JPH112484A - 冷蔵庫の収納装置 - Google Patents

冷蔵庫の収納装置

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Publication number
JPH112484A
JPH112484A JP15462997A JP15462997A JPH112484A JP H112484 A JPH112484 A JP H112484A JP 15462997 A JP15462997 A JP 15462997A JP 15462997 A JP15462997 A JP 15462997A JP H112484 A JPH112484 A JP H112484A
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JP
Japan
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shelf
door
rotating shelf
rotating
closed
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Pending
Application number
JP15462997A
Other languages
English (en)
Inventor
Hidetomo Takanishi
英知 高西
Koji Maeda
耕治 前田
Katsuhiko Morimoto
克彦 森本
Takashi Aoki
孝 青木
Keizo Arimura
敬三 有村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Refrigeration Co
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Publication date
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Publication of JPH112484A publication Critical patent/JPH112484A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 扉棚の内側に開閉自在な回転棚を備えた収納
装置において、回転棚の遊端部が徐々に下がるのを防止
し、閉じた回転棚が不測に開くのを防止する。 【解決手段】 扉内板12の内側に配設された扉棚7・
・の内側に開閉自在な回転棚11を配設し、回転棚11
を閉じた状態でその下端を支持する受け部材38を設け
ることにより、回転棚11に収納した収納物の重量が大
きくても回転棚11やその回転支持部が徐々に変形して
回転棚11の遊端部が下がってしまうのを防止し、また
扉内板12又は扉棚8側に設けた被係合部42と、回転
棚11に設けた係止爪43と係止爪43を係合位置に向
けて常時付勢する手段46とを備えた係止手段41にて
回転棚11を閉じた状態で保持するようにした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は冷蔵庫の収納装置に
関し、特に冷蔵庫本体の前面開口を開閉する扉の内側に
配設される収納装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、例えば実開平6−40787
号公報に開示されているように、冷蔵庫の扉の内側に各
種食品容器を収納する扉棚を装着したものは知られてい
る。
【0003】また、上記公報には最下段のボトルポケッ
トの上部の扉棚を固定棚と可動棚にて構成し、ボトルポ
ケットに背の高い食品容器を収納する際に可動棚を移動
させてボトルポケットの上部を開放して手軽に収納でき
るようにしたものが開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、近年はグル
メ志向、ヘルシー志向の高まりによって食生活が多様化
しており、それに伴って食材の品種・数量が増加してい
る。特に、スパイス類をはじめ香味料等の小物類の増加
が著しいため、収納量及び収納性に優れた扉棚を備えた
冷蔵庫が求められている。
【0005】しかし、上記公報に開示された扉の収納装
