JPH11250322A - 移動式飲物販売機及びサービスカウンター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリペイドカードシステムが導入されている
店舗等において、該プリペイドカードシステム用のプリ
ペイドカードで飲物等を購入することができる移動式飲
物販売機及びサービスカウンターを提供することを目的
とする。 【解決手段】 例えば店員は利用者からプリペイドカー
ドを受け取りサービスカウンター５のカード読書装置５
５にカードをセットし、カード引落機５３の引落ボタン
を押下する。この引落ボタンの押下に応答し、カード引
落機５３は、カードの金額情報の更新をカード読書装置
５５に指示するとともに、飲物の供給を飲物供給部５４
に指示する。カード読書装置５５は、カード引落機５３
からの指示に応答し、カードの金額情報を飲物の代金に
応じて更新する。また、飲物供給部５４は、カード引落
機５３の指示に応答し、所定量の飲物を排出して供給す
る。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、プリペイドカード
システムが導入されている店舗等において、該プリペイ
ドカードシステム用のプリペイドカードで飲物等を購入
することができる移動式飲物販売機及びサービスカウン
ターに関する。

【０００２】

【従来の技術】金銭的価値を有するプリペイドカードを
用いて決済を行うプリペイドカードシステムが実現され
ている。このようなシステムでは、例えば遊技媒体の対
価の支払いにプリペイドカードが使用される。各店舗に
は、プリペイドカードを処理するための複数の読書装置
が設置され、各読書装置における売上情報が上位装置で
ある中継装置に光通信等により送信される。中継装置
は、各読書装置から収集した売上情報を集約し、該店舗
における売上情報としてセンタに送信する。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このようなシステムが
導入されている店舗において、例えば利用者がコーヒー
等の飲物を購入したい場合、利用者は、店内の自動販売
機、又は店員が飲物の入ったポットを持ち歩いて販売す
るサービスを利用していた。これらの場合、飲物の代金
は硬貨で支払われており、代金の支払い及び売上金額の
集計等の処理は、プリペイドカードシステムとは独立し
て主に手作業で行われるため、作業効率が悪く、店員等
にとっても煩雑であった。

【０００４】本発明は、上述した事情に鑑みてなされた
もので、店内における飲物販売等にプリペイドカードシ
ステムにおけるインフラストラクチャーを有効活用し、
売上金額等の情報の集計・管理が容易な移動式飲物販売
機及びサービスカウンターを提供することを目的とす
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、この発明の第１の観点に係る移動式飲物販売機は、
金額情報を記憶するプリペイドカードを処理する読書装
置と、各前記読書装置からの情報を無線通信により受信
して集約する中継装置と、を備えるプリペイドカードシ
ステムにおいて用いられる移動式飲物販売機であって、
該移動式飲物販売機は、前記プリペイドカードの使用要
求に応じて、該プリペイドカードに記憶されている金額
情報を飲物の代金に応じて更新する手段と、前記飲物の
代金を示す金額情報を含む飲物売上情報を前記中継装置
に無線通信により送信する手段と、を備える。

【０００６】このような構成によれば、例えばプリペイ
ドカードシステムが導入されている店舗内において、利
用者が飲物をプリペイドカードを用いて購入することが
できる。また、飲物売上情報の送信に無線通信を用いる
ため、店内等を移動して飲物を販売することができる。

【０００７】前記移動式飲物販売機は、飲物の供給を制
御する飲物供給手段と、プリペイドカードに記憶されて
いる金額情報を読み取り、該金額情報を前記飲物供給手
段により供給される飲物の代金に応じて更新するカード
読書手段と、外部からのプリペイドカードの使用要求に
応答し、飲物の供給を前記飲物供給手段に指示するとと
もに、挿入されたプリペイドカードの金額情報の更新を
前記カード読書手段に指示する制御手段と、前記カード
読書手段によるプリペイドカードの金額情報の更新にお
いて、飲物の代金を示す金額情報と時刻情報とを含む飲
物売上情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶
されている前記飲物売上情報に当該移動式飲物販売機を
識別するための識別符号を付与し、光通信により前記中
継装置に送信する送信手段と、を備えてもよい。飲物売
上情報に時刻情報を含めることにより、例えば時間帯別
の売上金額の集計等が可能となる。

