JPH11247751A - 内燃機関用点火装置 - Google Patents

内燃機関用点火装置

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JPH11247751A
JPH11247751A JP6958498A JP6958498A JPH11247751A JP H11247751 A JPH11247751 A JP H11247751A JP 6958498 A JP6958498 A JP 6958498A JP 6958498 A JP6958498 A JP 6958498A JP H11247751 A JPH11247751 A JP H11247751A
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JP
Japan
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spark plug
internal combustion
ignition
combustion engine
ignition coil
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JP6958498A
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English (en)
Inventor
Takeo Mizui
健雄 水井
Toshiaki Kondo
稔明 近藤
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Niterra Co Ltd
Original Assignee
NGK Spark Plug Co Ltd
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  • Ignition Installations For Internal Combustion Engines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 省スペースを図ることができるだけでなく、
レイアウト設計上の自由度が大きい内燃機関用点火装置
を提供する。 【解決手段】 内燃機関用点火装置1においては、個々
のスパークプラグ52に対応する点火コイル2と、接続
端子部63と、CDI駆動回路部及びイオン電流情報検
出ユニットを含むコイル駆動−イオン検出統合回路部5
5が実装された回路基板38とが、ケーシング部62に
収容されて一体化され、これが各スパークプラグ52に
対し一対一に対応する形で取り付られる。これにより、
点火コイル2やイオン電流情報検出ユニット等が一体化
されて省スペースを図ることができる。また、小型の点
火装置1が各スパークプラグ52に対応して個別に取り
付けられるので、エンジンルーム内に分散した小さいス
ペースも有効活用ができる。その結果、エンジンルーム
内にまとまったスペースを確保する必要がなくなり、レ
イアウト設計上の自由度が高められる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関用のスパ
ークプラグに装着して使用される点火装置に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】従来、ノッキング等の発生状況など内燃
機関の燃焼状態を検出するために、スパークプラグに発
生するイオン電流を利用する方法が、例えば特開昭57
−46156号、特開昭58−7536号あるいは特開
平5−215059号等の各公報に開示されている。こ
の方式では、スパークプラグの電極間に着火用の火花放
電が生じていないときに、それら電極に上記火花放電発
生のための臨界電圧よりも低い検出用電圧を印加して該
火花ギャップにイオン電流を生じさせる。このイオン電
流は内燃機関の燃焼状態によって変動するので、その変
動に基づいてノッキング等の検出を行うことができる。
【0003】この場合、このようなイオン電流発生のた
めの電圧は、点火コイルを介してスパークプラグに印加
されるため、イオン電流の検出ユニットは点火コイルと
電気的に接続する必要がある。しかしながら、従来は、
点火コイル及びその駆動回路と、イオン電流検出ユニッ
トとが別体に設けられていたため、狭小なエンジンスペ
ース内にこれらを別々に配置するためのスペース確保が
困難であり、また、部品点数増大による信頼性低下とい
った問題もあった。
【0004】そこで、このような問題を解決するため
に、特開平4−148074号公報には、点火コイルと
