JPH11250672A - 不揮発性半導体記憶装置 - Google Patents

不揮発性半導体記憶装置

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JPH11250672A
JPH11250672A JP5367898A JP5367898A JPH11250672A JP H11250672 A JPH11250672 A JP H11250672A JP 5367898 A JP5367898 A JP 5367898A JP 5367898 A JP5367898 A JP 5367898A JP H11250672 A JPH11250672 A JP H11250672A
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JP5367898A
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Takuji Yoshida
拓司 吉田
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Oki Electric Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 データ書き換え時間を短縮し、不揮発性メモ
リセルの寿命を延ばす。 【解決手段】 メモリセルアレイ1は、複数の不揮発性
メモリセルを配置したものであり、これらの不揮発性メ
モリセルのデータ消去はブロック単位で実行される。ブ
ロックサイズレジスタ14は、外部から入力されたブロ
ックサイズデータを記憶する。ブロックサイズデータは
1個のブロックのサイズ(不揮発性メモリセルの個数)
を設定するためのデータである。従って、ブロックサイ
ズを外部から所望のサイズに設定することが可能であ
る。アドレスレジスタ8は上記のブロックサイズデータ
に基づいてブロックの大きさを設定し、また外部から入
力されるアドレスデータに基づいて複数のブロックから
消去対象ブロックを指定する内部アドレスデータを生成
する。ローデコーダ2およびカラムデコーダ6は内部ア
ドレスデータに基づいて消去対象ブロックを選択する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、電気的にデータ
の書き換えが可能な不揮発性メモリセルを複数配置した
メモリセルアレイを備えた、フラッシュメモリやEEP
ROM等の不揮発性半導体記憶装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】不揮発性半導体記憶装置(不揮発性半導
体メモリ)においては、バイト単位で、あるいは複数バ
イトからなるブロック単位で、あるいはチップ(メモリ
セルアレイ全体)単位で不揮発性メモリセルのデータを
消去し、またバイト単位で不揮発性メモリセルにデータ
を書き込む。そして、メモリセルアレイ内の不揮発性メ
モリセルのデータを書き換えるには、まず上記のデータ
消去を実行して、同一消去単位内の全ての不揮発性メモ
リセルのデータを消去し、続いて所定の不揮発性メモリ
セルのデータを書き込む。従って、1ビットのデータの
書き換えの場合であっても、同一消去単位内の全ビット
を消去し、そのあと新しいデータを同一消去単位内の全
ビットに書き込む必要があった。また、複数のブロック
内の不揮発性メモリセルを同時に消去できる不揮発性半
導体メモリもある。
【0003】図14は従来の複数ブロックの同時消去
(マルチブロック消去)が可能な不揮発性半導体メモリ
の構成を示すブロック図である。図14の不揮発性半導
体メモリは、メモリセルアレイ1と、ローデコーダ2
と、データ入出力回路5と、カラムデコーダ6と、入出
力回路9と、電圧発生回路10と、コマンドレジスタ1
2と、制御回路101と、アドレスレジスタ102とを
有する。制御回路101には、CLE,ALE,/WE
等の制御信号が外部から入力される。制御回路101
は、上記の制御信号と、外部から入出力回路9に入力さ
れ、コマンドレジスタ12に保持されるコマンドコード
とに基づいて、ローデコーダ2、データ入出力回路5、
カラムデコーダ6、電圧発生回路10と、コマンドレジ
スタ12、およびアドレスレジスタ102の動作を制御
する。アドレスレジスタ102は外部から入出力回路に
入力されるアドレスデータ(外部アドレスデータ)に基
づいて、データ消去が実行されるブロック(消去対象ブ
ロック)、データが書き込まれるバイト、あるいはデー
タが読み出されるバイトを選択するためのアドレスデー
タ(内部アドレスデータ)を生成し、これをローデコー
ダ2およびカラムデコーダ6に与える。ブロックのサイ
ズは、製造時に予め設定されたものである。図14の不
揮発性半導体メモリにおいては、データ消去、データ書
き込み、データ読み出し等の各動作を実行させる前に、
外部からコマンドコードを入力することにより、各動作
がセットアップされる。
【0004】図15は図14の不揮発性半導体メモリに
おけるデータ消去動作(マルチブロック消去動作)のタ
イミングチャートである。図15において、60Hはブ
ロック消去のセットアップコマンドであり、A8 〜A20
は消去対象ブロックを指定する外部アドレスデータ(ブ
ロックアドレスデータ)である。外部から入出力回路9
にブロック消去セットアップコマンド60Hおよびブロ
ックアドレスデータA8 〜A20が入力されると、ブロッ
ク消去セットアップコマンド60Hはコマンドレジスタ
12に、またブロックアドレスデータA8 〜A20はアド
レスレジスタ102にそれぞれ転送される。消去対象ブ
ロックの個数分だけ、セットアップコマンドとブロック
アドレスデータの入力が繰り返される。このあと、ブロ
ック消去実行コマンドD0Hが外部から入力されると、
上記のブロックアドレスデータにより指定された複数の
消去対象ブロック内の全ての不揮発性メモリセルのデー
タが、アドレスレジスタ102、ローデコーダ2、およ
びカラムデコーダ6により同時に消去される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の不揮発性半導体記憶装置においては、マルチブロック
消去ができるようにすると、制御が複雑になるという問
題があり、またブロックのビット容量よりも大きなビッ
ト容量をデータ書き換えの最小単位とする場合には、書
き換えを実行するごとに、ブロックアドレスデータを複
数回入力しなければならず、ブロックアドレスデータの
入力時間が長くなり、単位時間当たりのデータ書き換え
量が少なくなるという問題があった。
【0006】また、制御を簡単にするため、チップ一括
消去を用いると、データ書き換えが不要な不揮発性メモ
リセルに対してもデータ消去およびデータ書き込みが実
施さる。しかし、不揮発性メモリセルはデータ書き換え
ののべ回数が所定回数を越えると劣化するので、チップ
一括消去を用いると不揮発性メモリセルの寿命が短くな
ってしまうという問題があった。
【0007】本発明はこのような従来の問題を解決する
ためになされたものであり、データ書き換え時間を短縮
することができ、不揮発性メモリセルの寿命を延ばすこ
とができる不揮発性半導体記憶装置を提供することを目
的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに本発明の代表的な不揮発性半導体記憶装置は、電気
的にデータの書き換えが可能な複数の不揮発性メモリセ
ルを配置したメモリセルアレイを複数のブロックに分割
し、前記不揮発性メモリセルのデータ消去をブロック単
位で実行する不揮発性半導体記憶装置において、前記ブ
ロックの大きさを設定するためのブロックサイズデータ
を予め記憶しているブロックサイズ記憶手段と、前記ブ
ロックサイズデータに基づいて前記ブロックの大きさを
設定するブロック設定手段とを有することを特徴とする
ものである。
【0009】
【発明の実施の形態】実施の形態1 図1は本発明の実施の形態1の不揮発性半導体メモリの
構成を示すブロック図である。図1の不揮発性半導体メ
モリは、メモリセルアレイ1と、ローデコーダ2と、デ
ータ入出力回路5と、カラムデコーダ6と、アドレスレ
ジスタ8(ブロック設定手段)と、入出力回路9と、高
電圧発生回路10と、コマンドレジスタ12と、制御回
路13と、ブロックサイズレジスタ14(ブロックサイ
ズ記憶手段)とを有する。
【0010】メモリセルアレイ1は、不揮発性メモリセ
ルをアレイ状に複数配置したものである。ローデコーダ
2は、アドレスレジスタ8から入力されるローアドレス
データに基づいて、メモリセルアレイ1上のデータ消去
が実行されるブロック(消去対象ブロック)あるいはデ
ータ書き込みが実行されるメモリセルユニット(書き込
み対象メモリセルユニット)のロー(列)を選択する。
データ入出力回路5は、センスアンプ等を有し、入出力
回路9を介して入力された書き換えデータを格納し、ま
たメモリセルアレイ1から読み出したデータを入出力回
路9に転送する。カラムデコーダ6は、アドレスレジス
タ8から入力されるカラムアドレスデータに基づいて、
メモリセルアレイ1上の消去対象ブロックあるいは書き
込み対象メモリセルユニットのカラム(行)を選択す
る。ローデコーダ2およびカラムデコーダ6は選択手段
を構成する。
【0011】入出力回路9は、外部から入力されたコマ
ンドコードをコマンドレジスタ12に転送し、外部から
入力されたブロックサイズデータをブロックレジスタ1
4に転送し、入力された外部アドレスデータをアドレス
レジスタ8に転送し、外部から入力された書き換えデー
タをデータ入出力回路5に転送し、またデータ入出力回
路5から転送された読み出しデータを外部に出力する。
電圧発生回路10は、外部から供給される電源電圧から
データ消去およびデータ書き込み用の高電圧VPP1
(例えば20[V])およびセンス電圧VPP2(例え
ば2[V]を発生し、これをローデコーダ2およびデー
タ入出力回路5に供給する。コマンドレジスタ12は、
入出力回路9を介して入力された動作コマンドを保持
し、この動作コマンドを制御回路13に与える。
【0012】ブロックサイズレジスタ14は、入出力回
路9を介して入力されたブロックサイズデータを不揮発
に記憶し、このブロックサイズデータをアドレスレジス
タ8に出力する。ブロックサイズデータは、ブロックサ
イズを設定するためのデータである。アドレスレジスタ
8は、入出力回路9を介して外部から入力されたアドレ
スデータ(外部アドレスデータと称する)と、ブロック
サイズレジスタ14から入力されたブロックサイズデー
タとに基づいて、ローアドレスデータおよびカラムアド
レスデータからなる内部アドレスデータを生成し、ロー
アドレスデータをローデコーダ2に転送し、またカラム
アドレスデータをカラムデコーダ6に転送する。制御回
路13は、外部から入力されるBLE(ブロックライン
イネーブル)、CLE(コマンドラインイネーブル)、
ALE(アドレスラインイネーブル)、/WE(ライト
イネーブルバー)、等の制御信号、および外部から入出
力回路9に入力されるコマンドコードに基づいて、ロー
デコーダ2、データ入出力回路5、カラムデコーダ6、
アドレスレジスタ8、入出力回路9、電圧発生回路1
0、コマンドレジスタ12、およびブロックサイズレジ
スタ14を制御する。この制御回路13と入出力回路9
とは、ブロックサイズレジスタ14のブロックサイズデ
ータを外部から入力されたブロックサイズデータに更新
する、すなわち外部から入力されたブロックサイズデー
タをブロックサイズレジスタ14に記憶させる更新手段
を構成する。
【0013】外部アドレスデータは、ここでは21ビッ
トであるものとする。また、ブロックサイズデータも2
1ビットであるものとする。ブロックサイズデータのビ
