JPH11249457A - 中間転写体及び中間転写体を備えたカラー画像形成装置 - Google Patents

中間転写体及び中間転写体を備えたカラー画像形成装置

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JPH11249457A
JPH11249457A JP10055470A JP5547098A JPH11249457A JP H11249457 A JPH11249457 A JP H11249457A JP 10055470 A JP10055470 A JP 10055470A JP 5547098 A JP5547098 A JP 5547098A JP H11249457 A JPH11249457 A JP H11249457A
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JP
Japan
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intermediate transfer
transfer member
aluminum
image forming
transfer
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Application number
JP10055470A
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English (en)
Inventor
Tomoaki Takahashi
倫明 高橋
Tadashi Ogasawara
正 小笠原
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Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
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Publication date
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  • Electrostatic Charge, Transfer And Separation In Electrography (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写効率が高く、転写時の画像ぼけ等が発生
せず、転写電流のリークも発生しない中間転写体と、こ
れを用いた小型で、画質の優れたカラー画像形成装置を
提供する。 【解決手段】 潜像担持体上に形成した現像像を転写さ
れ、転写された現像像を被転写材に転写する中間転写体
として、アルミニウムまたはアルミニウム合金からなり
表面を陽極酸化処理した導電性基体を含有してなる中間
転写体を用いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば電子写真方
式の画像形成装置に使用する中間転写体、およびこの中
間転写体を使用したカラー画像形成装置に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】近年、ドキュメントのカラー化要求は更
に高まり、特にカラードキュメントの高速出力に対する
要求が高まってきている。これに対して、複数の電子写
真方式の画像形成ユニットを有するタンデム型カラー画
像形成装置は、高速出力と高画質を同時に実現する手段
として需要が高い。
【0003】図2は、従来のタンデム型カラー画像形成
装置の構成を示す概略断面図である。図2中、11Y、
11M、11C、11Kは、それぞれイエロー、マゼン
タ、シアン、ブラックのカラートナー像を形成する電子
写真画像形成ユニットであり、無端ベルト状の中間転写
体19の進行方向に対して電子写真画像形成ユニットが
11Y、11M、11C、11Kの順で直列に配されて
いる。また、中間転写体9は、各電子写真画像形成ユニ
ット11Y、11M、11C、11Kの、電子写真感光
体12Y、12M、12C、12Kと、それに対向して
配置される転写手段16Y、16M、16C、16Kと
の間を挿通している。そして、中間転写体19は、電子
写真画像形成ユニット11Yから11Kの方向に進行す
る。
【0004】ここで、中間転写体19への画像形成の動
作を説明する。画像形成ユニット11Yの電子写真感光
体12Yは、中間転写体19の進行と同一の線速度で同
一方向に回転し(図1における右回り)、その周囲に
は、例えばスコロトロン方式等の帯電手段13Yと、半
導体レーザースキャン方式等の画像書き込みユニット1