イオン電流検出ユニットとを一体化し、省スペースを図
る試みが開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記公報に
開示された構成では、各スパークプラグに対応する複数
の点火コイルにより1つのイオン電流検出ユニットが共
有され、それら複数の点火コイルとイオン電流検出ユニ
ットとが1つのアセンブリにまとめられて一体化された
構造となっている。これには次のような大きな欠点があ
る。イオン電流検出ユニット及び複数の点火コイルを
含む形となるのでアセンブリ全体が大型化し、エンジン
ルーム内に分散した小さいスペースの有効活用ができな
い。換言すれば、大きなアセンブリを配置するためのま
とまったスペースをエンジンルーム内に確保する必要が
あるため、レイアウト設計上の制約が大きい。車種に
よりエンジンの気筒数が変化すると、アセンブリ内の点
火コイルの個数も異なったものとなる。また、エンジン
ルーム内で確保できるスペースの大きさや形も車種によ
って異なるケースが多い。その結果、車種別に異なる仕
様のアセンブリを用意しなければならず、さらにエンジ
ンルーム内のレイアウト変更などがあった場合には、ア
センブリの設計変更も余儀なくされる。これらは、生産
効率が悪く極めて不経済であり、価格高騰等につなが
る。
【0006】本発明の課題は、点火コイルとイオン電流
検出ユニットとが一体化されて省スペースを図ることが
できるだけでなく、レイアウト設計上の自由度が大きく
生産能率も高い内燃機関用点火装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決しようとするための手段及び作用・効果】
上記課題を解決するために、本発明の内燃機関用点火装
置の第一の構成は、内燃機関に装着されたスパークプラ
グに対し一対一に対応する形で取り付けて使用されるよ
うになっており、スパークプラグに対して放電用の高電
圧を印加する点火コイルと、点火コイルに対して駆動信
号を供給するスイッチング手段と、点火コイルをスパー
クプラグに着脱可能に接続する接続端子部と、内燃機関
の燃焼状態を検出するために、スパークプラグの電極間
に発生するイオン電流の情報を検出するイオン電流情報
検出ユニットと、それら点火コイルと、スイッチング手
段と、接続端子部と、イオン電流情報検出ユニットとを
一体的に収容するケーシング部とを備えたことを特徴と
する。
【0008】上記本発明の第一の構成では、個々のスパ
ークプラグに対応する点火コイルと、スイッチング手段
と、接続端子部と、イオン電流情報検出ユニットとがケ
ーシング部に収容されて一体化され、これが内燃機関に
装着されたスパークプラグに対し一対一に対応する形で
取り付られる。これにより、点火コイルやイオン電流検
出ユニット等が一体化されてコンパクトとなり、省スペ
ースを図ることができる。また、このような小型の点火
装置が各スパークプラグに対応して個別に取り付けられ
るので、エンジンルーム内に分散した小さいスペースも
有効活用ができる。その結果、エンジンルーム内にまと
まったスペースを確保する必要がなくなり、レイアウト
設計上の自由度が高められる。また、エンジンルーム内
で確保できるスペースの大きさや形が車種によって異な
る場合も、個々の点火装置のサイズが小さいため柔軟に
対応できる。さらに、エンジンの気筒数、すなわちスパ
ークプラグの個数が変化しても、点火装置の数を増減さ
せるだけで済み、設計変更の必要性を生じない。その結
果、生産効率が向上しコスト削減を行うことができる。
【0009】上記点火装置は、火花放電ギャップが下と
なるようにスパークプラグを軸方向に立てて配置した状
態を考えたときに、ケーシング部が該スパークプラグの
軸方向上側に位置するように配置され、該スパークプラ
グの上端側に位置する端子金具に対し、接続端子部にお
いて着脱可能に装着されるように構成することができ
る。これにより、エンジンルーム内においてスパークプ
ラグの例えば上方に形成される限られたスペースを有効
活用して点火装置を配置することができ、よりコンパク
トなレイアウトが可能となる。
【0010】エンジンルーム内においては、個々のスパ
ークプラグに対応して、その上方に細長い空間を確保す
ることは比較的容易であることが多い。そこで、ケーシ
ング部内にて、接続端子部と、点火コイルと、スイッチ
ング手段及びイオン電流情報検出ユニットが実装された
回路基板とを、下側からこの順序で配置する構成とすれ
ば、そのような空間を有効活用する上で有利である。ま
た、点火コイルとスパークプラグとが接続端子部を介し
ていわば直結される形となり、放電時の電圧損失も小さ
くすることができる。
