JPH11251243A - アモルファス半導体膜の多結晶化方法及びレーザアニール装置 - Google Patents

アモルファス半導体膜の多結晶化方法及びレーザアニール装置

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JPH11251243A
JPH11251243A JP5107298A JP5107298A JPH11251243A JP H11251243 A JPH11251243 A JP H11251243A JP 5107298 A JP5107298 A JP 5107298A JP 5107298 A JP5107298 A JP 5107298A JP H11251243 A JPH11251243 A JP H11251243A
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irradiation
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amorphous semiconductor
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史郎 浜田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 生産性を低下させることなく、かつ均質な多
結晶膜を得ることができるアモルファス半導体膜の多結
晶化方法を提供する。 【解決手段】 アモルファス半導体膜に、細長いビーム
断面を有するレーザビームの照射を断続的に行う。1照
射ごとに、照射領域を、その長尺方向と交差する方向に
移動させ半導体膜を多結晶化する。照射領域の移動方向
に関する1照射当たりのエネルギ密度分布において、そ
の中央部に、一旦形成された結晶粒が再溶融する第1の
エネルギ密度領域があり、その外側に、アモルファス半
導体膜は溶融するが、結晶粒は再溶融しない第2のエネ
ルギ密度領域があり、その外側に、アモルファス半導体
膜が溶融するが多結晶化はしない第3のエネルギ密度領
域がある。第3のエネルギ密度領域のレーザ光が照射さ
れた領域に、当該照射以降の照射において、第1のエネ
ルギ密度領域のレーザ光が照射されるように、照射領域
を移動させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、レーザを用いたア
モルファス半導体膜の多結晶化方法及びレーザアニール
装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ガラス基板上にアモルファスシリコン膜
を堆積し、エキシマレーザ光の照射を断続的に繰り返
し、アモルファスシリコン膜を多結晶化する技術が注目
されている。多結晶シリコン膜が形成されたガラス基板
は、例えばアクティブマトリクス型液晶表示装置に用い
られる。
【0003】アモルファスシリコンを多結晶化するのに
十分なエネルギを得るために、レーザ光をアモルファス
シリコン膜上に集光する。レーザ光を照射しながらガラ
ス基板を移動させ、アモルファスシリコン膜の広い領域
にレーザ光を照射することにより、大面積の多結晶シリ
コン膜を形成することができる。
【0004】ガラス基板の1回の並進移動で、広い領域
にレーザ光を照射するために、通常、レーザ光のビーム
断面を1方向に長い形状とする。ガラス基板を、ビーム
断面の長尺方向に直交する方向に移動させることによ
り、広い領域にレーザ光を照射することができる。
【0005】ガラス基板の移動速度は、エキシマレーザ
光のある1照射により照射される領域と、次の1照射に
より照射される領域とが、一部分において重なる程度と
する。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】エキシマレーザ光のあ
る1照射により照射される領域と、次の1照射により照
射される領域との重なり量を少なくすると、均質な多結
晶膜を得ることができなくなる。また、重なり量を大き
くすると、生産性が低下する。生産性を低下させること
なく、かつ均質な多結晶膜を得るために、最適な重なり
量があると思われるが、その最適値を決定する方法は見
い出されていない。
【0007】本発明の目的は、生産性を低下させること
なく、かつ均質な多結晶膜を得ることができるアモルフ
ァス半導体膜の多結晶化方法及びレーザアニール装置を
提供することである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の一観点による
と、表面上にアモルファス半導体膜が形成された基板の
該アモルファス半導体膜に、その面内の第1の方向に長
いビーム断面を有するレーザビームの照射を断続的に繰
り返し行いつつ、1照射ごとに該レーザビームの照射領
域を、前記基板面内において、前記第1の方向と交差す
る第2の方向に移動させ、該レーザビームによって照射
