JPH11248605A - ガスタービン翼のクリープ余寿命評価方法およびその装置 - Google Patents

ガスタービン翼のクリープ余寿命評価方法およびその装置

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JPH11248605A
JPH11248605A JP10053871A JP5387198A JPH11248605A JP H11248605 A JPH11248605 A JP H11248605A JP 10053871 A JP10053871 A JP 10053871A JP 5387198 A JP5387198 A JP 5387198A JP H11248605 A JPH11248605 A JP H11248605A
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JP
Japan
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gas turbine
turbine blade
stress
creep
temperature
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JP10053871A
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English (en)
Inventor
Hiroki Yamamoto
浩喜 山本
Hiroaki Yoshioka
洋明 吉岡
Yasuhiko Kikuchi
泰彦 菊池
Keiichi Shimomura
慶一 下村
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Toshiba Corp
Tohoku Electric Power Co Inc
Original Assignee
Toshiba Corp
Tohoku Electric Power Co Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】γ′相の形態変化を比較的容易な手法によって
正確に把握し、高い精度を持った余寿命を推定すること
ができるガスタービン翼のクリープ余寿命評価方法およ
びその装置を提供する。 【解決手段】ニッケル基耐熱合金から成るガスタービン
翼のクリープ余寿命を評価する方法において、ガスター
ビン翼の特定箇所から試料を採取してその箇所における
γ′相の形態変化を観察し、そのγ′相の変化組織の平
均アスペクト比L/Tと同組織の平均幅Tとを測定し、
ガスタービン翼と同一の材料について予め求めたγ′相
のアスペクト比L/Tと応力との関係および平均幅Tと
温度との関係に基づいて、ガスタービン翼の使用応力お
よび温度を推定し、これら推定した応力および温度の値
を、破断時間との関係を示すクリープマスター曲線に対
応させることにより、ガスタービン翼のクリープ寿命を
評価する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、運用中にクリープ
損傷を受け、点検や補修等の処置が必要となるガスター
ビン動翼あるいは静翼について、クリープ余寿命を評価
するためのガスタービン翼のクリープ余寿命評価方法お
よびその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】高温下で応力を負荷されながら長時間使
用されるガスタービン動静翼の構成材料であるニッケル
基耐熱超合金は、運転中にクリープ損傷を受け、金属組
織とりわけ析出相γ′が粗大化する等の形態変化を生じ
る。このγ′相の形態変化は明らかに材料劣化であり、
材料の余寿命と相関性がある。このような材料劣化は、
メタル温度、作用応力および使用時間によって支配され
るものであり、発電用ガスタービンではこれらの支配因
子を考慮し、通常数万時間の寿命を持つように構成材料
の材質や翼形状等を決定している。
【0003】しかし、燃焼ガスの偏流によるメタル温度
の上昇などの予測外の原因により、寿命に達する前に破
損することが考えられる。また、発電用ガスタービンの
ベースロード運転化や毎日の起動停止など使用条件が一
