ボタン325の5つの機能ボタン(ア
イコン)が配置される。なお、機能ボタン領域32内の
各論理的なボタン、特に認識ボタン325に代えて、物
理的な認識ボタンを用いることも可能である。
【0051】筆記入力領域33は、文字列を筆記入力す
るための複数、例えば2つの文字列筆記枠331-1,3
31-2、及び当該文字列筆記枠331-1,331-2と対
をなして配置される1文字を筆記入力するための2つの
1文字筆記枠332-1,332-2からなる。
【0052】認識属性領域34は、認識に使用する言語
知識の選択指定、表示のための言語知識選択ボタン34
1、文字列筆記枠331-1,331-2で認識できる文字
数の下限の指示、表示のための下限ボタン342、文字
列筆記枠331-1,331-2で認識できる文字数の上限
の指示、表示のための上限ボタン343、文字列筆記枠
331-1,331-2内部の(1文字単位の)文字枠の有
無を指定する文字枠ボタン344からなる。
【0053】次に、上記の構成の動作を、図17乃至図
19のフローチャートを適宜参照して説明する。なお、
図17は全体の処理の流れを、図18はストローク格納
処理の流れを、そして図19は文字列認識起動前後の処
理の流れを、それぞれ示す。
【0054】まず、初期状態においては、ストローク格
納部16の内容(各文字列筆記枠331-1,331-2ま
たは1文字筆記枠332-1,332-2のストロークデー
タ)、及び認識属性格納部17の内容(各文字列筆記枠
331-1,331-2または1文字筆記枠332-1,33
2-2の認識属性)が初期化されると共に、認識結果格納
部18の内容(認識結果)がクリアされる(ステップ1
71)。
【0055】このような状態で、ペン110が表示一体
型タブレット11のタブレット面に触れたことを検知す
ると(ステップ172)、処理起動制御部12は、その
画面上のペン110の座標位置が、文字列編集枠31、
機能ボタン領域32、筆記入力領域33、及び認識属性
領域34のいずれであるかにより(ステップ173)、
その位置に応じた処理を起動する。
【0056】これにより、ペン110が認識属性領域3
4に触れた場合には、認識属性指定部14による文字列
入力時の属性指定処理が起動され、当該認識属性領域3
4を通してユーザが選択した属性を受け付けて認識属性
格納部17に設定する動作が行なわれる(ステップ17
4)。
【0057】この属性指定処理では、ペン110が認識
属性領域34内の例えば文字枠ボタン344に触れた場
合であれば、文字列筆記枠331-1,331-2内の文字
枠の表示の有無が選択指定できる。ここで、文字枠有り
を選択指定すると、文字列筆記枠331-1,331-2の
内部に図4に示すように例えば6つの文字枠41が表示
されるので、ユーザは各文字枠41の中に1文字ずつ文
字を筆記することになる。この場合、文字列認識部13
では、文字枠を利用した文字切り出し処理が行なわれ、
文字枠無しの場合に発生する文字切り出しの曖味さをな
くすことができる。
【0058】次に、認識属性領域34内の言語知識選択
ボタン341にペン110が触れた場合には、図5に示
すように、文字列筆記枠331-1,331-2に筆記する
文字の認識に適用する言語知識の一覧(言語知識一覧)
51が表示され、ユーザは所望の言語処理属性(知識)
をペン110で選択指定することができる。この言語知
識一覧51に表示される言語処理属性の種類は、「単
語」、「文節」、「文章」、「OFF」、「筆跡」の5
種類であり、選択された属性の種類は絵柄の表示により
ユーザに通知される。
【0059】ここで、「単語」を選択することは、1つ
の文字列筆記枠331-1または331-2に筆記されたス
トローク列を、文字列認識部13において1単語である
とみなして言語知識処理が適用されることを意味する。
【0060】「文節」を選択することは、1つの文字列
筆記枠331-1または331-2に筆記されたストローク
列を、文字列認識部13において1文節であるとみなし
て言語知識処理が適用されることを意味する。
【0061】「文章」を選択することは、1つの文字列
筆記枠331-1または331-2に筆記されたストローク
列を、文字列認識部13において文節の列であるとみな
して言語知識処理が適用されることを意味する。
【0062】「OFF」を選択することは、文字列認識
部13において言語知識処理は適用されず、文字切り出
しと文字認識の結果のみから得られる最適な文字列が認
識結果として出力されることを意味する。
【0063】「筆跡」を選択することは、文字列認識部
13において認識処理は行なわれず、筆跡をそのまま認
識結果出力として取り扱うことを意味する。次に、認識
属性領域34内の下限ボタン342にペン110が触れ
た場合には、図6に示すように、1つの文字列筆記枠で
認識できる文字数の下限一覧61が表示され、ユーザは
所望の数字(下限値)をペン110で選択指定すること
ができる。選択された下限値はボタンに数字で表示され
る。
【0064】次に、認識属性領域34内の上限ボタン3
43にペン110が触れた場合には、図7に示すよう
に、1つの文字列筆記枠で認識できる文字数の上限一覧
71が表示され、ユーザは所望の数字(上限値)をペン
110で選択指定することができる。選択された上限値
はボタンに数字で表示される。
【0065】認識属性領域34を通してユーザの指定す
る認識属性は、認識属性指定部14で受け付けられ、認
識属性格納部17に格納される。次に、ペン110が筆
記入力領域33に触れた場合には、ストローク格納部1
6による筆跡ストロークの格納処理が起動され(ステッ
プ175)、更に所定の条件のもとで文字列認識部13
による認識処理(文字列認識処理)が起動される(ステ
ップ176)。
【0066】ここで、ストローク格納部16によるスト
ローク格納処理について、図18のフローチャートを参
照して説明する。まず、ペン110を用いた筆記入力領
域33への最初のストロークの筆記が開始されると、文
字列筆記枠331-1,331-2のうちペン先の位置する
筆記331-i(iは1または2のいずれか)を特定する
(ステップ181)。そして、ペン110が表示一体型
タブレット11のタブレット面(における文字列筆記枠
331-i)に触れている間、当該表示一体型タブレット
11にて一定時間間隔でサンプリングして得られるペン
先の座標値を、その筆記枠331-iに属する第Nストロ
ークデータ(Nの初期値=1)の第n点のデータ(nの
初期値=1)として文字列筆記枠331-iに対応付けて
ストローク格納部16内部に格納する動作(ステップ1
