JPH11249261A - フィルムカートリッジ装填方法とその装置 - Google Patents

フィルムカートリッジ装填方法とその装置

Info

Publication number
JPH11249261A
JPH11249261A JP10352594A JP35259498A JPH11249261A JP H11249261 A JPH11249261 A JP H11249261A JP 10352594 A JP10352594 A JP 10352594A JP 35259498 A JP35259498 A JP 35259498A JP H11249261 A JPH11249261 A JP H11249261A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
film
cartridge
spool
hollow shaft
chamber
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10352594A
Other languages
English (en)
Inventor
Thomas W Glanville
トーマス・ダブリュー・グランビル
Joseph A Watkins
ジョゼフ・エイ・ワトキンズ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Eastman Kodak Co
Original Assignee
Eastman Kodak Co
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Eastman Kodak Co filed Critical Eastman Kodak Co
Publication of JPH11249261A publication Critical patent/JPH11249261A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/42Interlocking between shutter operation and advance of film or change of plate or cut-film
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B17/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B17/26Holders for containing light sensitive material and adapted to be inserted within the camera
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2217/00Details of cameras or camera bodies; Accessories therefor
    • G03B2217/26Holders for containing light-sensitive material and adapted to be inserted within the camera
    • G03B2217/268Unloading the cartridge from the camera; Loading the cartridge into the camera
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B2219/00Cameras
    • G03B2219/02Still-picture cameras
    • G03B2219/04Roll-film cameras
    • G03B2219/045Roll-film cameras adapted for unloading the film in the processing laboratory, e.g. disposable, reusable or recyclable cameras

