JPH11247944A - タイヤホイール用リング - Google Patents

タイヤホイール用リング

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JPH11247944A
JPH11247944A JP10053017A JP5301798A JPH11247944A JP H11247944 A JPH11247944 A JP H11247944A JP 10053017 A JP10053017 A JP 10053017A JP 5301798 A JP5301798 A JP 5301798A JP H11247944 A JPH11247944 A JP H11247944A
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ring
wheel
tire
filling
rim
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 タイヤ付きホイールのアンバランス修正量を
小さくし、修正に必要なバランスウエイトの量を削減し
て、リム組時ならびにリム組み替え時に発生するバラン
スウエイト廃棄物を減少する。 【解決手段】 タイヤ用ホイール10の中央リム部16
の内側部には、タイヤホイール用リング24が接着手段
22によって固定されており、タイヤホイール用リング
24のリング本体25の内部には空洞26が形成されて
いる。この空洞26のタイヤ軸方向に沿った断面形状
は、タイヤ軸方向と平行に延びる長円状となっている。
空洞26内には水28が充填されている。水28には水
28よりも比重の大きな鉄粉30が混入されており、タ
イヤ付きホイール10が回転状態になると、拡散した鉄
粉30が空洞26内のアンバランスを修正する場所に集
まり、タイヤ付きホイール10の振動を減少させるよう
になっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はタイヤホイール用リ
ングに係り、特に、タイヤ付きホイールのアンバランス
を回転状態で修正するためのタイヤホイール用リングに
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、タイヤ付きホイールのアンバラン
スを回転状態で修正するためには、主に鉛を素材とし、
ホイールのリム端面に取り付けるための金具またはリム
表面に接着する粘着層を持った重錘を、バランス測定装
置で測定したタイヤのアンバランス量と釣合をとる位置
に取り付けている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の技術では、バランス修正時に重錘を再利用す
るためには取り付け用の金具あるいは固定用の粘着層の
除去、交換が必要になり、そのままでは再利用困難であ
る。この結果、使用済の重錘を廃棄する必要があるが、
重錘の材料が鉛のため、廃棄上の問題がある。
【0004】また、車両の高速化およびユーザーの快適
性の要求によりバランス修正の精度は従来以上に要求さ
れて来ており、ウエイトの一般的な供給単位である5g
刻みでは対応できない。このため、ウエイトを切断して
調整することが行われているが、この場合には、端数と
なったウエイトの部分はほとんどの場合小片となるため
転用が出来ず廃棄する必要があるが、この場合にも材料
が鉛のため廃棄上の問題がある。
【0005】また、ウエイトはタイヤ付ホイール毎のア
ンバランス修正に適正な取り付け場所に固定されるた
め、その取り付け場所が特定し難く、ホーイールの廃棄
に際してこれを取り外す事は費用労力ともに負担が大き
い。
【0006】また、回転体にアンバランスがある場合、
その内部に流動する物体を入れるとアンバランスを修正
する場所に集まり、振動を減少させる作用があることは
知られており、これを利用してタイヤ内の空気室内に自
由にタイヤ内を移動できる粉体または粒体からなる拡散
体を入れることが考えられるが、これは、タイヤの負荷
を主に支えている空気の中に拡散体を混入されることを
意味する。しかしながら、タイヤの空気圧は季節により
変動すること及びタイヤの空気シール層やバルブからの
微小な漏れにより圧縮空気の補充が必要になるが、一般
的な条件のもとでは圧縮空気の中には水分が含まれてい
る場合が多く、この水分がタイヤ内部の拡散体の流動性
を阻害し、または固形化してアンバランスの修正効果を
減じるかまたはアンバランスの新たな原因になる。
【0007】本発明は上記問題点に鑑みなされたもの
で、タイヤ付ホイールのアンバランス修正量が小さくな
り修正に必要なバランスウエイトの量を削減でき、リム
組時ならびにリム組み替え時に発生するバランスウエイ
