JP3258370B2 - 文字入力方法及び装置 - Google Patents

文字入力方法及び装置

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JP3258370B2
JP3258370B2 JP12634592A JP12634592A JP3258370B2 JP 3258370 B2 JP3258370 B2 JP 3258370B2 JP 12634592 A JP12634592 A JP 12634592A JP 12634592 A JP12634592 A JP 12634592A JP 3258370 B2 JP3258370 B2 JP 3258370B2
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英司 喜多
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株式会社ジャストシステム
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は文字入力方法及び装置、
詳しくはペンより入力された手書き文字を認識し、対応
するアプリケーションに文字を入力する文字入力方法及
び装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年の電子技術の発展に伴って、処理速
度の大幅な向上と装置の小型化が可能になってきてい
る。その代表的なものに、ペン入力による文字を手書き
で入力し、その文字を認識し、文書を作成する携帯可能
な装置がある。
【0003】通常、この種の装置では、表示画面(多く
は液晶画面)が座標入力用画面(手書き文字を入力する
画面)としての機能も兼ねており、手書きで入力された
ストロークがリアルタイムで表示画面上に表示され、あ
たかも操作者が物理的に文字を入力しているようにして
いる。手書き文字の入力できる領域(或いは枠)は、一
般に決められていてその領域内に一個の文字を入力す
る。
【0004】さて、一般に手書き文字を認識する場合、
一個の文字を構成する線分(或いはストロークといって
もよい)が、多ければ多いほど認識率が低下する傾向に
ある。複雑な字や画数の多い字が認識率を低下させるこ
とは容易に推察できよう。換言すれば、“ひらかな”や
画数の少ない漢字については、文字認識率が高くなるこ
とになる。
【0005】そこで、これまでは、手書きでひらかなに
よる読みを入力し、所定の操作をすることで漢字混じり
文に変換するようにしている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、一般の
キーボードによる読みの入力と同様、かな漢字変換処理
では文節が意図した通りの箇所で区切られず、結果とし
て誤った変換を行うことがある。これは、読みの段階、
すなわち、“かな”だけの文字列を見ても人間に判断で
きないような場合には当然起こり得ることである。
【0007】そこで、一旦かな漢字交じり文に変換した
後でも、変換の区切り位置を変更するため、変換された
文字列を再度“読み”の状態に戻し、該当する箇所の区
切り位置を変更する必要がある。
【0008】しかしながら、“読み”に戻すと、それ全
体が“読み”の状態に戻ってしまい、本来戻す必要のな
い語までが“読み”になってしまうという問題がある。
また、区切り位置を変更するには、その位置まで特定の
方向指示ボタンなど押して注目文節を移動させる必要が
あるので、この操作も面倒である。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明はかかる従来技術
に鑑みなされたものであり、かな漢字交じり文に変換し
た後の文節区切り位置を簡単に、しかも効率よく変更す
ることを可能ならしめる文字入力方法及び装置を提供し
ようとするものである。
【0010】この課題を解決するため本発明の文字入力
方法は以下に示す工程を備える。すなわち、所定のペン
を操作することで手書き文字列を入力する入力工程と、
前記入力工程によって入力された手書き文字列の個々の
文字を認識する文字認識工程と、前記文字認識工程によ
って認識された文字列を予め用意されたかな漢字辞書を
参照して、かな漢字交じり文字列に変換する変換工程
と、前記変換工程によって変換されたかな漢字交じり文
字列中の所望とする一文節が前記ペンがタッチされるこ
とによって指定された場合、当該指定された文節とそれ
以降に位置する文節を前記変換工程による変換以前の状
態に戻す制御工程と、前記ペンがアップされることを検