82,183)を、nを順次インクリメントしながら繰
り返す(ステップ184,185)。そして、ペン11
0が表示一体型タブレット11のタブレット面から離れ
たことを検出すると、現在の第Nストロークの筆記は終
了したものと判断し、次のストロークを示すためにNを
インクリメントする(ステップ185,186)。ここ
で、再び筆記枠331-iにペン110が触れて次のスト
ロークの筆記が開始されると、上記した図18のフロー
チャートに従うストローク格納処理が再度行なわれる。
【0067】このようにして、ストローク格納部16に
は、図20に示すような形式でストロークデータ201
が格納される。この図20は、文字列筆記枠331-1に
筆記された筆跡のストロークのデータ(ストロークデー
タ201)の例であるものとする。図20中のストロー
クデータ201は、文字列筆記枠331-1に筆記された
ストロークの総数である全ストローク数(N)と、各ス
トローク(第1乃至第Nストローク)を構成する点の数
と、各点の座標値(x,y座標)からなる。図20の例
では、文字列筆記枠331-1に筆記された筆跡のストロ
ークデータ201の他に、認識属性格納部17に格納さ
れている当該文字列筆記枠331-1の認識属性202が
示されている。なお本実施形態では、認識属性領域34
を通して指定される認識属性は2つの文字列筆記枠33
1-1,331-2に共通であるが、認識属性格納部17の
内部データとしては文字列筆記枠331-1,331-2毎
に別々に保持される。また本実施形態では、1文字筆記
枠332-1,332-2の認識属性はシステムに固定のも
のであり、言語処理属性がOFF、下限文字数と上限文
字数が共に1で、文字枠有り、となっている。
【0068】ここで、図1の構成の動作の具体例を、
「今日は良い天気です」という文章を、文節単位で文字
列筆記枠に入力する場合(識属性領域34を通して指定
される認識属性中の言語処理属性が文節の場合)につい
て説明する。
【0069】まず、「今日は良い天気です」は「今日
は」+「良い」+「天気です」の3文節に分けられるの
で、ユーザは最初に先頭の文節「今日は」を、ペン11
0を用いて図8に示すように例えば文字列筆記枠331
-1に筆記する。筆記されたストローク(を構成する各点
の座標)は表示一体型タブレット11により検出され、
表示制御部19によって文字列筆記枠331-1内に筆跡
としてリアルタイムで表示されると共に、文字列筆記枠
331-1に筆記されたストロークのデータとして(文字
列筆記枠331-1に対応付けて)ストローク格納部16
に格納される。
【0070】処理起動制御部12では、図19のフロー
チャートに示すように、文字列筆記枠331-1または3
31-2への最初のストロークが入力されたことが検出さ
れた場合(ステップ191)、あるいは(ステップ17
7での判定の結果)認識ボタン325にペン110が触
れたことが検出された場合(ステップ192)、あるい
は所定時間以上文字列筆記枠331-1または331-2へ
のストローク入力がないことが検出された場合に(ステ
ップ193)、未認識ストロークデータを持つ文字列筆
記枠があるか否かをチェックする(ステップ194)。
この段階では、まだ最初の文字列筆記なので、認識すべ
きストロークデータは存在せず、したがって文字列認識
部13による(図17中のステップ176に相当する)
未認識ストロークデータに対する認識処理(ステップ1
95)は起動されない。
【0071】ユーザは、先頭文節「今日は」を文字列筆
記枠331-1に全て筆記すると、引続き2番目の文節
「良い」をもう一方の文字列筆記枠331-2に筆記する
ために、ペン110を表示一体型タブレット11(のタ
ブレット面)から離して、文字列筆記枠331-2側に移
動させる。そしてユーザは、2番目の文節「良い」を、
図9に示すように文字列筆記枠331-2に筆記する。
【0072】図19のフローチャートに示すように、
「良い」の最初のストロークが筆記されると(ステップ
191)、その際のストローク格納部16には、先の文
字列筆記枠331-1に筆記された「今日は」のストロー
クデータ、即ち未認識のストロークデータ(ストローク
列)が格納されていることから(ステップ194)、当
該「今日は」のストローク列を対象とする文字列認識部
13による文字列認識処理が処理起動制御部12によっ
て起動される(ステップ195)。
【0073】これにより文字列認識部13は、文字列筆
記枠331-1に筆記された「今日は」のストローク列の
認識処理を、(認識属性領域34を通して指定されて認
識属性指定部14により認識属性格納部17に設定され
た)当該筆記枠331-1に付随する認識属性、即ち文字
列筆記枠331-1に筆記入力される文字列の単位(つま
り適用する言語知識である言語処理属性で、ここでは文
節)と、入力可能な文字列の上限並びに下限文字数と、
文字枠の有無とに基づいて実行し、その認識結果を認識
結果格納部18に格納する(ステップ196)。なお、
文字列の認識処理には、例えば“「言語情報を利用した
手書き文字列からの文字切り出しと認識」:電子通信学
会論文誌 Vol.J69-D No.9 1986”に記載された技術を用
いることができる。
【0074】また文字列認識部13は、認識結果格納部
18に認識結果を格納した際には、認識したストローク
格納部16内のストロークデータ(ここでは、文字列筆
記枠331-1に筆記された「今日は」という筆跡のスト
ロークデータ)も当該認識結果格納部18に格納する
(ステップ197)。
【0075】この際、認識したストローク格納部16内
の(文字列筆記枠331-1に対応して格納されている)
「今日は」というストロークデータ、及び文字列筆記枠
331-1上の筆跡は消去される(ステップ198,19
9)。
【0076】認識結果格納部18に格納された文字列認
識部13の文字列認識結果は、表示制御部19により、
文字列編集枠31内に現在の入力位置カーソル311の
位置に挿入する形で図9に示したように出力される。こ
こで、認識結果(図9の例では、「今日は」)には、認
識文字列単位を明示するための表示修飾、例えば上線が
付される。
【0077】次にユーザは、3番目(最後)の文節「天
気です」を、「今日は」の筆跡が消去された文字列筆記
枠331-1に、図10に示すように筆記する。「天気で
す」の最初のストロークが筆記されると(ステップ19
1)、先の文字列筆記枠331-2に筆記され(てストロ
ーク格納部16に格納され)た「良い」のストローク列
を対象とする文字列認識部13による文字列認識処理が
起動される(ステップ194,195)。
