JPH11252144A - 二重リングネットワークシステム、中継装置およびフレーム伝送方法 - Google Patents

二重リングネットワークシステム、中継装置およびフレーム伝送方法

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JPH11252144A
JPH11252144A JP10049651A JP4965198A JPH11252144A JP H11252144 A JPH11252144 A JP H11252144A JP 10049651 A JP10049651 A JP 10049651A JP 4965198 A JP4965198 A JP 4965198A JP H11252144 A JPH11252144 A JP H11252144A
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JP
Japan
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frame
relay device
relay
ring
clock signal
Prior art date
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Application number
JP10049651A
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English (en)
Inventor
Akihiko Kubo
昭彦 久保
Yasuhiro Tanaka
康博 田中
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 中継装置間の基準クロック信号の周波数偏差
に起因する伝送速度の違いを吸収するためにFIFOを
設ける必要があった。 【解決手段】 二重リングネットワークを構成する中継
装置1−1〜1−4のうちの1つの中継装置1−2の基
準クロック信号に従って、すべての中継装置においてセ
カンダリリング3におけるフレーム送信の処理を実行す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、例えばATM
(非同期転送モード:Asynchronous Transfer Mode)方
式でデータを伝送する二重リングネットワークシステ
ム、中継装置およびフレーム伝送方法に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図11は例えば電子情報通信学会の信学
技報SSE92−187(第25頁〜第30頁)に記載
されている従来の二重リングネットワークシステムを構
成する中継装置を示すブロック図である。図において、
101は中継装置であり、2は隣接する中継装置101
に接続された伝送路としてのプライマリリングであり、
3は隣接する中継装置101に接続され、プライマリリ
ング2において障害が発生したときに伝送路として使用
されるセカンダリリングである。
【0003】中継装置101において、11aは、プラ
イマリリング2を介して伝送されてくるフレームを受信
し、そのフレームに含まれているセルをリングアクセス
部114に出力するとともに、セレクタ115より供給
される所定の数のセルをフレームに変換し、セカンダリ
リング3を介してそのフレームを伝送するリングインタ
フェースであり、11bは、セカンダリリング3を介し
て伝送されてくるフレームを受信し、そのフレームに含
まれているセルをリングアクセス部114およびFIF
O113に出力にするとともに、リングアクセス部11
4より供給される所定の数のセルをフレームに変換し、
プライマリリング2を介してそのフレームを伝送するリ
ングインタフェースである。
【0004】リングインタフェース11a,11bにお
いて、21は隣接する中継装置101より伝送されてく
るフレームに基づいてクロック信号を再生するクロック
リカバリ部であり、22は隣接する中継装置101との
間でSDH(Synchronous Digital Hierarchy )伝送手
順に従ってフレームの伝送を実行するSDH終端部であ
り、23はATM方式に対応する物理レイヤの一部であ
る伝送コンバージェンスサブレイヤとして機能するTC
処理部である。
【0005】114は、セルスイッチ16とリングイン
タフェース11a,11bとの間に設けられ、データ転
送を制御するリングアクセス部であり、16は、リング
アクセス部114と所定の数のポートインタフェース1
7a〜17eとの間に設けられ、セルの交換を実行する
セルスイッチであり、17a〜17eは、各種端末装置
が接続されるポートインタフェースである。
【0006】113は、リングインタフェース11bで
受信されたデータを一時的に記憶し、先入れ先出しの順
番でセレクタ115に出力するFIFOであり、115
は管理制御部18からの制御信号に従ってFIFO11
3またはリングアクセス部114のいずれか一方からの
セルをリングインタフェース11aに出力するセレクタ
である。
【0007】12は中継装置101の内部で使用される
基準クロックを発生する基準クロック発生部であり、1
8は中継装置101の各部を制御する管理制御部であ
る。
【0008】図12は、4つの中継装置101を2つの
伝送路でリング状に接続して構成されたATM方式の二
重リングネットワークシステムの構成を示すブロック図
である。図において、101−1〜101−4は、上述
の中継装置101と同様に構成された中継装置である。
なお、中継装置101−1〜101−4は、プライマリ
リング2においては、中継装置101−1、中継装置1
01−4、中継装置101−3、中継装置101−2、
中継装置101−1の順番でフレームが伝送されるよう
に接続されており、セカンダリリング3においては、中
継装置101−1、中継装置101−2、中継装置10
1−3、中継装置101−4、中継装置101−1の順
番でフレームが伝送されるように接続されている。通常
のデータ伝送時には、プライマリリング2が使用され、
プライマリリング2に障害が発生した場合には、セカン
ダリリング3が使用される。
【0009】次に動作について説明する。まず、通常の
データ伝送時においては、中継装置101−1〜101