層過酷になってきている。
【0004】このようなことから、動静翼材の劣化の程
度を正確に検知して余寿命を的確に予測する技術、余寿
命推定法の開発が急務となってきている。高精度の余寿
命推定法を適用することにより、的確な補修や交換が可
能となり、メンテナンスコストが節約できるとともに、
発電用ガスタービンプラントの寿命を延長することも可
能となる。
【0005】しかしながら、γ′相の形態変化をはじめ
とする材料劣化は定期的点検で一般に行われている外観
検査、磁粉探傷検査、硬さや電気抵抗計測では検出不可
能であり、材料の余寿命を的確に評価することはできな
い。上記の各種検査・計測に代わって発電用ガスタービ
ン高温部品の材料劣化を検出し、材料の余寿命を推定す
る方法として、特開昭59−60347号、特開昭61
−108967号、特開平2−227654号、特開平
3−209162号、特開平4−25745号、特開平
5−312800号、特開平8−105882号等の公
知例がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】特開昭59−6034
7号、特開昭61−108967号、特開平2−227
654号、特開平5−312800号、特開平8−10
5882号等の技術は、材料の全体のマクロ的或いは特
定部位のミクロ的な評価の違いこそあるが、合金元素の
濃度分布の変化を検知し、その濃度分布変化とクリープ
をはじめとする機械的特性との相関より材料の余寿命を
評価するものであり、材料劣化度および残寿命の評価を
高精度で行うためには、必ずしも十分とは言えないもの
である。
【0007】また、特開平3−209162号および特
開平4−25745号の技術は、高温下で応力負荷しな
い状態でのγ′相の形態変化と機械的特性の関係から材
料の余寿命を推定する方法を示しているが、近年発電用
ガスタービン動静翼に使用され始めている一方向凝固合
金や単結晶合金のように高γ′相体積率を有する合金に
は十分に適用することが困難である。
【0008】高γ′相体積率の合金が実機環境でクリー
プ損傷を受けた場合には、γ′相は上記公知例に示され
るような単純な粗大化は生じず、応力負荷方向に垂直な
方向に互いに連なってラフト構造と呼ばれる組織を形成
する。このことから上記公知例の技術ではラフト構造組
織を形成する一方向凝固合金や単結晶合金の劣化度の高
精度な検知は難しいと考えられる。
【0009】一方、最近ではラフト構造に着目して余寿
命を評価する技術も開発されている(例えば特開平8−
271501号、特開平8−297079号等)。これ
らの技術では、組織変化の定量値と高温部材の損傷量と
の関係に基づいて余寿命を推定するというものである
が、変化組織の密度あるいはラフト化比率等をパラメー
タとして推定計算を行っており、処理が比較的複雑化す
る等の難点がある。
【0010】本発明はこのような事情に鑑みてなされた
ものであり、金属組織のうちγ′相の形態変化を比較的
容易な手法によって正確に把握することができ、それに
より高い精度を持った余寿命を推定することができるガ
スタービン翼のクリープ余寿命評価方法およびその装置
を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明者は高温下で応力負荷された場合、すなわち
クリープ損傷を受けた場合に形成されるγ′相のラフト
構造組織に注目し、ラフト構造組織の形態をパラメータ
として材料劣化を定量化することを試みた。その結果、
ラフト構造組織の平均アスペクト比L/Tと平均幅(以
下、平均チャンネル幅ともいう)Tとがそれぞれ負荷応
力と温度に対応していることが明らかとなった。
【0012】そこで、本発明はこの点に着目し、動静翼
材のクリープ余寿命を評価する方法として、平均アスペ
クト比と応力との関係および平均チャンネル幅と温度と
の関係を定めた相関図を予め求めておき、実測した平均
アスペクト比と平均チャンネル幅とを上記の相関図にプ
ロットして応力と温度をそれぞれ求め、求められた応力
と温度とを予め求めたクリープラプチャーマスター曲線
上にプロットし、クリープ余寿命を算出するようにした
ものである。
【0013】即ち、請求項1の発明では、ニッケル基耐
熱合金から成るガスタービン翼のクリープ余寿命を評価