4Yと、2成分方式等のイエロートナー現像手段15Y
と、中間転写体19を介してロール状等の転写手段16
Yと、ウレタン等の材料からなるブレードを用いたクリ
ーニング手段17Yと、LED等を用いた除電手段18
Yとが、電子写真感光体12Yの回転方向に沿って順に
配置されている。電子写真感光体12Yの表面は、帯電
手段13Yにより全面が一様に帯電された後、画像書き
込みユニット14Yとにより像様露光されて静電潜像が
形成される。この静電潜像は、イエロートナー現像手段
15Yによって現像されてイエロートナー像となり、こ
のイエロートナー像は転写手段16Yによってベルト状
の中間転写体19上に転写される。転写後、電子写真感
光体12Y上に残留したトナーは、クリーニング手段1
7Yによって掻き取られ、さらに、電子写真感光体12
Yの表面は、除電手段18Yによって、電荷が消去され
た後、次の画像形成サイクルのために、帯電手段13Y
により再び帯電される。
【0005】多色のカラー画像形成を行うこの装置で
は、各電子写真画像形成ユニット11Y、11M、11
C、11Kの相対的な位置のずれを考慮したタイミング
で、上記と同様の画像形成工程が電子写真画像形成ユニ
ット11M、11C、11Kにおいても行われ、中間転
写体19上には4色のフルカラートナー像が形成され
る。
【0006】紙やOHPフィルムなどの被転写体は、図
示しない用紙カセットから、給紙手段20および搬送手
段21によって、2次転写位置まで搬送され、2次転写
用の転写手段22により、中間転写体19上のフルカラ
ートナー像が、該被転写体上に転写される。引き続き被
転写体は、搬送手段21によって定着手段23まで搬送
され、該定着手段23によりフルカラートナー像が定着
された後、外部に排出される。中間転写体19上に残留
したトナーは、ナイロンブラシ等からなるクリーニング
手段24により回収される。
【0007】このような従来のタンデム型カラー画像形
成装置では、ベルト状の中間転写体19の蛇行やスリッ
プなどによる色ずれを防ぐために、中間転写体19を駆
動する際に高度な制御が必要とされ、装置のコストアッ
プにつながっている。一方、中間転写体として単一のド
ラム状の中間転写体を用いる場合、ベルト状の中間転写
体のような蛇行やスリップが無くなるが、各色の画像形
成ユニットをドラム状の中間転写体の周囲に配置させる
必要があり、装置の小型化に対して大きな障害となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明者等
は、図1に示す三次転写型のタンデム型カラー画像形成
装置について検討している。
【0009】図1において、1Y、1M、1C、1K
は、それぞれイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの
各色トナー像を形成する電子写真画像形成ユニットであ
る。電子写真画像形成ユニット1Yは、電子写真感光体
2Yと、その周囲に回転方向に沿って順次配置されたス
コロトロン方式の帯電手段3Yと、半導体レーザースキ
ャン方式の画像書き込みユニット9Yと、2成分式のイ
エロートナー現像手段4Yとを備えている。1M、1
C、1Kも同様に構成されている。5Aと5Bは、それ
ぞれドラム状の第1中間転写体であって、5Aは、その
表面が1Yの2Yと1Mの2Mの双方に接触するように
配置されている。5Bは、その表面が1Cの2Cと1K
の2Kの双方に接触するように配置されている。6は、
ドラム状の第2中間転写体であって、その表面が第1中
間転写体5Aと5Bの双方に接触するように配置されて
いる。7は、転写手段であって、その表面が第2中間転
写体6に接触するように配置されている。8は、被転写
体の供給手段であって、この供給手段8により供給され
た被転写体は、第2中間転写体6と転写手段7の間を通
過し、このとき第2中間転写体6上のフルカラートナー
像が転写されるように構成されている。
【0010】次に、画像形成工程について説明する。電
子写真感光体2Yの表面は、スコロトロン方式等の帯電
手段3Yにより一様に帯電された後、半導体レーザース
キャン方式等の画像書き込みユニット9Yによって像様
露光されて静電潜像が形成される。この静電潜像は、2
成分式等のイエロートナー現像手段5Yによって現像さ
れてイエロートナー像となり、バイアス電流を印加する
ことにより電子写真感光体より高電位となった第1中間
転写体5A上に一次転写される。一次転写の後、電子写
真感光体2Yの表面は、次の画像形成のために、帯電手
段3Yにより再び帯電される。マゼンタトナー像を形成
する電子写真画像形成ユニット1Mでは、イエロー電子
写真画像形成ユニット1Yとの相対的な位置のずれを考