−4は、リングインタフェース11bでデータをフレー
ム単位で送信し、プライマリリング2を介してリングイ
ンタフェース11aでデータをフレーム単位で受信す
る。
【0010】例えば、中継装置101−3に接続された
装置から中継装置101−1に接続された装置へデータ
を伝送する場合、中継装置101−3のいずれかのポー
トインタフェース17a〜17eを介してセルスイッチ
16にATM方式のセルが供給され、セルスイッチ16
およびリングアクセス部114を介してリングインタフ
ェース11bのTC処理部23に供給される。そして、
TC処理部23およびSDH処理部22により、所定の
数のセルが1つのフレームに変換され、そのフレームが
プライマリリング2に出力される。
【0011】次に、そのフレームは、中継装置101−
2のリングインタフェース11aで受信され、セルに分
解された後、セルスイッチ16を介して中継装置101
−2のリングインタフェース11bに転送され、それら
のセルが再度フレームに変換され、変換されたフレーム
がそのリングインタフェース11bによりプライマリリ
ング2を介して中継装置101−1へ伝送される。
【0012】そして、中継装置101−1は、そのフレ
ームをリングインタフェース11aで受信し、セルに分
解した後、それらのセルを、セルスイッチ16およびい
ずれかのポートインタフェース17a〜17eを介して
宛先の装置に供給する。
【0013】一方、例えば中継装置101−1と中継装
置101−4との間で(図中の「×」の箇所において)
プライマリリング2とセカンダリリング3に障害が発生
した場合、中継装置101−1から中継装置101−4
へのプライマリリング2が不通になっているので、中継
装置101−1から中継装置101−4へのデータ伝送
にセカンダリリング3が使用される。
【0014】この場合の中継装置101−1から中継装
置101−4へのデータ伝送においては、中継装置10
1−1のセルスイッチ16に供給されたセルは、セルス
イッチ16およびリングアクセス部114を介してリン
グインタフェース11aにより、所定の数のセルが1つ
のフレームに変換され、そのフレームがセカンダリリン
グ3に出力される。
【0015】次に、そのフレームは、中継装置101−
2のリングインタフェース11bで受信され、セルに分
解された後、FIFO113およびセレクタ115を介
して中継装置101−2のリングインタフェース11a
に転送され、それらのセルが再度フレームに変換され、
変換されたフレームがそのリングインタフェース11a
によりセカンダリリング3を介して中継装置101−3
へ伝送される。
【0016】このとき、中継装置101−2のリングイ
ンタフェース11bにおいては、クロックリカバリ部2
1により再生されたクロック信号に従ってSDH終端部
22は、SDH伝送手順に基づいてフレームからペイロ
ードを抽出し、TC処理部23は、そのペイロードを所
定の数のセルに分解し、そのセルをFIFO113に出
力する。FIFO113は、供給されたセルを、セレク
タ115を介して順次リングインタフェース11aのT
C処理部23に供給する。そして、リングインタフェー
ス11aのTC処理部23は、所定の数のセルからペイ
ロードを生成し、SDH終端部22に出力する。SDH
終端部22は、そのペイロードにSDHヘッダを追加し
てフレームを生成し、そのフレームを、基準クロック発
生部12より供給されるクロック信号に同期してセカン
ダリリング3に出力する。
【0017】そして、中継装置101−3は、中継装置
101−2と同様に動作し、受信したフレームを、セカ
ンダリリング3を介して中継装置101−4へ伝送す
る。中継装置101−4は、そのフレームをリングイン
タフェース11bで受信する。
【0018】すなわち、この場合のデータ伝送の経路は
図12に示す破線のようになり、障害の発生箇所を回避
するために、中継装置101−1は、プライマリリング
2を介して受信したフレームをセカンダリリング3を介
して送り返す折り返し処理を実行するとともに、中継装
置101−4は、セカンダリリング3を介して受信した
フレームをプライマリリング2を介して送り返す折り返
し処理を実行する。
【0019】なお、中継装置101−2のFIFO11
3は、クロックリカバリ部21で再生される、フレーム
の送信元である隣接する中継装置101−1のクロック
信号と、中継装置101−2の基準クロック発生部12
により発生されるクロック信号との間の周波数偏差によ
り伝送速度の違いを吸収するために設けられている。他
の中継装置にも同様の理由でFIFO113が設けられ
ている。
【0020】通常、SDH伝送手順においては周波数偏
差を±20ppm未満にすることが規定されている。こ
の規定に基づいた場合、隣接する中継装置の基準クロッ
ク信号の相対的な周波数偏差は、最大で40ppmにな
る。そして、40ppmの周波数偏差が生じている場
合、基準クロック信号の基準周波数をKヘルツとする
と、フレームがK×(1+20ppm)ビット/秒で受
信され、K×(1−20ppm)ビット/秒で送信され
る。したがって、連続的にデータ伝送が実行されると、
1フレームは通常270×9バイトで構成され、そのう
ちの260×9バイトがペイロードに使用されるので、
1秒あたり(K×40ppm)×260/270ビット
の割合でFIFO113にセルが蓄積されていく。
【0021】
【発明が解決しようとする課題】従来の二重リングネッ
トワークシステムは以上のように構成されているので、
中継装置間の基準クロック信号の周波数偏差に起因する
フレームの伝送速度の違いを吸収するためにFIFOを
設ける必要があり、中継装置のコストを低減することが
困難であるという課題や、伝送路に発生した障害が長時
間継続する場合、FIFOのすべての記憶領域がセルで
埋まってしまい、セルが廃棄されてしまうという課題が
あった。
【0022】この発明は上記のような課題を解決するた
めになされたもので、二重リングネットワークを構成す
る中継装置のうちの1つの中継装置の基準クロック信号
に従って、すべての中継装置においてセカンダリリング
におけるフレーム送信の処理を実行するようにして、中
継装置にFIFOを設けることなく、データ伝送を良好
に実行する二重リングネットワークシステムおよびフレ
ーム伝送方法を得ることを目的とする。