する方法において、前記ガスタービン翼の特定箇所から
試料を採取してその箇所におけるγ′相の形態変化を観
察し、そのγ′相の変化組織の平均アスペクト比L/T
と同組織の平均幅Tとを測定し、前記ガスタービン翼と
同一の材料について予め求めたγ′相のアスペクト比L
/Tと応力との関係および平均幅Tと温度との関係に基
づいて、前記ガスタービン翼の使用応力および温度を推
定し、これら推定した応力および温度の値を、破断時間
との関係を示すクリープマスター曲線に対応させること
により、前記ガスタービン翼のクリープ寿命を評価する
ことを特徴とするガスタービン翼のクリープ余寿命評価
方法を提供する。
【0014】請求項2の発明では、請求項1記載のガス
タービン翼のクリープ余寿命評価方法において、評価対
象となるガスタービン翼の構成材料であるニッケル基耐
熱合金は、γ′相の体積率が40%以上であることを特
徴とするガスタービン翼のクリープ余寿命評価方法を提
供する。
【0015】請求項3の発明では、請求項1または2記
載のガスタービン翼のクリープ余寿命評価方法におい
て、評価対象となるガスタービン翼の特定箇所として、
翼表面近傍または翼内部、もしくは両者の中から最も損
傷を受ける箇所を選定することを特徴とするガスタービ
ン翼のクリープ余寿命評価方法を提供する。
【0016】請求項4の発明では、請求項1から3まで
のいずれかに記載のガスタービン翼のクリープ余寿命評
価方法において、γ′相の平均アスペクト比L/Tおよ
び平均幅Tの測定を定期点検時、コーティング補修なら
びに再施工時、または再生熱処理時に行うことを特徴と
するガスタービン翼のクリープ余寿命評価方法を提供す
る。
【0017】請求項5の発明では、請求項1から4まで
のいずれかに記載のガスタービン翼のクリープ余寿命評
価方法において、γ′相の平均アスペクト比L/Tおよ
び平均幅Tを測定するための試料採取は、レプリカ法も
しくは小片の切断採取法によりタービン翼を破壊するこ
となく行い、またはタービン翼切断により行うことを特
徴とするガスタービン翼のクリープ余寿命評価法方法を
提供する。
【0018】請求項6の発明では、請求項1から5まで
のいずれかに記載のガスタービン翼のクリープ余寿命評
価方法において、γ′相の平均アスペクト比L/Tと平
均幅Tとの測定は、デンドライト組織におけるデンドラ
イトコア部分について行うことを特徴とするガスタービ
ン翼のクリープ余寿命評価方法を提供する。
【0019】請求項7の発明では、ガスタービン翼の特
定箇所から採取した試料についてのγ′相の形態観察に
基づいて、そのγ′相の変化組織の平均アスペクト比L
/Tと平均幅Tとの測定を行う測定手段と、前記ガスタ
ービン翼と同一の材料について予め実験的に求めておい
たアスペクト比L/Tと応力との関係および平均幅Tと
温度との関係を相関図として格納する記憶手段と、前記
測定手段で測定された実測データとしての平均アスペク
ト比L/Tおよび平均幅Tと前記記憶手段に格納されて
いる相関図データとを入力値として、実測データに対応
する使用応力および温度を求める応力・温度演算手段
と、この演算手段で求めた応力および温度の値をこれら
と材料の破断時間との関係を示すクリープマスター曲線
に照合し、現時点における寿命消費分と将来破断に至る
までの寿命残余分とを求めるクリープ寿命推定手段と、
この寿命推定手段での照合結果に基づいて余寿命データ
を出力する出力手段とを備えたことを特徴とするガスタ
ービン翼のクリープ余寿命評価装置を提供する。
【0020】このような本発明のクリープ余寿命評価方
法および装置によると、クリープ損傷による材料劣化を
ラフト構造組織の形態パラメータより検知することで、
従来にない高精度のタービン翼の余寿命評価が行えるよ
うになる。また、本発明の余寿命評価法でメンテナンス
される発電用ガスタービンの信頼性は従来に比較して非
常に高いものとなる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態について
図面を参照して説明する。
【0022】図1は、本実施形態によるガスタービン翼
のクリープ余寿命評価装置のシステム構成を示してい
る。
【0023】このクリープ余寿命評価装置は、ガスター
ビン翼の特定箇所から試料を採取する金属組織採取装置
1と、採取した試料についてのγ′相の形態観察を行