慮したタイミングでイエロー電子写真画像形成ユニット
1Yと同様の工程を経て電子写真感光体2M上にマゼン
タトナー像が形成された後、第1中間転写体5A上に一
次転写され、第1中間転写体5A上で、イエロー、マゼ
ンタの2色のカラートナー像が形成される。シアン、ブ
ラックの各カラートナー像を形成する電子写真画像形成
ユニット1C、1Kにおいても、上記と同様の工程を経
て、第1中間転写体5B上に、シアン、ブラックの2色
のカラートナー像が形成される。第1中間転写体5A
、第1中間転写体5B上でそれぞれ形成された2色の
カラートナー像は、相対的な位置のずれを考慮したタイ
ミングで、バイアス電流を印加することにより第1中間
転写体より高電位となった第2中間転写体6上に2次転
写され、第2中間転写体6上にフルカラーのトナー像が
形成される。
【0011】紙やOHPフィルムなどの被転写体は、図
示しない用紙カセットから、供給手段8によって3次転
写位置まで搬送され、3次転写用に設けられたロール状
の転写手段7により、第2中間転写体6上のフルカラー
トナー像が転写される。続いて、被転写体は、図示しな
い定着手段を通過し、フルカラートナー像が被転写体上
に定着された後、外部に排出される。
【0012】このような三次転写型のタンデム型カラー
画像形成装置を用いれば、上記のような色ずれの問題
と、装置の小型化に関する問題を同時に解決できる。こ
のような画像形成装置においては、第1中間転写体とし
ては、特開平1−198773号公報に記載されている
ように、導電性基体上に中抵抗の弾性層を設ける構成が
好ましいが、本発明者らの検討によると、第2中間転写
体としては、導電性の基体上に比較的薄い中抵抗層を形
成し、全体に表面の剛性を高くした構成の方が、転写効
率が高く、転写時の画像ぼけが発生しにくいことがわか
った。
【0013】しかしながら、第2中間転写体の表面の剛
性を高くした構成では、中抵抗層中にわずかな欠陥があ
っても、第2中間転写体から第1中間転写体への転写電
流のリークが発生し、画像欠陥や、中間転写体の放電破
壊につながりやすいという問題が生じた。
【0014】本発明は、上記の問題に鑑みてなされたも
のであり、その目的は、転写効率が高く、転写時の画像
ぼけが発生せず、転写電流のリークも発生しない中間転
写体を提供することにある。また、本発明の他の目的
は、本発明の中間転写体を第2中間転写体として用いる
ことにより、小型で、画質の優れた三次転写型のカラー
画像形成装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】本発明者等が鋭意検討し
た結果、三次転写型のカラー画像形成装置の第2中間転
写体として、アルミニウムまたはアルミニウム合金から
なり表面を陽極酸化処理した導電性基体を備えてなる中
間転写体を用いれば、転写電流のリークの発生、ひいて
は画像欠陥や、中間転写体の放電破壊の発生を未然に防
止できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0016】すなわち、以下の構成により本発明の目的
が実現される。 (1)潜像担持体上に形成されたトナー像を被転写体に
転写する中間転写体であって、アルミニウムまたはアル
ミニウム合金からなり表面を陽極酸化処理した導電性基
体とを備えてなることを特徴とする中間転写体である。 (2)前記導電性基体上に、導電材が分散されてなる中
抵抗弾性層を有することを特徴とする(1)に記載の中
間転写体である。 (3)前記導電性基体上に、結着樹脂と電荷輸送剤とを
含む電荷輸送層を有することを特徴とする(1)または
(2)に記載の中間転写体である。 (4)前記導電性基体上に、結着樹脂と電荷発生剤と電
荷輸送剤とを含む両極性感光層を有することを特徴とす
る(1)〜(3)に記載の中間転写体である。 (5)潜像担持体上に形成されたトナー像を転写する第
1中間転写体と、第1中間転写体上の一次転写像を転写
する第2中間転写体と、第2中間転写体上の二次転写像
を被転写体に転写する転写手段を有するカラー画像形成
装置において、前記第2中間転写体が、(1)〜(4)
に記載の中間転写体であることを特徴とするカラー画像
形成装置である。
【0017】本発明の中間転写体においては、導電性基
体がアルミニウムまたはアルミニウム合金からなり、そ
の表面が陽極酸化処理されているので、転写電流のリー
クの発生を防止することができる。また、中間転写体の
導電性基体上に、導電材が分散されてなる中抵抗弾性層
を設けることにより、転写工程で必要とされる抵抗を維
持しながら、転写後の残留電位の消失も速やかで、より
転写効率を高め、転写時の画像ぼけの発生を防止するこ
とができる。また、中間転写体の導電性基体上に、結着
