JPH11249569A - 蓄光画像形成材料及び蓄光画像形成方法 - Google Patents

蓄光画像形成材料及び蓄光画像形成方法

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JPH11249569A
JPH11249569A JP6231898A JP6231898A JPH11249569A JP H11249569 A JPH11249569 A JP H11249569A JP 6231898 A JP6231898 A JP 6231898A JP 6231898 A JP6231898 A JP 6231898A JP H11249569 A JPH11249569 A JP H11249569A
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light
image forming
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photosensitive
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JP6231898A
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Teruo Onuma
輝雄 大沼
Kentaro Osawa
健太郎 大沢
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Kimoto Co Ltd
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Kimoto Co Ltd
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    • G09EDUCATION; CRYPTOGRAPHY; DISPLAY; ADVERTISING; SEALS
    • G09FDISPLAYING; ADVERTISING; SIGNS; LABELS OR NAME-PLATES; SEALS
    • G09F13/00Illuminated signs; Luminous advertising
    • G09F13/20Illuminated signs; Luminous advertising with luminescent surfaces or parts
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 特別な設備や記録装置を必要とせず、極めて
手軽に各個人が所望の蓄光画像を有する表示物を作成す
ることができる蓄光画像形成材料5及び蓄光画像形成方
法を提供することを目的とする。 【解決手段】 必要に応じて反射層4を有した蓄光層3
上に、露光・剥離現像可能な遮光画像形成層2・感光性
剥離層1をこの順に積層する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、特別な設備や記録
装置を使用しなくても、各個人が所望の蓄光画像を有す
る表示物を極めて手軽に作製することができる蓄光画像
形成材料及び蓄光画像形成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、蓄光画像を形成する方法として
は、蓄光画像部分を印刷等により直接設けるか、実開昭
58−10486号公報、特開昭61−286844号
公報に記載されているように、一面に設けられた蓄光層
の上に発光を遮る層を設けて間接的に蓄光画像を形成す
る方法が考えられている。
【0003】しかしながら、上述した蓄光画像を印刷等
により直接設ける方法では、印刷機を必要とするため、
とても個人的には利用できる方法ではない。
【0004】また、実開昭58−10486号公報で
は、透明な窓を有し生地が不透明な文字板と蓄光シート
を重ねて蓄光画像を間接的に表示する技術が記載されて
いるが、結局この文字板の窓部分を抜き印刷やプレス抜
きして形成するため、これまた印刷機やプレス機などの
設備が必要になり、とても個人的には利用できる方法で
はない。
【0005】また、特開昭61−286844号公報で
は、蓄光顔料層に感光性組成物層を設けて露光−アルカ
リ現像することにより蓄光画像を間接的に表示する技術
が記載されているが、アルカリ現像という方式を用いる
