JP3557506B2 - エンジンの点火コイル - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
本発明は、エンジンが失火したときの点火電圧状態を検出する機能をもったエンジンの点火コイルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、図6に示すように、一次コイル61と二次コイル62とが巻回されたコイルユニット63をコイルケース64内に装着して、そのコイルケース64内に絶縁性の樹脂65を注入して一体成形するようにしたポッティングタイプのエンジンの点火コイルにあって、点火プラグコードが差し込まれる二次側ソケット端子66の周囲にリング状のセンサ用導体67を装着して、両者間で点火電圧検出用のコンデンサが形成されるようにして、そのコンデンサに誘起される電圧状態によって点火プラグで火花放電が正常になされたか否かを検出することができるようにしている(特開平5−306669号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
解決しようとする問題点は、点火コイルの内部に点火電圧検出用のコンデンサを設けるに際して、それが高圧部分に設けられるものであるために、そのコンデンサが絶縁破壊を生ずることがないように電極間を充分にとる必要があるということである。
【0004】
また、そのコンデンサを点火コイルの内部に形成するに際して、コイルケース内の所定箇所への電極の設置が容易で、樹脂注入の影響を受けることなく、電極間の間隔を精度良く保持させることができるかということである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明は、ポッティングタイプによるエンジンの点火コイルの内部に点火電圧検出用のコンデンサを設置するに際して、そのコンデンサを形成する各電極の設置を容易かつ位置精度良く行わせるようにするべく、二次コイルボビンの一端に同軸状に突出させた筒部を形成し、その筒部の外周囲にプレート状の高圧電極を巻装するとともに、コイルケース側の内部に突出形成された一次コイルボビンの装着用ボスと一次コイルボビンとの間にプレート状のセンサ電極を挟持して、一次コイルボビンの一端から外方に突出する部分が高圧電極と所定の間隔をもって対向してコンデンサが形成されるようにしている。
【0006】
【実施例】
本発明に係るエンジンの点火コイルは、図1ないし図3に示すように、二次コイル1が巻回された二次コイルボビン2の中空軸内に、一次コイル3が巻回された一次コイルボビン4が同軸状に嵌め込まれたコイルユニット5を、コイルケース6の開放面7からその内部に差し入れて装着し、そのコイルケース6内にエポキシなどの絶縁性の樹脂を注入して一体成形するようにしている。
【0007】
コイルケース6内部のぼぼ中央には、コイルケース6の外方から内部にコア(図示せず)が嵌め込まれるボス8が開放面7に向けて突出形成されており、一次コイルボビン4の中空軸内にそのボス8が差し込まれるようにして、コイルケース6内にコイルユニット5が位置決め装着されるようになっている。
【0008】
本発明は、このように構成されたエンジンの点火コイルにあって、二次コイルボビン2の一端に同軸状に突出させた筒部21を一体的に形成し、その筒部21の外周囲にリングプレート状の高圧電極(高圧プレート)9を嵌め込んで装着するとともに、一次コイルボビン4とその装着用のボス8との間にプレート状のセンサ電極(センサプレート)10を挟持して、一次コイルボビン4の一端から外方に突出するプレート部分101が高圧プレート9と所定の間隔をもって対向して、点火電圧検出用のコンデンサ28が形成されるようにしている。
【0009】
その点火電圧検出用のコンデンサ28は、それが筒部21の全周にわたって形成されるようにしても、また筒部21の一部分で形成されるようにしてもよい。
【0010】
センサプレート10の後端には折曲部102が形成されており、二次コイルボビン2の中空軸内にセンサプレート10とともに一次コイルボビン4を嵌め込む際に、その折曲部102が一次コイルボビン4の鍔部に係止して位置決めがなされるようになっている。
【0011】
高圧プレート9にはリード部91が一体的に形成されており、コイルユニット5をコイルケース6内に装着したときに、そのリード部91の先端に形成された溝が二次出力ピン13のコイルケース6内に突出する頭部131に噛合して電気的接続がとられるようになっている。
【0012】
一次コイルボビン4の鍔部には端子ホルダー14が設けられており、そのホルダー14にセンサ側のリード部材15、一次側のリード部材16および二次側のリード部材17がそれぞれ取り付けられている。
【0013】
そして、センサプレート10の一端にリード部材15が接続されて、そのリード部材15の先端に形成された溝が、センサ出力端子18のコイルケース6内に突出して設けられている頭部181に噛合して電気的接続がとられるようになっている。
【0014】
一次側のリード部材16には一次コイル3の巻始め31が接続されるとともに、そのリ一ド部材16の先端に形成された溝が、一次端子19のコイルケース6内に突出して設けられている頭部191に噛合して電気的接続がとられるようになっている。
【0015】
二次側のリード部材17には一次コイル3の巻終り32および二次コイル1の巻始め11が接続されるとともに、そのリード部材17の先端に形成された溝が、二次端子20のコイルケース6内に突出して設けられている頭部201に噛合して電気的接続がとられるようになっている。
【0016】
また、二次コイルボビン2の反対側の鍔部分23には逆電流阻止用のダイオード24が取り付けられており、そのアノード側が接続端子25を介して二次コイル1の巻終り12に接続され、そのカソード側が高圧プレート9のリード部91に接続されている。
