JPH11247589A - 泥水加圧式小口径管推進装置及び泥水加圧式小口径管推進工法 - Google Patents

泥水加圧式小口径管推進装置及び泥水加圧式小口径管推進工法

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JPH11247589A
JPH11247589A JP21165898A JP21165898A JPH11247589A JP H11247589 A JPH11247589 A JP H11247589A JP 21165898 A JP21165898 A JP 21165898A JP 21165898 A JP21165898 A JP 21165898A JP H11247589 A JPH11247589 A JP H11247589A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】小径の発進立坑に適用できるとともに、滞水砂
層において有効な泥水加圧式小口径管推進装置を提供す
ること。 【解決手段】泥水加圧式小口径管推進装置1は二工程式
の推進を行い(図49参照)、送泥管3及び排泥管4を
相互に軸方向に着脱自在に接続可能とするとともに接続
体1を構成し、元押装置508(図49参照)からの回
転駆動力を中心回転軸2を介して掘進機本体13のカッ
タ部300に伝達させ、中心回転軸2は軸方向に相互に
継ぎ足され接続体1を構成し、元押装置508からの推
進力を推進力伝達軸5〜7を介して掘進機本体13に伝
達させ、推進力伝達軸5〜7は軸方向に相互に継ぎ足さ
れ接続体1を構成し、中心回転軸2、送泥管3、排泥管
4、推進力伝達軸5〜7の両端部は前方接続部材と後方
接続部材に連結されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術の分野】本発明は、泥水を還流させ
ながら発進立坑から到達立坑までエンビ管やヒューム管
等の埋設管を地中に圧入推進させる掘進機に適用される
泥水加圧式小口径管推進装置及び泥水加圧式小口径管推
進工法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、泥水加圧式推進工法において、下
水管路を築造するため、まず発進立坑及び到達立坑を設
け、発進立坑を形成するライナープレート内に架台を設
置し、精度を要求される工事においては、先導体の中
に、カッタ部、モータ部、機内バイパス部、カメラ部を
備え、モータにより掘削カッタを回転させ、土砂を先導
体内に取り込み推進を実行している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、機内バイパ
ス部は大型であり、また、モータ部、カメラ部が設置さ
れていることから必然的に先導体(堀進機本体)が大型
化、重量化し、小さな発進立坑(例えば、概ね、Φ1,
500〜2,010mm程度)に適用される小口径管に
おける限られたスペースの条件下では、従来の手法で泥
水加圧推進用装置を設計するのは理論上なりたたない。
無理に適用しようとすれば、小型立坑推進(小口径管)
工事において、先導体を分割せざるをえず、発進立坑か
らの分割発進を余儀なくされ先導体の発進作業がきわめ
て煩雑となることは明らかである。また、先導体中にモ
ータ等が設置されていることから、先導体内部のスペー
スが著しく限定され、モータ等や送排泥管の設置がきわ
めて困難となる。そして、水没事故発生時には推進工事
は不可能となる場合が有り得るので、本管の引抜きまた
は中間立坑を掘削して対処せざるをえず、莫大な経費と
期間がかかる場合があり得る。また、土砂の閉塞等を生
じ易く滞水砂層での施工も不可能である。さらに面整備
工事に不可欠な低耐荷管、例えば塩ビ管での長距離推進
には強度の観点から適用できないと考えられる。以上の
通り、小口径管推進工事には解決すべき様々な難問があ
ったのである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】そこで、請求項1ない
し5記載の発明は、小型立坑からの発進、軟弱土質での
推進、低耐荷管での長距離推進を可能とした泥水加圧式
小口径管推進装置及び泥水加圧式小口径管推進工法を提
供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題に鑑み、請求項
1記載の発明はなされたものであり、発進立坑内に配置
された元押装置により、パイロット管を継ぎ足しながら
推進させる第1推進工程と、該パイロット管に先導させ
て掘進機本体で掘削させつつ前記掘進機本体に後続させ
て、推進管及び該推進管内部に収容可能な接続体を継ぎ
足しながら到達立坑まで推進させる第2推進工程からな
る2工程式の推進を行う泥水加圧式小口径管推進装置で
あって、前記掘進機本体と前記接続体に、それぞれ、中
心回転軸と送排泥管とを設け、前記接続体に推進力伝達
軸を設けたことを特徴とする泥水加圧式小口径管推進装
置である。これにより、バイパス構造を簡素化でき、掘
進機本体の中心に回転軸を設けることができ、掘進機本
体の駆動装置を掘進機本体から元押装置に移設すること
ができ、掘進機本体の大幅な小型化を図ることができ
る。したがって小径の発進立坑に適用できるとともに、
泥水の処理により、滞水砂層においても精密な推進等を
可能とするのである。なお、ここにいう推進管には、塩
化ビニル管、鋼管、ヒューム管、レジンコン管等が挙げ
られる。
【0006】上記課題に鑑み、請求項2記載の発明は、
発進立坑内に配置された元押装置により、パイロット管
を継ぎ足しながら推進させる第1推進工程と、該パイロ
ット管に先導させて掘進機本体で掘削させつつ前記掘進
機本体に後続させて、推進管及び該推進管内部に収容可
能な接続体を継ぎ足しながら到達立坑まで推進させる第
2推進工程からなる2工程式の推進を行う泥水加圧式小
口径管推進装置であって、前記堀進機本体と前記接続体
とに、前記掘進機本体の先頭にあるカッタ部まで送泥す
るとともに排泥を泥水処理装置まで還流させる泥水還流
路を設け、前記接続体に設けた泥水還流路が、相互に軸
方向に着脱自在に接続可能とするとともに前記接続体を
構成する送泥管及び排泥管からなり、前記堀進機本体内
部の泥水還流路の送泥路と排泥路とを接続する泥水バイ
パス装置を前記堀進機本体に設け、前記元押装置からの
回転駆動力を、軸方向に相互に継ぎ足され、前記接続体
の一部を構成する中心回転軸を介して前記掘進機本体の
中心回転軸に伝達させて前記カッタ部を回転させ、軸方
向に相互に継ぎ足され、前記接続体の一部を構成する推
進力伝達軸を介して、前記元押装置からの推進力を前記
掘進機本体に伝達させ、前記接続体の一部構成する前方
接続部材および後方接続部材は、少なくとも前記推進力
伝達軸、前記送泥管及び排泥管の両端部をそれぞれ連結
して一体化してなることを特徴とする泥水加圧式小口径
管推進装置である。これにより請求項1と同様の課題が
達成できる。
【0007】上記課題に鑑み、請求項3記載の発明は、
前記中心回転軸および推進力伝達軸は中空体からなり、
前記前方接続部材及び後方接続部材は、少なくとも前記
中心回転軸、前記送泥管及び排泥管を保持可能な複数の
貫設穴を有し、前記中心回転軸、送泥管及び排泥管同士
がそれぞれ差し込み自在に結合してなることを特徴とす
る請求項1又は2に記載の泥水加圧式小口径管推進装置
である。これにより、請求項1と同様の課題を解決する
ことができる上、小型化、軽量化、接続作業簡素化を一
層推進させることができる。
【0008】また、請求項4記載の発明は、軸方向に接
続可能なパイロット管と、該パイロット管に先導させ
て、軸方向に接続可能な推進管と、該推進管内部に挿入
される接続体とを推進させることができる往復可能な推
進部材を備えた元押装置と、前方に配置され、チャンバ
内でカッタを回転させるカッタ部と、該カッタ部の後方
に配置され、泥水をバイパス可能な機内バイパス部とを
備えた掘進機本体と、前記元押装置の前記回転駆動力を
前記カッタまで伝達させる堀進機内中心回転軸と、泥水
を前記チャンバに送排泥する掘進機内送排泥路と、前記
送排泥路の泥水を処理する泥水処理装置と、を備えたこ
とを特徴とする泥水加圧式小口径管推進装置である。こ
れにより請求項1記載の発明と同様の課題が解決でき
る。
【0009】また、請求項5記載の発明は、発進立坑の
底面に元押装置を設置する元押装置設置工程と、該発進
立坑から到達立坑までパイロット管を接続しながら前記
元押装置により前記パイロット管を地中に推進させるパ
イロット管推進工程と、前記元押装置による推進を停止
するとともに、泥水処理装置の送排泥を停止した状態
で、前記パイロット管に、掘進機本体と、推進管と該推
進管内部に挿入された接続体とを接続し、さらに発進立
坑から到達立坑まで、前記推進管及び前記接続体を継ぎ
足す接続工程と、前記元押装置により前記接続体の推進
力伝達軸により前記掘進機本体に推力を与えて前進させ
るとともに、前記元押装置により前記接続体及び前記堀
進機本体に設けた中心回転軸を回転駆動させてカッタで
地山を掘削し、泥水処理装置から前記接続体及び前記堀
進機本体に設けた送泥路を介して泥水を前記掘進機本体
の先頭に送り、当該泥水と前記カッタで掘削した掘削土
とを一緒に、前記接続体及び前記堀進機本体に設けた排
泥路を介して前記泥水処理装置へ排泥する泥水加圧還流
工程と、前記パイロット管、堀進機本体、接続体の接続
を解除してこれを回収する回収工程と、を備えたことを
特徴とする泥水加圧式小口径管推進工法である。これに
より請求項1記載の発明と同様の課題が解決できる。
【0010】なお、本発明の掘進機内泥水バイパス装置
は、下水道のほか、ガス配管や地中電線配管その他の、
比較的小口径の埋設管施工に好ましく適用されるが、そ
の他、任意の目的及び口径を有する地下埋設管の施工に
利用することができる。
【0011】
【発明の実施の形態】(第1実施形態の泥水加圧式小口
径管推進装置501の泥水加圧用接続体)第1実施形態
の泥水加圧式小口径管推進装置501(図36、図37
参照)の泥水加圧推進用接続体を図1〜図13説明す
る。この泥水加圧推進用接続体は、第1接続体1(図1
〜図7)と第2接続体201(図8〜図13)の2種類
がある。まず、第1接続体1を図1〜図7を参照して説
明する。この第1接続体1は、泥水加圧推進工法に適用
されるものであり、送排泥の際の泥水などを簡易泥水処
理装置511(図36参照)から掘進機本体13(図1
4参照、先導体とも呼ばれることがある)へ流すなどし
たり、元押装置508(図36参照)から掘進機本体1
3(図14参照、先導体とも呼ばれることがある)へ回
転動力を伝達するとともに推進力を伝達する中間接続媒
体として機能するケーシングである。図1に示す通り、
第1接続体1は、その中心軸に中心回転軸2(図2参
照)、その左右斜め下方に円筒形状の送泥管3及び排泥
管4(図3参照)、トライアングルをなす位置に円筒状
の推進力伝達軸5ないし7を軸方向に配設し(図3参
照)、それらの前端部及び後端部を各々前方接続部材8
及び後方接続部材9(図2参照)で固定したものであ
る。さらに、中心回転軸2、送泥管3、排泥管4、及び
推進力伝達軸5ないし7を貫通させて保持する保持部材
10及び保持部材11は、前方接続部材8及び後方接続
部材9の所定の中間位置に設けられ、中心回転軸2ない
し推進力伝達軸7の強度向上や垂れ等などを防止するも
のである。そうした第1接続体1は、プラスチック例え
ば塩化ビニル樹脂で形成された推進管505の内部に挿
入できる寸法であり、またその長さも概ね推進管505
と同様に設定されている。
【0012】図2に示す中心回転軸2は、円筒形状の中
心回転管21の前端部に短円柱形状の雄スプライン部2
2が嵌合されて溶接により接続されたものである。雄ス
プライン部22は後端部に円環形状のフランジ23を備
え前方接続部材8からの抜けを防止し、その前端部に円
形状の角形スプライン24を備えたものである。角形ス
プライン24は外周に角型で所定条数(例えば、6又は
8等)のスプラインが形成されたものであり、前方接続
部材8から外部に突出している。また、中心回転軸2
は、中心回転管21の後端部に短円柱形状の雌スプライ
ン部25が嵌合されて溶接により接続されたものであ
る。雌スプライン部25は前端部に円環形状のフランジ
26を備え後方接続部材9からの抜けを防止し、その後
端部に円形状の角形スプライン27(ボス)を備えたも
のである。角形スプライン27は外周に角型で所定条数
のスプラインが形成されたものであり、後方接続部材9
から外部に突出している。中心回転軸2の後端には雌ス
プライン部25が固定されている。中心回転軸2は、中
実構造、中空構造を問わない。
【0013】送泥管3及び排泥管4を図1ないし図3を
参照して説明する。これらは長尺状の円管であって、ほ
ぼ中心回転軸2と同じ長さに設定されている。送泥管3
の両端部の外周には各々第1ジョイント管31、2つの
シールが内側に設けられた第2ジョイント管32(図2
参照)が形成され、前方接続部材8及び後方接続部材9
から抜けないようにされている。排泥管4にも同様のジ
ョイントが形成されているが、図示は省略する。送泥管
3及び排泥管4により送排泥をしているので、滞水砂層
において、推進管505の推進を可能とする。
【0014】推進力伝達軸5ないし7を図1ないし図3
を参照して説明する。これらは同様な構造であるから、
推進力伝達軸5について説明し、推進力伝達軸6及び7
についての説明は省略する。推進力伝達軸5は、円管5
1の前端部にナット52が嵌合されて溶接により固定さ
れ、同様に円管51の後端部にナット53が嵌合されて
溶接により固定されたものである。推進力伝達軸5ない
し推進力伝達軸7は3本であるが、これに限定されるこ
とはなく、1本、2本,3本等、適宜本数の設置が可能
である。推進力伝達軸5ないし7は、中実構造、中空構
造を問わない。
【0015】前方接続部材8を図4及び図5を参照して
説明する。前方接続部材8は軸方向に一定の厚みを備え
た板状体であり、また、前後に2つの垂直面を備えた面
板に形成されたものである。前方接続部材8の上部の両
側に貫通孔81,82、中央に貫通丸孔83、下部の左
側に貫通丸孔84、下部の右側に貫通丸孔85、トライ
アングル状(三角形の頂点の位置)に小径のボルト挿通
孔86が形成されている。貫通孔81,82には、軽量
電気線418a、419a(図14参照)を貫通孔81
に通し、軽量油圧ホース408a(図33参照)を貫通
孔82に通すことができるようになっている。ボルト通