【0078】これにより文字列認識部13は、文字列筆
記枠331-2に筆記された「良い」のストローク列の認
識処理を、(認識属性領域34を通して指定されて認識
属性指定部14により認識属性格納部17に設定され
た)当該筆記枠331-2に付随する認識属性に基づいて
実行し、その認識結果を認識結果格納部18に格納する
(ステップ196)。同時に文字列認識部13は、認識
したストローク格納部16内のストロークデータ(ここ
では、文字列筆記枠331-2に筆記された「良い」とい
う筆跡のストロークデータ)も認識結果格納部18に格
納する(ステップ197)。この際、認識したストロー
ク格納部16内の(文字列筆記枠331-2に対応して格
納されている)「良い」というストロークデータ、及び
文字列筆記枠331-2上の筆跡は消去される(ステップ
198,199)。また、「良い」というストロークデ
ータに対する文字列認識結果は、表示制御部19によ
り、文字列編集枠31内に現在の入力位置カーソル31
1の位置に挿入する形で図10に示したように出力され
る。
【0079】さて処理起動制御部12は、ユーザにより
文字列筆記枠331-1に(最後の文節)「天気です」が
筆記された後、所定時間以上文字列筆記枠331-1及び
331-2へのストローク入力がない場合(ステップ19
3)、あるいは図11に示すように認識ボタン325が
ペン110で触れられた場合(ステップ192)には、
その直前まで筆記されていた文字列、即ちストローク格
納部16に格納されている文字列筆記枠331-1に筆記
された「天気です」のストローク列を対象とする文字列
認識部13による文字列認識処理が起動される(ステッ
プ194,195)。
【0080】これにより文字列認識部13は、文字列筆
記枠331-1に筆記された「天気です」のストローク列
の認識処理を当該筆記枠331-2に付随する認識属性に
基づいて実行し、その認識結果を認識結果格納部18に
格納する(ステップ196)。同時に文字列認識部13
は、認識した文字列筆記枠331-1に筆記された「天気
です」という筆跡のストロークデータも認識結果格納部
18に格納する(ステップ197)。この際、認識した
ストローク格納部16内の「天気です」というストロー
クデータ、及び文字列筆記枠331-1上の筆跡は消去さ
れる(ステップ198,199)。また、「天気です」
というストロークデータに対する文字列認識結果は、文
字列編集枠31内に現在の入力位置カーソル311の位
置に挿入する形で図11に示したように出力される。
【0081】以上に述べた、文字列「今日は良い天気で
す」が3つの文節「今日は」+「良い」+「天気です」
に分けて筆記入力された場合の、認識結果格納部18に
おける認識結果の格納形式の一例を、文字列編集枠31
内での認識結果表示例と共に図21に示す。この図21
の例では、認識結果は、各文字列筆記枠331-1,33
1-2に筆記された単位での認識候補列をポインタでリン
ク付けした形式で格納される。この形式については後に
詳述する。
【0082】さて処理起動制御部12は、ユーザにより
文字列筆記枠331-1に(最後の文節)「天気です」が
筆記された後、所定時間以上文字列筆記枠331-1また
は331-2へのストローク入力がない場合(ステップ1
93)、あるいは図11に示すように認識ボタン325
がペン110で触れられた場合(ステップ192)に
は、その直前まで筆記されていた文字列、即ちストロー
ク格納部16に格納されている文字列筆記枠331-1に
筆記された「天気です」のストローク列を対象とする文
字列認識部13による文字列認識処理が起動される(ス
テップ194,195)。
【0083】これにより文字列認識部13は、文字列筆
記枠331-1に筆記された「天気です」のストローク列
の認識処理を当該筆記枠331-2に付随する認識属性に
基づいて実行し、その認識結果を認識結果格納部18に
格納する(ステップ196)。同時に文字列認識部13
は、認識した文字列筆記枠331-1に筆記された「天気
です」という筆跡のストロークデータも認識結果格納部
18に格納する(ステップ197)。この際、認識した
ストローク格納部16内の「天気です」というストロー
クデータ、及び文字列筆記枠331-1上の筆跡は消去さ
れる(ステップ198,199)。また、「天気です」
というストロークデータに対する文字列認識結果は、文
字列編集枠31内に現在の入力位置カーソル311の位
置に挿入する形で図11に示したように出力される。
【0084】以上に述べた文字列「今日は良い天気で
す」が3つの文節「今日は」+「良い」+「天気です」
に分けて筆記入力された場合の、認識結果格納部18に
おける認識結果の格納形式の一例を文字列編集枠31内
での認識結果表示例と共に図21に示す。この図21の
例では、認識結果は、各文字列筆記枠331-1,331
-2に筆記された単位での認識候補列をポインタでリンク
付けした形式で格納される。この形式については後に詳
述する。
【0085】このように本実施形態では、2つの文字列
筆記枠331-1,331-2を用意して、一方の文字列筆
記枠331-i(iは1または2のいずれか)にストロー
ク列が筆記された後、もう一方の文字列筆記枠331-j
(jは1または2のいずれか、但しj≠i)に次の文字
列の最初のストロークが筆記されると、先の文字列筆記
枠331-i内のストローク列に対して文字列認識部13
による文字列認識処理を起動して、当該文字列筆記枠3
31-1の筆跡を消去していくことにより、次々と自然に
文字列を筆記入力することができる。
【0086】また本実施形態では、認識属性の1つとし
て文字列筆記枠331-1,331-2に入力する文字列の
単位(つまり適用する言語知識)を指定することによ
り、文字列認識の曖昧性を減らし、且つ認識処理の高速
化が可能となる。その結果、効率の良い文字列入力が可
能になる。
【0087】更に、認識属性として、入力する文字列の
単位に加えて、入力可能な文字列の文字数の上限、下限
を指定することにより、より文字列認識処理の曖昧性が
減り、認識処理が高速化される。このため、入力する単
語を構成する文字数が予め分かっている場合に有効であ
る。
【0088】更に、入力する文字列の単位を、単語、文
節といった人間に分かりやすい単位とすることにより、
文字列筆記枠331-1,331-2を当該単位の区切りと
して利用した筆記方法は、ユーザ(筆記者)にとって極
めて自然なものであるため、ユーザに負担を与えず、ス
ムーズな筆記が可能である。例えば文字列筆記枠に「今
日は良」十「い天気です」というように、文節内で行を
変えて筆記するよりも、「今日は」+「良い」+「天気