【0011】より具体的には、上記ケーシング部は、下
側に開口部が形成されて、その内部空間上方に接続端子
部が配置されるとともに、スパークプラグの上端部が開
口部から挿入される第一筒状部と、その第一筒状部の上
方に続く形で形成され、内側に点火コイルが収容される
第二筒状部と、その第二筒状部の上側にこれと一体的に
設けられ、内側に回路基板が収容される回路基板収容部
とを備えた構成とすることができる。この構成によれ
ば、第一筒状部に対しその下側開口部からスパークプラ
グの上端部(端子金具の配置されている側)を差し込む
だけで、容易に取り付けを行うことができる。
【0012】次に、上記点火装置には、点火コイルに接
続されるCDI用コンデンサと、そのCDI用コンデン
サの放電回路を開閉するスイッチング手段とを含むCD
I駆動回路部を設けることができる。この場合、ケーシ
ング部には、該CDI駆動回路部が、点火コイル、接続
端子部及びイオン電流情報検出ユニットとともに一体的
に収容される。
【0013】また、本発明の内燃機関用点火装置の第二
の構成は、内燃機関に装着されたスパークプラグに取り
付けて使用され、スパークプラグに対して放電用高電圧
を印加する点火コイルと、点火コイルに接続されるCD
I用コンデンサと、そのCDI用コンデンサの放電回路
を開閉するスイッチング手段とを含むCDI駆動回路部
と、点火コイルをスパークプラグに着脱可能に接続する
接続端子部と、内燃機関の燃焼状態を検出するために、
スパークプラグの電極間に発生するイオン電流の情報を
検出するイオン電流情報検出ユニットと、それら点火コ
イルと、CDI駆動回路部と、接続端子部と、イオン電
流情報検出ユニットとを一体的に収容するケーシング部
とを備えたことを特徴とする。
【0014】CDI(Capacitive Discharge Ignitio
n:容量放電型点火)駆動回路は、比較的大容量のCD
I用コンデンサと、その充放電のための回路とを搭載す
る関係上、これらを点火コイルとは個別に設けた場合
に、エンジンルーム内でのスペース確保上の問題を特に
生じやすい。そこで、上記本発明の第二の構成のよう
に、点火コイルと、CDI駆動回路部と、接続端子部
と、イオン電流情報検出ユニットとをケーシング部に収
容して一体化することにより、点火装置のコンパクト化
及び省スペース化を極めて効果的に図ることが可能とな
る。この場合、該構成を本発明の第一の構成と組み合わ
せることにより、エンジンルーム内のスペースを一層有
効に活用でき、レイアウト設計上の自由度が高められ
る。また、該CDI駆動回路部は、前述の回路基板に実
装することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面に示す実施例を参照して説明する。 (実施例1)図1は、本発明の点火装置を用いた内燃機
関の点火システムを概念的に示すものである。すなわ
ち、該点火システム100では、内燃機関50が多気筒
ガソリンエンジンとして構成されており、それら各気筒
51に点火用のスパークプラグ52が、取付ねじ部57
により火花放電ギャップgがそれぞれ燃焼室内に位置す
るように取り付けられている。そして、各スパークプラ
グ52に一対一に対応して、本発明の一実施例たる内燃
機関用点火装置(以下、単に点火装置ともいう)1が取
り付けられており、それぞれECU(Electronic Contr
ol Unit)150に接続されている。ECU150はマ
イクロプロセッサを主体に構成され、各点火装置1に対
しては、所定の点火タイミングで点火駆動信号を与える
役割を果たす。
【0016】図2は、点火装置1の電気回路構成の一例
を示している。該構成において点火装置1は、点火コイ
ル2、CDI用コンデンサ3とこれを充電するためのD
C−DCコンバータ4、スイッチング手段としてのサイ
リスタ5、そのサイリスタ5のトリガ回路6、イオン電
流発生用電源回路7、及びイオン電流検出ユニット(イ
オン電流情報検出ユニット)8等を備えている。なお、
CDI用コンデンサ3、DC−DCコンバータ4及びサ
イリスタ5がCDI駆動回路部を構成する。また、上記
回路において、点火コイル2を除いた部分(符号55で
示す一点鎖線枠で囲った部分)を以下、コイル駆動−イ
オン検出統合回路部と呼ぶ。
【0017】点火コイル2は、CDI用コンデンサ3及
びDC−DCコンバータ4を介して車載バッテリー(一
般には12V)9が接続される一次コイル10と、スパ
ークプラグ52が接続される二次コイル11とを備え
る。一次コイル10の一端側にはCDI用コンデンサ3
が接続され、他端側はサイリスタ5のカソード側端子と
ともに接地されている。