し孔88a〜88eは、掘進機本体13に第1接続体1
を接続する場合、植込ボルト380(図14参照)を貫
通させ、ナット(図示略)で固定するものである。ダイ
スライド鍔付ブッシュ89(図2参照)は、雄スプライ
ン部22及び雌スプライン部25の外周部に配設され、
軸受けの役割を果たすものである。また第1接続体1
は、前方接続部材8と同様な構造の後方接続部材9を備
えている(図1参照)がこれについては、前方接続部材
8の説明に準じるので詳細な説明は省略するが、その貫
通丸孔84と異なり、単なる貫通孔ではなく、シールを
備えた送泥管差し込み用の貫通丸孔94(図2参照)が
形成されている。貫通丸孔85に対しても同様なシール
を備えた排泥管差し込み用の貫通丸孔(図示略)が設け
られている。また、図1に示す通り、植込ボルト99a
〜99b等(5個ある)の一端が、第1接続体1の後方
接続部材9の雌ねじ孔(図示略)にねじ込まれ、他端が
後続の他の第2接続体201の前方接続部材208の対
応する貫通孔288a〜288eに各々貫通されるとと
もに、ナットで着脱自在に固定できるようになってい
る。
【0016】また一方、第1接続体1の後端部は、元押
装置508に、アタッチメント566(図40及び図4
1参照)などを介在させて脱着自在に接続できるように
なっている。また推進管505は本体取付用ブラケット
606(図42(a)(b)参照)を介して元押装置5
08に着脱自在に連結できるようになっている。アタッ
チメント566については後述する。
【0017】保持部材10を図6及び図7を参照して説
明する。保持部材10は軸方向に一定の厚みを備えた板
状体であり、また、前後に2つの垂直面を備えた面板に
形成されたものである。保持部材10は、プラスチック
製の推進管505の内側形状に適合させてカーブ面を備
えたプレート100a,100b、及びそれらと連結可
能な金属製(例えば鉄鋼製)のプレート100cの3つ
の部分に分割され、これらがボルト101で連結固定さ
れて合体したものである。第1接続体1(図1及び図2
参照)には、中心回転軸2を挿通させることができる貫
通丸孔102、送泥管3を挿通させることができる貫通
丸孔103、排泥管4を挿通させることができる貫通丸
孔104、推進力伝達軸5ないし推進力伝達軸7を挿通
させることができる貫通丸孔105ないし貫通丸孔10
7が設けられている。なお、保持部材11は保持部材1
0と同様な構造であるから、保持部材10の説明に準じ
ることとし詳細は省略する。
【0018】第1接続体1の組立手順を説明する。保持
部材10及び11に推進力伝達軸5〜7、送泥管3、排
泥管4等を貫通させる。前方接続板8の貫通丸孔83に
中心回転軸2を差し込み、送泥管3を貫通丸孔85に差
し込み、排泥管4を貫通丸孔84に差し込む。後方接続
部材9にも同様に差し込む。さらに、推進力伝達軸5〜
7の前端及び後端に設けたナット52(図2参照)をボ
ルト挿通孔86に嵌め込み、ボルト87をナット52に
ねじ込むことで固定し、これにより1つのユニットとし
て予め組みてておき、これを施工時に使用するものであ
る。
【0019】以上説明した第1接続体1は、掘進機本体
13の後端部に最初に接続されるものであり、この第1
接続体1の後端部に第2接続体201が接続可能となっ
ており、また、この第2接続体201の後端部に第2接
続体201同士が次々に接続できるようにされている。
つまり、第1接続体1は先頭の中間接続体であり、第2
接続体201は、2番目以降の中間接続体であり、とも
に中間接続媒体である。第1接続体1は掘進機本体13
に対して接続させるために構造を若干異ならしめている
ものである。
【0020】泥水加圧式小口径管推進装置501(図3
6、図37参照)の図8ないし図13に示す第2接続体
201は、第1接続体1とほぼ同様な構造となってお
り、対応する構成要素は200番台を付して図示し、共
通する部分は説明を省略し、異なる部分だけを説明す
る。即ち、第2接続体201は、貫通孔281a及び2
81bの側面が開放されていること(図10参照)、及
び送泥管203及び排泥管204の突出長さが若干短く
されていること(図8及び図9参照)、雄スプラインの
大きさは第1接続体1の方が大きくされていること、ジ
ョイント管232のシールは、第1接続体1ではパッキ
ンであるが、第2接続体201ではOリングとなってい
ること、第1接続体1のボルト88a〜88eが設けら
れていないこと等である。
【0021】後方接続部材209は、前方接続部材20
8と対で用いられ、後方接続部材9と対応した同様な構
造である。堀進機本体13の後方隔壁307の垂直面
と、第1接続体1の前方接続部材8の垂直面が当接し、
また、第1接続体1の後方接続部材8の垂直面と、第2
接続体2の垂直面が当接することで、推進力を確実に伝
達できるようになっている。したがって、推進管505
が塩ビなど低耐荷管である場合には、負荷を大幅に軽減
でき、安全な推進が可能となる。
【0022】なお、サイズの一例として、推進管505
の長さが1,000mm、直径が216mm、第1接続
体1及び第2接続体201の長さが1,050mm、直
径が193mm等が挙げられる。
【0023】(泥水加圧式小口径管推進装置501の掘
進機本体13の構造)次に掘進機本体13を図14を参
照して説明すると、これは、図14に示す通り、前方の
カッタ部300と後方の機内バイパス部301とに区分
され、機内バイパス部301の内部に密閉型の掘進機内
泥水バイパス装置401(図34参照)が中心軸を避け
た下方の位置に配設されている。これは密閉型であるか
ら外圧から保護密閉できる。掘進機本体13の筐体は、
前方から順に刃口部材302、固定板303、第1隔壁
304、第2隔壁305、外管306、後端隔壁307
が順次接続されることにより形成されている。以下、こ
れらの筐体について簡単に説明する。なお、さらに断面
の切り方については、全部の部品を見せるために場所ご
とに切断方法を適宜変更してあるし、断面図のハッチン
グは本実施形態では、いたずらに複雑となるので、適宜
省略した。以下に詳細な構造について図15ないし図3
4を参照して説明する。
【0024】図15ないし図17に示す刃口部材302
は、比較的径の大きく前方に向かって径が拡大している
中心貫通丸孔302aと、外周部に環状に周設した凹陥
部302bと、この凹陥部302bと連通する複数の貫
通孔302c、補強リブ302dとから構成されてい
る。
【0025】図18及び図19に示す固定板303は、
比較的径の大きな中心貫通丸孔303a、この中心貫通
丸孔303aと連通する比較的小さな中心貫通丸孔30
3b、ねじ孔303c、送泥管351の先端部を受け入
れるシール溝を設けた送泥管差込孔303d、排泥管3
61の先端部を受け入れるシール溝を設けた排泥管差込
孔303e(図18参照)を備えたものである。前端面
の周囲にねじ孔303fが設けられている。止めねじ3
03gはパッキンを抜く為のものである。
【0026】図20ないし図23に示す第1隔壁304
は、中央部にねじ孔304aを介在させてを相互に連通
する中心貫通丸孔304b及び304cと、後面に形成
されたねじ孔304d及び304eと、前面に形成され
たねじ孔304fと、中心貫通丸孔304b及び304
cから径方向に延び出し側面に連通する油供給路304
g及び304hと、前面に設けた丸形溝304i、後面
に設けた丸形溝304jとから構成されたものである。
また、図21及び図22に示す通り、第1隔壁304
は、送泥貫通丸孔304k及び排泥貫通丸孔304mが
中心貫通丸孔304b及び304cの下方に左右に並設
されている。
【0027】図23ないし図26に示す第2隔壁305
は、外周部に周設された凹陥部305a、中央部に軸方
向に形成され相互に連通する中心貫通丸孔305b及び
305c、それらの下部に形成され左右に並設された送
泥貫通丸孔305d及び排泥貫通丸孔305e、軽量油
圧ホース408a、軽量電気線418a,419a、滑
材供給管(図示略)等を通す貫通孔305f、ねじ孔3
05g、パッキン溝305h、ボルト挿入孔305i、
油圧シリンダ配置孔305j、補強リブ305k、引抜
ボルト305mから構成されたものである。なお、30
5nは連結用ボルトである。
【0028】図27及び図28に示す外管306は、下
側面に逆止弁固定部306a、前端の外周に設けたねじ
孔306b、後端の外周に設けたねじ孔306cを備え
たものである。
【0029】図30ないし図32に示す後端隔壁307
は、外周に周設された凹陥部307a、凹陥部307a
と連通するねじ孔307b、段部を備えた中心貫通丸孔
307c、中心貫通丸孔307cの下方に並設された送
泥貫通丸孔307d及び排泥貫通丸孔307e(図30
参照)、凹陥部307aと連通するねじ孔307f、パ
ッキン取付溝307gを有する推進管抜差環状孔307
h(図31参照)、補強リブ307i、ボルト307
j、油圧シリンダロッド逃がし孔307k、ボルト逃が
し孔307mとを備えている。
【0030】以上の筐体の接続構造を図14を参照して
説明する。刃口部材302と固定板303は、ボルト3
15が貫通孔302cを介してねじ孔303fにねじ込
まれることにより連結されている。固定板303と第1
隔壁304は、ボルト316がねじ孔303cにねじ込
まれることにより連結されている。第1隔壁304と第
2隔壁305は、ボルト317がボルト挿入孔305i
に挿通され、ねじ孔304dにねじ込まれることにより
連結されている。第2隔壁305と外管306は、ボル
ト318がねじ孔305g及びねじ孔306bにねじ込
まれることにより連結されている。外管306と後端隔
壁307は、ボルト319がねじ孔307b及び中心貫
通丸孔306cにねじ込まれることにより連結されてい
る。
【0031】以上、掘進機本体13の筐体を説明した
が、次に掘進機本体13の内部構造について説明する。
図14に戻り、掘進機本体13の中心において、中心回
転軸312は、固定板303、第1隔壁304及び第2
隔壁305に回転可能に支持されている。すなわち、中
心回転軸312と第1隔壁304の間には、油室313
及び油室314が形成され、各々、油供給路304g及
び油供給路304h(図20参照)が連通している。ま
た、油室313の内部において、中心回転軸312の外
周にメカニカルシール320と、ねじ孔321とが設け
られている。油室314の内部において中心回転軸31
2の外周に複列円錐ころ軸受322が設けられている。
複列円錐ころ軸受322の後方には、ナット323及び
座金324が設けられている。その後方には雌ねじ32
5及びオイルシール326が設けられている。第1隔壁
304の後部には固定板327がボルト328で固定さ
れ、第1隔壁304から油が中央チャンバ329に漏出
しないようにしてある。
【0032】前方チャンバ330には、中心回転軸31
2の前端部に固定されたカッタ331(図17に示すカ
ッタ固定部331aに固定される)が配設され、カッタ
331の前方の中心部にはパイロット管取付具332が
固定されている。このパイロット管取付具332は、後
述のパイロット管502及びリードヘッド502aを取
り付けることができるものであり、中心回転軸312の
回転がリードヘッド502aに伝達しないようにする構
造である。中心回転軸312の後端部にはスプライン雄
部333が形成され、中心回転軸334のスプライン雌
部335とは軸方向にスプライン結合をなしている。こ
のスプライン雌部335の外周部と第2隔壁305の内
周部は、軸受けとしてのオイレスメタル336が配設さ
れている。このオイレスメタル336の後端部はフラン
ジ337で押さえられ、中心回転軸334のスラストを
受け止めている。固定板303と第1隔壁304の間は
Oリング338でシールされている。第1隔壁304の
後端部と第2隔壁305の前端部の間はOリング339
でシールされている。また、第1隔壁304の後端内周
部と固定板327の外周部の間はOリング340でシー
ルされている。さらに第2隔壁305の後端外周部と外
管306の前端内周部の間はOリング341でシールさ
れている。
【0033】中心回転軸334の後端部にはスプライン
雌部342が形成され、中心回転軸2の前端部に形成さ
れた雄スプライン部22(図1及び図2参照)とスプラ
イン結合をなすことができる。中心回転軸334の外周
部と後端隔壁307の内周部は、軸受けとしてのオイレ
スメタル344が配設されている。オイレスメタル34
4の前端部はフランジ345で押さえられ、後端隔壁3
07のスラストを受け止めている。第2隔壁305と外
管306と後端隔壁307の間には、比較的広い後方チ
ャンバ349が形成されている。後方チャンバ349に
おいて、掘進機内泥水バイパス装置401は、中心回転
軸334の下側に設けられている。後端隔壁307の後
端の内周面にパッキン343が嵌められている。外管3
06と後端隔壁307の間はOリング346でシールさ
れている。
【0034】中心回転軸312及び中心回転軸334の
下側には、送泥系統350及び排泥系統370(図17
参照)が横並びで形成されている。送泥系統350と排
泥系統370とは平行に左右一対のものであり、固定板
303から後端隔壁307に至るまで軸方向に連続的に
形成されたものであり、また同様な構造である。したが
って、送泥系統350のみを説明することとし、排泥系
統370については送泥系統350の説明を準用するこ
ととし、説明は割愛する。この送泥系統350は、図1
4において泥水を右から左に前方チャンバ330まで送
るためのものである。前方から、前述の送泥管差込孔3
03d、送泥貫通丸孔304k、送泥貫通丸孔305d
が形成され、これに送泥管351が嵌められている。送
泥管351の前端部は、パッキン352でシールされて
いる。また、送泥管351に連続して、送泥管353が
接続されている(排泥管363(図34参照)も同
様)。送泥管353は泥水バイパスブロック403の前
端部に差し込まれパッキン356でシールされている。
泥水バイパスブロック403の後端部に屈曲した送泥管
354(排泥管355(図29参照)も同様)が差し込
まれ、パッキン357でシールされ、送泥管354の後
端部は後端隔壁307に接続されている。送泥管354
が曲げられ、送排泥の流路が下方に偏倚されているの
は、小径の堀進機本体13内部において、中心回転軸3
34を避けて掘進機内泥水バイパス装置401を配置し
なければならないからである。後端隔壁307下部に開
けられた送泥貫通丸孔307d、排泥貫通丸孔307e