樹脂と電荷輸送剤とを含む電荷輸送層を設けることによ
り、転写工程で必要とされる抵抗を維持しながら、転写
後の残留電位を光照射により効率良く消失させることが
でき、さらに、転写効率を高め、転写時の画像ぼけの発
生を防止することができる。また、中間転写体の導電性
基体上に、結着樹脂と電荷発生剤と電荷輸送剤とを含む
両極性感光層を設けることにより、光照射により転写後
の残留電位をさらに効率良く消失させることができる。
【0018】本発明の中間転写体は、導電性基体上に比
較的薄い中抵抗層を形成した場合にも転写電流のリーク
を発生しにくく、これを、潜像担持体上に形成されたト
ナー像を転写する第1中間転写体と、第1中間転写体上
の一次転写像を転写する第2中間転写体と、第2中間転
写体上の二次転写像を被転写体に転写する転写手段を有
するカラー画像形成装置の第2中間転写体として用いる
ことにより、第2中間転写体の表面剛性を高くすること
ができ、転写電流のリーク等の不都合を生じることな
く、転写効率が高く、転写時の画像ぼけが発生しない、
小型で、画質の優れた三次転写型のカラー画像形成装置
を提供することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】本発明の中間転写体には、表面を
陽極酸化処理したアルミニウムまたはアルミニウム合金
からなる導電性基体が使用される。本発明の導電性基体
に使用するアルミニウムとしては、JIS 5030や
JIS 6063等、アルミニウム合金としては、アル
ミニウム/マグネシウム合金、アルミニウム/チタニウ
ム合金等が使用される。これら原材料の表面は、均一な
陽極酸化被膜を形成するために、鏡面加工されているこ
とが好ましい。陽極酸化処理は、クロム酸、硫酸、シュ
ウ酸、ホウ酸、リン酸などの酸性浴中で、電圧5〜50
0V、電流密度0.1〜5A/dm2 の条件で行うのが
好まし。陽極酸化被膜の厚さは、2〜50μmが好まし
く、5〜15μmがより好ましい。陽極酸化処理された
表面は、多孔質であることが多いが、多孔質表面は、化
学的に不安定なので、沸騰水や、水蒸気を用いた水和封
孔処理を施すことが好ましい。
【0020】本発明の中間転写体は、転写工程で必要と
される抵抗を維持し、転写後の残留電位を速やかに消失
させる点で、前記導電性基体上に、導電材を分散させた
中抵抗弾性層を有することが好ましい。ここで、中抵抗
弾性層とは、103 Ω・cm〜1014Ω・cmの抵抗値
を有する弾性層をいうが、108 Ω・cm〜1012Ω・
cmの抵抗値を有することがより好ましい。中抵抗弾性
層としては、シリコーンゴム、ウレタンゴム、テフロン
ゴム等のゴム材中に、カーボンや金属酸化物などの導電
材を分散させたものが挙げられる。中抵抗弾性層は、上
記の材料を導電性基体上に成形または塗布により形成さ
れる。弾性層の膜厚としては、5〜50μmが好まし
く、10〜30μmが特に好ましい。
【0021】本発明の中間転写体は、転写工程で必要と
される抵抗を維持しながら、転写後の残留電位を光照射
により効率良く消失させることができる点で、前記導電
性基体上に、結着樹脂と電荷輸送剤を含む電荷輸送層を
有することが好ましい。結着樹脂としては、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリエステル樹脂、メタクリル樹脂、アク
リル樹脂、ポリ塩化ビニル樹脂、ポリ塩化ビニリデン樹
脂、ポリスチレン樹脂、ポリビニルアセテート樹脂、ス
チレン−ブタジエン共重合体、ポリ−Nビニルカルバゾ
ール、ポリシランなど公知の樹脂を用いることができ
る。ホール輸送性の電荷輸送剤としては、ピラゾリン化
合物、ヒドラゾン化合物、トリフェニルメタン化合物、
トリアリールアミン化合物、エナミン化合物、スチルベ
ン化合物等が挙げられる。電子輸送性の電荷輸送層とし
ては、トリニトロフルオレノン(TNF)、テトラシア
ノエチレン、テトラシアノキノジメタン(TCNQ)、
キノン、ジフェノキノン、ナフトキノン、アントラキノ
ン及びこれらの誘導体等がある。電荷輸送層の形成に
は、上記の結着樹脂及び電荷輸送剤を溶剤中に溶解した
溶液を、スプレーコート法、ディップコート法等によ
り、導電性基体上に塗布した後、乾燥させる方法を用い
ることができる。電荷輸送層の膜厚としては、5〜50
μmが好ましく、10〜25μmが特に好ましい。
【0022】本発明の中間転写体は、光照射により残留
電位をさらに効率良く消失させることができる点で、前
記導電性基体上に、結着樹脂と電荷発生剤と電荷輸送剤
を含む両極性感光層を有することが好ましい。ここで、
両極性感光層とは、光照射により正、負いずれの電荷を
も流すことができる感光層をいう。結着樹脂、ホール輸
送性電荷輸送剤および電子輸送性電荷輸送剤は、前記の