知し、前記ペンがアップされた位置に基づいて、前記指
定された文節の長さを訂正するとともに、訂正された文
節の長さに基づいて再変換をおこなう文節長訂正工程と
を備える。
【0011】また、本発明の文字入力装置は以下に示す
構成を備えることで上記目的を達成する。すなわち、所
定のペンを操作することで手書き文字列を入力する入力
手段と、前記入力手段によって入力された手書き文字列
の個々の文字を認識する文字認識手段と、前記文字認識
手段によって認識された文字列を予め用意されたかな漢
字辞書を参照して、かな漢字交じり文字列に変換する変
換手段と、前記変換手段によって変換されたかな漢字交
じり文字列中の所望とする一文節が前記ペンがタッチさ
れることによって指定された場合、当該指定された文節
とそれ以降に位置する文節を前記変換手段による変換以
前の状態に戻す制御手段と、前記ペンがアップされたこ
とを検知し、前記ペンがアップされた位置に基づいて、
前記指定された文節の長さを訂正するとともに、訂正さ
れた文節の長さに基づいて再変換をおこなう文節長訂正
手段とを備える。
【0012】
【作用】かかる本発明の工程或いは構成において、ペン
によって入力された文字列を認識してかな漢字交じり文
に変換したとき、そのペンを所望とする一文節を指定す
ることでその文節とそれ以降に続く文字列を変換以前の
状態に戻し、且つ、指定した文節の長さを訂正できる。
【0013】
【実施例】以下添付図面に従って本発明に係る実施例を
詳細に説明する。
【0014】[装置構成の説明]実施例のペン入力によ
る電子機器の内部構成を図1に示し、その外観斜視図を
図2に示す。
【0015】図示の如く、実施例の装置は、携帯可能な
形状を成している。図示の符号100が本装置であり、
手書き文字を入力するためのペン7、編集中の文書等を
表示すると共に手書き文字入力用としても機能する表示
部101、及びシステムプログラムのロードや作成文書
を保存するための外部記憶装置(実施例ではフロッピー
ディスクドライブ)11を有する。尚、本装置100の
背面には、各種インターフェースが設けられており、そ
の中にはキーボードインターフェースやプリンタインタ
ーフェース等がある。キーボードインターフェースは、
ペン7で文書の作成及び編集を行う以外に、従来の操作
環境をも実現するために設けられた。従って、本装置を
自宅等で使用する場合には、キーボードを接続しそれで
もって文書の作成及び編集が行え、外出先で使用する場
合にはペン7による作業を行うというように環境によっ
て使い分けることも可能になっている。
【0016】尚、実施例における手書き文字を入力する
ために座標入力装置としても機能する表示部101は、
電磁方式を採用しているが、これ自身は公知であるので
本実施例での説明は省略する。但し、これ以外の方式
(例えば感圧方式等)を採用しても良いのは勿論であ
る。また、ペン7には、サイドボタンが設けられてお
り、ポインティングデバイスの1つであるマウス同様、
ドラッグ操作と同様の操作環境を実現している。
【0017】本装置の構成を図1に基づいて説明すると
以下の通りである。
【0018】1は装置全体を制御するCPUであり、2
はブートプログラム及び文字フォント等を記憶している
ROMである。3はCPU1のワークエリアとして使用
したり、編集中の文書を記憶するRAMである。4は表
示画面102に表示すべき情報を展開するVRAM、5
は表示にかかる制御を司る表示制御部、6は表示画面1
02の実態である液晶表示器(以下、LCD)である。
7は表示画面の任意の位置を指定したり手書き文字を入
力するためのペンであって、ペン先にはペンを押下した
ことを検出するスイッチが設けられている。8はペン7
による指示された座標位置を検出する座標検知部であ
り、9はペン7により入力されたストローク情報に従っ
て文字認識するときに使用される文字認識用辞書(漢字
も認識対象)である。10はかな漢字交じり用辞書であ
って、その詳細については後述する。そして、11は外
部記憶装置(ハードディスクやフロッピーディスク等)
である。
【0019】さて、本装置の使用を開始するには、電源
を投入し、システムディスク等を順次外部記憶装置11
にセットし、RAM3上に本装置が機能するプログラム
をロードさせることになる。また、ハードディスク装置
を内蔵させ、文字認識用辞書9及びかな漢字交じり用辞
書10をその記憶媒体に記憶させるのであれば、起動を
ハードディスクから行うようにしても良いのは勿論であ
る。
【0020】[処理概要の説明]上記構成における実施
例の装置における処理概要を以下に説明する。