ト廃棄物を減少することができるタイヤホイール用リン
グを提供することが目的である。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の本発明の
タイヤホイール用リングは、ホイールのリムの内側部に
配設され、タイヤ周方向に延びるリング状のリング本体
と、該リング本体内に形成されたタイヤ周方向に延びる
リング状の充填部と、該充填部に充填されたバランス流
体と、該バランス流体内に所定量混入され該バランス流
体よりも比重の大きな拡散体と、を有することを特徴と
する。
【0009】従って、タイヤが回転状態になると、ホイ
ールのリムの内側部に配設されたタイヤホイール用リン
グのリング本体内に形成されたリング状の充填部内にお
いて、バランス流体が流動すると共に、バランス流体内
に所定量混入されバランス流体よりも比重の大きな拡散
体、例えば、粒体、粉体、液体が、バランス流体の流れ
により、バランス流体内に均一に拡散し、その後、ホイ
ールに組み付けたタイヤがアンバランスである場合に
は、拡散体が充填部内のアンバランスを修正する場所に
集まり、タイヤの振動を減少させる。この結果、ホイー
ルに組み付けたタイヤのアンバランス修正量が小さくな
り修正に必要なバランスウエイトの量を削減でき、リム
組時ならびにリム組み替え時に発生するバランスウエイ
ト廃棄物を減少することができる。また、このタイヤホ
イール用リングは充填部内にバランス流体を充填してい
るので、タイヤの負荷を主に支えている空気の中に拡散
体が混入される従来技術に比べ、拡散体の固形化等の不
具合も発生しない。また、このタイヤホイール用リング
は従来のホイールに取り付けることが可能であると共
に、ホイールから取り外して再利用することもできる。
【0010】なお、バランス流体としては、空気等の気
体、水や油等の液体、好ましくは流動抵抗が低いゲル状
の液体を用いることができる。
【0011】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
タイヤホイール用リングにおいて、前記充填部の内周面
には前記バランス流体を撹拌する攪拌手段が設けられて
いることを特徴とする。
【0012】従って、請求項1記載の内容に加えて、リ
ング状の充填部内において、バランス流体が流動する際
に、充填部の内周面に形成された攪拌手段により、バラ
ンス流体が効果的に撹拌される。この結果、タイヤ付き
ホイール回転前に、充填部内におけるタイヤの接地面側
に沈殿していたバランス流体内の拡散体は、タイヤ付き
ホイール回転と同時に行われるバランス流体の撹拌によ
り、バランス流体内に迅速に拡散する。従って、その
後、拡散体が、充填部内のアンバランスを修正する場所
に集まるため、タイヤ付きホイール回転時のアンバラン
ス修正が短時間で完了する。
【0013】なお、攪拌手段は充填部の外側内周面、内
側内周面、内周側面のうちの一つ、複数、全部に設けて
も良いが、遠心力により拡散体が充填部の外側を移動す
るため、拡散体の拡散を効果的に行うには、充填部の外
側内周面に設けるのが良い。
【0014】請求項3記載の本発明は、請求項1または
請求項2記載のタイヤホイール用リングにおいて、前記
リング本体及び前記充填部はリム幅方向に延設され、両
端部がリム幅方向両端部近傍まで達していることを特徴
とする。
【0015】従って、請求項1または請求項2記載の内
容に加えて、充填部のリム幅方向の寸法を大きくでき、
リム径方向の寸法を小さくできる。即ち、バランス流体
及び拡散体をリム径方向のできるだけ外側へ配設できる
ためバランス修正効果が向上する。
【0016】請求項4記載の本発明は、請求項1〜請求
項3のいずれかに記載のタイヤホイール用リングにおい
て、前記充填部はリム幅方向に沿って複数に分割されて
いることを特徴とする。
【0017】従って、請求項1記載〜請求項3のいずれ
かにの内容に加えて、充填部をリム幅方向に沿って複数
に分割することによって、各充填部内のバランス流体及
び拡散体の量及び材質を変えることができるためバラン
ス修正の精度が向上する。
【0018】請求項5記載の本発明は、請求項1〜請求
項4のいずれかに記載のタイヤホイール用リングにおい
て、前記リング本体は前記充填部に前記バランス流体及
び拡散体を充填するための充填口及びエア抜き口を有す
ることを特徴とする。
【0019】従って、請求項1〜請求項4のいずれかに
記載の内容に加えて、製造時、エア抜き口を介して充填
部からエアを抜き出しながら、充填口を介して充填部に
バランス流体及び拡散体を充填できるため、充填作業が
円滑に行える。
【0020】請求項6記載の本発明は、請求項1〜請求
項5のいずれかに記載のタイヤホイール用リングにおい