ため、極めて危険性の高い薬品を必要とし、やはりとて
も個人的には利用できる方法ではない。
【0006】これらの事情を鑑みて、サーマルプリンタ
ー等の熱を利用して蓄光画像を形成する技術が考えら
れ、例えば特開昭63−89385号公報、特開平2−
155795号公報、実開平2−80467号公報、特
開平4−275188号公報、特開平4−303696
号公報、実開平4−115691号公報、特開平8−1
75040号公報に、それらの技術の材料が記載されて
いる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、これら
の材料であっても、サーマルプリンター等の画像を熱に
より伝える記録装置を用いる必要があるため、必ずしも
誰しもが手軽に蓄光画像を得られる訳ではない。
【0008】本発明は、かかる事情を鑑みてなされたも
のであり、特別な設備や記録装置を必要とせず、極めて
手軽に各個人が所望の蓄光画像を有する表示物を作製す
ることができる蓄光画像形成材料及び蓄光画像形成方法
を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成する本
発明の蓄光画像形成材料は、感光性剥離層、遮光画像形
成層、蓄光層をこの順に有する蓄光画像形成材料であっ
て、前記感光性剥離層が部分的に露光処理されること
で、当該露光部分に対応する前記感光性剥離層と前記遮
光画像形成層との接着力が低下若しくは上昇して、当該
露光部分若しくは未露光部分に対応する前記遮光画像形
成層の全部若しくは一部が前記感光性剥離層と共に剥離
されるよう構成したものである。
【0010】また本発明の蓄光画像形成材料は、前記蓄
光層の前記遮光画像形成層とは反対面に反射層を有する
ものである。
【0011】また本発明の蓄光画像形成方法は、感光性
剥離層、遮光画像形成層、蓄光層をこの順に有する蓄光
画像形成材料の前記感光性剥離層を部分的に露光処理
し、当該露光部分に対応する前記感光性剥離層と前記遮
光画像形成層との接着力を低下若しくは上昇させて、当
該露光部分若しくは未露光部分に対応する前記遮光画像
形成層の全部若しくは一部を前記感光性剥離層と共に剥
離して、蓄光画像を形成するものである。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面を参照して詳
細に説明する。
【0013】本発明の蓄光画像形成材料5は、図1に示
すように、感光性剥離層1、遮光画像形成層2、蓄光層
3及び必要に応じて設ける反射層4からなる構成であ
る。
【0014】まず、本発明の感光性剥離層1について説
明する。
【0015】本発明の感光性剥離層1は、まず第一の機
能として、露光処理されることで、当該露光部分に対応
する感光性剥離層1と遮光画像形成層2との接着力を低
下若しくは上昇させる性能(以下、感光性という)を有
する層である。次に、第二の機能として、露光処理によ
って感光した後、当該露光部分若しくは未露光部分に対
応する遮光画像形成層2の全部若しくは一部を伴って剥
離することができる性能(以下、剥離性という)を有す
る層である。
【0016】よって、上述二つの機能を有する層であれ
ば、感光性剥離層1は一層であるか多層であるかは特に
限定されるものではない。但し、第二の機能の剥離性を
高める観点からは、光透過性支持体11上に、露光処理
されることにより遮光画像形成層2との接着力を調整す
る感光層12を積層した層構成を採用することが好まし
い(図2)。
【0017】この感光層12は、上述した感光性剥離層
1の第一の機能、即ち露光処理されることにより遮光画
像形成層2との接着力を調整するための機能を果たす感
光性を有する層である。
【0018】この第一の機能を発揮する感光層12を構
成する組成物としては、感光剤、光重合性モノマー、光
重合性開始剤等の光を感じることで反応する材料をバイ
ンダー樹脂に混合した組成物が使用される。
【0019】特に露光処理によって感光した後に遮光画
像形成層2との接着力を低下させるタイプの感光性を示
す組成物としては、バインダー樹脂に感光剤を混合した
組成物が好適に使用される。
【0020】このような感光剤としては、キノン系感光
剤、ジアゾ系感光剤、アジド系感光剤等が挙げられる。
【0021】また露光処理によって感光した後に遮光画
像形成層2との接着力を上昇させるタイプの感光性を示
す組成物としては、バインダー樹脂に光重合性モノマ