【0023】また、この発明は、二重リングネットワー
クを構成する中継装置のフレーム送信帯域のうち、基準
クロック信号の周波数偏差に対応する分の帯域を使用せ
ずにデータを伝送するようにして、中継装置にFIFO
を設けることなく、データ伝送を良好に実行する二重リ
ングネットワークシステムおよびフレーム伝送方法を得
ることを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】この発明に係る二重リン
グネットワークシステムは、2つの中継装置の一方が、
内部で発生したクロック信号に同期してフレームを第2
の伝送路を介して送信し、他の中継装置が、第2の伝送
路を介して受信したフレームからクロック信号を再生
し、その再生したクロック信号に同期してフレームを第
2の伝送路を介して送信するものである。
【0025】この発明に係る二重リングネットワークシ
ステムは、2つの中継装置の間の第1および第2の伝送
路が不通になった場合、その2つの中継装置の一方が、
優先順位を他のすべての中継装置に固有の優先順位より
高い順位に変更し、その優先順位を他の中継装置に伝送
し、中継装置のうち、最も高い順位の固有の優先順位を
有する中継装置が、内部で発生したクロック信号に同期
してフレームを第2の伝送路を介して送信し、他の中継
装置が、受信したフレームからクロック信号を再生し、
その再生したクロック信号に同期してフレームを送信す
るものである。
【0026】この発明に係る二重リングネットワークシ
ステムは、2つの中継装置の間の第1および第2の伝送
路が復旧したとき、優先順位を変更した中継装置が、優
先順位を固有の優先順位に戻し、その固有の優先順位を
他の中継装置に伝送するものである。
【0027】この発明に係る二重リングネットワークシ
ステムは、フレームの送信帯域から、少なくとも中継装
置の内部で発生したクロック信号の周波数偏差に対応す
る帯域を減少させた帯域でフレームを伝送するものであ
る。
【0028】この発明に係る二重リングネットワークシ
ステムは、2つの中継装置の間の第1および第2の伝送
路が不通になった場合、フレームの送信帯域から、少な
くとも中継装置の内部で発生したクロック信号の周波数
偏差に対応する帯域を減少させた帯域でフレームを伝送
するものである。
【0029】この発明に係る二重リングネットワークシ
ステムは、空きセルが発生したときには帯域を減少させ
ずにセルを伝送するものである。
【0030】この発明に係る中継装置は、フレームの送
信帯域から、少なくとも中継装置の内部で発生したクロ
ック信号の周波数偏差に対応する帯域を減少させた帯域
でフレームを伝送するものである。
【0031】この発明に係るフレーム伝送方法は、フレ
ームの送信帯域から、少なくとも中継装置の内部で発生
したクロック信号の周波数偏差に対応する帯域を減少さ
せた帯域でフレームを伝送するものである。
【0032】
【発明の実施の形態】以下、この発明の実施の一形態を
説明する。 実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態1による
二重リングネットワークシステムを構成する中継装置を
示す構成図である。図において、1は中継装置であり、
2は隣接する中継装置1に接続された伝送路としてのプ
ライマリリング(第1の伝送路)であり、3は隣接する
中継装置1に接続され、プライマリリング2において障
害が発生したときに伝送路として使用されるセカンダリ
リング(第2の伝送路)である。
【0033】中継装置1において、11aは、プライマ
リリング2を介して伝送されてくるフレームを受信し、
そのフレームに含まれているセルをリングアクセス部1
4に出力するとともに、リングアクセス部14より供給
される所定の数のセルをフレームに変換し、セカンダリ
リング3を介してそのフレームを伝送するリングインタ
フェースであり、11bは、セカンダリリング3を介し
て伝送されてくるフレームを受信し、そのフレームに含
まれているセルをリングアクセス部14に出力するとと
もに、リングアクセス部14より供給される所定の数の
セルをフレームに変換し、プライマリリング2を介して
そのフレームを伝送するリングインタフェースである。
【0034】リングインタフェース11a,11bにお
いて、21は隣接する中継装置1より伝送されてくるフ
レームに基づいてクロック信号を再生するクロックリカ
バリ部であり、22は隣接する中継装置1との間でSD
H伝送手順に従ってフレームの伝送を実行するSDH終
端部であり、23はATM方式に対応する物理レイヤの
一部である伝送コンバージェンスサブレイヤとして機能
するTC処理部である。なお、リングインタフェース1
1aのSDH終端部22は、セレクタ13より供給され
るクロック信号に同期してフレームを送信する。
【0035】12は中継装置1の内部で使用される基準
クロック信号を発生する基準クロック発生部であり、1
3は、基準クロック発生部12からの基準クロック信号
およびリングインタフェース11bのクロックリカバリ
部21により再生されたクロック信号のうちのいずれか
をSDH終端部22に供給するセレクタである。
【0036】14は、セルスイッチ16とリングインタ
フェース11a,11bとの間に設けられ、データ転送
を制御するリングアクセス部であり、16は、リングア
クセス部14と所定の数のポートインタフェース17a
〜17eとの間に設けられ、セルの交換を実行するセル
スイッチであり、17a〜17eは、各種端末装置が接
続されるポートインタフェースである。
【0037】18は中継装置1の各部を制御する管理制
御部である。なお、管理制御部18には、障害発生時に
基準クロック信号をマスタクロック信号として他の中継
装置に供給する中継装置を決定するために使用される、
その中継装置固有の優先順位が予め記憶されている。
【0038】図2は、4つの中継装置1を2つの伝送路
でリング状に接続して構成された二重リングネットワー
クシステムを示すブロック図である。図において、1−
1〜1−4は、上述の中継装置1と同様に構成された中
継装置である。なお、図2に示す二重リングネットワー
クシステムにおいては、中継装置1−1固有の優先順位
をcとし、中継装置1−2固有の優先順位をaとし、中
継装置1−3固有の優先順位をdとし、中継装置1−4
固有の優先順位をbとしたとき、中継装置1−1〜1−