に、それぞれ送泥管3、排泥管4(図1参照)を差し込
むことができるようになっている。排泥貫通丸孔307
e(図30参照)にパッキン358が装着されている。
排泥系統370は、送泥系統350から供給される送泥
水と、カッタ331で掘削された土砂とを排出するもの
であり、図14において左方向から右方向に泥水を流す
ものである。なお、図14に示す通り、逆止弁347
(図29参照)は目詰め材高含有の高濃度液状体を供給
することにより、推進管505の外周の地山に泥膜を形
成し、切羽を安定させるためのものである。掘進機本体
13のサイズの一例として、長さが902mm、直径が
242mmが挙げられる。
【0035】泥水加圧式小口径管推進装置501の図3
3ないし図35に示す掘進機内泥水バイパス装置401
は、送泥系統と排泥系統とに連通するチャンバ402を
内部に設けた角型の泥水バイパスブロック403と、掘
進機本体13の軸方向(送排泥方向)に平行な平行位置
にあることで、送泥系統と排泥系統を分離して泥水を還
流させることができ(図34(a)参照)、軸方向と直
交する直交位置にあることで送泥系統350から排泥系
統370に泥水をバイパスできるように(図34(b)
参照)、前記直交位置または平行位置に交互に90度回
動可能にチャンバ402の内部に立設された板状で小判
形状の弁体405と、泥水バイパスブロック403の軸
方向と垂直方向において弁体405の中心部を貫通して
固定され、泥水バイパスブロック403内部において回
動自在に立設された回動軸406と、この回動軸406
に固定されたレバー407と、このレバー407と連結
してこれを90度の範囲で回動させる油圧シリンダ40
8と、レバー407の回動運動を規制し、弁体405の
正確な回動を実現するストッパ409とから構成されて
いる。泥水バイパスブロック403には、その後端部に
2つの穴(入口送泥管差込口414、出口排泥管差込口
415)と、その前端部に2つの穴(出口送泥管差込口
416、入口排泥管差込口417)が設けられ、それら
はチャンバ402と連通している。チャンバ402内を
弁体405が回動して、通過状態とバイパス状態とを切
りかえるようになっている。軸方向に沿って平面視する
と、平行位置(通過状態)では、弁体405がチャンバ
402を左右2つのチャンバに区画分離し、一方、直交
位置(バイパス状態)では、弁体405がチャンバ40
2を前後2つのチャンバに区画分離することができるの
である。従って、1つの弁体405により泥水のバイパ
スを簡易に実行できることで、泥水バイパス装置401
の構造が簡素化され小型化が実現する。
【0036】この泥水バイパスブロック403は、泥水
を送るとともに泥水及び土砂を排出させるか(以下、通
過状態という)、あるいは、前記通過状態を阻止してバ
イパスさせるか(以下、バイパス状態)、二者択一的に
切換が可能なゲートとしての機能を有するものである。
前記の通過状態は、推進管505の推進に伴う切刃面へ
の泥水の供給と、切刃面からの泥水及び土砂の排出に必
要であり、前記のバイパス状態は、推進管505等の追
加接続時に、管路の閉塞、地山の崩壊等を防止するため
に必要である。なお、前述の送泥管353、送泥管35
4の端部が入口送泥管差込口414、出口送泥管差込口
416に各々差し込み可能となっており、排泥管も同様
に出口排泥管差込口415、入口排泥管差込口417に
各々差し込み可能となっている(図34(a)(b)参
照)。これらの入口送泥管差込口414ないし入口排泥
管差込口417は全部がチャンバ402と各々連通して
いる。
【0037】図34に示す通り、入口送泥管差込口41
4,出口送泥管差込口416に差し込まれる管の上部は
各々圧力トランスミッタ418,419(図14、図3
5参照)が立設され、そこから延び出す軽量電気線41
8a,419a(図14参照)を貫通孔81,82等を
通して、泥水の圧力を示す電流を外部に伝達するもので
ある。圧力トランスミッタ418,419(図35参
照)からの検出信号に基づいて、掘進機内泥水バイパス
装置401が泥水の通過状態にあるとき、元押装置50
8の駆動力を制御することにより、掘進機本体13の推
進速度を制御するか、或いは、掘進機内泥水バイパス装
置401が泥水のバイパス状態にあるとき、奥側の管内
圧力と泥水バイパスブロック403の前側圧力(切刃
圧)とのバランスがとれた時点で掘進機内泥水バイパス
装置401を通過状態に切り換え、送泥の衝撃(ショッ
ク)による地山崩壊と管内閉塞の危険性を回避するため
である。つまり、圧力トランスミッタ418,419の
検出値は、泥水バイパスブロック403の切換のタイミ
ングを計るための目安を与えるものである。軽量油圧ホ
−ス408a(図33参照)、軽量電気線418a,4
19a(図14参照)とも、後述の第1接続体1の1本
毎に対して接続することはせず、ある程度束ねておい
て、第2接続体201の10本の接続に対して、1回程
度の接続作業とし、作業量を軽減している。
【0038】掘進機内泥水バイパス装置401の動作を
説明する。図34(a)に示す通り、泥水の通過状態に
おいては、弁体405は軸方向と平行な平行位置に配置
され、二点鎖線の矢印に示す通り、入口送泥管差込口4
14からの泥水をチャンバ402を介して出口送泥管差
込口416に送る。また、入口排泥管差込口417から
の土砂を含む泥水は、チャンバ402を介して出口排泥
管差込口415に送られるようになっている。
【0039】一方、バイパス状態においては、図34
(b)に示す通り、油圧シリンダ408(図23参照)
を駆動して、ピストンロッド420及び延長ロッド42
1を前進させ、レバー407を90度回動させる。そう
すると、弁体405は軸方向と直交位置となり、二点鎖
線の矢印に示す通り、入口送泥管差込口414からの泥
水をチャンバ402まで送るが、弁体405により泥水
搬送方向を180度変更されて、出口排泥管差込口41
5に送られるようになっている。
【0040】こうして掘進機内泥水バイパス装置401
により、泥水の通過状態及びバイパス状態を交互に切替
ることとしたのは、推進管505等の接続作業中に土砂
圧力を受け止めて土砂の崩壊を回避するとともに、送泥
管中における土砂の閉塞を回避するためである。すなわ
ち、図34(a)に示す通り弁体405を軸方向に平行
な位置として泥水を通過状態として推進管505等の推
進を行い、1回の推進を終えたら、図34(b)に示す
通り、弁体405を軸方向に垂直な位置として泥水をバ
イパス状態に切り替え、泥水をショートカット(短絡)
させ、詰まった土砂を流し、管の中を空にする。そうし
てから、推進管505、第1接続体1、第2接続体20
1の切離、接続を行う。接続作業が終了し推進の準備が
できたならば、泥水バイパスブロック403の後部の管
内圧力(圧力トランスミッタ419の値)と、泥水バイ
パスブロック403の前側の圧力(切刃圧:圧力トラン
スミッタ418の値)とのバランスがとれた時点でゲー
トを開けるため、送泥の衝撃(ショック)を緩和でき、
地山崩壊と管内閉塞の危険性を回避できるものである。
ゲートの閉鎖(弁体405を堀進機本体13の軸方向と
直交状態とすること)は接続作業毎に行なわれる。な
お、詳細は動作のところで述べる。
【0041】以上の通り、第1接続体1、掘進機本体1
3及び第2接続体201の構造を説明したが、これらの
接続関係について説明する。第1接続体1(図1及び図
2参照)の前側部は掘進機本体13の後端部に軸方向に
差し込まれて植込ボルト380で連結されるような構造
になっている(図14参照)。すなわち、第1接続体1
の雄スプライン部22が掘進機本体13のスプライン雌
部342に差し込まれ、また、第1接続体1の送泥管
3、排泥管4が各々送泥貫通丸孔307d、排泥貫通丸
孔307e(図30参照)に差し込まれることにより接
続させることができる。また、後端隔壁307と前方接
続部材8は、植込ボルト380がねじ孔307fにねじ
込まれることで接続できるようになっている。一方、第
1接続体1の後側部には第2接続体201の前部が後側
から軸方向に差し込まれてボルトナットで継ぎ足されて
接続される。こうして、掘進機本体13、第1接続体1
及び第2接続体201が強固に接続され、元押装置50
8の推進力が掘進機本体13に伝達できるようになって
いる。
【0042】(泥水加圧式小口径管推進装置501の全
体構造)第1接続体1、掘進機本体13及び第2接続体
201が適用される泥水加圧式小口径管推進装置501
を図36ないし図38を参照して説明する。これは、金
属製の小径のパイロット管502(サイズの一例として
L=600mm,Φ60mm:先導管とも呼ばれる)、
掘進機本体13、第1接続体1、第2接続体201及び
大径の推進管505(概ねL=800mm〜1,000
mm程度,概ねΦ150〜500mm程度)を推進する
ため、発進立坑506の底面506aに設置される架台
507と、架台507上に固定された油圧式の元押装置
508と、パイロット管502の推進状況を計測するト
ランシットを含み構成された検測器509と、元押装置
508を駆動するため地上に設置される油圧ユニット5
10と、地上に設置され、作動流体として泥水を採用
し、この泥水の加圧を行い、泥水を還流させる簡易泥水
処理装置511と、泥水加圧状態を制御するための論理
演算回路、操作ボタン、表示部等を含み構成された中央
操作盤512とから構成されている。さらに、簡易泥水
処理装置511の出口には送泥ポンプ513が設置さ
れ、剛性の送泥管514(例えば、鋼管が例示できるが
硬質塩化ビニル管等でも良い)から、立坑バイパス装置
515を介在させて送泥ポンプ513に泥水を供給する
ことができるようになっている。立坑バイパス装置51
5は、推進管505の追加接続時に、一旦、簡易泥水処
理装置511を停止すると、作泥した泥水が沈殿し再度
泥水が安定するまでに時間を要することから、推進管5
05の追加接続時にも常に流量を維持しておくためのも
のである。また、一方、掘進機本体13で掘削した土砂
と泥水とを第1接続体1、剛性の排泥管517(例え
ば、鋼管が例示できるが硬質塩化ビニル管等でも良
い)、立坑バイパス装置515及び排泥ポンプ518を
介在させて簡易泥水処理装置511に排出させて還流さ
せることができるようになっている。
【0043】この立坑バイパス装置515は、地上の簡
易泥水処理装置511から送られてくる泥水の流れを変
える装置であり、送泥管514、排泥管517の管内の
送泥、排泥の流れを逆にしたり、あるいは、掘進機本体
13にまで泥水を還流させずに、立坑バイパス装置51
5から直ちに還流(帰還)させたりすることができるも
のである。立坑バイパス装置515、送泥ポンプ51
3、排泥ポンプ518は、通常、発進立坑506内に設
置した方が効率が良いが、入らない場合、地上に設置す
ることもできる。簡易泥水処理装置511は、主とし
て、泥水を掘進機本体13に供給し、この泥水と掘進機
本体13で掘削した土砂とを掘進機本体13から受け入
れて、この泥水と土砂を分離し、その分離された泥水を
掘進機本体13に還流(リサイクル)させて供給するも
のであり、具体的には、攪拌機、泥水処理機、沈殿層、
調整層等から構成されているものである。この簡易泥水
処理装置511は作業中は常に運転しているが、スラリ
ーポンプ(図示略)が働き泥水を揚水したときのみ振動
篩(図示略)に泥水がかかり処理されるようになってい
る。
【0044】なお、簡易泥水処理装置511に近い排泥
管517には排泥流量計519が設置され、そこで計測
された信号あるいは元押装置508、圧力トランスミッ
タ418、419(図14参照)等からの各種信号が中
央操作盤512に出力され、この中央操作盤512から
は簡易泥水処理装置511、元押装置508、油圧シリ
ンダ408(図33及び図34参照)、油圧ユニット5
10等への駆動信号等の各種の信号が出力される構成で
ある。また、推進管505の種類としては、塩化ビニル
管、鋼管、ヒューム管、レジンコン管等、様々な種類の
管が挙げられる。なお、図36はパイロット管502の
推進工程の初期の一例を示すものである。また、パイロ
ット管502、推進管505は各々、軸方向に解離可能
に接続できる構造(場合により端部の周面にネジが切っ
てある)になっている。
【0045】図37に示す通り、地上にある自動車52
0には、第1接続体1、第2接続体201、パイロット
管502、推進管505、掘進機本体13、発電機52
1、クレーン522、工具523等が積載され、工事範
囲は柵524で囲まれている。クレーン522がパイロ
ット管502、推進管505、第1接続体1、掘進機本
体13、第2接続体201等を発進立坑506に移送
し、第1段階でパイロット管502を接続しながら元押
装置508により推進させ、第2段階でパイロット管5
02に掘進機本体13を接続して推進させ、次いで掘進
機本体13に推進管505、第1接続体1及び第2接続
体201を継ぎ足しながら、これらを推進させることが
できるようになっている。
【0046】(泥水加圧式小口径管推進装置501の元
押装置508の構造)図39に示す元押装置508は、
一例を示すものであり、その他、種々なる態様が可能で
ある。この元押装置508は、二本の平行に所定間隔で
配置されたレール560と、これに沿って摺動できる摺
動部561と、摺動部561の間に懸架された往復部5
62と、往復部562を強制的に推進及び後退させる油
圧シリンダ563と、油圧シリンダ563の上部に設け
た油圧モータ564と、パイロット管502、掘進機本
体13、第1接続体1又は第2接続体201の端部を着
脱自在に固定でき、それらを回転させながら推進させる
往復部562に固定された回転支持部材565と、推進
管505を着脱自在に固定できる往復部562に固定さ
れたアタッチメント566とを備え、スイベル管継手5
67,568を介して送泥管514及び排泥管517
(図38参照)と接続されている。これらのスイベル管
継手567,568を採用したのは、送泥管3、排泥管
4(図3参照)は、推進により往復動することから、自
在性のある構造とさせる必要があるためである。また、
往復部562が第1接続体1、第2接続体201を介し
て掘進機本体13に強力に伝達することで、掘進機本体
13に強力な推進力を発生させることができるのであ
る。なお、元押装置508のその他の詳細な構造は、一
例として、特開平7−4592号、特開平9−5389
号等の技術を参照されたい。
【0047】(泥水加圧式小口径管推進装置501のア