【0018】また、サイリスタ5のアノード側は、CD
I用コンデンサ3の、一次コイル10とは反対側の端子
に接続される一方、ゲートにはトリガ回路6を経てEC
U150が接続されている。トリガ回路6では、ECU
150からの点火駆動信号の立ち下がりエッジに対応し
て微分回路12によりトリガパルスが発生し、抵抗器1
4,15で分圧調整された電源電圧によりバイアスされ
た形で、サイリスタ5のゲートに入力される。なお、1
3は、信号立ち上がり時にECU150側に逆パルスが
流れることを阻止するダイオードである。
【0019】他方、DC−DCコンバータ4は、CDI
用コンデンサ3に対しサイリスタ5のアノードと並列に
接続されており、車載バッテリー9を入力電圧としてこ
れを交流変換・昇圧する自励式インバータ回路16と、
その昇圧された出力を全波整流する整流回路としてのダ
イオードブリッジ回路17とを主体に構成される。な
お、32a,32b、33は、全波整流波形からリップ
ルを除去するための抵抗器及びコンデンサである。
【0020】また、自励式インバータ回路16において
は、トランスコアの一次側に巻かれた第一コイル18の
両端に、スイッチング用トランジスタ25,26の各コ
レクタが接続される。第一コイル18は、コンデンサ2
2及び抵抗器23とともにLRC発振回路を構成してい
る。また、トランジスタ25,26の各エミッタは、第
一コイル18による誘導起電力で駆動される第二コイル
20(正帰還回路を構成する)を経た後、各トランジス
タ25,26のベースに接続されている。他方、車載バ
ッテリー9からの電圧は、コンデンサ24を経て第一コ
イル18に入力される。そして、上記LRC発振回路が
発振しつつ、正帰還回路によりトランジスタ25,26
が交互にオン・オフすることで交流電圧が得られる。そ
して、この交流電圧は、トランスコアの二次側に巻かれ
た第三コイル21により昇圧され、ダイオードブリッジ
回路17で整流されて、CDI用コンデンサ3に入力さ
れる。
【0021】CDI用コンデンサ3は、上記DC−DC
コンバータ4からの入力電圧により充電される。そし
て、所定の点火タイミングでECU150からの点火駆
動信号を受けることによりサイリスタ5がオンとなり、
接地された該サイリスタ5のカソードを経てCDI用コ
ンデンサ3が放電する。これにより、点火コイル2の一
次コイル10に瞬間的に電流が流れ、これに対応する二
次コイル11側の誘導電流によりスパークプラグ52に
高圧が印加され、点火用の火花が発生する。
【0022】次に、イオン電流発生用電源回路7は、点
火コイル2の二次コイル11に接続されている。電源用
コンデンサ27は、二次コイル11に火花放電用の電流
が流れることで充電される一方、該火花放電用の電流が
途切れた状態では、ツェナーダイオード28により電圧
制御されながら放電し、スパークプラグ52の火花放電
ギャップgにイオン電流を生じさせる。そして、このイ
オン電流のレベルは燃焼室内の状態、例えばノッキング
発生の有無等により変動し、これを測定することで燃焼
状態についての情報を得ることができる。このイオン電
流は、抵抗器29によりレベル調整された形でイオン電
流検出ユニット8に入力される。また、イオン電流検出
ユニット8は、入力されるイオン電流信号を電圧変換す
る電圧変換器、その電圧出力をデジタル化するA/D変
換器、例えばノッキングに対応する周波数の変動信号を
取り出すためのフィルタ等を含んで構成される。なお、
30は、火花放電時の逆電流がイオン電流検出ユニット
8側に流れ込むことを阻止するためのダイオードであ
る。
【0023】さて、以上の回路が、図3に示す点火装置
1において次のようにレイアウトされている。該点火装
置1は、点火コイル2と、接続端子部63と、スイッチ
ング手段としてのサイリスタ5及びイオン電流情報検出
ユニット8等からなる前述のコイル駆動−イオン検出統
合回路部55(図2)とを一体的に収容するケーシング
部62とを有する。そして、火花放電ギャップgが下と
なるようにスパークプラグ52を軸方向に立てて配置し
た状態を考えたときに(図1参照)、ケーシング部62
は該スパークプラグ52の軸方向上側に位置するように
配置され、該スパークプラグ52の上端側に位置する端
子金具53に対し、接続端子部63において着脱可能に
装着されるようになっている。
【0024】上記ケーシング部62は、第一筒状部64
と、中空の接続部35を介してその第一筒状部64の上
方に続く形で形成され、内側に点火コイル2が収容され
る第二筒状部36と、その第二筒状部36の上側にこれ
と一体的に設けられた回路基板収容部37とを有し、例
えばプラスチックの射出成形等によりこれらが一体化さ