Landscapes

  • Physics & Mathematics (AREA)
  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Details Of Cameras Including Film Mechanisms (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 例えばAPS対応フィルムカートリッジを用
いた使い切りカメラを、効率よく、コンパクトに組み立
てる。 【解決手段】 容器とフィルムが取り付けられているス
プールとを有するフィルムカートリッジを、カートリッ
ジ室、供給室、カートリッジ室に延在する回転部材を備
えたカメラ枠構造体に装填する装置。前記スプールが回
転部材の近傍に臨む前記カートリッジ室にカートリッジ
をカートリッジ移送機で位置決めする。前記回転部材と
は反対側で前記スプールに向かって移動自在な回転中空
シャフトを設け、スプール整復器のジャックで前記回転
部材を前記カートリッジ室に長手方向が揃った状態で回
転自在に保持する。その際、その長手軸心を中心とする
回転部材の巻戻し方向への回転を一方向機構で抑制す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は写真用品に関し、詳
述すれば、カメラでのフィルムカートリッジの装填方法
とその装置とに関する。
【0002】
【従来の技術】レンズ付きフィルムとも呼ばれている使
い切りカメラは、フィルムカートリッジが装填された状
態で販売されている。この種のカメラでは、構造を簡単
にすると共に、製造費を抑えるために、巻戻し機構がカ
メラから省かれている。その代わりに、フィルムは予め
巻き戻された状態になっていて、撮影が終わる度にフィ
ルム容器に巻き上げられるようになっている。使い切り
カメラでのフィルムカートリッジの装填や巻上げなどに
は種々の方法が採られている。例えば米国特許第4,972,
649号に開示されている方法では、カメラ本体の外でフ
ィルムをロール状に巻いてから装填するようにしてい
る。この方法では、フィルムにキズがつく虞が多いばか
りではなくて、それに伴う関連機構が複雑になることが
多い。
【0003】この米国特許第4,972,649号はもう一つの
方法も開示していて、この方法ではカートリッジを装填
した後にカメラを遮光状態に封止し、その後にフィルム
を予め巻き上げておくようにしている。また、米国特許
第5,311,231号では、フィルムカートリッジを装填した
後にカメラ本体の背後開口を閉じ、その後、カメラ本体
の底の開口を介してフィルムを予め巻き上げ、最後にそ
の底の開口を封止するようにしている。これらの二つの
方法には、フィルムの案内がフィルム装填装置ではなく
て、主としてカメラ本体によりなされていることから、
問題がある。即ち、フィルムの案内がカメラ本体により
なされているのであれば、カメラ本体側に必要な許容度
などが得られないこと、それに、スループット速度が遅
くなっている。
【0004】更に別の方法として、特開平6-295022号公
報やヨーロッパ特許公開公報第0743546号、特開平8-171
180号公報などに開示されているものがあり、これらの
特許文献に開示されている方法では、フィルムはフィル
ムロールではなくて、別のスプールに巻回するようにし
ている。この場合、カメラバックは、フィルムスプール
でフィルムが押さえられる傾向があるので、フィルム案
内に関与していない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】未完成カメラにフィル
ムカートリッジを装填してフィルムを予め巻き上げてお
くためには、沢山の手順を踏む必要がある。しかも、こ
の手順ごとに、また、加工操作ごとにフィルムを双方向
に走行させたり、或いは、一方向に走行させたりするよ
うなことがある。このようでは、無駄な手順や加工操作
が多くて時間や製造費に無駄が伴うので、工程数の減少
と製造費の低減とが望まれている。
【0006】
【課題を解決するための手段】従って、本発明は、カメ
ラ枠構造体内において指回しによりフィルムを双方向及
び一方向に走行させることのできるカートリッジ装填装
置とその方法とを提供するのを目的としたものである。
【0007】即ち、前述の目的を達成するために工夫さ
れた本発明は、広義的には、カートリッジ室と、供給室
と、カートリッジ室へと延在する指回し式回転部材とを
備えたカメラ枠構造体にフィルムを装填する方法とその
装置に対してなされている。フィルムカートリッジは容
器と、該容器に収納された内部スプールと、該スプール
に取り付けた所定長さのフィルムとで構成されている。
このフィルムカートリッジをカメラ枠構造体に装填する
に当たっては、フィルムカートリッジをカートリッジ室
に位置決めするが、その際カートリッジのスプールと指
回し式回転部材とが互いに芯合わせしておく。その後、
指回し式回転部材とは反対側におけるスプールの一端近
傍であって、スプールの長手軸心の延長線上に中空シャ
フトを調芯させて臨ませる。この中空シャフトをスプー
ルの巻戻し方向に回すが、スプールの巻戻し方向への回
転は抑止しておく。中空シャフトを回しながら、当該中
空シャフトをカートリッジの方へと押しつけて、中空シ
ャフトとスプールとか係合する一方、それと同時にスプ
ールと指回し式回転部材とが係合するようにする。その
後、カートリッジ内のフィルムの先導端をカートリッジ
から押し出す。
【0008】前述のようにすることで、カメラ枠構造体
内において指回しによりフィルムを双方向及び一方向に
走行させることのできるのである。以後、それを実現す
るための具体的な構成例を、添付図面を参照しながら詳
述する。
【0009】
【発明の実施の形態】本発明の実施に用いるカメラ組立
装置52においては、フィルムは暗室にてカメラ枠構造
体10、即ち、カメラそのものか、または、未完成カメ
ラの内部に予め巻き上げられている。カメラ組立装置5
2には、図4と図5とに示すように支承体54と、カー
トリッジ装填とフィルム搬送とフィルム巻上げなどのた
めの能動部品56とが備わっている。本発明は特に使い
切りカメラに適しているものではあるが、フィルムがカ
ートリッジ内にすでに巻き上げられていて、カートリッ
ジごとすぐに利用できる状態で市販されているリサイク
ル可能ないし再生可能なカメラにも適している。
【0010】フィルムカートリッジ30はカメラ枠構造
体10のカートリッジ室14に装填されている。所定長
さのフィルム36は、その一端がスプール34に取り付
けられた状態でカートリッジ30に納まっているが、カ
ートリッジ室14とは反対側に臨むフィルム供給室16
にフィルムロール62として巻き込まれている。このよ
うにフィルム36をフィルム供給室16に巻き込んだ後
では、フィルム36はカートリッジ室14に収納されて
いるカートリッジ30とフィルムロール62のあるフィ
ルム供給室16との間の中間に臨む露出窓20を横切っ
て延在している一方、フィルム36の未使用部分である
大部分44はフィルムロール62としてフィルム供給室
16に納まっている。
【0011】図5と図8とにおいて、最初の工程ステー
ション68では、実装装置の如くの適当な能動部品56
で支承体54にカメラ枠構造体10を載置する。フィル
ムカートリッジ30はカメラ枠構造体10に装填されて
いる。
【0012】カメラ枠構造体10は、カートリッジ室1
4と供給ないし巻回体室16とを有するカメラフレーム
12からなる。カートリッジ室14と供給室16とは、
それぞれ後方に開放したスロートないし開口15、17
を有している。殊に、供給室16には、スロート17と
連通する側開口18が一つか二つ形成されている。前記
した露出窓20は、カートリッジ室14と供給室16と
の間においてカメラフレーム12に形成されている。供
給室16は、軸心26を中心とする円筒体のほぼ半割部
分をその内壁22として、その内部にほぼ円筒形のフィ
ルムスペース24を有するものである。
【0013】前述の構成のカメラ枠構造体10には、フ
ィルムスプールないしそのようなフィルム支承体が設け
られていないので、フィルムスペース24は空であり、
フィルムロール62が形成される以外は常に空である。
また、カメラ枠構造体10の背後は、図2において破線
28で示すように供給室16、好ましくはカートリッジ
室14と供給室16のそれぞれのスロート15、17と
露出窓20を跨って開放になっているから、室14、1
6及び露出窓20にはいつでもアクセスできるようにな
っている。
【0014】フィルムカートリッジ30は、容器32と
スプール34とフィルム36とからなる。このフィルム
36は、自由端40を有する先導部38と、容器32内
でスプール34に連結されている後導部42と、この先
導部38と後導部42との間に臨むフィルム部44とか
らなる。また、フィルムカートリッジ30は従来公知の
能動遮光ロックを備えている。
【0015】カメラ枠構造体10には指回し式回転部材
94も設けられており、この回転部材94はカートリッ
ジ室14の端壁96に装着されている。この回転部材9
4はカメラフレーム12に回転自在に取り付けられてい
る。この回転部材94には、カメラが完成するとフィル
ム送りに回すことになっているノブ98を備えている。
また、この回転部材94には、カートリッジ室のスペー
ス14bに延在する駆動キー100も備わっている。こ
の回転部材94はカメラフレーム12上に、図示しない
カラーないし弾性フランジもしくはそのようなものによ
り保持されている。
【0016】カメラが完成した状態にあっては、回転部
材94はフィルムカートリッジ30のスプール34と一
体回転するように、当該スプール34とキー係合してい
る。ここで「一体回転する」なる表現は、回転部材94
とスプール34とに、両者が何れかの方向に一体となっ
て回転できるために必要な互いに補完関係のある連結構
造が含まれていることを意味する。例えばAPSでのフ
ィルムカートリッジで使われているスプールには、ほぼ
円筒形のソケットと、該ソケットに沿ってスプールの長
手方向に延在する係合切欠きないし類似の係合部102
が形成されている。従って、それに対応する指回し式回
転部材における駆動キー100は、ほぼ円筒形のシャフ
トにして、スプールにおける係合切欠き102と係合す
るキー突条が形成されたものとなっている。より具体的
には、APS対応フィルムを用いる場合では、駆動キー
100は図9に示した形状を呈しており、スプール34
に形成した係合切欠き102と一体回転するように係合
するようになっている。言うまでもないことではある
が、指回し式回転部材とスプールとの係合方式として
は、前述のように駆動キー100とそれに対応する係合
切欠き102を用いたもの以外の適当な連結構造を用い
ることもできる。
【0017】カメラ枠構造体10には、能動遮光ロック
閉成器402が備わっており、この閉成器402は回転
部材94のカム面404により作動させられるようにな
っている。この能動遮光ロック閉成器402の詳細構成
は米国特許第5,614,976号及び同第5,629,750号に開示さ
れている。しかしながら、本発明に利用できる特定のカ
メラ枠構造体10で用いることのできる能動遮光ロック
閉成器402と、それと連携する回転部材94とを図2
5から図30にかけて示す。
【0018】図25から図30において、閉成器402
は、その一端に連結具408を、他端に第1セクター4
10を有し、カメラフレーム12に枢動自在の装着した
駆動部材406を備えている。連結具408は、カート
リッジ室14に延在してカートリッジ30の能動遮光ロ
ック412と係合するようになっており、駆動部材40
6の枢動軸心416から半径方向外側に延在する部分的
なフランジ414が備わっている。駆動部材406の他
端にある第1セクター410は、カメラフレーム12に
同じく枢動自在の装着した第2セクター420の歯と噛
合している。この第2セクター420には、図示しない
付勢バネにより回転部材94におけるほぼC字形状のカ
ム面404へと付勢されている追従子422を有してい
る。
【0019】図29に明確に示すように、露出窓20に
隣接するカートリッジ室14の部分において、検出子レ
バー426がカメラフレーム12に枢動自在の装着され
ている。この検出子レバー426は、カメラが完成した
状態にあっては背後方向、即ち、フィルム36の方へと
付勢されており、露出窓以外の部分へのフィルムの接触
を制限する接触パッド428が背後方向へ突出した状態
で取り付けられている。また、この検出子レバー426
には、部分フランジ414と接触しているが、フィルム
36の存在が検出されると駆動部材406の回転を阻止
するタブ430が設けられている。
【0020】前述のようにフィルム36が検出された状
態にあっては、追従子422は回転部材94のカム面4
04から離れていると共に、能動遮光ロック412は開
いた状態になっている。カメラが完成した状態にあっ
て、カートリッジにフィルムが完全に巻き戻されると、
検出子レバー426は背後方向に移動し、駆動部材40
6は、追従子422が回転部材94のカム面404と当
接する無フィルム遮光ロック開放位置(即ち、フィルム
はカートリッジに完全に巻き戻されて露出窓20には臨
んでいないが、遮光ロックはまだ開いている状態)へ回
転する。しかしながら、このようにして回転部材94が
約10度、回転すると能動遮光ロック412は部分的に
閉じられるようになる。
【0021】回転部材94が更に回転させられると、追
従子422はC字形状カム面404に沿って相対走行
し、かくてこのカム面404における隙間432に落ち
込む。追従子422のカム面404に対するこの移動に
より第1及び第2セクター410、420が無フィルム
遮光ロック閉位置へと枢動させられ、かくて能動遮光ロ
ック412が閉じられる。
【0022】図25から図30に戻って、検出子レバー
426は、フィルム36が予め巻き上げられ、カメラバ
ック202(図3)がカメラ枠構造体10に対して取り付
けられていない限り、駆動部材406の回転を確実に阻
止することはできない。カメラバック202を取り付け
る前では、能動遮光ロック412の状態、即ち、閉じて
いるか、開いているかどうかは、回転部材94のカム面
404における追従子422の位置で判断することがで
きる。即ち、追従子422がカム面404の外縁に臨ん
でいるのであれば、能動遮光ロック412は開いている
ことになる。他方、追従子422がカム面404におけ