タッチメント566の構造)アタッチメント566を図
40ないし図42を参照して説明する。このアタッチメ
ント566は、掘進機本体13、第1接続体1、第2接
続体201の後端部と着脱自在に接続可能とすることが
できる構造を備えたものである。図40及び図41は第
1接続体1との接続例を示す。アタッチメント566
は、中心に配置された雄スプライン部601と、雄スプ
ライン部601の前部に配置されこれを貫通させること
ができる中心貫通丸孔602及びスイベル管継手567
及びスイベル管継手568を各々接続可能な送排泥管接
続部材603を備えた三角板状の押え部材604と、雄
スプライン部601の後方に配置されこれを貫通させる
ことができる中心貫通丸孔605を備えた板状の本体取
付用ブラケット606と、押え部材604及び本体取付
用ブラケット606とを連結する3本の丸管607とか
ら構成されている。また、押え部材604は第1接続体
1の後方接続部材9とボルトナット(図示略)で着脱自
在に接続できるようにされている。送排泥管接続部材6
03は、送排泥管を挿入できる貫通孔を備えた平板61
0と、ナット611とから構成されている。本体取付用
ブラケット606の後側には、雄スプライン部601を
固定するための固定板613がボルト614で着脱自在
に固定されている。これにより、回転支持部材565
(図39参照)からの回転動力が雄スプライン部601
を介して中心回転軸2に伝達されるとともに、往復部5
62からの推進力も伝達されるようになっている。な
お、ボルト608で後端隔壁307と押え部材604が
接続されているがアタッチメント566を介して第1接
続体1に伝達されるようになっている。
【0048】(泥水加圧式小口径管推進装置501の動
作)全体の工事手順は泥水加圧小口径管推進工法のとこ
ろで後述するが、ここでは泥水加圧式小口径管推進装置
501の動作を中心に説明する。図39に示す通り、パ
イロット管502を回転支持部材565に取り付け、図
36及び図37に示す中央操作盤512の指令に基づ
き、油圧ユニット510から油圧モータ564に圧油を
供給し、元押装置508の操作部(図示略)により油圧
シリンダ563を駆動させて、回転支持部材565を回
転させることによりパイロット管502を回転させなが
ら往復部562を推進させる。パイロット管502を押
し込んだら、パイロット管502を回転支持部材565
から離脱させ、往復部562を後退させる。パイロット
管502を継ぎ足して、回転支持部材565に接続す
る。こうしてパイロット管502の推進を繰り返し、到
達立坑585(図46〜50参照)に至らしめる。な
お、この段階では、簡易泥水処理装置511等の泥水加
圧は実施しない。
【0049】こうして第1工程を終了したら、次にパイ
ロット管502と回転支持部材565との接続を解除し
て、往復部562を後退させる。パイロット管502の
後部にパイロット管取付具332を接続し、図14の掘
進機本体13を元押装置508と接続する。すなわち、
スプライン雌部342を回転支持部材565とスプライ
ン結合するとともに、アタッチメント566を掘進機本
体13の後端部に接続する。送泥管、排泥管をスイベル
管継手567,568を介在させて送泥管514及び排
泥管517と接続する。
【0050】以上の通り、掘進機本体13の接続が完了
したら、図36の中央操作盤512からの指令により、
簡易泥水処理装置511、送泥ポンプ513及び排泥ポ
ンプ518を駆動させ、泥水を送泥管514,排泥管5
17及びスイベル管継手567,568を介して掘進機
本体13に送泥及び排泥を行い、簡易泥水処理装置51
1に還流させる。簡易泥水処理装置511では、泥水と
土砂とを分離する等の処理を行い、この泥水を掘進機本
体13の前方チャンバ330に循環させる。このとき、
中央操作盤512では、推進を円滑化、安定化するため
に、排泥流量計519等の出力に基づいて送泥ポンプ5
13及び排泥ポンプ518のパワーを制御することによ
り、泥水の流量を最適化している。
【0051】また、図34(a)に示す通り、弁体40
5を平行位置とし、油圧シリンダ563の働きで、往復
部562の回転支持部材565を回転駆動することによ
り、中心回転軸334及び312を介して回転動力をカ
ッタ331に伝達し、一体的に回転させる。送泥系統3
50からの送泥水と、カッタ331により掘削された土
砂とが排泥系統370から排出される。同時に、油圧シ
リンダ563の働きで、掘進機本体13を圧入推進させ
る。なお、保持部材10及び11については中心回転軸
2の回転に連動しない構造であるが、若干回転する場合
もありうる。カッタ331、中心回転軸312,33
4,2,202は回転しながら推進するが、これら以外
のものは直進する。
【0052】そうして掘進機本体13の発進を終えたな
らば、中央操作盤512からの指令により、立坑バイパ
ス装置515を切り替えて、送泥系統350及び排泥系
統370(図17参照)への泥水の還流を停止させ、図
34(b)の通り、油圧シリンダ408により弁体40
5を直交位置とし、送泥系統350及び排泥系統370
(図17参照)の内部の清掃を適宜行う。泥水の比重が
高くなれば管内での沈降速度よりも排泥ポンプ518に
負圧がかかり、管内の泥水が引っ張られるか、又は立坑
バイパス装置515の送泥側にエアー注入口を設け、排
泥ポンプ518を運転しながらエアーを送泥系統350
(図17参照)から注入すれば管内は清掃される。一般
的には、管内に泥水が残った場合でも、掘進機本体13
と、元押装置508との接続を切った場合には発進立坑
506内に流出する。そうしてから、掘進機本体13と
往復部562(図39参照)とを解離させ、往復部56
2を後退させる。掘進機本体13の後端部に第1接続体
1及び推進管505の前端部を接続させ、さらに、第1
接続体1及び推進管505の後端部をアタッチメント5
66を介在させて往復部562に接続させる。ここで泥
水バイパスブロック403のバイパス状態から通過状態
への切換作業は、送泥系統350内部の泥水圧力と切羽
側の圧力のバランスが取れてから行われる。すなわち、
立坑バイパス装置515を切り換えて、泥水を送り、立
坑バイパス装置515から送泥系統350(図17参
照)、泥水バイパスブロック403から排泥系統370
(図17参照)と泥水が還流されて掘進機本体13内に
泥水がある程度流れるようになったとき、泥水圧も上昇
し、切羽側との圧力差が概ね0.1Kg/cm2となる
と、弁体405を直交位置から平行位置に切り換えて、
掘進機本体13、推進管505及び第1接続体1の推進
を行う。
【0053】そうした泥水加圧推進工程を、推進管50
5及び第1接続体1に対して、後続として、第2接続体
201及び推進管505を次々に継ぎ足しながら、到達
立坑585に至るまで繰り返す。なお、第1実施形態で
は50本の推進管505、第1接続体1及び第2接続体
201を接続させることとするが、接続本数は工事の規
模に応じて適宜選択することができる。なお、推進管5
05の両端にはねじ部が周設されて、これにより接続可
能となっている。また、閉塞等の場合には、泥水を逆流
させることもある。
【0054】(泥水加圧式小口径管推進工法の施工手
順)次に実施の形態の泥水加圧式小口径管推進工法の施
工手順を図43〜図52を参照して説明する。ここで
は、図36ないし図38に示す泥水加圧式小口径管推進
装置501を適用した例をしめすが、様々な変形例も可
能である。
【0055】発進立坑及び到達立坑築造工(ステップ
S100:図43参照) 図44に示す発進立坑506を築造する。まず、図45
に示す通り、旋回圧入機570で止水器572を有する
下部マンホール躯体571を旋回圧入し、掘削機573
で土砂を掘削する。下部マンホール躯体571の上に中
間マンホール躯体574を溶接で接続する。旋回圧入機
570でこの中間マンホール躯体574を旋回圧入し、
掘削機573で土砂を掘削する。中間マンホール躯体5
74の上に鋼製の円筒状の連結ケーシング575を着脱
自在に接続する。下部マンホール躯体571の底部に底
面506aが形成されるように基礎水中コンクリート5
76を打設する。
【0056】上記を補足的に説明すると、図44に示す
通り、下部マンホール躯体571は、円筒状の鉄筋コン
クリート578の下端に鋼製の刃状部材579を嵌合し
固着し、上端縁に鋼製の円筒部材580を嵌合し固着し
ているものである。刃状部材579の下端には円周状に
鋸歯が複数配列されている。鉄筋コンクリート578の
下端は旋回圧入の際の抵抗を軽減するために内周面がテ
ーパ状となっている。前記各要素がマンホール製造工程
において一体に製造され、下部マンホール躯体571と
なっている。フィルタやゴムを取り付けた止水器572
を下部マンホール躯体571に取り付け予めくみ込んで
あるので、小口径推進工法の発進時の際に、水や土砂が
マンホール内に浸入することがなく、しかも薬液注入工
事を不要としスムーズな小口径推進工事ができるのであ
る。中間マンホール躯体574は、円筒状の鉄筋コンク
リート581の上端及び下端にそれぞれ鋼製の円筒部材
582,583を嵌合し固着しているものである。前記
各要素がマンホール製造工程において一体に製造され、
中間マンホール躯体574となっている。なお、これら
は特開平9−60020号に詳細に開示されているの
で、これを参照されたい。なお、発進立坑506の内径
はΦ1,500mm(第1実施形態ではΦ1,500〜
2,010mm程度の範囲が好適である)である。な
お、到達立坑585の築造工は同様に行われるが、在来
のライナープレート工法等でも良し、内径も任意に設定
可能である。
【0057】測量(S101:図43参照) 管路センターを発進立坑506付近にマーキングする。
また、レベル測量により推進計画高及び機械据え付け高
位置をマーキングする。
【0058】元押装置508及び簡易泥水処理装置5
11等据付工(S102:図43参照) 架台507及び元押装置508を発進立坑506内に計
画勾配及び計画方向に据え付ける。すなわち、発進立坑
506内に、計画推進管センター方向に元押装置508
を合わせて、吊り降ろす。マンホール内側壁面に、マー
キングしてある位置に間材(図示略)などで微調整を
し、元押装置508の仮据えを行う。管勾配について
は、レベル(図示略)等によって計測し、元押装置50
8の管芯を計画推進管センターに合致させる。元押装置
508の据え付けが完了後、架台507及び元押装置5
08の固定を十分に行い、架台507とマンホール壁を
溶接、又はジャッキにて固定する。尚、元押装置508
の反力はマンホール壁から取る。なお、ここで鏡切りや
薬液注入の工程は不要である。前述した通り、止水器5
72が直接マンホール躯体に組み付けられているからで
ある。
【0059】 パイロット管推進工(S103:図4
3参照) 推進の一工程目としては、方向修正装置(図示略)にて
パイロット管502を計画推進線上に圧密工法にて推進
を行う(図46及び図47参照)。推進は、発進立坑5
06よりリードヘッド502a(図36参照)を先導役
として、後続にパイロット管502を接続し回転しなが
ら推進する。方向性確認は、元押装置508後方よりレ
ベルまたは検測器509にてリードヘッド502a内の
リードランプを目視にて確認する。また、パイロット管
502が計画推進よりずれて、方向修正が必要になった
場合は、パイロット管502の回転を止め、修正方向に
リードヘッド502aの先端を合わせ、推進を行い計画
推進上に復元したなら、パイロット管502を回転させ
ながら推進を行う。
【0060】 推進管推進工及び泥水加圧工(S10
4:図43参照) 推進の二工程目としては、第1工程のパイロット管50
2が到達立坑585に到達完了後、前工程で貫通させた
パイロット管502のうち、発進立坑506内の最後尾
のパイロット管502の後端部にパイロット管取付具3
32を接続することで、パイロット管502の後端部に
掘進機本体13を接続し、掘進機本体13の後端部を元
押装置508に接続し、簡易泥水処理装置511等によ
り送泥及び排泥を行い泥水を還流させながら掘進機本体
13、第1接続体1、第2接続体201を推進させる
(図48ないし図50参照)。一方、到達立坑585側
では、パイロット管502等の回収を行う。こうして推
進管505及び第1接続体1、第2接続体201を継ぎ
足しながら推進を行う。そうして、50本程度の推進管
505、第1接続体1及び第2接続体201を推進させ
る。掘進機本体13は到達立坑585側で回収する。
【0061】 第1接続体1及び第2接続体201等
の撤去工及び管内清掃等(S105:図43参照) 第1接続体1及び第2接続体201を発進立坑506側
へ回収し、分解する(図51参照)。元押装置508等
を撤去して、高さ調整用のモルタルを打設し、インバー
ト577を据え付ける(図52参照)。
【0062】 マンホール上部築造工(S106:図
43参照) 中間マンホール躯体574の上に上部マンホール躯体5
87を取り付ける。すなわち、調整部588,側塊58
9,受枠590,蓋591,ステップ592を取り付け
る。こうして施工したものを図52に示す。連結ケーシ
ング575(図44参照)と中間マンホール躯体574
との連結を解除し、土砂の埋め戻しを施工後、連結ケー
シング575を中間マンホール躯体574から分離し撤
去して、こうして小口径推進工事及びマンホール595
の築造工事を完了する。
【0063】(第1実施形態の効果)以上説明した泥水
加圧式小口径管推進装置501によれば、次の効果が生
じる。 (A)泥水加圧式であるから、軟弱土質、特に滞水砂層
において、推進管505を推進する際、これが上方へ偏
移することがなく、推進方向の狂いがほどんどなく、精
度を許容範囲に納めることができ、軟弱土質にも有効に
対応することができる。したがって、軟弱土質において
も、許容誤差以内の精度を維持しなければならない下水
工事等において、二工程式の小口径管推進工事を可能と
することができる。 (B)第1接続体1に、中心回転軸2、送泥管3、排泥
管4、推進力伝達軸5ないし7を納め、推進力伝達軸5
ないし7が推進力伝達の役目を果たすことから、面整備
工事に不可欠な低耐荷管(塩ビ管等)の長距離推進が可
能となる。第2接続体201も同様である。従って、強
度の観点から担保されていることから、面整備工事に不
可欠な低耐荷管、例えば塩ビ管での長距離推進に適用で
きる。 (C)二工程式を採用したため、推進精度管理はパイロ
ット管502のみとし、小型立坑内での作業性を向上さ
せることができる。例えば、一工程式での推進管挿入時