置では、背の高い食品容器を収納する場合には、可動棚
に収納することができず、既に食材を収納している場合
にはその食材を冷蔵庫本体の収納室内に移す必要があ
り、収納量が少なくなるとともに使い勝手が悪く、また
食材の区分収納もできないという問題がある。
【0006】また、収納量を増加するためには扉棚の奥
行きを大きくすることが考えられるが、そうすると奥に
収納したものの出し入れが極めて困難になり、収納性が
著しく低下するという問題がある。
【0007】そこで、本出願人は先に扉棚の内側に開閉
可能な回転棚を配設して収納量を増加するとともに、回
転棚を開閉することにより奥側の扉棚に収納した食材の
出し入れも容易に行えるようにしたものを提案してい
る。しかし、回転棚に大量の収納物を収納して長期にわ
たって使用していると、重力の作用によって回転棚の遊
端部が徐々に下がってしまい、開閉操作にも支障を来た
すようになるという問題のあることが判明した。
【0008】また、回転棚を閉じておいても勝手に開く
恐れがあり、回転棚が開いた状態でうっかり扉を閉じた
場合に、回転棚を破損したり冷蔵庫本体の側壁を傷付け
たりするという問題のあることも判明した。
【0009】本発明は、上記従来の問題点に鑑み、扉棚
の内側に開閉自在な回転棚を備えた収納装置において、
回転棚の遊端部が徐々に下がって行くのを防止でき、ま
た閉じた回転棚が不測に開くのを防止した冷蔵庫の収納
装置を提供することを目的としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の冷蔵庫の収納装
置は、冷蔵庫本体の前面開口を開閉する扉の内側に配設
される収納装置であって、扉内板の内側に配設された扉
棚と、扉棚の内側に配設された開閉自在な回転棚とを備
え、回転棚を閉じた状態でその下端を支持する受け部材
を設けたものであり、殆どの時間がその状態になってい
る回転棚を閉じた状態において回転棚の遊端部を受け部
材で支持することにより、回転棚に収納した収納物の重
量が大きくても回転棚やその回転支持部が徐々に変形し
て回転棚の遊端部が下がってしまうのを防止している。
【0011】また、回転棚の下端又は受け部材の少なく
とも一方に、回転棚を閉じ位置に向けて回転する際に、
回転棚の下端を受け部材上に乗り上げ案内する傾斜面を
形成すると、回転棚を開いた時に回転棚が傾いてその遊
端部が多少下がっていても回転棚を閉じるときにスムー
ズに受け部材上に乗り上げて支持できる。
【0012】また、回転棚の下端面又は受け部材の上面
の少なくとも一方に摩擦係数の小さい部材から成る摺動
部材を配置すると、回転棚の遊端部が多少下がっていて
も軽くかつ円滑に回転棚の遊端部を受け部材上に乗り上
げ又は受け部材上から引き出すことができる。
【0013】また、本発明の冷蔵庫の収納装置は、冷蔵
庫本体の前面開口を開閉する扉の内側に配設される収納
装置であって、扉内板の内側に配設された扉棚と、扉棚
の内側に配設された開閉自在な回転棚とを備え、回転棚
を閉じた状態で保持する閉じ位置保持手段を設けたもの
であり、回転棚を閉じた状態では意図せずに勝手に開く
ようなことがなく、回転棚が開いた状態でうっかり扉を
閉じて回転棚を破損したり冷蔵庫本体の側壁を傷付けた
りする恐れがない。
【0014】閉じ位置保持手段が、扉内板又は扉棚側に
設けた被係合部と回転棚に設けた係止手段とから成り、
係止手段は被係合部に係合する係止爪と係止爪を係合位
置に向けて常時付勢する手段とを備えると、回転棚を閉
じるだけでそれ以外の操作無しで係止手段が被係合部に
係合し、回転棚が閉じ位置に保持される。
【0015】また、回転棚の内側端部の下部に下方から
押圧することにより係止爪を付勢手段に抗して係合解除
位置に移動させる係止解除操作部を配置すると、回転棚
の内側端部と係止解除操作部を上下から掴むことで係止
を解除でき、そのまま回転棚を手前に引くことによって
回転棚を開くことができる。
【0016】また、係止解除部を回転棚の内側端面より
も扉内板側に配置すると、係止解除部が誤操作される恐
れがなく、意図しないのに回転棚が開くことがない。
【0017】
【発明の実施の形態】以下、本発明の冷蔵庫の収納装置
の一実施形態について図1〜図10を参照して説明す
る。
【0018】図1において、1は冷蔵庫本体、2はその