る隙間432に落ち込んでおれば、能動遮光ロック41
2は閉ざされていることになる。このように検出子レバ
ー426はカメラバック202が取り付けられていない
限り作用しないから、フィルム36が能動遮光ロック4
12に臨んでいても能動遮光ロック412は閉じる。こ
の場合、フィルムに傷が付くことがある。
【0023】カメラ枠構造体には、カメラフレームに予
め設けられているその他のカメラ構成部品が含まれてい
てもよい。例えば、バッフルや、レンズ系、シャッター
などの如くの部品を含む光学撮影システム46がカメラ
枠構造体10に含まれていてもよい。また、露出窓20
に隣接した箇所でフィルムのパーフォレーション(図示
せず)と係合して、フィルムの駒送りを行ったり、或い
は、駒送りのみならず、フィルム送りをも行うフィルム
係合部材(図2において半円形突起50の形で概略に示
したもの)を有するフィルム駆動子48をもカメラ枠構
造体10に含ませてもよい。このようなフィルム送り機
構の構成部品の大部分は従来よりよく知られているもの
である。
【0024】前述したようなフィルム送り機構において
は、フィルム係合部材としては、一般にスプロケットが
よく使われているが、例えばフィルム送り方向に沿って
直線移動してフィルムを駒送りする爪部材であってもよ
い。一般に35ミリフィルムと称されている135型フ
ィルム用カメラにあっては、スプロケットが広く使われ
ていて、このスプロケットは外周面に連続した歯溝が形
成されている。このスプロケットはフィルムの移動に伴
って回転するが、全てのは溝が外部に露現しているので
はなく、ほんの一部が露出窓20の片側ので露現してい
る。
【0025】APS対応フィルム用カメラでの一部のフ
ィルム送り機構にあっては、フィルム係合部材は、その
形状が楕円形で、その楕円形の長軸の両端に当たる部分
に歯が形成されており、それ以外の部分が歯無しとなっ
ているスケーター(skater)ないし不完全歯溝付きスプロ
ケットとなっている。従来のスプロケット式の如くのフ
ィルム送り機構では、フィルムを予め巻き上げるに当た
ってはフィルムがスプロケットやその他のフィルム係合
部材を乗り越えるようにするために、フィルムをリフト
(フィルムとの接触をさけるために、露出窓枠から隔離
する)する必要がある。他方、一部のスケーター式の如
くのフィルム送り機構においては、フィルムはスケータ
ーやその他のフィルム係合部材を回転させたり、或いは
作動させたりしないで、当該スケーターやその他のフィ
ルム係合部材を乗り越えて移動することができる。本発
明による装置と方法とは、一部の実施の形態においては
両方のフィルム送り機構に対応するようになっている。
【0026】カメラ枠構造体10は、本発明の方法の工
程と連続するプロセスの一部で、或いは、それとは独立
したプロセスで製造することができる。しかし、何れに
しても、カメラ枠構造体10はカメラ組立装置52にお
いては支承体54に載置した上で、工作する。
【0027】支承体54はカメラ枠構造体10を図4に
おいて仮想線10bで示す所定位置にて支持するか、ま
たは、図5において仮想線10aで示すように、複数の
カメラ脇構造体10を一列に支持するようになっていて
もよい。何れにしても、カメラ組立装置52の能動部品
56に整合させる。このように朱書歌い54はその他の
能動部品56とは所定関係を有するようになっているの
で、組立の際では、各室やスロート、中間部、フィルム
スペース、背後開口などに対して所定の位置を占めるよ
うになっている。(ここでの位置とはカメラ枠構造体の
該当する個所と対応するものであって、支承体と組立装
置のその他の構成部品との相対位置の如くの物理的制約
を調整することにより、特定のカメラ枠構造体ごとに必
然的に設定される。図4においては、それぞれの位置な
いし箇所を破線で示していると共に、他の図面で用いた
符号に対応する部分には同一符号に「a」を末尾に付し
て示している。)
【0028】支承体54にはカメラ枠構造体10が直接
載置されるようになっていてもよいし、または、パレッ
ト64を介して載置されるようになっていてもよい。パ
レット64を用いる場合では、カメラ枠構造体10はパ
レット64上の所定位置に先ず載置した後に、所定向き
に保持しながら支承体54に載置する。カメラ枠構造体
10と支承体54とが容易に整合できるように、図1に
示すようにパレット64に位置規制部材65を設けてお
いてもよい。或いは、カメラ枠構造体10を予めパレッ
ト64に載置して、パレット64ごとに支承体54に載
置するようにしてもよいし、パレット64とカメラ枠構
造体10とを支承体54上で組み合わせるようにしても
よい。
【0029】支承体54には、自動組立操作に対応して
種々の位置決め部材ないし規制部材が備わっていてもよ
い。例えば、カメラ枠組立体10を組立て装置52と一
つかそれ以上の組立て工程ステーションとの間を移動さ
せたり、異なった組立て工程ステーションの間で移動さ
せるために、図1において66を以て示した位置決め装
置が組み立て装置52に備わっていてもよい。以後の説
明では、便宜上、組立て装置52の能動部品56が一連
の異なった工程ステーション68語と設けられていて、
支承体54がある工程ステーションから別の工程ステー
ションへとカメラ枠構造体10を搬送する搬送システム
となっている、図5に概略的に示した如くの組立て装置
52を用いてカメラを組み立てるものとして説明する。
各工程ステーションに設けられている組立て装置52の
能動部品56は、作動機構70を備えていてもよい。こ
の作動機構70としては、能動部品56が支承体から離
れている不使用ないし退避位置72と、使用ないし作用
位置74との間でそれぞれの能動部品56を移動させる
伸縮機構を備えていてもよい。また、この作動機構70
には、回転式またはリニア式駆動体の如くの能動部品5
6に対して動きを与えるその他の構成部品があってもよ
い。
【0030】カメラ枠構造体10を支承体54に載置し
た後に、当該カメラ枠構造体10におけるカートリッジ
室14にフィルムカートリッジ30を位置決めして、露
出窓20を横切るようにフィルムを進める。このときス
プール34は必要に応じて移駐(park)させておいてフィ
ルム36を供給室16へと送り込む。その後、フィルム
36の先導部38をマンドレル136(図14と図15)
の周囲へと案内して当該マンドレル136に掴ませた上
で、フィルムロール62へと巻き込んでしまう。その
後、マンドレル136と案内部材138とを取り外し、
カメラバック202をカメラ枠構造体10に取り付け
る。
【0031】図33から図37を参照して、組立て装置
52は、中空シャフト104を用いた指回し式回転部材
整合機500を備えている。この整合器500と中空シ
ャフト104とは、カートリッジ移送機76と連動して
おり、これら三者をまとめてカートリッジ位置決め兼フ
ィルム出し機502と称する。これらカートリッジ移送
機76と整合機500と中空シャフト104とは全て組
立て装置52の同一ステーション68に設けられている
のが望ましいが、カートリッジ移送機76だけは所望に
応じて上流側ステーション68に設けてもよい。カート
リッジ移送機76、整合機500、中空シャフト104
は、他の構成部品について前述したのと同一態様で、支
承体54上のカメラ枠構造体10の箇所10aに対して
位置決めされていると共に、それに対して移動するよう
になっている。
【0032】整合機500は、ジャック(押止め棒)50
4と一方向機構506とからなる。ジャック504の軸
心508は、この整合機500がさよう位置に設定され
ているとカートリッジ室の軸心15と同心状態になる。
このジャック504は指回し式回転部材94と係合し
て、ジャック軸心508を中心とする当該回転部材94
の回転を許容しながら、その回転部材94をジャック軸
心508と同心的に保持する。図示した整合機500に
あっては、ジャック504は、回転部材94における円
筒形支柱穴512に差し込まれる、支柱穴512とほぼ
同径の自由回転自在支柱510が設けられている。
【0033】一方向機構506は、図34において矢印
514で示した押出し方向に回転部材94がジャック軸
心508を中心として回転できるようにするが、矢印5
16で示した巻戻し方向には回転できないように作用す
るものである。巻戻し方向とは、カートリッジ30につ
いて言えば、カートリッジ30から一旦出したフィルム
36をカートリッジ30へと戻すべくカートリッジスプ
ール34を回転させる方向を意味する。押出しによりフ
ィルム36がカートリッジ30の外に出てくる押出し型
フィルムカートリッジにあっては、この巻戻し方向はフ
ィルム押出し方向とも反対方向である。
【0034】前記した一方向機構の詳細な構成は本発明
にとっては重要ではなく、例えばジャックと一体化され
ているラチェット爪機構からなる一方向機構とか、種々
の従来公知の一方向機構を用いることもできる。しか
し、本発明においては、図34に示すようにラチェット
爪からなる一方向機構506を用いるのが望ましい。こ
の一方向機構、即ち、ラチェット爪506は、ジャック
504とは離れており、回転部材94の外周面にはこの
ラチェット爪506と協働するラチェットホィールとな
る歯溝518が形成されている。
【0035】図示の実施例では、ラチェット爪506と
ジャック504とはそれぞれ共通の固定支持体520に
取り付けられている。ラチェット爪506は、支持体5
20に枢動自在に装着されて、回転部材94と係合する
ように配置されたレバーアーム522を備えていると共
に、その一端がレバーアーム522に、他端が係止棒5
24に連結されている捻りバネの如くの付勢バネ526
により回転部材94の方へと付勢されている。係止棒5
24は、回転部材94がないときに付勢バネ526によ
りレバーアーム522が必要以上回動させられるのを阻
止する規制部材としての役をもなしている。回転部材9
4の歯溝528とレバーアーム522の係合先端530
とは、押出し方向514への回転は許容するが、巻戻し
方向516への回転は阻止するようにそれぞれの形状が
定められている。このような構成の一方向機構506は
構造が簡単で、しかも、摩耗が発生するとしても、それ
はカメラのリサイクルの際に必要に応じて取り替えので
きる回転部材での摩耗に限られるなどの利点がある。
【0036】図33から図37に示した整合機500に
ついては、回転部材94は図示しない組立て装置52の
別の部品によりカメラ枠構造体10に予め取り付けられ
ている。別の方法としては、この整合機500で回転部
材94をカメラ枠構造体10に取り付けることもでき
る。図33は、回転部材94が整合機500によりカメ
ラフレーム12に取り付けられた工程の最終段を示して
いる。カートリッジ30は、回転部材94の取付け前、
または、その後にカートリッジ室14に位置決めする。
【0037】カートリッジ移送機76は、カートリッジ
30をカートリッジ室14に装填する作用をなす。装填
されたカートリッジ30は、カートリッジ室の長手軸心
15と同心的になるようになっている、即ち、カートリ
ッジ30の長手軸心、ひいては、カートリッジスプール
34の長手軸心がカートリッジ室14の長手軸心と一致
するように配置される。カートリッジ室14は、カメラ
製造での通常の規格に従って、フィルムカートリッジ3
0をカートリッジ室14に入れるとカートリッジ30の
長手軸心がカートリッジ室14の長手軸15と偏心して
しまうようなことがないように寸法も定めているのが望
ましい。このように装填したカートリッジ30は、回転
部材94とも長手軸方向に隣り合って同心状態になるよ
うに位置決めされている。但し、回転部材94とカート
リッジ室14におけるフィルムカートリッジ30との距
離はできるだけ小さくして、カートリッジ30が後で回
転部材94の方へと動かされた際にカートリッジ30が
カートリッジ室14から傾くようなことが発生しないよ
うにするのが望ましい。
【0038】カートリッジ移送機76は図6に示すよう
に吸着器78を備えているので、カートリッジ移送機7
6がカートリッジ30をカートリッジ14内に装填でき
ると共に、必要に応じてフィルム送り時にカートリッジ
30を吸着したままにするか、または、拘束することが
できる。フィルム送りが終了するとカートリッジ30は
吸着器78による吸着作用から解放されるようになって
いる。これは、カメラ枠構造体10に、フィルム送り時
にカートリッジ30の振れやその他の動きを防ぐものが
何もない場合に好都合である。カートリッジ移送機76
に、能動遮光ロック開成器80やスプール回転器82の
如くのその他の構成部品を支持させてもよい。
【0039】能動遮光ロック開成器80は、例えばAP
S対応のフィルムカートリッジの如くの適当なフィルム
カートリッジをカートリッジ室に装填するに先立って、
能動遮光ロックを開成するために枢動するようになって
いる。このようにすることで、カメラ枠構造体10に、
フィルム使用中に能動遮光ロックを開成位置に保持する
構成を持たせることができる。スプール回転駆動体82
はカートリッジ30のスプール84と係合して、カート
リッジ30からフィルム36を外方へ押し出すべく当該
スプール84を回転させるようになっている。
【0040】図8は別の実施の形態を示しており、真空
吸着器の如くの第1カートリッジ移送機76は、図示し
ない貯蔵容器からAPS対応フィルムカートリッジない
し類似のフィルムカートリッジ30を吸着して、それを
パレット64上のカートリッジ貯め103に載置するよ
うになっている。カートリッジ30が吸着されている間
では、能動遮光ロック開成器80(異なった実施の形態
の開成器を図6に示す)が能動遮光ロック90と係合し
て、それを約90度回転することでカートリッジ30に
おけるフィルム出入口を全開する。図6に示した実施の
形態では、能動遮光ロック開成器80は、真空吸着器7
6と一体的に設けられているが、この開成器及び組立て
装置52の能動部品56は別々に設けてもよいばかりで
はなくて、如何様にも設けられるものであることは当業
者には理解できることである。兎も角、前述の実施の形
態では、組立て装置52の能動部品56は、その後カメ
ラ枠構造体10から退避され、パレット64が支承体5
4に乗せられたまま次の工程ステーションへ移送され
る。
【0041】図5、図8、図9において、同じ工程ステ
ーション68またはステーション68の2/3の段階
で、同じまたは別のカートリッジ移送機76でカートリ
ッジ30を吸着して、それを回転部材94の駆動キー1
00と隣接して同心状態となるようにカートリッジ室1