て、前記リング本体は前記充填部に前記バランス流体及
び拡散体を充填するための充填口及びエア抜き口を有す
ることを特徴とする。
【0021】従って、請求項1〜請求項5のいずれかに
記載の内容に加えて、拡散体が充填部内のアンバランス
を修正する場所に集まる際に、充填部のリム外周側にお
いて、拡散体がリム幅方向の一方の側に偏ることを防止
できる。
【0022】請求項7記載の本発明のタイヤホイール用
リングは、ホイールのリムの内側部に配設され、タイヤ
周方向に延びるリング状のリング本体と、該リング本体
内に形成されたタイヤ周方向に延びるリング状の充填部
と、前記リング本体に形成され、前記充填部にバランス
流体と該バランス流体よりも比重の大きな拡散体とを充
填するための充填口及びエア抜き口と、を有することを
特徴とする。
【0023】従って、このタイヤホイール用リングにお
いては、リング本体の充填部に充填口を介してバランス
流体及び拡散体を充填し、この際、エア抜き口を介して
充填部のエアを抜くことが可能である。従って、このよ
うにしたタイヤホイール用リングをホイールに取り付
け、このホイールにタイヤを取り付けたタイヤ付きホイ
ールが回転状態になると、リング本体に形成され、タイ
ヤ周方向に延びるリング状の充填部内において、バラン
ス流体が流動すると共に、バランス流体内に所定量混入
されバランス流体よりも比重の大きな拡散体、がバラン
ス流体の流れにより、バランス流体内に均一に拡散し、
その後、タイヤ付きホイールがアンバランスである場合
には、拡散体が充填部内のアンバランスを修正する場所
に集まり、タイヤ付きホイールの振動を減少させる。こ
の結果、タイヤ付きホイールのアンバランス修正量が小
さくなり修正に必要なバランスウエイトの量を削減で
き、リム組時ならびにリム組み替え時に発生するバラン
スウエイト廃棄物を減少することができる。また、タイ
ヤの負荷を主に支えている空気の中に拡散体を混入され
る従来技術に比べ、拡散体の固形化等の不具合も発生し
ない。また、このタイヤホイール用リングは従来のホイ
ールに取り付けることが可能であると共に、ホイールか
ら取り外して再利用することもできる。
【0024】
【発明の実施の形態】以下に本発明のタイヤホイール用
リングの第1実施形態を図1〜図4に従って説明する。
【0025】図1に示される如く、本実施形態において
タイヤ用ホイール10は、ホイール10の外周部の外側
端部を構成するアウターリム部12と、ホイールの外周
部の内側端部を構成するインナーリム部14と、ホイー
ルの外周部の中央部を構成する中央リム部16とを備え
ており、ホイールの外面中央部を構成するセンターハブ
部18は、アウターリム部12と中央リム部16との境
界部に連結部20によって連結されている。
【0026】また、本実施形態のホイール10では、中
央リム部16の内側部に、金属、樹脂等で構成されたタ
イヤホイール用リング24が接着剤、接着テープ等の接
着手段22によって固定されており、タイヤホイール用
リング24のリング本体25の内部には充填部としての
空洞26が配設されている。
【0027】タイヤホイール用リング24のリング本体
25及び空洞26のタイヤ軸方向に沿った断面形状は、
タイヤ軸方向に延びる長円状となっており、それぞれの
両端部がリム幅方向両端部近傍まで達している。また、
空洞26のリム外周側に対向する面26Aはリム幅方向
にホイール回転軸10Aと平行になっている。
【0028】図2に示される如く、タイヤホイール用リ
ング24のリング本体25及び空洞26はタイヤ周方向
に沿ったリング状となっており、この空洞26内には、
バランス流体としての水28が充填されている。また、
水28には水28よりも比重の大きな拡散体としての鉄
粉30が所定量混入されている。
【0029】また、タイヤホイール用リング24のリン
グ本体25の内周部には、略180度の位置に空洞26
に連通する充填口36及びエア抜き口38が形成されて
おり、充填口36を介して水28及び鉄粉30を空洞2
6内に充填し、この際、エア抜き口38を介して空洞2
6内のエアを抜くようになっている。なお、空洞26内
への水28及び鉄粉30の充填が完了した後、充填口3
6及びエア抜き口38は閉塞される。
【0030】なお、空洞26内へ水28及び鉄粉30を
充填する前のタイヤホイール用リングを製品とすること
もできる。
【0031】従って、タイヤホイール用リング24のリ
ング本体25に形成された空洞26内の鉄粉30は、タ
イヤ付きホイール10が回転を開始すると、重力により
沈殿していた部位から、水28の流れにより水28内に
略均一に分散し、その後、タイヤ付きホイール10がア
ンバランスである場合には、図4に示される如く、鉄粉
30は、空洞26内のアンバランスを修正する場所に集