された領域の前記アモルファス半導体膜を多結晶化する
方法であって、前記レーザビームの照射領域の前記第2
の方向に関する1照射当たりのエネルギ密度分布におい
て、その中央部に、一旦形成された結晶粒が再溶融する
エネルギ密度を有する第1のエネルギ密度領域があり、
その外側に、前記アモルファス半導体膜は溶融して多結
晶化するが、一旦形成された結晶粒は再溶融しないエネ
ルギ密度を有する第2のエネルギ密度領域があり、その
外側に、前記アモルファス半導体膜が溶融するが多結晶
化はしないエネルギ密度を有する第3のエネルギ密度領
域があり、前記レーザビームのある1照射において、そ
の照射領域の進行方向前方の前記第3のエネルギ密度領
域のレーザ光が照射された領域に、当該照射以降のいず
れかの照射において、前記第1のエネルギ密度領域のレ
ーザ光が照射されるように、前記アモルファス半導体膜
の面内において、前記レーザビームの照射領域を移動さ
せるアモルファス半導体膜の多結晶化方法が提供され
る。
【0009】本発明の他の観点によると、表面上にアモ
ルファス半導体膜が形成された処理基板を保持する保持
台と、前記保持台に保持された処理基板のアモルファス
半導体膜の表面上の第1の方向に長い領域を照射するよ
うな細長いビーム断面を有し、該アモルファス半導体膜
の表面上への照射が断続的に繰り返され、1照射当た
り、前記アモルファス半導体膜を多結晶化するのに十分
なエネルギ密度を有するレーザビームであって、該レー
ザビームの照射領域の、前記第1の方向に交差する第2
の方向に関する1照射当たりのエネルギ密度分布におい
て、その中央部に、一旦形成された結晶粒が再溶融する
エネルギ密度を有する第1のエネルギ密度領域があり、
その外側に、前記アモルファス半導体膜は溶融して多結
晶化するが、一旦形成された結晶粒は再溶融しないエネ
ルギ密度を有する第2のエネルギ密度領域があり、その
外側に、前記アモルファス半導体膜が溶融するが多結晶
化はしないエネルギ密度を有する第3のエネルギ密度領
域がある前記レーザビームを発生するレーザ光学系と、
前記レーザビームの1照射により照射される領域が、1
照射ごとに、前記アモルファス半導体膜の表面上におい
て前記第2の方向に移動するように、前記レーザビーム
と前記保持台とのいずれか一方を他方に対して相対的に
移動させる移動機構と、前記レーザビームの、前記アモ
ルファス半導体膜の表面上における前記第2の方向に関
する1照射当たりのエネルギ密度分布を測定するための
エネルギ密度分布測定手段と、前記エネルギ密度分布測
定手段によって測定されたエネルギ密度分布に基づい
て、前記レーザビームのある1照射において、その照射
領域の進行方向前方の前記第3のエネルギ密度領域のレ
ーザ光が照射された領域に、当該照射以降のいずれかの
照射において、前記第1のエネルギ密度領域のレーザ光
が照射されるように、前記移動機構を駆動する制御手段
とを有するレーザアニール装置が提供される。
【0010】第3のエネルギ密度領域のレーザ光が照射
された領域には、アモルファス半導体領域中に微細な結
晶粒を含む膜が形成されると考えられる。後の照射で、
この部分に第1のエネルギ密度領域のレーザ光を照射す
ることにより、微結晶粒を再溶融させ、良質な多結晶膜
を得ることができる。
【0011】
【発明の実施の形態】図1を参照して、本発明のアモル
ファス半導体膜の多結晶化方法について説明する。
【0012】図1(A)は、アモルファス半導体膜が形
成された基板1の平面図を示す。基板1の表面をxy平
面とするxy直交座標系を考える。基板1の表面の法線
方向から、アモルファス半導体膜の表面上に、y軸方向
に長い線状のビーム断面を有するレーザビームを照射す
る。例えばパルス発振しているXeClエキシマレーザ
の照射を断続的に繰り返す。レーザビームの1照射によ
り、基板1の表面のy軸方向に長い領域2が照射され
る。
【0013】この照射領域2をx軸の例えば正の方向に
移動させることにより、アモルファス半導体膜の広い領
域にレーザビームを照射する。基板1をx軸の負の方向
に移動させてもよいし、レーザビームをx軸の正の方向
に移動させてもよい。レーザビームの照射によりアモル
ファス半導体膜を一時的に溶融させ、多結晶化すること
ができる。
【0014】図1(B)は、レーザビームの照射領域2
におけるx軸方向の1照射あたりのエネルギ密度分布の
一例を示す。横軸はx座標を表し、縦軸はエネルギ密度
を表す。照射領域の中央部に、アモルファス半導体膜中
に一旦形成された結晶粒が再溶融する最低エネルギ密度
Pr以上のエネルギ密度を有する第1のエネルギ密度領
域Adが画定されている。その外側に、アモルファス半
導体膜は溶融して多結晶化するが、一旦形成された結晶
粒は再溶融しない最低のエネルギ密度Pp以上、かつエ
ネルギ密度Pr以下のエネルギ密度を有する第2のエネ
ルギ密度領域Amが画定されている。その外側に、アモ
ルファス半導体膜が溶融するが多結晶化はしない最低の