4に位置決めする。その際、スプール84と駆動キー1
00とが係合するほど、カートリッジ30をカートリッ
ジ室のスペース14bへと深く詰め込むようなことはし
ない。これは、APS対応フィルムカートリッジの如く
のフィルムカートリッジにあっては、カートリッジの扉
を開成するとフィルムスプールが自由に回転し得る状態
になり、係合切欠き102と駆動キー100とが互いに
調芯されないようなことがあり、その場合に強制的に係
合させるのは望ましくないからである。その後、カート
リッジ移送機76を退避させて、カメラ枠構造体10b
を次の工程ステーション68に移送する。
【0042】図9と図10とにおいて、同じ工程ステー
ションないし第4工程ステーションにおいて、リニアア
クチュエータ106で中空シャフト104を、フィルム
カートリッジ30のスプール84に対してその長手方向
(矢印108で示す)へ移動させる。この中空シャフト1
04には、カートリッジのスプール84に形成されてい
る第2係合切欠き112(図9において仮想線で示す)と
ほぼ同一形状の駆動キー110が形成されている。第1
及び第2係合切欠き102、112はそれぞれカートリ
ッジスプール84の両端に形成されており、両者は同一
形状であってもよいし、または異なった形状を呈してい
てもよい。指回し式回転部材整合機500も、供給室の
部分14aから隔離している不使用位置から、ジャック
504とラチェット爪506とが回転部材98と係合す
る使用位置へと移動させる。ラチェット爪506は、巻
戻し方向へのカメラフレーム12に対する回転部材98
の回転を阻止している。
【0043】中空シャフト104は、カートリッジ30
のスプール34に隣接してそれと同心状態に設定した
後、巻戻し方向に回す。その状態で中空シャフト104
をその長手方向に軽く押し込む(リニアアクチュエータ
106の作用による)ことにより、中空シャフト104
はスプール84に接近してスプール84を回転部材94
の駆動キー100の方へと押し込む。押し込んだところ
へ中空シャフト104をリニアアクチュエータ106で
背後方向(矢印116で示す方向)、即ち、巻戻し方向へ
回転させる。回転部材94は、このとき一方向機構50
6により回転できないように保持されているから、中空
シャフト104の回転に伴って回転されるようなことは
ない。
【0044】中空シャフト104が巻戻し方向に回転さ
せられて、駆動キー100、110がそれぞれスプール
34の対応する係合切欠き102、112と係合してい
る間、ジャック504は回転部材94の駆動キー100
を中空シャフト104と常時同心状態に保っている。こ
れにより、駆動キー100、110をスプール34の対
応する係合切欠き102、112とそれぞれ係合させる
のに要する平均時間を減少させることができ、また、回
転部材94の駆動キー100とスプール34とが相対曲
折して、カートリッジ室14の長手軸心15との整合状
態からはずれて突出する虞を減少させることができる。
【0045】中空シャフト104を回転させると、中空
シャフト104が二回転もしない内に駆動キー100、
110が対応する係合切欠き102、112とが整合す
るようになる。スプール84の第1係合切欠き102が
回転部材94の駆動キー100と整合すると、中空シャ
フト104から伝達される押圧力によりカートリッジ3
0が回転部材94とカートリッジ30のそれぞれの長手
軸心116、118に対して矢印108で示した方向に
移動させられ、かくて第1係合切欠き102が駆動キー
100と係合するようになると共に、カートリッジ30
が端壁96に当接した状態で着座する。同様に、スプー
ル84の第2係合切欠き112が中空シャフト104の
駆動キー110と整合すると、駆動キー110が第2係
合切欠き112に係入する。
【0046】尚、中空シャフト104の押圧力を緩やか
にすると共に、係合切欠き102、112が駆動キー1
00、110とそれぞれ係合する前での中空シャフト1
04の移動時にジャムが発生するのを阻止するために、
中空シャフト104の駆動キー110にバネで負荷をか
けておいてもよい。その場合、バネで負荷を作用させる
方向はカートリッジ30の長手軸心方向のみとするか、
または、中空シャフト104とカートリッジ30と回転
部材94のそれぞれの長手軸心のミスアラインメントを
吸収できるように長手軸心方向と一つかそれ以上の他の
方向に作用させてもよい。
【0047】好ましい実施の形態では、スプールの第2
係合切欠き112は、径方向外側に延在するスロット1
09を省けば円形、もしくは、径方向に対称となる形状
を呈している。そのような実施の形態では、中空シャフ
ト104の駆動キー110には、スロット108に嵌入
するようにその形状が定められている突条ないしキー部
材111が設けられている。このキー部材111は、駆
動キー110の本体部113とは独立して中空シャフト
104の回転軸心に対してほぼ径方向(図9において矢
印115で示す)に移動自在、即ち、出没自在である。
このキー部材110は、径方向に整合されていないとき
は引っ込んでいるけれども、係合切欠き112と整合す
ると中空シャフト104の駆動キー110が当該係合切
欠き112に係入するのを許容するようになっている。
【0048】ここでの説明は、APS対応フィルムカー
トリッジを利用した実施の形態について行っているが、
このような方法はAPS対応カートリッジの如くの押出
し型フィルムカートリッジばかりではなくて、135型
フィルムカートリッジの如くの非押出し型フィルムカー
トリッジにも適用できるものである。特に後者の場合で
は、カートリッジを着座させる際にフィルムのリーダが
カートリッジに引っ込められてしまうようなことがない
ように注意すべきである。
【0049】尚、組立て装置52に検出器120を設け
て、カートリッジ30の長手方向の移動ないしそのよう
な移動が検出できるようにしてもよい。その場合、検出
器120はカートリッジ室の部分14aをモニターする
ように設ける一方、失敗が検出されると操作を停止させ
て中空シャフト104を引っ込める制御システムに組み
込むようにしてもよい。
【0050】図11から図13において、回転部材94
とスプール34との係合及びスプール34と中空シャフ
ト104との係合が達成された後、中空シャフト駆動モ
ーターないし作動機光70により中空シャフト104の
回転方向を反転させて、矢印122で示した前方向に駆
動する。すると、カートリッジスプール34はフィルム
36の押出し方向に回転するから、カートリッジ30内
のフィルム36の先導部38がカートリッジ30から外
へ押し出される。この時回転部材94もスプール34と
一緒に押出し方向に回転する。この操作は、カートリッ
ジをカートリッジ室に着座させるのと同じ工程ステーシ
ョン68において行わせるのが最も好都合である。フィ
ルム押出しは、フィルム36の先導部38が露出窓20
を覆った状態で跨るか、または、供給室16に達するま
で続行する。
【0051】図31と図32とにおいて、好ましい実施
の形態ではスプール整復器(repositioner)400が組立
て装置52に設けられている。このスプール整復器40
0は、工程ステーションから工程ステーションへの搬送
時に能動遮光ロックが閉成するのを防ぐために使われ
る。このスプール整復器400は別の工程ステーション
68に配置してもよく、または、カートリッジ30から
フィルムの先導部38を押し出す工程ステーションの次
段に設けた前述の工程ステーションに配置してもよい。
このスプール整復器400には中空シャフト104があ
って、この中空シャフト104は前述した中空シャフト
104と同じようにフィルムカートリッジ30のスプー
ル34と係合すべく移動できるようになっている。
【0052】スプール整復器400には、カメラ枠構造
体10の露出窓20に対して近接、離間するグリップヘ
ッド436を備えたホルダー434が設けられている。
このスプール整復器400は、フィルム36の先導部3
8を前述のようにフィルム搬送機構で露出窓20を跨り
ようの送った後に使われるものである。ホルダー434
にはリニアアクチュエータ106があって、このアクチ
ュエータ106でグリップヘッド436を作動位置へと
前進させるようにしている。グリップヘッド436が作
動位置にあると、当該グリップヘッド436は摩擦作
用、または、真空供給管(図示せず)を介して送られた吸
着作用によりフィルム先導部38と係合して、カメラ枠
構造体10の露出窓20に対して当該先導部38を定置
させるようになっている。
【0053】図31に明確に示すように、スプール整復
器400のセンサー438はカートリッジ30の一端に
おけるスプール位置表示器440、または、デジタル式
シャフト回転エンコーダの如くの中空シャフト104の
一部として設けた表示器(図示せず)とモニターするよう
に設けられている。このスプール位置表示器については
当業界ではよく知られているところであり、APS対応
フィルムカートリッジには必ず設けられている。このセ
ンサー438は駆動部材406に対するスプール34、
ひいては、回転部材94の位置を検出するものであっ
て、位置検出信号を回路442を介して制御器444へ
出力する。
【0054】制御器444は前記位置検出信号に応答し
て中空シャフト104の駆動装置を作動させることで、
360度より小さい角度だけスプール34と回転部材9
4とを回転させる。このように回転させる角度は、スプ
ール34が安全地帯に移駐する、即ち、能動遮光ロック
閉成器402の追従子422がカム面404に位置決め
されるのに必要な角度である。現に、C字形のカム面4
04のほぼ中間部にスプール34を移駐させるのが望ま
しい。また、この回転は、押出し方向であればフィルム
が隆起変形、もしくはそのように変形する虞があるか
ら、巻戻し方向だけに行うとする。中空シャフト104
の駆動装置の制御器444には、フィルムに作用する張
力を検出する負荷センサーも設けられていて、フィルム
の張力が設定値に達したことを検出すると中空シャフト
104の回転と停止させるようにしている。
【0055】スプールを前述のように整復(reposition)
した後では、カメラ枠構造体10を所望に応じて搬送す
る一方、フィルム36の自由端40が供給室16に入り
込むまでフィルムの押し出しを続行する。このフィルム
36の自由端40が供給室の部分16aに到達したこと
は光学的、もしくは何らかの方法で検出器124により
検出されるようになっており、この検出器124からの
出力信号が制御器に供給されてフィルム押し出しを停止
するようになっている。
【0056】図1と図7とにおいて、ある実施の形態に
あっては、フィルム36の自由端40が供給室16に到
達した後に、カメラ枠構造体10に対して露出窓20の
上方における作動位置へとフィルム横架部材86を移動
させる。この操作は同じ工程ステーション68か、また
は、フィルム横架部材86のある別のステーション68
へカメラ枠構造体10を搬送した後に行うようにしても
よい。フィルム横架部材86には、カートリッジ室14
から供給室16へと跨るフィルム搬送路88が設けられ
ている。図1と図7においてはこのフィルム搬送路88
はフィルム36と重なって描かれている。
【0057】従来公知のスプロケットの如く、露出窓2
0の少なくとも片側から常時突出しているフィルム係合
部材50を備えたカメラ枠構造体10を用いる実施の形
態においては、フィルム搬送路88は露出窓の部分20
aから離れているのが望ましい。このようにすれば、供
給室16でフィルムロール62を形成する際に、カメラ
のフィルム駆動装置、ひいては、フィルム係合部材の動
作を無効にするようなことはしなくて済む。即ち、フィ
ルム36の露出窓20に臨む部分は露出窓20を規定す
る枠と接触しないで、それを乗り越えている、従って、
フィルム係合部材50に引っかけられることなく搬送す
ることができる。この目的が達成されるのであれば、フ
ィルム横架部材86としてはどのような構成であっても
よく、例えば、図7に示したように亀の背甲の形状を呈
した渡し部材としてもよい。しかも、亀の背甲型フィル
ム横架部材86を用いる場合では、例えば孔と圧縮ガス
接続ラインを用いてエアークッションを醸し出すか、ロ
ータリーベアリングを用いるとか、図7において87を
以て示した摩擦低減部材が備わっているのが望ましい。
【0058】また、フィルム搬送路88に沿って供給室
16へとフィルム36を走行させるためにも、このフィ
ルム横架部材86にフィルム搬送装置を前記搬送路88
に対して協働する形で設けるのが望ましい。フィルム搬
送装置を含むフィルム横架部材の一例としては、キャプ
スタン式駆動装置や、米国特許第5,125,630号に開示の
如くの真空式シャトル、更には、無端ベルト機構などが
あげられる。無端ベルトを用いる場合では、フィルム3
6と露出窓20との間に介在させるか、または、図1に
示すように露出窓20に臨むフィルム36の部分の上方
を跨ぐようにしてもよい。殊に図1に示すように無端ベ
ルト90を用いた場合では、無端ベルト90には無数の
孔を設ける一方、真空・圧縮ガス供給装置89を併用し
て、フィルムの供給室16への走行に際しては真空吸着
でフィルム36の前記部分をベルト90の方へと持ち上
げるが、露出窓40を過ぎた後では圧縮ガスを供給して
フィルム36をベルト90から解放するようにするのが
望ましい。このような無端ベルト機構には、ベルト駆動
装置91と、該ベルト90の張力を一定に保ち、位置決
めするアイドルローラ92が備わっている。
【0059】また別の実施の形態として、カメラ枠構造
体10には、発明者をダグラス・エッチ・ピアーソンと
し、1997年2月6日に出願をなした発明の名称「カ
メラ組立を容易化するためにカメラ本体とフィルムホル
ダーを有する挿入自在光バッフルとを有する使い切りカ
メラ(One-time-use Camera Having Main Body Part and
Insertable Light Baffle With Holders to Facilitat
e Camera Assembly)」なる米国特許出願第08/796,155号
に開示されている如くのフィルム保持フィンガー126
が設けられている。この米国特許出願については、本願
明細書の一部をなすものとしてここにあげておく。フィ
ルム保持フィンガー126は図11と図12に明確に図
示されており、同図に示すように、フィルム36の自由
端40を供給室16の部分16aに確実に導入させるフ
ィルム入口128を規定するものであって、図示の実施