上部の冷蔵室、3は冷蔵室2の前面開口を開閉する扉で
ある。冷蔵庫本体1の下部には切替室4、冷凍室5、野
菜室6等の引き出し式収納部が配設されている。
【0019】扉3の内側には、図2、図3に示すよう
に、複数段の扉棚7、8、9、10が配設され、最下段
の扉棚10は瓶類などの大型の収納物を収納するジャン
ボ扉棚とされている。そして、シャンボ扉棚10に収納
された収納物と干渉しないように上段の扉棚7、8の内
側には左右両側に開閉自在な一対の回転棚11が配設さ
れている。扉棚7〜10は扉3の内側の扉内板12の両
側部及び中央部適所に一体的に突出形成された棚受部1
3に適宜に突出又は凹入形成された係合部(図示せず)
を介して装着されている。また、回転棚11は棚受部1
3の上部に内蔵された回転保持部16にて回転自在に支
持されている。
【0020】図4〜図6に回転保持部16の詳細構成を
示す。扉3は、扉外板15と扉内板12との間に発泡断
熱材14を発泡充填して構成されている。扉内板12は
樹脂シートの真空形成品にて構成され、その両側部と中
央部の適所に棚受部13が内側に向けて突出形成されて
いる。回転保持部16は、その軸受部材17を扉内板1
2の棚受部13の上部に内蔵されて固定されており、そ
の状態で扉外板15と扉内板12を組み合わせて発泡断
熱材14を発泡充填することによって扉3が構成されて
いる。
【0021】軸受部材17は、棚受部13内に嵌入する
支持部17aと扉内板12の棚受部13から平面部に向
けて屈曲する部分の背面に沿うように延出された装着強
化部17bとから成る横断面形状略L字状に形成され、
支持部17aの上下端部に軸受部18a、18bが突出
されている。なお、棚受部13の軸受部18a、18b
間の部分は、軸受部材17の支持部17aに接するよう
に凹入部19が形成されている。上部の軸受部18aに
はその下面から適当深さの支承穴20が凹入形成される
とともにその軸芯位置に軸受穴21が貫通形成されてい
る。下部の軸受部18bには適当深さの軸受穴23が形
成されている。
【0022】下部の軸受部18bの軸受穴23の上部拡
径部には、上部に筒状の端面カム部25を形成した軸承
部材24の下部の軸承部24aが嵌入固定されている。
24bは軸承部材24の軸芯位置に貫通形成された軸穴
である。
【0023】回転棚11の外側端縁の軸支部26の上端
部には支承穴20に回転自在に嵌入する支承軸部27が
突出形成され、軸支部26の下端部には端面カム部25
に係合するカム係合部28が形成され、それらの軸芯位
置に上下に貫通する軸穴29が穿孔されている。そし
て、金属製のシャフト30が上部の軸受部18aの軸受
穴21、回転棚11の軸穴29、軸承部材24の軸穴2
4bを貫通してその下端が下部の軸受部18bの軸受穴
23の下端まで挿入され、シャフト30の下端部が軸穴
24b及び軸受穴23に上方より挿入されて下方に抜け
ないように受止められ固定されている。これによってシ
ャフト30は下方に抜けださないように装着されてお
り、かつシャフト30は、その上端が棚受部13の上端
よりも突出して冷蔵室2の天井壁2aの下面近傍に位置
するような長さに設定されている。
【0024】軸受部材17の支持部17aの上下方向の
中間高さ位置にばね受け凹部32が形成されるととも
に、回転棚11の軸支部26の対応する高さ位置にばね
収納凹部33とばね端係合穴34が形成され、シャフト
30に外嵌させてばね収納凹部33内に配置したねじり
ばね31の一端がばね受け凹部32に係合され、他端が
ばね端係合穴34に挿入係合され、このねじりばね31
にて回転棚11を閉じ位置に向けて回転付勢するように
構成されている。
【0025】また、端面カム部25は、図7に示すよう
に、上端面に端面カム35が形成されている。その端面
カム35には下部の軸受部18bの先端側から基部に向
かう程高さが高くなる傾斜カム面35aが軸芯を通る平
面に対して面対称に形成され、左右の回転棚11に対し
て共用できるようにされている。回転棚11の軸支部2
6下端のカム係合部28には筒状の端面カム部25に嵌
入する軸部28aの外周に傾斜カム面35aに係合する
カム係合突部36が突設されており、回転棚11が閉位
置にあるとき、カム係合突部36が傾斜カム面35aの
最も低い位置に連続する平坦面に係合し、回転棚11を