における測量機器との接触等を回避できるし、方向修正
装置を機内に有さなくてもよく一層の小型化が可能とな
る。 (D)第1接続体1及び第2接続体201の構造を簡素
化するとともに小型化することができる。これに伴い、
掘進機本体13の構造がシンプルとなり大幅に小型化で
き、小径立坑(例えばΦ1,500mm)からでも一発
で発進でき、発進作業が容易となる。即ち、従前の一工
程式泥水加圧式推進工法では、先導体の中に、カッタ
部、モータ部、機内バイパス部、カメラ部を備え、モー
タにより掘削カッタを回転させ、土砂を先導体内に取り
込み推進を実行しており、機内バイパス部は大型であ
り、また、モータ部、カメラ部が設置されていることか
ら必然的に先導体が大型化、重量化し、精度を要求され
る小型立坑推進(小口径管)工事では、先導体を複数に
分割せざるをえず、発進立坑からの分割発進を余儀なく
され先導体の発進作業がきわめて煩雑となっていたし、
また、先導体中にモータ等が設置されていることから、
先導体内部のスペースが著しく限定され、モータ等や送
排泥管の設置がきわめて困難となるが、これを解決した
ものである。 (E)駆動源を元押装置508に持たせたことから、水
没事故発生時でも推進工事が続行でき、最悪でも露出し
ている元押装置508の交換で容易に対処できる。即
ち、従前の一工程式泥水加圧式推進工法では、水没事故
発生時には推進工事は不可能となる場合が有り得るの
で、本管の引抜きまたは中間立坑を掘削して対処せざる
をえず、莫大な経費と期間がかかる場合があり得たが、
第1実施形態はこれを解決したものである。 (F)推進作業中は、第1接続体1、第2接続体201
の1本毎に、ボルトによる繋ぎ込み、コネクタによる軽
量電気線418a,419aの接続、軽量油圧ホ−ス4
08aの接続を行うだけでよく、接続作業性が向上す
る。即ち、従来、一工程式泥水加圧式工法では、中間接
続媒体の接続においては、ストラスカップリング、ビク
トリックジョイントを使うことが一般的であるが、それ
らジョイントが団子状態に膨らみスペースを取り、ま
た、接続作業が大変煩雑なものであり、小口径管におけ
る工事では、こういう極めて限られたスペースの条件下
では、従来の手法で泥水加圧推進用装置を設計するのは
理論上なりたたないのであるが、第1実施形態はこれを
解決したものである。
【0064】(第2実施形態の泥水加圧式小口径管推進
装置)第2実施形態の泥水加圧式小口径管推進装置の泥
水加圧推進用接続体を図53〜図72を参照して説明す
る。この泥水加圧推進用接続体は、第1実施形態をより
コンパクトにするため、構成を一部変更したものであ
る。したがって、共通する構成については図示するに止
め、異なる構成を中心として説明する。なお、部品番号
については、1000番を付加した番号とする。まず、
第1接続体1001を図53〜図62を参照して説明す
る。この第1接続体1001は、前端部及び後端部に各
々前方接続部材1008(図53参照)及び後方接続部
材1009(図54参照)を備え、それらは下部が切り
欠かれている。前方接続部材1008には、左右に貫通
孔1081、1082、中心部に貫通丸孔1083、下
部に貫通孔1084、1085(半孔でお互いに連通し
ている)、上部に貫通孔1086が設けられている。後
方接続部材1009にも同様の孔が設けられている。貫
通丸孔1083に推進力伝達軸1006の前端部が溶接
固定され、この推進力伝達軸1006に中心回転軸10
02(図59参照)が挿入され、その左右斜め下方にあ
る貫通孔1084、1085にそれぞれ円筒形状の送泥
管1003及び排泥管1004の前端部が差し込まれて
溶接され、上部にある貫通孔1086に円筒状の推進力
伝達軸1005の前端部が差し込まれて溶接されて、そ
れぞれが配設されている。同様にそれらの後端部は後方
接続部材1009に固定されている。
【0065】また、保持部材1010は、図57(a)
〜(c)に示す通り、丸型で小径のプラスチック製(例
えば、MCナイロン)のものであり、前方接続部材10
08の周縁部内側に4箇所に設けられている。保持部材
1010は、図57に示す通り、円筒形状に形成され、
中心にボルト穴1012が設けられ、周面にテーパが設
けられている。図56に示す通り、ボルト穴1012に
ボルト1014、ワッシャ1015取付けられて、保持
部材1010の外周部の一部が、前方接続部材1008
のそれぞれの外周面側から若干突出するように固定され
ている。同様に、丸型で小径のプラスチック製(例え
ば、MCナイロン)の保持部材1011は、後方接続部
材1009の周縁部内側に設けられている。保持部材1
011の外周部の一部が、後方接続部材1009のそれ
ぞれの外周面側から若干突出するように配置されてい
る。保持部材1010及び保持部材1011により、第
1接続体1をプラスチック、例えば塩化ビニル樹脂で形
成された推進管1505の内部に挿入した場合、第1接
続体1001を推進管1505の内部に保持できるよう
にしたものである。それにより、こすれ等を防止でき
る。
【0066】図59(a)〜(c)に示す中空体でなる
中心回転軸1002は、中心回転管1021の前端部に
短円柱形状の雄スプライン部1022が嵌合されて溶接
により接続されたものである。雄スプライン部1022
はその前端部に円形状の角形スプライン1024を備え
たものである。角形スプライン1024は外周に角型で
所定条数のスプラインが形成されたものであり、前方接
続部材1008から軸方向に外部に突出するようになっ
ている。また、中心回転軸1002は、中心回転管10
21の後端部に短円柱形状の雌スプライン部1025が
嵌合されて溶接により接続されたものである。雌スプラ
イン部1025は外部と連通され、その内周面に角型で
所定条数の角形スプライン1027(ボス)を備えたも
のである。この中心回転軸1002は、推進力伝達軸1
006の内部に挿入可能になっている。
【0067】送泥管1003及び排泥管1004は、図
54に示す通り、長尺状の円管であって、ほぼ、中心回
転軸1002と同じ長さに設定されている。送泥管10
03の両端部の外周を形成するカラー1023、102
6は、各々円環状の第1ジョイント管1031(図58
参照)、第2ジョイント管1032(第1ジョイント管
1031と同様な構造である)が挿脱自在に差し込まれ
ることができるように形成されている。図58に示す通
り、第1ジョイント管1031、第2ジョイント管10
32の外周面には、3つの円環状の溝1033が設けら
れ、それらのOリング1035がそれぞれ嵌合されるよ
うになっており、また、前方に嵌合溝1036が形成が
されている。排泥管1004のカラー1029にも、同
様のジョイント管が挿脱自在に挿入可能となっているの
で、図示及び説明は省略する。
【0068】推進力伝達軸1005は、図54に示す通
り、円管1051を備え、その前端部は、前方接続部材
1008に差し込まれて溶接或いはボルトナットで固定
されるようになっている。同様に、円管1051の後端
部も後方接続部材1009に差し込まれて溶接或いはボ
ルトナットで固定されるようになっている。ここでは、
推進力伝達軸1005、1006は、合計2本である
が、これに限定されることはなく、適宜本数の設置が可
能である。
【0069】前方接続部材1008を図53ないし図5
6を参照して説明する。これは、軸方向に一定の厚みを
備えた板状体であり、また、前後に2つの垂直面を備え
た面板に形成されたものであり、貫通孔1081,10
82には、軽量電気線418a、419a(図35参
照)を貫通孔1081に通し、軽量油圧ホース8a(図
33参照)を貫通孔1082に通すことができるように
なっている。ボルト通し孔にはそれぞれボルト1088
a〜1088eがねじ込まれている。後述の掘進機本体
1013に第1接続体1001を接続する場合、このボ
ルト1088a〜1088eで固定するようになってい
る。中心回転軸1002は、管状の推進力伝達軸100
6内部に収納できるようにされている。この推進力伝達
軸1006は、前方接続部材1008の貫通丸孔108
3と、後方接続部材1009の貫通丸孔1083の差し
込まれて固定できるようになっている
【0070】また、第1接続体1001は、前方接続部
材1008と同様な構造の後方接続部材1009を備え
ている(図54、図62参照)。これについては、前方
接続部材1008の説明に準じるので詳細な説明は省略
するので、対応する部品番号に10番を付加した番号を
図示することとする。保持部材1011は保持部材10
10と同様の構造のものである。ただし、第1接続体1
001と第2接続体1201とを脱着自在に連結するた
めの連結フック1110が掛け止めされるフック溝11
20が設けられているほかは概ね同様の構造である。連
結フック1110により、第1接続体1001と第2接
続体1201の接続作業、或いは第2接続体1201同
士の接続作業が簡単になる。
【0071】この連結フック1110は、図72(a)
〜(d)に示す通り、平面から見ると長方形状であっ
て、上面の両側にテーパが付けられ、その両側面に直方
体溝1111、1112が切り欠かれているとともに、
U字状溝1113が短手方向に貫設されているものであ
る。直方体溝1111、1112の長さは、前方接続板
1008と後方接続板1009の合計厚みよりの大きく
されている。図55に示す通り、連結フック1110は
U字状の溝1120に上方向から嵌合されるようになっ
ている。従って、塩ビ製の推進管505を押しこむとき
には、第1接続体1001の後方接続板1009と第2
接続体1201の前方接続部材1208、或いは、第2
接続体1201の前方接続部材1208と後方接続部材
1209とが圧力で密着される(図71(a)(b)参
照)。また一方、第1接続体1001、第2接続体12
01を引き抜くときには、前方接続板1008と後方接
続板1009が離れるようになっている。
【0072】第2接続体1201は、図63ないし図7
0に示す通り、第1接続体1001と概ね同様の構造で
あるので、対応する部品番号に200番を付加した番号
を図示するに留め、説明は概ね割愛する。ただし、前方
接続部材1208の貫通丸孔1281、1282にも前
述したフック溝1120が設けられていることが相違点
である。また、図69に示す通り、第2ジョイント管1
231の構造が図58の場合と若干異なり、両側前後に
4つの円環状の溝1033が形成されている。送泥管1
203及び排泥管1204の突出長さが若干短くされて
いることである。後方接続部材1209は、前方接続部
材1208と対で用いられ、後方接続部材1009と対
応した同様な構造である。
【0073】さらに、第1接続体1001、第2接続体
1201の後端部は、元押装置1508に、アタッチメ
ント1566(図40及び図41参照)などを介在させ
て脱着自在に接続できるようになっている。また、推進
管1505は本体取付用ブラケット1606(図97参
照)を介して元押装置1508に着脱自在に連結できる
ようになっている。
【0074】第1接続体1001の組立手順を説明す
る。推進力伝達軸1005、1006、送泥管100
3、排泥管1004、第1ジョンイント1031、第2
ジョイント管1032をそれぞれ前方接続板1008、
後方接続部材1009の対応する孔に差し込む。後方接
続部材1009にも同様に差し込み、図60ないし図6
2に示す通りの状態に組む。そして、保持部材1010
及び1011を取付ける。中心回転軸1002を推進力
伝達軸1006の中空部に差し込む。推進力伝達軸10
05、1006、送泥管1003、排泥管1004は、
前方接続部材1008、後方接続部材1009に溶接に
より固定されて一体化されている。こうして、1つのユ
ニットとして第1接続体1001を予め組み立ててお
く。同様の要領で第2接続体1201も予め組み立てて
おく。
【0075】以上説明した第1接続体1001は、掘進
機本体1013の後端部に最初に接続されるものであ
り、この第1接続体1001の後端部に第2接続体12
01が接続可能となっており、また、この第2接続体1
201の後端部に第2接続体1201同士が次々に接続
できるようにされている。つまり第1接続体1001は
先頭の中間接続体であり、第2接続体1201は、2番
目以降の中間接続体であり、ともに中間接続媒体であ
る。第1接続体1は掘進機本体1013に対して接続さ
せるために構造を若干異ならしめているものである。
【0076】図73ないし図96に示す掘進機本体10
13についても、図14に示す掘進機本体13から若干
変更されているので、以下に変更点と補足的事項を説明
する。図78および図79に示す通り、カッタ部130
0は、回転軸1312に着脱自在にボルト1705で固
定されるフランジ1710と、このフランジ1710に
周設され周囲の土砂流を攪拌して閉塞を防ぐ3枚の補強
リブ1720と、フランジ1710の前方にボルト17
25で着脱自在に固定された円錐面を備えたコーン17
30と、コーン1730の前面にボルト1735で着脱
自在に固定され周方向に設けられた3個の流入孔174
6を備えた面板1740と、この面板1740に設けら
れた複数(6個)の超硬合金からなるビット1750
と、コーン1730と面板1740とを接続する3枚の
攪拌リブ1770とから構成されたものである。コーン
の前面側にパイロット管1502を取付けるための、回
転ジョイントからなるパイロット管取付具1332がね
じ込まれるようになっている。
【0077】図80(a)(b)、図81に示す通り、
面板1740は、丸板状に形成され、中央にコーン17
30の先端を嵌合させる丸孔1741と、ボルト173
5がねじ込まれる6個のねじ孔1742と、前述の流入
孔1746とから構成されたものである。図82に示す
ビット1750は、平面から見ると、左右両側にテーパ
面1751〜1754が設けられ、前後に平行面175
6、1757が設けられ、また、上面中央部に凹部17
58が形成されている。正面から見ると、上下に平行面
1759a,1759bが形成されている。また左右両
側下部領域には、切欠1750a,1750bが形成さ
れている。
【0078】図83(a)(b)に示す攪拌リブ177
0は、正面から見るとラッパ形状に形成され、側面から
見ると長方形状に形成されている。
【0079】図84〜図86に示すコーン1730は、
パイロット管取付部1332等を取付けるため、中央部
に形成された取付孔1731と、放射状に配置された6
個のボルト取付孔1732と、放射状に後部周縁から外