エネルギ密度Pa以上、かつエネルギ密度Pp以下のエ
ネルギ密度を有する第3のエネルギ密度領域Aiが画定
されている。
【0015】例えば、厚さ1.1mmのSiO2 ガラス
基板日本板ガラス社製の表面上に化学気相堆積(CV
D)により厚さ100nmのSiO2 膜を堆積し、その
上に厚さ50nmのアモルファスシリコン膜を堆積した
基板を用いて多結晶化を行う場合、エネルギ密度Pr、
Pp、及びPaは、それぞれ約300mJ/cm2 、約
200mJ/cm2 、及び約150mJ/cm2 であっ
た。
【0016】レーザビームの1照射により、第3のエネ
ルギ密度領域Aiにおいては、アモルファス半導体膜が
溶融するが、良好な多結晶膜は得られない。この領域で
は、アモルファス半導体の領域内に微細な結晶粒が含ま
れた膜が形成されていると思われる。
【0017】微細な結晶粒を含む領域に、次のレーザビ
ームの照射により、エネルギ密度Pr以上のレーザビー
ムが照射されると、微細な結晶粒も溶融し、ほぼ均質な
多結晶膜が得られると考えられる。しかし、この領域に
第2のエネルギ密度領域Amのレーザ光が照射される場
合には、アモルファス部分は溶融して多結晶化するが、
一旦形成された微細な結晶粒は再溶融しない。このた
め、この領域に形成される多結晶膜の品質が、他の領域
の多結晶膜の品質と異なることになる。
【0018】均質な多結晶膜を形成するためには、微細
な結晶粒が形成された領域に、エネルギ密度Pr以上の
レーザ光を照射する必要がある。すなわち、レーザビー
ムのある1照射において第3のエネルギ密度領域Aiの
レーザ光が照射された領域に、当該照射以降のいずれか
の照射において、第1のエネルギ密度領域Adのレーザ
光が照射されるように、アモルファス半導体膜の面内に
おいて、レーザビームの照射領域2を移動させる必要が
ある。
【0019】次に、レーザビームの1照射ごとの照射領
域2の好ましい移動距離について、より具体的に考察す
る。照射領域2のx軸方向に関するエネルギ密度分布
の、照射領域2の移動方向に関する前方斜面(x軸の正
の方向を向く斜面)における第3のエネルギ密度領域A
iの幅をI、第2のエネルギ密度領域Amの幅をMとす
る。また、エネルギ密度分布の中央部の第1のエネルギ
領域Adの全幅をDとする。
【0020】図1(C)は、D≧Iの場合のエネルギ密
度分布の一例を示す。図中の実線E 1 で示す1照射によ
り、エネルギ密度Pp以上の領域において、多結晶膜が
形成される。エネルギ密度Pa〜Ppの領域Ai1 にお
いては、アモルファス半導体膜中に微結晶粒が形成され
る。
【0021】図1(C)中の実線E2 は、実線E1 の照
射の次の1照射によるレーザビームのエネルギ密度分布
を示す。図1(C)では、照射領域をx軸の正の方向に
D+Mだけ移動させた場合を示している。この場合、最
初の照射で微結晶粒が形成された領域Ai1 に、次の照
射によりエネルギ密度Pr以上のレーザ光が照射され
る。このため、微結晶粒が再溶融し、良質な多結晶膜が
得られる。
【0022】照射領域の移動距離をD+Mよりも大きく
すると、次の照射により領域Ai1にエネルギ密度Pr
よりも低いレーザ光しか照射されない。このため、一旦
形成された微結晶粒が再溶融せず、良質な多結晶膜を得
ることができなくなる。従って、レーザビームの1照射
ごとの照射領域のx軸方向への移動距離をLとすると
き、L≦M+Dとなるようにする必要がある。
【0023】図1(D)は、D<Iの場合のエネルギ密
度分布を示す。図中の実線F1 で示す1照射により、エ
ネルギ密度Pp以上の領域において、多結晶膜が形成さ
れる。エネルギ密度Pa〜Ppの領域Ai1 において
は、アモルファス半導体膜中に微結晶粒が形成される。
【0024】図1(D)中の実線F2 は、実線F1 の照
射の次の1照射によるレーザビームのエネルギ密度分布
を示す。図1(D)では、照射領域をx軸の正の方向に
D+Mだけ移動させた場合を示している。幅Dが幅Iよ
り狭いため、最初の照射により微結晶粒が形成された領
域Ai1 のうち、次の照射によりエネルギ密度Pr以上
のレーザ光が照射されるのは、一部分のみである。この
ため、領域Ai1 の一部に微結晶粒が残ってしまい、均
質な多結晶膜を得ることができない。
【0025】微結晶粒が形成された領域Ai1 の全領域
にエネルギ密度Pr以上のレーザ光を照射するために
は、L≦Dとすればよい。すなわち、多結晶化すべき領
域に隈なくエネルギ密度Pr以上のレーザ光を照射する
ことになる。
【0026】図1(C)及び1(D)では、レーザビー
ムの1照射ごとの照射領域の移動距離Lの上限を規定し
た。移動距離Lがこれらの上限値よりも短い場合、均質
な多結晶膜を得ることはできるが、短くしすぎると生産
性の低下をもたらす。比較的高い生産性を保ちつつ、均
質な多結晶膜を得るためには、エネルギ密度分布の半値
幅をFWHMとしたとき、L≧0.8×FWHMとなる
ように移動距離Lを設定することが好ましく、L≧0.
