JPH11248715A - 分注ヘッドおよび分注チップ - Google Patents

分注ヘッドおよび分注チップ

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JPH11248715A
JPH11248715A JP10054675A JP5467598A JPH11248715A JP H11248715 A JPH11248715 A JP H11248715A JP 10054675 A JP10054675 A JP 10054675A JP 5467598 A JP5467598 A JP 5467598A JP H11248715 A JPH11248715 A JP H11248715A
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JP
Japan
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nozzle
dispensing
dispensing tip
peripheral surface
tip
Prior art date
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Pending
Application number
JP10054675A
Other languages
English (en)
Inventor
Kanji Yahiro
寛司 八尋
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
Application filed by Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication of JPH11248715A publication Critical patent/JPH11248715A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 分注精度を維持することができ、保守性に優
れた分注ヘッドおよび分注チップを提供することを目的
とする。 【解決手段】 少なくとも下端部が対摩耗性材質よりな
る円筒形状のノズル11に設けられた内孔に嵌合したプ
ランジャ12を抽挿してノズル11の外周面に装着され
た分注チップ12から液体を吸入・吐出する分注ヘッド
において、分注チップ12が弾力性を有する材質より成
り、この分注チップ12の内周面のノズル11の外周面
と当接する位置に、ノズル11の外周面よりも小さい内
径の円周状の突起部12cを設け、この突起部12cと
ノズル11の外周面が当接する当接面を密封面とするよ
うにした。これにより、ノズル11が摩耗することがな
く密封性の低下を防止することができ、長期間の使用に
おいても分注精度を維持することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、検体や試薬などの
液体の分注に用いられる分注ヘッドに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】生化学分野等における分析検査におい
て、検体や試薬等の液体を専用試料容器であるマイクロ
プレートに小分けして移注する分注操作が行われる。こ
の分注操作に用いられる分注ヘッドとして、空気を吸引
・吐出するノズルの先端に分注チップを装着し、所定量
の空気を吸引することにより、分注チップの先端より液
体を吸入しまた吐出する方式のものが一般に広く用いら
れている。この分注チップは一般に使い捨てのものであ
り、使用の都度ノズルに分注チップを着脱して用いられ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、信頼性の高
い分析を行うためには分注を高い精度で行う必要がある
が、従来の分注ヘッドや分注チップには、分注精度を確
保する上で以下に述べるような問題点があった。前述の
ように、分注ヘッドは空気の吸引・吐出によって液体を
吸入・吐出するものであるため、分注精度を維持するた
めには分注チップとノズルの装着面が良好に密封される
ことが必要である。この部分から空気がリークしていれ
ば、その量がそのまま分注誤差となるからである。
【0004】しかしながら従来の分注ヘッドでは、分注
チップとノズルの密封は、ノズルの分注チップの装着面
に円周状の突起部を設けるか、またはOリングなどのシ
ール部材を装着するかいずれかの方法で行われていた。
ところがノズルそのものは使い捨てではなく耐久部品で