ットデータをB0 ,B1 …B20と表記し、また外部アド
レスデータのビットデータをA0 ,A1 …A20と表記す
る。なお、ブロックサイズデータは、ブロックサイズの
設定のときに外部から入力されるデータであり、外部ア
ドレスデータはメモリセルアレイ1のデータを書き換え
るとき(データ消去およびデータ書き込みのとき)、お
よびメモリセルアレイ1からデータを読み出すときに外
部から入力されるデータである。
【0014】また、内部アドレスデータは、1ビットの
外部アドレスデータに対し、2ビット生成される。内部
アドレスデータのビットデータをE0 ,E1 …E20,E
B0,EB1 …EB20と表記する。内部アドレスデータ
En (nは0から20までの任意の整数)とEBn と
は、データ消去時にはブロックサイズデータBn および
外部アドレスデータAn に基づいて生成され、またデー
タ書き込み時には外部アドレスデータAn に基づいて生
成される。内部アドレスデータE0 〜E11,EB0 〜E
B11はカラムアドレスデータを構成し、また内部アドレ
スデータE12〜E20,EB12〜EB20はローアドレスデ
ータを構成する。内部アドレスデータEnを外部アドレ
スデータAn と同じデータとし、EBn をAn の反転デ
ータとすれば、メモリセルアレイ1の1個のカラム
(列)と1個のロー(行)が選択され、従って1バイト
のデータ記憶容量を有するメモリセルユニットが1個選
択される。また、ブロックサイズデータBn が論理レベ
ル”0”の場合にEBn をEn の反転データとし、ブロ
ックサイズデータBn が論理レベル”1”の場合に、内
部アドレスデータEn とEBn とを、ともに論理レベ
ル”1”とすれば、複数のカラムまたは/および複数の
ローを同時選択でき、複数のメモリセルユニットを1個
の消去対象ブロックとして同時選択できる。ブロックサ
イズデータB0 〜B11はカラム側のブロックサイズを設
定するためのデータであり、ブロックサイズデータB12
〜B20はロー側のブロックサイズを設定するためのデー
タである。
【0015】図2はメモリセルアレイ1の内部構成を示
すブロック図である。図2において、メモリセルアレイ
1は、カラム方向にP列、ロー方向にQ列配置されたP
×Q(P、Qは任意の自然数)個のメモリセルユニット
MU(0,0)…MU(i,j)…MU(P,Q)を有する。ここ
で、iは0からPまでの任意の整数、jは0からQまで
の任意の整数である。メモリセルユニットMU(i,j)
は、8個の不揮発性メモリセルを備え、1バイトのデー
タ記憶容量を有する。メモリセルアレイ1は、P×Q個
のメモリセルユニットを備え、P×Qバイトのデータ記
憶容量を有する。ここでは、P=212(=4096)、
Q=29(=512)とし、メモリセルアレイ1はおよ
そ2メガバイトのデータ記憶容量を有する。
【0016】メモリセルユニットMU(i,0) 〜MU(i,
Q) には、センスラインSLi と、接地制御ラインGLi
と、8本のビットラインからなるビットライン群BGi
とに接続している。また、メモリセルユニットMU(0,
j) 〜MU(P,j) は、ワードラインWLj に接続してい
る。センスラインSLi およびビットライン群BG0 〜
BGP は、データ入出力回路5およびカラムデコーダ6
に接続している。また、ワードラインWLj はローデコ
ーダ2に接続している。
【0017】図3はメモリセルユニットMU(i,j) の内
部構成を示す回路図である。図3において、メモリセル
ユニットMU(i,j) は、セル選択トランジスタTW0 ,
TW1 …TW7 (TW1 〜TW6 は図示省略)と、不揮
発性メモリトランジスタTM0 ,TM1 …TM7 (TM
1 〜TM6 は図示省略)と、センス選択トランジスタT
Sと、接地選択トランジスタTGとを有する。不揮発性
メモリトランジスタTMk (kは0から7までの任意の
整数)は、フローティングゲートとコントロールゲート
とを有し、フローティングゲートに電荷を注入し、ある
いはフローティングゲートから電荷を引き抜くことによ
り、1ビットのデータを不揮発に記憶するトランジスタ
である。セル選択トランジスタTWk 、センス選択トラ
ンジスタTS、およびは接地選択トランジスタTGは、
nMOSトランジスタである。対となるセル選択トラン
ジスタTWk と不揮発性メモリトランジスタTMk と
は、不揮発性メモリセルを構成する。ビットライン群B
LGi は、8本のビットラインBL0 ,BL1 …BL7
により構成される。
【0018】セル選択トランジスタTW0 〜TM7 およ
びセンス選択トランジスタTSのゲート電極はいずれも
ワードラインWLj に接続されている。セル選択トラン
ジスタTWk のドレイン電極はビットラインBLk に接
続されており、またセル選択トランジスタTWk のソー
ス電極は不揮発性メモリトランジスタTMk のドレイン
電極に接続されている。センス選択トランジスタTSの
ドレイン電極はセンスラインSLi に接続されており、
またセンス選択トランジスタTSのソース電極は不揮発
性メモリトランジスタTM0 〜TM7 のコントロールゲ
ート電極に接続されている。接地選択トランジスタTG
のゲート電極は接地制御ラインGLi に接続されてお
り、ドレイン電極は不揮発性メモリトランジスタTM0
〜TM7のソース電極に接続されており、またソース電
極は接地電源GNDされている。
【0019】図4は図3の不揮発性メモリトランジスタ
TMk の動作を説明するための図である。図4におい
て、不揮発性メモリトランジスタTM(図3のTMk )
は、フローティングゲート71と、センス選択トランジ
スタ(図3のTS、図4では図示省略)を介してセンス
ラインSL(図3のSLi )に接続されるコントロール
ゲート72と、セル選択トランジスタTW(図3のTW
k )のソース電極63に接続されるドレイン電極73
と、接地選択トランジスタTGのドレイン電極64に接
続されるソース電極74とを有する。セル選択トランジ
スタTWのゲート電極はワードラインWL(図3のWL
j )に接続され、ドレイン電極はビットラインBL(図
3のBLk )に接続されている。接地選択トランジスタ
TGのゲート電極は接地制御ラインGL(図3のGLi
)に接続され、ソース電極は接地電源GNDに接続さ
れている。
【0020】不揮発性メモリトランジスタTMは、フロ
ーティングゲート71に電荷を注入し、あるいはフロー
ティングゲート71から電荷を引き抜くことにより、1
ビットのデータを不揮発に記憶するトランジスタであ
り、電気的に記憶データの書き換えが可能なトランジス
タである。不揮発性メモリトランジスタTMにおいて、
フローティングゲート71に電荷を注入することを「デ
ータを消去する」と称し、フローティングゲート71か
ら電荷を引き抜くことを「データを書き込む」と称す
る。
【0021】不揮発性メモリトランジスタTMのデータ
を消去するときには、コントロールゲート72に高電圧
(例えば20[V])を印加し、ドレイン電極73およ
びソース電極74を0[V](GNDレベル)にする。
これにより、不揮発性メモリトランジスタTMのソース
およびドレインからフローティングゲート71に電荷が
注入される。上記データの消去を実施するには、センス
ラインSLに上記の高電圧を印加し、ワードラインWL
および接地制御ラインGLを例えば20[V]としてセ
ル選択トランジスタTWおよび接地選択トランジスタT
GをONさせ、ビットラインBLを0[V]にすれば良
い。
【0022】また、不揮発性メモリトランジスタTMに
データを書き込むときには、コントロールゲート72を
0[V]とし、ドレイン電極73に高電圧(例えば20
[V])を印加し、ソース電極74を開放する。これに
より、フローティングゲート71からドレインに電荷が
引き抜かれる。上記データの書き込みを実施するには、
センスラインSLを0[V]とし、ワードラインWLを
例えば20[V]としてセル選択トランジスタTWをO
Nさせ、ビットラインBLに上記の高電圧を印加し、接
地制御ラインGLを0[V]として接地選択トランジス
タTGをOFFさせれば良い。
【0023】不揮発性メモリトランジスタTMは、ソー
ス電極74が0[V]であるときに、コントロールゲー
ト72に印加される電圧がしきい値電圧以上であればO
Nし、しきい値電圧以下であればOFFする。不揮発性
メモリトランジスタTMにおいては、データが書き込ま
れたときのしきい値電圧Vtwは、データが消去されたと
きのしきい値電圧Vteに比べて低くなるため、このしき
い値電圧の違いを利用して記憶されているデータを読み
出す。すなわち、コントロールゲート72に上記のしき
い値電圧VtwとVteの間の電圧(センス電圧と称する)
を印加し、このとき不揮発性メモリトランジスタTMが
ONであるかOFFであるかを検出することにより、記
憶されているデータを読み出す。上記データの読み出し
を実施するにはセンスラインSLにセンス電圧、例えば
2[V]を印加し、ワードラインWLおよび接地制御ラ
インGLを例えば20[V]としてセル選択トランジス
タTWおよび接地選択トランジスタTGをONさせ、ビ
ットラインBLを、例えばプルアップ抵抗を介して正電
源に接続し、このとき、ビットラインBLの電位レベル
がGNDレベルであるか正電源レベルであるかを検出す
れば良い。ビットラインBLがGNDレベルであれば、
不揮発性メモリトランジスタTMはONしており、従っ
てデータが書き込まれている。また、ビットラインBL
が正電源レベルであれば、不揮発性メモリトランジスタ
TMはOFFしており、従ってデータが消去されてい
る。
【0024】図5はブロックサイズレジスタ14および
アドレスレジスタ8の内部構成および接続関係を示すブ
ロック図である。図5において、ブロックサイズレジス
タ14は、21個のブロックサイズビットレジスタBS
0 〜BS20により構成される。ブロックサイズビットレ
ジスタBSn (nは0から21までの任意の整数)は、
入出力回路9から入力されたブロックサイズビットデー
タBn をそれぞれ不揮発に記憶する。また、アドレスレ
ジスタ8は、21個のアドレスビットレジスタAR0 〜
AR20により構成される。アドレスビットレジスタAR
n は、消去動作時に、入出力回路9から入力された外部
アドレスデータAn とブロックサイズレジスタ14から
入力されたブロックサイズデータBn とに基づいて内部
アドレスデータEn ,EBn を生成し、またデータ書き
込み動作時に、外部アドレスデータAn のみに基づいて
内部アドレスデータEn ,EBn を生成する。ブロック
サイズビットレジスタBS0 〜BS20の内部構成は同一
であり、またアドレスビットレジスタAR0 〜AR20の
内部構成も同一である。
【0025】ブロックサイズビットレジスタBSn (n
は0から20までの任意の整数)は、ブロックサイズの
設定動作時に入力されたブロックサイズデータBn を不
揮発に記憶し、このブロックサイズデータBn をデータ
消去動作時にアドレスビットレジスタARn に出力す
る。また、アドレスビットレジスタARn はブロックサ
イズデータBn と外部アドレスデータAn から内部アド
レスデータEn およびEBn を生成する。アドレスビッ
トレジスタAR0 〜AR11は、カラムアドレスデータを
生成するものであり、内部アドレスデータE0 〜E11,
EB0 〜EB11はカラムデコーダ6に出力される。ま
た、アドレスビットレジスタAR12〜AR20は、ローア
ドレスデータを生成するものであり、内部アドレスデー
タE12〜E20,EB12〜EB20はローデコーダ2に出力
される。
【0026】図6はブロックサイズレジスタ14のブロ
ックサイズビットレジスタBSn の内部構成を示す回路
図である。ブロックサイズビットレジスタBSn は、N