5×FWHMとなるように設定することがより好まし
い。
【0027】図1では、レーザビームの照射領域をその
長尺方向に直交する方向に移動させる場合について説明
したが、長尺方向と移動方向とを必ずしも直交させる必
要はない。両者が相互に交差する関係としてもよい。こ
の場合には、図1(C)及び1(D)で考察したx軸方
向に関するエネルギ密度分布の代わりに、照射領域の移
動方向に関するエネルギ密度分布を用いて移動距離Lの
範囲を定めればよい。
【0028】次に、図1で説明したアモルファス半導体
膜の多結晶化方法を実施するためのレーザアニーリング
装置について説明する。
【0029】図2は、レーザアニーリング装置の概略図
を示す。レーザアニーリング装置は、処理チャンバ1
0、搬送チャンバ52、搬出入チャンバ53、54、エ
キシマレーザ装置41、ホモジナイザ42、CCDカメ
ラ58、ビデオモニタ59、及び制御手段65を含んで
構成される。処理チャンバ10には、ベローズ37、結
合部材33、35、リニアガイド機構34及びリニアモ
ータ36等を含む直動機構30が取り付けられている。
ホモジナイザ42及び直動機構30の詳細な構成につい
ては、それぞれ図3及び図4を参照して後述する。
【0030】処理チャンバ10と搬送チャンバ52がゲ
ートバルブ55を介して結合され、搬送チャンバ52と
搬出入チャンバ53、及び搬送チャンバ52と搬出入チ
ャンバ54が、それぞれゲートバルブ56及び57を介
して結合されている。処理チャンバ10、搬出入チャン
バ53及び54には、それぞれ真空ポンプ61、62及
び63が取り付けられ、各チャンバの内部を真空排気す
ることができる。
【0031】搬送チャンバ52内には、搬送用ロボット
64が収容されている。搬送用ロボット64は、処理チ
ャンバ10、搬出入チャンバ53及び54の各チャンバ
相互間で処理基板を移送する。
【0032】処理チャンバ10の上面に、レーザ光透過
用の石英窓8が設けられている。パルス発振したエキシ
マレーザ装置41から出力されたレーザビームがアッテ
ネータ46を通ってホモジナイザ42に入射する。ホモ
ジナイザ42は、レーザビームの断面形状を細長い形状
にする。ホモジナイザ42を通過したレーザビームは、
レーザ光の断面形状に対応した細長い石英窓8を透過
し、処理チャンバ10内に配置された処理基板を照射す
る。基板の表面がホモジナイズ面に一致するように、ホ
モジナイザ42と処理基板との相対位置が調節されてい
る。
【0033】処理チャンバ10内の処理基板は、直動機
構30により石英窓8の長尺方向に直交する向きに並進
移動する。図1で説明した条件を満足するような速さで
処理基板を移動させることにより、基板の表面上に形成
されたアモルファス半導体膜をほぼ均質に多結晶化する
ことができる。基板表面はCCDカメラ58により撮影
され、処理中の基板表面をビデオモニタ59で観察する
ことができる。
【0034】エキシマレーザ装置41、ホモジナイザ4
2、搬送用ロボット64、ゲートバルブ55〜57、及
び直動機構30は、制御装置65によって制御される。
【0035】次に、図3を参照して、図2に示すホモジ
ナイザ42の構成及び作用について説明する。ホモジナ
イザ42に入射する光線束の光軸に平行なz軸を有する
xyz直交座標系を考える。図3(A)は、yz面に平
行な断面図、図3(B)は、xz面に平行な断面図を示
す。
【0036】図3(A)に示すように、等価な7本のシ
リンドリカルレンズが、各々の母線方向をx軸と平行に
し、かつy軸方向に配列し、xy面に平行な仮想平面に
沿ったシリンダアレイ15Aと15Bが構成されてい
る。シリンダアレイ15A及び15Bの各シリンドリカ
ルレンズの光軸面はxz面に平行である。ここで、光軸
面とは、シリンドリカルレンズの面対称な結像系の対称
面のことを意味する。シリンダアレイ15Aは光の入射
側(図の左方)に配置され、シリンダアレイ15Bは出
射側(図の右方)に配置されている。
【0037】図3(B)に示すように、等価な7本のシ
リンドリカルレンズが各々の母線方向をy軸と平行に
し、かつx軸方向に配列し、xy面に平行な仮想平面に
沿ったシリンダアレイ16Aと16Bが構成されてい
る。シリンダアレイ16A及び16Bの各シリンドリカ
ルレンズの光軸面はyz面に平行である。シリンダアレ
イ16Aはシリンダアレイ15Aの前方(図の左方)に
配置され、シリンダアレイ16Bはシリンダアレイ15
Aと15Bとの間に配置されている。シリンダアレイ1
5Aと15Bの対応するシリンドリカルレンズの光軸面
は一致し、シリンダアレイ16Aと16Bの対応するシ
リンドリカルレンズの光軸面も一致する。
【0038】シリンダアレイ15Bの後方に、収束レン
ズ19が配置されている。収束レンズ19の光軸は、z
軸に平行である。
【0039】図3(A)を参照して、yz面内に関する
光線束の伝搬の様子を説明する。yz面内においては、
シリンダアレイ16A及び16Bは単なる平板であるた
め、光線束の収束、発散に影響を与えない。シリンダア