例では、図12に示したフィルム案内部材130がフィ
ルム36の自由端40をこのフィルム入口128を介し
て供給室16の部分16aへと導入するようになってい
る。
【0060】フィルム案内部材130はリニアアクチュ
エータ106によりカートリッジの着座を行うのと同じ
工程ステーション、もしくは、図12に示すようにその
次段の工程ステーションにおいてカメラ枠構造体10に
対して上下動し得るようになっているが、下降させられ
ると露出窓20におけるフィルム部分を覆い被さるよう
になっている。図13に示すようにこのフィルム案内部
材130の底面132は露出窓20にあわせて凹状に加
工されている。このフィルム案内部材130にはポケッ
ト134が形成されていて、フィンガー126の形成す
るフィルム入口128がフィルム案内部材130の凹状
底面132が描く楕円形上に臨むように、当該ポケット
134にフィルム保持フィンガー126が収容されるよ
うになっている。前記した検出器24はこのフィルム案
内部材130の内部に収納されている。
【0061】図14から図20を参照するとして、フィ
ルム36の自由端40が供給室16へと引き出された
後、カメラ枠構造体10は別の工程ステーション68に
搬送される。このステーション68においては、組立て
装置52に付属するマンドレルないしスプール136
が、少なくとも一つ、好ましくは複数のフィルム案内片
138に沿って供給室16へと差し込まれる。フィルム
案内片138は、マンドレル136と同心したほぼ円筒
形のフィルム予備室140を供給室16内に形成するも
のである。このフィルム予備室140は、フィルム案内
片138の内部形状により定まる半径142(以後、予
備室半径と称する)を有している。そこで、フィルム3
6の先導部38はこのフィルム予備室140に導入され
た後、マンドレル136、ひいては、巻回軸心144の
回りに巻回されることになる。この巻回軸心144は供
給室16内にあって、巻回開始時には、マンドレル13
6の回転軸心と共心になっている。
【0062】フィルム案内片138は供給室16の内壁
146とマンドレル136の間に介在しており、このマ
ンドレル136と協働してフィルム36の先導部38を
マンドレル136に巻回するように案内する一方、マン
ドレル136の回転軸心、ひいては、巻回軸心144と
直交する方向へのフィルム36の偏倚を制限するように
している。このようにマンドレル136に巻回されたフ
ィルム先導部38の最初の一巻き部分はマンドレル13
6に確固と締め付けられており、その後フィルム案内片
138を供給室16から引抜き方向(ここで説明してい
る好ましい実施の形態では、巻回軸心144と平行な方
向)に退避させて、フィルム36の残りの大部分を最初
の一巻き部分から更に巻回してフィルムロール62(図
2と図3に図示)を形成するのである。
【0063】マンドレル136としては真空吸着式マン
ドレル、即ち、図18から図20にかけて示したように
吸気口148が長手軸に沿って複数列形成され、かつ、
その内部が真空ポンプないし負圧源に接続されている中
空円筒体であるのが望ましい。フィルム36の先導部3
8がマンドレル136の回りに巻き付けられる際、当該
マンドレル136の内部を真空または負圧状態にするの
であるから、フィルム36はマンドレル136に吸着把
持されることになる。従って、フィルム36の自由端4
0がマンドレル136と接触し、フィルム先導部38が
マンドレル136と重合して締め付けられる前、また
は、その後にマンドレル長手軸心150を中心としてマ
ンドレル136を回転させるのではあるが、そのように
すればフィルム36の残りの大部分44はフィルムロー
ルの最初の一巻き分の外側に巻回されるようになる。
【0064】図14と図15とにおいて、フィルム案内
片138は比較的簡単な構造であってもよい。例えば図
14と図15とに示すように、フック形状の横断面を有
する簡単な締付けドッグないし鉤部材152であっても
よい。締め付けドッグ152は、そのシャンク部154
が内壁146の外側155に対峙し、フック部156の
開放口が供給室16へのフィルム36の入口128に対
面した状態で供給室16内に位置決めされている。前述
のようにフィルム36を締め付けた後、締め付けドッグ
152は供給室16から退避させる。この実施の形態で
は、マンドレル136はフィルムロール形成時には、円
160で示した別の巻回軸心から矢印158で示した方
向に下降して、フィルムロールの最外層とフィルム入口
128、もしくは、フィルム横架部材86の下流側との
間での正接関係を絶えず保つことで、フィルム36に作
用する力を減少させるようにしている。従って、この好
ましい実施の形態では、マンドレル136の回転軸心は
フィルムロール形成時には巻回軸心160から移動して
おり供給室16の深いところに臨んでいる。
【0065】図16から図20を参照するとして、好ま
しい実施の形態では、複合フィルム案内片138の組立
体を用いている。この複合フィルム案内片138はマン
ドレル長手軸心150とは直交する方向において、フィ
ルムが導入される入口162の部分を省くマンドレル1
36の周囲を囲繞している。これらの実施の形態では、
フィルム案内片138は、フィルム予備室140の境界
を定める予備室半径142を越えてマンドレル長手軸心
150と直交する方向にフィルムの先導部38が偏倚す
るのを防いでいる。従って、フィルム36の先導部38
は、堂外先導部38が巻回されてマンドレル136に締
め付けられる際には供給室16の内壁146とは隔離さ
れている。マンドレル長手軸心150と予備室140の
長手軸心とは同心である。
【0066】マンドレル136は、前述したようのフィ
ルムロール形成時にはフィルムロールの最外層とフィル
ム供給室16に入っているフィルム36の部分との間に
正接関係が成立するようにフィルム供給室16へと下降
させることができるようになっている。特定の実施の形
態では、カメラフレーム12にはフィルム保持フィンガ
ー126が設けられていて、マンドレル136はフィル
ムロール形成時には供給室16内の中心位置に保持され
ている。このような方法には、マンドレルの移動機構と
しては簡単な構造で済む利点がある。しかしながら図1
6から図20に示す実施の形態では、マンドレル136
は一定位置に保持されており、従って、マンドレル13
6と予備室140と供給室16とはそれぞれの長手軸心
を共有している。
【0067】この実施の形態では、案内片138の組立
体は、互いに分割自在な上部及び下部案内片164、1
66を備えている。下部案内片166としては、ほぼC
字形横断面を有する半割スリーブないし締付けスリーブ
となすのが望ましい。この半割スリーブ166の凹状内
表面168は円滑表面となっているか、または、フィル
ムに対する摩擦作用が非常に小さくなるように表面仕上
げがなされている。この半割スリーブ166のない表面
168はマンドレル136に密に近接している。特定の
実施の形態では、内表面168とマンドレル136の外
表面との間の間隔はフィルム36の厚みの数倍であっ
て、約1ミリである。半割スリーブ166はマンドレル
136と同心、もしくは、ほぼ同心関係にあり、このマ
ンドレル136の外周を半分ほど、それも180度以上
囲繞するように配置されている。
【0068】供給室16内に臨み、露出窓20から遠い
方にあるこの下部案内片166の遠位縁170は、マン
ドレル長手軸心150とマンドレル136の水平直径と
おおよそ平行になっている。他方、この半割スリーブ1
66の近位縁172も、マンドレル長手軸心150とマ
ンドレル136に接して水平方向に延在する接線とにお
およそ平行になっている。(ここで言う「水平」や「垂
直」なる方向を表す用語は、重力作用方向への実際の向
きに応じて意味が変わるものであるが、何れも相対的な
意味を有するものであって、カメラ枠構造体10の寸法
の中で一番長い方に沿う方向を「水平」方向としてい
る。)
【0069】上部案内片164は、半割スリーブ166
とは独立して移動自在な案内シューである。この案内シ
ュー164には、下方に延在して半割スリーブ166の
遠位縁170に隣接もしくは接触するアーム174が設
けられている。このアーム174は連続していてもよい
し、または、図16から図20に示すように二部分に分
割してあってもよく、凹状の低摩擦内表面176を有し
ている。アーム176の下縁178は半割スリーブ16
6の遠位縁170と連接して、案内シュー164の内表
面176から半割スリーブ166の内表面168へとほ
ぼ連続するフィルム案内路を形成する。下縁178と遠
位縁170とは、微小隙間で区画されているものの、ほ
ぼ連続して湾曲したフィルム案内路を形成するように連
接している。別の方法としては、下縁178は遠位縁1
70を越して遠位縁170より径方向内側に延在させ、
それにより、供給室16でフィルムロールにすべく導入
されているフィルム36が遠位縁170より径方向内側
に臨む下縁178を乗り越えて進行するフィルム案内路
が形成されるようにしてもよい。この別の方法では、下
縁178と遠位縁170との間にミスアラインメントが
あっても、それが僅かである限りは供給室へと導入され
ているフィルムが引っ掛かるようなことがない利点があ
る。
【0070】案内シュー164には、フィルム36の進
行方向からみてアーム174へ向かう途中に支承部材1
80が設けられている。この支承部材180は、上部案
内片ないし案内シュー164と下部案内片ないし半割ス
リーブ166とが供給室16の内部で連接して協働する
一方で、フィルム36がマンドレル136とこの支承部
材180との間に導入されたときに、該支承部材180
とマンドレル136との間にニップ域182が形成され
るように位置決めされている。この支承部材180は、
使用時におけるそれ自身の撓みの少なくとも一部の関数
としてニップ域182の間隔が変わるほど、圧縮自在な
いし弾性変形自在に装着されているが、圧縮自在ないし
弾性変形自在に装着しなくてもよい。
【0071】この支承部材180は、静止そりみたいな
ものであって、フィルム36を傷つけることなくそのフ
ィルム36が接触摺動するようになっているものであ
る。この機能が得られるのであれば、支承部材180と
しては、非駆動ローラやベルトなどの回転部材であって
もよく、その場合での回転速度ないし移動速度はマンド
レルの回転速度と同一であってもよく、または異なって
いてもよい。他方、支承部材180として駆動する部材
を用いると、フィルム36の走行速度と支承部材180
の回転ないし移動速度とに差があると、フィルム36が
擦られてすり減ったりするようなことが考えられるの
で、支承部材を駆動部材とするには問題がある。従っ
て、支承部材180としては、駆動部材ではなくて、非
駆動部材、例えばフィルムの走行時にそれと接触して自
由回転するアイドルローラの如く、フィルム36に対し
て摩擦をかけない非駆動回転部材とするのが望ましい。
それと同じ理由により、支承部材180としてアイドル
ローラを用いるにしても、このアイドルローラは、マン
ドレル長手軸心150と平行な軸を中心として回転する
ようにするのが望ましい。
【0072】マンドレル長手軸心150と平行な方向に
沿う支承部材180の幅は重要ではないが、それが比較
的小さければ、装置やその補助装置などのその他の構成
部品に対する空間的制約を小さくすることができる。従
って、支承部材180の幅としては、フィルム36の幅
のおおよそ半分以下であるのが望ましい。図16から図
20に示した実施の形態では、支承部材ないしアイドル
ローラ180の幅は、フィルム36の幅の大凡1/4と
している。
【0073】アイドルローラないし支承部材180に
は、図示していないが、ローラ軸心までそのローラの残
部から延在するフランジが設けられている。このフラン
ジは、フィルムの側方への移動を制限し、同時にフィル
ム36のその長手軸心を中心とする捻れを制限すること
によりフィルムの先導部とマンドレルとの整合を保つ上
で役立てることができる。供給室16の前端が閉塞され
ているのであれば、このフランジは無用である。
【0074】案内シュー164は、アーム174と支承
部材180に対する物理的支持体を構成する支持部18
4からなる。例えば、図16から図20に示した支持部
184には、支持部材180の軸棒が担持されている。
この支持部184は、フィルム36との不意な接触をさ
けるように構成するのが望ましい。図20に示したよう
に、特定の実施の形態では、支持部184は、フィルム
横架部材ないしフィルム案内部材の如くの別の能動部品
56と連結して一体化してもよい。
【0075】案内部材の組立体には、フィルム剥取り器
(film stripper)186が設けられている。このフィル
ム剥取り器186には、フィルムロールに対する側方境
界を定める肩部186(図18)が形成されている。フィ
ルム剥取り器186の長手寸法は、供給室16の長手寸
法よりも小さいか、又は、同一、或いはそれより大きく
なるように選ばれている。ある実施の形態では、フィル
ム剥取り器185は、マンドレル136と同心的なスリ
ーブからなり、フィルム36の厚みより小さい距離、好
ましくはフィルム36の厚みの約半分の距離を隔ててマ
ンドレル136に装架されている。この実施の形態で
は、その長手軸心(即ち、マンドレル長手軸心)と直交す
る方向のこのフィルム剥取り器186の寸法は、同じ方
向でのフィルム予備室140の寸法よりも小さく、半割
スリーブ164はこのフィルム剥取り器186と同心状
態にある。このように構成することで、マンドレル13
6、半割スリーブ164、フィルム剥取り器186の三
者が共通軸に沿って、互いに独立して、しかも、干渉す
ることなく移動することができ、同時に、装置全体と供
給室16の寸法を小さく採れるようにしている。
【0076】図16から図20に示した実施の形態にお
いては、案内組立体は下記のように利用されている。即
ち、フィルム36の先導部38が、図示していないが、
案内シュー164に装着してあってもよいセンサーによ
りその自由端40の通過が検出されるまで供給室16へ
と前進させられる。そして、フィルム剥取り器186
が、その肩部188がフィルム38の片縁と接触するま
で、リニアアクチュエータ106により移動させられ、
接触したときに停止させられる。その後に半割スリーブ
166をフィルム剥取り器186に沿って供給室16へ
と移動させる。半割スリーブ166の近位縁172は、
その前端190から基端に向かって面取りされているの
が望ましい。