【0017】
このように構成された本発明によるエンジンの点火コイルにあっては、二次コイルボビン2側の筒部21に高圧プレート9を装着したうえで、二次コイルボビン2の中空軸内にセンサプレート10とともに一次コイルボビン4を嵌め込むだけで、高圧プレート9とセンサプレート10とが所定の間隔をもって対向して点火電圧検出用のコンデンサ28が形成される。
【0018】
したがって、本発明によれば、コイルケース6内への点火電圧検出用のコンデンサ28の設置を容易に行わせることができ、また、高圧プレート9とセンサプレート10とが所定箇所に固定的に設置されているので樹脂注入によってそれが動くようなことがなく、その間隔を精度良く保持させることができる。
【0019】
また、本発明によれば、何ら妨げとなることなく、高圧プレート9とセンサプレート10との間隔を、絶縁破壊を生ずることがないように、充分広くとることができるようになる。
【0020】
なお、その際、図4に示すように、高圧プレート9とセンサプレート10との各先端の間の絶縁距離をかせいで絶縁破壊をより有効に図るために、絶縁性のプレート29を取り付けるようにしてもよい。
【0021】
図5は以上のように構成された点火コイル33を用いたエンジンの点火回路系統を示すもので、その点火回路系統に、高圧プレート9およびセンサプレート10からなる点火電圧検出用のコンデンサ28に誘起されるセンサ出力電圧をとり出して基準電圧と比較することによって、点火プラグ34から火花放電が正常になされているか失火状態にあるかを検出する点火検出回路35が設けられている。図中、36はバッテリ電源であり、37は点火信号を発生するイグナイタである。
【0022】
このように構成されたものでは、エンジンの点火時に、点火プラグ34で正常な火花放電が行われたときと失火したときとでは点火電圧検出用のコンデンサ28の誘起電圧に差異を生じ、その差異に応じたセンサ出力電圧が点火検出回路35においてレベル検出されて、エンジンの点火が正常に行われているか失火状態にあるかが検知されることになる。
【0023】
また、失火時に、点火プラグ34の電極間の残留電荷に起因して生ずる放電電流とは逆方向の電流がダイオード38によって阻止されて、コンデンサ28に誘起される検出電圧が影響を受けることがなくなり、エンジンの失火状態が確実に検知される。
【0024】
【効果】
以上、本発明によるエンジンの点火コイルにあっては、コイルユニットをコイルケース内に装着して絶縁性の樹脂をケース内に注入して一体成形するものにあって、二次コイルボビンの一端に同軸状に突出させた筒部を形成し、その筒部の外周囲にプレート状の高圧電極を巻装するとともに、コイルケース側の内部に突出形成された一次コイルボビンの装着用ボスと一次コイルボビンとの間にプレート状のセンサ電極を挟持して、一次コイルボビンの一端から外方に突出する部分が高圧電極と所定の間隔をもって対向して点火電圧検出用のコンデンサが形成されるようにしたもので、点火コイル内へのコンデンサの設置を容易にかつ位置精度良く行わせることができ、しかもそのコンデンサを絶縁破壊を生ずることのない充分な間隔をもって設置することができるという利点を有している。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるエンジンの点火コイルの一実施例を示す正断面図である。
【図2】同実施例におけるエンジンの点火コイルの右側からみた側断面図である。
【図3】同実施例におけるエンジンの点火コイルの左側からみた側断面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す正断面図である。
【図5】本発明による点火コイルを用いたエンジンの点火系統を示す電気回路図である。
【図6】従来のエンジンの点火コイルを示す一部断面正面図である。
【符号の説明】
1 二次コイル
2 二次コイルボビン
3 一次コイル
4 一次コイルボビン
5 コイルユニット
6 コイルケース
8 一次コイルボビンの装着用ボス
9 高圧電極(高圧プレート)
10 センサ電極(センサプレート)
28 点火電圧検出用コンデンサ
Claims (1)
- 二次コイルの出力端に接続された高圧電極と、それに対向するセンサ電極とからなる点火電圧検出用のコンデンサが内蔵され、二次コイルボビンの中空軸の内部に一次コイルボビンが嵌め込まれたコイルユニットをコイルケース内に装着して、そのコイルケース内に絶縁性の樹脂を注入して一体成形されるエンジンの点火コイルにおいて、二次コイルボビンの一端に同軸状に突出させた筒部を形成し、その筒部の外周囲にプレート状の高圧電極を巻装するとともに、コイルケース側の内部に突出形成された一次コイルボビンの装着用ボスと一次コイルボビンとの間にプレート状のセンサ電極を挟持して、一次コイルボビンの一端から外方に突出する部分が高圧電極と所定の間隔をもって対向して前記コンデンサが形成されるようにしたことを特徴とするエンジンの点火コイル。
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JP19236195A JP3557506B2 (ja) | 1995-06-23 | 1995-06-23 | エンジンの点火コイル |
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Family Applications (1)
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1995
- 1995-06-23 JP JP19236195A patent/JP3557506B2/ja not_active Expired - Fee Related
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