部に向かって半径方向に延び出す補強リブ1720とを
備えている。
【0080】図87(a)(b)に示すフランジ171
0は、1720を嵌合させるための嵌合溝1711と、
ボルト1725をねじ込むためのねじ孔1712と、回
転軸1312とコーン1730とを取付けるため中央部
に形成された取付孔1713と、から構成されている。
図88および図89に示す刃口部材1302は、第1実
施形態と同様の構造であるが、内側のテーパ面1760
に肉盛1761が溶接されている。
【0081】図90ないし図96に示す通り、圧力トラ
ンスミッタ台座1418c(図91参照)が接続管14
22に固定され、接続管1424(図92参照)には圧
力トランスミッタ台座は設けられていない。後部隔壁1
307の前方の下部には、送泥孔と排泥孔が切削された
エルボ部1308が溶接されている。
【0082】アタッチメント1566等の変更点を図9
7ないし図102を参照して説明する。このアタッチメ
ント1566は、掘進機本体1013、第1接続体10
01、第2接続体1201の後端部と着脱自在に接続可
能とすることができる構造を備えたものである。図97
は第2接続体1201との接続例を示す。構造について
は概ね第1実施形態のアタッチメント566と同様であ
るから、異なる点や補足事項を中心に説明する。送泥管
1567、排泥管1568はそれぞれ上方に向かって延
び出している。また、第2接続体1201とは、アタッ
チメント1566とは、連結フック1110で着脱自在
に連結されている。さらに、押え部材1604と本体取
付用ブラケット1606との間隔が一層狭くされてい
る。
【0083】(第2実施形態の効果)第2実施形態の泥
水加圧推進用接続体の効果は、第1実施形態の泥水加圧
推進用接続体のものと概ね同様であり、第1実施形態の
効果(A)〜(F)を準用する。ただし、第2実施形態
の特有の効果としては、以下の効果がある。 (G)連結フック1110によって、第1接続体100
1、第2接続体1201等の接続作業が一層容易になる
効果がある。 (H)カッタ部1300の補強リブ1720によって、
面板1740が補強されるとともに、カッタ部1300
内部の雰囲気を強制的に攪拌して、土砂の閉塞を有効に
防止することができる。 (I)第1接続体1001の中心回転軸1002、第2
接続体1201の中心回転軸1202をフリーとし、第
1実施形態のような堅固な嵌め合いを大幅に緩和した。 (J)前方接続部材1208と後方接続部材1209を
薄くしたこと、保持部材1010、1011を小さくし
たこと等、第1接続体1001、第2接続体1201の
全体重量を概ね60Kgから、さらに軽量化し、概ね3
0〜35Kgとした。 (K)第1ジョイント管1031、第2ジョイント管1
032の外側にOリング1035を嵌め込むようにした
ので、インナー加工からアウター加工に転換して製造コ
ストを安価とし、接続作業が簡単になり、しかもOリン
グ1035の嵌めあいを視認可能とし信頼性を改善し
た。 (L)掘進機本体1013において、排泥管1034を
曲げて流路を変更する場合、中心と中心との位置合わせ
の精度を出すのが簡単になる。即ち、孔を開けてから溶
接していたが、溶接してから両方からトンネルを掘るよ
うにして切削し、孔を貫通させたものである。
【0084】(第3実施形態の泥水加圧式小口径管推進
装置)第3実施形態の泥水加圧式小口径管推進装置の泥
水加圧推進用接続体を図103ないし図126を参照し
て説明する。この泥水加圧推進用接続体は、概ね寸法的
には第2実施形態と同様の長さに設定されているが、第
2実施形態のスプライン部をより太径とし、それに伴い
周辺部を設計変更したり、或いは、接続作業性を向上さ
せるための作業室の創設、また、連結フックに代えてボ
ルト、ナットでの連結に変更したこと、送泥系統335
0、排泥系統3370の位置を置き換えたこと(配置を
逆にしたこと)等、構成の一部変更したものである。し
たがって、第2実施形態と共通する構成については図示
するに止め、異なる構成を中心として説明する。なお、
対応部品番号については、3000番台とする。さらに
断面の切り方については、全部の部品を見せるために場
所ごとに切断方法を適宜変更してあるし、断面図のハッ
チングは本実施形態では、いたずらに複雑となるので、
適宜省略した。
【0085】まず、第1接続体3001を図103〜図
106を参照して説明する。この第1接続体3001
は、概括的にいえば、掘進機本体3013の後部内部に
収容されたインナーケーシングであり、かつ、その長さ
が大幅に縮小されて小型となっていることが、前述第1
実施形態と第2実施形態とは異なっている。第1接続体
3001は、前端部及び後端部に各々前方接続部材30
08及び後方接続部材3009を備え、その中心軸に中
心回転軸3334のスプライン雌部3342を受け入れ
るための貫設穴3083を設け、その左右斜め下方に円
筒形状の送泥管3203及び排泥管3204を差し込ん
で軸方向に固定できるようにした貫設孔3084、30
85を設けたものである。左右中央に、ボルト3090
を貫通させる側面が開放された貫設孔3081、308
2、軽量油圧ホース3408a、軽量電線3418a,
3419a等を収容するための上部に設けた小判形状の
貫設孔3086を設けている。さらに、複数のボルト3
380がボルト取付孔3088a〜3088eにねじ込
まれ、後述の掘進機本体3013の後端隔壁3307と
の接続を可能としている。後方接続部材3009の貫設
孔3081、3082には、その下部にボルト受入溝3
120が形成され、その両側に部分に角型のキー312
2が形成され、ボルト3090を締めるときにナット3
123が空回りしないようにしている。このボルト30
90は、ねじ穴3309(図116参照)へそれぞれね
じ込まれる。
【0086】図103に示す通り、第1ジョイント管3
031は、送泥貫通丸孔3307d、排泥貫通孔330
7e、送泥管3003、排泥管3004に差し込まれそ
れらを接続するものである。また、第2ジョイント管3
032は、送泥貫通丸孔3307d、排泥貫通孔330
7e、第2接続体の送泥管3203、排泥管3204
(図107参照)とを接続するものである。なお、これ
らの第1ジョイント管3031、第2ジョイント管30
32は、それぞれ、前述の第2実施形態の第2接続体1
201の第1ジョイント管1031(図58参照)、第
2ジョイント管1231(図69参照)と同様の構造で
あるから説明は準用する。
【0087】なお、第1接続体3001は短いので、管
状の推進力伝達軸3005が外周に設けられている。必
要に応じて、スプライン結合を包むように、推進力伝達
軸3006を中心部にも設けることもできる(図105
参照)。また、第2接続体3201と推進管3505と
は概ね同一長であり、推進管3505は、第1接続体3
001を覆っているので、接続作業時には、推進管50
5の後端から第2接続体3201の後方接続体3209
が露出することとなり、接続作業性が向上する。
【0088】つぎに、第2接続体3201を図107〜
図110を参照して説明する。概括的にいえば、中心回
転軸3201のスプライン部分を太径(特に、雌スプラ
イン部分)としたので、送泥管3203、排泥管320
4、推進力伝達軸3206の間隔が狭くなり、それらを
保持することが難しくなったことから、前方接続部材3
208と後方接続部材3209の軸方向に長さをそれぞ
れ同様に増大させ、全体として横長の形状とし、中心回
転管3221の径の狭い箇所で保持するようにしてい
る。雄スプライン部3222の前端部に嵌め合いを容易
とするためロケートピン3228が設けられている。ま
た、作業性の向上のため、作業窓としての側部開口32
81、3282、軽量油圧ホース3408a、軽量電線
3418a,3419aを収容するための上部開口部3
286を設ける等の設計変更を行なったものである。即
ち、この第2接続体3201は、前端部及び後端部に、
図108、図109に示す通り、各々、軸方向に厚み
(幅)のある前方接続部材3208及び後方接続部材3
209を備え、その中心軸に中心回転軸3202(図1
09参照)を保持するための円管状の推進力伝達軸32
06を備え、その左右斜め下方に円筒形状の送泥管32
03及び排泥管3204を前方接続部材3208及び後
方接続部材3209に差し込んで軸方向に固定できるよ
うにしたものである。また、引き抜き時にこすれないよ
うに、摩擦防止シート(図示略、ふすますべりと同等
品)の小片を両面粘着テープで、前方接続部材3208
の下面周部に貼りつけている。さらに、図109、図1
10に示す通り、板状の保持部材3210が前方接続部
材3208の後端部に設けられ、内部に第1作業室32
12が形成され、同様に、板状の保持部材3211が後
方接続部材3209の前端部に設けられ、内部に第2作
業室3213が形成されている。これらの第1作業室3
212、第2作業室3213は、それぞれ側面が開放さ
れて外部と連通し、工具等を入れることができるように
なっている。
【0089】図107ないし図110に示す中心回転軸
3202の雄スプライン部3222、雄スプライン部3
225は第2実施形態のものよりも大径となっており、
推進力伝達軸3206内部に収容されて概ねフリーとな
っているが、ストップ板3215で係止できるようにな
っている。即ち、中心回転軸3202は、軸方向後方へ
は抜けるが、軸方向前方への移動は規制されているもの
である。このストップ板3215は、図110に示す通
り、中心回転軸3202を通す貫設孔3216を中心に
備え、四隅に設けた3211保持部材の右側面にボルト
3217で脱着自在に固定されている。これにより引き
抜き時のトラブルが解消できるし、スプラインの嵌めあ
いの誤差累積が生じない。また、図107に示す通り、
雄スプライン部3222のスプライン先端は、嵌合を容
易にするため、先細に形成され、雄スプライン3222
の前側にロケートピン3228が形成されている。送泥
管3203、排泥管3204を接続するため、第2ジョ
イント管3232が使用されるが、これは第2実施形態
の第2ジョイント管1231(図69参照)と同様な構
造であり説明は準用する。第1ジョイント管3031は
使用しない。中央部に有る推進力伝達軸3206は、1
本であり、第2実施形態より1本減数されている。
【0090】前方接続部材3208を図107、図10
8を参照して説明する。前方接続部材3208の上部の
両側に側面が開放された側部開口3281,3282
(図110参照)、中央に貫通丸孔3283、下部の左
側に貫通丸孔3284、下部の右側に貫通丸孔328
5、上部中央に上部開口部3286が形成されている。
側部開口3281,3282は、接続作業を行なうよう
にするために設けられている。中心回転軸3202は、
管状の推進力伝達軸3206内部に収納できるようにさ
れている。この推進力伝達軸3206は、前方接続部材
3208の貫通丸孔3283と、後方接続部材3209
の貫通丸孔3283の差し込まれて固定できるようにな
っている。
【0091】前方接続部材3208と同様な構造の後方
接続部材3209(図108参照)の要素については、
前方接続部材3208の説明に準用するので、対応する
部品番号に10番を付加した番号を図示することとす
る。なお、中心回転管3221を抜いた場合、前方接続
部材3208は側面から見ると、駆動力伝達軸3006
が見えるが、後方接続部材の作業室3213は、側面か
ら見ると、駆動力伝達軸3006は見えず、向こう側と
スペースで連通されている。図109に示す通り、第2
接続体3201同士の接続は、ボルト3290とナット
3323とで着脱自在に接続できるようになっている。
なお、第2接続体3201の底面にはドレイン孔321
8が設けられている。また、図108、図109のハッ
チングは溶接部分である。
【0092】さらに、第1接続体3001、第2接続体
3201の後端部は、元押装置3208(図121参
照)に、アタッチメント3566(図121ないし図1
25参照)などを介在させて脱着自在に接続できるよう
になっている。また推進管3505は本体取付用ブラケ
ット3606(図123参照)を介して元押装置350
8に着脱自在に連結できるようになっている。
【0093】第1接続体の組立手順を図103ないし図
106を参照して説明する。第1ジョイント管3031
で、送泥貫通丸孔3307d、排泥貫通孔3307e、
送泥管3003、排泥管3004に差し込み溶接する。
第2ジョイント管3032で、送泥貫通丸孔3307
d、排泥貫通孔3307e、第2接続体の送泥管320
3、排泥管3204を接続する。こうして組み立てた第
1接続体を、ボルト3090を貫設孔3081、308
2に貫通させて、後方隔壁3307のねじ孔(図示略)
にねじ込む。また、複数の植込ボルト3380がボルト
取付孔3088a〜3088eにねじ込まれ、掘進機本
体3013の後端隔壁3307と接続する。貫設孔30
84、3085に送泥管3203及び排泥管3204を
差し込んで溶接する。また中心回転軸3334のスプラ
イン雌部3342に第2接続体の雄スプライン部322
2を差し込み第2接続体3201を接続し、ボルト受入
溝3120に、ナット3123を仮締めしたボルト30
90を落とし、ボルト3090を締める。第2接続体3
201の組立手順を図107ないし図110を参照して
説明する。送泥管3203及び排泥管3204を前方接
続部材3208及び後方接続部材3209に差し込んで
溶接する。同様に推進力伝達軸3206を溶接する。摩
擦防止シート(図示略、ふすますべりと同等品)の小片
を両面粘着テープで、前方接続部材3208、後方接続
部材3209の下面周部に貼りつける。なお、送泥管3
203及び排泥管3204は、必ずしも溶接する必要は
なく、遊びを持たせても良い。
【0094】以上説明した第1接続体3001は、図1
03に示す通り、掘進機本体3013の後端部に最初か
らインストールされているのであり、この第1接続体3
001の後端部に第2接続体3201が接続可能となっ
ており、また、この第2接続体3201の後端部に第2
接続体3201が次々に接続できるようにされている。
また、第1接続体3001と第2接続体3201との接
続、或いは第2接続体3201同士の接続をボルトナッ
トで着脱自在に行なっている。従って、第2実施形態の
連結フックで接続した場合であると、難工事のとき引い
たり抜いたりする必要があり、落とし込むためのクリア
ランスから、全体として緩みが生じるが、これを第3実