い、それに基づいてγ′相の変化組織のパラメータ、即
ち平均アスペクト比L/Tと平均幅Tとの測定を行う測
定手段としてのγ′相形態パラメータ測定装置2と、運
転時間、起動停止回数などの運転環境を算出する運転環
境算出装置3とを備える。
【0024】また、ガスタービン翼の材料に対応して運
転時間、温度等とその材料の破断時間との関係を示すク
リープマスター曲線を作成するマスター曲線作成装置4
と、このマスター曲線作成装置4、前記のγ′相形態パ
ラメータ測定装置2および運転環境算出装置3から得ら
れる情報に基づいてクリープ寿命の推定を行うクリープ
寿命推定装置5とを備えている。
【0025】マスター曲線作成装置4は、ガスタービン
翼と同一の材料について予め実験的に求めておいたアス
ペクト比L/Tと応力との関係および平均幅Tと温度と
の関係を相関図として作成する手段、およびそれらを格
納する記憶手段と、γ′相形態パラメータ測定装置2で
測定された実測データとしての平均アスペクト比L/T
および平均幅Tと、記憶手段に格納されている相関図デ
ータとを入力値として、実測データに対応する使用応力
および温度を求める応力・温度演算手段とを備えてい
る。
【0026】また、クリープ寿命推定装置5は、マスタ
ー曲線作成装置4で求めた応力および温度の値をこれら
と材料の破断時間との関係を示すクリープマスター曲線
に照合し、現時点における寿命消費分と将来破断に至る
までの寿命残余分とを求めるクリープ寿命推定手段を備
えている。
【0027】さらに、クリープ寿命推定装置5での照合
結果に基づいて余寿命データを出力する出力手段とし
て、寿命診断表示装置6が備えられている。
【0028】図2(A)〜(C)は、本実施形態におけ
る評価対象となるガスタービン翼を構成するニッケル基
耐熱超合金材料の組織を拡大して示す説明図であり、応
力負荷方向に対して垂直に切断した顕微鏡的模式図であ
る。
【0029】図2(A)は光顕微鏡組織を示しており、
この図に示すように、ニッケル基耐熱超合金はデンドラ
イト組織を呈している。この組織は、γ′相が緻密に整
列したデンドライトコア部とデンドライト間部とからな
っており、このうちラフト構造は主にデンドライトコア
部に形成されることから、本実施形態でのパラメータの
測定は、このデンドライトコア部にて行う。
【0030】図2(B)は、デンドライトコア部を拡大
して示すものであり、走査型電子顕微鏡(SEM)また
は透過型電子顕微鏡(TEM)による画像の模式図であ
る。この図2(B)に示す整列組織がγ′相を表してお
り、この状態がクリープ変形のない状態である。
【0031】図2(C)は、γ′相にクリープ変形を与
えた場合のラフト組織を示しており、同図に示すように
γ′相は応力方向と直交する方向に延びた状態に変形し
ている。この図2(C)に示すように、アスペクト比は
連なったγ′相の横幅Lと厚さTとの比L/Tである。
また、本実施形態では、厚さTを「チャンネル幅T」と
定義する。即ち、本実施形態では、一定領域におけるラ
フト構造γ′組織のアスペクト比L/Tを平均した「平
均アスペクト比L/T」と、同様にチャンネル幅Tを平
均した「平均チャンネル幅T(単に「平均幅T」ともい
う)」をマスター曲線作成のためのパラメータとして使
用する。
【0032】図3は平均アスペクト比L/Tと、翼材料
に発生する応力σとの関係を示す相関図、即ち、平均ア
スペクト比−応力線図であり、マクスター曲線作成装置
4内でγ′相形態パラメータ測定値に基づいて作成さ
れ、保持される。この図3に特性線Pで示すように、平
均アスペクト比L/Tと応力σとは比例的な関係にあ
り、応力σが大きい程、平均アスペクト比L/Tが小さ
くなる。例えば平均アスペクト比がA1 の場合には、応
力σ1 と推定できる。
【0033】図4は、実機運転時間(本実施形態では
「時効時間」と定義する)hと、平均チャンネル幅T
と、材料の使用温度t(試験温度)(t1 ,t2
3 ,…)との関係を示したもの、即ち平均チャンネル
幅−温度曲線図であり、マスター曲線作成装置4内で
γ′相形態パラメータ測定値に基づいて作成され、保持
される。この図4に特性線Qで示すように、時効時間h
と平均チャンネル幅Tとは比例関係にあり、時効時間h
が長くなるに連れて平均チャンネル幅Tが拡大する。ま