まり、タイヤの振動を減少させるようになっている。
【0032】図3に示される如く、空洞26の外側内周
面26Aには攪拌手段としての半球状の凸部32が形成
されており、空洞26内において、水28が流動する際
に、これらの凸部32により、水28が撹拌され、タイ
ヤ回転前に、タイヤの接地面側に沈殿していた鉄粉30
が、タイヤ回転と同時に迅速に拡散するようになってい
る。
【0033】次に、本実施形態の作用を説明する。本実
施形態では、タイヤ付きホイール10が回転状態になる
と、タイヤホイール用リング24も回転状態になるた
め、タイヤホイール用リング24の空洞26内におい
て、水28がホイール10の回転方向(図2の矢印A方
向)流動すると共に、水28内に混入され水28よりも
比重の大きな鉄粉30が、水28の流れにより、重力に
より沈殿していた部位から、水28内に均一に拡散し、
その後、図4に示される如く、鉄粉30が空洞26内の
アンバランスを修正する場所に集まり、タイヤ付きホイ
ール10の振動を減少させる。この結果、タイヤ付きホ
イール10のアンバランス修正量が小さくなり修正に必
要なバランスウエイトの量を削減でき、リム組時ならび
にリム組み替え時に発生するバランスウエイト廃棄物を
減少することができる。
【0034】また、本実施形態では、タイヤホイール用
リング24の空洞26内に充填された水28内に鉄粉3
0を混在させた構成のため、タイヤの負荷を主に支えて
いる空気の中に拡散体を混入される従来技術に比べ、鉄
粉30の固形化等の不具合も発生しない。
【0035】また、本実施形態では、タイヤホイール用
リング24を、従来のホイールに取り付けることが可能
であると共に、ホイールから取り外して再利用すること
もできる。
【0036】また、本実施形態では、タイヤホイール用
リング24のリング本体25に形成された空洞26内に
おいて、水28が流動する際に、空洞26の外側内周面
に形成された凸部32により、水28が撹拌される。こ
の結果、タイヤ回転前に、タイヤホイール用リング24
の接地面側に沈殿していた水28内の鉄粉30は、タイ
ヤホイール用リング24の回転と同時に行われる凸部3
2による水28の撹拌により、水28中に迅速に拡散す
る。従って、その後、鉄粉30が、空洞26内のアンバ
ランスを修正する場所に集まるため、タイヤ付きホイー
ル回転時のアンバランス修正が短時間で完了する。
【0037】また、本実施形態では、タイヤホイール用
リング24のリング本体25及び空洞26のタイヤ軸方
向の両端部がリム幅方向両端部近傍まで達しているた
め、空洞26のリム幅方向の寸法を大きくでき、リム径
方向の寸法を小さくできる。即ち、水28及び鉄粉30
をリム径方向のできるだけ外側へ配設できるためバラン
ス修正効果が向上する。
【0038】また、本実施形態では、製造時、エア抜き
口38を介してタイヤホイール用リング24の空洞26
からエアを抜き出しながら、充填口36を介して空洞2
6に水28及び鉄粉30を充填できるため、充填作業が
円滑に行える。
【0039】また、本実施形態では、タイヤホイール用
リング24の空洞26のリム外周側に対向する面26A
がリム幅方向にホイール回転軸10Aと平行になってい
るため、鉄粉30が空洞26のアンバランスを修正する
場所に集まる際に、空洞26のリム外周側において、鉄
粉30がリム幅方向の一方の側に偏ることを防止でき
る。
【0040】また、本実施形態では、空洞26が、タイ
ヤホイール用リング24に形成されているため、バラン
ス流体として空気等の気体を使用しても、タイヤホイー
ル用リング24がタイヤに充填された空気の圧力によっ
て圧縮されることは無い。この結果、バランス流体とし
て気体を使用することで軽量化が図れる。
【0041】次に、本発明のタイヤホイール用リングの
第2実施形態を図5に従って説明する。
【0042】なお、第1実施形態と同一部材に付いて
は、同一符号を付してその説明を省略する。
【0043】図5に示される如く、本実施形態では、タ
イヤホイール用リング24と同様なタイヤホイール用リ
ング40が、アウターリム部12の内側部に接着剤、接
着テープ等の接着手段22によって固定されており、タ
イヤホイール用リング24と同様なタイヤホイール用リ
ング42が、インナーリム部14の内側部に接着剤、接
着テープ等の接着手段22によって固定されている。
【0044】タイヤホイール用リング40、42の各リ
ング本体41、43に形成された各空洞部26のタイヤ
軸方向に沿った断面形状は、タイヤ軸方向に延びる長円
状となっており、各空洞26のリム外周側に対向する面
26Aはリム幅方向にホイール回転軸10Aと平行にな
っている。
【0045】従って、本実施形態では、タイヤホイール