レイ16Aの左方からz軸に平行な光軸を有する平行光
線束17がシリンダアレイ16Aに入射する。平行光線
束17は、例えば曲線21yで示すように、中央部分で
強く周辺部分で弱い光強度分布を有する。
【0040】平行光線束17がシリンダアレイ16Aを
透過し、シリンダアレイ15Aに入射する。入射光線束
は、シリンダアレイ15Aにより各シリンドリカルレン
ズに対応した7つの収束光線束に分割される。図3
(A)では、中央と両端の光線束のみを代表して示して
いる。7つの収束光線束は、それぞれ曲線21ya〜2
1ygで示す光強度分布を有する。シリンダアレイ15
Aによって収束された光線束は、シリンダアレイ15B
により再度収束される。
【0041】シリンダアレイ15Bにより収束した7つ
の収束光線束18は、それぞれ収束レンズ19の前方で
結像する。この結像位置は、収束レンズ19の入射側焦
点よりもレンズに近い。このため、収束レンズ19を透
過した7つの光線束はそれぞれ発散光線束となり、ホモ
ジナイズ面20上において重なる。ホモジナイズ面20
を照射する7つの光線束のy軸方向の光強度分布は、そ
れぞれ光強度分布21ya〜21ygをy軸方向に引き
伸ばした分布に等しい。光強度分布21yaと21y
g、21ybと21yf、21ycと21yeは、それ
ぞれy軸方向に関して反転させた関係を有するため、こ
れらの光線束を重ね合わせた光強度分布は、実線22y
で示すように均一な分布に近づく。
【0042】図3(B)を参照して、xz面内に関する
光線束の伝搬の様子を説明する。xz面内においては、
シリンダアレイ15A及び15Bは単なる平板であるた
め、光線束の収束、発散に影響を与えない。平行光線束
17がシリンダアレイ16Aに入射する。平行光線束1
7は、例えば曲線21xで示すように、中央部分で強く
周辺部分で弱い光強度分布を有する。
【0043】平行光線束17がシリンダアレイ16Aに
より各シリンドリカルレンズに対応した7つの収束光線
束に分割される。図1(B)では、中央と両端の光線束
のみを代表して示している。7つの収束光線束は、それ
ぞれ曲線21xa〜21xgで示す光強度分布を有す
る。
【0044】各光線束は、シリンダアレイ16Bの前方
で結像し、発散光線束となってシリンダアレイ16Bに
入射する。シリンダアレイ16Bに入射した各光線束
は、それぞれある出射角を持って出射し、収束レンズ1
9に入射する。
【0045】収束レンズ19を透過した7つの光線束は
それぞれ収束光線束となり、ホモジナイズ面20上にお
いて重なる。ホモジナイズ面20を照射する7つの光線
束のx軸方向の光強度分布は、図1(A)の場合と同様
に実線22xで示すように均一な分布に近づく。
【0046】ホモジナイズ面20上の光照射領域は、y
軸方向に長く、x軸方向に短い線状の形状を有する。ホ
モジナイズ面20の位置に、図1に示す処理基板1の表
面を配置することにより、その表面内のy軸方向に長い
線状の領域を、ほぼ均一に照射することができる。
【0047】次に、図4を参照して、図2に示す直動機
構30の構成及び作用について説明する。
【0048】図4(A)は、処理チャンバ10及び直動
機構30の概略平断面図を示し、図4(B)は、図4
(A)の一点鎖線B1−B1における概略断面図を示
す。なお、図4(A)は、図4(B)の一点鎖線A1−
A1における断面に相当する。
【0049】内部を真空排気可能な処理チャンバ10の
内部空洞内に、駆動用支軸32A及び32Bが相互に平
行に配置されている。駆動用支軸32A及び32Bの各
々の両端は、処理チャンバ10の側壁を貫通して外部ま
で導出されている。
【0050】駆動用支軸32A及び32Bの対応する一
方の端部は、結合部材33により相互に結合されてい
る。結合部材33は、リニアガイド機構34により駆動
用支軸32A及び32Bの軸方向に移動可能に支持され
ている。
【0051】駆動用支軸32A及び32Bの他方の端部
は、結合部材35により相互に結合されている。結合部
材35は、リニアモータ36により駆動用支軸32A及
び32Bの軸方向に駆動される。リニアモータ36を駆
動することにより、駆動用支軸32A及び32Bを、そ
の軸方向に並進移動させることができる。
【0052】駆動用支軸32A及び32Bの各々の処理
チャンバ10の外に導出された部分には、真空ベローズ
37が被せられている。真空ベローズ37の一端は処理
チャンバ10の側壁に取り付けられ、他端は結合部材3
3または35に取り付けられている。真空ベローズ37
により、処理チャンバ10の気密性が保たれている。
【0053】処理チャンバ10内に保持台14が配置さ
れている。保持台14は、駆動用支軸32A及び32B
に固定されている。保持台14の上面に複数本のピン3
8が突出しており、アニール処理される基板1がピン3
8の上に載置される。保持台14の内部にヒータ39が
埋め込まれており、保持台14を加熱することができ
る。保持台14からの熱輻射等により基板1が加熱され
る。処理チャンバ10の上面に石英窓8が設けられてお