ものを用いることができる。電荷発生剤としては、例え
ば、クロロダイアンブルー等のアゾ染料、アントアント
ロン等のキノン顔料、キノシアニン顔料、ペリレン顔
料、インジゴ顔料、ビスベンジイミダゾール顔料、フタ
ロシアニン顔料、スクアリリウム顔料、キナクリドン顔
料などが挙げられる。
【0023】両極性感光層の形成には、上記の結着樹脂
および電荷輸送剤を溶剤中に溶解した後、電荷発生剤を
分散させた溶液をスプレーコート法、ディップコート法
等により、導電性基体上に塗布した後、乾燥させる方法
を用いることができる。両極性感光層の膜厚としては、
5.0〜50μmが好ましく、10〜30μmが特に好
ましい。
【0024】また、本発明の中間転写体には、必要に応
じてフッ素樹脂などを含む表面層をもうけて、離型性を
高めることにより、転写効率をいっそう向上させること
もできる。
【0025】本発明のカラー画像形成装置は、潜像担持
体上に形成されたトナー像を転写する第1中間転写体
と、第1中間転写体上の一次転写像を転写する第2中間
転写体と、第2中間転写体上の二次転写像を被転写体に
転写する転写手段を有するカラー画像形成装置におい
て、第2中間転写体として、本発明の中間転写体を用い
ている。すなわち、第2中間転写体としては、潜像担持
体上に形成されたトナー像を被転写体に転写する中間転
写体であって、アルミニウムまたはアルミニウム合金か
らなり表面を陽極酸化処理した導電性基体を備えてなる
中間転写体、前記導電性基体上に導電材が分散されてな
る中抵抗弾性層を有する中間転写体、前記導電性基体上
に結着樹脂と電荷輸送剤とを含む電荷輸送層を有する中
間転写体、前記導電性基体上に、結着樹脂と電荷発生剤
と電荷輸送剤とを含む両極性感光層を有する中間転写体
のいずれであっても良い。
【0026】特に、色ずれの問題と、装置の小型化に関
する問題を解決するためには、図1に示した構成のカラ
ー画像形成装置とすることが好ましい。すなわち、第1
中間転写体、第2中間転写体としては、いずれも回転ド
ラム状のものを用いることが好ましい。
【0027】また、第2中間転写体として、アルミニウ
ムまたはアルミニウム合金からなり表面を陽極酸化処理
した導電性基体上に、電荷輸送層や両極性感光層を有す
る中間転写体を用いる場合は、図3に示すように、フル
カラートナー像を転写した後の第2中間転写体6の表面
の残留電荷を光照射により消失させるために、第2中間
転写体6の周囲で、3次転写位置の下流側に、LEDア
レイ等の徐電手段10を有していることが好ましい。こ
のような構成によれば、第2中間転写体6が、導電性基
体上に電荷輸送層や両極性感光層を有してなるので、転
写時には必要とされる抵抗を維持しながら、転写後は徐
電手段10により第2中間転写体6の表面を光照射する
ことにより、残留電位を速やかに消失させることがで
き、繰り返し転写を行う場合にも、転写効率を高くで
き、転写時の画像ぼけの発生を十分に防止することがで
きる。
【0028】また、第2中間転写体の導電性基体上に設
ける中抵抗弾性層、電荷輸送層、両極性感光層等の全層
厚さは、0.1〜100μmが好ましく、1〜20μm
が特に好ましい。
【0029】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいてさらに詳細
に説明する。
【0030】(実施例1)直径42mm、長さ350m
mのアルミニウムパイプの表面を鏡面加工したものを硫
酸中、電流密度1.5A/dm2 の条件で陽極酸化処理
を行い、7μmの陽極酸化被膜を形成し、続いて沸騰水
による封孔処理を行った。次に、シリコーンゴム中にカ
ーボンブラックを分散させた中抵抗弾性層を上記のパイ
プ上に形成して中間転写体を得た。この中間転写体の中
抵抗弾性層の厚さは約10μmであり、電気抵抗は約1
10Ω・cmであった。得られた中間転写体を、図1と
同様の構成のカラー画像形成装置に装着し、プリントテ
ストを行ったところ、繰り返し画像形成を行っても転写
効率は約97%に維持され、画像ボケも発生しなかっ
た。また、白点/黒点(色点)等の画像欠陥も観察され
ず、転写電流のリークが発生していないことが分かっ
た。
【0031】(実施例2)実施例1と同様にして陽極酸
化処理を施したアルミニウムパイプ上に、以下の組成か
らなる塗布液をディップ塗布法により塗布した後100
℃で1時間乾燥し、厚さ約20μmの電荷輸送層を形成
し、中間転写体を作製した。 ポリカーボネート樹脂 「ユーピロンZ−400」(三菱瓦斯化学社製) 2重量部 下記化合物(1) 2重量部 下記化合物(2) 2重量部 モノクロルベンゼン 8重量部
【0032】
【化1】
【0033】このようにして作製した中間転写体を実施