ー、光重合性開始剤等を混合した組成物が好適に使用さ
れる。
【0022】このような光重合性モノマーとしては、ア
クリレート類、メタクリレート類、アクリルアミド類等
の重合可能なエチレン性不飽和化合物が挙げられ、光重
合性開始剤としては、アントラキノン系化合物、ベンゾ
イン系化合物、ベンゾフェノン系化合物、ベンジル系化
合物等が挙げられる。
【0023】このような感光剤、光重合性モノマー、光
重合開始剤等を混合するバインダー樹脂としては、ポリ
塩化ビニル、塩化ビニル−酢酸ビニル−マレイン酸共重
合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ポリビニルアルコール
共重合体、塩化ビニリデン−アクリロニトリル共重合
体、ポリビニルブチラール、エチルセルロース、ニトロ
セルロース、塩化ゴム、ニトリルゴム等の公知の熱可塑
性樹脂が挙げられる。その際に、重合度の高いバインダ
ー樹脂を使用して、感光性剥離層1の皮膜強度を上昇さ
せれば、光透過性支持体11を用いなくとも、十分な剥
離性を兼ね備えることができる。
【0024】光透過性支持体11としては、上記光を感
じて反応する材料の感光波長(主に紫外線)域の光を透
過する性質を有するものであり、剥離する際に必要な可
撓性および強度を有するものであれば特に限定されるも
のではない。好ましくは二軸延伸されたポリエステルフ
ィルムが使用される。これらポリエステルフィルムの厚
みは、光透過性、可撓性、剥離性を兼ね備える観点から
は、4〜188μm程度の範囲が好ましい。
【0025】また本発明の感光性剥離層1の厚みとして
は、上述二つの機能を満足させる観点から、5〜200
μmの範囲が好ましい。但し、光透過性支持体11を用
いない場合には、十分な剥離性を確保する観点から、好
ましくは10μm以上、より望ましくは20μm以上が
適当である。また、光透過性支持体11を用いる場合の
感光層12の厚みとしては、1〜100μmの範囲にあ
れば十分である。
【0026】本発明の感光性剥離層1は、遮光画像形成
層2に感光層12を従来公知のコーティング方法により
直接積層することにより形成しても構わないし、光透過
性支持体11に感光層12をコーティングにより形成し
た後に遮光画像形成層2に積層して形成しても構わな
い。
【0027】ここでいう従来公知のコーティング方法と
しては、ナイフコーティング、ドクターコーティング、
バーコーティング、ロールコーティング、ブレードコー
ティング、キスコーティング、スプレーコーティング、
スピンコーティング、ディップコーティング等が挙げら
れる。
【0028】また光透過性支持体11には、感光層12
とは反対面に筆記層、感光層12との間に接着層等の他
の層を設けても構わない。
【0029】次に、本発明の遮光画像形成層2について
説明する。
【0030】本発明の遮光画像形成層2は、感光性剥離
層1の露光部分若しくは未露光部分に対応する遮光画像
形成層2の全部若しくは一部が、感光性剥離層1と共に
剥離されることで、遮光性を有する画像(以下、遮光画
像211という)を形成できる層である。
【0031】このような遮光画像形成層2は、一層であ
るか多層であるかは特に限定されるものではなく、少な
くとも遮光性を有する層(以下、遮光層21という)を
含む層である(図2)。
【0032】上記「感光性剥離層1の露光部分若しくは
未露光部分に対応する遮光画像形成層2の一部」とは、
感光性剥離層1の露光部分の一部若しくは感光性剥離層
1の未露光部分の一部という意味ではなく、遮光画像形
成層2を構成する層の内の少なくとも遮光層21が剥離
されるという意味での一部である。
【0033】即ち本発明では、感光性剥離層1の露光部
分若しくは未露光部分に対応する遮光画像形成層2を構
成する層の全部が、感光性剥離層1と共に剥離される場
合(図10)には限られず、感光性剥離層1の露光部分
若しくは未露光部分に対応する遮光画像形成層2を構成
する層の内の少なくとも遮光層21を含む層が、感光性
剥離層1と共に剥離される場合(図5)も含まれる。
【0034】また、ここでいう遮光性とは、遮光画像2
11を形成(図5、図10)した際に、間接的に蓄光画
像311を形成(図6、図11)できる程度に蓄光層3
の発光を遮る性質を意味するものであり、必ずしも完全
遮光を意味するものではない。
【0035】従って、遮光画像形成層2としては、感光
性剥離層1との接着力の変化によって、遮光画像形成層