開くとカム係合突部36が傾斜カム面35aに乗り上げ
て摺動しながら上昇し、その結果回転棚11の重力によ
って閉位置に向けて回転付勢されるように成されてい
る。
【0026】また、回転棚11の遊端部の下端に対応す
る扉棚8の中央部の下端からは、図4及び図8に示すよ
うに、回転棚11を閉じた状態でそ遊端部下端を支持す
る受け部材38が内側に向けて突設されている。受け部
材38の先端部の上面は下方に向けて傾斜する傾斜面3
9に形成され、回転棚11の遊端部下端には上方に向け
て傾斜する傾斜面40が形成され、回転棚11を閉じ位
置に向けて回転する際に、回転棚11の下端を円滑に受
け部材38上に乗り上げ案内するように構成されてい
る。なお、傾斜面39、40はいずれか一方のみを形成
してもよい。
【0027】回転棚11の遊端部の下面には、図4、図
8に示すように係止部材41が取付けられ、受け部材3
8の下面には、係止部材41の先端に形成された係止爪
43が係合する被係合部42が形成され、回転棚11を
閉じたときに係止爪43が被係合部42に係合して回転
棚11が不測に開かないように構成されている。
【0028】係止部材41は、ポリアセタール樹脂の射
出成形品から成り、図9に示すように、一端に被係合部
42に係合する係止爪43が形成されるとともに、他端
には係止解除操作部44が形成され、これら係止爪43
と係止解除装置部44の間には、係止爪43側から順
次、回転棚11の遊端部下端の傾斜面40に沿うように
斜め上方に向けて延出された摺動舌片45と、係止部材
41の一端側を上方に向けて揺動付勢するように他端側
に向けて斜め下方に延出されたばね片46と、回転棚1
1の遊端部下端面に係止部材41を装着するために突出
形成された角筒状の保持筒部51に挿通されて嵌合固定
される装着部47と、装着部47の他端側端部上縁に形
成された支点形成部48とが設けられている。
【0029】そして、係止部材41をその一端側から保
持筒部51に挿通して装着部47を保持筒部51に嵌合
固定した状態でばね片46の先端部が保持筒部51の内
底面に係合して係止爪43が上方に付勢される。また、
支点形成部48と回転棚11の下面との当接位置を支点
として係止部材41が所定範囲上下揺動できるように装
着部47は一端側に向けて高さ寸法が小さくなるように
形成されている。
【0030】また、装着部47の他端側部分には底壁4
7bが形成されているが、中央部から一端側部分にかけ
ては底壁を無くして両側壁47aのみとして係止部材4
1を保持筒部51に挿通するときに互いに内側に向けて
比較的容易に変形できるように構成され、その両側壁4
7aの中央部から一端側寄りの位置の外面に一端側に向
けて傾斜する断面三角形状の係合突起49が形成され、
係止部材41を保持筒部51に装着した状態でこの係合
突起49が保持筒部51の扉内板12側の端縁に係合し
て係止部材41の抜け出しを防止するように構成されて
いる。また、装着部47の他端側の端縁には係合段部5
0が形成され、係止部材41を保持筒部51に装着した
状態でこの係合段部50が保持筒部51の内側の端縁に
係合して係止部材41がそれ以上挿入されるのを防止す
るように構成されている。これら係合突起49と係合段
部50の間に保持筒部51が嵌合することによって係止
部材41が固定される。
【0031】さらに、係止部材41の装着部47の両側
壁47aの一端間を連結する連結壁52の両側から回転
棚11を閉じ位置に位置したときに、受け部材48の先
端が当接するストッパ部53が突設されている。また、
前記摺動舌片45はこの連結壁52の上端部から延出さ
れ、ばね片46は連結壁52の下端部から延出されてい
る。
【0032】かくして、回転棚11の下段ポケットの内
側壁上縁11aと係止部材41の係止解除操作部44を
上下から掴んで図8に矢印で示すように係止解除操作部
44を上方に押し上げることによってばね片46の付勢
力に抗して係止爪43が下降して被係合部42との係合
が解除され、そのまま回転棚11を手前に引くことによ
って回転棚を開くことができる。
【0033】また、この係止部材41を保持筒部51に
装着した状態で、係止解除操作部44は回転棚11の内
側端面よりも扉内板12側に位置するように構成されて
おり、これによって係止解除部44の誤操作の恐れを無