ORゲート101,102と、NANDゲート103,
119と、インバータ104,105,106,11
7,118,120と、ブロックサイズバッファ107
と、pMOSトランジスタ108,109,113,1
14と、nMOSトランジスタ110,111,11
5、116と、不揮発性メモリセルトランジスタ112
とを有する。ブロックサイズバッファ107の入力端子
には、入出力回路9からブロックサイズデータBn が入
力され、ラッチ制御端子には制御回路13から制御信号
/WEが入力される。ブロックサイズバッファ107は
制御信号/WEの立ち下がりでブロックサイズデータB
n をラッチし、これを一時的に保持する。
【0027】NORゲート101の第1入力端子にはブ
ロックサイズバッファ107からブロックサイズデータ
Bn が入力され、またNORゲート101の第2入力端
子には制御回路13からの内部信号SETBが入力され
る。また、インバータ104の入力端子はNORゲート
101の出力端子に接続され、インバータ104の出力
端子はノードAに接続され、またインバータ104の電
源端子には高電圧VPP1が印加される。高電圧VPP
1は、例えば20[V]である。また、NANDゲート
119の第1入力端子はノードAに接続され、NAND
ゲート119の第2入力端子には制御回路13からの内
部信号SETが入力され、NANDゲート119の出力
端子インバータは120の入力端子に接続されている。
また、NORゲート102の第1入力端子はインバータ
120の出力端子に接続され、NORゲート102の第
2入力端子には制御回路13からの内部信号ENが入力
され、またNORゲート102の出力端子はインバータ
105の入力端子に接続されている。
【0028】nMOS115のゲート電極には内部信号
SETが入力され、nMOS115のドレイン電極はノ
ードAに接続され、nMOS115のソース電極はノー
ドCに接続されている。また、pMOS113のゲート
電極には制御回路13からの内部信号SETBが入力さ
れ、pMOS113のソース電極はノードAに接続さ
れ、pMOS113のドレイン電極はノードCに接続さ
れている。また、nMOS116のゲート電極には制御
回路13からの内部信号ENが入力され、nMOS11
6のドレイン電極にはセンス電圧VPP2が印加され、
nMOS116のソース電極はノードCに接続されてい
る。また、pMOS114のゲート電極には制御回路1
3からの内部信号ENBが入力され、pMOS114の
ソース電極にはセンス電圧VPP2が印加され、pMO
S114のドレイン電極はノードCに接続されている。
センス電圧VPP2は、例えば2[V]である。
【0029】pMOS108のゲート電極はノードAに
接続され、ソース電極には電源電圧VPP1が印加さ
れ、ドレイン電極はノードBに接続されている。また、
nMOS110のゲート電極はインバータ105の出力
端子に接続され、ソース電極は接地電源GNDに接続さ
れている。また、不揮発性メモリトランジスタ112の
コントロールゲート電極はノードCに接続され、ソース
電極はnMOS110のドレイン電極に接続され、ドレ
イン電極はノードBに接続されている。不揮発性メモリ
トランジスタ112は、図4に示す不揮発性メモリトラ
ンジスタTMと同様の機能を有するものである。
【0030】NANDゲート103の第1入力端子には
ブロックサイズバッファ107からブロックサイズデー
タBn が入力され、NANDゲート103の第2入力端
子には内部信号SETが入力され、NANDゲート10
3の第3入力端子には内部信号ENBが入力されまたN
ANDゲート103の出力端子はインバータ106の入
力端子に接続されている。また、pMOS109のゲー
ト電極には内部信号ENBが入力され、pMOS109
のソース電極は正電源VCC(例えば5[V])に接続
され、ドレイン電極はノードBに接続されている。ま
た、nMOS111のゲート電極は、インバータ106
の出力端子に接続され、ソース電極は接地電源GNDに
接続され、ドレイン電極はノードBに接続されている。
また、インバータ117および118は直列接続されて
おり、インバータ117の入力端子はノードBに接続さ
れ、インバータ118の出力端子はブロックサイズデー
タBn の出力端子となる。
【0031】図7はアドレスレジスタ8のアドレスビッ
トレジスタARn の内部構成を示す回路図である。アド
レスビットレジスタARn は、ANDゲート201,2
05,206と、アドレスバッファ202と、ORゲー
ト203,204と、インバータ207とを有する。
【0032】ANDゲート201の第1入力端子にはブ
ロックサイズビットレジスタBSnからブロックサイズ
データBn が入力され、またANDゲート201の第2
入力端子には制御回路13からの内部信号EENが入力
される。また、アドレスバッファ202の入力端子に
は、入出力回路9から外部アドレスビットデータAn が
入力され、ラッチ制御端子には制御回路13から制御信
号/WEが入力される。アドレスバッファ202は制御
信号/WEの立ち下がりで外部アドレスデータAn をラ
ッチし、これを一時的に保持する。
【0033】ORゲート203の第1入力端子はAND
ゲート201の出力端子に接続され、第2入力端子はア
ドレスバッファ202の出力端子に接続されている。ま
た、ANDゲート205の第1入力端子はORゲート2
03の出力端子に接続され、ANDゲート205の第2
入力端子には制御回路13からの内部信号IWEが入力
され、ANDゲート205の出力端子は内部アドレスデ
ータEn の出力端子となる。
【0034】また、ORゲート204の第1入力端子は
ANDゲート201の出力端子に接続され、第2入力端
子はインバータ207を介してアドレスバッファ202
の出力端子に接続されている。また、ANDゲート20
6の第1入力端子はORゲート204の出力端子に接続
され、ANDゲート206の第2入力端子には制御回路
13からの内部信号IWEが入力され、ANDゲート2
05の出力端子は内部アドレスデータEBn の出力端子
となる。
【0035】図1に示すローデコーダ2は、メモリセル
アレイ1のロー数Q(ここではQ=29)と同数の第1
ないし第Qの図示しない論理ゲート(ここではANDゲ
ートとする)を備えている。それぞれのANDゲートは
9個の入力端子を有する。第1の入力端子はローアドレ
スデータE12の出力ライン(図7のANDゲート205
の出力端子)またはEB12の出力ライン(図7のAND
ゲート206の出力端子)のいずれかに接続されてい
る。同様に、第2の入力端子はローアドレスデータE13
の出力ラインまたはEB13の出力ラインのいずれかに接
続され、第9の入力端子はローアドレスデータE20の出
力ラインまたはEB20の出力ラインのいずれかに接続さ
れる。Q個のANDゲートの入力端子は、アドレスレジ
スタ8からの内部アドレスデータ出力ラインに互いに排
他的に接続されている。例えば、第1のANDゲートで
は、第1ないし第9の入力端子はE12〜E20の出力ライ
ンに接続され、また第2のANDゲートでは、第1の入
力端子はEB12の出力ラインに接続され、第2ないし第
9の入力端子はE13〜E20の出力ラインに接続され、ま
た第QのANDゲートでは、第1ないし第9の入力端子
はEB12〜EB20の出力ラインに接続される。第jのA
NDゲートの出力端子はワードラインWLj (図2参
照)に対応し、第jのANDゲートは、メモリセルアレ
イ1の第jのローを選択するためのものである。
【0036】上記のローデコーダ2と同様に、カラムデ
コーダ6は、メモリセルアレイ1のカラム数P(ここで
はP=212)と同数の第1ないし第Pの図示しない論理
ゲート(ここではANDゲートとする)を備えている。
それぞれのANDゲートは12個の入力端子を有する。
P個のANDゲートの入力端子は、アドレスレジスタ8
からのカラムアドレスデータE0 〜E11,EB0 〜EB
11の出力ラインに互いに排他的に接続されている。第i
のANDゲートの出力端子はビットライン群BLGi
(図2参照)に対応し、第iのANDゲートは、メモリ
セルアレイ1の第iのカラムを選択するためのものであ
る。
【0037】次に、図1の不揮発性半導体メモリの動作
を説明する。図1の不揮発性半導体メモリの動作として
は、ブロックサイズ設定動作、データ書き換え動作(デ
ータ消去動作およびデータ書き込み動作)、およびデー
タ読み出し動作がある。ブロックサイズ設定セットアッ
プコマンド、データ書き換えセットアップコマンド(デ
ータ消去セットアップコマンド、データ書き込みセット
アップコマンド)等のコマンドコードを外部から入力す
ることにより、図1の不揮発性半導体メモリにおいてそ
れぞれの動作がセットアップされ、次に外部から動作実
行コマンドを入力することにより、それぞれの動作が実
行される。それぞれの動作のセットアップは、コマンド
コードがコマンドレジスタ12に格納され、制御回路1
3がこのコマンドコードを認識することにより開始され
る。ここでは、ブロックサイズ設定動作およびデータ書
き換え動作について説明する。なお、データ書き込み動
作およびデータ読み出し動作は、従来の不揮発性半導体
メモリと同様であるので、データ書き込み動作のみ簡単
に説明することとし、データ読み出し動作の説明は省略
する。
【0038】まず、ブロックサイズ設定動作について説
明する。図8は図1に示す不揮発性半導体メモリにおけ
るブロックサイズ設定動作のタイミングチャートであ
る。図8において、66Hは外部から入出力回路9を介
してコマンドレジスタ12に入力されるブロックサイズ
設定セットアップコマンドである。また、D1Hはブロ
ックサイズ設定実行コマンドである。図8に示すよう
に、外部から制御回路13に入力される制御信号CLE
がローレベル(”L”レベル)からハイレベル(”H”
レベル)になるとともに、ブロックサイズ設定セットア
ップコマンド66Hが入出力回路9に入力される。制御
回路13は、制御信号CLEが”H”レベルになると、
入出力回路9およびコマンドレジスタ12を制御し、入
出力回路9に入力されたコマンドコード(ブロックサイ
ズ設定セットアップコマンド66H)をコマンドレジス
タ12に格納させる。コマンドコードは、制御信号CL
Eが”H”レベルの期間において、外部から入力される
制御信号/WEの立ち上がりでコマンドレジスタ12に
格納される。
【0039】次に制御信号CLEが”L”レベルに戻
り、外部から制御回路13に入力される制御信号BLE
が”H”レベルになるとともに、入出力回路9にブロッ
クサイズデータB0 〜B7 ,B8 〜B15,B16〜B20が
順次入力される。制御回路13は、コマンドレジスタ1
2に格納されたコマンドコードがブロックサイズ設定セ
ットアップコマンド66Hであることを認識すると、入
出力回路9およびブロックサイズレジスタ14を制御
し、入出力回路9に入力されたブロックサイズデータを
ブロックサイズレジスタ14のブロックサイズビットレ
ジスタBS0 〜BS20(図5参照)のブロックサイズバ
ッファ107(図6参照)にそれぞれ格納させる。ブロ
ックサイズデータは、制御信号BLEが”H”レベルの
期間において、制御信号/WEの立ち上がりでブロック
サイズ14のブロックサイズバッファ107にそれぞれ
格納される。このとき制御回路13は、ブロックサイズ
データB0 〜B7 が入力されている期間では制御信号/
WEをブロックサイズビットレジスタBS0 〜BS7 に
与え、B8 〜B15が入力されている期間では制御信号/
WEをBS8 〜BS15に与え、またB16〜B20が入力さ
れている期間では制御信号/WEをBS16〜BS20に与
える。
【0040】次に制御信号BLEが”L”レベルに戻
り、制御信号CLEが”H”レベルになるとともに、入