【０００８】また、前記無線通信は光通信を含んでもよ
い。

【０００９】また、この発明の第２の観点に係る移動式
サービスカウンターは、金額情報を記憶するプリペイド
カードを処理する読書装置と、各前記読書装置からの情
報を無線通信により受信して集約する中継装置と、を備
えるプリペイドカードシステムにおいて用いられる移動
式サービスカウンターであって、該移動式サービスカウ
ンターは、前記プリペイドカードの使用要求に応じて、
該プリペイドカードに記憶されている金額情報を提供す
るサービス又は物品の代金に応じて更新し、サービス又
は物品を供給する供給手段と、前記代金を示す金額情報
を含む売上情報を前記中継装置に光通信により送信する
手段と、を備える。

【００１０】このような構成によれば、例えばプリペイ
ドカードシステムが導入されている店舗内において、利
用者が飲物等の物品又はサービスをプリペイドカードを
用いて購入することができる。また、売上情報の送信に
無線通信を用いるため、店内を移動して飲物を販売する
ことができる。

【００１１】前記供給手段により供給されるサービス又
は物品は飲食物を含んでもよい。また、前記無線通信は
光通信を含んでもよい。

【００１２】

【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態に係る
移動式の飲物販売機であるサービスカウンターについ
て、図面を参照して説明する。このサービスカウンター
は、例えば図１に示すように、金額情報が記録されるプ
リペイドカードを用いて決済を行うためのプリペイドカ
ードシステムが導入されている店舗において用いられ
る。このプリペイドカードシステムは、例えば所定の物
品・サービス等の貸出・供給等を行い、その対価をプリ
ペイドカードを用いて支払うシステムである。

【００１３】例えば各店舗に設置されている読書装置２
は、プリペイドカードの使用要求に応じて、プリペイド
カードに記録されている金額情報等を読み出して更新す
るとともに、消費金額を示す売上情報を生成して記憶す
る。各読書装置２における売上情報は、上位装置である
中継装置３に光通信を用いて送信される。中継装置３
は、各読書装置２からの売上情報を集約し、センタ４に
送信する。例えばこのプリペイドカードシステムが遊技
媒体等を貸出・提供するシステムである場合には、読書
装置２は、利用者に供給された遊技媒体の対価に応じ
て、プリペイドカードの記憶されている金額情報を更新
し、その消費金額を示す売上情報を光通信により中継装
置３に送信する。

【００１４】このようなシステムが導入されている店舗
において、本実施形態に係るサービスカウンターは、例
えば店員とともに店内を移動し、店員等による操作に応
じて利用者に対して飲物等の販売処理を行うための装置
である。

【００１５】サービスカウンター５は、図２（ａ）、
（ｂ）に示すように、電源供給部５１と、電源バッテリ
ー５２と、カード引落機５３と、飲物供給部５４と、カ
ード読書装置５５と通信部５６と、を備える。電源供給
部５１は、電源バッテリー５２に蓄電された電力を、例
えば直流・直流変換し、カード引落機５３、飲物供給部
５４、カード読書装置５５等に供給する。また、電源供
給部５１は所定の物理アドレスを記憶しており、電力を
供給する際、カード読書装置５５にその物理アドレスを
送信する。

【００１６】カード引落機５３は、カード読書装置５５
にセットされたプリペイドカードの金額情報の更新を指
示するための引落ボタンを備え、この引落ボタンの押下
に応じて、プリペイドカードの金額情報の更新を要求す
るカード更新通知をカード読書装置５５に送信するとと
もに、例えば所定量の飲物を供給するよう指示する供給
指示を飲物供給部５４に送信する。飲物供給部５４は、
利用者に販売するための飲物を蓄積しており、カード引
落機５３からの供給指示に応答して、所定量の飲物を排
出して供給する。飲物の供給完了後、飲物供給部５４
は、供給終了通知をカード引落機５３に送信する。

【００１７】カード読書装置５５は、図３に示すよう
に、セットされたプリペイドカードの取り込み、排出等
を行うためのカード搬送部５５１、プリペイドカードに
記憶されているデータの読み取り、書き込み等を行うた
めのデータ読書部５５２、プリペイドカードにおいて消
費された金額情報等を記憶する記憶部５５３、カード読
書装置５５全体を制御する制御部５５４等を備える。