くし、意図しないのに回転棚11が開くことがないよう
に成されている。
【0034】なお、係止部材41の揺動付勢手段として
は、ばね片46に代えて図10に示すように、保持筒部
51の底壁と係止部材41の装着部との間に圧縮ばね5
4を介装してもよい。
【0035】以上の構成によると、回転棚11を回転自
在に支持するための回転保持部16を扉内板12とは別
部材にして十分な支持強度のある射出成形品から成る軸
受部材17にて構成しているので、大型の構成部品であ
る扉内板12は従来と同様に真空成形品から成るものを
用いながら回転棚11を必要な強度を持って支持でき、
回転棚11を設けることによって大幅なコスト高になる
ことはない。また、その軸受部材17を扉内板12内蔵
させているので、回転保持部16を扉3に装着固定する
ための部品や組立工数が不要となるためさらにコスト低
下を図ることができ、かつ扉3と一体化するため簡単に
大きな強度が得られ、外観的にも優れたものとなる。さ
らに、回転保持部16の軸受部材17と回転棚11を上
下にほぼ貫通する金属製のシャフト30を設けているた
め、回転棚11の回転軸芯が安定的に一直線となり、円
滑な開閉状態が長期にわたって確保できる。
【0036】また、シャフト30の上端が、扉3を閉じ
た状態で冷蔵庫本体1の冷蔵室2の天井壁2aに近接す
るようにしているので、回転棚11の回転操作を繰り返
す間にシャフト30が徐々にせり上がるようなことがあ
っても、シャフト30が軸受部材17の下部の軸受部1
8bから離脱して軸受機能が失われる前に、シャフト3
0上端が冷蔵室2の天井壁2aに当接して扉3を閉じる
ことができなくなるため、知らないうちにシャフト30
が抜け出して回転棚11が落下破損するような事態を未
然に防止することができる。
【0037】また、回転棚11を閉位置に向けて回転付
勢するように、回転棚11と軸受部材17との間にねじ
りばね31が介装されているので、回転棚11を開いて
奥側の扉棚7、8に対して収納物を出し入れした後放置
すると、自動的に回転棚11が閉じるため、不注意で回
転棚11を開いたまま扉を閉じて、回転棚11を破損し
たり冷蔵庫本体1の側壁を傷付けたりする恐れを無くす
ことができる。
【0038】更に、回転棚11をねじりばね31にて回
転付勢するだけでは、回転棚11に収納した収納物の重
量が大きくなると、付勢力不足で回転棚11を確実に閉
位置に回転させることができなくなる恐れがある一方、
そのような場合にも確実に閉じるようにねじりばね31
を強くすると、回転棚11を開き難くかつ回転棚11が
軽い場合に衝撃的に閉じてしまうという問題があるが、
本実施形態では軸受部材17の下部の軸受部18bに端
面カム部25を設け、回転棚11にカム係合部28を設
けて回転棚11を開くと閉じる方向に回転棚11に収納
した収納物の重量に応じた回転付勢力が自動的に得られ
るようにしているので、収納物の重量に関係なく常に確
実にかつ衝撃的でなく円滑に回転棚11を閉じ位置に向
けて回転させることができる。
【0039】回転棚11を閉じるとその遊端部の下端が
受け部材38上に乗り上げるため、殆どの時間がその状
態になっている回転棚11が閉じた状態において、回転
棚11の遊端部は受け部材38で支持されており、従っ
て回転棚11に収納した収納物の重量が大きくても回転
棚11やその回転支持部が徐々に変形して回転棚11の
遊端部が下がってしまうのを防止でき、長期にわたって
安定した使用状態を確保することができる。
【0040】また、受け部材38の上面と回転棚11の
遊端部下端にそれぞれ傾斜面39、40を形成している
ので、回転棚11を開いた時に回転棚11が傾いてその
遊端部が多少下がっていても回転棚11を閉じるときに
スムーズに受け部材38上に乗り上げて支持できる。さ
らに、その際に傾斜面40の下面に沿って耐摩性があり
かつ摩擦係数の小さいポリアセタール樹脂から成る係止
部材41の摺動舌片45が配置されているので、回転棚
11の遊端部が多少下がっていても軽くかつ円滑に回転
棚11の遊端部を受け部材38上に乗り上げることがで
き、また受け部材38上から引き出すことができる。
【0041】また、回転棚11が所定位置まで閉じる
と、ストッパ部53が受け部材38の先端に当接して位
置決めされ、その状態で係止部材41の係止爪43が自