施形態では解消したものである。
【0095】図111ないし図120に示す堀進機本体
3013は、概ね、第2実施形態の堀進機本体1013
と同様の構造を備えているので、番号を3000番台と
し、説明は準用することとし、異なる構成を説明する。
まず、図114に示す通り、コーン3730とフランジ
3710の接続面、或いは、フランジ3710とと中心
回転軸3312前端部の接続面には、軸方向に向かって
縮径するテーパ面が設けられていることである。これに
より砂礫層において面板3740が振動を受けて伝わ
り、そのまま緩む方向になるが、テーパであれば、ゼロ
クリアランスとすることができ、緩みの発生が極力抑え
られる。また、押しに強くなる。脱着が簡単である。図
103、図115等に示す通り、貫設孔3086を貫通
して滑材注入ホース3410、軽量油圧ホース3408
a等が配置されている。送泥系統3350と排泥系統3
370の位置が前述実施形態とは逆になっている(図1
20参照)。さらに、図120に示す通り、圧力トラン
スミッタ3418、3419を、堀進機内泥水バイパス
装置3401の排泥路の入口及び出口に、それぞれ、配
置したものである。即ち、前述の通常状態では、圧力ト
ランスミッタ3418で切り刃側の圧力を測定し、バイ
パス状態では、圧力トランスミッタ3419でバイパス
圧力を測定することができる。また、堀進機内泥水バイ
パス装置3401の油圧シリンダ3408の配置を変更
したものである。これにより油圧シリンダ3408の動
きが円滑となる。すなわち、図120に示す通り、オフ
セット(斜め15度程度)が設定された実線で示す位置
がバイパス状態を示し(弁体は流れに対して垂直で閉鎖
状態)、点線で示す初期位置が通常状態(弁体は流れに
対して平行で開放状態)を示すものである。一般的に、
油圧シリンダ3408の押出力は強く、引戻力は弱いか
らであり、送排泥の流れの方向を考慮した最適な設計と
なっている。そして、油圧シリンダ3408にリードス
イッチ3430を取付け、制御中央操作盤512(図3
7参照)に緑と赤のランプを設けて明滅させて、油圧シ
リンダ3408の開閉の確認をすることができる。これ
により、万が一、圧力トランスミッタ3419が故障し
た場合でも、リードスイッチ3430で代用できる。
【0096】アタッチメント3566等の変更点を図1
21ないし図125を参照して説明する。このアタッチ
メント3566は、第1接続体3001、第2接続体3
201の後端部と着脱自在に接続可能とすることがで
き、それらを推進できる構造を備えたものである。図1
21は、第2接続体3201との接続例を示す。アタッ
チメント3566は、中心に配置された雄スプライン
部3601と、雄スプライン部3601の前部に配置
されこれを貫通させることができる中心貫通丸孔360
2を有するとともに送泥管3567及び排泥管3568
を各々接続可能な送排泥管接続部材3603を備えた板
状の第1押え部材3604と、雄スプライン部360
1の後方に配置されこれを貫通させることができる中心
貫通丸孔3605を備えた板状の本体取付用ブラケット
3606と、推進管3505を押さえるとともに、外
周に雄ねじが形成された差込軸3620の後端部が第1
押え部材3604の穴3660に差し込まれることとな
る差込構造によって挿脱自在であって、位置調整のため
のねじ部材3630を備えた板状馬蹄型の第2押え部材
3609と、第1押え部材3604と、本体取付用ブ
ラケット3606とを連結するとともに、外周に雄ねじ
が形成された3本の丸軸3607とから構成されてい
る。これにより、元押装置3508からの回転動力が雄
スプライン部3601を介して中心回転軸3202に伝
達されるとともに、推進力伝達軸3206により推進力
も堀進機本体3013に伝達されるようになっている。
また、推進管3505の抜け或いはずれを防止できる。
第1押え部材3604と送泥管3567、排泥管356
8とは接続板3640によって溶接接続されている。第
1押え部材3604には、3箇所に小判孔3650(図
122参照)が形成され、周方向に位置調整が可能とな
っている。
【0097】図126は、元押装置3508に取付けら
れ駆動軸となる雄スプライン部3601である。この雄
スプライン部3601は、円筒状のケーシング3810
と、このケーシング3810内に収容された前後に移動
可能な前方スプリングガイド3820と、ボルト383
0でケーシング3810後端に固定されたカバー383
5と、ケーシング3810の後部に配置された後方スプ
リングガイド3840と、嵌挿されたコイルスプリング
3850とを備えている。また、フリースクリュー38
70は、後部スプリングガイド3840の中心穴386
0に挿通され、ベアリングナット3880が後部に固定
されている。このフリースクリュー3870の前端部に
中心軸3885が固定されている。この中心軸3885
の前端部は、前方スプリングガイド3820、ウレタン
シート3890を介装させてヘッド3900が固定され
ている。このヘッド3900は前端部にロケートピン3
910が設けられ、それに続いて雄スプライン3920
が設けられている。また、ヘッド3900が嵌挿されて
摺動可能とするガイドプレート3930がボルト394
0でケーシング3810に固定されている。前述の雄ス
プライン3920は、第2接続体3201の雌スプライ
ン3225に嵌合されるようになっている(図121参
照)。この場合、すんなり嵌合できる場合もあるが、位
置があっていないときには、コイルスプリング3850
が後退し、ロケートピン3910の働きにより、ヘッド
3900が回動して、円滑に嵌合できるようになってい
る。
【0098】(第3実施形態の効果)第3実施形態の泥
水加圧推進用接続体の作用効果は、第1、第2実施形態
の泥水加圧推進用接続体のものと概ね同様であり、共通
効果については説明を省略する。ただし、第1実施形態
の効果に加えて以下の効果がある。 (M)カッタ部3300のコーン3730とフランジ3
710との接続面、或いは、コーン3710と面板37
40との接続面に軸方向先頭に向かって縮径したテーパ
面を採用し、緩みを防止した。 (N)ストッパ板3215を着脱自在に設けたので、中
心回転軸3202のクリアランス、誤差累積が50mm
程度に低減でき、また、交換が容易となる。 (O)中心回転管3221のスプライン部を太径とした
ので、強度が向上し、接続部の破損が防止できる。 (P)ボルト3090、ナット3123、キー3122
(回転止め)があるので、ボルトナットの取付け作業が
一層容易である。 (Q)上部開口部3286に軽量電気線3418a,3
419a、軽量油圧ホース3408a等を上から落とし
込むだけであるから、それらの配線作業が極めて簡単に
なる。 (R)油圧シリンダ3408にオフセットを設けたの
で、弁体の開閉抵抗が低減する。 (S)油圧シリンダ3408にリードスイッチ3430
を設けたので、油圧シリンダ3408の動作をモニタで
きるし、圧力トランスミッタ3418、3419が故障
したとしても、開閉状態を把握できる。 (T)第1接続体3001を堀進機本体3013に予め
組み込んであるので、接続体の接続作業が簡素化され
る。また、推進管3505を堀進機本体3013の後部
内部に突き当てて入れることができシール性を確保でき
るとともに、第2接続体3201を推進管3505より
後方にずらせて露出させることができるので、第2接続
体3201の後部の接続作業が容易となる(図103参
照)。 (U)前方接続部材3208、後方接続部材3209が
送泥管3203、排泥管3204を包み込むようにして
いるので、それらが運搬中に傷つくことを防止できる。
【0099】なお、この第3実施形態において、適用管
種は、塩ビ管、鋼管、陶管、ヒューム管、レジコン管等
である。適用管径は、概ねφ150〜φ300mm、有
効長800〜1,000mm、土質は滞水砂層、砂礫
層、粘土層、シルト層等である。N値はN5〜N20,
被水圧はP=0.6〜0.7Kg/cm2、透水係数K
=10-2/sec、最大礫径30mmで20%未満、礫
率20%未満、最大推進距離60m〜100m、推進力
30ton、回転力300Kg・m、堀進機本体(先導
体)重量200Kg(φ200mm)である。施工の一
例として、到達立坑585(図46参照)の径はφ90
0mm、発進立坑506(図46参照)の径は、φ15
00mmが挙げられる。
【0100】以上、本発明の好適な実施の形態を説明し
たが、本発明は上述の実施の形態に限定されるものでは
なく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で多くの技
術的な変更を施し得ることができることは当然である。
【0101】
【発明の効果】請求項1ないし5に記載の発明によれ
ば、小型立坑からの発進、水没時での推進、軟弱土質で
の推進、低耐荷管での長距離推進を可能とすることがで
き、その工業的な利用価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1実施形態の泥水加圧式小口径管推進装置5
01の第1接続体1を示す正面図である。
【図2】図3において第1接続体1のA−A線に沿って
切断した断面図である。
【図3】(a)は第1接続体1の左側面図、(b)は第
1接続体1の左端部の右側面図である。
【図4】前方接続部材8の左側面図である。
【図5】図4において前方接続部材8をB―B線に沿っ
て切断した断面図である。
【図6】図1において第1接続体1をC―C線に沿って
切断した断面図である。
【図7】図1において第1接続体1をD―D線に沿って
切断した断面図である。
【図8】第1実施形態の泥水加圧式小口径管推進装置5
01の第2接続体201を示す正面図である。
【図9】第2接続体201の中央縦断面図である。
【図10】前方接続部材208の左側面図である。
【図11】図10において前方接続部材208をE―E
線に沿って切断した断面図である。
【図12】後方接続部材209の左側面図である。
【図13】図12において後方接続部材209をF―F
線に沿って切断した断面図である。
【図14】第1実施形態の泥水加圧式小口径管推進装置
501の掘進機本体13の断面正面図である。
【図15】刃口部材302の中央縦断面図である。
【図16】図15において刃口部材302をG―G線に
沿って切断した断面図である。
【図17】図14において掘進機本体13をH―H線に
沿って切断した断面図である。
【図18】固定板303の左側面図である。
【図19】図18において固定板303をI―I線に沿
って切断した断面図である。
【図20】第1隔壁304の中央縦断面図である。
【図21】第1隔壁304の左側面図である。
【図22】第1隔壁304の右側面図である。
【図23】掘進機本体13の中央部付近の縦断面図であ
る。
【図24】第2隔壁305の左側面図である。
【図25】図24において第2隔壁305をJ―J線に
沿って切断した断面図である。
【図26】図14において掘進機本体13をK―K線に
沿って切断した断面図である。
【図27】外管306の中央縦断面図である。
【図28】外管306の左側面図である。
【図29】掘進機本体13の逆止弁347付近の部分断
面図である。
【図30】後端隔壁307の右側面図である。
【図31】図30において後端隔壁307をN―N線に
沿って切断した断面図である。
【図32】図14において掘進機本体13をP―P線に
沿って切断した断面図である。
【図33】掘進機本体13の泥水バイパスブロック40
3付近を示す部分破断正面図である。
【図34】(a)は通過状態の掘進機本体13の部分破
断平面図で、(b)はバイパス状態の掘進機本体13の
部分破断平面図である。
【図35】掘進機本体13の泥水バイパスブロック40
3付近を示す部分破断正面図である。
【図36】第1実施形態の泥水加圧式小口径管推進装置
501を含む全体構成の部分断面正面図である。
【図37】同平面図である。
【図38】発進立坑506付近の泥水加圧式小口径管推
進装置501の拡大図である。
【図39】第2接続体201が元押装置508に接続さ
れて推進されている状態を示す平面図である。
【図40】アタッチメント566の中央縦断面図であ
る。
【図41】図40においてアタッチメント566をQ−
Q線に沿って切断した断面図である。
【図42】(a)は本体取付用ブラケット606の左側
面図、(b)は本体取付用ブラケット606の正面図で
ある。
【図43】同泥水加圧式小口径管推進工法における工程
図である。
【図44】連結ケーシング575を取り付けた状態のマ
ンホール躯体の部分断面正面図である。
【図45】旋回圧入機570によるマンホール躯体の旋
回圧入を行っている工事状態の正面図である。
【図46】元押装置508の据付工程を示す部分断面正
面図である。
【図47】パイロット管推進工程を示す部分断面正面図
である。
【図48】パイロット管推進工程を示す部分断面正面図
である。
【図49】推進管推進工程を示す部分断面正面図であ
る。
【図50】推進管推進工程を示す部分断面正面図であ
る。
【図51】第1接続体1等の回収工程を示す部分断面正
面図である。
【図52】連結ケーシング575を除去した後の状態の
マンホール595の部分断面斜視図である。
【図53】(a)は第2実施形態の泥水加圧式小口径管
推進装置の第1接続体1001を示す左側面図、(b)
は第1接続体1001の前方接続部材1008の正面図
である。
【図54】図53において第1接続体1001をR−R
線に沿って切断した断面図である。
【図55】同第1接続体1001の右側面図である。
【図56】前方接続部材1008と、保持部材1010
の接続構造を示す平面図である。
【図57】(a)は保持部材1010の左側面図、
(b)は同保持部材1010の正面図、(c)は同保持
部材1010の中央縦断面図である。
【図58】(a)は第1ジョイント管1031(Oリン
グが嵌めれられている)の中央縦断面図、(b)は第1
ジョイント管1031の右側面図である。
【図59】(a)は中心回転軸1021の左側面図、
(b)は同中心回転軸1021の右側面図、(c)は中
心回転軸1021の中央縦断面図である。
【図60】第2実施形態の泥水加圧式小口径管推進装置
の第1接続体1001を示す正面図(保持部材、中心回
転管を除いた状態)である。
【図61】第1接続体1001の左側面図(中心回転軸
を除いた状態)である。
【図62】第1接続体1001の右側面図(中心回転軸
を除いた状態)である。
【図63】第2接続体1201の斜視図(中心回転軸を