れた構造を有する。なお、第二筒状部36は、例えばそ
の外径Dが22mm程度、長さHが55mm程度であ
る。
【0025】第一筒状部64は、下側に開口部64aが
形成されて、その内部空間上方に接続端子部63が配置
されるとともに、スパークプラグ52の上端部を開口部
64aから挿入する形で、これに着脱可能に取り付けら
れるようになっている。また、点火コイル2は、コア3
1に対し内側に一次コイル10が、外側に二次コイル1
1が同軸的に巻かれて全体として縦長円柱状を呈し、第
二筒状部36内に軸方向に挿入される。そして、その第
二コイル11からのリード線11aは下向きに取り出さ
れて接続部35内に導かれ、接続端子部63に接続され
ている。
【0026】接続端子部63は、第一筒状部64と接続
部35との仕切壁38に形成されたピン孔38aに挿入
されるピン39と、そのピン39の軸部39bに外挿さ
れて仕切壁38とピン頭部39aとの間で圧縮されるコ
イルばね40とを有している。コイルばね40の一端は
仕切壁38側に固定され、その仕切壁38を貫く導通部
63aを介してリード線11aに接続されている。スパ
ークプラグ52が第一筒状部64内に挿入されると、端
子金具53はピン40を押し上げながらその頭部39a
と接し、コイルばね40と導通部63aとを経て点火コ
イル2に電気的に接続される。コイルばね40は、ピン
39の押し上げに伴い圧縮され、その弾性力でピン頭部
39aを端子金具53に押し付けることにより、導通状
態を確保する役割を果たす。
【0027】次に、回路基板収容部37は、第二筒状部
36の上端側に一体化される略直方体形状に形成され、
その内側にはコイル駆動−イオン検出統合回路部55が
実装された回路基板38が、例えば一体射出成形する形
で収容されている。この回路基板38には、第二筒状部
36内の一次コイル10の両端からのリード線41,4
2と、同じく二次コイル11の回路55側へのリード線
43(図2も参照)とが接続される。また、回路基板収
容部37の側面には、図2のバッテリー端子44、EC
U150からの入力端子45、接地端子46、イオン電
流検出ユニット8の出力端子47等を含む接続端子群4
9を取りまとまたコネクタ部48が、側方に突出する形
態で形成されている。このコネクタ部48には、図示し
ないケーブルの接続プラグが差し込まれ、回路全体が図
2に示す形で、車載バッテリー9、ECU150、接地
部、イオン電流検出ユニット8の信号出力先等の各部と
接続されるようになっている。
【0028】さて、上記構成の点火装置1は、図1に示
すようにスパークプラグ52に取り付けられ、図2に示
すコイル駆動−イオン検出統合回路部55により、車載
バッテリー9を電源として上記説明したCDI方式によ
り各スパークプラグ52に対し所定の点火タイミングに
て点火用火花を発生させる。ここで、点火装置1は、そ
れぞれ点火コイル2と、CDI用コンデンサ3、DC−
DCコンバータ4及びスイッチング手段としてのサイリ
スタ5を含むCDI駆動回路部と、接続端子部63及び
イオン電流情報検出ユニット8とを含み、これらがケー
シング部62に収容されて一体化され、個々のスパーク
プラグ52に対し一対一に対応する形で取り付られる。
すなわち、このような小型の点火装置1が、各スパーク
プラグ52に対応して個別に取り付けられるので、エン
ジンルーム内に分散した小さいスペースも有効活用がで
きる。その結果、エンジンルーム内にまとまったスペー
スを確保する必要がなくなり、レイアウト設計上の自由
度が高められる。
【0029】(実施例2)本発明の点火装置の構成は、
CDI以外の方式の点火装置にも適用できる。図4は、
フルトランジスタ型の点火装置200に本発明を適用し
た例を示す回路図である。この場合、コイル駆動−イオ
ン検出統合回路部55(すなわち、図3において、回路
基板38に実装される部分)の内容が、図2の回路と一
部異なるものとなる以外は、実施例1と同様の構成とな
る。以下、その相違点について説明する(なお、実施例
1と共通の部分には、同一の符号を付して詳細な説明は
省略する)。
【0030】すなわち、図4において、一次コイル10
の一端側に車載バッテリー9が接続され、他端側はスイ
ッチング手段としてのパワートランジスタ151を介し
て接地されている。このパワートランジスタ151は、
ECU150からの駆動入力を受けて常時はオン状態と
なっているが、点火タイミングが到来するとECU15
0はパワートランジスタ151をオフ状態とし、車載バ
ッテリー9による一次コイル10への通電を遮断する。
このとき、二次コイル11に発生する誘導起電力により
スパークプラグ52に高圧が印加され、点火用火花が発