【００１８】制御部５５４は、セットされたプリペイド
カードをカード搬送部５５１を介して内部に取り込み、
カード引落機５３からのカード更新通知に応答して、デ
ータ読書部５５２を介して、プリペイドカードに記憶さ
れている金額情報を読み出し、該金額情報が示す残高か
ら飲物の代金を差し引いた金額を新たな金額情報として
プリペイドカードに記録する更新処理を行う。更新処理
の完了後、制御部５５４は、カード更新終了通知をカー
ド引落機５３に送信する。また、制御部５５４は、更新
処理における飲物の代金、売上時刻等の情報を飲物売上
情報として記憶部５５３に蓄積して記憶し、所定のタイ
ミングで通信部５６を介して店舗内の中継装置３に送信
する。なお、飲物売上情報は、例えば、使用されたプリ
ペイドカードのカードＩＤを含んでもよい。また、制御
部５５４は、中継装置３に送信するデータ（飲物売上情
報等）に電源供給部５１から受信した物理アドレスを付
与する。通信部５６は、光通信により中継装置３と該サ
ービスカウンター５との間におけるデータの送受信を行
う。

【００１９】次に、本実施の形態に係るサービスカウン
ター５における販売処理について、図４を参照して具体
的に説明する。例えば、店員がサービスカウンター５と
ともに店内を回り、ある利用者が店員を呼び止め、飲物
を購入するために自己のプリペイドカードを店員に渡し
たこととする。店員は、利用者から受け取ったプリペイ
ドカードをサービスカウンター５のカード読書装置５５
にセットし、カード引落機５３の引落ボタンを押下す
る。サービスカウンター５のカード引落機５３は、引落
ボタンの押下に応答し、プリペイドカードの金額情報の
更新を指示するカード更新通知をカード読書装置５５に
送信する（Ｌ２）。また、カード引落機５３は、飲物の
供給を指示する供給指示を飲物供給部５４に送信する
（Ｌ１）。

【００２０】カード読書装置５５は、カード引落機５３
からのカード更新通知に応答し、図示せぬ受付口にセッ
トされ、内部に取り込まれたプリペイドカードに記録さ
れている金額情報を読み出し、その金額金額が示す残高
から飲物の代金を差し引いた金額を新たな金額情報とし
てプリペイドカードの所定の記憶領域に記録することに
より、プリペイドカードの金額情報の更新を行う。ま
た、カード読書装置５５は飲物の代金、図示せぬタイマ
から取得した売上時刻等の情報を飲物売上情報として蓄
積して記憶する。プリペイドカードの金額情報の更新の
完了後、カード読書装置５５は、例えばプリペイドカー
ドを排出するとともに、カード更新終了通知をカード引
落機５３に送信する（Ｌ４）。

【００２１】また、飲物供給部５４は、カード引落機５
３からの供給指示に応答し、内部に蓄積されている飲物
を所定量だけ排出することにより、店員（又は利用者）
に供給する。飲物の供給の完了後、飲物供給部５４は、
供給終了通知をカード引落機５３に通知する（Ｌ３）。
カード引落機５３は、カード読書装置５５からのカード
更新終了通知と、飲物供給部５４からの供給終了通知
と、を受信して処理を終了する。店員は、カード読書装
置５５により金額情報が更新されて排出されたプリペイ
ドカードと飲物供給部５４により供給された飲物を利用
者に渡す。

【００２２】なお、カード読書装置５５は、蓄積して記
憶した飲物売上情報を例えば所定のタイミングで通信部
５６を介して光通信により中継装置３に送信する。この
際、カード読書装置５５は飲物売上情報に、予め電源供
給部５１から受信した物理アドレスを付与して送信す
る。中継装置３は、受信した飲物売上情報をそれに付与
された物理アドレスに基づいて記憶し、管理する。

【００２３】このようにして、サービスカウンター５に
おいても、店内に設置されている読書装置２と同様に、
売上金に関する情報（飲物売上情報）を自己を特定する
物理アドレスを付与して中継装置３に送信することによ
り、売り上げ状況を中継装置３において管理することが
できる。これにより、例えば時間帯別に売上金額を集計
すること等が可能となる。また、飲物売上情報を光通信
により送信するため、制限されることなく店内を移動し
て飲物の販売を行うことができる。

【００２４】なお、サービスカウンター５のカード読書
装置５５は、中継装置３との通信に障害が発生した場
合、例えば、飲物売上情報を蓄積しておき、中継装置３
と通信可能な状態になった後、蓄積していた飲物売上情
報をまとめて送信する。