です」のように文節の区切り毎に筆記する方が、より自
然に入力することができる。
【0089】また本実施形態では、現在設定されている
認識属性が認識属性領域34(内の各ボタン341〜3
44)に表示されるため、筆記者は一目で認識属性を知
ることができ、効率の良い入力が可能となる。
【0090】なお、以上の説明では、文字列認識処理が
完了してから、認識の対象となった文字列筆記枠内の筆
跡を消去するものとしたが、まず筆跡を消去してから、
その筆跡(のストローク列)の文字列認識処理を起動し
ても構わない。この場合、認識処理に要する時間によら
ずに、即座に文字列筆記枠の筆跡を消去できるので、次
の筆跡入力をよりスムーズに行なうことが可能となる。
【0091】また、以上の説明では、ペン110が一方
の文字列筆記枠からもう一方の文字列筆記枠に移動され
て最初のストロークが入力された場合、あるいは文字列
筆記枠への筆記入力が行なわれた後、所定時間以上スト
ローク入力がない場合、あるいは認識ボタン325がペ
ン110で触れられた場合に、それをトリガとして文字
認識処理が起動される場合について説明したが、1スト
ローク入力毎に、現在筆記中の文字列筆記枠に入力済み
ストローク列に対して文字列認識処理を施しておき、上
記のトリガに応じて即座に認識結果を取得して表示する
ようにしてもよい。この場合、筆記中に文字列の認識処
理が行なわれているので、認識結果表示までの時問を短
縮でき、更にスムーズな文字列入力が可能になる。
【0092】次に、例えば「天気だ」という言葉を入力
したい場合に、上記の例のような文節単位の属性指定で
文字列筆記枠に「天気」としか筆記しなかったとき、あ
るいは単語単位の属性指定で文字列筆記枠に「天気」と
筆記したときの残りの「だ」の入力方法について述べ
る。この場合の「だ」の入力方法としては2通りがあ
る。
【0093】1つは、言語知識選択ボタン341で「O
FF」を選択してから文字列筆記枠に「だ」を筆記する
方法である。但し、この方法では、認識属性を変更する
手間を生じる。
【0094】もう1つの方法は、1文字筆記枠332-
1,332-2の例えば1文字筆記枠332-1に図12に
示すように「だ」と筆記する方法である。本実施形態で
は、この方法を採用している。ここでは、1文字筆記枠
332-1に筆記されたストローク列は、その認識属性に
従い、文字列認識部13では1文字であるとして処理さ
れ、言語知識は適用されず文字認識の結果がそのまま出
力される。
【0095】このようにl文字筆記枠を文字列筆記枠と
併せて設けることにより、よりスムーズな文字列入力が
可能となる。さて、ペン110が文字列編集枠31内に
触れた場合には、処理起動制御部12の制御のもとで表
示制御部19と共同して編集制御部15による編集制御
処理が行なわれる(ステップ178)。以下、この編集
制御処理について詳述する。
【0096】図21に示すように、認識結果格納部18
に格納される文字列認識結果は、各文字列筆記枠331
-1,331-2に筆記された筆跡に対する認識候補のテー
ブル(認識候補テーブル)211の群と、そのテーブル
211を指すポインタ212の列とにより表される。こ
こで各認識候補テーブル211には、(あるレベル以上
の確からしさを持つ)認識候補(の群)と、その候補数
と、現在文字列編集枠31に表示されている候補の番号
(表示中候補番号)と、認識された筆跡データ(ストロ
ークデータ)とが設定される。
【0097】さて本実施形態では、認識結果格納部18
には、図21に示したように、現在のカーソル位置、選
択された認識文字列単位の位置(ブロック位置)、及び
選択された文字範囲(選択領域)の各情報が、認識結果
に付加されて格納される。
【0098】ここで入力位置カーソル311は、文字列
編集枠31上の各文字位置(文字表示位置)の境界(文
字境界)のいずれかに表示されるようになっている。図
21において記号△で示される各文字境界には、先頭位
置の境界から順に連続する番号が割り当てられており、
カーソル位置はカーソル311が表示される境界位置の
番号により示される。図21の例では、カーソル311
は文字列編集枠31内の最後尾の文字である9番目の文
字「よ」の後、即ち10番目の境界位置に位置している
ので、この値「10」がカーソル位置情報として格納さ
れる。
【0099】また、文字列編集枠31に表示されている
各認識文字列単位、即ち上線が付されている各認識文字
列単位には、先頭から順に連続する番号(ブロック番
号)が割り当てられており、ブロック位置は、選択され
た認識文字列単位に割り当てられているブロック番号に
より示される。図21の例では、認識文字列単位の選択
指定(上線の選択指定)はされていないので、ブロック
位置情報としては何も選択されていないことを示す0が
格納される。もし、図23に示すように、2番目の認識
文字列単位の次候補選択のために、2番目の認識文字列
単位(2番目のブロック)に付されている上線がペン1
10で選択指定された場合には、選択された認識文字列
単位の位置2がブロック位置情報として格納される。ま
た、2番目の認識文字列単位の下には、当該認識文字列
単位に対応する認識候補テーブル211から取得された
認識候補群からなるプルダウンメニュー231が表示さ
れる。
【0100】また、文字列編集枠31に表示される各文
字位置には、先頭から順に連続する番号(文字位置番
号)が割り当てられており、選択領域情報は、選択され
た文字範囲の先頭文字と最後尾の文字の文字位置番号の
対により示される。図21の例では、「今日は良」が範
囲指定されているので、即ち1番目の文字から4番目文
字までが範囲指定されているので、(1、4)という情
報が選択領域情報として格納される。
【0101】表示制御部19は、図21に示したような
形式の認識結果格納部18内の文字列認識結果をもと
に、文字列編集枠31に、認識結果の文字列(認識候
補)を表示すると共に、筆記入力(認識)される文字列
の単位(認識文字列単位)毎に認識結果の文字列に上線
を引く。ここで、文字列編集枠31に表示される認識結
果の文字列は、最初は候補順位が最も高い(候補番号が
1の)認識候補である。
【0102】今、「今日は」+「良い」+「天気です」
が順に筆記された場合の認識結果として、それぞれ第1
位の候補(候補番号が1の)「今日は」「良い」「天気
です」が文字列編集枠31に表示されている状態で、ユ
ーザが文字列編集枠31内の任意の文字位置にペン11
0を触れたものとする。この場合、編集制御部15は、
認識結果格納部18内のカーソル位置の情報を、ペン1
10が触れた文字の前の位置を示すように更新する。こ