あるため、分注チップを着脱する度に突起部やOリング
が摩耗し、または材質が劣化して密封性が良好に保たれ
なくなり、その結果として分注精度を低下させるという
問題点があった。またこのように劣化したノズルを新し
いノズルと交換する度に、分注ヘッドの取り外しや分解
を必要としており、保守作業に手間と時間を要するとい
う問題点があった。
【0005】そこで本発明は、分注精度を維持すること
ができ、保守性に優れた分注ヘッドおよび分注チップを
提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の分注ヘッ
ドは、円筒形状のノズルの下端部の外周面に装着された
分注チップから液体を吸入・吐出する分注ヘッドであっ
て、前記分注チップが弾力性を有する材質より成り、前
記ノズルの外周面の分注チップが装着される位置に、分
注チップの内径より大きい外径を有する耐摩耗性の円周
状の突起部を設け、この突起部と前記分注チップとの当
接面を密封面とするようにした。
【0007】請求項2記載の分注ヘッドは、円筒形状の
ノズルの下端部の外周面に装着された分注チップから液
体を吸入・吐出する分注ヘッドであって、前記ノズルの
少なくとも下端部が対摩耗性を有する材質より、また前
記分注チップが弾力性を有する材質よりそれぞれ成り、
前記分注チップの内周面の前記ノズルの外周面と当接す
る位置に、前記外周面の外径よりも小さい内径の円周状
の突起部を設け、この突起部と前記ノズルの外周面との
当接面を密封面とするようにした。
【0008】請求項3記載の分注チップは、少なくとも
下端部が対摩耗性を有する材質よりなる円筒形状のノズ
ルの下端部の外周面に装着され、このノズルの内孔から
空気を吸引・吐出することにより先端部から液体を吸入
・吐出する分注チップであって、この分注チップが弾力
性を有する材質より成り、この分注チップの内周面の前
記ノズルの外周面と当接して密封面を形成する位置に、
前記外周面の外径よりも小さい内径の円周状の突起部を
設けた。
【0009】請求項1記載の発明によれば、分注ノズル
の分注チップの装着部に、分注チップの内周より大きい
外径を有する耐摩耗性の円周状の突起部を設けることに
より、密封性の低下を防止することができる。
【0010】請求項2及び請求項3記載の発明によれ
ば、分注チップが装着されるノズルの下端部を対摩耗性
を有する材質とし、この分注チップの内周面にノズルの
外周面の外径よりも小さい内径の円周状の突起部を設け
ることにより、密封性の低下を防止することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】(実施の形態1)図1は本発明の
実施の形態1の分注ヘッドの断面図である。図1におい
て、円筒形状のノズル1はブロック2に保持されてい
る。ノズル1の内孔1aにはプランジャ3が嵌合してい
る。プランジャ3の上端部はナット4に固着されてお
り、ナット4には送りネジ5が螺合している。モータ6
で送りネジ5を回転駆動することにより、プランジャ3
はノズル1の内孔1a内に抽挿され、内孔1aに空気を
吸引し、また吐出する。これによりノズル1の下端部の
外周面に装着された分注チップ7内に分注チップ7のテ
ーパ状の下端部より液体を吸入し、吐出する。したがっ
てモータ6、送りネジ5およびナット4は、プランジャ
3を抽挿する抽挿手段となっている。
【0012】ノズル1の下端部はテーパ形状となってお
り、分注チップ7の装着を容易にしている。このテーパ
形状部1bの上方には、メタルO−リング8が装着され
ている。メタルO−リング8は、耐摩耗性の円周状の突
起部を形成するためのものである。なお、対摩耗性の円
周状の突起を形成する方法として、メタルO−リングを
用いる方法以外にも、ノズル1の下端部の材質そのもの
を金属、セラミック、ガラス、高分子材料などのおよび
耐摩耗性の材質とし、同様な形状の突起部を設けるよう
にしてもよい。
【0013】分注チップ7は円筒状の基部7aとテーパ
部7bを有し、基部7aの内径dは突起部としてのメタ
ルO−リング8の外径よりもわずかに小さくなってい
る。分注チップ7は弾力性を有する樹脂より成るもので
あるため、内径dの基部7a内に、ノズル1の下端部を
挿入して押し込むことにより、基部7aは押し拡げられ
装着状態ではメタルO−リング8を外側から締め付けて
基部7aとの当接面を密封する。内径dをメタルO−リ
ング8の外径に対して適切に設定することにより、当接
面の密封性を確保して、良好な分注精度を実現すること
ができる。
【0014】また、分注チップ7は弾力性を有する樹脂
であるのに対し、ノズル1のメタルO−リング8は耐摩