2を構成する層の内の少なくとも遮光層21を含む層
が、感光性剥離層1の露光部分若しくは未露光部分に対
応して部分的に分離して剥離されることができる性質
(以下、分離剥離性という)を有する層である。
【0036】そのため遮光層21としては、上述の分離
剥離性を兼ね備える観点から、真空蒸着法、スパッタリ
ング法、無電解メッキ又はこれらと電解メッキとの組合
せにより形成される金属薄膜が好適に使用される。例え
ば、このような金属薄膜を形成する材料としては、アル
ミニウム、亜鉛、金、銀、銅、ニッケル等の公知の金属
及び金属化合物が挙げられる。以上の理由から、遮光画
像形成層2及び遮光層21の厚みとしては、10〜10
00nmの範囲が好ましい。
【0037】但し、遮光性と分離剥離性を両立できるの
であれば、これらの方法、材料、膜厚には特に限定され
るものではない。
【0038】また遮光画像形成層2は、図2、図7に示
すように、遮光層21の他に必要に応じて光透過性支持
体22、剥離力調整層23等の他の層を含む構成として
も良い。光透過性支持体22を設ければ遮光層21を成
膜する際の基材とすることができ、剥離力調整層23を
設ければ感光性剥離層1との接着力を調整することが容
易となる。
【0039】また本発明の遮光画像形成層2は、感光性
剥離層1や蓄光層3に遮光層21を直接成膜することに
より積層して形成しても構わないし、別に設けた光透過
性支持体22に遮光層21を成膜して形成した後に感光
性剥離層1や蓄光層3に積層して形成しても構わない。
【0040】次に、本発明の蓄光層3について説明す
る。
【0041】本発明の蓄光層3とは、太陽、電灯、蛍光
灯、紫外線灯等の光エネルギーを蓄積して、光を除いた
後に、暗がりでも光を徐々に放出して発光する性質(以
下、蓄光性という)を有する層である。従って、この蓄
光層3上に遮光画像211を形成することにより(図
5、図10)、暗がりにおいて間接的に画像を発光表示
する蓄光画像311を得ることができる(図6、図1
1)。
【0042】このような蓄光層3は、熱可塑性樹脂等の
成形加工用樹脂に蓄光顔料を含有させた組成物を成膜等
により成形した部材(図7)や、他の支持体に印刷やコ
ーティング等により蓄光顔料を含有させた樹脂層(以
下、蓄光顔料樹脂層31という)を設けること(図2)
により得られる。
【0043】ここで蓄光顔料としては、硫化物系の蓄光
顔料の他、近年盛んに開発されているアルミン酸化物系
の蓄光顔料を用いることができる。このアルミン酸化物
系の蓄光顔料は、従来の硫化物系の蓄光顔料に比べて、
遙かに高い輝度と長時間の残光性を有し、化学的にも安
定で耐候性に優れているため、使用に際してはより好適
である。
【0044】また蓄光顔料樹脂層31に用いられる樹脂
としては、特に限定はなく、熱可塑性樹脂、熱硬化性樹
脂、紫外線硬化性樹脂等の従来公知の樹脂を使用でき
る。
【0045】また本発明の蓄光層3中で蓄光顔料を含有
する部材及び層の厚みとしては、50〜400μm、好
ましくは100〜300μmが望ましい。50μm未満
とすると十分な蓄光性を有することができず、400μ
mより厚くしても蓄光性が飽和状態に達し、経済上適当
でないためである。
【0046】次に、本発明において必要に応じて設ける
反射層4について説明する。
【0047】本発明における反射層4は、暗がりにおい
て蓄光層3から放出される発光光を、遮光画像211側
に集中させて、蓄光画像311の発光輝度を上昇させる
性質(以下、反射性という)を有する層であれば、一層
であるか多層であるかは特に限定されるものではない。
【0048】またこの反射性は、蓄光層3からの発光光
を効率よく反射できる性質を有するものであれば、白色
層等による拡散反射であっても、金属層等による鏡面反
射であっても良い。
【0049】このような反射層4を構成する材料として
は、紙、布、微細な空孔を生成させてフィルムとした発
泡シート、合成樹脂に白色顔料を含有させてシート化し
たもの、白色樹脂層を設けたシートの他、これら等をも
含む基材に金属層を積層した材料等が使用できる。
【0050】また、本発明の感光性剥離層1、遮光画像
形成層2、蓄光層3、反射層4をこの順に有する蓄光画
像形成材料5とは、これら各層が必ずしも直接積層され
て形成されている必要性はなく、必要に応じて各層間に
接着層6等を設けて、当該接着層6等を介してラミネー
トすることにより積層して形成されていてるものも含む
ものである(図4)。