【0021】基本的には、本装置の操作者はペン7を操
作して文書の入力及び編集を行うのであるが、編集処理
(文字列の削除や挿入、複写、更には保存や読み出し、
印刷などの文書処理装置で使われている機能全般)につ
いては本願発明の主旨から離れるので、以下では文書の
入力に関しては説明する。
【0022】本装置における文書(文字列)の入力には
2通り存在する。1つは、手書きによって漢字及びひら
かな(場合によってはカタカナや英数字)交じりの文を
入力して認識させ、それをそのまま文書を構成する文字
列として入力するものであり、もう1つは手書き文字を
“かな漢字交じり文字列変換”処理し、その変換された
文字列を文書を構成するものとして入力するものであ
る。これら2つを適宜操作者が指示を与えることで、最
終目標である文書を作成していく。
【0023】前者の文書入力は文字認識そのものであ
り、且つそれは既に公知であるので説明は省略し、ここ
では、後者の手書きによる“かな漢字交じり文字列変
換”について説明する。
【0024】先に説明したように、複雑な文字ほど文字
認識率は低下する傾向にある。
【0025】そこで、本実施例では、例えば“公演”と
いう文字列が必要な場合に、それを手書きで“公演”と
手書き入力のではなく(勿論そのように入力しても良い
のであるが)、“公えん”と手書きで入力し、その後所
定の操作を行うことで“公演”を得ようとするものであ
る。単に、全部ひらかなで“こうえん”と入力しても良
いが、それでは候補として“公演”が第1候補にくると
は限らず、講演、公園、後援、…と候補群が多数発生す
ることになり、選択するのが面倒になる。この点、上記
の如く“公えん”とかな漢字交じり文を入力して、それ
を“かな漢字交じり文”に変換することで、少なくとも
講演、後援…などと入った候補は発生しなくなり得る。
すなわち、目的の語が第1候補にくる可能性を高くする
ことが可能になり、文書の入力をスムースすることが可
能になる。少なくとも、変換された結果の候補数が少な
くて済む(上記の場合には候補として“公演”と“公
園”のみが候補になる)わけであるから、操作者にとっ
ての作業環境は格段に向上する。
【0026】上記操作内容及びその処理状態をもう少し
詳しく説明する。
【0027】図3は、本装置の表示画面101の一状態
を示している。図示で“XXX…”は既に入力された文
字列を表し、画面下方には2つのメニュー表示を指示す
るボタン(各々が物理的ボタンではないのは言うまでも
ない)があって、各々をペン7でタッチすることで、編
集にかかる各種処理メニューが表示されるようになって
いる。尚、図示で30は文書編集における文字列の挿入
位置などを指示するためのカーソルであって、この表示
位置はペン7で任意の位置を指示することで変更できる
ようになっている。また、説明が飛ぶが、先に説明した
ように本装置にはキーボードが接続可能になっており、
そのキーボードに備えられたカーソル移動キーによって
もカーソル30の位置は変更できるし、所定キーを押下
することで“メニュー1”、“メニュー2”をオープン
し、任意の処理を選択することが可能になっている。
【0028】さて、図示の状態で、ペン7によって画面
右上隅を指定(タッチ)すると、ペンによる文字入力用
のウインドウ(以下、ペン入力用ウインドウという)が
表示画面の一部に重畳して表示される。そのペン入力用
ウインドウを符号40として図4に示す。
【0029】実施例のペン入力用ウインドウ40は、認
識された文字列及びかな漢字交じり変換された文字を表
示する結果エリア41、手書き文字を入力するための複
数の枠を備えた手書き枠エリア42、かな漢字交じり変
換によって変換したときの候補を表示する候補エリア4
3、及び各種ペン入力にかかる指示を与えるため論理的
なボタン(図示では全部で7つ)からなるメニューエリ
ア44から構成されている。
【0030】ここでメニューエリア44中の各ボタンの
意味は次の通りである。
【0031】・認識モードボタン44aこれは認識処理
で優先すべき文字を指定するためのボタンであり、図示
では“ひらかな全角文字”を優先させていることを示し
ている。この他には、カタカナ、英数字などが存在す
る。
【0032】・変換ボタン44b認識された“かな文”
或いは“かな漢字交じり文”を先に説明した処理で“か
な漢字文”に変換指示を与えるためのボタンである。
【0033】・確定ボタン44c結果エリア41中に文
字列があるときには、その文字列をこのペン入力用ウイ
ンドウ40のオープン指示したアプリケーションに渡
す。
【0034】・クリアボタン44d結果エリア41に表