用リング24、40、42によって、充填部としての空
洞26をホイール幅方向に沿って複数に分割することが
できる。この結果、各タイヤホイール用リング24、4
0、42の空洞26の断面形状及び断面積を調整するこ
とで、各空洞26、40、42の内の水28及び鉄粉3
0をそれぞれ異なった量とすることが可能であり、バラ
ンス修正の精度が向上する。
【0046】以上に於いては、本発明を特定の実施形態
について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に
限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々
の実施形態が可能であることは当業者にとって明らかで
ある。例えば、図6に示される如く、ホイール10に対
して、タイヤホイール用リング40とタイヤホイール用
リング42の2つを取付けた構成としても良い。
【0047】また、各実施形態では、バランス流体とし
て水28を使用したが、バランス流体は水28に限定さ
れず、空気等の気体、水や油等の液体、好ましくは流動
抵抗が低いゲル状の液体を使用しても良い。
【0048】また、各実施形態では、バランス流体より
比重の大きな拡散体としての鉄粉30を使用したが、バ
ランス流体より比重の大きな拡散体は鉄粉30に限定さ
れず、砂鉄、ステンレスパウダー、砂等の天然物質また
は空気中で酸化分解する他の物質を使用しても良い。さ
らには、粒体及び粉体に限定されず、ゲル状体、液体を
使用しても良い。
【0049】また、各実施形態では、攪拌手段としての
半球状の凸部32を形成したが、攪拌手段は半球状の凸
部32に限定されず、凹部、攪拌板等でも良い。また、
攪拌手段は充填部としての空洞26の外側内周面26
A、内側内周面26B、内周側面26Cのうちの一つ、
複数、全てに設けても良いが、遠心力により鉄粉30が
空洞26の外側を移動するため、鉄粉30の拡散を効果
的に行うには、空洞26の外側内周面26Aに設けるの
が良い。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の本発明のタイヤホイール
用リングは、ホイールのリムの内側部に配設され、タイ
ヤ周方向に延びるリング状のリング本体と、リング本体
内に形成されたタイヤ周方向に延びるリング状の充填部
と、充填部に充填されたバランス流体と、バランス流体
内に所定量混入されバランス流体よりも比重の大きな拡
散体と、を有するため、ホイールに組み付けたタイヤの
アンバランス修正量が小さくなり修正に必要なバランス
ウエイトの量を削減でき、リム組時ならびにリム組み替
え時に発生するバランスウエイト廃棄物を減少すること
ができるという優れた効果を有する。また、拡散体の固
形化等の不具合も発生しないという優れた効果を有す
る。また、従来のホイールに取り付けることが可能であ
ると共に、ホイールから取り外して再利用することもで
きるという優れた効果を有する。
【0051】請求項2記載の本発明は、請求項1記載の
タイヤホイール用リングにおいて、充填部の内周面には
バランス流体を撹拌する攪拌手段が設けられているた
め、請求項1記載の効果に加えて、タイヤ回転時のアン
バランス修正が短時間に完了するという優れた効果を有
する。
【0052】請求項3記載の本発明は、請求項1または
請求項2記載のタイヤホイール用リングにおいて、リン
グ本体及び充填部はタイヤ幅方向に延設され、両端部が
タイヤのショルダー部の内側まで達しているため、請求
項1または請求項2記載の効果に加えて、バランス修正
効果が向上するという優れた効果を有する。
【0053】請求項4記載の本発明は、請求項1、請求
項2または請求項3記載のタイヤホイール用リングにお
いて、充填部はタイヤ幅方向に沿って複数に分割されて
いるため、請求項1、請求項2または請求項3記載の効
果に加えて、バランス修正精度が向上するという優れた
効果を有する。
【0054】請求項5記載の本発明は、請求項1〜請求
項4のいずれかに記載のタイヤホイール用リングにおい
て、リング本体は充填部にバランス流体及び拡散体を充
填するための充填口及びエア抜き口を有するため、請求
項1〜請求項4のいずれかに記載の効果に加えて、充填
作業が円滑に行えるという優れた効果を有する。
【0055】請求項6記載の本発明は、請求項1〜請求
項5のいずれかに記載のタイヤホイール用リングにおい
て、充填部は、リム外周側に対向する面がリム幅方向に
ホイール回転軸と平行であるため、請求項1〜請求項5
のいずれかに記載の効果に加えて、拡散体がリム幅方向
の一方の側に偏ることを防止できるという優れた効果を
有する。
【0056】請求項7記載の本発明のタイヤホイール用
リングは、ホイールのリムの内側部に配設され、タイヤ