出力回路9にブロックサイズ設定実行コマンドD1Hが
入力される。このブロックサイズ設定実行コマンドD1
Hは、制御信号/Wの立ち上がりでコマンドレジスタ1
2に格納される。制御回路13は、ブロックサイズ設定
実行コマンドD1Hを認識すると、ブロックサイズレジ
スタ14のブロックサイズビットレジスタBSn を内部
信号SET,SETB,EN,ENBにより制御し、ブ
ロックサイズデータBn をブロックサイズビットレジス
タBSn に不揮発に記憶させる。
【0041】以下に、上記のブロックサイズ設定の実行
におけるブロックサイズビットレジスタBSn の動作を
図6を用いて説明する。ブロックサイズデータBn をブ
ロックサイズビットレジスタBSn に不揮発に記憶させ
るときには、制御回路13は、内部信号SETを”L”
レベル(GNDレベル)から”H”レベル(VCCレベ
ル)に変化させ、内部信号SETBを”H”レベルか
ら”L”レベルに変化させる。なお、内部信号ENは”
L”レベルのまま変化させず、内部信号ENBは”H”
レベルのまま変化させない。
【0042】内部信号SETBが”L”レベルなので、
NORゲート101の出力、従ってノードAの電位レベ
ルは、入力されるブロックサイズデータBn のレベルに
より決定される。Bn が”H”レベルの場合は、NOR
ゲート101の出力は”L”レベルとなり、インバータ
104の出力はVPP1レベル(20[V])となるの
で、ノードAはVPP1レベルとなる。従って、pMO
S108はOFFする。一方、Bn が”L”レベルの場
合は、NORゲート101の出力は”H”レベルとな
り、インバータ104の出力はGNDレベル(0
[V])となるので、ノードAはGNDレベルとなる。
従って、pMOS108はONする。
【0043】また、内部信号SETが”H”レベル、内
部信号ENが”L”レベルなので、NAD119の出
力、従ってNORゲート102の出力、従ってnMOS
110のゲート電極の電位レベル(インバータ105の
出力レベル)は、ノードAのレベルにより決定される。
ノードAがVPP1レベル(このときBn は”H”レベ
ル)の場合には、NAND119の出力およびNORゲ
ート102の出力は”H”レベルとなり、インバータ1
05の出力は”L”レベルとなるので、nMOS110
はOFFし、これにより不揮発性メモリトランジスタ1
12のソース電極は開放となる。一方、ノードAがGN
Dレベル(このときBn は”L”レベル)の場合には、
NAND119の出力およびNORゲート102の出力
は”L”レベルとなり、インバータ105の出力は”
H”レベルとなるので、nMOS110はONし、これ
により不揮発性トランジスタ112のソース電極はGN
Dレベルとなる。
【0044】また、内部信号SETが”H”レベル、S
ETBが”L”レベルなので、pMOS113およびn
MOS115はONする。また、内部信号ENが”L”
レベル、内部信号ENBが”H”レベルなので、pMO
S114およびnMOS116はOFFする。従って、
ノードCはノードAに接続され、ノードCに接続された
不揮発性メモリトランジスタ112のコントロールゲー
ト電極の電位レベルは、ノードAのレベルと等しくな
る。ビットデータBn が”H”レベルの場合には、上述
したようにノードAはVPP1レベルとなるので、不揮
発性メモリトランジスタ112のコントロールゲート電
極もVPP1レベルとなる。一方、ビットデータBn
が”L”レベルの場合には、上述したようにノードAは
GNDレベルとなるので、セルトランジスタ112のコ
ントロールゲート電極もGNDレベルとなる。
【0045】また、内部信号SETおよびENBがとも
に”H”レベルなので、NANDゲート103の出力、
従ってnMOS111のゲート電極の電位レベル(イン
バータ106の出力レベル)は、Bn のレベルにより決
定される。また、内部信号ENBが”H”レベルなの
で、pMOS109は、ビットデータBn のレベルに関
わらず、常にOFFしている。Bn が”H”レベルの場
合は、NANDゲート103の出力は”L”レベルとな
り、インバータ106の出力は”H”レベルとなるの
で、nMOS111はONする。また、上述したよう
に、ノードAはVPP1レベルなのでpMOS108は
OFFである。pMOS108および109がOFF、
nMOS111がONなので、ノードB、従って不揮発
性メモリトランジスタ112のドレイン電極はGNDレ
ベルとなる。一方、ビットデータBn が”L”レベルの
場合は、NANDゲート103の出力は”H”レベルと
なり、インバータ106の出力は”L”レベルとなるの
で、nMOS111はOFFする。また、上述したよう
に、ノードAはGNDレベルなのでpMOS108はO
Nである。pMOS108がON、pMOS109およ
びnMOS110がOFFなので、ノードB、従って不
揮発性メモリトランジスタ112のドレイン電極はVP
P1レベルとなる。
【0046】このように、ブロックサイズ設定動作時に
おいて、入力されたブロックサイズデータBn が”H”
レベルの場合には、不揮発性メモリトランジスタ112
のソース電極およびドレイン電極はGNDレベル(0
[V])、コントロールゲート電極はVPP1レベル
(20[V])となるので、不揮発性メモリトランジス
タ112のデータが消去され、すなわち不揮発性メモリ
トランジスタ112のフローティングゲートに電荷が注
入され、不揮発性メモリトランジスタ112のしきい値
電圧はデータ消去時のしきい値Vteとなる。
【0047】また、入力されたブロックサイズデータB
n が”L”レベルの場合には、不揮発性メモリトランジ
スタ112のソース電極が開放、コントロールゲート電
極がGNDレベル(0[V])、ドレイン電極がVPP
1レベル(20[V])となるので、不揮発性メモリト
ランジスタ112にデータが書き込まれ、すなわち不揮
発性メモリトランジスタ112のフローティングゲート
から電子が引き抜かれ、不揮発性メモリトランジスタ1
12のしきい値電圧はデータ書き込み時のしきい値Vtw
(<Vte)となる。以上により、ブロックサイズ設定動
作を終了し、ブロックサイズレジスタ14のブロックサ
イズビットレジスタBSn にブロックサイズデータBn
が不揮発に記憶される。
【0048】次に、データ書き換え動作(データ消去動
作およびデータ書き込み動作)を説明する。メモリセル
アレイ1のデータを書き換えるには、まず消去対象ブロ
ック内の全ての不揮発性メモリセルのデータを消去し
(ブロック消去動作)、次に外部から入力された書き換
えデータに応じて所定のメモリセルにデータを書き込
む。例えば、論理レベル”1”の書き換えデータとデー
タ消去された不揮発性メモリセルとを対応させ、論理レ
ベル”0”の書き換えデータに対応する不揮発性メモリ
セルにデータを書き込む。
【0049】まず、データ消去動作(ブロック消去動
作)を説明する。図9は図1に示す不揮発性半導体メモ
リにおけるデータ消去動作のタイミングチャートであ
る。図9において、60Hは外部から入出力回路9を介
してコマンドレジスタ12に入力されるブロック消去の
セットアップコマンドである。また、D0Hはブロック
消去の実行コマンドである。図9に示すように、制御信
号CLEが”H”レベルになるとともに、ブロック消去
セットアップコマンド60Hが入出力回路9に入力され
る。制御回路13は、制御信号CLEが”H”レベルに
なると、入出力回路9およびコマンドレジスタ12を制
御し、入出力回路9に入力されたブロック消去セットア
ップコマンド60Hを制御信号/WEの立ち上がりでコ
マンドレジスタ12に格納させる。
【0050】次に制御信号CLEが”L”レベルに戻
り、外部から制御回路13に入力される制御信号ALE
が”H”レベルになるとともに、入出力回路9に外部ア
ドレスデータA0 〜A7 ,A8 〜A15,A16〜A20が順
次入力される。制御回路13は、コマンドレジスタ12
に格納されたブロック消去セットアップコマンド60H
を認識すると、入出力回路9およびアドレスレジスタ8
を制御し、入出力回路9に入力された外部アドレスデー
タを制御信号/WEの立ち上がりでアドレスレジスタ8
のアドレスビットレジスタAR0 〜AR20(図5参照)
のアドレスバッファ202(図7参照)にそれぞれ格納
させる。このとき制御回路13は、外部アドレスデータ
A0 〜A7 が入力されている期間では制御信号/WEを
アドレスビットレジスタAR0 〜AR7 に与え、A8 〜
A15が入力されている期間では制御信号/WEをAR8
〜AR15に与え、またA16〜A20が入力されている期間
では制御信号/WEをAR16〜AR20に与える。
【0051】次に制御信号ALEが”L”レベルに戻
り、制御信号CLEが”H”レベルになるとともに、入
出力回路9にブロック消去実行コマンドD0Hが入力さ
れる。このブロック消去実行コマンドD0Hは、制御信
号/Wの立ち上がりでコマンドレジスタ12に格納され
る。制御回路13は、ブロック消去実行コマンドD0H
を認識すると、ブロックサイズレジスタ14のブロック
サイズビットレジスタBSn を内部信号SET,SET
B,EN,ENBにより制御し、ブロックサイズデータ
Bn をアドレスレジスタ8のアドレスビットレジスタA
Rn に出力させるとともに、アドレスビットレジスタA
Rn を内部信号EEN,ENにより制御し、内部アドレ
スデータEn およびEBn を生成させる。
【0052】以下に、上記のブロック消去の実行におけ
るブロックサイズビットレジスタBSn およびアドレス
ビットレジスタARn の動作を図6、図7を用いて説明
する。図6のブロックサイズビットレジスタBSn から
ブロックサイズデータBn を出力させるときには、制御
回路13は、内部信号ENを”L”レベルから”H”レ
ベルに変化させ、内部信号ENBを”H”レベルから”
L”レベルに変化させる。なお、内部信号SETは”
L”レベルのまま変化させず、内部信号SETBは”
H”レベルのまま変化させない。
【0053】図6において、内部信号SETBが”H”
レベルなので、NORゲート101の出力は”L”レベ
ル、ノードAはVPP1レベルとなり、pMOSトラン
ジスタ18はOFFしている。また、内部信号ENが”
H”レベルなので、NORゲート102の出力が”L”
レベル、インバータ105の出力が”H”レベルとな
り、nMOSトランジスタ110はONしている。従っ
て、不揮発性メモリトランジスタ112のソース電極は
GNDレベルとなる。
【0054】また、内部信号SETが”L”レベル、S
ETBが”H”レベルなので、pMOS113およびn
MOS115はOFFする。また、内部信号ENが”
H”レベル、内部信号ENBが”L”レベルなので、p
MOS114およびnMOS116はONする。従っ
て、ノードCに接続する不揮発性メモリトランジスタ1
12のコントロールゲート電極には、センス電圧VPP
2(例えば2[V])が印加される。
【0055】また、内部信号SETおよびENBがとも
に”L”レベルになので、NANDゲート103の出力
は”H”レベルとなり、インバータ106の出力は”
L”レベルとなるので、nMOS111はOFFしてい
る。またpMOSトランジスタ109はONしており、
不揮発性メモリトランジスタ112に対する負荷トラン
ジスタ(プルアップトランジスタ)となる。
【0056】このようにブロックサイズデータBn の出
力時においては、不揮発性メモリトランジスタ112の
ソース電極はGNDレベル(0[V])となり、コント
ロールゲート電極はセンス電圧VPP2レベル(2
[V])となる。不揮発性メモリトランジスタ112に
は、上記ブロックサイズ設定動作において、入力された
ブロックサイズデータBn が記憶されている。上記ブロ
ックサイズ設定動作のときに、”H”レベルのBn を記