4の優先順位の大小関係は、次式に示されるように予め
設定されている。 a>b>c>d ・・・(1)
【0039】また、中継装置1−1〜1−4は、プライ
マリリング2においては、中継装置1−1、中継装置1
−4、中継装置1−3、中継装置1−2、中継装置1−
1の順番でフレームが伝送されるように接続されてお
り、セカンダリリング3においては、中継装置1−1、
中継装置1−2、中継装置1−3、中継装置1−4、中
継装置1−1の順番でフレームが伝送されるように接続
されている。通常のデータ伝送には、プライマリリング
2が使用され、プライマリリング2に障害が発生した場
合には、セカンダリリング3が使用される。
【0040】次に動作について説明する。まず、通常の
データ伝送時においては、中継装置1−1〜1−4は、
リングインタフェース11bでデータをフレーム単位で
送信し、プライマリリング2を介してリングインタフェ
ース11aでデータをフレーム単位で受信する。
【0041】例えば、中継装置1−3に接続された装置
から中継装置1−1に接続された装置へデータを伝送す
る場合、中継装置1−3のいずれかのポートインタフェ
ース17a〜17eを介してセルスイッチ16にセルが
供給され、セルスイッチ16およびリングアクセス部1
4を介してリングインタフェース11bのTC処理部2
3に供給される。そして、TC処理部23およびSDH
終端部22により、所定の数のセルが1つのフレームに
変換され、そのフレームがプライマリリング2に出力さ
れる。
【0042】次に、そのフレームは、中継装置1−2の
リングインタフェース11aで受信され、セルに分解さ
れた後、セルスイッチ16を介して中継装置1−2のリ
ングインタフェース11bに転送され、それらのセルが
再度フレームに変換され、変換されたフレームがそのリ
ングインタフェース11bによりプライマリリング2を
介して中継装置1−1へ伝送される。
【0043】そして、中継装置1−1は、そのフレーム
をリングインタフェース11aで受信し、セルに分解し
た後、それらのセルを、セルスイッチ16およびいずれ
かのポートインタフェース17a〜17eを介して宛先
の装置に供給する。
【0044】次に、セカンダリリング3を介してデータ
伝送を実行する場合における中継装置1−1〜1−4の
動作について説明する。なお、この二重リングネットワ
ークシステムは、中継装置1−1〜1−4のいずれかの
基準クロック発生部12で発生した基準クロック信号を
マスタクロック信号とし、そのマスタクロック信号に同
期して他の中継装置にフレームを送信させるように構成
されている。
【0045】図2はマスタクロック信号を発生する中継
装置を自律的に決定する過程の初期状態の二重リングネ
ットワークシステムを示すブロック図であり、図3はマ
スタクロック信号を発生する中継装置を自律的に決定す
る過程における二重リングネットワークシステムを示す
ブロック図であり、図4はマスタクロック信号を発生す
る中継装置が決定された状態の二重リングネットワーク
システムを示すブロック図である。図5は障害が発生し
たときの二重リングネットワークシステムを示すブロッ
ク図であり、図6は障害発生時にマスタクロック信号を
発生する中継装置が決定された状態の二重リングネット
ワークシステムを示すブロック図である。
【0046】まず、図2に示す初期状態においては、各
中継装置1−1〜1−4のリングインタフェース11a
のSDH終端部22は、基準クロック発生部12により
発生された基準クロック信号に同期してセカンダリリン
グ3へフレームを送信している。ここで、各中継装置1
−1〜1−4の管理制御部18は、その中継装置に固有
の優先順位を、他の中継装置に対して送信する。なお、
この優先順位を他の中継装置に送信する方法としては、
例えば、本出願人が先に提案した特開平9−16291
3号公報に記載の方法を利用することができる。
【0047】そして、各中継装置1−1〜1−4は、隣
接する中継装置から送信されてきた優先順位を受信し、
それらの優先順位と、自己の固有の優先順位を比較し、
順位の最も高いものを再度隣接する中継装置に伝送す
る。
【0048】例えば、図3の二重リングネットワークシ
ステムにおいては、まず、各中継装置1−1〜1−4
は、固有の優先順位を隣接する中継装置に送信する。次
に、各中継装置は、隣接する中継装置からの優先順位を
受信し、それらの値および自己の固有の優先順位の値を
比較し、式(1)に従ってそれらのうちの最も順位の高
いものを選択し、隣接する中継装置に送信する。
【0049】このようにして、隣接する中継装置の優先
順位との比較と優先順位の送受信を所定の回数繰り返す
ことにより、図4に示すように、すべての中継装置が送
受信する優先順位が中継装置1−1〜1−4の固有の優
先順位のうちで最も順位の高いものに統一される。
【0050】そして、図4に示す状態に達した後、各中
継装置1−1〜1−4は、受信した優先順位と自己の固
有の優先順位と比較し、両者が同一であるか否かを判定
する。すべての中継装置1−1〜1−4のうち、両者が
同一であると判定した中継装置は、基準クロック発生部
12により発生される基準クロック信号をマスタクロッ
ク信号として、その基準クロック信号に同期してフレー
ムをセカンダリリング3へ出力する。一方、両者が同一
ではないと判定した中継装置のリングインタフェース1
1aは、リングインタフェース11bのクロックリカバ
リ部21により再生されたクロック信号に同期してフレ
ームをセカンダリリング3へ出力する。
【0051】図2および図3に示す二重リングネットワ
ークシステムにおいては、中継装置1−2の固有の優先
順位が最も高いので、中継装置1−2の基準クロック信
号がマスタクロック信号に設定され、図4に示すよう
に、中継装置1−2のリングインタフェース11aは、
基準クロック発生部12により発生されたクロック信号
に同期してフレームをセカンダリリング3へ出力し、そ
の他の中継装置1−1,1−3,1−4のリングインタ
フェース11aは、リングインタフェース11bのクロ
ックリカバリ部21により再生されたクロック信号に同
期してフレームをセカンダリリング3へ出力する。
【0052】障害が発生していない通常の動作時におい
ては、このようにして、各中継装置1−1〜1−4によ
りフレーム送信時に使用されるクロック信号が設定され
ている。
【0053】そして、このような状態において、プライ