動的に被係合部42に係合する。したがって、回転棚1
1を一旦閉じた状態にすると、回転棚11が勝手に開く
ことはないので扉3を急激に開閉したときにもその開閉
動作に伴って回転棚11が不測に開くことはなく、回転
棚11が意図せずに開いた状態でうっかり扉3を閉じて
回転棚11を破損したり冷蔵庫本体1の側壁を傷付けた
りする恐れがない。
【0042】一方、回転棚11を開くときには、上述の
ように回転棚11の内側端部と係止解除操作部44を上
下から掴むことで係止を解除でき、そのまま回転棚を手
前に引くことによって回転棚11を開くことができる。
【0043】なお、上記実施形態では、受け部材38を
扉棚8の下端から延出した例を示したが、扉内板12か
ら延出してもよい。また、被係合部42を受け部材38
の下面に設けた例を示したが、受け部材38とは別途に
扉棚8又は扉内板12から突出した部材に設けてもよ
い。また、閉じ位置保持手段として係止爪43と係止解
除操作部44を備えた単一の樹脂成形品から成る係止部
材41と係止爪43が係合する被係合部42から成るも
のを例示したが、回転棚11を閉じた時に自動的に又は
操作によって係止し、解除操作によって係止解除できる
種々の機構を採用することができる。また、係止部材4
1と一体の摺動舌片45にて傾斜面40に沿う摺動部材
を構成した例を示したが、傾斜面39と40の何れか一
方又は両方に別体の摺動部材を貼り付けても良く、コー
ティングして形成してもよい。
【0044】
【発明の効果】本発明の冷蔵庫の収納装置によれば、以
上の説明から明らかなように、扉内板の内側に配設され
た扉棚と、扉棚の内側に配設された開閉自在な回転棚と
を備え、回転棚を閉じた状態でその下端を支持する受け
部材を設けているので、殆どの時間がその状態になって
いる回転棚を閉じた状態において回転棚の遊端部を受け
部材で支持することができ、回転棚に収納した収納物の
重量が大きくても回転棚やその回転支持部が徐々に変形
して回転棚の遊端部が下がってしまうのを防止でき、長
期にわたって安定して使用することができる。
【0045】また、回転棚の下端又は受け部材の少なく
とも一方に、回転棚を閉じ位置に向けて回転する際に、
回転棚の下端を受け部材上に乗り上げ案内する傾斜面を
形成すると、回転棚を開いた時に回転棚が傾いてその遊
端部が多少下がっていても回転棚を閉じるときにスムー
ズに受け部材上に乗り上げて支持できる。
【0046】また、回転棚の下端面又は受け部材の上面
の少なくとも一方に摩擦係数の小さい部材から成る摺動
部材を配置すると、回転棚の遊端部が多少下がっていて
も軽くかつ円滑に回転棚の遊端部を受け部材上に乗り上
げ又は受け部材上から引き出すことができる。
【0047】また、回転棚を閉じた状態で保持する閉じ
位置保持手段を設けると、回転棚を閉じた状態では勝手
に開くようなことがなく、回転棚が知らないうちに開い
た状態でうっかり扉を閉じて回転棚を破損したり冷蔵庫
本体の側壁を傷付けたりするを防止することができる。
【0048】また、その閉じ位置保持手段を、扉内板又
は扉棚側に設けた被係合部と回転棚に設けた係止手段に
て構成し、係止手段を被係合部に係合する係止爪と係止
爪を係合位置に向けて常時付勢する手段にて構成する
と、回転棚を閉じるだけで係止手段が被係合部に係合し
て回転棚が開くのを確実に防止できる。
【0049】また、回転棚の内側端部の下部に下方から
押圧することにより係止爪を付勢手段に抗して係合解除
位置に移動させる係止解除操作部を配置すると、回転棚
の内側端部の上縁と係止解除操作部を上下から掴むこと
で係止を解除できるとともにそのまま回転棚を手前に引
くことによって回転棚を開くことができ、回転棚を開く
操作が簡単で使い勝手がよくなる。
【0050】また、係止解除部を回転棚の内側端面より
も扉内板側に配置すると、係止解除部の誤操作によって
意図しないのに回転棚が開く恐れを無くすことができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の冷蔵庫の収納装置を適用した電気冷蔵
庫の一実施形態を扉を開いて示した正面図である。
【図2】同実施形態における扉をその回転棚を開いて示
した斜視図である。
【図3】同実施形態における扉をその回転棚を閉じて示
した斜視図である。
【図4】同実施形態における扉の分解斜視図である。