憶した不揮発性メモリトランジスタ112のしきい値電
圧は、センス電圧VPP2よりも大きいVteとなってい
る。また、上記ブロックサイズ設定動作のときに、”
L”レベルのBn を記憶した不揮発性メモリトランジス
タ112のしきい値電圧は、センス電圧VPP2よりも
小さいVtwとなっている。従って、ブロックサイズ設定
動作時に”H”レベルのBn を記憶した不揮発性メモリ
トランジスタ112は、ブロックサイズデータの出力時
にOFFし、またブロックサイズ設定動作時に”L”レ
ベルのBn を記憶した不揮発性メモリトランジスタ11
2は、ブロックサイズデータの出力時にONする。
【0057】ノードBの電位は不揮発性メモリトランジ
スタ112がOFFであるかONであるかにより決定さ
れる。不揮発性メモリトランジスタ112がOFFの場
合は、ノードBは”H”レベルとなり、インバータ11
8が出力するブロックサイズデータBn は”L”レベル
となる。また、不揮発性メモリトランジスタ112がO
Nの場合は、ノードBは”L”レベルとなり、インバー
タ118が出力するブロックサイズデータBn は”H”
レベルとなる。
【0058】なお、図6に示すブロックサイズレジスタ
BSn は、内部信号SETおよびENがともに”L”レ
ベルであり、内部信号SETBおよびENBがともに”
H”レベルのときには、出力停止となり、インバータ1
18の出力端子は、不揮発性メモリトランジスタ112
のしきい値電圧に関わらず”L”レベルとなる。
【0059】図7のアドレスビットレジスタARn によ
りブロック消去のための内部アドレスデータEn および
EBn を生成させるときには、制御回路13は、内部信
号EENおよびENをともに”L”レベルから”H”レ
ベルに変化させる。図7において、ブロックサイズビッ
トレジスタBSn から出力されたブロックサイズデータ
Bn は、アドレスビットレジスタARn のANDゲート
201に入力される。このとき、アドレスバッファ20
2には、既に外部アドレスデータAn が格納されてお
り、アドレスバッファ202は外部アドレスデータAn
をORゲート203およびインバータ207に出力して
いる。
【0060】内部信号EENが”H”レベルなので、A
NDゲート201の出力レベルは、入力されるブロック
サイズデータBn のレベルにより決定される。Bn が”
H”レベルの場合は、ANDゲート201の出力は”
H”レベルとなり、またBn が”L”レベルの場合は、
ANDゲート201の出力は”L”レベルとなる。
【0061】また、ORゲート203の出力レベルは、
ANDゲート201の出力が”H”レベルであれば、外
部アドレスデータAn に関わらず”H”レベルとなり、
またANDゲート201の出力が”L”レベルであれ
ば、外部アドレスデータAn と同じになる。また、OR
ゲート204の出力レベルは、ANDゲート201の出
力が”H”レベルであれば、外部アドレスデータAn に
関わらず”H”レベルとなり、またANDゲート201
の出力が”L”レベルであれば、インバータ207によ
り外部アドレスデータAn の反転レベルとなる。
【0062】また、内部信号ENが”H”レベルなの
で、ANDゲート205はORゲート203の出力レベ
ルを内部アドレスデータEn として出力し、またAND
ゲート206はORゲート204の出力レベルを内部ア
ドレスデータEBn として出力する。
【0063】このように、アドレスビットレジスタAR
n は、ブロック消去動作においては、ブロックサイズデ
ータBn が”L”レベルの場合には、外部アドレスデー
タAn と同じレベルの内部アドレスデータEn 、および
外部アドレスデータAn の反転レベルの内部アドレスデ
ータEBn を出力する。また、アドレスビットレジスタ
ARn は、ブロックサイズデータBn が”H”レベルの
場合には、外部アドレスデータAn のレベルに関わら
ず、”H”レベルの内部アドレスデータEn およびEB
n を出力する。内部アドレスデータE0 〜E11,EB0
〜EB11はメモリセルアレイ1のカラム側を選択するた
めのカラムアドレスデータとしてカラムデコーダ6に転
送され、また内部アドレスデータE12〜E20,EB12〜
EB20はメモリセルアレイ1のロー側を選択するための
ローアドレスデータとしてローデコーダ2に転送され
る。
【0064】ローデコーダ2に入力される同じ添え字の
カラムアドレスデータEとEBからなる9個のビットペ
アにおいて、EBがEの反転データであるものを排他的
ビットペア、EおよびEBがともに論理レベル”1”
(ここでは”H”レベル)であるものを非排他的ビット
ペアと称するもとすると、ローデコーダ2は、入力され
たビットペアが全て排他的ビットペアである場合には、
メモリセルアレイ1のQ個のロー(行)から、ローアド
レスデータに対応する1個のロー(行)を選択する。こ
れにより、データ消去動作においてメモリセルアレイ1
はロー側でQ分割されることとなり、ブロックのロー側
サイズは1行となる、また、9個のビットペアの中に非
排他的ビットペアが1個ある場合には、ローアドレスデ
ータに対応する2個のロー(行)を同時選択する。これ
により、メモリセルアレイ1はロー側でQ/2分割され
ることとなり、ブロックのロー側サイズは2行となる。
同様に、9個のビットデータペアが全て非排他的ビット
ペアである場合には、メモリセルアレイ1のQ個のロー
(行)を全て同時選択する。これにより、メモリセルア
レイ1はロー側では分割されず、ブロックのロー側サイ
ズはQ行となる。
【0065】すなわち、ローデコーダ2に入力されるロ
ーアドレスデータの中にy個の非排他的ビットペアがあ
る場合には、メモリセルアレイ1はロー側でQ/2
y(=2( 9-y))分割され、ブロックのロー側サイズは2
y行となる。また、ローデコーダ2と同様に、カラムデ
コーダ6に入力されるカラムアドレスデータの21個の
ビットペアの中にx個の非排他的ビットペアがある場合
には、カラムデコーダ6はメモリセルアレイ1のP個の
カラム(列)から、カラムアドレスデータに対応する2
x個の列を同時選択し、これによりメモリセルアレイ1
はカラム側でP/2x(=2(12-x))分割され、ブロッ
クのカラム側サイズは2x列となる。従って、カラムア
ドレスデータおよびローアドレスデータにおける非排他
的ビットペアの個数がそれぞれx個、y個である場合に
は、メモリセルアレイ1は(P×Q)/2(x+y)分割さ
れ、ブロックのサイズは、2y行、2x列の2(x+y)個の
メモリセルユニットMU(図2参照)となり、従って2
(x+y)バイトとなる。ローアドレスデータおよびカラム
アドレスデータにおける非排他的ビットペアの個数は、
ブロックサイズレジスタ14がアドレスレジスタ8に出
力するブロックサイズデータにおける論理レベル”1”
(”H”レベル)のビット個数により決まる。
【0066】カラムデコーダ6は、入力されたカラムア
ドレスデータE0 〜E11,EB0 〜EB11に基づいて選
択した2y個のカラム(列)に対応するビットライン群
BLG、センスラインSL、接地制御ラインGL(それ
ぞれ図2および図3参照)に対し、ビットライン群BL
GのビットラインBL0 〜BL7 (図3参照)を接地電
源GNDに接続し、センスラインSLおよび接地制御ラ
インGLに高電圧VPP1(20[V])を印加する。
また、ローデコーダ2は、入力されたローアドレスデー
タE12〜E20,EB12〜EB20に基づいて選択した2x
個のロー(行)に対応するワードラインWL(図2およ
び図3参照)に高電圧VPP1(20[V])を印加す
る。これにより、内部アドレスデータE0 〜E20,EB
0 〜EB20に基づいて選択された消去ブロック内の2
(x+y)個のメモリセルユニットMU内の不揮発性メモリ
トランジスタTM0 〜TM7 (図3参照)は全てデータ
消去される。
【0067】例えば、ブロックサイズ設定動作時に、カ
ラムアドレスデータに対するブロックサイズデータB0
〜B11が全て論理レベル”1”に設定されており、また
ローアドレスデータに対するブロックサイズデータB12
〜B19が論理レベル”0”、B20が論理レベル”1”に
設定されている場合には、メモリセルアレイ1は、ロー
側が256分割されて256個のブロックに分割され、
ブロックのサイズは2×4096個のメモリセルユニッ
ト(2×4096バイト)となる。そして、ブロック消
去動作時に、外部アドレスデータA0 〜A20を1回入力
することにより、256個のブロックの中から1個の消
去対象ブロックが選択され、この消去対象ブロック内の
2×4096個のメモリセルユニットMUのデータが一
括消去される。
【0068】次に、データ書き込み動作を説明する。デ
ータ書き込み動作時には、制御信号CLEが”H”レベ
ルになるとともに、データ書き込みセットアップコマン
ドが入出力回路9に入力される。制御回路13は、制御
信号CLEが”H”レベルになると、入出力回路9およ
びコマンドレジスタ12を制御し、入出力回路9に入力
されたデータ書き込みセットアップコマンドをコマンド
レジスタ12に格納させる。
【0069】次に制御信号CLEが”L”レベルに戻
り、外部から制御回路13に入力される制御信号ALE
が”H”レベルになるとともに、入出力回路9に外部ア
ドレスデータA0 〜A20、および1バイトの書き換えデ
ータが入力される。この書き換えデータのビットデータ
をD0 〜D7 と表記する。制御回路13は、コマンドレ
ジスタ12に格納されたデータ書き込みセットアップコ
マンドを認識すると、入出力回路9、アドレスレジスタ
8、およびデータ入出力回路5を制御し、入出力回路9
に入力された外部アドレスデータをアドレスレジスタ8
のアドレスビットレジスタAR0 〜AR20(図5参照)
のアドレスバッファ202(図7参照)にそれぞれ格納
させ、また入出力回路9に入力された書き換えデータD
0 〜D7 をデータ入出力回路5に転送させる。
【0070】次に制御信号CLEが”H”レベルになる
とともに、入出力回路9にデータ書き込み実行コマンド
が入力される。このデータ書き込み実行コマンドはコマ
ンドレジスタ12に格納される。制御回路13は、デー
タ書き込み実行コマンドを認識すると、アドレスレジス
タ8のアドレスビットレジスタARn を内部信号EE
N,ENにより制御し、データ書き込みのための内部ア
ドレスデータEn およびEBn を生成させる。
【0071】図7のアドレスビットレジスタARn によ
りデータ書き込みのための内部アドレスデータEn およ
びEBn を生成させるときには、制御回路13は、内部
信号ENを”L”レベルから”H”レベルに変化させ、
内部信号EENを”L”レベルのまま変化させない。こ
のとき、アドレスバッファ202には、既に外部アドレ
スデータAn が格納されており、アドレスバッファ20
2は外部アドレスデータAn をORゲート203および
インバータ207に出力している。また、内部信号EE
Nが”L”レベルなので、ANDゲート201の出力レ
ベルは”L”レベルとなる。従って、ORゲート203
の出力レベルは、外部アドレスデータAn と同じレベル
となり、またORゲート204の出力レベルは、外部ア
ドレスデータAn の反転レベルとなる。
【0072】また、内部信号ENが”H”レベルなの
で、ANDゲート205はORゲート203の出力レベ
ルを内部アドレスデータEn として出力し、またAND
ゲート206はORゲート204の出力レベルを内部ア
ドレスデータEBn として出力する。
【0073】このように、アドレスビットレジスタAR
n は、ブロックサイズデータBn に関わらず、データ書
き込み動作においては、外部アドレスデータAn と同じ
レベルの内部アドレスデータEn 、および外部アドレス
データAn の反転レベルの内部アドレスデータEBn を