示されている文字列全体を消去させるためのボタンであ
る。
【0035】・バックスペースボタン(BSボタン)4
4e結果エリア41に表示された最後尾の文字列を削除
するためのボタンである。
【0036】・入力モード切り換えボタン44f入力モ
ードとして“かな漢字交じり文に変換するモード(図示
の場合)”にするのか、単に変換するのではなく部首変
換、文字コード、記号を入力するのか等を選択するボタ
ンである。
【0037】・登録/設定ボタン44gいわゆる単語登
録を行ったり、本装置の作業環境を変更するときに使用
するボタンである。単語登録のときには、登録しようと
する単語と、その単語に変換されるようにするかな漢字
交じり文字列(勿論かな文字列のみでも良い)を入力す
ることになる。
【0038】さて、図3の状態で画面右上隅をペン7で
指定し、図4に示すようなペン入力用ウインドウ40を
表示させ、手書きで“公えんした。”と入力したとしよ
う。この状態のペン入力用ウインドウ40の状態を示し
たのが図5である。
【0039】尚、説明が前後するが、実施例の場合、一
個の文字の入力が完了して文字認識処理を開始するタイ
ミングとして、別の枠に手書きによるアクセスがあった
とき、或いは、所定時間経過しても次の入力がなかった
ときとした。従って、操作者は普通の速度で記入してい
く分には、次の入力枠に記入対象が変わる度に直前に入
力された文字の認識結果が結果エリア41に表示されて
いくことになる。また、手書き文字列を入力中、誤認識
文字が発生すれば、BSボタン44eをタッチすること
で直前の認識結果文字を結果エリア41から消去するこ
とが可能になっている。ここで、手書きによる入力に専
念して誤認識文字の発見が遅れてしまい、その誤認識文
字が結果エリア41に表示された文字列中の途中になっ
てしまった場合、BSボタン44eを所定数タッチして
もよいが、それだと誤認識された文字の後に続く文字も
消去されてしまい問題である。そこで、実施例では、結
果エリア41に表示された認識結果の文字列中の所望と
する文字に対し、所定のジェスチャを行うことでその文
字を消去すると共に認識結果の文字の挿入位置をその位
置に変更するようにした。また、手書き文字を入力する
枠の順序には図5に示す如く、左から右方向へと制約が
あるのではなく、自由な順序で入力して構わない。重要
なのは、手書きによる個々の文字の時間的な接続関係に
あるからである。尚、ジェスチャとは、手書きによって
文字以外の指示情報を与えることをいう。
【0040】さて、図5に示すように手書きによる文字
列と同じ認識結果が結果エリア41に表示されたことを
確認すると、操作者は変換ボタン44bをペン7でタッ
チする。
【0041】これによって、ペン入力用ウインドウ40
は図6の状態になる。このとき、変換対象になった最初
の文節が反転表示され、その候補が候補エリア43に表
示される。結果エリア41に表示されたのは、その第1
候補となる。この状態で、確定ボタン44cをタッチす
ると結果エリア41に表示された文字列は確定状態にな
る。
【0042】そして、再度そのボタン44cをタッチす
ると確定された文字列が、このペン入力用ウインドウ4
0をオープン指示したときに動作していたアプリケーシ
ョンプログラムに渡される。図3のようにワープロプロ
グラムが動作していたならば、そのワープロプログラム
にその文字列が渡され、結果としてカーソル30の位置
に文字列が挿入される。尚、このとき手書き枠エリア4
2の各枠の内部もクリアされる。また、全ての手書き枠
に記入した後に、新たに手書き入力を行う場合にも手書
き枠エリア42の全部の枠はクリアされる。
【0043】入力ペンウインドウの他の使用例を説明す
る。今、“今日は医者にいった”という文を入力しよう
として、“きょうはいしゃにいった”と入力し、変換ボ
タン44bをタッチした状態を図7に示す。図示は変換
すべき文節の区切り位置が誤っている状態を示してい
る。そこで、文節の区切り位置を変更する必要がある
が、本実施例ではこのような状態のとき、結果エリア4
1に表示された文字列中の文節の区切り位置がおかしい
位置をペン7でタッチする。ここでは、“歯医者”とい
う文字列をタッチし、左右の移動を開始したとする。こ
のとき、その指定された文節を含むそれ以降の文字列は
全てひらかな(読み)に変換され、読みを表す個々の文
字を指定できるようにした。このときの表示状態を示し
たのが図8である。
【0044】そして、そしてオペレータはペン7をタッ
チ状態(ペンダウン状態)のまま左右に移動させること
で注目している文節の終文字位置を変更する。文節の開
始位置から終了位置までが、どの範囲にあるのかを理解