【0051】また、本発明の各層の形成及び積層する工
程は、感光性剥離層1の感光性が失われなければ、特に
限定されるものではない。従って、感光性剥離層1の形
成及び積層する工程は、遮光画像形成層2と蓄光層3の
積層後に限定されず、遮光画像形成層2と蓄光層3の積
層前を含めて何れの段階においても行うことができる。
この点に関しては、遮光画像形成層2、蓄光層3、反射
層4の何れの層においても同様である。
【0052】次に、本発明で得られる蓄光画像形成方法
について説明する。
【0053】本発明の蓄光画像形成方法は、上述のよう
な蓄光画像形成材料5の感光性剥離層1を部分的に露光
処理し、当該露光部分に対応する感光性剥離層1と遮光
画像形成層2との接着力を低下若しくは上昇させて、当
該露光部分若しくは未露光部分に対応する遮光画像形成
層2の層方向の内の全部若しくは一部を感光性剥離層1
と共に剥離して遮光画像211を形成することにより、
蓄光画像311を形成するものである。
【0054】蓄光画像形成材料5の感光性剥離層1を部
分的に露光処理する方法としては、露光処理する感光波
長(主に紫外線)域の光に対して遮光性を有する画像
(以下、遮光性画像111という)が形成された原稿部
材を用意し、当該原稿部材を蓄光画像形成材料5の感光
性剥離層1側に密着して重ね合わせて、光(例えば太陽
光9)を照射することにより行われる。しかし、この場
合必ずしも原稿部材を用意する必要性はなく、遮光性画
像111が描けるマジックインキやオペークペン等によ
り、蓄光画像形成材料5の感光性剥離層1上に遮光性画
像111を直接描いた後、光(例えば太陽光9)を照射
する方法も採用できる。
【0055】この場合の露光処理は、製版業界で用いる
ような露光装置によって行っても構わないが、このよう
な露光装置を用いる方法は、蓄光画像311を極めて手
軽に形成するには適当ではない。
【0056】蓄光画像311を極めて手軽に形成するた
めには、日光写真の要領で太陽光9を光源として露光処
理を行う方法や、蛍光灯等を光源として露光処理を行う
方法が好ましい。
【0057】この露光処理により、感光性剥離層1は、
光に反応して遮光性画像形成層2との接着力を低下若し
くは上昇させる。
【0058】当該露光部分若しくは未露光部分に対応す
る遮光画像形成層2の全部若しくは一部を感光性剥離層
1と共に剥離して遮光画像211を形成するとは、感光
性剥離層1を手等で剥離現像することにより、露光処理
による感光性剥離層1と遮光画像形成層2との接着力の
変化による剥離界面の違いを利用して、遮光画像形成層
2に遮光画像211を形成させることである(図5、図
10)。
【0059】これにより、手等の剥離現像によって画像
形成が行え、特別な設備や記録装置を必要としないた
め、極めて手軽に蓄光画像311を形成する本発明の目
的が達成される。
【0060】遮光画像形成層2を感光性剥離層1と共に
剥離して遮光画像211を形成するには、積層した遮光
性画像111と同一形状で反転(ネガ−ポジ)した遮光
画像211を形成するものと(図4、図5)、積層した
遮光性画像111と同一形状(ポジ−ポジ)のままの遮
光画像211を形成するものとがある(図9、図1
0)。
【0061】また本発明では、蓄光層上に遮光画像21
1が形成されることにより、その遮光画像211と同一
形状で反転(ネガ−ポジ)した蓄光画像311が間接的
に形成されることになる(図6、図11)。
【0062】
【実施例】以下、本発明の実施例について説明するが、
本発明はかかる実施例にのみ限定されるものではない。
尚、「部」、「%」は特記しない限り、重量基準とす
る。
【0063】[実施例1] 1.蓄光画像形成材料5の作製 片面に100nmのアルミニウムを真空蒸着した100
μmの光透過性を有するポリエステルフィルム22のア
ルミニウム薄膜(遮光層21)上に、以下の感光層塗工
液を塗布、乾燥することにより約3μmの感光層12を
形成した。次いで、以下の接着層塗工液を塗布、乾燥す
ることにより約30μmの接着層を設けた12μmの光
透過性を有するポリエステルフィルム11を前記感光層
12上にラミネートして、遮光画像形成層2と感光性剥
離層1を積層形成した。
【0064】<感光層塗工液> ・塩化ビニル86%−酢酸ビニル13% −無水マレイン酸1%の共重合体 20部 ・4−(p−トリメルカプト)−2,5− ジエトキシベンゼンジアゾニウム塩化亜鉛 0.8部 ・メチルエチルケトン 80部