マリリング2とセカンダリリング3に障害が発生した場
合、障害が発生した箇所に隣接する中継装置は障害が発
生したことを検知し、その2つの中継装置の一方(今の
場合、プライマリリング2における障害発生箇所の上流
側の中継装置)が、自己の固有の優先順位の値を、他の
すべての中継装置の固有の優先順位より高い値に変更
し、その値を隣接する障害が発生していない方の中継装
置に送信する。
【0054】そして、上述の優先順位の比較と同様にし
て、その値がすべての中継装置に到達した後、各中継装
置1−1〜1−4は、その優先順位の値と、自己の固有
の優先順位とを比較し、両者が同一であるか否かを判定
する。両者が同一であると判定した中継装置、この場
合、障害を検知した中継装置は、基準クロック発生部1
2により発生される基準クロック信号をマスタクロック
信号として、そのマスタクロック信号に同期してフレー
ムをセカンダリリング3へ出力する。その他の中継装置
は、リングインタフェース11bのクロックリカバリ部
21により再生されたクロック信号に同期してフレーム
をセカンダリリング3へ出力する。
【0055】このようにして、障害が発生した場合に
は、その障害の箇所に隣接するいずれか一方の中継装置
の基準クロック信号がマスタクロック信号に設定され
る。なお、障害がなくなり、障害箇所のプライマリリン
グ2とセカンダリリング3が復旧したときには、優先順
位を変更した中継装置は、自己の固有の優先順位の値を
元の値に変更し、その値を他の中継装置に送信する。そ
して、同様に、所定の回数の優先順位の送受信と比較を
経て、中継装置1−2の基準クロック信号が再びマスタ
クロック信号に設定される。
【0056】例えば図5に示すように、中継装置1−1
と中継装置1−4との間でプライマリリング2とセカン
ダリリング3に障害が発生した場合、中継装置1−1か
ら中継装置1−4へのプライマリリング2が不通になっ
ているので、中継装置1−1から中継装置1−4へのデ
ータ伝送にセカンダリリング3が使用される。
【0057】この場合、まず中継装置1−1の固有の優
先順位の値cが中継装置1−2の固有の優先順位の値a
より大きい値Cに変更され、その値が他の中継装置1−
2〜1−4に送信され、中継装置1−1の基準クロック
信号がマスタクロック信号に設定される。
【0058】そして、中継装置1−1から中継装置1−
4へのデータ伝送において、まず、中継装置1−1のセ
ルスイッチ16に供給されたセルは、セルスイッチ16
およびリングアクセス部14を介してリングインタフェ
ース11aにより、所定の数のセルが1つのフレームに
変換され、そのフレームが基準クロック発生部12によ
り発生されたクロック信号に同期してセカンダリリング
3に出力される。
【0059】次に、そのフレームは、中継装置1−2の
リングインタフェース11bで受信され、セルに分解さ
れた後、リングアクセス部14を介して中継装置1−2
のリングインタフェース11aに転送され、それらのセ
ルが再度フレームに変換され、変換されたフレームがそ
のリングインタフェース11aによりセカンダリリング
3を介して中継装置1−3へ伝送される。
【0060】このとき、中継装置1−2のリングインタ
フェース11bにおいては、クロックリカバリ部21に
より再生されたクロック信号に従ってSDH終端部22
は、SDH伝送手順に基づいてフレームからペイロード
を抽出し、TC処理部23は、そのペイロードを所定の
数のセルに分解し、そのセルをリングアクセス部14に
出力する。リングアクセス部14は、供給されたセルを
リングインタフェース11aのTC処理部23に供給す
る。そして、リングインタフェース11aのTC処理部
23は、所定の数のセルからペイロードを生成し、SD
H終端部22に出力する。SDH終端部22は、そのペ
イロードにSDHヘッダを追加してフレームを生成し、
そのフレームを、セレクタ13を介して供給される、リ
ングインタフェース11bのクロックリカバリ部21に
より再生されたクロック信号に同期してセカンダリリン
グ3に出力する。
【0061】そして、中継装置1−3は、中継装置1−
2と同様に動作し、受信したフレームをセカンダリリン
グ3を介して中継装置1−4へ伝送する。中継装置1−
4は、そのフレームをリングインタフェース11bで受
信する。
【0062】このようにして、図6の破線で示すよう
に、中継装置1−1から中継装置1−4へのセカンダリ
リング3を介した伝送経路が形成される。
【0063】以上のように、この実施の形態1によれ
ば、二重リングネットワークを構成する中継装置1−1
〜1−4のうちの1つの中継装置の基準クロック信号に
同期して、すべての中継装置においてセカンダリリング
3におけるフレーム送信の処理を実行するようにしたの
で、中継装置1−1〜1−4にFIFOを設けることな
く、データ伝送を良好に実行することができるという効
果が得られる。
【0064】また、この実施の形態1によれば、各中継
装置に固有の優先順位を予め設定しておき、障害発生時
には、障害発生箇所に隣接する中継装置のいずれかの優
先順位を、他の中継装置の固有の優先順位より高くなる
ようにしたので、優先順位に基づいて、基準クロック信
号がマスタクロック信号に設定される中継装置を動的か
つ自律的に設定させることができるという効果が得られ
る。
【0065】実施の形態2.図7は、この発明の実施の
形態2による二重リングネットワークシステムを構成す
る中継装置を示す構成図であり、図8は、アベーラブル
信号、イネーブル信号、およびセルの信号の関係の一例
を示すタイミングチャートである。図7において、61
は中継装置であり、2は隣接する中継装置61に接続さ
れた伝送路としてのプライマリリングであり、3は隣接
する中継装置61に接続され、プライマリリング2にお
いて障害が発生したときに伝送路として使用されるセカ
ンダリリングである。
【0066】なお、この実施の形態2における中継装置
は、実施の形態1の中継装置のリングアクセス部14を
変更したものであるので、そのリングアクセス部14A
についてだけ説明する。ただし、実施の形態2の中継装
置1−1〜1−4のリングインタフェース11aのSD
H終端部22は、常に基準クロック発生部12により発
生された基準クロック信号に従ってフレームを送信す
る。
【0067】また、図7には、リングアクセス部14A