できるようにするため、文節開始位置(固定)と終了位
置(ペン7によって変動)する間にある文字列は反転表
示するようにした。そして、文節区切り位置が目的の位
置になったら、ペン7を押下状態から解放(ペンアッ
プ)する。従って、この場合には、“は”と“いしゃ”
との間を区切ることになるので、“は”という文字のみ
が反転表示されるようにペン7を操作すればよい。CP
U1としては、ペン7に設けられたペン先押下状態検出
スイッチがオン状態にある間、この区切り位置を指定中
であると判断し処理すれば良い。さて、ペンアップを検
知したら、新たに設定された文節区切り位置に従ってか
な漢字交じり文への変換を行う。このとき、区切り位置
の変更に関与しなかった前に位置する文字列は確定状態
とさせ、区切り位置変更した文節のよみとそれ以降のよ
みの文字列をかな漢字交じり文変換部へ渡す。このよう
に、操作者はペンダウンの状態のまま左右に移動させる
だけで、文節の区切り位置を変更でき、そのペンアップ
するだけで、再変換処理が行えるようになる。しかも、
文節の区切りに直接関与していない文字は変換対象には
ならないので、処理が効率的に行えるようになる。
【0045】尚、図7のような変換結果が得られた場合
の対処方法としては、図8に示す操作のみではない。つ
まり、図7における文字列“今日”をペン7で指定する
ことで、“きょう”を含めたそれ以降のかな漢字交じり
文を全部ひらかな状態に戻し、注目している文節を“き
ょうは”まで伸ばす。そして、ペンアップすれば、同様
の結果が得られることになる。
【0046】[構成概念の説明] 以上説明した処理を実現する実施例の装置の構成概念図
を図9に示す。
【0047】図示で、90がOS(オペレーティングシ
ステム)を示し、91はワードプロセッサ等のアプリケ
ーションプログラム、92は実施例のペン7及び座標検
出部8を表すペン入力デバイスである。
【0048】OS90には、ペン入力デバイス92から
の手書きストロークの検出、そのストローク情報を文字
認識用辞書9を参照しての文字認識処理、更にはペン入
力ウインドウ全般にかかる処理を行うペン入力用ドライ
バ901と、キーボード(先に説明したように実施例の
装置はキーボードを接続可能になっている)からのデー
タを所得するキーボードBIOS902と、キーボード
BIOS902から得られたひらかな文或いは後述する
ペン入力用アダプタ904を介して得られたかな漢字交
じり文をかな漢字交じり文に変換するかな漢字交じり文
変換部903と、そしてペン入力用アダプタ904が含
まれる。
【0049】ペン入力用アダプタ904は、ペン用ドラ
イバ901とかな漢字交じり文変換部903とデータ授
受、換言すればこれら処理部を連結するためのプログラ
ムである。
【0050】上記構成の動作を簡単に説明すると、操作
者が所定の操作(実施例では表示画面101の右上隅を
指定するとした)を行うことで、ペン入力用ウインドウ
の表示が行われる。すなわち、ペン入力用ドライバ90
1が起動する。
【0051】そして、手書き枠エリア42の任意の枠に
文字を入力するという操作を順次行っていくことでペン
用ドライバ901はその文字を認識し、ペン入力ウイン
ドウ40中の結果エリア41に順次その認識結果を表示
していく。
【0052】ここで、変換ボタン44bがタッチされた
場合には、その結果エリア41にある文字列をペン入力
用アダプタ904を介してかな漢字交じり変換部903
に渡す。
【0053】かな漢字交じり文変換部903は、入力さ
れた文字列(それに漢字コードが含まれていようといま
いとに関わらず)をかな漢字交じり用辞書10を参照し
て変換処理を行う。尚、かな漢字交じり用辞書10のデ
ータフォーマットの一例として図10に示す。一般の
“かな漢字変換辞書”は、“よみ”とその読みに対する
漢字やその品詞などの情報で構成されているが、本実施
例ではこの“よみ”の部分に漢字が交じっていると考え
ると理解しやすいであろう。また、実施例ではキーボー
ドからのよみの入力に基づくかな漢字変換も同辞書を活
用するが、それらの辞書は別個にしてもよい。少なくと
も、実施例のかな漢字交じり文変換部903はキーボー
ド902からの入力があった場合には、それ専用の辞書
を参照して変換処理が行われることになるので、処理速
度の低下は免れる。
【0054】[処理内容の説明] 次に実施例のペン用ドライバ901の処理内容を図1
1、図12を用いて詳しく説明する。
【0055】本装置の電源が投入されたとき、先に示し
た各種付加プログラムがOSに組み込まれることになる
が、本ペン用ドライバ901もその一つである。