出力する。従って、生成された内部アドレスデータの2
1個のビットペア(同じ添え字のEとEBからなるペ
ア)は、全て排他的ビットペアとなり、ローデコーダ2
およびカラムデコーダ6はメモリセルアレイ1の1個の
メモリセルユニットMU(図2参照)を選択する。
【0074】カラムデコーダ6は、入力されたカラムア
ドレスデータE0 〜E11,EB0 〜EB11に基づいて選
択した1個のカラム(列)に対応するセンスラインS
L、接地制御ラインGL(それぞれ図2および図3参
照)に対し、センスラインSLおよび接地制御ラインG
Lを接地電源GNDに接続する。また、上記選択した1
個のカラム(列)に対応するビットライン群BLGのビ
ットラインBL0 〜BL7において、入出力回路9を介
してデータ入出力回路5に入力された書き換えデータD
0 〜D7 の論理レベル”0”のビットに対応するビット
ラインBLに高電圧VPP1(20[V])を印加す
る。また、ローデコーダ2は、入力されたローアドレス
データE12〜E20,EB12〜EB20に基づいて選択した
1個のロー(行)に対応するワードラインWL(図2お
よび図3参照)に高電圧VPP1(20[V])を印加
する。これにより、内部アドレスデータE0 〜E20,E
B0 〜EB20に基づいて選択された1個のメモリセルユ
ニットMU内の不揮発性メモリトランジスタTM0 〜T
M7 (図3参照)の中の、書き換えデータの論理レベ
ル”0”のビットに対応する不揮発性メモリトランジス
タTMにデータが書き込まれる。このようにしてメモリ
セルユニット(1バイト)ごとに順次データを書き込
む。
【0075】以上のように本発明の実施の形態1の不揮
発性半導体メモリによれば、ブロックサイズデータをブ
ロックサイズレジスタ14(ブロックサイズ記憶手段)
に予め記憶しておき、アドレスレジスタ8(ブロック設
定手段)により、上記のブロックサイズデータに基づい
てブロックサイズを設定するとともに、外部アドレスデ
ータに基づいて消去対象ブロックを指定し、さらに更新
手段(入出力回路9および制御回路13)により、外部
から入力されたブロックサイズデータをブロックサイズ
レジスタ14に記憶させるようにしたことにより、取り
扱うデータのサイズに合わせてデータ消去動作時のブロ
ックサイズを外部から設定することができ、これにより
1度の入力でデータ消去が可能となるので、データ入力
時間を短縮できる。また、消去対象ブロック外の不揮発
性メモリセルを書き換えないので、不揮発性メモリセル
の寿命を長くすることができる。
【0076】なお、ブロックサイズビットレジスタBS
n は、必ずしも全てのアドレスビットレジスタAR12〜
AR20に対して設けなくても良い。例えば、カラムアド
レスデータを生成するアドレスビットレジスタAR0 〜
AR11に対するブロックサイズビットレジスタBS0 〜
BS11を削除し、ブロックサイズデータをB12〜B20か
らなる9ビットデータとし、さらにアドレスビットレジ
スタAR0 〜AR11として、図10に示す内部構成のア
ドレスビットレジスタを用いれば良い。図10に示すア
ドレスビットレジスタは、図7において、ANDゲート
201を削除し、内部信号EENを直接ORゲート20
3および204の第2入力端子に入力するようにしたも
のである。この場合には、メモリセルアレイ1のカラム
側はブロック分割されることはなく、メモリセルアレイ
1は最大で512分割される。
【0077】また、上記実施の形態1においては、アド
レスレジスタの出力をブロックサイズデータに基づいて
制御したが、ローデコーダ2およびカラムデコーダ6の
出力をブロックサイズデータに基づいて制御するように
しても良い。
【0078】また、上記実施の形態1においてはブロッ
クサイズビットレジスタを不揮発性の記憶素子により構
成したが、揮発性の記憶素子を用いても良い。この場合
には、電源投入時にブロックサイズ設定動作を実行する
か、あるいはブロック消去動作の実行前にブロックサイ
ズ設定動作を実行するようにすれば良い。
【0079】実施の形態2 図11は本発明の実施の形態2の不揮発性半導体メモリ
の構成を示すブロック図である。図11の不揮発性半導
体メモリは、メモリセルアレイ1と、ローデコーダ2
と、データ入出力回路5と、カラムデコーダ6と、アド
レスレジスタ21(ブロック設定手段)と、入出力回路
9と、高電圧発生回路10と、コマンドレジスタ12
と、制御回路13と、ブロックサイズレジスタ14(ブ
ロックサイズ記憶手段)とを有する。すなわち、実施の
形態2の不揮発性半導体メモリは、上記実施の形態1の
不揮発性半導体において、メモリアドレスレジスタ8を
アドレスレジスタ21としたものである。アドレスレジ
スタ21は、21個のアドレスビットレジスタAW0 〜
AW20により構成される。アドレスビットレジスタAW
n (nは0から20までの任意の整数)は、内部アドレ
スデータEn ,EBn を生成する。アドレスビットレジ
スタAW0 〜AW20の内部構成は同一である。また、ブ
ロックサイズレジスタ14とアドレスレジスタ21の接
続関係は、図5において、アドレスビットレジスタAR
0 〜AR20をアドレスビットレジスタAW0 〜AW20と
したものである。
【0080】図12はアドレスレジスタ21のアドレス
ビットレジスタAWn の内部構成を示す回路図である。
アドレスビットレジスタAWn は、アドレスバッファ2
02と、ラッチ回路301と、NANDゲート302
と、インバータ303,304,305と、ANDゲー
ト306、307,308,309と、ORゲート31
0,311,312、313とを有する。
【0081】ORゲート310の第1入力端子はアドレ
スバッファ202の出力端子に接続されており、第2入
力端子にはブロックサイズビットレジスタBSn からブ
ロックサイズデータBn が入力される。また、ORゲー
ト311の第1入力端子はインバータ304を介してア
ドレスバッファ202の出力端子に接続されており、第
2入力端子にはブロックサイズデータBn が入力され
る。また、ANDゲート306の第1入力端子はORゲ
ート310の出力端子に接続され、第2入力端子には制
御回路13から内部信号EENが入力される。また、A
NDゲート307の第1入力端子はORゲート311の
出力端子に接続され、第2入力端子には内部信号EEN
が入力される。
【0082】NANDゲート302の第1入力端子に
は、インバータ303を介してブロックサイズデータB
n が入力され、またNANDゲート302の第2入力端
子には制御回路13からの内部信号LATが入力され
る。また、ラッチ回路301は、アドレスバッファ20
2の出力端子に接続さた入力端子INと、NANDゲー
ト302の出力端子に接続されたラッチ制御端子CON
Tと、内部信号ENが入力されるラッチイネーブル端子
LENと、出力端子OUTとを有する。また、ANDゲ
ート308の第1入力端子はラッチ回路301の出力端
子OUTに接続され、第2入力端子には制御回路13か
ら内部信号WENが入力される。また、ANDゲート3
09の第1入力端子はインバータ305を介してラッチ
回路301の出力端子OUTに接続され、第2入力端子
には内部信号WENが入力される。
【0083】ORゲート312の第1入力端子はAND
ゲート306の出力端子に接続され、ORゲート312
の第2入力端子はANDゲート308の出力端子に接続
され、ORゲート312の出力端子は内部アドレスデー
タEn の出力端子となる。また、ORゲート313の第
1入力端子はANDゲート307の出力端子に接続さ
れ、ORゲート313の第2入力端子はANDゲート3
09の出力端子に接続され、ORゲート313の出力端
子は内部アドレスデータEn の出力端子となる。
【0084】図13はラッチ回路301の内部構成を示
す回路図である。図13においてラッチ回路301は、
nMOSトランジスタ351,352と、pMOSトラ
ンジスタ353,354と、インバータ355,35
6,357と、NANDゲート358とを有する。nM
OS351およびpMOS354のゲート電極は端子C
ONTに接続され、またnMOS352およびpMOS
353のゲート電極はインバータ355を介して端子C
ONTに接続されている。nMOS351のドレイン電
極およびpMOS353のソース電極は端子INに接続
されている。nMOS352のドレイン電極およびpM
OS354のソース電極はNANDゲート358の出力
端子に接続されている。nMOS351および353の
ソース電極と、pMOS353および354のドレイン
電極と、インバータ356の入力端子とは、ともにノー
ドDに接続されている。インバータ356の出力端子
と、インバータ357の入力端子と、NANDゲート3
58の第1入力端子とは、ともにノードEに接続されて
いる。NANDゲート358の第2入力端子は、内部信
号ENが入力される端子LENに接続されている。イン
バータ357の出力端子は端子OUTに接続されてい
る。
【0085】次に、図11の不揮発性半導体メモリの動
作を説明する。図11の不揮発性半導体メモリの動作と
しては、ブロックサイズ設定動作、データ消去動作およ
びデータ書き込み動作からなるデータ書き換え動作、お
よびデータ読み出し動作がある。ブロックサイズ設定動
作およびデータ読み出し動作は上記実施の形態1と同様
なので説明を省略し、ここではデータ書き換え動作を説
明する。図11の不揮発性半導体メモリは、データ書き
換えをブロック単位で実施する。すなわち、上記実施の
形態1と同様に消去対象ブロックを選択し、ブロック単
位でデータを消去し(ブロック消去動作)、そのあとこ
の消去対象ブロックを書き込み対象ブロックとして選択
し、ブロック単位でデータを書き込む(ブロック書き込
み動作)。従ってデータ書き換え動作において、消去対
象ブロックと書き込み対象ブロックとは同一ブロックが
選択される。書き換え動作において選択されるブロック
を書き換え対象ブロックと称する。ブロック書き込み動
作においては、ここでは、書き換え対象ブロック内のメ
モリセルユニットを選択するためのアドレスデータと、
このアドレスデータにより選択されるメモリセルユニッ
トに対する書き換えデータとを、実行コマンドで区切ら
ずに連続的に外部から順次に入力し、消去対象ブロック
内の全てのメモリセルユニットに順次データを書き込む
ものとする。また、図11の不揮発性半導体メモリは、
書き換え対象ブロック以外に誤ってデータ書き込みをし
ないように、誤書き込みを防止する機能を有する。
【0086】以下に、データ書き換え動作(データ消去
動作およびデータ書き込み動作)を説明する。まず、デ
ータ消去動作(ブロック消去動作)を説明する。上記実
施の形態1と同様に、制御回路13は、入出力回路9お
よびコマンドレジスタ12を制御し、入出力回路9に入
力されたブロック消去セットアップコマンドをコマンド
レジスタ12に格納させ、このブロック消去セットアッ
プコマンド66Hを認識すると、入出力回路9およびア
ドレスレジスタ8を制御し、入出力回路9に入力された
外部アドレスデータをアドレスレジスタ21のアドレス
ビットレジスタAW0 〜AW20のアドレスバッファ20
2(図12参照)にそれぞれ格納させる。
【0087】次に制御回路13は、入出力回路9に入力
されたブロック消去実行コマンドをコマンドレジスタ1
2に格納させ、このブロック消去実行コマンドを認識す
ると、ブロックサイズレジスタ14のブロックサイズビ
ットレジスタBSn を内部信号SET,SETB,E
N,ENBにより制御し、ブロックサイズデータBn を
アドレスレジスタ21のアドレスビットレジスタAWn
に出力させるとともに、アドレスビットレジスタAWn
を内部信号EEN,WEN,EN,LATにより制御
し、消去ブロックを選択するための内部アドレスデータ