【0077】この半割スリーブ166が供給室16に入
ると、フィルム36の自由端40は、マンドレル136
が供給室16へと前進された際にこの自由端40がマン
ドレル136から逸れるのに十分な距離だけ持ち上げら
れる。その後マンドレル136を供給室16へと前進さ
せる。供給室16に前進させた後にマンドレル136を
回転させるが、このマンドレル136が完全に供給室1
6に入ってしまうか、又は、その直前に真空源をオンに
する。その後、案内シュー164が半割スリーブ166
と接触して、アイドルローラ180とマンドレル136
との間に所定大きさのニップ域182が形成されるま
で、供給室の部分16aに対して案内シュー164を下
降させる。このようにするとフィルム36の自由端40
はニップ域182に仕向けられることになる。(尚、図
面ではフィルムの自由端40は一部切り欠くことで、傾
斜先端が形成されているものとして示してあるが、これ
は通常のフィルムによくあることであり、本発明の方法
と装置には必ずしも必須要件ではない。)マンドレル1
36の回転はそのまま続行させる。
【0078】すると、アイドルローラ180がマンドレ
ル136に対してフィルム36の先導部38を挟持する
ようになり、他方では真空作用によりフィルム36がマ
ンドレル長手軸150の方へと径方向に引きつけられ
る。この状態でマンドレル136が約1.5回転したと
ころで、フィルム36の先導端38はマンドレル136
に締め付けられる。それと同時に、締め付けに伴う空気
流量の降下もしくは空圧の減少が真空送気管に設けた真
空センサー(図示せず)により検知される。この真空セン
サーからの出力信号が制御装置に供給され、制御装置が
その出力信号に応答して案内シュー164と半割スリー
ブ166を退避させる。その後、フィルム36の大部分
44がマンドレル136の回転により供給室16へと巻
き込まれ、かくてフィルムロール62が供給室16内に
形成されるのである。図2においては、破線で示すフィ
ルムロール62の最外層192が当該フィルムロール6
2のロール半径194を定めているが、このロール半径
194は予備室半径142よりも大きくなっている。
【0079】フィルムロール62の形成に至るフィルム
36の巻き込みは、フィルム36の大部分44が巻き込
まれてフィルムロール62となるまで続行する。その
時、フィルム36の後導部42はフィルムカートリッジ
30内のスプール84と連結されているから、スプール
84から外されることなくそのままになっている。この
ようにフィルムロール62が形成されると、フィルム3
6の後導部42に張力が加わるようになるが、この張力
が過剰にならない前にマンドレル136の回転が停止さ
れる。このようにするには種々の方法が採れる。例え
ば、フィルム後導部42に作用する張力が一定値を越え
るとマンドレル136に作用する付加を検出する検出器
を用いるか、フィルムスプール84ないしその他の回転
部材の回転数を検出する検出器を用いるか、或いは、フ
ィルムロール62を形成すべく走行しているフィルムの
長さを検出する検出器を用いるか、フィルムが所定回数
巻き込まれたことを検出する検出器を用いて、その検出
器の出力信号でマンドレル136の回転を停止させるこ
ともできる。何れにしても、過剰歪みを吸収するために
マンドレルに滑りクラッチを設けてもよい。
【0080】フィルムロール62を形成するフィルム巻
き込みが終わると、マンドレル136を供給室16から
退避させる。そのために、真空を断ち、圧縮空気をマン
ドレル136に吹き込んで、フィルムロール62をマン
ドレル138から解放する。このようにすることで、フ
ィルムロール62を弛ませて、その最外層196が最初
のフィルムロール半径194よりも大きいフィルムロー
ル半径198となるようにすることができる。好ましい
実施の形態においては、これは種々の方法で達成でき
る。例えば、供給室16に、米国特許第5,608,482号に
開示されている如くフィルムロールに真空を作用させる
真空吸気ポートを設けて行ってもよい。別の方法として
はカメラフレーム12のスロート17の中間部に楔部材
200(図20)を設けて、当該スロート17を、供給室
16の最大幅部分の幅よりも小さい幅へと狭めること
で、フィルムがそれ自身の弾性作用で巻きが広がるのを
防ぐことができる。
【0081】しかる後、、マンドレル136をフィルム
剥取り器186に引っ込め、フィルム剥取り器186を
フィルム36の片縁と当接したままにすることにより、
マンドレル136を供給室16から完全に退避させる。
マンドレル136とフィルム剥取り器186との間の径
方向の隙間がフィルム36の厚みよりも小さいから、フ
ィルムロールの巻き拡がりが少なくともほぼ防げるので
ある。
【0082】好ましくない実施の形態ではあるが、マン
ドレルをスプールと同様に装置に対して着脱自在として
もよい。スプールは比較的簡単ではあるが、カメラその
ものばかりではなくて、スプールの着脱のための解放機
構が複雑になる。
【0083】フィルム横架部材86を用いた実施の形態
では、フィルム横架部材86を、マンドレル136の退
避に先立ってカメラ枠構造体10に対して移動できるよ
うにして、フィルム36の弛みを、当該フィルム38の
最後の部分をフィルムロールに更に巻き付けるか、又
は、フィルムのその部分をカートリッジ30に巻き戻す
ことにより吸収できるようにしてもよい。
【0084】前述のようにフィルムロール62を形成し
た後に、カメラ枠構造体10の背後開放部28を閉じる
ことでカメラ枠構造体10の内部を遮光状態にする。こ
れは、遮光カメラバック202をカメラフレーム12に
取り付けるだけの単一工程で達成することもできれば、
例えばカメラバックを背後開放部に被せ、その後、底部
開口を閉じることでカメラ枠構造体10を遮光状態にす
る如く複数工程を用いてそれを行ってもよい。また、カ
メラ枠構造体10にはフィルムカートリッジとフィルム
ロールとが納まっているばかりではなくて、当業者には
よく知られているその他のカメラ構成部品を含ませても
よい。
【0085】フィルムロール62は、カメラ枠構造体1
0を揺さぶるとマンドレル136の退避の際に巻き拡が
る。フィルムロール62のこの巻き拡がった部分は、カ
メラを遮光状態にする際に挟み込みやその他の損傷を防
いでいる。従って、カメラバック202を取り付ける
か、又は、何らかの方法でカメラを遮光状態にする前に
少なくとも一度は、フィルムロール62をその長手方向
(フィルムロール軸心26と平行な方向)に沿って供給
室内に完全に宿るようにするのが非常に望ましい。前述
したようにフィルム剥取り器186がマンドレル136
の抜き取りの際にこのようにフィルムロール62をその
長手方向に沿って宿るようにすることができる。
【0086】フィルム剥取り器186としては、一つか
それ以上の押詰め部材(tamper)300と置換してもよい
し、又は、それと併用してもよい。各押詰め部材300
は図21に示すように別の工程ステーション68におい
て組立て装置52に組み込まれているか、又は、フィル
ムロール62を形成する前述の工程ステーション68の
一部としてもよいし、更に、次の工程ステーション62
に設けてもよい。フィルム剥取り器186と同様に、こ
の押詰め部材300は、マンドレル136の引き抜きの
際、又は、その後に供給室16内へフィルムロール62
が確実に収納されるようにするものである。各押詰め部
材300としては空圧シリンダの如くのリニアアクチュ
エータ106が備わっていてもよい。このリニアアクチ
ュエータ106は、押詰めヘッド302をフィルムロー
ル62の一端に当接させて、当該フィルムロールの巻き
拡がった部分を残りの部分に納まるようにする一方、フ
ィルムロール62を長手方向に宿るようにする作用をな
す。図21に示した押詰め部材300の押詰めヘッド3
02はそのリニアアクチュエータ106に固着されてい
る。
【0087】図22から図24において、その長手軸心
方向へのフィルムロール62の押し詰めは、供給室16
の底部に部分壁304を予め設けておくか、又は、充填
壁306を設けることにより達成できる。部分壁304
はカメラ枠構造体10の一部として設けられているもの
で、フィルム剥取り器186に取って代わるものであ
る。部分壁304を用いることは、この部分壁304が
設けられるかどうかはカメラ枠構造体10の設計許容度
に左右され、また、供給室16へのフィルムロール62
の長手軸心方向への押し詰めが不正確になったり、不完
全になったりする虞があるので、フィルム剥取り器18
6を用いるものに比べてあまり望ましいものではない。
【0088】充填壁306は、マンドレル136を退避
させた後にカメラ枠構造体10に取り付けられるもので
ある。この充填壁306は部分的なものであってもよ
く、好ましくは完全なもの、即ち、充填壁306が取り
付けられた後では供給室16の一端側の開放端を完全に
閉塞するようになっているものが望ましい。この充填壁
306は、図23に示すようにフィルムスペース24の
軸心26に対して直交する方向に取り付けられるように
なっているのが望ましく、その場合、フィルム剥取り器
186ないし押詰め部材300はフィルムロール62を
はじめから供給室16に入れておくために必要となる。
また、充填壁306は、図24に示すようにフィルムロ
ール62の軸心と平行な方向に沿って取り付けることも
できる。この場合では、充填壁306と壁取付け工具3
08とが押詰め部材300を構成することになり、フィ
ルム剥取り器186の使用については所望次第でよい。
【0089】
【発明の効果】以上の説明から、本発明は例えばAPS
対応フィルムカートリッジを用いた使い切りカメラを、
効率よく、コンパクトに組み立てることができるのは明
らかである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 支承体、フィルム横架部材、支承体に載置し
たパレット、パレットに載置されたカメラ枠構造体と共
に、組立て装置に一実施の形態を示す概略図。
【図2】 フィルムをカメラ枠構造体における供給室へ
巻き込んでフィルムロールを形成した後での図1のカメ
ラ枠構造体の概略図。
【図3】 カメラのバックカバーを取り付けた後での図
2のカメラ枠構造体の概略図。
【図4】 組立て装置の一実施の形態を示す概略斜視
図。
【図5】 組立て装置の別の実施の形態を示す概略斜視
図。
【図6】 組立て装置の一実施の形態におけるカートリ
ッジ移送ステーションを示す概略斜視図。
【図7】 図6に示した組立て装置の実施の形態におけ
るフィルム搬送ステーションを示す概略断面図。
【図8】 組立て装置の別の実施の形態においてのカー
トリッジ移送を示す概略斜視図。
【図9】 組立て装置の作動機構とカメラ枠構造体にお
けるフィルムカートリッジとの関係を示す概略斜視図。
【図10】 図9において作動機構を作動させた状態を
示す概略斜視図。
【図11】 図10において作動機構を作動させて、カ
ートリッジからフィルムを押し出した状態を示す概略斜
視図。
【図12】 フィルム案内部材を備えて組立て装置の変
形例を示す概略斜視図。
【図13】 カメラ枠構造体に対する図12に示したフ
ィルム案内部材の位置関係を示す概略垂直断面図。
【図14】 カメラ枠構造体を含む、組立て装置の別の
実施の形態におけるフィルム巻き取りステーションを示
す概略垂直断面図。
【図15】 組立て装置のまた別の実施の形態を示す図
14の部分拡大図。
【図16】 図8の組立て装置における巻取りステーシ
ョンでのフィルム巻き取り動作を示す概略斜視図。
【図17】 図8の組立て装置における巻取りステーシ
ョンでのフィルム巻き取り動作を示す概略斜視図。
【図18】 図8の組立て装置における巻取りステーシ
ョンでのフィルム巻き取り動作を示す概略斜視図。
【図19】 図8の組立て装置における巻取りステーシ
ョンでのフィルム巻き取り動作を示す概略斜視図。
【図20】 図16から図19に示したフィルム巻取り
ステーションを示す概略部分断面図。
【図21】 組立て装置の別の実施の形態におけるフィ
ルム押詰め部材を示す概略拡大斜視図。
【図22】 本発明の方法の実施の形態の有用な部分壁
を含むカメラ枠構造体の概略部分側面図。
【図23】 本発明の方法の別の実施の形態に有用な充
填壁を含むカメラ枠構造体の概略部分側面図。
【図24】 本発明の方法のまた別の実施の形態に有用
な、供給室の一端の開口を閉塞する手段を示すカメラ枠
構造体の概略部分側面図。
【図25】 本発明の組立て装置と方法とに有用なカメ
ラ枠構造体を示す部分分解斜視図。
【図26】 駆動装置がフィルム検出状態にあるところ
を示す図25の部分拡大図。
【図27】 駆動装置が無フィルム遮光開位置にある状
態を示す図25の部分拡大図。
【図28】 駆動装置が無フィルム遮光閉位置にある状
態を示す図25の部分拡大図。
【図29】 駆動装置と検出レバーとがフィルム検出位
置にある状態を示す図25のカメラ枠構造体の概略斜視
図。
【図30】 駆動装置と検出レバーとが無フィルム遮光
閉位置にある状態を示すカメラ枠構造体の概略斜視図。
【図31】 組立て装置の別の実施の形態におけるスプ
ール整復器の斜視図。
【図32】 図31に示したスプール整復器のホルダー
を示す斜視図。
【図33】 組立て装置におけるカートリッジ位置決め
押出し器を示す斜視図。
【図34】 図33に示したカートリッジ位置決め押出
し器の回転部材整合器の拡大図。
【図35】 図33に示したカートリッジ位置決め押出
し器において、カートリッジがカートリッジ移送機から
移動させられた状態を示す斜視図。
【図36】 カートリッジをフィルム供給室に位置決め
した後での斜視図。
【図37】 カートリッジからフィルム先導部を押し出
した後での斜視図。
【符号の説明】
10・・・・カメラ枠構造体 14・・・・カートリ
ッジ室 16・・・・フィルム供給室 30・・・・フィルム
カートリッジ 32・・・・容器 34・・・・スプール 36・・・・フィルム 38・・・・先導部 48・・・・フィルム駆動子 50・・・・フィルム
係合部材 52・・・・カメラ組立て装置 54・・・・支承体 62・・・・フィルムロール 66・・・・位置決め
装置 70・・・・作動機構 76・・・・カートリ
ッジ移送機 94・・・・指回し式回転部材 100・・・・駆動キー 102・・・・係合切欠き 104・・・・中空シ
ャフト 110・・・・駆動キー 112・・・・係合切
欠き 186・・・・フィルム剥取り器 300・・・・押詰め
部材 400・・・・スプール整復器 504・・・・ジャッ