れを受けて表示制御部19は、図13に示すように、ペ
ン110が触れた文字の前に文字列挿入位置を示す入力
位置カーソル311を移動する。
【0103】また、ユーザが文字列編集枠31内の任意
の文字列をペン110でなぞった場合には、編集制御部
15は、ペン110でなぞられた範囲の文字列を選択
し、認識結果格納部18内の選択領域の情報を、その選
択した文字範囲を示すように更新する。これを受けて表
示制御部19は、更新された選択領域の情報の示す範囲
の文字列を、当該文字列が選択されたことを示す特別の
表示形態で表示する。ここでは、反転表示されるものと
する。図14(a)は、ペン110で「今」から「良」
までの文字列「今日は良」が矢印141で示すようにな
ぞられた場合を示す。
【0104】また、ユーザが文字列編集枠31内の任意
の上線に図15または図23に示すようにペン110で
触れた場合には、編集制御部15は、ペン110で触れ
られた上線が付されている認識文字列単位(ブロック)
を選択し、認識結果格納部18内のブロック位置の情報
を、その選択した認識文字列のブロック位置を示すよう
に更新する。これを受けて表示制御部19は、図15ま
たは図23に示すように、更新されたブロック位置の情
報の示す認識文字列単位を、当該文字列単位が選択され
たことを示すように反転表示する。そして表示制御部1
9は、選択された認識文字列単位に対応する認識候補テ
ーブル211をもとに、選択された認識文字列単位を含
む当該認識文字列単位の認識候補群を、図15または図
23の例のように、当該認識文字列単位の下にプルダウ
ンメニュー151(図15)またはプルダウンメニュー
231(図23)として表示する。このプルダウンメニ
ューの中には、認識候補の他に筆跡データを含めること
もできる(図23)。
【0105】もし、認識結果として他の候補に切り替え
たい場合には、ユーザはプルダウンメニュー151中の
認識候補群から、切り替えたい候補をペン110で触れ
れば良い。この場合、編集制御部15は、選択された認
識文字列単位に対応する認識候補テーブル211に設定
されている表示中候補番号を、ペン110で触れられた
認識候補の番号に更新する。これを受けて表示制御部1
9は、ユーザにより選択された現在認識結果として表示
中の認識文字列単位(認識候補)を、ペン110で触れ
られた認識候補に切り替える。
【0106】さて、機能ボタン領域32中の後退ボタン
321にペン110で触れた場合には、編集制御処理が
行なわれ(ステップ178)、入力位置カーソル311
の直前の文字が削除される。但し、文字列が選択された
状態では、選択された文字列が削除される。
【0107】次に、機能ボタン領域32中の削除ボタン
322にペン110で触れた場合にも編集制御処理が行
なわれ(ステップ178)、選択された文字列が削除さ
れる。図14(b)、図22は、図14(a)、図21
のように「今日は良」が選択されている状態で、削除ボ
タン322にペン110が触れられた場合を示すもの
で、「今日は良」の文字列部分が削除されている(後退
ボタン321にペン110が触れられた場合も同様)。
【0108】後退ボタン321、削除ボタン322の操
作で、認識文字列単位中の一部分の文字が削除された場
合には、その文字列単位は認識文字列単位としての意味
を失うため、その文字列単位に付されていた上線は消去
される。図14(b)及び図22では、「今日は良」が
削除された結果、2番目の認識文字列単位「良い」につ
いては、先頭文字「良」が削除されたため、その上線は
消去され、残りの「い」には上線は付されていない。こ
の場合、認識結果格納部18における格納データ構造
は、「い」に対応する認識結果候補については、図22
に示されているように「い」のみとなり、筆跡データは
なくなる。
【0109】次に、機能ボタン領域32中の空白ボタン
323にペン110で触れた場合にも編集制御処理が行
なわれ(ステップ178)、現在の入力位置カーソル3
11の位置に空白が挿入される。
【0110】このように文字列編集枠31では、当該文
字列編集枠31内でペン110が触れる位置、更にはペ
ン110を用いて機能ボタン領域32から選択されるボ
タンの種類に応じた認識結果の表示・編集が行なわれ
る。
【0111】以上は、縦書き筆記用の文字列筆記枠33
1-1,331-2に筆記された文字列の認識について説明
したが、本発明は、横書き筆記された文字列の認識に適
用可能である。この場合、例えば図16に示すように、
縦書き用の文字列筆記枠331-1′,331-2′及び縦
書き用の1文字筆記枠332-1′,332-2′が縦方向
に互いに平行に配置された筆記入力領域33′を用意す
ればよい。こうすると、縦書きの文字列を自然に筆記入
力できる。また、文字列筆記枠331-1′,331-2′
と平行に文字列編集枠31′を配置するとよい。
【0112】以上に述べた実施形態で適用したオンライ
ン文字認識装置における処理手順は、表示一体型タブレ
ット11を備えたプログラム読み取り可能なコンピュー
タに、当該処理手順を実行させるためのプログラムを記
録したCD−ROM、DVD−ROM、フロッピーディ
スク、メモリカード等の記録媒体に記録されているプロ
グラムを当該コンピュータで読み取り実行させることに
よっても実現可能である。なお、プログラムを記録した
記録媒体の内容が、通信媒体等を介してコンピュータに
ダウンロードされるものであっても構わない。
【0113】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、複
数の文字列筆記枠を順に利用して文字列を筆記入力する
ことができるため、ユーザに負担をかけることなく単語
の区切りが検出でき、高速な文字の筆記、高速な文字認
識処理を可能とし、また認識結果の信頼性を高くして、
効率的に文字列を筆記入力することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るオンライン文字認識
装置の概略構成を示すブロック図。
【図2】図1中の文字列認識部13の構成を示すブロッ
ク図。
【図3】図1中の表示一体型タブレット11のタブレッ
ト面(表示画面)上に表示される文字列筆記枠331-
1,331-2を含む画面の一例を示す図。
【図4】文字枠有りの指定に応じて文字列筆記枠331
-1,331-2に文字枠が表示されている状態を示す図。
【図5】文字列筆記枠331-1,331-2に筆記する文
字の認識に適用する言語知識一覧51が表示されている
状態を示す図。
【図6】1つの文字列筆記枠で認識できる文字数の下限