【0065】<接着層塗工液> ・アクリルウレタン系接着剤 60部 (ポリボンドAY−651A:三洋化成工業社製) ・アクリルウレタン系接着剤 10部 (ポリボンドAY−651C:三洋化成工業社製) ・酢酸エチル 75部 ・トルエン 75部
【0066】一方、250μmの光透過性を有するポリ
エステルフィルム32の片面に、以下の蓄光顔料樹脂層
塗工液、上記接着層塗工液を塗布、乾燥することにより
約150μmの蓄光顔料樹脂層31、約30μmの接着
層6を形成した。続いて当該接着層6を介して、前記遮
光画像形成層2の100μmの光透過性を有するポリエ
ステルフィルム22にラミネートすることにより蓄光層
3を積層形成して、蓄光画像形成材料5を作製した(図
2)。
【0067】<蓄光顔料樹脂層塗工液> ・アルミン酸化物系蓄光顔料 20部 (ケミテックピカリコCP−05:ケミテック社製) ・ポリエステル樹脂 15部 (バイロン200:東洋紡績社) ・メチルエチルケトン 25部 ・トルエン 25部 ・シクロヘキサノン 15部
【0068】2.蓄光画像311の形成 <露光処理>前記蓄光画像形成材料5の前記感光性剥離
層1中の12μmのポリエステルフィルム11上にマジ
ックインキで所望の遮光性画像111(ポジタイプ)を
形成(図3)した後、日光写真の要領で、日中の太陽光
9で1分間露光処理を行った(図4)。
【0069】すると露光された感光性剥離層1中の感光
層12は、遮光画像形成層中のアルミニウム薄膜(遮光
層21)との接着力を低下させた。
【0070】<蓄光画像の形成>感光性剥離層1を手で
剥離現像すると、露光処理によって感光層12との接着
力が低下したアルミニウム薄膜(遮光層21)は100
μmのポリエステルフィルム22上に残り、接着力が低
下しなかった未露光部分のアルミニウム薄膜(感光層2
1)は感光性剥離層1と共に剥離され、マジックインキ
で形成した画像と同一形状で反転(ネガ−ポジ)した遮
光画像211(ネガタイプ)が形成された(図5)。
【0071】従って、初めにマジックインキで形成した
遮光性画像111と同一形状(ポジ−ポジ)の蓄光画像
311が形成された(図6)。
【0072】3.蓄光画像を有する表示物の作製 2.で得られた蓄光画像311を有するフィルムシート
を、遮光画像211が内側になるように、ドアの窓ガラ
スの部分に貼り付けて表示物とした。
【0073】するとドアの内側に対しては蓄光画像31
1部分が発光し、逆にドアの外側に対しては画像の背景
部分がより光った画像として発光した。
【0074】[実施例2] 1.蓄光画像形成材料5の作製 蓄光層3、白色層(反射層4)、粘着層7、セパレータ
ー8が積層されている市販の蓄光シート(根本特殊化学
社製)の蓄光層3上に、スパッタリングにより60nm
の黄銅(亜鉛/銅=33/67)の薄膜(遮光層21)
を設けた。続いて当該黄銅の薄膜(遮光層21)上に以
下の剥離力調整層塗工液を塗布、乾燥することにより約
80nmの剥離力調整層23を形成して、蓄光層3上に
遮光画像形成層2を積層形成した。
【0075】<剥離力調整層塗工液> ・n−β(アミノエチル)γ−アミノプロピル トリメトキシシラン 0.5部 ・メタ変性アルコール 99.5部
【0076】次に、この遮光画像形成層2上に、以下の
感光層塗工液を塗布、乾燥することにより約10μmの
感光層(感光性剥離層1)を積層形成して、蓄光画像形
成材料5を作製した(図7)。
【0077】<感光層塗工液> ・ポリビニルブチラールXYHL 10部 ・メタ変性アルコール 80部 ・トルエン 50部 ・ペンタエリスリトールトリアクリレート 6部 ・n,n’−テトラエチル−4、4’ −ジアミノベンゾフェノン 0.2部 ・2−メチル−1−〔4−(メチルチオ)フェニル〕 −2−モルホリノプロパン−1 0.8部
【0078】2.蓄光画像の形成 <原稿の用意> 切り抜いて画像を形成したネガタイプのアルミホイルの
原稿(遮光性画像111)を用意した(図8)。
【0079】<露光処理>当該原稿(遮光性画像11
1)を前記蓄光画像形成材料5の感光層(感光性剥離層
1)側に密着して貼り合わせた後、日光写真の要領で、
日中の太陽光で1分間露光処理を行った(図9)。
【0080】すると露光された感光層(感光性剥離層
1)は、遮光画像形成層2中の黄銅薄膜(遮光層21)
との接着力を上昇させた。
【0081】<蓄光画像の形成>感光性剥離層を手で剥
離現像すると、露光処理によって接着力の上昇した黄銅