のうち、セルスイッチ16からリングインタフェース1
1a,11bへのセルの供給に関する部分についてのみ
記載し、リングインタフェース11a,11bからセル
スイッチ16へのセルの供給に関する部分については、
従来のものと同様であるので、その記載および説明を省
略する。
【0068】14Aは、この実施の形態2におけるリン
グアクセス部である。リングアクセス部14Aにおい
て、41aは、リングインタフェース11bのTC処理
部23およびセルスイッチ16のいずれか一方からのセ
ルをリングインタフェース11aのTC処理部23に出
力するセルセレクタであり、41bは、リングインタフ
ェース11aのTC処理部23およびセルスイッチ16
のいずれか一方からのセルをリングインタフェース11
bのTC処理部23に出力するセルセレクタである。
【0069】42は、リングインタフェース11aまた
はリングインタフェース11bを選択し、選択したリン
グインタフェースからのアベーラブル信号をセル転送制
御部43に供給するとともに、セル転送制御部43から
のイネーブル信号を、選択したリングインタフェースに
供給する信号セレクタである。
【0070】なお、アベーラブル信号は、セルの受信側
(今の場合、リングインタフェース11a,11b側)
により出力される制御信号であり、セルを受け取ること
が可能な状態であるときに有意(Hレベル)になる。イ
ネーブル信号は、セルの送信側(今の場合、セルスイッ
チ16側)により出力される制御信号であり、アベーラ
ブル信号が有意であり、かつ送信するセルが存在する場
合に有意(Lレベル)になる。また、セルは、セルの先
頭を示すセル先頭信号およびセルデータとして伝送され
る。これらの信号の関係は、例えば図8に示すようにな
る。
【0071】44は、所定の時間間隔で1ずつカウント
し、所定の上限値に達すると、1ビットの記憶部である
フラグ45の値を1に設定し、カウント値を0にリセッ
トするカウンタであり、45は、カウンタ44に値を1
に設定され、セル転送制御部43に値を0に設定される
フラグである。
【0072】43は、セルスイッチ16からのイネーブ
ル信号を信号セレクタ42に供給するとともに、信号セ
レクタ42からのアベーラブル信号をセルスイッチ16
に出力するセル転送制御部である。ただし、セル転送制
御部43は、フラグ45の値が1であるとき、信号セレ
クタ42からのアベーラブル信号の値に拘わらず、1セ
ルの送信に要する時間と同一の期間だけアベーラブル信
号を無意(Lレベル)に設定し、その期間が終了したと
き、フラグ45の値を0に設定する。
【0073】46は、セルセレクタ41a,41bや信
号セレクタ42などを制御し、リング同士の接続状態や
リングとセルスイッチとの接続状態を制御するリング構
成制御部である。
【0074】次に動作について説明する。カウンタ44
は、0から所定の上限値Sまで、所定の時間(T秒)毎
にカウント値を1ずつ増加させていき、カウント値が上
限値Sに到達したときに、フラグ45の値を1に設定す
るとともに、カウント値を0にリセットし、再度カウン
トを実行する。すなわち、カウンタ44は、時間(S×
T)毎にフラグ45の値を1に設定する。
【0075】セル転送制御部43は、フラグ45の値を
監視しており、フラグ45の値が1になったことを検知
すると、1セルの送信に要する時間と同一の期間だけ、
セルスイッチ16に出力するアベーラブル信号を無意
(Lレベル)に設定し、その期間が終了したとき、フラ
グ45の値を0に設定する。
【0076】なお、1セルの送信に要する時間は、デー
タの送信帯域をHビット/秒とすると、1セルはATM
方式において53バイトのデータを有するので、(53
×8/H)秒になる。
【0077】このように、セル転送制御部43が時間
(S×T)毎に(53×8/H)秒間アベーラブル信号
を無意にするので、データの送信帯域が、(53×8/
H)/(S×T)の割合で狭くなる。
【0078】そして、この実施の形態2では、上述の複
数の中継装置の基準クロック信号の相対的な周波数偏差
が最大値(=40ppm)である場合でも、その周波数
偏差を吸収することができるように、上述のSとTを、
式(2)に従って設定することによりデータの送信帯域
を少なくとも40ppm狭くしている。 S×T≦(53×8/H)/(40×10-6) ・・・(2)
【0079】以上のように、この実施の形態2によれ
ば、二重リングネットワークを構成する中継装置のフレ
ーム送信帯域のうち、基準クロック信号の周波数偏差に
対応する分の帯域を使用せずにデータを伝送するように
したので、中継装置1−1〜1−4にFIFOを設ける
ことなく、データ伝送を良好に実行することができると
いう効果が得られる。
【0080】実施の形態3.図9は、この発明の実施の
形態3による二重リングネットワークシステムを構成す
る中継装置を示す構成図である。この実施の形態3にお
ける中継装置は、実施の形態2の中継装置のリングアク
セス部14Aのセル転送制御部43の動作を変更したも
のであるので、それについてのみ説明する。
【0081】この実施の形態3のセル転送制御部43
は、リング構成制御部46からリング構成の情報を供給
され、その情報に基づいて、その時点でその中継装置が
折り返し処理を実行しているか否かを判断し、折り返し
処理を実行していると判断した場合だけ、実施の形態2
のものと同様に、フラグ45の値が1になるとセルスイ
ッチ16に出力するアベーラブル信号を1セルの送信に
要する時間の同一の期間だけ無意に設定する。
【0082】以上のように、この実施の形態3によれ
ば、障害発生時にのみ、二重リングネットワークを構成
する中継装置1−1〜1−4のフレーム送信帯域のう
ち、基準クロック信号の周波数偏差に対応する分の帯域
を使用せずにデータを伝送するようにしたので、プライ
マリリング2の帯域がセカンダリリング3の帯域より狭
くなり、中継装置1−1〜1−4にFIFOを設けるこ
となく、セカンダリリング3においてセルが廃棄されず
にデータ伝送を良好に実行することができるという効果
が得られる。
【0083】実施の形態4.図10は、この発明の実施
の形態4による二重リングネットワークシステムを構成
する中継装置を示す構成図である。この実施の形態4に
おける中継装置は、実施の形態2の中継装置のリングア
クセス部14Aに空きセル検出部51を設けたものであ
るので、その空きセル検出部51についてのみ説明す