一覧61が表示されている状態を示す図。
【図7】1つの文字列筆記枠で認識できる文字数の上限
一覧71が表示されている状態を示す図。
【図8】文字列筆記枠331-1への文節単位の文字列筆
記例を示す図。
【図9】文字列筆記枠331-1への文字列筆記後におけ
る、もう一方の文字列筆記枠331-2への文節単位の文
字列筆記例を示す図。
【図10】文字列筆記枠331-2への文字列筆記後にお
ける、もう一方の文字列筆記枠331-1への文節単位の
文字列筆記例を示す図。
【図11】図10の状態の後における文字列認識結果の
文字列編集枠31への表示例を示す図。
【図12】1文字筆記枠332-1の利用形態を示す図。
【図13】文字列編集枠31上でのペン110の操作に
よるカーソル311の移動を示す図。
【図14】文字列編集枠31上でのペン110の操作に
よる文字列選択と、選択された文字列の削除操作とを示
す図。
【図15】文字列編集枠31上で選択された認識文字列
単位の認識候補群がプルダウンメニュー151として表
示されている状態を示す図。
【図16】縦書き用の文字列筆記枠331-1′,331
-2′と1文字筆記枠332-1′,332-2′の配置例を
示す図。
【図17】同実施形態における全体の処理の流れを説明
するためのフローチャート。
【図18】同実施形態におけるストローク格納処理の流
れを説明するためのフローチャート。
【図19】文字認識起動前後の処理の流れを説明するた
めのフローチャート。
【図20】ストローク格納部16におけるストロークデ
ータの格納形式を認識属性格納部17における認識属性
の格納形式と併せて示す図。
【図21】認識結果格納部18における認識結果の格納
形式を文字列編集枠31内での認識結果表示例と対応付
けて示す図。
【図22】図21の状態で一部の文字列が削除された場
合の、認識結果格納部18における認識結果の格納構造
の変化と文字列編集枠31内での表示内容の変化を示す
図。
【図23】文字列編集枠31内で認識文字列単位が選択
されて且つ対応する上線がペン110で指定された場合
の、認識結果格納部18における認識結果の格納構造の
変化と文字列編集枠31内での表示内容の変化を示す
図。
【符号の説明】
11…表示一体型タブレット 12…処理起動制御部 13…文字列認識部 14…認識属性指定部 15…編集制御部 16…ストローク格納部 17…認識属性格納部 18…認識結果格納部 19…表示制御部 31…文字列編集枠 32…機能ボタン領域 33…筆記入力領域 34…認識属性領域 325…認識ボタン(認識起動ボタン) 331-1,331-2,331-1′,331-2′…文字列
筆記枠 332-1,332-2,332-1′,332-2′…1文字
筆記枠 341…言語知識選択ボタン 342…下限ボタン 343…上限ボタン 344…文字枠ボタン

Claims (22)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示面と座標入力面とが一体に構成され
    た表示一体型座標入力装置の座標入力面上で筆記された
    文字を表すストローク列をもとに文字認識処理を行なう
    オンライン文字認識装置において、 前記表示一体型座標入力装置の表示面に、文字列が筆記
    入力可能な複数の文字列筆記枠を配置すると共に、当該
    文字列筆記枠内に筆記された筆跡をその筆記位置に表示
    する表示制御手段と、 前記各文字列筆記枠に筆記された筆跡のストローク情報
    を当該文字列筆記枠毎に格納するためのストローク格納
    手段と、 前記ストローク格納手段に前記各文字列筆記枠毎に格納
    されているストローク情報を文字列として文字列筆記枠
    を単位に認識処理して文字列認識候補を生成する文字列
    認識手段とを具備することを特徴とするオンライン文字
    認識装置。
  2. 【請求項2】 表示面と座標入力面とが一体に構成され
    た表示一体型座標入力装置の座標入力面上で筆記された
    文字を表すストローク列をもとに文字認識処理を行なう
    オンライン文字認識装置において、 前記表示一体型座標入力装置の表示面に、文字列が筆記
    入力可能な複数の文字列筆記枠、及び当該各文字列筆記
    枠毎に設けられる1文字筆記入力専用の少なくとも1つ
    の1文字筆記枠を配置すると共に、前記筆記枠内に筆記
    された筆跡をその筆記位置に表示する表示制御手段と、 前記各文字列筆記枠に筆記された筆跡のストローク情報
    を当該文字列筆記枠毎に格納すると共に、前記各1文字
    筆記枠に筆記された筆跡のストローク情報を対応する前
    記文字列筆記枠毎に1文字筆記枠単位で格納するための
    ストローク格納手段と、 前記ストローク格納手段に前記各文字列筆記枠に筆記さ
    れた筆跡のストローク情報が格納されている場合に、そ
    のストローク情報を文字列として文字列筆記枠を単位に
    認識処理して文字列認識候補を生成し、前記各1文字筆
    記枠に筆記された筆跡のストローク情報が格納されてい
    る場合に、そのストローク情報を1文字として1文字筆
    記枠を単位に認識処理して文字認識候補を生成する動作
    を、筆記入力順に行なう文字列認識手段とを具備するこ
    とを特徴とするオンライン文字認識装置。
  3. 【請求項3】 前記表示制御手段は、前記複数の文字列
    筆記枠を、縦書き入力の場合には縦方向に互いに平行に
    配置し、横書き入力の場合には横方向に互いに平行に配
    置することを特徴とする請求項1または請求項2記載の
    オンライン文字認識装置。
  4. 【請求項4】 前記オンライン文字認識装置内各部の処
    理の起動制御を司る処理起動制御手段であって、前記筆
    記枠への最初のストローク入力に応じて、当該筆記枠と
    は別の筆記枠に筆記済みの前記ストローク格納手段に格
    納されているストローク情報を対象とする前記文字列認
    識手段による認識処理を起動する処理起動制御手段を更
    に具備し、 前記表示制御手段は、前記処理起動制御手段によって前
    記文字列認識手段による認識処理が起動された場合、認
    識対象となった前記筆記枠に表示されている筆跡を消去
    することを特徴とする請求項1または請求項2記載のオ
    ンライン文字認識装置。
  5. 【請求項5】 認識処理の起動を指示するための論理的
    または物理的な認識起動ボタンと、 前記オンライン文字認識装置内各部の処理の起動制御を
    司る処理起動制御手段であって、前記認識起動ボタンが