En およびEBn を生成させる。
【0088】以下に、上記のブロック消去の実行におけ
るアドレスビットレジスタARn の動作を図12、図1
3を用いて説明する。ブロックサイズビットレジスタB
Sn(図6参照)からブロックサイズデータBn を出力
させ、図12のアドレスビットレジスタAWn によりブ
ロック消去のための内部アドレスデータEn およびEB
n を生成させるときには、制御回路13は、内部信号E
NおよびEENを”L”レベルから”H”レベルに変化
させ、内部信号ENBを”H”レベルから”L”レベル
に変化させる。また、内部信号ENを”H”レベルに変
化させ、ブロックサイズビットレジスタBSn からブロ
ックサイズデータBn が出力されてから、内部信号LA
Tを”L”レベルから”H”レベルに変化させる。な
お、内部信号ENおよびLATはブロック消去動作が終
了し、そのあとにブロック書き込み動作が終了するま
で、”H”に保持される。また、このブロック消去動作
においては、内部信号SETおよびWENは、”L”レ
ベルのままであり、内部信号SETBは”H”レベルの
ままである。
【0089】図12において、内部信号ENが”H”レ
ベルとなることによりブロックサイズビットレジスタB
Sn から出力されたブロックサイズデータBn は、アド
レスビットレジスタAWn のORゲート310および3
11に入力され、またインバータ303を介してNAN
Dゲート302に入力される。このとき、アドレスバッ
ファ202には、既に外部アドレスデータAn が格納さ
れており、この外部アドレスデータAn はORゲート3
10に入力され、またインバータ304を介してORゲ
ート311に入力される。
【0090】ORゲート310および311は、入力さ
れるブロックサイズデータBn が”H”レベルの場合
は、ともに”H”レベルを出力し、またBn が”L”レ
ベルの場合は、ORゲート310の出力レベルは外部ア
ドレスデータAn と同じレベルとなり、ORゲート31
1の出力レベルはAn の反転レベルとなる。
【0091】また、内部信号EENが”H”レベルなの
で、ANDゲート306の出力レベルはORゲート31
0の出力レベルと同じは、ANDゲート201の出力
が”H”レベルであれば、外部アドレスデータAn に関
わらず”H”レベルとなり、またANDゲート201の
出力が”L”レベルであれば、An と同じになる。ま
た、ORゲート204の出力レベルは、ANDゲート2
01の出力が”H”レベルであれば、外部アドレスデー
タAn に関わらず”H”レベルとなり、またANDゲー
ト201の出力が”L”レベルであれば、インバータ2
07によりAn の反転レベルとなる。
【0092】また、内部信号EENが”H”レベルなの
で、ANDゲート306はORゲート310からの入力
レベルをそのまま出力し、ANDゲート307はORゲ
ート311からの入力レベルをそのまま出力する。ま
た、内部信号WENが”L”レベルなので、ANDゲー
ト308および309の出力は”L”レベルとなる。こ
れにより、ORゲート312はANDゲート306の出
力レベルを内部アドレスデータEn として出力し、また
ORゲート313はANDゲート307の出力レベルを
内部アドレスデータEBn として出力する。従って、ア
ドレスビットレジスタAWn は、ブロックサイズデータ
Bn が”H”レベルの場合には、内部アドレスデータE
n およびEBn をともに”H”レベルとし、またブロッ
クサイズデータBn が”L”レベルの場合には、内部ア
ドレスデータEn を外部アドレスデータAn と同じレベ
ル、EBn をAn の反転レベルとする。
【0093】また、内部信号LATが”L”であるとき
には、NANDゲート302の出力は”H”レベルであ
り、従って図13に内部構成を示すラッチ回路301の
端子CONTは”H”レベルである。このとき、ラッチ
回路301において、nMOS351およびpMOS3
53はONしており、nMOS352およびpMOS3
54はOFFしている。従ってラッチ回路301は、ア
ドレスバッファ202から端子INに入力されるデータ
をインバータ356および357を介して端子OUTに
出力する。また、内部信号ENが”H”レベルなので、
NANDゲート358はノードEの反転レベルを出力し
ている。
【0094】制御回路13は、上記のブロック消去動作
において、NANDゲート302にインバータ303を
介してブロックサイズデータBn が入力されたあとに、
内部信号LATを”L”レベルから”H”レベルに変化
させる。内部信号LATが”H”レベルに変化すると、
NANDゲート302の出力従ってラッチ回路301の
端子CONTはブロックサイズデータBn と同じレベル
となる。ラッチ回路301は、ブロックサイズデータB
n が”H”レベルの場合には、内部信号LATが”L”
レベルであったときのままであるが、ブロックサイズデ
ータBn が”L”レベルの場合には(端子CNTが”
L”に変化した場合には)、端子INに入力されている
ブロック消去のための外部アドレスデータAn をラッチ
する。すなわち、ラッチ回路301において、端子CO
NTが”L”レベルになると、nMOS351およびp
MOS353はOFFし、nMOS352およびpMO
S354はONする。これにより、ノードDは、端子I
Nから切り離され、NANDゲート302の出力端子に
接続される。従って、ノードEは外部アドレスデータA
n の反転レベルに固定され、ノードDおよび端子OUT
はAn と同じレベルに固定される。内部信号ENおよび
LATは、ブロック書き込み動作が終了するまで”H”
レベルに保持されるので、ブロックサイズデータBn
が”L”レベルの場合には、ラッチ回路301の出力端
子OUTは、ブロック書き込み動作が終了するまで、ブ
ロック消去のための外部アドレスデータAn に固定され
る。
【0095】ローデコーダ2およびカラムデコーダ6
は、上記実施の形態1と同様に、アドレスレジスタ21
により生成された内部アドレスデータE0 〜E20,EB
0 〜EB20によりそのサイズおよび不揮発性メモリセル
1における位置が指定されたブロックを選択し、選択し
たブロック内の全ての不揮発性メモリトランジスタのデ
ータを消去する。
【0096】次に、データ書き込み動作を説明する。デ
ータ書き込み動作時には、まず制御信号CLEが”H”
レベルになるとともに、データ書き込み開始コマンドが
入出力回路9に入力される。制御回路13は、制御信号
CLEが”H”レベルになると、入出力回路9およびコ
マンドレジスタ12を制御し、入出力回路9に入力され
たデータ書き込みセットアップコマンドをコマンドレジ
スタ12に格納させる。制御回路13は、コマンドレジ
スタ12に格納されたデータ書き込みセットアップコマ
ンドを認識すると、入出力回路9、ブロックサイズレジ
スタ14、アドレスレジスタ21、およびデータ入出力
回路5の制御を開始する。
【0097】次に制御信号CLEが”L”レベルに戻
り、制御信号ALEが”H”レベルになるとともに、入
出力回路9に、書き換え対象ブロック内のメモリセルユ
ニットMUを選択するための外部アドレスデータA0 〜
A20と、このメモリセルユニットMUに対する1バイト
の書き換えデータD0 〜D7 とが交互に、ブロック内の
メモリセルユニットMUの個数分だけ連続的に順次入力
される。ブロックサイズが2(x+y)バイト(2(x+y)個の
メモリセルユニットMU)であり、書き換え対象ブロッ
クが、メモリセルユニットMU(0,0) とMU(2x,2y) を
対角とする方形領域であるものとすると、例えば、まず
メモリセルユニットMU(0,0) を選択するためのアドレ
スデータが入力され、続いてメモリセルユニットMU
(0,0) に対する書き換えデータが入力され、以下それぞ
れのメモリセルユニットMUに対するアドレスデータと
書き換えデータとが交互に入力され、最後にMU(2x,
2y) に対する書き換えデータが入力され、合計で2
(x+y)個の外部アドレスデータと、2( x+y)バイトの書き
換えデータとが連続的に入力される。
【0098】制御回路13は、入出力回路9、アドレス
レジスタ21、およびデータ入出力回路5を制御し、入
出力回路9に入力された外部アドレスデータA0 〜A20
をアドレスレジスタ21のアドレスビットレジスタAW
0 〜AW20 のアドレスバッファ202(図12参照)
に順次格納させ、また書き換えデータD0 〜D7 をデー
タ入出力回路5に転送させる。さらに、ローデコーダ2
およびカラムデコーダ6を制御し、書き換えた対象ブロ
ック内のメモリセルユニットMUに順次データを書き込
ませる。
【0099】図12のアドレスビットレジスタAWn に
よりデータ書き込みのための内部アドレスデータEn お
よびEBn を生成させるときには、制御回路13は、内
部信号WENを”L”レベルから”H”レベルに変化さ
せる。なお、内部信号EENはブロック消去動作の終了
とともに”L”レベルに戻り、ブロック書き込み動作に
おいては”L”レベルのままである。また、内部信号E
NおよびLATは、ブロック消去動作時から引き続
き、”H”に保持される。
【0100】内部信号EENが”L”レベルなので、A
NDゲート306および307の出力は、ともに”L”
レベルである。また、内部信号WENが”H”レベルな
ので、ANDゲート308はラッチ回路301の出力と
同じレベルを出力し、ANDゲート308はラッチ回路
301の出力の反転レベルを出力する。従って、ORゲ
ート312はラッチ回路301の出力レベルを内部アド
レスデータEn として出力し、またORゲート312は
ラッチ回路301の出力の反転レベルを内部アドレスデ
ータEBn として出力する。
【0101】ところで、対応するブロックサイズデータ
Bn が”L”であるアドレスビットレジスタAWn (L
AWn と表記する)のラッチ回路301は、先のブロッ
ク消去動作時にアドレスバッファ202から端子INに
入力された、データ消去のための外部アドレスデータA
n (eAn と表記する)をラッチし、これを端子OUT
に出力している。また、対応するブロックサイズデータ
Bn が”H”レベルであるアドレスビットレジスタAW
n (HAWn と表記する)のラッチ回路301は、アド
レスバッファ202から端子INに入力される、データ
書き込みのための外部アドレスデータAn (wAn と表
記する)を端子OUTに出力する。
【0102】従って、アドレスビットレジスタHAWn
は、入出力回路9を介して外部から順次入力され、アド
レスバッファ202に順次保持される外部アドレスデー
タwAn を内部アドレスデータwEn (データ書き込み
のためのEn )として出力し、wAn の反転レベルを内
部アドレスデータwEBn (データ書き込みのためのE
Bn )として出力する。一方、アドレスビットレジスタ
LAWn は、アドレスバッファ202に順次保持される
外部アドレスデータwAn に関わらず、ブロック消去動
作時にラッチした外部アドレスデータeAn を内部アド
レスデータwEn として出力し、APn の反転レベルを
内部アドレスデータwEBn として出力する。アドレス
ビットレジスタLAWn から出力される内部アドレスデ
ータwEn およびwEBn のレベルは固定され、ブロッ
ク消去動作時と同じものとなる。すなわち、ブロックサ
イズレジスタ21は消去対象ブロックとして設定したブ
ロックを一時的に記憶し、このブロックを書き込み対象
ブロックとして設定することにより、書き換え対象ブロ
ックを設定し、アドレスビットレジスタHAWn から出
力される内部アドレスデータwEn およびwEBn のレ
ベルのみが、外部アドレスデータwAn のレベル変化に
応じて変化する。
【0103】ブロック消去動作において”L”レベルで