り、石英窓8を通して処理チャンバ10内にレーザ光が
導入される。
【0054】リニアモータ36は、図2に示す制御装置
65により駆動され、駆動用支軸32A及び32Bを介
して基板1を所望の速さで並進移動させることができ
る。
【0055】次に、図5を参照して、図2に示すレーザ
アニーリング装置の光学系及び制御系について説明す
る。
【0056】図5は、図2のレーザアニーリング装置の
光学系及び制御系の概略図を示す。エキシマレーザ装置
41から出力したレーザビームは、アッテネータ46を
通過し、ターンミラー47及び48で反射し、ホモジナ
イザ42に入射する。ホモジナイザ42を通過したレー
ザビームは、ターンミラー49で反射し、石英窓8を透
過して処理チャンバ10内に導入される。
【0057】ホモジナイザ42とターンミラー49は、
相互の相対位置関係を保った状態で、入射レーザ光の光
軸に沿って平行移動することができる。ターンミラー4
9で反射した後のレーザビームが図中の位置cにあると
き、処理チャンバ10内の処理基板上にレーザ光が照射
される。
【0058】処理チャンバ10内には、処理基板の表面
に形成されたアモルファスシリコン膜の膜厚を測定する
ための膜厚測定手段71、及び照射領域の短軸方向(図
1(A)のx軸方向)のエネルギ密度分布を測定するた
めのエネルギ密度分布測定手段72が配置されている。
【0059】膜厚測定手段71は、処理チャンバ10内
に搬入された処理基板の表面上に形成されたアモルファ
スシリコン膜の膜厚を測定し、その結果を制御手段65
に送信する。
【0060】エネルギ密度分布測定手段72は、例えば
光センサを照射領域の短軸方向に直線状に配列して構成
される。レーザビームを位置dに移動させたとき、レー
ザ光がエネルギ密度分布測定手段72に照射され、レー
ザ光の照射領域の短軸方向のエネルギ密度分布を測定す
ることができる。処理チャンバ10の外にも、光センサ
を直線状に配列したエネルギ密度分布測定手段74が配
置されている。レーザビームを位置aに移動させてエネ
ルギ密度分布測定手段74にレーザ光を照射することに
より、ビーム断面の長軸方向に関するエネルギ密度分布
を測定することができる。エネルギ密度分布測定手段7
2及び74による測定結果は、制御手段65に送信され
る。
【0061】また、処理チャンバ10の外にはパワーメ
ータ73が配置されており、レーザビームを位置bに移
動させることにより、処理チャンバ10内に導入される
前のレーザ光の強度を測定することができる。パワーメ
ータ73で検出されたレーザ光の強度を、その位置にお
ける正常値と比較することにより、光学部品の劣化状態
を知ることができる。
【0062】次に、制御手段65の作用について説明す
る。制御手段65は、膜厚測定手段71から与えられた
アモルファスシリコン膜の膜厚に基づいて、図1(B)
に示す第1〜第3のエネルギ密度Pr、Pp、Paを決
定する。例えば、予めアモルファスシリコン膜の膜厚と
これらのエネルギ密度との関係を実験により求め、この
関係を制御手段65に記憶させておくことにより、膜厚
から第1〜第3のエネルギ密度Pr、Pp、Paを決定
することができる。
【0063】次に、エネルギ密度分布測定手段72によ
り測定されたエネルギ密度分布と、第1〜第3のエネル
ギ密度に基づいて、レーザビーム1照射ごとの照射領域
の移動距離を決定し、この移動距離に基づいて直動機構
30を駆動する。例えば、測定されたエネルギ密度分布
と、第1〜第3のエネルギ密度Pr、Pp、Paとに基
づいて、図1(B)に示す幅D、M、及びIを求める。
これらの値から、図1(C)及び1(D)で説明した1
照射ごとの照射領域の移動距離Lの範囲に収まるよう
に、直動機構30を駆動する。このように、移動距離L
を制御することにより、良質な多結晶シリコン膜を得る
ことが可能になる。
【0064】なお、図5では、アモルファスシリコン膜
の膜厚を測定して、その測定結果を制御手段65に送信
する場合を説明したが、処理すべき基板のアモルファス
シリコン膜の膜厚を、制御手段65に予め記憶させてお
いてもよい。また、図5では、アモルファスシリコン膜
の膜厚から第1〜第3のエネルギ密度Pr、Pp、及び
Paを求める場合を説明したが、これらのエネルギ密度
を予め求めておき、制御手段65に記憶させておいても
よい。
【0065】上記実施例では、アモルファスシリコン膜
を多結晶化する場合を例に説明したが、その他のアモル
ファス半導体膜を多結晶する場合にも、上記実施例が応
用可能である。例えば、Ge、SiGe等を多結晶化す
る場合にも適用できるであろう。
【0066】以上実施例に沿って本発明を説明したが、
本発明はこれらに制限されるものではない。例えば、種
々の変更、改良、組み合わせ等が可能なことは当業者に
自明であろう。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
アモルファス半導体膜にレーザビームを断続的に照射