る。
【0084】51は、信号セレクタ42からセル転送制
御部43へのアベーラブル信号と、セルスイッチ16か
らセル転送制御部43へのイネーブル信号を監視し、空
きセルが発生したか否かを判断し、空きセルが発生した
と判断した場合には、カウンタ44のカウント値を0に
リセットする空きセル検出部である。
【0085】次に動作について説明する。空きセル検出
部51は、信号セレクタ42からセル転送制御部43へ
のアベーラブル信号と、セルスイッチ16からセル転送
制御部43へのイネーブル信号を監視し、そのアベーラ
ブル信号が有意であり、かつそのイネーブル信号が無意
である期間が(53×8/H)×(1+M)秒だけ継続
した場合に、空きセルが発生したと判断し、カウンタ4
4のカウント値を0にリセットする。このときの値M
は、TC処理部23内の図示せぬ送信セル用バッファの
容量に対応する値であり、そのバッファに送信セルがM
個蓄積された場合にアベーラブル信号が無意に設定され
るものである。
【0086】以上のように、この実施の形態4によれ
ば、空きセルが存在している場合、送信帯域の縮小を行
わないので、その分の送信帯域を有効に使用することが
できるという効果が得られる。
【0087】なお、上記実施の形態においては、4つの
中継装置を接続した例を示したが、中継装置の台数は4
つに限定されるものではなく、3つ以上であればよい。
また、実施の形態2から実施の形態4におけるセル転送
制御部43は、カウンタ44のカウンタ値の周期(S×
T)毎に1セルの送信に要する時間と同一の期間だけア
ベーラブル信号を無意に設定しているが、周期(S×
T)毎に所定のn個のセルの送信に要する時間と同一の
期間だけアベーラブル信号を無意にするようにしてもよ
い。その場合、周期(S×T)を式(3)に従って設定
する。 S×T≦n×(53×8/H)/(40×10-6) ・・・(3)
【0088】
【発明の効果】以上のように、この発明によれば、障害
が発生した箇所に隣接する2つの中継装置の一方が、内
部で発生したクロック信号に同期してフレームを第2の
伝送路を介して送信し、他の中継装置が、第2の伝送路
を介して受信したフレームからクロック信号を再生し、
その再生したクロック信号に同期してフレームを第2の
伝送路を介して送信するように構成したので、中継装置
にFIFOを設けることなく、データ伝送を良好に実行
することができる効果がある。
【0089】この発明によれば、2つの中継装置の間の
第1および第2の伝送路が不通になった場合、その2つ
の中継装置の一方が、優先順位を他のすべての中継装置
に固有の優先順位より高い順位に変更し、その優先順位
を他の中継装置に伝送し、中継装置のうち、最も高い順
位の固有の優先順位を有する中継装置が、内部で発生し
たクロック信号に同期してフレームを第2の伝送路を介
して送信し、他の中継装置が、受信したフレームからク
ロック信号を再生し、その再生したクロック信号に同期
してフレームを送信するように構成したので、優先順位
に基づいて、基準クロック信号がマスタクロック信号に
設定される中継装置を動的かつ自律的に設定させること
ができる効果がある。
【0090】この発明によれば、障害が発生した第1お
よび第2の伝送路が復旧したとき、優先順位を変更した
中継装置が、優先順位を固有の優先順位に戻し、その固
有の優先順位を他の中継装置に伝送するように構成した
ので、2つの中継装置の間の第1および第2の伝送路が
復旧した後に、クロック信号を他の中継装置に供給する
中継装置が元のものに自律的に再設定させることができ
る効果がある。
【0091】この発明によれば、フレームの送信帯域か
ら、少なくとも中継装置の内部で発生したクロック信号
の周波数偏差に対応する帯域を減少させた帯域でフレー
ムを伝送するように構成したので、中継装置にFIFO
を設けることなく、データ伝送を良好に実行することが
できる効果がある。
【0092】この発明によれば、2つの中継装置の間の
第1および第2の伝送路が不通になった場合、フレーム
の送信帯域から、少なくとも中継装置の内部で発生した
クロック信号の周波数偏差に対応する帯域を減少させた
帯域でフレームを伝送するように構成したので、第1の
伝送路の帯域が第2の伝送路の帯域より狭くなり、中継
装置にFIFOを設けることなく、第2の伝送路におい
てセルが廃棄されずにデータ伝送を良好に実行すること
ができる効果がある。
【0093】この発明によれば、空きセルが発生したと
きには、帯域を減少させずにセルを伝送するように構成
したので、その分の送信帯域を有効に使用することがで
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による二重リングネ
ットワークシステムを構成する中継装置を示す構成図で
ある。
【図2】 4つの中継装置を2つの伝送路でリング状に
接続して構成された二重リングネットワークシステムを
示すブロック図である。
【図3】 マスタクロック信号を発生する中継装置を自
律的に決定する過程における二重リングネットワークシ
ステムを示すブロック図である。
【図4】 マスタクロック信号を発生する中継装置が決
定された状態の二重リングネットワークシステムを示す
ブロック図である。
【図5】 障害が発生したときの二重リングネットワー
クシステムを示すブロック図である。
【図6】 障害発生時にマスタクロック信号を発生する
中継装置が決定された状態の二重リングネットワークシ
ステムを示すブロック図である。
【図7】 この発明の実施の形態2による二重リングネ
ットワークシステムを構成する中継装置を示す構成図で
ある。
【図8】 アベーラブル信号、イネーブル信号、および
セルの信号の関係の一例を示すタイミングチャートであ
る。
【図9】 この発明の実施の形態3による二重リングネ
ットワークシステムを構成する中継装置を示す構成図で
ある。
【図10】 この発明の実施の形態4による二重リング
ネットワークシステムを構成する中継装置を示す構成図
である。
【図11】 従来の二重リングネットワークシステムを
構成する中継装置を示すブロック図である。
【図12】 4つの中継装置を2つの伝送路でリング状
に接続して構成されたATM方式の二重リングネットワ
ークシステムの構成を示すブロック図である。
【符号の説明】
1,1−1〜1−4,61 中継装置、2 プライマリ