薄膜(遮光層21)は感光層(感光性剥離層1)と共に
剥離され、接着力の上昇しなかった未露光部分の黄銅薄
膜(遮光層21)は蓄光層3上に残り、当該原稿(遮光
性画像111)と同一形状(ポジ−ポジ)の遮光画像2
11(ネガタイプ)が形成された(図10)。
【0082】従って、当該原稿(遮光性画像111)と
同一形状で反転(ネガ−ポジ)した蓄光画像311が形
成された(図11)。
【0083】3.蓄光画像を有する表示物の作製 2.で得られた蓄光画像311を有する蓄光シートのセ
パレーター8を剥離して、粘着層7を露出させ、壁に貼
り付け案内板を作製した。
【0084】以上のように本発明の蓄光画像形成材料5
及び蓄光画像形成方法では、手等による剥離現像によっ
て画像形成が行え、特別な設備や記録装置を使用しなく
ても、極めて手軽に蓄光画像を有する表示物を作製する
ことができた。
【0085】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、特別な設備や記録装置を必要とせず、極めて
手軽に各個人が所望の蓄光画像を有する表示物を作製す
ることが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の蓄光画像形成材料の基本的な形態を
示す断面図。
【図2】 本発明の蓄光画像形成材料の一実施例を示す
断面図。
【図3】 本発明の蓄光画像形成材料に遮光性画像を積
層した一実施例を示す平面図。
【図4】 本発明の露光処理の一実施例を示す断面図。
【図5】 本発明の蓄光画像形成材料に遮光画像を形成
した一実施例を示す断面図。
【図6】 本発明の蓄光画像形成材料に遮光画像及び蓄
光画像を形成した一実施例を示す平面図。
【図7】 本発明の蓄光画像形成材料の他の実施例を示
す断面図。
【図8】 本発明の遮光性画像の一実施例を示す平面
図。
【図9】 本発明の露光処理の他の実施例を示す断面
図。
【図10】本発明の蓄光画像形成材料に遮光画像を形成
した他の実施例を示す断面図。
【図11】本発明の蓄光画像形成材料に遮光画像及び蓄
光画像を形成した他の実施例を示す平面図。
【符号の説明】
1・・・感光性剥離層 11・・・光透過性支持体 12・・・感光層 2・・・遮光画像形成層 21・・・遮光層 22・・・光透過性支持体 23・・・剥離力調整層 3・・・蓄光層 31・・・蓄光顔料樹脂層 32・・・光透過性支持体 4・・・反射層 5・・・蓄光画像形成材料 6・・・接着層 7・・・粘着層 8・・・セパレーター 9・・・太陽光 111・・・遮光性画像 211・・・遮光画像 311・・・蓄光画像

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】感光性剥離層、遮光画像形成層、蓄光層を
    この順に有する蓄光画像形成材料であって、前記感光性
    剥離層が部分的に露光処理されることで、当該露光部分
    に対応する前記感光性剥離層と前記遮光画像形成層との
    接着力が低下若しくは上昇して、当該露光部分若しくは
    未露光部分に対応する前記遮光画像形成層の全部若しく
    は一部が前記感光性剥離層と共に剥離されるよう構成し
    たことを特徴とする蓄光画像形成材料。
  2. 【請求項2】前記蓄光層の前記遮光画像形成層とは反対
    面に反射層を有することを特徴とする請求項1記載の蓄
    光画像形成材料。
  3. 【請求項3】感光性剥離層、遮光画像形成層、蓄光層を
    この順に有する蓄光画像形成材料の前記感光性剥離層を
    部分的に露光処理し、当該露光部分に対応する前記感光
    性剥離層と前記遮光画像形成層との接着力を低下若しく
    は上昇させて、当該露光部分若しくは未露光部分に対応
    する前記遮光画像形成層の全部若しくは一部を前記感光
    性剥離層と共に剥離して、蓄光画像を形成することを特
    徴とする蓄光画像形成方法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007200036A (ja) * 2006-01-26 2007-08-09 Fujiwara Kogyo Kk 蓄光式誘導表示体
JP2014153662A (ja) * 2013-02-13 2014-08-25 Sekisui Chem Co Ltd 蓄光シート

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