【図5】同実施形態における回転棚の回転保持部の縦断
側面図である。
【図6】同実施形態における回転棚の回転保持部の横断
平面図である。
【図7】同実施形態における端面カム部とカム係合部の
斜視図である。
【図8】同実施形態における係止手段配置位置での縦断
側面図である。
【図9】同実施形態における係止手段を示し、(a)は
平面図、(b)は縦断面図、(c)は正面図である。
【図10】同実施形態における他の構成例の係止手段配
置部の縦断側面図である。
【符号の説明】
1 冷蔵庫本体 3 扉 7〜10 扉棚 11 回転棚 38 受け部材 39 傾斜面 40 傾斜面 41 係止部材(係止手段) 42 被係合部 43 係止爪 44 係止解除操作部 45 摺動舌片(摺動部材) 46 ばね片(付勢手段) 54 圧縮ばね(付勢手段)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 青木 孝 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内 (72)発明者 有村 敬三 大阪府東大阪市高井田本通4丁目2番5号 松下冷機株式会社内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷蔵庫本体の前面開口を開閉する扉の内
    側に配設される収納装置であって、扉内板の内側に配設
    された扉棚と、扉棚の内側に配設された開閉自在な回転
    棚とを備え、回転棚を閉じた状態でその下端を支持する
    受け部材を設けたことを特徴とする冷蔵庫の収納装置。
  2. 【請求項2】 回転棚の下端又は受け部材の少なくとも
    一方に、回転棚を閉じ位置に向けて回転する際に、回転
    棚の下端を受け部材上に乗り上げ案内する傾斜面を形成
    したことを特徴とする請求項1記載の冷蔵庫の収納装
    置。
  3. 【請求項3】 回転棚の下端面又は受け部材の上面の少
    なくとも一方に摩擦係数の小さい部材から成る摺動部材
    を配置したことを特徴とする請求項1又は2記載の冷蔵
    庫の収納装置。
  4. 【請求項4】 冷蔵庫本体の前面開口を開閉する扉の内
    側に配設される収納装置であって、扉内板の内側に配設
    された扉棚と、扉棚の内側に配設された開閉自在な回転
    棚とを備え、回転棚を閉じた状態で保持する閉じ位置保
    持手段を設けたことを特徴とする冷蔵庫の収納装置。
  5. 【請求項5】 閉じ位置保持手段が、扉内板又は扉棚側
    に設けた被係合部と回転棚に設けた係止手段とから成
    り、係止手段は被係合部に係合する係止爪と係止爪を係
    合位置に向けて常時付勢する手段とを備えていることを
    特徴とする請求項4記載の冷蔵庫の収納装置。
  6. 【請求項6】 回転棚の下部に下方から押圧することに
    より係止爪を付勢手段に抗して係合解除位置に移動させ
    る係止解除操作部を配置したことを特徴とする請求項5
    記載の冷蔵庫の収納装置。
  7. 【請求項7】 係止解除操作部を回転棚の内側端面より
    も扉内板側に配置したことを特徴とする請求項6記載の
    冷蔵庫の収納装置。
JP15462997A 1997-06-12 1997-06-12 冷蔵庫の収納装置 Pending JPH112484A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59501430A (ja) * 1982-08-13 1984-08-09 ウエスタ−ン エレクトリツク カムパニ−,インコ−ポレ−テツド ア−ク放電デバイスにおける低電圧作動
CN113375394A (zh) * 2020-03-09 2021-09-10 东芝生活电器株式会社 冰箱

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS59501430A (ja) * 1982-08-13 1984-08-09 ウエスタ−ン エレクトリツク カムパニ−,インコ−ポレ−テツド ア−ク放電デバイスにおける低電圧作動
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