あった内部アドレスデータは、ブロック書き込み動作に
おいて”L”レベルに固定されるので、ブロック書き込
み動作においては、データ書き換え対象ブロック内のメ
モリセルユニットMUのみが選択され、もしもデータ書
き換え対象ブロック外のメモリセルユニットMUを指定
する誤った外部アドレスデータwA0 〜wA20が入力さ
れた場合にも、データ書き換え対象ブロック外のメモリ
セルユニットMUが選択されることはなく、従ってデー
タ書き換え対象ブロック外のメモリセルユニットMUに
誤ってデータが書き込まれることはない。
【0104】以上のように本発明の実施の形態2の不揮
発性半導体メモリによれば、ブロックサイズデータをブ
ロックサイズレジスタ21(ブロックサイズ記憶手段)
に予め記憶しておき、アドレスレジスタ12(ブロック
設定手段)により、上記のブロックサイズデータに基づ
いてブロックサイズを設定するとともに、外部アドレス
データに基づいて書き換え対象ブロックを指定し、さら
に更新手段(入出力回路9および制御回路13)によ
り、外部から入力されたブロックサイズデータをブロッ
クサイズレジスタ14に記憶させるようにしたことによ
り、取り扱うデータのサイズに合わせてデータ書き換え
動作時のブロックサイズを外部から設定することがで
き、これにより簡単な入力でデータ書き換えが可能とな
るので、データ入力時間をさらに短縮できる。また、書
き換え対象ブロック外の不揮発性メモリセルを書き換え
ないので、不揮発性メモリセルの寿命を長くすることが
できる。さらに、消去対象ブロックを指定した内部アド
レスデータをアドレスレジスタ8に一時的に記憶し、デ
ータ書き込み動作時に誤った外部アドレスデータが入力
されても、書き込み対象ブロック内のメモリセルユニッ
トを指定するようにしたことにより、書き換え対象ブロ
ック以外のブロックにデータが誤書き込みされることを
防止できる。
【0105】
【発明の効果】以上説明したように本発明の不揮発性半
導体記憶装置によれば、ブロックサイズデータをブロッ
クサイズ記憶手段に予め記憶しておき、ブロック設定手
段により、上記のブロックサイズデータに基づいてブロ
ックサイズを設定するようにしたことにより、簡単な入
力でデータ書き換えが可能となるので、データ入力時間
を短縮できることができるという効果がある。また、対
象ブロック外の不揮発性メモリセルを書き換えないの
で、不揮発性メモリセルの寿命を長くすることができる
という効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の不揮発性半導体メモリ
の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の実施の形態1におけるメモリセルアレ
イの内部構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の実施の形態1におけるメモリセルアレ
イを構成するメモリセルユニットの内部構成を示す回路
図である。
【図4】本発明の実施の形態1におけるメモリセルユニ
ットを構成する不揮発性メモリトランジスタの動作を説
明するための図である。
【図5】本発明の実施の形態1におけるブロックサイズ
レジスタおよびアドレスレジスタの内部構成および接続
関係を示すブロック図である。
【図6】本発明の実施の形態1におけるブロックサイズ
レジスタを構成するブロックサイズビットレジスタの内
部構成を示す回路図である。
【図7】本発明の実施の形態1におけるアドレスレジス
タを構成するアドレスビットレジスタの内部構成を示す
回路図である。
【図8】本発明の実施の形態1におけるブロックサイズ
設定動作のタイミングチャートである。
【図9】本発明の実施の形態1におけるブロック消去動
作のタイミングチャートである。
【図10】本発明の実施の形態1における他のアドレス
ビットレジスタの内部構成を示す回路図である。
【図11】本発明の実施の形態2の不揮発性半導体メモ
リの構成を示すブロック図である。
【図12】本発明の実施の形態2におけるアドレスレジ
スタを構成するアドレスビットレジスタの内部構成を示
す回路図である。
【図13】本発明の実施の形態2におけるアドレスビッ
トレジスタを構成するラッチ回路の内部構成を示す回路
図である。
【図14】従来の不揮発性半導体メモリの構成を示すブ
ロック図である。
【図15】従来の不揮発性半導体メモリにおけるマルチ
ブロック消去動作のタイミングチャートである。
【符号の説明】
1 メモリセルアレイ、 2 ローデコーダ、 6 カ
ラムデコーダ、 8,21 アドレスレジスタ、 9
入出力回路、 13 制御回路、 14 ブロックサイ
ズレジスタ、 112,TM0 〜TM7 不揮発性メモ
リトランジスタ。

Claims (16)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気的にデータの書き換えが可能な複数
    の不揮発性メモリセルを配置したメモリセルアレイを複
    数のブロックに分割し、前記不揮発性メモリセルのデー
    タ消去をブロック単位で実行する不揮発性半導体記憶装
    置において、 前記ブロックの大きさを設定するためのブロックサイズ
    データを予め記憶しているブロックサイズ記憶手段と、 前記ブロックサイズデータに基づいて前記ブロックの大
    きさを設定するブロック設定手段とを有することを特徴
    とする不揮発性半導体記憶装置。
  2. 【請求項2】 さらに、前記ブロックサイズ記憶手段に
    記憶されている前記ブロックサイズデータを外部から入
    力されたブロックサイズデータに更新する更新手段を有
    し、 前記ブロックサイズ記憶手段は、記憶データの更新が可
    能なものであることを特徴とする請求項1記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  3. 【請求項3】 さらに、選択手段を有し、 前記ブロック設定手段は、前記ブロックの大きさと、デ
    ータ消去が実行される消去対象ブロックのメモリセルア
    レイ上の位置とを指定する内部アドレスデータを生成
    し、 前記選択手段は、前記内部アドレスデータに基づいて前
    記複数のブロックの中から前記消去対象ブロックを選択
    することを特徴とする請求項2記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  4. 【請求項4】 電気的にデータの書き換えが可能な複数
    の不揮発性メモリセルを配置したメモリセルアレイを複
    数のブロックに分割し、前記不揮発性メモリセルのデー
    タ書き込みをブロック単位で実行する不揮発性半導体記
    憶装置において、 前記ブロックの大きさを設定するためのブロックサイズ
    データを予め記憶しているブロックサイズ記憶手段と、 前記ブロックサイズデータに基づいて前記ブロックの大
    きさを設定するブロック設定手段とを有することを特徴
    とする不揮発性半導体記憶装置。
  5. 【請求項5】 さらに、前記ブロックサイズ記憶手段に
    記憶されている前記ブロックサイズデータを外部から入
    力されたブロックサイズデータに更新する更新手段を有
    し、 前記ブロックサイズ記憶手段は、記憶データの更新が可
    能なものであることを特徴とする請求項4記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  6. 【請求項6】 さらに、選択手段を有し、 前記ブロック設定手段は、前記ブロックの大きさと、デ
    ータ書き込みが実行される書き込み対象ブロックのメモ
    リセルアレイ上の位置とを指定する内部アドレスデータ
    を生成し、 前記選択手段は、前記内部アドレスデータに基づいて、
    前記書き込み対象ブロック内の全ての不揮発性メモリセ
    ルを選択することを特徴とする請求項5記載の不揮発性
    半導体記憶装置。
  7. 【請求項7】 前記ブロック設定手段は、前記書き込み
    対象ブロック内の不揮発性メモリセルを連続的に順次指
    定する内部アドレスデータを生成し、 前記選択手段は、前記書き込み対象ブロック内の不揮発
    性メモリセルを連続的に順次選択することを特徴とする
    請求項6記載の不揮発性半導体記憶装置。
  8. 【請求項8】 電気的にデータの書き換えが可能な複数
    の不揮発性メモリセルを配置したメモリセルアレイを備
    えた不揮発性半導体記憶装置において、 前記メモリセルアレイを複数のブロックに分割し、前記
    不揮発性メモリセルのデータ書き換えをブロック単位で
    実行することを特徴とする不揮発性半導体記憶装置。
  9. 【請求項9】 前記ブロックの大きさを設定するための
    ブロックサイズデータを予め記憶しているブロックサイ
    ズ記憶手段と、 前記ブロックサイズデータに基づいて前記ブロックの大
    きさを設定するブロック設定手段とを有することを特徴
    とする請求項8記載の不揮発性半導体記憶装置。
  10. 【請求項10】 さらに、前記ブロックサイズ記憶手段
    に記憶されている前記ブロックサイズデータを外部から
    入力されたブロックサイズデータに更新する更新手段を
    有し、 前記ブロックサイズ記憶手段は、記憶データの更新が可
    能なものであることを特徴とする請求項9記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  11. 【請求項11】 前記データ書き換えは、データ消去と
    そのあとのデータ書き込みからなる一連動作により実行
    されるものであり、 前記ブロック設定手段は、消去対象ブロックとして指定
    したブロックがどれであるかを一時的に記憶し、この記
    憶したブロックを書き込み対象ブロックとして指定する
    ことを特徴とする請求項10記載の不揮発性半導体記憶
    装置。
  12. 【請求項12】 さらに、選択手段を有し、 前記ブロック設定手段は、前記ブロックの大きさと、デ
    ータ書き換えが実行される書き換え対象ブロックのメモ
    リセルアレイ上の位置とを指定する内部アドレスデータ
    を生成し、 前記選択手段は、前記内部アドレスデータに基づいて、
    前記書き換え対象ブロック内の全ての不揮発性メモリセ
    ルを選択することを特徴とする請求項10記載の不揮発
    性半導体記憶装置。
  13. 【請求項13】 前記ブロック設定手段は、データ書き
    込み時に、前記記憶したブロック内の不揮発性メモリセ
    ルを連続的に順次指定する内部アドレスデータを生成
    し、 前記選択手段は、前記記憶されたブロック内の不揮発性
    メモリセルを連続的に順次選択することを特徴とする請
    求項12記載の不揮発性半導体記憶装置。
  14. 【請求項14】 前記ブロックを構成する不揮発性メモ
    リセルの個数が、前記ブロックサイズデータの値によ
    り、2の累乗単位で変化することを特徴とする請求項
    1、4、または8に記載の不揮発性半導体記憶装置。
  15. 【請求項15】 前記ブロックサイズ記憶手段は、前記
    ブロックサイズデータを不揮発に記憶することを特徴と
    する請求項1、4、または8に記載の不揮発性半導体記
    憶装置。
  16. 【請求項16】 前記ブロックサイズ記憶手段は、電気
    的に書き換えが可能な不揮発性記憶素子により構成され
    ていることを特徴とする請求項1、4、または8に記載
    の不揮発性半導体記憶装置。
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