    選択された場合には、前記ストローク格納手段に格納さ
    れている筆記枠に筆記済みの未認識のストローク情報を
    対象とする前記文字列認識手段による認識処理を起動す
    る処理起動制御手段を更に具備し、 前記表示制御手段は、前記処理起動制御手段によって前
    記文字列認識手段による認識処理が起動された場合、認
    識対象となった前記文字列筆記枠に表示されている筆跡
    を消去することを特徴とする請求項1または請求項2記
    載のオンライン文字認識装置。
  6. 【請求項6】 前記オンライン文字認識装置内各部の処
    理の起動制御を司る処理起動制御手段であって、前記筆
    記枠への最も最新のストローク入力から所定時間以上筆
    記入力がないことを検出した場合、当該筆記枠に筆記済
    みの前記ストローク格納手段に格納されているストロー
    ク情報を対象とする前記文字列認識手段による認識処理
    を起動する処理起動制御手段を更に具備し、 前記表示制御手段は、前記処理起動制御手段によって前
    記文字列認識手段による認識処理が起動された場合、認
    識対象となった前記筆記枠に表示されている筆跡を消去
    することを特徴とする請求項1または請求項2記載のオ
    ンライン文字認識装置。
  7. 【請求項7】 前記オンライン文字認識装置内各部の処
    理の起動制御を司る処理起動制御手段であって、前記文
    字列筆記枠へのストローク入力の都度、その時点におい
    て当該文字列筆記枠に筆記済みの前記ストローク格納手
    段に格納されているストローク情報を対象とする前記文
    字列認識手段による認識処理を起動する処理起動制御手
    段を更に具備し、 前記表示制御手段は、前記文字列認識手段による認識処
    理で認識済みの前記文字列筆記枠に表示されている筆跡
    を消去することを特徴とする請求項1または請求項2記
    載のオンライン文字認識装置。
  8. 【請求項8】 前記文字列認識手段は、筆記入力される
    文字言語に関する言語知識を有し、認識対象となるスト
    ローク情報に対して、単語であると限定して言語知識を
    適用して認識候補を出力する第1の機能、文節であると
    限定して言語知識を適用して認識候補を出力する第2の
    機能、文節列であると限定して言語知識を適用して認識
    候補を出力する第3の機能、言語知識を適用しないで認
    識候補を出力する第3の機能、及び対象となるストロー
    ク情報の示す筆跡での認識結果表示が可能なように文字
    列を認識していない旨の情報を出力する第4の機能のう
    ちの少なくとも1つの機能を備えていることを特徴とす
    る請求項1または請求項2記載のオンライン文字認識装
    置。
  9. 【請求項9】 前記文字列認識手段は、認識対象となる
    ストローク情報に対して、所定の範囲の文字数からなる
    文字列であると限定して認識処理を行なうことを特徴と
    する請求項1または請求項2記載のオンライン文字認識
    装置。
  10. 【請求項10】 ユーザからの文字列認識、筆記入力の
    ための認識属性の指定を受け付けるための認識属性指定
    手段と、 前記認識属性指定手段により受け付けられた認識属性を
    格納するための認識属性格納手段とを更に具備し、 前記文字列認識手段は、前記認識属性格納手段に格納さ
    れている認識属性に従って認識処理を行なうことを特徴
    とする請求項1または請求項2記載のオンライン文字認
    識装置。
  11. 【請求項11】 前記認識属性指定手段は、認識対象と
    なるストローク情報に対して、単語であると限定して言
    語知識を適用するための第1の認識属性、文節であると
    限定して言語知識を適用するための第2の認識属性、文
    節列であると限定して言語知識を適用するための第3の
    認識属性、言語知識非適用とするための第3の認識属
    性、及び認識非適用とするための第4の認識属性の少く
    とも1つの認識属性の中から、ユーザの指定する認識属
    性を受け付け可能であることを特徴とする請求項10記
    載のオンライン文字認識装置。
  12. 【請求項12】 前記認識属性指定手段は、認識対象と
    なるストローク情報から切り出されるべき文字列の文字
    数の範囲を前記認識属性の1つとして受け付け可能であ
    ることを特徴とする請求項10記載のオンライン文字認
    識装置。
  13. 【請求項13】 前記認識属性指定手段は、前記文字列
    筆記枠内に複数の文字枠を表示させると共に、当該各文
    字枠に筆記されたストローク情報を1文字として認識さ
    せることを前記認識属性の1つとして受け付け可能であ
    ることを特徴とする請求項10記載のオンライン文字認
    識装置。
  14. 【請求項14】 前記文字列認識手段による認識結果を
    格納するための認識結果格納手段と、 前記認識結果格納手段に格納されている認識結果の編集
    制御を行なうための編集制御手段とを更に具備し、 前記表示制御手段は、認識結果の表示並びに当該認識結
    果の編集のために前記表示一体型座標入力装置の表示面
    に配置される文字列編集枠に、前記認識結果格納手段に
    格納されている認識結果に含まれる認識候補の列を表示
    し、 前記編集制御手段は、前記表示制御手段により前記文字
    列編集枠に表示されている認識候補の文字列を、前記文
    字列認識手段により出力された文字列単位でユーザ指定
    に応じて選択することを特徴とする請求項1または請求
    項2記載のオンライン文字認識装置。
  15. 【請求項15】 前記文字列認識手段による認識結果を
    格納するための認識結果格納手段と、 前記認識結果格納手段に格納されている認識結果の編集
    制御を行なうための編集制御手段とを更に具備し、 前記文字列認識手段は、前記認識属性指定手段によって
    受け付けられた認識属性に従って言語知識を適用して認
    識処理を行なった場合、前記認識結果格納手段に格納す
    る認識結果としての文字列認識候補中に、言語知識非適
    用の場合の文字列認識結果を含め、 前記表示制御手段は、認識結果の表示並びに当該認識結
    果の編集のために前記表示一体型座標入力装置の表示面
    に配置される文字列編集枠に、前記認識結果格納手段に
    格納されている認識結果に含まれる認識候補の列を表示