周方向に延びるリング状のリング本体と、リング本体内
に形成されたタイヤ周方向に延びるリング状の充填部
と、リング本体に形成され、充填部にバランス流体とバ
ランス流体よりも比重の大きな拡散体とを充填するため
の充填口及びエア抜き口と、を有するため、リング本体
の充填部に充填口及びエア抜き口を用いてバランス流体
及び拡散体を充填し、ホイールに取り付けることによっ
て、タイヤ付きホイールのアンバランス修正量が小さく
なり修正に必要なバランスウエイトの量を削減でき、リ
ム組時ならびにリム組み替え時に発生するバランスウエ
イト廃棄物を減少することができるという優れた効果を
有する。また、拡散体の固形化等の不具合も発生しない
という優れた効果を有する。また、従来のホイールに取
り付けることが可能であると共に、ホイールから取り外
して再利用することもできるという優れた効果を有す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るタイヤホイール
用リングが取付けられたホイールを示すタイヤ軸線に沿
った概略断面図である。
【図2】本発明の第1の実施形態に係るタイヤホイール
用リングを示す概略側断面図である。
【図3】図2の一部拡大断面図である。
【図4】本発明の第1の実施形態に係るタイヤホイール
用リングのタイヤ回転時を示す概略側断面図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係るタイヤホイール
用リングが取付けられたホイールを示すホイール軸線に
沿った概略断面図である。
【図6】本発明の他の実施形態に係るタイヤホイール用
リングが取付けられたホイールを示すホイール軸線に沿
った概略断面図である。
【符号の説明】
10 タイヤ用ホイール 12 アウターリム部 14 インナーリム部 16 中央リム部 22 接着手段 24 タイヤホイール用リング 25 リング本体 26 空洞(充填部) 28 水(バランス流体) 30 鉄粉(拡散体) 32 凸部(攪拌手段) 40 タイヤホイール用リング(充填部) 41 リング本体 42 タイヤホイール用リング(充填部) 43 リング本体

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ホイールのリムの内側部に配設され、タ
    イヤ周方向に延びるリング状のリング本体と、 該リング本体内に形成されたタイヤ周方向に延びるリン
    グ状の充填部と、 該充填部に充填されたバランス流体と、 該バランス流体内に所定量混入され該バランス流体より
    も比重の大きな拡散体と、 を有することを特徴とするタイヤホイール用リング。
  2. 【請求項2】 前記充填部の内周面には前記バランス流
    体を撹拌する攪拌手段が設けられていることを特徴とす
    る請求項1記載のタイヤホイール用リング。
  3. 【請求項3】 前記リング本体及び前記充填部はリム幅
    方向に延設され、それぞれの両端部がリム幅方向両端部
    近傍まで達していることを特徴とする請求項1または請
    求項2記載のタイヤホイール用リング。
  4. 【請求項4】 前記充填部はリム幅方向に沿って複数に
    分割されていることを特徴とする請求項1〜請求項3の
    いずれかに記載のタイヤホイール用リング。
  5. 【請求項5】 前記リング本体は前記充填部に前記バラ
    ンス流体及び拡散体を充填するための充填口及びエア抜
    き口を有することを特徴とする請求項1〜請求項4のい
    ずれかに記載のタイヤホイール用リング。
  6. 【請求項6】 前記充填部はリム外周側に対向する面が
    リム幅方向にホイール回転軸と平行であることを特徴と
    する請求項1〜請求項5のいずれかに記載のタイヤホイ
    ール用リング。
  7. 【請求項7】 ホイールのリムの内側部に配設され、タ
    イヤ周方向に延びるリング状のリング本体と、 該リング本体内に形成されたタイヤ周方向に延びるリン
    グ状の充填部と、 前記リング本体に形成され、前記充填部にバランス流体
    と該バランス流体よりも比重の大きな拡散体とを充填す
    るための充填口及びエア抜き口と、 を有することを特徴とするタイヤホイール用リング。
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JP2012507442A (ja) * 2008-10-29 2012-03-29 インターナショナル マーケティング インコーポレイテッド タイヤ‐車輪アセンブリの圧力変化と振動を矯正するための構成

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