【0056】さて、表示画面右上隅をペン7でタッチす
ると、ペン入力用ドライバ901がその動作を開始し、
図4に示すようなペン入力用ウインドウを表示する(ス
テップS1)。
【0057】続いて、所定の操作が行われて本処理の終
了が指示されたかどうかを判断し(ステップS2)、そ
れら指示された場合には、表示されていたペン入力用ウ
インドウを消去し(ステップS3)、それが呼び出され
る前に動作していたアプリケーションに復帰する(ステ
ップS4)。
【0058】また、結果エリア41に文字列があって、
確定ボタン44cがタッチされた場合には、転送指示で
あると判断し、処理はステップS5からステップS6に
進む。ステップS6では、結果エリア41にある文字列
をアプリケーションに渡すようかな漢字交じり文変換部
に渡す。ただし、このときはかな漢字交じり文への変換
指示は与えないで、そのままアプリケーションに文字列
が渡されるように指示する。
【0059】また、ステップS7で、ペン7による入力
が手書き枠エリア42に対してであると判断された場合
には文字認識処理(ステップS8)、認識結果を結果エ
リア41に表示する(ステップS9)。
【0060】また、ステップS10で、変換ボタン44
bがタッチされたと判断されたら、処理はステップS1
1に進み、結果エリア41に表示されている文字列をか
な漢字交じり文変換部に渡し、かな漢字交じり文への変
換処理を行わせる。これによって、かな漢字交じり文変
換部からは変換結果の文字列が変えされることになる
が、ステップS12でその返された文字列を受け取り、
それを結果エリア41に表示させる。
【0061】一方、ステップS13で、入力されたのが
結果エリアに対してであると判断した場合には、ステッ
プS15以降の処理を行い、そのエリアに対してでもな
いと判断した場合にはステップS14にすすむ。尚、ス
テップS14では上述した以外のボタンに対応する処理
を行うことになる。
【0062】さて、結果エリア41へのペン入力である
と判断した場合には、ペン7はペンダウン状態か否かを
判断する。ペンアップ状態であると判断した場合には、
何もせずステップS2に戻る。また、ペンダウン状態で
あると判断した場合、処理はステップS16に進み、直
前のペン7の状態がペンダウンであったかどうか、すな
わち、ペン7をダウンしたままの状態が続いているの
か、今回はじめてペンダウン状態になったのか否かを判
断する。
【0063】今回はじめてペンダウン状態になってと判
断した場合には、ステップS17に進み、結果エリア4
1に表示されている文字列は一旦変換処理されて未確定
状態の文字列かどうかを判断する。未確定文字列である
と判断した場合には、ステップS18に進んで新たな文
節の位置が指定されたと判断し、注目の文節位置を変更
する。このとき、新たに指定された文節は反転表示され
る。
【0064】また、ステップS16で、ペンダウン状態
が継続していると判断した場合、処理はステップS19
に進む。ここでも、結果エリア41に表示された文字列
は未確定文字列であるかどうかを判断し、それが確定状
態であれば入力中の操作はジェスチャーであると判断
し、それに対応するをステップS21で行う。
【0065】また、結果エリア41に表示中の文字列が
未確定状態であった場合には、入力中のペンのストロー
クを調べそれが実質的に左右方向への移動かどうかを判
断し、ジェスチャーかどうかを判断する。ジェスチャー
であると判断した場合には、ステップS21に移る。
【0066】さて、ジェスチャーではなく、ペン7を画
面にタッチ状態のままで左右方向への移動していると判
断した場合には、ステップS22に進んで、指示された
位置以降の文字列を“よみ”に戻す処理を行い、初期状
態として指示されたその時点での文節の先頭文字と最後
の文字間の文字列を反転表示させる。そして、ステップ
S23、S24でペンダウン状態である間は、その入力
位置に基づいて文節位置の終点の変更する。このとき、
先に説明したように、反転表示領域の終端位置も追従さ
せる。
【0067】さて、ペン7のペンアップ状態になると、
処理はステップS25に進んで、その時点での文節の区
切り位置と、注目している文節及びそれ以降の読みをか
な漢字交じり文変換部に渡す。そして、次のステップS
26において、かな漢字交じり文変換部から返ってきた
変換後の文字列を結果エリア41に表示する。
【0068】以上説明したように本実施例によれば、手
書きによって漢字の語としては不完成な語を含む漢字交
じり文字列を入力した場合であっても、それが完成され
た漢字の語を含む文字列に変換されるようになる。