た、特性線Qの傾きは、試験温度tが高い程(t1 >t
2 >t3 )、大きくなる。例えば時効時間h1 、平均チ
ャンネル幅d1 の場合、使用温度はt2 と推定できる。
【0034】図5は、翼材料が破断に至るまでの時間
(破断時間)hと応力σと温度tとの関係を示したも
の、即ちクリープラプチャーマスター曲線図であり、マ
スター曲線作成装置4で作成され、保持される。この図
5に特性線Rで示すように、破断時間hと応力σとは比
例関係にあり、応力σが大きい程、破断時間hが短くな
る。また、試験温度tが高い程(t1 >t2 >t3 )、
同一応力発生時の破断時間h、即ち翼寿命が短くなる。
【0035】例えば、この図5において、試料に基づく
応力がσ1 、試験温度がt2 の場合、クリープ寿命推定
装置5において、運転環境算出装置3から入力される評
価時間がh1 であると、これらの照合により、現時点は
図5の黒丸(●)の位置にプロットされるので、そこか
ら運転初期側が消費済の寿命(消費寿命)となり、破断
点(t2 ラインとの交点)までの時間が残寿命と推定さ
れるものである。
【0036】次に、詳しい実施例1〜3について説明す
る。
【0037】実施例1(表1,2、図1,図6〜図8) 本実施例ではクリープ余寿命推定に当たり、マスター曲
線作成装置4から動翼の構成材料を選択する。マスター
曲線作成装置4では図6,7,8に示すように、発電用
ガスタービン翼用ニッケル基耐熱超合金の余寿命推定法
に用いられる各種マスター曲線が作成され、これらが保
存され、必要に応じて選択して出力される。各種マスタ
ー曲線P1 ,Q1 ,R1 はマスター曲線作成装置4によ
り以下の方法で作成されたものである。
【0038】まず、予めタービン翼と同一材質の未使用
材を用いてクリープラプチャー試験を行い、応力σと破
断時間hの関係を示すクリープラプチャーマスター曲線
図(図8)を作成した。続いて未使用材を種々の試験条
件で応力時効し、ラフト構造γ′相組織(図2参照)を
形成させ、応力負荷方向に垂直な切断面について走査型
電子顕微鏡(SEM)あるいは透過型電子顕微鏡(TE
M)と画像解析装置を用いてラフト構造組織の形態パラ
メータ、平均アスペクト比L/T、平均チャンネル幅T
を測定し、平均アスペクト比−応力曲線図(図6)およ
び平均チャンネル幅−温度曲線図(図7)を作成した。
【0039】次に、実機から抜き取ったタービン翼の
γ′相組織を金属組織採取装置により採取した。サンプ
ル採取部位は運転環境算出装置で最も過酷な場所を選定
し、選定した部位から採取した組織の平均アスペクト比
L/Tおよび平均チャンネル幅Tをγ′相形態パラメー
タ測定装置を用いて測定した。なお前述したように、ニ
ッケル基耐熱超合金はデンドライト組織を呈しており、
ラフト構造組織はγ′相が緻密に整列したデンドライト
コア部で主に形成されることから、両形態パラメータの
測定はデンドライトコア部にて行った(図2参照)。
【0040】続いて、クリープ寿命推定装置5で実機か
ら抜き取ったタービン翼のクリープ余寿命を推定した。
まず、実機から採取したサンプルの平均アスペクト比L
/Tと平均チャンネル幅Tとをそれぞれ図6および図7
上にプロットすることで、これらの形態パラメータに対
応した応力と温度を求めた。ここで、図7による温度推
定に用いた時効時間は、運転環境算出装置3に記憶され
ているサンプルを採取した動翼の実機運転時間である。
【0041】この応力σおよび温度tと実機運転時間h
を図8のクリープラプチャーマスター曲線R1 上にプロ
ットすることにより、消費寿命および余寿命を算出し
た。即ち、応力σおよび温度tを同一と仮定して、次回
定期点検までの運転時間を今後の運転条件設定装置で設
定し、図8上に当てはめ、余寿命との関係を判断し、寿
命に達する場合は寿命診断表示装置が警報を発するよう
にした。これにより、今後の運用形態を考慮した定量的
な余寿命診断が可能となった。
【0042】以上の手順に従って、約3800時間(起
動停止回数165回)運転した15MW級ガスタービン
第1段動翼の余寿命を推定した例を示す。評価対象とな
る動翼は、γ′相体積率45%を有するニッケル基一方
向凝固耐熱超合金CM247LC製で定期点検のために
抜き取ったものである。
【0043】下記の表1に示す条件で、応力時効を行っ