除いた状態)である。
【図64】第2実施形態の泥水加圧式小口径管推進装置
の第2接続体1201の左側面図である。
【図65】第2接続体1201を示す正面図(保持部
材、中心回転管を除いた状態)である。
【図66】同第2接続体1201の中央縦断面正面図で
ある。
【図67】同第2接続体1201の右側面図である。
【図68】前方接続部材1208付近の平面図である。
【図69】(a)は第2ジョイント管1231(Oリン
グが嵌めれられている)の中央縦断面図、(b)は第2
ジョイント管1231の右側面図である。
【図70】(a)は中心回転軸1221の左側面図、
(b)は同中心回転軸1221の右側面図、(c)は中
心回転軸1221の中央縦断面図である。
【図71】(a)は連結フック1110付近正面図、
(b)は第1接続体1001と第2接続体1201との
接続部分を示す平面図である。
【図72】(a)は連結フック1110の平面図、
(b)は同連結フックの正面図、(c)は同連結フック
の右側面図、(d)は連結フック1110の縦断面図で
ある。
【図73】第2実施形態の泥水加圧式小口径管推進装置
の掘進機本体1013の断面正面図である。
【図74】同掘進機本体1013の斜視図である。
【図75】同掘進機本体1013(コーン等を取り除い
た状態)の斜視図である。
【図76】同掘進機本体1013(カッタ部1300を
取り除いた状態)の斜視図である。
【図77】同掘進機本体1013の断面平面図である。
【図78】(a)は掘進機本体1013の左側面図、
(b)は掘進機本体1013の前側部分の平面図であ
る。
【図79】第2実施形態の泥水加圧式小口径管推進装置
の掘進機本体1013のカッタ部1300の断面図であ
る。
【図80】(a)は面板1740の平面図、(b)は同
面板1740の左側面図である。
【図81】面板1740の正面図である。
【図82】(a)はビット1750の左側面図、(b)
は同ビットの平面図である。
【図83】攪拌リブ1770の正面図、(b)は同攪拌
リブ1770の左側面図である。
【図84】コーン1730の左側面図である。
【図85】コーン1730の縦断面図である。
【図86】コーン1730の右側面図である。
【図87】(a)はフランジ1710の断面平面図、
(b)はフランジ1710の左側面図である。
【図88】刃口部材1302の左側面図である。
【図89】刃口部材1302の中央縦断面図である。
【図90】第2実施形態の泥水加圧式小口径管推進装置
の機内バイパス装置1301と後部隔壁1307等を示
す分解斜視図である。
【図91】(a)は接続管1422と圧力トランスミッ
タ台座1418cの左側面図、(b)は同正面図であ
る。
【図92】(a)は接続管1424の左側面図、(b)
は同正面図である。
【図93】後端隔壁1307の正面図である。
【図94】後端隔壁1307に接続管1422、142
4が差し込まれた状態を示す正面図である。
【図95】(a)はエルボ部1308の平面図、(b)
は同エルボ部1308の正面図である。
【図96】同エルボ部1308の付近の堀進機本体10
13を示す左側面図である。
【図97】第2実施形態の泥水加圧式小口径管推進装置
のアタッチメント1566と第2接続体との接続を示す
正面図である。
【図98】第2実施形態の泥水加圧式小口径管推進装置
のアタッチメント1566と第2接続体1201との接
続の示す左側面、(b)は同一部を示す平面図である。
【図99】押え部材1604の左側面図である。
【図100】押え部材1604の正面図である。
【図101】本体取付用ブラケット1606の正面図で
ある。
【図102】本体取付用ブラケット1606の左側面図
である。
【図103】第3実施形態の泥水加圧式小口径管推進装
置の第1接続体3001と第2接続体3201との接続
を示す断面正面図である。
【図104】同第1接続体3001の左側面図である。
【図105】同第1接続体3001の正面図である。
【図106】同第1接続体3001の右側面図である。
【図107】同第2接続体3201の左側面図である。
【図108】第3実施形態の泥水加圧式小口径管推進装
置の第2接続体3201の正面図ある。
【図109】同第2接続体3201の内部構造を示す正
面図ある。
【図110】同第2接続体3201の右側面図である。
【図111】第3実施形態の泥水加圧式小口径管推進装
置の掘進機本体3013の左側面図(図113において
矢視II−IIから見たもの)である。
【図112】図113において掘進機本体3013をI
II−III線に沿って切断した断面図である。
【図113】掘進機本体3013の断面正面図である。
【図114】掘進機本体3013の前側部分の断面拡大
正面図である。
【図115】掘進機本体3013の後側部分の断面拡大
正面図である。
【図116】図113において掘進機本体3013をI
V−IV線に沿って切断した断面図である。
【図117】図120において掘進機本体3013をV
−V線に沿って切断した断面図である。
【図118】図120において掘進機本体3013をV
I−VI線に沿って切断した断面図である。
【図119】図120において掘進機本体3013をV
II−VII線に沿って切断した断面図である。
【図120】掘進機本体3013の後半部の断面平面図
である。
【図121】第3実施形態の泥水加圧式小口径管推進装
置のアタッチメント3566と第2接続体3201の接
続の様子を示す正面図である。
【図122】同アタッチメント3566と第2接続体3
201の接続の様子を示す左側面図である。
【図123】同アタッチメント3566の平面図であ
る。
【図124】第2押え部材3609の左側面図である。
【図125】第2押え部材3609の平面図である。
【図126】雄スプライン部3601の断面正面図であ
る。
【符号の説明】
3001 第1接続体 3002 中心回転軸 3003 送泥管 3004 排泥管 3006 推進力伝達軸 3008 前方接続部材 3009 後方接続部材 3012 ボルト穴 3013 掘進機本体 3014 ボルト 3015 ワッシャ 3021 中心回転管 3022 雄スプライン部 3023 カラー 3024 角形スプライン 3025 雌スプライン部 3026 カラー 3027 角形スプライン 3028 ロケートピン 3029 カラー 3031 第1ジョイント管 3032 第2ジョイント管 3033 溝 3036 溝 3051 円管 3052 ナット 3053 ナット 3081 貫通孔 3082a 軽量油圧ホース 3083 貫通丸孔 3084 貫通丸孔 3085 貫通丸孔 3086 上部開口部 3088aないし3088e ボルト 3090 ボルト 3091 貫通孔 3092 貫通孔 3092a 軽量油圧ホース 3093 貫通丸孔 3094 貫通丸孔 3095 貫通丸孔 3098aないし3098e ボルト 3120 ボルト受入溝 3122 キー 3123 ナット 3201 第2接続体 3202 中心回転軸 3203 送泥管 3204 排泥管 3206 推進力伝達軸 3281、3282 側部開口 3208 前方接続部材 3209 後方接続部材 3210 保持部材 3211 保持部材 3212 第1作業室 3213 第2作業室 3290 ボルト 3323 ナット 3215 ストッパ板 3216 貫設孔 3217 ボルト 3218 ドライン孔 3221 中心回転管 3222 雄スプライン部 3223 フランジ 3224 角形スプライン 3225 雌スプライン部 3226 フランジ 3227 角形スプライン 3232 第2ジョイント管 3251 円管 3252 ナット 3253 ナット 3281、3282 側部開口 3283 貫通丸孔 3284 貫通丸孔 3285 貫通丸孔 3286 上部開口部 3293 貫通丸孔 3294 貫通丸孔 3295 貫通丸孔 3296 ボルト挿通孔 3298 案内ボルト(3298aないし3298c) 3013 掘進機本体 3300 カッタ部 3301 機内バイパス部
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月28日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】符号の説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【符号の説明】1 第1接続体 2 中心回転軸 3 送泥管 4 排泥管 5ないし7 推進力伝達軸 8 前方接続部材 9 後方接続部材 10 保持部材 11 保持部材 13 掘進機本体 201 第2接続体 202 中心回転軸 203 送泥管 204 排泥管 205ないし207 推進力伝達軸 208 前方接続部材 209 後方接続部材 210 保持部材 211 保持部材 300 カッタ部 301 機内バイパス部 401 掘進機内泥水バイパス装置 402 チャンバ 403 泥水バイパスブロック 405 弁体 406 回動軸 407 レバー 408 油圧シリンダ 501 泥水加圧式小口径管推進装置 502 パイロット管 502a リードヘッド 505 推進管 506 発進立坑 506a 底面 507 架台 508 元押装置 511 簡易泥水処理装置

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 発進立坑内に配置された元押装置によ
    り、パイロット管を継ぎ足しながら推進させる第1推進
    工程と、該パイロット管に先導させて掘進機本体で掘削
    させつつ前記掘進機本体に後続させて、推進管及び該推
    進管内部に収容可能な接続体を継ぎ足しながら到達立坑
    まで推進させる第2推進工程からなる2工程式の推進を
    行う泥水加圧式小口径管推進装置であって、 前記掘進機本体と前記接続体に、それぞれ、中心回転軸
    と送排泥管とを設け、 前記接続体に推進力伝達軸を設けたことを特徴とする泥
    水加圧式小口径管推進装置。
  2. 【請求項2】 発進立坑内に配置された元押装置によ
    り、パイロット管を継ぎ足しながら推進させる第1推進
    工程と、該パイロット管に先導させて掘進機本体で掘削
    させつつ前記掘進機本体に後続させて、推進管及び該推
    進管内部に収容可能な接続体を継ぎ足しながら到達立坑
    まで推進させる第2推進工程からなる2工程式の推進を
    行う泥水加圧式小口径管推進装置であって、 前記堀進機本体と前記接続体とに、前記掘進機本体の先
    頭にあるカッタ部まで送泥するとともに排泥を泥水処理
    装置まで還流させる泥水還流路を設け、前記接続体に設
    けた泥水還流路が、相互に軸方向に着脱自在に接続可能
    とするとともに前記接続体を構成する送泥管及び排泥管
    からなり、 前記堀進機本体内部の泥水還流路の送泥路と排泥路とを
    接続する泥水バイパス装置を前記堀進機本体に設け、 前記元押装置からの回転駆動力を、軸方向に相互に継ぎ
    足され、前記接続体の一部を構成する中心回転軸を介し
    て前記掘進機本体の中心回転軸に伝達させて前記カッタ
    部を回転させ、 軸方向に相互に継ぎ足され、前記接続体の一部を構成す
    る推進力伝達軸を介して、前記元押装置からの推進力を
    前記掘進機本体に伝達させ、 前記接続体の一部構成する前方接続部材および後方接続
    部材は、少なくとも前記推進力伝達軸、前記送泥管及び
    排泥管の両端部をそれぞれ連結して一体化してなること
    を特徴とする泥水加圧式小口径管推進装置。
  3. 【請求項3】 前記中心回転軸および推進力伝達軸は中
    空体からなり、 前記前方接続部材及び後方接続部材は、少なくとも前記
    中心回転軸、前記送泥管及び排泥管を保持可能な複数の
    貫設穴を有し、 前記中心回転軸、送泥管及び排泥管同士がそれぞれ差し
    込み自在に結合してなることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の泥水加圧式小口径管推進装置。
  4. 【請求項4】 軸方向に接続可能なパイロット管と、該
    パイロット管に先導させて、軸方向に接続可能な推進管
    と、該推進管内部に挿入される接続体とを推進させるこ
    とができる往復可能な推進部材を備えた元押装置と、 前方に配置され、チャンバ内でカッタを回転させるカッ
    タ部と、該カッタ部の後方に配置され、泥水をバイパス
    可能な機内バイパス部とを備えた掘進機本体と、 前記元押装置の前記回転駆動力を前記カッタまで伝達さ
    せる堀進機内中心回転軸と、 泥水を前記チャンバに送排泥する掘進機内送排泥路と、 前記送排泥路の泥水を処理する泥水処理装置と、 を備えたことを特徴とする泥水加圧式小口径管推進装
    置。
  5. 【請求項5】 発進立坑の底面に元押装置を設置する元
    押装置設置工程と、 該発進立坑から到達立坑までパイロット管を接続しなが
    ら前記元押装置により前記パイロット管を地中に推進さ
    せるパイロット管推進工程と、 前記元押装置による推進を停止するとともに、泥水処理
    装置の送排泥を停止した状態で、前記パイロット管に、
    掘進機本体と、推進管と該推進管内部に挿入された接続
    体とを接続し、さらに発進立坑から到達立坑まで、前記
    推進管及び前記接続体を継ぎ足す接続工程と、 前記元押装置により前記接続体の推進力伝達軸により前
    記掘進機本体に推力を与えて前進させるとともに、前記
    元押装置により前記接続体及び前記堀進機本体に設けた
    中心回転軸を回転駆動させてカッタで地山を掘削し、泥
    水処理装置から前記接続体及び前記堀進機本体に設けた
    送泥路を介して泥水を前記掘進機本体の先頭に送り、当
    該泥水と前記カッタで掘削した掘削土とを一緒に、前記
    接続体及び前記堀進機本体に設けた排泥路を介して前記
    泥水処理装置へ排泥する泥水加圧還流工程と、 前記パイロット管、堀進機本体、接続体の接続を解除し
    てこれを回収する回収工程と、 を備えたことを特徴とする泥水加圧式小口径管推進工
    法。
JP21165898A 1997-12-30 1998-07-27 泥水加圧式小口径管推進装置及び泥水加圧式小口径管推進工法 Expired - Fee Related JP3930156B2 (ja)

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