【００２５】なお、サービスカウンター５における供給
対象は飲物に限定されず任意である。また、供給対象は
一種類に限定されず、複数種類の物品、サービス等を供
給してもよい。各物品又はサービスの料金が異なる場
合、サービスカウンター５は例えば販売対象の物品又は
サービスの料金を入力するための入力部（ボタン、タッ
チパネル、バーコードリーダ、キーボード等）をさらに
備える。また、飲物を蓄積した飲物供給部５４を有しな
いサービスカウンターとして実現してもよい。この場
合、店員は飲物を入れたポット等を用いて利用者に飲物
を供給し、利用者から受け取ったカードをサービスカウ
ンターにセットして支払に関する処理を行わせる。

【００２６】

【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
無線通信を用いたプリペイドカードシステムが導入され
ている店舗内において、利用者が飲物等をプリペイドカ
ードを用いて購入することができる。また、売上情報の
送信に無線通信を用いるため、移動して飲物を販売する
ことができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るサービスカウンター
が使用されるプリペイドカードシステムの構成を模式的
に示す図である。

【図２】（ａ）及び（ｂ）は、本発明の実施の形態に係
るサービスカウンターの内部構成を説明するための図で
ある。

【図３】図２のカード読書装置の構成を示すブロック図
である。

【図４】本発明の実施の形態に係るサービスカウンター
における販売処理を説明するための図である。

【符号の説明】

２ 読書装置 ３ 中継装置 ４ センタ ５ サービスカウンター ５１ 電源供給部 ５２ 電源バッテリー ５３ カード引落機 ５４ 飲物供給部 ５５ カード読書装置 ５６ 通信部 ５５１ カード搬送部 ５５２ データ読書部 ５５３ 記憶部 ５５４ 制御部

Claims (6)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】金額情報を記憶するプリペイドカードを処
   理する読書装置と、各前記読書装置からの情報を無線通
   信により受信して集約する中継装置と、を備えるプリペ
   イドカードシステムにおいて用いられる移動式飲物販売
   機であって、 該移動式飲物販売機は、前記プリペイドカードの使用要
   求に応じて、該プリペイドカードに記憶されている金額
   情報を飲物の代金に応じて更新する手段と、前記飲物の
   代金を示す金額情報を含む飲物売上情報を前記中継装置
   に無線通信により送信する手段と、 を備え、移動して利用者に飲物を供給することを特徴と
   する移動式飲物販売機。
2. 【請求項２】前記移動式飲物販売機は、飲物の供給を制
   御する飲物供給手段と、プリペイドカードに記憶されて
   いる金額情報を読み取り、該金額情報を前記飲物供給手
   段により供給される飲物の代金に応じて更新するカード
   読書手段と、外部からのプリペイドカードの使用要求に
   応答し、飲物の供給を前記飲物供給手段に指示するとと
   もに、挿入されたプリペイドカードの金額情報の更新を
   前記カード読書手段に指示する制御手段と、前記カード
   読書手段によるプリペイドカードの金額情報の更新にお
   いて、飲物の代金を示す金額情報と時刻情報とを含む飲
   物売上情報を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶
   されている前記飲物売上情報に当該移動式飲物販売機を
   識別するための識別符号を付与し、光通信により前記中
   継装置に送信する送信手段と、を備える、 ことを特徴とする請求項１に記載の移動式飲物販売機。
3. 【請求項３】前記無線通信は光通信を含むことを特徴と
   する請求項１又は２に記載の移動式飲物販売機。
4. 【請求項４】金額情報を記憶するプリペイドカードを処
   理する読書装置と、各前記読書装置からの情報を無線通
   信により受信して集約する中継装置と、を備えるプリペ
   イドカードシステムにおいて用いられる移動式サービス
   カウンターであって、 該移動式サービスカウンターは、前記プリペイドカード
   の使用要求に応じて、該プリペイドカードに記憶されて
   いる金額情報を提供するサービス又は物品の代金に応じ
   て更新し、サービス又は物品を供給する供給手段と、前
   記代金を示す金額情報を含む売上情報を前記中継装置に
   光通信により送信する手段と、を備え、移動して利用者
   にサービス又は物品を供給することを特徴とする移動式
   サービスカウンター。
5. 【請求項５】前記供給手段により供給されるサービス又
   は物品は飲食物を含むことを特徴とする請求項４に記載
   の移動式サービスカウンター。
6. 【請求項６】前記無線通信は光通信を含むことを特徴と
   する請求項４又は５に記載の移動式サービスカウンタ
   ー。