【0069】尚、実施例では携帯型の電子機器に適応し
た例で、その電子機器がワードプロセッサとして機能し
ている例を説明した。しかし、本発明の主旨によれば、
通常のキーボード等から日本語文字列を入力して処理す
る各種アプリケーションに適応できるので、機種や対象
のアプリケーションによって限定されるものではない。
つまり、電子機器としてパーソナルコンピュータなどで
あっても良いのは勿論である。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、か
な漢字交じり文に変換した後の文節区切り位置を簡単
に、しかも効率よく変更することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例の電子機器のブロック構成図である。
【図2】実施例の電子機器の外観斜視図である。
【図3】実施例の電子機器の文書編集画面を示す図であ
る。
【図4】実施例のペン入力用ウインドウを示す図であ
る。
【図5】ペン入力用ウインドウ内で手書き文字を入力し
た状態の一例を示す図である。
【図6】かな漢字交じり文変換処理語のペン入力ウイン
ドウの状態の一例を示す図である。
【図7】ペン入力用ウインドウ内で手書き文字を入力
し、かな漢字交じり文へ変換した状態の一例を示す図で
ある。
【図8】文節の区切り位置を変更するときのペン入力用
ウインドウの状態の一例を示す図である。
【図9】実施例における各プログラムの関係を示す図で
ある。
【図10】実施例のかな漢字交じり用辞書のデータフォ
ーマットの一例を示す図である。
【図11】実施例のペン入力にかかる動作処理内容を示
すフローチャートである。
【図12】実施例のペン入力にかかる動作処理内容を示
すフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 2 ROM 3 RAM 4 VRAM 5 表示制御部 6 LCD 7 ペン 8 座標検出部 9 文字認識用辞書 10 かな漢字交じり文用辞書 11 外部記憶装置
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06F 17/21 - 17/24

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定のペンを操作することで手書き文字
    列を入力する入力工程と、 前記入力工程によって入力された手書き文字列の個々の
    文字を認識する文字認識工程と、 前記文字認識工程によって認識された文字列を予め用意
    されたかな漢字辞書を参照して、かな漢字交じり文字列
    に変換する変換工程と、 前記変換工程によって変換されたかな漢字交じり文字列
    中の所望とする一文節が前記ペンがタッチされることに
    よって指定された場合、当該指定された文節とそれ以降
    に位置する文節を前記変換工程による変換以前の状態に
    戻す制御工程と、 前記ペンがアップされることを検知し、前記ペンがアッ
    プされた位置に基づいて、前記指定された文節の長さを
    訂正するとともに、訂正された文節の長さに基づいて再
    変換をおこなう文節長訂正工程とを備えることを特徴と
    する文字入力方法。
  2. 【請求項2】 所定のペンを操作することで手書き文字
    列を入力する入力手段と、 前記入力手段によって入力された手書き文字列の個々の
    文字を認識する文字認識手段と、 前記文字認識手段によって認識された文字列を予め用意
    されたかな漢字辞書を参照して、かな漢字交じり文字列
    に変換する変換手段と、 前記変換手段によって変換されたかな漢字交じり文字列
    中の所望とする一文節が前記ペンがタッチされることに
    よって指定された場合、当該指定された文節とそれ以降
    に位置する文節を前記変換手段による変換以前の状態に
    戻す制御手段と、 前記ペンがアップされたことを検知し、前記ペンがアッ
    プされた位置に基づいて、前記指定された文節の長さを
    訂正するとともに、訂正された文節の長さに基づいて再
    変換をおこなう文節長訂正手段とを備えることを特徴と
    する文字入力装置。
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「日本語ワードプロセッサ一太郎Ver.4(NEC PC−9800シリーズ)[解説書]」(1989),

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