た未使用のCM247LCの平均アスペクト比−応力曲
線および平均チャンネル幅−温度曲線は、それぞれ図
6、7に示したように作成された。次に、実機からレプ
リカ法により採取したサンプルの平均アスペクト比L/
Tおよび平均チャンネル幅Tを測定した。
【0044】ところで、動翼はメタル温度を下げるため
に、翼内部に空気あるいは蒸気などの冷媒を通す内部構
造を持っている。このため、翼内部と外表面で温度差が
生じ、翼表面近傍では遠心応力に加えて熱応力も作用す
ることから翼表面近傍が最も過酷な箇所となる。そこで
金属組織の採取は翼表面近傍でよく、採取方法として、
ここではレプリカ法を用いた。レプリカ法は、サンプル
採取箇所をグラインダー等で鏡面研磨して材料に合った
腐食液でエッチングし、その箇所に溶剤で溶かしたレプ
リカ膜を張り付け、乾燥後、剥がすことで組織を転写す
るものである。
【0045】本実施形態では、選定した部位から採取し
たレプリカ膜を、γ′相形態パラメータ測定装置を用い
て平均アスペクト比および平均チャンネル幅を測定し
た。その結果を下記の表2に示している。この表2の値
を図6、7にプロットすると、動翼の使用応力および温
度はそれぞれ12kgf/mm2、および900℃とな
った。この推定値と運転時間とをCM247LCのクリ
ープラプチャーマスター曲線(図8)に当てはめると黒
丸(●)印の位置となり、クリープ余寿命は約6720
0時間となった。
【0046】
【表1】
【0047】
【表2】
【0048】実施例2(表3,4、図1,図9〜図1
1) 実施例1と同一のガスタービンにおいて、実施例1の動
翼と同様に、試験的に使用されているニッケル基単結晶
耐熱超合金CMSX−2製第1段動翼に本発明を適用し
た。
【0049】本実施例の対象となる動翼は、耐食コーテ
ィングを補修するために運転後、約5600時間(起動
停止回数256回)経過した時点で抜き取ったものであ
る。なお、CMSX−2はγ′相体積率が55%以上の
高強度合金である。
【0050】実施例1と同様の手順に従って、未使用の
CMSX−2を用い、マスター曲線作成装置4により、
平均アスペクト比−応力曲線図(図9)、平均チャンネ
ル幅−温度曲線図(図10)およびクリープラプチャー
マスター曲線図(図11)を作成した。
【0051】下記の表3は、図9,図10の作成時に使
用した応力時効材の試験条件、およびγ′相の形態パラ
メータを示している。
【0052】また、表4は、実機の動翼について、金属
組織採取装置1およびγ′相形態パラメータ測定装置2
により測定した平均アスペクト比L/T、および平均チ
ャンネル幅Tを示している。本実施例で適用した翼は、
実施例1と同形状であるため、金属組織の採取は翼表面
近傍から行い、サンプルは、より一層の測定精度向上を
図るために、コーティングを一部除去して実翼メタル表
面より小片を切り出す方法により採取した。そして、直
接、γ′相の形態パラメータの測定を行った。
【0053】次いで、平均アスペクト比L/Tおよび平
均チャンネル幅Tの測定結果をそれぞれ図9、図10に
プロットし、動翼の使用応力σおよび温度hを求めた結
果、それぞれ実施例1と同じく12kgf/mm2、9
00℃となった。この推定値を、運転時間とともに図1
1にプロットすると●印の位置となり、クリープ余寿命
は約88000時間となった。
【0054】
【表3】
【0055】
【表4】
【0056】実施例3(表5,6、図12〜図14) 実施例1と同一のガスタービンにおいて、ニッケル基普
通鋳造耐熱超合金MarM247製第3段動翼に、本発
明を適用した。この動翼は、約12000時間(起動停
止回数445回)運転後、材料劣化を回復させる再生熱
処理を施すために実機から抜き取ったものである。
【0057】MarM247は、40%のγ′体積率を
有する普通鋳造耐熱超合金の中では最高の高温強度を有
する材料である。
【0058】本実施例でも、実施例1と同様の手順に従
ってマスター曲線作成装置によりクリープラプチャーマ
スター曲線図(図14)、平均アスペクト比−応力曲線
図(図12)および平均チャンネル幅−温度曲線図(図
13)を、未使用のMarM247から作成した。
【0059】下記の表5は、図12、図13の作成に使
用した応力時効材の試験条件、およびγ′相の形態パラ