    することを特徴とする請求項11記載のオンライン文字
    認識装置。
  16. 【請求項16】 前記文字列認識手段による認識結果を
    格納するための認識結果格納手段と、 前記認識結果格納手段に格納されている認識結果の編集
    制御を行なうための編集制御手段とを更に具備し、 前記文字列認識手段は、前記認識属性指定手段によって
    受け付けられた認識非適用以外の認識属性に従って認識
    処理を行なった場合、前記認識結果格納手段に格納する
    認識結果としての文字列認識候補中に、認識非適用の場
    合の文字列認識結果を含め、 前記表示制御手段は、認識結果の表示並びに当該認識結
    果の編集のために前記表示一体型座標入力装置の表示面
    に配置される文字列編集枠に、前記認識結果格納手段に
    格納されている認識結果に含まれる認識候補の列を表示
    することを特徴とする請求項11記載のオンライン文字
    認識装置。
  17. 【請求項17】 前記表示制御手段は、前記認識属性格
    納手段に格納されている現在の認識属性を前記表示一体
    型座標入力装置の表示面に表示することを特徴とする請
    求項10記載のオンライン文字認識装置。
  18. 【請求項18】 表示面と座標入力面とが一体に構成さ
    れた表示一体型座標入力装置の座標入力面上で筆記され
    た文字を表すストローク列をもとに文字認識処理を行な
    うオンライン文字認識方法において、 前記表示一体型座標入力装置の表示面に、文字列が筆記
    入力可能な複数の文字列筆記枠を配置して、当該文字列
    筆記枠内への筆記入力が行なわれた場合には、筆記され
    た筆跡をその筆記位置に表示し、 前記文字列筆記枠に筆記された筆跡のストローク情報を
    文字列として文字列筆記枠を単位に認識処理して文字列
    認識候補を生成するようにしたことを特徴とするオンラ
    イン文字認識方法。
  19. 【請求項19】 表示面と座標入力面とが一体に構成さ
    れた表示一体型座標入力装置の座標入力面上で筆記され
    た文字を表すストローク列をもとに文字認識処理を行な
    うオンライン文字認識方法において、 前記表示一体型座標入力装置の表示面に、文字列が筆記
    入力可能な複数の文字列筆記枠を配置すると共に、当該
    各文字列筆記枠毎に1文字筆記入力専用の少なくとも1
    つの1文字筆記枠を配置して、前記筆記枠内への筆記入
    力が行なわれた場合には、筆記された筆跡をその筆記位
    置に表示し、 前記文字列筆記枠に筆記された筆跡のストローク情報を
    文字列として文字列筆記枠を単位に認識処理して文字列
    認識候補を生成し、前記1文字筆記枠に筆記された筆跡
    のストローク情報を1文字として1文字筆記枠を単位に
    認識処理して文字認識候補を生成する動作を、筆記入力
    順に行なうようにしたことを特徴とするオンライン文字
    認識方法。
  20. 【請求項20】 前記認識処理の対象となった筆跡を対
    応する前記筆記枠から消去することを特徴とする請求項
    18または請求項19記載のオンライン文字認識方法。
  21. 【請求項21】 表示面と座標入力面とが一体に構成さ
    れた表示一体型座標入力装置の座標入力面上で筆記され
    た文字を表すストローク列をもとにコンピュータに文字
    認識処理を行なわせるプログラムを記録した機械読取り
    可能な記録媒体であって、 前記表示一体型座標入力装置の表示面に、文字列が筆記
    入力可能な複数の文字列筆記枠を配置して、前記文字列
    筆記枠内への筆記入力が行なわれた場合には、筆記され
    た筆跡をその筆記位置に表示するステップと、 前記文字列筆記枠に筆記された筆跡のストローク情報を
    文字列として文字列筆記枠を単位に認識処理して文字列
    認識候補を生成するステップと、 前記認識処理の対象となった筆跡を対応する前記筆記枠
    から消去するステッププとを前記コンピュータに実行さ
    せるプログラムを記録した機械読取り可能な記録媒体。
  22. 【請求項22】 表示面と座標入力面とが一体に構成さ
    れた表示一体型座標入力装置の座標入力面上で筆記され
    た文字を表すストローク列をもとにコンピュータに文字
    認識処理を行なわせるプログラムを記録した機械読取り
    可能な記録媒体であって、 前記表示一体型座標入力装置の表示面に、文字列が筆記
    入力可能な複数の文字列筆記枠を配置すると共に、当該
    各文字列筆記枠毎に1文字筆記入力専用の少なくとも1
    つの1文字筆記枠を配置して、前記筆記枠内への筆記入
    力が行なわれた場合には、筆記された筆跡をその筆記位
    置に表示するステップと、 前記文字列筆記枠に筆記された筆跡のストローク情報を
    文字列として文字列筆記枠を単位に認識処理して文字列
    認識候補を生成し、前記各1文字筆記枠に筆記された筆
    跡のストローク情報を1文字として1文字筆記枠を単位
    に認識処理して文字認識候補を生成する動作を、筆記入
    力順に行なうステップと、 前記認識処理の対象となった筆跡を対応する前記筆記枠
    から消去するステッププとを前記コンピュータに実行さ
    せるプログラムを記録した機械読取り可能な記録媒体。
JP9174502A 1997-06-30 1997-06-30 オンライン文字認識装置 Withdrawn JPH1125224A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002015282A (ja) * 2000-04-20 2002-01-18 Matsushita Electric Ind Co Ltd 手書き文字認識装置及び手書き文字認識プログラム並びに手書き文字認識プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体
US6931153B2 (en) 2000-04-20 2005-08-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Handwritten character recognition apparatus

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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