例1と同様にして評価したところ、繰り返し画像形成を
行っても転写効率は約98%に維持され、画像ボケも発
生しなかった。また、白点/黒点(色点)等の画像欠陥
も観察されず、転写電流のリークが発生していないこと
が分かった。
【0034】(実施例3)以下の組成からなる溶液をサ
ンドミルで1時間分散した後、実施例1と同様にして陽
極酸化処理を施したアルミニウムパイプ上に、ディップ
塗布法により塗布し100℃で1時間乾燥して、厚さ約
15μmの両極性感光層を形成し、中間転写体を作製し
た。 ポリカーボネート樹脂 「ユーピロンZ−400」(三菱瓦斯化学社製) 2重量部 無金属フタロシアニン 2重量部 前記化合物(1) 2重量部 前記化合物(2) 2重量部 モノクロルベンゼン 8重量部 このようにして作製した中間転写体を図3と同様の構成
のカラー画像形成装置に装着し、実施例1と同様にして
評価したところ、転写後の残留電位が光照射により効率
良く解消され、繰り返し画像形成を行っても転写効率は
約98%に維持され、画像ボケも発生しなかった。ま
た、白点/黒点(色点)等の画像欠陥も観察されず、転
写電流のリークが発生していないことが分かった。
【0035】(比較例1)実施例2と同じアルミニウム
パイプに、陽極酸化処理を施さなかった他は、実施例2
と同様にして、中間転写体を作製し、実施例2と同様に
して評価した。その結果、2次転写工程において、第1
中間転写体との間で転写電流のリークが発生し、白点/
黒点(色点)を生じる画像欠陥となった。
【0036】
【発明の効果】本発明によれば、転写電流のリークが発
生せず、転写効率が高く、転写時の画像ぼけが発生しな
い中間転写体が提供される。また、本発明の中間転写体
を第2中間転写体として用いることにより、小型で、画
質の優れた三次転写型のカラー画像形成装置が提供され
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のカラー画像形成装置の一例を示す概略
断面図である。
【図2】従来のタンデム型カラー画像形成装置の構成を
示す概略断面図である。
【図3】本発明のカラー画像形成装置の他の例を示す概
略断面図である。
【符号の説明】
1,11 電子写真画像形成ユニット 2,12 電子写真感光体 3,13 帯電手段 4,15 現像手段 5 第1中間転写体 6 第2中間転写体 7,16 転写手段 8,20 供給手段 9,14 画像書き込みユニット 10,18 徐電手段 19 中間転写体 21 搬送手段 22 2次転写用の転写手段 23 定着手段 24 クリーニング手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像担持体上に形成されたトナー像を被
    転写体に転写する中間転写体であって、アルミニウムま
    たはアルミニウム合金からなり表面を陽極酸化処理した
    導電性基体を備えてなることを特徴とする中間転写体。
  2. 【請求項2】 前記導電性基体上に、導電材が分散され
    てなる中抵抗弾性層を有することを特徴とする請求項1
    に記載の中間転写体。
  3. 【請求項3】 前記導電性基体上に、結着樹脂と電荷輸
    送剤とを含む電荷輸送層を有することを特徴とする請求
    項1または2に記載の中間転写体。
  4. 【請求項4】 前記導電性基体上に、結着樹脂と電荷発
    生剤と電荷輸送剤とを含む両極性感光層を有することを
    特徴とする請求項1から3までのいずれか一項に記載の
    中間転写体。
  5. 【請求項5】 潜像担持体上に形成されたトナー像を転
    写する第1中間転写体と、第1中間転写体上の一次転写
    像を転写する第2中間転写体と、第2中間転写体上の二
    次転写像を被転写体に転写する転写手段とを有するカラ
    ー画像形成装置において、 前記第2中間転写体が、請求項1から4までのいずれか
    一項に記載の中間転写体であることを特徴とするカラー
    画像形成装置。
JP10055470A 1998-03-06 1998-03-06 中間転写体及び中間転写体を備えたカラー画像形成装置 Pending JPH11249457A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006189745A (ja) * 2004-03-17 2006-07-20 Fuji Xerox Co Ltd 中間転写体、及び該中間転写体を用いた画像形成装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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