メータを示している。
【0060】本実施例で適用した動翼は、内部に冷却構
造を有しない無冷却翼であり、有限要素解析により翼表
面ではなく内部が最もクリープ損傷を受ける箇所である
ことを確認した。そこで、この動翼を切断し、翼内部か
ら小片を採取し、金属組織サンプルとした。
【0061】表6は、γ′相形態パラメータ測定装置に
より測定した平均アスペクト比L/T、および平均チャ
ンネル幅Tを示している。
【0062】本実施例では、図12と図13とを利用し
て、測定した平均アスペクト比L/Tと平均チャンネル
幅T、そして運転時間hから、動翼の使用応力および温
度を求めた結果、それぞれ22kgf/mm2、750
℃となった。図14において、推定した応力および温度
を運転時間とともにプロットすると●印の位置となりク
リープ余寿命は40000時間となった。
【0063】
【表5】
【0064】
【表6】
【0065】
【発明の効果】以上で詳述したように、本発明に係るガ
スタービン翼のクリープ余寿命評価方法およびその装置
によれば、クリープ損傷によりラフト構造を形成した
γ′相の平均アスペクト比、および平均チャンネル幅に
基づいて応力と温度とをそれぞれ推定し、それらの推定
結果をクリープラプチャー曲線上にプロットすることに
より、材料の劣化度ならびにクリープ余寿命を推定する
ことが可能となり、従来技術に比して高精度の寿命評価
が比較的容易な手法によって行えるようになる。
【0066】また、本発明によれば、γ′相の体積率が
40%以上を有するニッケル基耐熱超合金の全てに適用
可能であり、例えば発電用ガスタービン翼として開発さ
れたニッケル基単結晶耐熱超合金CMSX−11、PW
A1483あるいは第2・3世代合金呼ばれるニッケル
基一方向凝固・単結晶耐熱超合金、Rene142、C
M186LC、CMSX−4、ReneN5、CMSX
−10、ReneN6等にも適用することができ、発電
用ガスタービンの信頼性向上、安定した電力供給、定期
点検時の不要部品の交換防止、点検周期の長期間化等が
図れ、経済的な効果も大きなものとなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態を示すもので、余寿命評価装
置の構成を示す説明図。
【図2】(A),(B),(C)は前記実施形態におけ
るγ′相のラフト構造組織、アスペクト比、およびチャ
ンネル幅を説明するための模式図。
【図3】前記実施形態における平均アスペクト比−応力
曲線図。
【図4】前記実施形態における平均チャンネル幅−温度
曲線図。
【図5】前記実施形態におけるクリープラプチャーマス
ター曲線図。
【図6】本発明における実施例1に示すニッケル基一方
向凝固耐熱超合金CM247LCの平均アスペクト比−
応力曲線図。
【図7】前記実施例1に示すニッケル基一方向凝固耐熱
超合金CM247LCの平均チャンネル幅−温度曲線
図。
【図8】前記実施例1に示すニッケル基一方向凝固耐熱
超合金CM247LCのクリープラプチャーマスター曲
線図。
【図9】本発明における実施例2に示すニッケル基一方
向凝固耐熱超合金CMSX−2の平均アスペクト比−応
力曲線図。
【図10】前記実施例2に示すニッケル基一方向凝固耐
熱超合金CMSX−2の平均チャンネル幅−温度曲線
図。
【図11】前記実施例2に示すニッケル基単結晶耐熱超
合金CMSX−2のクリープラプチャーマスター曲線
図。
【図12】本発明における実施例3に示すニッケル基普
通鋳造耐熱超合金MarM247の平均アスペクト比−
応力曲線図。
【図13】前記実施例3に示すニッケル基普通鋳造耐熱
超合金MarM247の平均チャンネル幅−温度曲線
図。
【図14】前記実施例3に示すニッケル基普通鋳造耐熱
超合金MarM247のクリープラプチャーマスター曲
線図。
【符号の説明】
1 金属組織採取装置 2 γ′相形態パラメータ測定装置 3 運転環境算出装置 4 マスター曲線作成装置 5 クリープ寿命推定装置 6 寿命診断表示装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊池 泰彦 宮城県仙台市青葉区一番町三丁目7番1号 東北電力株式会社内 (72)発明者 下村 慶一 宮城県仙台市青葉区中山七丁目2番1号 東北電力株式会社研究開発センター内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ニッケル基耐熱合金から成るガスタービ