し、1照射ごとの照射領域の移動距離を調整することに
より、均一性の高い多結晶半導体膜を得ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるアモルファス半導体膜の
多結晶化方法を説明するための、基板平面図、及びレー
ザビームのエネルギ密度分布を示すグラフである。
【図2】レーザアニーリング装置の概略図である。
【図3】図2のレーザアニーリング装置に使用されてい
るホモジナイザの断面図である。
【図4】図2のレーザアニーリング装置に使用されてい
る直動機構の断面図である。
【図5】図2のレーザアニーリング装置に使用されてい
る光学系及び制御手段の概略図である。
【符号の説明】
1 処理基板 2 照射領域 8 石英窓 10 処理チャンバ 14 保持台 15A、15B、16A、16B シリンダアレイ 17、18 光線束 19 収束レンズ 20 ホモジナイズ面 21、22 光強度分布 30 直動機構 32A、32B 駆動用支軸 33、35 結合部材 34 リニアガイド機構 36 リニアモータ 37 真空ベローズ 38 ピン 39 ヒータ 41 エキシマレーザ装置 42 ホモジナイザ 46 アッテネータ 47、48、49 ターンミラー 52 搬送チャンバ 53、54 搬出入チャンバ 55〜57 ゲートバルブ 58 CCDカメラ 59 ビデオモニタ 61、62、63 真空ポンプ 64 搬送ロボット 65 制御手段 71 膜厚測定手段 72、74 エネルギ密度分布測定手段 73 パワーメータ

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表面上にアモルファス半導体膜が形成さ
    れた基板の該アモルファス半導体膜に、その面内の第1
    の方向に長いビーム断面を有するレーザビームの照射を
    断続的に繰り返し行いつつ、1照射ごとに該レーザビー
    ムの照射領域を、前記基板面内において、前記第1の方
    向と交差する第2の方向に移動させ、該レーザビームに
    よって照射された領域の前記アモルファス半導体膜を多
    結晶化する方法であって、 前記レーザビームの照射領域の前記第2の方向に関する
    1照射当たりのエネルギ密度分布において、その中央部
    に、一旦形成された結晶粒が再溶融するエネルギ密度を
    有する第1のエネルギ密度領域があり、その外側に、前
    記アモルファス半導体膜は溶融して多結晶化するが、一
    旦形成された結晶粒は再溶融しないエネルギ密度を有す
    る第2のエネルギ密度領域があり、その外側に、前記ア
    モルファス半導体膜が溶融するが多結晶化はしないエネ
    ルギ密度を有する第3のエネルギ密度領域があり、 前記レーザビームのある1照射において、その照射領域
    の進行方向前方の前記第3のエネルギ密度領域のレーザ
    光が照射された領域に、当該照射以降のいずれかの照射
    において、前記第1のエネルギ密度領域のレーザ光が照
    射されるように、前記アモルファス半導体膜の面内にお
    いて、前記レーザビームの照射領域を移動させるアモル
    ファス半導体膜の多結晶化方法。
  2. 【請求項2】 前記エネルギ密度分布の、前記レーザビ
    ームの照射領域の進行方向前方の前記第3のエネルギ密
    度領域の幅をI、前記第2のエネルギ密度領域の幅をM
    とし、前記エネルギ密度分布の中央の前記第1のエネル
    ギ密度領域の全幅をDとし、前記レーザビームの照射領
    域が1照射ごとに前記第2の方向へ移動する距離をLと
    するとき、 前記エネルギ密度分布の形状がD≧Iである場合には、
    L≦M+Dとし、D<Iである場合には、L≦Dとする
    請求項1に記載のアモルファス半導体膜の多結晶化方
    法。
  3. 【請求項3】 前記エネルギ密度分布の半値幅をFWH
    Mとしたとき、L≧0.8×FWHMとする請求項2に
    記載のアモルファス半導体膜の多結晶化方法。
  4. 【請求項4】 表面上にアモルファス半導体膜が形成さ
    れた処理基板を保持する保持台と、 前記保持台に保持された処理基板のアモルファス半導体
    膜の表面上の第1の方向に長い領域を照射するような細
    長いビーム断面を有し、該アモルファス半導体膜の表面
    上への照射が断続的に繰り返され、1照射当たり、前記
    アモルファス半導体膜を多結晶化するのに十分なエネル
    ギ密度を有するレーザビームであって、該レーザビーム
    の照射領域の、前記第1の方向に交差する第2の方向に
    関する1照射当たりのエネルギ密度分布において、その
    中央部に、一旦形成された結晶粒が再溶融するエネルギ
    密度を有する第1のエネルギ密度領域があり、その外側
    に、前記アモルファス半導体膜は溶融して多結晶化する
    が、一旦形成された結晶粒は再溶融しないエネルギ密度
    を有する第2のエネルギ密度領域があり、その外側に、