耗性を有するものであるため分注チップ7の着脱によっ
て摩耗することはなく、また分注チップ7は使い捨てで
あり常に新らしく良好な状態のものが使用されることか
ら、常に良好な密封性が確保され経時的な密封性の低下
が発生しない。したがって、長期間の使用においても良
好な分注精度を維持することができる。
【0015】(実施の形態2)図2は本発明の実施の形
態2の分注ヘッドの断面図である。図2において、ノズ
ル11を保持するブロック2より上部の構成については
実施の形態1と同様である。ノズル11は下端部の外周
がテーパ形状の、耐摩耗性を有する金属、セラミック、
ガラス、高分子材料などの材質の円筒より成る。ノズル
11の下端部には、分注チップ12が装着されており、
分注チップ12の装着を容易にするためノズル11の下
端部にはテーパ形状部11bが設けられている。
【0016】分注チップ12は、弾力性に富む樹脂など
の材質よりなり、円筒状の基部12aとテーパ部12b
を有している。基部12aの内周面のノズル11の外周
面と当接する位置には、円周状に突起部12cが設けら
れている。突起部12cの内径d’は、分注チップ12
が装着された状態での突起部12cに対応する位置での
ノズル11の外径よりもわずかに小さいものとなってお
り、分注チップ12をノズル11に装着した状態では、
突起部12cはノズル11の外周面によって押し拡げら
れ、ノズル11を外側から締め付けてノズル11との当
接面を密封する。なお、本実施の形態2では、ノズル1
1のテーパ形状面で突起部12cと当接する例を示して
いるが、ノズル11の平行部の外面で突起部12cと当
接するようにしても良い。
【0017】実施の形態1と同様に、内径d’とテーパ
形状部11bの外径を適切に設定することにより、密封
性を確保して良好な分注精度を実現することができる。
分注チップ12の着脱に際しての当接部の摩耗は、使い
捨てである分注チップ12のみに生じるため、密封性が
経時的に低下することがなく、常に良好な分注精度を維
持することができる。
【0018】
【発明の効果】本発明によれば、分注用のノズルとその
先端部に装着される分注チップとの当接部を、弾力性を
有する材質よりなる分注チップに対してノズルの少なく
とも下端部に耐摩耗性の材質を用いるように構成したの
で、分注チップの着脱によって装着部の密封性が経時的
に劣化することがなく、したがって吸入・吐出時の空気
のリークを防いで良好な分注精度を維持することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1の分注ヘッドの断面図
【図2】本発明の実施の形態2の分注ヘッドの断面図
【符号の説明】
1、11 ノズル 3 プランジャ 7、12 分注チップ 8 メタルO−リング 12c 突起部

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】円筒形状のノズルの下端部の外周面に装着
    された分注チップから液体を吸入・吐出する分注ヘッド
    であって、前記分注チップが弾力性を有する材質より成
    り、前記ノズルの外周面の分注チップが装着される位置
    に、分注チップの内径より大きい外径を有する耐摩耗性
    の円周状の突起部を設け、この突起部と前記分注チップ
    との当接面を密封面とすることを特徴とする分注ヘッ
    ド。
  2. 【請求項2】円筒形状のノズルの下端部の外周面に装着
    された分注チップから液体を吸入・吐出する分注ヘッド
    であって、前記ノズルの少なくとも下端部が対摩耗性を
    有する材質より、また前記分注チップが弾力性を有する
    材質よりそれぞれ成り、前記分注チップの内周面の前記
    ノズルの外周面と当接する位置に、前記外周面の外径よ
    りも小さい内径の円周状の突起部を設け、この突起部と
    前記ノズルの外周面との当接面を密封面とすることを特
    徴とする分注ヘッド。
  3. 【請求項3】少なくとも下端部が対摩耗性を有する材質
    よりなる円筒形状のノズルの下端部の外周面に装着さ
    れ、このノズルの内孔から空気を吸引・吐出することに
    より先端部から液体を吸入・吐出する分注チップであっ
    て、この分注チップが弾力性を有する材質より成り、こ
    の分注チップの内周面の前記ノズルの外周面と当接して
    密封面を形成する位置に、前記外周面の外径よりも小さ
    い内径の円周状の突起部を設けたことを特徴とする分注
    チップ。
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