    ン翼のクリープ余寿命を評価する方法において、前記ガ
    スタービン翼の特定箇所から試料を採取してその箇所に
    おけるγ′相の形態変化を観察し、そのγ′相の変化組
    織の平均アスペクト比L/Tと同組織の平均幅Tとを測
    定し、前記ガスタービン翼と同一の材料について予め求
    めたγ′相のアスペクト比L/Tと応力との関係および
    平均幅Tと温度との関係に基づいて、前記ガスタービン
    翼の使用応力および温度を推定し、これら推定した応力
    および温度の値を、破断時間との関係を示すクリープマ
    スター曲線に対応させることにより、前記ガスタービン
    翼のクリープ寿命を評価することを特徴とするガスター
    ビン翼のクリープ余寿命評価方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のガスタービン翼のクリー
    プ余寿命評価方法において、評価対象となるガスタービ
    ン翼の構成材料であるニッケル基耐熱合金は、γ′相の
    体積率が40%以上であることを特徴とするガスタービ
    ン翼のクリープ余寿命評価方法。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載のガスタービン翼
    のクリープ余寿命評価方法において、評価対象となるガ
    スタービン翼の特定箇所として、翼表面近傍または翼内
    部、もしくは両者の中から最も損傷を受ける箇所を選定
    することを特徴とするガスタービン翼のクリープ余寿命
    評価方法。
  4. 【請求項4】 請求項1から3までのいずれかに記載の
    ガスタービン翼のクリープ余寿命評価方法において、
    γ′相の平均アスペクト比L/Tおよび平均幅Tの測定
    を定期点検時、コーティング補修ならびに再施工時、ま
    たは再生熱処理時に行うことを特徴とするガスタービン
    翼のクリープ余寿命評価方法。
  5. 【請求項5】 請求項1から4までのいずれかに記載の
    ガスタービン翼のクリープ余寿命評価方法において、
    γ′相の平均アスペクト比L/Tおよび平均幅Tを測定
    するための試料採取は、レプリカ法もしくは小片の切断
    採取法によりタービン翼を破壊することなく行い、また
    はタービン翼切断により行うことを特徴とするガスター
    ビン翼のクリープ余寿命評価法方法。
  6. 【請求項6】 請求項1から5までのいずれかに記載の
    ガスタービン翼のクリープ余寿命評価方法において、
    γ′相の平均アスペクト比L/Tと平均幅Tとの測定
    は、デンドライト組織におけるデンドライトコア部分に
    ついて行うことを特徴とするガスタービン翼のクリープ
    余寿命評価方法。
  7. 【請求項7】 ガスタービン翼の特定箇所から採取した
    試料についてのγ′相の形態観察に基づいて、そのγ′
    相の変化組織の平均アスペクト比L/Tと平均幅Tとの
    測定を行う測定手段と、前記ガスタービン翼と同一の材
    料について予め実験的に求めておいたアスペクト比L/
    Tと応力との関係および平均幅Tと温度との関係を相関
    図として格納する記憶手段と、前記測定手段で測定され
    た実測データとしての平均アスペクト比L/Tおよび平
    均幅Tと前記記憶手段に格納されている相関図データと
    を入力値として、実測データに対応する使用応力および
    温度を求める応力・温度演算手段と、この演算手段で求
    めた応力および温度の値をこれらと材料の破断時間との
    関係を示すクリープマスター曲線に照合し、現時点にお
    ける寿命消費分と将来破断に至るまでの寿命残余分とを
    求めるクリープ寿命推定手段と、この寿命推定手段での
    照合結果に基づいて余寿命データを出力する出力手段と
    を備えたことを特徴とするガスタービン翼のクリープ余
    寿命評価装置。
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