生する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の点火装置を用いた内燃機関の点火シス
テムの一例を示す概念図。
【図2】実施例1の点火装置を用いた点火システムの電
気的構成を示す回路図。
【図3】実施例1の点火装置の構成例を示す正面断面図
及び側面図。
【図4】実施例2の点火装置を用いた点火システムの電
気的構成を示す回路図。
【符号の説明】
1 内燃機関用点火装置 2 点火コイル 3 CDI用コンデンサ 5 サイリスタ(スイッチング手段) 7 イオン電流発生用電源回路 8 イオン電流検出ユニット(イオン電流情報検出ユニ
ット) 9 車載バッテリー 10 一次コイル 11 二次コイル 35 接続部 36 第二筒状部 37 回路基板収容部 38 回路基板 52 スパークプラグ 62 ケーシング部 63 接続端子部 64 第一筒状部

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に装着された個々のスパークプ
    ラグに対し、一対一に対応する形で取り付けて使用され
    るようになっており、 前記スパークプラグに対して放電用の高電圧を印加する
    点火コイルと、 前記点火コイルに対して駆動信号を供給するスイッチン
    グ手段と、 前記点火コイルを前記スパークプラグに着脱可能に接続
    する接続端子部と、 前記内燃機関の燃焼状態を検出するために、前記スパー
    クプラグの電極間に発生するイオン電流の情報を検出す
    るイオン電流情報検出ユニットと、 それら点火コイルと、スイッチング手段と、接続端子部
    と、イオン電流情報検出ユニットとを一体的に収容する
    ケーシング部と、 を備えたことを特徴とする内燃機関用点火装置。
  2. 【請求項2】 火花放電ギャップが下となるように前記
    スパークプラグを軸方向に立てて配置した状態を考えた
    ときに、前記ケーシング部が該スパークプラグの軸方向
    上側に位置するように配置され、該スパークプラグの上
    端側に位置する端子金具に対し、前記接続端子部におい
    て着脱可能に装着されるようになっている請求項1記載
    の内燃機関用点火装置。
  3. 【請求項3】 前記ケーシング部内にて、前記接続端子
    部と、前記点火コイルと、前記スイッチング手段及び前
    記イオン電流情報検出ユニットが実装された回路基板と
    が、下側からこの順序で配置されている請求項2記載の
    内燃機関用点火装置。
  4. 【請求項4】 前記ケーシング部は、 下側に開口部が形成されて、その内部空間上方に前記接
    続端子部が配置されるとともに、前記スパークプラグの
    上端部が前記開口部から挿入される第一筒状部と、 その第一筒状部の上方に続く形で形成され、内側に前記
    点火コイルが収容される第二筒状部と、 その第二筒状部の上側にこれと一体的に設けられ、内側
    に前記回路基板が収容される回路基板収容部と、 を備えている請求項3記載の内燃機関用点火装置。
  5. 【請求項5】 前記点火コイルに接続されるCDI用コ
    ンデンサと、そのCDI用コンデンサの放電回路を開閉
    するスイッチング手段とを含むCDI駆動回路部を備
    え、 前記ケーシング部には、該CDI駆動回路部が、前記点
    火コイル、前記接続端子部及び前記イオン電流情報検出
    ユニットとともに一体的に収容されている請求項1ない
    し4のいずれかに記載の内燃機関用点火装置。
  6. 【請求項6】 前記CDI駆動回路部は前記回路基板に
    実装されている請求項5記載の内燃機関用点火装置。
  7. 【請求項7】 内燃機関に装着されたスパークプラグに
    取り付けて使用され、 前記スパークプラグに対して放電用高電圧を印加する点
    火コイルと、 前記点火コイルに接続されるCDI用コンデンサと、そ
    のCDI用コンデンサの放電回路を開閉するスイッチン
    グ手段とを含むCDI駆動回路部と、 前記点火コイルを前記スパークプラグに着脱可能に接続
    する接続端子部と、 前記内燃機関の燃焼状態を検出するために、前記スパー
    クプラグの電極間に発生するイオン電流の情報を検出す
    るイオン電流情報検出ユニットと、 それら点火コイルと、CDI駆動回路部と、接続端子部
    と、イオン電流情報検出ユニットとを一体的に収容する
    ケーシング部と、 を備えたことを特徴とする内燃機関用点火装置。
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