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 カートリッジ室と、供給室と、前記カー
    トリッジ室に延在する指回し式回転部材とからなるカメ
    ラ枠構造体に、容器、スプール、該スプールに一端が取
    り付けられているフィルム条片とからなるフィルムカー
    トリッジを装填する方法であって、 前記スプールが前記回転部材とその長手方向に揃った状
    態で前記カートリッジ室に前記カートリッジを位置決め
    する工程と、 前記回転部材とは反対側におけるフィルムカートリッジ
    の前記スプールの近傍に中空シャフトを位置決めする工
    程と、 前記中空シャフト路前記スプールの巻戻し方向に回転さ
    せる工程と、 前記回転部材の前記巻戻し方向への回転を抑制する工程
    と、 前記回転の際に、前記中空シャフトを前記スプールに長
    手方向から係合させて、前記スプールを前記回転部材に
    係合させるべく、前記中空シャフトを押し込む工程と、 前記押し込み工程に引き続いて、前記カートリッジから
    フィルム条片の先導部を押し出す工程とからなるフィル
    ムカートリッジ装填方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の方法であって、前記抑
    制する工程が、前記回転させる工程と前記押し込む工程
    が行われている間に前記巻戻し方向へ回転部材が回転す
    るのを絶えず抑制する工程からなり、 前記回転部材には、カートリッジの外部に臨む回転機素
    と、カートリッジ室へと長手方向に沿って延在する第1
    駆動キーとが備わっており、 前記カートリッジを位置決めする工程が、前記第2駆動
    キーの近傍に長手方向に沿って隣接するようにカートリ
    ッジ室にカートリッジを位置決めすることよりなり、前
    記スプールには、スプール係合部を有する互いに反対側
    に臨む第1及び第2端部があって、第1端部における前
    記スプール係合部が前記駆動キーと補完関係をなす形状
    を呈しており、 前記中空シャフトの位置決め工程が、中空シャフトに形
    成されていて、前記第2端部における前記係合部と補完
    関係をなす形状の第2駆動キーを、前記スプールの前記
    第2端部の近傍に長手方向に沿って隣接するように前記
    中空シャフトを位置決めすることよりなり、 前記押し込み工程が、前記第1及び第2駆動キーが前記
    スプールの第1及び第2端部における係合部とそれぞれ
    係合するまで、前記カートリッジに向かって長手方向に
    前記第2駆動キーを押し込むことで、前記カートリッジ
    を前記第1駆動キーに係入させることよりなり、 前記回転させる工程と前記押し込み工程とにまたがっ
    て、前記回転部材を前記中空シャフトに連続的に長手方
    向に整合した状態を維持する工程を更に備えてなるカー
    トリッジ装填方法。
  3. 【請求項3】 容器、スプール、該スプールに取り付け
    られたフィルム条片とを有するフィルムカートリッジ
    を、カートリッジ室、供給室、カートリッジ室に延在す
    る回転部材を備えたカメラ枠構造体に装填する装置であ
    って、 前記カメラ枠構造体に向かって移動自在にして、前記回
    転部材を前記カートリッジ室に長手方向が揃った状態で
    回転自在に保持するようにしたジャックと、その長手軸
    心を中心とする回転部材の巻戻し方向への回転を抑制す
    る一方向機構とを有する整復器と、 前記スプールが回転部材の近傍に臨む前記カートリッジ
    室にカートリッジを位置決めするようにしたカートリッ
    ジ移送機と、 前記回転部材とは反対側で前記スプールに向かって移動
    自在な回転中空シャフトとからなるカートリッジ装填装
    置。
JP10352594A 1997-12-23 1998-12-11 フィルムカートリッジ装填方法とその装置 Pending JPH11249261A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US08/997014 1997-12-23
US08/997,014 US5873002A (en) 1997-12-23 1997-12-23 Cartridge loading apparatus and methods