リング(第1の伝送路)、3 セカンダリリング(第2
の伝送路)。

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 セルに分解されたデータがフレームごと
    に互いに逆回りに伝送される第1および第2の伝送路に
    より少なくとも3つの中継装置がリング状に接続され、
    前記第1の伝送路を使用してフレームを伝送し、いずれ
    か2つの中継装置の間の前記第1および第2の伝送路が
    不通になった場合、その2つ以外の中継装置および前記
    第2の伝送路を介してその2つの中継装置の一方から他
    方へフレームを伝送する二重リングネットワークシステ
    ムにおいて、 前記2つの中継装置の一方は、内部で発生したクロック
    信号に同期してフレームを前記第2の伝送路を介して送
    信し、 他の中継装置は、前記第2の伝送路を介して受信したフ
    レームから前記クロック信号を再生し、その再生したク
    ロック信号に同期してフレームを前記第2の伝送路を介
    して送信することを特徴とする二重リングネットワーク
    システム。
  2. 【請求項2】 セルに分解されたデータがフレームごと
    に互いに逆回りに伝送される第1および第2の伝送路に
    より少なくとも3つの中継装置がリング状に接続され、
    前記第1の伝送路を使用してフレームを伝送し、いずれ
    か2つの中継装置の間の前記第1および第2の伝送路が
    不通になった場合、その2つ以外の中継装置および前記
    第2の伝送路を介してその2つの中継装置の一方から他
    方へフレームを伝送する二重リングネットワークシステ
    ムにおいて、 各中継装置は、固有の優先順位を有し、その固有の優先
    順位を他の中継装置に伝送し、 前記2つの中継装置の間の前記第1および第2の伝送路
    が不通になった場合、その2つの中継装置の一方は、優
    先順位を、他のすべての中継装置の固有の優先順位より
    高い順位に変更し、その優先順位を他の中継装置に伝送
    し、 中継装置のうち、最も高い順位の前記固有の優先順位を
    有する中継装置は、内部で発生したクロック信号に同期
    してフレームを前記第2の伝送路を介して送信し、他の
    中継装置は、受信したフレームから前記クロック信号を
    再生し、その再生したクロック信号に同期してフレーム
    を送信することを特徴とする二重リングネットワークシ
    ステム。
  3. 【請求項3】 2つの中継装置の間の第1および第2の
    伝送路が復旧したとき、優先順位を変更した中継装置
    は、優先順位を固有の優先順位に戻し、その固有の優先
    順位を他の中継装置に伝送することを特徴とする請求項
    2記載の二重リングネットワークシステム。
  4. 【請求項4】 セルに分解されたデータがフレームごと
    に互いに逆回りに伝送される第1および第2の伝送路に
    より少なくとも3つの中継装置がリング状に接続された
    二重リングネットワークシステムにおいて、 フレームの送信帯域から、少なくとも中継装置の内部で
    発生したクロック信号の周波数偏差に対応する帯域を減
    少させた帯域でフレームを伝送することを特徴とする二
    重リングネットワークシステム。
  5. 【請求項5】 セルに分解されたデータがフレームごと
    に互いに逆回りに伝送される第1および第2の伝送路に
    より少なくとも3つの中継装置がリング状に接続され、
    前記第1の伝送路を使用してフレームを伝送し、いずれ
    か2つの中継装置の間の前記第1および第2の伝送路が
    不通になった場合、その2つ以外の中継装置および前記
    第2の伝送路を介してその2つの中継装置の一方から他
    方へフレームを伝送する二重リングネットワークシステ
    ムにおいて、 前記2つの中継装置の間の前記第1および第2の伝送路
    が不通になった場合、フレームの送信帯域から、少なく
    とも中継装置の内部で発生したクロック信号の周波数偏
    差に対応する帯域を減少させた帯域でフレームを伝送す
    ることを特徴とする二重リングネットワークシステム。
  6. 【請求項6】 空きセルが発生したときには、前記帯域
    を減少させずにセルを伝送することを特徴とする請求項
    4または請求項5記載の二重リングネットワークシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 セルに分解されたデータがフレームごと
    に互いに逆回りに伝送される第1および第2の伝送路に
    より少なくとも3つの中継装置がリング状に接続された
    二重リングネットワークシステムの中継装置において、 フレームの送信帯域から、少なくとも中継装置の内部で
    発生したクロック信号の周波数偏差に対応する帯域を減
    少させた帯域でフレームを伝送することを特徴とする中
    継装置。
  8. 【請求項8】 第1および第2の伝送路により少なくと
    も3つの中継装置がリング状に接続された二重リングネ
    ットワークシステムで、セルに分解されたデータをフレ
    ームごとに互いに逆回りに伝送するフレーム伝送方法に
    おいて、 フレームの送信帯域から、少なくとも中継装置の内部で
    発生したクロック信号の周波数偏差に対応する帯域を減
    少させた帯域でフレームを伝送することを特徴とするフ
    レーム伝送方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1517483A1 (en) * 2003-09-18 2005-03-23 Omron Corporation Programmable controller and duplexed network system
US8831007B2 (en) 2011-10-07 2014-09-09 Canon Kabushiki Kaisha Communication system, method of controlling the same, and storage medium

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