    前記アモルファス半導体膜が溶融するが多結晶化はしな
    いエネルギ密度を有する第3のエネルギ密度領域がある
    前記レーザビームを発生するレーザ光学系と、 前記レーザビームの1照射により照射される領域が、1
    照射ごとに、前記アモルファス半導体膜の表面上におい
    て前記第2の方向に移動するように、前記レーザビーム
    と前記保持台とのいずれか一方を他方に対して相対的に
    移動させる移動機構と、 前記レーザビームの、前記アモルファス半導体膜の表面
    上における前記第2の方向に関する1照射当たりのエネ
    ルギ密度分布を測定するためのエネルギ密度分布測定手
    段と、 前記エネルギ密度分布測定手段によって測定されたエネ
    ルギ密度分布に基づいて、前記レーザビームのある1照
    射において、その照射領域の進行方向前方の前記第3の
    エネルギ密度領域のレーザ光が照射された領域に、当該
    照射以降のいずれかの照射において、前記第1のエネル
    ギ密度領域のレーザ光が照射されるように、前記移動機
    構を駆動する制御手段とを有するレーザアニール装置。
  5. 【請求項5】 前記制御手段が、前記第1〜第3のエネ
    ルギ密度領域の各々の最低エネルギ密度を記憶する記憶
    手段を有し、前記記憶手段に記憶されている前記3つの
    最低エネルギ密度と、前記エネルギ密度分布測定手段に
    より測定されたエネルギ密度分布とに基づいて、前記レ
    ーザビームの照射領域の1照射ごとの移動距離を決定
    し、該移動距離に基づいて前記移動機構を駆動する請求
    項4に記載のレーザアニール装置。
  6. 【請求項6】 前記エネルギ密度分布測定手段によって
    測定されたエネルギ密度分布の、前記レーザビームの照
    射領域の進行方向前方の前記第3のエネルギ密度領域の
    幅をI、前記第2のエネルギ密度領域の幅をMとし、前
    記エネルギ密度分布の中央の前記第1のエネルギ密度領
    域の全幅をDとし、前記レーザビームの照射領域が1照
    射ごとに前記第2の方向へ移動する距離をLとすると
    き、 前記制御手段が、前記エネルギ密度分布の形状がD≧I
    である場合にはL≦M+Dとなり、D<Iである場合に
    はL≦Dとなるように、前記移動機構を駆動する請求項
    4に記載のレーザアニール装置。
  7. 【請求項7】 前記制御手段が、前記エネルギ密度分布
    測定手段によって測定されたエネルギ密度分布の半値幅
    をFWHMとしたとき、L≦0.8×FWHMとなるよ
    うに前記移動機構を駆動する請求項6に記載のレーザア
    ニール装置。
  8. 【請求項8】 前記制御手段が、前記アモルファス半導
    体膜の膜厚を記憶するための膜厚記憶手段を有し、前記
    膜厚記憶手段に記憶されている膜厚に基づいて、前記第
    1〜第3のエネルギ密度領域の各々の最低エネルギ密度
    を決定し、該3つの最低エネルギ密度に基づいて、前記
    レーザビームの1照射ごとの移動距離を決定し、該移動
    距離に基づいて前記移動機構を駆動する請求項4に記載
    のレーザアニール装置。
  9. 【請求項9】 さらに、前記保持台に保持された処理基
    板の表面上に形成されているアモルファス半導体膜の膜
    厚を測定するための膜厚測定手段を有し、 前記制御手段が、前記膜厚測定手段によって測定された
    膜厚に基づいて、前記レーザビームの1照射ごとの移動
    距離を決定し、該移動距離に基づいて前記移動機構を駆
    動する請求項4に記載のレーザアニール装置。
  10. 【請求項10】 前記制御手段が、前記膜厚測定手段に
    よって測定された膜厚に基づいて、前記第1〜第3のエ
    ネルギ密度領域の各々の最低エネルギ密度を決定し、該
    3つの最低エネルギ密度に基づいて、前記レーザビーム
    の1照射ごとの移動距離を決定し、該移動距離に基づい
    て前記移動機構を駆動する請求項9に記載のレーザアニ
    ール装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000111950A (ja) * 1998-10-06 2000-04-21 Toshiba Corp 多結晶シリコンの製造方法
CN102651311A (zh) * 2011-12-20 2012-08-29 京东方科技集团股份有限公司 一种低温多晶硅薄膜的制备方法及低温多晶硅薄膜

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CN102651311A (zh) * 2011-12-20 2012-08-29 京东方科技集团股份有限公司 一种低温多晶硅薄膜的制备方法及低温多晶硅薄膜

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