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11249261A true JPH11249261A (ja) 1999-09-17

Family

ID=25543554

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10352594A Pending JPH11249261A (ja) 1997-12-23 1998-12-11 フィルムカートリッジ装填方法とその装置

Country Status (3)

Country Link
US (1) US5873002A (ja)
EP (1) EP0926540A1 (ja)
JP (1) JPH11249261A (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6529687B1 (en) * 1999-03-30 2003-03-04 Concord Camera Corp. APS camera and method
US6233401B1 (en) 1999-05-05 2001-05-15 Foster Assets Corporation Single-use camera and method of film loading
US6263159B1 (en) 1999-07-26 2001-07-17 Eastman Kodak Company Camera having resiliently biasing label and method
US6226457B1 (en) 1999-07-26 2001-05-01 Eastman Kodak Company One-time use camera loading method
US6278841B1 (en) 1999-07-26 2001-08-21 Eastman Kodak Company Camera having label mounted electrical component
US6282375B1 (en) 1999-07-26 2001-08-28 Eastman Kodak Company One-time use camera having breakable component and recycling method
US6259861B1 (en) 1999-07-26 2001-07-10 Eastman Kodak Company Camera having label including optical component
US6282374B1 (en) 1999-07-26 2001-08-28 Eastman Kodak Company Camera having label-stopped optical system
US6368447B1 (en) 1999-07-26 2002-04-09 Eastman Kodak Company Method for assembling critically positioned camera component on camera body
US6330396B1 (en) 1999-07-26 2001-12-11 Eastman Kodak Company Camera having light-blocking label
TW451102B (en) * 2000-01-31 2001-08-21 Yet Chan Film pre-exposure apparatus and method
US6526228B2 (en) * 2001-04-26 2003-02-25 Eastman Kodak Company One-time use camera assembly process having filmstrip anchored during camera frame assembly transport

Family Cites Families (13)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2980264B2 (ja) * 1991-10-03 1999-11-22 富士写真フイルム株式会社 レンズ付きフイルムユニット及びその製造方法
JP3132737B2 (ja) * 1992-10-16 2001-02-05 富士写真フイルム株式会社 レンズ付きフイルムユニットの製造方法
JP3130174B2 (ja) * 1993-05-21 2001-01-31 富士写真フイルム株式会社 レンズ付きフイルムユニットのフイルム装填装置
JPH07219156A (ja) * 1994-02-07 1995-08-18 Fuji Photo Film Co Ltd レンズ付きフイルムユニットの製造方法
US5471270A (en) * 1994-03-16 1995-11-28 Eastman Kodak Company Spool drive for film cartridge in single-use camera
JPH08171180A (ja) * 1994-12-19 1996-07-02 Konica Corp フィルム一体型カメラの製造方法
JPH08171181A (ja) * 1994-12-19 1996-07-02 Konica Corp フィルム一体型カメラの製造方法
JPH08314073A (ja) * 1995-05-18 1996-11-29 Konica Corp フィルム巻き取り方法、レンズ付きフィルムユニットへのフィルム装填方法、及びフィルム巻き取りスプール
JP3519845B2 (ja) * 1995-06-23 2004-04-19 富士写真フイルム株式会社 写真フイルム巻取り方法及び装置
US5614976A (en) * 1996-01-24 1997-03-25 Eastman Kodak Company Camera with manual film rewind locked when cassette closed, preferably to position film exposed indicator in window of cassette
US5629750A (en) * 1996-01-24 1997-05-13 Eastman Kodak Company One-time use camera uncovers ingress opening for insertion tool to eject cassette when cassette closed
US5608482A (en) * 1996-04-24 1997-03-04 Eastman Kodak Company Film loading method and related apparatus
US5659802A (en) * 1996-06-10 1997-08-19 Eastman Kodak Company Apparatus and method for loading a single-use camera

Also Published As

Publication number Publication date
US5873002A (en) 1999-02-16
EP0926540A1 (en) 1999-06-30

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH11249261A (ja) フィルムカートリッジ装填方法とその装置
US5895126A (en) Apparatus and methods using mandrel to roll film in camera chamber
US5610679A (en) Methods of film winding and loading a film in a lens-fitted film unit and a film supplying spool
US6094533A (en) Film edge driving film loader, film loading method and camera frame assembly
US5815739A (en) Camera assembly with quill drivekey for engaging film cartridge
US6128440A (en) Spool repositioning apparatus for camera assembling and methods
JPH10301240A (ja) シングルユースカメラにフィルムを装入する装置と方法および該装置と方法を用いてフィルムを装入されるシングルユースカメラ
US5970257A (en) Camera frame assembly having monolithic subenclosures
US5805935A (en) Two roller film scroller and method
EP0874265A1 (en) Apparatus and methods of camera assembly
US6101331A (en) One-time use camera having guarded film roll chamber
US5999744A (en) Rotating hook film loader and method
US5797045A (en) Three roller film winder and method
EP0763778B1 (en) Automatic film unloading apparatus and intermediate film takeup cartridge of automatic film developing apparatus
JPH08110588A (ja) 写真焼付装置
US5862413A (en) Single-use camera with retainer cap for scroll of unexposed film
US20050191045A1 (en) Photographic camera
JPH0269732A (ja) パトローネ簡易装填カメラ
EP0939332A1 (en) Film loading apparatus and method
JPH08262560A (ja) カメラのカートリッジ装填装置
JP3427473B2 (ja) フイルム搬送装置
MXPA98003104A (en) Camera assembly using a mandrel to roll the movie in the cam
JP3956301B2 (ja) 画像読取装置
JPH0267538A (ja) 写真フイルム用カートリツジ
JP2002540471A (ja) Apsカメラ及び方法